特開2021-84002(P2021-84002A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2021-84002思いがけないロック解除の際に、手がブレードとハンドルとの間にはさまれない安全なフォールディング・ナイフをも実現する、フォールディング・ガード・システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-84002(P2021-84002A)
(43)【公開日】2021年6月3日
(54)【発明の名称】思いがけないロック解除の際に、手がブレードとハンドルとの間にはさまれない安全なフォールディング・ナイフをも実現する、フォールディング・ガード・システム
(51)【国際特許分類】
   B26B 29/02 20060101AFI20210507BHJP
   B26B 1/02 20060101ALI20210507BHJP
   B25F 1/04 20060101ALI20210507BHJP
【FI】
   B26B29/02
   B26B1/02 A
   B25F1/04
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-224061(P2019-224061)
(22)【出願日】2019年11月25日
(71)【出願人】
【識別番号】519315213
【氏名又は名称】藤沼 伊代子
(72)【発明者】
【氏名】金田 幸徳
【テーマコード(参考)】
3C061
【Fターム(参考)】
3C061AA03
3C061AA15
3C061AA31
3C061BA03
3C061BB11
3C061CC01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】折りたたみ式の工具において、思いがけないロック解除時や、ブレードも含む工具を折り畳む際に、ブレードも含む工具とハンドルとの間に手をはさむリスクを減らした折りたたみ式の工具を提供する。
【解決手段】折りたたみ式の工具に折りたたみ式のガードを組み込み、折りたたみ式のガードの回動面とブレードも含む工具の回動面とが一致する箇所を設ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォールディング・ガード・システムにおいて、
(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、
(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、
(3)工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、90度分離して設置することによって、フォールディング・ガードが、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動する、
(4)フォールディング・ガードのガード部分に、ブレードも含む工具と回動面を共有する部分(符号10)を設ける、
前記の(1)〜(4)を構成要素とし、フォールディング・ガードを開く工程を省けるだけではなく、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防ぐことを特徴とする、工具用のガード。
【請求項2】
請求項1の安全性をさらに高めることを目的とする、
(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、
(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、
(3)工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、90度分離して設置することによって、フォールディング・ガードが、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動する、
(4)フォールディング・ガードのガード部分に、ブレードも含む工具と回動面を共有する部分(符号10)を設ける、
(5)フォールディング・ガードが工具を挟持する部分(符号11)を設ける、
前記の(1)〜(5)を構成要素とし、フォールディング・ガードを開く工程を省けるだけではなく、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防ぐことを特徴とする、工具用のガード。
【請求項3】
請求項1及び請求項2が持つ短所を補うことを目的とする、
(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、
(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、
(3)工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、90度分離して設置することによって、フォールディング・ガードが、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動する、
前記の(1)〜(3)を構成要素とし、ブレードにおけるブレード・タングの占める割合を増やすことなく、刃幅を広げられることを特徴とする、工具用のガード。
【請求項4】
請求項1及び請求項2及び請求項3が持つ短所を補うことを目的とする、
(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、
(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、
前記の(1)(2)を構成要素とし、独立した道具としての機能を担えることを特徴とする、工具用のガード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非折りたたみ式工具のガードにも応用できる、折りたたみ式工具のガードの、機構に関するものである。
尚、本件における折りたたみ式工具は、(1)フォールディング・ナイフ、(2)折りたたみ式のこぎり、(3)フォールディング・ナイフにドライバー等を組み込んだマルチ・ツール、(4)折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツール、(5)折りたたみ式カトラリー、(6)折りたたみ式包丁、前記の(1)〜(6)の物品を含む。
本件における非折りたたみ式工具は、(1)ドライバー、(2)ボルスター付きドライバー、(3)ビット・ドライバー、(4)のこぎり、(5)ヤスリ、(6)シース・ナイフ、(7)山刀、(8)刀剣、(9)包丁、前記の(1)〜(6)の物品を含む。
本件における工具は、特別な断りがない限り、(1)各種ドライバー、(2)各種レンチ、(4)ビット・ドライバー、(5)ビット・ドライバー・ケース付きビット・ドライバー、(6)ヤスリ、(7)のこぎり、(8)ナイフ、カッター、山刀、刀剣、匕首を外延とするブレード、(9)ドリル、(10)アイス・ピック、(11)千枚通し、前記の(1)〜(11)の物品を含む。
そして、機構であるが故に、本件におけるフォールディング・ガードのガードは、(1)フィンガー・ガード、(2)ヒルト、(3)鍔、前記の(1)〜(3)の物品を含む。
尚、本件における0度及び0(rad)とは、(1)工具、(2)工具及びフォールディング・ガード、(3)フォールディング・ガード単体、前記の(1)〜(3)が折りたたまれている状態である。
【背景技術】
【0002】
従来型の折りたたみ式工具は、フィンガー・ガードを付けると形態性が低下するというジレンマを持っている。
【0003】
従来型の折りたたみ式工具は、手をブレードも含む工具とハンドルとの間にはさむリスクを持っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フィンガー・ガード又はヒルト又は鍔は、携帯性を低下させる点。
【0005】
手が、工具とハンドルとの間にはさまれる点。
【課題を解決するための手段】
【0006】
フォールディング・ガードを、発明及びないし又は考案する。そして、フォールディング・ガードを、従来型の折りたたみ式工具に組み込む。
【0007】
フォールディング・ガードに、折りたたみ式のガードの回転面と、工具の回転面とが一致する箇所を設ける。
【発明の効果】
【0008】
刃物類と組み合わせた場合は、手が滑り、ブレード、又はのこぎり、又はヤスリに触れることによって、手を切る事故を減らせる。
【0009】
ドライバーと組み合わせた場合は、L型ドライバー、又はT型ドライバー、又はレンチを装着したボルスター・ドライバーのように使用できる。
【0010】
思いがけないロック解除の際に、手が、フォールディング・ガードとハンドルとの間に、はさまれるリスクを減らせる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】ロック機構及びハンドルが省略されているが、図1は、フォールディング・ガード・システムを構成する4点の基礎的機構についての、分解図的な説明図である。(a)(b)(c)は、工具の回動に対し遅れて随伴回動するタイプである。(d)は、工具の回動に対し随伴回動しないタイプである。(a)は、思いがけないロック解除の際に、手が、工具とハンドルとの間に、はさまれないタイプである。(b)は、(a)に加え、フォールディング・ガードが工具を挟持するタイプである。(c)は、(d)同様に、尚、思いがけないロック解除の際に、手が、工具とグリップとの間に、はさまれるタイプである。尚、当該図においては、工具としてブレードが選択されている。(実施例1)(実施例2)(実施例3)(実施例4)
図2】ロック機構及びハンドルが省略されているが、図2は、工具の回動に対し90度(π/2)回動遅れて随伴回動する3タイプの中の、仮にロックが外れたとしても、手が工具とハンドルとの間にはさまれない2タイプの中の一つにつての、分解図的な説明図である。(a)〜(c)は、閉じた状態から開くまでの回動(順行)が描かれてある。(d)〜(f)は、思いがけないロック解除における回動(逆行)が描かれてある。(a)は、0度時点(順行)である。(b)は、90度時点(順行)である。(c)は、180度時点(順行)である。(d)は、マイナス45度時点(逆行)である。(e)は、マイナス90度時点(逆行)である。(f)は、マイナス135度時点(逆行)である。尚、伝達可能性が高まると予想したことによって、あえて回転軸をずらした。(実施例1)(実施例2)
図3】ロック機構が省略されているが、図3は、フォールディング・ガード・システムが適用された、フォールディング・ナイフの、1実施例についての、第三角法による説明図である。(実施例5)
図4】ロック機構が省略されているが、図4は、フォールディング・ガード・システムが適用されたシース・ナイフの、1実施例についての、第三角法による説明図である。(a)は、フォールディング・ガードが開いた状態である。(b)は、フォールディング・ガードが閉じた状態である。(実施例6)
図5】ロック機構が省略されているが、図5は、フォールディング・ガード・システムが適用されたシース・ナイフの、1実施例についての、第三角法による説明図である。(a)は、図1の(b)及び(d)を適用することによって、エッジ側だけでなくバック側にもフォールディング・ガードが付いているタイプである。(b)は、折りたたみ式工具の制約がない故に適用できる、図1の(b)及び(d)を一体化させたフォールディング・ガードが付いているタイプである。(実施例6)
図6図6は、フォールディング・ガード・システムが適用された、折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツールの、1実施例についての、説明図である。(a)は、工具としてブレードを選択した場合、(1)エッジの向きは右か左か、(2)ナイフが収納されている側は右か左か、(3)フォールディング・ガードが収納されている側は右か左か、(4)どの組み合わせの場合にフォールディング・ガード・システムが機能するのか、前記の(1)〜(4)の疑問について応じるための、ヒストグラム的な説明図である。(b)は、3点透視図による説明図である。(実施例7)
図7図7は、フォールディング・ガード・システムが適用された、折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツールの、1実施例についての、説明図である。(a)は、工具としてブレードを選択した場合、(1)エッジの向きは右か左か、(2)ナイフが収納されている側は右か左か、(3)フォールディング・ガードが収納されている側は右か左か、(4)どの組み合わせの場合にフォールディング・ガード・システムが機能するのか、前記の(1)〜(4)の疑問について応じるための、ヒストグラム的な説明図である。(b)は、3点透視図による説明図である。(実施例7)
【発明を実施するための形態】
【0012】
当発明者によって発明されたフォールディング・ガードは、沢山ある。しかも、フォールディング・ガードというカテゴリーはない。故に、新カテゴリーとして出願し、その全てを請求することは、許容されるかもしれない。
しかし、あるおそれを理由に、本件においては、(1)応用性又は汎用性が高い、(2)部品点数が少ない、(3)機構が単純である、(4)類似性又は単一性がある、(5)安全性を高められる、前記の(1)〜(5)の条件を高度に満たしている4点のフォールディング・ガードを厳選し、それ(4点ある)を基礎的機構とすることを以てフォールディング・ガード・システムとする。
【0013】
厳選されたフォールディング・ガードは、(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、(3)工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、90度分離して設置することによって、フォールディング・ガードが、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動する、(4)フォールディング・ガードのガード部分に、工具と回動面を共有する部分(符号10)を設ける、(5)フォールディング・ガードが工具を挟持する部分(符号11)を設ける、前記の(1)〜(5)を構成要素とする、4点の基礎的機構によって実現される。
【実施例1】
【0014】
厳選されたフォールディング・ガードにおける4点の基礎的機構、それを図にしたものが、図1の(a)(b)(c)(d)である。因みに、図1の(a)(b)(c)においては、ロック機構如何によっては、バネを仕込むことによって、ワン・プッシュでフォールディング・ガード及び工具が開くタイプに変えることができる。
【0015】
図1の(a)の機構は、(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、(3)工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、90度分離して設置することによって、フォールディング・ガードが、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動する、(4)フォールディング・ガードのガード部分に、工具と回動面を共有する部分(符号10)を設ける、前記の(1)〜(4)を構成要素とする。
これにより、図2で示されていることが実現される。即ち、フォールディング・ガードを開く工程を省く。そして、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防ぐ。
【0016】
因みに、工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)の離し如何及び、衝止ポイント如何によって、工具の使い勝手を変えることができる。例えば、もし工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、80度分離して設置し、工具が190度回動後に衝止する設計にすると、フォールディング・ガードは、110度回動する。
【実施例2】
【0016】
図1の(b)の機構は、(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、(3)工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、90度分離して設置することによって、フォールディング・ガードが、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動する、(4)フォールディング・ガードのガード部分に、工具と回動面を共有する部分(符号10)を設ける、(5)フォールディング・ガードが工具を挟持する部分(符号11)を設ける、前記の(1)〜(5)を構成要素とする。
これにより、図2で示されていることが実現される。即ち、フォールディング・ガードを開く工程を省ける。そして、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防ぐ。さらに、図1の(a)よりも安全性を高められる。
【0017】
因みに、図1の(a)の機構及び図1の(b)の機構は、次のトレード・オフ関係を持っている。刃幅を広げようとすると、ブレードにおけるブレード・タングの占める割合が増える。フォールディング・ガードがブレードの先端から後退する。
【実施例3】
【0018】
刃幅を広げようとすると、ブレードにおけるブレード・タングの占める割合が増える図1の(a)の機構及び図1の(b)機構が持つトレード・オフ関係、それを補えるのが、図1の(c)の機構及び図1の(d)の機構である。符号10を設けることによる制約を受けないからである。
【0019】
図1の(c)の機構は、(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、(3)工具とフォールディング・ガードとが係合するとかかり部分(符号2)を、90度分離して設置することによって、フォールディング・ガードが、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動する、前記の(1)〜(3)を構成要素とする。
これによって、図1の(d)の機構もそうだが、図1の(c)の機構の場合、ブレードにおけるブレード・タングの占める割合を増やすことなく、刃幅を広げられる。
【0020】
言うまでもないことであると思われるが、念のために。図1の(c)の機構の場合、フォールディング・ガードを開く工程を省けない。さらに、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防げない。
【実施例4】
【0021】
図1の(d)の機構は、(1)工具が約180度で衝止するタイプに組み込む場合、約90度で衝止する、(2)工具と軸(ピポットピン)を共有する、前記の(1)(2)を構成要素とする。
これによって、図1の(c)の機構もそうだが、図1の(d)の機構の場合、ブレードにおけるブレード・タングの占める割合を増やすことなく、刃幅を広げられる。さらに、工具の回動に対し約90度(π/2)遅れて随伴回動することによる制約も受けないことによって、独立した道具としての機能を担える。
【0022】
言うまでもないことであると思われるが、念のために。図1の(d)の機構の場合、フォールディング・ガードを開く工程を省けない。さらに、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防げない。
【実施例5】
【0023】
厳選されたフォールディング・ガードにおける4点の基礎的機構は、それぞれに自身の構成要素に起因する短所と長所を持っている。
しかし、組み合わせれば、互いの短所を互いの長所によって補うことができる。
例えば図3である。
【0024】
図3は、2種類の基礎的機構から構成された、2種類のブレードを持つ、フォールディング・ナイフの1実施例である。
図1の(a)の機構及び図1の(c)の機構から構成されているが故に、フォールディング・ナイフの、1実施例であり、2種類のブレードを持つ。
片方は、刃幅は狭いが、思いがけないロック解除の際に、手がブレードとハンドルとの間にはさまれるのを防げるブレードである。もう片方は、思いがけないロック解除の際に、手がブレードとハンドルとの間にはさまれるのを防げないが、刃幅が広いブレードである。
【実施例6】
【0025】
図4及び図5は、一部ではあるが、(1)図1の(a)の機構、(2)図1の(b)の機構、(3)図1の(c)の機構、(4)図1の(d)の機構、前記の(1)〜(4)の、厳選されたフォールディング・ガードにおける4点の基礎的機構を構成要素とするフォールディング・ガード・システムが、折りたたみ式工具に利用できるだけではなく、非折りたたみ式工具にも利用できることを示している。
さらに、非折りたたみ式工具にフォールディング・ガード・システムを適用した場合の方が、折りたたみ式工具に適用した場合よりも、フォールディング・ガードの形状に関する自由度が上がることを示している。折りたたみ式工具による制約を受けない故に。
因みに、バネを仕込めば、シースから抜き出すと同時にガードが開くタイプに変えることができる。ロック機構如何によっては、ワン・プッシュでフォールディング・ガードが開くタイプに変えることができる。
【実施例7】
【0024】
図6及び図7は、折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツールであっても、フォールディング・ガード・システムが適用できることを示している。
但し、適用できない、又は工夫しないと適用できないタイプがある。両者とも、プライヤーを開かなければ、ハンドルに収納されている工具を開くことができないタイプである。
因みに、図7によって示されているように、片方がプライヤーを開かなければ、ハンドルに収納されている工具を開くことができず、もう片方がプライヤーを開かずとも、ハンドルに収納されている工具を開くことができるタイプの場合は、図1の(d)の機構だけしか組み込めなくても、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防げることを示している。
【産業上の利用可能性】
【0026】
すべての工具が対象になる訳ではないが、フォールディング・ガード・システムを適用することによって、工具の安全性を高めることができる。
【符号の説明】
【0027】
1 ビット・ドライバー、ドライバー・ビット・ケース、ライバー・ビット・ケース付きビット・ドライバー、ホイッスル、ライトを組み込むこともできるフォールディング・ガードの、フィンガー・ガード部
2 フォールディング・ガードが工具の回動に対し随伴回動するためのとかかり、又は工具がフォールディング・ガードを随伴回動させるためのとかかり
3 (1)各種ドライバー、(2)各種レンチ、(4)ビット・ドライバー、(5)ビット・ドライバー・ケース付きビット・ドライバー、(6)ヤスリ、(7)のこぎり、(8)ナイフ、カッター、山刀、刀剣、匕首を外延とするブレード、(9)ドリル、(10)アイス・ピック、(11)千枚通し、前記の(1)〜(11)を含む工具
4 ピポットピン
5 ファスナーボルト、又はリベット、又はピン、又はソングホールを兼ねさせたリベット
6 プライヤー
7 フォールディング・ガードを90度で衝止し、工具を180で衝止するための部材
8 バック側(ネイルマーク側)
9 エッジ側
10 フォールディング・ガードのガード部分における、工具と回動面を共有する部分
11 フォールディング・ガードが工具を挟持するための部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2019年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、非折りたたみ式工具のガードにも応用できる、折りたたみ式工具のガードの、機構に関するものである。
尚、本件における折りたたみ式工具は、(1)フォールディング・ナイフ、(2)折りたたみ式のこぎり、(3)フォールディング・ナイフにドライバー等を組み込んだマルチ・ツール、(4)折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツール、(5)折りたたみ式カトラリー、(6)折りたたみ式包丁、前記の(1)〜(6)の物品を含む。
本件における非折りたたみ式工具は、(1)ドライバー、(2)ボルスター付きドライバー、(3)ビット・ドライバー、(4)のこぎり、(5)ヤスリ、(6)シース・ナイフ、(7)包丁、前記の(1)〜(7)の物品を含む。
本件における工具は、特別な断りがない限り、(1)各種ドライバー、(2)各種レンチ、()ビット・ドライバー、()ビット・ドライバー・ケース付きビット・ドライバー、()ヤスリ、()のこぎり、()ナイフ、カッターを外延とするブレード、()ドリル、()アイス・ピック、(10)千枚通し、前記の(1)〜(10)の物品を含む。
そして、機構であるが故に、本件におけるフォールディング・ガードのガードは、(1)フィンガー・ガード、(2)ヒルト、(3)鍔、前記の(1)〜(3)の物品を含む。
最後に、本件における0度及び0(rad)とは、(1)工具、(2)工具及びフォールディング・ガード、(3)フォールディング・ガード単体、前記の(1)〜(3)が折りたたまれている状態である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
1 ビット・ドライバー、ドライバー・ビット・ケース、ライバー・ビット・ケース付きビット・ドライバー、ホイッスル、ライトを組み込むこともできるフォールディング・ガードの、フィンガー・ガード部
2 フォールディング・ガードが工具の回動に対し随伴回動するためのとかかり、又は工具がフォールディング・ガードを随伴回動させるためのとかかり
3 (1)各種ドライバー、(2)各種レンチ、()ビット・ドライバー、()ビット・ドライバー・ケース付きビット・ドライバー、()ヤスリ、()のこぎり、()ナイフ、カッターを外延とするブレード、()ドリル、()アイス・ピック、(10)千枚通し、前記の(1)〜(10)の物品を含む工具
4 ピポットピン
5 ファスナーボルト、又はリベット、又はピン、又はソングホールを兼ねさせたリベット
6 プライヤー
7 フォールディング・ガードを90度で衝止し、工具を180で衝止するための部材
8 バック側(ネイルマーク側)
9 エッジ側
10 フォールディング・ガードのガード部分における、工具と回動面を共有する部分
11 フォールディング・ガードが工具を挟持するための部分
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正書】
【提出日】2020年1月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォールディング・ガード・システムにおいて、
(1)ピポットピン(符号4)を共有する関係にある場合において、ブレードも含む工具(符号3)及びフォールディング・ガード(符号1)が閉じている状態において、例えば、もしブレードも含む工具(符号3)とフォールディング・ガード(符号1)とが係合するとかかり部分(符号2)を、80度分離して設置し、ブレードも含む工具(符号3)が190度回動後に衝止する設計にすると、フォールディング・ガード(符号1)は、110度回動する、
(2)360度<β度<α度とした場合において、前記の(1)のように、ブレードも含む工具側(符号3)とフォールディング・ガード(符号1)とが係合するとかかり部分(符号2)を、任意の角度α度分離して設置し、ブレードも含む工具(符号3)が任意の角度β度回動する設計にすることによって、フォールディング・ガード(符号1)の回動がブレードも含む工具(符号3)の回動からα度遅れて随伴回動し、ブレードも含む工具(符号3)がβ度回動し衝止するとフォールディング・ガード(符号1)がβ度からα度を引いた角度分の回動で衝止する、
(3)フォールディング・ガード(符号1)に、ブレードも含む工具(符号3)の回動面と共通するフィンガー・ガード部分(符号10)が設けられている
前記の(2)のメカニズム及び前記の(3)の工夫を手段にすることによって、フォールディング・ガードを開く工程を省けるだけではなく、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防ぐことを特徴とする、折りたたみ式のガード。
【請求項2】
フォールディング・ガード・システムにおいて、請求項1の安全性をさらに高めることを目的とする
(1)ピポットピン(符号4)を共有する関係にある場合において、ブレードも含む工具(符号3)及びフォールディング・ガード(符号1)が閉じている状態において、例えば、もしブレードも含む工具(符号3)とフォールディング・ガード(符号1)とが係合するとかかり部分(符号2)を、80度分離して設置し、ブレードも含む工具(符号3)が190度回動後に衝止する設計にすると、フォールディング・ガード(符号1)は、110度回動する、
(2)360度<β度<α度とした場合において、前記の(1)のように、ブレードも含む工具側(符号3)とフォールディング・ガード(符号1)とが係合するとかかり部分(符号2)を、任意の角度α度分離して設置し、ブレードも含む工具(符号3)が任意の角度β度回動する設計にすることによって、フォールディング・ガード(符号1)の回動がブレードも含む工具(符号3)の回動からα度遅れて随伴回動し、ブレードも含む工具(符号3)がβ度回動し衝止するとフォールディング・ガード(符号1)がβ度からα度を引いた角度分の回動で衝止する、
(3)フォールディング・ガード(符号1)に、ブレードも含む工具(符号3)の回動面と共通するフィンガー・ガード部分(符号10)が設けられている
(4)フォールディング・ガード(符号1)に、フォールディング・ガード(符号1)が工具を挟持する部分(符号11)を設ける、
前記の(2)のメカニズム及び、前記の(3)及び(4)の工夫を手段にすることによって、フォールディング・ガードを開く工程を省けるだけではなく、思いがけないロック解除の際に、手が工具とハンドルとの間にはさまれるのを防ぐことを特徴とする、折りたたみ式のガード。
【請求項3】
フォールディング・ガード・システムにおいて、請求項1及び請求項2が持つ短所を補うことを目的とする
(1)ピポットピン(符号4)を共有する関係にある場合において、ブレードも含む工具(符号3)及びフォールディング・ガード(符号1)が閉じている状態において、例えば、もしブレードも含む工具(符号3)とフォールディング・ガード(符号1)とが係合するとかかり部分(符号2)を、80度分離して設置し、ブレードも含む工具(符号3)が190度回動後に衝止する設計にすると、フォールディング・ガード(符号1)は、110度回動する、
(2)360度<β度<α度とした場合において、前記の(1)のように、ブレードも含む工具側(符号3)とフォールディング・ガード(符号1)とが係合するとかかり部分(符号2)を、任意の角度α度分離して設置し、ブレードも含む工具(符号3)が任意の角度β度回動する設計にすることによって、フォールディング・ガード(符号1)の回動がブレードも含む工具(符号3)の回動からα度遅れて随伴回動し、ブレードも含む工具(符号3)がβ度回動し衝止するとフォールディング・ガード(符号1)がβ度からα度を引いた角度分の回動で衝止する、
前記の(2)のメカニズムのみを手段にすることによって、ブレードにおけるブレード・タングの占める割合を増やすことなく、刃幅広げられることを特徴とする、折りたたみ式のガード。
【請求項4】
フォールディング・ガード・システムにおいて、請求項1及び請求項2及び請求項3が持つ短所を補うことを目的とする、
(1)ブレードも含む工具側(符号3)とフォールディング・ガード(符号1)とが係合するとかかり部分(符号2)を設けない、
(2)360度<β度<α度とした場合において、ブレードも含む工具(符号3)とピポットピン(符号4)を共有する関係にあるフォールディング・ガード(符号3)が、随伴回動せずに、ブレードも含む工具(符号3)に対してのガードとして機能する任意の角度α度で衝止する、
前記の(1)のメカニズムのみを手段にすることによって、独立した道具としての機能を担えることを特徴とする、折りたたみ式のガード。
【請求項5】
フォールディング・ガード・システムにおいて、
(1)ビット・ドライバー、
(2)ドライバー・ビットケース、
(3)ライバー・ビット・ケース付きビット・ドライバー、
(4)ホイッスル、
(5)ライト
前記の(1)〜(5)の5点の内の1点以上を、フォールディング・ガードにおけるフィンガー・ガード部分(符号1)組み込むことによって、フォールディング・ガードが組み込まれた工具の機能数が増えていることを特徴とする、折りたたみ式のガード。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
1 ビット・ドライバー、ドライバー・ビット・ケース、ライバー・ビット・ケース付きビット・ドライバー、ホイッスル、ライトを組み込むこともできるフォールディング・ガード、及びフォールディング・ガードのフィンガー・ガード部
2 フォールディング・ガードが工具の回動に対し随伴回動するためのとかかり、又は工具がフォールディング・ガードを随伴回動させるためのとかかり部分
3 (1)各種ドライバー、(2)各種レンチ、(3)ビット・ドライバー、(4)ビット・ドライバー・ケース付きビット・ドライバー、(5)ヤスリ、(6)のこぎり、(7)ナイフ、カッター等を外延とするブレード、(8)ドリル、(9)アイス・ピック、(10)千枚通し、前記の(1)〜(10)の物品を含む工具
4 ピポットピン
5 ファスナーボルト、又はリベット、又はピン、又はソングホールを兼ねさせたリベット
6 プライヤー
7 フォールディング・ガードを90度で衝止し、工具を180で衝止するための部材
8 バック側(ネイルマーク側)
9 エッジ側
10 フォールディング・ガードのガード部分における、工具と回動面を共有する部分
11 フォールディング・ガードが工具を挟持するための部分
【手続補正書】
【提出日】2020年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2020年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
図1】ロック機構及びハンドルが省略されているが、図1は、フォールディング・ガード・システムを構成する4点の基礎的機構についての、分解図的な説明図である。(a)(b)(c)は、工具の回動に対し遅れて随伴回動するタイプである。(d)は、工具の回動に対し随伴回動しないタイプである。(a)は、思いがけないロック解除の際に、手が、工具とハンドルとの間に、はさまれないタイプである。(b)は、(a)に加え、フォールディング・ガードが工具を挟持するタイプである。(c)は、(d)同様に、尚、思いがけないロック解除の際に、手が、工具とグリップとの間に、はさまれるタイプである。尚、当該図においては、工具としてブレードが選択されている。(実施例1)(実施例2)(実施例3)(実施例4)
図2】ロック機構及びハンドルが省略されているが、図2は、工具の回動に対し90度(π/2)回動遅れて随伴回動する3タイプの中の、仮にロックが外れたとしても、手が工具とハンドルとの間にはさまれない2タイプの中の一つにつての、分解図的な説明図である。(a)〜(c)は、閉じた状態から開くまでの回動(順行)が描かれてある。(d)〜(f)は、思いがけないロック解除における回動(逆行)が描かれてある。(a)は、0度時点(順行)である。(b)は、90度時点(順行)である。(c)は、180度時点(順行)である。(d)は、マイナス45度時点(逆行)である。(e)は、マイナス90度時点(逆行)である。(f)は、マイナス135度時点(逆行)である。尚、伝達可能性が高まると予想したことによって、あえて回転軸をずらした。(実施例1)(実施例2)
図3】ロック機構が省略されているが、図3は、フォールディング・ガード・システムが適用された、フォールディング・ナイフの、1実施例についての、軸測投影図法を用いた説明図である。(実施例5)
図4】ロック機構が省略されているが、図4は、フォールディング・ガード・システムが適用されたシース・ナイフの、1実施例についての、軸測投影図法を用いた説明図である。(a)は、フォールディング・ガードが開いた状態である。(b)は、フォールディング・ガードが閉じた状態である。(実施例6)
図5】ロック機構が省略されているが、図5は、フォールディング・ガード・システムが適用されたシース・ナイフの、1実施例についての、軸測投影図法を用いた説明図である。(a)は、図1の(b)及び(d)を適用することによって、エッジ側だけでなくバック側にもフォールディング・ガードが付いているタイプである。(b)は、折りたたみ式工具の制約がない故に適用できる、図1の(b)及び(d)を一体化させたフォールディング・ガードが付いているタイプである。(実施例6)
図6図6は、フォールディング・ガード・システムが適用された、折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツールの、1実施例についての、説明図である。(a)は、工具としてブレードを選択した場合、(1)エッジの向きは右か左か、(2)ナイフが収納されている側は右か左か、(3)フォールディング・ガードが収納されている側は右か左か、(4)どの組み合わせの場合にフォールディング・ガード・システムが機能するのか、前記の(1)〜(4)の疑問について応じるための、ヒストグラム的な説明図である。(b)は、3点透視図による説明図である。(実施例7)
図7図7は、フォールディング・ガード・システムが適用された、折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツールの、1実施例についての、説明図である。(a)は、工具としてブレードを選択した場合、(1)エッジの向きは右か左か、(2)ナイフが収納されている側は右か左か、(3)フォールディング・ガードが収納されている側は右か左か、(4)どの組み合わせの場合にフォールディング・ガード・システムが機能するのか、前記の(1)〜(4)の疑問について応じるための、ヒストグラム的な説明図である。(b)は、3点透視図による説明図である。(実施例7)
【手続補正書】
【提出日】2020年7月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項5】
フォールディング・ガード・システムにおいて、
(1)ビット・ドライバー、
(2)ドライバー・ビット・ケース、
(3)ライバー・ビット・ケース付きビット・ドライバー、
(4)ホイッスル、
(5)ライト
前記の(1)〜(5)の5点の内の1点以上を、フォールディング・ガードにおけるフィンガー・ガード部分(符号1)組み込むことによって、フォールディング・ガードの機能数が増えていることを特徴とする、折りたたみ式のガード。
【手続補正書】
【提出日】2021年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
図1】ロック機構及びハンドルが省略されているが、図1は、フォールディング・ガード・システムを構成する4点の基礎的機構についての、分解図的な説明図である。(a)(b)(c)は、工具の回動に対し遅れて随伴回動するタイプである。(d)は、工具の回動に対し随伴回動しないタイプである。(a)は、思いがけないロック解除の際に、手が、工具とハンドルとの間に、はさまれないタイプである。(b)は、(a)に加え、フォールディング・ガードが工具を挟持するタイプである。(c)は、(d)同様に、尚、思いがけないロック解除の際に、手が、工具とグリップとの間に、はさまれるタイプである。尚、当該図においては、工具としてブレードが選択されている。(実施例1)(実施例2)(実施例3)(実施例4)
図2】ロック機構及びハンドルが省略されているが、図2は、工具の回動に対し90度(π/2)回動遅れて随伴回動する3タイプの中の、仮にロックが外れたとしても、手が工具とハンドルとの間にはさまれない2タイプの中の一つにつての、分解図的な説明図である。(a)〜(c)は、閉じた状態から開くまでの回動(順行)が描かれてある。(d)〜(f)は、思いがけないロック解除における回動(逆行)が描かれてある。(a)は、0度時点(順行)である。(b)は、90度時点(順行)である。(c)は、180度時点(順行)である。(d)は、マイナス45度時点(逆行)である。(e)は、マイナス90度時点(逆行)である。(f)は、マイナス135度時点(逆行)である。尚、伝達可能性が高まると予想したことによって、あえて回転軸をずらした。(実施例1)(実施例2)
図3】ロック機構が省略されているが、図3は、フォールディング・ガード・システムが適用された、フォールディング・ナイフの、1実施例についての、軸測投影図法を用いた説明図である。(実施例5)
図4】ロック機構が省略されているが、図4は、フォールディング・ガード・システムが適用されたシース・ナイフの、1実施例についての、軸測投影図法を用いた説明図である。(a)は、フォールディング・ガードが開いた状態である。(b)は、フォールディング・ガードが閉じた状態である。(実施例6)
図5】ロック機構が省略されているが、図5は、フォールディング・ガード・システムが適用されたシース・ナイフの、1実施例についての、軸測投影図法を用いた説明図である。(a)は、図1の(b)及び(d)を適用することによって、エッジ側だけでなくバック側にもフォールディング・ガードが付いているタイプである。(b)は、折りたたみ式工具の制約がない故に適用できる、図1の(b)及び(d)を一体化させたフォールディング・ガードが付いているタイプである。(実施例6)
図6図6は、フォールディング・ガード・システムが適用された、折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツールの、1実施例についての、説明図である。(a)は、工具としてブレードを選択した場合、(1)エッジの向きは右か左か、(2)ナイフが収納されている側は右か左か、(3)フォールディング・ガードが収納されている側は右か左か、(4)どの組み合わせの場合にフォールディング・ガード・システムが機能するのか、前記の(1)〜(4)の疑問について応じるための、ピクトグラム的な説明図である。(b)は、3点透視図による説明図である。(実施例7)
図7図7は、フォールディング・ガード・システムが適用された、折りたたみ式プライヤーにドライバー等を組み込んだマルチ・ツールの、1実施例についての、説明図である。(a)は、工具としてブレードを選択した場合、(1)エッジの向きは右か左か、(2)ナイフが収納されている側は右か左か、(3)フォールディング・ガードが収納されている側は右か左か、(4)どの組み合わせの場合にフォールディング・ガード・システムが機能するのか、前記の(1)〜(4)の疑問について応じるための、ピクトグラム的な説明図である。(b)は、3点透視図による説明図である。(実施例7)