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特開2021-9013カウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-9013(P2021-9013A)
(43)【公開日】2021年1月28日
(54)【発明の名称】カウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的
(51)【国際特許分類】
   F41J 9/02 20060101AFI20201225BHJP
【FI】
   F41J9/02
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-143213(P2019-143213)
(22)【出願日】2019年8月2日
(11)【特許番号】特許第6716058号(P6716058)
(45)【特許公報発行日】2020年7月1日
(31)【優先権主張番号】201910578689.9
(32)【優先日】2019年6月28日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519249413
【氏名又は名称】青島欧科玩具有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】徐萍
(57)【要約】
【課題】本発明はカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的を開示した。
【解決手段】
模擬器を含み、前記模擬器の中には昇降チャンバが設置され、前記昇降チャンバの中には昇降ブロックがスライドできるように設置され、前記昇降ブロックの中には標的ブロックが回転できるように設置され、前記標的ブロックには四つの異なる形の標的が円周方向に配列され、本発明は構成が簡単で、操作が便利で、メンテナンスが便利であり、また該設備が実戦の過程において敵の異なる高さと、異なる運動方向と、異なる運動状態による位置状態を模擬でき、最大限に実戦の過程を模擬し、部隊の実戦能力を向上させられ、また対抗による両方の隊員の死傷を避け、部隊の訓練過程で隊員の安全性を上げ、そのため、該設備には比較的に高い使用する価値と普及する価値がある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、模擬器を含み、
前記模擬器の中には昇降チャンバが設置され、前記昇降チャンバの中には昇降ブロックがスライドできるように設置され、前記昇降ブロックの中には標的ブロックが回転できるように設置され、前記標的ブロックには四つの異なる形の標的が円周方向に配列され、
前記昇降チャンバの底壁の中には標的取り替えチャンバが設置され、前記標的取り替えチャンバの中には前記標的を取り替える標的取り替え装置が設置され、これにより異なる状態での射撃訓練を行え、前記昇降チャンバの中には前記昇降ブロックの上下スライドを制御できる昇降装置が設置され、
前記標的取り替えチャンバの底壁の中には動力チャンバが設置され、前記動力チャンバの底壁の中には歩きチャンバが設置され、前記歩きチャンバの中には前記模擬器を駆動してスライドさせることができる歩き装置が設置され、前記動力チャンバの左壁の中には速度調節チャンバが設置され、前記速度調節チャンバの中には前記歩き装置の回転速度を制御できる変速装置が設置され、前記速度調節チャンバの頂壁の中には方向変えチャンバが設置され、前記方向変えチャンバの中には前記行装置の回転方向を制御できる方向変え機構が設置され、
前記動力チャンバの中には該設備を駆動して連続的に作動させることができる駆動装置が設置され、前記動力チャンバの中には前記駆動装置の生じた動力を各装置に伝達できる伝動装置が設置されていることを特徴とするカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項2】
前記駆動装置は前記動力チャンバの頂壁の中に設置された原動機を含み、前記動力チャンバの中には動力軸が設置され、前記動力軸と前記原動機とが伝動できるように連結され、前記原動機の底端には前記伝動装置を回転連動させられる動力ギヤが設置されていることを特徴とする請求項1に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項3】
前記原動機は電動機でも油圧モーターでもよく、前記動力軸を駆動して回転させることができることを特徴とする請求項2に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項4】
前記伝動装置は前記動力チャンバの中に設置された伝動軸を含み、前記伝動軸の外壁には伝動ギヤが設置され、前記伝動ギヤが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記動力ギヤと噛み合っており、
前記伝動軸の底端には伝動プーリが設置され、前記伝動プーリが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記標的取り替え装置を回転連動させられ、前記昇降チャンバの左壁の中には伝動チャンバが設置され、前記伝動軸の外壁には第一伝動ベベルギヤが設置され、前記第一伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記昇降装置を回転連動させられ、前記伝動軸の頂端には前記伝動チャンバの中に位置している第二伝動ベベルギヤが設置され、前記伝動チャンバの中には延伸軸が設置され、前記延伸軸の右端には第三伝動ベベルギヤが設置され、前記第三伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第二伝動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記第二伝動ベベルギヤが前記第三伝動ベベルギヤを通じて前記延伸軸を回転連動させられ、前記延伸軸の外壁には前記方向変え軸の中に位置している方向変え軸がスライドできるように設置され、前記方向変え軸と前記延伸軸とがスプラインにより連結され、前記方向変え軸の外壁には前記歩き装置を回転連動させられる方向変えベベルギヤが左右対称的に設置され、前記延伸軸の左端には前記変速チャンバの中に位置している第四伝動ベベルギヤが設置されていることを特徴とする請求項1に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項5】
前記昇降装置は前記昇降チャンバの中に設置された昇降軸を含み、前記昇降軸の右端にはカムが設置され、前記カムが前記昇降チャンバの中に位置し、且つ前記昇降ブロックと当接でき、前記昇降ブロックと前記昇降チャンバの底壁との間には復帰ばねが弾性を持つように設置され、これにより前記昇降ブロックを連動させて上下にスライドさせることができ、前記昇降軸の左端には昇降ベベルギヤが設置され、前記昇降ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第一伝動ベベルギヤと噛み合っていることを特徴とする請求項1に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項6】
前記標的取り替え装置は標的貯蔵チャンバの中に設置された標的軸を含み、前記標的軸と前記標的ブロックとが固定的に連結され、前記標的貯蔵チャンバの前壁の中には転向チャンバが設置され、前記標的軸の前端には前記伝動プーリの中に位置している従動ベベルギヤが設置され、前記転向チャンバの中には中空軸が設置され、前記中空軸の頂端には主動ベベルギヤが設置され、前記主動ベベルギヤが前記転向チャンバの中に位置し、且つ前記従動ベベルギヤと噛み合っており、
前記標的取り替えチャンバの中には標的取り替え軸が設置され、前記標的取り替え軸の底端には前記動力チャンバの中に位置している標的取り替えプーリが設置され、前記標的取り替えプーリと前記伝動プーリとの間には動力ベルトが伝動できるように設置され、これにより前記伝動プーリが前記動力ベルトと前記標的取り替えプーリとにより前記標的取り替え軸を回転連動させられ、前記標的取り替え軸の頂端には前記標的取り替えチャンバの中に位置しているサムホイールが設置され、前記標的取り替えチャンバの中にはスプライン軸が設置され、前記スプライン軸の底端には溝車が設置され、前記溝車が前記標的取り替えチャンバの中に位置し、且つ前記サムホイールと接触でき、前記スプライン軸と前記中空軸とがスプラインにより連結されていることを特徴とする請求項1に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項7】
前記歩き装置は前記歩きチャンバの中に左右対称的に設置された歩き軸を含み、前記歩き軸の前後両端には前記歩きチャンバの外壁の外部に設置された歩きホイールが対称的に設置され、これにより前記模擬器を連動させて左右にスライドさせることができ、左右両側の前記歩き軸が同期ベルトにより動力の伝達を行い、前記歩き軸の外壁には前記歩きチャンバの中に位置している歩きベベルギヤが設置され、前記速度調節チャンバの中には従動軸が設置され、前記従動軸の底端には下ベベルギヤが設置され、前記下ベベルギヤが前記歩きチャンバの中に位置し、且つ前記歩きベベルギヤと噛み合っており、これにより前記従動軸が前記下ベベルギヤと前記歩きベベルギヤとを通じて前記歩き軸を回転連動させられ、前記従動軸の頂端には前記速度調節チャンバの中に位置している従動フリクションローラが設置され、
前記速度調節チャンバの中には主動軸が設置され、前記主動軸の頂端には上ベベルギヤが設置され、前記上ベベルギヤが前記方向変えチャンバの中に位置し、且つ前記方向変えベベルギヤと噛み合っており、これにより前記方向変えベベルギヤが前記上ベベルギヤを通じて前記主動軸を連動させて順方向又は逆方向へ回転させることができ、前記主動軸の底端には前記速度調節チャンバの中に位置している主動ローラが設置され、前記主動ローラと前記従動フリクションローラとの間には伝動フリクションローラが伝動できるように設置されていることを特徴とする請求項1に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項8】
前記方向変え機構は前記方向変えチャンバの中にスライドできるように設置された方向変えスライドブロックを含み、前記方向変えスライドブロックが前記方向変え軸の外壁に回転できるように設置され、これにより、前記方向変え軸で前記方向変えベベルギヤを連動させて左右にスライドさせることができ、更に左右の前記方向変えベベルギヤを切り替えて前記上ベベルギヤと噛み合わせることができ、更に前記上ベベルギヤの回転方向を変えられ、前記方向変えチャンバの中には前記方向変えスライドブロックと固定的に連結された永久磁石がスライドできるように設置され、これにより前記方向変えスライドブロックを連動させて左右にスライドさせることができ、前記方向変えチャンバの頂壁の中には前記永久磁石を左右にスライド連動させられる電磁石が設置され、前記電磁石と前記永久磁石との間には電磁ばねが弾性を持つように設置されていることを特徴とする請求項7に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項9】
前記変速装置は前記変速チャンバの底壁の中に設置された主動シリンダーを含み、前記主動シリンダーの右側壁の中には従動シリンダーが設置され、前記従動シリンダーの中にはスライドできる速度調節ピストンが設置され、前記速度調節ピストンと前記伝動フリクションローラとが速度調節ピストンロッドにより固定的に連結され、これにより前記伝動フリクションローラをスライド連動させ、更に前記従動フリクションローラと前記主動ローラとの間の歯車比を変えられ、更に前記従動フリクションローラの回転速度を変え、前記従動シリンダーの頂部と前記主動シリンダーの頂部とが作動油入り管路により連通され、前記従動シリンダーの底部と前記主動シリンダーの底部とが作動油戻り管路により連通され、前記主動シリンダーと前記従動シリンダーとの中に作動油があり、前記主動シリンダーの中にはスライドできる変速ピストンが設置され、前記変速ピストンの頂端には変速ピストンロッドが設置され、
前記変速チャンバの中には変速軸が設置され、前記変速軸の前端には前記第四ベベルギヤと噛み合った変速ベベルギヤが設置され、前記変速軸の後端には変速回転盤が設置され、前記変速回転盤の後側端壁と前記変速ピストンロッドとがコンロッドを通じてヒンジにより連結されていることを特徴とする請求項7に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は軍事訓練分野を取り上げて、具体的にはカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的である。
【背景技術】
【0002】
軍事射撃訓練は軍人と特殊部隊の隊員に良好状態を維持させられる訓練の一つであり、訓練の参加者の実戦時の臨機応変能力を向上させられ、部隊の作戦能力をあげられる。しかし、現有のほとんどの実戦訓練は二組の人員の対戦で行われ、該方式が参加者を傷つけやしく、参加者の人身の安全を脅かす。また伝統的な標的が固定されるため、実戦訓練を模擬する要求を満たせなく、また高難度の訓練標準の要求に達しにくい。そのため、本発明はカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的を設計することを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104197787号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
伝統的な射撃訓練に使用された標的が固定され、実戦訓練を模擬する要求を満たせなく、また高難度の訓練標準の要求に達しにくい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するために、本発明はカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的を設計し、本発明のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的は、模擬器を含み、前記模擬器の中には昇降チャンバが設置され、前記昇降チャンバの中には昇降ブロックがスライドできるように設置され、前記昇降ブロックの中には標的ブロックが回転できるように設置され、前記標的ブロックには四つの異なる形の標的が円周方向に配列され、前記昇降チャンバの底壁の中には標的取り替えチャンバが設置され、前記標的取り替えチャンバの中には前記標的を取り替える標的取り替え装置が設置され、これにより異なる状態での射撃訓練を行え、前記昇降チャンバの中には前記昇降ブロックの上下スライドを制御できる昇降装置が設置され、これにより異なる高さの射撃訓練を行え、前記標的取り替えチャンバの底壁の中には動力チャンバが設置され、前記動力チャンバの底壁の中には歩きチャンバが設置され、前記歩きチャンバの中には前記模擬器を駆動してスライドさせることができる歩き装置が設置され、前記動力チャンバの左壁の中には速度調節チャンバが設置され、前記速度調節チャンバの中には前記歩き装置の回転速度を制御できる変速装置が設置され、前記速度調節チャンバの頂壁の中には方向変えチャンバが設置され、前記方向変えチャンバの中には前記行装置の回転方向を制御できる方向変え機構が設置され、これにより異なる運動状態での射撃訓練を行え、前記動力チャンバの中には該設備を駆動して連続的に作動させることができる駆動装置が設置され、前記動力チャンバの中には前記駆動装置の生じた動力を各装置に伝達できる伝動装置が設置されている。
【0006】
好ましくは、前記駆動装置は前記動力チャンバの頂壁の中に設置された原動機を含み、前記動力チャンバの中には動力軸が設置され、前記動力軸と前記原動機とが伝動できるように連結され、前記原動機の底端には前記伝動装置を回転連動させられる動力ギヤが設置されている。
【0007】
好ましくは、前記原動機は電動機でも油圧モーターでもよく、前記動力軸を駆動して回転させることができる。
【0008】
好ましくは、前記伝動装置は前記動力チャンバの中に設置された伝動軸を含み、前記伝動軸の外壁には伝動ギヤが設置され、前記伝動ギヤが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記動力ギヤと噛み合っており、これにより前記伝動軸を回転連動させることができ、前記伝動軸の底端には伝動プーリが設置され、前記伝動プーリが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記標的取り替え装置を回転連動させられ、前記昇降チャンバの左壁の中には伝動チャンバが設置され、前記伝動軸の外壁には第一伝動ベベルギヤが設置され、前記第一伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記昇降装置を回転連動させられ、前記伝動軸の頂端には前記伝動チャンバの中に位置している第二伝動ベベルギヤが設置され、前記伝動チャンバの中には延伸軸が設置され、前記延伸軸の右端には第三伝動ベベルギヤが設置され、前記第三伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第二伝動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記第二伝動ベベルギヤが前記第三伝動ベベルギヤを通じて前記延伸軸を回転連動させられ、前記延伸軸の外壁には前記方向変え軸の中に位置している方向変え軸がスライドできるように設置され、前記方向変え軸と前記延伸軸とがスプラインにより連結され、前記方向変え軸の外壁には前記歩き装置を回転連動させられる方向変えベベルギヤが左右対称的に設置され、前記延伸軸の左端には第四伝動ベベルギヤが設置され、前記第四伝動ベベルギヤが前記変速チャンバの中に位置し、且つ前記変速装置を回転連動させられる。
【0009】
好ましくは、前記昇降装置は前記昇降チャンバの中に設置された昇降軸を含み、前記昇降軸の右端にはカムが設置され、前記カムが前記昇降チャンバの中に位置し、且つ前記昇降ブロックと当接でき、前記昇降ブロックと前記昇降チャンバの底壁との間には復帰ばねが弾性を持つように設置され、これにより前記昇降ブロックを連動させて上下にスライドさせることができ、前記昇降軸の左端には昇降ベベルギヤが設置され、前記昇降ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第一伝動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記第一伝動ベベルギヤが前記昇降ベベルギヤを通じて前記昇降軸を回転連動させられる。
【0010】
好ましくは、前記標的取り替え装置は標的貯蔵チャンバの中に設置された標的軸を含み、前記標的軸と前記標的ブロックとが固定的に連結され、前記標的貯蔵チャンバの前壁の中には転向チャンバが設置され、前記標的軸の前端には前記伝動プーリの中に位置している従動ベベルギヤが設置され、前記転向チャンバの中には中空軸が設置され、前記中空軸の頂端には主動ベベルギヤが設置され、前記主動ベベルギヤが前記転向チャンバの中に位置し、且つ前記従動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記主動ベベルギヤが前記従動ベベルギヤと前記標的軸とを通じて前記標的ブロックを回転連動させられ、前記標的取り替えチャンバの中には標的取り替え軸が設置され、前記標的取り替え軸の底端には前記動力チャンバの中に位置している標的取り替えプーリが設置され、前記標的取り替えプーリと前記伝動プーリとの間には動力ベルトが伝動できるように設置され、これにより前記伝動プーリが前記動力ベルトと前記標的取り替えプーリとにより前記標的取り替え軸を回転連動させられ、前記標的取り替え軸の頂端には前記標的取り替えチャンバの中に位置しているサムホイールが設置され、前記標的取り替えチャンバの中にはスプライン軸が設置され、前記スプライン軸の底端には溝車が設置され、前記溝車が前記標的取り替えチャンバの中に位置し、且つ前記サムホイールと接触でき、前記スプライン軸と前記中空軸とがスプラインにより連結され、これにより前記サムホイールが前記溝車と前記スプライン軸とにより前記中空軸を回転連動させられる。
【0011】
好ましくは、前記歩き装置は前記歩きチャンバの中に左右対称的に設置された歩き軸を含み、前記歩き軸の前後両端には前記歩きチャンバの外壁の外部に設置された歩きホイールが対称的に設置され、これにより前記模擬器を連動させて左右にスライドさせることができ、左右両側の前記歩き軸が同期ベルトにより動力の伝達を行い、前記歩き軸の外壁には前記歩きチャンバの中に位置している歩きベベルギヤが設置され、前記速度調節チャンバの中には従動軸が設置され、前記従動軸の底端には下ベベルギヤが設置され、前記下ベベルギヤが前記歩きチャンバの中に位置し、且つ前記歩きベベルギヤと噛み合っており、これにより前記従動軸が前記下ベベルギヤと前記歩きベベルギヤとを通じて前記歩き軸を回転連動させられ、前記従動軸の頂端には前記速度調節チャンバの中に位置している従動フリクションローラが設置され、前記速度調節チャンバの中には主動軸が設置され、前記主動軸の頂端には上ベベルギヤが設置され、前記上ベベルギヤが前記方向変えチャンバの中に位置し、且つ前記方向変えベベルギヤと噛み合っており、これにより前記方向変えベベルギヤが前記上ベベルギヤを通じて前記主動軸を連動させて順方向又は逆方向へ回転させることができ、前記主動軸の底端には前記速度調節チャンバの中に位置している主動ローラが設置され、前記主動ローラと前記従動フリクションローラとの間には伝動フリクションローラが伝動できるように設置され、これにより前記主動ローラが前記伝動フリクションローラと前記従動フリクションローラとを通じて前記従動軸を回転連動させられる。
【0012】
好ましくは、前記方向変え機構は前記方向変えチャンバの中にスライドできるように設置された方向変えスライドブロックを含み、前記方向変えスライドブロックが前記方向変え軸の外壁に回転できるように設置され、これにより、前記方向変え軸で前記方向変えベベルギヤを連動させて左右にスライドさせることができ、更に左右の前記方向変えベベルギヤを切り替えて前記上ベベルギヤと噛み合わせることができ、更に前記上ベベルギヤの回転方向を変えられ、前記方向変えチャンバの中には前記方向変えスライドブロックと固定的に連結された永久磁石がスライドできるように設置され、これにより前記方向変えスライドブロックを連動させて左右にスライドさせることができ、前記方向変えチャンバの頂壁の中には前記永久磁石を左右にスライド連動させられる電磁石が設置され、前記電磁石と前記永久磁石との間には電磁ばねが弾性を持つように設置されている。
【0013】
好ましくは、前記変速装置は前記変速チャンバの底壁の中に設置された主動シリンダーを含み、前記主動シリンダーの右側壁の中には従動シリンダーが設置され、前記従動シリンダーの中にはスライドできる速度調節ピストンが設置され、前記速度調節ピストンと前記伝動フリクションローラとが速度調節ピストンロッドにより固定的に連結され、これにより前記伝動フリクションローラをスライド連動させ、更に前記従動フリクションローラと前記主動ローラとの間の歯車比を変えられ、更に前記従動フリクションローラの回転速度を変え、前記従動シリンダーの頂部と前記主動シリンダーの頂部とが作動油入り管路により連通され、前記従動シリンダーの底部と前記主動シリンダーの底部とが作動油戻り管路により連通され、前記主動シリンダーと前記従動シリンダーとの中に作動油があり、前記主動シリンダーの中にはスライドできる変速ピストンが設置され、これにより、作動油で前記速度調節ピストンをスライド連動させられ、前記変速ピストンの頂端には変速ピストンロッドが設置され、前記変速チャンバの中には変速軸が設置され、前記変速軸の前端には前記第四ベベルギヤと噛み合った変速ベベルギヤが設置され、これにより前記第四ベベルギヤが前記変速ベベルギヤにより前記変速軸を回転連動させられ、前記変速軸の後端には変速回転盤が設置され、前記変速回転盤の後側端壁と前記変速ピストンロッドとがコンロッドを通じてヒンジにより連結され、これにより前記変速回転盤が前記コンロッドと前記変速ピストンロッドとにより前記変速ピストンを連動させて上下にスライドさせることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の有益効果は:本発明は構成が簡単で、操作が便利で、メンテナンスが便利であり、また該設備が実戦の過程において敵の異なる高さと、異なる運動方向と、異なる運動状態による位置状態を模擬でき、最大限に実戦の過程を模擬し、部隊の実戦能力を向上させられ、また対抗による両方の隊員の死傷を避け、部隊の訓練過程で隊員の安全性を上げ、そのため、該設備には比較的に高い使用する価値と普及する価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
図1図1は本発明のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的の全体構成模式図
図2図2図1のAの拡大構成模式図
図3図3図1のBの拡大構成模式図
図4図4図1のC―C方向からの構成模式図
図5図5図1のD―D方向からの構成模式図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明はカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的を取り上げ、主に実戦模擬射撃訓練に応用され、以下に本発明の付図を交えて本発明について更なる説明をする。
【0018】
本発明のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的は、模擬器11を含み、前記模擬器11の中には昇降チャンバ33が設置され、前記昇降チャンバ33の中には昇降ブロック12がスライドできるように設置され、前記昇降ブロック12の中には標的ブロック78が回転できるように設置され、前記標的ブロック78には四つの異なる形の標的76が円周方向に配列され、前記昇降チャンバ33の底壁の中には標的取り替えチャンバ32が設置され、前記標的取り替えチャンバ32の中には前記標的76を取り替える標的取り替え装置104が設置され、これにより異なる状態での射撃訓練を行え、前記昇降チャンバ33の中には前記昇降ブロック12の上下スライドを制御できる昇降装置103が設置され、これにより異なる高さの射撃訓練を行え、前記標的取り替えチャンバ32の底壁の中には動力チャンバ60が設置され、前記動力チャンバ60の底壁の中には歩きチャンバ31が設置され、前記歩きチャンバ31の中には前記模擬器11を駆動してスライドさせることができる歩き装置105が設置され、前記動力チャンバ60の左壁の中には速度調節チャンバ24が設置され、前記速度調節チャンバ24の中には前記歩き装置105の回転速度を制御できる変速装置107が設置され、前記速度調節チャンバ24の頂壁の中には方向変えチャンバ54が設置され、前記方向変えチャンバ54の中には前記行装置105の回転方向を制御できる方向変え機構106が設置され、これにより異なる運動状態での射撃訓練を行え、前記動力チャンバ60の中には該設備を駆動して連続的に作動させることができる駆動装置101が設置され、前記動力チャンバ60の中には前記駆動装置101の生じた動力を各装置に伝達できる伝動装置102が設置されている。
【0019】
有益的には、前記駆動装置101は前記動力チャンバ60の頂壁の中に設置された原動機43を含み、前記動力チャンバ60の中には動力軸42が設置され、前記動力軸42と前記原動機43とが伝動できるように連結され、前記原動機43の底端には前記伝動装置102を回転連動させられる動力ギヤ41が設置されている。
【0020】
有益的には、前記原動機43は電動機でも油圧モーターでもよく、前記動力軸42を駆動して回転させることができる。
【0021】
有益的には、前記伝動装置102は前記動力チャンバ60の中に設置された伝動軸65を含み、前記伝動軸65の外壁には伝動ギヤ69が設置され、前記伝動ギヤ69が前記動力チャンバ60の中に位置し、且つ前記動力ギヤ41と噛み合っており、これにより前記伝動軸65を回転連動させることができ、前記伝動軸65の底端には伝動プーリ70が設置され、前記伝動プーリ70が前記動力チャンバ60の中に位置し、且つ前記標的取り替え装置104を回転連動させられ、前記昇降チャンバ33の左壁の中には伝動チャンバ62が設置され、前記伝動軸65の外壁には第一伝動ベベルギヤ64が設置され、前記第一伝動ベベルギヤ64が前記伝動チャンバ62の中に位置し、且つ前記昇降装置103を回転連動させられ、前記伝動軸65の頂端には前記伝動チャンバ62の中に位置している第二伝動ベベルギヤ63が設置され、前記伝動チャンバ62の中には延伸軸53が設置され、前記延伸軸53の右端には第三伝動ベベルギヤ61が設置され、前記第三伝動ベベルギヤ61が前記伝動チャンバ62の中に位置し、且つ前記第二伝動ベベルギヤ63と噛み合っており、これにより前記第二伝動ベベルギヤ63が前記第三伝動ベベルギヤ61を通じて前記延伸軸53を回転連動させられ、前記延伸軸53の外壁には前記方向変え軸54の中に位置している方向変え軸48がスライドできるように設置され、前記方向変え軸48と前記延伸軸53とがスプラインにより連結され、前記方向変え軸48の外壁には前記歩き装置105を回転連動させられる方向変えベベルギヤ47が左右対称的に設置され、前記延伸軸53の左端には第四伝動ベベルギヤ55が設置され、前記第四伝動ベベルギヤ55が前記変速チャンバ13の中に位置し、且つ前記変速装置107を回転連動させられる。
【0022】
有益的には、前記昇降装置103は前記昇降チャンバ33の中に設置された昇降軸67を含み、前記昇降軸67の右端にはカム68が設置され、前記カム68が前記昇降チャンバ33の中に位置し、且つ前記昇降ブロック12と当接でき、前記昇降ブロック12と前記昇降チャンバ33の底壁との間には復帰ばね34が弾性を持つように設置され、これにより前記昇降ブロック12を連動させて上下にスライドさせることができ、前記昇降軸67の左端には昇降ベベルギヤ66が設置され、前記昇降ベベルギヤ66が前記伝動チャンバ62の中に位置し、且つ前記第一伝動ベベルギヤ64と噛み合っており、これにより前記第一伝動ベベルギヤ64が前記昇降ベベルギヤ66を通じて前記昇降軸67を回転連動させられる。
【0023】
有益的には、前記標的取り替え装置104は標的貯蔵チャンバ37の中に設置された標的軸40を含み、前記標的軸40と前記標的ブロック78とが固定的に連結され、前記標的貯蔵チャンバ37の前壁の中には転向チャンバ77が設置され、前記標的軸40の前端には前記伝動プーリ70の中に位置している従動ベベルギヤ39が設置され、前記転向チャンバ77の中には中空軸36が設置され、前記中空軸36の頂端には主動ベベルギヤ38が設置され、前記主動ベベルギヤ38が前記転向チャンバ77の中に位置し、且つ前記従動ベベルギヤ39と噛み合っており、これにより前記主動ベベルギヤ38が前記従動ベベルギヤ39と前記標的軸40とを通じて前記標的ブロック78を回転連動させられ、前記標的取り替えチャンバ32の中には標的取り替え軸75が設置され、前記標的取り替え軸75の底端には前記動力チャンバ60の中に位置している標的取り替えプーリ72が設置され、前記標的取り替えプーリ72と前記伝動プーリ70との間には動力ベルト71が伝動できるように設置され、これにより前記伝動プーリ70が前記動力ベルト71と前記標的取り替えプーリ72とにより前記標的取り替え軸75を回転連動させられ、前記標的取り替え軸75の頂端には前記標的取り替えチャンバ32の中に位置しているサムホイール74が設置され、前記標的取り替えチャンバ32の中にはスプライン軸35が設置され、前記スプライン軸35の底端には溝車73が設置され、前記溝車73が前記標的取り替えチャンバ32の中に位置し、且つ前記サムホイール74と接触でき、前記スプライン軸35と前記中空軸36とがスプラインにより連結され、これにより前記サムホイール74が前記溝車73と前記スプライン軸35とにより前記中空軸36を回転連動させられる。
【0024】
有益的には、前記歩き装置105は前記歩きチャンバ31の中に左右対称的に設置された歩き軸28を含み、前記歩き軸28の前後両端には前記歩きチャンバ31の外壁の外部に設置された歩きホイール30が対称的に設置され、これにより前記模擬器11を連動させて左右にスライドさせることができ、左右両側の前記歩き軸28が同期ベルト29により動力の伝達を行い、前記歩き軸28の外壁には前記歩きチャンバ31の中に位置している歩きベベルギヤ27が設置され、前記速度調節チャンバ24の中には従動軸25が設置され、前記従動軸25の底端には下ベベルギヤ26が設置され、前記下ベベルギヤ26が前記歩きチャンバ31の中に位置し、且つ前記歩きベベルギヤ27と噛み合っており、これにより前記従動軸25が前記下ベベルギヤ26と前記歩きベベルギヤ27とを通じて前記歩き軸28を回転連動させられ、前記従動軸25の頂端には前記速度調節チャンバ24の中に位置している従動フリクションローラ23が設置され、前記速度調節チャンバ24の中には主動軸45が設置され、前記主動軸45の頂端には上ベベルギヤ46が設置され、前記上ベベルギヤ46が前記方向変えチャンバ54の中に位置し、且つ前記方向変えベベルギヤ47と噛み合っており、これにより前記方向変えベベルギヤ47が前記上ベベルギヤ46を通じて前記主動軸45を連動させて順方向又は逆方向へ回転させることができ、前記主動軸45の底端には前記速度調節チャンバ24の中に位置している主動ローラ44が設置され、前記主動ローラ44と前記従動フリクションローラ23との間には伝動フリクションローラ22が伝動できるように設置され、これにより前記主動ローラ44が前記伝動フリクションローラ22と前記従動フリクションローラ23とを通じて前記従動軸25を回転連動させられる。
【0025】
有益的には、前記方向変え機構106は前記方向変えチャンバ54の中にスライドできるように設置された方向変えスライドブロック52を含み、前記方向変えスライドブロック52が前記方向変え軸48の外壁に回転できるように設置され、これにより、前記方向変え軸48で前記方向変えベベルギヤ47を連動させて左右にスライドさせることができ、更に左右の前記方向変えベベルギヤ47を切り替えて前記上ベベルギヤ46と噛み合わせることができ、更に前記上ベベルギヤ46の回転方向を変えられ、前記方向変えチャンバ54の中には前記方向変えスライドブロック52と固定的に連結された永久磁石51がスライドできるように設置され、これにより前記方向変えスライドブロック52を連動させて左右にスライドさせることができ、前記方向変えチャンバ54の頂壁の中には前記永久磁石51を左右にスライド連動させられる電磁石49が設置され、前記電磁石49と前記永久磁石51との間には電磁ばね50が弾性を持つように設置されている。
【0026】
有益的には、前記変速装置107は前記変速チャンバ13の底壁の中に設置された主動シリンダー19を含み、前記主動シリンダー19の右側壁の中には従動シリンダー20が設置され、前記従動シリンダー20の中にはスライドできる速度調節ピストン57が設置され、前記速度調節ピストン57と前記伝動フリクションローラ22とが速度調節ピストンロッド21により固定的に連結され、これにより前記伝動フリクションローラ22をスライド連動させ、更に前記従動フリクションローラ23と前記主動ローラ44との間の歯車比を変えられ、更に前記従動フリクションローラ23の回転速度を変え、前記従動シリンダー20の頂部と前記主動シリンダー19の頂部とが作動油入り管路56により連通され、前記従動シリンダー20の底部と前記主動シリンダー19の底部とが作動油戻り管路59により連通され、前記主動シリンダー19と前記従動シリンダー20との中に作動油があり、前記主動シリンダー19の中にはスライドできる変速ピストン58が設置され、これにより、作動油で前記速度調節ピストン57をスライド連動させられ、前記変速ピストン58の頂端には変速ピストンロッド18が設置され、前記変速チャンバ13の中には変速軸16が設置され、前記変速軸16の前端には前記第四ベベルギヤ55と噛み合った変速ベベルギヤ15が設置され、これにより前記第四ベベルギヤ55が前記変速ベベルギヤ15により前記変速軸16を回転連動させられ、前記変速軸16の後端には変速回転盤14が設置され、前記変速回転盤14の後側端壁と前記変速ピストンロッド18とがコンロッド17を通じてヒンジにより連結され、これにより前記変速回転盤14が前記コンロッド17と前記変速ピストンロッド18とにより前記変速ピストン58を連動させて上下にスライドさせることができる。
【0027】
以下に付図を交えて本文のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的の使用ステップについて詳しく説明する。
【0028】
初期状態では、電磁石49は非通電状態にあり、方向変えベベルギヤ47と上ベベルギヤ46とは噛み合っていない。
【0029】
該設備を使用する時、原動機43が作動し始めて動力軸42と、動力ギヤ41と、伝動ギヤ69と、伝動軸65とにより伝動プーリ70と、第一伝動ベベルギヤ64と、第二伝動ベベルギヤ63とを回転連動させ、更に第二伝動ベベルギヤ63が第三伝動ベベルギヤ61と延伸軸53とにより第四伝動ベベルギヤ55を回転連動させ、この時に、電磁石49がランダムに順方向又は逆方向通電し、更に永久磁石51と、方向変えスライドブロック52と、方向変え軸48とにより方向変えベベルギヤ47を連動させて右側又は左側へスライドさせ、更に左側の方向変えベベルギヤ47又は右側の方向変えベベルギヤ47が上ベベルギヤ46と噛み合い、更に延伸軸53が方向変え軸48と、方向変えベベルギヤ47と、上ベベルギヤ46と、主動軸45と、主動ローラ44と、伝動フリクションローラ22と、従動フリクションローラ23と、従動軸25と、下ベベルギヤ26と、歩きベベルギヤ27と、歩き軸28とにより歩きホイール30を連動させて順方向又は逆方向へ回転させ、更に模擬器11は駆動されて右側又は左側へスライドし、同時に、第四伝動ベベルギヤ55が変速ベベルギヤ15と、変速軸16と、変速回転盤14と、コンロッド17と、変速ピストンロッド18とにより変速ピストン58を連動させて上下にスライドさせ、更に昇降軸67と速度調節ピストンロッド21とにより伝動フリクションローラ22を連動させて上下にスライドさせ、更に歩きホイール30の回転速度を変え、前記模擬器11のスライド速度を変え、これにより、異なる状態での射撃訓練を模擬し、同時に、第一伝動ベベルギヤ64が昇降ベベルギヤ66と昇降軸とによりカム68を回転連動させ、更に昇降ブロック12を連動させて上下にスライドさせ、これにより、異なる高さの射撃訓練を模擬し、同時に、伝動プーリ70が動力ベルト71と、標的取り替えプーリ72と、標的取り替え軸75と、サムホイール74と、溝車73と、スプライン軸35と、中空軸36と、主動ベベルギヤ38と、従動ベベルギヤ39と、標的軸40とにより標的ブロック78を連動させて断続的に回転させ、これにより、異なる状態での射撃訓練を模擬する。
【0030】
本発明の有益効果は:本発明は構成が簡単で、操作が便利で、メンテナンスが便利であり、また該設備が実戦の過程において敵の異なる高さと、異なる運動方向と、異なる運動状態による位置状態を模擬でき、最大限に実戦の過程を模擬し、部隊の実戦能力を向上させられ、また対抗による両方の隊員の死傷を避け、部隊の訓練過程で隊員の安全性を上げ、そのため、該設備には比較的に高い使用する価値と普及する価値がある。
【0031】
以上に述べたのはただ本発明の具体的な実施方式で、しかし本発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本発明の保護範囲にカバーされる。だから本発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2020年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、模擬器を含み、
前記模擬器の中には昇降チャンバが設置され、前記昇降チャンバの中には昇降ブロックがスライドできるように設置され、前記昇降ブロックの中には標的ブロックが回転できるように設置され、前記標的ブロックには四つの異なる形の標的が円周方向に配列され、
前記昇降チャンバの底壁の中には標的取り替えチャンバが設置され、前記標的取り替えチャンバの中には前記標的を取り替える標的取り替え装置が設置され、これにより異なる状態での射撃訓練を行え、前記昇降チャンバの中には前記昇降ブロックの上下スライドを制御できる昇降装置が設置され、
前記標的取り替えチャンバの底壁の中には動力チャンバが設置され、前記動力チャンバの底壁の中には歩きチャンバが設置され、前記歩きチャンバの中には前記模擬器を駆動してスライドさせることができる歩き装置が設置され、前記動力チャンバの左壁の中には速度調節チャンバが設置され、前記速度調節チャンバの中には前記歩き装置の回転速度を制御できる変速装置が設置され、前記速度調節チャンバの頂壁の中には方向変えチャンバが設置され、前記方向変えチャンバの左側には変速チャンバが設置され、前記方向変えチャンバの中には前記歩き装置の回転方向を制御できる方向変え機構が設置され、
前記動力チャンバの中には模擬器を駆動して連続的に作動させることができる駆動装置が設置され、前記動力チャンバの中には前記駆動装置の生じた動力を各装置に伝達できる伝動装置が設置されていることを特徴とするカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項2】
前記駆動装置は前記動力チャンバの頂壁の中に設置された原動機を含み、前記動力チャンバの中には動力軸が設置され、前記動力軸と前記原動機とが伝動できるように連結され、前記原動機の底端には前記伝動装置を回転連動させられる動力ギヤが設置されていることを特徴とする請求項1に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項3】
前記原動機は電動機でも油圧モーターでもよく、前記動力軸を駆動して回転させることができることを特徴とする請求項2に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項4】
前記伝動装置は前記動力チャンバの中に設置された伝動軸を含み、前記伝動軸の外壁には伝動ギヤが設置され、前記伝動ギヤが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記動力ギヤと噛み合っており、
前記伝動軸の底端には伝動プーリが設置され、前記伝動プーリが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記標的取り替え装置を回転連動させられ、前記昇降チャンバの左壁の中には伝動チャンバが設置され、前記伝動軸の外壁には第一伝動ベベルギヤが設置され、前記第一伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記昇降装置を回転連動させられ、前記伝動軸の頂端には前記伝動チャンバの中に位置している第二伝動ベベルギヤが設置され、前記伝動チャンバの中には延伸軸が設置され、前記延伸軸の右端には第三伝動ベベルギヤが設置され、前記第三伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第二伝動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記第二伝動ベベルギヤが前記第三伝動ベベルギヤを通じて前記延伸軸を回転連動させられ、前記延伸軸の外壁には前記方向変え軸の中に位置している方向変え軸がスライドできるように設置され、前記方向変え軸と前記延伸軸とがスプラインにより連結され、前記方向変え軸の外壁には前記歩き装置を回転連動させられる方向変えベベルギヤが左右対称的に設置され、前記延伸軸の左端には前記変速チャンバの中に位置している第四伝動ベベルギヤが設置されていることを特徴とする請求項3に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項5】
前記昇降装置は前記昇降チャンバの中に設置された昇降軸を含み、前記昇降軸の右端にはカムが設置され、前記カムが前記昇降チャンバの中に位置し、且つ前記昇降ブロックと当接でき、前記昇降ブロックと前記昇降チャンバの底壁との間には復帰ばねが弾性を持つように設置され、これにより前記昇降ブロックを連動させて上下にスライドさせることができ、前記昇降軸の左端には昇降ベベルギヤが設置され、前記昇降ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第一伝動ベベルギヤと噛み合っていることを特徴とする請求項4に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項6】
前記標的取り替え装置は標的貯蔵チャンバの中に設置された標的軸を含み、前記標的軸と前記標的ブロックとが固定的に連結され、前記標的貯蔵チャンバの前壁の中には転向チャンバが設置され、前記標的軸の前端には前記伝動プーリの中に位置している従動ベベルギヤが設置され、前記転向チャンバの中には中空軸が設置され、前記中空軸の頂端には主動ベベルギヤが設置され、前記主動ベベルギヤが前記転向チャンバの中に位置し、且つ前記従動ベベルギヤと噛み合っており、
前記標的取り替えチャンバの中には標的取り替え軸が設置され、前記標的取り替え軸の底端には前記動力チャンバの中に位置している標的取り替えプーリが設置され、前記標的取り替えプーリと前記伝動プーリとの間には動力ベルトが伝動できるように設置され、これにより前記伝動プーリが前記動力ベルトと前記標的取り替えプーリとにより前記標的取り替え軸を回転連動させられ、前記標的取り替え軸の頂端には前記標的取り替えチャンバの中に位置しているサムホイールが設置され、前記標的取り替えチャンバの中にはスプライン軸が設置され、前記スプライン軸の底端には溝車が設置され、前記溝車が前記標的取り替えチャンバの中に位置し、且つ前記サムホイールと接触でき、前記スプライン軸と前記中空軸とがスプラインにより連結されていることを特徴とする請求項5に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項7】
前記歩き装置は前記歩きチャンバの中に左右対称的に設置された歩き軸を含み、前記歩き軸の前後両端には前記歩きチャンバの外壁の外部に設置された歩きホイールが対称的に設置され、これにより前記模擬器を連動させて左右にスライドさせることができ、左右両側の前記歩き軸が同期ベルトにより動力の伝達を行い、前記歩き軸の外壁には前記歩きチャンバの中に位置している歩きベベルギヤが設置され、前記速度調節チャンバの中には従動軸が設置され、前記従動軸の底端には下ベベルギヤが設置され、前記下ベベルギヤが前記歩きチャンバの中に位置し、且つ前記歩きベベルギヤと噛み合っており、これにより前記従動軸が前記下ベベルギヤと前記歩きベベルギヤとを通じて前記歩き軸を回転連動させられ、前記従動軸の頂端には前記速度調節チャンバの中に位置している従動フリクションローラが設置され、
前記速度調節チャンバの中には主動軸が設置され、前記主動軸の頂端には上ベベルギヤが設置され、前記上ベベルギヤが前記方向変えチャンバの中に位置し、且つ前記方向変えベベルギヤと噛み合っており、これにより前記方向変えベベルギヤが前記上ベベルギヤを通じて前記主動軸を連動させて順方向又は逆方向へ回転させることができ、前記主動軸の底端には前記速度調節チャンバの中に位置している主動ローラが設置され、前記主動ローラと前記従動フリクションローラとの間には伝動フリクションローラが伝動できるように設置されていることを特徴とする請求項6に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項8】
前記方向変え機構は前記方向変えチャンバの中にスライドできるように設置された方向変えスライドブロックを含み、前記方向変えスライドブロックが前記方向変え軸の外壁に回転できるように設置され、これにより、前記方向変え軸で前記方向変えベベルギヤを連動させて左右にスライドさせることができ、更に左右の前記方向変えベベルギヤを切り替えて前記上ベベルギヤと噛み合わせることができ、更に前記上ベベルギヤの回転方向を変えられ、前記方向変えチャンバの中には前記方向変えスライドブロックと固定的に連結された永久磁石がスライドできるように設置され、これにより前記方向変えスライドブロックを連動させて左右にスライドさせることができ、前記方向変えチャンバの頂壁の中には前記永久磁石を左右にスライド連動させられる電磁石が設置され、前記電磁石と前記永久磁石との間には電磁ばねが弾性を持つように設置されていることを特徴とする請求項7に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【請求項9】
前記変速装置は前記変速チャンバの底壁の中に設置された主動シリンダーを含み、前記主動シリンダーの右側壁の中には従動シリンダーが設置され、前記従動シリンダーの中にはスライドできる速度調節ピストンが設置され、前記速度調節ピストンと前記伝動フリクションローラとが速度調節ピストンロッドにより固定的に連結され、これにより前記伝動フリクションローラをスライド連動させ、更に前記従動フリクションローラと前記主動ローラとの間の歯車比を変えられ、更に前記従動フリクションローラの回転速度を変え、前記従動シリンダーの頂部と前記主動シリンダーの頂部とが作動油入り管路により連通され、前記従動シリンダーの底部と前記主動シリンダーの底部とが作動油戻り管路により連通され、前記主動シリンダーと前記従動シリンダーとの中に作動油があり、前記主動シリンダーの中にはスライドできる変速ピストンが設置され、前記変速ピストンの頂端には変速ピストンロッドが設置され、
前記変速チャンバの中には変速軸が設置され、前記変速軸の前端には前記第四伝動ベベルギヤと噛み合った変速ベベルギヤが設置され、前記変速軸の後端には変速回転盤が設置され、前記変速回転盤の後側端壁と前記変速ピストンロッドとがコンロッドを通じてヒンジにより連結されていることを特徴とする請求項8に記載のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は軍事訓練分野を取り上げて、具体的にはカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的である。
【背景技術】
【0002】
軍事射撃訓練は軍人と特殊部隊の隊員に良好状態を維持させられる訓練の一つであり、訓練の参加者の実戦時の臨機応変能力を向上させられ、部隊の作戦能力をあげられる。しかし、現有のほとんどの実戦訓練は二組の人員の対戦で行われ、該方式が参加者を傷つけやしく、参加者の人身の安全を脅かす。また伝統的な標的が固定されるため、実戦訓練を模擬する要求を満たせなく、また高難度の訓練標準の要求に達しにくい。そのため、本発明はカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的を設計することを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104197787号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
伝統的な射撃訓練に使用された標的が固定され、実戦訓練を模擬する要求を満たせなく、また高難度の訓練標準の要求に達しにくい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するために、本発明はカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的を設計し、本発明のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的は、模擬器を含み、前記模擬器の中には昇降チャンバが設置され、前記昇降チャンバの中には昇降ブロックがスライドできるように設置され、前記昇降ブロックの中には標的ブロックが回転できるように設置され、前記標的ブロックには四つの異なる形の標的が円周方向に配列され、前記昇降チャンバの底壁の中には標的取り替えチャンバが設置され、前記標的取り替えチャンバの中には前記標的を取り替える標的取り替え装置が設置され、これにより異なる状態での射撃訓練を行え、前記昇降チャンバの中には前記昇降ブロックの上下スライドを制御できる昇降装置が設置され、これにより異なる高さの射撃訓練を行え、前記標的取り替えチャンバの底壁の中には動力チャンバが設置され、前記動力チャンバの底壁の中には歩きチャンバが設置され、前記歩きチャンバの中には前記模擬器を駆動してスライドさせることができる歩き装置が設置され、前記動力チャンバの左壁の中には速度調節チャンバが設置され、前記速度調節チャンバの中には前記歩き装置の回転速度を制御できる変速装置が設置され、前記速度調節チャンバの頂壁の中には方向変えチャンバが設置され、前記方向変えチャンバの左側には変速チャンバが設置され、前記方向変えチャンバの中には前記歩き装置の回転方向を制御できる方向変え機構が設置され、これにより異なる運動状態での射撃訓練を行え、前記動力チャンバの中には模擬器を駆動して連続的に作動させることができる駆動装置が設置され、前記動力チャンバの中には前記駆動装置の生じた動力を各装置に伝達できる伝動装置が設置されている。
【0006】
好ましくは、前記駆動装置は前記動力チャンバの頂壁の中に設置された原動機を含み、前記動力チャンバの中には動力軸が設置され、前記動力軸と前記原動機とが伝動できるように連結され、前記原動機の底端には前記伝動装置を回転連動させられる動力ギヤが設置されている。
【0007】
好ましくは、前記原動機は電動機でも油圧モーターでもよく、前記動力軸を駆動して回転させることができる。
【0008】
好ましくは、前記伝動装置は前記動力チャンバの中に設置された伝動軸を含み、前記伝動軸の外壁には伝動ギヤが設置され、前記伝動ギヤが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記動力ギヤと噛み合っており、これにより前記伝動軸を回転連動させることができ、前記伝動軸の底端には伝動プーリが設置され、前記伝動プーリが前記動力チャンバの中に位置し、且つ前記標的取り替え装置を回転連動させられ、前記昇降チャンバの左壁の中には伝動チャンバが設置され、前記伝動軸の外壁には第一伝動ベベルギヤが設置され、前記第一伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記昇降装置を回転連動させられ、前記伝動軸の頂端には前記伝動チャンバの中に位置している第二伝動ベベルギヤが設置され、前記伝動チャンバの中には延伸軸が設置され、前記延伸軸の右端には第三伝動ベベルギヤが設置され、前記第三伝動ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第二伝動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記第二伝動ベベルギヤが前記第三伝動ベベルギヤを通じて前記延伸軸を回転連動させられ、前記延伸軸の外壁には前記方向変え軸の中に位置している方向変え軸がスライドできるように設置され、前記方向変え軸と前記延伸軸とがスプラインにより連結され、前記方向変え軸の外壁には前記歩き装置を回転連動させられる方向変えベベルギヤが左右対称的に設置され、前記延伸軸の左端には第四伝動ベベルギヤが設置され、前記第四伝動ベベルギヤが前記変速チャンバの中に位置し、且つ前記変速装置を回転連動させられる。
【0009】
好ましくは、前記昇降装置は前記昇降チャンバの中に設置された昇降軸を含み、前記昇降軸の右端にはカムが設置され、前記カムが前記昇降チャンバの中に位置し、且つ前記昇降ブロックと当接でき、前記昇降ブロックと前記昇降チャンバの底壁との間には復帰ばねが弾性を持つように設置され、これにより前記昇降ブロックを連動させて上下にスライドさせることができ、前記昇降軸の左端には昇降ベベルギヤが設置され、前記昇降ベベルギヤが前記伝動チャンバの中に位置し、且つ前記第一伝動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記第一伝動ベベルギヤが前記昇降ベベルギヤを通じて前記昇降軸を回転連動させられる。
【0010】
好ましくは、前記標的取り替え装置は標的貯蔵チャンバの中に設置された標的軸を含み、前記標的軸と前記標的ブロックとが固定的に連結され、前記標的貯蔵チャンバの前壁の中には転向チャンバが設置され、前記標的軸の前端には前記伝動プーリの中に位置している従動ベベルギヤが設置され、前記転向チャンバの中には中空軸が設置され、前記中空軸の頂端には主動ベベルギヤが設置され、前記主動ベベルギヤが前記転向チャンバの中に位置し、且つ前記従動ベベルギヤと噛み合っており、これにより前記主動ベベルギヤが前記従動ベベルギヤと前記標的軸とを通じて前記標的ブロックを回転連動させられ、前記標的取り替えチャンバの中には標的取り替え軸が設置され、前記標的取り替え軸の底端には前記動力チャンバの中に位置している標的取り替えプーリが設置され、前記標的取り替えプーリと前記伝動プーリとの間には動力ベルトが伝動できるように設置され、これにより前記伝動プーリが前記動力ベルトと前記標的取り替えプーリとにより前記標的取り替え軸を回転連動させられ、前記標的取り替え軸の頂端には前記標的取り替えチャンバの中に位置しているサムホイールが設置され、前記標的取り替えチャンバの中にはスプライン軸が設置され、前記スプライン軸の底端には溝車が設置され、前記溝車が前記標的取り替えチャンバの中に位置し、且つ前記サムホイールと接触でき、前記スプライン軸と前記中空軸とがスプラインにより連結され、これにより前記サムホイールが前記溝車と前記スプライン軸とにより前記中空軸を回転連動させられる。
【0011】
好ましくは、前記歩き装置は前記歩きチャンバの中に左右対称的に設置された歩き軸を含み、前記歩き軸の前後両端には前記歩きチャンバの外壁の外部に設置された歩きホイールが対称的に設置され、これにより前記模擬器を連動させて左右にスライドさせることができ、左右両側の前記歩き軸が同期ベルトにより動力の伝達を行い、前記歩き軸の外壁には前記歩きチャンバの中に位置している歩きベベルギヤが設置され、前記速度調節チャンバの中には従動軸が設置され、前記従動軸の底端には下ベベルギヤが設置され、前記下ベベルギヤが前記歩きチャンバの中に位置し、且つ前記歩きベベルギヤと噛み合っており、これにより前記従動軸が前記下ベベルギヤと前記歩きベベルギヤとを通じて前記歩き軸を回転連動させられ、前記従動軸の頂端には前記速度調節チャンバの中に位置している従動フリクションローラが設置され、前記速度調節チャンバの中には主動軸が設置され、前記主動軸の頂端には上ベベルギヤが設置され、前記上ベベルギヤが前記方向変えチャンバの中に位置し、且つ前記方向変えベベルギヤと噛み合っており、これにより前記方向変えベベルギヤが前記上ベベルギヤを通じて前記主動軸を連動させて順方向又は逆方向へ回転させることができ、前記主動軸の底端には前記速度調節チャンバの中に位置している主動ローラが設置され、前記主動ローラと前記従動フリクションローラとの間には伝動フリクションローラが伝動できるように設置され、これにより前記主動ローラが前記伝動フリクションローラと前記従動フリクションローラとを通じて前記従動軸を回転連動させられる。
【0012】
好ましくは、前記方向変え機構は前記方向変えチャンバの中にスライドできるように設置された方向変えスライドブロックを含み、前記方向変えスライドブロックが前記方向変え軸の外壁に回転できるように設置され、これにより、前記方向変え軸で前記方向変えベベルギヤを連動させて左右にスライドさせることができ、更に左右の前記方向変えベベルギヤを切り替えて前記上ベベルギヤと噛み合わせることができ、更に前記上ベベルギヤの回転方向を変えられ、前記方向変えチャンバの中には前記方向変えスライドブロックと固定的に連結された永久磁石がスライドできるように設置され、これにより前記方向変えスライドブロックを連動させて左右にスライドさせることができ、前記方向変えチャンバの頂壁の中には前記永久磁石を左右にスライド連動させられる電磁石が設置され、前記電磁石と前記永久磁石との間には電磁ばねが弾性を持つように設置されている。
【0013】
好ましくは、前記変速装置は前記変速チャンバの底壁の中に設置された主動シリンダーを含み、前記主動シリンダーの右側壁の中には従動シリンダーが設置され、前記従動シリンダーの中にはスライドできる速度調節ピストンが設置され、前記速度調節ピストンと前記伝動フリクションローラとが速度調節ピストンロッドにより固定的に連結され、これにより前記伝動フリクションローラをスライド連動させ、更に前記従動フリクションローラと前記主動ローラとの間の歯車比を変えられ、更に前記従動フリクションローラの回転速度を変え、前記従動シリンダーの頂部と前記主動シリンダーの頂部とが作動油入り管路により連通され、前記従動シリンダーの底部と前記主動シリンダーの底部とが作動油戻り管路により連通され、前記主動シリンダーと前記従動シリンダーとの中に作動油があり、前記主動シリンダーの中にはスライドできる変速ピストンが設置され、これにより、作動油で前記速度調節ピストンをスライド連動させられ、前記変速ピストンの頂端には変速ピストンロッドが設置され、前記変速チャンバの中には変速軸が設置され、前記変速軸の前端には前記第四伝動ベベルギヤと噛み合った変速ベベルギヤが設置され、これにより前記第四伝動ベベルギヤが前記変速ベベルギヤにより前記変速軸を回転連動させられ、前記変速軸の後端には変速回転盤が設置され、前記変速回転盤の後側端壁と前記変速ピストンロッドとがコンロッドを通じてヒンジにより連結され、これにより前記変速回転盤が前記コンロッドと前記変速ピストンロッドとにより前記変速ピストンを連動させて上下にスライドさせることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の有益効果は:本発明は構成が簡単で、操作が便利で、メンテナンスが便利であり、また本願発明が実戦の過程において敵の異なる高さと、異なる運動方向と、異なる運動状態による位置状態を模擬でき、最大限に実戦の過程を模擬し、部隊の実戦能力を向上させられ、また対抗による両方の隊員の死傷を避け、部隊の訓練過程で隊員の安全性を上げ、そのため、本願発明には比較的に高い使用する価値と普及する価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
図1図1は本発明のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的の全体構成模式図
図2図2図1のAの拡大構成模式図
図3図3図1のBの拡大構成模式図
図4図4図1のC―C方向からの構成模式図
図5図5図1のD―D方向からの構成模式図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明はカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的を取り上げ、主に実戦模擬射撃訓練に応用され、以下に本発明の付図を交えて本発明について更なる説明をする。
【0018】
本発明のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的は、模擬器11を含み、前記模擬器11の中には昇降チャンバ33が設置され、前記昇降チャンバ33の中には昇降ブロック12がスライドできるように設置され、前記昇降ブロック12の中には標的ブロック78が回転できるように設置され、前記標的ブロック78には四つの異なる形の標的76が円周方向に配列され、前記昇降チャンバ33の底壁の中には標的取り替えチャンバ32が設置され、前記標的取り替えチャンバ32の中には前記標的76を取り替える標的取り替え装置104が設置され、これにより異なる状態での射撃訓練を行え、前記昇降チャンバ33の中には前記昇降ブロック12の上下スライドを制御できる昇降装置103が設置され、これにより異なる高さの射撃訓練を行え、前記標的取り替えチャンバ32の底壁の中には動力チャンバ60が設置され、前記動力チャンバ60の底壁の中には歩きチャンバ31が設置され、前記歩きチャンバ31の中には前記模擬器11を駆動してスライドさせることができる歩き装置105が設置され、前記動力チャンバ60の左壁の中には速度調節チャンバ24が設置され、前記速度調節チャンバ24の中には前記歩き装置105の回転速度を制御できる変速装置107が設置され、前記速度調節チャンバ24の頂壁の中には方向変えチャンバ54が設置され、前記方向変えチャンバ54の左側には変速チャンバ13が設置され、前記方向変えチャンバ54の中には前記歩き装置105の回転方向を制御できる方向変え機構106が設置され、これにより異なる運動状態での射撃訓練を行え、前記動力チャンバ60の中には模擬器を駆動して連続的に作動させることができる駆動装置101が設置され、前記動力チャンバ60の中には前記駆動装置101の生じた動力を各装置に伝達できる伝動装置102が設置されている。
【0019】
有益的には、前記駆動装置101は前記動力チャンバ60の頂壁の中に設置された原動機43を含み、前記動力チャンバ60の中には動力軸42が設置され、前記動力軸42と前記原動機43とが伝動できるように連結され、前記原動機43の底端には前記伝動装置102を回転連動させられる動力ギヤ41が設置されている。
【0020】
有益的には、前記原動機43は電動機でも油圧モーターでもよく、前記動力軸42を駆動して回転させることができる。
【0021】
有益的には、前記伝動装置102は前記動力チャンバ60の中に設置された伝動軸65を含み、前記伝動軸65の外壁には伝動ギヤ69が設置され、前記伝動ギヤ69が前記動力チャンバ60の中に位置し、且つ前記動力ギヤ41と噛み合っており、これにより前記伝動軸65を回転連動させることができ、前記伝動軸65の底端には伝動プーリ70が設置され、前記伝動プーリ70が前記動力チャンバ60の中に位置し、且つ前記標的取り替え装置104を回転連動させられ、前記昇降チャンバ33の左壁の中には伝動チャンバ62が設置され、前記伝動軸65の外壁には第一伝動ベベルギヤ64が設置され、前記第一伝動ベベルギヤ64が前記伝動チャンバ62の中に位置し、且つ前記昇降装置103を回転連動させられ、前記伝動軸65の頂端には前記伝動チャンバ62の中に位置している第二伝動ベベルギヤ63が設置され、前記伝動チャンバ62の中には延伸軸53が設置され、前記延伸軸53の右端には第三伝動ベベルギヤ61が設置され、前記第三伝動ベベルギヤ61が前記伝動チャンバ62の中に位置し、且つ前記第二伝動ベベルギヤ63と噛み合っており、これにより前記第二伝動ベベルギヤ63が前記第三伝動ベベルギヤ61を通じて前記延伸軸53を回転連動させられ、前記延伸軸53の外壁には前記方向変え軸54の中に位置している方向変え軸48がスライドできるように設置され、前記方向変え軸48と前記延伸軸53とがスプラインにより連結され、前記方向変え軸48の外壁には前記歩き装置105を回転連動させられる方向変えベベルギヤ47が左右対称的に設置され、前記延伸軸53の左端には第四伝動ベベルギヤ55が設置され、前記第四伝動ベベルギヤ55が前記変速チャンバ13の中に位置し、且つ前記変速装置107を回転連動させられる。
【0022】
有益的には、前記昇降装置103は前記昇降チャンバ33の中に設置された昇降軸67を含み、前記昇降軸67の右端にはカム68が設置され、前記カム68が前記昇降チャンバ33の中に位置し、且つ前記昇降ブロック12と当接でき、前記昇降ブロック12と前記昇降チャンバ33の底壁との間には復帰ばね34が弾性を持つように設置され、これにより前記昇降ブロック12を連動させて上下にスライドさせることができ、前記昇降軸67の左端には昇降ベベルギヤ66が設置され、前記昇降ベベルギヤ66が前記伝動チャンバ62の中に位置し、且つ前記第一伝動ベベルギヤ64と噛み合っており、これにより前記第一伝動ベベルギヤ64が前記昇降ベベルギヤ66を通じて前記昇降軸67を回転連動させられる。
【0023】
有益的には、前記標的取り替え装置104は標的貯蔵チャンバ37の中に設置された標的軸40を含み、前記標的軸40と前記標的ブロック78とが固定的に連結され、前記標的貯蔵チャンバ37の前壁の中には転向チャンバ77が設置され、前記標的軸40の前端には前記伝動プーリ70の中に位置している従動ベベルギヤ39が設置され、前記転向チャンバ77の中には中空軸36が設置され、前記中空軸36の頂端には主動ベベルギヤ38が設置され、前記主動ベベルギヤ38が前記転向チャンバ77の中に位置し、且つ前記従動ベベルギヤ39と噛み合っており、これにより前記主動ベベルギヤ38が前記従動ベベルギヤ39と前記標的軸40とを通じて前記標的ブロック78を回転連動させられ、前記標的取り替えチャンバ32の中には標的取り替え軸75が設置され、前記標的取り替え軸75の底端には前記動力チャンバ60の中に位置している標的取り替えプーリ72が設置され、前記標的取り替えプーリ72と前記伝動プーリ70との間には動力ベルト71が伝動できるように設置され、これにより前記伝動プーリ70が前記動力ベルト71と前記標的取り替えプーリ72とにより前記標的取り替え軸75を回転連動させられ、前記標的取り替え軸75の頂端には前記標的取り替えチャンバ32の中に位置しているサムホイール74が設置され、前記標的取り替えチャンバ32の中にはスプライン軸35が設置され、前記スプライン軸35の底端には溝車73が設置され、前記溝車73が前記標的取り替えチャンバ32の中に位置し、且つ前記サムホイール74と接触でき、前記スプライン軸35と前記中空軸36とがスプラインにより連結され、これにより前記サムホイール74が前記溝車73と前記スプライン軸35とにより前記中空軸36を回転連動させられる。
【0024】
有益的には、前記歩き装置105は前記歩きチャンバ31の中に左右対称的に設置された歩き軸28を含み、前記歩き軸28の前後両端には前記歩きチャンバ31の外壁の外部に設置された歩きホイール30が対称的に設置され、これにより前記模擬器11を連動させて左右にスライドさせることができ、左右両側の前記歩き軸28が同期ベルト29により動力の伝達を行い、前記歩き軸28の外壁には前記歩きチャンバ31の中に位置している歩きベベルギヤ27が設置され、前記速度調節チャンバ24の中には従動軸25が設置され、前記従動軸25の底端には下ベベルギヤ26が設置され、前記下ベベルギヤ26が前記歩きチャンバ31の中に位置し、且つ前記歩きベベルギヤ27と噛み合っており、これにより前記従動軸25が前記下ベベルギヤ26と前記歩きベベルギヤ27とを通じて前記歩き軸28を回転連動させられ、前記従動軸25の頂端には前記速度調節チャンバ24の中に位置している従動フリクションローラ23が設置され、前記速度調節チャンバ24の中には主動軸45が設置され、前記主動軸45の頂端には上ベベルギヤ46が設置され、前記上ベベルギヤ46が前記方向変えチャンバ54の中に位置し、且つ前記方向変えベベルギヤ47と噛み合っており、これにより前記方向変えベベルギヤ47が前記上ベベルギヤ46を通じて前記主動軸45を連動させて順方向又は逆方向へ回転させることができ、前記主動軸45の底端には前記速度調節チャンバ24の中に位置している主動ローラ44が設置され、前記主動ローラ44と前記従動フリクションローラ23との間には伝動フリクションローラ22が伝動できるように設置され、これにより前記主動ローラ44が前記伝動フリクションローラ22と前記従動フリクションローラ23とを通じて前記従動軸25を回転連動させられる。
【0025】
有益的には、前記方向変え機構106は前記方向変えチャンバ54の中にスライドできるように設置された方向変えスライドブロック52を含み、前記方向変えスライドブロック52が前記方向変え軸48の外壁に回転できるように設置され、これにより、前記方向変え軸48で前記方向変えベベルギヤ47を連動させて左右にスライドさせることができ、更に左右の前記方向変えベベルギヤ47を切り替えて前記上ベベルギヤ46と噛み合わせることができ、更に前記上ベベルギヤ46の回転方向を変えられ、前記方向変えチャンバ54の中には前記方向変えスライドブロック52と固定的に連結された永久磁石51がスライドできるように設置され、これにより前記方向変えスライドブロック52を連動させて左右にスライドさせることができ、前記方向変えチャンバ54の頂壁の中には前記永久磁石51を左右にスライド連動させられる電磁石49が設置され、前記電磁石49と前記永久磁石51との間には電磁ばね50が弾性を持つように設置されている。
【0026】
有益的には、前記変速装置107は前記変速チャンバ13の底壁の中に設置された主動シリンダー19を含み、前記主動シリンダー19の右側壁の中には従動シリンダー20が設置され、前記従動シリンダー20の中にはスライドできる速度調節ピストン57が設置され、前記速度調節ピストン57と前記伝動フリクションローラ22とが速度調節ピストンロッド21により固定的に連結され、これにより前記伝動フリクションローラ22をスライド連動させ、更に前記従動フリクションローラ23と前記主動ローラ44との間の歯車比を変えられ、更に前記従動フリクションローラ23の回転速度を変え、前記従動シリンダー20の頂部と前記主動シリンダー19の頂部とが作動油入り管路56により連通され、前記従動シリンダー20の底部と前記主動シリンダー19の底部とが作動油戻り管路59により連通され、前記主動シリンダー19と前記従動シリンダー20との中に作動油があり、前記主動シリンダー19の中にはスライドできる変速ピストン58が設置され、これにより、作動油で前記速度調節ピストン57をスライド連動させられ、前記変速ピストン58の頂端には変速ピストンロッド18が設置され、前記変速チャンバ13の中には変速軸16が設置され、前記変速軸16の前端には前記第四伝動ベベルギヤ55と噛み合った変速ベベルギヤ15が設置され、これにより前記第四伝動ベベルギヤ55が前記変速ベベルギヤ15により前記変速軸16を回転連動させられ、前記変速軸16の後端には変速回転盤14が設置され、前記変速回転盤14の後側端壁と前記変速ピストンロッド18とがコンロッド17を通じてヒンジにより連結され、これにより前記変速回転盤14が前記コンロッド17と前記変速ピストンロッド18とにより前記変速ピストン58を連動させて上下にスライドさせることができる。
【0027】
以下に付図を交えて本文のカウンターストライクを基に設計した実戦模擬訓練用の移動標的の使用ステップについて詳しく説明する。
【0028】
初期状態では、電磁石49は非通電状態にあり、方向変えベベルギヤ47と上ベベルギヤ46とは噛み合っていない。
【0029】
本願発明を使用する時、原動機43が作動し始めて動力軸42と、動力ギヤ41と、伝動ギヤ69と、伝動軸65とにより伝動プーリ70と、第一伝動ベベルギヤ64と、第二伝動ベベルギヤ63とを回転連動させ、更に第二伝動ベベルギヤ63が第三伝動ベベルギヤ61と延伸軸53とにより第四伝動ベベルギヤ55を回転連動させ、この時に、電磁石49がランダムに順方向又は逆方向通電し、更に永久磁石51と、方向変えスライドブロック52と、方向変え軸48とにより方向変えベベルギヤ47を連動させて右側又は左側へスライドさせ、更に左側の方向変えベベルギヤ47又は右側の方向変えベベルギヤ47が上ベベルギヤ46と噛み合い、更に延伸軸53が方向変え軸48と、方向変えベベルギヤ47と、上ベベルギヤ46と、主動軸45と、主動ローラ44と、伝動フリクションローラ22と、従動フリクションローラ23と、従動軸25と、下ベベルギヤ26と、歩きベベルギヤ27と、歩き軸28とにより歩きホイール30を連動させて順方向又は逆方向へ回転させ、更に模擬器11は駆動されて右側又は左側へスライドし、同時に、第四伝動ベベルギヤ55が変速ベベルギヤ15と、変速軸16と、変速回転盤14と、コンロッド17と、変速ピストンロッド18とにより変速ピストン58を連動させて上下にスライドさせ、更に昇降軸67と速度調節ピストンロッド21とにより伝動フリクションローラ22を連動させて上下にスライドさせ、更に歩きホイール30の回転速度を変え、前記模擬器11のスライド速度を変え、これにより、異なる状態での射撃訓練を模擬し、同時に、第一伝動ベベルギヤ64が昇降ベベルギヤ66と昇降軸とによりカム68を回転連動させ、更に昇降ブロック12を連動させて上下にスライドさせ、これにより、異なる高さの射撃訓練を模擬し、同時に、伝動プーリ70が動力ベルト71と、標的取り替えプーリ72と、標的取り替え軸75と、サムホイール74と、溝車73と、スプライン軸35と、中空軸36と、主動ベベルギヤ38と、従動ベベルギヤ39と、標的軸40とにより標的ブロック78を連動させて断続的に回転させ、これにより、異なる状態での射撃訓練を模擬する。
【0030】
本発明の有益効果は:本発明は構成が簡単で、操作が便利で、メンテナンスが便利であり、また本願発明が実戦の過程において敵の異なる高さと、異なる運動方向と、異なる運動状態による位置状態を模擬でき、最大限に実戦の過程を模擬し、部隊の実戦能力を向上させられ、また対抗による両方の隊員の死傷を避け、部隊の訓練過程で隊員の安全性を上げ、そのため、本願発明には比較的に高い使用する価値と普及する価値がある。
【0031】
以上に述べたのはただ本発明の具体的な実施方式で、しかし本発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本発明の保護範囲にカバーされる。だから本発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。