特開2021-87214(P2021-87214A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2021-87214IP基盤プッシュ・ツー・トーク装置およびこれを利用した映像伝送方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-87214(P2021-87214A)
(43)【公開日】2021年6月3日
(54)【発明の名称】IP基盤プッシュ・ツー・トーク装置およびこれを利用した映像伝送方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20210507BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20210507BHJP
   H04N 7/14 20060101ALI20210507BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20210507BHJP
【FI】
   H04M11/00 302
   G06F13/00 351B
   H04N7/14 150
   H04N21/436
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-100940(P2020-100940)
(22)【出願日】2020年6月10日
(31)【優先権主張番号】10-2019-0155430
(32)【優先日】2019年11月28日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520206933
【氏名又は名称】ジェイコア カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ジョン−ヒョン イ
【テーマコード(参考)】
5B089
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5B089GA18
5B089GA25
5B089GB01
5B089HA10
5B089HA13
5B089HB02
5B089JA33
5B089JB04
5B089KF05
5C164FA09
5C164UB71P
5C164VA04P
5C164VA21S
5C164VA31P
5K201AA03
5K201AA05
5K201AA09
5K201BD06
5K201CA06
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED02
5K201ED04
5K201ED07
(57)【要約】
【課題】カメラを装着せずとも映像を受信および伝送できるIP−PTT装置およびこれを利用した映像伝送方法を提案する。
【解決手段】IP基盤プッシュ・ツー・トーク装置およびこれを利用した映像伝送方法が開示される。一実施例に係る装置および方法は、カメラを装着していないIP基盤プッシュ・ツー・トーク装置がアクションカメラを利用して映像を受信し、これをビデオサーバーを通じて映像再生装置に伝達することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラが未装着されたIP基盤プッシュ・ツー・トーク(Internet Protocol−Push To Talk:IP−PTT、以下「IP−PTT」と称する)装置を利用した映像伝送方法において、IP−PTT装置が:
登録されたアクションカメラを検索して検索されたアクションカメラと無線通信網を通じて無線接続する段階;
無線接続されたアクションカメラに要請して映像を受信する段階;
受信した映像の伝送のためにビデオサーバーに認証を要請して認証を受ける段階;および
アクションカメラから受信した映像をモバイル網を通じてビデオサーバーに伝送する段階;を含むことを特徴とする、映像伝送方法。
【請求項2】
映像伝送方法は
アクションカメラの検索のためにカメラ機能を活性化する段階;をさらに含み、
活性化する段階は
サービス基本画面でクリア(CLEAR)ボタンをあらかじめ設定された時間の間押す動作信号の入力を通じてカメラ機能にすぐに進入可能であることを特徴とする、請求項1に記載の映像伝送方法。
【請求項3】
無線接続する段階は
登録されたアクションカメラがなければ、周辺のWi−Fi AP装置をすべて検索してそのうちアクションカメラを選択し、認証暗号を手動で入力してWi−Fi接続することを特徴とする、請求項1に記載の映像伝送方法。
【請求項4】
認証を受ける段階は
映像送信機能を活性化する段階;
映像送信機能の活性化によりモバイル網を通じてビデオサーバーにカメラSSIDおよびサービスIDを含む認証要請メッセージを伝送する段階;および
カメラSSIDおよびサービスIDを利用した認証によりビデオサーバーから認証確認メッセージを受信する段階;を含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像伝送方法。
【請求項5】
映像をビデオサーバーに伝送する段階は
アクションカメラからUDPフォーマットで受信した映像データをビデオサーバーの形式に合うようにTCPフォーマットに変換した後伝送することを特徴とする、請求項1に記載の映像伝送方法。
【請求項6】
映像伝送方法は、
アクションカメラから受信した映像データを画面に表示して使用者が確認するようにする段階;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像伝送方法。
【請求項7】
映像伝送方法は、
映像伝送の途中で使用者がPTTボタンを押すと音声通話モードに切り換わる段階;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像伝送方法。
【請求項8】
映像伝送方法は
ビデオサーバーが映像再生装置に映像を伝送する段階;および
映像再生装置が受信した映像を再生する段階;をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の映像伝送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線機の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
IP基盤プッシュ・ツー・トーク(Internet Protocol−Push To Talk:IP−PTT、以下「IP−PTT」と称する)装置は移動通信網でIP(Internet Protocol:IP)を使った1:1、1:Nの音声サービスを提供する装置である。音声サービスはIP技術を使って提供するVoIP(Voice Over Internet Protocol)サービスを基盤とするPTT機能を利用して音声信号をIP−PTT装置に提供するPTTサービスである。VoIPサービスは送受信機の間で音声信号をパケットデータとして運搬するパケットデータ通信である。PTTサービスはダイヤル作業や電話連結などの過程を経ずに送受信切り換えボタンであるPTTボタンを押して話すことによって、容易かつ早いコミュニケーションを可能にする。
【0003】
IP−PTTを通じて映像を受信したり伝送するためにカメラを装着することができる。ところが、IP−PTT装置の内部にカメラを装着する場合には、カメラの位置が固定されているため使用者がヘルメットに付着して使用し難い点がある。また、カメラが内蔵されるため単価が高くなり非経済的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国登録特許第10−1600801号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10−2006−0088758号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10−1497021号公報
【特許文献4】特開2002−281103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一実施例により、カメラを装着せずとも映像を受信および伝送できるIP−PTT装置およびこれを利用した映像伝送方法を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例に係るカメラが未装着されたIP−PTT装置を利用した映像伝送方法は、IP−PTT装置が登録されたアクションカメラを検索して検索されたアクションカメラと無線通信網を通じて無線接続する段階と、無線接続されたアクションカメラに要請して映像を受信する段階と、受信した映像の伝送のためにビデオサーバーに認証を要請して認証を受ける段階と、アクションカメラから受信した映像をモバイル網を通じてビデオサーバーに伝送する段階を含む。
【0007】
映像伝送方法は、アクションカメラの検索のためにカメラ機能を活性化する段階をさらに含み、活性化する段階はサービス基本画面でクリア(CLEAR)ボタンをあらかじめ設定された時間の間押す動作信号の入力を通じてカメラ機能にすぐに進入可能である。
【0008】
無線接続する段階で、登録されたアクションカメラがなければ、周辺のWi−Fi AP装置をすべて検索してそのうちアクションカメラを選択し、認証暗号を手動で入力してWi−Fi(登録商標)接続することができる。
【0009】
認証を受ける段階は、映像送信機能を活性化する段階と、映像送信機能活性化によりモバイル網を通じてビデオサーバーにカメラSSIDおよびサービスIDを含む認証要請メッセージを伝送する段階と、カメラSSIDおよびサービスIDを利用した認証によりビデオサーバーから認証確認メッセージを受信する段階を含むことができる。
【0010】
映像をビデオサーバーに伝送する段階で、アクションカメラからUDPフォーマットで受信した映像データを、ビデオサーバーの形式に合うようにTCPフォーマットに変換した後に伝送することができる。
【0011】
映像伝送方法は、アクションカメラから受信した映像データを画面に表示して使用者が確認するようにする段階をさらに含むことができる。
【0012】
映像伝送方法は、映像伝送の途中で使用者がPTTボタンを押すと音声通話モードに切り換わる段階をさらに含むことができる。
【0013】
映像伝送方法は、ビデオサーバーが映像再生装置に映像を伝送する段階と、映像再生装置が受信した映像を再生する段階をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0014】
一実施例に係るIP−PTT装置およびこれを利用した映像伝送方法によると、映像伝送のためにIP−PTT装置の内部にカメラが装着される必要がないため、使いやすくかつ経済的である。IP−PTT装置の内部にカメラを装着する場合には、カメラの位置が固定されているため使用者がヘルメットに付着して使用し難い点がある。しかし、一実施例に係るIP−PTT装置は、ヘルメットにアクションカメラを付着したりポケットに入れて使うことによって使用の便宜性が増加する。また、既存のアクションカメラをWi−Fi網のような無線通信網で接続して映像の伝送が可能であるため、カメラが内蔵されたIP−PTT装置より価格競争力がある。
【0015】
カメラが内蔵されていないにも関わらず、現場の状況、特に災難が発生した場合、IP−PTT装置を利用して現場の状況を音声通話とともに現場映像で伝達できるため、災難本部などのセンターでこの現場映像をリアルタイムに再生して音声通話を通じて適切な措置を取ることができる。これに伴い、危険状況に対処しながら緊急救助を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施例に係るIP−PTTシステムの構成を図示した図面。
図2】本発明の一実施例に係るIP−PTT装置の構成を図示した図面。
図3】本発明の他の実施例に係るIP−PTT装置の構成を図示した図面。
図4】本発明の一実施例に係るIP−PTT装置を利用した映像伝送のための主体間情報伝送プロセスを図示した図面。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確となるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし、本実施例は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体に亘って同一参照符号は同一構成要素を指し示す。
【0018】
本発明の実施例の説明において、公知の機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合にはその詳細な説明を省略し、後述される用語は本発明の実施例での機能を考慮して定義された用語であって、これは使用者、運用者の意図または慣例などにより変わり得る。したがって、その定義は本明細書の全般にわたった内容に基づいて下されるべきである。
【0019】
添付されたブロック図の各ブロックとフローチャートの各段階の組み合わせは、コンピュータプログラムのインストラクション(実行エンジン)により実行されてもよく、これらコンピュータプログラムインストラクションは汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサに搭載され得るため、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備のプロセッサを通じて遂行されるそのインストラクションがブロック図の各ブロックまたはフローチャートの各段階で説明された機能を遂行する手段を生成することになる。
【0020】
これらコンピュータプログラムインストラクションは、特定の方式で機能を実現するために、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を指向できるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み出し可能メモリに保存されることも可能であるため、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み出し可能メモリに保存されたインストラクションは、ブロック図の各ブロックまたはフローチャートの各段階で説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。
【0021】
そして、コンピュータプログラムインストラクションはコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備上に搭載されることも可能であるため、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備上で一連の動作段階が遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成して、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセシング装備を遂行するインストラクションはブロック図の各ブロックおよびフローチャートの各段階で説明される機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0022】
また、各ブロックまたは各段階は特定された論理的機能を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができ、いくつかの代替実施例ではブロックまたは段階で言及された機能が順序を外れて発生することも可能であることに注目されたい。例えば、続いて図示されている二つのブロックまたは段階は、事実上実質的に同時に遂行されることも可能であり、また、そのブロックまたは段階が必要に応じて該当する機能の逆順で遂行されることも可能である。
【0023】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。しかし、下記に例示する本発明の実施例は多様な異なる形態に変形され得、本発明の範囲はこのような実施例に限定されるものではない。本発明の実施例はこの発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供される。
【0024】
図1は、本発明の一実施例に係るIP基盤プッシュ・ツー・トーク(Internet Protocol−push−to−talk:IP−PTT、以下「IP−PTT」と称する)システムの構成を図示した図面である。
【0025】
図1を参照すると、IP−PTTシステム1はIP−PTT装置2、IP−PTTサーバー3、アクションカメラ(Action Camera)4、ビデオサーバー(Video server)5および映像再生装置6を含む。
【0026】
IP−PTT装置2は移動通信網でIP(Internet Protocol:IP)を使った1:1、1:Nの音声サービスを提供する装置である。一実施例に係るIP−PTT装置2には、カメラが内蔵されていないにも関わらず、現場の状況、特に災難が発生した場合、現場の状況映像を音声通話とともに伝達できる機能を提供する。例えば、ビデオカメラ(Video Camera)がないIP−PTT装置2でWi−Fi接続機能を通じてアクションカメラ4と接続することによってアクションカメラ4で伝送する映像を受信した後、映像をモバイル網を通じてビデオサーバー5に伝送する。そうすると、スマートフォンやPCなどの映像再生装置6がブラウザを利用してビデオサーバー5に接続してIP−PTT装置2で伝送した映像を再生する。この場合、音声通話とともに現場の映像を伝達することができる。例えば、災難本部などのセンターでこの現場映像をリアルタイムに再生して、音声通話を通じて適切な措置を取ることができる。これに伴い、危険状況に対処しながら緊急救助を受けることができる。
【0027】
IP−PTT装置2の内部にカメラが存在する場合は、カメラの位置が固定されているためヘルメットに付着して使用し難い点がある。しかし、一実施例に係るIP−PTT装置2はヘルメットやポケットなどにアクションカメラを付着して使うことによって使用の便宜性が増加する。既存アクションカメラをWi−Fi網で接続して映像伝送機能が提供されるため、カメラが内蔵されたIP−PTT装置より価格競争力がある。
【0028】
IP−PTTサーバー3は、発信IP−PTT装置と受信IP−PTT装置間に呼を設定し音声通話チャネルを形成して、IP−PTT装置間の音声通話サービスを提供する。この時、受信IP−PTT装置は個別的でもよく、グループ内多数個でもよい。IP−PTTサーバー3はIP−PTT装置2に発言通知メッセージを伝送したり、IP−PTT装置2から発言要請メッセージを受信する場合、該当IP−PTT装置2と呼を設定することができる。
【0029】
IP−PTT装置2に提供する音声通話サービスは、IP技術を使って提供するVoIP(Voice Over Internet Protocol)サービスを基盤とするPTT機能を利用して音声信号をIP−PTT装置2に提供するPTTサービスである。VoIPサービスは、送受信機の間で音声信号をパケットデータとして運搬するパケットデータ通信である。PTTサービスは、ダイヤル作業や電話連結などの過程を経ずに送受信切り換えボタンであるPTTボタンを押して話すことによって、容易かつ早いコミュニケーションを可能にする。通話送受信切り換え機能を有したPTTボタンはVOX(Voice activated Transmission)機能などで代替され得る。一方、音声通話サービスを限定して説明したが、文字メッセージサービスなど、他の通信サービスに拡張可能である。
【0030】
図2は、本発明の一実施例に係るIP−PTT装置の構成を図示した図面である。
【0031】
図1および図2を参照すると、IP−PTT装置2はプロセッサ100、ディスプレイ102、入力部104、電源部106、移動通信モジュール110、無線通信モジュール112、PMIC114、オーディオコーデック116、AMP118、マイク(MIC)120、スピーカー(SPK)122およびメモリ124を含む。
【0032】
ディスプレイ102はサービスの状態を表示するだけでなく、メンバーリストの確認と選択および多様な機能をメニューを選択して提供する。ディスプレイ102はTFTカラーLCDであり得る。
【0033】
入力部104は入力インターフェースであって、IP−PTT装置2の前面、側面などに備えられたキー(key)、PTTボタン、音量調節スイッチなどを含む。音量調節スイッチは回転型(Rotary)スイッチであり得るが、この場合使用が便利である。
【0034】
入力部104のPTTボタンが押圧状態であれば、マイク(MIC)120を通じて入力を受けた音声信号を他のIP−PTT装置に送信し、PTTボタンの押圧が解除されると、他のIP−PTT装置から音声信号を受信してスピーカー(SPK)122を通じて出力する。オーディオコーデック(Audio Codec)116はマイク(MIC)120を通じて入力を受けた音声信号やスピーカー(SPK)122を通じて出力する音声信号をオーディオ処理する。オーディオ処理は音声データ圧縮などがある。
【0035】
移動通信モジュール110は移動通信網を利用して外部と通信する。移動通信網は第3世代移動通信網(3G)、LTE(Long Term Evolution)網、第4世代移動通信網(4G)等であり得、今後到来するすべての移動通信網がこれに該当する。本明細書ではLTE網を中心に説明するが、これに限定されるものではない。ビデオサーバー5と移動通信モジュール110を利用して通信することになる。
【0036】
無線通信モジュール112は無線通信網を利用して外部と通信する。この時、外部はアクションカメラ4であり得る。無線通信網はWi−Fi網、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))網などがある。本明細書ではWi−Fi網を中心に説明するが、これに限定されるものではない。無線通信モジュール112は、Wi−Fi機能を利用してWi−Fi APと接続してIP−PTTサービスの提供を受けてもよいだけでなく、アクションカメラ4と接続してカメラ映像を受信することができる。
【0037】
IP−PTT装置2は移動通信モジュール110を使って通信する場合、LTEクライアント端末として動作することができる。無線通信モジュール112を使って通信する場合、Wi−Fiクライアントとして動作することができる。
【0038】
電源部106は外部から電源の供給を受けたり、自らのバッテリーを利用して電源を供給する。PMIC(Power Management IC)114は電源(power)を調整するICである。電源部106のバッテリ駆動時間を増やすために使われ得る。
【0039】
メモリ124には、IP−PTT装置2の動作を遂行するための情報または動作の遂行により生成された情報が保存される。メモリ124の例として、DDRメモリ、フラッシュ(Flash)メモリなどがある。
【0040】
図3は、本発明の他の実施例に係るIP−PTT装置の構成を図示した図面である。
【0041】
図2のIP−PTT装置の構成と対比した時、図3のプロセッサ100がオーディオコーデック(Audio Codec)が内蔵され低電力であるという点で差がある。
【0042】
図4は、本発明の一実施例に係るIP−PTT装置を利用した映像伝送のための主体間情報伝送プロセスを図示した図面である。
【0043】
図1および図4を参照すると、IP−PTT装置2が電源が印加されて動作すると、IP−PTTサーバー3に接続することにより1:1、1:N音声通話サービスが行われる。
【0044】
カメラが未装着されたIP−PTT装置2で映像を伝送しようとすると、使用者によってIP−PTT装置2でカメラ機能を活性化するか、サービス基本画面でクリア(CLEAR)ボタンをあらかじめ設定された時間(例えば、5秒間)の間押す動作信号の入力によりカメラ機能にすぐに進入することができる。映像伝送の途中で使用者がPTTボタンを押すと、1:1、1:N音声通話に切り換わる。すなわち、音声通話と映像伝送は独立的に動作する。
【0045】
映像伝送のためにカメラ機能を活性化すると、IP−PTT装置2は登録されたアクションカメラ4を検索する(Wi−Fi Scan)(500)。登録されたアクションカメラ4を検索すると、IP−PTT装置2は検索されたアクションカメラ4のSSIDおよび認証暗号を利用してWi−Fi接続する(Wi−Fi Connect)(502)。もし、登録されたアクションカメラがなければ、周辺のWi−Fi AP装置をすべて検索してそのうちアクションカメラを選択し、認証暗号を手動で入力してWi−Fi接続を遂行することができる。
【0046】
アクションカメラ4とWi−Fi接続がなされると、IP−PTT装置2は接続されたアクションカメラ4に映像伝送要請メッセージ(VIDEO_REQUEST)を伝送する(504)。そうすると、これを受信したアクションカメラ4から映像データ(VIDEO_DATA_CAMERA)を受信する(506)。IP−PTT装置2は受信した映像データ(VIDEO_DATA_CAMERA)をディスプレイ画面の大きさに合うように調整して画面に表示することができる。
【0047】
ディスプレイ画面に表示された映像を確認した使用者によって映像送信機能が活性化(508)すると、IP−PTT装置2はモバイル網を通じて認証要請(AUTH_REQUEST:Camera SSID、サービスID)メッセージをビデオサーバー5に送信する(510)。認証要請メッセージにはカメラSSIDとサービスIDが含まれ得る。映像送信機能の活性化は使用者がビデオ伝送ボタンを押す動作によって遂行され得る。ビデオサーバー5から認証がなされると、IP−PTT装置2はビデオサーバー5から認証確認(AUTH_CONFIRM)メッセージを受信する(512)。
【0048】
引き続き、IP−PTT装置2はアクションカメラ4から受信した映像をビデオサーバー5に伝送する(514)。この時、アクションカメラ4からUDPフォーマットで受信した映像データ(VIDEO_DATA_CAMERA)を、ビデオサーバー5の形式に合うようにTCPフォーマットに変換(VIDEO_DATA_IPPTT)した後に送信する。
【0049】
ビデオサーバー5はIP−PTT装置2から受信した映像を映像再生装置6に伝送(516)し、映像再生装置6がこれを再生する。映像再生装置6はPCやスマートフォン等であって、ブラウザ(例:Chrome)でビデオサーバーアドレス、ポート、サービスIDを入力すれば映像が再生される。映像再生装置6はスマートフォン、PCなど、映像を再生できる装置であればいずれでもよい。
【0050】
IP−PTT装置2はアクションカメラ4に映像終了(VIDEO_STOP)メッセージを伝送する(518)。
【0051】
IP−PTT装置2を使う使用者がいる現場で災難などの危険状況が発生した場合、カメラが内蔵されていないIP−PTT装置2がアクションカメラ4とのWi−Fi連結を通じて映像を受信した後、ビデオサーバー5を通じて遠隔の映像再生装置6で再生するようにすることができる。この場合、音声通話とともに現場の映像を伝達することができる。例えば、災難本部などのセンターで、この現場映像をリアルタイムに再生して音声通話を通じて適切な措置を取ることができる。これに伴い、危険状況に対処しながら緊急救助を受けることができる。
【0052】
これまで本発明についてその実施例を中心に詳察した。本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現され得ることが理解できるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4