(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-92002(P2021-92002A)
(43)【公開日】2021年6月17日
(54)【発明の名称】ズボンのズリ落ち防止装着具
(51)【国際特許分類】
A41F 9/00 20060101AFI20210521BHJP
A44B 99/00 20100101ALI20210521BHJP
【FI】
A41F9/00 R
A44B99/00 601E
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2019-235239(P2019-235239)
(22)【出願日】2019年12月9日
(71)【出願人】
【識別番号】505064057
【氏名又は名称】テストロン製薬株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】710007722
【氏名又は名称】後藤 哲夫
(72)【発明者】
【氏名】辻川 茂一
(57)【要約】 (修正有)
【課題】外観上目立つこと無く、かつ簡易に着脱できる実用性を持ったズボンのずり落ち防止用具を提供する。
【解決手段】上下に2個のクッション3及び4を備えた布袋2が紐1と連結し、ベルトのバックルの真下部に配置されるようにワイシャツの下に襷掛けに装着され、ベルトは布袋2の厚みによってブロックされることでベルトの落下を防止する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着用紐が取り付けられた布袋の中に、上下に2個のクッションが配置され、二段構えでベルトの落下を防止することを特徴とするズボンのズリ落ち防止装着具
【請求項2】
上部のクッションには装着用紐が貫通しており、上部配置のクッション自体の脱落を防いでいることを特徴とするズボンのズリ落ち防止装着具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズボンのずり落ちを防ぐことを目的としたズボンずり落ち防止装着具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
そもそもズボンのズリ落ちはベルトによって防いでいる。しかし特に肥満体型で腹部がビア樽型の人は、ベルト自体が自然に落下しズボンのずり落ちを防げない不都合がある。
それゆえ、ズボンのズリ落ちを防ぐためにこれまで多くの提案がなされてきた。
【0003】
例えば特許文献1に示される紐でズボンを吊り下げるサスペンダが提案されている。
また特許文献2に示されるワイシャツなどにズボンずり落ち防止具を取り付けて、ズボンのベルトの落下を防止する方法も提案されている
また特許文献3に示されている補助ベルトを使用してベルトの落下を防止しようとする提案もなされている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−59813号公報
【0005】
【特許文献2】特開2012−132116号公報
【0006】
【特許文献3】特開2012−77428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献1に示される紐でズボンを吊り下げるサスペンダの使用は外観上目立つので使用を控えたい人も多く、かつズボンの装着感が悪くなるという不都合がある
【0008】
また、上記特許文献2に示されるワイシャツなどにズボンずり落ち防止具を取り付けてズボンのベルトの落下を防止する方法においては、着替える度にズボンずり落ち防止具の取り付け位置を調整しなければならず面倒であり実用的ではないという問題がある。
【0009】
また、上記特許文献3に示される補助ベルトを使用する場合においては、肥満体型で腹部がビア樽型の人には、当該補助ベルト自体が落下するという不都合があり、ズボンのベルトの落下を防ぐことができないという問題がある
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものである。
本発明に係るズボンのズリ落ち防止装着具は、布袋の中に軽くて丈夫な2cm〜3cm程度の厚みのある材料(クッション)が入っており適度な膨らみを持つ布袋と当該布袋を肩から襷掛けにぶら下げるための紐を備える。
【0011】
好ましくは、布袋の大きさは横10cm〜15cmの長さと縦10cm〜15cmの長さの長方形で形成されている。
【0012】
好ましくは、クッションは袋の中に上下に2個設置されており、たとえ身体活動中に上部クッションがベルトの下を潜り抜けた場合であっても、下部クッションによってベルトの下落が再度ブロックされる二段構えのずり落ち防止構造で形成されている。
【0013】
好ましくは、上部のクッションには直接紐が貫通されており、クッション自体の下落を防止する構造で形成されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、厚みと長さを備えた布袋がワイシャツの下に襷掛けに装着されてベルトのバックルの真下部に配置される。かくしてズボンのベルトは当該布袋の厚みにブロックされてベルトの落下が防止される。
これによりズボンのズリ落ちが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【00015】
【
図1】本発明に係るズボンのズリ落ち防止装着具の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1正面図において、布袋2が襷掛けに装着するための紐1と連結されている。
【0017】
布袋2の中には、上下に2個のクッション3及び4が配置されており、上部クッション3には、紐1が貫通されている状態を示している。
【0018】
布袋2に使用される布地は、滑りにくい麻などが適しているが、布地の材質はこれら以外でも可能である。
【0019】
クッション3及び4は、長方形の硬質ウレタンが適している。そのほかにもプラスチックで形成された軽くて丈夫なものが適している。
【符号の説明】
【0020】
1・・・紐
2・・・布袋
3・・・上部クッション
4・・・下部クッション