(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-94596(P2021-94596A)
(43)【公開日】2021年6月24日
(54)【発明の名称】円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置
(51)【国際特許分類】
B23K 26/00 20140101AFI20210528BHJP
B23K 26/08 20140101ALI20210528BHJP
【FI】
B23K26/00 B
B23K26/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2020-69553(P2020-69553)
(22)【出願日】2020年4月8日
(31)【優先権主張番号】201911313128.2
(32)【優先日】2019年12月18日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】高春雷
【テーマコード(参考)】
4E168
【Fターム(参考)】
4E168AA00
4E168CB03
4E168JA18
(57)【要約】
【課題】本願は円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置を開示した。
【解決手段】
本願発明の円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置は、ハウジングを含み、前記ハウジングの中には彫刻空間が設置され、本願発明に固定円弧板が設置されているため、彫刻時に木材を固定でき、彫刻の誤差を避けられ、本願発明にはねじ山によって旋転軸と連結された移動ブロックも設置されており、旋転軸を回転させることで移動ブロックが移動し、レーザー彫刻機を移動させ、そしてレーザー彫刻機が木材の異なる部位に彫刻を行え、また、昇降摩擦板も本願発明に設置されており、昇降摩擦板を移動させて駆動軸と密着させることで、昇降摩擦板が回転し、固定円弧板を回転させ、木材は固定円弧板につれて回転して表面の各部位が彫刻され、即ち木材に対して全方位からの彫刻を行い得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングを含み、前記ハウジングの中には彫刻空間が設置され、前記彫刻空間の左開口が外部と連通し、前記彫刻空間の下部の左右壁には妨害板が固定的に連結され、前記彫刻空間の中にはレーザー彫刻機及びレーザー彫刻ヘッドが設置され、前記彫刻空間の上壁には水平移動空間が設置され、前記水平移動空間の右壁には移動モータが固定的に連結され、前記移動モータには旋転軸が伝動可能に連結され、前記旋転軸には前記水平移動空間の中にスライド可能に連結された移動ブロックがねじ山により連結され、前記移動ブロックの下端面には前記レーザー彫刻機の上端面と固定的に連結された連結ブロックが固定的に連結され、前記ハウジングの中には回転機構が設置され、前記回転機構は前記ハウジングの中に設置された昇降摩擦板を含み、前記昇降摩擦板は回転することで、前記円筒形木材を回転させられ、前記ハウジングの中には固定機構が設置され、前記固定機構は上下対称となった二枚の固定円弧板を含み、前記固定空間の中には前記固定円弧板と固定板とを連結する緩衝ばねが設置され、前記円筒形木材は前記彫刻空間を貫通して前記固定空間の中に入り、そして前記固定板は前記緩衝ばねにより前記固定円弧板を前記固定空間の中央へ運動させることで、前記円筒形木材を固定し、前記ハウジングの中には伝動機構が設置され、前記伝動機構は前記ハウジングの中に設置された駆動空間を含み、前記駆動空間の後壁には駆動モータが固定的に連結され、前記駆動モータには右端が前記旋転空間の中に位置する駆動軸が伝動可能に連結され、前記駆動モータは前記駆動軸により前記昇降摩擦板の回転と前記固定板の運動に動力を提供することを特徴とする円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置。
【請求項2】
前記回転機構は前記ハウジングの中に設置された旋転空間を含み、前記旋転空間の中には回転円盤が設置され、前記回転円盤の中央には左右に開口した円筒空間が設置され、前記回転円盤の中には二つの昇降溝が形成され、二つの前記昇降溝は前記円筒空間に関して上下対称になり、前記昇降溝において前記円筒空間から離れた壁には電磁石が固定的に連結され、前記昇降溝には昇降ブロックがスライド可能に連結され、前記昇降溝の中には二つの昇降ばねが設置され、二つの前記昇降ばねは前記昇降ブロックと、前記昇降溝において前記円筒空間から離れた端壁とを連結し、前記昇降ブロックにおいて前記円筒空間に近接する端面には他端が前記円筒空間の中に位置する前記昇降摩擦板が固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置。
【請求項3】
前記固定機構は前記ハウジングの中に設置された固定空間を含み、前記固定空間の右開口が前記彫刻空間と連通しており、前記固定空間の中には上下対称となった二枚の前記固定板がスライド可能に連結され、前記固定空間の中には前記固定円弧板が設置され、前記旋転空間の中には上下対称となった二つの旋転ブロックが回転可能に連結され、二つの前記旋転ブロックは前記回転円盤に固定的に連結され、前記旋転ブロックの中には昇降空間が設置され、前記昇降空間の中には昇降板がスライド可能に連結され、前記昇降空間の中には復帰ばねが設置され、前記復帰ばねは、前記昇降空間において前記駆動軸から離れた端壁と前記昇降板とを連結し、前記昇降板において前記駆動軸に近接する端面には他端が前記固定円弧板と固定的に連結された移動ラックが固定的に連結され、前記昇降空間の後壁には従動空間が設置され、前記従動空間には前端が前記昇降空間の中に位置する固定軸が伝動可能に連結され、前記固定軸の前端には前記移動ラックと噛み合った固定歯車が固定的に連結され、前記固定軸の後端には前記従動空間の中に位置する従動プーリが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置。
【請求項4】
前記伝動機構は駆動傘歯車を含み、前記駆動傘歯車は前記駆動空間に位置する前記駆動軸と固定的に連結され、前記旋転ブロックの中には伝動空間が設置され、前記伝動空間において前記駆動軸から離れた端壁には他端が前記駆動空間の中に位置する伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸において前記駆動軸に近接する端には前記駆動傘歯車と噛み合った伝動傘歯車が固定的に連結され、前記伝動軸において前記駆動軸から離れた端には主動傘歯車が固定的に連結され、前記従動空間の後壁には前端が前記伝動空間の中に位置する従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸の前端には前記主動傘歯車と噛み合った従動傘歯車が固定的に連結され、前記主動傘歯車の後端には伝動プーリが固定的に連結され、前記従動空間の中には前記伝動プーリと前記従動プーリとを連結する伝動ベルトが設置されていることを特徴とする請求項3に記載の円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置。
【請求項5】
前記妨害板は取り外し可能であり、前記電磁石の磁力は前記昇降ばねの弾力より強いことを特徴とする請求項2に記載の円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は彫刻技術分野を取り上げて、具体的には円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置である。
【背景技術】
【0002】
円筒形の木材に彫刻を行う場合、木材の形状のため、手作業による固定作業はよく効果的ではなく、また、彫刻中に円筒形の木材に対して水平方向から彫刻を行うために位置を調整する時、木材の固定を緩めることで、大きな誤差が生じる恐れがある。そのほか、木材の側面と底面に彫刻を行う時に位置の調整がなかなかできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第10529061号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置を提供し、従来技術における上記欠点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明の円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置は、ハウジングを含み、前記ハウジングの中には彫刻空間が設置され、前記彫刻空間の左開口が外部と連通し、前記彫刻空間の下部の左右壁には妨害板が固定的に連結され、前記彫刻空間の中にはレーザー彫刻機及びレーザー彫刻ヘッドが設置され、前記彫刻空間の上壁には水平移動空間が設置され、前記水平移動空間の右壁には移動モータが固定的に連結され、前記移動モータには旋転軸が伝動可能に連結され、前記旋転軸には前記水平移動空間の中にスライド可能に連結された移動ブロックがねじ山により連結され、前記移動ブロックの下端面には前記レーザー彫刻機の上端面と固定的に連結された連結ブロックが固定的に連結され、前記ハウジングの中には回転機構が設置され、前記回転機構は前記ハウジングの中に設置された昇降摩擦板を含み、前記昇降摩擦板は回転することで、前記円筒形木材を回転させられ、前記ハウジングの中には固定機構が設置され、前記固定機構は上下対称となった二枚の固定円弧板を含み、前記固定空間の中には前記固定円弧板と固定板とを連結する緩衝ばねが設置され、前記円筒形木材は前記彫刻空間を貫通して前記固定空間の中に入り、そして前記固定板は前記緩衝ばねにより前記固定円弧板を前記固定空間の中央へ運動させることで、前記円筒形木材を固定し、前記ハウジングの中には伝動機構が設置され、前記伝動機構は前記ハウジングの中に設置された駆動空間を含み、前記駆動空間の後壁には駆動モータが固定的に連結され、前記駆動モータには右端が前記旋転空間の中に位置する駆動軸が伝動可能に連結され、前記駆動モータは前記駆動軸により前記昇降摩擦板の回転と前記固定板の運動に動力を提供する。
【0006】
上記の技術プランに基づき、前記回転機構は前記ハウジングの中に設置された旋転空間を含み、前記旋転空間の中には回転円盤が設置され、前記回転円盤の中央には左右に開口した円筒空間が設置され、前記回転円盤の中には二つの昇降溝が形成され、二つの前記昇降溝は前記円筒空間に関して上下対称になり、前記昇降溝において前記円筒空間から離れた壁には電磁石が固定的に連結され、前記昇降溝には昇降ブロックがスライド可能に連結され、前記昇降溝の中には二つの昇降ばねが設置され、二つの前記昇降ばねは前記昇降ブロックと、前記昇降溝において前記円筒空間から離れた端壁とを連結し、前記昇降ブロックにおいて前記円筒空間に近接する端面には他端が前記円筒空間の中に位置する前記昇降摩擦板が固定的に連結されている。
【0007】
上記の技術プランに基づき、前記固定機構は前記ハウジングの中に設置された固定空間を含み、前記固定空間の右開口が前記彫刻空間と連通しており、前記固定空間の中には上下対称となった二枚の前記固定板がスライド可能に連結され、前記固定空間の中には前記固定円弧板が設置され、前記旋転空間の中には上下対称となった二つの旋転ブロックが回転可能に連結され、二つの前記旋転ブロックは前記回転円盤に固定的に連結され、前記旋転ブロックの中には昇降空間が設置され、前記昇降空間の中には昇降板がスライド可能に連結され、前記昇降空間の中には復帰ばねが設置され、前記復帰ばねは、前記昇降空間において前記駆動軸から離れた端壁と前記昇降板とを連結し、前記昇降板において前記駆動軸に近接する端面には他端が前記固定円弧板と固定的に連結された移動ラックが固定的に連結され、前記昇降空間の後壁には従動空間が設置され、前記従動空間には前端が前記昇降空間の中に位置する固定軸が伝動可能に連結され、前記固定軸の前端には前記移動ラックと噛み合った固定歯車が固定的に連結され、前記固定軸の後端には前記従動空間の中に位置する従動プーリが固定的に連結されている。
【0008】
上記の技術プランに基づき、前記伝動機構は駆動傘歯車を含み、前記駆動傘歯車は前記駆動空間に位置する前記駆動軸と固定的に連結され、前記旋転ブロックの中には伝動空間が設置され、前記伝動空間において前記駆動軸から離れた端壁には他端が前記駆動空間の中に位置する伝動軸が回転可能に連結され、前記伝動軸において前記駆動軸に近接する端には前記駆動傘歯車と噛み合った伝動傘歯車が固定的に連結され、前記伝動軸において前記駆動軸から離れた端には主動傘歯車が固定的に連結され、前記従動空間の後壁には前端が前記伝動空間の中に位置する従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸の前端には前記主動傘歯車と噛み合った従動傘歯車が固定的に連結され、前記主動傘歯車の後端には伝動プーリが固定的に連結され、前記従動空間の中には前記伝動プーリと前記従動プーリとを連結する伝動ベルトが設置されている。
【0009】
上記の技術プランに基づき、前記妨害板は取り外し可能であり、前記電磁石の磁力は前記昇降ばねの弾力より強い。
【発明の効果】
【0010】
本願発明に固定円弧板が設置されているため、彫刻時に木材を固定でき、彫刻の誤差を避けられ、本願発明にはねじ山によって旋転軸と連結された移動ブロックも設置されており、旋転軸を回転させることで移動ブロックが移動し、レーザー彫刻機を移動させ、そしてレーザー彫刻機が木材の異なる部位に彫刻を行え、また、昇降摩擦板も本願発明に設置されており、昇降摩擦板を移動させて駆動軸と密着させることで、昇降摩擦板が回転し、固定円弧板を回転させ、木材は固定円弧板につれて回転して表面の各部位が彫刻され、即ち木材に対して全方位からの彫刻を行い得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
下記に
図1〜3をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0012】
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1〜3を参照し、本願発明の円筒形の木材に対するレーザー彫刻装置は、ハウジング10を含み、前記ハウジング10の中には彫刻空間38が設置され、前記彫刻空間38の左開口が外部と連通し、前記彫刻空間38の下部の左右壁には妨害板39が固定的に連結され、前記彫刻空間38の中にはレーザー彫刻機35及びレーザー彫刻ヘッド36が設置され、前記彫刻空間38の上壁には水平移動空間30が設置され、前記水平移動空間30の右壁には移動モータ33が固定的に連結され、前記移動モータ33には旋転軸31が伝動可能に連結され、前記旋転軸31には前記水平移動空間30の中にスライド可能に連結された移動ブロック32がねじ山により連結され、前記移動ブロック32の下端面には前記レーザー彫刻機35の上端面と固定的に連結された連結ブロック34が固定的に連結され、前記ハウジング10の中には回転機構55が設置され、前記回転機構55は前記ハウジング10の中に設置された昇降摩擦板50を含み、前記昇降摩擦板50は回転することで、前記円筒形木材37を回転させられ、前記ハウジング10の中には固定機構56が設置され、前記固定機構56は上下対称となった二枚の固定円弧板41を含み、前記固定空間40の中には前記固定円弧板41と固定板43とを連結する緩衝ばね42が設置され、前記円筒形木材37は前記彫刻空間38を貫通して前記固定空間40の中に入り、そして前記固定板43は前記緩衝ばね42により前記固定円弧板41を前記固定空間40の中央へ運動させることで、前記円筒形木材37を固定し、前記ハウジング10の中には伝動機構57が設置され、前記伝動機構57は前記ハウジング10の中に設置された駆動空間20を含み、前記駆動空間20の後壁には駆動モータ19が固定的に連結され、前記駆動モータ19には右端が前記旋転空間11の中に位置する駆動軸44が伝動可能に連結され、前記駆動モータ19は前記駆動軸44により前記昇降摩擦板50の回転と前記固定板43の運動に動力を提供する。
【0014】
前記回転機構55は前記ハウジング10の中に設置された旋転空間11を含み、前記旋転空間11の中には回転円盤26が設置され、前記回転円盤26の中央には左右に開口した円筒空間22が設置され、前記回転円盤26の中には二つの昇降溝51が形成され、二つの前記昇降溝51は前記円筒空間22に関して上下対称になり、前記昇降溝51において前記円筒空間22から離れた壁には電磁石54が固定的に連結され、前記昇降溝51には昇降ブロック52がスライド可能に連結され、前記昇降溝51の中には二つの昇降ばね53が設置され、二つの前記昇降ばね53は前記昇降ブロック52と、前記昇降溝51において前記円筒空間22から離れた端壁とを連結し、前記昇降ブロック52において前記円筒空間22に近接する端面には他端が前記円筒空間22の中に位置する前記昇降摩擦板50が固定的に連結されている。
【0015】
前記固定機構56は前記ハウジング10の中に設置された固定空間40を含み、前記固定空間40の右開口が前記彫刻空間38と連通しており、前記固定空間40の中には上下対称となった二枚の前記固定板43がスライド可能に連結され、前記固定空間40の中には前記固定円弧板41が設置され、前記旋転空間11の中には上下対称となった二つの旋転ブロック12が回転可能に連結され、二つの前記旋転ブロック12は前記回転円盤26に固定的に連結され、前記旋転ブロック12の中には昇降空間14が設置され、前記昇降空間14の中には昇降板27がスライド可能に連結され、前記昇降空間14の中には復帰ばね28が設置され、前記復帰ばね28は、前記昇降空間14において前記駆動軸4から離れた端壁と前記昇降板27とを連結し、前記昇降板27において前記駆動軸44に近接する端面には他端が前記固定円弧板41と固定的に連結された移動ラック29が固定的に連結され、前記昇降空間14の後壁には従動空間46が設置され、前記従動空間46には前端が前記昇降空間14の中に位置する固定軸16が伝動可能に連結され、前記固定軸16の前端には前記移動ラック29と噛み合った固定歯車15が固定的に連結され、前記固定軸16の後端には前記従動空間46の中に位置する従動プーリ49が固定的に連結されている。
【0016】
前記伝動機構57は駆動傘歯車21を含み、前記駆動傘歯車21は前記駆動空間20に位置する前記駆動軸44と固定的に連結され、前記旋転ブロック12の中には伝動空間13が設置され、前記伝動空間13において前記駆動軸44から離れた端壁には他端が前記駆動空間20の中に位置する伝動軸17が回転可能に連結され、前記伝動軸17において前記駆動軸44に近接する端には前記駆動傘歯車21と噛み合った伝動傘歯車18が固定的に連結され、前記伝動軸17において前記駆動軸44から離れた端には主動傘歯車25が固定的に連結され、前記従動空間46の後壁には前端が前記伝動空間13の中に位置する従動軸45が回転可能に連結され、前記従動軸45の前端には前記主動傘歯車25と噛み合った従動傘歯車24が固定的に連結され、前記主動傘歯車25の後端には伝動プーリ47が固定的に連結され、前記従動空間46の中には前記伝動プーリ47と前記従動プーリ49とを連結する伝動ベルト48が設置されている。
【0017】
前記妨害板39は取り外し可能であり、前記電磁石54の磁力は前記昇降ばね53の弾力より強い。
【0018】
初期状態において、復帰ばね28、緩衝ばね42及び昇降ばね53が緩み状態にあり、駆動モータ19、移動モータ33及び電磁石54が作動しておらず、固定円弧板41が円筒形木材37から離れている。
【0019】
円筒形の木材に彫刻を行う時、人力で円筒形木材37を彫刻空間38を通り抜けて固定空間40の中に置き、駆動モータ19を作動させることで、動力を生み出し、駆動軸44が駆動されて回転し、伝動傘歯車18を回転させ、そして伝動軸17が連動して回転し、主動傘歯車25を回転させ、続いて従動傘歯車24が連動して回転し、従動軸45を回転させ、続いて伝動プーリ47が回転し、伝動ベルト48により従動プーリ49を回転させることで、固定軸16が回転し、固定歯車15を回転させ、そして移動ラック29は円筒形木材37に接近するように運動し、固定板43が円筒形木材37につれて円筒形木材37に接近するように運動し、また、緩衝ばね42により固定円弧板41も円筒形木材37に接近するように運動することで、円筒形木材37が固定され、
固定が終わった後、レーザー彫刻機35を作動させることで、レーザー彫刻ヘッド36を介して円筒形木材37に彫刻を行い、
水平方向における彫刻位置を調整するには、移動モータ33を作動させることで、動力を生み出し、旋転軸31が駆動されて回転し、移動ブロック32を水平に運動させ、続いて連結ブロック34が連動して水平に運動し、レーザー彫刻機35とレーザー彫刻ヘッド36とを水平に運動させることで、水平方向において、円筒形木材37に対する彫刻位置が調整され、
円周方向における彫刻位置を調整するには、電磁石54を作動させることで、昇降ブロック52が押されて駆動軸44に接近するように運動して昇降ばね53を引っ張り、昇降ブロック52が駆動軸44に接近するように運動し、昇降摩擦板50が連動して駆動軸44に接近するように運動して駆動軸44の表面に当接し、そして駆動軸44が回転して昇降摩擦板50を回転させ、続いて回転円盤26が連動して回転し、二つの旋転ブロック12を回転させることで、移動ラック29が回転し、固定円弧板41を回転させ、さらに円筒形木材37を回転させることで、円周方向において、円筒形木材37に対する彫刻位置が調整され、
彫刻し終えた後にレーザー彫刻機35を止め、駆動モータ19と電磁石54とを止め、そして昇降ばね53の弾力により昇降ブロック52は駆動軸44から離れるように運動し、昇降摩擦板50が連動して駆動軸44から離れるように運動して初期位置に戻り、復帰を完了とし、駆動モータ19を止めた後に駆動軸44が回転しなくなり、復帰ばね28の弾力により昇降板27が円筒形木材37から離れるように運動し、移動ラック29と固定板43が連動して円筒形木材37から離れるように運動し、そして緩衝ばね42により固定円弧板41が円筒形木材37から離れるように運動して円筒形木材37を復帰させ、続いて人力で円筒形木材37を取り出せば、円筒形の木材に対する彫刻を完了とする。
【0020】
以上の方式により、当該分野の従業員は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。