(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-97204(P2021-97204A)
(43)【公開日】2021年6月24日
(54)【発明の名称】ケーブル管理アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H05K 7/02 20060101AFI20210528BHJP
H02G 11/00 20060101ALI20210528BHJP
【FI】
H05K7/02 Q
H02G11/00
H05K7/02 R
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-85057(P2020-85057)
(22)【出願日】2020年5月14日
(31)【優先権主張番号】108145907
(32)【優先日】2019年12月12日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】游 凱文
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
5G371
【Fターム(参考)】
5G371AA05
5G371BA01
(57)【要約】
【課題】 改善されたケーブル管理アセンブリを提供すること。
【解決手段】 ケーブル管理アセンブリはケーブル管理装置及び支持装置を含む。ケーブル管理装置は、第1のアームと、第2のアームと、第1のアームと第2のアームとの間に取り付けられる中間フレームとを含む。中間フレームは第1の取り付け部を含む。支持装置は、第1のアーム、第2のアーム及び中間フレームのうちの1つを支持するように構成されている。支持装置は、ベースと、ベースに配置される弾性部材とを含む。弾性部材は、第1の取り付け部に着脱可能に取り付けられるように構成された第2の取り付け部を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のアームと、第2のアームと、該第1のアームと該第2のアームとの間に枢結される中間フレームとを含むケーブル管理装置であって、該中間フレームは上側フレーム及び下側フレームを含み、該上側フレーム及び該下側フレームのそれぞれは第1の取り付け部を有する、ケーブル管理装置と、
前記第1のアーム、前記第2のアーム及び前記中間フレームのうちの少なくとも1つを支持するように構成された支持装置であって、該支持装置はベース及び弾性部材を含み、該弾性部材は該ベースに配置され、該弾性部材は第2の取り付け部を有し、該第2の取り付け部は、前記第1の取り付け部に着脱可能に取り付けられるように構成されている、支持装置と、
を含むケーブル管理アセンブリ。
【請求項2】
前記弾性部材の第2の取り付け部はガイド部を含み、前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの一方が、前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの他方に対して取り付け方向に沿って動かされた場合、前記支持装置の第2の取り付け部及び前記ケーブル管理装置の第1の取り付け部は、互いに取り付けられるように前記ガイド部を介してガイドできる、請求項1に記載のケーブル管理アセンブリ。
【請求項3】
前記ケーブル管理装置及び前記支持装置のうちの一方はブロック部を含み、
前記ベースは、前端と、該前端と反対の後端とを有し、前記第2の取り付け部は、前記ブロック部と前記ベースの前端との間に位置し、前記ブロック部は前記第2の取り付け部と前記ベースの後端との間に位置し、
前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの一方が、前記ベースの後端を取り付けインターフェースとして前記取り付け方向に沿って合わせることにより前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの他方に取り付けられた場合、前記支持装置及び前記ケーブル管理装置は、前記支持装置の第2の取り付け部及び前記ケーブル管理装置の第1の取り付け部が取り付けられるのを防止するために、前記ブロック部を介して互いをブロックする、請求項2に記載のケーブル管理アセンブリ。
【請求項4】
前記上側フレーム及び前記下側フレームのそれぞれは第1の接続部をさらに含み、前記ベースは、該第1の接続部に着脱可能に取り付けられるように構成された第2の接続部を含み、該第2の接続部は、前記ケーブル管理装置が高さ方向に沿って前記支持装置から外れるのを防止するために、該第1の接続部に接続され、
前記高さ方向及び前記取り付け方向は実質的に垂直であり、前記第1の接続部及び前記第2の接続部のうちの一方はノッチであり、前記第1の接続部及び前記第2の接続部のうちの他方はヘッド部及び本体部を含み、該ノッチが該本体部と係合した場合、該ノッチの周囲の端壁と前記高さ方向とは互いにブロックされる、請求項2に記載のケーブル管理アセンブリ。
【請求項5】
前記支持装置は少なくとも1つの支持レールをさらに含み、前記ベースは、該少なくとも1つの支持レールに枢結され、
前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれは第1の端部を有し、前記第1のアームの第1の端部及び前記第2のアームの第1の端部はそれぞれ第1の枢結部材及び第2の枢結部材によって前記中間フレームに枢結され、
前記ケーブル管理装置は、第1の補助弾性部材及び第2の補助弾性部材をさらに含み、該第1の補助弾性部材は、前記第1のアームに弾性力を提供するように構成され、該第2の補助弾性部材は、前記第2のアームに弾性力を提供するように構成され、該第1の補助弾性部材は前記第1の枢結部材に取り付けられ、前記第2の補助弾性部材は前記第2の枢結部材に取り付けられる、請求項1に記載のケーブル管理アセンブリ。
【請求項6】
前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれは、前記第1の端部から離れた第2の端部を有し、前記第1のアームの第2の端部及び前記第2のアームの第2の端部は、第1の接続装置及び第2の接続装置にそれぞれ枢結され、
前記少なくとも1つの支持レールは第3の接続装置に枢結され、
前記第1のアームの第2の端部と前記第1の接続装置との間に第1のブロック部材が配置され、該第1のブロック部材は、前記第1の接続装置が、前記第1のアームの第2の端部に対して所定の角度範囲で回転するように制限するように構成され、
前記第2のアームの第2の端部と前記第2の接続装置との間に第2のブロック部材が配置され、該第2のブロック部材は、前記第2の接続装置が、前記第2のアームの第2の端部に対して所定の角度範囲で回転するように制限するように構成されている、請求項5に記載のケーブル管理アセンブリ。
【請求項7】
ケーブル管理アセンブリであって、
第1のアームと、第2のアームと、該第1のアームと該第2のアームとの間に枢結される中間フレームとを含むケーブル管理装置を含み、
前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれは第1の端部を有し、前記第1のアームの第1の端部及び前記第2のアームの第1の端部は、それぞれ第1の枢結部材及び第2の枢結部材によって前記中間フレームに枢結され、
前記ケーブル管理装置は、第1の補助弾性部材及び第2の補助弾性部材をさらに含み、該第1の補助弾性部材は、前記第1のアームと前記中間フレームとの間に取り付けられ、該第2の補助弾性部材は、前記第2のアームと前記中間フレームとの間に取り付けられ、該第1の補助弾性部材及び該第2の補助弾性部材によって提供される弾性力の方向は、前記第1のアーム及び前記第2のアームが閉じるのではなく開くのを促す、ケーブル管理アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の補助弾性部材は前記第1の枢結部材に取り付けられ、前記第2の補助弾性部材は前記第2の枢結部材に取り付けられ、
前記第1の補助弾性部材は第1の弾性部及び第2の弾性部を有し、前記第2の補助弾性部材は第1の弾性部及び第2の弾性部を有し、前記第1の補助弾性部材の第1の弾性部及び第2の弾性部は、前記第1のアーム及び前記中間フレームをそれぞれ支持するように構成され、前記第2の補助弾性部材の第1の弾性部及び第2の弾性部は、前記第2のアーム及び前記中間フレームをそれぞれ支持するように構成されている、請求項7に記載のケーブル管理アセンブリ。
【請求項9】
前記中間フレームはフレームを含み、該フレームは第1の取り付け部を有し、
前記ケーブル管理アセンブリは、前記第1のアーム、前記第2のアーム及び前記中間フレームのうちの1つを支持するように構成された支持装置をさらに含み、該支持装置はベース及び弾性部材を含み、
前記弾性部材は前記ベースに配置され、前記弾性部材は第2の取り付け部を有し、該第2の取り付け部は、前記第1の取り付け部に着脱可能に取り付けられるように構成され、前記弾性部材の第2の取り付け部はガイド部を含み、
前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの一方が、前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの他方に対して取り付け方向に沿って動かされた場合、前記支持装置の第2の取り付け部及び前記ケーブル管理装置の第1の取り付け部は、互いに取り付けられるように前記ガイド部を介してガイドでき、
前記ケーブル管理装置及び前記支持装置のうちの一方はブロック部を含み、前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの一方が前記支持装置及び前記ケーブル管理装置のうちの他方に対して前記ベースの後端から前記取り付け方向に沿って動かされた場合に、前記支持装置の第2の取り付け部と前記ケーブル管理装置の第1の取り付け部とが互いに取り付けられるのを防止するために、前記ブロック部を介して互いにブロックされる、請求項7に記載のケーブル管理アセンブリ。
【請求項10】
前記フレームは第1の接続部をさらに含み、前記ベースは、該第1の接続部に着脱可能に取り付けられるように構成された第2の接続部を含み、前記第2の接続部は、前記ケーブル管理装置が高さ方向に沿って前記支持装置から外れるのを防止するために、前記第1の接続部に接続され、
前記高さ方向及び前記取り付け方向は実質的に垂直である、請求項9に記載のケーブル管理アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はケーブル管理機構に関し、より具体的には、ケーブルを管理可能なケーブル管理アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ケーブル管理アセンブリは2つのケーブル管理アームを含む。2つのケーブル管理アームは、第1の接続装置及び第2の接続装置を介して、固定レール及び可動レールにそれぞれ取り付けることができる。可動レールは、保持物体(例えば電気機器)を保持するように構成されている。可動レールが固定レールに対して伸長方向に沿って動かされると、2つのケーブル管理アームをお互いに対して展開させることができる。可動レールが固定レールに対して引っ込め方向に沿って動かされると、2つのケーブル管理アームをお互いに対して折り畳むことができる。ケーブル管理アームは、保持物体の後ろのケーブルを管理するように構成されている。好ましい実施形態では、ケーブル管理アセンブリは、2つのケーブル管理アームを底部で支持するように構成された支持装置をさらに含む。
【0003】
特許文献1には、ケーブル管理アームを支持する支持装置が開示されている。支持装置は、折り畳み及び展開が可能な2つのケーブル管理アームと、伸長及び引っ込めが可能な支持フレームとを含み、支持フレームはケーブル管理アームを支持するように構成されている。ケーブル管理アームは支持フレームに接続されていない。ケーブル管理アーム及び支持フレームは2つの別個の部品である。
【0004】
特許文献2にはケーブル管理アームが開示されている。ケーブル管理アームは、フレームを介して互いに枢結される2つのアームを含む。2つのアームは、第1の接続部材及び第2の接続部材を介して第1のスライドレールアセンブリの固定レール及び可動レールにそれぞれ接続される。他方、支持装置(例えば、互いに対して伸長及び引っ込め可能な2つの支持部材)は、フレームを介して底部で2つのアームを支持することができる。さらに、支持装置は、摺動ブロックを介して2つのアームの底部に枢結されている。支持装置及びケーブル管理アームは取り外し可能ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第8186634号明細書
【特許文献2】米国特許第9072190号明細書
【特許文献3】米国特許第10389100号明細書
【特許文献4】米国特許第9144174号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、様々な市場の要求のために、構造の異なるケーブル管理製品をどのように開発するかが課題となっている。
【0007】
本発明の目的は、ケーブル管理アセンブリと、ケーブル管理アセンブリに着脱可能に接続される支持装置とを提供することである。
【0008】
本発明の別の目的は、互いに枢結されるケーブル管理アームを含むケーブル管理アセンブリを提供することである。ケーブル管理アセンブリは、さらに、ユーザーの不注意な操作によって2つのアームが折り畳まれることにより、ユーザーの手がケーブル管理アームによって挟まれるのが防止されるように安全装置をさらに含む。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、ケーブル管理アセンブリはケーブル管理装置、中間フレーム及び支持装置を含む。ケーブル管理装置は第1のアームと、第2のアームと、該第1のアームと該第2のアームとの間で枢結される中間フレームとを含む。中間フレームは上側フレーム及び下側フレームを含む。上側フレーム及び下側フレームのそれぞれは第1の取り付け部を有する。支持装置は第1のアーム、第2のアーム及び中間フレームのうちの少なくとも1つを支持するように構成されたている。支持装置はベース及び弾性部材を含む。弾性部材はベースに配置される。弾性部材は第2の取り付け部を有し、第2の取り付け部は、第1の取り付け部に着脱可能に取り付けられるように構成されている。
【0010】
本発明の別の態様によれば、ケーブル管理アセンブリはケーブル管理装置及び中間フレームを含む。ケーブル管理装置は第1のアームと、第2のアームと、該第1のアームと該第2のアームとの間で枢結される中間フレームとを含む。第1のアーム及び第2のアームのそれぞれは第1の端部を有し、第1のアームの第1の端部及び第2のアームの第1の端部は、それぞれ第1の枢結部材及び第2の枢結部材によって中間フレームに枢結される。ケーブル管理装置は第1の補助弾性部材及び第2の補助弾性部材をさらに含む。第1の補助弾性部材は、第1のアームと中間フレームとの間に取り付けられる。第2の補助弾性部材は、第2のアームと中間フレームとの間に取り付けられる。第1の補助弾性部材及び第2の補助弾性部材によって提供される弾性力の方向は、第1のアーム及び第2のアームが閉じるのではなく開くのを促す。
【0011】
様々な図面に図示する下記の好ましい実施形態の詳細な説明を読み終えた後、本発明の上記の目的及び他の目的が当業者に間違いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るケーブル管理アセンブリを示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係るケーブル管理アセンブリを示す分解図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係るケーブル管理アセンブリの支持装置を示す分解図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係るケーブル管理アセンブリの支持装置を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係るケーブル管理アセンブリのケーブル管理装置及び支持装置を示す分解図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係るケーブル管理アセンブリのケーブル管理装置及び支持装置の取り付け手順を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る、ケーブル管理アセンブリのケーブル管理装置と支持装置とが互いに取り付けられた状態を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係る、ケーブル管理アセンブリのケーブル管理装置及び支持装置が誤った取り付け方向に沿って取り付けられた状態を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る、ブロック部を介してケーブル管理アセンブリの支持装置及びケーブル管理装置を取り付けることができない状態を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る、ケーブル管理アームに対して第1の位置に位置するケーブル管理アセンブリの接続装置を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る、ケーブル管理アームに対して第2の位置に至るように回転されたケーブル管理アセンブリの接続装置を示す図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る、互いに対して開状態にあるケーブル管理アセンブリの2つのケーブル管理アームを示す図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態に係る、互いに対して閉状態にあるケーブル管理アセンブリの2つのケーブル管理アームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1及び
図2に示すように、本発明の一実施形態のケーブル管理アセンブリ20は、ケーブル管理装置22及び支持装置24を含む。
【0014】
ケーブル管理装置22は、第1のアーム26、第2のアーム28、第1のアーム26と第2のアーム28との間に枢結される中間フレーム30を含む。中間フレーム30は、上側フレーム32及び下側フレーム34を含む。上側フレーム32及び下側フレーム34は実質的に同じ構造構成を有する。下側フレーム34を例に取ると、下側フレーム34は第1の取り付け部36及び第1の接続部38を有する。本実施形態では、第1の取り付け部36は孔であるが、本発明はこのような構成に特に限定されない。
【0015】
第1のアーム26は、第1の端部26aと、第1の端部26aから離れた第2の端部26bとを有することが好ましい。第2のアーム28も、第1の端部28aと、第1の端部28aから離れた第2の端部28bとを有する。中間フレーム30は、第1の耳部31及び第2の耳部33を有する。第1のアーム26の第1の端部26a及び第2のアーム28の第1の端部28aは、第1の枢結部材40a及び第2の枢結部材40bを介して、中間フレーム30の第1の耳部31及び第2の耳部33にそれぞれ枢結されている。例えば、第1の枢結部材40aは、第1のアーム26の第1の端部26aの枢結部27及び中間フレーム30の第1の耳部31の枢結孔を貫通し、第2の枢結部材40bは、第2のアーム28の第1の端部28aの枢結部29及び中間フレーム30の第2の耳部33の枢結孔を貫通する。本実施形態では、下側フレーム34は、2つの第1の接続部38及び2つの第1の取り付け部36を有する。2つの第1の接続部38は、中間フレーム30の第1の耳部31と第2の耳部33との間に配置され、2つの第1の取り付け部36は、2つの第1の接続部38の間に配置される。
【0016】
保護装置がケーブル管理装置22に配置されることが好ましい。保護装置は、第1の補助弾性部材42a及び第2の補助弾性部材42bを含む。第1の補助弾性部材42aは第1のアーム26に弾性力を提供するように構成され、第2の補助弾性部材42bは、第2のアーム28に弾性力を提供するように構成されている。
【0017】
第1の補助弾性部材42aは第1の枢結部材40aに取り付けられ、第2の補助弾性部材42bは第2の枢結部材40bに取り付けられることが好ましい。第1の補助弾性部材42aは第1の弾性部K11及び第2の弾性部K12を有し、第2の補助弾性部材42bも、第1の弾性部K21及び第2の弾性部K22を有する。第1の補助弾性部材42aの第1の弾性部K11及び第2の弾性部K12は、第1のアーム26及び中間フレーム30をそれぞれ支持することができ、第2の補助弾性部材42bの第1の弾性部K21及び第2の弾性部K22は、第2のアーム28及び中間フレーム30をそれぞれ支持することができる。
【0018】
第1のアーム26の第2の端部26bは第1の接続装置44に枢結され、第2のアーム28の第2の端部28bは第2の接続装置46に枢結されることが好ましい。
【0019】
第1のアーム26の第2の端部26bと第1の接続装置44との間に第1のブロック部材45が配置されることが好ましい。同様に、第2のアーム28の第2の端部28bと第2の接続装置46との間に第2のブロック部材47が配置される。第2のブロック部材47及び第1のブロック部材45は、実質的に同じ構造構成を有する。
【0020】
少なくとも1つのケーブル管理部48が、第1のアーム26、第2のアーム28及び中間フレーム30のうちの1つに配置されることが好ましい。少なくとも1つのケーブル管理部48は、電子機器(図示せず)のケーブルを管理するように構成されている。本実施形態では、ケーブル管理部48は第1のアーム26、第2のアーム28及び中間フレーム30に配置されているが、本発明はこのような構成に特に限定されない。
【0021】
図2、
図3及び
図4に示すように、支持装置24は、第1のアーム26、第2のアーム28及び中間フレーム30のうちの1つを支持するように構成されている。支持装置24はベース50及び弾性部材52を含む。弾性部材52はベース50に配置される。弾性部材52は第2の取り付け部54を有し、第2の取り付け部54は、中間フレーム30の第1の取り付け部36に着脱可能に取り付けられるように構成されている。
【0022】
ベース50は上側及び下側を有することが好ましい。ベース50は開口56及び対応孔58をさらに有する。開口56及び対応孔58の双方は、上側及び下側を接続できる。他方、弾性部材52はベース50の下側に配置され、弾性部材52は接続部60、弾性アーム62及び操作部64をさらに有する。接続部60は、ベース50に接続(例えば固定接続)されている。弾性アーム62は接続部60に接続されている。操作部64及び第2の取り付け部54の双方は弾性アーム62に配置されている。操作部64の位置は開口56の位置に対応し、第2の取り付け部54の位置は対応孔58の位置に対応する。第2の取り付け部54は、対応孔58を貫通してベース50の上側に至ることが好ましい。
【0023】
操作部64は凸状部であり、第2の取り付け部54は係合フックであることが好ましい。本実施形態では、2つの第2の取り付け部54が設けられている。
【0024】
支持装置24は、ベース50の上側に配置される操作部材66をさらに含むことが好ましい。操作部材66は、接続区画68、弾性区画70及び駆動区画72を有する。接続区画68はベース50に接続(例えば、固定部材69により固定接続)され、弾性区画70は接続区画68に接続されている。駆動区画72は弾性区画70に配置されている。駆動区画72の位置は、開口56の位置に対応する。ユーザーが弾性区画70の所定の部分を押圧(例えば、駆動区画72に対応する部分79を押圧)すると、駆動区画72は、弾性部材52の操作部64に当接して、第2の取り付け部54がベース50の対応孔58から外れるように弾性部材52の弾性アーム62を駆動し所定の角度偏向させるように構成されている。本実施の形態では、弾性区画70の両端に部分79及び接続区画68がそれぞれ位置し、操作部材66の両側(例えば、操作部材66の上側及び下側)に部分79及び駆動区画72がそれぞれ位置している。
【0025】
弾性部材52の第2の取り付け部54は、ガイド部71と、ガイド部71に隣接する直立部73とを含むことが好ましい。ガイド部71は傾斜面又は弧面である。
【0026】
ベース50は第2の接続部74を有することが好ましい。第2の接続部74は、中間フレーム30の第1の接続部38に当接できる。
【0027】
第1の接続部38及び第2の接続部74のうちの一方はノッチであることが好ましい。第1の接続部38及び第2の接続部74のうちの他方はヘッド部76及び本体部78を含む。本実施形態では、第1の接続部38がノッチであり、第2の接続部74がヘッド部76及び本体部78を含む。
【0028】
ケーブル管理装置22及び支持装置24のうちの一方はブロック部80を含むことが好ましい。本実施形態では、支持装置24がブロック部80を含み、ブロック部80は、第2の接続部74に隣接する凸状部であるが、本発明はこのような構成に特に限定されない。
【0029】
支持装置24は、少なくとも1つの支持レールをさらに含むことが好ましい。本実施形態では、第1の支持レール82及び第2の支持レール84はお互いに対して伸長及び引っ込めることができるが、本発明はこのような構成に特に限定されない。ベース50は少なくとも1つの支持レール(例えば、第1の支持レール82)に枢結される。例えば、ベース50は、シャフト部材86を介して少なくとも1つの支持レール(例えば、第1の支持レール82)の可動部材88に枢結される。可動部材88は、少なくとも1つの支持レール(例えば、第1の支持レール82)の長さ方向Lに沿って可動である。
【0030】
少なくとも1つの支持レール(例えば、第1の支持レール82)は、可動部材88が1つの方向L1のみに沿って所定の位置に移動できるようにするよう構成された制限部89を有することが好ましい。
【0031】
少なくとも1つの支持レール(例えば、第2の支持レール84)の端部に第3の接続装置90が枢結されることが好ましい。さらに、支持装置24は取り付けベース92をさらに含む。取り付けベース92は、第1の取り付け部94と、第1の取り付け部94に実質的に垂直に接続される第2の取り付け部96とを含む。第1の取り付け部94は、少なくとも1つの支持レール(例えば、第2の支持レール84)に接続され、第3の接続装置90は、接続シャフト98を介して第2の取り付け部96に枢結される。例えば、接続シャフト98は第3の接続装置90及び第2の取り付け部96を貫通する。本実施形態では、制限部89は、可動部材88が引っ込め方向(方向L1としても知られる)に沿って取り付けベース92の方に移動するのを制限するように構成されており、可動部材88は制限部89によってブロック位置でブロックされ得る。
【0032】
図5、
図6、
図7に示すように、支持装置24及びケーブル管理装置22のうちの一方(
図5、
図6、
図7では、ケーブル管理装置22を表すためにケーブル管理装置22の中間フレーム30のみを示す)が、支持装置24及びケーブル管理装置22のうちの他方に対して、取り付け方向Dに沿って動かされると、支持装置24のベース50の前端f1のガイド部71は、支持装置24の第2の取り付け部54及びケーブル管理装置22の第1の取り付け部36とが互いに取り付けられるようにガイドできる。本実施の形態では、支持装置24がケーブル管理装置22に取り付けられるように取り付け方向Dに沿って動かされているが、本発明はこのような構成に特に限定されない。
【0033】
例えば、支持装置24がケーブル管理装置22に対して(
図5に示すように)取り付け方向Dに沿って動かされると、弾性部材52の第2の取り付け部54のガイド部71が、ケーブル管理装置22の中間フレーム30の上側フレーム32及び下側フレーム34のうちの一方に当接(例えば、
図6に示すように、弾性部材52の第2の取り付け部54のガイド部71が、下側フレーム34の下部100に当接)して、弾性アーム62が弾性的に偏向されて弾性力を蓄積するように弾性部材52の弾性アーム62に力を加える。第2の取り付け部54の位置が、ケーブル管理装置22の中間フレーム30の下側フレーム34の第1の取り付け部36に対応する場合、第2の取り付け部54は、第2の取り付け部54が直立部73を介して(
図7に示すように)第1の取り付け部36と係合できるように、弾性アーム62の弾性力に対応して対応孔58を再度貫通しベース50の上側に至る。なお、ユーザーが中間フレーム30をベース50に取り付ける場合、ユーザーは可動部材88が第1の支持レール82に対して取り付け方向Dと反対の方向に沿って動くのが防止されるように可動部材88及び第1の支持レール82を保持し得る。あるいは、第1の支持レール82は、第1の支持レール82の端部に位置する直立ポール81を含む。直立ポール81も、可動部材88が、第1の支持レール82に対して係る方向に沿って動くのを防止するように構成され得る。上記の構成によれば、支持装置24の第2の取り付け部54と、ケーブル管理装置22の第1の取り付け部36とを互いに取り付けることができる。本実施の形態では、ガイド部71は傾斜面であり、傾斜面の傾斜方向と取り付け方向Dとの間の角度は90度よりも大きい。すなわち、ベース50の後端r1から前端f1への方向においては、傾斜面(ガイド部71)とベース50の上面との間の距離が小さくなる。
【0034】
他方、支持装置24の第2の取り付け部54とケーブル管理装置22の第1の取り付け部36とが互いに取り付けられている場合、第2の接続部74は、ケーブル管理装置22及び支持装置24が(
図7に示すように)高さH方向に沿って互いに外れないようにするために、第1の接続部38に接続されていることが好ましい。高さ方向Hと取り付け方向Dとは実質的に垂直である。高さ方向H及びベース50の上面は実質的に垂直である。
【0035】
第1の接続部38(例えばノッチ)が第2の接続部74の本体部78と係合している場合、第1の接続部38(例えばノッチ)の周囲の(
図5及び
図7に示すような)端壁102と第2の接続部74のヘッド部76とが、高さ方向Hに沿って互いにブロックされることが好ましい。
図5及び
図7に示すように、第1の接続部38(例えばノッチ)はガイド構造39を有する。ガイド構造39は、第2の接続部74が第1の接続部38と係合できるように、第2の接続部74の本体部78がノッチに入るようにガイドするよう構成されている。
【0036】
図8及び
図9は、誤った取り付け状態を示す。ベース50の後端r1が取り付け方向Dに沿ってケーブル管理装置22に取り付けられるように、支持装置24をケーブル管理装置22に対して動かした場合、本発明の実施形態は、支持装置24の第2の取り付け部54とケーブル管理装置22の第1の取り付け部36とが互いに取り付けられるのを防止するために、支持装置24とケーブル管理装置22とが(
図9に示すように)互いにブロックされるようにブロック部80を有する。上記の構成によれば、本発明の実施形態は、逆転防止機能(anti-reverse function)及び誤り防止機能(error proof function)を有する。例えば、支持装置24をケーブル管理装置22に取り付けるためにケーブル管理装置22に対して取り付け方向Dに沿って動かした場合、ブロック部80は第1の取り付け部36に入ることができる。ブロック部80が第1の取り付け部36に入った後、第1の取り付け部36の縁部は、ブロック部80が取り付け方向Dに沿って動くのをブロックする。そのため、ブロック部80と第1の取り付け部36との間の対応構造は、支持装置24の第2の取り付け部54及びケーブル管理装置22の第1の取り付け部36が互いに取り付けられるのを防止し、第2の接続部74は(
図9に示すように)第1の接続部38に接続することができない。
【0037】
図10及び
図11に示すように、第1のアーム26の第2の端部26bと第1の接続装置44との間に配置される第1のブロック部材45は、本発明の実施形態が角度制限機能を有するように、第1の接続装置44が第1のアーム26の第2の端部26bに対して所定の角度範囲で回転するように制限するように構成できる。所定の角度範囲は実質的に180度であることが好ましい。さらに、第1の接続装置44は、第1のアーム26の第2の端部26bに対して、第1の回転方向R1に沿って(
図10に示す)第1の位置P1から(
図11に示す)第2の位置P2に回転可能である。あるいは、第1の接続装置44は、第1の回転方向R1とは反対の第2の回転方向R2に沿って第2の位置P2から第1の位置P1に回転できる。第1の接続装置44が(
図11に示すように)第2の位置P2に位置する場合、第1の接続装置44が第1のアーム26に対して第1の回転方向R1に沿って第2の位置P2からさらに回転することを防止するために、第1の接続装置44及び第1のアーム26の第2の端部26bは、第1のブロック部材45のブロック部104を介して互いにブロックされる。なお、第2のアーム28の第2の端部28bと第2の接続装置46との間に配置される第2のブロック部材47も、第2の接続装置46が第2のアーム28の第2の端部28bに対して所定の角度範囲で回転するよう制限するように構成されている。
【0038】
図12及び
図13に示すように、ケーブル管理装置22の第1のアーム26及び第2のアーム28は、(
図12に示すように)展開されるように又は(
図13に示すように)畳まれるように互いに対して回転させることができる。保護装置は、第1のアーム26と中間フレーム30との間に取り付けられる第1の補助弾性部材42aを含み、第2の補助弾性部材42bは第2のアーム28と中間フレーム30との間に取り付けられる。第1のアーム26と第2のアーム28とが互いに対して回転されて(
図13に示すように)畳まれると、第1の補助弾性部材42aの第1の弾性部K11及び第2の弾性部K12は、第1のアーム26及び中間フレーム30をそれぞれ支持することができ、第2の補助弾性部材42bの第1の弾性部K21及び第2の弾性部K22は、第2のアーム28及び中間フレーム30をそれぞれ支持することができる。上記の構成は、第1のアーム26及び第2のアーム28が(互いに対して回転されて畳まれた場合に)近づきすぎるのを防止することができる。すなわち、第1の補助弾性部材42a及び第2の補助弾性部材42bによって提供される弾性力の方向A1及び方向A2は、第1のアーム26及び第2のアーム28を閉じるのではなく開くのを促す。したがって、ユーザーがケーブル管理アセンブリを保持する場合に、重力及び枢動構造によリ2つのアームが自動的に畳まれて第1のアーム26及び第2のアーム28によりユーザーの手が挟まれるのを防止できる。
【0039】
従来技術と比べて、本発明のケーブル管理アセンブリ20は、従来技術に対して以下の観点で利点を有する。
【0040】
1)支持装置24とケーブル管理装置22とはブロック部80を介して(
図9に示すように)互いにブロックされ、支持装置24の第2の取り付け部54とケーブル管理装置22の第1の取り付け部36とが互いに取り付けられるのを防止されることで、本発明の実施形態が逆転防止機能及び誤り防止機能を有する。
【0041】
2)第1のアーム26の第2の端部26bと第1の接続装置44との間に配置される第1のブロック部材45は、第1の接続装置44が第1のアーム26の第2の端部26bに対して所定の角度範囲で回転されるよう制限するように構成できる。
【0042】
3)第2のアーム28の第2の端部28bと第2の接続装置46との間に配置される第2のブロック部材47は、第2の接続装置46が第2のアーム28の第2の端部28bに対して所定の角度範囲で回転されるよう制限するように構成できる。
【0043】
4)第1の補助弾性部材42a及び第2の補助弾性部材42bは、第1のアーム26及び第2のアーム28が(互いに対して回転された場合に畳まれて)近づきすぎるのを防止できるため、重力及び枢動構造によって2つのアームが自動的に畳まれることにより、第1のアーム26及び第2のアーム28によってユーザーの手が挟まれるのをさらに防止できる。
【0044】
当業者であれば、本発明の教示を維持しながら多くの変更及び改良が装置及び方法に加えられ得ることに容易に気付く。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈すべきである。