特開2021-83493(P2021-83493A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-83493(P2021-83493A)
(43)【公開日】2021年6月3日
(54)【発明の名称】スチール製シェルフ
(51)【国際特許分類】
   A47B 47/02 20060101AFI20210507BHJP
   A47B 96/18 20060101ALI20210507BHJP
   A47B 81/00 20060101ALN20210507BHJP
【FI】
   A47B47/02 Z
   A47B47/02 C
   A47B96/18 E
   A47B96/18 G
   A47B81/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-212575(P2019-212575)
(22)【出願日】2019年11月25日
(71)【出願人】
【識別番号】391063396
【氏名又は名称】株式会社ナイキ
(71)【出願人】
【識別番号】000162054
【氏名又は名称】共栄工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治
(72)【発明者】
【氏名】池ノ上 学
(72)【発明者】
【氏名】篠田 奨三
【テーマコード(参考)】
3B054
【Fターム(参考)】
3B054AA01
3B054BC04
3B054BC07
3B054BC11
3B054CA07
3B054CA10
(57)【要約】
【課題】2方向から物の出し入れができ、例えば、事務スペースの仕切りとして配置した場合の使い勝手を向上することができるスチール製シェルフを提供すること。
【解決手段】天板3、底板4及び側板5からなる直方体状の棚枠2と、棚枠2内に収容される直角四辺形の棚板6とを備え、棚枠2の側板5の両側に、複数の係止用孔71を形成した縦方向部材7を設け、係止用孔71に選択的に係止した受け金具を介して、棚板6を取り付けるようにするとともに、縦方向部材7に形成した係止用孔71を用いて、背板部材8A、8Bを、棚枠2の2つの開口に選択的に係止するようにする。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板、底板及び側板からなる直方体状の棚枠と、該棚枠内に収容される直角四辺形の棚板とを備え、棚枠の側板の両側に、複数の係止用孔を形成した縦方向部材を設け、該係止用孔に選択的に係止した受け金具を介して、棚板を取り付けるようにしたスチール製シェルフにおいて、前記係止用孔を用いて、背板部材を、棚枠の開口に選択的に係止するようにしたことを特徴とするスチール製シェルフ。
【請求項2】
前記背板部材を、化粧パネルとバックパネルとを樹脂リベットで接合して組み立てた組立構造体で構成したことを特徴とする請求項1に記載のスチール製シェルフ。
【請求項3】
前記天板を、化粧パネルと、バックパネルと、化粧パネルとバックパネルの間に配設した補強部材とで構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスチール製シェルフ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スチール製シェルフに関し、例えば、事務スペースに配置されるスチール製シェルフに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天板、底板及び側板からなる直方体状の棚枠と、該棚枠内に収容される直角四辺形の棚板とを備え、棚枠の側板の両側に、複数の係止用孔を形成した縦方向部材を設け、該係止用孔に選択的に係止した受け金具を介して、棚板を取り付けるようにしたスチール製シェルフが汎用されている。
【0003】
ところで、この種のスチール製シェルフは、棚枠に背板を固定して設けるようにしているため、1方向からしか物の出し入れができず、例えば、事務スペースの仕切りとして配置した場合、使い勝手が悪いという問題があった。
【0004】
また、背板や天板が露出することから意匠性の点で使用場所に制約があるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来のスチール製シェルフの有する問題点に鑑み、2方向から物の出し入れができ、例えば、事務スペースの仕切りとして配置した場合の使い勝手を向上することができるスチール製シェルフを提供することを第1の目的とする。
【0006】
また、本発明は、背板や天板の意匠性を高めることで、使用場所に制約がないスチール製シェルフを提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記第1目的を達成するため、本発明のスチール製シェルフは、天板、底板及び側板からなる直方体状の棚枠と、該棚枠内に収容される直角四辺形の棚板とを備え、棚枠の側板の両側に、複数の係止用孔を形成した縦方向部材を設け、該係止用孔に選択的に係止した受け金具を介して、棚板を取り付けるようにしたスチール製シェルフにおいて、前記係止用孔を用いて、背板部材を、棚枠の開口に選択的に係止するようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、上記第2目的を達成するため、本発明のスチール製シェルフは、前記背板部材を、化粧パネルとバックパネルとを樹脂リベットで接合して組み立てた組立構造体で構成したことを特徴とする。
【0009】
また、上記第2目的を達成するため、本発明のスチール製シェルフは、前記天板を、化粧パネルと、バックパネルと、化粧パネルとバックパネルの間に配設した補強部材とで構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のスチール製シェルフによれば、受け金具を介して棚板を取り付ける係止用孔を用いて、背板部材を、棚枠の開口に選択的に係止することにより、2方向から物の出し入れができるように、棚枠の開口を任意の2方向に形成することができ、例えば、事務スペースの仕切りとして配置した場合の使い勝手のよいスチール製シェルフを提供することができる。
【0011】
また、本発明のスチール製シェルフによれば、前記背板部材を、化粧パネルとバックパネルとを樹脂リベットで接合して組み立てた組立構造体で構成することにより、背板の意匠性を高めることができ、使用場所に制約がないスチール製シェルフを提供することができる。
【0012】
また、本発明のスチール製シェルフによれば、前記天板を、化粧パネルと、バックパネルと、化粧パネルとバックパネルの間に配設した補強部材で構成することにより、天板の意匠性を高めることができ、使用場所に制約がないスチール製シェルフを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明のスチール製シェルフの一実施例を示す前方上側から見た全体斜視図である。
図2】同スチール製シェルフの後方上側から見た全体斜視図である。
図3】同スチール製シェルフの六面図である。
図4】同スチール製シェルフの天板を分解した状態を示す前方上側から見た全体斜視図である。
図5】同スチール製シェルフの天板を分解した状態を示す前方下側から見た全体斜視図である。
図6】同スチール製シェルフの背板部材を分解した状態を示す後方上側から見た全体斜視図である。
図7】同スチール製シェルフの背板部材の組立工程を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明のスチール製シェルフの実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0015】
図1−7に、本発明のスチール製シェルフの一実施例を示す。
このスチール製シェルフ1は、天板3、底板4及び側板5からなる直方体状の棚枠2と、棚枠2内に収容される直角四辺形の棚板6とを備え、棚枠2の側板5の両側に、複数の係止用孔71を形成した縦方向部材7を設け、係止用孔71に選択的に係止した受け金具(図示省略)を介して、棚板6を取り付けるようにしたスチール製シェルフに関するものである。
【0016】
そして、このスチール製シェルフ1は、縦方向部材7に形成した係止用孔71を用いて、背板部材8A、8Bを、棚枠2の2つの開口に選択的に係止するようにしている。
ここで、本実施例では、背板部材8A、8Bを、棚枠2の2つの開口の一方の開口に係止するようにしているが、例えば、背板部材8A、8Bを係止する棚枠2の開口を異ならせたり、使用時に、棚板6はそのままで、背板部材8A、8Bを係止する棚枠2の開口を変えることもできる。
これにより、2方向から物の出し入れができるように、棚枠2の開口を任意の2方向に形成することができ、例えば、事務スペースの仕切りとして配置した場合の使い勝手のよいスチール製シェルフ1を提供することができる。
【0017】
スチール製シェルフ1の構成部材である、天板3、底板4及び側板5からなる直方体状の棚枠2、棚板6並びに背板部材8A、8Bには、スチール製の部材を用いるようにしている。
【0018】
この場合において、天板3は、化粧パネル31と、バックパネル32と、化粧パネル31とバックパネル32の間に横方向に配設した断面がハット形状の補強部材33とで構成するようにしている。
そして、化粧パネル31には、無垢の板材や集成材等の木製の板材のほか、表面にデザイン性のある印刷樹脂シートやメラミン樹脂等の合成樹脂板を施したスチール製の部材を用いることができる。
これにより、天板3の意匠性を高めることができ、使用場所に制約がないスチール製シェルフ1を提供することができる。
【0019】
また、背板部材8A、8Bのうち、下部の背板部材8Aは、底板4と下側の棚板6の間に形成される棚枠2の開口を閉鎖するとともに、下側の棚板6に載置された物体の落下を防止する大きさに、上部の背板部材8Bは、上側の棚板6に載置された物体の落下を防止する大きさに、それぞれ形成されているが、背板部材8A、8Bの大きさや棚板6の数は、スチール製シェルフ1の用途や大きさ(高さ)に応じて、適宜設定することができる。
【0020】
ここで、背板部材8A、8Bは、化粧パネル81A、81Bとバックパネル82A、82Bとを樹脂リベット83で接合して組み立てた組立構造体で構成するようにしている。
より具体的には、図7に示すように、化粧パネル81A、81Bの上部を、バックパネル82A、82Bの上部に回しながら引っ掛けるようにし(図7(a1)及び(a2)、図7(b1)及び(b2))、化粧パネル81A、81Bとバックパネル82A、82Bの下部の重なり部分に形成された穴に樹脂リベット83を挿通して、化粧パネル81A、81Bとバックパネル82A、82Bとを接合するようにしている。
なお、化粧パネル81A、81Bとバックパネル82A、82Bの下部の重なり部分は、化粧パネル81A、81Bが下側になるようにすることもできる。
樹脂リベット83は、着脱が容易であるため、例えば、使用場所において、化粧パネル81A、81Bの交換(着せ替え)を容易に行うことができる。
化粧パネル81A、81Bには、表面にデザイン性のある印刷樹脂シートを施したスチール製の部材を用いることができる。
これにより、背板部材8A、8Bの意匠性を高めることができ、使用場所に制約がないスチール製シェルフ1を提供することができる。
【0021】
また、棚枠2の側板5の両側に設けた縦方向部材7に形成した係止用孔71は、棚枠2の反対側の開口側を向くように形成するようにしている。
これにより、縦方向部材7に形成した係止用孔71が、棚枠2の開口から見えにくくなり、意匠性を高めることができ、使用場所に制約がないスチール製シェルフ1を提供することができる。
【0022】
そして、縦方向部材7に形成した係止用孔71を用いて、背板部材8A、8Bを、棚枠2の2つの開口に選択的に係止することができるように、背板部材8A、8Bの両端部の上部には、係止用孔71に挿入する上向きの係止片84を、下部には、係止用孔71に挿入する水平方向の係止片85を、それぞれ備えるようにしている。
係止片84、85は、背板部材8Aにおいては、係止片84、85を形成した取付部材86を背板部材8Aにビスにより取り付けることにより備えるようにし、背板部材8Bにおいては、バックパネル82Bに形成することにより備えるようにしている。
【0023】
以上、本発明のスチール製シェルフについて、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明のスチール製シェルフは、2方向から物の出し入れができ、例えば、事務スペースの仕切りとして配置した場合の使い勝手を向上することができ、また、背板や天板の意匠性を高めることで、使用場所に制約がないことから、事務スペースを始めとして、種々の場所において好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0025】
1 スチール製シェルフ
2 棚枠
3 天板
31 化粧パネル
32 バックパネル
33 補強部材
4 底板
5 側板
6 棚板
7 縦方向部材
71 係止用孔
8A 背板部材
8B 背板部材
81A 化粧パネル
81B 化粧パネル
82A バックパネル
82B バックパネル
83 樹脂リベット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7