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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-79066(P2021-79066A)
(43)【公開日】2021年5月27日
(54)【発明の名称】手術用ガーゼ計数装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 50/37 20160101AFI20210430BHJP
【FI】
   A61B50/37
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-36275(P2020-36275)
(22)【出願日】2020年3月3日
(11)【特許番号】特許第6764099号(P6764099)
(45)【特許公報発行日】2020年9月30日
(31)【優先権主張番号】201911122605.7
(32)【優先日】2019年11月15日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519259320
【氏名又は名称】威海易一医療器械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】朱林詳
(57)【要約】      (修正有)
【課題】手術用ガーゼ計数装置を提供する。
【解決手段】保存箱10を含み、保存箱の中には上方に開口した移動空間32が設置され、また移動空間の左右端壁が外部空間と連通しており、保存箱の上側には移動空間の上端壁を封鎖できるカバー板29が設置され、またカバー板の後端が保存箱と回転可能に連結され、カバー板の中には下方に開口した照明空間31が設置され、所要のガーゼに消毒をタイムリーに行い、手術室でガーゼを空気と接触させて貯蔵することで、ガーゼに細菌が付いて細菌感染を引き起こすのを防止し、また仕切り空間により各ガーゼを別々に貯蔵し、ガーゼ同士が接触して交差感染問題をもたらすことを避け、更に、使用されていないガーゼを取って使用する場合と使用されたガーゼを戻す場合、全部計数の方式でガーゼの数が記録され、こうして手術を終えた後に、ガーズカウントに便利を与える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保存箱を含み、前記保存箱の中には上方に開口した移動空間が設置され、また前記移動空間の左右端壁が外部空間と連通しており、前記保存箱の上側には前記移動空間の上端壁を封鎖できるカバー板が設置され、また前記カバー板の後端が前記保存箱と回転可能に連結され、前記カバー板の中には下方に開口した照明空間が設置され、前記照明空間の上端壁には殺菌するために使用される紫外線灯が固定され、前記移動空間の中にはガーゼを貯蔵する蓄え機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には計数するために使用される計数機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には上方に開口した上げ空間が二つ設置され、前記上げ空間の中には昇降可能な支え板が設置され、前記計数機構は外界と左側の前記上げ空間とを連通する五つの平行移動空間及び外界と右側の前記上げ空間を連通する一つの前記平行移動空間を含み、前記平行移動空間の下端壁の中には上方に開口した平行移動溝が形成され、左側の前記支え板の中には左方に開口した四つのプッシュ溝及び上方に開口した四つの制限空間が設置され、前記プッシュ溝の中にはプッシュ板及び前記プッシュ板と前記プッシュ溝の右端壁を連結したプッシュばねが設置され、前記制限空間の中にはプッシュブロック及び前記プッシュブロックと前記プッシュ板を連結した引き紐がスライド可能に連結され、前記平行移動溝の中には支えブロックが設置され、前記支えブロックの上端が前記平行移動空間の中に位置しており、上側の四つの前記平行移動空間の中には前記プッシュ板と当接した第一台形ブロックが設置され、前記台形ブロックの右端が前記プッシュ溝の中に位置しており、前記第一台形ブロックと上側の前記支えブロックの上端とが固定的に連結され、下側の前記平行移動空間の中には下側の前記支えブロックの上端と固定的に連結された制限ロッドが設置され、上側の前記平行移動溝の中には前記支えブロックの左側に位置した平行移動板及び前記平行移動板と前記平行移動溝の左端壁を連結した平行移動ばねが設置され、下側の前記平行移動溝の中にはまた前記支えブロックと前記平行移動溝の端壁を連結した制限ばねが設置され、左下の前記支えブロックの下端には前記平行移動板と固定的に連結された連結縄が四本固定され、四本の前記連結縄の右端が下側の前記平行移動溝の右端壁と上側の前記平行移動溝の左端壁を貫通し、前記保存箱の中には本願発明の動作を駆動できる駆動機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には前記蓄え機構の昇降を駆動できる昇降機構が設置され、前記駆動機構が前記蓄え機構を駆動して左右方向に移動させる時、左右方向に移動してガーゼを取って使用する回数は前記計数機構により計算され、手術完了後にガーゼをカウントすることに便利を与えることを特徴とする手術用ガーゼ計数装置。
【請求項2】
前記蓄え機構は前記移動空間の中に位置した四つの底板を含み、前記底板の上端面には鉛直止め板が四つ固定的に連結され、二つの前記鉛直止め板の間には仕切り板が五つ固定的に連結され、一番後ろの前記仕切り板の後端には鉄ブロックが固定され、前記底板の中には下方に開口した上げ空間が四つ設置され、前記上げ空間の中には摩擦板及び前記摩擦板と前記上げ空間の上端壁を連結した上げばねが設置され、前記上げ空間の上端壁にはまた接触センサーが固定的に連結され、二つの前記仕切り板の間にはピストン板及び前記ピストン板を支える二つの復帰ばねが設置され、前記ピストン板の下端には前記摩擦板と接触した連結ロッドが固定的に連結され、前記連結ロッドの下端が前記上げ空間の上端壁を貫通し、前記上げ空間の前端壁の中には後ろに開口した電磁空間が設置され、前記電磁空間の下端壁が前記移動空間と連通しており、前記電磁空間の上端壁には第二電磁石が固定的に連結され、前記摩擦板の中には前に開口した押し出し溝が形成され、前記押し出し溝の中には前記第二電磁石と反発し合いまた吸引し合うことができる第二台形ブロック及び前記第二台形ブロックを復帰させられる押し出しばねが設置され、また前記第二台形ブロックの前端が前記電磁空間の中に位置しており、一番前の前記上げ空間の前端壁の中には前に開口した接触空間が設置され、前記接触空間の上側端壁と下側端壁との間には摩擦軸が回転可能に連結され、前記摩擦軸には摩擦輪及び接触ロッドが固定的に連結され、前記接触空間の後端壁にはまた前記接触ロッドとの接触により前記第二電磁石の通電と停電を制御できる接触スイッチが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の手術用ガーゼ計数装置。
【請求項3】
前記駆動機構は二つの前記上げ空間を連通できる貫通空間を含み、前記保存箱の中にはスライド空間が二つ設置され、上側の前記スライド空間の前端壁が前記移動空間と連通しており、下側の前記スライド空間の前端壁には二つの前記上げ空間と二つの前記貫通空間が連通され、前記貫通空間の後端壁の中には前に開口したスライド溝が形成され、前記スライド溝の後端壁には電動レールが固定的に連結され、上側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える第一電磁石が四つ固定的に連結され、下側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える前記第一電磁石が一つ固定され、前記移動空間の前端壁の中には後ろに開口した伸縮空間が設置され、前記伸縮空間の中には前記摩擦輪と接触した摩擦ブロックが設置され、また前記摩擦ブロックの後端が前記接触空間の中に位置しており、前記摩擦ブロックの後端には後下方に傾斜した斜面が設置され、前記伸縮空間の中にはまた前記摩擦ブロックと前記伸縮空間の前端壁を連結した伸縮ばねが設置されていることを特徴とする請求項2に記載の手術用ガーゼ計数装置。
【請求項4】
前記昇降機構は前記支え板を支えられる支えばねを含み、左側の前記支え板の下端には右側の前記支え板と固定的に連結されたロープが固定的に連結され、前記ロープの下端が二つの前記上げ空間の下端壁を貫通し、上側の前記スライド空間の下端壁の中には前に開口した昇降溝が二つ形成され、二つの前記昇降溝の上端壁が前記スライド空間と連通しており、前記昇降溝の下端壁が前記上げ空間の中に伸びて下側の前記スライド空間の上下端壁を貫通し、下側の前記スライド溝の左右端壁の中には前記スライド溝と連通したばね溝が形成され、前記ばね溝の中にはばねロッドが設置され、前記ばねロッドの一端が前記スライド溝の中に位置しており、前記ばね溝の中にはまた前記ばねロッドと前記ばね溝の端壁を連結した圧縮ばねが設置され、前記ばねロッドの一端には前記支えブロックと固定的に連結されたチェーンが固定的に連結され、前記チェーンの一端が前記ばね溝の端壁と下側の前記平行移動溝の端壁を貫通することを特徴とする請求項3に記載の手術用ガーゼ計数装置。
【請求項5】
ガーゼの重さは前記復帰ばねの弾性力と前記上げばねの弾性力との和より大きく、前記第二電磁石と前記第二台形ブロックとの間の磁力は前記上げばねの弾性力より遥かに大きく、前記伸縮空間の左右端壁の距離は前記底板の左右端面の距離より小さく、左側の前記支えばねの弾性力は右側の前記支えばねの弾性力より遥かに大きく、左側の前記支えばねの弾性力は一つの前記底板の重力と前記支えばねの弾性力との和より小さく、前記圧縮ばねの弾性力は前記制限ばねの弾性力より遥かに大きく、前記制限ばねの弾性力は前記平行移動ばねの弾性力より遥かに大きく、前記プッシュブロックと前記制限空間との間の摩擦力は前記プッシュばねの弾性力より遥かに大きいが、前記プッシュブロックと前記摩擦板との間の摩擦力より小さいことを特徴とする請求項4に記載の手術用ガーゼ計数装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は手術器械分野に関わり、具体的には手術用ガーゼ計数装置である。
【背景技術】
【0002】
新しくて高度な技術を持っている手術の発展に伴い、手術器械、手術手当用品も変化し続けており、また手術室と供給室との一体式の管理により手術室でのカウント制度の規範化を促進し、カウント制度を厳しく実施することにより異物が体腔に残るのを避けられ、
現在、多数のは執刀医により手術を行い、助手がそばにいて手術器械を渡すことを補助するのであり、手術する過程に、ガーゼを利用して血液を吸収する必要があり、手術完了後、人によりガーゼカウントを行う需要があり、時間と力を費やし、またミスして医療事故を引き起こしやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104921808号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は手術用ガーゼ計数装置を提供することによって点検しにくいなどの問題を解決し、点検を便利にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術的プランによって実現される。
【0006】
本願発明の手術用ガーゼ計数装置は、保存箱を含み、前記保存箱の中には上方に開口した移動空間が設置され、また前記移動空間の左右端壁が外部空間と連通しており、前記保存箱の上側には前記移動空間の上端壁を封鎖できるカバー板が設置され、また前記カバー板の後端が前記保存箱と回転可能に連結され、前記カバー板の中には下方に開口した照明空間が設置され、前記照明空間の上端壁には殺菌するために使用される紫外線灯が固定され、前記移動空間の中にはガーゼを貯蔵する蓄え機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には計数するために使用される計数機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には上方に開口した上げ空間が二つ設置され、前記上げ空間の中には昇降可能な支え板が設置され、前記計数機構は外界と左側の前記上げ空間とを連通する五つの平行移動空間及び外界と右側の前記上げ空間を連通する一つの前記平行移動空間を含み、前記平行移動空間の下端壁の中には上方に開口した平行移動溝が形成され、左側の前記支え板の中には左方に開口した四つのプッシュ溝及び上方に開口した四つの制限空間が設置され、前記プッシュ溝の中にはプッシュ板及び前記プッシュ板と前記プッシュ溝の右端壁を連結したプッシュばねが設置され、前記制限空間の中にはプッシュブロック及び前記プッシュブロックと前記プッシュ板を連結した引き紐がスライド可能に連結され、前記平行移動溝の中には支えブロックが設置され、前記支えブロックの上端が前記平行移動空間の中に位置しており、上側の四つの前記平行移動空間の中には前記プッシュ板と当接した第一台形ブロックが設置され、前記台形ブロックの右端が前記プッシュ溝の中に位置しており、前記第一台形ブロックと上側の前記支えブロックの上端とが固定的に連結され、下側の前記平行移動空間の中には下側の前記支えブロックの上端と固定的に連結された制限ロッドが設置され、上側の前記平行移動溝の中には前記支えブロックの左側に位置した平行移動板及び前記平行移動板と前記平行移動溝の左端壁を連結した平行移動ばねが設置され、下側の前記平行移動溝の中にはまた前記支えブロックと前記平行移動溝の端壁を連結した制限ばねが設置され、左下の前記支えブロックの下端には前記平行移動板と固定的に連結された連結縄が四本固定され、四本の前記連結縄の右端が下側の前記平行移動溝の右端壁と上側の前記平行移動溝の左端壁を貫通し、前記保存箱の中には本願発明の動作を駆動できる駆動機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には前記蓄え機構の昇降を駆動できる昇降機構が設置され、前記駆動機構が前記蓄え機構を駆動して左右方向に移動させる時、左右方向に移動してガーゼを取って使用する回数は前記計数機構により計算され、手術完了後にガーゼをカウントすることに便利を与える。
【0007】
有益なように、前記蓄え機構は前記移動空間の中に位置した四つの底板を含み、前記底板の上端面には鉛直止め板が四つ固定的に連結され、二つの前記鉛直止め板の間には仕切り板が五つ固定的に連結され、一番後ろの前記仕切り板の後端には鉄ブロックが固定され、前記底板の中には下方に開口した上げ空間が四つ設置され、前記上げ空間の中には摩擦板及び前記摩擦板と前記上げ空間の上端壁を連結した上げばねが設置され、前記上げ空間の上端壁にはまた接触センサーが固定的に連結され、二つの前記仕切り板の間にはピストン板及び前記ピストン板を支える二つの復帰ばねが設置され、前記ピストン板の下端には前記摩擦板と接触した連結ロッドが固定的に連結され、前記連結ロッドの下端が前記上げ空間の上端壁を貫通し、前記上げ空間の前端壁の中には後ろに開口した電磁空間が設置され、前記電磁空間の下端壁が前記移動空間と連通しており、前記電磁空間の上端壁には第二電磁石が固定的に連結され、前記摩擦板の中には前に開口した押し出し溝が形成され、前記押し出し溝の中には前記第二電磁石と反発し合いまた吸引し合うことができる第二台形ブロック及び前記第二台形ブロックを復帰させられる押し出しばねが設置され、また前記第二台形ブロックの前端が前記電磁空間の中に位置しており、一番前の前記上げ空間の前端壁の中には前に開口した接触空間が設置され、前記接触空間の上側端壁と下側端壁との間には摩擦軸が回転可能に連結され、前記摩擦軸には摩擦輪及び接触ロッドが固定的に連結され、前記接触空間の後端壁にはまた前記接触ロッドとの接触により前記第二電磁石の通電と停電を制御できる接触スイッチが固定的に連結されている。
【0008】
有益なように、前記駆動機構は二つの前記上げ空間を連通できる貫通空間を含み、前記保存箱の中にはスライド空間が二つ設置され、上側の前記スライド空間の前端壁が前記移動空間と連通しており、下側の前記スライド空間の前端壁には二つの前記上げ空間と二つの前記貫通空間が連通され、前記貫通空間の後端壁の中には前に開口したスライド溝が形成され、前記スライド溝の後端壁には電動レールが固定的に連結され、上側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える第一電磁石が四つ固定的に連結され、下側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える前記第一電磁石が一つ固定され、前記移動空間の前端壁の中には後ろに開口した伸縮空間が設置され、前記伸縮空間の中には前記摩擦輪と接触した摩擦ブロックが設置され、また前記摩擦ブロックの後端が前記接触空間の中に位置しており、前記摩擦ブロックの後端には後下方に傾斜した斜面が設置され、前記伸縮空間の中にはまた前記摩擦ブロックと前記伸縮空間の前端壁を連結した伸縮ばねが設置されている。
【0009】
有益なように、前記昇降機構は前記支え板を支えられる支えばねを含み、左側の前記支え板の下端には右側の前記支え板と固定的に連結されたロープが固定的に連結され、前記ロープの下端が二つの前記上げ空間の下端壁を貫通し、上側の前記スライド空間の下端壁の中には前に開口した昇降溝が二つ形成され、二つの前記昇降溝の上端壁が前記スライド空間と連通しており、前記昇降溝の下端壁が前記上げ空間の中に伸びて下側の前記スライド空間の上下端壁を貫通し、下側の前記スライド溝の左右端壁の中には前記スライド溝と連通したばね溝が形成され、前記ばね溝の中にはばねロッドが設置され、前記ばねロッドの一端が前記スライド溝の中に位置しており、前記ばね溝の中にはまた前記ばねロッドと前記ばね溝の端壁を連結した圧縮ばねが設置され、前記ばねロッドの一端には前記支えブロックと固定的に連結されたチェーンが固定的に連結され、前記チェーンの一端が前記ばね溝の端壁と下側の前記平行移動溝の端壁を貫通する。
【0010】
有益なように、ガーゼの重さは前記復帰ばねの弾性力と前記上げばねの弾性力との和より大きく、前記第二電磁石と前記第二台形ブロックとの間の磁力は前記上げばねの弾性力より遥かに大きく、前記伸縮空間の左右端壁の距離は前記底板の左右端面の距離より小さく、左側の前記支えばねの弾性力は右側の前記支えばねの弾性力より遥かに大きく、左側の前記支えばねの弾性力は一つの前記底板の重力と前記支えばねの弾性力との和より小さく、前記圧縮ばねの弾性力は前記制限ばねの弾性力より遥かに大きく、前記制限ばねの弾性力は前記平行移動ばねの弾性力より遥かに大きく、前記プッシュブロックと前記制限空間との間の摩擦力は前記プッシュばねの弾性力より遥かに大きいが、前記プッシュブロックと前記摩擦板との間の摩擦力より小さい。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の効果は:本願発明は構成が簡単で、操作が便利であり、所要のガーゼに消毒をタイムリー行い、手術室でガーゼを空気と接触させて貯蔵することで、ガーゼに細菌が付いて細菌感染を引き起こすのを防止し、また仕切り空間により各ガーゼを別々に貯蔵し、ガーゼ同士が接触して交差感染問題をもたらすことを避け、更に、使用されていないガーゼを取って使用する場合と使用されたガーゼを戻す場合、全部計数の方式でガーゼの数が記録され、こうして手術を終えた後に、ガーズカウントに便利を与える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0013】
図1図1は本願発明の構成概略図
図2図2図1の「A―A」構成の概略図
図3図3図1の「B―B」構成の概略図
図4図4図1の「C」構成の正面拡大概略図
図5図5図1の「D」構成の正面拡大概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜5に示すように、手術用ガーゼ計数装置であって、保存箱10を含み、前記保存箱10の中には上方に開口した移動空間32が設置され、また前記移動空間32の左右端壁が外部空間と連通しており、前記保存箱10の上側には前記移動空間32の上端壁を封鎖できるカバー板29が設置され、また前記カバー板29の後端が前記保存箱10と回転可能に連結され、前記カバー板29の中には下方に開口した照明空間31が設置され、前記照明空間31の上端壁には殺菌するために使用される紫外線灯30が固定され、前記移動空間32の中にはガーゼを貯蔵する蓄え機構74が設置され、前記移動空間32の下端壁の中には計数するために使用される計数機構71が設置され、前記移動空間32の下端壁の中には上方に開口した上げ空間17が二つ設置され、前記上げ空間17の中には昇降可能な支え板16が設置され、前記計数機構71は外界と左側の前記上げ空間17とを連通する五つの平行移動空間58及び外界と右側の前記上げ空間17を連通する一つの前記平行移動空間58を含み、前記平行移動空間58の下端壁の中には上方に開口した平行移動溝56が形成され、左側の前記支え板16の中には左方に開口した四つのプッシュ溝64及び上方に開口した四つの制限空間67が設置され、前記プッシュ溝64の中にはプッシュ板55及び前記プッシュ板55と前記プッシュ溝64の右端壁を連結したプッシュばね65が設置され、前記制限空間67の中にはプッシュブロック68及び前記プッシュブロック68と前記プッシュ板55を連結した引き紐66がスライド可能に連結され、前記平行移動溝56の中には支えブロック63が設置され、前記支えブロック63の上端が前記平行移動空間58の中に位置しており、上側の四つの前記平行移動空間58の中には前記プッシュ板55と当接した第一台形ブロック57が設置され、前記台形ブロック57の右端が前記プッシュ溝64の中に位置しており、前記第一台形ブロック57と上側の前記支えブロック63の上端とが固定的に連結され、下側の前記平行移動空間58の中には下側の前記支えブロック63の上端と固定的に連結された制限ロッド69が設置され、上側の前記平行移動溝56の中には前記支えブロック63の左側に位置した平行移動板62及び前記平行移動板62と前記平行移動溝56の左端壁を連結した平行移動ばね61が設置され、下側の前記平行移動溝56の中にはまた前記支えブロック63と前記平行移動溝56の端壁を連結した制限ばね70が設置され、左下の前記支えブロック63の下端には前記平行移動板62と固定的に連結された連結縄59が四本固定され、四本の前記連結縄59の右端が下側の前記平行移動溝56の右端壁と上側の前記平行移動溝56の左端壁を貫通し、前記保存箱10の中には本願発明の動作を駆動できる駆動機構73が設置され、前記移動空間32の下端壁の中には前記蓄え機構74の昇降を駆動できる昇降機構72が設置され、前記駆動機構73が前記蓄え機構74を駆動して左右方向に移動させる時、左右方向に移動してガーゼを取って使用する回数は前記計数機構71により計算され、手術完了後にガーゼをカウントすることに便利を与える。
【0015】
有益なように、前記蓄え機構74は前記移動空間32の中に位置した四つの底板20を含み、前記底板20の上端面には鉛直止め板25が四つ固定的に連結され、二つの前記鉛直止め板25の間には仕切り板27が五つ固定的に連結され、一番後ろの前記仕切り板27の後端には鉄ブロック50が固定され、前記底板20の中には下方に開口した上げ空間21が四つ設置され、前記上げ空間21の中には摩擦板19及び前記摩擦板19と前記上げ空間21の上端壁を連結した上げばね22が設置され、前記上げ空間21の上端壁にはまた接触センサー28が固定的に連結され、二つの前記仕切り板27の間にはピストン板26及び前記ピストン板26を支える二つの復帰ばね23が設置され、前記ピストン板26の下端には前記摩擦板19と接触した連結ロッド24が固定的に連結され、前記連結ロッド24の下端が前記上げ空間21の上端壁を貫通し、前記上げ空間21の前端壁の中には後ろに開口した電磁空間39が設置され、前記電磁空間39の下端壁が前記移動空間32と連通しており、前記電磁空間39の上端壁には第二電磁石40が固定的に連結され、前記摩擦板19の中には前に開口した押し出し溝38が形成され、前記押し出し溝38の中には前記第二電磁石40と反発し合いまた吸引し合うことができる第二台形ブロック37及び前記第二台形ブロック37を復帰させられる押し出しばね36が設置され、また前記第二台形ブロック37の前端が前記電磁空間39の中に位置しており、一番前の前記上げ空間21の前端壁の中には前に開口した接触空間43が設置され、前記接触空間43の上側端壁と下側端壁との間には摩擦軸42が回転可能に連結され、前記摩擦軸42には摩擦輪41及び接触ロッド47が固定的に連結され、前記接触空間43の後端壁にはまた前記接触ロッド47との接触により前記第二電磁石40の通電と停電を制御できる接触スイッチ48が固定的に連結されている。
【0016】
有益なように、前記駆動機構73は二つの前記上げ空間17を連通できる貫通空間11を含み、前記保存箱10の中にはスライド空間33が二つ設置され、上側の前記スライド空間33の前端壁が前記移動空間32と連通しており、下側の前記スライド空間33の前端壁には二つの前記上げ空間17と二つの前記貫通空間11が連通され、前記貫通空間11の後端壁の中には前に開口したスライド溝13が形成され、前記スライド溝13の後端壁には電動レール12が固定的に連結され、上側の前記電動レール12の前端面には前記鉄ブロック50と吸引し合える第一電磁石34が四つ固定的に連結され、下側の前記電動レール12の前端面には前記鉄ブロック50と吸引し合える前記第一電磁石34が一つ固定され、前記移動空間32の前端壁の中には後ろに開口した伸縮空間46が設置され、前記伸縮空間46の中には前記摩擦輪41と接触した摩擦ブロック44が設置され、また前記摩擦ブロック44の後端が前記接触空間43の中に位置しており、前記摩擦ブロック44の後端には後下方に傾斜した斜面が設置され、前記伸縮空間46の中にはまた前記摩擦ブロック44と前記伸縮空間46の前端壁を連結した伸縮ばね45が設置されている。
【0017】
有益なように、前記昇降機構72は前記支え板16を支えられる支えばね15を含み、左側の前記支え板16の下端には右側の前記支え板16と固定的に連結されたロープ14が固定的に連結され、前記ロープ14の下端が二つの前記上げ空間17の下端壁を貫通し、上側の前記スライド空間33の下端壁の中には前に開口した昇降溝18が二つ形成され、二つの前記昇降溝18の上端壁が前記スライド空間33と連通しており、前記昇降溝18の下端壁が前記上げ空間17の中に伸びて下側の前記スライド空間33の上下端壁を貫通し、下側の前記スライド溝13の左右端壁の中には前記スライド溝13と連通したばね溝51が形成され、前記ばね溝51の中にはばねロッド54が設置され、前記ばねロッド54の一端が前記スライド溝13の中に位置しており、前記ばね溝51の中にはまた前記ばねロッド54と前記ばね溝51の端壁を連結した圧縮ばね52が設置され、前記ばねロッド54の一端には前記支えブロック63と固定的に連結されたチェーン53が固定的に連結され、前記チェーン53の一端が前記ばね溝51の端壁と下側の前記平行移動溝56の端壁を貫通する。
【0018】
有益なように、ガーゼの重さは前記復帰ばね23の弾性力と前記上げばね22の弾性力との和より大きく、前記第二電磁石40と前記第二台形ブロック37との間の磁力は前記上げばね22の弾性力より遥かに大きく、前記伸縮空間46の左右端壁の距離は前記底板20の左右端面の距離より小さく、左側の前記支えばね15の弾性力は右側の前記支えばね15の弾性力より遥かに大きく、左側の前記支えばね15の弾性力は一つの前記底板20の重力と前記支えばね15の弾性力との和より小さく、前記圧縮ばね52の弾性力は前記制限ばね70の弾性力より遥かに大きく、前記制限ばね70の弾性力は前記平行移動ばね61の弾性力より遥かに大きく、前記プッシュブロック68と前記制限空間67との間の摩擦力は前記プッシュばね65の弾性力より遥かに大きいが、前記プッシュブロック68と前記摩擦板19との間の摩擦力より小さい。
【0019】
初期状態の時、左側の前記圧縮ばね52、前記平行移動ばね61、前記プッシュばね65、前記復帰ばね23及び右側の前記支えばね15はいずれも圧縮された状態にあり、前記平行移動ばね61と前記上げばね22が引っ張られた状態にある。
【0020】
保存箱10を使用する時、紫外線灯30をつけ、ゲーゼに消毒作業を行い、ガーゼを使用する時、上側の電動レール12が作動して上側の第一電磁石34を駆動して左方に移動させ、そして鉄ブロック50が左方に移動し、仕切り板27と底板20を駆動して左方に移動させ、底板20の移動により摩擦輪41が移動し、摩擦輪41が摩擦ブロック44の後端で転がり、そして摩擦軸42を駆動して回転させ、更に接触ロッド47を駆動して回転させ、接触ロッド47が回転して接触スイッチ48の右端と接触した時、接触スイッチ48により一番後ろの第二電磁石40を制御して作動させ、そして第二電磁石40が一つの第二台形ブロック37と反発し合い、第二台形ブロック37が下降し、そして一つの摩擦板19を駆動して下降させて前記プッシュブロック68の上端と接触させ、更に底板20が左方に移動する過程に、摩擦板19を駆動して左方に移動させ、プッシュブロック68を駆動して左方に移動させ、引き紐66を緩め、更にプッシュばね65を復帰させ、またプッシュ板55を駆動して左方に移動させ、更に一番後ろの第一台形ブロック57を左方に移動させ、支えブロック63が左方に移動して平行移動板62と接触し、この時、第一台形ブロック57の左端が外界に位置すると、一つの使用されていないガーゼはすでに取られた。
【0021】
一番後ろのガーゼを取っていった後、復帰ばね23が復帰してピストン板26と連結ロッド24を駆動して上昇させ、上側の電動レール12が作動して上側の第一電磁石34を駆動して右方に移動復帰させ、そして仕切り板27と底板20を駆動して右方に移動復帰させ、摩擦板19に一番後ろのプッシュブロック68を駆動して右方に移動復帰させ、更に引き紐66を引き締め、またプッシュ板55を駆動して復帰させ、一番後ろのプッシュばね65を再び圧縮し、摩擦輪41が底板20とともに右方に移動して摩擦ブロック44で逆転する時、摩擦軸42と接触ロッド47を駆動して逆転させ、接触ロッド47が接触スイッチ48の左端と接触した時、作動している一つの第二電磁石40が作動を停止し、この時、上げばね22が復帰し、摩擦板19を駆動して摩擦板19と連結ロッド24の下端とが接触するまで上昇させ、摩擦板19が上昇する過程に、第二台形ブロック37が押し出し溝38の中に押し戻され、また押し出しばね36が圧縮され、摩擦板19が再び連結ロッド24の下端と接触した時、摩擦板19が当該上げ空間21の中の接触センサー28と接触し、この時、当該摩擦板19の上側にはすでに使用されたガーゼが置かれていないのを一回記録する。
【0022】
ガーゼを使用した後、また当該ピストン板26の上側にすでに使用されたガーゼを置くと、復帰ばね23が復帰しなく、スライド空間33が蓄え機構74を駆動して復帰させる時、摩擦板19が上方に復帰する時に接触センサー28と接触しなく、この時、記録しない。
【0023】
一つの底板20の上側にある使用されていないガーゼが全部取られた時、四つの第一台形ブロック57が全部プッシュ溝64の中から離れ、この時、左側の支え板16が制限を失い、上側の一番左の第一電磁石34が作動を停止し、一番左の底板20の重力と右側の支えばね15の弾性力の作用で、左側の支え板16が下降して左側の支えばね15を圧縮し、左側の支え板16が一番下まで下降し、また鉄ブロック50が下側の第一電磁石34と接触した時、下側の第一電磁石34が作動して鉄ブロック50と吸引し合い、この時、下側の電動レール12が作動して第一電磁石34と鉄ブロック50を駆動して右方に移動させ、そして仕切り板27と底板20を駆動して右方に移動させ、下側の第一電磁石34が右方に移動するため、左側のばねロッド54を右方に移動させ、また圧縮ばね52を復帰させ、更に左側のチェーン53が引き締められ、左下の支えブロック63を右方に移動させ、一番下の制限ロッド69が右方に移動して左側の支え板16を制限し、制限ばね70が引っ張られ、左下の支えブロック63が右方に移動し、そして連結縄59を緩め、平行移動ばね61を復帰させ、更に平行移動板62と支えブロック63を駆動して右方に移動させ、第一台形ブロック57が右方に移動して左側の上げ空間17の中に入り、下側の第一電磁石34が右方に移動して底板20を駆動して右側の支え板16の上側に到達させた時、第一電磁石34が右側のばねロッド54を駆動して右方に移動させ、また右側のチェーン53を緩め、そして右側のチェーン53がゆるくなり、そして右側の制限ばね70が復帰して右側の支えブロック63と制限ロッド69を駆動して右方に移動させ、更に右側の制限ロッド69が右側の支え板16の上方への移動を制限しなくなり、この時、下側の第一電磁石34が作動を停止して鉄ブロック50と吸引しなくなり、この時、右側の支えばね15が復帰して底板20を駆動して上方に移動させ、右側の支えばね15が復帰した時、上側の電動レール12が作動して上側の第一電磁石34を駆動して右方に移動させ、第一電磁石34が作動しなくて鉄ブロック50と吸引しなく、この時、一番右の第一電磁石34がちょうど上昇している鉄ブロック50と接触し、この時、上側の四つの第一電磁石34が作動し、更に上側のスライド溝13が作動して四つの第一電磁石34を駆動して左方に移動させ、四つの紫外線灯30を左方に移動させ、元々に左側から二番目の底板20が一番左に位置する底板20に変えられる。
【0024】
下側の電動レール12が下側の第一電磁石34を駆動して左方に移動復帰させた時、下側の第一電磁石34が左側の圧縮ばね52を圧縮し、また右側の圧縮ばね52を緩め、そして左側のチェーン53を緩めて右側のチェーン53を引き締め、更に下側の支えブロック63と制限ロッド69を復帰させ、左下の支えブロック63が復帰する時、連結縄59を引き締め、上側の平行移動板62を復帰させ、平行移動ばね61が改めて圧縮され、この時、左側の支え板16が制限を失い、左側の支えばね15が復帰して支え板16を駆動して上方に移動させ、ロープ14を引き締め、左側の支え板16が上昇する時、第一台形ブロック57が再びプッシュ溝64の中に入ってプッシュ板55と当接し、右側の支え板16がロープ14に圧縮されて下降し、右側の支え板16が一番下に下降した時、右側の制限ロッド69に制限され、この時、ガーゼを再び取って使用でき、また底板20の移動を一回記録する。
【0025】
手術完了後、カウントする時、各底板20の移動回数及び四つの第一台形ブロック57が左方に押し出された回数により、使用されたガーゼの数を精確に計算でき、接触センサー28に記録されたデータによりスライド空間33の中に入れていないガーゼの数が知れ、医者がガーゼを清掃することに便利を与える。
【0026】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2020年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保存箱を含み、前記保存箱の中には上方に開口した移動空間が設置され、また前記移動空間の左右端壁が外部空間と連通しており、前記保存箱の上側には前記移動空間の上端壁を封鎖できるカバー板が設置され、また前記カバー板の後端が前記保存箱と回転可能に連結され、前記カバー板の中には下方に開口した照明空間が設置され、前記照明空間の上端壁には殺菌するために使用される紫外線灯が固定され、前記移動空間の中にはガーゼを貯蔵する蓄え機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には計数するために使用される計数機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には上方に開口した上げ空間が二つ設置され、前記上げ空間の中には昇降可能な支え板が設置され、前記計数機構は外界と左側の前記上げ空間とを連通する五つの平行移動空間及び外界と右側の前記上げ空間を連通する一つの前記平行移動空間を含み、前記平行移動空間の下端壁の中には上方に開口した平行移動溝が形成され、左側の前記支え板の中には左方に開口した四つのプッシュ溝及び上方に開口した四つの制限空間が設置され、前記プッシュ溝の中にはプッシュ板及び前記プッシュ板と前記プッシュ溝の右端壁を連結したプッシュばねが設置され、前記制限空間の中にはプッシュブロック及び前記プッシュブロックと前記プッシュ板を連結した引き紐がスライド可能に連結され、前記平行移動溝の中には支えブロックが設置され、前記支えブロックの上端が前記平行移動空間の中に位置しており、上側の四つの前記平行移動空間の中には前記プッシュ板と当接した第一台形ブロックが設置され、前記台形ブロックの右端が前記プッシュ溝の中に位置しており、前記第一台形ブロックと上側の前記支えブロックの上端とが固定的に連結され、下側の前記平行移動空間の中には下側の前記支えブロックの上端と固定的に連結された制限ロッドが設置され、上側の前記平行移動溝の中には前記支えブロックの左側に位置した平行移動板及び前記平行移動板と前記平行移動溝の左端壁を連結した平行移動ばねが設置され、下側の前記平行移動溝の中にはまた前記支えブロックと前記平行移動溝の端壁を連結した制限ばねが設置され、左下の前記支えブロックの下端には前記平行移動板と固定的に連結された連結縄が四本固定され、四本の前記連結縄の右端が下側の前記平行移動溝の右端壁と上側の前記平行移動溝の左端壁を貫通し、前記保存箱の中には本願発明の動作を駆動できる駆動機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には前記蓄え機構の昇降を駆動できる昇降機構が設置され、前記駆動機構が前記蓄え機構を駆動して左右方向に移動させる時、左右方向に移動してガーゼを取って使用する回数は前記計数機構により計算され、手術完了後にガーゼの数を調べることができ、
前記蓄え機構は前記移動空間の中に位置した四つの底板を含み、前記底板の上端面には鉛直止め板が四つ固定的に連結され、二つの前記鉛直止め板の間には仕切り板が五つ固定的に連結され、一番後ろの前記仕切り板の後端には鉄ブロックが固定され、前記底板の中には下方に開口した上げ空間が四つ設置され、前記上げ空間の中には摩擦板及び前記摩擦板と前記上げ空間の上端壁を連結した上げばねが設置され、前記上げ空間の上端壁にはまた接触センサーが固定的に連結され、二つの前記仕切り板の間にはピストン板及び前記ピストン板を支える二つの復帰ばねが設置され、前記ピストン板の下端には前記摩擦板と接触した連結ロッドが固定的に連結され、前記連結ロッドの下端が前記上げ空間の上端壁を貫通し、前記上げ空間の前端壁の中には後ろに開口した電磁空間が設置され、前記電磁空間の下端壁が前記移動空間と連通しており、前記電磁空間の上端壁には第二電磁石が固定的に連結され、前記摩擦板の中には前に開口した押し出し溝が形成され、前記押し出し溝の中には前記第二電磁石と反発し合いまた吸引し合うことができる第二台形ブロック及び前記第二台形ブロックを復帰させられる押し出しばねが設置され、また前記第二台形ブロックの前端が前記電磁空間の中に位置しており、一番前の前記上げ空間の前端壁の中には前に開口した接触空間が設置され、前記接触空間の上側端壁と下側端壁との間には摩擦軸が回転可能に連結され、前記摩擦軸には摩擦輪及び接触ロッドが固定的に連結され、前記接触空間の後端壁にはまた前記接触ロッドとの接触により前記第二電磁石の通電と停電を制御できる接触スイッチが固定的に連結されており、
前記駆動機構は二つの前記上げ空間を連通できる貫通空間を含み、前記保存箱の中にはスライド空間が二つ設置され、上側の前記スライド空間の前端壁が前記移動空間と連通しており、下側の前記スライド空間の前端壁には二つの前記上げ空間と二つの前記貫通空間が連通され、前記貫通空間の後端壁の中には前に開口したスライド溝が形成され、前記スライド溝の後端壁には電動レールが固定的に連結され、上側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える第一電磁石が四つ固定的に連結され、下側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える前記第一電磁石が一つ固定され、前記移動空間の前端壁の中には後ろに開口した伸縮空間が設置され、前記伸縮空間の中には前記摩擦輪と接触した摩擦ブロックが設置され、また前記摩擦ブロックの後端が前記接触空間の中に位置しており、前記摩擦ブロックの後端には後下方に傾斜した斜面が設置され、前記伸縮空間の中にはまた前記摩擦ブロックと前記伸縮空間の前端壁を連結した伸縮ばねが設置されており、
前記昇降機構は前記支え板を支えられる支えばねを含み、左側の前記支え板の下端には右側の前記支え板と固定的に連結されたロープが固定的に連結され、前記ロープの下端が二つの前記上げ空間の下端壁を貫通し、上側の前記スライド空間の下端壁の中には前に開口した昇降溝が二つ形成され、二つの前記昇降溝の上端壁が前記スライド空間と連通しており、前記昇降溝の下端壁が前記上げ空間の中に伸びて下側の前記スライド空間の上下端壁を貫通し、下側の前記スライド溝の左右端壁の中には前記スライド溝と連通したばね溝が形成され、前記ばね溝の中にはばねロッドが設置され、前記ばねロッドの一端が前記スライド溝の中に位置しており、前記ばね溝の中にはまた前記ばねロッドと前記ばね溝の端壁を連結した圧縮ばねが設置され、前記ばねロッドの一端には前記支えブロックと固定的に連結されたチェーンが固定的に連結され、前記チェーンの一端が前記ばね溝の端壁と下側の前記平行移動溝の端壁を貫通しており、
ガーゼの重さは前記復帰ばねの弾性力と前記上げばねの弾性力との和より大きく、前記第二電磁石と前記第二台形ブロックとの間の磁力は前記上げばねの弾性力より遥かに大きく、前記伸縮空間の左右端壁の距離は前記底板の左右端面の距離より小さく、左側の前記支えばねの弾性力は右側の前記支えばねの弾性力より遥かに大きく、左側の前記支えばねの弾性力は一つの前記底板の重力と前記支えばねの弾性力との和より小さく、前記圧縮ばねの弾性力は前記制限ばねの弾性力より遥かに大きく、前記制限ばねの弾性力は前記平行移動ばねの弾性力より遥かに大きく、前記プッシュブロックと前記制限空間との間の摩擦力は前記プッシュばねの弾性力より遥かに大きいが、前記プッシュブロックと前記摩擦板との間の摩擦力より小さいことを特徴とする手術用ガーゼ計数装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は手術器械分野に関わり、具体的には手術用ガーゼ計数装置である。
【背景技術】
【0002】
新しくて高度な技術を持っている手術の発展に伴い、手術器械、手術手当用品も変化し続けており、また手術室と供給室との一体式の管理により手術室でのカウント制度の規範化を促進し、カウント制度を厳しく実施することにより異物が体腔に残るのを避けられ、
現在、多数のは執刀医により手術を行い、助手がそばにいて手術器械を渡すことを補助するのであり、手術する過程に、ガーゼを利用して血液を吸収する必要があり、手術完了後、人によりガーゼカウントを行う需要があり、時間と力を費やし、またミスして医療事故を引き起こしやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104921808号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は手術用ガーゼ計数装置を提供することによって点検しにくいなどの問題を解決し、点検を便利にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術的プランによって実現される。
【0006】
本願発明の手術用ガーゼ計数装置は、保存箱を含み、前記保存箱の中には上方に開口した移動空間が設置され、また前記移動空間の左右端壁が外部空間と連通しており、前記保存箱の上側には前記移動空間の上端壁を封鎖できるカバー板が設置され、また前記カバー板の後端が前記保存箱と回転可能に連結され、前記カバー板の中には下方に開口した照明空間が設置され、前記照明空間の上端壁には殺菌するために使用される紫外線灯が固定され、前記移動空間の中にはガーゼを貯蔵する蓄え機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には計数するために使用される計数機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には上方に開口した上げ空間が二つ設置され、前記上げ空間の中には昇降可能な支え板が設置され、前記計数機構は外界と左側の前記上げ空間とを連通する五つの平行移動空間及び外界と右側の前記上げ空間を連通する一つの前記平行移動空間を含み、前記平行移動空間の下端壁の中には上方に開口した平行移動溝が形成され、左側の前記支え板の中には左方に開口した四つのプッシュ溝及び上方に開口した四つの制限空間が設置され、前記プッシュ溝の中にはプッシュ板及び前記プッシュ板と前記プッシュ溝の右端壁を連結したプッシュばねが設置され、前記制限空間の中にはプッシュブロック及び前記プッシュブロックと前記プッシュ板を連結した引き紐がスライド可能に連結され、前記平行移動溝の中には支えブロックが設置され、前記支えブロックの上端が前記平行移動空間の中に位置しており、上側の四つの前記平行移動空間の中には前記プッシュ板と当接した第一台形ブロックが設置され、前記台形ブロックの右端が前記プッシュ溝の中に位置しており、前記第一台形ブロックと上側の前記支えブロックの上端とが固定的に連結され、下側の前記平行移動空間の中には下側の前記支えブロックの上端と固定的に連結された制限ロッドが設置され、上側の前記平行移動溝の中には前記支えブロックの左側に位置した平行移動板及び前記平行移動板と前記平行移動溝の左端壁を連結した平行移動ばねが設置され、下側の前記平行移動溝の中にはまた前記支えブロックと前記平行移動溝の端壁を連結した制限ばねが設置され、左下の前記支えブロックの下端には前記平行移動板と固定的に連結された連結縄が四本固定され、四本の前記連結縄の右端が下側の前記平行移動溝の右端壁と上側の前記平行移動溝の左端壁を貫通し、前記保存箱の中には本願発明の動作を駆動できる駆動機構が設置され、前記移動空間の下端壁の中には前記蓄え機構の昇降を駆動できる昇降機構が設置され、前記駆動機構が前記蓄え機構を駆動して左右方向に移動させる時、左右方向に移動してガーゼを取って使用する回数は前記計数機構により計算され、手術完了後にガーゼの数を調べることができる。
【0007】
有益なように、前記蓄え機構は前記移動空間の中に位置した四つの底板を含み、前記底板の上端面には鉛直止め板が四つ固定的に連結され、二つの前記鉛直止め板の間には仕切り板が五つ固定的に連結され、一番後ろの前記仕切り板の後端には鉄ブロックが固定され、前記底板の中には下方に開口した上げ空間が四つ設置され、前記上げ空間の中には摩擦板及び前記摩擦板と前記上げ空間の上端壁を連結した上げばねが設置され、前記上げ空間の上端壁にはまた接触センサーが固定的に連結され、二つの前記仕切り板の間にはピストン板及び前記ピストン板を支える二つの復帰ばねが設置され、前記ピストン板の下端には前記摩擦板と接触した連結ロッドが固定的に連結され、前記連結ロッドの下端が前記上げ空間の上端壁を貫通し、前記上げ空間の前端壁の中には後ろに開口した電磁空間が設置され、前記電磁空間の下端壁が前記移動空間と連通しており、前記電磁空間の上端壁には第二電磁石が固定的に連結され、前記摩擦板の中には前に開口した押し出し溝が形成され、前記押し出し溝の中には前記第二電磁石と反発し合いまた吸引し合うことができる第二台形ブロック及び前記第二台形ブロックを復帰させられる押し出しばねが設置され、また前記第二台形ブロックの前端が前記電磁空間の中に位置しており、一番前の前記上げ空間の前端壁の中には前に開口した接触空間が設置され、前記接触空間の上側端壁と下側端壁との間には摩擦軸が回転可能に連結され、前記摩擦軸には摩擦輪及び接触ロッドが固定的に連結され、前記接触空間の後端壁にはまた前記接触ロッドとの接触により前記第二電磁石の通電と停電を制御できる接触スイッチが固定的に連結されている。
【0008】
有益なように、前記駆動機構は二つの前記上げ空間を連通できる貫通空間を含み、前記保存箱の中にはスライド空間が二つ設置され、上側の前記スライド空間の前端壁が前記移動空間と連通しており、下側の前記スライド空間の前端壁には二つの前記上げ空間と二つの前記貫通空間が連通され、前記貫通空間の後端壁の中には前に開口したスライド溝が形成され、前記スライド溝の後端壁には電動レールが固定的に連結され、上側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える第一電磁石が四つ固定的に連結され、下側の前記電動レールの前端面には前記鉄ブロックと吸引し合える前記第一電磁石が一つ固定され、前記移動空間の前端壁の中には後ろに開口した伸縮空間が設置され、前記伸縮空間の中には前記摩擦輪と接触した摩擦ブロックが設置され、また前記摩擦ブロックの後端が前記接触空間の中に位置しており、前記摩擦ブロックの後端には後下方に傾斜した斜面が設置され、前記伸縮空間の中にはまた前記摩擦ブロックと前記伸縮空間の前端壁を連結した伸縮ばねが設置されている。
【0009】
有益なように、前記昇降機構は前記支え板を支えられる支えばねを含み、左側の前記支え板の下端には右側の前記支え板と固定的に連結されたロープが固定的に連結され、前記ロープの下端が二つの前記上げ空間の下端壁を貫通し、上側の前記スライド空間の下端壁の中には前に開口した昇降溝が二つ形成され、二つの前記昇降溝の上端壁が前記スライド空間と連通しており、前記昇降溝の下端壁が前記上げ空間の中に伸びて下側の前記スライド空間の上下端壁を貫通し、下側の前記スライド溝の左右端壁の中には前記スライド溝と連通したばね溝が形成され、前記ばね溝の中にはばねロッドが設置され、前記ばねロッドの一端が前記スライド溝の中に位置しており、前記ばね溝の中にはまた前記ばねロッドと前記ばね溝の端壁を連結した圧縮ばねが設置され、前記ばねロッドの一端には前記支えブロックと固定的に連結されたチェーンが固定的に連結され、前記チェーンの一端が前記ばね溝の端壁と下側の前記平行移動溝の端壁を貫通する。
【0010】
有益なように、ガーゼの重さは前記復帰ばねの弾性力と前記上げばねの弾性力との和より大きく、前記第二電磁石と前記第二台形ブロックとの間の磁力は前記上げばねの弾性力より遥かに大きく、前記伸縮空間の左右端壁の距離は前記底板の左右端面の距離より小さく、左側の前記支えばねの弾性力は右側の前記支えばねの弾性力より遥かに大きく、左側の前記支えばねの弾性力は一つの前記底板の重力と前記支えばねの弾性力との和より小さく、前記圧縮ばねの弾性力は前記制限ばねの弾性力より遥かに大きく、前記制限ばねの弾性力は前記平行移動ばねの弾性力より遥かに大きく、前記プッシュブロックと前記制限空間との間の摩擦力は前記プッシュばねの弾性力より遥かに大きいが、前記プッシュブロックと前記摩擦板との間の摩擦力より小さい。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の効果は:本願発明は構成が簡単で、操作が便利であり、所要のガーゼに消毒をタイムリー行い、手術室でガーゼを空気と接触させて貯蔵することで、ガーゼに細菌が付いて細菌感染を引き起こすのを防止し、また仕切り空間により各ガーゼを別々に貯蔵し、ガーゼ同士が接触して交差感染問題をもたらすことを避け、更に、使用されていないガーゼを取って使用する場合と使用されたガーゼを戻す場合、全部計数の方式でガーゼの数が記録され、こうして手術を終えた後に、ガーズカウントに便利を与える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0013】
図1図1は本願発明の構成概略図
図2図2図1の「A―A」構成の概略図
図3図3図1の「B―B」構成の概略図
図4図4図1の「C」構成の正面拡大概略図
図5図5図1の「D」構成の正面拡大概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜5に示すように、手術用ガーゼ計数装置であって、保存箱10を含み、前記保存箱10の中には上方に開口した移動空間32が設置され、また前記移動空間32の左右端壁が外部空間と連通しており、前記保存箱10の上側には前記移動空間32の上端壁を封鎖できるカバー板29が設置され、また前記カバー板29の後端が前記保存箱10と回転可能に連結され、前記カバー板29の中には下方に開口した照明空間31が設置され、前記照明空間31の上端壁には殺菌するために使用される紫外線灯30が固定され、前記移動空間32の中にはガーゼを貯蔵する蓄え機構74が設置され、前記移動空間32の下端壁の中には計数するために使用される計数機構71が設置され、前記移動空間32の下端壁の中には上方に開口した上げ空間17が二つ設置され、前記上げ空間17の中には昇降可能な支え板16が設置され、前記計数機構71は外界と左側の前記上げ空間17とを連通する五つの平行移動空間58及び外界と右側の前記上げ空間17を連通する一つの前記平行移動空間58を含み、前記平行移動空間58の下端壁の中には上方に開口した平行移動溝56が形成され、左側の前記支え板16の中には左方に開口した四つのプッシュ溝64及び上方に開口した四つの制限空間67が設置され、前記プッシュ溝64の中にはプッシュ板55及び前記プッシュ板55と前記プッシュ溝64の右端壁を連結したプッシュばね65が設置され、前記制限空間67の中にはプッシュブロック68及び前記プッシュブロック68と前記プッシュ板55を連結した引き紐66がスライド可能に連結され、前記平行移動溝56の中には支えブロック63が設置され、前記支えブロック63の上端が前記平行移動空間58の中に位置しており、上側の四つの前記平行移動空間58の中には前記プッシュ板55と当接した第一台形ブロック57が設置され、前記台形ブロック57の右端が前記プッシュ溝64の中に位置しており、前記第一台形ブロック57と上側の前記支えブロック63の上端とが固定的に連結され、下側の前記平行移動空間58の中には下側の前記支えブロック63の上端と固定的に連結された制限ロッド69が設置され、上側の前記平行移動溝56の中には前記支えブロック63の左側に位置した平行移動板62及び前記平行移動板62と前記平行移動溝56の左端壁を連結した平行移動ばね61が設置され、下側の前記平行移動溝56の中にはまた前記支えブロック63と前記平行移動溝56の端壁を連結した制限ばね70が設置され、左下の前記支えブロック63の下端には前記平行移動板62と固定的に連結された連結縄59が四本固定され、四本の前記連結縄59の右端が下側の前記平行移動溝56の右端壁と上側の前記平行移動溝56の左端壁を貫通し、前記保存箱10の中には本願発明の動作を駆動できる駆動機構73が設置され、前記移動空間32の下端壁の中には前記蓄え機構74の昇降を駆動できる昇降機構72が設置され、前記駆動機構73が前記蓄え機構74を駆動して左右方向に移動させる時、左右方向に移動してガーゼを取って使用する回数は前記計数機構71により計算され、手術完了後にガーゼの数を調べることができる。
【0015】
有益なように、前記蓄え機構74は前記移動空間32の中に位置した四つの底板20を含み、前記底板20の上端面には鉛直止め板25が四つ固定的に連結され、二つの前記鉛直止め板25の間には仕切り板27が五つ固定的に連結され、一番後ろの前記仕切り板27の後端には鉄ブロック50が固定され、前記底板20の中には下方に開口した上げ空間21が四つ設置され、前記上げ空間21の中には摩擦板19及び前記摩擦板19と前記上げ空間21の上端壁を連結した上げばね22が設置され、前記上げ空間21の上端壁にはまた接触センサー28が固定的に連結され、二つの前記仕切り板27の間にはピストン板26及び前記ピストン板26を支える二つの復帰ばね23が設置され、前記ピストン板26の下端には前記摩擦板19と接触した連結ロッド24が固定的に連結され、前記連結ロッド24の下端が前記上げ空間21の上端壁を貫通し、前記上げ空間21の前端壁の中には後ろに開口した電磁空間39が設置され、前記電磁空間39の下端壁が前記移動空間32と連通しており、前記電磁空間39の上端壁には第二電磁石40が固定的に連結され、前記摩擦板19の中には前に開口した押し出し溝38が形成され、前記押し出し溝38の中には前記第二電磁石40と反発し合いまた吸引し合うことができる第二台形ブロック37及び前記第二台形ブロック37を復帰させられる押し出しばね36が設置され、また前記第二台形ブロック37の前端が前記電磁空間39の中に位置しており、一番前の前記上げ空間21の前端壁の中には前に開口した接触空間43が設置され、前記接触空間43の上側端壁と下側端壁との間には摩擦軸42が回転可能に連結され、前記摩擦軸42には摩擦輪41及び接触ロッド47が固定的に連結され、前記接触空間43の後端壁にはまた前記接触ロッド47との接触により前記第二電磁石40の通電と停電を制御できる接触スイッチ48が固定的に連結されている。
【0016】
有益なように、前記駆動機構73は二つの前記上げ空間17を連通できる貫通空間11を含み、前記保存箱10の中にはスライド空間33が二つ設置され、上側の前記スライド空間33の前端壁が前記移動空間32と連通しており、下側の前記スライド空間33の前端壁には二つの前記上げ空間17と二つの前記貫通空間11が連通され、前記貫通空間11の後端壁の中には前に開口したスライド溝13が形成され、前記スライド溝13の後端壁には電動レール12が固定的に連結され、上側の前記電動レール12の前端面には前記鉄ブロック50と吸引し合える第一電磁石34が四つ固定的に連結され、下側の前記電動レール12の前端面には前記鉄ブロック50と吸引し合える前記第一電磁石34が一つ固定され、前記移動空間32の前端壁の中には後ろに開口した伸縮空間46が設置され、前記伸縮空間46の中には前記摩擦輪41と接触した摩擦ブロック44が設置され、また前記摩擦ブロック44の後端が前記接触空間43の中に位置しており、前記摩擦ブロック44の後端には後下方に傾斜した斜面が設置され、前記伸縮空間46の中にはまた前記摩擦ブロック44と前記伸縮空間46の前端壁を連結した伸縮ばね45が設置されている。
【0017】
有益なように、前記昇降機構72は前記支え板16を支えられる支えばね15を含み、左側の前記支え板16の下端には右側の前記支え板16と固定的に連結されたロープ14が固定的に連結され、前記ロープ14の下端が二つの前記上げ空間17の下端壁を貫通し、上側の前記スライド空間33の下端壁の中には前に開口した昇降溝18が二つ形成され、二つの前記昇降溝18の上端壁が前記スライド空間33と連通しており、前記昇降溝18の下端壁が前記上げ空間17の中に伸びて下側の前記スライド空間33の上下端壁を貫通し、下側の前記スライド溝13の左右端壁の中には前記スライド溝13と連通したばね溝51が形成され、前記ばね溝51の中にはばねロッド54が設置され、前記ばねロッド54の一端が前記スライド溝13の中に位置しており、前記ばね溝51の中にはまた前記ばねロッド54と前記ばね溝51の端壁を連結した圧縮ばね52が設置され、前記ばねロッド54の一端には前記支えブロック63と固定的に連結されたチェーン53が固定的に連結され、前記チェーン53の一端が前記ばね溝51の端壁と下側の前記平行移動溝56の端壁を貫通する。
【0018】
有益なように、ガーゼの重さは前記復帰ばね23の弾性力と前記上げばね22の弾性力との和より大きく、前記第二電磁石40と前記第二台形ブロック37との間の磁力は前記上げばね22の弾性力より遥かに大きく、前記伸縮空間46の左右端壁の距離は前記底板20の左右端面の距離より小さく、左側の前記支えばね15の弾性力は右側の前記支えばね15の弾性力より遥かに大きく、左側の前記支えばね15の弾性力は一つの前記底板20の重力と前記支えばね15の弾性力との和より小さく、前記圧縮ばね52の弾性力は前記制限ばね70の弾性力より遥かに大きく、前記制限ばね70の弾性力は前記平行移動ばね61の弾性力より遥かに大きく、前記プッシュブロック68と前記制限空間67との間の摩擦力は前記プッシュばね65の弾性力より遥かに大きいが、前記プッシュブロック68と前記摩擦板19との間の摩擦力より小さい。
【0019】
初期状態の時、左側の前記圧縮ばね52、前記平行移動ばね61、前記プッシュばね65、前記復帰ばね23及び右側の前記支えばね15はいずれも圧縮された状態にあり、前記平行移動ばね61と前記上げばね22が引っ張られた状態にある。
【0020】
保存箱10を使用する時、紫外線灯30をつけ、ゲーゼに消毒作業を行い、ガーゼを使用する時、上側の電動レール12が作動して上側の第一電磁石34を駆動して左方に移動させ、そして鉄ブロック50が左方に移動し、仕切り板27と底板20を駆動して左方に移動させ、底板20の移動により摩擦輪41が移動し、摩擦輪41が摩擦ブロック44の後端で転がり、そして摩擦軸42を駆動して回転させ、更に接触ロッド47を駆動して回転させ、接触ロッド47が回転して接触スイッチ48の右端と接触した時、接触スイッチ48により一番後ろの第二電磁石40を制御して作動させ、そして第二電磁石40が一つの第二台形ブロック37と反発し合い、第二台形ブロック37が下降し、そして一つの摩擦板19を駆動して下降させて前記プッシュブロック68の上端と接触させ、更に底板20が左方に移動する過程に、摩擦板19を駆動して左方に移動させ、プッシュブロック68を駆動して左方に移動させ、引き紐66を緩め、更にプッシュばね65を復帰させ、またプッシュ板55を駆動して左方に移動させ、更に一番後ろの第一台形ブロック57を左方に移動させ、支えブロック63が左方に移動して平行移動板62と接触し、この時、第一台形ブロック57の左端が外界に位置すると、一つの使用されていないガーゼはすでに取られた。
【0021】
一番後ろのガーゼを取っていった後、復帰ばね23が復帰してピストン板26と連結ロッド24を駆動して上昇させ、上側の電動レール12が作動して上側の第一電磁石34を駆動して右方に移動復帰させ、そして仕切り板27と底板20を駆動して右方に移動復帰させ、摩擦板19に一番後ろのプッシュブロック68を駆動して右方に移動復帰させ、更に引き紐66を引き締め、またプッシュ板55を駆動して復帰させ、一番後ろのプッシュばね65を再び圧縮し、摩擦輪41が底板20とともに右方に移動して摩擦ブロック44で逆転する時、摩擦軸42と接触ロッド47を駆動して逆転させ、接触ロッド47が接触スイッチ48の左端と接触した時、作動している一つの第二電磁石40が作動を停止し、この時、上げばね22が復帰し、摩擦板19を駆動して摩擦板19と連結ロッド24の下端とが接触するまで上昇させ、摩擦板19が上昇する過程に、第二台形ブロック37が押し出し溝38の中に押し戻され、また押し出しばね36が圧縮され、摩擦板19が再び連結ロッド24の下端と接触した時、摩擦板19が当該上げ空間21の中の接触センサー28と接触し、この時、当該摩擦板19の上側にはすでに使用されたガーゼが置かれていないのを一回記録する。
【0022】
ガーゼを使用した後、また当該ピストン板26の上側にすでに使用されたガーゼを置くと、復帰ばね23が復帰しなく、スライド空間33が蓄え機構74を駆動して復帰させる時、摩擦板19が上方に復帰する時に接触センサー28と接触しなく、この時、記録しない。
【0023】
一つの底板20の上側にある使用されていないガーゼが全部取られた時、四つの第一台形ブロック57が全部プッシュ溝64の中から離れ、この時、左側の支え板16が制限を失い、上側の一番左の第一電磁石34が作動を停止し、一番左の底板20の重力と右側の支えばね15の弾性力の作用で、左側の支え板16が下降して左側の支えばね15を圧縮し、左側の支え板16が一番下まで下降し、また鉄ブロック50が下側の第一電磁石34と接触した時、下側の第一電磁石34が作動して鉄ブロック50と吸引し合い、この時、下側の電動レール12が作動して第一電磁石34と鉄ブロック50を駆動して右方に移動させ、そして仕切り板27と底板20を駆動して右方に移動させ、下側の第一電磁石34が右方に移動するため、左側のばねロッド54を右方に移動させ、また圧縮ばね52を復帰させ、更に左側のチェーン53が引き締められ、左下の支えブロック63を右方に移動させ、一番下の制限ロッド69が右方に移動して左側の支え板16を制限し、制限ばね70が引っ張られ、左下の支えブロック63が右方に移動し、そして連結縄59を緩め、平行移動ばね61を復帰させ、更に平行移動板62と支えブロック63を駆動して右方に移動させ、第一台形ブロック57が右方に移動して左側の上げ空間17の中に入り、下側の第一電磁石34が右方に移動して底板20を駆動して右側の支え板16の上側に到達させた時、第一電磁石34が右側のばねロッド54を駆動して右方に移動させ、また右側のチェーン53を緩め、そして右側のチェーン53がゆるくなり、そして右側の制限ばね70が復帰して右側の支えブロック63と制限ロッド69を駆動して右方に移動させ、更に右側の制限ロッド69が右側の支え板16の上方への移動を制限しなくなり、この時、下側の第一電磁石34が作動を停止して鉄ブロック50と吸引しなくなり、この時、右側の支えばね15が復帰して底板20を駆動して上方に移動させ、右側の支えばね15が復帰した時、上側の電動レール12が作動して上側の第一電磁石34を駆動して右方に移動させ、第一電磁石34が作動しなくて鉄ブロック50と吸引しなく、この時、一番右の第一電磁石34がちょうど上昇している鉄ブロック50と接触し、この時、上側の四つの第一電磁石34が作動し、更に上側のスライド溝13が作動して四つの第一電磁石34を駆動して左方に移動させ、四つの紫外線灯30を左方に移動させ、元々に左側から二番目の底板20が一番左に位置する底板20に変えられる。
【0024】
下側の電動レール12が下側の第一電磁石34を駆動して左方に移動復帰させた時、下側の第一電磁石34が左側の圧縮ばね52を圧縮し、また右側の圧縮ばね52を緩め、そして左側のチェーン53を緩めて右側のチェーン53を引き締め、更に下側の支えブロック63と制限ロッド69を復帰させ、左下の支えブロック63が復帰する時、連結縄59を引き締め、上側の平行移動板62を復帰させ、平行移動ばね61が改めて圧縮され、この時、左側の支え板16が制限を失い、左側の支えばね15が復帰して支え板16を駆動して上方に移動させ、ロープ14を引き締め、左側の支え板16が上昇する時、第一台形ブロック57が再びプッシュ溝64の中に入ってプッシュ板55と当接し、右側の支え板16がロープ14に圧縮されて下降し、右側の支え板16が一番下に下降した時、右側の制限ロッド69に制限され、この時、ガーゼを再び取って使用でき、また底板20の移動を一回記録する。
【0025】
手術完了後、カウントする時、各底板20の移動回数及び四つの第一台形ブロック57が左方に押し出された回数により、使用されたガーゼの数を精確に計算でき、接触センサー28に記録されたデータによりスライド空間33の中に入れていないガーゼの数が知れ、医者がガーゼを清掃することに便利を与える。
【0026】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。