特開2021-88339(P2021-88339A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-88339(P2021-88339A)
(43)【公開日】2021年6月10日
(54)【発明の名称】自転車用のタイヤチューブ修理装置
(51)【国際特許分類】
   B60S 5/04 20060101AFI20210514BHJP
   B60C 29/06 20060101ALI20210514BHJP
【FI】
   B60S5/04
   B60C29/06
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-73104(P2020-73104)
(22)【出願日】2020年4月15日
(31)【優先権主張番号】201911223482.6
(32)【優先日】2019年12月3日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】袁照運
【テーマコード(参考)】
3D026
【Fターム(参考)】
3D026DA03
(57)【要約】
【課題】本願発明は自転車用のタイヤチューブ修理装置を開示した。
【解決手段】
ベースを含み、前記ベースの中には検査装置が設置され、前記検査装置は検査空間を含み、前記検査空間の中にはタイヤチューブが配置され、前記タイヤチューブの中にはタイヤバルブが取り付けられ、前記タイヤバルブを介して前記タイヤチューブに空気を入れると、水がいっぱいある前記検査空間の中から前記タイヤの損傷した部位を発見でき、本願発明は、タイヤチューブの損傷した部位を自動的に検査して探し出せる検査装置を設置し、検査速度が速く、検査後、研磨、洗浄乾燥、接着剤塗布、圧着を順に行い、高度な自動化を実現でき、連続的に作動でき、タイヤチューブに対する修理作業の効率が高く、その他、機械により接着と転圧を行い、損傷した部位をしっかりと接着でき、操作が便利で、効率が高い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースを含み、前記ベースの中には検査装置が設置され、
前記検査装置は検査空間を含み、前記検査空間の中にはタイヤチューブが配置され、前記タイヤチューブの中にはタイヤバルブが取り付けられ、前記タイヤバルブを介して前記タイヤチューブに空気を入れると、水がいっぱいある前記検査空間の中から前記タイヤの損傷した部位を発見でき、前記ベースの前側には固定ブロックが固定ロッドにより固定的に取り付けられ、前記固定ロッドには挟持装置が設置され、前記挟持装置は前記タイヤチューブを前記固定ブロックに挟持固定して修理作業を行うことができ、
前記ベースの上端には固定盤が固定的に設置され、前記固定盤の中には駆動装置が設置され、前記駆動装置は回転可能な駆動歯車を含み、前記固定盤の中心部には制御装置が設置され、前記制御装置は回転可能かつ昇降可能な支持軸を含み、前記支持軸の上端には連結ロッド固定的に設置され、前記連結ロッドの下端には制御盤が固定的に設置され、前記制御盤が前記固定盤の外周に嵌まり、
前記制御盤には研磨装置、洗浄装置、接着剤塗布装置、圧着装置が順に環状に配列され、前記研磨装置は前記制御盤の内部の前側に位置し、前記研磨装置、前記洗浄装置、前記接着剤塗布装置及び前記圧着装置の配列方向は前記制御盤の回転方向と反対であり、前記研磨装置は、回転可能な回転歯車と、表面が粗いローラーとを含み、前記回転歯車と前記駆動歯車とが噛み合うとき、前記ローラーが回転して前記タイヤチューブの損傷した部位を研磨し、前記洗浄装置は損傷した部位に対し洗浄及び乾燥を行い、前記接着剤塗布装置は損傷した部位に接着剤を塗り、ゴムパッチを接着剤のある損傷した部位に貼り付け、前記圧着装置の構造は前記研磨装置の構造と同じであり、前記ローラーの表面は滑らかであるため、前記ローラーが回転して補修部位を圧着できることを特徴とする自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項2】
前記検査装置は前記検査空間の右側に取り付けられたシリンダーを含み、
前記シリンダーの上端には空気管が取り付けられ、前記空気管は伸縮可能かつ変形可能な弾性材料で作られ、前記検査空間の左端壁と外部空間とが水管により連通され、前記水管の中にはウォーターポンプが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項3】
前記挟持装置は、前記固定ロッドの中に水平方向にスライド可能に設置された回転ロッドを含み、
前記回転ロッドには捻りばねが嵌まり、前記回転ロッドの前端面には左右対称になる挟持ロッドが固定的に設置され、前記挟持ロッドにおいて対称中心に近接した一端は滑り止め材料で作られることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項4】
前記駆動装置は駆動溝を含み、
前記駆動溝の中には駆動軸が回転可能に設置され、前記駆動歯車が前記駆動軸に固定的に設置され、前記駆動溝の下端壁には駆動モーターが固定的に設置され、前記駆動軸の下端が前記駆動モーターに伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項5】
前記制御装置は昇降溝を含み、
前記昇降溝の下端壁には動力モーターが固定的に設置され、前記動力モーターの上端にはねじ軸が伝動可能に取り付けられ、前記ねじ軸には支持軸がねじ山により連結され、前記支持軸の後端面には凹溝が形成され、前記昇降溝の後端壁には液圧シリンダーが固定的に設置され、前記液圧シリンダーの前端には伸縮軸が伝動可能に取り付けられ、前記伸縮軸の前端にはプラグが固定的に設置され、前記プラグの前端が前記凹溝の中に延びることができ、前記連結ロッドと前記制御盤との重量の和は、前記支持軸と前記ねじ軸との間の摩擦力より小さいことを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項6】
前記研磨装置は制御ブロックを含み、
前記制御ブロックが前記連結ロッドの下端及び前記制御盤の内端面に固定的に設置され、前記制御ブロックの中には前記固定盤に向かって開口した回転溝が形成され、前記回転溝の中には回転軸が回転可能に設置され、前記回転歯車が前記回転軸に固定的に設置され、前記回転溝の下側には噛合空間が設置され、前記回転軸の下端が前記噛合空間の中に延び、前記回転軸の下端には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の右端には第二傘歯車が噛み合い、前記第二傘歯車の中心部には歯車回転軸が固定的に設置され、前記噛合空間の下側には転がり空間が設置され、前記転がり空間の中には伝動軸が回転可能に設置され、前記伝動軸と前記歯車回転軸の右端とが伝動ベルトにより伝動可能に連結され、前記ローラーが前記伝動軸に固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項7】
前記洗浄装置は連結ブロックを含み、
前記連結ブロックが前記連結ロッドの下端及び前記制御盤の内端面に固定的に設置され、前記連結ブロックの中には前記固定盤に向かって開口した連結空間が設置され、前記連結空間の中には連結歯車が風力回転軸により回転可能に設置され、前記連結歯車と前記駆動歯車とが噛み合うことができ、前記風力回転軸の下端が外部空間に延び、前記風力回転軸の下端にはファンが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項8】
前記接着剤塗布装置は貯蔵空間を含み、前記貯蔵空間の下端には下方へ外部空間に延びるホースが取り付けられ、前記ホースの下端には電磁弁が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【請求項9】
前記圧着装置の構造は前記研磨装置の構造と同じであり、前記研磨装置の中にある前記ローラーの表面は粗く、前記圧着装置の中にある前記ローラーの表面は滑らかであることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はタイヤ技術分野に関し、具体的には自転車用のタイヤチューブ修理装置である。
【背景技術】
【0002】
タイヤチューブはインナーチューブと呼ばれ、タイヤバルブを備える環状の弾性チューブであり、トラック、オートバイ、自転車に使用され、タイヤチューブを使用する過程に、釘が刺さってパンクすることはよくあり、従来の自転車用のタイヤチューブ修理は作業員が手動で操作するのであり、手動でタイヤの傷や割れを検査すれば、人手と時間がかかり、修理時に必要な修理工具が多く、操作が不便で、また、手作業で修理した後の部位は接着効果が良くなく、修理品質が悪い。本願発明は上記の問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第102285127号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
従来の自転車用のタイヤチューブ修理は作業員が手動で操作するのであり、作業効率が低く、修理効果が良くない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、自転車用のタイヤチューブ修理装置を設計し、本願発明に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置は、ベースを含み、前記ベースの中には検査装置が設置され、前記検査装置は検査空間を含み、前記検査空間の中にはタイヤチューブが配置され、前記タイヤチューブの中にはタイヤバルブが取り付けられ、前記タイヤバルブを介して前記タイヤチューブに空気を入れると、水がいっぱいある前記検査空間の中から前記タイヤの損傷した部位を発見でき、前記ベースの前側には固定ブロックが固定ロッドにより固定的に取り付けられ、前記固定ロッドには挟持装置が設置され、前記挟持装置は前記タイヤチューブを前記固定ブロックに挟持固定して修理作業を行うことができ、前記ベースの上端には固定盤が固定的に設置され、前記固定盤の中には駆動装置が設置され、前記駆動装置は回転可能な駆動歯車を含み、前記固定盤の中心部には制御装置が設置され、前記制御装置は回転可能かつ昇降可能な支持軸を含み、前記支持軸の上端には連結ロッド固定的に設置され、前記連結ロッドの下端には制御盤が固定的に設置され、前記制御盤が前記固定盤の外周に嵌まり、前記制御盤には研磨装置、洗浄装置、接着剤塗布装置、圧着装置が順に環状に配列され、前記研磨装置は前記制御盤の内部の前側に位置し、前記研磨装置、前記洗浄装置、前記接着剤塗布装置及び前記圧着装置の配列方向は前記制御盤の回転方向と反対であり、前記研磨装置は、回転可能な回転歯車と、表面が粗いローラーとを含み、前記回転歯車と前記駆動歯車とが噛み合うとき、前記ローラーが回転して前記タイヤチューブの損傷した部位を研磨し、前記洗浄装置は損傷した部位に対し洗浄及び乾燥を行い、前記接着剤塗布装置は損傷した部位に接着剤を塗り、ゴムパッチを接着剤のある損傷した部位に貼り付け、前記圧着装置の構造は前記研磨装置の構造と同じであり、前記ローラーの表面は滑らかであるため、前記ローラーが回転して補修部位を圧着できる。
【0006】
前記検査装置は前記検査空間の右側に取り付けられたシリンダーを含み、前記シリンダーの上端には空気管が取り付けられ、前記空気管は伸縮可能かつ変形可能な弾性材料で作られ、前記検査空間の左端壁と外部空間とが水管により連通され、前記水管の中にはウォーターポンプが取り付けられ、前記空気管と前記タイヤバルブとが連結されるとき、前記シリンダーが前記タイヤチューブに空気を入れることができる。
【0007】
前記挟持装置は、前記固定ロッドの中に水平方向にスライド可能に設置された回転ロッドを含み、前記回転ロッドには捻りばねが嵌まり、前記回転ロッドの前端面には左右対称になる挟持ロッドが固定的に設置され、前記挟持ロッドにおいて対称中心に近接した一端は滑り止め材料で作られ、前記タイヤバルブを前記固定ブロックに挟持固定できる。
【0008】
前記駆動装置は駆動溝を含み、前記駆動溝の中には駆動軸が回転可能に設置され、前記駆動歯車が前記駆動軸に固定的に設置され、前記駆動溝の下端壁には駆動モーターが固定的に設置され、前記駆動軸の下端が前記駆動モーターに伝動可能に連結されている。
【0009】
前記制御装置は昇降溝を含み、前記昇降溝の下端壁には動力モーターが固定的に設置され、前記動力モーターの上端にはねじ軸が伝動可能に取り付けられ、前記ねじ軸には支持軸がねじ山により連結され、前記支持軸の後端面には凹溝が形成され、前記昇降溝の後端壁には液圧シリンダーが固定的に設置され、前記液圧シリンダーの前端には伸縮軸が伝動可能に取り付けられ、前記伸縮軸の前端にはプラグが固定的に設置され、前記プラグの前端が前記凹溝の中に延びることができ、前記連結ロッドと前記制御盤との重量の和は、前記支持軸と前記ねじ軸との間の摩擦力より小さく、前記ねじ軸が回転するとき、前記支持軸が回転し、前記プラグが前記凹溝の中に差し込まれるとき、前記ねじ軸が回転して前記支持軸を昇降させることができる。
【0010】
前記研磨装置は制御ブロックを含み、前記制御ブロックが前記連結ロッドの下端及び前記制御盤の内端面に固定的に設置され、前記制御ブロックの中には前記固定盤に向かって開口した回転溝が形成され、前記回転溝の中には回転軸が回転可能に設置され、前記回転歯車が前記回転軸に固定的に設置され、前記回転溝の下側には噛合空間が設置され、前記回転軸の下端が前記噛合空間の中に延び、前記回転軸の下端には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車の右端には第二傘歯車が噛み合い、前記第二傘歯車の中心部には歯車回転軸が固定的に設置され、前記噛合空間の下側には転がり空間が設置され、前記転がり空間の中には伝動軸が回転可能に設置され、前記伝動軸と前記歯車回転軸の右端とが伝動ベルトにより伝動可能に連結され、前記ローラーが前記伝動軸に固定的に設置され、前記回転歯車と前記駆動歯車とが噛み合うとき、前記ローラーは前記駆動歯車の回転により駆動されて回転して損傷した部位を研磨する。
【0011】
前記洗浄装置は連結ブロックを含み、前記連結ブロックが前記連結ロッドの下端及び前記制御盤の内端面に固定的に設置され、前記連結ブロックの中には前記固定盤に向かって開口した連結空間が設置され、前記連結空間の中には連結歯車が風力回転軸により回転可能に設置され、前記連結歯車と前記駆動歯車とが噛み合うことができ、前記風力回転軸の下端が外部空間に延び、前記風力回転軸の下端にはファンが取り付けられ、前記連結歯車と前記駆動歯車とが噛み合うとき、前記連結歯車が回転して前記ファンを回転させ、前記ファンが回転して損傷した部位に洗浄及び乾燥を行う。
【0012】
前記接着剤塗布装置は貯蔵空間を含み、前記貯蔵空間の下端には下方へ外部空間に延びるホースが取り付けられ、前記ホースの下端には電磁弁が取り付けられ、前記電磁弁を通電させるとき、前記貯蔵空間の中の接着剤が前記タイヤチューブの研磨位置に塗られる。
【0013】
前記圧着装置の構造は前記研磨装置の構造と同じであり、前記研磨装置の中にある前記ローラーの表面は粗く、前記圧着装置の中にある前記ローラーの表面は滑らかであり、前記圧着装置が作動して前記ローラーを回転させ、前記ローラーでゴムパッチを損傷した部位に圧着する。
【発明の効果】
【0014】
本願発明は、タイヤチューブの損傷した部位を自動的に検査して探し出せる検査装置を設置し、検査速度が速く、検査後、研磨、洗浄乾燥、接着剤塗布、圧着を順に行い、高度な自動化を実現でき、連続的に作動でき、タイヤチューブに対する修理作業の効率が高く、その他、機械により接着と転圧を行い、損傷した部位をしっかりと接着でき、操作が便利で、効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1におけるA部の拡大構成概略図
図3図3図1におけるB―B方向の構成概略図
図4図4図3におけるC―C方向の構成概略図
図5図5図3におけるD―D方向の構成概略図
図6図6図5におけるE―E方向の構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明は自転車用のタイヤチューブ修理装置に関し、主に自転車用のタイヤチューブの修理作業に使用され、以下、本願発明図面を参照してさらなる説明をする。
【0018】
本願発明に記載の自転車用のタイヤチューブ修理装置は、ベース20を含み、前記ベース20の中には検査装置90が設置され、前記検査装置90は検査空間21を含み、前記検査空間21の中にはタイヤチューブ24が配置され、前記タイヤチューブ24の中にはタイヤバルブ25が取り付けられ、前記タイヤバルブ25を介して前記タイヤチューブ24に空気を入れると、水がいっぱいある前記検査空間21の中から前記タイヤ24の損傷した部位を発見でき、前記ベース20の前側には固定ブロック32が固定ロッド28により固定的に取り付けられ、前記固定ロッド28には挟持装置89が設置され、前記挟持装置89は前記タイヤチューブ24を前記固定ブロック32に挟持固定して修理作業を行うことができ、前記ベース20の上端には固定盤33が固定的に設置され、前記固定盤33の中には駆動装置88が設置され、前記駆動装置88は回転可能な駆動歯車44を含み、前記固定盤33の中心部には制御装置87が設置され、前記制御装置87は回転可能かつ昇降可能な支持軸38を含み、前記支持軸38の上端には連結ロッド46固定的に設置され、前記連結ロッド46の下端には制御盤47が固定的に設置され、前記制御盤47が前記固定盤33の外周に嵌まり、前記制御盤47には研磨装置86、洗浄装置85、接着剤塗布装置84、圧着装置83が順に環状に配列され、前記研磨装置86は前記制御盤47の内部の前側に位置し、前記研磨装置86、前記洗浄装置85、前記接着剤塗布装置84及び前記圧着装置83の配列方向は前記制御盤47の回転方向と反対であり、前記研磨装置86は、回転可能な回転歯車53と、表面が粗いローラー58とを含み、前記回転歯車53と前記駆動歯車44とが噛み合うとき、前記ローラー58が回転して前記タイヤチューブ24の損傷した部位を研磨し、前記洗浄装置85は損傷した部位に対し洗浄及び乾燥を行い、前記接着剤塗布装置84は損傷した部位に接着剤を塗り、ゴムパッチを接着剤のある損傷した部位に貼り付け、前記圧着装置83の構造は前記研磨装置86の構造と同じであり、前記ローラー58の表面は滑らかであるため、前記ローラー58が回転して補修部位を圧着できる。
【0019】
前記検査装置90は前記検査空間21の右側に取り付けられたシリンダー22を含み、前記シリンダー22の上端には空気管23が取り付けられ、前記空気管23は伸縮可能かつ変形可能な弾性材料で作られ、前記検査空間21の左端壁と外部空間とが水管27により連通され、前記水管27の中にはウォーターポンプ26が取り付けられ、前記空気管23と前記タイヤバルブ25とが連結されるとき、前記シリンダー22が前記タイヤチューブ24に空気を入れることができる。
【0020】
前記挟持装置89は、前記固定ロッド28の中に水平方向にスライド可能に設置された回転ロッド29を含み、前記回転ロッド29には捻りばね30が嵌まり、前記回転ロッド29の前端面には左右対称になる挟持ロッド31が固定的に設置され、前記挟持ロッド31において対称中心に近接した一端は滑り止め材料で作られ、前記タイヤバルブ25を前記固定ブロック32に挟持固定できる。
【0021】
前記駆動装置88は駆動溝42を含み、前記駆動溝42の中には駆動軸43が回転可能に設置され、前記駆動歯車44が前記駆動軸43に固定的に設置され、前記駆動溝42の下端壁には駆動モーター45が固定的に設置され、前記駆動軸43の下端が前記駆動モーター45に伝動可能に連結されている。
【0022】
前記制御装置87は昇降溝35を含み、前記昇降溝35の下端壁には動力モーター34が固定的に設置され、前記動力モーター34の上端にはねじ軸37が伝動可能に取り付けられ、前記ねじ軸37には支持軸38がねじ山により連結され、前記支持軸38の後端面には凹溝36が形成され、前記昇降溝35の後端壁には液圧シリンダー41が固定的に設置され、前記液圧シリンダー41の前端には伸縮軸40が伝動可能に取り付けられ、前記伸縮軸40の前端にはプラグ39が固定的に設置され、前記プラグ39の前端が前記凹溝36の中に延びることができ、前記連結ロッド46と前記制御盤47との重量の和は、前記支持軸38と前記ねじ軸37との間の摩擦力より小さく、前記ねじ軸37が回転するとき、前記支持軸38が回転し、前記プラグ39が前記凹溝36の中に差し込まれるとき、前記ねじ軸37が回転して前記支持軸38を昇降させることができる。
【0023】
前記研磨装置86は制御ブロック48を含み、前記制御ブロック48が前記連結ロッド46の下端及び前記制御盤47の内端面に固定的に設置され、前記制御ブロック48の中には前記固定盤33に向かって開口した回転溝49が形成され、前記回転溝49の中には回転軸50が回転可能に設置され、前記回転歯車53が前記回転軸50に固定的に設置され、前記回転溝49の下側には噛合空間52が設置され、前記回転軸50の下端が前記噛合空間52の中に延び、前記回転軸50の下端には第一傘歯車51が固定的に設置され、前記第一傘歯車51の右端には第二傘歯車54が噛み合い、前記第二傘歯車54の中心部には歯車回転軸55が固定的に設置され、前記噛合空間52の下側には転がり空間59が設置され、前記転がり空間59の中には伝動軸57が回転可能に設置され、前記伝動軸57と前記歯車回転軸55の右端とが伝動ベルト56により伝動可能に連結され、前記ローラー58が前記伝動軸57に固定的に設置され、前記回転歯車53と前記駆動歯車44とが噛み合うとき、前記ローラー58は前記駆動歯車44の回転により駆動されて回転して損傷した部位を研磨する。
【0024】
前記洗浄装置85は連結ブロック63を含み、前記連結ブロック63が前記連結ロッド46の下端及び前記制御盤47の内端面に固定的に設置され、前記連結ブロック63の中には前記固定盤33に向かって開口した連結空間64が設置され、前記連結空間64の中には連結歯車66が風力回転軸67により回転可能に設置され、前記連結歯車66と前記駆動歯車44とが噛み合うことができ、前記風力回転軸67の下端が外部空間に延び、前記風力回転軸67の下端にはファン68が取り付けられ、前記連結歯車66と前記駆動歯車44とが噛み合うとき、前記連結歯車66が回転して前記ファン68を回転させ、前記ファン68が回転して損傷した部位に洗浄及び乾燥を行う。
【0025】
前記接着剤塗布装置84は貯蔵空間60を含み、前記貯蔵空間60の下端には下方へ外部空間に延びるホース61が取り付けられ、前記ホース61の下端には電磁弁62が取り付けられ、前記電磁弁62を通電させるとき、前記貯蔵空間60の中の接着剤が前記タイヤチューブ24の研磨位置に塗られる。
【0026】
前記圧着装置83の構造は前記研磨装置86の構造と同じであり、前記研磨装置86の中にある前記ローラー58の表面は粗く、前記圧着装置83の中にある前記ローラー58の表面は滑らかであり、前記圧着装置83が作動して前記ローラー58を回転させ、前記ローラーでゴムパッチを損傷した部位に圧着する。
【0027】
以下、図1〜6を参照して本願発明の使用手順について詳しく説明する。
【0028】
初期状態の時、研磨装置86は固定ブロック32の上側に位置し、ローラー58の下端と固定ブロック32とが当接していなく、プラグ39の前端が凹溝36に差し込まれており、研磨装置86の中の回転歯車53と駆動歯車44とが噛み合っている。
【0029】
検査時、検査空間21を水で満たし、補修予定のタイヤチューブ24を検査空間21の中に入れ、空気管23の上端とタイヤバルブ25とは連通し、シリンダー22は作動してタイヤチューブ24に空気を入れ、検査空間21でタイヤチューブ24から泡が出る部位は補修予定の損傷した部位となり、その後、空気管23がタイヤバルブ25から離脱し、タイヤチューブ24の中の空気を抜き、ウォーターポンプ26を開けて検査空間21の中の水を排出し、
挟持時、挟持ロッド31を上方へ引き、捻りばね30が弾性力を蓄え、タイヤチューブ24を固定ブロック32に置き、補修予定の部位が固定ブロック32の上側に位置し、挟持ロッド31を放し、捻りばね30の弾性回復力で挟持ロッド31が下降してタイヤチューブ24を固定ブロック32に挟持固定し、
研磨時、動力モーター34を始動し、ねじ軸37が回転し、支持軸38が下降し、制御盤47と連動して下降し、研磨装置86の中にあるローラー58の下端をタイヤチューブ24と接触させ、駆動モーター45を始動し、駆動歯車44が駆動モーター45に駆動されて回転し、回転歯車53が回転し、動力伝達によりローラー58が回転して損傷した部位を研磨し、後の接着剤塗布作業に便利を与え、
洗浄時、液圧シリンダー41を始動し、プラグ39が伸縮軸40により駆動されて後方に移動して凹溝36から離脱し、動力モーター34を始動し、ねじ軸37が回転すると同時に支持軸38を回転させ、制御盤47が連結ロッド46により駆動されて回転し、連結ブロック63が固定ブロック32の上側位置に回転し、この時、連結歯車66と駆動歯車44とが噛み合っており、駆動モーター45を始動し、連結歯車66を回転させ、風力回転軸67が回転してファン68を回転させ、生じた風力で研磨後に補修部位の屑を除去し、
接着剤塗布時、動力モーター34を始動し、ねじ軸37が支持軸38を回転させ、制御盤47が引き続き回転し、貯蔵空間60が固定ブロック32の上側に位置し、電磁弁62を通電させ、貯蔵空間60の中の接着剤はホース61を介してタイヤチューブ24の研磨部位に塗られ、手動でゴムパッチを接着剤のある部位に押し付け、
圧着時、動力モーター34が作動して制御盤47を回転させ、圧着装置83が固定ブロック32に位置合わせされ、この時、圧着装置83の中の回転歯車53と駆動歯車44とが噛み合っており、液圧シリンダー41が作動し、プラグ39を前方に移動させて凹溝36の中に差し込み、動力モーター34が作動するとき、ねじ軸37が回転して支持軸38を下降させ、圧着装置83の中にあるローラー58の下端がゴムパッチと接触し、その後、駆動モーター45を始動し、圧着装置83の中の連結歯車66が回転してローラー58を回転させ、ローラー58が回転して補修部位に転圧を行い、ゴムパッチをタイヤチューブ24に密着させる。
【0030】
上記の方式によって、当業者は本願発明の範囲内で作業状況に基づいて様々な改変を加えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6