【実施例】
【0020】
まず、
図1には、サービス提供会社3と契約している美容室1、分析装置2Aを備える検査機関2、サーバ3Aを備えるサービス提供会社3、端末4、サービス提供会社3と契約している製薬会社5、及び、ユーザUが示されている。なお、端末4は、スマートフォン、PC、タブレット等を含むものであり、サーバ3Aとネットワーク(インターネット等)を介して接続可能となっている。
【0021】
以下では、
図2に示すフローチャートに従って本実施例に係る健康状態調査システムを説明する。
【0022】
ステップS1Aでは、ユーザUが美容室1に髪(毛髪)を切りに行く。その際、カットされたユーザUの毛髪のうち一部の毛髪(およそ根元から3cm、100本程度)を、美容室1から検査機関2に送付する。
【0023】
ステップS1Bは、ステップS1Aと並行して行われるものであり、ユーザUが端末4から会員登録を行うとともにパーソナルデータPを入力する。この会員登録には、名前、住所、連絡先等のデータの入力が必要である。また、パーソナルデータPは、身長、体重、年齢、カラーの有無、及び、カットの有無を含む。これら入力された各データは、端末4からサービス提供会社3のサーバ3Aに送信される。
【0024】
ステップS2では、検査機関2の分析装置2Aによって、美容室1から送付されてきた毛髪の成分を分析し、カルシウムや亜鉛など必須ミネラル12種の含有量を検出する(水銀やヒ素など有害金属5種の含有量も検出することができる)。すなわち、ユーザUの現在のミネラル量Lについて(種類別に)求める。なお、分析装置2Aには、例えば、株式会社島津製作所の質量分析計(型名:ICP−MS(ICP Mass Spectrometer))等を用いる。
【0025】
ステップS3では、サービス提供会社3のサーバ3Aによって、ユーザUにとって必要なミネラル量I及び(過)不足するミネラル量Dについて(種類別に)求める。このうち、必要なミネラル量Iは、ステップS1Bにおいて入力されたパーソナルデータPに基づき求められる。また、不足するミネラル量Dは、必要なミネラル量IとステップS2における現在のミネラル量Lとの差分として算出することで求められる。
【0026】
ステップS4Aでは、サーバ3Aによって、ステップS2,S3で求めた内容を端末4の画面に表示させる。
【0027】
ステップS4Bは、ステップS4Aと並行して行われるものであり、ステップS3で求めた内容のうち、(種類別に)不足するミネラル量Dを摂取することができるサプリメントを製薬会社5に発注する。また、この発注と併せて、ステップS1BにおいてユーザUが会員登録の際に入力した名前及び住所等を製薬会社5に送信する。なお、これらの処理は、サーバ3Aによって行われるものとしても、サービス提供会社3の従業員によって行われるものとしてもよい。
【0028】
ステップS5Aでは、ステップS4Aにおいて端末4の画面に表示された内容をユーザUが閲覧する。
【0029】
ステップS5Bでは、ステップS4Bにおいて発注を受けた製薬会社5から、ユーザUの元へサプリメントを(例えば定期便にて)配送し、ユーザUがこれを受け取る。なお、当該ステップ及びステップS4Bは、ユーザUが会員登録を行い、かつ、サプリメントの配送を希望した場合に行われる。
【0030】
以上が、本実施例に係る健康状態調査システムについての大まかな説明である。以下では、サーバ3Aの構成について
図3を用いて説明する。
【0031】
データ入力部11は、ネットワークを介して、端末4にパーソナルデータPを入力可能な画面を表示させるとともに、当該画面にてユーザUが入力したパーソナルデータPが端末4から入力される。
【0032】
なお、このうち「画面を表示させる」処理については、予め端末4にインストールされたアプリケーションプログラムによって端末4から表示させるようにしてもよく、あるいは、ウェブサイトを開設し、そこにデータ入力部11によってデータ入力することで、インターネットを介して端末4からこれを閲覧可能となるようにしてもよい(後述の会員登録部12及び表示画面出力部18においても同様である)。
【0033】
会員登録部12は、ネットワークを介して、端末4に会員登録、及び、それに伴う名前、住所、連絡先等のデータを入力可能な画面を表示させるとともに、当該画面にてユーザUが入力した会員登録、及び、それに伴う各データが端末4から入力される。また、サプリメント配送の有無を選択する。
【0034】
分析結果入力部13には、検査機関2の分析装置2Aによって求められたユーザUの現在のミネラル量Lが入力される。なおこれは、例えば、検査機関2の端末やサーバからネットワークを介して分析結果入力部12に送信するものとする。
【0035】
パーソナルデータ用記憶部14は、データ入力部11に入力されたパーソナルデータP、及び、会員登録部12に入力された、会員登録の有無、それに伴う各データ、サプリメント配送の有無を記憶するストレージである。
【0036】
必須ミネラル量データベース15は、(種類別に)年齢及び性別毎に必要なミネラル量Iのデータベースである。
【0037】
不足ミネラル量算出部16は、まず、パーソナルデータP、及び、必須ミネラル量データベース15に基づき、必要なミネラル量Iを求める。さらに、この必要なミネラル量Iと分析結果入力部13に入力された現在のミネラル量Lとの差分である、不足するミネラル量Dを算出する。ただし、この差分がマイナスになった場合は、過剰摂取しているものする。
【0038】
表示画面生成部17は、必要なミネラル量I、現在のミネラル量L、及び、不足するミネラル量Dを表示する表示画面を生成する。
【0039】
表示画面出力部18は、表示画面生成部17で生成した表示画面を、ネットワークを介して端末4に表示させる。
【0040】
サプリメントデータベース19は、製薬会社5が有する複数種類のサプリメントそれぞれについてのミネラル含有量のデータベースである。
【0041】
サプリメント選定部20は、パーソナルデータ用記憶部14に会員登録が記憶されている場合のみ起動するものであり、不足するミネラル量D、及び、サプリメントデータベース19に基づき、不足するミネラル量Dを摂取可能なサプリメントを選定する。
【0042】
サプリメント発注部21は、サプリメント選定部20において選定されたサプリメントを製薬会社5に発注するとともに、会員登録の際に入力した名前及び住所等のデータを製薬会社5にネットワークを介して出力する。ただし、既に説明したように、これらの処理についてはサービス提供会社3の従業員によって行われるものとしてもよい。これにより、既に説明したように、製薬会社5からユーザUに対して不足するミネラル量Dを補給するサプリメントを提供することができる。
【0043】
ポイント算出部23は、サプリメント発注部21が発注の処理を行うたびに、つまりユーザUが本システムを利用するたびに、ポイントを加算する。ポイント用記憶部23は、ポイント算出部23によって加算されたポイントを都度記憶するストレージである。これにより、サプリメント購入者には、次回本実施例に係る健康状態調査システムを利用する際に料金を割引することができるポイントを与える。
【0044】
以上が、サーバ3Aの構成についての説明である。以下では、表示画面生成部17によって生成される表示画面(サイト)の具体例について、
図4,5を用いて説明する。
【0045】
表示画面生成部17は、必要なミネラル量Iに対する現在のミネラル量Lの比率(%)を各ミネラルにつき(つまりミネラルの種類別に)算出し、それらの平均値を、
図4に示すように、トップページにトータルスコアとして表示する(
図4では一例として63)。
【0046】
また、このトップページには各ミネラルの元素記号を配置する。例えばトータルスコアの周囲に各ミネラルの元素記号を円環状に並べて配置する。
【0047】
そして、このうちユーザUに(過)不足しているミネラル(すなわち上述した(過)不足するミネラル量Dが所定量存在するミネラル)については、色分けをする、及び、感嘆符を付すことで強調するようにしてもよい。また、例えば、色については、最も(過)不足しているミネラルと、2,3番目に(過)不足するミネラルとで異なる色とし、感嘆符の数についても、最も(過)不足しているミネラルと、2,3番目に(過)不足しているミネラルとで異なる数となるようにしてもよい。
【0048】
図5に示すように、(同サイト内の)別ページには、(過)不足しているミネラルの元素記号を改めて表示する。これは、上述するように色、及び、感嘆符が付されたトップページの元素記号の表示を、拡大表示したものとしてもよい。
【0049】
そして、同ページの下方には、各ミネラルにつき、それぞれ必要なミネラル量Iに対する現在のミネラル量Lの比率をグラフ化したものを表示する。
図5では一例として、横一列に並んだ6つの円が必要なミネラル量Iとし、このうち色つきの円の個数が現在のミネラル量Lの割合を表わしている(つまり白抜きの円の個数が不足分となる)。さらに、これと併記して、言語表記により(過)不足を説明してもよい。
図5では一例として、「不足」「少なめ」「適正」等と表記している。
【0050】
以上が、表示画面生成部17によって生成される表示画面の具体例についての説明である。既に説明したように、これら表示画面は、表示画面出力部18によって端末4に表示され、ユーザUがこれを視認することになる。
【0051】
また、図示していないが、サーバ3Aは端末4に対し、食生活を改善するためのアドバイス、及び、不足しているミネラルを補う食品や食材を表示するようにしてもよい。さらに、ユーザUが当該食品やその関連サービスを購入することができるようにしてもよい。関連サービスとは、例えば、栄養管理士のもと、不足しているミネラルを補うための1週間の献立を決め、当該献立に基づき食材を定期便にて送る等のサービスである。
【0052】
なお、本実施例では、ユーザUが髪にカラーを施している場合、検査機関2による現在のミネラル量Lが変化する(L′となる)ため、サーバ3Aの不足ミネラル量算出部16あるいは表示画面生成部17においてこれを補正した上で、必要なミネラル量I、現在のミネラル量L、及び、不足するミネラル量Dを表示する表示画面を生成するものとする。
【0053】
本実施例に係る健康状態調査システム及び方法によれば、毛髪を用いてミネラルを検査するので、ミネラルの体内蓄積量を正確に検査することができる。
【0054】
本実施例に係る健康状態調査システム及び方法によれば、病院に行き、血液検査等を受ける必要がなく、美容室で髪を切るついでに利用することができるので、痛みがないうえ利便性が高いものとなる。
【0055】
本実施例に係る健康状態調査システム及び方法によれば、毛髪を用いた検査であるため、年齢制限がなく、また、高額な検査費用がかかることもない。
【0056】
本実施例に係る健康状態調査システム及び方法によれば、端末に明快なレイアウトで検査結果やトータルスコア等を表示するため、ユーザが当該端末の表示画面から必要な情報を認識しやすく、本実施例に係る健康状態調査システムを継続して利用する動機付けができる。
【0057】
本実施例に係る健康状態調査システム及び方法によれば、検査結果等の表示のみならず、ミネラルバランスの改善のための対策(サプリメントや献立等)をも行うことができ、実用的である。
【0058】
本実施例に係る健康状態調査システム及び方法によれば、日本では、美容室がコンビニエンスストアの4倍ほどの店舗数があるため、多くのユーザにとって利用しやすい。