【解決手段】本発明によるミキサーベースアセンブリは、本体と、インペラーシートと、磁気浮揚型インペラーとを備え、(a)本体は、混合容器接続のための接合面を含む上端部と、窪み状の嵌込部を含む下端部と、複数の側壁と、1つの側壁に配置されている入口ポートと、1つの側壁に配置されている出口ポートと、1つの側壁に配置されているサンプリングポートと、1つの側壁に配置されている少なくとも1つのセンサープローブポートと、底壁を有する流体混合チャンバーとを有し、(b)インペラーシートは、窪み状の嵌込部内に配置され、(c)磁気浮揚型インペラーは、インペラーシートに配置されていおり、磁石、ベース、及び、少なくとも2つのブレードを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明の一実施形態に係るミキサーベースアセンブリの上方からの分解図であり、ミキサーベースアセンブリは、流体混合チャンバー、2つのセンサープローブポート、サンプルポート、入口ポート、出口ポート、ベント入口ポート、及び、ベント出口ポートを有する本体を備え、ミキサーベースは、磁気浮揚型インペラー、及び、インペラーシートを含むインターフェースプレート、2つのプローブ、入口コネクタ、出口コネクタ、ベントフィルター、シールガスケットを含むサンプルポートプラグ、サンプルポートナット、並びに、流体導管も備える。
【
図2】
図1に示されるミキサーベースアセンブリの下方からの図である。
【
図3A】流体混合チャンバーと連通する入口ポートを示す、
図1に示されるミキサーベースアセンブリの一部の上方からの図である。
【
図3B】入口ポートを介した流体混合チャンバー内への流体の流路を示す矢印を含む、
図3Aに示されるミキサーベースアセンブリの断面図である。
【
図4A】流体混合チャンバーと連通する出口ポートを示す、
図1に示されるミキサーベースアセンブリの他の部分の上方からの図である。
【
図4B】流体混合チャンバー及び出口ポートから通過する流体の流路を示す矢印を含む、
図4Aに示されるミキサーベースアセンブリの断面図である。
【
図5】流体混合チャンバーの下方に傾斜した底壁と、流体混合チャンバー内の流体パラメーターを感知するように配置される2つのプローブの先端とを示す、
図1に示されるミキサーベースアセンブリの他の部分の断面図を示し、好ましくは、出口ポートに向かう傾斜は、ホールドアップ体積を最小限に抑え、及び/又は、流体パラメーターの感知を可能にするべく最小体積での流体のより高い高さをもたらすのに役立つ。
図5は、プローブの先端が流体混合チャンバー内へ下向きに角度が付けられていることも示す。
【
図6】ベントフィルター入口ポート、ベントフィルター出口ポート、ベントフィルター出口ポートと連通するベントフィルター、及び、流体導管を示す、
図1に示されるミキサーベースアセンブリの他の部分の部分断面図である。
【
図7】インペラーシートも示す、
図1に示されるインターフェースプレートの上方からの斜視図である。
【
図8】本体及びインペラーを示す、
図1に示されるミキサーベースアセンブリの上方からの部分図である。
図9A、
図10A、
図11A、及び、
図12Aは、様々な混合容器に接続可能なミキサーベースアセンブリの実施形態を示し、ミキサーベースアセンブリは、インペラーを回転させるために電子機器及び駆動装置を含むハードウェアシステム(
図13A〜
図13Dに示される)にドッキングされる。
【
図9A】混合容器の底部に螺合され得るとともに(例えば、ピン、ねじ又は溶接によって)ミキサーベースアセンブリの接合面に接合され得るねじ付き装着リングを含む、市販の硬質混合容器に接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示す。
【
図9B】混合容器のねじ付きベース及び装着リングの拡大図を示す。
【
図10A】カスタム成形された硬質混合容器に接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示す。
【
図10B】混合容器の底部の装着フランジ及びミキサーベースアセンブリの接合面の拡大図を示し、装着フランジ及び接合面を互いに接合させることができる(例えば、ピン又はねじによって)。
【
図10C】混合容器の底部における装着フランジの下方からの斜視図を示す。
【
図11A】上側及び下側サニタリー(衛生的)フランジ及びトリクランプを含む、トートに配置される可撓性混合容器(バイオコンテナ)に接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示す。
【
図11B】上側サニタリーフランジ及びトリクランプの拡大図を示す。
【
図11C】ミキサーベースアセンブリの接合面に対して(ピン又はねじにより接合され得る或いは本体の一部として射出成形され得る)上側サニタリーフランジ、トリクランプ、及び、下側サニタリーフランジの分解図を示す。
【
図12A】混合容器の底部に接続可能な接合フランジ、及び、接合フランジをミキサーベースアセンブリに接続するためのアダプターも示す、容器を硬質又は可撓性にできる、互いに溶接される半体を有するカスタム真空成形された混合容器にアダプターにより接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示す。
【
図12B】接合フランジ及びアダプターの拡大図を示す。
【
図12C】接合フランジ、アダプター、及び、アダプターとミキサーベースアセンブリの接合面との間にシールを形成するシールリングの上方からの斜視図を示す。
【
図12D】シールリングの下方からの斜視図を示す。
【
図13B】
図13Aに示されるハードウェアシステムの正面からの部分分解図を示す。
【
図13C】
図13Aに示されるハードウェアシステムの背面からの部分分解図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0019]本発明の一実施形態によれば、
(a)(i)混合容器接続のための接合面を含む上端部と、
(ii)窪み状の嵌込部を含む下端部と、
(iii)複数の側壁と、
(iv)1つの側壁に配置されている入口ポートと、
(v)1つの側壁に配置されている出口ポートと、
(vi)1つの側壁に配置されているサンプリングポートと、
(vii)1つの側壁に配置されている少なくとも1つのセンサープローブポートと、
(viii)底壁を有する流体混合チャンバーと
を有する本体と、
(b)本体の下端部の窪み状の嵌込部内に配置されているインペラーシート(攪拌翼台座)と、(c)インペラーシートに配置されている磁気浮揚型インペラーであって、該インペラーが、磁石、ベース、及び、少なくとも2つのブレードを備え、少なくとも2つのブレードが、流体混合チャンバーの底壁の上方で流体混合チャンバー内へ延びる、磁気浮揚型インペラーと
を備えるミキサーベースアセンブリが提供される。
【0007】
[0020]幾つかの実施形態において、インペラーシートは、流体混合チャンバーの底壁に流体密にシールされる。或いは、インペラーシートは、流体混合チャンバーの一部として(例えば、単一の射出成形部品として)含められ得る。
【0008】
[0021]典型的な実施形態では、ミキサーベースアセンブリが2つのセンサープローブポートを含む。
【0009】
[0022]幾つかの実施形態において、ミキサーベースアセンブリは、ベント入口ポート及びベント出口ポートを更に備え、ベント出口ポートは本体の側壁に配置される。他の実施形態では、ベント出口ポートが混合容器の本体に配置される。
【0010】
[0023]好ましい実施形態において、混合チャンバーの底壁は、出口ポートに向かって下向きに傾斜し、また、より好ましい実施形態において、ミキサーベースアセンブリは、少なくとも1つのセンサープローブポートに配置される少なくとも1つのプローブを更に備え、少なくとも1つのプローブの先端(感知要素が配置される場所)は、混合チャンバー内へ下向きに角度が付けられる。幾つかの実施形態において、ミキサーベースアセンブリは、2つのセンサープローブポートと、それぞれが別個のセンサープローブポートに配置される2つのプローブとを含み、各プローブの先端が混合チャンバー内へ下向きに角度が付けられる。
【0011】
[0024]他の実施形態において、混合流体を使用する方法は、
(a)(i)混合容器接続のための接合面を含む上端部と、
(ii)窪み状の嵌込部を含む下端部と、
(iii)複数の側壁と、
(iv)1つの側壁に配置されている入口ポートと、
(v)1つの側壁に配置されている出口ポートと、
(vi)1つの側壁に配置されているサンプリングポートと、
(vii)1つの側壁に配置される少なくとも1つのセンサープローブポートと、
(viii)底壁を有する流体混合チャンバーと
を有する本体と、
(b)本体の下端部の窪み状の嵌込部内に配置されているインペラーシートと、
(c)インペラーシートに配置されている磁気浮揚型インペラーであって、該インペラーが、磁石、ベース、及び、少なくとも2つのブレードを備え、少なくとも2つのブレードが、流体混合チャンバーの底壁の上方で流体混合チャンバー内へ延びる、磁気浮揚型インペラーと
を備えるミキサーベースアセンブリに対して、混合容器を接続するステップと、
流体を流体混合チャンバー内に導入するとともに、磁気インペラーを回転させて流体混合チャンバー内の流体を混合するステップと
を含む。
【0012】
[0025]方法の実施形態は、例えば、流体混合チャンバー内の流体のパラメーターを測定する又は検出する(例えば、流体のpH及び/又は導電率を測定する)及び/又は流体混合チャンバー内の流体をサンプリングする及び/又はミキサーベースアセンブリから空気を放出するステップを更に含むことができる。
【0013】
[0026]好適には、本発明の実施形態は、異なる形状及び/又は形態を有する様々な混合容器と共に使用され得る「巧妙なベース」を提供する。液体の飛散を最小限に抑えつつ又は排除しつつ幅広い範囲の液体量(例えば、約35mL〜約10000mL)及び/又は幅広い範囲の粘度(例えば、約1〜約25センチポアズ(cP))を有する液体の均質化混合を達成できる。本失明の実施形態は、効率的な混合を助ける渦が形成されるような思い粉末の混合等の用途に特に有利である。更に、磁気浮揚型インペラーの使用は、剪断力を大幅に減少させるとともに、部品の摩擦を排除し、したがって、流体を汚染する可能性がある発散粒子を減少させる又は排除する。
【0014】
[0027]本発明の実施形態は、低容積混合容器と共に使用可能であり、また、必要に応じて、無菌サンプリング装置(手動又は自動)に接続され得る。混合容器がベントフィルターを有さない場合、本発明の実施形態は、システム内の無菌性及び圧力の平衡を維持するためにベントフィルターのための接続部を含むことができる。
【0015】
[0028]好ましくは、ミキサーベースアセンブリが使い捨てである。
【0016】
[0029]以下、本発明の構成要素のそれぞれについて更に詳しく説明する。この場合、同様の構成要素は同様の参照数字を付する。
【0017】
[0030]
図1は、本発明に係るミキサーベースアセンブリの一実施形態の上方からの分解図であり、ミキサーベースアセンブリ500は、混合ベースシステム1000の一部である。
【0018】
[0031]ミキサーベースアセンブリ500の図示実施形態は、混合容器/混合容器アダプター接続のための接合面575を含む上端部571と、窪み状の嵌込部557を含む下端部572と、複数の側壁(4つの側壁551A、551B、551C、551Dが示される)と、側壁551Aに配置される入口ポート501(
図3Bにより詳細に示される)(入口ポートに配置される入口ポート取付具501Aも示す)と、異なる側壁551Cを貫通する出口ポート502(入口502’及び出口502’’を有する)(入口ポート及び出口ポートは、単一の射出成形部品として本体に取り付けられる又は本体に含まれる別個の構成要素であってもよい)(側壁を貫通する(502’’で抜け出る)ように出口ポート502に配置される出口ポート取付具502Aも示す)と、側壁551Dに配置されるサンプリングポート507(図示のポートは雄ねじ部を有する)と、側壁551Cに配置される少なくとも1つのセンサープローブポート(2つのセンサープローブポート518,519が示され、幾つかの実施形態では、ポートが雌ねじ部を有し、プローブアダプター818B,819Bが雄ねじ部並びにOリング(Oリングは図示しない)を有する)と、貫通穴532を伴う底壁531を有する流体混合チャンバー530とを有する本体550と、インペラーシート615を備えるインターフェースプレート600であって、該インターフェースプレートが本体の下端部572の窪み状の嵌込部557内に配置され、該インターフェースプレートが、上端面601、下端面602(駆動ユニットに対してドッキングするため)、スピンドル610、及び、リップ612も含み、インペラーシート及びリップが貫通穴532を通じて流体混合チャンバーの底壁に対して流体密にシールされる(或いは、インペラーシートを流体混合チャンバーの一部として含めることができる)、インターフェースプレート600と、インペラーシートに配置される磁気浮揚型回転インペラー650であって、該インペラーが磁石を含むベース652を備え、ベースが、中央垂直開口653(軸線を与えるスピンドル610用であって、軸線の周りでインペラーが回転する)と少なくとも2つのブレード(4つのブレード651A,651B,651C,651Dが示される)とを有し、ブレードが、流体混合チャンバーの底壁の上方で流体混合チャンバー内へ延びる、磁気浮揚型回転インペラー650とを備える。
図5により詳しく示されるように、好ましくは、混合チャンバーの底壁は、出口ポートの入口502’に向かって下向きに傾斜する。
【0019】
[0032]
図3A〜
図3Bに示されるように、流体は、好ましくは、流入中の飛散を最小限に抑えるために入口ポート501を介して流体混合チャンバーの下側部分に方向付けられ、また、
図4A〜
図4Bに示されるように、出口ポート502は、底壁の低い地点に配置されて、流体混合チャンバーからの完全な排出を支援するべく側壁を貫通する。
【0020】
[0033]随意的ではあるが、
図1及び
図6に示されるように、ミキサーベースアセンブリに取り付けられるべき混合容器がベントを含まない場合、ミキサーベースアセンブリは、ベント入口ポート511(ベント入口ポートに配置されるベント入口ポート取付具511Aも示す)と、ベント出口ポート512(ベント出口ポートに配置されるベント出口ポート取付具512Aも示す)とを更に備えることができ、この場合、ベント出口ポートが本体の側壁551Aに配置され、ベントポートがベントフィルター912と(例えば、導管924を介して)連通している。様々なベントフィルターが当該技術分野においては知られており市販されている。取付具511A,512A、導管924、及び、フィルター912は、ミキサーベースアセンブリの実施形態に付属し得るものであり、又は混合ベースシステムの実施形態に付属し得る。
【0021】
[0034]必要に応じて、混合ベースシステム1000又はミキサーベースアセンブリの実施形態は、サンプルポートプラグ707及びサンプルポートナット707Aを備えるサンプリング構成体700を含むことができ、サンプルポートプラグ707はサンプリングポート507に配置され得る。幾つかの実施形態において、サンプリング構成体は、例えば、DN25ねじ継手等のねじ継手と共に使用するためのものである。必要に応じて、サンプリングポート507を介して自動サンプリングシステムを設置することができ、及び/又は、出口ポートの出口502’’を介して手動サンプリングを実行することができる。例示的に、サンプルをオフラインにして、プローブが読み取っていないパラメーターを測定したり、プローブの読取りを確認したり、或いは、センサーを較正したりすることができる。
【0022】
[0035]これに加えて又は代えて、混合ベースシステム1000又はミキサーベースアセンブリの実施形態は、無菌コネクタ等の入口コネクタ201及び出口コネクタ202を備えるコネクタシステム900を含むことができる。無菌コネクタを含む様々なコネクタは、例えば、Pall Corporation(ニューヨーク州ポートワシントン、例えば、KLEENPAK(登録商標)PRESTO)、Cole−Parmer(イリノイ州バーノンヒルズ)、及び、Eldon James(コロラド州デンバー)から市販されている。
【0023】
[0036]混合ベースシステム又はミキサーベースアセンブリの実施形態は、少なくとも1つのプローブ800、一般には、2つのプローブ818,819(幾つかの実施形態では、プローブをセンサープローブポートに接続するためにプローブアダプター818B,819Bが使用される)を更に備え、また、
図5は、流体混合チャンバー内の流体の流体パラメーターを感知するように配置される2つのプローブの先端818A,819Aも示し、好ましくは、出口ポートに向かう傾斜がホールドアップ体積(「キャリーオーバー体積」と呼ばれることもある)を最小限に抑える及び/又は流体パラメーターの感知を可能にするために最小体積を伴う流体のより高い高さをもたらすのに役立つ。また、この図は、プローブの先端が流体混合チャンバーへ下向きに角度が付けられることも示す。好適には、これは、先端を可能な限り低く位置させることができるようにし、特定のプローブを正しく動作するように水平の数度上方に位置させる必要がある。
【0024】
[0037]様々なプローブが、本発明の実施形態で使用するのに適しており、市販されている。適したプローブとしては、例えば、pHプローブ、導電率プローブ、温度センサー、溶存酸素プローブ、及び、細胞カウンタが挙げられる。
【0025】
[0038]本体は、任意の適した硬質不浸透性材料(処理されるべき流体と適合する任意の不浸透性熱可塑性材料を含む)から製造され得る。例えば、ハウジングは、ステンレス鋼等の金属から又はポリマーから製造され得る。好ましい実施形態では、本体は射出成形される。アダプタープレートは、好ましくはプラスチックであり、磁性材料となり得ない。
【0026】
[0039]ミキサーベースアセンブリは、(例えば、
図9A、
図10A、
図11A、及び、
図12Aに示されるように)様々な混合容器に接続可能である。
【0027】
[0040]
図9Aは、底部にねじ部1501を有する市販の硬質混合容器1500Aに接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示し、これは混合容器の底部に螺合され得るとともにミキサーベースアセンブリの接合面に接合され得る(例えば、ピン又はねじによって)ねじ付き装着リング1502(ねじ部1502Aを有する)との接続を可能にする。また、
図9Bは、混合容器のねじ付きベース及び装着リングの拡大図を示し、
図9C及び
図9Dはそれぞれ、装着リング1502の断面図及び底面斜視図を示す。
【0028】
[0041]
図10Aは、ベース1510及び装着フランジ1511を有するカスタム成形された硬質混合容器1500Bに接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示し、
図10Bは、混合容器の底部の装着フランジ1511及びミキサーベースアセンブリの接合面の拡大図を示し、装着フランジ及び接合面を互いに接合させることができ(例えば、ピン又はねじによって)、また、
図10Cは、混合容器の底部における装着フランジ1511の底面斜視図を示す。
【0029】
[0042]
図11Aは、上側及び下側サニタリーフランジ1526A,1526B及びトリクランプ1527を備えるクランプ装置1525を含む、トート1507に配置されるカスタム成形された可撓性混合容器(バイオコンテナ)1500Cに接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示し、
図11Bは、上側サニタリーフランジ1526A及びトリクランプ1527の拡大図を示し、
図11Cは、ミキサーベースアセンブリの接合面に対して(ピン又はねじにより接合され得る)上側サニタリーフランジ1526A、トリクランプ1527、及び、下側サニタリーフランジ1526Bの分解図を示す。
【0030】
[0043]
図12Aは、容器を硬質又は可撓性にできる、互いに溶接される半体1517A,1517Bを有するカスタム真空成形された混合容器1500Dにアダプターにより接続可能なミキサーベースアセンブリの一実施形態を示し、また、混合容器の底部に接続可能な接合フランジ1518、及び、接合フランジをミキサーベースアセンブリに接続するためのアダプター1519も示す。
図12Bは、接合フランジ1518及びアダプター1519の拡大図を示し、
図12Cは、接合フランジ1518、アダプター1519、及び、アダプターとミキサーベースアセンブリの接合面との間にシールを形成するシールリング1521の上面斜視図を示し、
図12Dは、シールリング1521の底面斜視図を示す。
【0031】
[0044]混合容器は、様々な駆動システムにドッキングされ得る。駆動システムとしては、モータ、入力/出力(IO)モジュール、電源、ファン、配線及び接続部、並びに、随意的に、ハウジングに配置される計量システムが挙げられる。
【0032】
[0045]
図13A〜
図13Dは、(
図13B及び
図13Cに示される)モータ2000、I/Oモジュール2100、DC−DCコンバータ2150A,2150B及び端子ブロック2155(レール2160に装着される)、入口及び出口ファン2175A,2175B(
図13D)、電源レセプタクル2190、計量システム2200(計量システムカバー2201及び計量システムロードセル2202(
図13B及び
図13C)を含んで示される)、並びに、計量システムディスプレイ2203及び計量システムコネクタ2204(
図13D)を備える例示的な駆動システム2500を示す。
【0033】
[0046]図示されたハウジング2300は、フロントカバー2301、リアカバー2302、トップカバー/ミキサーベース支持体2303、及び、シャーシ2304を含む。
【0034】
[0047]
図13Cは、トップカバーガスケット2401がトップカバー/ミキサーベース支持体2303上に装着されること、及び、ミキサーベースアセンブリガスケット2402がモータ2000上に装着されることを示す。
【0035】
[0048]インペラーを磁気的に浮上及び回転させるための様々なモータが当該技術分野において知られている。市販のモータは、Pall Corporation(ニューヨーク州ポートワシントン、例えばLEVMIXER(登録商標)SYSTEM)及びLevitronix GmbH(スイス、チューリッヒ)から入手可能なモータを含む。
【0036】
[0049]ミキサーベースアセンブリの接合面は、様々なサイズ、形状、及び/又は、タイプの混合容器に接続するように適合可能であり、また、インターフェースプレートの下端面は、様々な駆動システムへドッキングするように適合され得る。幾つかの実施形態では、効率的な接続のために、ねじ、ピン、ボルト、装着リング、アダプター、Oリング(接合面に溝又はチャネルを伴う又は伴わない)、サニタリーガスケット、及び/又は、超音波溶接等の構成要素及び/又はプロセスを使用できる。
図9B〜
図9D、
図10B〜
図10C、
図11B〜
図11C、及び、
図12B〜
図12Dは、接続のための典型的な構成要素及びプロセスを示し、また、
図13Cは、ドッキングのための典型的な構成要素を示す。
【0037】
[0050]以下の実施例は、本発明を更に例示するが、勿論、決してその範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。
【実施例】
【0038】
[0051]この実施例は、2019年12月23日に米国特許出願番号第16/724539号として出願された「混合容器のためのミキサーベースアセンブリ及び使用方法」と呼ばれる別の出願にも記載されたバッフルを含むミキサーベースアセンブリと比較して、本発明による(バッフルを有さない)ミキサーベースアセンブリの実施形態を使用して渦を形成する際のインペラー速度の減少を示す。
【0039】
[0052]各用途の
図1に全体的に示されるようなミキサーベースアセンブリの実施形態は、
図10Aに全体的に示されるような混合容器に接続され、各試験に対して3回の実施で、100mL(試験1)、5000mL(試験2)、及び10000mL(試験3)の充填量(水を使用)を用いて試験される。
【0040】
[0053]本発明の実施形態に係るミキサーベースアセンブリについての、渦が形成されるインペラー速度(rpm)及び減少率を示す、バッフルを有するミキサーベースアセンブリのものと比較した結果は、以下の通りである。
【0041】
[0054]
【表1】
【0042】
[0055]この実施例は、試験された量に応じて、バッフルのないミキサーベースアセンブリは、バッフルのあるミキサーベースアセンブリのインペラー速度と比較して32%〜69%減少したインペラー速度で渦を形成することを示している。
【0043】
[0056]本明細書中に挙げられる公開公報、特許出願、及び、特許を含む全ての引用文献は、あたかもそれぞれの引用文献が参照により組み入れられるように個別に且つ具体的に示唆されてその全体が本明細書中に記載されたかのような同じ程度まで参照により本願に組み入れられる。
【0044】
[0057]発明を説明する文脈の中(特に、以下の特許請求の範囲との関連)での用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び、「少なくとも1つ」、並びに、同様の指示対象の使用は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、単数形及び複数形の両方を網羅するように解釈されるべきである。その後に1つ以上の項目のリストが続く用語「少なくとも1つ」の使用(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、挙げられた項目から選択される1つの項目(A又はB)或いは挙げられた項目のうちの2つ以上の任意の組み合わせ(A及びB)を意味するように解釈されるべきである。用語「備える」、「有する」、「含む」、及び、「包含する」は、別段に言及されなければ、非制約的な用語(すなわち、「〜を含むがそれに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。本明細書中の値の範囲の列挙は、本明細書中で別段に示唆されなければ、単にその範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及する省略法としての機能を果たそうとしているにすぎず、また、それぞれの別個の値は、あたかもそれが本明細書中に個別に記載されたかのように明細書中に組み入れられる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、任意の適した順序で行なうことができる。本明細書中で与えられる任意の及び全ての例又は典型的な言葉(例えば「等」)の使用は、単に本発明をより良く解明しようとしているにすぎず、別段に特許請求の範囲に記載されなければ、本発明の範囲に限定をもたらさない。明細書中の言葉は、特許請求の範囲に記載されない任意の要素が本発明の実施に不可欠であると見なすように解釈されるべきでない。
【0045】
[0058]本発明を実施するために発明者等に知られる最良の形態を含むこの発明の好ましい実施形態が本明細書中に記載される。これらの好ましい実施形態の変形は、前述の説明を読むと当業者に明らかになり得る。発明者等は、当業者がそのような変形を必要に応じて使用することを予期し、また、発明者等は、本明細書中に具体的に記載される方法以外の方法で本発明が実際されることを意図する。したがって、この発明は、適用可能な法律により許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に挙げられる主題の全ての改変形態及び均等物を含む。また、前述の要素のその全ての想定し得る変形における任意の組み合わせは、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、本発明によって包含される。