【解決手段】エンジン10が配設されるエンジン室1と、エンジン10の排気音を消音するマフラ12及びエンジン10を冷却するラジエータ11の何れか一方又は双方が配設されるエンジン装置部2とに区画されたエンジン作業機100であって、外気が取り込まれる第一給気室3とエンジン室1とを連通する第一連通路4と、外気が取り込まれる第二給気室5とエンジン装置部2とを連通する第二連通路6と、第一連通路4の空気をエンジン室2まで送り込む第一電動ファン17と、第二連通路6の空気をエンジン装置部2まで送り込む第二電動ファン18とを備える。
エンジンが配設されるエンジン室と、該エンジンの排気音を消音するマフラ及び該エンジンを冷却するラジエータの何れか一方又は双方が配設されるエンジン装置部とに区画されたエンジン作業機であって、
外気が取り込まれる第一給気室と前記エンジン室とを連通する第一連通路と、
外気が取り込まれる第二給気室と前記エンジン装置部とを連通する第二連通路と、
前記第一連通路の空気を前記エンジン室まで送り込む第一電動ファンと、
前記第二連通路の空気を前記エンジン装置部まで送り込む第二電動ファンと、
を備えることを特徴とするエンジン作業機。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機を右側から見た内部構成図である。
【
図2】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機を後方から見た内部構成図である。
【
図3】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機の外観を示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機の本体部の斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示す平面図である。
【
図6A】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示すA−A断面図である。
【
図6B】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示す斜視図である。
【
図7】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機のベース部を後方から見た図である。
【
図8】本発明の第1実施形態で使用される給気仕切ダクトの斜視図である。
【
図10】本発明の第1実施形態のベース部における空気の流れを説明する説明図(1)である。
【
図11】本発明の第1実施形態のベース部における空気の流れを説明する説明図(2)である。
【
図12】本発明の第1実施形態のベース部における空気の流れを説明する説明図(3)である。
【
図13】(a)は、発電機の配設状態を示す平面図であり、(b)はその側面図である。
【
図15】(a)は、吸音材を貼付した給気仕切ユニットを前方から見た図であり、(b)は、側面から見た図であり、(c)は、後方から見た図である。
【
図16】(a)は、本発明の第1実施形態のリアフレーム部の外観を示す斜視図であり、(b)は、上面カバーを取り外した状態での斜視図である。
【
図17】リアフレーム部の内部を示す断面図である。
【
図18】(a)は、リアカバーの内面側の斜視図であり、(b)は、外面側の斜視図である。
【
図19】(a)は、リアカバーダクトの外面側の斜視図であり、(b)は、内面側の斜視図である。
【
図20】リアカバーにリアカバーダクトを取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図21】リアカバー部における空気の流れを説明する説明図である。
【
図22】(a)は、本発明の第1実施形態のフロントフレーム部を前方から見た斜視図であり、(b)は、後方から見た斜視図である。
【
図23】本発明の第1実施形態のフロントフレーム部の内部構造を示す斜視図である。
【
図26】サイドドア部の詳細構造を示す斜視図である。
【
図27】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す斜視図である。
【
図28】本発明の第1実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す構成図である。
【
図29】本発明の第1実施形態の冷却空気が第二連通路から第二電動ファンに流れる様子を示す斜視図である。
【
図30】本発明の第1実施形態のエンジン室及びエンジン装置室の空気が排風される様子を示す斜視図である。
【
図31】本発明の第1実施形態のルーフパネルの裏面を示す斜視図である。
【
図32】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機を右側から見た内部構成図である。
【
図33】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機を後方から見た内部構成図である。
【
図34】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の外観を示す斜視図である。
【
図35】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の本体部の斜視図である。
【
図36】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示す平面図である。
【
図37A】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示すB−B断面図である。
【
図37B】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機のベース部を後方から見た図である。
【
図38A】ベースサイド部材を右斜め上方から見た斜視図である。
【
図38B】ベースサイド部材を右斜め下方から見た斜視図である。
【
図38C】ベースサイド部材を左斜め上方から見た斜視図である。
【
図39】本発明の第2実施形態で使用される給気仕切ダクトの斜視図である。
【
図40】本発明の第2実施形態のベース部における空気の流れを説明する説明図(1)である。
【
図41】本発明の第2実施形態のベース部における空気の流れを説明する説明図(2)である。
【
図42】本発明の第2実施形態のベース部における空気の流れを説明する説明図(3)である。
【
図43】本発明の第2実施形態のリアフレーム部の外観を示す斜視図である。
【
図44】上面カバーを取り外した状態での斜視図である。
【
図45】リアフレーム部の内部を示す断面図である。
【
図46A】リアフレームダクトの斜視図(1)である。
【
図46B】リアフレームダクトの斜視図(2)である。
【
図47】リアカバーダクトASSYの斜視図である。
【
図48A】リアカバー外ダクトの斜視図(1)である。
【
図48B】リアカバー外ダクトの斜視図(2)である。
【
図49A】フロントフレーム部の内部構造を示す斜視図(1)である。
【
図49B】フロントフレーム部の内部構造を示す斜視図(2)である。
【
図50】本発明の第2実施形態のフロントフレーム部の内部構造を示す斜視図である。
【
図51】本発明の第2実施形態のマフラの配設状態を示す斜視図である。
【
図53】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す構成図である。
【
図54】本発明の第2実施形態である第1給気室の空気の流れを説明する説明図である(1)。
【
図55】本発明の第2実施形態である第1給気室の冷却空気の流れを示す斜視図である(2)。
【
図56】本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す構成図である。
【
図57】冷却空気が第二連通路から第二電動ファンに流れる様子を示す斜視図(1)である。
【
図58】冷却空気が第二連通路から第二電動ファンに流れる様子を示す斜視図(2)である。
【
図59A】エンジン室及びエンジン装置部の空気が排風される様子を示す斜視図(1)である。
【
図59B】エンジン室及びエンジン装置部の空気が排風される様子を示す斜視図(2)である。
【
図59C】エンジン室及びエンジン装置部の空気が排風される様子を示す斜視図(3)である。
【
図60】本発明の第2実施形態のルーフパネルの裏面を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態につき詳細に説明する。なお、各図は、本実施形態を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態であるエンジン作業機を右側から見た内部構成図である。
エンジン作業機100は、特に、内燃機関としてのエンジン10と、冷却器としてのラジエータ11と、消音器としてのマフラ12と、燃料タンク13と、第一電動ファン17と、第二電動ファン18と、エアクリーナ19と、発電機20とを備える。エンジン作業機100の説明における「上下」、「前後」、「左右」は、
図1および
図2の矢印に従う。
【0023】
また、エンジン作業機100は、エンジン10及び発電機20が配設されるエンジン室1と、ラジエータ11及びマフラ12が配設されるエンジン装置部(エンジン装置室2)とに区画されている。エンジン室1とエンジン装置室2とが区画されているので、熱的影響が他方に及び難い。なお、本実施形態のエンジン装置部は、一つの空間(エンジン装置室2)からなる。
【0024】
エンジン10は、発電機20を駆動する。ラジエータ11は、エンジン10を循環する冷却水を熱交換する。マフラ12は、エンジン10の排気音を消音する。燃料タンク13は、エンジン10を駆動させる燃料を蓄える。第一電動ファン17は、エンジン室1を冷却する。第二電動ファン18は、エンジン装置室2を冷却するものであり、ラジエータ11の近傍に配設されている。エアクリーナ19は、エンジンに吸入する空気に含まれる塵や埃などを取り除くものである。発電機20は、エンジン10の機械的出力を電気的出力(電力)に変換する交流発電機である。
【0025】
エンジン装置室2では、第二電動ファン18が冷却風をラジエータ11に吹き付け、吹き付けられた空気で下流のマフラ12を冷却している。これにより、ラジエータ11の冷却能力がマフラ12の冷却能力よりも高くなる。第一給気室3は、エンジン10及び発電機20を冷却する外気(装置外から取り入れる空気)を取り入れる空間である。ルーフパネル排気口81は、筐体の上部に配設されており、ラジエータ11、マフラ12及びエンジン10で暖められた空気を排出する。燃料タンク13は、下部に配設されている。
【0026】
図2は、本発明の実施形態であるエンジン作業機を後方から見た内部構成図である。
エンジン作業機100は、外気が取り込まれる給気室(第一給気室3(
図1)、左右の第二給気室5,5、第三給気室7)が装置後部に集約されている。なお、後記するが、第一給気室3(
図1)及び第三給気室7には、エンジン室1に供給される空気(外気)が取り込まれ、第二給気室5には、エンジン装置室2に供給される空気(外気)が取り込まれるものである。エンジン室1に給気する第一給気室3及び第三給気室7と、エンジン装置室2に給気する第二給気室5とが区画されているので、冷却に必要な必要空気をエンジン室1とエンジン装置室2とに供給しやすくなる。
【0027】
図3は、本発明の実施形態であるエンジン作業機の外観を示す斜視図である。
エンジン作業機100は、本体部95(
図4参照)と、その本体部95にかぶせる化粧カバー96と、前部のフロントフレームドア72とを備えて構成される。本体部95は、ベース部30と、後部のリアカバー55及びリアドア58とを備える。化粧カバー96は、上面のルーフパネル80と、フロントサイドパネル74と、フロントサイドドア63と、リアサイドドア64と、リアサイドパネル53とを備えて構成される。ルーフパネル80は、ルーフパネル排気口81を有し、ベース部30にボルト止めされたフロントサイドパネル74とリアサイドパネル53とにボルト止めされる。
【0028】
リアサイドパネル53とフロントサイドパネル74とは、断面視L字状に形成されている。特に、リアサイドパネル53には、ルーバ52が取り付けられている。リアサイドパネル53の短辺端部は、リアフレーム51(
図4)の側面に当接する。左右のフロントサイドパネル74の左右の短辺端部は、その一方に抜き差し蝶番を備え、他方に係止部を備える。これらにより、左右のフロントサイドパネル74には、フロントフレームドア72が回転可能に取り付けられる。
【0029】
図4は、本発明の実施形態であるエンジン作業機の本体部の斜視図である。
本体部95は、ベース部30と、リアフレーム部50と、左右のドアフレーム61と、フロントフレーム部70と、内部ルーフパネル82とを備えて構成される。リアフレーム部50は、リアカバー55、リアドア58及びリアフレーム51を有する。フロントフレーム部70は、フロントフレーム71を有する。左右のドアフレーム61は、リアフレーム51とフロントフレーム71とにボルトで固定される。なお、リアフレーム部50の上面を覆う上面カバー57と、フロントフレーム部70の左右側面を覆うフロントフレームサイドカバー73とで、内部カバー97と称する。
【0030】
(ベース部)
図5は、本発明の実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示す平面図であり、
図6Aは、そのA−A断面図であり、
図6Bは、その斜視図であり、
図7は、その側面図である。
【0031】
ベース部30は、ベース仕切板31(
図5,6)と、後部両側の端板32(
図7)と、両側のL字部材33,33(
図5,7)と、両側のコ字(略U字)部材34,34(
図5,7)と、略L字部材36(
図6A)と、給気仕切ダクト37(
図6A)と、給気仕切ユニット40(
図5,6A,7)とを備えて構成される。ベース仕切板31は、エンジン室1と燃料タンク室とを区画するものである。ベース仕切板31は、コ字部材34に固定されている。コ字部材34の垂直部の後部には、格子状の孔が開口している開口部35(
図6A,7)が形成されている。端板32は、コ字部材34の後端部に溶接されている。
【0032】
L字部材33は、一面が開口部35に対向するように配置され、他面がコ字部材34の上部に溶接される。給気仕切ユニット40は、両側のコ字部材34,34の上面と平行な状態で、後記する各ベース側の受け部と、底部の略L字部材36の略L字部材受け部36aとに固定される。給気仕切ダクト37は、後記するように、給気仕切ユニット40に固定される。略L字部材36とコ字部材34の後部の垂直部と給気仕切ユニット40の平板40a(
図9)とベース部30の後部中央のベース端板30a(
図5,
図6A,
図6B)とで、直方体の空間が形成される。この直方体の空間が前記した第一給気室3である。言い換えれば、略L字部材36とコ字部材34と平板40a(
図9)とベース端板30aとで第一給気部容器を構成する。
【0033】
略L字部材36の垂直部上部端には、略L字部材受け部36aが後側方向に水平に曲げて設けられている。ベース部30の後部中央のベース端板30aの上部端には、ベース端板受け部30bが前側方向に水平に曲げて設けられている。コ字部材34の垂直部上部端には、内側方向に水平な部材として、断面L字のベース受け部30cが溶接されている。また、略L字部材受け部36aとベース端板受け部30bとベース受け部30cとは、水平になるように同じ高さになっている。なお、略L字部材36の表面は、角度αだけ傾斜しているので、雨水等による水滴が装置外に流れ出るようになっている。
【0034】
図8は、第1実施形態で使用される給気仕切ダクトの斜視図である。
給気仕切ダクト37は、平面視矩形状の平板37aと、平面視コ字状(略U字状)の内壁37b、この内壁37bの両端部に接続する平面視コ字状の側壁37c,37cとを備えている。一方の側壁37cと内壁37bとを接続する接続部と他方の側壁37cと内壁37bとを接続する接続部との間は、第一切欠部39が形成されている。なお、側壁37cは、板材の折り曲げで形成可能であるが、内壁37bは、平面視コ字部材(略U字部材)の一辺と平板37aとを溶接して形成する。また、第一切欠部39の反対側は、側壁も内壁も無い第二切欠部38が形成されている。
【0035】
図9は、給気仕切ユニットの斜視図である。
給気仕切ユニット40は、平面視矩形状の平板40aと、リアフレーム51の内壁(図示なし)に固定する固定部40hを備え、発電機20に外気を案内する案内板40bの端部とを接合して構成される。案内板40bは、半円状の案内部45,45が形成された一対の前後板と、その一対の前後板の2辺を繋ぐ一対の横板とから構成される。案内板40bは、断面視矩形状の管体(矩形管体)でもある。平板40aには、格子状に開口した第2開口部43が案内板40bの内側に形成されており、格子状に開口した第1開口部42が2つ、案内板40bの外側に形成されている。また、給気仕切ユニット40には、給気仕切ダクト37の固定部37d(
図8)を固定するため、複数のネジ孔40cが形成されている。
【0036】
図10〜
図12は、第1実施形態のベース部における空気の流れを説明する説明図である。
図11は、
図10の状態に給気仕切ダクト37を追加し、
図12は、
図11の状態に給気仕切ユニット40を追加している。
図10において、ベース部30の両側から取り入れられる外気は、L字部材33とコ字部材34との間を垂直に上昇し、コ字部材34に形成された開口部35を通過する。開口部35を通過した外気は、給気仕切ダクト37(
図11)と略L字部材36(
図10)との間に形成された空間(第一給気室3)に流れ込む。
【0037】
左右の開口部35と略L字部材36との間の空間(第一給気室3)に流れ込んだ外気は、
図11に示すように、給気仕切ダクト37の第二切欠部38及び第一切欠部39を通過する。第一切欠部39を通過した空気は、
図12において、給気仕切ユニット40の第2開口部43を介して矩形管体として機能する案内板40bの内部を上昇する。なお、矩形管体として機能する案内板40bを第三連通路15(
図28)と称する。また、第二切欠部38を通過した空気は、給気仕切ユニット40の第1開口部42,42を介して上昇し、第一電動ファン17を介して、エンジン室1に流入する。つまり、給気仕切ダクト37は、取り込まれた外気を矩形管体(案内板40b)の内部を上昇する空気と、案内板40bの外部を上昇する空気とに分岐させる。
【0038】
図13(a)は、発電機の配設状態を示す平面図であり、
図13(b)は、その側面図である。
発電機20は、円筒形状であり、発電機脚部22に防振支持部材(図示なし)を介して、発電機固定台座30d(
図6A)に固定される。発電機20は、不図示の発電機ファンを内蔵している。発電機20の外周には、吸気口20a及び排気口20bが形成されている。吸気口20a及び排気口20bは、ゴミ等の侵入を防止し、回転部からの危険防止のため保護カバー25a,25bが取り付けられている。吸気口20aは、給気仕切ユニット40の案内板40b(
図9)で塞がれており、案内板40bの内部を上昇する空気を吸気する。つまり、案内部45,45は、発電機20に冷却空気を導入する空気導入部として機能する。排気口20bから排出された空気は、エンジン室1に流入する。
【0039】
図14は、保護カバーの平面図である。
保護カバー25a,25bは、多数の孔が網目状に形成された金属薄板である。保護カバー25a,25bは、半円状又は円弧状に曲げられて、発電機20の吸気口20a及び排気口20bに固定される。尚、保護カバー25bの形状は
図13(b)のように、保護カバー25aを長くして両端部同士を係止できる構造とする。
【0040】
図15(a)は、吸音材を貼付した給気仕切ユニットを前方から見た図であり、
図15(b)は、側面から見た図であり、
図15(c)は、後方から見た図である。
給気仕切ユニット40の案内板40bの各面に吸音材26が貼付されている。つまり、案内板40bには、前後板材(前面40d,後面40e)の表裏と、左右の板材(左右面40f)の上部の内側40gとに吸音材26が貼付されている。前面40d及び後面40eの表裏の吸音材26は、案内板40bの半円部の上部にまで延設されている。これにより、発電機20は、延設部26aを緩衝材として振動による案内部45との干渉から保護される。
【0041】
(リアフレーム部)
図16(a)は、リアフレーム部の外観を示す斜視図であり、
図16(b)は、上面カバーを取り外した状態でのリアフレーム部の斜視図である。
リアフレーム部50は、リアフレーム51と、ファンサイドカバー54(
図16(b))と、リアカバー55と、リアドア58と、上面カバー57と、制御箱90(
図16(b))とを備える。リアフレーム部50は、上面カバー57を取り外すと、制御箱90が露出する。
【0042】
リアフレーム51は、略直方体形状であり、突出部51aが形成されている。リアフレーム51の内部には、制御箱90が配設される。突出部51aには、第一電動ファン17が取り付けられる。なお、突出部51aには、点検用のファンサイドカバー54が取り付けられる開口部51b(
図16(b))が形成されている。なお、突出部51aの上部は、開放している。リアカバー55は、リアフレーム51に固定されている。リアドア58は、開閉可能にリアフレーム51に固定されている。リアドア58を開扉すると、開扉可能な制御板90a(
図17)が露出し、制御板90aを開扉すると、制御箱90が露出する。
【0043】
図17は、リアフレーム部の内部を示す断面図である。
リアフレーム部50の上部には、第一電動ファン17と制御箱90とが配設され、リアフレーム部50の下部には、発電機20が配設される。また、リアカバー55には、後記するようにリアカバーダクト59が取り付けられている。リアカバーダクト59の上部に形成された開口部59a(
図20参照)から流れ出る冷却空気は、第一電動ファン17と制御箱90との間の空間を介して第一電動ファン17に取り込まれる。
【0044】
図18(a)は、リアカバーの内面側の斜視図であり、
図18(b)は、外面側の斜視図である。
リアカバー55は、略矩形状であり、2つの長辺(上下の辺)に側壁55bが形成されており、2つの短辺(左右の辺)に側壁55cが形成されている。下部の側壁55bには、長方形状の開口部55aが形成されている。リアカバー55には、リアカバーダクト59を取り付けるためのスタッドボルト(不図示)が溶接されている。長辺の側壁55bは、断面視L字状に形成されており、上部面がリアフレーム51(
図16)に取り付けられ、下部面がベース部30に取り付けられる取付面として機能する。
【0045】
図19(a)は、リアカバーダクトの外面側の斜視図であり、
図19(b)は、内面側の斜視図である。
リアカバーダクト59は、リアカバー55よりも小さな矩形状の平面部59eと、その平面部59eの一方の長辺(上辺)及び2つの短辺(左右の辺)とに側壁59dが形成されている。左右の辺の側壁59dは、断面視L字状に形成されており、左右二面がリアカバー55(
図18)に取り付けられる取付面として機能する。
【0046】
リアカバーダクト59の他方の長辺は、側壁が形成されておらず、切欠部59bとなっている。切欠部59bには、複数の整流板59cが短辺に平行に設けられている。また、平面部59eには、開口部59aが形成されている。開口部59aは、一方の長辺(上辺)の近傍、つまり切欠部59bの反対側に形成されている。
【0047】
図20は、リアカバーにリアカバーダクトを取り付けた状態を示す斜視図である。
リアカバーダクト59は、リアカバー55の内面に固定される。このとき、側壁59dの取付面は、リアカバー55の内面に当接する。また、リアカバーダクト59の切欠部59bは、開口部55aが形成されている側壁55bに接触させる。これにより、リアカバーダクト59の開口部59aは、リアカバー55の開口部55aの反対側に位置する。また、リアカバーダクト59を設けることにより、装置内部で発生する騒音が開口部55aから漏れにくくなる。
【0048】
図21は、リアカバー部における空気の流れを説明する説明図である。
リアカバーダクト59は、リアカバー55(
図20)の内面に固定されている。リアカバー55の開口部55a(
図20)から流入する外気は、リアカバーダクト59の切欠部59bを介して、リアカバーダクト59とリアカバー55との間の空間(第三給気室7(
図2))を上昇する。そして、上昇した空気は、リアカバーダクト59の開口部59aを介して、第一電動ファン17と制御箱90との間の空間に向かう。つまり、第三給気室7を上昇した空気は、給気仕切ユニット40の第1開口部42から上昇する空気(
図12)と合流する。
【0049】
(フロントフレーム部)
図22(a)は、フロントフレーム部を前方から見た斜視図であり、
図22(b)は、後方から見た斜視図である。
フロントフレーム部70は、フロントフレーム71と、フロントフレームサイドカバー73と、フロントフレーム仕切板75と、フロントフレーム上面カバー79とを備える。フロントフレーム71は、ベース部30に固定される直方体状の筐体である。フロントフレームサイドカバー73は、フロントフレーム71の左右側面に取り付けられる。フロントフレーム仕切板75は、フロントフレーム71の上面前部を塞ぐ。フロントフレーム上面カバー79は、フロントフレーム71の上面後部を塞ぐ。
【0050】
図23は、フロントフレーム部の内部構造を示す斜視図であって、
図22の状態からフロントフレーム部70のフロントフレームサイドカバー73、フロントフレーム上面カバー79及びマフラ12(
図24)を取り外した状態を示している。
【0051】
フロントフレーム71には、第二電動ファン取付ブラケット77がボルト止めされており、さらに、図示しないラジエータ取付ブラケットが2つ溶接されている。ラジエータ取付ブラケットには、ラジエータ11が取り付けられている。第二電動ファン取付ブラケット77には、ラジエータ11を冷却する第二電動ファン18が取り付けられている。第二電動ファン取付ブラケット77は、略直方体形状であり、前面、及び4つの側面が開口している。なお、後記するが、空気は、4つの側面開口部77a(
図29)から流入する。
【0052】
フロントフレーム71の左右側面の各々には、断面視コ字状(略U字状)の2つの溝部が併設されている。2つの溝部は、フロントフレームサイドカバー73(
図22(a))に覆われることにより、第一排風路8及び第二排風路9として機能する。第一排風路8と第二排風路9とに区画・分離されることにより、排風同士の合流が避けられ、排風の乱流や逆流が防止される。
【0053】
第一排風路8の下部には、エンジン室1に連通する開口部8aが形成されている。第二排風路9の下部には、エンジン装置室2(
図24)に連通する開口部9aが形成されている。また、第一排風路8の裏面(フロントフレーム71の内面)の下部には、断熱材27aが貼り付けられている。第二排風路9の内面(フロントフレーム71の外面)には、断熱材27bが貼り付けられている。
【0054】
図24は、マフラの配設状態を示す斜視図である。
図24は、
図23の状態から第二電動ファン18と、ラジエータ11と、第二電動ファン取付ブラケット77と、ラジエータ取付ブラケット(不図示)と、フロントフレーム仕切板75と断熱材27a,27bとを取り外した状態を示している。
フロントフレーム71には、マフラブラケット14が取り付けられており、そのマフラブラケット14には、マフラ12が取り付けられている。つまり、フロントフレーム71の内部空間は、マフラ12及びラジエータ11を収納するので、エンジン装置室2として機能する。
【0055】
マフラ12は、インレットパイプ12aと、テールパイプ12cとが接続されている。インレットパイプ12aには、エギゾーストパイプ12bが接続されている。インレットパイプ12aは、右側の開口部9aを通過して第二排風路9に敷設されている。この構造により、第二排風路9は、エンジン装置室2で加熱された空気を排風すると共に、インレットパイプ12aの熱も排風する。エギゾーストパイプ12bは、第二排風路9の上部において、L字状に屈曲し、第一排風路8の上部を略水平に貫いている。また、断熱材27b(
図23)は、インレットパイプ12aの輻射熱を断熱し、後記する、第二電動ファン18に向う空気(F25)(
図27)が高温にならないようにする。テールパイプ12cは、左側の第二排風路9に敷設されている。
【0056】
また、フロントフレーム71の後方下部には、傾斜面71aが形成されている。この傾斜面71aの後方は、エンジン室1であり、エンジン室1の空気は開口部8aを通じて第一排風路8に流れ込む。また、マフラ12は第一排風路8の裏面(フロントフレーム71の内面)に配設されているので、断熱材27a(
図23)は、マフラ12の輻射熱を断熱し、第一排風路8が加熱しないようにし、さらに後記する第二連通路6を通過する空気(F24)(
図27)が高温にならないようにする。さらに、フロントフレームサイドカバー73の第一排風路8と、第二排風路9側に断熱材(図示なし)を貼ることで、後記する、第二連通路6を通過する空気(F23),(F24)(
図27)が高温にならないようにしている。
【0057】
(サイドドア部)
図25は、サイドドア部の構造を示す斜視図である。
サイドドア部60は、化粧カバー96(
図3)に含まれるものであり、ドアフレームシールド62と、2つのサイドドアダクト65と、フロントサイドドア63と、リアサイドドア64と、トリムシール66(
図26)とを備えて構成される。なお、
図25には、サイドドア部60以外に、リアフレーム51及びフロントフレーム71が記載されている。また、サイドドアダクト65とフロントサイドドア63との組合せと、サイドドアダクト65とリアサイドドア64との2つの組合せがあるが、一方のみ図示している。また、図示のドアフレーム61は、前記したように、本体部95(
図4)に含まれる。
【0058】
ドアフレームシールド62には、矩形状の2つの開口部62a,62bが形成されている。ドアフレームシールド62は、フロントサイドパネル74及びリアサイドパネル53に固定される。フロントサイドドア63及びリアサイドドア64は、蝶番67(
図26)で開閉可能にドアフレームシールド62に取り付けられる。サイドドアダクト65は、フロントサイドドア63及びリアサイドドア64の内面に取り付けられる。サイドドアダクト65の側面はフロントサイドドア63及びリアサイドドア64と略同一サイズである。サイドドアダクト65は、中空であり、内部の隙間D1は、リアサイドパネル53とリアフレーム51との隙間D2と同一(D1=D2)である。これにより、リアサイドパネル53とリアフレーム51との間は、第二給気室5(
図2)として機能する。なお、リアサイドパネル53のルーバ用開口部53bには、ルーバ52(
図3)が取り付けられる。
【0059】
また、サイドドアダクト65の外側面(フロントサイドドア63及びリアサイドドア64に対向する面)は、遮音壁65aとして機能する。サイドドアダクト65は、フロントサイドドア63及びリアサイドドア64の内側に設けられている。このため、エンジン室1の温度がフロントサイドドア63及びリアサイドドア64の表面まで伝導しにくくなる。また、第二連通路6(
図27)は、第一連通路4(
図27)と分離しているので、防音効果もある。さらに、サイドドアダクト65のエンジン室1(
図1)側に断熱材(図示なし)が貼られている。この断熱材により、エンジン室1からの熱流を遮断でき、後記する第二連通路6を通過する空気(F23),(F24)(
図27)が高温にならないようにできる。
【0060】
フロントサイドドア63及びリアサイドドア64を閉扉すると、サイドドアダクト65がドアフレーム61と当接し、フロントサイドドア63及びリアサイドドア64がドアフレーム61と当接する。これにより、サイドドアダクト65は、ドアフレームシールド62とドアフレーム61との間に収容される。これにより、サイドドアダクト65は、リアサイドパネル53のルーバ用開口部53bから流れ込んだ外気をフロントサイドドア63とフロントフレーム71の側面との間に送り込む第二連通路6(
図27)として機能する。
【0061】
図26は、サイドドア部の詳細構造を示す斜視図である。
前記したように、サイドドア部60は、サイドドアダクト65を接合したフロントサイドドア63及びリアサイドドア64が蝶番67でドアフレームシールド62に開閉可能に取り付けられる。また、閉扉時のサイドドアダクト65は、ドアフレームシールド62とドアフレーム61との間に納まる。サイドドアダクト65とドアフレーム61との間からエンジン室1の空気を逃がさないように、ドアフレーム61には、トリムシール66が設けられている。
【0062】
図27は、本発明の実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す斜視図であり、
図28は、本発明の実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す構成図である。
コ字部材34の開口部35から吸気される外気(F1)は、略L字部材36(
図6A,10)と給気仕切ダクト37(
図6A,11)との間の空間(第一給気室3)に取り込まれる。第一給気室3に取り込まれた外気は、給気仕切ダクト37の第一切欠部39と、第二切欠部38とで分岐する(
図11)。第二切欠部38を通過した空気は、給気仕切ユニット40の第1開口部42(
図12)を通過して(F11)、リアカバー55と給気仕切ユニット40の案内板40bの外部及び発電機20との間(第一連通路4)に流入する。一方、第一切欠部39を通過した空気は、給気仕切ユニット40の第2開口部43(
図12)、矩形管体(案内板40b)、空気導入部(案内部45)を通過して(F12)、発電機20の吸気口20a(
図13(b))に取り込まれる。
【0063】
次に、リアカバー55の開口部55a(
図18(a))から流入する外気は、リアカバー55とリアカバーダクト59との間の空間を上昇する(F31)。リアカバー55とリアカバーダクト59との間を第三給気室7と称する。第三給気室7を上昇した空気は、リアカバーダクト59の開口部59a(
図20)、リアカバー55と発電機20との間を介して、
図17で説明したように、第一電動ファン17と制御箱90との間の空間に流れ出る。ここで、リアカバー55と発電機20との間の空間や第一電動ファン17と制御箱90との間の空間を第一連通路4と称する。また、第三給気室7の外気は、リアカバー55と発電機20との間に流れ出ることにより、第一給気室3からの気流F11と合流する。つまり、第一給気室3に第三給気室7を介して取り込んだ外気を合流させることで、第一連通路4を通過する冷却風を増加させる。
【0064】
第一連通路4に流れ込んだ空気(F32)は、第一電動ファン17によって、エンジン室1に送り込まれる。なお、エンジン室1に配設された発電機20の発電機吸気口に流れ込んだ空気は、発電機排出口からエンジン室1に排出される。
【0065】
次に、ルーバ52を介して、リアサイドパネル53とリアフレーム51との間の空間(第二給気室5)に取り込まれた外気(F21)は、2つのサイドドアダクト65(第二連通路6)を通過する(F22,F23)。サイドドアダクト65を通過した空気は、フロントサイドパネル74とフロントフレームサイドカバー73(
図29)との間を流れ(F24)、第二電動ファン18に向かう(F25)。なお、フロントサイドパネル74とフロントフレームサイドカバー73との間の空間も第二連通路6に含まれる。
【0066】
第二連通路6は、開閉扉(フロントサイドドア63、リアサイドドア64)の内側に設けられているので、温度の高いエンジン室1からの熱は開閉扉に伝わり難い。また、第二連通路6は、第一連通路4と区画されているので、防音効果も得られる。また、第二連通路6は、第一排風路8及び第二排風路9から遮熱されているので、冷却風の温度上昇を抑えることができる。
【0067】
図29は、冷却空気が第二連通路から第二電動ファンに流れる様子を示す斜視図である。
フロントサイドパネル74(
図25)とフロントフレームサイドカバー73との間(第二連通路6)を流れた空気は、フロントフレーム前面カバー76の前面、第二電動ファン取付ブラケット77の4箇所の側面開口部77aを介して、第二電動ファン18に吸い込まれる。
【0068】
図30は、エンジン室及びエンジン装置室の空気が排風される様子を示す斜視図である。
エンジン室1内の空気は、開口部8aを介して第一排風路8に流入し、第一排風路8を上昇する。また、エンジン装置室2内において、第二電動ファン18がラジエータ11(
図1)に吹き付けた空気は、フロントフレーム71の後面71bに沿って降下し(F26)、フロントフレーム前面カバー76の裏面に沿いつつ、開口部9aから流出する(F27)。そして、開口部9aから流出した空気は、第二排風路9を上昇する。また、第一排風路8と第二排風路9との区画・分離によって、排風同士の合流が避けられ、排風の乱流や逆流が防止される。
【0069】
(ルーフパネル)
図31は、ルーフパネルの裏面を示す斜視図である。なお、ルーフパネルの表面は、
図3の斜視図に示されている。
ルーフパネル80(
図27)は、内面の両側に設けた開口部80aと、中央部の開口部80bと、外面に設けたルーフパネル排気口81(
図3,
図27)とを備える。なお、前記したように、フロントフレーム71(
図22(a))には、フロントフレーム仕切板75及びフロントフレーム上面カバー79が取り付けられており、本体部95(
図4)には、内部ルーフパネル82が設けられている。
【0070】
第一排風路8(
図30)及び第二排風路9(
図30)を上昇した空気は、フロントフレーム仕切板75、フロントフレーム上面カバー79及び内部ルーフパネル82と、ルーフパネル80との間を通流し、両側の開口部80a,80bを介してルーフパネル排気口81から排出される。
【0071】
(第2実施形態)
第1実施形態のエンジン作業機100では、エンジン装置部を一つの空間(エンジン装置室2)とし、一つの空間にマフラ12及びラジエータ11の双方を配設していた。第2実施形態では、エンジン装置部内を、ラジエータ11が配設されるラジエータ室と、マフラ12が配設されるマフラ室とに区画している。
【0072】
図32は、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機を右側から見た内部構成図である。
エンジン作業機200は、前記第1実施形態のエンジン作業機100と同様に、内燃機関としてのエンジン10と、冷却器としてのラジエータ11と、消音器としてのマフラ12と、燃料タンク13と、第一電動ファン17と、第二電動ファン18と、エアクリーナ19と、発電機20とを備える。エンジン作業機200は、エンジン10及び発電機20が配設されるエンジン室1、マフラ12が配設されるマフラ室103、およびラジエータ11が配設されるラジエータ室104の3室に区画されている点でエンジン作業機100と相違する。ここで、マフラ室103とラジエータ室104とは、仕切板傾斜面171a及び仕切板171f(
図59B参照)で区画されている。なお、マフラ室103とラジエータ室104を合わせてエンジン装置部102と称する。
【0073】
前記第1実施形態のエンジン作業機100は、
図28に示すように、第一給気室3の開口部35と、第二給気室5のルーバ52と、第三給気室7の開口部55a(
図18(a))とから外気を取り込んでいた。一方、本実施形態のエンジン作業機200は、
図32に示すように、第一給気室3の開口部35の前段に、さらに開口部105aを有した吸気分岐室101を備えている。つまり、エンジン作業機200は、吸気分岐室101の開口部105aと、第二給気室5のルーバ52と、第三給気室7の開口部55aとから外気を取り込んでいる。
【0074】
吸気分岐室101は、
図33に示すように、ベースサイド部材105とコ字部材134との間の空間である。ベースサイド部材105には、開口部105a(
図32,34,
図38B,
図56)が形成されており、コ字部材134には、開口部134a(
図35、
図36,
図40)が形成されている。なお、吸気分岐室101は、ベースサイドダクト(第一ダクト)とも称する。吸気分岐室101は、開口部105aから取り入れた外気を前後に分岐する。前方に分岐された外気は、開口部134aを介して第二連通路6(
図56)の前側に送り込まれ、後方に分岐された外気は、開口部35(
図37B,
図40,
図56)を介して第一給気室3に送り込まれる。
【0075】
図33は、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機を後方から見た内部構成図である。
エンジン作業機200は、前記第1実施形態のエンジン作業機100と同様に、複数の給気室(第一給気室3(
図1)、左右の第二給気室5,5、第三給気室7)を備えている。さらに、エンジン作業機200は、吸気分岐室101と、リアフレームダクト155とを左右それぞれに備えている。リアフレームダクト155は、第二給気室5の空気を、開口部151a(
図35)を介して取り込み、第一連通路4(
図56)に流す
【0076】
図34は、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の外観を示す斜視図である。
エンジン作業機200は、本体部195(
図35参照)と、その本体部195にかぶせる化粧カバー110と、前部のフロントフレームドア72とを備えて構成される。本体部195は、ベース部130(
図35)と、後部のリアカバー55及びリアドア58とを備える。化粧カバー110は、上面のリアルーフパネル106、センタールーフパネル107及びフロントルーフパネル108と、フロントサイドパネル74と、フロントサイドドア63と、リアサイドドア64と、リアサイドパネル53とを備えて構成される。フロントルーフパネル108には、ルーフパネル排気口109が形成されている。なお、リアルーフパネル106、センタールーフパネル107及びフロントルーフパネル108は、前記第1実施形態のルーフパネル80に相当する。
【0077】
図35は、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の本体部の斜視図である。
本体部195は、前記第1実施形態の本体部95と同様に、ベース部130と、リアフレーム部150と、左右のドアフレーム61と、フロントフレーム部170と、内部ルーフパネル182と、内部カバー97とを備えて構成される。リアフレーム部150は、リアカバー55、リアドア58及びリアフレーム151を有する。なお、ベース部130には、前記したベースサイド部材105(
図34)が含まれる。
【0078】
また、内部ルーフパネル182の上面には、開口部182aが形成されている。開口部182aと連通している第一電動ファン17が、内部ルーフパネル182と化粧カバー110との間の空気を第一連通路4内に流す。これにより、センタールーフパネル107内にこもった空気が排出される。また、コ字部材134の上面前側には、開口部134aが形成されている。開口部105a(
図32,
図38B,
図38C)から取り込まれた外気は、吸気分岐室101を通って開口部134aに流入する。リアフレーム151の側面には、開口部151aが形成されている。ルーバ52(
図34)から取り込まれた外気は、リアサイドパネル53とリアフレーム151との間の空間を通って開口部151aに流入する。このように、開口部182a,134a,151aの空気流入口あるいは空気排出口は、二重構造の内側にある。このため、防音効果が高い。
【0079】
また、内部カバー97には、上面カバー57,フロントフレームサイドカバー73及びラジエータガード111が含まれる。ラジエータガード111は、ルーフパネル排気口109から侵入する異物からラジエータ11を保護するために設けている。
【0080】
(ベース部)
図36は、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示す平面図である。また、
図37Aは、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機のベース部の構成を示すB−B断面図であり、
図37Bは、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機のベース部を後方から見た図である。
【0081】
ベース部130は、前記第1実施形態のベース部30(
図5)と同様に、ベース仕切板31(
図36)と、後部両側の端板32(
図37B)と、両側のコ字(略U字)部材134,134と、略L字部材36(
図37A)と、給気仕切ダクト137(
図37A,
図39)と、給気仕切ユニット40(
図9)とを備えて構成される。また、コ字部材134には、後部側面に開口部35が形成されている。
【0082】
さらに、本実施形態のベース部130は、ベースサイド部材105,105を両側に備えていて、それを取り付ける受け部材131が四隅の端板32の裏側に備えられている。ベースサイド部材105には、導入板105f(
図38C)が形成されており、開口部105a(
図38B,
図38C)が前後方向中央部の下部に形成されている。また、前記したように、コ字部材134には、開口部134aが前部上面に形成されている点でも前記第1実施形態のコ字部材34(
図7)と相違する。
【0083】
図38A乃至
図38Cは、本発明の第2実施形態で使用するベースサイド部材の外観を示す斜視図である。
ベースサイド部材105は、断面視略L字状の部位を有する板材であり、L字状部分の長辺側105bの端部には、延在部105cが形成されている。言い換えれば、ベースサイド部材105は、断面視略Z字状に形成されている。延在部105cは、コ字部材134(
図35,
図40)の上面に取り付けられる部位であり、複数のねじ孔105dが形成されている。また、L字状部分の短辺側105eの面には、前後方向中央部に開口部105a(
図38B)が形成されている。なお、L字状部分の短辺側105eの面は、長辺側105bの面に対して傾斜しており、
図37Aに示すように、ベース部130の側面から視認可能である。
【0084】
ベースサイド部材105の長辺側105bの後部には、導入板105fが形成されている。また、ベースサイド部材105の前部には、開口部134aの位置に合わせて、遮蔽板105gが形成されている。遮蔽板105gにより、吸気分岐室101(
図32,
図33)に給気された外気がスムーズに開口部134aに入り込むようになる。さらに、ベースサイド部材105の開口部105aの両側には、分岐板105h,105hが形成されている。
【0085】
図39は、本発明の第2実施形態で使用される給気仕切ダクトの斜視図である。
給気仕切ダクト137は、前記第1実施形態の給気仕切ダクト37(
図8)に相当するものである。給気仕切ダクト137は、平面視矩形状の平板137aと、平面視コ字状(略U字状)の内壁137bと、この内壁137bの両端部に接続する平面視L字状の側壁137c,137cとを備える。内壁137b及び側壁137cには、固定部137dが延在している。内壁137bは、中央壁137eと両端壁137f,137fとから構成されている。側壁137cと両端壁137fとで、第一切欠部139,139が形成されており、内壁137bには、第二切欠部138が形成されている。
【0087】
図40に示すように、コ字部材134とベースサイド部材105との間には、空間が形成されている。この空間には、ベースサイド部材105の開口部105aから外気が流入する。当該空間に流入した外気(空気)は、分岐板105h,105hの間を上昇する。分岐板105h,105hの間を上昇した空気は、コ字部材134の上面部に当たって、前後方向に分岐する。つまり、コ字部材134とベースサイド部材105との間に形成された空間は、吸気分岐室101(
図32,
図33)として機能する。前方に分岐した空気は、開口部134aを介して上昇して第二連通路6(
図56)に流れ、後方に分岐した空気は、開口部35を介して第一給気室3に流れる。
【0088】
図41に示すように、開口部35を通じて第一給気室3(
図40)に流れ込んだ空気は、給気仕切ダクト137の第一切欠部139と第二切欠部138との双方に流入し、それぞれで分岐した空気は、上昇する。
【0089】
第二切欠部138(
図41)に流入した空気は、
図42に示すように、給気仕切ユニット40の第2開口部43を通って矩形管体(案内板40b)の内部を上昇する。また、第一切欠部139に流入した空気は、給気仕切ユニット40の第1開口部42,42を通って上昇する。つまり、給気仕切ダクト137(
図39,
図41)は、取り込まれた外気を矩形管体(案内板40b)の内部を上昇する空気と、案内板40bの外部を上昇する空気とに分岐させる。
【0090】
(リアフレーム部)
図43及び
図44は、リアフレーム部の外観を示す斜視図である。なお、
図44は、
図43に対して上面カバー57を取り外した状態を示したものである。
【0091】
リアフレーム部150は、前記第1実施形態と同様に、リアフレーム151と、ファンサイドカバー54(
図44)と、リアカバー55と、リアドア58と、上面カバー57と、制御箱90(
図44)とを備える。
図43の上面カバー57を取り外すと、
図44に示すように、制御箱90が露出する。ここで、リアフレーム151の両側には開口部151aが形成されており、左側には点検用開口部151bが形成されている点で前記第1実施形態のリアフレーム50(
図16)と相違する。点検用開口部151bは、点検用カバー153で塞がれる。
【0092】
図45は、リアフレーム部150の内部を示す断面図であり、
図46A,
図46Bは、リアフレームダクトの斜視図である。
リアフレーム部150は、さらに、第二ダクトとしてのリアフレームダクト155を有している点でも前記第1実施形態のリアフレーム50(
図17)と相違する。リアフレームダクト155は、第二給気室5(
図33)に取り込まれた外気をリアフレーム内に取り込む通路である。これにより、ルーバ52で取り込まれた外気が開口部151a及び第一連通路4(
図54)を介して第一電動ファン17に流れる。
【0093】
リアフレームダクト155(
図46A,
図46B)は、断面視コ字状の板材155b、傾斜面155c及び整流板155aを備えている。傾斜面155cは、開口部151aを介して取り込まれた空気を徐々に上昇させる。整流板155aは、上昇した空気の乱流発生を抑制する。
【0094】
図47は、リアカバーダクトASSYの斜視図であり、
図48A及び
図48Bは、リアカバー外ダクトの斜視図である。
リアカバーダクトASSY157は、リアカバー55(
図18(a)(b))と、リアカバーダクト59(
図19(a)(b))と、リアカバー外ダクト156とを備える。つまり、リアカバーダクトASSY157は、リアカバーダクト59を取り付けたリアカバー55(
図20)に対して、さらにリアカバー外ダクト156を取り付けたものである。
【0095】
リアカバー外ダクト156(
図48A,
図48B)は、箱状に形成されたものであり、リアカバー55に取り付けられる。リアカバー外ダクト156には、矩形状の2つの開口部156a,156aと、切欠部156bとが形成されている。開口部156a,156aは、開口部59a(
図20)から取り込まれた外気を通過させる部位である。切欠部156bは、底面に形成されている。
【0096】
(フロントフレーム部)
図49A及び
図49Bは、フロントフレーム部の内部構造を示す斜視図である。
フロントフレーム部170は、前記第1実施形態のフロントフレーム70(
図22)と同様に、フロントフレーム171と、フロントフレームサイドカバー73と、フロントフレーム仕切板75,75とを備える。しかしながら、フロントフレーム部170は、前記第1実施形態で設けていたフロントフレーム上面カバー79(
図22(b))を備えていない。
【0097】
また、フロントフレーム171の後部側には、開口部171bが形成されている。開口部171bは、機内ガード172,173で塞がれる。エンジン室1の空気F33(
図59C)は、開口部171bを通じてマフラ室103に取り込まれる。機内ガード172,173は、機内で破損した破損物がエンジン室1からマフラ室103に飛び出すことを防いでいる。なお、マフラブラケット14(
図49B)が露出する点でも前記第1実施形態と相違する。
【0098】
図50は、本発明の第2実施形態のフロントフレーム部の内部構造を示す斜視図である。
フロントフレーム171は、左右それぞれに形成されたコ字状(略U字状)の第二排風路9と、右側のみに形成されたコ字状の第一排風路8とを備えている。第二排風路9は、下部に形成された開口部9aを通じてマフラ室103(
図51)に連通している。また、フロントフレーム171には、仕切板傾斜面171aが形成されており、仕切板傾斜面171aがマフラ室103とラジエータ室104とを区画している。第二排風路9の内面(排風路内)には、断熱材127bが貼付されている。また、第一排風路8には、上部に開口部171c及び点検口171dが形成されている。
【0099】
図51は、本発明の第2実施形態のマフラの配設状態を示す斜視図であり、
図52は、フロントフレーム部の側面図である。
図51は、
図50に示すフロントフレーム部からラジエータ11,第二電動ファン18及びフロントフレーム仕切板75,75、断熱材127bを取り除き、マフラ12を装着した状態を示した図である。なお、
図51には、フロントフレーム171に形成された第二電動ファン取付部171eが露出している。
【0100】
マフラ12には、前記第1実施形態と同様に、インレットパイプ12aと、テールパイプ12cとが接続されている。インレットパイプ12aは、エギゾーストパイプ12bを介してエンジン10に接続されている。インレットパイプ12aは、右側の開口部9aを通過して第二排風路9に敷設されている。エギゾーストパイプ12bは、第二排風路9の上部において、L字状に屈曲し、第一排風路8の上部を略水平に貫いている。テールパイプ12cは、左側の第二排風路9に敷設されている。
【0101】
(サイドドア部)
サイドドア部60(
図25,
図26)は、前記第1実施形態と同一であり、ドアフレームシールド62と、2つのサイドドアダクト65と、フロントサイドドア63と、リアサイドドア64と、トリムシール66(
図26)とを備えている。なお、
図25のドアフレーム61は、本体部95(
図4)に含まれており、リアサイドパネル53は、リアフレーム部150に含まれる。
【0102】
図53は、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す構成図である。また、
図54,
図55は、本発明の第2実施形態である第1給気室の冷却空気の流れを示す斜視図である。
【0103】
リアカバー55の開口部55a(
図18(a)参照)から流入した外気(F31)は、切欠部59bを介してリアカバー55とリアカバーダクト59との間を上昇する(
図55)。上昇した空気(F31)は、リアカバーダクト59の開口部59aを介して、リアカバーダクト59とリアカバー外ダクト156との間に至る。つまり、開口部55aから流入した外気は、リアカバー55とリアカバー外ダクト156との間に給気される。このリアカバー55とリアカバー外ダクト156との間の空間を第三給気室7(
図55)と称する。
【0104】
第三給気室7に給気された空気は、リアカバー外ダクト156の2つの開口部156a,156aを介して、リアフレームダクト155の板材155bと、給気仕切ユニット40の案内板40bとの間を通過する。言い換えれば、第三給気室7に給気された空気は、リアカバー55と矩形管体(案内板40b)の外部との間を通過する。案内板40bとリアフレームダクト155との間に流入した空気は、第一電動ファン17によりエンジン室1に取り込まれる。
【0105】
また、ルーバ52からリアサイドパネル53(
図34)とリアフレーム151(
図35)との間に取り込まれた外気は、開口部151aに流入する。開口部151a(
図35,
図43,
図44)を介して取り込まれた空気は、リアフレームダクト155の傾斜面155cを沿って上昇する(F3)。言い換えれば、開口部151aを介して取り込まれた空気は、リアフレームダクト155を介して、リアカバー55と矩形管体(案内板40b)の外部及び発電機20との間に取り込まれる。リアカバー55と矩形管体(案内板40b)の外部及び発電機20との間の空間を第一連通路4と称する。
【0106】
図56は、本発明の第2実施形態であるエンジン作業機の冷却空気の流れを示す構成図である。
ベースサイド部材105の開口部105aから流入した外気(F0)は、吸気分岐室101の内部で、開口部134aに向かう空気(F13)と、開口部35に向かう空気(F1)とに分岐する。
【0107】
開口部35を介して第一給気室3に取り込まれた空気(F1)は、給気仕切ダクト137の第一切欠部139と、第二切欠部138とで分岐する(
図41)。第一切欠部139を通過した空気は、給気仕切ユニット40の第1開口部42を通過して(F11)、第一連通路4に流入する。一方、第二切欠部138を通過した空気は、矩形管体(案内板40b)を通過して(F12)、発電機20の吸気口20a(
図13(b))に取り込まれる。
【0108】
第一連通路4に流入した空気(F32)は、第一電動ファン17によって、エンジン室1に引き込まれる。なお、エンジン室1に配設された発電機20の発電機吸気口に流れ込んだ空気は、発電機排出口からエンジン室1に排出される。
【0109】
また、ルーバ52を介して取り込まれた外気(F21)は、2つのサイドドアダクト65(第二連通路6)を通過する(F22,F23)。サイドドアダクト65を通過した空気は、フロントサイドパネル74とフロントフレームサイドカバー73(
図57)との間を流れ(F24)、第二電動ファン18に向かう(F25)。
【0110】
図57及び
図58は、冷却空気が第二連通路から第二電動ファンに流れる様子を示す斜視図である。
開口部134aから上昇してきた空気(F13)は、フロントサイドパネル74(
図56)とフロントフレームサイドカバー73との間(第二連通路6)に流れ込む。
図57に示すように、第二連通路6に取り込まれた空気は、直接的に第二電動ファン18に吸い込まれるか(F25)、フロントフレーム前面カバー76に沿って流れた後、第二電動ファン18に吸い込まれる(F24)。
【0111】
第二電動ファン18に吸い込まれた空気は、ラジエータ室104に流入し、ラジエータ11を冷却した後、仕切板傾斜面171a及び仕切板171fに沿って上昇する(F27)。また、ラジエータ室104の空気が開口部171cを介して第一排風路8に取り込まれる。第一排風路8に取り込まれた空気(F26)は、エギゾーストパイプ12bを冷却しながら上昇する。そして、仕切板傾斜面171a及び仕切板171fに沿って上昇した空気(F27)と、第一排風路8を上昇した空気(F26)とは、再び合流してルーフパネル排気口109から機外に排出される。
【0112】
図59A、
図59B及び
図59Cは、エンジン室及びエンジン装置部の空気が排風される様子を示す斜視図である。
図59Aにおいて、エンジン室1の空気(F33)は、マフラ室103のマフラ12を冷却した後、フロントフレーム前面カバー76(
図59B)の裏面に沿って流れ(F34)、開口部9a及び第二排風路9を介して上昇する。そして、第二排風路9を介して上昇した空気は、ルーフパネル排気口109から機外に排出される。
【0113】
図60は、本発明の第2実施形態のルーフパネルの裏面を示す斜視図である。なお、表面については、
図34の外観図で示している。
前記したように、化粧パネル110の内、ルーフパネル部は、リアルーフパネル106と、センタールーフパネル107と、フロントルーフパネル108とから構成される。フロントルーフパネル108には、矩形状のルーフパネル排気口109が形成されている。また、リアフレームパネル106の両側には、開口部106a,106aが形成されている。
【0114】
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記第1実施形態のエンジン装置室2には、マフラ12及びラジエータ11が配設されていたが、マフラ12及びラジエータ11の何れか一方を配設しても構わない。
(2)前記第1,2実施形態では、第二給気室5を筐体の後部に配設し、第二電動ファン18を筐体の前部に配設したが、第二給気室5を筐体の前部に配設し、第二電動ファン18を筐体の後部に配設しても構わない。つまり、第二給気室5は、筐体の前後部の何れか一方に配設されており、第二電動ファン18は、前後部の他方に配設されていることになる。