【解決手段】軒先2に固定される軒樋3に使用される軒樋耐風補強具1において、前記軒先に固定される固定部11と、前記軒樋の雨水等が流れる流路31の底面31aに当接する当接部12と、前記固定部と前記当接部とを接続する接続部13とを有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の実施例1では、その本体部の高さ寸法を軒樋支持具と軒樋の底面との間の距離に等しい寸法にする必要があるため汎用性が低い。また、特許文献2の耐風支持部材も、中間部が適切な寸法で形成されている必要があるため汎用性が低い。そのため、特許文献1や特許文献2の発明では、様々な軒樋と軒樋支持具との組み合わせに合わせたものが必要となってしまう。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、様々な軒樋と軒樋支持具との組み合わせに対して使用可能な軒樋耐風補強具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の軒樋耐風補強具は、軒先に固定される軒樋に使用される軒樋耐風補強具において、前記軒先に固定される固定部と、前記軒樋の雨水等が流れる流路の底面に当接する当接部と、前記固定部と前記当接部とを接続する接続部とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の軒樋耐風補強具は、1枚の帯板を折曲して形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の軒樋耐風補強具は、前記接続部は、前記固定部から前方に延伸している支持部と、該支持部の前端部から下方に傾斜して延伸し、且つ、前記当接部と接続されている腕部とを有し、該腕部の下部から前記当接部の後部まで補強用のリブが形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の軒樋耐風補強具は、前記接続部は、前記固定部から前方に延伸している支持部と、該支持部に対して一端部が回動自在に連結されている腕部とを有し、該腕部の他端部に前記当接部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の軒樋耐風補強具は、前記固定部は、固着具が挿通される挿通孔が形成され、該挿通孔は、前記当接部が前記底面に当接されている状態で、前記軒樋よりも上方または下方に位置するように形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の軒樋耐風補強具は、上述した構成とされているため、軒樋と軒樋支持具との種々の組み合わせに関わらず、軒樋耐風補強具を用いて軒樋の耐風性を向上させることができる。
【0014】
請求項2に記載の軒樋耐風補強具は、上述した構成とされているため、軒樋耐風補強具の構造が単純となり、強度を向上させることができる。
【0015】
請求項3に記載の軒樋耐風補強具は、上述した構成とされているため、軒樋耐風補強具の強度がより向上する。
【0016】
請求項4に記載の軒樋耐風補強具は、上述した構成とされているため、軒樋が軒樋耐風補強具によって、より安定する。
【0017】
請求項5に記載の軒樋耐風補強具は、上述した構成とされているため、挿通孔に固着具を挿通させて固定部を軒先に固定させる際に、軒樋の前方から固着具を挿通孔に挿通しやすくなる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。まず、軒樋耐風補強具の基本構成について説明する。なお、軒樋耐風補強具が建物の軒先に固定されている状態を基準にして、前後方向(建物側を後ろ方向、それとは反対側を前方向)、幅方向(軒先に対する見付の方向と一致する方向)、上下方向等を規定する。また、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
【0020】
図1の軒樋耐風補強具1について説明する。
軒樋耐風補強具1は、軒先2に固定される軒樋3に使用される。軒樋耐風補強具1は、軒先2に固定される固定部11と、軒樋3の雨水等が流れる流路31の底面31aに当接する当接部12と、固定部11と当接部12とを接続する接続部13とを有する。
以下、詳しく説明する。
【0021】
軒樋耐風補強具1は、1枚の帯板を折曲して形成されている。本実施形態では、帯板はステンレス等の金属材料よりなる。なお、これに限定されることはなく、その他の金属材料や樹脂材料による帯板から軒樋耐風補強具1が形成されてもよい。また、軒樋耐風補強具1は、複数の帯板から形成されてもよく、帯板以外の材料から形成されてもよい。
【0022】
固定部11は、下端部11aから上方に延伸して形成されている。固定部11は、下部にネジや釘等の固着具5が挿通される挿通孔11bが複数形成されている。本実施形態では、固定部11の下部に、幅方向に並んで2つの挿通孔11b、11bが形成されている。そして、接続部13は固定部11の上端部11cから前方に延伸して形成されている。
【0023】
接続部13は、支持部14と腕部17とを有する。支持部14は、固定部11の上端部11cから前方に上り傾斜して延伸している傾斜部15と、傾斜部15の前端部15aから固定部11に対して略垂直になるように前方に延伸している水平部16とからなる。支持部14の前端部14a(水平部16の前端部)から前方に下がり傾斜して腕部17が形成されている。そして、腕部17の下端部17bから前方に延伸して、当接部12が形成されている。当接部12は、水平部16を水平状態に配した際に、固定部11の挿通孔11bよりも上方に位置するように形成されている。接続部13は、後述する軒樋3に固定される際、接続部13が軒樋3の後耳33との接触が回避されるように、上述したような形状に形成されている。
【0024】
腕部17の下部から当接部12の後部まで補強用のリブ18が1条形成されている。これにより、腕部17と当接部12との折曲されている箇所がリブ18により補強される。なお、軒樋耐風補強具1の他の部位に適宜補強用のリブ18が形成されてもよい。また、補強用のリブ18も、図に示している形態に限定されることはない。例えば、腕部17と当接部12の両側端に板体のリブ18が形成されてもよい。
【0025】
次に上述のようにして形成された軒樋耐風補強具1の設置方法について、
図2(a)(b)を参照して説明する。
軒樋耐風補強具1は、軒先2にすでに固定されている軒樋3に後付けで設置する場合に適している。軒樋3は、上部が開口した断面が略U字状の部材であり、軒先2の幅方向に並んで設置された複数の軒樋支持具4を介して軒先2に固定されている。本実施形態では、軒樋支持具4は、軒樋3の前耳32と後耳33とを保持して軒樋3を吊り支持する吊り具である。軒樋耐風補強具1は、幅方向に並んでいる複数の軒樋支持具4の間に固定される。
【0026】
図2(a)に示すように、軒樋耐風補強具1は、固定部11の後面11dが軒先2に当接し、且つ、当接部12が軒樋3の流路31の底面31aに当接するように配される。固定部11の挿通孔11bは、当接部12よりも下方に位置しているので、
図2(b)に示すように、前方から軒樋3を正面視して、軒樋3の下方に固定部11の挿通孔11b,11bが作業者に目視可能となるように露出される。この挿通孔11b,11bに向けて前方からネジや釘等の固着具5,5が挿通されることで、軒樋耐風補強具1が軒先2に固定される。
【0027】
固定部11の挿通孔11bに固着具5を挿通させる際には、当接部12が、軒樋3の流路31の底面31aを上方から押圧している状態であるのが望ましい。そのようにすれば、下方から上方に吹き上げるような風に対して、軒樋3の耐風性がより高めることができる。また、当接部12が軒樋3の底面31aに当接させる際、底面31aに当接する当接部12の下面に接着剤等が塗布されてもよい。
【0028】
軒樋耐風補強具1は、特許文献1の実施例1や、特許文献2の耐風支持部材のように、軒樋支持具4に固定されるものではない。本発明の軒樋耐風補強具1は、当接部12が軒樋3の流路31の底面31aに当接された状態で固定部11が軒先2に固定されることで、軒樋3の耐風性を高めることができる。
【0029】
そのため、軒樋耐風補強具1は、軒樋3を固定している軒樋支持具4に関わらず、種々の軒樋3に対して使用可能である。ようは、軒樋3の流路31の底面31aに当接部12が当接されている状態で、固定部11の後面11dが軒先2に当接し、且つ、固定部11の挿通孔11bに正面から固着具5が挿通できればよい。また、形状の異なる種々の軒樋3の後耳33に接触しないように、軒樋耐風補強具1の接続部13は上述のように、支持部14と軒樋3の後耳33との間に余裕のある間隙が形成されるように折曲して形成されている。
【0030】
本実施形態の軒樋耐風補強具1は、上述したような形状に限定されることはない。例えば、本実施形態では、固定部11の上端部11cから傾斜部15が形成されているが、固定部11の上端部11cから固定部11に対して略垂直に前方に延伸して水平部16が形成された、傾斜部15を有さない支持部14であってもよい。また、固定部11の上端部11cから、前方に下がり傾斜して延伸して、支持部14なしで腕部17が形成されてもよい。また、固定部11は、挿通孔11bが当接部12よりも下方であれば、図で示しているものに限定されることはない。
【0031】
軒樋耐風補強具1は、当接部12のみが軒樋3に接し、他の部位は種々の軒樋3に接触しないように設計されればよい。また、当接部12は、種々の軒樋3の底面31aの前後方向の中間付近に位置するように形成されるのが好ましい。そのようにすれば、当接部12以外の部位が軒樋3に接触することを回避できるので、軒樋耐風補強具1は汎用性が高まり、様々な軒樋3と軒樋支持具4の組み合わせに利用できる。
【0032】
次に、軒樋耐風補強具1の他の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、上述した軒樋耐風補強具1を第1実施形態とし、第1実施形態と共通する部分の説明は省略する。
図3(a)の軒樋耐風補強具1は、固定部11が上方から下方に延伸して形成され、固定部11の下端部11aから前方に下がり傾斜して傾斜部15が形成されている。そして、傾斜部15の前端部15aから前方に延伸して、固定部11に対して略垂直になるように水平部16が形成されている。これら傾斜部15、水平部16により支持部14が構成される。そして、支持部14の前端部14aから前方に下り傾斜に延伸して腕部17が形成されている。これら支持部14、腕部17により接続部13が形成される。腕部17の下端部17bから、当接部12は二股に分かれており、
図3(a)において、左側の当接部12を12A、右側の当接部12を12Bとする。一方の当接部12Aが腕部17の下端部17bから前方に折曲され、他方の当接部12Bが腕部17の下端部17bから後方に折曲されている。
【0033】
図3(a)の軒樋耐風補強具1の設置方法について、
図3(b)を参照して説明する。
図3(b)に示すように、軒樋耐風補強具1は、固定部11の後面11dが軒先2に当接し、且つ、当接部12が軒樋3の流路31の底面31aに当接するように配される。そして、その状態で軒樋3の上方に位置する固定部11の挿通孔11bに向けて、前方から固着具5が挿通される。これにより、軒樋耐風補強具1は、軒樋3を強固に固定している状態で設置されるので、軒樋3の耐風性を高めることができる。
【0034】
図3(a)の軒樋耐風補強具1は、支持部14が傾斜部15を有した構成となっているが、固定部11の下端部11aから固定部11に対して略垂直に前方に延伸して水平部16が形成された、傾斜部15を有さない支持部14であってもよい。また、当接部12に補強用のリブ18が形成されてもよく、当接部12が当接部12A,12Bに分かれていることに限定されることはなく、第1実施形態のように分かれていない当接部12であってもよい。
【0035】
次に
図4(a)の軒樋耐風補強具1について説明する。
図4(a)の軒樋耐風補強具1は、接続部13が、固定部11から前方に延伸している支持部14と、支持部14に対して一端部17aが回動自在に連結されている腕部17とを有し、腕部17の他端部17bに当接部12が形成されている。以下、詳しく説明する。
【0036】
図4(a)の軒樋耐風補強具1は、上下方向に延伸している固定部11の上端部11cから、支持部14が形成されている。支持部14は、固定部11の上端部11cから前方に上り傾斜して延伸している傾斜部15と、傾斜部15の前端部15aから固定部11に対して略垂直になるように前方に延伸している水平部16とからなる。支持部14の前端部14a(水平部16の前端部)には、水平部16の幅寸法の約半分の幅寸法で形成されている2つの腕部17A,17Bが接続されている。腕部17A,17Bは、それぞれの一端部17Aa,17Baが、支持部14の前端部14aと回動自在に連結されるようヒンジ結合されている。以下、
図4(a)において、左側の腕部17を17A、右側の腕部17を17Bとする。
【0037】
一方の腕部17Aの他端部17Abには、後方に折曲されて当接部12Aが形成されている。また、他方の腕部17Bの他端部17Bbには、前方に折曲されて当接部12Bが形成されている。後述する軒樋耐風補強具1が設置される際には、当接部12Aが前方側に、当接部12Bが後方側に設置される。
【0038】
図4(a)の軒樋耐風補強具1の設置方法について、
図4(b)を参照して説明する。
軒樋耐風補強具1は、固定部11の後面11dが軒先2に当接し、且つ、当接部12A,12Bが軒樋3の流路31の底面31aに当接するように配される。このとき、腕部17Aの他端部17Abが、軒樋3の流路31の前端部31bに当接された状態、もしくは、腕部17Bの他端部17Bbが、軒樋3の流路31の後端部31cに当接された状態となるように、腕部17A,17Bを支持部14の前端部14aを軸にして回動させる。
図4(b)では、腕部17Bの他端部17Bbが、軒樋3の流路31の後端部31cに当接された状態を示している。そして、この状態から固定部11の挿通孔11bに向けて前方からネジや釘等の固着具5が挿通されることで、軒樋耐風補強具1が軒先2に固定される。
【0039】
当接部12A,12Bが前後に拡開した状態で軒樋3の流路31の底面31aに当接することで、軒樋3の耐風性がより高まる。
図4(b)では、腕部17Bが軒樋3の流路31の後端部31cに他端部17Bbが当接しているので、下方から上方に風が吹き上げても腕部17Bが巻き上げられにくくなっている。また、軒樋耐風補強具1が軒先2に固定されたら、腕部17A,17Bを針金等の紐状体6で縛って固定させてもよい。腕部17Bが軒樋3の流路31の後端部31cに他端部17Bbが当接し、且つ、紐状体6で固定されているので腕部17A,17Bが、下方から上方に風が吹き上げても巻き上げられにくくなっている。
【0040】
なお、
図4(a)の軒樋耐風補強具1は、上述したものに限定されることはない。例えば、腕部17A,17Bが、それぞれ逆方向の回動を防止するための回り止めを設けた構成であってもよい。また、軒樋耐風補強具1が軒先2に固定されたら、腕部17A,17Bの回動を固定するロック機構が設けられてもよい。そして、当接部12A,12Bは、それぞれ
図4(a)とは前後方向の逆方向に折曲されてもよく、前後方向のいずれか一方にそれぞれが折曲されてもよい。さらに、腕部17A,17Bと当接部12A,12Bとのなす角が調整可能に構成されてもよい。その場合には例えば、腕部17A,17Bと当接部12A,12Bとが別体で形成され、当接部12A,12Bが、腕部17A,17Bの他端部17Ab,17Bbを軸にしたヒンジ結合で連結されてもよい。
【0041】
図4(a)の軒樋耐風補強具1の変形例について、
図5(a)を参照して説明する。
図5(a)の軒樋耐風補強具1は、腕部17A,17Bと当接部12A,12Bの構成以外、
図4の軒樋耐風補強具1と略同一の構成である。
腕部17A,17Bは、その上下方向の中間付近に幅方向外側から幅方向内方に向けた切り欠け17Ac,17Bcが形成されている。そして、腕部17A,17Bの他端部17Ab,17Bbからそれぞれ前後方向の内方に湾曲して、曲面部12Aa,12Baを有する当接部12A,12Bが形成されている。
【0042】
図5(a)の軒樋耐風補強具1の設置方法について、
図5(b)を参照して説明する。
軒樋耐風補強具1は、固定部11の後面11dが軒先2に当接し、且つ、当接部12A,12Bの曲面部12Aa,12Baが軒樋3の流路31の底面31aに当接するように配される。このとき、当接部12Aが軒樋3の前壁部34に当接された状態、もしくは、当接部12Bが軒樋3の後壁部35に当接された状態となるように、腕部17A,17Bを支持部14の前端部14aを軸にして回動させる。
図5(b)では、当接部12Bが、軒樋3の後壁部35に当接された状態を示している。そして、この状態から固定部11の挿通孔11bに向けて前方からネジや釘等の固着具5が挿通されることで、軒樋耐風補強具1が軒先2に固定される。
【0043】
さらに、軒樋耐風補強具1が軒先2に固定された状態で、腕部17A,17Bが前後に広がらないように、腕部17A,17Bを針金等の紐状体6で縛って固定させてもよい。紐状体6で腕部17A,17Bが固定されているので、下方から上方に風が吹き上げても、腕部17A,17Bが巻き上げられにくくなっている。このとき、紐状体6は、腕部17A,17Bの切り欠け17Ac,17Bcに係止されることで腕部17A,17Bから外れにくくなる。
【0044】
当接部12A,12Bは、前後方向に湾曲している曲面部12Aa,12Baが形成されることによって、支持部14に対する腕部17A,17Bの角度に関わらず、曲面部12Aa,12Baの一部が軒樋3の流路31の底面31aに当接するような構成となっている。また、腕部17A,17Bに回動を固定するためのロック機構等が設けられていなくても、紐状体6によって腕部17A,17Bの回動を固定することができる。
【0045】
次に、
図6(a)の軒樋耐風補強具1について説明する。
図6(a)の軒樋耐風補強具1は、固定部11および支持部14の構成が、
図4(a)の軒樋耐風補強具1と略同様に構成されている。腕部17は1枚の板体により構成されており、一端部17aが支持部14の前端部14aとヒンジ結合され、回動自在に連結されている。本実施形態では、腕部17の他端部17bが当接部12となっており、他の実施形態のような腕部17の他端部17bから当接部12が延伸して形成されていない。
【0046】
図6(b)を参照して、
図6(a)の軒樋耐風補強具1の設置方法について説明する。
軒樋耐風補強具1は、固定部11の後面11dが軒先2に当接し、且つ、当接部12が軒樋3の流路31の底面31aに当接するように配される。このとき、当接部12が軒樋3の流路31の前端部31bに当接された状態となるように、腕部17を支持部14の前端部14aを軸にして回動させる。そして、当接部12が軒樋3の流路31の前端部31bに当接された状態から固定部11の挿通孔11bに向けて前方から固着具5が挿通されることで、軒樋耐風補強具1が軒先2に固定される。
【0047】
図6(b)に示すように、当接部12が軒樋3の流路31の底面31aの前端部31bに当接している状態で軒先2に固定されている。そのため、腕部17の回動が固定されているので、下方から上方に風が吹き上げても、腕部17が巻き上げられにくくなっている。腕部17が軒樋3の底面31aを上方から押圧しているので、軒樋3は軒樋耐風補強具1によって強固に固定され、軒樋3の耐風性が高まる。
【0048】
本発明の軒樋耐風補強具1は、上述した各実施形態の軒樋耐風補強具1の特徴的部分を適宜組み合わせて形成されてよい。例えば、第1実施形態の軒樋耐風補強具1の当接部12が、
図3の二股に分かれている当接部12のような構成であってもよい。また、
図6の腕部17の他端部17bから他の実施形態と同様に延伸した板体の当接部12が形成されてもよい。
図4の軒樋耐風補強具1の固定部11や支持部14が、
図3の固定部11や支持部14のような構成であってもよい。また、軒樋耐風補強具1は、上述した各実施形態に限定されることはなく、適宜設計されて構成されればよい。