特開2021-88167(P2021-88167A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-88167(P2021-88167A)
(43)【公開日】2021年6月10日
(54)【発明の名称】PPプラスチックばねの射出成形
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/66 20060101AFI20210514BHJP
   B29C 45/40 20060101ALI20210514BHJP
   B29C 33/02 20060101ALI20210514BHJP
   B29C 45/03 20060101ALI20210514BHJP
【FI】
   B29C45/66
   B29C45/40
   B29C33/02
   B29C45/03
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-74987(P2020-74987)
(22)【出願日】2020年4月20日
(31)【優先権主張番号】201911223468.6
(32)【優先日】2019年12月3日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】鄭杰▲かい▼
【テーマコード(参考)】
4F202
4F206
【Fターム(参考)】
4F202AA11
4F202AG13
4F202AH81
4F202CA11
4F202CB01
4F202CL01
4F202CL22
4F202CL38
4F202CM07
4F202CN05
4F202CN21
4F206AA11
4F206AG13
4F206AH81
4F206JA07
4F206JC01
4F206JL02
4F206JM06
4F206JN32
4F206JN41
4F206JQ81
4F206JQ83
4F206JT05
4F206JT06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】PPプラスチックばねの射出成形の効率を高める技術を提供する。
【解決手段】ベース10を含み、前記ベースの上端面にはプラスチック射出フレーム12が左右対称になる支持柱により固定的に取り付けられ、前記プラスチック射出フレームの中には成形空間13が設置され、分離可能なかつ左右対称になる外型18と、四つの環状に配列された内型31によりばねの射出成形空間を構成し、プラスチックを型に流し込む時、冷却装置85によりばねを速く成形させ、型抜きの時、外型と内型がそれぞればねから離脱し、また操作ブロック21がばねを駆動して回転させるときに、遠心力を生み出すため、ばね自身の型抜きを速め、ばねを損壊しなく、ばねの射出成形作業の効率を高める。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースを含み、前記ベースの上端面にはプラスチック射出フレームが左右対称になる支持柱により固定的に取り付けられ、
前記プラスチック射出フレームの中には成形空間が設置され、前記成形空間の中には移動装置が設置され、前記移動装置は左右対称になる外型を含み、二つの前記外型の内端壁により螺旋形の外プラスチック射出溝が形成され、前記成形空間の上端壁には回転装置が設置され、前記回転装置は回転可能な操作ブロックを含み、
前記操作ブロックの中には四つの型抜き装置が環状に配列され、前記型抜き装置は上下対称になる型抜きスライダを含み、前記型抜きスライダは水平に移動でき、また前記型抜きスライダの中にはプラスチック射出孔が設置され、前記型抜きスライダにおいて配置中心から離れた一端には内型が固定的に設置され、四つの前記内型により円形かつ平滑の正円弧を構成でき、また前記内型の外周には内プラスチック射出溝が囲むように形成され、前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝によりプラスチック射出を行ってばねを作り出せる成形溝が構成され、前記プラスチック射出孔により溶融したプラスチックが前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝との間に流し込まれ、前記内プラスチック射出溝において配置中心に近接する側には冷却装置が設置され、前記冷却装置はプラスチック射出を行った後のばねを速く冷却して成形させることができ、
前記型抜き装置の間には伝動装置が設置され、前記伝動装置が前記型抜きスライダの移動に動力を提供でき、前記伝動装置の下側には動力装置が設置され、前記動力装置は前記伝動装置の作動に動力を提供でき、また左右の前記型抜きスライダに左右二つの前記内型を互いに近づくように移動させてから、前後二つの前記内型を互いに近づくように移動させることができ、成形後のばねが次々と前記内型から離脱し、離脱する過程に、前記回転装置は作動して前記内型を回転させることができるため、ばねが素早く型から離脱できることを特徴とするPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項2】
前記移動装置は左右対称になり、かつ前記形成空間と連通した回転親ねじを含み、
前記回転親ねじの中には移動溝が回転可能に形成され、前記移動溝には移動ブロックがねじ山により連結され、前記外型が前記移動ブロックの下端に固定的に設置され、前記回転親ねじの間には移動モータが取り付けられ、前記回転親ねじにおいて前記移動モータに近接する一端が前記移動モータに伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項3】
前記回転装置は回転空間を含み、
前記回転空間の中には回転盤が回転軸により回転可能に設置され、前記回転軸の下端には回転モータが伝動可能に連結され、前記回転モータが前記回転空間の下端壁に固定的に設置され、前記操作ブロックが前記回転盤の下端面に固定的に設置され、前記回転盤の中には環状に配置された四つのスライドガイド溝が形成され、前記スライドガイド溝の中にはスライドガイドブロックがスライド可能に設置され、前記スライドガイドブロックの下端と前記内型とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項4】
前記型抜き装置は上下対称になり、かつ外に開口した型抜きスライド溝を含み、
二つの前記型抜きスライド溝の間には同期溝が前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記型抜きスライダが前記型抜きスライド溝の中にスライド可能に設置され、また上下の前記型抜きスライダが連結棒により固定的に連結され、前記連結棒が前記同期溝の中にスライド可能に設置され、下側の前記型抜きスライダの中にはねじ軸がねじ山により連結され、上側の前記プラスチック射出孔が上側の前記型抜きスライダの中に設置され、また前記プラスチック射出孔において前記外型に近接する一端と前記内プラスチック射出溝とが連通し、
上側の四つの前記型抜きスライド溝の間には四つの十字形に交差して互いに連通した連通溝がそれぞれ四つの前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記連通溝の中には四つのプラスチック射出パイプがスライド可能に設置され、前記プラスチック射出パイプにおいて前記型抜きスライド溝に近接する一端と前記型抜きスライダとが固定的に連結され、また前記プラスチック射出パイプにより前記連通溝と前記プラスチック射出孔とが連通し、前記連通溝の上側には原料輸送パイプが設置され、前記原料輸送パイプの上端と外部空間の原料システムとが連通し、前記原料輸送パイプの中には電磁弁が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項5】
前記冷却装置は前記内型に位置する円弧状の冷却空間を含み、
四つの前記冷却空間により完全な環状構成を構成し、左側の前記冷却空間の内端壁の上側位置と右側の前記冷却空間の内端壁の下側位置にはそれぞれ冷却水管が取り付けられ、上下両側の前記冷却水管がそれぞれ外部空間の供水システムと連通し、上側の前記冷却水管の中には冷却ポンプが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項6】
前記伝動装置は伝動空間を含み、
前記伝動空間の中には主動傘歯車が伝動軸により回転可能に設置され、前記主動傘歯車の上側には左右対称になる従動傘歯車が噛み合い、左右両側に位置する前記ねじ軸においてそれぞれ前記伝動空間に近接する一端がそれぞれ左右対称になる前記従動傘歯車と固定的に連結され、前記伝動空間の前端壁には歯車回転軸が回転可能に設置され、前記歯車回転軸と前記伝動軸にはいずれも伝動プーリが固定的に設置され、前記伝動プーリが回転ベルトにより伝動可能に連結され、
前記伝動空間の後側には噛合空間が設置され、前記噛合空間の中には第二傘歯車が回転可能に設置され、前後の前記ねじ軸が固定的に連結され、かつ前記噛合空間を貫通し、前記噛合空間の中に位置する後側の前記ねじ軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の下側と前記第二傘歯車とが噛み合い、前記第二傘歯車の左側には連結軸が回転可能に設置され、前記連結軸と前記第二傘歯車の下端面にはいずれもタイミングプーリが固定的に設置され、前記タイミングプーリがタイミングベルトにより伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項7】
前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅が同じであり、左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅も同じであり、また前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅は左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅より小さいことを特徴とする請求項6に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項8】
前記動力装置は旋転空間を含み、
前記旋転空間の中には旋転盤がモータ軸により回転可能に設置され、前記モータ軸の下端には型抜きモータが伝動可能に連結され、前記旋転盤の中には二つの当接溝が形成され、前記旋転空間の外周には二つのスライド溝が前記旋転空間と連通するように形成され、前記スライド溝の中にはラックがスライド可能に設置され、前記ラックにおいて前記旋転空間に近接する一端が前記当接溝の中に伸びており、前記ラックの他端と前記スライド溝との間には伸縮ばねが固定的に設置され、
前記ラックの片側には伝動溝が形成され、前記伝動溝の中には前記ラックと噛み合う噛合歯車が回転可能に設置され、前記ラックと前記噛合歯車が噛み合った端面は歯状の構成を有し、前記歯車回転軸の下端と前側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結され、前記連結軸の下端と後側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項9】
後側の前記当接溝の開口は前側の前記当接溝の開口より大きく、前後の前記ラックの長さと形状は同じであり、後側の前記噛合歯車の直径は前側の前記噛合歯車のより大きく、こうして前記ラックが前記スライド溝の中で移動する時、後側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数は前側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数より小さいことを特徴とする請求項8に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はプラスチック成形技術分野に関わり、具体的にはPPプラスチックばねの射出成形である。
【背景技術】
【0002】
PPプラスチックばねの成形とは、型により螺旋型空間を作り出し、射出成形機のボルト圧力により溶融したプラスチックを型に流し込み、冷却成形の後、型抜きを行い、既存のプラスチックばねの射出成形装置はプラスチックを型に流し込むことと型抜きを行う過程に、ばねが型の外周を囲むため、ばねは型抜きする過程に型に引っかかる問題をもたらし、機器を増設してばねに型抜きを補助すると、ばねを損壊する恐れがあり、ばねの使用に影響し、また、ばねの型抜き作業の時間が長いと、プラスチックばねの射出成形は効率が低い問題がある。本願発明は上記の問題を解決できる装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107614234号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存のPPプラスチックばねの射出成形は型抜きの構成が複雑で、作業効率を下げる上に、型抜きをする時、ばねを損壊する恐れもある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本願発明はPPプラスチックばねの射出成形を設計する。PPプラスチックばねの射出成形は、ベースを含み、前記ベースの上端面にはプラスチック射出フレームが左右対称になる支持柱により固定的に取り付けられ、前記プラスチック射出フレームの中には成形空間が設置され、前記成形空間の中には移動装置が設置され、前記移動装置は左右対称になる外型を含み、二つの前記外型の内端壁により螺旋形の外プラスチック射出溝が形成され、前記成形空間の上端壁には回転装置が設置され、前記回転装置は回転可能な操作ブロックを含み、前記操作ブロックの中には四つの型抜き装置が環状に配列され、前記型抜き装置は上下対称になる型抜きスライダを含み、前記型抜きスライダは水平に移動でき、また前記型抜きスライダの中にはプラスチック射出孔が設置され、前記型抜きスライダにおいて配置中心から離れた一端には内型が固定的に設置され、四つの前記内型により円形かつ平滑の正円弧を構成でき、また前記内型の外周には内プラスチック射出溝が囲むように形成され、前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝によりプラスチック射出を行ってばねを作り出せる成形溝が構成され、前記プラスチック射出孔により溶融したプラスチックが前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝との間に流し込まれ、前記内プラスチック射出溝において配置中心に近接する側には冷却装置が設置され、前記冷却装置はプラスチック射出を行った後のばねを速く冷却して成形させることができ、前記型抜き装置の間には伝動装置が設置され、前記伝動装置が前記型抜きスライダの移動に動力を提供でき、前記伝動装置の下側には動力装置が設置され、前記動力装置は前記伝動装置の作動に動力を提供でき、また左右の前記型抜きスライダに左右二つの前記内型を互いに近づくように移動させてから、前後二つの前記内型を互いに近づくように移動させることができ、成形後のばねが次々と前記内型から離脱し、離脱する過程に、前記回転装置は作動して前記内型を回転させることができるため、ばねが素早く型から離脱できる。
【0006】
前記移動装置は左右対称になり、かつ前記形成空間と連通した回転親ねじを含み、前記回転親ねじの中には移動溝が回転可能に形成され、前記移動溝には移動ブロックがねじ山により連結され、前記外型が前記移動ブロックの下端に固定的に設置され、前記回転親ねじの間には移動モータが取り付けられ、前記回転親ねじにおいて前記移動モータに近接する一端が前記移動モータに伝動可能に連結され、前記移動モータが作動して前記外型を対向して移動するように駆動できる。
【0007】
前記回転装置は回転空間を含み、前記回転空間の中には回転盤が回転軸により回転可能に設置され、前記回転軸の下端には回転モータが伝動可能に連結され、前記回転モータが前記回転空間の下端壁に固定的に設置され、前記操作ブロックが前記回転盤の下端面に固定的に設置され、前記回転盤の中には環状に配置された四つのスライドガイド溝が形成され、前記スライドガイド溝の中にはスライドガイドブロックがスライド可能に設置され、前記スライドガイドブロックの下端と前記内型とが固定的に連結され、前記回転モータは作動して前記内型を回転連動させることができる。
【0008】
前記型抜き装置は上下対称になり、かつ外に開口した型抜きスライド溝を含み、二つの前記型抜きスライド溝の間には同期溝が前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記型抜きスライダが前記型抜きスライド溝の中にスライド可能に設置され、また上下の前記型抜きスライダが連結棒により固定的に連結され、前記連結棒が前記同期溝の中にスライド可能に設置され、下側の前記型抜きスライダの中にはねじ軸がねじ山により連結され、上側の前記プラスチック射出孔が上側の前記型抜きスライダの中に設置され、また前記プラスチック射出孔において前記外型に近接する一端と前記内プラスチック射出溝とが連通し、上側の四つの前記型抜きスライド溝の間には四つの十字形に交差して互いに連通した連通溝がそれぞれ四つの前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記連通溝の中には四つのプラスチック射出パイプがスライド可能に設置され、前記プラスチック射出パイプにおいて前記型抜きスライド溝に近接する一端と前記型抜きスライダとが固定的に連結され、また前記プラスチック射出パイプにより前記連通溝と前記プラスチック射出孔とが連通し、前記連通溝の上側には原料輸送パイプが設置され、前記原料輸送パイプの上端と外部空間の原料システムとが連通し、前記原料輸送パイプの中には電磁弁が固定的に設置され、前記原料輸送パイプにより溶融したプラスチックを前記外プラスチック射出溝と前記内プラスチック射出溝の形成溝に流し込むことができ、ここでばねを作り出す。
【0009】
前記冷却装置は前記内型に位置する円弧状の冷却空間を含み、四つの前記冷却空間により完全な環状構成を構成し、左側の前記冷却空間の内端壁の上側位置と右側の前記冷却空間の内端壁の下側位置にはそれぞれ冷却水管が取り付けられ、上下両側の前記冷却水管がそれぞれ外部空間の供水システムと連通し、上側の前記冷却水管の中には冷却ポンプが取り付けられ、前記冷却空間に冷却水を流し込むことにより形成したばねを冷却して成形させることができる。
【0010】
前記伝動装置は伝動空間を含み、前記伝動空間の中には主動傘歯車が伝動軸により回転可能に設置され、前記主動傘歯車の上側には左右対称になる従動傘歯車が噛み合い、左右両側に位置する前記ねじ軸においてそれぞれ前記伝動空間に近接する一端がそれぞれ左右対称になる前記従動傘歯車と固定的に連結され、前記伝動空間の前端壁には歯車回転軸が回転可能に設置され、前記歯車回転軸と前記伝動軸にはいずれも伝動プーリが固定的に設置され、前記伝動プーリが回転ベルトにより伝動可能に連結され、前記伝動空間の後側には噛合空間が設置され、前記噛合空間の中には第二傘歯車が回転可能に設置され、前後の前記ねじ軸が固定的に連結され、かつ前記噛合空間を貫通し、前記噛合空間の中に位置する後側の前記ねじ軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の下側と前記第二傘歯車とが噛み合い、前記第二傘歯車の左側には連結軸が回転可能に設置され、前記連結軸と前記第二傘歯車の下端面にはいずれもタイミングプーリが固定的に設置され、前記タイミングプーリがタイミングベルトにより伝動可能に連結され、前記主動傘歯車は回転して左右の前記ねじ軸を回転連動させることができ、前記第二傘歯車が回転する時、前後の前記ねじ軸が駆動されて回転でき、そして前記内型が水平に移動できる。
【0011】
有益なように、前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅が同じであり、左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅も同じであり、また前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅は左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅より小さく、こうして前後両側の前記成形空間が対向に移動する距離は左右両側の前記成形空間が対向に移動する距離より小さく、前記内型の収縮移動の柔軟性を高める。
【0012】
前記動力装置は旋転空間を含み、前記旋転空間の中には旋転盤がモータ軸により回転可能に設置され、前記モータ軸の下端には型抜きモータが伝動可能に連結され、前記旋転盤の中には二つの当接溝が形成され、前記旋転空間の外周には二つのスライド溝が前記旋転空間と連通するように形成され、前記スライド溝の中にはラックがスライド可能に設置され、前記ラックにおいて前記旋転空間に近接する一端が前記当接溝の中に伸びており、前記ラックの他端と前記スライド溝との間には伸縮ばねが固定的に設置され、前記ラックの片側には伝動溝が形成され、前記伝動溝の中には前記ラックと噛み合う噛合歯車が回転可能に設置され、前記ラックと前記噛合歯車が噛み合った端面は歯状の構成を有し、前記歯車回転軸の下端と前側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結され、前記連結軸の下端と後側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結され、前記旋転盤が回転する時、前側の前記ラックを移動連動させてから後側の前記ラックを回転連動させ、そして前側の前記噛合歯車が回転してから後側の前記噛合歯車が回転する。
【0013】
有益なように、後側の前記当接溝の開口は前側の前記当接溝の開口より大きく、前後の前記ラックの長さと形状は同じであり、後側の前記噛合歯車の直径は前側の前記噛合歯車のより大きく、こうして前記ラックが前記スライド溝の中で移動する時、後側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数は前側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数より小さく、さらに、前記旋転盤が回転する時、まず前側の前記ラックが移動し、前側の前記ラックが移動を止めた後、後側の前記ラックが移動し、前記噛合歯車の直径は異なるため、前後の前記内型の移動距離は左右両側の前記内型の移動距離より小さく、部品間の協働は柔軟になる。
【発明の効果】
【0014】
本願発明は分離可能なかつ左右対称になる外型と、四つの環状に配列された内型によりばねの射出成形空間を構成し、プラスチックを型に流し込む時、冷却装置によりばねを速く成形させ、型抜きの時、外型と内型がそれぞればねから離脱し、また操作ブロックがばねを駆動して回転させるときに、遠心力を生み出すため、ばね自身の型抜きを速め、ばねを損壊しなく、ばねの射出成形作業の効率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1の「A」部の拡大構成概略図
図3図3図1の「B」部の拡大構成概略図
図4図4図3の「C―C」方向の構成概略図
図5図5図3の「D―D」方向の構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明はPPプラスチックばねの射出成形であり、主にプラスチックばねの成形作業に用いられ、下記に本願発明の附図に合わせて更なる説明を行う。
【0018】
本願発明に記載のPPプラスチックばねの射出成形は、ベース10を含み、前記ベース10の上端面にはプラスチック射出フレーム12が左右対称になる支持柱11により固定的に取り付けられ、前記プラスチック射出フレーム12の中には成形空間13が設置され、前記成形空間13の中には移動装置86が設置され、前記移動装置86は左右対称になる外型18を含み、二つの前記外型18の内端壁により螺旋形の外プラスチック射出溝19が形成され、前記成形空間13の上端壁には回転装置90が設置され、前記回転装置90は回転可能な操作ブロック21を含み、前記操作ブロック21の中には四つの型抜き装置89が環状に配列され、前記型抜き装置89は上下対称になる型抜きスライダ29を含み、前記型抜きスライダ29は水平に移動でき、また前記型抜きスライダ29の中にはプラスチック射出孔39が設置され、前記型抜きスライダ29において配置中心から離れた一端には内型31が固定的に設置され、四つの前記内型31により円形かつ平滑の正円弧を構成でき、また前記内型31の外周には内プラスチック射出溝32が囲むように形成され、前記内プラスチック射出溝32と前記外プラスチック射出溝19によりプラスチック射出を行ってばねを作り出せる成形溝が構成され、前記プラスチック射出孔39により溶融したプラスチックが前記内プラスチック射出溝32と前記外プラスチック射出溝19との間に流し込まれ、前記内プラスチック射出溝32において配置中心に近接する側には冷却装置85が設置され、前記冷却装置85はプラスチック射出を行った後のばねを速く冷却して成形させることができ、前記型抜き装置89の間には伝動装置88が設置され、前記伝動装置88が前記型抜きスライダ29の移動に動力を提供でき、前記伝動装置88の下側には動力装置87が設置され、前記動力装置87は前記伝動装置88の作動に動力を提供でき、また左右の前記型抜きスライダ29に左右二つの前記内型31を互いに近づくように移動させてから、前後二つの前記内型31を互いに近づくように移動させることができ、成形後のばねが次々と前記内型31から離脱し、離脱する過程に、前記回転装置90は作動して前記内型31を回転させることができるため、ばねが素早く型から離脱できる。
【0019】
前記移動装置86は左右対称になり、かつ前記形成空間13と連通した回転親ねじ14を含み、前記回転親ねじ14の中には移動溝16が回転可能に形成され、前記移動溝16には移動ブロック15がねじ山により連結され、前記外型18が前記移動ブロック15の下端に固定的に設置され、前記回転親ねじ14の間には移動モータ17が取り付けられ、前記回転親ねじ14において前記移動モータ17に近接する一端が前記移動モータ17に伝動可能に連結され、前記移動モータ17が作動して前記外型18を対向して移動するように駆動できる。
【0020】
前記回転装置90は回転空間35を含み、前記回転空間35の中には回転盤38が回転軸37により回転可能に設置され、前記回転軸37の下端には回転モータ36が伝動可能に連結され、前記回転モータ36が前記回転空間35の下端壁に固定的に設置され、前記操作ブロック21が前記回転盤38の下端面に固定的に設置され、前記回転盤38の中には環状に配置された四つのスライドガイド溝80が形成され、前記スライドガイド溝80の中にはスライドガイドブロック40がスライド可能に設置され、前記スライドガイドブロック40の下端と前記内型31とが固定的に連結され、前記回転モータ36は作動して前記内型31を回転連動させることができる。
【0021】
前記型抜き装置89は上下対称になり、かつ外に開口した型抜きスライド溝25を含み、二つの前記型抜きスライド溝25の間には同期溝22が前記型抜きスライド溝25と連通するように形成され、前記型抜きスライダ29が前記型抜きスライド溝25の中にスライド可能に設置され、また上下の前記型抜きスライダ29が連結棒23により固定的に連結され、前記連結棒23が前記同期溝22の中にスライド可能に設置され、下側の前記型抜きスライダ29の中にはねじ軸27がねじ山により連結され、上側の前記プラスチック射出孔39が上側の前記型抜きスライダ29の中に設置され、また前記プラスチック射出孔39において前記外型18に近接する一端と前記内プラスチック射出溝32とが連通し、上側の四つの前記型抜きスライド溝25の間には四つの十字形に交差して互いに連通した連通溝24がそれぞれ四つの前記型抜きスライド溝25と連通するように形成され、前記連通溝24の中には四つのプラスチック射出パイプ26がスライド可能に設置され、前記プラスチック射出パイプ26において前記型抜きスライド溝25に近接する一端と前記型抜きスライダ29とが固定的に連結され、また前記プラスチック射出パイプ26により前記連通溝24と前記プラスチック射出孔39とが連通し、前記連通溝24の上側には原料輸送パイプ69が設置され、前記原料輸送パイプ69の上端と外部空間の原料システムとが連通し、前記原料輸送パイプ69の中には電磁弁68が固定的に設置され、前記原料輸送パイプ69により溶融したプラスチックを前記外プラスチック射出溝19と前記内プラスチック射出溝32の形成溝に流し込むことができ、ここでばねを作り出す。
【0022】
前記冷却装置85は前記内型31に位置する円弧状の冷却空間33を含み、四つの前記冷却空間33により完全な環状構成を構成し、左側の前記冷却空間33の内端壁の上側位置と右側の前記冷却空間33の内端壁の下側位置にはそれぞれ冷却水管34が取り付けられ、上下両側の前記冷却水管34がそれぞれ外部空間の供水システムと連通し、上側の前記冷却水管34の中には冷却ポンプ65が取り付けられ、前記冷却空間33に冷却水を流し込むことにより形成したばねを冷却して成形させることができる。
【0023】
前記伝動装置88は伝動空間28を含み、前記伝動空間28の中には主動傘歯車52が伝動軸53により回転可能に設置され、前記主動傘歯車52の上側には左右対称になる従動傘歯車56が噛み合い、左右両側に位置する前記ねじ軸27においてそれぞれ前記伝動空間28に近接する一端がそれぞれ左右対称になる前記従動傘歯車56と固定的に連結され、前記伝動空間28の前端壁には歯車回転軸51が回転可能に設置され、前記歯車回転軸51と前記伝動軸53にはいずれも伝動プーリ54が固定的に設置され、前記伝動プーリ54が回転ベルト55により伝動可能に連結され、前記伝動空間28の後側には噛合空間57が設置され、前記噛合空間57の中には第二傘歯車58が回転可能に設置され、前後の前記ねじ軸27が固定的に連結され、かつ前記噛合空間57を貫通し、前記噛合空間57の中に位置する後側の前記ねじ軸27には第一傘歯車61が固定的に設置され、前記第一傘歯車61の下側と前記第二傘歯車58とが噛み合い、前記第二傘歯車58の左側には連結軸81が回転可能に設置され、前記連結軸81と前記第二傘歯車58の下端面にはいずれもタイミングプーリ59が固定的に設置され、前記タイミングプーリ59がタイミングベルト60により伝動可能に連結され、前記主動傘歯車52は回転して左右の前記ねじ軸27を回転連動させることができ、前記第二傘歯車58が回転する時、前後の前記ねじ軸27が駆動されて回転でき、そして前記内型31が水平に移動できる。
【0024】
有益なように、前後両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅が同じであり、左右両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅も同じであり、また前後両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅は左右両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅より小さく、こうして前後両側の前記成形空間13が対向に移動する距離は左右両側の前記成形空間13が対向に移動する距離より小さく、前記内型31の収縮移動の柔軟性を高める。
【0025】
前記動力装置87は旋転空間41を含み、前記旋転空間41の中には旋転盤44がモータ軸43により回転可能に設置され、前記モータ軸43の下端には型抜きモータ42が伝動可能に連結され、前記旋転盤44の中には二つの当接溝45が形成され、前記旋転空間41の外周には二つのスライド溝47が前記旋転空間41と連通するように形成され、前記スライド溝47の中にはラック46がスライド可能に設置され、前記ラック46において前記旋転空間41に近接する一端が前記当接溝45の中に伸びており、前記ラック46の他端と前記スライド溝47との間には伸縮ばね48が固定的に設置され、前記ラック46の片側には伝動溝49が形成され、前記伝動溝49の中には前記ラック46と噛み合う噛合歯車50が回転可能に設置され、前記ラック46と前記噛合歯車50が噛み合った端面は歯状の構成を有し、前記歯車回転軸51の下端と前側の前記噛合歯車50の中心とが固定的に連結され、前記連結軸81の下端と後側の前記噛合歯車50の中心とが固定的に連結され、前記旋転盤44が回転する時、前側の前記ラック46を移動連動させてから後側の前記ラック46を回転連動させ、そして前側の前記噛合歯車50が回転してから後側の前記噛合歯車50が回転する。
【0026】
有益なように、後側の前記当接溝45の開口は前側の前記当接溝45の開口より大きく、前後の前記ラック46の長さと形状は同じであり、後側の前記噛合歯車50の直径は前側の前記噛合歯車50のより大きく、こうして前記ラック46が前記スライド溝47の中で移動する時、後側の前記噛合歯車50の回転角度又は回転数は前側の前記噛合歯車50の回転角度又は回転数より小さく、さらに、前記旋転盤44が回転する時、まず前側の前記ラック46が移動し、前側の前記ラック46が移動を止めた後、後側の前記ラック46が移動し、前記噛合歯車50の直径は異なるため、前後の前記内型31の移動距離は左右両側の前記内型31の移動距離より小さく、部品間の協働は柔軟になる。
【0027】
以下、附図1〜5を参照し、本願発明の使用手順を詳しく説明する。
【0028】
初期に、左右の外型18が接ぎ合わされ、四つの内型31が接ぎ合わされ、外型18の内端壁が内型31の外周と当接し、外プラスチック射出溝19と内プラスチック射出溝32とが隙間なく接ぎ合わされている。
【0029】
プラスチック射出の時、電磁弁68を開け、溶融したプラスチックは原料輸送パイプ69、連通溝24、プラスチック射出パイプ26及びプラスチック射出孔39を経由して内プラスチック射出溝32と外プラスチック射出溝19との間に流し込まれ、完成した後、電磁弁68を止め、この過程において、冷却ポンプ65が始動し、外部空間の冷却水を下側の冷却水管34を介して冷却空間33に吸い上げ、冷却水は下から上へと上側の冷却水管を入ったり出たりして循環使用され、冷却空間33は内プラスチック射出溝32と外プラスチック射出溝19の中のプラスチック原料を快速に冷却して成形させ、ばねを作り出し、
型抜きの時、移動モータ17を始動し、移動モータ17が回転親ねじ14を回転連動させ、移動ブロック15が外型18を互いに離れた方向に移動連動させ、外プラスチック射出溝19と成形後のばねとを離脱させ、型抜きモータ42を始動し、型抜きモータ42が旋転盤44を回転連動させ、前側のラック46が前側のスライド溝47に移動し、こうして前側の噛合歯車50が回転し、回転ベルト55により主動傘歯車52が回転し、従動傘歯車56がねじ軸27を回転連動させ、左右両側の型抜きスライダ29が同期に配置中心に移動して左右両側の内型31を互いに近づくように移動連動させ、左右両側の内プラスチック射出溝32が成形後のばねから離脱し、その後、旋転盤44の回転により、前側のラック46がスライド溝47の中に収められて移動を停止し、この時、後側のラック46が押されて後ろに移動し、前後の伸縮ばね48が圧縮されて力を蓄えた状態にあり、そして後側の噛合歯車50が回転し、タイミングベルト60により第二傘歯車58が回転し、前後のねじ軸27が回転し、前後両側の型抜きスライダ29が互いに近づくように移動し、前後両側の内型31が互いに近づくように移動し、前後両側の内プラスチック射出溝32から成形したばねが離脱し、内型31が移動する過程に、回転モータ36が起動して回転盤38を回転させ、操作ブロック21が内型31を回転連動させ、ばねが遠心力を生み出して内型31から離脱することを速められ、回転モータ36が止まった時、内型31が回転を停止し、ばねは脱落して降下し、
その後、移動モータ17が逆転して作動し、回転親ねじ14が逆転し、移動ブロック15が外型18を互いに近づくように移動連動させ、型抜きモータ42が逆転して作動して旋転盤44を逆転させ、伸縮ばね48が弾性復元力で噛合歯車50を旋転空間41の中に移動させ、そして噛合歯車50が逆転し、四つのねじ軸27が逆転し、型抜きスライダ29が配置中心から離れた方向に移動し、四つの内側31が接ぎ合わされて復帰し、次のばねのプラスチック射出成形作業の用意をする。
【0030】
上記の方式によって、当業者は本願発明の範囲内で作動モードに基づいて様々な変わりを行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースを含み、前記ベースの上端面にはプラスチック射出フレームが左右対称になる支持柱により固定的に取り付けられ、前記プラスチック射出フレームの中には成形空間が設置され、前記成形空間の中には移動装置が設置され、前記移動装置は左右対称になる外型を含み、二つの前記外型の内端壁により螺旋形の外プラスチック射出溝が形成され、前記成形空間の上端壁には回転装置が設置され、前記回転装置は回転可能な操作ブロックを含み、前記操作ブロックの中には、前記操作ブロックの中心を配置中心として四つの型抜き装置が環状に配列され、前記型抜き装置は上下対称になる型抜きスライダを含み、前記型抜きスライダは水平に移動でき、また前記型抜きスライダの中にはプラスチック射出孔が設置され、前記型抜きスライダにおいて前記配置中心から離れた一端には内型が固定的に設置され、四つの前記内型により完全な円形を構成でき、また前記内型の外周には内プラスチック射出溝が囲むように形成され、前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝によりプラスチック射出を行ってばねを作り出せる成形溝が構成され、前記プラスチック射出孔により溶融したプラスチックが前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝との間に流し込まれ、前記内プラスチック射出溝において前記配置中心に近接する側には冷却装置が設置され、前記冷却装置はプラスチック射出を行った後のばねを速く冷却して成形させることができ、前記型抜き装置の間には伝動装置が設置され、前記伝動装置が前記型抜きスライダの移動に動力を提供でき、前記伝動装置の下側には動力装置が設置され、前記動力装置は前記伝動装置の作動に動力を提供でき、また左右の前記型抜きスライダに左右二つの前記内型を互いに近づくように移動させてから、前後二つの前記内型を互いに近づくように移動させることができ、成形後のばねが次々と前記内型から離脱し、離脱する過程に、前記回転装置は作動して前記内型を回転させることができるため、ばねが素早く型から離脱できることを特徴とするPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項2】
前記移動装置は左右対称になり、かつ前記形成空間と連通した回転親ねじを含み、前記回転親ねじの中には移動溝が回転可能に形成され、前記移動溝には移動ブロックがねじ山により連結され、前記外型が前記移動ブロックの下端に固定的に設置され、前記回転親ねじの間には移動モータが取り付けられ、前記回転親ねじにおいて前記移動モータに近接する一端が前記移動モータに伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項3】
前記回転装置は回転空間を含み、前記回転空間の中には回転盤が回転軸により回転可能に設置され、前記回転軸の下端には回転モータが伝動可能に連結され、前記回転モータが前記回転空間の下端壁に固定的に設置され、前記操作ブロックが前記回転盤の下端面に固定的に設置され、前記回転盤の中には環状に配置された四つのスライドガイド溝が形成され、前記スライドガイド溝の中にはスライドガイドブロックがスライド可能に設置され、前記スライドガイドブロックの下端と前記内型とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項4】
前記型抜き装置は上下対称になり、かつ外に開口した型抜きスライド溝を含み、二つの前記型抜きスライド溝の間には同期溝が前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記型抜きスライダが前記型抜きスライド溝の中にスライド可能に設置され、また上下の前記型抜きスライダが連結棒により固定的に連結され、前記連結棒が前記同期溝の中にスライド可能に設置され、下側の前記型抜きスライダの中にはねじ軸がねじ山により連結され、上側の前記プラスチック射出孔が上側の前記型抜きスライダの中に設置され、また前記プラスチック射出孔において前記外型に近接する一端と前記内プラスチック射出溝とが連通し、上側の四つの前記型抜きスライド溝の間には四つの十字形に交差して互いに連通した連通溝がそれぞれ四つの前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記連通溝の中には四つのプラスチック射出パイプがスライド可能に設置され、前記プラスチック射出パイプにおいて前記型抜きスライド溝に近接する一端と前記型抜きスライダとが固定的に連結され、また前記プラスチック射出パイプにより前記連通溝と前記プラスチック射出孔とが連通し、前記連通溝の上側には原料輸送パイプが設置され、前記原料輸送パイプの上端と外部空間の原料システムとが連通し、前記原料輸送パイプの中には電磁弁が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項5】
前記冷却装置は前記内型に位置する円弧状の冷却空間を含み、四つの前記冷却空間により完全な環状構成を構成し、左側の前記冷却空間の内端壁の上側位置と右側の前記冷却空間の内端壁の下側位置にはそれぞれ冷却水管が取り付けられ、上下両側の前記冷却水管がそれぞれ外部空間の供水システムと連通し、上側の前記冷却水管の中には冷却ポンプが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項6】
前記伝動装置は伝動空間を含み、前記伝動空間の中には主動傘歯車が伝動軸により回転可能に設置され、前記主動傘歯車の上側には左右対称になる従動傘歯車が噛み合い、左右両側に位置する前記ねじ軸においてそれぞれ前記伝動空間に近接する一端がそれぞれ左右対称になる前記従動傘歯車と固定的に連結され、前記伝動空間の前端壁には歯車回転軸が回転可能に設置され、前記歯車回転軸と前記伝動軸にはいずれも伝動プーリが固定的に設置され、前記伝動プーリが回転ベルトにより伝動可能に連結され、前記伝動空間の後側には噛合空間が設置され、前記噛合空間の中には第二傘歯車が回転可能に設置され、前後の前記ねじ軸が固定的に連結され、かつ前記噛合空間を貫通し、前記噛合空間の中に位置する後側の前記ねじ軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の下側と前記第二傘歯車とが噛み合い、前記第二傘歯車の左側には連結軸が回転可能に設置され、前記連結軸と前記第二傘歯車の下端面にはいずれもタイミングプーリが固定的に設置され、前記タイミングプーリがタイミングベルトにより伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項7】
前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅が同じであり、左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅も同じであり、また前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅は左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅より小さいことを特徴とする請求項6に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項8】
前記動力装置は旋転空間を含み、前記旋転空間の中には旋転盤がモータ軸により回転可能に設置され、前記モータ軸の下端には型抜きモータが伝動可能に連結され、前記旋転盤の中には二つの当接溝が形成され、前記旋転空間の外周には二つのスライド溝が前記旋転空間と連通するように形成され、前記スライド溝の中にはラックがスライド可能に設置され、前記ラックにおいて前記旋転空間に近接する一端が前記当接溝の中に伸びており、前記ラックの他端と前記スライド溝との間には伸縮ばねが固定的に設置され、前記ラックの片側には伝動溝が形成され、前記伝動溝の中には前記ラックと噛み合う噛合歯車が回転可能に設置され、前記ラックと前記噛合歯車が噛み合った端面は歯状の構成を有し、前記歯車回転軸の下端と前側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結され、前記連結軸の下端と後側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【請求項9】
後側の前記当接溝の開口は前側の前記当接溝の開口より大きく、前後の前記ラックの長さと形状は同じであり、後側の前記噛合歯車の直径は前側の前記噛合歯車のより大きく、こうして前記ラックが前記スライド溝の中で移動する時、後側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数は前側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数より小さいことを特徴とする請求項8に記載のPPプラスチックばねの射出成形。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はプラスチック成形技術分野に関わり、具体的にはPPプラスチックばねの射出成形である。
【背景技術】
【0002】
PPプラスチックばねの成形とは、型により螺旋型空間を作り出し、射出成形機のボルト圧力により溶融したプラスチックを型に流し込み、冷却成形の後、型抜きを行い、既存のプラスチックばねの射出成形装置はプラスチックを型に流し込むことと型抜きを行う過程に、ばねが型の外周を囲むため、ばねは型抜きする過程に型に引っかかる問題をもたらし、機器を増設してばねに型抜きを補助すると、ばねを損壊する恐れがあり、ばねの使用に影響し、また、ばねの型抜き作業の時間が長いと、プラスチックばねの射出成形は効率が低い問題がある。本願発明は上記の問題を解決できる装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107614234号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存のPPプラスチックばねの射出成形は型抜きの構成が複雑で、作業効率を下げる上に、型抜きをする時、ばねを損壊する恐れもある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本願発明はPPプラスチックばねの射出成形を設計する。PPプラスチックばねの射出成形は、ベースを含み、前記ベースの上端面にはプラスチック射出フレームが左右対称になる支持柱により固定的に取り付けられ、前記プラスチック射出フレームの中には成形空間が設置され、前記成形空間の中には移動装置が設置され、前記移動装置は左右対称になる外型を含み、二つの前記外型の内端壁により螺旋形の外プラスチック射出溝が形成され、前記成形空間の上端壁には回転装置が設置され、前記回転装置は回転可能な操作ブロックを含み、前記操作ブロックの中には、前記操作ブロックの中心を配置中心として四つの型抜き装置が環状に配列され、前記型抜き装置は上下対称になる型抜きスライダを含み、前記型抜きスライダは水平に移動でき、また前記型抜きスライダの中にはプラスチック射出孔が設置され、前記型抜きスライダにおいて前記配置中心から離れた一端には内型が固定的に設置され、四つの前記内型により完全な円形を構成でき、また前記内型の外周には内プラスチック射出溝が囲むように形成され、前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝によりプラスチック射出を行ってばねを作り出せる成形溝が構成され、前記プラスチック射出孔により溶融したプラスチックが前記内プラスチック射出溝と前記外プラスチック射出溝との間に流し込まれ、前記内プラスチック射出溝において前記配置中心に近接する側には冷却装置が設置され、前記冷却装置はプラスチック射出を行った後のばねを速く冷却して成形させることができ、前記型抜き装置の間には伝動装置が設置され、前記伝動装置が前記型抜きスライダの移動に動力を提供でき、前記伝動装置の下側には動力装置が設置され、前記動力装置は前記伝動装置の作動に動力を提供でき、また左右の前記型抜きスライダに左右二つの前記内型を互いに近づくように移動させてから、前後二つの前記内型を互いに近づくように移動させることができ、成形後のばねが次々と前記内型から離脱し、離脱する過程に、前記回転装置は作動して前記内型を回転させることができるため、ばねが素早く型から離脱できる。
【0006】
前記移動装置は左右対称になり、かつ前記形成空間と連通した回転親ねじを含み、前記回転親ねじの中には移動溝が回転可能に形成され、前記移動溝には移動ブロックがねじ山により連結され、前記外型が前記移動ブロックの下端に固定的に設置され、前記回転親ねじの間には移動モータが取り付けられ、前記回転親ねじにおいて前記移動モータに近接する一端が前記移動モータに伝動可能に連結され、前記移動モータが作動して前記外型を対向して移動するように駆動できる。
【0007】
前記回転装置は回転空間を含み、前記回転空間の中には回転盤が回転軸により回転可能に設置され、前記回転軸の下端には回転モータが伝動可能に連結され、前記回転モータが前記回転空間の下端壁に固定的に設置され、前記操作ブロックが前記回転盤の下端面に固定的に設置され、前記回転盤の中には環状に配置された四つのスライドガイド溝が形成され、前記スライドガイド溝の中にはスライドガイドブロックがスライド可能に設置され、前記スライドガイドブロックの下端と前記内型とが固定的に連結され、前記回転モータは作動して前記内型を回転連動させることができる。
【0008】
前記型抜き装置は上下対称になり、かつ外に開口した型抜きスライド溝を含み、二つの前記型抜きスライド溝の間には同期溝が前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記型抜きスライダが前記型抜きスライド溝の中にスライド可能に設置され、また上下の前記型抜きスライダが連結棒により固定的に連結され、前記連結棒が前記同期溝の中にスライド可能に設置され、下側の前記型抜きスライダの中にはねじ軸がねじ山により連結され、上側の前記プラスチック射出孔が上側の前記型抜きスライダの中に設置され、また前記プラスチック射出孔において前記外型に近接する一端と前記内プラスチック射出溝とが連通し、上側の四つの前記型抜きスライド溝の間には四つの十字形に交差して互いに連通した連通溝がそれぞれ四つの前記型抜きスライド溝と連通するように形成され、前記連通溝の中には四つのプラスチック射出パイプがスライド可能に設置され、前記プラスチック射出パイプにおいて前記型抜きスライド溝に近接する一端と前記型抜きスライダとが固定的に連結され、また前記プラスチック射出パイプにより前記連通溝と前記プラスチック射出孔とが連通し、前記連通溝の上側には原料輸送パイプが設置され、前記原料輸送パイプの上端と外部空間の原料システムとが連通し、前記原料輸送パイプの中には電磁弁が固定的に設置され、前記原料輸送パイプにより溶融したプラスチックを前記外プラスチック射出溝と前記内プラスチック射出溝の形成溝に流し込むことができ、ここでばねを作り出す。
【0009】
前記冷却装置は前記内型に位置する円弧状の冷却空間を含み、四つの前記冷却空間により完全な環状構成を構成し、左側の前記冷却空間の内端壁の上側位置と右側の前記冷却空間の内端壁の下側位置にはそれぞれ冷却水管が取り付けられ、上下両側の前記冷却水管がそれぞれ外部空間の供水システムと連通し、上側の前記冷却水管の中には冷却ポンプが取り付けられ、前記冷却空間に冷却水を流し込むことにより形成したばねを冷却して成形させることができる。
【0010】
前記伝動装置は伝動空間を含み、前記伝動空間の中には主動傘歯車が伝動軸により回転可能に設置され、前記主動傘歯車の上側には左右対称になる従動傘歯車が噛み合い、左右両側に位置する前記ねじ軸においてそれぞれ前記伝動空間に近接する一端がそれぞれ左右対称になる前記従動傘歯車と固定的に連結され、前記伝動空間の前端壁には歯車回転軸が回転可能に設置され、前記歯車回転軸と前記伝動軸にはいずれも伝動プーリが固定的に設置され、前記伝動プーリが回転ベルトにより伝動可能に連結され、前記伝動空間の後側には噛合空間が設置され、前記噛合空間の中には第二傘歯車が回転可能に設置され、前後の前記ねじ軸が固定的に連結され、かつ前記噛合空間を貫通し、前記噛合空間の中に位置する後側の前記ねじ軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の下側と前記第二傘歯車とが噛み合い、前記第二傘歯車の左側には連結軸が回転可能に設置され、前記連結軸と前記第二傘歯車の下端面にはいずれもタイミングプーリが固定的に設置され、前記タイミングプーリがタイミングベルトにより伝動可能に連結され、前記主動傘歯車は回転して左右の前記ねじ軸を回転連動させることができ、前記第二傘歯車が回転する時、前後の前記ねじ軸が駆動されて回転でき、そして前記内型が水平に移動できる。
【0011】
有益なように、前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅が同じであり、左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅も同じであり、また前後両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅は左右両側の前記型抜きスライド溝の長さと幅より小さく、こうして前後両側の前記成形空間が対向に移動する距離は左右両側の前記成形空間が対向に移動する距離より小さく、前記内型の収縮移動の柔軟性を高める。
【0012】
前記動力装置は旋転空間を含み、前記旋転空間の中には旋転盤がモータ軸により回転可能に設置され、前記モータ軸の下端には型抜きモータが伝動可能に連結され、前記旋転盤の中には二つの当接溝が形成され、前記旋転空間の外周には二つのスライド溝が前記旋転空間と連通するように形成され、前記スライド溝の中にはラックがスライド可能に設置され、前記ラックにおいて前記旋転空間に近接する一端が前記当接溝の中に伸びており、前記ラックの他端と前記スライド溝との間には伸縮ばねが固定的に設置され、前記ラックの片側には伝動溝が形成され、前記伝動溝の中には前記ラックと噛み合う噛合歯車が回転可能に設置され、前記ラックと前記噛合歯車が噛み合った端面は歯状の構成を有し、前記歯車回転軸の下端と前側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結され、前記連結軸の下端と後側の前記噛合歯車の中心とが固定的に連結され、前記旋転盤が回転する時、前側の前記ラックを移動連動させてから後側の前記ラックを回転連動させ、そして前側の前記噛合歯車が回転してから後側の前記噛合歯車が回転する。
【0013】
有益なように、後側の前記当接溝の開口は前側の前記当接溝の開口より大きく、前後の前記ラックの長さと形状は同じであり、後側の前記噛合歯車の直径は前側の前記噛合歯車のより大きく、こうして前記ラックが前記スライド溝の中で移動する時、後側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数は前側の前記噛合歯車の回転角度又は回転数より小さく、さらに、前記旋転盤が回転する時、まず前側の前記ラックが移動し、前側の前記ラックが移動を止めた後、後側の前記ラックが移動し、前記噛合歯車の直径は異なるため、前後の前記内型の移動距離は左右両側の前記内型の移動距離より小さく、部品間の協働は柔軟になる。
【発明の効果】
【0014】
本願発明は分離可能なかつ左右対称になる外型と、四つの環状に配列された内型によりばねの射出成形空間を構成し、プラスチックを型に流し込む時、冷却装置によりばねを速く成形させ、型抜きの時、外型と内型がそれぞればねから離脱し、また操作ブロックがばねを駆動して回転させるときに、遠心力を生み出すため、ばね自身の型抜きを速め、ばねを損壊しなく、ばねの射出成形作業の効率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1の「A」部の拡大構成概略図
図3図3図1の「B」部の拡大構成概略図
図4図4図3の「C―C」方向の構成概略図
図5図5図3の「D―D」方向の構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明はPPプラスチックばねの射出成形であり、主にプラスチックばねの成形作業に用いられ、下記に本願発明の附図に合わせて更なる説明を行う。
【0018】
本願発明に記載のPPプラスチックばねの射出成形は、ベース10を含み、前記ベース10の上端面にはプラスチック射出フレーム12が左右対称になる支持柱11により固定的に取り付けられ、前記プラスチック射出フレーム12の中には成形空間13が設置され、前記成形空間13の中には移動装置86が設置され、前記移動装置86は左右対称になる外型18を含み、二つの前記外型18の内端壁により螺旋形の外プラスチック射出溝19が形成され、前記成形空間13の上端壁には回転装置90が設置され、前記回転装置90は回転可能な操作ブロック21を含み、前記操作ブロック21の中には、前記操作ブロック21の中心を配置中心として四つの型抜き装置89が環状に配列され、前記型抜き装置89は上下対称になる型抜きスライダ29を含み、前記型抜きスライダ29は水平に移動でき、また前記型抜きスライダ29の中にはプラスチック射出孔39が設置され、前記型抜きスライダ29において前記配置中心から離れた一端には内型31が固定的に設置され、四つの前記内型31により完全な円形を構成でき、また前記内型31の外周には内プラスチック射出溝32が囲むように形成され、前記内プラスチック射出溝32と前記外プラスチック射出溝19によりプラスチック射出を行ってばねを作り出せる成形溝が構成され、前記プラスチック射出孔39により溶融したプラスチックが前記内プラスチック射出溝32と前記外プラスチック射出溝19との間に流し込まれ、前記内プラスチック射出溝32において前記配置中心に近接する側には冷却装置85が設置され、前記冷却装置85はプラスチック射出を行った後のばねを速く冷却して成形させることができ、前記型抜き装置89の間には伝動装置88が設置され、前記伝動装置88が前記型抜きスライダ29の移動に動力を提供でき、前記伝動装置88の下側には動力装置87が設置され、前記動力装置87は前記伝動装置88の作動に動力を提供でき、また左右の前記型抜きスライダ29に左右二つの前記内型31を互いに近づくように移動させてから、前後二つの前記内型31を互いに近づくように移動させることができ、成形後のばねが次々と前記内型31から離脱し、離脱する過程に、前記回転装置90は作動して前記内型31を回転させることができるため、ばねが素早く型から離脱できる。
【0019】
前記移動装置86は左右対称になり、かつ前記形成空間13と連通した回転親ねじ14を含み、前記回転親ねじ14の中には移動溝16が回転可能に形成され、前記移動溝16には移動ブロック15がねじ山により連結され、前記外型18が前記移動ブロック15の下端に固定的に設置され、前記回転親ねじ14の間には移動モータ17が取り付けられ、前記回転親ねじ14において前記移動モータ17に近接する一端が前記移動モータ17に伝動可能に連結され、前記移動モータ17が作動して前記外型18を対向して移動するように駆動できる。
【0020】
前記回転装置90は回転空間35を含み、前記回転空間35の中には回転盤38が回転軸37により回転可能に設置され、前記回転軸37の下端には回転モータ36が伝動可能に連結され、前記回転モータ36が前記回転空間35の下端壁に固定的に設置され、前記操作ブロック21が前記回転盤38の下端面に固定的に設置され、前記回転盤38の中には環状に配置された四つのスライドガイド溝80が形成され、前記スライドガイド溝80の中にはスライドガイドブロック40がスライド可能に設置され、前記スライドガイドブロック40の下端と前記内型31とが固定的に連結され、前記回転モータ36は作動して前記内型31を回転連動させることができる。
【0021】
前記型抜き装置89は上下対称になり、かつ外に開口した型抜きスライド溝25を含み、二つの前記型抜きスライド溝25の間には同期溝22が前記型抜きスライド溝25と連通するように形成され、前記型抜きスライダ29が前記型抜きスライド溝25の中にスライド可能に設置され、また上下の前記型抜きスライダ29が連結棒23により固定的に連結され、前記連結棒23が前記同期溝22の中にスライド可能に設置され、下側の前記型抜きスライダ29の中にはねじ軸27がねじ山により連結され、上側の前記プラスチック射出孔39が上側の前記型抜きスライダ29の中に設置され、また前記プラスチック射出孔39において前記外型18に近接する一端と前記内プラスチック射出溝32とが連通し、上側の四つの前記型抜きスライド溝25の間には四つの十字形に交差して互いに連通した連通溝24がそれぞれ四つの前記型抜きスライド溝25と連通するように形成され、前記連通溝24の中には四つのプラスチック射出パイプ26がスライド可能に設置され、前記プラスチック射出パイプ26において前記型抜きスライド溝25に近接する一端と前記型抜きスライダ29とが固定的に連結され、また前記プラスチック射出パイプ26により前記連通溝24と前記プラスチック射出孔39とが連通し、前記連通溝24の上側には原料輸送パイプ69が設置され、前記原料輸送パイプ69の上端と外部空間の原料システムとが連通し、前記原料輸送パイプ69の中には電磁弁68が固定的に設置され、前記原料輸送パイプ69により溶融したプラスチックを前記外プラスチック射出溝19と前記内プラスチック射出溝32の形成溝に流し込むことができ、ここでばねを作り出す。
【0022】
前記冷却装置85は前記内型31に位置する円弧状の冷却空間33を含み、四つの前記冷却空間33により完全な環状構成を構成し、左側の前記冷却空間33の内端壁の上側位置と右側の前記冷却空間33の内端壁の下側位置にはそれぞれ冷却水管34が取り付けられ、上下両側の前記冷却水管34がそれぞれ外部空間の供水システムと連通し、上側の前記冷却水管34の中には冷却ポンプ65が取り付けられ、前記冷却空間33に冷却水を流し込むことにより形成したばねを冷却して成形させることができる。
【0023】
前記伝動装置88は伝動空間28を含み、前記伝動空間28の中には主動傘歯車52が伝動軸53により回転可能に設置され、前記主動傘歯車52の上側には左右対称になる従動傘歯車56が噛み合い、左右両側に位置する前記ねじ軸27においてそれぞれ前記伝動空間28に近接する一端がそれぞれ左右対称になる前記従動傘歯車56と固定的に連結され、前記伝動空間28の前端壁には歯車回転軸51が回転可能に設置され、前記歯車回転軸51と前記伝動軸53にはいずれも伝動プーリ54が固定的に設置され、前記伝動プーリ54が回転ベルト55により伝動可能に連結され、前記伝動空間28の後側には噛合空間57が設置され、前記噛合空間57の中には第二傘歯車58が回転可能に設置され、前後の前記ねじ軸27が固定的に連結され、かつ前記噛合空間57を貫通し、前記噛合空間57の中に位置する後側の前記ねじ軸27には第一傘歯車61が固定的に設置され、前記第一傘歯車61の下側と前記第二傘歯車58とが噛み合い、前記第二傘歯車58の左側には連結軸81が回転可能に設置され、前記連結軸81と前記第二傘歯車58の下端面にはいずれもタイミングプーリ59が固定的に設置され、前記タイミングプーリ59がタイミングベルト60により伝動可能に連結され、前記主動傘歯車52は回転して左右の前記ねじ軸27を回転連動させることができ、前記第二傘歯車58が回転する時、前後の前記ねじ軸27が駆動されて回転でき、そして前記内型31が水平に移動できる。
【0024】
有益なように、前後両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅が同じであり、左右両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅も同じであり、また前後両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅は左右両側の前記型抜きスライド溝25の長さと幅より小さく、こうして前後両側の前記成形空間13が対向に移動する距離は左右両側の前記成形空間13が対向に移動する距離より小さく、前記内型31の収縮移動の柔軟性を高める。
【0025】
前記動力装置87は旋転空間41を含み、前記旋転空間41の中には旋転盤44がモータ軸43により回転可能に設置され、前記モータ軸43の下端には型抜きモータ42が伝動可能に連結され、前記旋転盤44の中には二つの当接溝45が形成され、前記旋転空間41の外周には二つのスライド溝47が前記旋転空間41と連通するように形成され、前記スライド溝47の中にはラック46がスライド可能に設置され、前記ラック46において前記旋転空間41に近接する一端が前記当接溝45の中に伸びており、前記ラック46の他端と前記スライド溝47との間には伸縮ばね48が固定的に設置され、前記ラック46の片側には伝動溝49が形成され、前記伝動溝49の中には前記ラック46と噛み合う噛合歯車50が回転可能に設置され、前記ラック46と前記噛合歯車50が噛み合った端面は歯状の構成を有し、前記歯車回転軸51の下端と前側の前記噛合歯車50の中心とが固定的に連結され、前記連結軸81の下端と後側の前記噛合歯車50の中心とが固定的に連結され、前記旋転盤44が回転する時、前側の前記ラック46を移動連動させてから後側の前記ラック46を回転連動させ、そして前側の前記噛合歯車50が回転してから後側の前記噛合歯車50が回転する。
【0026】
有益なように、後側の前記当接溝45の開口は前側の前記当接溝45の開口より大きく、前後の前記ラック46の長さと形状は同じであり、後側の前記噛合歯車50の直径は前側の前記噛合歯車50のより大きく、こうして前記ラック46が前記スライド溝47の中で移動する時、後側の前記噛合歯車50の回転角度又は回転数は前側の前記噛合歯車50の回転角度又は回転数より小さく、さらに、前記旋転盤44が回転する時、まず前側の前記ラック46が移動し、前側の前記ラック46が移動を止めた後、後側の前記ラック46が移動し、前記噛合歯車50の直径は異なるため、前後の前記内型31の移動距離は左右両側の前記内型31の移動距離より小さく、部品間の協働は柔軟になる。
【0027】
以下、附図1〜5を参照し、本願発明の使用手順を詳しく説明する。
【0028】
初期に、左右の外型18が接ぎ合わされ、四つの内型31が接ぎ合わされ、外型18の内端壁が内型31の外周と当接し、外プラスチック射出溝19と内プラスチック射出溝32とが隙間なく接ぎ合わされている。
【0029】
プラスチック射出の時、電磁弁68を開け、溶融したプラスチックは原料輸送パイプ69、連通溝24、プラスチック射出パイプ26及びプラスチック射出孔39を経由して内プラスチック射出溝32と外プラスチック射出溝19との間に流し込まれ、完成した後、電磁弁68を止め、この過程において、冷却ポンプ65が始動し、外部空間の冷却水を下側の冷却水管34を介して冷却空間33に吸い上げ、冷却水は下から上へと上側の冷却水管を入ったり出たりして循環使用され、冷却空間33は内プラスチック射出溝32と外プラスチック射出溝19の中のプラスチック原料を快速に冷却して成形させ、ばねを作り出し、型抜きの時、移動モータ17を始動し、移動モータ17が回転親ねじ14を回転連動させ、移動ブロック15が外型18を互いに離れた方向に移動連動させ、外プラスチック射出溝19と成形後のばねとを離脱させ、型抜きモータ42を始動し、型抜きモータ42が旋転盤44を回転連動させ、前側のラック46が前側のスライド溝47に移動し、こうして前側の噛合歯車50が回転し、回転ベルト55により主動傘歯車52が回転し、従動傘歯車56がねじ軸27を回転連動させ、左右両側の型抜きスライダ29が同期に配置中心に移動して左右両側の内型31を互いに近づくように移動連動させ、左右両側の内プラスチック射出溝32が成形後のばねから離脱し、その後、旋転盤44の回転により、前側のラック46がスライド溝47の中に収められて移動を停止し、この時、後側のラック46が押されて後ろに移動し、前後の伸縮ばね48が圧縮されて力を蓄えた状態にあり、そして後側の噛合歯車50が回転し、タイミングベルト60により第二傘歯車58が回転し、前後のねじ軸27が回転し、前後両側の型抜きスライダ29が互いに近づくように移動し、前後両側の内型31が互いに近づくように移動し、前後両側の内プラスチック射出溝32から成形したばねが離脱し、内型31が移動する過程に、回転モータ36が起動して回転盤38を回転させ、操作ブロック21が内型31を回転連動させ、ばねが遠心力を生み出して内型31から離脱することを速められ、回転モータ36が止まった時、内型31が回転を停止し、ばねは脱落して降下し、その後、移動モータ17が逆転して作動し、回転親ねじ14が逆転し、移動ブロック15が外型18を互いに近づくように移動連動させ、型抜きモータ42が逆転して作動して旋転盤44を逆転させ、伸縮ばね48が弾性復元力で噛合歯車50を旋転空間41の中に移動させ、そして噛合歯車50が逆転し、四つのねじ軸27が逆転し、型抜きスライダ29が配置中心から離れた方向に移動し、四つの内側31が接ぎ合わされて復帰し、次のばねのプラスチック射出成形作業の用意をする。
【0030】
上記の方式によって、当業者は本願発明の範囲内で作動モードに基づいて様々な変わりを行うことができる。