【解決手段】減速機付きモータユニットのケーシング5の収容室5Cに収容される制御基板4は、平板状のブレードターミナル10を備え、モータの取付面側を向く一側面4aとモータの回転軸方向とのなす角が鋭角となる。モータは、先端側が二股形状に形成されてブレードターミナル10を挟み込むことで制御基板4とモータとを電気的に接続する平板状の挟みターミナル20を備える。挟みターミナル20は、ブレードターミナル10を挟む一対の挟持部21と、挟持部21間に設けられ先端側及び根元側の少なくとも一方に向かい拡開する空間を形成する受け入れ部22とを有する。ブレードターミナル10は、制御基板4が収容室5Cに挿入されるときに受け入れ部22に最初に接する縁部の両面が面取りされてなる面取り部11を有する。
モータと、モータの回転軸に固定されたウォーム及び前記ウォームと噛み合うウォームホイールを有する減速機と、平板状の制御基板と、前記モータが取り付けられるとともに前記減速機及び前記制御基板を内蔵する本体ケーシングと、を具備する減速機付きモータユニットであって、
前記本体ケーシングは、前記ウォームホイールが収容されるホイール収容室と、前記モータが取り付けられる取付面と、前記ホイール収容室及び前記取付面の間に位置するとともに前記制御基板がその厚み方向を前記ウォームホイールの軸方向に直交する方向として収容される基板収容室と、を備え、
前記制御基板は、前記回転軸側の端部において前記取付面側へ突設された平板状のブレードターミナルを備え、前記取付面側を向く一側面と前記回転軸の軸方向とのなす角が鋭角であり、
前記モータは、先端側が二股形状に形成されて前記ブレードターミナルをその厚み方向に挟み込むことで前記制御基板と前記モータとを電気的に接続する平板状の挟みターミナルを備え、
前記挟みターミナルは、前記挟みターミナルの厚み方向が前記制御基板の前記基板収容室に対する挿入方向に沿う姿勢で配置され、前記ブレードターミナルを挟む一対の挟持部と、前記一対の挟持部の間に設けられ前記先端側及び根元側の少なくとも一方に向かって拡開する空間を形成する受け入れ部と、を有し、
前記ブレードターミナルは、前記制御基板が前記基板収容室に挿入されるときに前記受け入れ部に最初に接する縁部の両面が面取りされてなる面取り部を有する
ことを特徴とする、減速機付きモータユニット。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面を参照して、実施形態としての減速機付きモータユニットについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
【0019】
[1.構成]
[1−1.全体構成]
図1は、本実施形態に係る減速機付きモータユニット1(以下「モータユニット1」という)の部分断面図である。モータユニット1は、例えば車両のパワーウィンドウシステムに適用される。モータユニット1は、駆動源としてのモータ2と、モータ2の回転速度を減速して出力する減速機3と、平板状の制御基板4と、本体ケーシング5とを備える。
【0020】
本実施形態のモータユニット1は、本体ケーシング5の一方(
図1中の右側)の取付面5xにモータ2が取り付けられるとともに、減速機3及び制御基板4が本体ケーシング5に内蔵されて構成される。なお、
図1では、本体ケーシング5を、モータ2の回転中心Cmを通り、且つ、減速機3のウォームホイール3Bの回転中心Cwに直交する方向に切断している。
【0021】
以下の説明では、
図1に示す向きでモータユニット1の方向を定義する。すなわち、本体ケーシング5に対しモータ2が取り付けられる一側方(取付面5x側、
図1中の右側)を「右」とし、これと逆側(
図1中の左側)を「左」とする。また、本体ケーシング5におけるモータ2の回転軸2A側(
図1中の上側)を「上」とし、これと逆側(
図1中の下側)を「下」とする。さらに、
図1の紙面手前側を「前」とし、これと逆側(
図1の紙面奥側)を「後」とする。
【0022】
モータ2は、例えばブラシ付きDCモータであり、図示しないロータ及びステータがハウジング2D内に収容されて構成される。モータ2は、ハウジング2Dの外方に延びる回転軸2Aと、ハウジング2Dに一体で設けられたフランジ部2Bとを有する。フランジ2Bは、本体ケーシング5の取付面5xにボルトや螺子等の締結部材2Cによって固定される。回転軸2Aは、モータ2が本体ケーシング5に取り付けられた状態で、ハウジング2Dから左方向に延設される。すなわち、モータ2の回転中心Cmは、モータユニット1の左右方向に延びる。
【0023】
減速機3は、モータ2の回転が伝達されるウォーム3Aと、このウォーム3Aと噛み合う歯部を持つウォームホイール3Bとを有する。ウォーム3Aは、回転軸2Aに固定されて回転軸2Aと一体回転するねじ歯車である。ウォームホイール3Bは、ウォーム3Aと噛み合うはすば歯車であり、出力軸6が固定される。ウォームホイール3Bの回転中心Cw(出力軸6の軸方向)は、モータユニット1の前後方向に延びる。出力軸6には、被駆動部材に設けられたギヤ(何れも図示略)と噛合することで被駆動部材を駆動するセレーション6aが形成される。被駆動部材としては、例えばウィンドウレギュレータが挙げられる。モータユニット1は、回転軸2Aの回転を減速機3によって減速することでモータ2の出力を増幅し、高出力化した回転駆動力を出力軸6から出力する。
【0024】
制御基板4は、モータ2を駆動制御する機能を奏し、例えばウィンドウの昇降操作に応じて入力される作動信号に基づきモータ2を駆動するとともに、後述する回転角度センサ9により検出されるモータ回転角に基づきウィンドウの昇降位置を判別し、全閉位置や全開位置でモータ2を自動停止させる。制御基板4の上部はモータ2と電気的に接続され、制御基板4の下部に設けられたコネクタ7を介して外部から電源及び作動信号が入力されるようになっている。制御基板4の構成は後述する。
【0025】
本体ケーシング5は、モータ2が取り付けられるとともに減速機3及び制御基板4を内蔵するものであり、例えば樹脂により製作される。本体ケーシング5は、ウォーム3A及び回転軸2Aを収容するウォーム収容室5Aと、ウォームホイール3Bを収容するホイール収容室5Bと、制御基板4を収容する基板収容室5Cと、モータ2の端部及び回転角度センサ9を収容するセンサ収容室5Dとが一体的に形成されるとともに、モータ2が取り付けられる取付面5xを有する。
【0026】
ウォーム収容室5Aは、本体ケーシング5の上部に位置し、モータ2の回転中心Cmを中心とした略円筒状に形成され、軸方向(すなわち左右方向)に延びる。ウォーム収容室5Aの左端部は閉鎖されているのに対し、ウォーム収容室5Aの右端部は開口部5eを介して隣接するセンサ収容室5Dに連通している。ウォーム収容室5Aは、ウォーム3Aが配置される位置においてホイール収容室5Bと連通している。
【0027】
ホイール収容室5Bは、ウォーム収容室5Aの下方且つ本体ケーシング5の左部に位置し、ウォームホイール3Bの回転中心Cwを中心とした有底円筒状に形成される。ホイール収容室5Bの円形状の開口箇所には、
図1中に二点鎖線で示すカバー部材3Cが取り付けられる。カバー部材3Cの周縁における位相が180度ずれた二箇所(
図1中の符号Eで示す箇所)は、カシメ加工によりホイール収容室5Bの周縁に結合され、これにより開口箇所が閉塞されてホイール収容室5Bが画成される。ホイール収容室5B内には、ウォームホイール3Bが前後方向に延びる出力軸6を中心として回転可能に支持される。出力軸6は、カバー部材3Cを貫通して前方に突設される。
【0028】
基板収容室5Cは、ウォーム収容室5A及びセンサ収容室5Dの下方であって、左右方向においてホイール収容室5B及び取付面5xの間に位置し、上下方向に延設される。基板収容室5Cの上端部はセンサ収容室5Dと連通し、基板収容室5Cの下部はコネクタ開口部5hを介して外部に開放される。また、基板収容室5C内には、制御基板4の厚み方向がウォームホイール3Bの軸方向に直交する方向となるような姿勢(向き)で制御基板4が収容される。
【0029】
制御基板4は、基板収容室5C内において、モータ2の回転中心Cmに対して直交したときの制御基板4の姿勢(直立姿勢)を基準として上端が左側に位置するとともに下端が右側に位置するように傾斜配置される。言い換えると、基板収容室5Cは、上端部の方が下端部よりもホイール収容室5Bに近接するように傾斜している。基板収容室5Cを形成する壁部の一部である左側壁5fは、基板収容室5Cの上下方向全体に亘って延設されており、その上端部はホイール収容室5Bに近接して略直接的に接続される。これにより、従来デッドスペースとなっていた空間が有効活用される。
【0030】
また、基板収容室5Cの左側壁5fの下部は、板状の連結バー5mを介してホイール収容室5Bの右下の取付ブラケット5y(後述する)に接続される。このため、連結バー5mの長さ分だけ左側壁5fの下部(本発明のモータ2の反対側の部位に相当)がホイール収容室5Bから右側に離間しており、結果として基板収容室5Cの下部とホイール収容室5Bの下部との間にスペースが確保される。
【0031】
なお、基板収容室5Cの右側壁5gは、制御基板4を配置する空間を確保すべく、左側壁5fから右側に離間するとともに、おもに基板収容室5Cの上側半分に形成される。基板収容室5Cの右側壁5gの下端部は左側壁5fの下端部よりも上方に位置し、これによりコネクタ開口部5hが下方且つ右側に向いた斜め方向に開口する。なお、コネクタ開口部5hは、制御基板4を基板収容室5Cに挿入配置するための入口である。コネクタ開口部5hの開口端は略矩形状をなし、コネクタカバー7Bによって閉塞される。コネクタ開口部5hの周縁部(シール面を含む)とコネクタカバー7Bとの間には防水パッキン8が介装され、防水性が確保される。
【0032】
また、本実施形態の本体ケーシング5は、モータユニット1を対象物(例えば車両のドア内の所定位置)に取り付けるための取付ブラケット5yと、コネクタカバー7Bを掛止する上部掛止部5r及び下部掛止部5sとを有する。取付ブラケット5yは、ホイール収容室5Bの左下及び右下のそれぞれとウォーム収容室5Aの左上との三カ所に設けられる。
【0033】
上部掛止部5rは、コネクタ開口部5hの上縁部から右側へ突設され、先端に掛止爪を有する。下部掛止部5sは、右下の取付ブラケット5yから右側へ突設され、先端に掛止爪を有する。各掛止部5r,5sの掛止爪はコネクタカバー7Bに係合する。すなわち、各掛止部5r,5sは互いに協調して、コネクタ開口部5hに対してコネクタカバー7Bを固定する役割を持つ。
【0034】
なお、コネクタカバー7Bは、制御基板4の下部に突設された複数のコネクタ端子7Aとともにコネクタ7を構成する。コネクタ端子7Aには、電源用の端子と作動信号用の端子とが含まれ、いずれも制御基板4の右側面4a(取付面5x側を向く一側面)から右側へ突設される。コネクタカバー7Bは、コネクタ開口部5hを閉塞する部分とコネクタ端子7Aを内包して支持する部分とが一体で成形される。前者の部分には、コネクタ開口部5h側のシール面とともに防水パッキン8を挟持するシール面が設けられ、後者の部分には、コネクタ端子7Aが挿通される貫通孔が設けられる。
【0035】
制御基板4は、各コネクタ端子7Aを介したコネクタカバー7B側からの支持により、基板収容室5C内で移動が規制される。さらに、制御基板4は、防水パッキン8を介してコネクタ開口部5h側の周縁部とコネクタカバー7Bとで挟持されることによっても、その移動が規制される。
【0036】
また、本実施形態の本体ケーシング5は、基板収容室5Cの右側壁5gの上縁部から左側へ延設された支持壁5jを有する。支持壁5jは、センサ収容室5Dの下側壁部でもあり、モータ2の回転中心Cmの方向に延在する。
図1及び
図2に示すように、支持壁5jの左端部には、ガイド溝5pが形成された前後一対の突起部5nが突設される。各突起部5nは、支持壁5jの上面から上方に突出するとともに支持壁5jの左端から左側へ突出しており、その前後方向中央にガイド溝5pを有する。各ガイド溝5pは基板収容室5C内に位置し、突起部5nを上下方向に貫通するとともに左側に開放しており、
図3に示すように、制御基板4が基板収容室5Cに挿入されるときのブレードターミナル10(後述)の位置を案内する機能を持つ。
【0037】
図1〜
図4に示すように、基板収容室5Cの左側壁5fには、制御基板4が基板収容室5Cに挿入されるときに制御基板4の左側面4b(一側面とは逆側の他側面)に当接して制御基板4の位置を規制する規制部5qが形成される。規制部5qは、左側壁5fから右側に突設されたブロック形状をなし、右側を向く面は平面状に形成される。本実施形態では、
図4に示すように、二つの規制部5qが前後方向に互いに離隔しており、左右方向において、各規制部5qと各突起部5nとは一部が互いにラップするような配置となっている。また、前側の規制部5qは、前側の突起部5nのガイド溝5pよりも前方に位置し、後側の規制部5qは、後側の突起部5nのガイド溝5pよりも後方に位置する。
【0038】
また、
図4に示すように、基板収容室5Cの前後壁部のそれぞれには、制御基板4の位置を案内する凹溝5kが凹設される。前後一対の凹溝5kは互いに対向配置され、制御基板4の厚み寸法よりもわずかに大きな幅に形成される。なお、各凹溝5kは、基板収容室5Cの上下方向全体に亘って設けられ、後述する挿入方向Sに延びる。
【0039】
[1−2.要部構成]
上述したように、制御基板4は、基板収容室5Cのコネクタ開口部5hから挿入され、基板収容室5C内に傾斜配置される。すなわち、
図1に示すように、制御基板4は、その右側面4aと回転軸2Aの軸方向とのなす角θ(
図8参照)が直角に近い鋭角となるような姿勢で配置される。
【0040】
制御基板4は、その上端部(回転軸2A側の端部)において右側(取付面5x側)に突設された平板状のブレードターミナル10を有する。
図3及び
図4に示すように、ブレードターミナル10は、前後方向に互いに離隔して一対配置される。一対のブレードターミナル10は互いに同一形状であるため、後述する説明では、一方のブレードターミナル10を例示する。
【0041】
図4に示すように、ブレードターミナル10と接続されるモータ2側のターミナル20は、先端が二股形状の挟みターミナルとして設けられる。すなわち、モータ2は、先端側が二股形状に形成されてブレードターミナル10をその厚み方向に挟み込むことで制御基板4とモータ2とを電気的に接続する平板状の挟みターミナル20を有する。挟みターミナル20は、前後方向に互いに離隔して一対配置されており、上記の突起部5nと前後方向位置が一致している。言い換えると、各突起部5nの直上に各挟みターミナル20が配置される。一対の挟みターミナル20は互いに同一形状であるため、後述する説明では、一方の挟みターミナル20を例示する。
【0042】
図4及び
図6に示すように、挟みターミナル20は、挟みターミナル20の厚み方向が制御基板4の基板収容室5Cに対する挿入方向S(
図5参照)に沿う姿勢で配置される。具体的には、挟みターミナル20は、上下方向に直交するとともにモータ2の回転中心Cmに沿う方向に延在する。なお、制御基板4の挿入方向Sは、基板収容室5Cのコネクタ開口部5hの下端部から基板収容室5Cの上端部に向かう方向であり、
図8に示すように、モータ2の回転中心Cmに対して角度θだけ傾いている。
【0043】
図4及び
図6に示すように、本実施形態の挟みターミナル20は、ブレードターミナル10を挟む一対の挟持部21と、一対の挟持部21の間に設けられた受け入れ部22と、挟持部21の根元部分に位置する一対の腕部23とを有する。また、本実施形態の挟みターミナル20はプレス加工により形成されており、上記の挿入方向Sは挟みターミナル20がプレス加工されるときのせん断面側と同じ向きとなる姿勢で配置される。すなわち、本実施形態では、プレス加工において見られる「せん断面」の、バリが無く挿入しやすい側からブレードターミナル10を挟みターミナル20に挿入する。
【0044】
挟持部21は、左右方向に延設された腕部23の左端部に設けられ、対向するもう一つの挟持部21に向かって略半円板状に突設される。二つの挟持部21間の距離は、先端側及び根元側で最も広く、先端側から右側(根元側)に向かって短くなる。二つの挟持部21間の最小距離は、二つの腕部23間の距離よりも短い。
【0045】
本実施形態の受け入れ部22は、挟みターミナル20の先端側及び根元側の両方に設けられる。先端側の受け入れ部22は、挟みターミナル20の先端側に向かって拡開する空間(
図6中にドット模様で示す空間)を形成する部位であり、ここでは二つの挟持部21の先端部の形状が受け入れ部22を構成する。また、根元側の受け入れ部22は、挟みターミナル20の根元側に向かって拡開する空間(
図6中に同じくドット模様で示す空間)を形成する部位であり、ここでは二つの挟持部21の根元側の形状が受け入れ部22を構成する。腕部23は、ブレードターミナル10が受け入れ部22に挿入されて一対の挟持部21に挟み込まれるときに、一対の挟持部21を互いに離間する方向に弾性変形させる(弾性変形を許容する)ように細く形成された部分である。
【0046】
挟みターミナル20は、受け入れ部22に対して厚み方向に直交する左側から板状のターミナルが進入した場合には、
図6中に白抜き矢印で示すように、二つの挟持部21が容易に押し広げられる。これは、二つの挟持部21の傾斜した端面(曲面)が進入するターミナルにより押し広げられるからである。しかし、挟みターミナル20の受け入れ部22に対してその厚み方向(例えば下方)から板状のターミナルが進入してきた場合には、上記の場合と比べて、二つの挟持部21が押し広げられにくく、強い力で物体を押し進めなければならない。
【0047】
このような課題に対し、本実施形態のブレードターミナル10は、
図4,
図5及び
図7に示すように、制御基板4が基板収容室5Cに挿入されるときに受け入れ部22に最初に接する縁部10a(以下「挿入側縁部10a」という)の両面が面取りされている。以下、この面取りされた部分を「面取り部11」という。本実施形態のブレードターミナル10は、先端側の受け入れ部22に最初に接触する。挿入側縁部10a(
図5参照)は、
図4及び
図7に示すように、その両面に設けられた面取り部11により先端が尖った三角形状となっている。なお、
図5では、基板上の素子及びコネクタ端子7Aの図示を省略している。
【0048】
図5に示すように、本実施形態のブレードターミナル10の面取り部11は、挿入方向Sに対し傾斜して形成される。本実施形態では、ブレードターミナル10を厚み方向から見たときに、制御基板4の右側面4aから最も離隔した挿入側縁部10aの一部(上部)が他部(下部)に対し角度Kだけ傾斜して形成される。つまり、本実施形態のブレードターミナル10は、その中間部から上部にかけて、制御基板4の右側面4aからの突出長さLが挿入方向Sに向かって短くなるように、右側の縁部10aが傾斜している。上記の面取り部11は、この傾斜した部分に設けられる。以下、挿入方向Sに対し傾斜した角度Kを「傾斜角K」という。
【0049】
また、
図3〜
図5に示すように、ブレードターミナル10は、制御基板4の右側面4aに直交する方向に突出し、その厚み方向が前後方向と一致する姿勢で設けられる。本実施形態のブレードターミナル10は、制御基板4の上端部に貫設された孔部4hに挿通されてブレードターミナル10を制御基板4に接続する複数の接続部12を有する。各接続部12は例えば細い板状や棒状に形成され、各孔部4hに圧入や挿通されて固定される。接続部12の先端は制御基板4の左側面4bから突出する。
図5に示すブレードターミナル10では三つの接続部12が上下方向に等間隔に並設されているが、接続部12の個数や配置はこれに限られない。
【0050】
[2.作用,効果]
(1)
図7及び
図8に示すように、ブレードターミナル10は、本体ケーシング5内に先に配置された挟みターミナル20に対して、挟みターミナル20の側面方向(厚み方向)から挿入される。ここで、上述したブレードターミナル10では、先端側の受け入れ部22に最初に接触する挿入側縁部10aに面取り部11が設けられていることから、面取り部11が二つの挟持部21を押し広げる。
【0051】
すなわち、ブレードターミナル10の挿入側縁部10aが面取りされているため、挟みターミナル20の挟持部21を押し広げながらブレードターミナル10が進入することができる。このため、挟みターミナル20の側面方向(厚み方向)からブレードターミナル10を圧入することができ、このときの圧入荷重も過大にならない。つまり、モータユニット1を組み付ける際に、先にモータ2を本体ケーシング5に取り付け、あとから制御基板4を基板収容室5Cに挿入できる。
【0052】
なお、逆の手順で組み付ける場合には、ブレードターミナル10に対し、挟みターミナル20が先端側から挿入されるため、挟みターミナル20が広がりながら進むことができ、二つのターミナル10,20を小さな圧入荷重で嵌合できる。すなわち、組み立て手順によらず、二つのターミナル10,20を嵌合できる。
【0053】
また、制御基板4側に挟みターミナルを設ける構成では、挟みターミナルを支持する部分が必要となるが、制御基板4側にはブレードターミナル10が設けられるため、このような支持部分が不要であり、コスト低減を図ることができる。さらに、モータ2側に設ける挟みターミナルの二股形状をブレードターミナル側に向けた形状等にする必要もなく、構成の簡素化も図ることができる。
【0054】
したがって、上述したモータユニット1によれば、コスト増を招くことなく、モータ2側の挟みターミナル20の側面方向から制御基板4側のブレードターミナル10を挿入して両者を嵌合することができる。
【0055】
なお、
図8及び
図9に示すように、制御基板4の挿入方向Sは、モータ2の回転中心Cmに対して角度θだけ傾いているため、面取り部11は受け入れ部22に対して斜め下方から進入する。このため、板状のターミナルが挟みターミナル20の厚み方向と一致する方向から受け入れ部22に進入する場合と比較して、二つの挟持部21を押し広げやすくなる。つまり、本実施形態のモータユニット1では、制御基板4が基板収容室5C内に傾斜配置されることから、挿入方向Sも傾斜し、挟みターミナル20に対してブレードターミナル10が小さな圧力で進入可能となる。
【0056】
(2)上述したブレードターミナル10では、面取り部11が傾斜して形成されていることから、受け入れ部22に対する入射角Nがより大きくなり、一層進入しやすくなる。
図9及び
図10中の破線矢印Tは、挟持部21とブレードターミナル10とが接触した軌跡を示す。面取り部11が傾斜して形成されていると、接触軌跡Tが面取り部11を通る長さが長くなり、挟持部21をよりスムーズに押し広げながらブレードターミナル10が進入することができる。これにより、挟みターミナル20の厚み方向からであっても、ブレードターミナル10をよりスムーズに圧入することができ、このときの圧入荷重を小さくすることができる。
【0057】
(3)特に、上述したブレードターミナル10は、制御基板4の右側面4aから最も離隔した右側の挿入側縁部10aが傾斜して形成されていることから、挿入方向Sに移動するときの挟持部21とブレードターミナル10との接触軌跡Tのうち面取り部11を通過する長さがより長くなる。このため、挟みターミナル20の挟持部21をよりスムーズに押し広げながらブレードターミナル10が進入することができ、小さな圧入荷重で二つのターミナル10,20を嵌合させることができる。
【0058】
なお、
図10及び
図11は、挟みターミナル20に対しブレードターミナル10の圧入が完了した状態(嵌合状態)を示す側面図及び斜視図である。これらの図に示すように、二つのターミナル10,20の嵌合状態では、押し広げられた二つの挟持部21が、元に戻ろうとする力でブレードターミナル10の面取り部11以外の箇所(面取り部11よりも下方の部分)を挟持する。このように、ブレードターミナル10の板厚が大きい部分(面取りされていない部分)を二つの挟持部21により挟持するため、嵌合状態を安定させることができる。
【0059】
(4)上述した制御基板4はその厚み方向に貫通した複数の孔部4hを有し、各孔部4hにブレードターミナル10の接続部12が挿通されることで制御基板4とブレードターミナル10とが接続される。これにより、制御基板4に対するブレードターミナル10の強度剛性が増すため、ブレードターミナル10を挟みターミナル20に圧入するときにブレードターミナル10を安定させることができ、ブレードターミナル10の損傷リスクを低減できる。
【0060】
(5)上述したモータユニット1では、挟みターミナル20がプレス加工されるときのせん断面側と挿入方向Sとが同じ向きとなっている。つまり、挟みターミナル20の挿入側の面がプレス加工せん断面とされているため、順バリ方向へブレードターミナル10を圧入することができる。これにより、ブレードターミナル10を挟みターミナル20に圧入するときの傷やバリ脱落のおそれをなくすことができる。
【0061】
(6)上記の本体ケーシング5では、基板収容室5C内にブレードターミナル10の位置を案内するガイド溝5pが設けられる。ガイド溝5pが形成された突起部5nは、
図1及び
図4に示すように、挟みターミナル20の直下に位置する。このため、制御基板4が基板収容室5Cに挿入されると、ブレードターミナル10の挿入側端部10aは、まずガイド溝5pに入る。
【0062】
そして、制御基板4がさらに挿入されていくと、ブレードターミナル10はガイド溝5pに沿って上方し、ガイド溝5pの直上に位置する挟みターミナル20の受け入れ部22に入り込む。このように、ガイド溝5pによって、ブレードターミナル10の位置ずれを防止できるため、ブレードターミナル10をよりスムーズに挟みターミナル20に圧入することができる。
【0063】
(7)
図1〜
図4に示すように、上記の本体ケーシング5では、基板収容室5C内に制御基板4の左側面4bに当接して位置を規制する規制部5qが設けられる。規制部5qは、制御基板4が基板収容室5Cに挿入され、ブレードターミナル10が挟みターミナル20に圧入されるときに、制御基板4の左側面4bに当接する。このため、ブレードターミナル10が挟みターミナル20に圧入されたときに、ブレードターミナル10や制御基板4が圧入荷重を受けても、制御基板4の位置ずれや変形を防止できる。これにより、ブレードターミナル10をよりスムーズに挟みターミナル20に圧入することができる。
【0064】
特に、本実施形態では、各規制部5qと各突起部5nとは一部が互いにラップするような配置となっており、且つ、前側の規制部5qが前側の突起部5nのガイド溝5pよりも前方に位置し、後側の規制部5qが後側の突起部5nのガイド溝5pよりも後方に位置する。つまり、各規制部5qと各ブレードターミナル10とが近接配置されるとともに、前後の規制部5qの間に二つのブレードターミナル10が位置する。このため、圧入時に、制御基板4をより安定して支えることができ、制御基板4の位置ずれや変形をより防止できる。
【0065】
[3.ブレードターミナルの変形例]
上述したブレードターミナル10の形状は一例であり、以下に二つの変形例を示す。なお、各変形例の説明では、上述した実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0066】
図12〜
図14には、第一変形例に係るブレードターミナル10′を示す。このブレードターミナル10′は、上記のブレードターミナル10と比較して、面取り部11が設けられる縁部10bが異なるとともに接続部12の個数が異なり、他の構成は同様である。このブレードターミナル10′では、制御基板4が基板収容室5Cに挿入されるときに受け入れ部22に最初に接する縁部10bが、制御基板4の右側面4a側に位置している。本変形例のブレードターミナル10′は、根元側の受け入れ部22に最初に接触する。この挿入側縁部10bの両面は面取りされており、且つ、挿入方向Sに対して傾斜して形成される。
【0067】
すなわち、第一変形例では、ブレードターミナル10′を厚み方向から見たときに、制御基板4の右側面4aに最も近い挿入側縁部10bの一部(上部)が他部(下部)に対し角度K′(傾斜角)だけ傾斜して形成される。言い換えると、本変形例のブレードターミナル10′は、その中間部から上部にかけて、制御基板4の右側面4aからの離隔長さが挿入方向Sに向かって長くなるように、左側の縁部10bが傾斜している。上記の面取り部11は、この傾斜した部分に設けられる。なお、傾斜角K′が、制御基板4の傾きθを90度から減じた値(90−θ)と等しい場合、入射角Nが0(挟みターミナル20の厚み方向と一致する方向からの挿入)になってしまうため、傾斜角K′は角度(90−θ)よりも大きな角度に設定されることが好ましい。
【0068】
第一変形例に係るブレードターミナル10′によれば、
図13及び
図14に示すように、挟みターミナル20の側面方向から挿入されると、根元側の受け入れ部22に最初に接触する挿入側縁部10bの面取り部11が、二つの挟持部21を押し広げる。すなわち、ブレードターミナル10′の挿入側縁部10bが面取りされているため、挟みターミナル20の挟持部21を押し広げながらブレードターミナル10′が進入することができる。このため、挟みターミナル20の側面方向(厚み方向)からブレードターミナル10′を圧入することができ、このときの圧入荷重も過大にならない。つまり、第一変形例に係るブレードターミナル10′によっても、上述した実施形態の効果(1)と同様の効果が得られる。
【0069】
さらに、本変形例のブレードターミナル10′も、面取り部11が傾斜して形成されていることから、受け入れ部22に対する入射角Nが大きくなり、一層進入しやすくなる。また、
図14中の破線矢印Tは挟持部21とブレードターミナル10′との接触軌跡であるが、上記実施形態と同様、面取り部11が傾斜していることで接触軌跡Tが面取り部11を通りやすくなり、挟持部21をよりスムーズに押し広げながらブレードターミナル10′が進入することができる。これにより、挟みターミナル20の厚み方向からであっても、ブレードターミナル10′をよりスムーズに圧入することができ、このときの圧入荷重を小さくすることができる。
【0070】
図15〜
図17には、第二変形例に係るブレードターミナル10″を示す。このブレードターミナル10″は、上記のブレードターミナル10と比較して、面取り部11が設けられる縁部10cが異なるとともに接続部12の個数が異なり、他の構成は同様である。このブレードターミナル10″では、制御基板4が基板収容室5Cに挿入されるときに受け入れ部22に最初に接する縁部10cが、制御基板4の右側面4aに直交する上縁部となっている。この挿入側縁部10cの両面は面取りされており、且つ、挿入方向Sに対して傾斜(直交)している。
【0071】
すなわち、第二変形例では、ブレードターミナル10″を厚み方向から見たときに、制御基板4の右側面4aに位置する部分が矩形状に形成され、上縁部10cに面取り部11が設けられる。なお、入射角Nは、制御基板4の傾きθを90度から減じた値(90−θ)と等しい。
【0072】
第二変形例に係るブレードターミナル10″によれば、
図16及び
図17に示すように、挟みターミナル20の側面方向から挿入されると、受け入れ部22に最初に接触する挿入側縁部10cの面取り部11が、二つの挟持部21を押し広げる。すなわち、ブードターミナル10″の挿入側縁部10cが面取りされているため、挟みターミナル20の挟持部21を押し広げながらブレードターミナル10″が進入することができる。このため、挟みターミナル20の側面方向(厚み方向)からブレードターミナル10″を圧入することができ、このときの圧入荷重も過大にならない。つまり、第二変形例に係るブレードターミナル10″によっても、上述した実施形態の効果(1)と同様の効果が得られる。
【0073】
[4.その他]
上述した実施形態及び二つの変形例の構成は、あくまでも一例であり、例えば本体ケーシング5の具体的な形状やコネクタカバー7Bの取付位置等を変更してもよい。例えば、上記の規制部5qの位置や個数を変更してもよいし、規制部5qやガイド溝5p等を省略してもよい。また、受け入れ部22は、挟みターミナル20の先端側及び根元側の少なくとも一方に設けられていればよい。
【0074】
上記実施形態では、制御基板4の傾斜配置により、基板収容室5Cの下端部(回転軸2Aと反対側の部位)がホイール収容室5Bから右側(取付面5x側)に離間配置されており、この離間配置によって確保されたスペースにコネクタカバー7Bを係合する下部掛止部5sが形成されている。このような構成により、複雑な固定構造を採ることなく、簡易な掛止の原理でコネクタカバー7Bの一側を固定可能であるが、コネクタカバー7Bを掛止部5r,5s以外の形状で固定してもよい。
【0075】
上記実施形態では、制御基板4の傾斜配置により、基板収容室5Cの下端部がホイール収容室5Bから右側に離間配置され、この離間配置により確保されたスペースにおいてカバー部材3Cの周縁がカシメ加工によりホイール収容室5Bの周縁に結合されている。このような構成により、複雑な結合構造を採ることなく、簡易なカシメ加工によりホイール収容室5Bにカバー部材3Cを結合可能となるが、カバー部材3Cのカシメ箇所Eは、
図1に示す位置に限られない。また、カシメ以外の方法でカバー部材3Cを固定してもよい。
【0076】
上記実施形態では、制御基板4の傾斜配置により、制御基板4の上端部(回転軸2A側の端部)とともにブレードターミナル10が左側方(取付面5x側と逆側の他側方)に位置変位されている。このような構成により、モータ2の位置も左側方に変位するため、結果としてモータユニット1全体が小型化されるが、制御基板4に対するブレードターミナル10の位置は、
図5,
図12,
図15に示す位置に限られない。
【0077】
また、上記の本体ケーシング5に、ブレードターミナル10の接続部12に当接してこのブレードターミナル10の位置を規制する部位を設けてもよい。すなわち、基板収容室5C内に、ブレードターミナル10と挟みターミナル20との嵌合時(圧入時)に、左側方(取付面側5xと逆側の他側方)からブレードターミナル10に当接して位置規制する端子位置規制部が形成されていてもよい。このような構成であれば、圧入時にブレードターミナル10が挟みターミナル20から押圧力を受けたとしても、制御基板4を介して端子位置規制部により位置規制されているため位置ずれや変形することなく、挟みターミナル20に対しより嵌合しやすくなる。
【0078】
なお、上述したモータユニット1の構成は一例であって、モータ2及び減速機3の構成が上述したものでなくてもよい。また、本体ケーシング5に対するモータ2及び減速機3の配置が上記のものと異なっていてもよい。
【0079】
[5.付記]
上記の変形例を含む実施形態に関し、以下の付記を開示する。なお、付記1は請求項1と同一である。
(付記1)
モータと、モータの回転軸に固定されたウォーム及び前記ウォームと噛み合うウォームホイールを有する減速機と、平板状の制御基板と、前記モータが取り付けられるとともに前記減速機及び前記制御基板を内蔵する本体ケーシングと、を具備する減速機付きモータユニットであって、
前記本体ケーシングは、前記ウォームホイールが収容されるホイール収容室と、前記モータが取り付けられる取付面と、前記ホイール収容室及び前記取付面の間に位置するとともに前記制御基板がその厚み方向を前記ウォームホイールの軸方向に直交する方向として収容される基板収容室と、を備え、
前記制御基板は、前記回転軸側の端部において前記取付面側へ突設された平板状のブレードターミナルを備え、前記取付面側を向く一側面と前記回転軸の軸方向とのなす角が鋭角であり、
前記モータは、先端側が二股形状に形成されて前記ブレードターミナルをその厚み方向に挟み込むことで前記制御基板と前記モータとを電気的に接続する平板状の挟みターミナルを備え、
前記挟みターミナルは、前記挟みターミナルの厚み方向が前記制御基板の前記基板収容室に対する挿入方向に沿う姿勢で配置され、前記ブレードターミナルを挟む一対の挟持部と、前記一対の挟持部の間に設けられ前記先端側及び根元側の少なくとも一方に向かって拡開する空間を形成する受け入れ部と、を有し、
前記ブレードターミナルは、前記制御基板が前記基板収容室に挿入されるときに前記受け入れ部に最初に接する縁部の両面が面取りされてなる面取り部を有する
ことを特徴とする、減速機付きモータユニット。
【0080】
(付記2)
前記基板収容室は、前記回転軸の反対側にコネクタ開口部が形成されるとともに、前記コネクタ開口部を閉塞するようにコネクタカバーが固定され、前記コネクタ開口部を経て前記回転軸の反対側から前記制御基板が挿入配置されている
ことを特徴とする、付記1記載の減速機付きモータユニット。
【0081】
(付記3)
前記コネクタ開口部の周縁部と前記コネクタカバーとの間には、防水パッキンが介装されている
ことを特徴とする、付記2に記載の減速機付きモータユニット。
【0082】
(付記4)
前記コネクタ開口部は、前記回転軸と反対側且つ前記取付面側に向いた斜め方向に開口形成され、
前記制御基板には、コネクタ端子が前記取付面側に向けて突設され、
前記コネクタカバーは、前記コネクタ端子を内包するとともに前記コネクタ開口部を閉塞するように、前記取付面側から前記コネクタ開口部に固定される
ことを特徴とする、付記2又は3に記載の減速機付きモータユニット。
【0083】
(付記5)
前記制御基板の傾斜配置により、前記制御基板の前記回転軸側の端部とともに前記ブレードターミナルが前記取付面側と逆側の他側方に位置変位されている
ことを特徴とする、付記1〜4の何れか1項に記載の減速機付きモータユニット。
【0084】
(付記6)
前記基板収容室内には、前記ブレードターミナルと前記挟みターミナルとの嵌合時に、前記取付面側と逆側の他側方から前記ブレードターミナルに当接して位置規制する端子位置規制部が形成されている
ことを特徴とする、付記1〜5の何れか1項に記載の減速機付きモータユニット。
【0085】
(付記7)
前記制御基板の傾斜配置により、前記基板収容室の前記回転軸と反対側の部位が前記ホイール収容室から前記取付面側に離間配置され、該離間配置により確保されたスペースに前記コネクタカバーを係合する掛止部が形成されている
ことを特徴とする、付記1〜6の何れか1項に記載の減速機付きモータユニット。
【0086】
(付記8)
前記ホイール収容室は、有底円筒状に形成されるとともに円形状の開口箇所をカバー部材により閉塞されて画成されており、
前記制御基板の傾斜配置により、前記基板収容室の前記回転軸と反対側の部位が前記ホイール収容室から前記取付面側に離間配置され、該離間配置により確保されたスペースにおいて前記カバー部材の周縁がカシメ加工により前記ホイール収容室の周縁に結合されている
ことを特徴とする、付記1〜7の何れか1項に記載の減速機付きモータユニット。