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特開2021-88340フォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-88340(P2021-88340A)
(43)【公開日】2021年6月10日
(54)【発明の名称】フォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置
(51)【国際特許分類】
   B60B 29/00 20060101AFI20210514BHJP
【FI】
   B60B29/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-73105(P2020-73105)
(22)【出願日】2020年4月15日
(31)【優先権主張番号】201911223483.0
(32)【優先日】2019年12月3日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】袁照運
(57)【要約】
【課題】本願発明はフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置を開示した。
【解決手段】
本体を含み、前記本体の中には作業空間が設けられ、前記作業空間の上内壁には外部と連通した第一貫穴が設けられ、前記作業空間の下内壁には第一伝動軸が回転できるように連結され、前記第一伝動軸には第二伝動軸がスプラインによって連結され、前記第二伝動軸の上端には円盤が固定的に取り付けられ、前記円盤には調整交換部品が設けられ、前記調整交換部品は、前記円盤と回転できるように連結され且つ上下方向に延びている四つの第三伝動軸を含み、前記第三伝動軸が前記円盤の中心軸に対して環状に配列されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の中には作業空間が設けられ、前記作業空間の上内壁には外部と連通した第一貫穴が設けられ、前記作業空間の下内壁には第一伝動軸が回転できるように連結され、前記第一伝動軸には第二伝動軸がスプラインによって連結され、前記第二伝動軸の上端には円盤が固定的に取り付けられ、
前記円盤には調整交換部品が設けられ、前記調整交換部品は、前記円盤と回転できるように連結され且つ上下方向に延びている四つの第三伝動軸を含み、前記第三伝動軸が前記円盤の中心軸に対して環状に配列され、前記調整交換部品は、前記円盤の上端に固定的に設置され且つ環状に配列された六つの鉛直支持枠と、前記鉛直支持枠において配列中心から離れた位置に形成されたスライド溝と、前記スライド溝の上側に設置され且つ上下にスライドできる水平スライドブロックと、前記水平スライドブロックと回転できるように連結された第四伝動軸とを含み、前記第四伝動軸が下方へ延びて前記第三伝動軸とスプラインによって連結され且つ前記第一貫穴を通って外部まで延びており、前記水平スライドブロックの上下へのスライドによって前記第四伝動軸の位置を上下方向で調整し、前記作業空間の下内壁には前記第一伝動軸の右側に位置するモーターが固定的に設けられ、前記モーターの上端には第五伝動軸が伝動できるように連結され、前記第五伝動軸には六辺当接棒が固定的に設けられ、
前記第二伝動軸には回転部品が設けられ、前記回転部品は、前記第二伝動軸に固定的に設けられ且つ片方向にしか伝動できない片方向軸受と、前記片方向軸受の外表面に固定的に設けられた連動棒とを含み、前記連動棒は前記六辺当接棒と当接でき、前記連動棒が前記六辺当接棒と当接したとき、前記連動棒が前記片方向軸受によって前記第二伝動軸を回転させ、そして順に前記円盤と前記第三伝動軸を介して前記第四伝動軸を回転させ且つ前記第四伝動軸の位置を切り替え、前記作業空間の後内壁には前記モーターからの動力の伝達方向を変えられる方向変換切り替え部品が設けられていることを特徴とするフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置。
【請求項2】
前記本体の右側には取っ手が固定的に設けられ、作業員は手で前記取っ手を握ってタイヤ交換作業を行え、前記作業空間の右内壁には外部と連通した第二貫穴が設けられ、前記作業空間の後内壁には上下にスライドできるスライド板が設けられ、前記スライド板の前端には第一可動ブロックが固定的に設けられ、前記スライド板の前端には第二可動ブロックが固定的に設けられ、前記スライド板の右端には前記第二貫穴を通って外部へ延びた動かし棒が固定的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置。
【請求項3】
前記調整交換部品は、外部に固定的に設けられた前記第四伝動軸にある磁力持ちねじ回しヘッドを含み、前記作業空間の右内壁には右側の前記水平スライドブロックと当接できる曲線当接ブロックが固定的に設けられ、前記曲線当接ブロックが上方に向いている曲線状であり、前記曲線当接ブロックが右側の前記水平スライドブロックと当接したとき、前記円盤の回転により右側の前記水平スライドブロックが連動し上昇し、そして右側の前記第四伝動軸によって右側の前記磁力持ちねじ回しヘッドが連動し上方へ移動し、これで作業員が簡単にタイヤのボトルをねじられ、前記水平スライドブロックと前記円盤の上端が第一ばねによって連結されていることを特徴とする請求項1に記載のフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置。
【請求項4】
前記回転部品は、前記第一伝動軸の中に設けられた調節空間を含み、前記調節空間の下内壁と前記第二伝動軸とが第二ばねによって連結され、前記第二伝動軸には前記片方向軸受の上側に位置する第一歯車が固定的に設けられ、前記作業空間の左内壁には右方へ延びた固定連結棒が固定的に設けられ、前記固定連結棒の右端には歯付き位置制限ブロックが固定的に設けられ、前記歯付き位置制限ブロックにおいて歯の付いた部分が前記第一歯車と噛み合っており、前記円盤の上端には前記円盤と同心の第六伝動軸が固定的に設けられ、前記第六伝動軸の上端には当接ブロックが回転できるように連結され、前記当接ブロックはフォーミュラワンレーシングカーのタイヤの中心と当接できることを特徴とする請求項1に記載のフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置。
【請求項5】
前記六辺当接棒が前記連動棒と当接し且つ前記連動棒を回転させるとき、前記連動棒と前記片方向軸受でしか前記第二伝動軸を九十度回転させることができないことを特徴とする請求項1に記載のフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置。
【請求項6】
前記方向変換切り替え部品は、前記第三伝動軸の下端に固定的に設けられた副継ぎ手を含み、前記作業空間の後内壁には前記スライド板の左側に位置する水平支持枠が固定的に設けられ、前記水平支持枠の上端には第七伝動軸が回転できるように連結され、前記第七伝動軸には前記副継ぎ手と連結された主継ぎ手が固定的に設けられ、前記第七伝動軸には前記主継ぎ手の下側に位置する第二歯車が固定的に設けられ、前記第五伝動軸の上部末端には第三歯車が固定的に設けられ、前記第二可動ブロックには上方へ延びた第八伝動軸が回転できるように連結され、前記第八伝動軸には前記第三歯車と噛み合った第四歯車が固定的に設けられ、前記第一可動ブロックには下方へ延びた第九伝動軸が回転できるように連結され、前記第九伝動軸には前記第三歯車と噛合できる第五歯車が固定的に設けられ、前記第一可動ブロックには前記第九伝動軸の左側に位置する第十伝動軸が回転できるように連結され、前記第十伝動軸には前記第五歯車と噛み合った第六歯車が固定的に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はタイヤ取り付け技術分野を取り上げて、具体的にはフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置である。
【背景技術】
【0002】
フォーミュラワンにおいて、レーシングカーはタイヤの温度が高く、スピードが速く、グリップ力が高いため、タイヤの摩耗が激しくなる。グリップ力を維持するためには、タイヤ交換が必要である。また、レースにかかる時間はタイヤ交換時間を含む。既存のタイヤ交換装置は、ボタンを手動で押し、ボルトをねじる作業を行う必要がある。これでは、交換作業に力がかかる一方、作業によって取り外されたボトルを別々に収集する必要もあるため、多くの時間を浪費し、レースに影響する。したがって、本願発明で上記の問題を解決する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第100496935号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の目的はフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置を提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本願発明は以下の技術プランを採用する:本願発明であるフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置は、本体を含み、前記本体の中には作業空間が設けられ、前記作業空間の上内壁には外部と連通した第一貫穴が設けられ、前記作業空間の下内壁には第一伝動軸が回転できるように連結され、前記第一伝動軸には第二伝動軸がスプラインによって連結され、前記第二伝動軸の上端には円盤が固定的に取り付けられ、前記円盤には調整交換部品が設けられ、前記調整交換部品は、前記円盤と回転できるように連結され且つ上下方向に延びている四つの第三伝動軸を含み、前記第三伝動軸が前記円盤の中心軸に対して環状に配列され、前記調整交換部品は、前記円盤の上端に固定的に設置され且つ環状に配列された六つの鉛直支持枠と、前記鉛直支持枠において配列中心から離れた位置に形成されたスライド溝と、前記スライド溝の上側に設置され且つ上下にスライドできる水平スライドブロックと、前記水平スライドブロックと回転できるように連結された第四伝動軸とを含み、前記第四伝動軸が下方へ延びて前記第三伝動軸とスプラインによって連結され且つ前記第一貫穴を通って外部まで延びており、前記水平スライドブロックの上下へのスライドによって前記第四伝動軸の位置を上下方向で調整し、前記作業空間の下内壁には前記第一伝動軸の右側に位置するモーターが固定的に設けられ、前記モーターの上端には第五伝動軸が伝動できるように連結され、前記第五伝動軸には六辺当接棒が固定的に設けられ、前記第二伝動軸には回転部品が設けられ、前記回転部品は、前記第二伝動軸に固定的に設けられ且つ片方向にしか伝動できない片方向軸受と、前記片方向軸受の外表面に固定的に設けられた連動棒とを含み、前記連動棒は前記六辺当接棒と当接でき、前記連動棒が前記六辺当接棒と当接したとき、前記連動棒が前記片方向軸受によって前記第二伝動軸を回転させ、そして順に前記円盤と前記第三伝動軸を介して前記第四伝動軸を回転させ且つ前記第四伝動軸の位置を切り替え、前記作業空間の後内壁には前記モーターからの動力の伝達方向を変えられる方向変換切り替え部品が設けられている。
【0006】
優選の技術プランとして、前記本体の右側には取っ手が固定的に設けられ、作業員は手で前記取っ手を握ってタイヤ交換作業を行え、前記作業空間の右内壁には外部と連通した第二貫穴が設けられ、前記作業空間の後内壁には上下にスライドできるスライド板が設けられ、前記スライド板の前端には第一可動ブロックが固定的に設けられ、前記スライド板の前端には第二可動ブロックが固定的に設けられ、前記スライド板の右端には前記第二貫穴を通って外部へ延びた動かし棒が固定的に設けられている。
【0007】
前記調整交換部品は、外部に固定的に設けられた前記第四伝動軸にある磁力持ちねじ回しヘッドを含み、前記作業空間の右内壁には右側の前記水平スライドブロックと当接できる曲線当接ブロックが固定的に設けられ、前記曲線当接ブロックが上方に向いている曲線状であり、前記曲線当接ブロックが右側の前記水平スライドブロックと当接したとき、前記円盤の回転により右側の前記水平スライドブロックが連動し上昇し、そして右側の前記第四伝動軸によって右側の前記磁力持ちねじ回しヘッドが連動し上方へ移動し、これで作業員が簡単にタイヤのボトルをねじられ、前記水平スライドブロックと前記円盤の上端が第一ばねによって連結されている。
【0008】
前記回転部品は、前記第一伝動軸の中に設けられた調節空間を含み、前記調節空間の下内壁と前記第二伝動軸とが第二ばねによって連結され、前記第二伝動軸には前記片方向軸受の上側に位置する第一歯車が固定的に設けられ、前記作業空間の左内壁には右方へ延びた固定連結棒が固定的に設けられ、前記固定連結棒の右端には歯付き位置制限ブロックが固定的に設けられ、前記歯付き位置制限ブロックにおいて歯の付いた部分が前記第一歯車と噛み合っており、前記円盤の上端には前記円盤と同心の第六伝動軸が固定的に設けられ、前記第六伝動軸の上端には当接ブロックが回転できるように連結され、前記当接ブロックはフォーミュラワンレーシングカーのタイヤの中心と当接できる。
【0009】
有益に、前記六辺当接棒が前記連動棒と当接し且つ前記連動棒を回転させるとき、前記連動棒と前記片方向軸受でしか前記第二伝動軸を九十度回転させることができない。
【0010】
前記方向変換切り替え部品は、前記第三伝動軸の下端に固定的に設けられた副継ぎ手を含み、前記作業空間の後内壁には前記スライド板の左側に位置する水平支持枠が固定的に設けられ、前記水平支持枠の上端には第七伝動軸が回転できるように連結され、前記第七伝動軸には前記副継ぎ手と連結された主継ぎ手が固定的に設けられ、前記第七伝動軸には前記主継ぎ手の下側に位置する第二歯車が固定的に設けられ、前記第五伝動軸の上部末端には第三歯車が固定的に設けられ、前記第二可動ブロックには上方へ延びた第八伝動軸が回転できるように連結され、前記第八伝動軸には前記第三歯車と噛み合った第四歯車が固定的に設けられ、前記第一可動ブロックには下方へ延びた第九伝動軸が回転できるように連結され、前記第九伝動軸には前記第三歯車と噛合できる第五歯車が固定的に設けられ、前記第一可動ブロックには前記第九伝動軸の左側に位置する第十伝動軸が回転できるように連結され、前記第十伝動軸には前記第五歯車と噛み合った第六歯車が固定的に設けられている。
【発明の効果】
【0011】
有益効果:本願発明には連動棒と、六辺当接棒が設けられ、六辺当接棒が連動棒と当接したとき、磁力持ちねじ回しヘッドを切り替えることによって、タイヤにあるボルトを締めるまたは緩めることができ、交換作業にかかる時間を大きく減らし、また、副継ぎ手と主継ぎ手が設けられ、当接ブロックがハブと当接したとき、副継ぎ手と主継ぎ手が自動的に連結できてねじるための動力を提供できるため、労働強度を下げられる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜6をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0013】
図1図1は本願発明の全体構成略図
図2図2図1のAの拡大構成略図
図3図3図1のB―B方向の構成略図
図4図4図1のC―C方向の構成略図
図5図5図1のD―D方向の構成略図
図6図6図1のE―E方向の構成略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜6を参照し、本願発明であるフォーミュラワンレーシングカー用タイヤ交換装置は、本体11を含み、前記本体11の中には作業空間12が設けられ、前記作業空間12の上内壁には外部と連通した第一貫穴50が設けられ、前記作業空間12の下内壁には第一伝動軸20が回転できるように連結され、前記第一伝動軸20には第二伝動軸22がスプラインによって連結され、前記第二伝動軸22の上端には円盤14が固定的に取り付けられ、前記円盤14には調整交換部品901が設けられ、前記調整交換部品901は、前記円盤14と回転できるように連結され且つ上下方向に延びている四つの第三伝動軸13を含み、前記第三伝動軸13が前記円盤14の中心軸に対して環状に配列され、前記調整交換部品901は、前記円盤14の上端に固定的に設置され且つ環状に配列された六つの鉛直支持枠30と、前記鉛直支持枠30において配列中心から離れた位置に形成されたスライド溝31と、前記スライド溝31の上側に設置され且つ上下にスライドできる水平スライドブロック33と、前記水平スライドブロック33と回転できるように連結された第四伝動軸28とを含み、前記第四伝動軸28が下方へ延びて前記第三伝動軸13とスプラインによって連結され且つ前記第一貫穴50を通って外部まで延びており、前記水平スライドブロック33の上下へのスライドによって前記第四伝動軸28の位置を上下方向で調整し、前記作業空間12の下内壁には前記第一伝動軸20の右側に位置するモーター24が固定的に設けられ、前記モーター24の上端には第五伝動軸25が伝動できるように連結され、前記第五伝動軸25には六辺当接棒23が固定的に設けられ、前記第二伝動軸22には回転部品902が設けられ、前記回転部品902は、前記第二伝動軸22に固定的に設けられ且つ片方向にしか伝動できない片方向軸受35と、前記片方向軸受35の外表面に固定的に設けられた連動棒34とを含み、前記連動棒34は前記六辺当接棒23と当接でき、前記連動棒34が前記六辺当接棒23と当接したとき、前記連動棒34が前記片方向軸受35によって前記第二伝動軸22を回転させ、そして順に前記円盤14と前記第三伝動軸13を介して前記第四伝動軸28を回転させ且つ前記第四伝動軸28の位置を切り替え、前記作業空間12の後内壁には前記モーター24からの動力の伝達方向を変えられる方向変換切り替え部品903が設けられている。
【0015】
有益に、前記本体11の右側には取っ手26が固定的に設けられ、作業員は手で前記取っ手26を握ってタイヤ交換作業を行え、前記作業空間12の右内壁には外部と連通した第二貫穴53が設けられ、前記作業空間12の後内壁には上下にスライドできるスライド板42が設けられ、前記スライド板42の前端には第一可動ブロック47が固定的に設けられ、前記スライド板42の前端には第二可動ブロック40が固定的に設けられ、前記スライド板42の右端には前記第二貫穴53を通って外部へ延びた動かし棒52が固定的に設けられている。
【0016】
前記調整交換部品901は、外部に固定的に設けられた前記第四伝動軸28にある磁力持ちねじ回しヘッド29を含み、前記作業空間12の右内壁には右側の前記水平スライドブロック33と当接できる曲線当接ブロック27が固定的に設けられ、前記曲線当接ブロック27が上方に向いている曲線状であり、前記曲線当接ブロック27が右側の前記水平スライドブロック33と当接したとき、前記円盤14の回転により右側の前記水平スライドブロック33が連動し上昇し、そして右側の前記第四伝動軸28によって右側の前記磁力持ちねじ回しヘッド29が連動し上方へ移動し、これで作業員が簡単にタイヤのボトルをねじられ、前記水平スライドブロック33と前記円盤14の上端が第一ばね32によって連結されている。
【0017】
前記回転部品902は、前記第一伝動軸20の中に設けられた調節空間19を含み、前記調節空間19の下内壁と前記第二伝動軸22とが第二ばね21によって連結され、前記第二伝動軸22には前記片方向軸受35の上側に位置する第一歯車18が固定的に設けられ、前記作業空間12の左内壁には右方へ延びた固定連結棒16が固定的に設けられ、前記固定連結棒16の右端には歯付き位置制限ブロック17が固定的に設けられ、前記歯付き位置制限ブロック17において歯の付いた部分が前記第一歯車18と噛み合っており、前記円盤14の上端には前記円盤14と同心の第六伝動軸54が固定的に設けられ、前記第六伝動軸54の上端には当接ブロック55が回転できるように連結され、前記当接ブロック55はフォーミュラワンレーシングカーのタイヤの中心と当接できる。
【0018】
有益に、前記六辺当接棒23が前記連動棒34と当接し且つ前記連動棒34を回転させるとき、前記連動棒34と前記片方向軸受35でしか前記第二伝動軸22を九十度回転させることができない。
【0019】
前記方向変換切り替え部品903は、前記第三伝動軸13の下端に固定的に設けられた副継ぎ手15を含み、前記作業空間12の後内壁には前記スライド板42の左側に位置する水平支持枠39が固定的に設けられ、前記水平支持枠39の上端には第七伝動軸38が回転できるように連結され、前記第七伝動軸38には前記副継ぎ手15と連結された主継ぎ手36が固定的に設けられ、前記第七伝動軸38には前記主継ぎ手36の下側に位置する第二歯車37が固定的に設けられ、前記第五伝動軸25の上部末端には第三歯車44が固定的に設けられ、前記第二可動ブロック40には上方へ延びた第八伝動軸41が回転できるように連結され、前記第八伝動軸41には前記第三歯車44と噛み合った第四歯車43が固定的に設けられ、前記第一可動ブロック47には下方へ延びた第九伝動軸46が回転できるように連結され、前記第九伝動軸46には前記第三歯車44と噛合できる第五歯車45が固定的に設けられ、前記第一可動ブロック47には前記第九伝動軸46の左側に位置する第十伝動軸48が回転できるように連結され、前記第十伝動軸48には前記第五歯車45と噛み合った第六歯車49が固定的に設けられている。
【0020】
初期状態に、歯付き位置制限ブロック17が第一歯車18と噛合していなく、連動棒34が六辺当接棒23と当接しており、副継ぎ手15が主継ぎ手36と連結されていなく、第六歯車49が第二歯車37と噛み合っており、第四歯車43が第二歯車37と噛合していない。
【0021】
叙述の便利を図るため、以下、初期状態に円盤14に環状に配列された前側の各部品を一号と称し、後側の各部品を二号と称し、左側の各部品を三号と称し、右側の各部品を四号と称する。
【0022】
フォーミュラワンレーシングカーのタイヤを交換するとき、モーター24を起動することで第五伝動軸25を回転させ、回転する第五伝動軸25が六辺当接棒23によって連動棒34を回転させ、第三ばね51が弾性位置エネルギーを蓄え、そして順に片方向軸受35と円盤14によって一号第三伝動軸13を右側まで回転させ、このとき一号水平スライドブロック33が曲線当接ブロック27と当接し且つ上昇し、上昇する一号水平スライドブロック33が一号第四伝動軸28によって一号磁力持ちねじ回しヘッド29を上昇させ、一号第一ばね32が弾性位置エネルギーを蓄え、一号磁力持ちねじ回しヘッド29をフォーミュラワンレーシングカーのタイヤにあるボトルと合わせ、タイヤの方向へ力を入れ、このとき当接ブロック55がタイヤのハブと当接して下方へ移動し、下方へ移動する当接ブロック55が順に第六伝動軸54と円盤14によって第二伝動軸22を下方へ移動させ、第二ばね21が弾性位置エネルギーを蓄え、第二伝動軸22が片方向軸受35によって連動棒34を下方へ移動させることで、第二伝動軸22が連動棒34と当接しなくなり、第三ばね51が弾性位置エネルギーを解放し連動棒34を復帰させ、下方へ移動する第二伝動軸22が第一歯車18を駆動し、第一歯車18が歯付き位置制限ブロック17と噛み合い、このとき歯付き位置制限ブロック17が第二伝動軸22を制限し、第二伝動軸22が回転しなくなり、これでボトルをねじるときの安定性が保たれ、下方へ移動する円盤14が第三伝動軸13を下方へ移動させ且つ一号第三伝動軸13によって一号副継ぎ手15を主継ぎ手36と連結し、このとき回転する第五伝動軸25が順に第三歯車44と第五歯車45と第六歯車49と第二歯車37と第七伝動軸38と主継ぎ手36と副継ぎ手15とによって第三伝動軸13を回転させ、そして順に一号第三伝動軸13と一号第四伝動軸28と一号磁力持ちねじ回しヘッド29によってボトルを緩め、緩めた後に一号磁力持ちねじ回しヘッド29を取り出し、このときボトルが一号磁力持ちねじ回しヘッド29に吸着され、且つ当接ブロック55がハブと当接しなくなり、当接ブロック55が上方へ移動し、第二ばね21が弾性位置エネルギーを解放し第二伝動軸22を上昇させ、上昇する第二伝動軸22が第一歯車18を駆動し、第一歯車18が歯付き位置制限ブロック17と噛み合わなくなり、上方へ移動する第二伝動軸22が片方向軸受35によって連動棒34を再び六辺当接棒23と当接させ、回転する第五伝動軸25が六辺当接棒23と連動棒34と片方向軸受35とによって第二伝動軸22を九十度回転させ、このとき一号磁力持ちねじ回しヘッド29が後側まで移動し、二号磁力持ちねじ回しヘッド29が右側まで移動し且つ上昇し、これで二つ目のボトルをねじることが便利になり、上方へ移動する第二伝動軸22が順に円盤14と一号第三伝動軸13によって一号副継ぎ手15を駆動し、一号副継ぎ手15が主継ぎ手36と連結されなくなり、一号第一ばね32が弾性位置エネルギーを解放し一号水平スライドブロック33を下方へ移動させ、一号水平スライドブロック33が復帰し、このとき一号水平スライドブロック33が一号第四伝動軸28によって一号磁力持ちねじ回しヘッド29を降下させ、一号磁力持ちねじ回しヘッド29が復帰し、全部のボトルに対するねじ作業を完成させるまで上記のステップを繰り返し、最後に摩損したタイヤを取り外す。
【0023】
取り外しが終わった後に新たなフォーミュラワンレーシングカーのタイヤを取り付けるとき、上方へ動かし棒52を動かし、上方へ移動する動かし棒52が順にスライド板42によって第一可動ブロック47と第二可動ブロック40を上昇させ、上昇する第一可動ブロック47が第十伝動軸48によって第六歯車49を上昇させ、第六歯車49が第二歯車37と噛み合わなくなり、上昇する第二可動ブロック40が第八伝動軸41によって第四歯車43を第二歯車37と噛合させ、このとき回転する第五伝動軸25が順に第三歯車44と第四歯車43と第二歯車37と第七伝動軸38によって主継ぎ手36を逆回転させ、副継ぎ手15が主継ぎ手36と連結されたとき、対応する磁力持ちねじ回しヘッド29が逆回転し、新たなタイヤを置き、取り外しのステップを繰り返すことでタイヤを締めることができ、最後に下方へ動かし棒52を動かし、モーター24を止め、本願発明が初期状態に戻る。
【0024】
以上に述べたのはただ本願発明の具体的な実施方式で、本願発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本願発明の保護範囲にカバーされる。だから本願発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6