(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-87906(P2021-87906A)
(43)【公開日】2021年6月10日
(54)【発明の名称】組立式グルーガンスタンド
(51)【国際特許分類】
B05C 21/00 20060101AFI20210514BHJP
【FI】
B05C21/00
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-218488(P2019-218488)
(22)【出願日】2019年12月3日
(11)【特許番号】特許第6844825号(P6844825)
(45)【特許公報発行日】2021年3月17日
(71)【出願人】
【識別番号】390008453
【氏名又は名称】株式会社大仙
(74)【代理人】
【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄
(74)【代理人】
【識別番号】100085523
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 文夫
(74)【代理人】
【識別番号】230117259
【弁護士】
【氏名又は名称】綿貫 敬典
(72)【発明者】
【氏名】中西 祐美子
【テーマコード(参考)】
4F042
【Fターム(参考)】
4F042AB00
4F042FA22
4F042FA43
(57)【要約】
【課題】コンパクトに保管、携帯できる組立式グルーガンスタンドを提供する。
【解決手段】長板状の台座1にグルーガンのトリガーの上部を掛ける板状のスタンド本体2を支持板3により傾斜状態で支持した状態で組み立てできるようにして、解体も容易にできるようにする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長板状の台座にグルーガンのトリガーの上部を掛ける板状のスタンド本体を支持板により傾斜状態で支持した状態で組み立てできるようにした組立式グルーガンスタンドであって、
前記台座は、長手方向の台座中央板部を挟んで一方の側部を台座前側板部として、他方の側部を台座後側板部として、前記台座中央板部の長手方向の両側に係止孔を備えたものとしており、
また、前記スタンド本体は前記台座の長手方向と同方向の一方の端部に前記台座前側板部側に位置する係止孔に篏合自在な係止突起を、他方の端部にU字状凹部を、中央に係止孔を備えたものとしており、
また、前記支持板は、前記台座の長手方向と同一方向の両端部に係止突起を備えており、一方の係止突起を前記スタンド本体の中央の係止孔に嵌脱自在として、他方の係止突起を前記台座後側板部側に位置する係止孔に篏合自在としたことを
特徴とする組立式グルーガンスタンド
【請求項2】
前記台座前側板部の上面は、離型性を備えたものとした請求項1に記載の組立式グルーガンスタンド。
【請求項3】
前記支持板は、中央に縦長の孔部を形成した請求項1又は2に記載の組立式グルーガンスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立てと解体が容易に行える組立式グルーガンスタンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
フラワーデザインや手芸の接着作業に使用されるグルーガンは、接着作業の合間は加熱状態のまま安全に作業台等に置くことのできるようにグルーガンスタンドを使用している。従来のグルーガンスタンドは、台座とグルーガンのトリガーの上部を掛ける掛板部が一体的な構造のものであった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
ところが、従来のようなグルーガンスタンドは、保管、携帯において嵩張るものであり、コンパクトに保管、携帯できるグルーガンスタンドが待望されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−754号公報
【特許文献2】意匠登録第1207439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記のような問題を解決して、コンパクトに保管、携帯できる組立式グルーガンスタンドを提供することを目的として完成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の組立式グルーガンスタンドは、長板状の台座にグルーガンのトリガーの上部を掛ける板状のスタンド本体を支持板により傾斜状態で支持した状態で組み立てできるようにした組立式グルーガンスタンドであって、前記台座は、長手方向の台座中央板部を挟んで一方の側部を台座前側板部として、他方の側部を台座後側板部として、前記台座中央板部の長手方向の両側に係止孔を備えたものとしており、また、前記スタンド本体は前記台座の長手方向と同方向の一方の端部に前記台座前側板部側に位置する係止孔に篏合自在な係止突起を、他方の端部にU字状凹部を、中央に係止孔を備えたものとしており、また、前記支持板は、前記台座の長手方向と同一方向の両端部に係止突起を備えており、一方の係止突起を前記スタンド本体の中央の係止孔に嵌脱自在として、他方の係止突起を前記台座後側板部側に位置する係止孔に篏合自在としたことを特徴とするものである。
【0007】
また、台座前側板部の上面は、離型性を備えたものとすることが好ましいものである。また、前記支持板は、中央に縦長の孔部を形成していることが好ましいものである。
【発明の効果】
【0008】
前記した本発明の組立式グルーガンスタンドは、支持板の一方の係止突起をスタンド本体の中央の係止孔に嵌め込んで、次に、スタンド本体の一方の端部に備えた係止突起を台座の台座前側板部側に位置する係止孔に篏め込み、支持板の他方の係止突起を台座の台座後側板部側に位置する係止孔に嵌め込んで組み立てられるものである。
【0009】
前記したように組み立てられたグルーガンスタンドは、スタンド本体がU字状凹部を斜め上端になるように長板状の台座に支持板により傾斜状態で支持されているので、グルーガンのトリガーの上部を前記U字状凹部に係止させればグルーガンスタンドに保持されることとなる。
【0010】
そして、グルーガンのノズル先端は台座の台座前側板部に臨むこととなるので、ノズル先端からグルーが溶け出ても前記台座前側板部に落ちるので、作業台等に付着する虞がないものである。また、前記台座前側板部の上面を離型性を備えたものとすることにより付着したグルーの除去が容易なものとなる。
【0011】
また、前記支持板は、中央に縦長の孔部を形成することにより、グルーガンのトリガーが大きいものであっても該トリガーが孔部に挿通されるので的確に保持することができるものである。
【0012】
前記したように組み立てられたグルーガンスタンドは、組み立て手順とは逆の手順で容易に長板状の台座、支持板、板状のスタンド本体の各パーツに解体できるものであり、これらパーツを重ね合わせてコンパクトに保管、携帯ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態の解体した状態で示す一部切欠斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態の組み立て手順1を示す斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態の組み立て手順2を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の組立式グルーガンスタンドの好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
1は長板状の台座、2は板状のスタンド本体、3は支持板である。前記台座1に板状のスタンド本体2が支持板3により組み立てられて傾斜状態で支持されるものである。
【0015】
前記台座1は、長手方向の台座中央板部11を挟んで一方の側部を台座前側板部12として、他方の側部を台座後側板部13として、前記台座中央板部の長手方向の両側即ち台座前側板部12と台座後側板部13との境に係止孔1a、1bを備えている。そして、台座前側板部12の上面は離型性を備えたものとしている。
【0016】
また、この実施形態では、前記台座1は台座前側板部12と台座後側板部13を台座中央板部11より上面を高い構成としたものである。すなわち、台座本体板101の前後上面に台座前側板部12と台座後側板部13と同形の板材102、103を積層したものである。なお、前記台座1は一枚の板材よりなるものとして全体を平板状としてもよいものである。
【0017】
前記スタンド本体2は前記台座1の長手方向と同方向の一方の端部に前記台座前側板部12側に位置する係止孔1aに篏合自在な係止突起2aを、他方の端部にU字状凹部21を、中央に係止孔2bを備えている。なお、この実施形態ではスタンド本体2は前記台座1の幅と同幅の板状である。
【0018】
また、前記支持板3は、前記台座1の長手方向と同一方向の両端部に係止突起3a、3bを備えており、一方の係止突起3aを前記スタンド本体2の中央の係止孔2bに嵌脱自在として、他方の係止突起3bを前記台座後側板部13側に位置する係止孔1bに篏合自在としたものである。なお、中央に縦長の孔部31を形成したものである。
【0019】
このように構成されたものは、先ず、
図4に示す組立手順1のように支持板3の一方の係止突起3aをスタンド本体2の中央の係止孔2bに嵌め込んで組み合わせる。次に、
図5に示す組立手順2のようにスタンド本体2の一方の端部に備えた係止突起1aを台座1の台座前側板部12側に位置する係止孔1aに篏め込み、支持板3の他方の係止突起3bを台座1の台座後側板部13側に位置する係止孔1bに嵌め込んで
図1に示すようにグルーガンスタンドが組み立てられるものである。
【0020】
前記したように組み立てられたグルーガンスタンドは、板状のスタンド本体2がU字状凹部21を斜め上端になるように長板状の台座1に支持板3により傾斜状態で支持されているので、グルーガンAのトリガーA1の上部を前記U字状凹部21に係止させればグルーガンAはグルーガンスタンドに保持されることとなる。
【0021】
そして、グルーガンAのノズル先端A2は台座1の台座前側板部12に臨むこととなるので、ノズル先端A2からグルーが溶け出ても前記台座前側板部12に落ちるので、作業台等の他物に付着する虞がないものである。また、前記台座前側板部12の上面は離型性を備えたものとしといるので、付着したグルーの除去が容易なものとなる。
【0022】
また、前記支持板3は、中央に縦長の孔部31を形成しているので、グルーガンAのトリガーA1が大きいものであってもトリガーA1が孔部31に挿通されるので的確に保持することができるものである。
【0023】
前記したように組み立てられたグルーガンスタンドは、組立手順と逆の手順で容易に長板状の台座1、板状のスタンド本体2、支持板3の各パーツに解体できるものであり、これらパーツを重ね合わせてコンパクトに保管、携帯ができるものである。
【符号の説明】
【0024】
1 台座
11 台座中央板部
12 台座前側板部
13 台座後側板部
1a 係止孔
2b 係止孔
2 板状のスタンド本体
21 U字状凹部
2a 係止突起
2b 係止孔
3 支持板
31 孔部
3a 係止突起
3b 係止突起
【手続補正書】
【提出日】2021年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長板状の台座にグルーガンのトリガーの上部を掛ける板状のスタンド本体を支持板により傾斜状態で支持した状態で組み立てできるようにした組立式グルーガンスタンドであって、
前記台座は、長手方向の台座中央板部を挟んで一方の側部を台座前側板部として、他方の側部を台座後側板部として、前記台座中央板部の長手方向の両側に係止孔を備えたものとしており、
また、前記スタンド本体は前記台座の長手方向と同方向の一方の端部に前記台座前側板部側に位置する係止孔に篏合自在な係止突起を、他方の端部にU字状凹部を、中央に係止孔を備えたものとしており、
また、前記支持板は、前記台座の長手方向と同一方向の両端部に係止突起を備えており、一方の係止突起を前記スタンド本体の中央の係止孔に嵌脱自在として、他方の係止突起を前記台座後側板部側に位置する係止孔に篏合自在としたことを
特徴とする組立式グルーガンスタンド。
【請求項2】
前記台座前側板部の上面は、離型性を備えたものとした請求項1に記載の組立式グルーガンスタンド。
【請求項3】
前記支持板は、中央に縦長の孔部を形成した請求項1又は2に記載の組立式グルーガンスタンド。