【解決手段】情報処理装置(サーバ装置100)において、出版物の1以上の頁をまとめた製作ブロックが複数並べられた台割表を示す台割情報を生成する台割情報生成部121と、複数のユーザ端末それぞれに、台割情報を送信する送信部111と、ユーザ端末から、出版物で提供する各掲載内容の掲載範囲として、台割表の各製作ブロック又は各頁に対する指定を受け付ける掲載範囲受付部122と、指定を受け付けた掲載内容に対して、当該掲載内容に関連付ける、出版物に用いる画像データ又は原稿データのデータファイルの登録を受け付ける登録受付部123と、台割情報を更新して、登録を受け付けたデータファイルを、複数のユーザ端末からアクセス可能にする台割情報更新部124と、を備える。
前記出版物に対し複数のユーザから構成されるチームと当該チーム内での各ユーザのロールとを示すチーム情報を記憶するチーム記憶部を参照し、前記チームごと又は前記ロールごとに、前記台割表、並びに前記台割表の前記各製作ブロック、前記各頁、及び前記各製作ブロック又は前記各頁に関連付けられた前記掲載内容及び前記データファイルの少なくとも一つに対するアクセス権限を付与するチーム権限付与部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
前記ユーザ端末から、前記台割表、並びに前記台割表の前記製作ブロック、前記各頁、前記掲載内容及び前記データファイルの少なくとも一つを含む台割の構成要素の変更を受け付ける変更受付部と、
前記変更受付部が受け付けた変更に基づいて、前記構成要素の変更履歴情報を記憶する履歴記憶部を参照し、当該変更履歴情報を更新する履歴更新部と、
前記更新の結果に基づき、他のユーザ端末で表示されている前記構成要素に前記変更受付部が受け付けた変更を反映させる反映部と、を備える、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0014】
本実施形態では、台割システム1を用いて、複数ユーザが共同して印刷物の台割を作成するためのWebサービス(以下、「Web台割サービス」ともいう)を提供する例を説明するが、これに限る主旨ではない。本実施形態に係る台割システム1は、例えば、電子出版物などの印刷物以外の出版物にも適用することができる。また、本実施形態では、出版物で提供する各掲載内容を「コンテンツ」という。コンテンツは、例えば、出版物で提供する特集、記事、又は企画などであってもよい。
【0015】
<1.システム構成>
図1を参照して、本実施形態に係る台割システム1のシステム構成例を説明する。
【0016】
台割システム1は、複数ユーザにより台割を作成するためのWebシステムである。ここでいう「台割」は、例えば、どのような単位で製作(本例では、「印刷」とする)するか、また、どの頁にどのようなコンテンツを掲載するかなどの割り振りを示したものである。また、ここでいう「台割表」は、印刷物の1以上の頁をまとめた台が複数並べられた表である。なお、「台」は、印刷物の製作の単位を示す製作ブロックの一態様である。
【0017】
図1に示すように、台割システム1は、Web台割サービスを提供するサーバ装置100と、第1ユーザが使用する第1ユーザ端末200aと、第2ユーザが使用する第2ユーザ端末200bと、第3ユーザが使用する第3ユーザ端末200cとを含む。なお、第1ユーザ端末200aと、第2ユーザ端末200bと、第3ユーザ端末200cとは、特に区別の必要が無い場合は、総称して「ユーザ端末200」という。また、第1ユーザと、第2ユーザと、第3ユーザとは、特に区別の必要が無い場合は、総称して「ユーザ」という。サーバ装置100とユーザ端末200とは、インターネットを含むネットワークNを介して互いに接続されており、WebサーバとWebクライアントの関係にある。
【0018】
ネットワークNは、無線ネットワークや有線ネットワークにより構成される。ネットワークの一例としては、携帯電話網や、PHS(Personal Handy−phone System)網、無線LAN(Local Area Network)、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMax(登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、電話線、電灯線ネットワーク、IEEE1394等に準拠したネットワークがある。
【0019】
サーバ装置100は、Web台割サービスのサイト(以下、「Web台割サイト」ともいう)の生成やユーザ端末200へのWeb台割サイトの配信などが可能な情報処理装置である。本実施形態では、説明を簡単にするために、サーバ装置100は、
図1において1台のみ図示し、Webサーバ、APサーバ、及びDBサーバといったサーバ機能を備えるものとするが、複数台設けてそれぞれ別のサーバ装置が各サーバ機能を備えてもよい。サーバ装置100は、所定のプログラムを実行することにより、上記のサーバ機能を実現する。
【0020】
ユーザ端末200は、Web台割サイトの表示やサーバ装置100との通信が可能な汎用のデスクトップPC、スマートフォン又はラップトップ端末等の端末装置である。ユーザ端末200は、所定のプログラムを実行することにより、サーバ装置100と連携してユーザ端末200に表示する画面に関する情報を送受信したり、画面や音声を出力したり、ユーザからの操作や音声の入力を受け付けたりする。
【0021】
<2.概要>
図2を参照して、台割システム1の概要の一例を説明する。
【0022】
(1)
図2に示すように、先ずユーザは、Web台割サイトに含まれる後述の台割詳細画面A2において、コンテンツの掲載範囲を台割表に対して指定する。ユーザは、例えば、コンテンツの掲載範囲として各頁を指定する。指定された頁は、当該コンテンツの掲載範囲として登録される。当該指定にあたっては、コンテンツの掲載範囲として指定したい頁の列をクリックして表示される掲載範囲指定ダイアログを用いてもよい。なお、掲載範囲指定ダイアログは、後述の掲載範囲受け付け手段の一態様である。
【0023】
(2)次にユーザは、上記(1)のコンテンツに掲載される素材データのデータファイルを登録するため、台割詳細画面A2において登録先のコンテンツを選択する。ここでいう「素材データ」とは、出版物に用いる、原稿を示す原稿データや写真などの画像データなどをいう。
【0024】
(3)次にユーザは、上記(2)で選択されたコンテンツに対して、台割詳細画面A2において素材データのデータファイルを登録する。当該登録にあたっては、台割詳細画面A2における素材データの表示欄にドラッグ&ドロップしてもよいし、Webブラウザのファイル選択ダイアログを表示させて、当該選択ダイアログから素材データのデータファイルを選択してもよい。
【0025】
(4)サーバ装置100は、上記(3)のデータファイルの登録を受けつけるとWeb台割サイトを更新して、登録されたデータファイルを複数のユーザ端末200からアクセス可能にする。なお、ここでいう「アクセス」には、例えば、対象のデータファイルや後述の台割の構成要素、又はチームやユーザなどに対する、操作、取得(ダウンロードなどを含む)、登録(アップロードなどを含む)、閲覧(参照)、更新(変更、編集又は設定などを含む)、又は削除などが含まれるが、これら全てが含まれる必要はなく、一部でもよい。また、アクセスに、例えば、後述の
図4に示す権限内容及びロールの内容の少なくとも一部を含めてもよい。
【0026】
上記構成によれば、台割システム1は、ユーザに、印刷物の台割表の作成において、印刷物のコンテンツの掲載範囲として、台割表の製作ブロックや各頁を指定することができる。さらに、上記構成によれば、台割システム1は、台割表に対して掲載範囲が選択されたコンテンツに素材データのデータファイルを関連付けて登録させることができる。さらに、上記構成によれば、台割システム1は、登録されたデータファイルを複数のユーザ端末200からアクセス可能にすることができる。このため、上記構成によれば、台割システム1は、印刷物に掲載される素材データについて、複数人からアクセス可能にして、かつ、台割表におけるどの台又はどの頁、またどのコンテンツに関係するものなのかをユーザに把握させることができる。
【0027】
<3.サーバ装置の機能構成>
図3を参照して、本実施形態に係るサーバ装置100の機能構成を説明する。
図3に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部140と、を備える。
【0028】
通信部110は、ネットワークNを介して、ユーザ端末200等と各種情報を送受信する。通信部110は、例えば、ネットワークNを介して、ユーザ端末200がWeb台割サイトの各画面からの入力結果を受信したり、各画面を表示させるための情報をユーザ端末200に送信したりする。通信部110は、送信部111を備える。送信部111は、複数のユーザ端末200それぞれに、台割情報を送信する。
【0029】
「台割情報」とは、出版物の台割を示す情報である。台割情報は、例えば、出版物の台割表、並びに台割表の各製作ブロック、各頁、及び各製作ブロック又は各頁に関連付けられたコンテンツ及びデータファイルの少なくとも一つを含む情報であってもよい。出版物の台割表、並びに台割表の各製作ブロック、各頁、及び各製作ブロック又は各頁に関連付けられたコンテンツ及びデータファイルの少なくとも一つは、以下、台割の構成要素(以下、単に「構成要素」ともいう)という。なお、Web台割サイトは、台割情報の一態様である。また、台割情報は、例えば、台割を共有するチームを識別するための「チームID」又は台割を共有する複数のユーザそれぞれを識別するための「ユーザID」を含んでもよい。また、台割情報は、各台割を共有する各ユーザの権限及びロールの少なくとも一つを示す権限・ロール情報を含んでもよい。ここでいう「チーム」は、例えば、複数のユーザから構成され、台割を共有可能なグループでもある。このチームは、例えば、各台割とは独立して管理されてもよい。また、ここでいう「ロール」は、上記チーム内での各ユーザのロール(役割又は立場など)を示す。
【0030】
制御部120は、台割情報生成部121と、掲載範囲受付部122と、登録受付部123と、台割情報更新部124と、を備える。また、制御部120は、例えば、チーム権限付与部125、担当受付部126、担当権限付与部127、取得部128、変更受付部129、履歴更新部130、又は反映部131を備えてもよい。
【0031】
台割情報生成部121は、台割情報を生成する。台割情報生成部121は、例えば、ユーザ端末200から、台割の新規作成の要求を受け付けた際に、台割情報を生成してもよい。また、台割情報生成部121は、例えば、ユーザ端末200から、台割の変更を受け付けた際に、当該変更を反映するよう台割情報を更新してもよい。
【0032】
台割情報生成部121は、例えば、ユーザが担当している各台又は各頁を選別して台割表に出力するよう台割情報を生成してもよい。台割情報生成部121は、例えば、台割詳細画面A2にユーザが担当している各台又は各頁のみ台割表に表示する指定を受け付ける選別受け付け手段を設けてもよい。台割詳細画面A2は、当該選別受け付け手段をもって、ユーザが担当している各台又は各頁のみ台割表に表示させてもよい。
【0033】
上記構成によれば、台割情報生成部121は、ユーザが担当している各台又は各頁のみ台割表に表示させることができるため、台割表において視認性を向上させることができる。
【0034】
台割情報生成部121は、例えば、後述の取得部128により取得された閲覧情報に基づいて、複数のユーザ端末200のうち他のユーザ端末200の台割表の閲覧状況を表示するよう台割情報を生成してもよい。
【0035】
上記構成によれば、台割情報生成部121は、ユーザに、自身が閲覧する台割に対する他のユーザの閲覧状況を知らせることができる。このため、上記構成によれば、ユーザは、自身が作成する台割に対する他のユーザとの競合状況、また、他のユーザの確認状況などを把握することができる。
【0036】
掲載範囲受付部122は、ユーザ端末200から、印刷物で提供するコンテンツの掲載範囲として、台割表の各台又は各頁に対する指定を受け付ける。掲載範囲受付部122は、例えば、台割詳細画面A1にコンテンツの掲載範囲として台割表の各台又は各頁に対する指定を受け付ける、掲載範囲受け付け手段を設けてもよい。
【0037】
登録受付部123は、掲載範囲受付部122により指定を受け付けたコンテンツに対して、当該コンテンツに関連付ける、印刷物に用いる素材データのデータファイルの登録を受け付ける。登録受付部123は、例えば、台割詳細画面A2に、コンテンツに関連付ける、印刷物に用いる素材データのデータファイルの登録を受け付ける登録受け付け手段を設けてもよい。登録受付部123は、当該登録受け付け手段をもって、印刷物に用いる素材データのデータファイルの登録を受け付ける。登録受付部123は、当該登録を受けつけると、上記コンテンツに関連付けて素材データのデータファイルを登録する。
【0038】
登録受付部123は、例えば、掲載範囲受付部122により指定を受け付けたコンテンツに対して、当該コンテンツに関連付ける、印刷物に関するメモの登録を受け付けてもよい。当該メモの登録にあたっては、登録受付部123は、例えば、ユーザからのテキスト入力を受け付けて、入力された内容をメモとして登録もよい。
【0039】
台割情報更新部124は、台割情報を更新して、登録受付部123により登録されたコンテンツに関連付けられたデータファイルを、複数のユーザ端末200からアクセス可能にする。
【0040】
上記構成によれば、台割情報更新部124は、登録されたデータファイルを複数のユーザ端末200からアクセス可能にすることができる。このため、上記構成によれば、台割情報更新部124は、印刷物に掲載される素材データについて、複数のユーザに共有させることができる。
【0041】
チーム権限付与部125は、チーム情報を記憶するチーム記憶部を参照し、チームごと又はロールごとに、台割の構成要素に対するアクセス権限(以下、単に「権限」ともいう)を付与する。ここで「チーム情報」とは、チームのメンバーであるユーザと当該チーム内の各ユーザの権限及びロールの少なくとも一つを示す情報である。また、上記の「チーム記憶部」は、記憶部140に含まれる機能部(後述のチーム記憶部141)であってもよいし、外部の装置が備える機能部であってもよい。
【0042】
ここで、各チームと各台割それぞれにおける権限及びロールの設定例について、
図4を用いて説明する。
図4に示すように、チーム権限付与部125は、各チームと各台割それぞれにおける権限及びロールはそれぞれ設定することができる。また、チーム権限付与部125は、例えば、特定のチームが特定の台割に関連付けられた場合、この特定のチームの権限及びロールを、この特定の台割の権限及びロールの初期値に適用してもよい。
【0043】
ここで、各チームの権限及びロールの情報から各台割の権限及びロールの情報へ適用する処理の一例のイメージを、
図5を用いて説明する。
図5に示すように、台割チームAが台割A1の作成を担当する場合、チーム権限付与部125は、台割チームAと台割A1とを関連付ける。そして、チーム権限付与部125は、初期値として、台割チームAのチーム情報から、台割A1の台割情報に含まれる権限・ロール情報に、各権限及び各ロールの値を適用する。なお、当該適用後は、台割A1の権限・ロール情報の各権限及び各ロールの値は、台割チームAの権限及びロールとは独立して変更可能であってもよい。
【0044】
上記構成によれば、チーム権限付与部125は、チームごと又はロールごとに台割の構成要素に対するアクセス権限を付与するため、例えば、ユーザ一人一人に対して付与する必要がない。このため、上記構成によれば、チーム権限付与部125は、台割に対するユーザ端末200からのアクセスにあたって、その権限の付与を効率よく行うことができる。
【0045】
担当受付部126は、ユーザ端末200から、各台又は各頁に対する、担当者のユーザの指定を受け付ける。担当受付部126は、当該担当者の指定の結果を、担当者情報として記憶部140に記憶してもよい。
【0046】
担当権限付与部127は、担当者ごとに、台割の構成要素に対するアクセス権限を付与する。担当権限付与部127は、当該付与の結果を、記憶部140で記憶する担当者情報に担当者ごとに追加してもよい。
【0047】
上記構成によれば、担当権限付与部127は、ユーザが担当する台割の構成要素に対するアクセス権限を付与するため、例えば、ユーザ一人一人どの台割の構成要素を担当するか確認して付与する必要がない。また、上記構成によれば、担当権限付与部127は、担当する台割の構成要素に対してアクセス権限が付与されておらず、ユーザがこの台割の構成要素を編集できないというような事態を抑止することができる。このため、上記構成によれば、担当権限付与部127は、台割に対するユーザ端末200からのアクセスにあたって、その権限の付与を効率よく、また精度よく行うことができる。
【0048】
取得部128は、複数のユーザ端末200から、閲覧情報を取得する。ここで「閲覧情報」とは、複数のユーザそれぞれの台割表の閲覧状況を示す情報である。取得部128は、例えば、複数のユーザ端末200のWebブラウザから、閲覧情報を送信させて取得してもよい。
【0049】
変更受付部129は、ユーザ端末200から、台割の構成要素の変更を受け付ける。変更受付部129は、例えば、台割詳細画面A2がユーザ端末200に表示され、かつ、アクティブ状態の場合に、台割詳細画面A2で表示されている台割の構成要素に変更があるかをユーザ端末200のWebブラウザで周期的(例えば、1秒ごと)に判定させてもよい。変更受付部129は、Webブラウザで当該台割に変更があると判定された場合、Webブラウザから変更受付部129に当該変更を通知させる。変更受付部129は、通信部110を介してこの通知を受信することで上記変更を受け付けてもよい。
【0050】
変更受付部129が受け付ける台割構成の変更は、例えば、(1)台割の名前や綴じ方などの台割の基本情報の変更、(2)列や台の変更等台割の構造を変える変更、(3)台割の共有や権限の変更、(4)コンテンツの追加、編集又は削除、(5)素材データのデータファイルの登録又は削除、(6)台割のセル値の変更、(7)台割の終了、(8)台割の削除、などの変更が考えられる。
【0051】
履歴更新部130は、変更受付部129が受け付けた変更に基づいて、台割の構成要素の変更履歴情報を記憶する履歴記憶部を参照し、当該変更履歴情報を更新する。また、この「履歴記憶部」は、記憶部140に含まれる機能部(後述の履歴記憶部142)であってもよいし、外部の装置が備える機能部であってもよい。ここで「変更履歴情報」とは、所定の期間における、各台割の構成要素の変更履歴を示す情報である。
【0052】
反映部131は、変更履歴情報の更新の結果に基づき、他のユーザ端末200で表示されている台割の構成要素に変更受付部129が受け付けた変更を反映させる。
【0053】
反映部131は、例えば、上記(2)、(3)、(5)又は(7)の変更があった場合、当該変更がされた旨のダイアログを他のユーザ端末200に表示させて、台割詳細画面A2のページの再読み込みをさせてもよい。反映部131は、当該再読み込みによって、他のユーザ端末200の台割詳細画面A2に上記変更を反映させる。反映部131は、上記(4)の変更があった場合、強制的に他のユーザ端末200における台割詳細画面A2のページの再読み込みをさせてもよい。反映部131は、例えば、上記(6)の変更があった場合、他のユーザ端末200における台割詳細画面A2のセル値に反映させてもよい。なお、同時に同じセル値が複数のユーザ端末200から変更された場合は後勝ちとしてもよい。反映部131は、例えば、上記(8)の変更の場合、台割が削除されたと旨のダイアログを表示して、台割をまとめて一覧で表示する台割一覧画面(不図示)へとリダイレクトしてもよい。なお、これらの場合分けの組み合わせについては、適宜その組み合わせを変更してもよい。
【0054】
変更受付部129及び反映部131の上記の機能は、それぞれ、ユーザ端末200のWebブラウザが備えるAjax通信機能を利用して実現してもよい。
【0055】
記憶部140は、台割情報と、変更履歴情報と、チーム情報と、ユーザ情報と、担当者情報とを関連付けて記憶してもよい。記憶部140は、データベースマネジメントシステム(DBMS)を利用して各情報を記憶してもよいし、ファイルシステムを利用して各情報を記憶してもよい。DBMSを利用する場合は、上記情報ごとにテーブルを設けて、当該テーブル間を関連付けて各情報を管理してもよい。記憶部140は、例えば、チーム記憶部141又は履歴記憶部142を備えてもよい。チーム記憶部141は、チーム情報を記憶する。履歴記憶部142は、変更履歴情報を記憶する。
【0056】
「ユーザ情報」とは、特定の台割を共有する複数のユーザそれぞれに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザを識別するための「ユーザID」、ユーザの氏名を示す「ユーザ名」、若しくはユーザの連絡先を示す「メールアドレス」、「住所」又は「電話番号」等を含む。
【0057】
<4.画面例>
図6〜8を参照して、台割システム1の画面例を説明する。
図6は、ユーザ端末200で表示される台割基本設定画面A1の例を示す模式図である。台割基本設定画面A1は、台割を新規で作成する際に基本設定をするための画面である。また、
図6〜8で示す各画面は、Web台割サイトの画面であってもよい。
【0058】
図6に示すように、台割基本設定画面A1は、作成する台割の種別(例えば、「雑誌」「書籍・他」など)の選択を受け付ける種別ドロップダウンリストa1と、作成する書式の選択を受け付けるための作成書式ラジオボタン表示エリアa2と、チーム内で共有する台割か個人用の台割かの選択を受け付けるための共有ラジオボタン表示エリアa3と、台割の作成を担当するチーム名の選択を受け付けるためのチーム名ドロップダウンリストa4と、台割名の入力を受け付ける台割名入力フォームa5と、作成書式ラジオボタン表示エリアa2で「新規作成」が選択された場合、綴じ方(例えば、「平綴じ」「中綴じ」など)の選択を受け付けるための綴じ方ドロップダウンリストa6と、初期値となる台の頁数と台数の選択を受け付けるための台設定ドロップダウンリスト表示エリアa7と、表紙の有り無しの設定を受け付けるための表紙設定ラジオボタン表示エリアa8と、表紙の名前の入力を受け付ける表紙名入力フォームa9と、先頭の台を1台目とするか否かの指定を受け付ける先頭の台チェックボックスa10と、台割基本設定画面A1の各フォームで設定した内容を反映した台割詳細画面A2に遷移させるための新規作成ボタンa11と、が含まれる。
【0059】
台割基本設定画面A1の新規作成ボタンa11が入力されると、ユーザ端末200は、台割基本設定画面A1の各フォームで設定した内容を示す基本設定情報をサーバ装置100に送信し、基本設定情報が反映された台割情報をサーバ装置100から受信する。そして、ユーザ端末200において、台割基本設定画面A1から台割詳細画面A2に遷移する。
【0060】
図7は、ユーザ端末200で表示される台割詳細画面A2の例を示す模式図である。
図7に示すように、台割詳細画面A2は、各台割を編集するための画面である。
【0061】
図7に示すように、台割詳細画面A2は、コンテンツや素材データを表示しこれらの登録・削除を受け付けるコンテンツ・素材エリアa20と、各台・各頁の詳細を表示し、こられの内容の編集を受け付けるための台・頁詳細エリアa21と、台割の全体表示に切り替えるための全体表示タブa22と、ユーザ自身が担当者になっている台割のみの表示に切り替えるための担当頁表示タブa23と、現在台割を閲覧している他のユーザをアイコンを表示する閲覧ユーザ表示エリアa24と、が含まれる。コンテンツ・素材エリアa20は、上部に台割に対して登録されたコンテンツの一覧を表示し、下部に上部に表示されたコンテンツのうち選択されたコンテンツに関連付けられた素材データのデータファイルやメモデータの一覧を表示する。コンテンツ・素材エリアa20において、例えば、素材データのデータファイルの一覧に特定のデータファイルをドラッグ&ドロップすると選択されたコンテンツに関連付けて素材データのデータファイルが登録される。
【0062】
コンテンツ・素材エリアa20の下部は、上記登録受け付け手段の一態様である。また、全体表示タブa22と担当頁表示タブa23とは、上記選別受け付け手段の一態様である。また、閲覧ユーザ表示エリアa24は、閲覧情報の一態様である。
【0063】
図8は、ユーザ端末200で表示される台割共有設定画面A3の例を示す模式図である。
図8に示すように、台割共有設定画面A3は、各台割を共有するユーザを表示し、設定するための画面である。
【0064】
図8(a)に示すように、台割共有設定画面A3は、台割がチーム内で共有されている場合、当該チームを構成する複数のユーザが表示される。台割共有設定画面A3は、複数のユーザそれぞれの「名前」、「メールアドレス」、「ロール」及び台割におけるアクセス権限を示す「台割権限」が表示される。また、台割共有設定画面A3は、複数のユーザそれぞれについて編集ボタンが設けられており、この編集ボタンが入力されると、台割のロールやアクセス権限を編集するための画面(不図示)に遷移する。
【0065】
図8(b)に示すように、台割共有設定画面A3は、台割が個人用の場合、
図8(a)と比較してユーザ自身のみが表示される。
【0066】
<5.動作例>
図9〜10を参照して、台割システム1の動作例を説明する。
図9は、サーバ装置100が台割情報を生成し、当該台割情報の台割に関する素材データのデータファイルをアクセス可能にするよう台割情報を更新し、ユーザ端末200に送信する処理の流れを示すフロー図である。なお、以下に示す処理の順番は一例であって、適宜、変更されてもよい。
【0067】
図9に示すように、サーバ装置100の台割情報生成部121は、台割情報を生成する(S10)。送信部111は、生成された台割情報を複数のユーザ端末200それぞれに送信する(S11)。掲載範囲受付部122は、ユーザ端末200から、印刷物で提供する各コンテンツの掲載範囲として、台割表の各製作ブロック又は各頁に対する指定を受け付ける(S12)。
【0068】
登録受付部123は、上記指定を受け付けたコンテンツに対して、当該コンテンツに関連付ける、印刷物に用いる画像データ又は原稿データのデータファイルの登録を受け付ける(S13)。台割情報更新部124は、登録を受けつけたデータファイルを、台割情報を更新して、複数のユーザ端末200からアクセス可能にする(S14)。送信部111は、更新された台割情報を複数のユーザ端末200それぞれに送信する(S15)。
【0069】
図10は、同時に複数のユーザが同じ台割を編集する際の相互作用を示すシーケンス図である。なお、以下に示す処理の順番は一例であって、適宜、変更されてもよい。本例では、第1ユーザ及び第2ユーザそれぞれが、第1ユーザ端末200a及び第2ユーザ端末200bそれぞれで同じ台割を台割詳細画面A2で表示し、かつアクティブ状態にしているものとする。
【0070】
図10に示すように、第1ユーザ端末200aは、台割の変更履歴の確認をサーバ装置100に要求する(S20)。サーバ装置100は、当該要求を受信すると、台割の変更履歴情報を参照し、台割の構成要素の変更の有無を判定する。サーバ装置100は、台割の変更履歴の確認の結果(変更無し)を第1ユーザ端末200aに応答する(S22)。
【0071】
第2ユーザ端末200bは、台割の変更を行い、サーバ装置100に当該変更を通知する(S23)サーバ装置100は、当該通知を受信すると、台割の変更履歴情報を更新する(S24)。
【0072】
第1ユーザ端末200aは、台割の変更履歴の確認をサーバ装置100に要求する(S25)。サーバ装置100は、当該要求を受信すると、台割の変更履歴情報を参照し、台割の構成要素の変更の有無を判定する。サーバ装置100は、台割の変更履歴の確認の結果(変更有り)を第1ユーザ端末200aに応答する(S26)。
【0073】
第1ユーザ端末200aは、台割の変更履歴の確認の結果(変更有り)を受信すると、台割の変更箇所の確認をサーバ装置100に要求する(S28)。サーバ装置100は、当該要求を受信すると、台割の変更履歴情報を参照し、台割の変更箇所を抽出する(S29)。サーバ装置100は、抽出した変更箇所を第1ユーザ端末200aに応答する(S30)。第1ユーザ端末200aは、変更箇所を受信すると、表示している台割に第2ユーザ端末200bによる変更を反映する(S31)。
【0074】
<6.ハードウェア構成>
図11を参照して、上述してきたサーバ装置100をコンピュータ800により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
【0075】
図11に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801と、メモリ803と、記憶装置805と、入力I/F部807と、データI/F部809と、通信I/F部811、及び表示装置813を含む。
【0076】
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における様々な処理を制御する。例えば、サーバ装置100の制御部120が備える各機能部等は、メモリ803に一時記憶されたプログラムをプロセッサ801が実行することにより実現可能である。
【0077】
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0078】
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。この他、記憶装置805は、台割情報やチーム情報などを登録するテーブルと、当該テーブルを管理するDBを記憶することも可能である。このようなプログラムやデータは、必要に応じてメモリ803にロードされることにより、プロセッサ801から参照される。
【0079】
入力I/F部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部807の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
【0080】
データI/F部809は、コンピュータ800の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部809の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部809は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部809は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800へと接続される。
【0081】
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線又は無線により、インターネットNを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
【0082】
表示装置813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置813の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示装置813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。また、入力I/F部807としてタッチパネルが採用される場合には、表示装置813は、入力I/F部807と一体化して構成することが可能である。
【0083】
なお、上記実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。