特開2021-98737(P2021-98737A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シルク セラピューティクス, インコーポレイテッドの特許一覧

特開2021-98737絹ベース湿潤剤組成物、及びその方法
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-98737(P2021-98737A)
(43)【公開日】2021年7月1日
(54)【発明の名称】絹ベース湿潤剤組成物、及びその方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/64 20060101AFI20210604BHJP
   A61K 8/04 20060101ALI20210604BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20210604BHJP
   A61K 8/92 20060101ALI20210604BHJP
   A61K 8/9794 20170101ALI20210604BHJP
   A61Q 1/04 20060101ALI20210604BHJP
   A61Q 15/00 20060101ALI20210604BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20210604BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20210604BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20210604BHJP
【FI】
   A61K8/64
   A61K8/04
   A61K8/06
   A61K8/92
   A61K8/9794
   A61Q1/04
   A61Q15/00
   A61Q17/04
   A61Q19/00
   A61Q19/10
【審査請求】有
【請求項の数】38
【出願形態】OL
【全頁数】198
(21)【出願番号】特願2021-38113(P2021-38113)
(22)【出願日】2021年3月10日
(62)【分割の表示】特願2017-556951(P2017-556951)の分割
【原出願日】2016年4月29日
(31)【優先権主張番号】62/154,581
(32)【優先日】2015年4月29日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】516092706
【氏名又は名称】エボルブド バイ ネイチャー, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー・エイチ・アルトマン
(72)【発明者】
【氏名】ディラン・エス・ハース
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン・ティー・ヒーリー
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA081
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA121
4C083AA122
4C083AA161
4C083AA162
4C083AB031
4C083AB032
4C083AB051
4C083AB052
4C083AB101
4C083AB102
4C083AB211
4C083AB212
4C083AB221
4C083AB222
4C083AB241
4C083AB242
4C083AB311
4C083AB312
4C083AB431
4C083AB432
4C083AC011
4C083AC071
4C083AC111
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC171
4C083AC181
4C083AC232
4C083AC241
4C083AC242
4C083AC252
4C083AC272
4C083AC301
4C083AC302
4C083AC311
4C083AC312
4C083AC341
4C083AC351
4C083AC391
4C083AC421
4C083AC471
4C083AC541
4C083AC551
4C083AC641
4C083AC782
4C083AC791
4C083AC851
4C083AC852
4C083AC902
4C083AD161
4C083AD331
4C083AD332
4C083AD411
4C083AD431
4C083AD451
4C083AD452
4C083AD511
4C083AD531
4C083AD571
4C083AD621
4C083AD631
4C083AD641
4C083AD642
4C083AD661
4C083AD662
4C083BB11
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC06
4C083CC13
4C083CC17
4C083CC19
4C083CC22
4C083CC23
4C083CC24
4C083CC33
4C083CC38
4C083CC50
4C083DD08
4C083DD11
4C083DD12
4C083DD17
4C083DD21
4C083DD22
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD30
4C083DD31
4C083DD32
4C083DD33
4C083DD39
4C083DD41
4C083EE01
4C083EE12
4C083EE17
4C083EE18
4C083EE50
4C083FF05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】新規絹ベース湿潤剤組成物を提供する。
【解決手段】一実施形態においては、湿潤組成物は、絹溶液を含み、前記絹溶液は、約1%〜約10%(w/v)の、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片と;ヒアルロン酸と;油又はバターと;pH調整剤と、を含む。
【選択図】図1
[この文献は図面を表示できません]
【特許請求の範囲】
【請求項1】
約0.0001%〜約90%(w/v)の、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片と、
約0.1%〜約99%(v/v)の油と、
約99%〜約0.1%(v/v)の水と、を含む組成物であって;
前記組成物のpHが、4〜9の範囲にあり、
前記組成物が、安定したエマルジョンを形成し、
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約5kDa〜約80kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有し、
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約1.5〜約3.0の多分散性を有することを特徴とする組成物。
【請求項2】
約0.01%〜約2%(w/v)の前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
約0.05%〜約0.3%(w/v)の前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物のpHが、5〜8の範囲にある請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物のpHが、5〜7の範囲にある請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
約0.1%〜約25%の油及び約99%〜約75%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
約25%〜約50%の油及び約75%〜約50%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
約50%〜約75%の油及び約50%〜約25%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
約75%〜約99%の油及び約25%〜約0.1%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約5kDa〜約18kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約17kDa〜約40kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約39kDa〜約80kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
【請求項13】
約0.1%〜約8%(w/v)のヒアルロン酸を更に含む請求項1から12のいずれかに記載の組成物。
【請求項14】
約0.5%〜約2%(w/v)のヒアルロン酸を更に含む請求項1から12のいずれかに記載の組成物。
【請求項15】
前記安定したエマルジョンが、油中水型(w/o)エマルジョン及び水中油型(o/w)エマルジョンからなる群から選択される請求項1から14のいずれかに記載の組成物。
【請求項16】
前記組成物が、液体、半固体、固体、ローション、クリーム、油、ゲル、エマルジョン、スティック、スプレー軟膏、ペースト、ムース、泡、及び懸濁液からなる群から選択される形態にある請求項1から15のいずれかに記載の組成物。
【請求項17】
前記油が、脂肪族油、脂肪アルコール、脂肪酸、グリセリド(アシルグリセロール)、リン脂質、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項1から16のいずれかに記載の組成物。
【請求項18】
前記油がグリセリドであり、前記グリセリドが、モノグリセリド、ジグリセリド、及びトリグリセリドからなる群から選択される請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記油が1つ以上の天然油又は精油を含む請求項1から16のいずれかに記載の組成物。
【請求項20】
約0.1%〜約25%の第2の油を更に含む請求項1から19のいずれかに記載の組成物。
【請求項21】
前記第2の油が、1つ以上の天然油又は精油を含む請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
約0.1%〜約5%(w/v)又は(v/v)の第1のpH調整剤を更に含む請求項1から21のいずれかに記載の組成物。
【請求項23】
前記第1のpH調整剤が、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、塩酸(HCl)、クエン酸、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
約0.1%〜約5%(w/v)又は(v/v)の第2のpH調整剤を更に含む請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記第2のpH調整剤が、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、塩酸(HCl)、クエン酸、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
前記第1のpH調整剤が、水酸化ナトリウム(NaOH)であり、前記第2のpH調整剤が、塩酸(HCl)である請求項24に記載の組成物。
【請求項27】
添加剤を更に含む請求項1から26のいずれかに記載の組成物。
【請求項28】
前記添加剤が、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、酸化チタン、二酸化チタン、グリセリン、酸化亜鉛、防腐剤、アルミニウム系化合物、鉱物塩、タルカムパウダー、重炭酸ナトリウム、ホップ、アロエベラ、アメリカマンサク、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項28に記載の組成物。
【請求項29】
前記添加剤が、ビタミンE、アスペン樹皮、及びアニス酸ナトリウムの組合せである請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
サンスクリーン又はサンブロックを更に含む請求項1から29のいずれかに記載の組成物。
【請求項31】
前記サンスクリーン又はサンブロックが、アミロキサート(イソペンチル−4−メトキシシンナメート)、パラ−アミノ安息香酸、ベンゾフェノン−9(ナトリウムジヒドロキシジメトキシジスルホベンゾフェノン)、パジメートO(オクチルジメチルパラ−アミノ安息香酸)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、シノキセート、ジオキシベンゾン、オキシベンゾン、ホモサレート、アントラニル酸メンチル、4−メチルベンジリデンカンファー、メキソリルXL(ドロメトリゾールトリシロキサン)、ネオヘリオパンAP(二ナトリウムフェニルジベンズイミダゾールテトラスルフォネート)、オクトクリレン、オクチルメトキシシンナメート、オクチルサリシレート、スルイソベンゾン、チノソーブM(ビスオクトリゾール、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)、二酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子化二酸化チタン、微粒子化酸化亜鉛、油溶性酸化亜鉛、チノソーブS(ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン)、チノソーブ(Tinsorb)A2B(トリス−ビフェニルトリアジン)、トロラミンサリシレート、アボベンゾン、エカムシュール(ecamsule)、二酸化チタン、4−MBC、ユビナール(Uvinul)T150(オクチルトリアゾン)、ユビナールAプラス(Uvinul A Plus)(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート)、パルソールSLX(ジメチコ(dimethico)−ジエチルベンザルマロネート)、酸化亜鉛、メラニン、メラニン誘導体、ラズベリー種子油、ニンジン油、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
前記サンスクリーン又はサンブロックが、二酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子化二酸化チタン、微粒子化酸化亜鉛、油溶性酸化亜鉛、オクチルクリレン(octylcrylene)、アボベンゾン、オクチノキサート、オクチサレート、オキシベンゾン、ホモサレート、ヘリオプレックス、4−MBC、メキソリルSX及びSL、チノソーブS及びM、ユビナールT150、ユビナールAプラス、並びにこれらの組合せからなる群から選択される請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
前記組成物が、軟化剤を含む請求項1から32のいずれかに記載の組成物。
【請求項34】
前記軟化剤が、炭化水素油、炭化水素ワックス、シリコーン油、アセトグリセリドエステル、エトキシル化グリセリド、脂肪酸のアルキルエステル、脂肪酸のアルケニルエステル、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪アルコールエーテル、エーテル−エステル、ラノリン、ラノリン誘導体、多価アルコール、ポリエーテル誘導体、多価エステル、ワックスエステル、ミツロウワックス誘導体、木蝋、天然油又は精油、リン脂質、ステロール、及びアミドの1つ以上を含む請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
前記組成物が、サンスクリーン、クレンザー、棒状の石鹸、リップバーム、フットバーム、デオドラントスティック、制汗剤スティック、液体デオドラント、スプレーデオドラント、液体制汗剤、スプレー制汗剤、コンディショナー、シャンプー、又はこれらの組合せの形態にある請求項1から34のいずれかに記載の組成物。
【請求項36】
組成物を調製する方法であって、前記方法が、
約0.0001%〜約90%(w/v)の、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片と、約99%〜約0.1%(v/v)の水と、を含む組成物を準備する工程と;
第1のpH調整剤を添加して、前記組成物のpHを少なくとも10に調整する工程と;
約0.1%〜約99%(v/v)の油を添加する工程と;
均一になるまで、前記組成物を混合する工程と;
第2のpH調整剤を添加して、前記組成物のpHを4〜9の範囲に調整する工程と;
前記組成物を一定期間保存し、前記組成物が、安定したエマルジョンとして維持される工程と、を含み、
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約5kDa〜約80kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有し、
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約1.5〜約3.0の多分散性を有することを特徴とする方法。
【請求項37】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約5kDa〜約18kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約17kDa〜約40kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、約39kDa〜約80kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項36に記載の方法。
【請求項40】
約0.1%〜約8%(w/v)のヒアルロン酸を添加する工程を更に含む請求項36から39のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
約0.1%〜約8%(w/v)のヒアルロン酸を更に含む請求項36から39のいずれかに記載の方法。
【請求項42】
前記安定したエマルジョンが、油中水型(w/o)エマルジョン及び水中油型(o/w)エマルジョンからなる群から選択される請求項36から41のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
添加剤を添加する工程を更に含む請求項36から42のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
前記油が、ホホバ油、ローズヒップ油、グリセリン、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はこれらの組合せからなる群から選択される請求項36から43のいずれかに記載の方法。
【請求項45】
肌の水和性を改善する方法であって、前記方法が、少なくとも1週間の期間、一日一回、湿潤組成物をヒトの肌に適用する工程を含み、前記湿潤組成物が、
約1%〜約10%(w/v)の、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む、約0.1%〜約5%の絹溶液と;
約0.1%〜約5%(w/v)のヒアルロン酸と;
約0.1%〜約25%(v/v)の油又はバターと;
約0.1%〜約1.5%(v/v)のpH調整剤と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項46】
肌の水和性を改善する方法であって、前記方法が、少なくとも1週間の期間、一日一回、湿潤組成物をヒトの肌に適用する工程を含み、前記湿潤組成物が、
約0.06%〜約0.3%(w/v)の、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片と;
約0.1%〜約5%(w/v)のヒアルロン酸と;
約0.1%〜約25%(v/v)の油又はバターと;
約0.1%〜約1.5%(v/v)のpH調整剤と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項47】
肌の水和性を改善する方法であって、前記方法が、少なくとも1週間の期間、一日一回、湿潤組成物をヒトの肌に適用する工程を含み、前記湿潤組成物が、
約1%〜約10%(w/v)の、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む、約1%〜約5%の絹溶液(v/v)と;
約1%〜約3%(w/v)のヒアルロン酸と;
約1%〜約15%(v/v)の油又はバターと;
約0.1%〜約1%(v/v)のpH調整剤と、を含むことを特徴とする方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2015年4月29日出願の米国仮出願第62/154,581号の利益を主張する国際出願であり、その全体を参照により本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、一般に、絹タンパク質を含む組成物に関し、より詳細には、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を約0.05%〜約10%(w/v)含み得る絹溶液を含む湿潤組成物に関するが、これに限られるものではない。
【背景技術】
【0003】
絹は、様々な昆虫及びクモから生み出される天然高分子である。絹は、フィラメントコアタンパク質、絹フィブロイン、及び非フィラメント状タンパク質、セリシンからなる膠状被覆物を含む。絹は、歴史的に、医療分野で使用するために研究されてきた。絹は、その天然繊維形態でよく説明されており、絹のゲル、スポンジ、美容液、フィルム、粉末及び複合体などの潜在的に有用な二次的形態について更に研究されている。これらの二次的形態の多くは、その絹繊維を絹水溶液に処理した後に初めて作製することができる。
【0004】
絹溶液は、ある範囲の特徴及び様々なレベルの純度を有する最終溶液で、様々な方法を用いて作製されてきた。絹溶液は、医療用途で使用されているだけでなく、化粧品やエレクトロニクスなどの他の領域にも拡大されてきている。
【発明の概要】
【0005】
絹タンパク質断片組成物及びそれから製造される湿潤剤を本明細書で開示する。一実施形態では、本開示の物品は、絹のタンパク質断片組成物を含む絹湿潤剤である。一実施形態では、本開示の絹湿潤剤は、皮膚の小じわ(fine line)及びしわ、例えば口や鼻の周りの小じわやしわを対処するために使用することができる。一実施形態では、本開示の絹フィルムは、皮膚上のダークスポットを対象とするために使用することができる。一実施形態では、本開示の絹湿潤剤は、腫れぼったい目を減らすために使用される。一実施形態では、本開示の絹湿潤剤は、目の周りのくまを減らすために使用される。一実施形態では、本開示の絹ゲルは、ファーミングアイ湿潤剤として使用することができる。一実施形態では、本開示の絹湿潤剤は、潤いを補給し細胞再生を増進し、同時に輝きを回復させることができる。一実施形態では、本開示の絹湿潤剤は、皮膚への保湿を回復させるための保湿湿潤剤として使用することができる。一実施形態では、本開示の絹湿潤剤は、皮膚の赤み、ざ瘡及び色素沈着過剰を治療するために使用することができる。一実施形態では、本開示の物品は絹日焼け防止湿潤剤である。
【0006】
本明細書中で示されている態様によれば、絹溶液、ヒアルロン酸、油又はバター、及びpH調整剤を含む保湿組成物が開示される。幾つかの実施形態においては、前記絹溶液は、約1%〜約10%(w/v)のセリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含むことができる。幾つかの実施形態においては、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、約6kDa〜約16kDa、約17kDa〜約38kDa、又は約39kDa〜約80kDaの範囲に亘る平均重量分子量を有する。幾つかの実施形態においては、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、約1.5〜約3.0の多分散性を有する。幾つかの実施形態においては、前記油又はバターは、ホホバ油、ローズヒップ油、グリセリン、ココナッツ油、レモングラス油、又はシアバターである。幾つかの実施形態においては、保湿組成物は、第2の油又はバターを更に含む。幾つかの実施形態においては、前記第2の油又はバターは、ホホバ油、ローズヒップ油、グリセリン、ココナッツ油、レモングラス油、又はシアバターである。幾つかの実施形態においては、前記第1の油又はバターは、前記保湿組成物の約0.1%〜約25%(v/v)の量で存在する。幾つかの実施形態においては、前記第2の油又はバターは、前記保湿組成物の約0.1%〜約25%(v/v)の量で存在する。幾つかの実施形態においては、前記pH調整剤は、NaOHである。他の実施形態においては、前記pH調整剤は、HClである。更に他の実施形態においては、前記pH調整剤は、第2のpH調整剤を含む。幾つかの実施形態においては、前記第1のpH調整剤及び前記第2のpH調整剤の1つは、NaOHであり、前記第1のpH調整剤及び前記第2のpH調整剤の他の一方は、HClである。幾つかの実施形態においては、保湿組成物は、添加剤を更に含む。添加剤の例としては、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、及びこれらの組合せが挙げられる。幾つかの実施形態においては、前記添加剤は、ビタミンE、アスペン樹皮、及びアニス酸ナトリウムの組合せである。幾つかの実施形態においては、保湿組成物は、水を更に含む。
【0007】
本明細書中で示されている態様によれば、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の湿潤剤組成物を調製する方法が開示され、前記方法は、水を容器に導入する工程と;前記水にヒアルロン酸粉末を添加する工程と;前記ヒアルロン酸と前記水とを混合し、溶液を形成する工程と;セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の溶液を前記ヒアルロン酸溶液に添加する工程と;前記ヒアルロン酸と前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片とを混合する工程と;1つ以上の油及び/又はバター及びpH調整剤をヒアルロン酸/純粋な絹フィブロインタンパク質溶液に導入する工程と;白色で、ローション状の均一混合物が形成されるまで、混合する工程と、を含む。幾つかの実施形態においては、方法は、添加剤を前記ヒアルロン酸/純粋な絹フィブロインタンパク質溶液に添加する工程と、及び/又は添加剤を白色で、白色で、ローション状の均一混合物に添加し混合する工程とを更に含む。幾つかの実施形態においては、前記油及び/又はバターは、ホホバ油、ローズヒップ油、グリセリン、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はこれらの組合せである。幾つかの実施形態においては、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、約6kDa〜約16kDa、約17kDa〜約38kDa、又は約39kDa〜約80kDaの範囲に亘る平均重量分子量を有する。幾つかの実施形態においては、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、約1.5〜約3.0の多分散性を有する。
【0008】
幾つかの実施形態では、0ppm〜約500ppmの無機残渣を含み、0ppm〜約500ppmの有機残渣を含む絹溶液(又は純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片)は、実質的に均一である。一実施形態では、絹溶液は、約10ppm〜約300ppmの臭化リチウム残渣及び約10ppm〜約100ppmの炭酸ナトリウム残渣を有する。一実施形態では、臭化リチウム残渣は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを使用して測定可能であり、炭酸ナトリウム残渣は高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを使用して測定可能である。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、溶液の形態である。一実施形態では、絹溶液組成物は、約0.1wt%〜約30wt%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。他の幾つかの実施形態では、絹溶液組成物は、約0.1wt%〜約20wt%、1%〜約15%、約2%〜約10%、約5%、約6%、又は約7%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、溶液中で少なくとも30日間安定であることができる。一実施形態では、「安定な」という用語は、溶液の色又は濁度の目に見える変化なしで、その自然発生的又は漸進的なゲル化がないことを指す。一実施形態では、「安定な」という用語は、その断片の凝集がなく、したがって、経時的な分子量の増大がないことを指す。一実施形態では、絹溶液組成物は、水溶液の形態である。一実施形態では、絹溶液組成物は、有機溶液の形態である。その絹溶液組成物は、密封容器中で提供することができる。幾つかの実施形態では、その組成物は、治療剤、成長因子、酸化防止剤、タンパク質、ビタミン、炭水化物、ポリマー、核酸、塩、酸、塩基、生体分子、グリコサミノグリカン、多糖、細胞外マトリックス分子、金属、金属イオン、金属酸化物、合成分子、ポリ酸無水物、細胞(ceils)、脂肪酸、脂肪族アルコール、エモリエント、ヒューメクタント、酸塩、乳化剤、キレート剤香料、鉱物、植物、植物抽出物、保存剤、プロテオグリカン、精油、ペプチド、アルコール、色味剤、二酸化チタン、酸化亜鉛、エンバク粉、及び化学UVフィルターからなる群から選択される1つ又は複数の分子を更に含む。一実施形態では、添加された1つ又は複数の分子は、その組成物中で安定であり(すなわち、経時的に活性を維持する)、所望の速度で放出され得る。一実施形態では、その1つ又は複数の分子はビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体である。一実施形態では、組成物は、グリコール酸、乳酸、酒石酸及びクエン酸からなる群から選択されるαヒドロキシ酸を更に含む。一実施形態では、組成物は、約0.5%〜約10.0%の濃度のヒアルロン酸又はその塩形態を更に含む。一実施形態では、組成物は、酸化亜鉛及び二酸化チタンの少なくとも1つを更に含む。一実施形態では、その組成物中の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は低アレルギー性である。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、生体適合性、非感作性及び非免疫原性である。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、移植又は適用の後に、生物吸収性又は生分解性である。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、低アレルギー性である。
【0009】
本明細書で例示される態様によれば、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む絹溶液組成物であって、約39kDa〜約80kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有し、約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を有し、実質的に均一であり、0ppm〜約500ppmの無機残渣を含み、0ppm〜約500ppmの有機残渣を含む絹溶液組成物を開示する。一実施形態では、その純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、約10ppm〜約300ppmの臭化リチウム残渣及び約10ppm〜約100ppmの炭酸ナトリウム残渣を有する。一実施形態では、臭化リチウム残渣は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを使用して測定可能であり、炭酸ナトリウム残渣は高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを使用して測定可能である。一実施形態では、絹溶液組成物は溶液の形態である。一実施形態では、絹溶液組成物は、約0.1wt%〜約30.0wt%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。他の幾つかの実施形態では、絹溶液組成物は、約0.1wt%〜約20wt%、1%〜約15%、約2%〜約10%、約5%、約6%、又は約7%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、溶液中で少なくとも30日間安定である。一実施形態では、「安定な」という用語は、溶液の色又は濁度の目に見える変化なしで、その自然発生的又は漸進的なゲル化がないことを指す。一実施形態では、「安定な」という用語は、その断片の凝集がなく、したがって、経時的な分子量の増大がないことを指す。一実施形態では、その組成物は、水溶液の形態である。一実施形態では、その組成物は、有機溶液の形態である。その組成物は、密封容器中で提供することができる。幾つかの実施形態では、その組成物は、治療剤、成長因子、酸化防止剤、タンパク質、ビタミン、炭水化物、ポリマー、核酸、塩、酸、塩基、生体分子、グリコサミノグリカン、多糖、細胞外マトリックス分子、金属、金属イオン、金属酸化物、合成分子、ポリ酸無水物、細胞、脂肪酸、香料、鉱物、植物、植物抽出物、保存剤及び精油からなる群から選択される1つ又は複数の分子を更に含む。一実施形態では、添加された1つ又は複数の分子は、その組成物中で安定であり(すなわち、経時的に活性を維持する)、所望の速度で放出され得る。一実施形態では、その1つ又は複数の分子はビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体である。一実施形態では、組成物は、グリコール酸、乳酸、酒石酸及びクエン酸からなる群から選択されるαヒドロキシ酸を更に含む。一実施形態では、組成物は、約0.5%〜約10.0%の濃度のヒアルロン酸又はその塩形態を更に含む。一実施形態では、組成物は、酸化亜鉛及び二酸化チタンの少なくとも1つを更に含む。一実施形態では、その組成物中の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は低アレルギー性である。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、生体適合性、非感作性及び非免疫原性である。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、移植又は適用の後に、生物吸収性又は生分解性である。
【0010】
本明細書で例示される態様によれば、セリシンを実質的に欠いている純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含み、約17kDa〜約38kDaの範囲の平均の重量平均分子量;及び約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を含む湿潤組成物であって、約2.0wt%〜約20.0wt%の範囲の水分含量を有し、0ppm〜500ppmの無機残渣を含み、0ppm〜500ppmの有機残渣を含む湿潤組成物を開示する。一実施形態では、前記湿潤組成物は、約1.0%〜約50.0%の結晶性タンパク質ドメインを含み、室温で水に浸漬させた場合、可溶性である。一実施形態では、前記湿潤組成物は、約1wt%〜約30wt%の範囲の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。他の幾つかの実施形態では、絹溶液組成物は、約0.1wt%〜約20wt%、1%〜約15%、約2%〜約10%、約5%、約6%、又は約7%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。
【0011】
一実施形態では、湿潤組成物は、約1.0〜約8.0のpHを有する。一実施形態では、湿潤組成物は、治療剤、成長因子、酸化防止剤、タンパク質、炭水化物、ポリマー、核酸、塩、酸、塩基、生体分子、グリコサミノグリカン、多糖、細胞外マトリックス分子、金属、金属イオン、金属酸化物、合成分子、ポリ酸無水物、細胞、脂肪酸、香料、鉱物、植物、植物抽出物、保存剤及び精油からなる群から選択される1つ又は複数の分子を更に含む。一実施形態では、湿潤組成物は、グリコール酸、乳酸、酒石酸及びクエン酸からなる群から選択されるαヒドロキシ酸を更に含む。一実施形態では、湿潤組成物は、約0.5wt%〜約10.0wt%の範囲の濃度でヒアルロン酸又はその塩形態を更に含む。一実施形態では、湿潤組成物は、酸化亜鉛と二酸化チタンの少なくとも1つを更に含む。一実施形態では、前記湿潤組成物は、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、ハニーサックルブレンド、又はこれらの組合せから選択される添加剤を更に含む。一実施形態では、前記湿潤組成物は、気密容器に入れられる。一実施形態では、前記湿潤組成物は、局所的な用途に十分に設計される。一実施形態では、前記局所的な用途は、化粧用使用である。一実施形態では、前記局所的な用途は、損傷被覆である。
【0012】
一実施形態では、小じわ及びしわを減らす方法は、毎日、少なくとも1週間の期間、本開示の湿潤組成物をヒトの肌に適用する工程と、前記ヒトの肌で、小じわ及びしわの減少を観察する工程と、を含む。一実施形態では、ヒトの肌を滑らかにし、若返らせる方法は、毎日、少なくとも1週間の期間、本開示の湿潤組成物をヒトの肌に適用する工程と、肌のきめにおける改善を観察する工程と、を含む。一実施形態では、ヒトの肌を湿潤させる方法は、毎日、少なくとも1週間の期間、本開示の湿潤組成物をヒトの肌に適用する工程と、肌の水和における改善を観察する方法と、を含む。一実施形態では、ヒトの肌を湿潤させる方法は、1日2回、少なくとも1週間の期間、本開示の湿潤組成物をヒトの肌に適用する工程と、肌の水和における改善を観察する方法と、を含む。
【0013】
本明細書で例示される態様によれば、約6kDa〜約16kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を調製する方法であって、絹供給源を、約30分間〜約60分間の処理時間の間、炭酸ナトリウムの沸騰(100℃)水溶液に添加することによって、絹供給源を脱ガムするステップと、その溶液からセリシンを除去して、検出不可能なレベルのセリシンを含む絹フィブロイン抽出物を作製するステップと、その絹フィブロイン抽出物から溶液を排出させるステップと、その絹フィブロイン抽出物を、約60℃〜約140℃の範囲の臭化リチウム溶液中に絹フィブロイン抽出物を入れたときの出発温度を有する臭化リチウムの溶液中に溶解するステップと、絹フィブロイン−臭化リチウムの溶液を、約140℃の温度を有するオーブン中で少なくとも1時間維持するステップと、その絹フィブロイン抽出物から臭化リチウムを除去するステップと、絹タンパク質断片の水溶液を作製するステップとを含み、その水溶液が、約6kDa〜約16kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する断片を含み、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液が約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を含む方法を開示する。一実施形態では、本方法は、溶解ステップの前に、絹フィブロイン抽出物を乾燥するステップを含む。一実施形態では、水溶液中の臭化リチウム残渣の量は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを使用して測定することができる。一実施形態では、水溶液中の炭酸ナトリウム残渣の量は、高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを使用して測定することができる。一実施形態では、本方法は、治療剤を、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、本方法は、酸化防止剤又は酵素の1つから選択される分子を、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、本方法は、ビタミンを、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、そのビタミンは、ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体の1つから選択される。一実施形態では、本方法は、αヒドロキシ酸を純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、αヒドロキシ酸は、グリコール酸、乳酸、酒石酸及びクエン酸からなる群から選択される。一実施形態では、本方法は、ヒアルロン酸を、約0.5%〜約10.0%の濃度で、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、本方法は、酸化亜鉛及び二酸化チタンの少なくとも1つを、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、本方法は、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を凍結乾燥するステップを更に含む。一実施形態では、化粧用フィルムを、絹タンパク質断片の水溶液から加工する。一実施形態では、化粧用ゲルを、絹タンパク質断片の水溶液から加工する。
【0014】
本明細書で例示される態様によれば、約17kDa〜約38kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を調製する方法であって、約30分間〜約60分間の処理時間の間、絹供給源を炭酸ナトリウムの沸騰(100℃)水溶液に添加し、その結果、脱ガムをもたらすステップと、その溶液からセリシンを除去して、検出不可能なレベルのセリシンを含む絹フィブロイン抽出物を作製するステップと、絹フィブロイン抽出物から溶液を排出させるステップと、絹フィブロイン抽出物を、約80℃〜約140℃の範囲の臭化リチウム溶液中に絹フィブロイン抽出物を入れたときの出発温度を有する臭化リチウムの溶液中に溶解するステップと、絹フィブロイン−臭化リチウムの溶液を、約60℃〜約100℃の範囲の温度を有する乾燥オーブン中で少なくとも1時間維持するステップと、臭化リチウムを絹フィブロイン抽出物から除去するステップと、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を作製するステップとを含み、その純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液が約10ppm〜約300ppmの臭化リチウム残渣を含み、絹タンパク質断片の水溶液が約10ppm〜約100ppmの炭酸ナトリウム残渣を含み、その純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液が、約17kDa〜約38kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する断片を含み、その純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液が約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を含む方法を開示する。一実施形態では、本方法は、溶解ステップの前に、絹フィブロイン抽出物を乾燥するステップを含む。一実施形態では、水溶液中の臭化リチウム残渣の量は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを使用して測定することができる。一実施形態では、水溶液中の炭酸ナトリウム残渣の量は、高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを使用して測定することができる。一実施形態では、本方法は、治療剤を、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、本方法は、酸化防止剤又は酵素の1つから選択される分子を、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、本方法は、ビタミンを、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、そのビタミンは、ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体の1つから選択される。一実施形態では、本方法は、αヒドロキシ酸を純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、αヒドロキシ酸は、グリコール酸、乳酸、酒石酸及びクエン酸からなる群から選択される。一実施形態では、本方法は、ヒアルロン酸を、約0.5%〜約10.0%の濃度で、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、本方法は、酸化亜鉛及び二酸化チタンの少なくとも1つを、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、本方法は、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を凍結乾燥するステップを更に含む。一実施形態では、湿潤組成物を、絹タンパク質断片の水溶液から加工する。
【0015】
本明細書で例示される態様によれば、約39kDa〜約80kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を調製する方法であって、約30分間の処理時間の間、絹供給源を炭酸ナトリウムの沸騰(100℃)水溶液に添加し、その結果、脱ガムをもたらすステップと、その溶液からセリシンを除去して、検出不可能なレベルのセリシンを含む絹フィブロイン抽出物を作製するステップと、絹フィブロイン抽出物から溶液を排出させるステップと、絹フィブロイン抽出物を、約80℃〜約140℃の範囲の臭化リチウム溶液中に絹フィブロイン抽出物を入れたときの出発温度を有する臭化リチウムの溶液中に溶解するステップと、絹フィブロイン−臭化リチウムの溶液を、約60℃〜約100℃の範囲の温度を有する乾燥オーブン中で少なくとも1時間維持するステップと、臭化リチウムを絹フィブロイン抽出物から除去するステップと、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を作製するステップとを含み、その純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液が約10ppm〜約300ppmの臭化リチウム残渣、約10ppm〜約100ppmの炭酸ナトリウム残渣、及び約40kDa〜約65kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する断片を含み、その純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液が約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を含む方法を開示する。一実施形態では、本方法は、溶解ステップの前に、絹フィブロイン抽出物を乾燥するステップを含む。一実施形態では、水溶液中の臭化リチウム残渣の量は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを使用して測定することができる。一実施形態では、水溶液中の炭酸ナトリウム残渣の量は、高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを使用して測定することができる。一実施形態では、本方法は、治療剤を、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、本方法は、酸化防止剤又は酵素の1つから選択される分子を、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、本方法は、ビタミンを、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを含む。一実施形態では、そのビタミンは、ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体の1つから選択される。一実施形態では、本方法は、αヒドロキシ酸を純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、αヒドロキシ酸は、グリコール酸、乳酸、酒石酸及びクエン酸からなる群から選択される。一実施形態では、本方法は、ヒアルロン酸を、約0.5%〜約10.0%の濃度で、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、本方法は、酸化亜鉛及び二酸化チタンの少なくとも1つを、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に添加するステップを更に含む。一実施形態では、本方法は、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を凍結乾燥するステップを更に含む。一実施形態では、湿潤組成物を、絹タンパク質断片の水溶液から加工する。
【0016】
本明細書で例示される態様によれば、本開示のSPF混合物溶液から製造される湿潤組成物を開示する。
【0017】
本発明で開示する実施形態を、添付の図面及び付録を参照して更に説明することとする。示した図面は必ずしも縮尺通りではなく、その代わり一般に、本発明で開示する実施形態の原理を例示する際に強調がなされている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片(SPF)を作製するための種々の実施形態を示すフローチャートである。
【0019】
図2】抽出及び溶解ステップの際に、本開示のSPFを作製する工程の間に改変することができる種々のパラメーターを示すフローチャートである。
【0020】
図3】ドライ抽出された絹フィブロインを示す写真である。
【0021】
図4】本開示の溶液の形態のSPFの実施形態を示す写真である。
【0022】
図5図5A図5Dは、60℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、室温の臭化リチウム(LiBr)溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0023】
図6図6A図6Dは、60℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、室温のLiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0024】
図7図7A図7Dは、60℃オーブン中で8時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、室温のLiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0025】
図8図8A図8Dは、60℃オーブン中で12時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、室温のLiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0026】
図9図9A図9Dは、60℃オーブン中で24時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、室温のLiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0027】
図10図10A図10Dは、60℃オーブン中で168/192時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、室温のLiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0028】
図11図11A図11Cは、60℃オーブン中で1、4及び6時間溶解させた、室温のLiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。セリシン抽出は100℃、60minで完遂させた。
【0029】
図12図12A図12Dは、60℃オーブン中で1時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、60℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0030】
図13図13A図13Dは、60℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、60℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0031】
図14図14A図14Dは、60℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、60℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0032】
図15図15A図15Dは、60℃オーブン中で1時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、80℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0033】
図16図16A図16Dは、60℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、80℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0034】
図17図17A図17Dは、60℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、80℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0035】
図18図18A図18Dは、60℃オーブン中で1時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、100℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0036】
図19図19A図19Dは、60℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、100℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0037】
図20図20A図20Dは、60℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、100℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0038】
図21図21A図21Dは、60℃オーブン中で1時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、140℃(LiBrの沸点)LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0039】
図22図22A図22Dは、60℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、140℃(LiBrの沸点)LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0040】
図23図23A図23Dは、60℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、140℃(LiBrの沸点)LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0041】
図24図24A図24Dは、80℃オーブン中で1時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、80℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0042】
図25図25A図25Dは、80℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、80℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0043】
図26図26A図26Dは、80℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、80℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0044】
図27図27A図27Dは、100℃オーブン中で1時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、100℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0045】
図28図28A図28Dは、100℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、100℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0046】
図29図29A図29Dは、100℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、100℃LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0047】
図30図30A図30Dは、120℃オーブン中で1時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、140℃(LiBrの沸点)LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0048】
図31図31A図31Dは、120℃オーブン中で4時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、140℃(LiBrの沸点)LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0049】
図32図32A図32Dは、120℃オーブン中で6時間溶解させた(セリシン抽出温度及び時間は変動させた)、140℃(LiBrの沸点)LiBr溶液中の溶解した絹を示す写真である。
【0050】
図33】本開示の絹溶液から本開示の絹フィルムを作製するための実施形態を示すフローチャートである。
【0051】
図34】本開示の絹フィルム乾燥試験についてのパラメーターの実施形態をまとめた図である。
【0052】
図35】絹フィルム乾燥時間(種々の空気フロー及び温度条件のもとで)を示すグラフである。
【0053】
図36図36A及び図36Bは、ビタミンCを含むサンプルからのHPLCクロマトグラムを示す図である。図36Aは、(1)周囲条件でのビタミンCの化学的に安定化されたサンプル、及び(2)酸化を防止するための化学的安定化なしでの周囲条件で1時間後に取ったビタミンCのサンプル(ここで分解生成物は目視できる)からのピークを示す図である。図36Bは、室温で少なくとも30日間熟成させた本開示の絹フィルムの2つの異なる実施形態からのピークを示す図である。分解生成物は目視できなかった。
【0054】
図37図37A図37Dは、開放空気フローで、室温で48時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0055】
図38図38A図38Dは、開放空気フローで、対流式オーブン中、40℃で8時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0056】
図39図39A図39Dは、開放空気フローで、対流式オーブン中、40℃で48時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0057】
図40図40A図40Dは、対流式オーブンの中の閉鎖皿中、40℃で48時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0058】
図41図41A図41Dは、対流式オーブンの中の開放皿中、54℃で8時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0059】
図42図42A図42Dは、対流式オーブンの中の開放皿中、54℃で48時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0060】
図43図43A図43Dは、フィルム乾燥器の中の開放皿中、54℃で8時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0061】
図44図44A図44Dは、フィルム乾燥器の中の開放皿中、54℃で48時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0062】
図45図45A図45Dは、対流式オーブンの中の開放皿中、室温で48時間乾燥した本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0063】
図46図46A図46Dは、開放空気フローで、室温で48時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0064】
図47図47A図47Dは、開放空気フローで、対流式オーブン中、40℃で8時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0065】
図48図48A図48Dは、開放空気フローで、対流式オーブン中、40℃で48時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0066】
図49図49A図49Dは、対流式オーブンの中の閉鎖皿中、40℃で48時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0067】
図50図50A図50Dは、対流式オーブンの中の開放皿中、54℃で8時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0068】
図51図51A図51Dは、対流式オーブンの中の開放皿中、54℃で48時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0069】
図52図52A図52Dは、フィルム乾燥器の中の開放皿中、54℃で8時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0070】
図53図53A図53Dは、フィルム乾燥器の中の開放皿中、54℃で48時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0071】
図54図54A図54Dは、対流式オーブンの中の開放皿中、室温で48時間乾燥した本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水中での溶解を示す写真である。
【0072】
図55】本開示の絹タンパク質溶液中のLiBr及び炭酸ナトリウム(NaCO)濃度をまとめた表である。
【0073】
図56】本開示の絹タンパク質断片フィルム中のNaCO濃度をまとめた表である。
【0074】
図57】本開示の絹タンパク質断片フィルム中のLiBr濃度をまとめた表である。
【0075】
図58】本開示の絹タンパク質溶液中のLiBr及びNaCO濃度をまとめた表である。
【0076】
図59】本開示の絹タンパク質断片フィルム中のビタミンC濃度をまとめた表である。
【0077】
図60】化学的に安定化された溶液中のビタミンCの安定性をまとめた表である。
【0078】
図61】本開示の絹タンパク質溶液の分子量をまとめた表である。
【0079】
図62図62A及び図62Bは、質量損失率%に対する抽出体積の効果を表すグラフである。
【0080】
図63】異なるLiBrの濃度並びに異なる抽出及び溶解のサイズにより溶解した絹の分子量をまとめた表である。
【0081】
図64】100℃抽出温度、100℃LiBr及び100℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間の効果をまとめたグラフである。
【0082】
図65】100℃抽出温度、沸騰LiBr及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間の効果をまとめたグラフである。
【0083】
図66】100℃抽出温度、60℃LiBr及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間の効果をまとめたグラフである。
【0084】
図67】100℃抽出温度、80℃LiBr及び80℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間の効果をまとめたグラフである。
【0085】
図68】100℃抽出温度、80℃LiBr及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間の効果をまとめたグラフである。
【0086】
図69】100℃抽出温度、100℃LiBr及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間の効果をまとめたグラフである。
【0087】
図70】100℃抽出温度、140℃LiBr及び140℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間の効果をまとめたグラフである。
【0088】
図71】60分間抽出時間、100℃LiBr及び100℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出温度の効果をまとめたグラフである。
【0089】
図72】60分間抽出時間、100℃抽出温度及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するLiBr温度の効果をまとめたグラフである。
【0090】
図73】30分間抽出時間、100℃抽出温度及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するLiBr温度の効果をまとめたグラフである。
【0091】
図74】100℃抽出温度、30分間抽出時間及び100℃臭化リチウム(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果をまとめたグラフである。
【0092】
図75】100℃抽出温度、60分間抽出時間及び100℃臭化リチウム(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果をまとめたグラフである。
【0093】
図76】100℃抽出温度、60分間抽出時間及び140℃臭化リチウム(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果をまとめたグラフである。
【0094】
図77】100℃抽出温度、30分間抽出時間及び140℃臭化リチウム(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果をまとめたグラフである。
【0095】
図78】100℃抽出温度、60分間抽出時間及び80℃臭化リチウム(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果をまとめたグラフである。
【0096】
図79】抽出時間、抽出温度、臭化リチウム(LiBr)温度、溶解のためのオーブン温度、溶解のためのオーブン時間を含む種々の条件下で処理された絹の分子量をまとめたグラフである。
【0097】
図80】オーブン/溶解温度がLiBr温度と等しい条件下で処理された絹の分子量をまとめたグラフである。
【0098】
図81】PureProC(商標)ゲル中のビタミンCの活性率%を表すグラフである。
【0099】
図82図82A図82Cは、貯蔵後(ほとんど乾燥している(図82A)、ほとんど乾燥していない(図82C))、フィルムの色及び物理的完全性に対するフィルム乾燥の効果を示す写真である。
【0100】
図83図83A及び図83Bは、レーザー切断した絹フィルムの写真である。
【0101】
図84】30日間にわたるPureProC(商標)及び競争業者の製品の1日用量におけるビタミンCの量(すなわち、皮膚の25cmの面積を覆うために使用された製品の平均量)をまとめたグラフである。
【0102】
図85】使用者の経験において収集したPureProC(商標)の使い易さをまとめたグラフである。
【0103】
図86】使用者、及び消費者の知見の支援によって観察されたPureProC(商標)の初期利益のまとめである。
【0104】
図87】試行実験参加者が、PureProC(商標)スムージングゲルをどこで使用したかをまとめたグラフである。
【0105】
図88】試行実験参加者が、PureProC(商標)スムージングゲル:レモングラスを使用した後の皮膚への利益のまとめである。
【0106】
図89A】ビタミンC誘導体を含むか含まないビタミンCのゲル化に対する効果をまとめた表である。
図89B】ビタミンC誘導体を含むか含まないビタミンCのゲル化に対する効果をまとめた表である。
【0107】
図90】ビタミンC及びビタミンC誘導体の、本開示の絹フィルムの形成に対する効果をまとめた表である。
【0108】
図91A】ビタミンC及びカフェインの、本開示の絹フィルムの形成に対する効果をまとめた表である。
図91B】ビタミンC及びカフェインの、本開示の絹フィルムの形成に対する効果をまとめた表である。
【0109】
図92】本開示のカフェインゲルの実施形態をまとめた表である。
【0110】
図93】本開示の保存剤ゲルの実施形態をまとめた表である。
【0111】
図94A】紫外線(UV)に対する保護に適した様々な添加剤及び成分の濃度での本開示の化粧用美容液の実施形態をまとめた表である。
図94B】紫外線(UV)に対する保護に適した様々な添加剤及び成分の濃度での本開示の化粧用美容液の実施形態をまとめた表である。
図94C】紫外線(UV)に対する保護に適した様々な添加剤及び成分の濃度での本開示の化粧用美容液の実施形態をまとめた表である。
【0112】
図95A】本開示の高濃度ビタミンCゲルの実施形態をまとめた表である。
図95B】本開示の高濃度ビタミンCゲルの実施形態をまとめた表である。
図95C】本開示の高濃度ビタミンCゲルの実施形態をまとめた表である。
【0113】
図96】3つの異なるそれらの使用の状態(無変化(intact)、使用中、最終製品)での可能性のある微生物汚染を評価するための本開示の種々のゲルの結果をまとめた表である。
【0114】
図97】UVに対する保護に適した本開示の泡状製品の実施形態の写真である。
【0115】
図98】UVに対する保護に適した本開示の粘性液体の実施形態の写真である。
【0116】
図99】UVに対する保護に適した本開示の粘性液体の実施形態の写真である。
【0117】
図100】UVに対する保護に適した本開示の泡状製品の実施形態の写真である。
【0118】
図101】ヒアルロン酸/絹溶液を、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHと混合し、均一な混合物を得る工程を示す写真である。
図102】ヒアルロン酸/絹溶液を、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHと混合し、均一な混合物を得る工程を示す写真である。
図103】ヒアルロン酸/絹溶液を、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHと混合し、均一な混合物を得る工程を示す写真である。
図104】ヒアルロン酸/絹溶液を、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHと混合し、均一な混合物を得る工程を示す写真である。
図105】ヒアルロン酸/絹溶液を、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHと混合し、均一な混合物を得る工程を示す写真である。
図106】ヒアルロン酸/絹溶液を、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHと混合し、均一な混合物を得る工程を示す写真である。
図107】ヒアルロン酸/絹溶液を、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHと混合し、均一な混合物を得る工程を示す写真である。
【0119】
図108】湿潤剤の保存寿命試験の1日目における、本発明の湿潤剤を含むジャーを示す写真である。
【0120】
図109】湿潤剤の保存寿命試験の1日目における、本発明の湿潤剤を含むポンプを示す写真である。
【0121】
図110】湿潤剤の保存寿命試験の20日目における、本発明の湿潤剤を含むジャーを示す写真である。
【0122】
図111】湿潤剤の保存寿命試験の20日目における、本発明の湿潤剤を含むポンプを示す写真である。
【0123】
図112-1】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-2】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-3】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-4】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-5】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-6】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-7】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-8】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-9】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-10】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
図112-11】様々な例示的な湿潤組成物の説明を含む表である。
【0124】
上記に特定した図面により本発明で開示した実施形態を示したが、考察において言及されるように、他の実施形態も考慮される。本開示は、代表するものであり限定するものではない例示的な実施形態を提示する。本発明で開示する実施形態の原理の範囲及び趣旨に包含される多くの他の改変形態及び実施形態を、当業者は案出することができる。
【発明を実施するための形態】
【0125】
絹フィブロインベースのタンパク質断片
本明細書で使用する、「フィブロイン」という用語は、カイコフィブロイン及び昆虫又はクモの絹タンパク質を含む。実施形態においては、フィブロインは、カイコ(Bombyx mori)から得られる。
【0126】
本明細書で、様々な用途のために多くの産業にわたって使用できる純粋で高度にスケールアップ可能な絹タンパク質断片(SPF)混合溶液を製造するための方法を提供する。これらの溶液は、セリシンを除去し、断片混合物の所望の重量平均分子量(MW)及び多分散性を達成するために、未加工の純粋で無変化の絹タンパク質材料から作製され、処理される。選択方法パラメーターは、目的とする用途に応じて明確な最終絹タンパク質断片の特徴を達成するように変更することができる。得られる最終断片溶液は、薬剤、医療及び消費者化粧品の市場において許容されるレベルである、PPMから検出不可能なレベルの工程汚染物質を含む、純粋な絹タンパク質断片及び水である。溶液中での絹タンパク質断片の濃度、サイズ及び多分散性は、所望の用途及び性能要件に応じて更に変化させることができる。一実施形態では、溶液中の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、セリシンを実質的に欠いており、約6kDa〜約16kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有し、約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、溶液中の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、セリシンを実質的に欠いており、約17kDa〜約38kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有し、約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、溶液中の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片は、セリシンを実質的に欠いており、約39kDa〜約80kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有し、約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を有する。
【0127】
一実施形態では、絹溶液を用いて、水含有量/濃度を変えることで、稠度が異なる湿潤組成物を生成することができる。用いられる絹湿潤組成物及び絹湿潤組成物を調製する方法に応じて、様々な特性が達成される。前記湿潤組成物は、少なくとも1つの治療剤及び/又は少なくとも1つの分子を含有できる。
【0128】
本明細書で使用される、「セリシンが実質的にない」又は「セリシンを実質的に欠いている」という用語は、セリシンタンパク質の大部分が除去された絹繊維を意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.01%(w/w)〜約10.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.01%(w/w)〜約9.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.01%(w/w)〜約8.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.01%(w/w)〜約7.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.01%(w/w)〜約6.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.01%(w w)〜約5.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0%)(w/w)〜約4.0%)(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.05%(w/w)〜約4.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.1%(w/w)〜約4.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.5%(w/w)〜約4.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約1.0%(w/w)〜約4.0%>(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約1.5%(w/w)〜約4.0%)(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約2.0%(w/w)〜約4.0%)(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約2.5%(w/w)〜約4.0%(w/w)のセリシンを有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.01%(w/w)〜約0.1%(w/w)のセリシン含量を有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.1%(w/w)未満のセリシン含量を有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、セリシンを実質的に欠いている絹フィブロインは、約0.05%(w/w)未満のセリシン含量を有する絹フィブロインを意味する。一実施形態では、約30分〜約60分間の処置時間、沸騰した(100℃)炭酸ナトリウムの水溶液に、絹供給源を添加すると、約26wt%〜約31wt%の練り減りが得られる。
【0129】
本明細書で使用する、「実質的に均一である(substantially homogeneous)」という用語は、特定の分子量周りで、正規分布で分布している純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を指すことができる。本明細書で使用する、「実質的に均一である」という用語は、本開示の組成物全体にわたる、添加剤、例えばビタミンCのむらのない分布を指すことができる。
【0130】
本明細書で使用する、「無機残渣を実質的に含まない」という用語は、その組成物が、0.1%(w/w)以下の残渣を示すことを意味する。一実施形態では、無機残渣を実質的に含まないということは、0.05%(w/w)以下の残渣を示す組成物を指す。一実施形態では、無機残渣を実質的に含まないということは、0.01%(w/w)以下の残渣を示す組成物を指す。一実施形態では、無機残渣の量は0ppm(「検出不可能である」又は「ND」)〜1000ppmである。一実施形態では、無機残渣の量はND〜約500ppmである。一実施形態では、無機残渣の量はND〜約400ppmである。一実施形態では、無機残渣の量はND〜約300ppmである。一実施形態では、無機残渣の量はND〜約200ppmである。一実施形態では、無機残渣の量はND〜約100ppmである。一実施形態では、無機残渣の量は10ppm〜1000ppmである。
【0131】
本明細書で使用する、「有機残渣を実質的に含まない」という用語は、その組成物が、0.1%(w/w)以下の残渣を示すことを意味する。一実施形態では、有機残渣を実質的に含まないということは、0.05%(w/w)以下の残渣を示す組成物を指す。一実施形態では、有機残渣を実質的に含まないということは、0.01%(w/w)以下の残渣を示す組成物を指す。一実施形態では、有機残渣の量は0ppm(「検出不可能である」又は「ND」)〜1000ppmである。一実施形態では、有機残渣の量はND〜約500ppmである。一実施形態では、有機残渣の量はND〜約400ppmである。一実施形態では、有機残渣の量はND〜約300ppmである。一実施形態では、有機残渣の量はND〜約200ppmである。一実施形態では、有機残渣の量はND〜約100ppmである。一実施形態では、有機残渣の量は10ppm〜1000ppmである。
【0132】
本開示の組成物は、その組成物が、毒性、有害性又は生理学的に反応性ではなく、免疫拒絶を引き起こさないことによって、生体組織又は生体系と適合することを意味する「生体適合性」を示す。そうした生体適合性は、本開示の組成物を彼らの皮膚上に長い期間、局所的に塗布している参加者によって証明することができる。一実施形態では、その長い期間は約3日間である。一実施形態では、その長い期間は約7日間である。一実施形態では、その長い期間は約14日間である。一実施形態では、その長い期間は約21日間である。一実施形態では、その長い期間は約30日間である。一実施形態では、その長い期間は、約1カ月間、約2カ月間、約3カ月間、約4カ月間、約5カ月間、約6カ月間、約7カ月間、約8カ月間、約9カ月間、約10カ月間、約11カ月間、約12カ月間及び無期限からなる群から選択される。
【0133】
本開示の組成物は、それらが相対的にアレルギー反応を引き起こしそうにないことを意味する「低アレルギー性」である。そうした低アレルギー性は、本開示の組成物を彼らの皮膚上に長い期間、局所的に塗布している参加者によって証明することができる。一実施形態では、その長い期間は約3日間である。一実施形態では、その長い期間は約7日間である。一実施形態では、その長い期間は約14日間である。一実施形態では、その長い期間は約21日間である。一実施形態では、その長い期間は約30日間である。一実施形態では、その長い期間は、約1カ月間、約2カ月間、約3カ月間、約4カ月間、約5カ月間、約6カ月間、約7カ月間、約8カ月間、約9カ月間、約10カ月間、約11カ月間、約12カ月間及び無期限からなる群から選択される。
【0134】
以下は、本開示の絹溶液の調製における、且つそのための種々のパラメーターについての適切な範囲の非限定的な例である。本開示の絹溶液は、これらのパラメーターの、必ずしもすべてではないが、1つ又は複数を含み得、そうしたパラメーターの範囲の種々の組合せを使用して調製することができる。
【0135】
一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは30%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは25%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは20%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは19%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは18%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは17%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは16%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは15%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは14%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは13%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは12%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは11%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは10%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは9%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは8%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは7%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは6%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは5%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは4%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは3%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは2%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.9%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.8%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.7%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.6%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.4%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.3%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.2%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%未満である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.2%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.3%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.4%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.6%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.7%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.8%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.9%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは2%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは3%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは4%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは5%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは6%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは7%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは8%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは9%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは10%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは11%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは12%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは13%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは14%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは15%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは16%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは17%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは18%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは19%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは20%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは25%超である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜30%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜25%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜20%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜15%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜10%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜9%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜8%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜7%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜6.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜6%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜5.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜4.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜4%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜3.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜3%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜2.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜2.0%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜2.4%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%〜5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%〜4.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%〜4%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%〜3.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%〜3%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.5%〜2.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1〜4%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1〜3.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1〜3%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1〜2.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1〜2.4%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1〜2%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは20%〜30%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜10%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは1%〜10%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは2%〜10%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは0.1%〜6%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは6%〜10%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは6%〜8%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは6%〜9%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは10%〜20%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは11%〜19%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは12%〜18%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは13%〜17%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは14%〜16%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約1%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約1.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約2%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約2.4%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは3%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは3.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約4%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約4.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約5.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約6%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約6.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約7%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約7.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約8%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約8.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約9%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約9.5%である。一実施形態では、溶液中の絹のパーセントは約10%である。
【0136】
一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは検出不可能〜30%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは検出不可能〜5%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは1%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは2%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは3%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは4%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは5%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは10%である。一実施形態では、溶液中のセリシンのパーセントは30%である。
【0137】
一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は0〜1年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は0〜2年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は0〜3年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は0〜4年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は0〜5年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は1〜2年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は1〜3年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は1〜4年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は1〜5年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は2〜3年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は2〜4年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は2〜5年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は3〜4年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は3〜5年である。一実施形態では、LiBr−絹断片溶液の安定性は4〜5年である。
【0138】
一実施形態では、本開示の組成物の安定性は10日間〜6カ月間である。一実施形態では、本開示の組成物の安定性は6カ月間〜12カ月間である。一実施形態では、本開示の組成物の安定性は12カ月間〜18カ月間である。一実施形態では、本開示の組成物の安定性は18カ月間〜24カ月間である。一実施形態では、本開示の組成物の安定性は24カ月間〜30カ月間である。一実施形態では、本開示の組成物の安定性は30カ月間〜36カ月間である。一実施形態では、本開示の組成物の安定性は36カ月間〜48カ月間である。一実施形態では、本開示の組成物の安定性は48カ月間〜60カ月間である。
【0139】
一実施形態では、本開示の組成物は、6kDa〜16kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、17kDa〜38kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、39kDa〜80kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、1〜5kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、5〜10kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、10〜15kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、15〜20kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、20〜25kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、25〜30kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、30〜35kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、35〜40kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、40〜45kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、45〜50kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、50〜55kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、55〜60kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、60〜65kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、65〜70kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、70〜75kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、75〜80kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、80〜85kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、85〜90kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、90〜95kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、95〜100kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、100〜105kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、105〜110kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、110〜115kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、115〜120kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、120〜125kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、125〜130kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、130〜135kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、135〜140kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、140〜145kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、145〜150kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、150〜155kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、155〜160kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、160〜165kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、165〜170kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、170〜175kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、175〜180kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、180〜185kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、185〜190kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、190〜195kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、195〜200kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、200〜205kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、205〜210kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、210〜215kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、215〜220kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、220〜225kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、225〜230kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、230〜235kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、235〜240kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、240〜245kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、245〜250kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、250〜255kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、255〜260kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、260〜265kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、265〜270kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、270〜275kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、275〜280kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、280〜285kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、285〜290kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、290〜295kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、295〜300kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、300〜305kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、305〜310kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、310〜315kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、315〜320kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、320〜325kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、325〜330kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、330〜335kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、350〜340kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、340〜345kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。一実施形態では、本開示の組成物は、345〜350kDaの範囲の平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む。
【0140】
一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、約1〜約5.0の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、約1.5〜約3.0の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、約1〜約1.5の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、約1.5〜約2.0の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、約2.0〜約2.5の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、約2.0〜約3.0の範囲の多分散性を有する。一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、約2.5〜約3.0の範囲の多分散性を有する。
【0141】
一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は検出不可能なレベルのLiBr残渣を有する。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は10ppm〜1000ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は10ppm〜300ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は25ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は50ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は75ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は100ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は200ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は300ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は400ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は500ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は600ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は700ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は800ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は900ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は1000ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜500ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜450ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜400ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜350ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜300ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜250ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜200ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜150ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は検出不可能〜100ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は100ppm〜200ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は200ppm〜300ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は300ppm〜400ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のLiBr残渣の量は400ppm〜500ppmである。
【0142】
一実施形態では、純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を有する本開示の組成物は、検出不可能なレベルのNaCO残渣を有する。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は100ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は200ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は300ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は400ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は500ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は600ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は700ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は800ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は900ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は1000ppm未満である。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜500ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜450ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜400ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜350ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜300ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜250ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜200ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜150ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は検出不可能〜100ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は100ppm〜200ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は200ppm〜300ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は300ppm〜400ppmである。一実施形態では、本開示の組成物中のNaCO残渣の量は400ppm〜500ppmである。
【0143】
一実施形態では、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶解度は50〜100%である。一実施形態では、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶解度は60〜100%である。一実施形態では、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶解度は70〜100%である。一実施形態では、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶解度は80〜100%である。一実施形態では、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶解度は90〜100%である。一実施形態では、本開示の絹フィブロインベースの断片は水溶液に非溶解性である。
【0144】
一実施形態では、有機溶液中の本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の溶解度は50〜100%である。一実施形態では、有機溶液中の本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の溶解度は60〜100%である。一実施形態では、有機溶液中の本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の溶解度は70〜100%である。一実施形態では、有機溶液中の本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の溶解度は80〜100%である。一実施形態では、有機溶液中の本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の溶解度は90〜100%である。一実施形態では、本開示の絹フィブロインベースの断片は有機溶液に非溶解性である。
【0145】
一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは20%〜99.9%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは20%〜25%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは25%〜30%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは30%〜35%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは35%〜40%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは40%〜45%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは45%〜50%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは50%〜55%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは55%〜60%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは60%〜65%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは65%〜70%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは70%〜75%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは75%〜80%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは80%〜85%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは85%〜90%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは90%〜95%である。一実施形態では、本開示のゲル中の水分含量パーセントは95%〜99%である。
【0146】
一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは20%である。一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは20%未満である。一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは18%未満である。一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは16%未満である。一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは14%未満である。一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは12%未満である。一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは10%未満である。一実施形態では、本開示のフィルム中の水分含量パーセントは約2%〜約20%である。
【0147】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約70%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約75%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約80%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約99%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約95%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約90%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約85%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約80%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約78%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約75%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約73%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約70%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約70%(w/v)〜約99%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約70%(w/v)〜約90%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の水分含量パーセントは約70%(w/v)〜約80%(w/v)である。
【0148】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.02%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.04%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.06%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.08%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.1%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.12%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.14%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.16%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.18%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.2%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは6%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは2%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは1%(w/v)未満である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは0.5%(w/v)未満である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは0.2%(w/v)未満である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは0.18%(w/v)未満である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは0.14%(w/v)未満である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは0.1%(w/v)未満である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.001%(w/v)〜約6%(w/v)である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.01%(w/v)〜約2%(w/v)である。本開示の湿潤組成物中の絹タンパク質断片含量パーセントは約0.06%(w/v)〜約0.2%(w/v)である。
【0149】
一実施形態では、本開示の溶液を用いて、肌へ又は肌を通して、分子又は治療剤の制御された伝達による、当業者に知られている標準的な方法によって、マイクロニードルを有する物品を作製する。
【0150】
約6kDa〜約16kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を調製する方法は、沸騰した(100℃)炭酸ナトリウムの水溶液に、絹供給源を添加し、約30分〜約60分の処置時間、前記供給源を練る(degum)工程と;前記溶液からセリシンを除き、非検出レベルのセリシンを含む絹フィブロイン抽出物を作製する工程と;前記絹フィブロイン抽出物から前記溶液を排出させる工程と;前記絹フィブロイン抽出物を臭化リチウム溶液に置いたときに、約60℃〜約140℃の範囲に亘る出発温度を有する臭化リチウムの溶液に、前記絹フィブロイン抽出物を溶解する工程と;少なくとも1時間の期間、約140℃の温度を有するオーブンで、絹フィブロイン−臭化リチウムの溶液を維持する工程と;前記絹フィブロイン抽出物から前記臭化リチウムを除去する工程と;絹タンパク質断片の水溶液を作製する工程と、を含み、前記水溶液は、約6kDa〜約16kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する断片を含み、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、約1.5〜約3.0の多分散性を含む。前記方法は、溶解する工程の前に、前記絹フィブロイン抽出物を乾燥させる工程を更に含むことができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを用いて測定すると、300ppm未満の臭化リチウム残渣を含むことができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを用いて測定すると、100ppm未満の炭酸ナトリウム残渣を含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、治療剤を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、抗酸化剤又は酵素の1つから選択される分子を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、ビタミンを添加する工程を更に含むことができる。前記ビタミンは、ビタミンC又はその誘導体であることができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、凍結乾燥されることができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、アルファヒドロキシ酸を添加する工程を更に含むことができる。前記アルファヒドロキシ酸は、グリコール酸、乳酸、酒石酸、及びクエン酸からなる群から選択されることができる。前記方法は、約0.5%〜約10.0%の濃度で、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、ヒアルロン酸又はその塩形態を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、酸化亜鉛又は二酸化チタンの少なくとも1つを添加する工程を更に含むことができる。フィルムは、この方法で作製された前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液から作製されることができる。前記フィルムは、約1.0wt%〜約50,0wt%のビタミンC又はその誘導体を含むことができる。前記フィルムは、約2.0wt%〜約20.0wt%の範囲に亘る含水量を有することができる。前記フィルムは、約30.0wt%〜約99.5wt%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含むことができる。ゲルは、この方法で作製された前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液から作製されることができる。前記ゲルは、約0.5wt%〜約20.0wt%のビタミンC又はその誘導体を含むことができる。前記ゲルは、少なくとも2%の絹含量及び少なくとも20%のビタミン含量を有することができる。
【0151】
約17kDa〜約38kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を調製する方法は、沸騰した(100℃)炭酸ナトリウムの水溶液に、絹供給源を添加し、約30分〜約60分の処置時間、練る工程と;前記溶液からセリシンを除き、非検出レベルのセリシンを含む絹フィブロイン抽出物を作製する工程と;前記絹フィブロイン抽出物から前記溶液を排出させる工程と;前記絹フィブロイン抽出物を臭化リチウム溶液に置いたときに、約80℃〜約140℃の範囲に亘る出発温度を有する臭化リチウムの溶液に、前記絹フィブロイン抽出物を溶解する工程と;少なくとも1時間の期間、約60℃〜約100℃の温度を有する乾燥オーブンで、絹フィブロイン−臭化リチウムの溶液を維持する工程と;前記絹フィブロイン抽出物から前記臭化リチウムを除去する工程と;純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を作製する工程と、を含み、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、約10ppm〜約300ppmの臭化リチウム残渣を含み、前記絹タンパク質断片の水溶液は、約10ppm〜約100ppmの炭酸ナトリウム残渣を含み、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、約17kDa〜約38kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する断片を含み、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、約1.5〜約3.0の多分散性を含む。前記方法は、溶解する工程の前に、前記絹フィブロイン抽出物を乾燥させる工程を更に含むことができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを用いて測定すると、300ppm未満の臭化リチウム残渣を含むことができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを用いて測定すると、100ppm未満の炭酸ナトリウム残渣を含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、治療剤を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、抗酸化剤又は酵素の1つから選択される分子を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、ビタミンを添加する工程を更に含むことができる。前記ビタミンは、ビタミンC又はその誘導体であることができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、凍結乾燥されることができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、アルファヒドロキシ酸を添加する工程を更に含むことができる。前記アルファヒドロキシ酸は、グリコール酸、乳酸、酒石酸、及びクエン酸からなる群から選択されることができる。前記方法は、約0.5%〜約10.0%の濃度で、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、ヒアルロン酸又はその塩形態を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、酸化亜鉛又は二酸化チタンの少なくとも1つを添加する工程を更に含むことができる。フィルムは、この方法で作製された前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液から作製されることができる。前記フィルムは、約1.0wt%〜約50,0wt%のビタミンC又はその誘導体を含むことができる。前記フィルムは、約2.0wt%〜約20.0wt%の範囲に亘る含水量を有することができる。前記フィルムは、約30.0wt%〜約99.5wt%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含むことができる。ゲルは、この方法で作製された前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液から作製されることができる。前記ゲルは、約0.5wt%〜約20.0wt%のビタミンC又はその誘導体を含むことができる。前記ゲルは、少なくとも2%の絹含量及び少なくとも20%のビタミン含量を有することができる。
【0152】
本明細書中で示されている態様によれば、約39kDa〜約80kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を調製する方法が開示され、前記方法は、沸騰した(100℃)炭酸ナトリウムの水溶液に、絹供給源を添加し、約30分の処置時間、練る工程と;前記溶液からセリシンを除き、非検出レベルのセリシンを含む絹フィブロイン抽出物を作製する工程と;前記絹フィブロイン抽出物から前記溶液を排出させる工程と;前記絹フィブロイン抽出物を臭化リチウム溶液に置いたときに、約80℃〜約140℃の範囲に亘る出発温度を有する臭化リチウムの溶液に、前記絹フィブロイン抽出物を溶解する工程と;少なくとも1時間の期間、約60℃〜約100℃の温度を有する乾燥オーブンで、絹フィブロイン−臭化リチウムの溶液を維持する工程と;前記絹フィブロイン抽出物から前記臭化リチウムを除去する工程と;純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液を作製する工程と、を含み、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、約10ppm〜約300ppmの臭化リチウム残渣と、約10ppm〜約100ppmの炭酸ナトリウム残渣と、約40kDa〜約65kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する断片とを含み、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、約1.5〜約3.0の多分散性を含む。前記方法は、溶解する工程の前に、前記絹フィブロイン抽出物を乾燥させる工程を更に含むことができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、高速液体クロマトグラフィー臭化リチウムアッセイを用いて測定すると、300ppm未満の臭化リチウム残渣を含むことができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、高速液体クロマトグラフィー炭酸ナトリウムアッセイを用いて測定すると、100ppm未満の炭酸ナトリウム残渣を含むことができる。
【0153】
前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、治療剤を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、抗酸化剤又は酵素の1つから選択される分子を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、ビタミンを添加する工程を更に含むことができる。前記ビタミンは、ビタミンC又はその誘導体であることができる。前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液は、凍結乾燥されることができる。前記方法は、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、アルファヒドロキシ酸を添加する工程を更に含むことができる。前記アルファヒドロキシ酸は、グリコール酸、乳酸、酒石酸、及びクエン酸からなる群から選択されることができる。前記方法は、約0.5%〜約10.0%の濃度で、前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液に、ヒアルロン酸又はその塩形態を添加する工程を更に含むことができる。前記方法は、酸化亜鉛又は二酸化チタンの少なくとも1つを添加する工程を更に含むことができる。フィルムは、この方法で作製された前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液から作製されることができる。前記フィルムは、約1.0wt%〜約50,0wt%のビタミンC又はその誘導体を含むことができる。前記フィルムは、約2.0wt%〜約20.0wt%の範囲に亘る含水量を有することができる。前記フィルムは、約30.0wt%〜約99.5wt%の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含むことができる。ゲルは、この方法で作製された前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の水溶液から作製されることができる。前記ゲルは、約0.5wt%〜約20.0wt%のビタミンC又はその誘導体を含むことができる。前記ゲルは、少なくとも2%の絹含量及び少なくとも20%のビタミン含量を有することができる。
【0154】
一実施形態では、本開示の組成物は、1つ以上の軟化剤を含む。本開示の組成物中に含まれることができる軟化剤としては、下記の通りである。
(1)鉱物油、ワセリン、パラフィン、オゾケライト、ミクロクリスタリンワックス、ポリエチレン、スクアレン、及びペルヒドロスクアレンなどの炭化水素油及びワックス;
(2)ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、水溶性及びアルコール可溶性シリコーングリコールコポリマーなどのシリコーン油;
(3)アセチル化モノグリセリドなどのアセトグリセリドエステル;
(4)エトキシル化モノステアリン酸グリセリルなどのエトキシル化グリセリド;
(5)ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソヘキシル、アジピン酸ジヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、及び乳酸セチルを含むことができるアルキルエステルなど、炭素数10〜20の脂肪酸のアルキルエステル、脂肪酸のメチル、イソプロピル、ブチルエステルを含む;
(6)ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、及びオレイン酸オレイルなどの炭素数10〜20の脂肪酸のアルケニルエステル;
(7)ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキジン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸などの炭素数10〜20の脂肪酸;
(8)ラウリル、ミリスチル、セチル、ヘキサデシル、ステアリル、イソステアリル、ヒドロキシステアリル、オレイル、リシノレイル(ricinoleyl)、べヘニル、エルシルアルコール、及び2−オクチルドデカノールなどの炭素数10〜20の脂肪アルコール;
(9)ラウリル、セチル、ステアリル、イソステアリル、オレイル(oelyl)、及び1〜50のエチレンオキサイド基又は1〜50のプロピレンオキサイド基が結合したコレステロールアルコールなどの、炭素数10〜20のエトキシル化脂肪アルコールを含む脂肪アルコールエーテル;
(10)エトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステルなどのエーテル−エステル;
(11)ラノリン油、ラノリンワックス、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、イソプロピルラノレート(lanolate)、エトキシル化ラノリン、エトキシル化ラノリンアルコール、エトキシル化コレステロール、プロポキシ化ラノリンアルコール、アセチル化ラノリン、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリンアルコールリノレート、ラノリンアルコールリシノレート、ラノリンアルコールリシノレートのアセテート、エトキシル化アルコール−エステルのアセテート、ラノリンの水素化分解、エトキシル化水素化ラノリン、エトキシル化ソルビトールラノリン、並びに液体及び半固体ラノリン吸収基材などのラノリン及びその誘導体;
(12)プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール2000及び4000、ポリオキシエチレンポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリコール、グリセロール、ソルビトール、エトキシル化ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ポリエチレングリコール200〜6000、メトキシポリエチレングリコール350、550、750、2000、及び5000、ポリ[エチレンオキサイド]ホモポリマー(100,000〜5,000,000)、ポリアルキレングリコール及びその誘導体、ヘキシレングリコール(2−メチル−2,4−ペンタンジオール)、1、3−ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトヘキサジオールUSP(2−エチル−l,3−ヘキサンジオール)、炭素数15〜18のビシナルグリコール(vicinal glycol)、及びトリメチロールプロパンのポリオキシプロピレン誘導体などの多価アルコール及びポリエーテル誘導体;
(13)エチレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200〜6000)モノ−及びジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ−及びジ−脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ−脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む多価アルコールエステル;
(14)ミツロウ、鯨蝋、ミリスチルミリステート(myristyl myristate)、及びステアリルステアレートなどのワックスエステル;
(15)ポリオキシエチレンソルビトールミツロウ(異なるエチレンオキサイド含量のエトキシル化ソルビトールを有するミツロウの反応生成物、エーテル−エステルの混合物を形成)などのミツロウワックス誘導体;
(16)カルバナ及びカンデリラワックスを含む木蝋;
(17)植物油(vegetable oil)、柑橘油、植物油(plant oil)、魚油、非柑橘果実油、ナッツ油、風味、香り、又は匂いを有する油を含む天然油又は精油;植物油は、キャノーラ油、トウモロコシ油、インドセンダン油、オリーブ油、綿実油、ココナッツ油、分画されたココナッツ油、パーム油、ナッツ油、ベニバナ油、ゴマ油、ダイズ油、及びサンフラワー油を含むことができ;ナッツ油は、ピーナッツ油、アーモンド油、カシュー油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ペカン油、マツの実油、ピスタチオ油、及び胡桃油であることができ;柑橘油は、グレープフルーツ種子油、レモン油、オレンジ油、スイートオレンジ油、タンジェリン油、ライム油、マンダリン油などを含むことができ;他の天然油又は精油は、オメガ3油などの魚油、フラックスシード油(flaxseed oil)(アマニ油)、アンズ油、アボカド油、ニンジン油、ココアバター油、ココナッツ油、分画されたココナッツ油、ヘンプ油(hemp oil)、パパイヤ種子油、米ぬか油、シアバター油、ティーツリー種子油、及び麦芽油を含むことができ;追加の天然油又は精油は、ラベンダー油、ローズマリー油、桐油、ホホバ油、芥子油、シアバター、ヒマシ油、マンゴー油、ローズヒップ油、トール油を含むことができ;天然油又は精油は、カモミール油、桂皮油、シトロネラ油、ユーカリ油、フェンネルシード油(fennel seed oil)、ジャスミン油、ジュニパーベリー油、ラズベリー種子油、ラベンダー油、プリムローズ油、レモングラス油、ナツメグ油、パッチュリ油、ハッカ油、マツ油、バラ油、ローズヒップ油、ローズマリー油、ユーカリ油、ティーツリー油、ローズウッド油、サンダルウッド油、サッサフラス油、スペアミント油、及びウィンターグリーン油を含むことができる;
(18)レシチン及び誘導体などのリン脂質;
(19)コレステロール及びコレステロール脂肪酸エステルなどのステロール;及び
(20)脂肪酸アミド、エトキシル化脂肪酸アミド、及び固体脂肪酸アルカノールアミドなどのアミド。本発明の組成物中に含まれることができる軟化剤の例としては、トウゴマ(キャスター)種子油、ラノリン、アロエベラ葉抽出物、カカオ(therbroma cacao)(ココア)シードバター、ワセリン、キャンデリラロウ(キャンデリア)ワックス、ハチミツ、ゲラニオール(gerniol)、メントール、カンファー、セチルエステル、鉱物油、サリチル酸、ラベンダー(lavandula angustifolia)(ラベンダー)花抽出物、フェノール、オリーブ(olea europaea)(オリーブ)油、茶(緑茶)種子油、アンズ(prunus armeniacea)(アサイー)果実油、アボカド(persea gratissima)(アボカド)油、植物油、パルミトイルイソロイシン、セイヨウニワトコ(エルダーベリー)果実抽出物、ナツメヤシ(ナツメヤシの実(date))種子抽出物、ストエカスラベンダー(avandula stoechas)(スパニッシュラベンダー)抽出物、スピラエアウルマリア(spiraea ulmaria)(セイヨウナツユキソウ)葉抽出物、ジャーマンカモミール(chamomilla recutita)(カモミール)葉抽出物、及びヒレハリソウ(コンフリー)葉抽出物の1つ以上を含むことができる。
【0155】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約50wt%、約45wt%、約40wt%、約35wt%、約30wt%、約25wt%、約20wt%、約19.75wt%、約19.50wt%、約19.25wt%、約19wt%、約18.75wt%、約18.50wt%、約18.25wt%、約18wt%、約17.75wt%、約17.50wt%、約17.25wt%、約17wt%、約16.75wt%、約16.50wt%、約16.25wt%、約16wt%、約15.75wt%、約15.50wt%、約15.25wt%、約15wt%、約14.75wt%、約14.50wt%、約14.25wt%、約14wt%、約13.75wt%、約13.50wt%、約13.25wt%、約13wt%、約12.75wt%、約12.50wt%、約12.25wt%、約12wt%、約11.75wt%、約11.50wt%、約11.25wt%、約11wt%、約10.75wt%、約10.50wt%、約10.25wt%、約10wt%、約9.75wt%、約9.50wt%、約9.25wt%、約9wt%、約8.75wt%、約8.50wt%、約8.25wt%、約8wt%、約7.75wt%、約7.50wt%、約7.25wt%、約7wt%、約6.75wt%、約6.50wt%、約6.25wt%、約6wt%、約5.75wt%、約5.50wt%、約5.25wt%、約5wt%、約4.75wt%、約4.50wt%、約4.25wt%、約4wt%、約3.75wt%、約3.50wt%、約3.25wt%、約3wt%、約2.75wt%、約2.50wt%、約2.25wt%、約2wt%、約1.75wt%、約1.50wt%、約1.25wt%、約1wt%、約0.5wt%、約0.4wt%、約0.3wt%、約0.2wt%、約0.1wt%、約0.09wt%、約0.08wt%、約0.07wt%、約0.06wt%、約0.05wt%、約0.04wt%、約0.03wt%、約0.02wt%、約0.01wt%、約0.009wt%、約0.008wt%、約0.007wt%、約0.006wt%、約0.005wt%、約0.004wt%、約0.003wt%、約0.002wt%、又は約0.001wt%。
【0156】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約1wt%〜約50wt%、約2wt%〜約40wt%、約3wt%〜約30wt%、約4wt%〜約20wt%、約5wt%〜約15wt%、約6wt%〜約10wt%、約7wt%〜約9wt%、約10wt%〜約50wt%、約15wt%〜約45wt%、約20wt%〜約40wt%、約25wt%〜約35wt%、又は約25wt%〜約30wt%。
【0157】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約0.001wt%〜約5wt%、約5wt%〜約10wt%、約10wt%〜約15wt%、約15wt%〜約20wt%、約20wt%〜約25wt%、約25wt%〜約30wt%、約30wt%〜約35wt%、約35wt%〜約40wt%、約40wt%〜約45wt%、又は約45wt%〜約50wt%。
【0158】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約0.001wt%〜約1wt%、約1wt%〜約2wt%、約2wt%〜約3wt%、約3wt%〜約4wt%、約4wt%〜約5wt%、約5wt%〜約6wt%、約6wt%〜約7wt%、約7wt%〜約8wt%、約8wt%〜約9wt%、約9wt%〜約10wt%、約10wt%〜約11wt%、約11wt%〜約12wt%、約12wt%〜約13wt%、約13wt%〜約14wt%、約14wt%〜約15wt%、約15wt%〜約16wt%、約16wt%〜約17wt%、約17wt%〜約18wt%、約18wt%〜約19wt%、約19wt%〜約20wt%、約20wt%〜約21wt%、約21wt%〜約22wt%、約22wt%〜約23wt%、約23wt%〜約24wt%、約24wt%〜約25wt%、約25wt%〜約26wt%、約26wt%〜約27wt%、約27wt%〜約28wt%、約28wt%〜約29wt%、約29wt%〜約30wt%、約30wt%〜約31wt%、約31wt%〜約32wt%、約32wt%〜約33wt%、約33wt%〜約34wt%、約34wt%〜約35wt%、約35wt%〜約36wt%、約36wt%〜約37wt%、約37wt%〜約38wt%、約38wt%〜約39wt%、約39wt%〜約40wt%、約40wt%〜約41wt%、約41wt%〜約42wt%、約42wt%〜約43wt%、約43wt%〜約44wt%、約44wt%〜約45wt%、約45wt%〜約46wt%、約46wt%〜約47wt%、約47wt%〜約48wt%、約48wt%〜約49wt%、又は約49wt%〜約50wt%。
【0159】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、25wt%、20wt%、19.75wt%、19.50wt%、19.25wt%、19wt%、18.75wt%、18.50wt%、18.25wt%、18wt%、17.75wt%、17.50wt%、17.25wt%、17wt%、16.75wt%、16.50wt%、16.25wt%、16wt%、15.75wt%、15.50wt%、15.25wt%、15wt%、14.75wt%、14.50wt%、14.25wt%、14wt%、13.75wt%、13.50wt%、13.25wt%、13wt%、12.75wt%、12.50wt%、12.25wt%、12wt%、11.75wt%、11.50wt%、11.25wt%、11wt%、10.75wt%、10.50wt%、10.25wt%、10wt%、9.75wt%、9.50wt%、9.25wt%、9wt%、8.75wt%、8.50wt%、8.25wt%、8wt%、7.75wt%、7.50wt%、7.25wt%、7wt%、6.75wt%、6.50wt%、6.25wt%、6wt%、5.75wt%、5.50wt%、5.25wt%、5wt%、4.75wt%、4.50wt%、4.25wt%、4wt%、3.75wt%、3.50wt%、3.25wt%、3wt%、2.75wt%、2.50wt%、2.25wt%、2wt%、1.75wt%、1.50wt%、1.25wt%、1wt%、0.5wt%、0.4wt%、0.3wt%、0.2wt%、0.1wt%、0.09wt%、0.08wt%、0.07wt%、0.06wt%、0.05wt%、0.04wt%、0.03wt%、0.02wt%、0.01wt%、0.009wt%、0.008wt%、0.007wt%、0.006wt%、0.005wt%、0.004wt%、0.003wt%、0.002wt%、又は0.001wt%。
【0160】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約1wt%〜50wt%、2wt%〜40wt%、3wt%〜30wt%、4wt%〜20wt%、5wt%〜15wt%、6wt%〜10wt%、7wt%〜9wt%、10wt%〜50wt%、15wt%〜45wt%、20wt%〜40wt%、25wt%〜35wt%、又は30wt%〜35wt%。
【0161】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約0.001wt%〜5wt%、5wt%〜10wt%、10wt%〜15wt%、15wt%〜20wt%、20wt%〜25wt%、25wt%〜30wt%、30wt%〜35wt%、35wt%〜40wt%、40wt%〜45wt%、又は45wt%〜50wt%。
【0162】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約0.001wt%〜1wt%、1wt%〜2wt%、2wt%〜3wt%、3wt%〜4wt%、4wt%〜5wt%、5wt%〜6wt%、6wt%〜7wt%、7wt%〜8wt%、8wt%〜9wt%、9wt%〜10wt%、10wt%〜11wt%、11wt%〜12wt%、12wt%〜13wt%、13wt%〜14wt%、14wt%〜15wt%、15wt%〜16wt%、16wt%〜17wt%、17wt%〜18wt%、18wt%〜19wt%、19wt%〜20wt%、20wt%〜21wt%、21wt%〜22wt%、22wt%〜23wt%、23wt%〜24wt%、24wt%〜25wt%、25wt%〜26wt%、26wt%〜27wt%、27wt%〜28wt%、28wt%〜29wt%、29wt%〜30wt%、30wt%〜31wt%、31wt%〜32wt%、32wt%〜33wt%、33wt%〜34wt%、34wt%〜35wt%、35wt%〜36wt%、36wt%〜37wt%、37wt%〜38wt%、38wt%〜39wt%、39wt%〜40wt%、40wt%〜41wt%、41wt%〜42wt%、42wt%〜43wt%、43wt%〜44wt%、44wt%〜45wt%、45wt%〜46wt%、46wt%〜47wt%、47wt%〜48wt%、48wt%〜49wt%、又は49wt%〜50wt%。
【0163】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約50wt%未満、40wt%未満、30wt%未満、20wt%未満、19.75wt%未満、19.50wt%未満、19.25wt%未満、19wt%未満、18.75wt%未満、18.50wt%未満、18.25wt%未満、18wt%未満、17.75wt%未満、17.50wt%未満、17.25wt%未満、17wt%未満、16.75wt%未満、16.50wt%未満、16.25wt%未満、16wt%未満、15.75wt%未満、15.50wt%未満、15.25wt%未満、15wt%未満、14.75wt%未満、14.50wt%未満、14.25wt%未満、14wt%未満、13.75wt%未満、13.50wt%未満、13.25wt%未満、13wt%未満、12.75wt%未満、12.50wt%未満、12.25wt%未満、12wt%未満、11.75wt%未満、11.50wt%未満、11.25wt%未満、11wt%未満、10.75wt%未満、10.50wt%未満、10.25wt%未満、10wt%未満、9.75wt%未満、9.50wt%未満、9.25wt%未満、9wt%未満、8.75wt%未満、8.50wt%未満、8.25wt%未満、8wt%未満、7.75wt%未満、7.50wt%未満、7.25wt%未満、7wt%未満、6.75wt%未満、6.50wt%未満、6.25wt%未満、6wt%未満、5.75wt%未満、5.50wt%未満、5.25wt%未満、5wt%未満、4.75wt%未満、4.50wt%未満、4.25wt%未満、4wt%未満、3.75wt%未満、3.50wt%未満、3.25wt%未満、3wt%未満、2.75wt%未満、2.50wt%未満、2.25wt%未満、2wt%未満、1.75wt%未満、1.50wt%未満、1.25wt%未満、1wt%未満、0.5wt%未満、0.4wt%未満、0.3wt%未満、0.2wt%未満、0.1wt%未満、0.09wt%未満、0.08wt%未満、0.07wt%未満、0.06wt%未満、0.05wt%未満、0.04wt%未満、0.03wt%未満、0.02wt%未満、0.01wt%未満、0.009wt%未満、0.008wt%未満、0.007wt%未満、0.006wt%未満、0.005wt%未満、0.004wt%未満、0.003wt%未満、0.002wt%未満、又は0.001wt%未満。
【0164】
幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、以下の量であることができる1つ以上のエモリエントを含むことができる:約45wt%超、40wt%超、30wt%超、20wt%超、19.75wt%超、19.50wt%超、19.25wt%超、19wt%超、18.75wt%超、18.50wt%超、18.25wt%超、18wt%超、17.75wt%超、17.50wt%超、17.25wt%超、17wt%超、16.75wt%超、16.50wt%超、16.25wt%超、16wt%超、15.75wt%超、15.50wt%超、15.25wt%超、15wt%超、14.75wt%超、14.50wt%超、14.25wt%超、14wt%超、13.75wt%超、13.50wt%超、13.25wt%超、13wt%超、12.75wt%超、12.50wt%超、12.25wt%超、12wt%超、11.75wt%超、11.50wt%超、11.25wt%超、11wt%超、10.75wt%超、10.50wt%超、10.25wt%超、10wt%超、9.75wt%超、9.50wt%超、9.25wt%超、9wt%超、8.75wt%超、8.50wt%超、8.25wt%超、8wt%超、7.75wt%超、7.50wt%超、7.25wt%超、7wt%超、6.75wt%超、6.50wt%超、6.25wt%超、6wt%超、5.75wt%超、5.50wt%超、5.25wt%超、5wt%超、4.75wt%超、4.50wt%超、4.25wt%超、4wt%超、3.75wt%超、3.50wt%超、3.25wt%超、3wt%超、2.75wt%超、2.50wt%超、2.25wt%超、2wt%超、1.75wt%超、1.50wt%超、1.25wt%超、1wt%超、0.5wt%超、0.4wt%超、0.3wt%超、0.2wt%超、0.1wt%超、0.09wt%超、0.08wt%超、0.07wt%超、0.06wt%超、0.05wt%超、0.04wt%超、0.03wt%超、0.02wt%超、0.01wt%超、0.009wt%超、0.008wt%超、0.007wt%超、0.006wt%超、0.005wt%超、0.004wt%超、0.003wt%超、0.002wt%超、又は0.001wt%超。
【0165】
幾つかの実施形態においては、本発明の組成物は、1つ以上の防腐剤を含むことができる。例えば、本発明で用いられる防腐剤は、Dermofeel PA−3(水、エタノール、フィチン酸ナトリウム)、フィチン酸ナトリウム、カプリル酸グリセリル、又はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを含むことができる。
【0166】
幾つかの実施形態においては、本発明の組成物は、匂いを含むことができる。例えば、前記匂いは、特に限定されないが、前記軟化剤の1つ以上、合成の匂い、又は香味料によって提供されることができ、ミント(ハッカ精油及び/又はスペアミント精油など)、オレンジ(スイートオレンジ精油及び/又はオレンジ油など)、又は無臭(ローズヒップ油など)などが挙げられる。
【0167】
湿潤剤組成物及び方法
一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約0.1%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約1%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約1.3%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約1.5%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約1.8%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約2%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約3%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約4%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約5%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、5%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、4%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、3%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、2%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、1.5%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、1%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、0.5%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、0.1%(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約0.1%(w/v)〜約5%(w/v)である。一実施形態では、本開示のフィルム中のヒアルロン酸含量パーセントは、約0.5%(w/v)〜約3%(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤剤組成物中のヒアルロン酸含量パーセントは、約1%(w/v)〜約2%(w/v)である。或いは、幾つかの実施形態では、本発明の組成物は、ヒアルロン酸を含まないことができる。
【0168】
幾つかの実施形態では、本組成物の湿潤剤組成物は、油又はバターを含み、例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、グリセリン、又はそれらの2つ以上の組合せを含む。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、約5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、約10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、約15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、約20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、約25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、25%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、20%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、15%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、10%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、0%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、0.1%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、1%(v/v)〜20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各油又はバター(例えば、ホホバ油、ローズヒップ油、ココナッツ油、レモングラス油、シアバター、又はグリセリン)の含有パーセントは、5%(v/v)〜15%(v/v)である。
【0169】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、約5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、約10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、約15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、約20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、約25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、25%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、20%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、15%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、10%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、0%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、0.1%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、1%(v/v)〜20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のホホバ油含量パーセントは、5%(v/v)〜15%(v/v)である。
【0170】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、約5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、約10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、約15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、約20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、約25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、25%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、20%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、15%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、10%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、0%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、0.1%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、1%(v/v)〜20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のローズヒップ油含量パーセントは、5%(v/v)〜15%(v/v)である。
【0171】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、約5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、約10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、約15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、約20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、約25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、25%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、20%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、15%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、10%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、0%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、0.1%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、1%(v/v)〜20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のココナッツ油含量パーセントは、5%(v/v)〜15%(v/v)である。
【0172】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、約5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、約10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、約15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、約20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、約25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、25%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、20%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、15%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、10%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、0%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、0.1%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、1%(v/v)〜20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のレモングラス油含量パーセントは、5%(v/v)〜15%(v/v)である。
【0173】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、約5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、約10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、約15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、約20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、約25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、25%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、20%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、15%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、10%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、0%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、0.1%(v/v)〜25%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、1%(v/v)〜20%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のシアバター含量パーセントは、5%(v/v)〜15%(v/v)である。
【0174】
一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、約0.5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、約5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、約10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、約15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、15%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、10%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、0%(v/v)〜15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、0.1%(v/v)〜10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、1%(v/v)〜10%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中のグリセリン含量パーセントは、2%(v/v)〜8%(v/v)である。
【0175】
幾つかの実施形態では、本組成物の湿潤組成物は、添加剤を含み、例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、ハニーサックルブレンド、又はそれらの2つ以上の組合せを含む。一実施形態では、湿潤組成物は、疎水性化合物を運ぶために用いられることができる。一実施形態では、湿潤組成物は、親水性化合物を運ぶために用いられることができる。一実施形態では、湿潤組成物は、疎水性化合物及び親水性化合物の両方を共に運ぶために用いられることができる。添加剤は、色素減少、日焼け防止、芳香、アンチエイジング及び抗しわ、美白、皮膚柔軟化、皮膚湿潤、傷跡減少、角質除去、皮膚トーニング、及び/又は肌の引き締めを扱うために含まれることができる。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約0.1%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約0.5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約1%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約1.5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約2%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約2.5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約3%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約3.5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約4%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約4.5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、約5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、5%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、4.5%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、4%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、3.5%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、3%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、2.5%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、2%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、1.5%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、1%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、0.5%(v/v)又は(w/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、0%〜5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、0.1%〜5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、1%〜5%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、1%〜3%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、0.5%〜2%(v/v)又は(w/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各添加剤(例えば、ビタミンE、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、二酸化チタン、酸化亜鉛、又はハニーサックルブレンド)の含量パーセントは、0.1%〜1%(v/v)又は(w/v)である。
【0176】
幾つかの実施形態では、本組成物の湿潤組成物は、pHを調整するための剤を含み、例えば、HCl、NaOH、又はこれらの組合せを含む。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.05%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.15%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.2%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.3%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.4%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.6%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.7%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.8%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約0.9%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約1.1%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約1.2%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約1.3%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約1.4%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、約1.5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl(例えば、2M HCl)又はNaOH(例えば、5N NaOH))の含量パーセントは、1.4%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、1.3%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、1.2%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、1.1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.9%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.8%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.7%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.6%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.5%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.4%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.3%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.2%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.1%(v/v)未満である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.1%〜1.5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.5%〜1.5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、1%〜1.5%(v/v)である。一実施形態では、本開示の湿潤組成物中の各pH調整剤(例えば、HCl又はNaOH)の含量パーセントは、0.1%〜0.5%(v/v)である。
【0177】
本明細書中で示されている態様によれば、本明細書に開示される純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む湿潤組成物を調製する方法が開示される。水(例えば、RO/DI)をビーカー又はKitchenAidボールに注ぐ。水にヒアルロン酸粉末を添加する。ヒアルロン酸が完全に溶解するまで(約1〜3時間)、6〜10(KitchenAid)の力で、又は300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で、溶液を強く混合する。純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片の溶液は、ヒアルロン酸溶液に添加し、絹及びヒアルロン酸溶液が均一になるまで、2rpm(KitchenAid)の力で、又は50rpm〜80rpm(実験室用ミキサー)で、穏やかに混合する。絹/ヒアルロン酸溶液を冷蔵庫に一晩保存する。溶液は、他の容器に移動されてもよい。ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHを混合する。ヒアルロン酸/絹溶液は、4〜10(KitchenAid)の力で、又は300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で混合し;ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、5N NaOH混合物をヒアルロン酸/絹溶液に添加する。白色で、ローション状の均一な混合物が形成されるまで、溶液を混合する。少なくとも10分間混合し続ける。2M HClを添加し、少なくとも15分間、4〜10(KitchenAid)の力で、300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で、溶液を混合する。アスペン樹皮を添加し、少なくとも15分間、4〜10(KitchenAid)の力で、300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で、溶液を混合する。アニス酸ナトリウムを添加し、少なくとも15分間、4〜10(KitchenAid)の力で、300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で、溶液を混合し、最終湿潤剤組成物を形成する。幾つかの実施形態においては、前述の方法は、1リットルのバッチ湿潤剤組成物の調製のために用いられることができる。
【0178】
幾つかの実施形態においては、本開示の組成物は、肌浸透促進剤を更に含むことができ、スルホキシド(ジメチルスルホキシドなど)、ピロリドン(2−ピロリドンなど)、アルコール(エタノール又はデカナールなど)、アゾン(ラウロカプラム及び1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オンなど)、界面活性剤(アルキルカルボキシレート及びその対応する酸(オレイン酸、フルオロアルキルカルボキシレート、及びその対応する酸など)、アルキルサルフェート、アルキル!エーテルサルフェート、ドクサート(ジオクチルソジウムスルホサクシネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエーテルホスフェート、及びアルキルアリールエーテルホスフェートなど)、グリコール(プロピレングリコールなど)、テルペン(リモネン、p−シメン、ゲラニオール、ファルネソール、オイゲノール、メントール、テルピネオール、カルベオール、カルボン、フェンコン、及びベルベノンなど)、及びジメチルイソソルビドが挙げられるが、これらに限定されない。
【0179】
一実施形態では、本開示の溶液は、物品を形成する前に治療剤及び/又は分子と接触されることができる。一実施形態では、分子は、抗酸化剤及び酵素を含むが、これらに限定されない。一実施形態では、分子は、セレン、ユビキノン誘導体、チオール−系抗酸化剤、糖類含有抗酸化剤、ポリフェノール、植物の抽出物、コーヒー酸、アピゲニン、ピクノジェノール、レスベラトロール、葉酸、ビタミンb12、ビタミンb6、ビタミンb3、ビタミンE、ビタミンC、及びその誘導体、ビタミンD、ビタミンA、アスタキサンチン(Astaxathm)、ルテイン、リコピン、必須脂肪酸(オメガ3及び6)、鉄、亜鉛、マグネシウム、フラボノイド(ダイズ、クルクミン(Cureumin)、シリマリン、ピクノジェノール(Pycnongeol))、成長因子、アロエ、ヒアルロン酸、細胞外マトリックスタンパク質、細胞、核酸、バイオマーカー、生物学的試薬、酸化亜鉛、過酸化ベンゾイル、レチノイド(retnoids)、チタン、公知の用量におけるアレルゲン(増感処置のための)、精油(レモングラス又はローズマリー油が挙げられるが、これらに限定されない)、及びフレグランスを含むが、これらに限定されない。治療剤は、小分子、薬剤、タンパク質、ペプチド、及び核酸などを含むが、これらに限定されない。一実施形態では、本開示の絹湿潤組成物は、ビタミンC、ビタミンA、及びビタミンEなどビタミンである分子を含む。一実施形態では、本開示の溶液は、物品を形成する前に、公知の量のアレルゲンと接触される。アレルゲンは、牛乳、卵、ピーナッツ、ツリーナッツ、魚、貝、ダイズ、及びコムギを含むが、これらに限定されない。絹物品内に充填されるアレルゲンの公知の用量は、制御された曝露アレルギー研究、試験、及び増感処置において公知の割合で、リリースされることができる。
【0180】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:約50wt%、約45wt%、約40wt%、約35wt%、約30wt%、約25wt%、約20wt%、約19.75wt%、約19.50wt%、約19.25wt%、約19wt%、約18.75wt%、約18.50wt%、約18.25wt%、約18wt%、約17.75wt%、約17.50wt%、約17.25wt%、約17wt%、約16.75wt%、約16.50wt%、約16.25wt%、約16wt%、約15.75wt%、約15.50wt%、約15.25wt%、約15wt%、約14.75wt%、約14.50wt%、約14.25wt%、約14wt%、約13.75wt%、約13.50wt%、約13.25wt%、約13wt%、約12.75wt%、約12.50wt%、約12.25wt%、約12wt%、約11.75wt%、約11.50wt%、約11.25wt%、約11wt%、約10.75wt%、約10.50wt%、約10.25wt%、約10wt%、約9.75wt%、約9.50wt%、約9.25wt%、約9wt%、約8.75wt%、約8.50wt%、約8.25wt%、約8wt%、約7.75wt%、約7.50wt%、約7.25wt%、約7wt%、約6.75wt%、約6.50wt%、約6.25wt%、約6wt%、約5.75wt%、約5.50wt%、約5.25wt%、約5wt%、約4.75wt%、約4.50wt%、約4.25wt%、約4wt%、約3.75wt%、約3.50wt%、約3.25wt%、約3wt%、約2.75wt%、約2.50wt%、約2.25wt%、約2wt%、約1.75wt%、約1.50wt%、約1.25wt%、約1wt%、約0.5wt%、約0.4wt%、約0.3wt%、約0.2wt%、約0.1wt%、約0.09wt%、約0.08wt%、約0.07wt%、約0.06wt%、約0.05wt%、約0.04wt%、約0.03wt%、約0.02wt%、約0.01wt%、約0.009wt%、約0.008wt%、約0.007wt%、約0.006wt%、約0.005wt%、約0.004wt%、約0.003wt%、約0.002wt%、又は約0.001wt%。
【0181】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:約1wt%〜約50wt%、約2wt%〜約40wt%、約3wt%〜約30wt%、約4wt%〜約20wt%、約5wt%〜約15wt%、約6wt%〜約10wt%、約7wt%〜約9wt%、約10wt%〜約50wt%、約15wt%〜約45wt%、約20wt%〜約40wt%、約25wt%〜約35wt%、又は約25wt%〜約30wt%。
【0182】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:約0.001wt%〜約5wt%、約5wt%〜約10wt%、約10wt%〜約15wt%、約15wt%〜約20wt%、約20wt%〜約25wt%、約25wt%〜約30wt%、約30wt%〜約35wt%、約35wt%〜約40wt%、約40wt%〜約45wt%、又は約45wt%〜約50wt%。
【0183】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:約0.001wt%〜約1wt%、約1wt%〜約2wt%、約2wt%〜約3wt%、約3wt%〜約4wt%、約4wt%〜約5wt%、約5wt%〜約6wt%、約6wt%〜約7wt%、約7wt%〜約8wt%、約8wt%〜約9wt%、約9wt%〜約10wt%、約10wt%〜約11wt%、約11wt%〜約12wt%、約12wt%〜約13wt%、約13wt%〜約14wt%、約14wt%〜約15wt%、約15wt%〜約16wt%、約16wt%〜約17wt%、約17wt%〜約18wt%、約18wt%〜約19wt%、約19wt%〜約20wt%、約20wt%〜約21wt%、約21wt%〜約22wt%、約22wt%〜約23wt%、約23wt%〜約24wt%、約24wt%〜約25wt%、約25wt%〜約26wt%、約26wt%〜約27wt%、約27wt%〜約28wt%、約28wt%〜約29wt%、約29wt%〜約30wt%、約30wt%〜約31wt%、約31wt%〜約32wt%、約32wt%〜約33wt%、約33wt%〜約34wt%、約34wt%〜約35wt%、約35wt%〜約36wt%、約36wt%〜約37wt%、約37wt%〜約38wt%、約38wt%〜約39wt%、約39wt%〜約40wt%、約40wt%〜約41wt%、約41wt%〜約42wt%、約42wt%〜約43wt%、約43wt%〜約44wt%、約44wt%〜約45wt%、約45wt%〜約46wt%、約46wt%〜約47wt%、約47wt%〜約48wt%、約48wt%〜約49wt%、又は約49wt%〜約50wt%。
【0184】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、25wt%、20wt%、19.75wt%、19.50wt%、19.25wt%、19wt%、18.75wt%、18.50wt%、18.25wt%、18wt%、17.75wt%、17.50wt%、17.25wt%、17wt%、16.75wt%、16.50wt%、16.25wt%、16wt%、15.75wt%、15.50wt%、15.25wt%、15wt%、14.75wt%、14.50wt%、14.25wt%、14wt%、13.75wt%、13.50wt%、13.25wt%、13wt%、12.75wt%、12.50wt%、12.25wt%、12wt%、11.75wt%、11.50wt%、11.25wt%、11wt%、10.75wt%、10.50wt%、10.25wt%、10wt%、9.75wt%、9.50wt%、9.25wt%、9wt%、8.75wt%、8.50wt%、8.25wt%、8wt%、7.75wt%、7.50wt%、7.25wt%、7wt%、6.75wt%、6.50wt%、6.25wt%、6wt%、5.75wt%、5.50wt%、5.25wt%、5wt%、4.75wt%、4.50wt%、4.25wt%、4wt%、3.75wt%、3.50wt%、3.25wt%、3wt%、2.75wt%、2.50wt%、2.25wt%、2wt%、1.75wt%、1.50wt%、1.25wt%、1wt%、0.5wt%、0.4wt%、0.3wt%、0.2wt%、0.1wt%、0.09wt%、0.08wt%、0.07wt%、0.06wt%、0.05wt%、0.04wt%、0.03wt%、0.02wt%、0.01wt%、0.009wt%、0.008wt%、0.007wt%、0.006wt%、0.005wt%、0.004wt%、0.003wt%、0.002wt%、又は0.001wt%。
【0185】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:1wt%〜50wt%、2wt%〜40wt%、3wt%〜30wt%、4wt%〜20wt%、5wt%〜15wt%、6wt%〜10wt%、7wt%〜9wt%、10wt%〜50wt%、15wt%〜45wt%、20wt%〜40wt%、25wt%〜35wt%、又は30wt%〜35wt%。
【0186】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:0.001wt%〜5wt%、5wt%〜10wt%、10wt%〜15wt%、15wt%〜20wt%、20wt%〜25wt%、25wt%〜30wt%、30wt%〜35wt%、35wt%〜40wt%、40wt%〜45wt%、又は45wt%〜50wt%。
【0187】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:0.001wt%〜1wt%、1wt%〜2wt%、2wt%〜3wt%、3wt%〜4wt%、4wt%〜5wt%、5wt%〜6wt%、6wt%〜7wt%、7wt%〜8wt%、8wt%〜9wt%、9wt%〜10wt%、10wt%〜11wt%、11wt%〜12wt%、12wt%〜13wt%、13wt%〜14wt%、14wt%〜15wt%、15wt%〜16wt%、16wt%〜17wt%、17wt%〜18wt%、18wt%〜19wt%、19wt%〜20wt%、20wt%〜21wt%、21wt%〜22wt%、22wt%〜23wt%、23wt%〜24wt%、24wt%〜25wt%、25wt%〜26wt%、26wt%〜27wt%、27wt%〜28wt%、28wt%〜29wt%、29wt%〜30wt%、30wt%〜31wt%、31wt%〜32wt%、32wt%〜33wt%、33wt%〜34wt%、34wt%〜35wt%、35wt%〜36wt%、36wt%〜37wt%、37wt%〜38wt%、38wt%〜39wt%、39wt%〜40wt%、40wt%〜41wt%、41wt%〜42wt%、42wt%〜43wt%、43wt%〜44wt%、44wt%〜45wt%、45wt%〜46wt%、46wt%〜47wt%、47wt%〜48wt%、48wt%〜49wt%、又は49wt%〜50wt%。
【0188】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:50wt%未満、40wt%未満、30wt%未満、20wt%未満、19.75wt%未満、19.50wt%未満、19.25wt%未満、19wt%未満、18.75wt%未満、18.50wt%未満、18.25wt%未満、18wt.%未満、17.75wt%未満、17.50wt%未満、17.25wt%未満、17wt%未満、16.75wt%未満、16.50wt%未満、16.25wt%未満、16wt%未満、15.75wt%未満、15.50wt%未満、15.25wt%未満、15wt%未満、14.75wt%未満、14.50wt%未満、14.25wt%未満、14wt%未満、13.75wt%未満、13.50wt%未満、13.25wt%未満、13wt%未満、12.75wt%未満、12.50wt%未満、12.25wt%未満、12wt%未満、11.75wt%未満、11.50wt%未満、11.25wt%未満、11wt%未満、10.75wt%未満、10.50wt%未満、10.25wt%未満、10wt%未満、9.75wt%未満、9.50wt%未満、9.25wt%未満、9wt%未満、8.75wt%未満、8.50wt%未満、8.25wt%未満、8wt%未満、7.75wt%未満、7.50wt%未満、7.25wt%未満、7wt%未満、6.75wt%未満、6.50wt%未満、6.25wt%未満、6wt%未満、5.75wt%未満、5.50wt%未満、5.25wt%未満、5wt%未満、4.75wt%未満、4.50wt%未満、4.25wt%未満、4wt%未満、3.75wt%未満、3.50wt%未満、3.25wt%未満、3wt%未満、2.75wt%未満、2.50wt%未満、2.25wt%未満、2wt%未満、1.75wt%未満、1.50wt%未満、1.25wt%未満、1wt%未満、0.5wt%未満、0.4wt%未満、0.3wt%未満、0.2wt%未満、0.1wt%未満、0.09wt%未満、0.08wt%未満、0.07wt%未満、0.06wt%未満、0.05wt%未満、0.04wt%未満、0.03wt%未満、0.02wt%未満、0.01wt%未満、0.009wt%未満、0.008wt%未満、0.007wt%未満、0.006wt%未満、0.005wt%未満、0.004wt%未満、0.003wt%未満、0.002wt%未満、又は0.001wt%未満。
【0189】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンC、ビタミンB、ビタミンA又はその誘導体を更に含む:45wt%超、40wt%超、30wt%超、20wt%超、19.75wt%超、19.50wt%超、19.25wt%超、19wt%超、18.75wt%超、18.50wt%超、18.25wt%超、18wt%超、17.75wt%超、17.50wt%超、17.25wt%超、17wt%超、16.75wt%超、16.50wt%超、16.25wt%超、16wt%超、15.75wt%超、15.50wt%超、15.25wt%超、15wt%超、14.75wt%超、14.50wt%超、14.25wt%超、14wt%超、13.75wt%超、13.50wt%超、13.25wt%超、13wt%超、12.75wt%超、12.50wt%超、12.25wt%超、12wt%超、11.75wt%超、11.50wt%超、11.25wt%超、11wt%超、10.75wt%超、10.50wt%超、10.25wt%超、10wt%超、9.75wt%超、9.50wt%超、9.25wt%超、9wt%超、8.75wt%超、8.50wt%超、8.25wt%超、8wt%超、7.75wt%超、7.50wt%超、7.25wt%超、7wt%超、6.75wt%超、6.50wt%超、6.25wt%超、6wt%超、5.75wt%超、5.50wt%超、5.25wt%超、5wt%超、4.75wt%超、4.50wt%超、4.25wt%超、4wt%超、3.75wt%超、3.50wt%超、3.25wt%超、3wt%超、2.75wt%超、2.50wt%超、2.25wt%超、2wt%超、1.75wt%超、1.50wt%超、1.25wt%超、1wt%超、0.5wt%超、0.4wt%超、0.3wt%超、0.2wt%超、0.1wt%超、0.09wt%超、0.08wt%超、0.07wt%超、0.06wt%超、0.05wt%超、0.04wt%超、0.03wt%超、0.02wt%超、0.01wt%超、0.009wt%超、0.008wt%超、0.007wt%超、0.006wt%超、0.005wt%超、0.004wt%超、0.003wt%超、0.002wt%超、又は0.001wt%超。
【0190】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:約50wt%、約45wt%、約40wt%、約35wt%、約30wt%、約25wt%、約20wt%、約19.75wt%、約19.50wt%、約19.25wt%、約19wt%、約18.75wt%、約18.50wt%、約18.25wt%、約18wt%、約17.75wt%、約17.50wt%、約17.25wt%、約17wt%、約16.75wt%、約16.50wt%、約16.25wt%、約16wt%、約15.75wt%、約15.50wt%、約15.25wt%、約15wt%、約14.75wt%、約14.50wt%、約14.25wt%、約14wt%、約13.75wt%、約13.50wt%、約13.25wt%、約13wt%、約12.75wt%、約12.50wt%、約12.25wt%、約12wt%、約11.75wt%、約11.50wt%、約11.25wt%、約11wt%、約10.75wt%、約10.50wt%、約10.25wt%、約10wt%、約9.75wt%、約9.50wt%、約9.25wt%、約9wt%、約8.75wt%、約8.50wt%、約8.25wt%、約8wt%、約7.75wt%、約7.50wt%、約7.25wt%、約7wt%、約6.75wt%、約6.50wt%、約6.25wt%、約6wt%、約5.75wt%、約5.50wt%、約5.25wt%、約5wt%、約4.75wt%、約4.50wt%、約4.25wt%、約4wt%、約3.75wt%、約3.50wt%、約3.25wt%、約3wt%、約2.75wt%、約2.50wt%、約2.25wt%、約2wt%、約1.75wt%、約1.50wt%、約1.25wt%、約1wt%、約0.5wt%、約0.4wt%、約0.3wt%、約0.2wt%、約0.1wt%、約0.09wt%、約0.08wt%、約0.07wt%、約0.06wt%、約0.05wt%、約0.04wt%、約0.03wt%、約0.02wt%、約0.01wt%、約0.009wt%、約0.008wt%、約0.007wt%、約0.006wt%、約0.005wt%、約0.004wt%、約0.003wt%、約0.002wt%、又は約0.001wt%。
【0191】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:約1wt%〜約50wt%、約2wt%〜約40wt%、約3wt%〜約30wt%、約4wt%〜約20wt%、約5wt%〜約15wt%、約6wt%〜約10wt%、約7wt%〜約9wt%、約10wt%〜約50wt%、約15wt%〜約45wt%、約20wt%〜約40wt%、約25wt%〜約35wt%、又は約25wt%〜約30wt%。
【0192】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:約0.001wt%〜約5wt%、約5wt%〜約10wt%、約10wt%〜約15wt%、約15wt%〜約20wt%、約20wt%〜約25wt%、約25wt%〜約30wt%、約30wt%〜約35wt%、約35wt%〜約40wt%、約40wt%〜約45wt%、又は約45wt%〜約50wt%。
【0193】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:約0.001wt%〜約1wt%、約1wt%〜約2wt%、約2wt%〜約3wt%、約3wt%〜約4wt%、約4wt%〜約5wt%、約5wt%〜約6wt%、約6wt%〜約7wt%、約7wt%〜約8wt%、約8wt%〜約9wt%、約9wt%〜約10wt%、約10wt%〜約11wt%、約11wt%〜約12wt%、約12wt%〜約13wt%、約13wt%〜約14wt%、約14wt%〜約15wt%、約15wt%〜約16wt%、約16wt%〜約17wt%、約17wt%〜約18wt%、約18wt%〜約19wt%、約19wt%〜約20wt%、約20wt%〜約21wt%、約21wt%〜約22wt%、約22wt%〜約23wt%、約23wt%〜約24wt%、約24wt%〜約25wt%、約25wt%〜約26wt%、約26wt%〜約27wt%、約27wt%〜約28wt%、約28wt%〜約29wt%、約29wt%〜約30wt%、約30wt%〜約31wt%、約31wt%〜約32wt%、約32wt%〜約33wt%、約33wt%〜約34wt%、約34wt%〜約35wt%、約35wt%〜約36wt%、約36wt%〜約37wt%、約37wt%〜約38wt%、約38wt%〜約39wt%、約39wt%〜約40wt%、約40wt%〜約41wt%、約41wt%〜約42wt%、約42wt%〜約43wt%、約43wt%〜約44wt%、約44wt%〜約45wt%、約45wt%〜約46wt%、約46wt%〜約47wt%、約47wt%〜約48wt%、約48wt%〜約49wt%、又は約49wt%〜約50wt%。
【0194】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、25wt%、20wt%、19.75wt%、19.50wt%、19.25wt%、19wt%、18.75wt%、18.50wt%、18.25wt%、18wt%、17.75wt%、17.50wt%、17.25wt%、17wt%、16.75wt%、16.50wt%、16.25wt%、16wt%、15.75wt%、15.50wt%、15.25wt%、15wt%、14.75wt%、14.50wt%、14.25wt%、14wt%、13.75wt%、13.50wt%、13.25wt%、13wt%、12.75wt%、12.50wt%、12.25wt%、12wt%、11.75wt%、11.50wt%、11.25wt%、11wt%、10.75wt%、10.50wt%、10.25wt%、10wt%、9.75wt%、9.50wt%、9.25wt%、9wt%、8.75wt%、8.50wt%、8.25wt%、8wt%、7.75wt%、7.50wt%、7.25wt%、7wt%、6.75wt%、6.50wt%、6.25wt%、6wt%、5.75wt%、5.50wt%、5.25wt%、5wt%、4.75wt%、4.50wt%、4.25wt%、4wt%、3.75wt%、3.50wt%、3.25wt%、3wt%、2.75wt%、2.50wt%、2.25wt%、2wt%、1.75wt%、1.50wt%、1.25wt%、1wt%、0.5wt%、0.4wt%、0.3wt%、0.2wt%、0.1wt%、0.09wt%、0.08wt%、0.07wt%、0.06wt%、0.05wt%、0.04wt%、0.03wt%、0.02wt%、0.01wt%、0.009wt%、0.008wt%、0.007wt%、0.006wt%、0.005wt%、0.004wt%、0.003wt%、0.002wt%、又は0.001wt%。
【0195】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:1wt%〜50wt%、2wt%〜40wt%、3wt%〜30wt%、4wt%〜20wt%、5wt%〜15wt%、6wt%〜10wt%、7wt%〜9wt%、10wt%〜50wt%、15wt%〜45wt%、20wt%〜40wt%、25wt%〜35wt%、又は30wt%〜35wt%。
【0196】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:0.001wt%〜5wt%、5wt%〜10wt%、10wt%〜15wt%、15wt%〜20wt%、20wt%〜25wt%、25wt%〜30wt%、30wt%〜35wt%、35wt%〜40wt%、40wt%〜45wt%、又は45wt%〜50wt%。
【0197】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:0.001wt%〜1wt%、1wt%〜2wt%、2wt%〜3wt%、3wt%〜4wt%、4wt%〜5wt%、5wt%〜6wt%、6wt%〜7wt%、7wt%〜8wt%、8wt%〜9wt%、9wt%〜10wt%、10wt%〜11wt%、11wt%〜12wt%、12wt%〜13wt%、13wt%〜14wt%、14wt%〜15wt%、15wt%〜16wt%、16wt%〜17wt%、17wt%〜18wt%、18wt%〜19wt%、19wt%〜20wt%、20wt%〜21wt%、21wt%〜22wt%、22wt%〜23wt%、23wt%〜24wt%、24wt%〜25wt%、25wt%〜26wt%、26wt%〜27wt%、27wt%〜28wt%、28wt%〜29wt%、29wt%〜30wt%、30wt%〜31wt%、31wt%〜32wt%、32wt%〜33wt%、33wt%〜34wt%、34wt%〜35wt%、35wt%〜36wt%、36wt%〜37wt%、37wt%〜38wt%、38wt%〜39wt%、39wt%〜40wt%、40wt%〜41wt%、41wt%〜42wt%、42wt%〜43wt%、43wt%〜44wt%、44wt%〜45wt%、45wt%〜46wt%、46wt%〜47wt%、47wt%〜48wt%、48wt%〜49wt%、又は49wt%〜50wt%。
【0198】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:50wt%未満、40wt%未満、30wt%未満、20wt%未満、19.75wt%未満、19.50wt%未満、19.25wt%未満、19wt%未満、18.75wt%未満、18.50wt%未満、18.25wt%未満、18wt%未満、17.75wt%未満、17.50wt%未満、17.25wt%未満、17wt%未満、16.75wt%未満、16.50wt%未満、16.25wt%未満、16wt%未満、15.75wt%未満、15.50wt%未満、15.25wt%未満、15wt%未満、14.75wt%未満、14.50wt%未満、14.25wt%未満、14wt%未満、13.75wt%未満、13.50wt%未満、13.25wt%未満、13wt%未満、12.75wt%未満、12.50wt%未満、12.25wt%未満、12wt%未満、11.75wt%未満、11.50wt%未満、11.25wt%未満、11wt%未満、10.75wt%未満、10.50wt%未満、10.25wt%未満、10wt%未満、9.75wt%未満、9.50wt%未満、9.25wt%未満、9wt%未満、8.75wt%未満、8.50wt%未満、8.25wt%未満、8wt%未満、7.75wt%未満、7.50wt%未満、7.25wt%未満、7wt%未満、6.75wt%未満、6.50wt%未満、6.25wt%未満、6wt%未満、5.75wt%未満、5.50wt%未満、5.25wt%未満、5wt%未満、4.75wt%未満、4.50wt%未満、4.25wt%未満、4wt%未満、3.75wt%未満、3.50wt%未満、3.25wt%未満、3wt%未満、2.75wt%未満、2.50wt%未満、2.25wt%未満、2wt%未満、1.75wt%未満、1.50wt%未満、1.25wt%未満、1wt%未満、0.5wt%未満、0.4wt%未満、0.3wt%未満、0.2wt%未満、0.1wt%未満、0.09wt%未満、0.08wt%未満、0.07wt%未満、0.06wt%未満、0.05wt%未満、0.04wt%未満、0.03wt%未満、0.02wt%未満、0.01wt%未満、0.009wt%未満、0.008wt%未満、0.007wt%未満、0.006wt%未満、0.005wt%未満、0.004wt%未満、0.003wt%未満、0.002wt%未満、又は0.001wt%未満。
【0199】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のビタミンE又はその誘導体を更に含む:45wt%超、40wt%超、30wt%超、20wt%超、19.75wt%超、19.50wt%超、19.25wt%超、19wt%超、18.75wt%超、18.50wt%超、18.25wt%超、18wt%超、17.75wt%超、17.50wt%超、17.25wt%超、17wt%超、16.75wt%超、16.50wt%超、16.25wt%超、16wt%超、15.75wt%超、15.50wt%超、15.25wt%超、15wt%超、14.75wt%超、14.50wt%超、14.25wt%超、14wt%超、13.75wt%超、13.50wt%超、13.25wt%超、13wt%超、12.75wt%超、12.50wt%超、12.25wt%超、12wt%超、11.75wt%超、11.50wt%超、11.25wt%超、11wt%超、10.75wt%超、10.50wt%超、10.25wt%超、10wt%超、9.75wt%超、9.50wt%超、9.25wt%超、9wt%超、8.75wt%超、8.50wt%超、8.25wt%超、8wt%超、7.75wt%超、7.50wt%超、7.25wt%超、7wt%超、6.75wt%超、6.50wt%超、6.25wt%超、6wt%超、5.75wt%超、5.50wt%超、5.25wt%超、5wt%超、4.75wt%超、4.50wt%超、4.25wt%超、4wt%超、3.75wt%超、3.50wt%超、3.25wt%超、3wt%超、2.75wt%超、2.50wt%超、2.25wt%超、2wt%超、1.75wt%超、1.50wt%超、1.25wt%超、1wt%超、0.5wt%超、0.4wt%超、0.3wt%超、0.2wt%超、0.1wt%超、0.09wt%超、0.08wt%超、0.07wt%超、0.06wt%超、0.05wt%超、0.04wt%超、0.03wt%超、0.02wt%超、0.01wt%超、0.009wt%超、0.008wt%超、0.007wt%超、0.006wt%超、0.005wt%超、0.004wt%超、0.003wt%超、0.002wt%超、又は0.001wt%超。
【0200】
一実施形態では、本発明は、水、油、及び絹タンパク質断片溶液を含む、安定した油中水型(w/o)エマルジョンである組成物を含む。一実施形態では、本発明は、水、油、及び絹タンパク質断片溶液を含む、安定した水中油型(o/w)エマルジョンである組成物を含む。一実施形態では、本発明は、安定したエマルジョンである組成物を含む。「安定したエマルジョン」という用語は、保存しても相分離を引き起こさないエマルジョンを意味する。一実施形態では、安定した溶液は、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも4日間、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも1ヶ月間、少なくとも2ヶ月間、少なくとも6ヶ月間、及び少なくとも1年間、相分離を引き起こさない。
【0201】
一実施形態では、本発明は、液体、半固体、又は固体の形態である組成物を含む。幾つかの実施形態においては、本発明は、ローション、クリーム、油、ゲル、エマルジョン、スティック、スプレー、軟膏、ペースト、ムース、泡、又は懸濁液の形態である組成物を含む。一実施形態では、本発明は、サンスクリーン、クレンザー、棒状の石鹸、リップバーム、フットバーム、デオドラントスティック、制汗剤スティック、液体又はスプレーデオドラント、液体又はスプレー制汗剤、ヘアコンディショナー、及びシャンプーの形態である組成物を含む。それにもかかわらず、前述の組成物のいずれかは、絹、ヒアルロン酸、及び本明細書に記載される1つ以上の軟化剤など(これらに限定されない)、本発明の他の組成物のエレメントと共に調製されることができる。
【0202】
一実施形態では、本発明は、シャンプーであることができる組成物を含む。例えば、本発明のシャンプーは、洗剤、セッケン、及び/又は界面活性剤を含むことができ、脂肪酸(例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、及びオレイン酸の1つ以上)及び/又はラウリル/ラウレス(laureth)サルフェート(例えば、ラウリル/ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム)を含むが、これらに限定されない。
【0203】
一実施形態では、本発明は、コンディショナーであることができる組成物を含む。例えば、本発明のコンディショナーは、1つ以上のコンディショニング剤を含むことができる。コンディショニング剤は、グリセロール、プロピレングリコール、エリスリトール(erithritol)、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸、ソルビトール、果糖、脂肪酸(例えば、ステアリン酸及びオレイン酸)、脂肪アルコール、ソルビトール、果糖、ポリクォータニウムポリマー、カチオン界面活性剤、タンパク質、アミノ酸、油、鉱物油、シリコン、脂肪酸エステル、グリセリン、セトリモニウムクロリド、脂肪アルコール、及びジメチコンを含むことができる。
【0204】
一実施形態では、本発明は、デオドラント及び/又は制汗剤であることができる組成物を含む。本発明のデオドラント及び/又は制汗剤は、1つ以上のアルミニウム系化合物、鉱物塩(例えば、アルミニウム鉱物塩)、タルカムパウダー、重炭酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、アメリカマンサク、重曹、ホップ、アロエベラ、及び抗菌性及び/又は抗真菌性を提供する1つ以上の精油(例えば、レモングラス油、ユーカリ油、ティーツリー油、及びローズマリー油)を含むことができる。前記アルミニウム系化合物は、塩化アルミニウム、アルミニウムクロロハイドレート、アルミニウム−ジルコニウム化合物、アルミニウム・ジルコニウム・テトラクロロハイドレックスグリシン、アルミニウム・ジルコニウム・トリクロロハイドレックスグリシン、アルミニウムセスキクロロハイドレート、及びアルミニウムセスキクロロハイドレックス化合物の1つ以上を含むことができる。前記鉱物塩は、カリウムミョウバン及びアンモニウムミョウバンの1つ以上を含むことができる。
サンスクリーン
【0205】
本発明の組成物(例えば、湿潤剤組成物)は、サンスクリーン又はサンブロックを含むことができる。例えば、前記サンスクリーン又はサンブロックは、物理的UVブロッカー及び化学的UVブロッカーの1つ以上を含むことができる。前記物理的UVブロッカーは、二酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子化二酸化チタン、微粒子化酸化亜鉛、及び油溶性酸化亜鉛の1つ以上を含むことができる。前記化学的UVブロッカーは、オクチルクリレン(octylcrylene)、アボベンゾン、オクチノキサート、オクチサレート、オキシベンゾン、ホモサレート、ヘリオプレックス、4−MBC、メキソリルSX及びXL、チノソーブS及びM、ユビナールT150、及びユビナールAプラスの1つ以上を含むことができる。
【0206】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:約50wt%、約45wt%、約40wt%、約35wt%、約30wt%、約25wt%、約20wt%、約19.75wt%、約19.50wt%、約19.25wt%、約19wt%、約18.75wt%、約18.50wt%、約18.25wt%、約18wt%、約17.75wt%、約17.50wt%、約17.25wt%、約17wt%、約16.75wt%、約16.50wt%、約16.25wt%、約16wt%、約15.75wt%、約15.50wt%、約15.25wt%、約15wt%、約14.75wt%、約14.50wt%、約14.25wt%、約14wt%、約13.75wt%、約13.50wt%、約13.25wt%、約13wt%、約12.75wt%、約12.50wt%、約12.25wt%、約12wt%、約11.75wt%、約11.50wt%、約11.25wt%、約11wt%、約10.75wt%、約10.50wt%、約10.25wt%、約10wt%、約9.75wt%、約9.50wt%、約9.25wt%、約9wt%、約8.75wt%、約8.50wt%、約8.25wt%、約8wt%、約7.75wt%、約7.50wt%、約7.25wt%、約7wt%、約6.75wt%、約6.50wt%、約6.25wt%、約6wt%、約5.75wt%、約5.50wt%、約5.25wt%、約5wt%、約4.75wt%、約4.50wt%、約4.25wt%、約4wt%、約3.75wt%、約3.50wt%、約3.25wt%、約3wt%、約2.75wt%、約2.50wt%、約2.25wt%、約2wt%、約1.75wt%、約1.50wt%、約1.25wt%、約1wt%、約0.5wt%、約0.4wt%、約0.3wt%、約0.2wt%、約0.1wt%、約0.09wt%、約0.08wt%、約0.07wt%、約0.06wt%、約0.05wt%、約0.04wt%、約0.03wt%、約0.02wt%、約0.01wt%、約0.009wt%、約0.008wt%、約0.007wt%、約0.006wt%、約0.005wt%、約0.004wt%、約0.003wt%、約0.002wt%、又は約0.001wt%。
【0207】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:約1wt%〜約50wt%、約2wt%〜約40wt%、約3wt%〜約30wt%、約4wt%〜約20wt%、約5wt%〜約15wt%、約6wt%〜約10wt%、約7wt%〜約9wt%、約10wt%〜約50wt%、約15wt%〜約45wt%、約20wt%〜約40wt%、約25wt%〜約35wt%、又は約25wt%〜約30wt%。
【0208】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:約0.001wt%〜約5wt%、約5wt%〜約10wt%、約10wt%〜約15wt%、約15wt%〜約20wt%、約20wt%〜約25wt%、約25wt%〜約30wt%、約30wt%〜約35wt%、約35wt%〜約40wt%、約40wt%〜約45wt%、又は約45wt%〜約50wt%。
【0209】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:約0.001wt%〜約1wt%、約1wt%〜約2wt%、約2wt%〜約3wt%、約3wt%〜約4wt%、約4wt%〜約5wt%、約5wt%〜約6wt%、約6wt%〜約7wt%、約7wt%〜約8wt%、約8wt%〜約9wt%、約9wt%〜約10wt%、約10wt%〜約11wt%、約11wt%〜約12wt%、約12wt%〜約13wt%、約13wt%〜約14wt%、約14wt%〜約15wt%、約15wt%〜約16wt%、約16wt%〜約17wt%、約17wt%〜約18wt%、約18wt%〜約19wt%、約19wt%〜約20wt%、約20wt%〜約21wt%、約21wt%〜約22wt%、約22wt%〜約23wt%、約23wt%〜約24wt%、約24wt%〜約25wt%、約25wt%〜約26wt%、約26wt%〜約27wt%、約27wt%〜約28wt%、約28wt%〜約29wt%、約29wt%〜約30wt%、約30wt%〜約31wt%、約31wt%〜約32wt%、約32wt%〜約33wt%、約33wt%〜約34wt%、約34wt%〜約35wt%、約35wt%〜約36wt%、約36wt%〜約37wt%、約37wt%〜約38wt%、約38wt%〜約39wt%、約39wt%〜約40wt%、約40wt%〜約41wt%、約41wt%〜約42wt%、約42wt%〜約43wt%、約43wt%〜約44wt%、約44wt%〜約45wt%、約45wt%〜約46wt%、約46wt%〜約47wt%、約47wt%〜約48wt%、約48wt%〜約49wt%、又は約49wt%〜約50wt%。
【0210】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、25wt%、20wt%、19.75wt%、19.50wt%、19.25wt%、19wt%、18.75wt%、18.50wt%、18.25wt%、18wt%、17.75wt%、17.50wt%、17.25wt%、17wt%、16.75wt%、16.50wt%、16.25wt% 16wt%、15.75wt%、15.50wt%、15.25wt%、15wt%、14.75wt%、14.50wt%、14.25wt%、14wt%、13.75wt%、13.50wt%、13.25wt%、13wt%、12.75wt%、12.50wt%、12.25wt%、12wt%、11.75wt%、11.50wt%、11.25wt%、11wt%、10.75wt%、10.50wt%、10.25wt%、10wt%、9.75wt%、9.50wt%、9.25wt%、9wt%、8.75wt%、8.50wt%、8.25wt%、8wt%、7.75wt%、7.50wt%、7.25wt%、7wt%、6.75wt%、6.50wt%、6.25wt%、6wt%、5.75wt%、5.50wt%、5.25wt%、5wt%、4.75wt%、4.50wt%、4.25wt%、4wt%、3.75wt%、3.50wt%、3.25wt%、3wt%、2.75wt%、2.50wt%、2.25wt%、2wt%、1.75wt%、1.50wt%、1.25wt%、1wt%、0.5wt%、0.4wt%、0.3wt%、0.2wt%、0.1wt%、0.09wt%、0.08wt%、0.07wt%、0.06wt%、0.05wt%、0.04wt%、0.03wt%、0.02wt%、0.01wt%、0.009wt%、0.008wt%、0.007wt%、0.006wt%、0.005wt%、0.004wt%、0.003wt%、0.002wt%、又は0.001wt%。
【0211】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:1wt%〜50wt%、2wt%〜40wt%、3wt%〜30wt%、4wt%〜20wt%、5wt%〜15wt%、6wt%〜10wt%、7wt%〜9wt%、10wt%〜50wt%、15wt%〜45wt%、20wt%〜40wt%、25wt%〜35wt%、又は30wt%〜35wt%。
【0212】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:0.001wt%〜5wt%、5wt%〜10wt%、10wt%〜15wt%、15wt%〜20wt%、20wt%〜25wt%、25wt%〜30wt%、30wt%〜35wt%、35wt%〜40wt%、40wt%〜45wt%、又は45wt%〜50wt%。
【0213】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:0.001wt%〜1wt%、1wt%〜2wt%、2wt%〜3wt%、3wt%〜4wt%、4wt%〜5wt%、5wt%〜6wt%、6wt%〜7wt%、7wt%〜8wt%、8wt%〜9wt%、9wt%〜10wt%、10wt%〜11wt%、11wt%〜12wt%、12wt%〜13wt%、13wt%〜14wt%、14wt%〜15wt%、15wt%〜16wt%、16wt%〜17wt%、17wt%〜18wt%、18wt%〜19wt%、19wt%〜20wt%、20wt%〜21wt%、21wt%〜22wt%、22wt%〜23wt%、23wt%〜24wt%、24wt%〜25wt%、25wt%〜26wt%、26wt%〜27wt%、27wt%〜28wt%、28wt%〜29wt%、29wt%〜30wt%、30wt%〜31wt%、31wt%〜32wt%、32wt%〜33wt%、33wt%〜34wt%、34wt%〜35wt%、35wt%〜36wt%、36wt%〜37wt%、37wt%〜38wt%、38wt%〜39wt%、39wt%〜40wt%、40wt%〜41wt%、41wt%〜42wt%、42wt%〜43wt%、43wt%〜44wt%、44wt%〜45wt%、45wt%〜46wt%、46wt%〜47wt%、47wt%〜48wt%、48wt%〜49wt%、又は49wt%〜50wt%。
【0214】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:50wt%未満、40wt%未満、30wt%未満、20wt%未満、19.75wt%未満、19.50wt%未満、19.25wt%未満、19wt%未満、18.75wt%未満、18.50wt%未満、18.25wt%未満、18wt%未満、17.75wt%未満、17.50wt%未満、17.25wt%未満、17wt%未満、16.75wt%未満、16.50wt%未満、16.25wt%未満、16wt%未満、15.75wt%未満、15.50wt%未満、15.25wt%未満、15wt%未満、14.75wt%未満、14.50wt%未満、14.25wt%未満、14wt%未満、13.75wt%未満、13.50wt%未満、13.25wt%未満、13wt%未満、12.75wt%未満、12.50wt%未満、12.25wt%未満、12wt%未満、11.75wt%未満、11.50wt%未満、11.25wt%未満、11wt%未満、10.75wt%未満、10.50wt%未満、10.25wt%未満、10wt%未満、9.75wt%未満、9.50wt%未満、9.25wt%未満、9wt%未満、8.75wt%未満、8.50wt%未満、8.25wt%未満、8wt%未満、7.75wt%未満、7.50wt%未満、7.25wt%未満、7wt%未満、6.75wt%未満、6.50wt%未満、6.25wt%未満、6wt%未満、5.75wt%未満、5.50wt%未満、5.25wt%未満、5wt%未満、4.75wt%未満、4.50wt%未満、4.25wt%未満、4wt%未満、3.75wt%未満、3.50wt%未満、3.25wt%未満、3wt%未満、2.75wt%未満、2.50wt%未満、2.25wt%未満、2wt%未満、1.75wt%未満、1.50wt%未満、1.25wt%未満、1wt%未満、0.5wt%未満、0.4wt%未満、0.3wt%未満、0.2wt%未満、0.1wt%未満、0.09wt%未満、0.08wt%未満、0.07wt%未満、0.06wt%未満、0.05wt%未満、0.04wt%未満、0.03wt%未満、0.02wt%未満、0.01wt%未満、0.009wt%未満、0.008wt%未満、0.007wt%未満、0.006wt%未満、0.005wt%未満、0.004wt%未満、0.003wt%未満、0.002wt%未満、又は0.001wt%未満。
【0215】
一実施形態では、湿潤剤組成物は、以下の量のサンスクリーンを更に含む:45wt%超、40wt%超、30wt%超、20wt%超、19.75wt%超、19.50wt%超、19.25wt%超、19wt%超、18.75wt%超、18.50wt%超、18.25wt%超、18wt%超、17.75wt%超、17.50wt%超、17.25wt%超、17wt%超、16.75wt%超、16.50wt%超、16.25wt%超、16wt%超、15.75wt%超、15.50wt%超、15.25wt%超、15wt%超、14.75wt%超、14.50wt%超、14.25wt%超、14wt%超、13.75wt%超、13.50wt%超、13.25wt%超、13wt%超、12.75wt%超、12.50wt%超、12.25wt%超、12wt%超、11.75wt%超、11.50wt%超、11.25wt%超、11wt%超、10.75wt%超、10.50wt%超、10.25wt%超、10wt%超、9.75wt%超、9.50wt%超、9.25wt%超、9wt%超、8.75wt%超、8.50wt%超、8.25wt%超、8wt%超、7.75wt%超、7.50wt%超、7.25wt%超、7wt%超、6.75wt%超、6.50wt%超、6.25wt%超、6wt%超、5.75wt%超、5.50wt%超、5.25wt%超、5wt%超、4.75wt%超、4.50wt%超、4.25wt%超、4wt%超、3.75wt%超、3.50wt%超、3.25wt%超、3wt%超、2.75wt%超、2.50wt%超、2.25wt%超、2wt%超、1.75wt%超、1.50wt%超、1.25wt%超、1wt%超、0.5wt%超、0.4wt%超、0.3wt%超、0.2wt%超、0.1wt%超、0.09wt%超、0.08wt%超、0.07wt%超、0.06wt%超、0.05wt%超、0.04wt%超、0.03wt%超、0.02wt%超、0.01wt%超、0.009wt%超、0.008wt%超、0.007wt%超、0.006wt%超、0.005wt%超、0.004wt%超、0.003wt%超、0.002wt%超、又は0.001wt%超。
【0216】
一実施形態では、サンスクリーンは、5、10、15、20、25、30、35、40、45、又は50のサンプロテクションファクターを有する。一実施形態では、サンスクリーンは、5〜10、10〜15、15〜20、20〜25、25〜30、30〜35、35〜40、40〜45、又は45〜50のサンプロテクションファクターを有する。一実施形態では、サンスクリーンは、5超、10超、15超、20超、25超、30超、35超、40超、45超、又は50超のサンプロテクションファクターを有する。一実施形態では、サンスクリーンは、5未満、10未満、15未満、20未満、25未満、30未満、35未満、40未満、45未満、又は50未満のサンプロテクションファクターを有する。
【0217】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:約50wt%、約45wt%、約40wt%、約35wt%、約30wt%、約25wt%、約20wt%、約19.75wt%、約19.50wt%、約19.25wt%、約19wt%、約18.75wt%、約18.50wt%、約18.25wt%、約18wt%、約17.75wt%、約17.50wt%、約17.25wt%、約17wt%、約16.75wt%、約16.50wt%、約16.25wt%、約16wt%、約15.75wt%、約15.50wt%、約15.25wt%、約15wt%、約14.75wt%、約14.50wt%、約14.25wt%、約14wt%、約13.75wt%、約13.50wt%、約13.25wt%、約13wt%、約12.75wt%、約12.50wt%、約12.25wt%、約12wt%、約11.75wt%、約11.50wt%、約11.25wt%、約11wt%、約10.75wt%、約10.50wt%、約10.25wt%、約10wt%、約9.75wt%、約9.50wt%、約9.25wt%、約9wt%、約8.75wt%、約8.50wt%、約8.25wt%、約8wt%、約7.75wt%、約7.50wt%、約7.25wt%、約7wt%、約6.75wt%、約6.50wt%、約6.25wt%、約6wt%、約5.75wt%、約5.50wt%、約5.25wt%、約5wt%、約4.75wt%、約4.50wt%、約4.25wt%、約4wt%、約3.75wt%、約3.50wt%、約3.25wt%、約3wt%、約2.75wt%、約2.50wt%、約2.25wt%、約2wt%、約1.75wt%、約1.50wt%、約1.25wt%、約1wt%、約0.5wt%、約0.4wt%、約0.3wt%、約0.2wt%、約0.1wt%、約0.09wt%、約0.08wt%、約0.07wt%、約0.06wt%、約0.05wt%、約0.04wt%、約0.03wt%、約0.02wt%、約0.01wt%、約0.009wt%、約0.008wt%、約0.007wt%、約0.006wt%、約0.005wt%、約0.004wt%、約0.003wt%、約0.002wt%、又は約0.001wt%。
【0218】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:約1wt%〜約50wt%、約2wt%〜約40wt%、約3wt%〜約30wt%、約4wt%〜約20wt%、約5wt%〜約15wt%、約6wt%〜約10wt%、約7wt%〜約9wt%、約10wt%〜約50wt%、約15wt%〜約45wt%、約20wt%〜約40wt%、約25wt%〜約35wt%、又は約25wt%〜約30wt%。
【0219】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:約0.001wt%〜約5wt%、約5wt%〜約10wt%、約10wt%〜約15wt%、約15wt%〜約20wt%、約20wt%〜約25wt%、約25wt%〜約30wt%、約30wt%〜約35wt%、約35wt%〜約40wt%、約40wt%〜約45wt%、又は約45wt%〜約50wt%。
【0220】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:約0.001wt%〜約1wt%、約1wt%〜約2wt%、約2wt%〜約3wt%、約3wt%〜約4wt%、約4wt%〜約5wt%、約5wt%〜約6wt%、約6wt%〜約7wt%、約7wt%〜約8wt%、約8wt%〜約9wt%、約9wt%〜約10wt%、約10wt%〜約11wt%、約11wt%〜約12wt%、約12wt%〜約13wt%、約13wt%〜約14wt%、約14wt%〜約15wt%、約15wt%〜約16wt%、約16wt%〜約17wt%、約17wt%〜約18wt%、約18wt%〜約19wt%、約19wt%〜約20wt%、約20wt%〜約21wt%、約21wt%〜約22wt%、約22wt%〜約23wt%、約23wt%〜約24wt%、約24wt%〜約25wt%、約25wt%〜約26wt%、約26wt%〜約27wt%、約27wt%〜約28wt%、約28wt%〜約29wt%、約29wt%〜約30wt%、約30wt%〜約31wt%、約31wt%〜約32wt%、約32wt%〜約33wt%、約33wt%〜約34wt%、約34wt%〜約35wt%、約35wt%〜約36wt%、約36wt%〜約37wt%、約37wt%〜約38wt%、約38wt%〜約39wt%、約39wt%〜約40wt%、約40wt%〜約41wt%、約41wt%〜約42wt%、約42wt%〜約43wt%、約43wt%〜約44wt%、約44wt%〜約45wt%、約45wt%〜約46wt%、約46wt%〜約47wt%、約47wt%〜約48wt%、約48wt%〜約49wt%、又は約49wt%〜約50wt%。
【0221】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、25wt%、20wt%、19.75wt%、19.50wt%、19.25wt%、19wt%、18.75wt%、18.50wt%、18.25wt%、18wt%、17.75wt%、17.50wt%、17.25wt%、17wt%、16.75wt%、16.50wt%、16.25wt%、16wt%、15.75wt%、15.50wt%、15.25wt%、15wt%、14.75wt%、14.50wt%、14.25wt%、14wt%、13.75wt%、13.50wt%、13.25wt%、13wt%、12.75wt%、12.50wt%、12.25wt%、12wt%、11.75wt%、11.50wt%、11.25wt%、11wt%、10.75wt%、10.50wt%、10.25wt%、10wt%、9.75wt%、9.50wt%、9.25wt%、9wt%、8.75wt%、8.50wt%、8.25wt%、8wt%、7.75wt%、7.50wt%、7.25wt%、7wt%、6.75wt%、6.50wt%、6.25wt%、6wt%、5.75wt%、5.50wt%、5.25wt%、5wt%、4.75wt%、4.50wt%、4.25wt%、4wt%、3.75wt%、3.50wt%、3.25wt%、3wt%、2.75wt%、2.50wt%、2.25wt%、2wt%、1.75wt%、1.50wt%、1.25wt%、1wt%、0.5wt%、0.4wt%、0.3wt%、0.2wt%、0.1wt%、0.09wt%、0.08wt%、0.07wt%、0.06wt%、0.05wt%、0.04wt%、0.03wt%、0.02wt%、0.01wt%、0.009wt%、0.008wt%、0.007wt%、0.006wt%、0.005wt%、0.004wt%、0.003wt%、0.002wt%、又は0.001wt%。
【0222】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:1wt%〜50wt%、2wt%〜40wt%、3wt%〜30wt%、4wt%〜20wt%、5wt%〜15wt%、6wt%〜10wt%、7wt%〜9wt%、10wt%〜50wt%、15wt%〜45wt%、20wt%〜40wt%、25wt%〜35wt%、又は30wt%〜35wt%。
【0223】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:0.001wt%〜5wt%、5wt%〜10wt%、10wt%〜15wt%、15wt%〜20wt%、20wt%〜25wt%、25wt%〜30wt%、30wt%〜35wt%、35wt%〜40wt%、40wt%〜45wt%、又は45wt%〜50wt%。
【0224】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:0.001wt%〜1wt%、1wt%〜2wt%、2wt%〜3wt%、3wt%〜4wt%、4wt%〜5wt%、5wt%〜6wt%、6wt%〜7wt%、7wt%〜8wt%、8wt%〜9wt%、9wt%〜10wt%、10wt%〜11wt%、11wt%〜12wt%、12wt%〜13wt%、13wt%〜14wt%、14wt%〜15wt%、15wt%〜16wt%、16wt%〜17wt%、17wt%〜18wt%、18wt%〜19wt%、19wt%〜20wt%、20wt%〜21wt%、21wt%〜22wt%、22wt%〜23wt%、23wt%〜24wt%、24wt%〜25wt%、25wt%〜26wt%、26wt%〜27wt%、27wt%〜28wt%、28wt%〜29wt%、29wt%〜30wt%、30wt%〜31wt%、31wt%〜32wt%、32wt%〜33wt%、33wt%〜34wt%、34wt%〜35wt%、35wt%〜36wt%、36wt%〜37wt%、37wt%〜38wt%、38wt%〜39wt%、39wt%〜40wt%、40wt%〜41wt%、41wt%〜42wt%、42wt%〜43wt%、43wt%〜44wt%、44wt%〜45wt%、45wt%〜46wt%、46wt%〜47wt%、47wt%〜48wt%、48wt%〜49wt%、又は49wt%〜50wt%。
【0225】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:50wt%未満、40wt%未満、30wt%未満、20wt%未満、19.75wt%未満、19.50wt%未満、19.25wt%未満、19wt%未満、18.75wt%未満、18.50wt%未満、18.25wt%未満、18wt%未満、17.75wt%未満、17.50wt%未満、17.25wt%未満、17wt%未満、16.75wt%未満、16.50wt%未満、16.25wt%未満、16wt%未満、15.75wt%未満、15.50wt%未満、15.25wt%未満、15wt%未満、14.75wt%未満、14.50wt%未満、14.25wt%未満、14wt%未満、13.75wt%未満、13.50wt%未満、13.25wt%未満、13wt%未満、12.75wt%未満、12.50wt%未満、12.25wt%未満、12wt%未満、11.75wt%未満、11.50wt%未満、11.25wt%未満、11wt%未満、10.75wt%未満、10.50wt%未満、10.25wt%未満、10wt%未満、9.75wt%未満、9.50wt%未満、9.25wt%未満、9wt%未満、8.75wt%未満、8.50wt%未満、8.25wt%未満、8wt%未満、7.75wt%未満、7.50wt%未満、7.25wt%未満、7wt%未満、6.75wt%未満、6.50wt%未満、6.25wt%未満、6wt%未満、5.75wt%未満、5.50wt%未満、5.25wt%未満、5wt%未満、4.75wt%未満、4.50wt%未満、4.25wt%未満、4wt%未満、3.75wt%未満、3.50wt%未満、3.25wt%未満、3wt%未満、2.75wt%未満、2.50wt%未満、2.25wt%未満、2wt%未満、1.75wt%未満、1.50wt%未満、1.25wt%未満、1wt%未満、0.5wt%未満、0.4wt%未満、0.3wt%未満、0.2wt%未満、0.1wt%未満、0.09wt%未満、0.08wt%未満、0.07wt%未満、0.06wt%未満、0.05wt%未満、0.04wt%未満、0.03wt%未満、0.02wt%未満、0.01wt%未満、0.009wt%未満、0.008wt%未満、0.007wt%未満、0.006wt%未満、0.005wt%未満、0.004wt%未満、0.003wt%未満、0.002wt%未満、又は0.001wt%未満。
【0226】
湿潤組成物は、以下の量のサンブロックを更に含む:45wt%超、40wt%超、30wt%超、20wt%超、19.75wt%超、19.50wt%超、19.25wt%超、19wt%超、18.75wt%超、18.50wt%超、18.25wt%超、18wt%超、17.75wt%超、17.50wt%超、17.25wt%超、17wt%超、16.75wt%超、16.50wt%超、16.25wt%超、16wt%超、15.75wt%超、15.50wt%超、15.25wt%超、15wt%超、14.75wt%超、14.50wt%超、14.25wt%超、14wt%超、13.75wt%超、13.50wt%超、13.25wt%超、13wt%超、12.75wt%超、12.50wt%超、12.25wt%超、12wt%超、11.75wt%超、11.50wt%超、11.25wt%超、11wt%超、10.75wt%超、10.50wt%超、10.25wt%超、10wt%超、9.75wt%超、9.50wt%超、9.25wt%超、9wt%超、8.75wt%超、8.50wt%超、8.25wt%超、8wt%超、7.75wt%超、7.50wt%超、7.25wt%超、7wt%超、6.75wt%超、6.50wt%超、6.25wt%超、6wt%超、5.75wt%超、5.50wt%超、5.25wt%超、5wt%超、4.75wt%超、4.50wt%超、4.25wt%超、4wt%超、3.75wt%超、3.50wt%超、3.25wt%超、3wt%超、2.75wt%超、2.50wt%超、2.25wt%超、2wt%超、1.75wt%超、1.50wt%超、1.25wt%超、1wt%超、0.5wt%超、0.4wt%超、0.3wt%超、0.2wt%超、0.1wt%超、0.09wt%超、0.08wt%超、0.07wt%超、0.06wt%超、0.05wt%超、0.04wt%超、0.03wt%超、0.02wt%超、0.01wt%超、0.009wt%超、0.008wt%超、0.007wt%超、0.006wt%超、0.005wt%超、0.004wt%超、0.003wt%超、0.002wt%超、又は0.001wt%超。
【0227】
一実施形態では、サンブロックは、5、10、15、20、25、30、35、40、45、又は50のサンプロテクションファクターを有する。一実施形態では、サンブロックは、5〜10、10〜15、15〜20、20〜25、25〜30、30〜35、35〜40、40〜45、又は45〜50のサンプロテクションファクターを有する。一実施形態では、サンブロックは、5超、10超、15超、20超、25超、30超、35超、40超、45超、又は50超のサンプロテクションファクターを有する。一実施形態では、サンブロックは、5未満、10未満、15未満、20未満、25未満、30未満、35未満、40未満、45未満、又は50未満のサンプロテクションファクターを有する。
【0228】
サンプロテクションファクターは、当業者に知られている無次元量である。サンプロテクションファクター又はサンプロテクションレーティングは、肌に到達する紫外線の割合の程度である。例えば、サンプロテクションファクター10は、日焼けを引き起こす紫外線の10分の1が肌に到達するので、30分後に日焼けをする人は、代わりに300分後に日焼けをすることを許す。一実施形態では、前記サンスクリーン又はサンブロックによってブロックされる紫外線は、約320〜400nmの波長範囲を有する紫外線タイプA(UV−A)放射、約320〜290nmの波長範囲を有する紫外線タイプB(UV−B)放射、又は約290〜100nmの波長範囲を有する紫外線タイプC(UV−C)放射であることができる。
【0229】
一実施形態では、本発明は、UV−A、UV−B、及び/又はUV−C放射を吸収する有機分子、UV−A、UV−B、及び/又はUV−C放射を散乱させる無機粒子、及び/又はUV−A、UV−B、及び/又はUV−C放射を吸収し、且つ散乱させる有機粒子を含む、サンスクリーン及びサンブロック化合物を含む組成物を含む。一実施形態では、サンスクリーン及びサンブロック化合物は、アミロキセート(イソペンチル−4−メトキシシンナメート)、パラ−アミノ安息香酸、ベンゾフェノン−9(ナトリウムジヒドロキシジメトキシジスルホベンゾフェノン)、パジメートO(オクチルジメチルパラ−アミノ安息香酸)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、シノキセート、ジオキシベンゾン、オキシベンゾン、ホモサレート、アントラニル酸メンチル、4−メチルベンジリデンカンファー、メキソリルXL(ドロメトリゾールトリシロキサン)、ネオヘリオパンAP(二ナトリウムフェニルジベンズイミダゾールテトラスルフォネート)、オクトクリレン、オクチルメトキシシンナメート、オクチルサリシレート、スルイソベンゾン、チノソーブM(ビスオクトリゾール、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)、チノソーブS(ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン)、チノソーブ(Tinsorb)A2B(トリス−ビフェニルトリアジン)、トロラミンサリシレート、アボベンゾン、エカムシュール(ecamsule)、二酸化チタン、ユビナールT150(オクチルトリアゾン)、ユビナールAプラス(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート)、パルソールSLX(ジメチコ−ジエチルベンザルマロネート)、及び酸化亜鉛を含む。
クレンザー
【0230】
本発明は、クレンザーであることができる組成物を含むことができる。例えば、本発明のクレンザーは、ステアリン酸クレンザー(ステアリン酸を含むことができる)、ラウリン酸クレンザー(ラウリン酸を含むことができる)、及びクレンザーの組合せを含むことができる。本発明のクレンザーは、1つ以上のクレンジング剤を含むことができる。クレンジング剤は、ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、及びオリーブ油など、本明細書中に記載される脂肪酸を含む。追加のクレンジング剤は、非イオン性界面活性剤、セッケン(例えば、NaOH及び/又はKOHなどの腐食剤と組み合わせた、本明細書中に記載されている油)、硫酸ラウリルナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、パルミチン酸、及びラウレス硫酸アンモニウムの1つ以上を含むことができる。
【0231】
湿潤剤組成物の調製
【0232】
一実施形態では、本開示の組成物を調製する方法の間の抽出温度は、84℃超である。一実施形態では、本開示の組成物を調製する方法の間の抽出温度は、100℃未満である。一実施形態では、本開示の組成物を調製する方法の間の抽出温度は、84℃〜100℃である。一実施形態では、本開示の組成物を調製する方法の間の抽出温度は、84℃〜94℃である。一実施形態では、本開示の組成物を調製する方法の間の抽出温度は、94℃〜100℃である。
【0233】
図1は、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片(SPF)を作製するための種々の実施形態を示すフローチャートである。例示したステップのすべてが、必ずしも、本開示のすべての絹溶液を加工するために必要とされるわけではないことを理解すべきである。図1、ステップAに例示したように、繭(熱処理されているか又は熱処理されていない)、絹繊維、絹粉末又はクモ絹を、絹供給源として使用することができる。
【0234】
ボンビクス・モリからの未加工の絹繭から出発した場合、その繭を切断して小片、例えばほぼ均等なサイズのピースにすることができる(ステップB1)。次いで、未加工の絹を抽出し、濯いでセリシンを除去する(ステップC1a)。これによって、セリシンを実質的に含まない未加工の絹が得られる。一実施形態では、水を84℃〜100℃の温度(理想的には沸点)に加熱し、次いでNaCO(炭酸ナトリウム)を沸騰水に加えて、NaCOを完全に溶解させる。未加工の絹を沸騰水/NaCO(100℃)に加え、約15〜90分間浸漬させ、より長期の時間沸騰させることによって、より小さい絹タンパク質断片がもたらされる。一実施形態では、水の体積は約0.4×未加工の絹重量に等しく、NaCOの体積は約0.848×未加工の絹重量に等しい。一実施形態では、水の体積は0.1×未加工の絹重量に等しく、NaCOの体積は2.12g/Lで維持される。これを図62A及び図62Bに示す:26〜31パーセントの全般的な絹質量損失(y軸)によって実証されるように、絹質量(x軸)を、同じ体積の抽出溶液(すなわち、同じ体積の水及び濃度のNaCO)中で変動させ、セリシン除去(セリシンを実質的に含まない)を遂行した。続いて、水に溶解したNaCO溶液を排出させ、過剰の水/NaCOを、絹フィブロイン繊維から除去する(例えば、手動によるか、機械を使用した脱水サイクルなどによってフィブロイン抽出物をリングアウトする(ring out))。得られる絹フィブロイン抽出物を、一般に約40℃〜約80℃の温度範囲で、水の体積を少なくとも1回変えて(必要な回数だけ繰り返す)、温水〜熱水で濯いで、吸着したセリシン又は汚染物質を除去する。得られる絹フィブロイン抽出物は、実質的にセリシンが欠乏した絹フィブロインである。一実施形態では、得られる絹フィブロイン抽出物を、約60℃の温度で、水で濯ぐ。一実施形態では、各サイクルのための濯ぎ水の体積は、0.1L〜0.2L×未加工の絹重量に等しい。濯ぎ効果を最大にするために、濯ぎ水を掻き混ぜる、回転させる又は循環させると有利であり得る。濯いだ後、過剰の水を、抽出された絹フィブロイン繊維から除去する(例えば、手動によるか、機械を使用してフィブロイン抽出物をリングアウトする)。或いは、圧力、温度若しくは他の試薬又はその組合せなどの当業者に公知の方法を、セリシン抽出のために使用することができる。或いは、絹糸腺(100%セリシンフリーの絹タンパク質)を、カイコ(worm)から直接除去することができる。これは、タンパク質構造の変更なしで、セリシンを含まない液体絹タンパク質をもたらすことになる。
【0235】
次いで、抽出されたフィブロイン繊維を完全に乾燥させる。図3は、ドライ抽出された絹フィブロインを示す写真である。乾燥したら、抽出された絹フィブロインを、周囲〜沸騰温度で、絹フィブロインに加えられた溶媒を使用して溶解させる(ステップC1b)。一実施形態では、溶媒は、臭化リチウム(LiBr)の溶液である(LiBrについての沸点(boiling)は140℃である)。或いは、抽出されたフィブロイン繊維を乾燥させず、湿った状態で溶媒に入れる;次いで溶媒濃度を変動させて、乾燥した絹を溶媒に加えたのと同じような濃度を達成することができる。LiBr溶媒の最終濃度は、0.1M〜9.3Mの範囲であってよい。図63は、異なる濃度の臭化リチウム(LiBr)並びに異なる抽出及び溶解のサイズから溶解させた、絹の分子量をまとめた表である。抽出されたフィブロイン繊維の完全な溶解は、溶解させる溶媒の濃度と一緒に、処理時間及び温度を変動させることによって達成することができる。これらに限定されないが、ホスフェートリン酸(phosphate phosphoric acid)、硝酸カルシウム、塩化カルシウム溶液又は他の無機塩の濃厚水溶液を含む他の溶媒を使用することができる。完全な溶解を確実にするために、絹繊維を、予め加熱されている溶媒溶液中に十分浸漬させ、次いで、約60℃〜約140℃の範囲の温度で1〜168hr維持すべきである。一実施形態では、絹繊維を、溶媒溶液中に十分浸漬させ、次いで、約100℃の温度で約1時間、乾燥オーブン中に入れるべきである。
【0236】
絹フィブロイン抽出物をLiBr溶液に加える(又はその逆の)温度は、フィブロインを完全に溶解させるのに必要な時間、並びに得られる最終SPF混合物溶液の分子量及び多分散性に影響を及ぼす。一実施形態では、絹溶媒溶液濃度は20%w/v以下である。更に、様々な温度及び濃度で溶解を容易にするために、導入又は溶解の間に撹拌を用いることができる。LiBr溶液の温度は、作製される絹タンパク質断片混合物の分子量及び多分散性の制御を提供することになる。一実施形態では、より高い温度は、絹をより迅速に溶解させ、絹溶液の高いプロセススケールアップ可能性及び大量生産をもたらすことになる。一実施形態では、80℃〜140℃の温度に加熱されたLiBr溶液を使用すると、完全な溶解を達成するためにオーブン中で必要とされる時間が減少する。60℃又はそれ以上で溶解溶媒の時間及び温度を変動させると、元の分子量の天然絹フィブロインタンパク質から形成されるSPF混合物溶液のMW及び多分散性を変化させ、制御することになる。
【0237】
或いは、抽出をバイパスして、繭全体を、LiBrなどの溶媒中に直接入れることができる(ステップB2)。これは、カラム分離及び/又はクロマトグラフィー、イオン交換、塩及び/又はpHでの化学沈殿、及び/又は酵素消化及び濾過又は抽出などの、疎水性及び親水性のタンパク質を分離するために当業界で公知の方法(すべての方法は、標準的なタンパク質分離法のための一般的な例であり、これらに限定されない)を使用する、絹及び溶媒溶液からのカイコ粒子の後続する濾過及びセリシン除去を必要とする(ステップC2)。カイコが除去されている非熱処理繭を、代替的に、抽出をバイパスして、LiBrなどの溶媒中に直接入れることができる。上記の方法は、セリシン分離のために使用することができ、これは、非熱処理繭が、大幅に少ないカイコの残骸を含有するという利点を有する。
【0238】
透析は、その溶液を、ある体積の水に対して透析させることによって、得られる溶解したフィブロインタンパク質断片溶液から、溶解溶媒を除去する(ステップE1)ために使用することができる。透析の前の予備濾過は、絹及びLiBr溶液から、残骸(すなわち、カイコの残り)を除去する(ステップD)助けとなる。一例では、透析及び望むなら可能性のある濃縮の前に、0.1%〜1.0%絹−LiBr溶液を濾過するために、3μm又は5μmのフィルターを200〜300mL/minの流量で使用する。上述したような、本明細書で開示する方法は、特に、スケールアップ可能なプロセス法をもたらすことを考慮した場合、濾過及び下流での透析が容易になるように、濃度を、9.3M LiBrから、0.1M〜9.3Mの範囲に低下させるために時間及び/又は温度を使用することである。或いは、追加的な時間又は温度を用いることなく、9.3M LiBr−絹タンパク質断片溶液を、水で希釈して残骸濾過及び透析を容易にすることができる。所望の時間及び温度の濾過での溶解の結果は、公知のMW及び多分散性の半透明粒子フリーの室温での保管安定性のある(shelf−stable)絹タンパク質断片LiBr溶液である。溶媒が除去されるまで、透析水を定期的に変える(例えば、1時間、4時間後に水を変え、次いで12時間毎に合計6回水を変える)ことが有利である。水体積変更の総数は、絹タンパク質溶解及び断片化のために使用される溶媒の得られる濃度をもとにして、変動させることができる。透析後、最終絹溶液を更に濾過して、残留する残骸(すなわち、カイコの残り)を除去することができる。
【0239】
或いは、生体分子の分離及び精製のための迅速で効率的な方法である接線流濾過(TFF)を、得られる溶解フィブロイン溶液から溶媒を除去する(ステップE2)のに使用することができる。TFFは、非常に純粋な絹タンパク質断片水溶液を提供し、制御された繰り返し可能な仕方で、大容積の溶液をもたらすためのプロセスのスケールアップ可能性を可能にする。TFFの前に、絹及びLiBrの溶液を希釈することができる(水か又はLiBrの中で20%〜0.1%絹へ)。TFF処理の前での上述したような予備濾過は、フィルター効率を維持することができ、残骸粒子の存在の結果としての、フィルターの表面上での絹ゲル境界層の発生を潜在的に回避させる。TFFの前の予備濾過はまた、得られる水だけの溶液の自然発生的又は長期的なゲル化を引き起こす可能性のある、絹及びLiBr溶液から残留する残骸(すなわち、カイコの残り)を除去する(ステップD)助けにもなる。再循環させるか又はワンパス(single pass)のTFFは、0.1%絹〜30.0%絹(より好ましくは0.1%〜6.0%絹)の範囲の水−絹タンパク質断片溶液を作製するために使用することができる。溶液中での絹タンパク質断片混合物の所望の濃度、分子量及び多分散性にもとづいて、異なるカットオフサイズのTFF膜を必要とする可能性がある。1〜100kDaの範囲の膜は、例えば、抽出煮沸時間の長さ、又は溶解溶媒(例えば、LiBr)中での時間及び温度を変動させることによって作製される分子量絹溶液を変動させるのに必要である可能性がある。一実施形態では、TFF5又は10kDaの膜は、絹タンパク質断片混合溶液を精製し、最終的な所望の絹と水の比をもたらすために使用される。その上に、TFFワンパス、TFF、及び流下膜式蒸発器などの当業界で公知の他の方法を、溶解溶媒(例えば、LiBr)の除去に続いて、溶液を濃縮するために使用することができる(0.1%〜30%絹の範囲の所望濃度が得られる)。これは、水ベースの溶液を作製するために当業界で公知の標準的なHFIP濃度法の代替法として使用することができる。より大きい細孔膜を、小さい絹タンパク質断片を濾別し、よりタイトな多分散性の値をもつ及び/又はもたないより高分子量の絹の溶液を作製するために利用することもできる。図61は、本開示の絹タンパク質溶液の幾つかの実施形態について分子量をまとめた表である。絹タンパク質溶液プロセシング条件は以下の通りであった:100℃抽出を20min、室温濯ぎ、60℃オーブン中LiBrで4〜6時間。水溶性フィルムについてのTFFプロセシング条件は以下の通りであった:100℃抽出を60min、60℃濯ぎ、100℃LiBr、100℃オーブン中で60min。図67〜78は、抽出時間、LiBr溶解条件及びTFFプロセシングの操作、並びに得られた例示の分子量及び多分散性を更に示す。これらの例は、限定するものではなく、特定の分子量絹断片溶液についてのパラメーターを指定する可能性を実証しようとするものである。
【0240】
LiBr及びNaCO検出のためのアッセイは、蒸発光散乱検出器(ELSD)を備えたHPLCシステムを使用して実施した。計算は、濃度に対してプロットされた被分析物についての得られたピーク面積の線形回帰によって実施した。本開示の幾つかの処方物のうちの2つ以上のサンプルを、サンプル調製及び分析のために使用した。一般に、異なる処方物の4つのサンプルを、10mL容量フラスコ中に直接量り込んだ。サンプルを5mLの20mMギ酸アンモニウム(pH3.0)中に懸濁させ、フィルムから被分析物を抽出するために時々振とうさせながら2〜8℃で2時間保持した。2時間後、溶液を20mMギ酸アンモニウム(pH3.0)で希釈した。炭酸ナトリウム及び臭化リチウムを推定するために、容量フラスコからのサンプル溶液を、HPLCバイアルに移し、HPLC−ELSDシステムに注入した。
【0241】
絹タンパク質処方物中のNaCO及びLiBrを定量化するために開発された分析手法は、10〜165μg/mLの範囲で線形であることが分かった。注入精度のRSDは、それぞれ炭酸ナトリウム及び臭化リチウムについて、面積では2%及び1%であり、保持時間では0.38%及び0.19%であった。この分析手法は、絹タンパク質処方物中の炭酸ナトリウム及び臭化リチウムの定量的決定に適用することができる。
【0242】
図4に示したように、最終絹タンパク質断片溶液は、LiBr及びNaCOを含む、PPMから検出不可能なレベルの、粒子状の残骸及び/又は工程汚染物質を含む、純粋な絹タンパク質断片及び水である。図55及び図58は、本開示の溶液中のLiBr及びNaCO濃度をまとめた表である。図55において、プロセシング条件は、100℃抽出60min、60℃濯ぎ、100℃オーブン中の100℃LiBrで60minを含む。圧力差及びダイアフィルトレーションの体積数を含むTFF条件は変動させた。図58において、プロセシング条件は100℃煮沸60min、60℃濯ぎ、60℃オーブン中LiBrで4〜6時間を含んだ。一実施形態では、本開示のSPF組成物は、タンパク質の結晶性のため、水溶液中に可溶性ではない。一実施形態では、本開示のSPF組成物は、水溶液に可溶性である。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、約2/3の結晶性部分及び約1/3の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、約半分の結晶性部分及び約半分の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、99%の結晶性部分及び1%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、95%の結晶性部分及び5%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、90%の結晶性部分及び10%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、85%の結晶性部分及び15%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、80%の結晶性部分及び20%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、75%の結晶性部分及び25%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、70%の結晶性部分及び30%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、65%の結晶性部分及び35%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、60%の結晶性部分及び40%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、50%の結晶性部分及び50%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、40%の結晶性部分及び60%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、35%の結晶性部分及び65%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、30%の結晶性部分及び70%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、25%の結晶性部分及び75%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、20%の結晶性部分及び80%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、15%の結晶性部分及び85%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、10%の結晶性部分及び90%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、5%の結晶性部分及び90%の非晶質領域を含む。一実施形態では、本開示の組成物のSPFは、1%の結晶性部分及び99%の非晶質領域を含む。
【0243】
本開示のSPF組成物の独特の特徴は、貯蔵条件、絹のパーセント並びに出荷の数及び出荷条件に応じた10日間〜3年間の保管安定性である(水溶液中で貯蔵した場合、それらは、徐々に又は自然発生的にゲル化することはなく、断片の凝集はなく、したがって、経時的な分子量の増大はない)。更にpHを変化させて、絹の早過ぎる折り畳み(folding)及び凝集を防止することによって、保管寿命を延長させることができ且つ/又はシッピング条件を支援することができる。一実施形態では、本開示のSPF溶液組成物は、室温(RT)で、最大で2週間の保管安定性を有する。一実施形態では、本開示のSPF溶液組成物は、RTで、最大で4週間の保管安定性を有する。一実施形態では、本開示のSPF溶液組成物は、RTで、最大で6週間の保管安定性を有する。一実施形態では、本開示のSPF溶液組成物は、RTで、最大で8週間の保管安定性を有する。一実施形態では、本開示のSPF溶液組成物は、RTで、最大で10週間の保管安定性を有する。一実施形態では、本開示のSPF溶液組成物は、RTで、最大で12週間の保管安定性を有する。一実施形態では、本開示のSPF溶液組成物は、RTで、約4週間〜約52週間の範囲の保管安定性を有する。以下の表1は、本開示のSPF組成物の実施形態についての保管安定性テスト結果を示す。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
ビタミン(例えば、ビタミンC、ビタミンB、又はビタミンA)などの公知の添加剤を、本開示のSPF組成物に添加して、室温(RT)で10日間〜3年間安定なゲルを作製することができる。両方の例である、SPF組成物と、同じもので添加剤を含む物を、貯蔵及び出荷条件に応じて10日間〜10年間の範囲で貯蔵管理を向上させるために、凍結乾燥することができる。凍結乾燥された絹粉末は、医療、消費者及びエレクトロニクス市場における原材料として使用することもできる。更に、凍結乾燥された絹粉末を、貯蔵の後に、水、HFIP又は有機溶液に再懸濁させて、最初に作製されたものより高い濃度の溶液を含む、様々な濃度の絹溶液を作製することができる。別の実施形態では、絹フィブロインベースのタンパク質断片を、rototherm蒸発器、又は質量で10%未満の水を含有する乾燥タンパク質形態を作製するための当業界で公知の他の方法を使用して乾燥する。
【0245】
絹断片水溶液か、又は凍結乾燥された絹タンパク質断片混合物を、これらに限定されないが、濾過、加熱、放射線又はeビームなどの当業界で標準的な方法にしたがって殺菌することができる。より短いそのタンパク質ポリマー長のため、絹タンパク質断片混合物は、当業界で記されている無変化の絹タンパク質溶液よりよく殺菌に耐えられると期待される。更に、本明細書で説明するSPF混合物から作製された絹物品を、用途に応じて殺菌することができる。例えば、開放創/切開での医療用途で使用される分子をロードされた絹フィルムは、放射線又はeビームによるなどの標準的な方法で殺菌することができる。
【0246】
図2は、抽出及び溶解ステップの際に、本開示の絹タンパク質断片溶液を作製する工程の間に改変することができる種々のパラメーターを示すフローチャートである。選択方法のパラメーターは、目的とする用途、例えば分子量及び多分散性に応じて明確な最終溶液の特徴を達成するように変更することができる。例示したステップのすべてが、必ずしも、本開示のすべての絹溶液を加工するために必要とされるわけではないことを理解すべきである。
【0247】
一実施形態では、本開示の絹タンパク質断片溶液を作製するための工程は、ボンビクス・モリカイコから絹繭のピースを形成させるステップと、水及びNaCOの溶液中、約100℃で約60分間、そのピースを抽出するステップと(ここで、水の体積は約0.4×未加工の絹重量と等しく、NaCOの量は約0.848×絹フィブロイン抽出物を形成させるためのピース量である);濯ぎ水の体積で、1濯ぎ当たり約60℃で約20分間、絹フィブロイン抽出物を3回濯ぐステップと(各サイクルについての濯ぎ水は約0.2L×ピース重量に等しい);過剰の水を、絹フィブロイン抽出物から除去するステップと、絹フィブロイン抽出物を乾燥するステップと、乾燥絹フィブロイン抽出物をLiBr溶液に溶解するステップと(LiBr溶液を最初に約100℃に加熱して絹及びLiBr溶液を作製し、これを維持する);絹及びLiBr溶液を、乾燥オーブン中に約100℃で約60分間置いて完全な溶解、並びに所望の分子量及び多分散性を有する混合物への天然の絹タンパク質構造のさらなる断片化を達成するステップと、その溶液を濾過してカイコから残留する残骸を除去するステップと、その溶液を水で希釈して1%絹溶液を得るステップと、接線流濾過(TFF)を使用してその溶液から溶媒を除去するステップとを含む。一実施形態では、絹溶液を精製するために10kDaの膜を利用し、最終的な所望の絹と水の比をもたらす。次いで、TFFを使用して、純粋な絹溶液を、水に対して2%の濃度の絹に更に濃縮することができる。
【0248】
未加工の繭から透析までの各工程ステップは、製造における効率を高めるために、スケールアップ可能である。全部の繭が、現在、原料として購入されているが、予め清浄化された繭又は熱処理されていない繭も使用されている(カイコ除去によって微量の残骸が後に残る)。繭の切断及び清浄化はマニュアルのプロセスであるが、スケールアップ可能性のために、例えば、自動機械を、圧縮空気と組み合わせて使用してカイコ及び任意の微粒子を除去することによって、或いは、その繭をより小さいピースに切断するための切断ミルを使用することによって、このプロセスをより非労働集約的にすることができる。現在小さなバッチで実行されている抽出ステップは、そこで60℃〜100℃の温度が維持される、より大きな容器、例えば工業用洗浄機械中で遂行することができる。濯ぎステップを、マニュアルでの濯ぎサイクルを排除する工業用洗浄機械において遂行することもできる。LiBr溶液中への絹の溶解は、対流式オーブン以外の容器、例えば撹拌槽型反応器中で行うことができる。一連の水の変更によって絹を透析するステップはマニュアルであり、時間集中的なプロセスである。これは、特定のパラメーターを変更すること、例えば透析前に絹溶液を希釈することによって加速することができる。透析プロセスは、半自動装置、例えば接線流濾過システムを使用することによって、製造のためにスケールアップすることができる。
【0249】
抽出(すなわち、時間及び温度)、LiBr(すなわち、絹フィブロイン抽出物に加える又はその逆の場合のLiBr溶液の温度)及び溶解(すなわち、時間及び温度)パラメーターを変動させると、異なる粘度、均一性及び色を有する溶媒及び絹溶液がもたらされる(図5図32を参照されたい)。抽出のための温度を増大させること、抽出時間を延長すること、絹を溶解させる場合、出現時及び長期にわたって、より高い温度のLiBr溶液を使用すること、(例えば、ここで示すようなオーブン中、又は代替の熱源)の温度での時間を増大させることは、すべて、粘性がより低く、より均一な溶媒及び絹溶液をもたらす。ほとんどすべてのパラメーターは実行可能な絹溶液をもたらすが、4〜6時間より短い時間で完全な溶解を達成させるような方法が、プロセススケールアップ可能性のために好ましい。
【0250】
図5図10は、90℃30min、90℃60min、100℃30min及び100℃60minでテストした4つの異なる絹抽出の組合せの写真を示す。簡単に述べると、9.3MのLiBrを調製し、室温で少なくとも30分間保持した。5mLのLiBr溶液を1.25gの絹に加え、60℃オーブンに入れた。各セットからのサンプルを、4、6、8、12、24、168及び192時間で取り出した。残留しているサンプルの写真を取った。
【0251】
図11図23は、90℃30min、90℃60min、100℃30min及び100℃60minでテストした4つの異なる絹抽出の組合せの写真を示す。簡単に述べると、9.3MのLiBr溶液を、4つの温度:60℃、80℃、100℃又は沸点の1つの温度まで加熱した。5mLの高温LiBr溶液を1.25gの絹に加え、60℃オーブンに入れた。各セットからのサンプルを、1、4及び6時間で取り出した。残留しているサンプルの写真を取った。
【0252】
図24図32はテストした4つの異なる絹抽出の組合せの写真を示す:4つの異なる絹抽出の組合せは、90℃30min、90℃60min、100℃30min及び100℃60minを使用した。簡単に述べると、9.3MのLiBr溶液を、4つの温度:60℃、80℃、100℃又は沸点の1つの温度まで加熱した。5mLの高温LiBr溶液を1.25gの絹に加え、LiBrと同じ温度でオーブンに入れた。各セットからのサンプルを、1、4及び6時間で取り出した。1mLの各サンプルを7.5mLの9.3M LiBrに加え、粘度テストのために冷蔵した。残留しているサンプルの写真を取った。
【0253】
絹タンパク質断片の分子量は、抽出時間及び温度を含む抽出ステップの際に使用される特定のパラメーター;臭化リチウム中への絹の浸漬の時点でのLiBr温度、及びその溶液を特定の温度で維持する時間を含む溶解ステップの際に使用される特定のパラメーター;並びに濾過ステップの際に使用される特定のパラメーターにもとづいて制御することができる。開示する方法を用いて工程パラメーターを制御することによって、5kDa〜200kDa、より好ましくは10kDa〜80kDAの範囲の様々な異なる分子量で2.5以下の多分散性を有するSPF混合物溶液を作製することができる。異なる分子量を有する絹溶液を達成するために工程パラメーターを変更することによって、2.5以下の所望の多分散性を有するある範囲の断片混合物最終製品を、所望の性能要件にもとづいて、目的とすることができる。例えば、薬物を含有するより低い分子量絹フィルムは、より高い分子量フィルムと比較して、より速い放出速度を有しており、これは、消費者化粧品において、毎日の送達ビヒクルのためにより理想的なものにしている。更に、2.5超の多分散性を有するSPF混合物溶液を達成することができる。更に、異なる平均分子量及び多分散性を有する2つの溶液を混合して、組合せ溶液を作製することができる。或いは、カイコから直接取り出された液体絹糸腺(100%セリシンフリーの絹タンパク質)を、本開示のSPF混合物溶液のいずれかと併用することができる。純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片組成物の分子量は、屈折率検出器(RID)を備えた高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用して決定した。多分散性は、Cirrus GPCオンラインGPC/SECソフトウェアバージョン3.3(Agilent)を使用して計算した。
【0254】
未加工の絹繭を処理して絹溶液にする際にパラメーターを変動させた。これらのパラメーターを変動させると、得られる絹溶液のMWに影響を及ぼした。操作したパラメーターには、(i)抽出の時間及び温度、(ii)LiBrの温度、(iii)溶解オーブンの温度及び(iv)溶解時間が含まれる。分子量は、図64図80に示したように、質量分析計(spec)で決定した。
【0255】
抽出時間を変動させた効果を判定するために実験を実施した。図64図70はこれらの結果を示すグラフであり、表2〜表8にその結果をまとめる。以下がそのまとめである:
【0256】
− 30分間のセリシン抽出時間は、60分間のセリシン抽出時間より大きいMWをもたらした
【0257】
− MWは、オーブン中での時間とともに減少する
【0258】
− 140℃LiBr及びオーブンは、9500DaのMWより低い信頼区間のローエンドをもたらした
【0259】
− 1時間及び4時間の時点での30min抽出は絹を未消化であった
【0260】
− 1時間時点での30min抽出は、35,000Daという信頼区間のローエンドを有する有意に高い分子量をもたらした
【0261】
− 信頼区間のハイエンドに達したMWの範囲は18000〜216000Da(特定の上限値を有する溶液を提供するために重要である)であった
【0262】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
表3.100℃抽出温度、沸騰臭化リチウム(LiBr)及び60℃オーブン溶解、4hrの条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間(30min対60min)の効果。
【0264】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
表4.100℃抽出温度、60℃臭化リチウム(LiBr)及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間(30min対60min)の効果。
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
表7. 100℃抽出温度、100℃臭化リチウム(LiBr)及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間(30min対60min)の効果。
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
表8.100℃抽出温度、140℃臭化リチウム(LiBr)及び140℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出時間(30min対60min)の効果。
【0270】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
抽出温度を変動させた効果を判定するために実験を実施した。図71はこれらの結果を示すグラフであり、表9にその結果をまとめる。以下がそのまとめである:
【0272】
− 90℃でのセリシン抽出は、100℃でのセリシン抽出より高いMWをもたらした
【0273】
− 90℃と100℃はどちらも、オーブン中で経時的にMWを低下させることを示している
【0274】
表9.60min、抽出温度、100℃臭化リチウム(LiBr)及び100℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する抽出温度(90℃対100℃)の効果。
【0275】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
絹に添加する場合の臭化リチウム(LiBr)温度を変動させた効果を判定するために実験を実施した。図72図73はこれらの結果を示すグラフであり、表10〜表11にその結果をまとめる。以下がそのまとめである:
【0277】
− MW又は信頼区間に対する影響はなし(すべてのCI約10500〜6500Da)
【0278】
− 試験は、LiBrが添加され、溶解し始めると、室温でその質量の大部分が絹であるため、LiBr−絹溶解の温度は元のLiBr温度を下まわって急激に低下することを例示している
【0279】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
表11.30min、抽出時間、100℃抽出温度及び60℃オーブン溶解(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対する臭化リチウム(LiBr)温度の効果。
【0281】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
オーブン/溶解温度の効果を判定するために実験を実施した。図74図78はこれらの結果を示すグラフであり、表12〜表16にその結果をまとめる。以下がそのまとめである:
【0283】
− オーブン温度は、30min抽出した絹より、60min抽出した絹について、より効果が小さい。理論に拘泥するわけではないが、30min絹は、抽出の際の分解がより小さく、したがってオーブン温度は、より大きいMWに対してより大きい効果を有しており、絹の分解部分がより少ないと考えられる。
【0284】
− 60℃対140℃オーブンについて、30min抽出した絹は、より高いオーブン温度で、より低いMWの非常に有意の効果を示し、60min抽出した絹は、効果はあったがそれはずっと小さいものであった
【0285】
− 140℃オーブンは、約6000Daで信頼区間におけるローエンドをもたらした
【0286】
表12.100℃抽出温度、30min、抽出時間及び100℃臭化リチウム(LiBr)(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果。
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
表13.100℃抽出温度、60min、抽出時間及び100℃臭化リチウム(LiBr)(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果。
【0288】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0289】
表14.100℃抽出温度、60min、抽出時間及び140℃臭化リチウム(LiBr)(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果。
【0290】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
表15.100℃抽出温度、30min、抽出時間及び140℃臭化リチウム(LiBr)(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果。
【0292】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
表16.100℃抽出温度、60min、抽出時間及び80℃臭化リチウム(LiBr)(オーブン/溶解時間を変動させた)の条件下で処理された絹の分子量に対するオーブン/溶解温度の効果。
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
一実施形態では、本明細書で開示する方法は、これらに限定されないが、MW(抽出及び/又は溶解の時間及び温度(例えば、LiBr温度)、圧力及び濾過(例えば、サイズ排除クロマトグラフィー)を変えることによって変動させることができる);構造(フィブロインタンパク質ポリマーの重鎖又は軽鎖の除去又は切断);純度(セリシン除去の改善のための熱水濯ぎ温度、又は、絹断片タンパク質混合溶液の保管安定性に悪影響を及ぼす微粒子除去の改善のためのフィルター能力);色(溶液の色は、例えばLiBr温度及び時間で制御することができる);粘度;清澄度;並びに溶液の安定性を含む、製造の際に制御できる特徴を有する溶液をもたらす。得られる溶液のpHは、一般に約7であり、貯蔵条件に応じて酸又は塩基を用いて変化させることができる。
【0295】
上記のSPF混合物溶液は、多くの用途(例えば、皮膚への薬物、ビタミン、酸化防止剤などの送達)のための純粋な絹タンパク質断片フィルム、純粋な絹タンパク質断片ゲル、又は純粋な絹タンパク質断片湿潤組成物を作製するのに使用することができる。図33は、本開示の絹溶液から本開示の絹フィルムを作製するための実施形態を示すフローチャートである。ステップAでは、本開示の絹溶液が選択され、次いで、少なくとも1つの分子又は治療剤が、ゲル又はフィルムプロセシングの前に、絹溶液に直接添加される(ステップB)。絹フィルムを作製する場合、添加剤を含む絹溶液を成形鋳型(例えば、シリコーン鋳型)に直接キャスティングして独特のフィルム形状を達成するか、又はその絹溶液をシートとしてキャスティングし、続いて、これらに限定されないが、所望の用途に応じて、例えば回転ブレード又はレーザー切断(図83A及び図83B)での切断を含む様々な切断技術を用いて、様々な形状に切断又は穴開けする(ステップC)ことができる。例えばシリコーンの鋳型にキャスティングする場合、そのシリコーン鋳型を、レーザーエッチング/パターン化された表面上で加熱して、最終フィルムに転写されることになるインプレッションを作製することができる。例えば、製品ロゴを、目視できるが手で触れることはできないフィルムに転写し、その製品の信ぴょう性を示すために使用することができる。最終絹タンパク質断片フィルムの濃度及び/又は質量を変動させて、フィルムの柔軟度及び異なる解剖学的トポグラフィーへの適合性を制御することができる。絹フィルムのための乾燥方法を変化させると、異なる最終フィルムの特徴ももたらされる。空気フロー及び/又は熱を施すと、フィルムの特性(例えば、脆性、気泡数、巻き上がり、溶解性、表面外観)に影響を及ぼす(ステップD)。更に、パッケージングの時点でのフィルム中の水分%は、経時的安定性に影響を及ぼすことになる。水分が多過ぎると、時間とともにフィルムの黄変がもたらされる(図82A図82C)。幾つかの実施形態では、フィルムは、理想的には、乾燥完了時に約2〜約20%の水分含量を有することができる。フィルム中での20%より高い水分含量は保管寿命を短縮することになることが観察された。パッケージング前に、フィルムが十分乾燥されていない(すなわち、それらが20%超の水分含量を有する)場合、それらは、経時的に(2+週間)黄変することになる。インキュベーター中の相対湿度が、周辺領域での相対湿度より低く、36%以下となるまで、フィルムを、インキュベーター中で乾燥することが勧められる。周囲湿度は、水分を除去する能力に影響を及ぼすことになり、したがって触覚/聴覚テストを用いて、フィルムが、パッケージングできる状態になっているかどうかを判断することができる。一実施形態では、このテストは、フィルムの一方の末端を若干曲げ、それを緩める、乾燥システムからのフィルムの取り出しを含む。そのフィルムが、一片の紙又は薄いプラスチックと似たような感触及び響きであれば、フィルムは乾燥していると見なされる。フィルムが完全に乾燥していない場合、それは曲がり易く、曲げて緩めても物音を立てないことになる。一実施形態では、フィルムは、グリセリンなどの処理用添加剤を必要とすることなく可撓性であり、その結果、2.5cm幅で10cm長のフィルムを、フィルムを破断する又は亀裂を入れることなく、フィルムの両端部が互いに接するように半分に曲げることができる。この同じサイズのフィルムを、フィルムを破断する又は亀裂を入れることなく、フィルムの長さに沿って半分に曲げて45度の角度を作りだすことができる。
【0296】
最終絹タンパク質断片フィルムは純粋であり、微粒子残骸及び/又はLiBr及びNaCOを含む工程汚染物質は検出不可能なレベルである。或いは、最終SPF混合物溶液は500ppm未満の工程汚染物質を有する。図56及び図57は、本開示のフィルム(RTで空気乾燥した2%絹フィルム)中のLiBr及びNaCO濃度をまとめた表である。図56において、プロセシング条件は20minでの100℃抽出、RT濯ぎ、60℃オーブン中LiBrで4〜6時間を含んだ。図57において、プロセシング条件は、20minでの100℃抽出、RT濯ぎ、60℃オーブン中LiBrで4〜6時間を含んだ。
【0297】
一実施形態では、絹ゲルを作製する場合、酸を、ゲル化を容易にするのを助けるために使用する。一実施形態では、中性又は塩基性の分子及び/又は治療剤を含む絹ゲルを作製する場合、酸を、ゲル化を容易にするために加えることができる。一実施形態では、絹ゲルを作製する場合、pHを増大させる(ゲルをより塩基性にする)と、ゲルの保管安定性が増大する。一実施形態では、絹ゲルを作製する場合、pHを増大させる(ゲルをより塩基性にする)と、より多量の酸性分子をゲル中にロードできるようになる。
【0298】
一実施形態では、添加剤を更に安定化させるために、天然添加物を絹ゲルに添加することができる。例えば、セレン若しくはマグネシウムなどの微量元素又はL−メチオニンを使用することができる。更に、安定性を更に高めるために遮光性容器を加えることができる。
【0299】
図34に、本開示の絹断片フィルム乾燥試験のためのパラメーターの実施形態をまとめる。図35は、図34の絹断片フィルム乾燥試験にもとづいた、絹断片フィルム乾燥時間(種々の空気フロー及び温度条件下で)を示すグラフである。これらの試験は、空気フローが、乾燥を考えるあめの重要なパラメーターであることを示しており(すなわち、覆われている容器中のサンプルは乾燥しなかった)、乾燥速度を変化させるために温度を変化させることができ(すなわち、高い温度にすると、より速い水分除去速度をもたらす)、フィルム中での水分含量の定常状態を、様々なパラメーターで得ることができる(すなわち、温度にかかわらず、覆われていないサンプル中で、質量は24〜48時間一定である)。注目すべきことでは、フィルムの最終特性、例えば脆性は、乾燥条件によって変動することになる。或いは、SPF溶液中での界面活性剤又は油などの添加剤の使用によって、フィルム乾燥速度を加速することができる。熱を加えるか加えないで、これらの添加剤を使用して、乾燥速度及び最終フィルムの物理的特性を変化させることができる。
【0300】
一実施形態では、SPFフィルムの乾燥条件は、フィルムの数及び周囲湿度に応じて、強制空気フローインキュベーター中24℃で12〜48時間である。これらの乾燥条件下で、ホイル小袋中に貯蔵した場合、経時的に5パーセントを超えて収縮することのないフィルムが作製される。更に、このフィルムは、組成及び物理的構造において均一であり、偏りがなく(no sided−ness)、全体を通して、むらのない添加剤、例えばビタミンCの分布である。
【0301】
一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光を受けて貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、30日間貯蔵した後、その活性の約30%〜約100%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光を受けて貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、30日間貯蔵した後、その活性の約35%〜約95%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光を受けて貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、30日間貯蔵した後、その活性の約40%〜約90%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光を受けて貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、30日間貯蔵した後、その活性の約45%〜約85%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光を受けて貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、30日間貯蔵した後、その活性の約50%〜約80%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光を受けて貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、30日間貯蔵した後、その活性の約55%〜約75%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光を受けて貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、30日間貯蔵した後、その活性の約60%〜約70%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光がフィルムと接触するのを防止する密封した気密性容器又は小袋中に貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、3〜24カ月間貯蔵した後、その活性の約80%〜約100%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、光がフィルムと接触するのを防止する密封した気密性容器又は小袋中に貯蔵した場合、室温でビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を安定化させることができ、約3〜約60カ月間貯蔵した後、その活性の約80%〜約100%を維持することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の50%〜90%を20min以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、少なくとも50%の活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を20min以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、少なくとも60%の活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を20min以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、少なくとも70%の活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を20min以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、少なくとも80%の活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を20min以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、少なくとも90%の活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体を20min以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の10%〜100%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも10%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも20%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも30%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも40%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも50%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも60%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも70%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも80%を5min〜8時間以内に放出することができる。一実施形態では、絹タンパク質断片フィルムは、湿った皮膚に付着させた場合、活性ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA及びその誘導体の少なくとも90%を5min〜8時間以内に放出することができる。より長い期間、より高い温度へ曝露すると、絹タンパク質を分解させて、より変質しやすい絹タンパク質断片混合物にし、且つ/又は任意の絹タンパク質を分裂させて、得られる構造体(例えば、湿潤組成物(例えば、ローションなど)ゲル、フィルム、泡状物など)の保管安定性及び/又は性能に悪影響を及ぼす可能性のある、三次及び/又は二次的な絹タンパク質構造にし、また、絹タンパク質中の重鎖の数を減少させる可能性があると考えられる。
【0302】
図36A及び図36Bは、ビタミンCを含むサンプルからの2つのHPLCクロマトグラムを示す。左側のクロマトグラムは、(1)周囲条件でのビタミンCの化学的に安定化されたサンプル、及び(2)酸化を防止するための化学的安定化をしないで、周囲条件で1時間後に取ったビタミンCのサンプル(ここで、分解生成物は目視できる)からのピークを示す。右側のクロマトグラムは、室温で少なくとも30日間熟成させた、本開示の絹フィルムの2つの異なる実施形態からのピークを示す。分解生成物は目視されなかった。図59は、本開示の絹タンパク質断片フィルム(RTで空気乾燥した2%絹フィルム)中のビタミンC濃度をまとめた表である。図59において、処理条件は、20minでの100℃抽出、RT濯ぎ、60℃オーブン中LiBrで4〜6時間を含む。図60は、化学的に安定化された溶液中でのビタミンCの安定性をまとめた表である。図89A図89Bは、競合する老化防止用スキンケア製品中の化学的に安定化されたビタミンCと比較して、化学安定剤なしでのSPFゲル中のビタミンC安定性をまとめた表である。20%の合計ビタミンC添加剤濃度でのゲルのキャスティングはゲル化しなかった。理論に拘泥するわけではないが、ビタミンC濃度、絹濃度及びゲル化の間に相関性があるようである。所与の絹濃度でビタミンCを増大させると、ゲル化するのにより長い時間がかかるか、又はゲル化が阻止される結果となる。これは、絹タンパク質断片間の相互作用を物理的に遮断するビタミンC分子、又は絹タンパク質の架橋に起因している可能性がある。
【0303】
一実施形態では、1個又は複数の分子は安定であり、長期間にわたって放出され得る。一実施形態では、放出速度は、使用される絹フィブロインベースのタンパク質断片の具体的な量平均分子量によって制御される。別の実施形態では、放出速度は、多層構造の創出によって制御される。例えば、多重フィルムを互いにキャスティングし乾燥することができる。更に、各層を、同じか又は異なる分子量の組成物を使用して形成させることができる。一実施形態では、タンパク質構造の結晶化度をフィルム乾燥条件によって変化させ、それによって放出速度を制御する。1個又は複数の分子を、皮膚上で局所的に、移植に続いて皮下で、或いは経口投与若しくは移植によって局所的又は全身的に放出させることができる。一実施形態では、1個又は複数の分子を1分間〜20分間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を20分間〜60分間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を1時間〜4時間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を4時間〜8時間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を8時間〜24時間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を1日間〜7日間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を1週間〜4週間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を1カ月間〜3カ月間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を3カ月間〜6カ月間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子を20分間〜6カ月間放出させる。一実施形態では、1個又は複数の分子は、極端な温度及び湿度条件で安定である。
【0304】
約20kDAの平均の重量平均分子量絹フィブロインベースのタンパク質断片を含み、質量で約20%のビタミンCを含有する本開示のフィルムをホイル小袋中で個別に貯蔵し、極端な温度に曝露させる。フィルムを含有するホイル小袋を、
【0305】
−−周囲条件(0時間目でのフィルム)
【0306】
−−「極度に低温」(−29℃±2℃で72時間)、次いで「高温多湿」(38℃±2℃、85%湿度±5%で72時間)、続いて「極度に高温、中程度の湿度」(60℃±2℃、30%湿度±5%で6時間)
に曝露させた。
【0307】
活性ビタミンCの量を、HPLCを使用して測定した。表17にまとめたように、最高最低温度に曝露させて、すべてのフィルムはビタミンC活性の維持を支援することが観察された。
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
図37図45は、種々の温度、時間及び乾燥条件下で乾燥された本開示の絹タンパク質断片フィルムを示す写真である。
【0309】
図46図54は、種々の温度、時間及び乾燥条件下での本開示の形成絹タンパク質断片フィルムの水の中での溶解を示す写真である。本開示のフィルムの水溶性は、乾燥条件を変化させることによって変動させることができる。例えば、フィルムを、強制空気インキュベーター中で20%湿度まで乾燥し、次いで数時間にわたって周囲湿度を50%まで増大させ、続いてフィルムを乾燥して20%湿度まで戻すと、不溶性フィルムがもたらされることになる。湿度が徐々に低下する通常の条件下で、水溶性絹フィルムが作製される。湿度を増大させると、タンパク質構造体がフィルム中で更に動員され、更に結晶化されるようになり、非溶解性のフィルムが得られると期待される。非溶解性フィルムを作製するための当業界での代替の方法には、メタノールの導入が含まれる。本開示のフィルムは、これらの水への溶解性のため、そうしたフィルムと明らかに差別化されている。本明細書で説明するSPFゲル物品は、注入する、又は局所的に塗り拡げることができるヒドロゲルから、フィルムのような外観をしており、最少だが、制御されている水分含量を含有し、それによって結晶化を阻止し、水溶性を可能にするフィルム−ゲル物品までの範囲にわたる。
エマルジョン安定性
【0310】
エマルジョン安定性は、当業者に知られた方法のいずれかによって、決定されることができる。一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物の視覚分析によって決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物の視覚分析によって決定され、前記視覚分析は、本発明のエマルジョンの相分離、凝結、不均一化、クリーミング、又は不安定性を観察する。一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物の視覚分析によって決定され、前記視覚分析は、色の変化を観察する。一実施形態では、エマルジョン安定性は、視覚分析によって決定され、前記視覚分析は、組成物の均一性の変化を観察する。
【0311】
一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物の画像分析によって決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物の画像分析によって決定され、前記画像分析は、本発明のエマルジョンの相分離、凝結、不均一化、クリーミング、又は不安定性を観察する。一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物の画像分析によって決定され、前記画像分析は、組成物の色の変化を観察する。一実施形態では、エマルジョン安定性は、画像分析によって決定され、前記画像分析は、組成物の均一性の変化を観察する。前述の実施形態のいずれかにおいて、前記画像分析は、顕微鏡的画像分析システムを用いて、実施されることができる。前述の実施形態のいずれかにおいて、前記画像分析として、定量的比色測定を実施することができる。
【0312】
一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物の濁度又は濁度比率分析によって決定される。エマルジョン安定性の分析に適している濁度及び濁度比率測定は、当業者には知られており、例えば、Frentcelら、J.Disp.Sci.&Tech.1982、3、195〜207;Songら、J.Colloid Interface Sci.2000、230、213〜215;並びにReddy及びFogler、J.Colloid Interface Sci.1981、79、101〜104に記載される。2つの波長(例えば、450nm及び850nm)で濁度を比較する濁度比率方法も、エマルジョン安定性を評価するために用いられることができる。一実施形態では、濁度は、AquaLytic AL250T−IR(赤外光)、AL400T−WL(白色光)、又はAL450T−IR、又はHach 2100 Lab Turbなどの濁度計を用いて測定される。一実施形態では、濁度は、1000nm、900nm、800nm、700nm、600nm、500nm、又は400nmで測定される。一実施形態では、濁度は、90°の角度で測定されることができ(比濁計を使用)、結果は、比濁分析濁度ユニットで報告される。一実施形態では、濁度は、透過光を用いて、任意にはホルマジン溶液(標準試料)を用いたキャリブレーションの後、測定され、FNU(ホルマジン比濁分析ユニット)によって報告される。一実施形態では、本発明の組成物の濁度は、本発明に記載されている時点のいずれかにおいて、その初期値の1%、2%、5%、10%、20%、30%、40%、又は50%以内である。
【0313】
一実施形態では、エマルジョン安定性は、本発明の組成物のエマルジョン液滴サイズ分布分析によって決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、レーザー回析を用いた本発明の組成物のエマルジョン液滴サイズ分布分析によって決定される。一実施形態では、安定した本発明のエマルジョンは、レーザー回析を用いたエマルジョン液滴サイズ分布分析によって測定されるように、安定した液滴サイズ分布を示す。一実施形態では、液滴サイズ分布は、下記統計値:d10、d50、及びd90の1つ以上によって決定される(d10は、サンプル集団の10%が小さい粒子径からなる直径であり、d50は、サンプル集団の50%が小さい粒子径からなる直径であり、d90は、サンプル集団の90%が小さい粒子径からなる直径である)。一実施形態では、安定したエマルジョンは、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約20μm、約30μm、約40μm、約50μm、及び約100μmからなる群から選択されるd10を有する。一実施形態では、安定したエマルジョンは、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約20μm、約30μm、約40μm、約50μm、及び約100μmからなる群から選択されるd50を有する。一実施形態では、安定したエマルジョンは、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約2μm、約5μm、約10μm、約20μm、約30μm、約40μm、約50μm、及び約100μmからなる群から選択されるd90を有する。一実施形態では、安定したエマルジョンは、0.01μm〜0.1μm、0.1μm〜1μm、1μm〜2μm、2μm〜5μm、5μm〜10μm、10μm〜20μm、20μm〜30μm、30μm〜40μm、40μm〜50μm、50μm〜100μm、及び100μm〜200μmからなる群から選択されるd10範囲を有する。一実施形態では、安定したエマルジョンは、0.01μm〜0.1μm、0.1μm〜1μm、1μm〜2μm、2μm〜5μm、5μm〜10μm、10μm〜20μm、20μm〜30μm、30μm〜40μm、40μm〜50μm、50μm〜100μm、及び100μm〜200μmからなる群から選択されるd50範囲を有する。一実施形態では、安定したエマルジョンは、0.01μm〜0.1μm、0.1μm〜1μm、1μm〜2μm、2μm〜5μm、5μm〜10μm、10μm〜20μm、20μm〜30μm、30μm〜40μm、40μm〜50μm、50μm〜100μm、及び100μm〜200μmからなる群から選択されるd90範囲を有する。一実施形態では、本発明の組成物のd10、d50、又はd90は、本発明に記載されている時点のいずれかにおいて、その初期値の1%、2%、5%、10%、20%、30%、40%、又は50%以内である。
【0314】
一実施形態では、エマルジョン安定性は、pH測定によって決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、回転粘度計を用いた粘度によって決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、レオメーターを用いた振動ずり粘度によって決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、感覚受容性分析によって決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、比重計を用いた比重を測定することによって、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、導電率計を用いた導電率を測定することで決定される。一実施形態では、上述の方法のいずれかによって測定された、本発明の組成物のエマルジョン安定性は、本発明に記載されている時点のいずれかにおいて、その初期値の1%、2%、5%、10%、20%、30%、40%、又は50%以内である。
【0315】
一実施形態では、エマルジョン安定性は、環境温度で保存している間、時点で決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、25℃で、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間における保存の後、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、30℃で、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間における保存の後、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、37℃で、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間における保存の後、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、45℃で、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間における保存の後、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、4℃で、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間における保存の後、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、−10℃で、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間における保存の後、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、4℃〜45℃で、48時間かけて循環する循環チャンバーで、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間保存した後、決定される。一実施形態では、エマルジョン安定性は、シェーカーテーブルで、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、1.5ヶ月間、2ヶ月間、2.5ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、1年間、1.5年間、2年間、2.5年間、3年間、4年間、又は5年間保存した後、決定される。
【0316】
以下の例を、説明される実施形態をいかに作製し使用するかということの完全な開示及び説明を当業者に提供するために示すが、これらは、本発明者らがそれらの発明と見なすものの範囲を限定しようとするものではなく、また、それらは、以下の実験が実行されたすべての又は唯一の実験であると示そうとするものでもない。使用される数字(例えば、量、温度など)に関して、精度を確保するように努めてきたが、いくらかの実験誤差及び偏差を算入すべきである。別段の指定のない限り、部は重量部であり、分子量は重量平均分子量であり、温度は摂氏温度であり、圧力は大気圧又はその近傍である。
【実施例】
【0317】
実施例1
小じわ持ち上げ用途で使用するための本開示の絹フィルムの開発
【0318】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
小じわ持ち上げフィルムが得られるように工程パラメーターを変動させて、絹フィルム(2.5cm×10cm)を本明細書で開示されている方法にしたがって作製した。絹フィルムは「PureProC(商標)フィルム」という名称のものであり、気密性で遮光性であるホイルをベースとしたパッケージ中にパッケージングすることができる。表18は、4週間フィルムを使用する32名の個体の試験において使用されたPureProC(商標)フィルムの詳細を提供する。フィルムの生体適合性及び低アレルギー性が観察された。更に、感作性、毒性又は免疫反応がないことが観察された。図84は、30日間にわたって、PureProC(商標)及び競争業者の製品の1日用量(すなわち、皮膚の25cmの面積を覆うために使用された製品の平均量)中のビタミンCの量をまとめたグラフである。図85及び図86に、使用の最初の1カ月以内での、使用データの結果としての容易さ、及び観察された利益をまとめる。
【0320】
一実施形態では、PureProC(商標)フィルムを、フィルムを剥ぎとることによって除去した。一実施形態では、PureProC(商標)フィルムを、湿った綿ボール又は同様の除去用パッドを使用して除去した。一実施形態では、PureProC(商標)フィルムを、フィルムが洗浄用クロスとともに置かれている領域を洗浄することによって除去した。一実施形態では、PureProC(商標)フィルムを、水を使用して除去した。PureProC(商標)フィルムは、顔の複数の領域のためにストリップ状の形状にすることができ、また、標的領域にフィットするように、より大きいピースに切断することができる。一実施形態では、適用し易くするために、PureProC(商標)フィルム上につかみ部又は裏当てを含めることができる。一実施形態では、本開示のPureProC(商標)フィルムは絹及びビタミンC(20%)を含む。
【0321】
一実施形態では、本開示のフィルムは、水溶性(不溶性境界)である。一実施形態では、本開示のフィルムは清澄/透明である。一実施形態では、本開示のフィルムは水を施した場合、pH=4を有する。本開示のフィルムは、絹%と体積の異なる組合せで作って、3mg/cm〜10mg/cmの絹量を有するフィルムを作製することができる。本開示のフィルムは、約1%〜約50%のL−アスコルビン酸で作製することができる。本開示のフィルムは、水を用いて皮膚に付着させることができる。水を塗ったら、本開示のフィルムを皮膚上に薄く拡げることができる。本開示のフィルムは、乾燥設備の湿度が、16〜40%であり、実験室の湿度より低い場合、乾燥することができる。
【0322】
実施例2
本開示の絹ゲルの開発


【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
絹とビタミンCの比
【0324】
サンプル1〜10を、美容液ゲル化に対する絹とビタミンCの比の効果を試験するために使用した。より少ないビタミンCを有するサンプル1〜3は、サンプル4及び5より急速にゲル化した。他のすべての条件は一定に保持した。より少ないビタミンCを有するサンプル6〜8はサンプル9及び10より急速にゲル化した。他のすべての条件は一定に保持した。絹とビタミンCの比を低下させる(ビタミンCの量を増大させる)と、ゲル創出までの時間が長くなると結論づけられる。少量のビタミンCでの比では、ゲル創出までの日数はそれほど変化しなかった。
【0325】
物理的刺激
【0326】
サンプル3及び11を、美容液ゲル化に対する物理的刺激の効果を試験するために使用した。各サンプルを同じ条件下で調製した。ビタミンCを添加した後、サンプル11を、約3分間強く振とうさせた。3及び11の処理はそのほかは同じであった。振とうにより気泡が生じたが、これは、ゲル創出時間をそれほど変化させなかった。
【0327】
温度処理
【0328】
サンプル1、3、6、8、O−1、O−2、O−3及びO−4を、美容液ゲル化時間に対する温度処理の効果を試験するために使用した。サンプル1、6、O−1及びO−2は、温度処理以外は同じであった。サンプル3、8、O−3及びO−4は、温度処理以外は同じであった。2つのグループは絹とビタミンCの比が異なっている。美容液ゲル化までの時間は温度処理と直接関係しており、より高い温度はより急速な美容液ゲル化をもたらした。
【0329】
溶液体積
【0330】
サンプル1、M及びDを、美容液ゲル化時間に対する溶液体積の効果を試験するために使用した。サンプルM及びDは、溶液体積が増大していることだけがサンプル1と異なっている。サンプルM及びDは5日間でゲル化したが、サンプル1は8日間でゲル化した。サンプルM及びDはゲル化したその日にゲル化していることが明確に分かったが、サンプル1は週末にかかってゲル化した。
【0331】
添加剤
【0332】
サンプルE1、E2、E3、E4、L1、L2、L3、L4、L5、ジャー2、R1、RO−1及びRO−2を、美容液ゲル化時間に対する添加剤の効果を試験するために使用した。サンプルE1〜4はビタミンEを含有していた。サンプルE1及びE2だけはビタミンCを含有し、これら2つのサンプルだけがゲル化した。ゲルになるように溶液にビタミンEを添加することができるが、ゲルを創出させるためには別の添加剤を必要とするようである。サンプルL1〜5はレモン汁の形態を含有していた。サンプルL1及びL4はレモンから直接の絞り汁を有し、サンプルL2、L3及びL5はプラスチック製レモン容器からのレモン汁を含有していた。サンプルL4及びL5はビタミンCを有していないが、他のすべてのサンプルはビタミンCを有した。ゲル化したすべてのサンプルは、レモン汁がそれ自体でゲルを創出できることを示している。レモン汁の量及びレモン汁の種類は、ゲル化時間に対してほとんど影響を及ぼさなかった。サンプルジャー2は、最初に添加したとき卵白様の物質を生成する、レモングラス油を含有していた。このサンプルもビタミンCを有したが、ゲル化時間は他のビタミンCサンプルより大幅に急速であった。サンプルR1は、可溶性のようであるローズマリー油並びにビタミンCを含有していた。サンプルは、ビタミンCだけを含む他のサンプルと同様のタイムフレームでゲル化した。サンプルRO−1及びRO−2はバラ油を含有し、RO−1だけはビタミンCを有した。RO−1だけがゲル化した。これは、バラ油は、それ自体ではゲルを急速に創出しないことを示している。両方の場合、バラ油は非混和性であり、黄色の気泡として目視可能であった。
【0333】
絹フィブロインベースの断片水溶液と精油は非混和性の液体である。一実施形態では、その溶液中に油を捕捉することなく、絹フィブロインベースの断片溶液の芳香を増大させるために、撹拌棒を使用して、溶液を精油と混合する。撹拌棒を、混合液中でいくらかの乱流が認められるような速度で回転させ、芳香性精油と溶液中の分子の接触を引き起こさせ、この溶液に香りを付与する。溶液からの生成物のキャスティングの前に、混合を停止し、その油が溶液の上部に分離してくるようにする。その溶液の底部から最終生成物中に分散すると、最終生成物中に目視できる精油なしで、芳香が可能になる。
【0334】
或いは、絹フィブロインベースの溶液と精油を、追加の構成要素及び/又は乳化剤を用いるか用いないで一緒にして、両方の構成要素を含有する組成物を作製することができる。
【0335】
一実施形態では、上述したような溶液の混合は、その溶液を、ゲル処方物を作製するために使用する場合、ゲル化時間を短縮することができる。
【0336】
容器
【0337】
サンプルT1及びジャー1を、美容液ゲル化時間に対するキャスティング容器の効果を試験するために使用した。ジャー1をガラスジャー中へキャスティングし、T1はアルミ管中へキャスティングした。両方のサンプルはゲル化したが、美容液ゲル化時間に影響は及ぼさなかった。
【0338】
まとめ
【0339】
ゲル溶液のための絹溶液のすべての処理は、別段の言及のない限り、室温での円錐管中において行った。絹とビタミンCの比は溶液がゲル化する能力に影響を及ぼし、1:2超の比はゲル化せず、1:2の比は、他のより低い比(5:1、2.5:1、1:1)より2倍長くかかった。温度はゲル創出時間に影響を及ぼし、より高い温度はより急速なゲル時間をもたらした。50℃処理は2日間という速さでゲル化し、37℃処理は3日間という速さでゲル化し、室温処理は5〜8日間でゲル化し、冷蔵庫中に貯蔵したものはゲル化するのに少なくとも39日間かかった。ゲル創出に対する添加剤の効果はその添加剤に依存した。ビタミンE、ローズマリー油及びバラ油はすべて、ゲル創出に対して影響を及ぼさなかった。これらの添加剤のそれぞれは、ゲル化を防止しないか、又はゲル化までの時間に影響を及ぼさなかった。それぞれはまた、ゲル化するのにビタミンCの存在を必要とした。新鮮なレモンからのレモン汁、プラスチック製レモン容器からの予め絞ったレモン汁及びレモングラス油はゲル創出に影響を及ぼした。理論に拘泥するわけではないが、これらの添加剤の結果としてのより低いpHが、ゲル化時間の短縮に添加剤が影響を及ぼした理由であると考えられる。両方のタイプのレモン汁は、ビタミンCの存在なしでゲル化を引き起こすことができた。これはビタミンCと同じ日数で起こった。レモングラス油は、ゲル化までの日数を2〜3日間に短縮することができた。レモングラス油及びバラ油以外のすべての添加剤は、可溶性のようである。バラ油は黄色気泡中に留まり、レモングラス油は部分的に可溶性であり、卵白様の塊を形成した。一実施形態では、完全には可溶性ではない油は、依然として、ゲル内に添加剤として懸濁している可能性がある。溶液をその中にキャスティングされた容器を振とうさせることによる物理的刺激、及び溶液体積は、ゲル化時間に影響は及ぼさなかった。図81は、本開示のゲル中のビタミンCの活性率%を表すグラフである。
【0340】


【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
実施例3
スムージングとして使用するための本開示の絹ゲルの開発
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
本開示のゲルを、約0.5%〜約8%絹溶液で作製することができる。本開示のゲルを、約0.67%〜約15%w/vの濃度のアスコルビルグルコシドで作製することができる。本開示のゲルは清澄/白色な色である。本開示のゲルは、容易に拡がり、皮膚に吸収される稠度を有することができる。本開示のゲルは、塗布後に、目視可能な残留物又は油っぽい感触をもたらさないことが可能である。本開示のゲルは、経時的に茶色っぽくなることはない。
【0346】
本開示の絹溶液を2%に希釈することによって、精油を含む絹ゲルを調製した。ビタミンCをその溶液に加え、溶解させた。精油を加え、撹拌し溶解させた。溶液をジャーに一定分量で入れた。
【0347】
試行実験を、本開示の2つの処方物、PureProC(商標)ローズマリーゲル及びPureProC(商標)レモングラスゲル(図87及び図88)について、44名のヒトで実施した。応答者に、各1週間、1日に1回各サンプルを使用するように要請した。大部分の応答者はゲルを顔全体に塗った。ゲルが最も一般的に塗布される他の領域は、額、目のした及び口の周りを含んだ。
【0348】
応答者の大部分は、ゲルを午前中に塗布し(67%)、残りの33%はゲルを夕方に塗布した。参加者の98%は、テストの間、1日に1回ゲルを使用した。応答者に、塗布したときそのゲルをどのように感じたか、及び、次の塗布までの24時間の間にどのように感じたかを、彼ら自身の言葉で説明するように要請した。滑らか、クール(cool)及び柔らかいというのが、そのゲルをどのように感じたかを説明するのに使用された、最も頻繁に挙げられた形容詞であった。テスト参加者の80パーセント(80%)は、このゲルを使用し続けることへの関心に高い点数を与えた。
【0349】
応答者に、試行実験の間に、彼らの顔に通常使用していた彼らの他の製品で何をしたかを質問した。大部分のヒトは、このゲルを最初に塗布し、次いで他の製品を加えるか、又はこのゲルを夜に塗布し、追加的な製品は塗布しなかった。参加者の14%だけが、ゲルをテストしている間に、彼らの通常の製品の1つを排除したことを示した。PureProC(商標)は、他の製品と一緒に、又はそれを置き換えて使用することができる。更に、日焼け止め剤をゲルに加えることができ、或いは、ジャーの代わりにポンプから分注することができる。局所で繰り返し使用して、皮膚の炎症、発疹又は非適合性の兆候は観察されなかった。このゲルの生体適合性及び低アレルギー性が確認された。更に、感作性、毒性又は免疫反応は観察されなかった。
【0350】
実施例4
本開示の絹溶液から作製された本開示の絹物品
【0351】
種々の分子量及び/又は分子量の組合せの絹溶液を、特定の用途のために最適化することができる。以下は、本方法の例を提供するが、用途又は処方を限定しようとするものではない。
【0352】
3つの絹溶液を、文献にある標準的な方法にしたがって標準的な絹構造において使用した。以下の結果を得た:
【0353】
・ 溶液#1は5.9%の絹濃度、19.8kDaの平均MW及び2.2のPDであり(60min煮沸抽出、1hr 100℃ LiBr溶解で作製)
【0354】
・ 溶液#2は6.4%の絹濃度であり(30min煮沸抽出、4hr 60℃ LiBr溶解で作製)
【0355】
・ 溶液#3は6.17%の絹濃度である(30min煮沸抽出、1時間100℃LiBr溶解で作製)
【0356】
フィルム:フィルムは、Rockwoodら、Nature Protocols;6巻;10号;2011年9月22日にオンラインで公開されている;doi:10.1038/nprot.2011.379にしたがって作製した。簡単に述べると、4mLの1%又は2%(wt/vol)絹水溶液を100mmペトリ皿(絹の体積は、より厚い又はより薄いフィルムのために変動させることができるが、それほど重要ではない)に加え、覆いをしないで終夜乾燥させた。真空デシケーターの底部を水で満たした。乾燥フィルムをデシケーターに入れ、真空をかけ、フィルムを4時間水アニーリングし、次いでその皿から取り出した。溶液#1からキャスティングされたフィルムは、構造的に連続したフィルムをもたらさず;フィルムは複数のピースに割れた。これらのフィルムピースは、水アニーリング処理したのにもかかわらず、水に溶解した。
【0357】
Eゲル:「Eゲル」は、Rockwoodらに記載されているような電気的ゲル化工程である。簡単に述べると、10mLの絹水溶液を50mL円錐管に加え、一対の白金線電極を絹溶液中に浸漬させる。20ボルトの電圧を白金電極に5分間印加し、電源を切り、ゲルを収集した。5分間にわたって電流をかけて、溶液#1は、Eゲルを形成しなかった。
【0358】
ゲル化:溶液#2及び#3を、公開されている西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)プロトコールしたがってゲル化させた。挙動は、公開されている溶液の典型のようである。
【0359】
超音波処理ゲル:ゲルを、Rockwoodらの超音波処理工程にしたがって作製した。
【0360】
簡単に述べると、5mLの絹溶液を15mL円錐管に加えた。超音波処理ホーンを溶液中に浸漬させ、溶液を50%の振幅(21W)で超音波処理した。絹ゲルを、2%、4%及び6%絹溶液で作製した。標準的な文献の絹と比較して、溶液#2及び#3は、長時間、例えば:
【0361】
・ 標準的な文献の絹:5〜8min
【0362】
・ 溶液#2:20min
【0363】
・ 溶液#3:120min
後にゲルを形成した。
【0364】
多孔質3Dスカフォールド 水ベースの塩浸出によるスカフォールドを、公開されているRockwoodの方法にしたがって作製した。最も大きいメッシュを頂部に、最も小さいメッシュを底部にしてふるいを積み重ねることによって、着目する粒子サイズを有する塩を調製した。塩を加え、ふるいを激しく振とうさせ、塩を収集した。5mLのシリンジで、6%(wt/vol)フィブロイン溶液を、プラスチック容器中に鋳型当たり2mLに一定分量に分け、塩が均一になるように容器を回転させながら、5〜600ミクロン塩粒子を、鋳型中のフィブロイン溶液の上部に徐々に加えた。溶液中での塩と絹の比は25:1に維持した。
【0365】
容器を卓上で軽くたたいて、気泡を除去し、キャップを閉め、溶液を室温で終夜静置した。ゲル化したら、ふたを取り外し、鋳型を、超純水を入れた2リットルビーカー中に置いた(2リットルの水当たり3つの容器)。ビーカーを撹拌プレートに移し、水を、2日間(d)、日に2〜3回替えながら(合計4〜5回洗浄)、撹拌した。スカフォールドを鋳型から取り出し、それらを新鮮な水の中に更に1日置いた。
【0366】
溶液#1は、スカフォールドを形成せず;これはゲル化しなかった。溶液#2と#3はどちらもスカフォールドを形成した。溶液#3でできたスカフォールドは、溶液#2でできたものより柔らかいようであり、どちらのスカフォールドも均一であった。
【0367】
実施例5
本開示の溶解した絹溶液から溶媒を除去するための接線流濾過(TFF)
【0368】
接線流濾過(TFF)を使用することによって、様々な絹濃度%を作製した。すべての場合、1%絹溶液をインプット供給液として使用した。750〜18,000mLの範囲の1%絹溶液を出発体積として使用した。溶液を、TFFにおいてダイアフィルトレーションにかけて臭化リチウムを除去した。指定された残留LiBrレベルより低くなったら、溶液を限外濾過にかけて、水を除去して濃度を増大させた。以下の例を参照されたい。
【0369】
7.30%絹溶液:7.30%絹溶液を、バッチ当たり100g絹繭の30分間抽出バッチで開始して作製した。次いで、抽出した絹繊維を、100℃オーブン中で1時間、100℃ 9.3M LiBrを使用して溶解させた。バッチ当たり100gの絹繊維を溶解させて、LiBr中、20%の絹を作製した。次いで、LiBr中に溶解した絹を1%絹に希釈し、5umフィルターで濾過して大きな残骸を除去した。15,500mLの1%の濾過絹溶液を、TFFのための出発体積/ダイアフィルトレーション体積として使用した。LiBrが除去されたら、溶液を限外濾過にかけて体積をおよそ1300mLにした。次いで1262mLの7.30%絹を収集した。水を供給液に加えて、残りの溶液を除去するのを助け、次いで547mLの3.91%絹を収集した。
【0370】
6.44%絹溶液:6.44%絹溶液を、バッチ当たり25、33、50、75及び100gの絹繭のミックスの60分間抽出バッチで開始して作製した。次いで、抽出した絹繊維を、100℃オーブン中で1時間、100℃ 9.3M LiBrを使用して溶解させた。絹繊維のバッチ当たり35、42、50及び71gを溶解させて、LiBr中に20%の絹を作製し、一緒にした。次いで、LiBr中に溶解した絹を1%絹に希釈し、5umフィルターで濾過して大きな残骸を除去した。17,000mLの1%の濾過絹溶液を、TFFのための出発体積/ダイアフィルトレーション体積として使用した。LiBrが除去されたら、溶液を限外濾過にかけて体積をおよそ3000mLにした。次いで1490mLの6.44%絹を収集した。水を供給液に加えて、残りの溶液を除去するのを助け、次いで1454mLの4.88%絹を収集した。
【0371】
2.70%絹溶液:2.70%絹溶液を、バッチ当たり25g絹繭の60分間抽出バッチで開始して作製した。次いで、抽出された絹繊維を、100℃オーブン中で1時間、100℃ 9.3M LiBrを使用して溶解させた。バッチ当たり35.48gの絹繊維を溶解させて、LiBr中に20%の絹を作製した。次いで、LiBr中に溶解した絹を1%絹に希釈し、5umフィルターで濾過して大きな残骸を除去した。1000mLの1%の濾過絹溶液を、TFFのための出発体積/ダイアフィルトレーション体積として使用した。LiBrが除去されたら、溶液を限外濾過にかけて体積をおよそ300mLにした。次いで312mLの2.7%絹を収集した。
【0372】
実施例6
本開示のゲルビタミンC誘導体
【0373】
最も純粋な形態のビタミンCはL−アスコルビン酸である。体内でL−アスコルビン酸に転換された後、純粋なビタミンCのように機能する、多くのビタミンCの他の誘導体が存在する。ビタミンC誘導体は、保管寿命を延ばすのに使用されている。誘導体は、L−アスコルビン酸の安定な形態であり、酸化されない、又は安定性を失わない。以下の表25は、本開示のスキンケア製品においてテストされる幾つかのビタミンC誘導体をまとめたものである:
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
図89A図89B中の表は、本開示のゲルの実施形態をまとめたものである。アスコルビン酸−2−グルコシドは、ゲル形成で最も首尾よくいったビタミンC誘導体であった。ゲルは、2%絹溶液中、3日間で形成された。DSM供給業者からのアスコルビルリン酸ナトリウムは2%絹溶液中で28日後にゲルを形成したが、Aromanticからの同じ分子はゲルを作るのに不成功であった。すべての場合、100mgのビタミンC誘導体を15mLの2%絹溶液中で混合し、すべてのゲルは、アスコルビン酸で作製されたゲルと同じ外観を有していた。
【0375】
ゲルはまた、2つのビタミンC選択肢の組合せでキャスティングした。それぞれの場合、ビタミンC選択肢の少なくとも1つは、ゲルを引き起こすことが公知であった(L−アスコルビン酸又はアスコルビン酸−2−グルコシド)。すべての組合せゲルは、1%の合計ビタミンC添加剤濃度でゲル化することができた。20%の合計ビタミンC添加剤濃度でキャスティングしたゲルはゲル化しなかった。理論に拘泥するわけではないが、ビタミンC濃度、絹濃度及びゲル化の間に関係があるようである。所与の絹濃度でのビタミンCの増大は、ゲル化するのにより長時間かかる結果となるか、又はゲル化の阻害をもたらすことになる。これは、絹タンパク質断片間の相互作用を物理的に遮断するビタミンC分子、又は絹タンパク質の架橋に起因している可能性がある。pHの改変は、追加的な濃度のビタミンC及びその誘導体が加えられるようにすることができる。
【0376】
絹水溶液に溶解又は分散させることができないので、テトライソパルミチン酸アスコルビルは、ゲル形成処方物において使用しなかった。テトライソパルミチン酸アスコルビルは、絹水溶液中への溶解を可能にするためには、乳化剤の助けを必要とする可能性のある高度に粘性のある油溶性の液体である。
【0377】
実施例7
本開示のフィルムビタミンC誘導体
【0378】
図90は、本開示のフィルムの実施形態をまとめた表である。アスコルビルリン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウム及びアスコルビン酸−2−グルコシドを、様々な外観を有するフィルム中にキャスティングすることができた。アスコルビルリン酸ナトリウムフィルムは不透明で白色であり、プラスチックと類似したざらざらとした(textured)上面を有していた。アスコルビルリン酸マグネシウムフィルムは清澄で曇っており(clear and cloudy)、プラスチックと類似したざらざらとした上面を有していた。アスコルビン酸−2−グルコシドフィルムは、L−アスコルビン酸フィルムに最も類似していたが、曲げやすさがやや劣り、且つややざらざらとしていた。すべてのフィルムは、不溶性境界で可溶性であった。一実施形態では、不溶性境界を有するフィルムは、可溶性部分内に含有される領域から、ある形状を打ち抜くことによって、完全に展延可能にすることができる。
【0379】
実施例8
本開示のビタミンCを有するカフェインフィルム
【0380】
図91A図91Bは、本開示のカフェインフィルムの実施形態をまとめた表である。フィルムを、0.5%、1%、2.5%、5%、10%、15%及び20%カフェイン並びに20%又は25%ビタミンCでキャスティングした。すべての組合せはフィルムを形成した。20%カフェインフィルムは、カフェインを沈殿させた。0.5%〜2.5%でのフィルムは可溶性であった。一実施形態では、本開示のカフェインフィルムを、腫れぼったい目を減らすために使用した。
【0381】
実施例9
本開示のビタミンCを有するカフェインゲル
【0382】
2%絹及び100mg L−アスコルビン酸/15mL溶液を有する絹ゲルを、50mgカフェイン/15mL溶液を加えて作製した。ゲルは、まさに、標準的なL−アスコルビン酸ゲルの外観を有していた。一実施形態では、本開示のカフェインゲルを、腫れぼったい目を減らすために使用した。これらに限定されないが、レモングラス、バニラ、ゼラニウム及び緑茶を含む、ある範囲の精油を使用することができる。
【0383】
実施例10
本開示のビタミンCを有する緑茶ゲル
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
図92は、本開示のカフェインゲルの実施形態をまとめた表である。2%絹及び100mg L−アスコルビン酸/15mL溶液を有する絹ゲルを、50mgカフェイン/15mL溶液を加えて作製した。ゲルは、まさに、標準的なL−アスコルビン酸ゲルの外観を有していた。
【0385】
実施例11
本開示のビタミンCを有する保存剤ゲル
【0386】
図93は、本開示の保存剤ゲルの実施形態をまとめた表である。絹ゲルを、保存剤及びキレート剤を添加して、標準的な2%絹溶液及び100mg L−アスコルビン酸/15mL溶液でキャスティングした。添加した保存剤は、1.5%での、KineticによるVerstatil SL(水、レブリン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム)であり、キレート剤は、0.1%での、KineticによるDermofeel−PA3(フィチン酸ナトリウム)であった。保存剤の添加は、ゲル化時間を7日間に延長した。ゲルは、L−アスコルビン酸及びアスコルビン酸−2−グルコシドゲルの比較で、変色及び完全性が観察される。
【0387】
実施例12
本開示の化学的剥離剤
【0388】
検討した主要変数は、所望のpHの絹溶液を作製するために必要な乳酸及び/又はグリコール酸の濃度であった。絹中の濃度とpHの関係を判定するために、2%絹溶液(60分間煮沸、25kDA)を、グリコール酸及び乳酸で滴定し、pH試験紙でpHについてテストした。以下の滴定/処方物を参照されたい:
【0389】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0390】
ゲル化までの時間:3日間
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
ゲル化までの時間:>5日間
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
ゲル化までの時間:3日間
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
ゲル化までの時間:>5日間
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【0393】
ゲル化までの時間:3日間
【0394】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0395】
本開示の剥離剤は、約0.5%〜約8%の範囲の絹%を有することができる。本開示の剥離剤のpHは、乳酸及びグリコール酸の量を変動させて調節することができる。剥離剤は、乳酸だけ、又はグリコール酸だけで作製することもできる。本開示の剥離剤は清澄/白色の色であり得る。本開示の剥離剤は、容易に展延され、皮膚に吸収されるゲル稠度を有することができる。本開示の剥離剤は、茶色っぽくなることはなく、また、色を変化させることはない。
【0396】
一実施形態では、本開示の化学的剥離剤を毎週塗布して、健康で活力のある皮膚をもたらすことができる。一実施形態では、本開示の化学的剥離剤を毎週塗布して、小じわを減らすことができる。一実施形態では、本開示の化学的剥離剤を毎週塗布して、肌をひきしめることができる。
【0397】
各処方物(滴定後、使用する場合には)を液体として、及びゲルとして塗布し、見た目と感触を観察した。pH=4の剥離剤(乳酸剥離剤2、グリコール酸剥離剤2)は、塗布して数分後、ヒリヒリした感覚(burning feeling)が最も少ない結果をもたらし、pH=約2の剥離剤(乳酸剥離剤1、グリコール酸剥離剤1、乳酸/グリコール酸剥離剤)は、若干より強いヒリヒリした感じを引き起こした。ゲル形態ではヒリヒリした感覚がより遅発性であったこと以外は、液体とゲルの間にヒリヒリ感(burning)の度合いの差はほとんどなかった。PHはゲル形態において維持された。これは、pH試験紙を用いて確認した。
【0398】
グリコール酸と乳酸はどちらも、表面の剥離(最も外側の皮膚層剥離)のためにとりわけ最も一般的に使用されている剥離剤であるαヒドロキシ酸(AHAの)である。化学的剥離剤は、外観を改善するために、制御された仕方で皮膚の最上層をバーニングして、表面の皮層及び壊死した皮膚を除去しようとするものである。AHAは、有害反応の危険性が低く強度の制御性(施されるpH及び時間の制御)が高いため、化学的剥離において一般的なものである。グリコール酸は最も一般的に使用されており、非常に小さい分子サイズを有しており、表皮中への深い侵入を可能にする。乳酸は一般的に使用されているもう一つのAHAであり、そのより大きい分子サイズのため、より高い制御性でより穏やかな剥離を提供する。pHを低下させ、物理的剥脱剤(exfoliate)である当業界で公知のかなり多くの化学品を、AHAの代わりに使用することができる。
【0399】
実施例13
本開示の保湿美容液
【0400】
変数には、溶液中の絹濃度、HAの濃度、添加を含む。
【0401】
ビタミンCの15、及び美容液調製方法が含まれる。表32は評価したサンプルのリストである。
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
一実施形態では、本開示の保湿美容液は皮膚を保護し、絹フィブロインベースの断片タンパク質の力で水分を封じ込める。一実施形態では、本開示の保湿美容液は、濃厚なヒアルロン酸で、即時的及び長期的な保湿のために水分を一日中送達する。これらに限定されないが、レモングラス、バニラ、ゼラニウム及び緑茶を含むある範囲の精油を、本開示の保湿美容液中で使用することができる。一実施形態では、顔や首にわたって、1滴又は2滴の本開示の保湿美容液を平らにすることができる。一実施形態では、本開示の保湿美容液は、水、絹フィブロインベースの断片水溶液、ヒアルロン酸及びレモングラス油を含む。一実施形態では、本開示の保湿美容液中の絹フィブロインベースの断片タンパク質は、強い化学保存剤又は合成添加剤を全く使用することなく、水分を封じ込めながら、皮膚を安定化させ保護する能力を有している。一実施形態では、本開示の保湿美容液中のヒアルロン酸は皮膚に栄養分を与え、持続的な保湿のために水分を送達する。一実施形態では、本開示の保湿美容液中のレモングラス精油は、皮膚の若返りを支援する酸化防止及び抗炎症特性をもたらす。一実施形態では、本開示の保湿美容液は約6.0のpHを有する。
【0403】
絹フィブロインベースの断片溶液
【0404】
絹フィブロインベースの断片溶液は水性であり、且つ小分子を捕捉し送達することができるので、この溶液は、保湿のために、水分子と吸湿性HA分子の両方を皮膚に送達することができる。0.5%〜6.0%の、溶液中の絹フィブロインベースの断片組成物の濃度範囲を、実現可能性及び製品結果についてテストした。テストしたすべての濃度が、実現可能であることが分かった。
【0405】
ヒアルロン酸
【0406】
ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)を、その吸湿性の特性、及び柔らかい保湿された皮膚を促進する能力のため、保湿美容液における構成要素としてテストした。0.5%〜10.0%の、溶液中のヒアルロン酸の濃度範囲を、実現可能性及び製品結果についてテストした。10.0%を除いて、テストしたすべての濃度が実現可能であることが分かった。実現可能性は、ヒアルロン酸を溶解する能力をもとにして判定した。
【0407】
ビタミンE及びその誘導体
【0408】
ビタミンC(L−アスコルビン酸)を、保湿美容液における構成要素としてテストした。最初のビタミンCサンプルは、ゲルと液体の不均一な混合物となった。ビタミンCでのフォローアップ試行実験によって、皮膚によって急速には吸収されない、均一で白色不透明の非粘性液体が得られた。一実施形態では、容易にはゲル化を引き起こさない、アスコルビルリン酸ナトリウムなどのビタミンC誘導体は、それ以上は溶解できない濃度(例えば0%〜約40%)まで添加することができた。一実施形態では、20%のアスコルビルリン酸ナトリウムを添加することができた。ゲル化を引き起こすビタミンC選択肢(L−アスコルビン酸及びアスコルビルグルコシド)は、ゲル化が阻止される高濃度(例えば約10%超〜約50%まで)で添加することができた。
【0409】
美容液作製方法
【0410】
HAを絹フィブロインベースの断片溶液に加え、次いで撹拌することによって、最初の美容液を作製した。HAは一緒にくっつくようであり、強制的に撹拌してはじめて溶解した。次いで、HAが最初に水に溶解され、次いで高濃度絹フィブロインベースの断片溶液(>4%)が所望濃度に希釈されるように、混合工程を変更した。得られた美容液はより均一であり、望ましい滑らかで清澄な見かけ及び感触を有していた。皮膚に塗布されると、ちょっとの間、白色残留物が出現したが、これは、擦り込むことができた。代替の方法では、処方物を、HAを水に溶解し、完全な溶解が認められるまで、これを1日間静置させることによって作製した。次いで、HA及び水溶液を、高濃度絹フィブロインベースの断片溶液を所望の濃度まで希釈するのに使用した。得られた美容液は、清澄で滑らかで均一であり、塗布した場合、白色残留物は、ほとんど又は全く残らなかった。
【0411】
実施例14
本開示のUV保湿美容液
【0412】
テストした変数には、HAの濃度、酸化亜鉛の濃度、二酸化チタンの濃度、ビタミンCの添加及び美容液調製方法が含まれる。
【0413】
図94A図94Cは、添加剤、及び紫外線(UV)に対する保護に適した成分の濃度を変化させて、本開示の化粧用美容液の実施形態をまとめた表である。表33は、ビタミンCを有する本開示の保湿美容液の実施形態を提供する。
【0414】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
本開示の美容液は、約0.25%〜約10%ヒアルロン酸ナトリウム(%を増大させると、より粘性の美容液が得られる)で作製することができる。0.5%〜約
【0416】
10%絹溶液を、本開示の美容液を調製するために使用することができる。本開示の美容液は、清澄で、黄色味を帯びた色を有することができる。本開示の美容液はpH=6を有することができる。本開示の美容液は、残留物なしで、容易に擦り込まれる、滑らかなきめ(lubricious texture)を有することができる。
【0417】
HAの濃度
【0418】
ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)を、その吸湿特性、及び皮膚の保湿を促進する化粧用製品において広く受け入れている使用に起因して、UV絹美容液での構成要素としてテストした。1%、2.5%及び5%HA溶液をテストした。HA%を増大させると、美容液はより粘性になり、ゲル状になった。UV添加剤(酸化亜鉛、二酸化チタン)は水溶性でなく、分散させる必要があるという事実のため、1%HAは、UV美容液について実現可能性はなかった。1%HAは分散させるためには十分に粘性ではなく、UV添加剤が沈澱してきた。2.5%は、好ましい感触、きめ及び粘度をもとにして最も良好な稠度をもたらし、UV添加剤を分散させることができた。5%は、非常に濃厚で粘性のある美容液であった。
【0419】
鉱物性フィルター:酸化亜鉛及び二酸化チタンの濃度:
【0420】
安全であると考えられるUV添加剤として、酸化亜鉛及び二酸化チタンを検討した。これらの添加剤は、皮膚上に物理的な反射バリアを形成させることによって、UV放射線から機械的に保護する。どちらも水溶性ではなく、今ある水溶液に分散させなければならない。酸化亜鉛濃度は2.5%、3.75%、5%、5.625%、10%、12%及び15%で変動させる。二酸化チタン濃度は1.25%、1.875%、3%、5%及び10%で変動させる。UV添加剤の濃度を増大させると、どんなに良く添加剤を分散させていても、白色残留物が若干増大する結果となるが、十分混合していれば、その影響は無視できるものであった。広域スペクトル保護が達成されるように、酸化亜鉛と二酸化チタンを一緒に美容液中に混ぜ込んだ。酸化亜鉛は、ロング及びショートUVA及びUVB線に対する保護を可能にする、広域スペクトルのUV添加剤である。しかし、二酸化チタンはUVB保護でより良好であり、最良の広域スペクトル保護のために、しばしば、酸化亜鉛と一緒に添加される。組合せには、3.75%/1.25%ZnO/TiO、5.625%/1.875%ZnO/TiO、12%/3%ZnO/TiO、15%/5%ZnO/TiOが含まれる。3.75%/1.25%ZnO/TiOはspf5をもたらし、5.625%/1.875%ZnO/TiOはspf8をもたらした。
【0421】
ビタミンC:
【0422】
アスコルビルリン酸ナトリウムを、ビタミンC供給源として使用した。処方物を、絹ゲル(0.67%)中のそれと等しいビタミンC濃度で作製した。処方物を、水溶性である20%アスコルビルリン酸ナトリウムでも作製した。
【0423】
美容液調製:
【0424】
ビタミンC(アスコルビルリン酸ナトリウム)を、最初に水に溶解させなければならない。次いで、ヒアルロン酸ナトリウムを水に加え、激しく混合し、完全に溶解させる。得られるものは、粘性液体(HA%に応じて)である。HA溶液の粘度によって、酸化亜鉛及び二酸化チタンのむらのない分散が可能になり、したがって、UV添加剤を添加する前に、HAを混合しなければならない。次いで、酸化亜鉛及び二酸化チタンを溶液に加え、電気ミキサー(electric blender)を用いて激しく混合させる。次いで絹溶液を加え、混合して美容液処方が完了する。
【0425】
化学フィルター:
【0426】
本開示のUV美容液は、これらの活性な化学フィルター構成要素:オキシベンゾン、アヴォベンゾン、オクチサレート、オクトクリレン、ホモサレート及びオクチノキサートの1つ又は2つ以上の組合せを含み得る。本開示のUV美容液は、酸化亜鉛と化学フィルターの組合せを含むこともできる。
【0427】
一実施形態では、本開示のUV美容液を、日光への曝露の約15分前に、日光に曝露されるすべての皮膚に塗布し、少なくとも2時間ごとに再塗布することができる。一実施形態では、本開示のUV美容液は、水、酸化亜鉛、ヒアルロン酸ナトリウム、二酸化チタン、絹及びビタミンC又はビタミンC誘導体、例えばアスコルビルリン酸ナトリウムを含む。一実施形態では、本開示のUV美容液は皮膚を保護し、絹タンパク質の力で水分を封じ込める。一実施形態では、本開示のUV美容液は肌の色合いを改善し、コラーゲン産生を促進し、ビタミンCの酸化防止能力により、しわ及び小じわの出現を減少させる。一実施形態では、本開示のUV美容液は、濃厚なヒアルロン酸で、即時的及び長期的保湿のために、一日中水分を送達する。一実施形態では、本開示のUV美容液は、酸化亜鉛と二酸化チタンの組み合わせた作用により、日焼けを防止する助けとなる。一実施形態では、本開示のUV美容液は、強いUVA及びUVB線から皮膚を遮蔽しながら、保護し、保湿し、小じわを減らすように設計されている。一実施形態では、本開示のUV美容液中の絹タンパク質は、強い化学保存剤又は合成添加剤を使用することなく、水分を封じ込めながら、皮膚を安定化させ保護する。一実施形態では、本開示のUV美容液中のビタミンC/誘導体は、皮膚の若返りを支援する強力な酸化防止剤として作用する。一実施形態では、本開示のUV美容液中のヒアルロン酸ナトリウムは皮膚に栄養分を与え、長期にわたる保湿のために水分を送達する。一実施形態では、本開示のUV美容液中の酸化亜鉛及び二酸化チタンは、有害なUVA及びUVB線から皮膚を遮蔽する。本開示のUV美容液中の絹タンパク質安定化マトリクスは、活性構成要素を空気から保護して、強い化学薬品又は保存剤を使用することなく、それらの完全な利益を送達する。絹マトリクスはまた、皮膚の中に水分を捕捉し、ヒアルロン酸ナトリウムの保湿効果を増進させる。
【0428】
実施例15
本開示のダークスポットフィルム
【0429】
ダークスポットの出現を減らすために、高濃度のビタミンCが、メラニンの過剰産生を逆転させるのに必要である可能性がある。この実施例では、40%ビタミンC(1.5:1の絹とビタミンC)を試験した。フィルムのサイズと形状は、標的領域、例えば1インチ(2.54cm)径の小さい円形フィルムに適合するようにすることができる。
【0430】
ビタミンC濃度を変動させながら(0〜50%)、本開示のダークスポットフィルム又は同様のフィルムをハイドロフィルムとして塗布することができる。皮膚を、水で湿潤させることができる。次いで、フィルムをその湿潤した領域に塗布する。次いで、水を、フィルムの上面に塗布してそれをゲルに変える。次いで、ゲルを塗り拡げ、ゆるやかにもみながら塗布領域に送り込む。表34は、本開示のハイドロフィルム(不溶性境界なし)の実施形態の詳細を提供する。
【0431】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0432】
本開示のフィルムを、異なる絹%と体積の組合せで作製して、3mg/cm〜10mg/cmの絹量を有するフィルムを得ることができる。本開示のフィルムを、約1%〜約50%のL−アスコルビン酸で作製することができる。本開示のフィルムは水溶性である(不溶性境界は、フィルムの中心を打ち抜くことによって除去される)。本開示のフィルムは、水で皮膚に付着させることができる。本開示のフィルムは、水が塗布されたら、皮膚上に塗り拡げることができる。乾燥設備の湿度が、16〜40%であり、実験室の湿度より低い場合、本開示のフィルムを乾燥することができる。本開示のフィルムは清澄/透明であり得る。
【0433】
一実施形態では、本開示のダークスポットフィルムは、水、絹及びビタミンC(L−アスコルビン酸)を含む。一実施形態では、本開示のダークスポットフィルムは40%ビタミンCを含む。一実施形態では、本開示のダークスポットフィルムは、毎日使用すると、標的領域における皮膚色素沈着を減少させ、肌の色合いのむらがないようにする。ビタミンCは、連続的に適用すると、メラニン細胞と称される色素産生細胞から皮膚表面細胞への色素の移動を阻止することができる。一実施形態では、本開示のダークスポットフィルムを、清浄な湿らせた皮膚に20分間塗布することができる。一実施形態では、追加の水を、付着したフィルムに塗布することができる。本開示のダークスポットフィルム中の絹タンパク質安定化マトリクスは、活性な構成要素を空気から保護して、パラベン及びフタレートなどの強い化学薬品又は保存剤を使用することなく、それらの完全な利益を送達する。したがって、本開示のダークスポットフィルムは、パラベン及びフタレートを含まない。表35は、本開示のフィルムの実施形態の詳細を提供する。
【0434】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
本開示の2.1%絹溶液(0.321mL/cm)〜本開示の2.4%絹溶液(0.282mL/cm)を、34mgの絹(6.7mg/cm)を有する本開示のダークスポットフィルムを作製するために使用することができる。一実施形態では、本開示の2.2%絹溶液(60分間煮沸、25kDA)を、本開示のフィルムを作製するために使用する。溶液の絹%及び体積を変動させて、同等のフィルムを作製することができる。本開示のダークスポットフィルムを、絹%と体積の異なる組合せで作製して、3mg/cm〜10mg/cmの絹量を有するフィルムを得ることができる。本開示のダークスポットフィルムを、約15〜約50%L−アスコルビン酸で作製することができる。本開示のダークスポットフィルムは水溶性である(不溶性境界)。本開示のダークスポットフィルムは清澄/透明である。本開示のダークスポットフィルムは、水を施した場合、pH=3を有する。本開示のダークスポットフィルムは、水で皮膚に付着させることができる。本開示のダークスポットフィルムは、乾燥設備の湿度が、16〜40%であり、実験室の湿度より低い場合、乾燥することができる。
【0436】
実施例16
【0437】
本開示の高濃度ビタミンCゲル
【0438】
高濃度ビタミンCゲルを、最大で20%まで追求した。ビタミンCの種類、ビタミンC濃度、絹%及びpHを変動させて、ゲル中のビタミンC量を増大させた。
【0439】
図95A図95Cは、本開示の高濃度ビタミンCゲルの実施形態をまとめた表である。ゲルに対するビタミンCの最も高い濃度は、12日後で、3.8%絹溶液での15%アスコルビン酸2グルコシドゲルであった。2、3及び3.8絹%での5及び10%アスコルビン酸−2−グルコシド処方物はすべてゲル化した。ビタミンC%の各グループについて、ゲル化は、3.8絹%において最初に起こり、次いで3%で起こり、最後に2%で起こった。ビタミンC濃度、絹濃度及びゲル化の間には関係があるようである。絹に対して、溶液のビタミンCが多過ぎた場合、ゲル化は阻止される。したがって、高濃度ビタミンCゲルを作製するためには、より高い濃度の絹が必要である。1つのサンプルを、5.5%絹及び20%ビタミンCでキャスティングしたが、ゲル化は起こらず、より高い絹%が必要である可能性がある。10又は20%のビタミンCを有する3%絹溶液中でのゲル化を誘発するのを助けるために、乳酸でサンプルをpH2にもしたが、12日間で、ゲル化はおこらなかった。
【0440】
実施例17
本開示のゲルの微生物学的試験
【0441】
化粧品中の汚染性微生物は、製品の損傷を引き起こし、病原性である場合、それらは、世界的に消費者に対して重大な健康上のリスクを示す。米国薬局方(USP)微生物限度試験は、細菌、酵母及びカビについての微生物総数の決定のための幾つかの方法を提供している。本開示の種々のゲルを、それらの異なる3つの使用状態(無変化、使用中、最終製品)における、可能性のある微生物汚染を評価するためにテストした。図96は、そうしたテスト結果をまとめた表である。
【0442】
ゲルのサンプル及びカーボイからの水サンプルを、好気性細菌並びに酵母菌及びカビのCFU/mL(1ミリリットル当たりのコロニー形成単位)を決定するために分析した。サンプルを、23±3℃の曝露温度で、細菌についてはトリプシン大豆寒天(TSA)の成長培地に、菌類(酵母/カビ)についてはポテトデキストロース寒天(PDA)の成長培地に曝露させた。サンプルを、30.0±2℃で3日間(細菌)及び5日間(菌類)インキュベートした。次いで、サンプルを、コロニー形成単位/mLを決定するために観察した。
【0443】
アッセイのための検出限界は、細菌及び菌類について10CFU/mL又はgであり、<10の値は、サンプル中で微生物を検出できなかったことを示している。>1.00E+04の値は、この希釈液プレートでは、微生物コロニーが多過ぎて数えることができなかったことを示している。
【0444】
実施例18
本開示のUV絹泡状物及び液体
【0445】
一実施形態では、ビタミンC誘導体のアスコルビルリン酸ナトリウム(DSM)を水に溶解した。次いでヒアルロン酸ナトリウム(「HA」)を水に加え、激しく混合し、完全に溶解させた。得られるものは粘性液体(HA%に応じて)である。HA溶液の粘度は、酸化亜鉛及び二酸化チタンのむらのない分散を可能にし、したがって、HAは、UV添加剤の添加前に概ね混合されている。酸化亜鉛及び二酸化チタンをHA溶液に加え、例えば電気ミキサーを使用して激しく混合する。次いで60分間煮沸した(約25kDa)絹溶液を加え、混合して1%絹処方物を作製する。
【0446】
2つの処方物を、アスコルビルリン酸ナトリウムを添加せずに作製した(サンプル「HU2」及び「HU4」)。サンプルHU2については、酸化亜鉛及び二酸化チタンを加え、電気ミキサーと泡立て器でブレンドして混合した。得られたものは、粘性白色液体であった(図98及び図99)。次いで、絹を加え、電気ミキサー及び泡立て器でブレンドした。溶液は、シェービングクリームと類似したクリーム様の泡状物となった(図97及び図100)。dl−αトコフェロール酢酸エステルの形態のビタミンEをその液体に加えて、滑らかなむらのないきめで塗布できる粘性液体テクスチャを回復することができる(図98)。dl−αトコフェロール酢酸エステルの量を増大させると、処方物は、泡の少ない状態の、もっと滑らかな液体又はローションテクスチャになってくる。
【0447】
HU4を、図99のバッチ2及び図100のバッチ1の2つのバッチに分割した。第1のバッチは、HU2と同じ手順に従い、泡状物となった。HU4の第2のバッチでは、アスコルビルリン酸ナトリウムを加え溶解し、次いで、亜鉛、チタン又は絹のいずれかを加えた。次いで、電気ミキサーと泡立て器でブレンドすることによってUV添加剤を加え、標準的な白色粘性液体を作製した。次いで絹を、電気ミキサー及び泡立て器で加えた。得られたものは、通常見られるものより若干濃厚な粘性液体であった。理論に拘泥するわけではないが、アスコルビルリン酸ナトリウムを添加すると、発泡が抑制されるようである。理論に拘泥するわけではないが、混合又はブレンディングとは対照的に、泡立ては、絹泡状物をもたらすようである。
【0448】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
実施例19
本開示の凍結乾燥された絹粉末
【0450】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
凍結乾燥によって上記絹溶液を絹粉末に転換させてバルク水を除去し、ブレンダーで刻んで小片にした。pHを水酸化ナトリウムで調整した。低分子量絹(−25kDa)は可溶性であったが、高分子量絹(−約60kDa)は可溶性ではなかった。
【0452】
凍結乾燥絹粉末は、貯蔵及び出荷条件に応じて10日間〜10年間の範囲の貯蔵管理の改善に有利である可能性がある。凍結乾燥絹粉末はまた、薬剤、医療、消費者及びエレクトロニクス市場における未加工の構成要素として使用することもできる。更に、凍結乾燥された絹粉末は、貯蔵の後に、水、HFIP又は有機溶液に再懸濁して、最初に作製されたものより高い濃度の溶液を含む様々な濃度の絹溶液を作製することができる。
【0453】
一実施形態では、重量で1%、3%及び5%絹を含む本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片水溶液をそれぞれ、1.8LのLyoguardトレーに分注した。3つすべてのトレーを12ftの凍結乾燥器に入れ、1回稼働させた。生成物を≦−40℃の保管温度で冷凍し2時間保持した。次いで組成物を、3時間のランプで、20時間保持して、−20℃の保管温度で凍結乾燥し、続いて、5時間のランプで、約34時間保持して30℃の温度で乾燥した。トレーを取り出し、更にプロセシングするときまで周囲条件で貯蔵した。得られた凍結乾燥絹断片組成物のそれぞれは、水性溶媒及び有機溶媒に溶解して、0.1wt%〜8wt%の絹断片溶液を再構成することができた。加熱及び混合は、必要ではなかったが、溶解速度を加速させるために使用した。すべての溶液は、周囲条件で保管安定性があった。
【0454】
一実施形態では、30分間の煮沸で、本開示の方法を用いて加工した、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片水溶液は、約57kDaの分子量、約1.6の多分散性、500ppm未満の無機及び有機残渣並びに淡い琥珀色を有している。
【0455】
一実施形態では、60分間の煮沸で、本開示の方法を用いて加工した、本開示の純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片水溶液は、約25kDaの分子量、約2.4の多分散性、500ppm未満の無機及び有機残渣並びに淡い琥珀色を有している。
【0456】
実施例20 湿潤組成物の処方
【0457】
一実施形態では、湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
実施例21 湿潤組成物の処方
【0459】
一実施形態では、湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
実施例22 湿潤組成物の処方
【0461】
一実施形態では、湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
実施例23 湿潤組成物の処方
【0463】
一実施形態では、湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
実施例24 湿潤組成物の処方
【0465】
一実施形態では、湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
実施例25 湿潤組成物の処方
【0467】
一実施形態では、湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
実施例26 湿潤組成物の処方
【0469】
一実施形態では、湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
実施例27 湿潤剤組成物のユーザーテスト
【0471】
本開示の湿潤剤組成物について、9名で、トライアルを行った。6名の対象者(67%の対象者)は、一日一回湿潤剤を用いたことを報告した。3名の対象者は、一日二回湿潤剤を用いたことを報告した。一日二回を超えて湿潤剤を用いた対象者は、報告されなかった。
【0472】
対象者はいずれも、朝及び/又は夜に湿潤剤を用いた。朝が最もポピュラーではあるが、朝と夜との間に強い好みはなかった。4人の対象者は、朝にのみ湿潤剤を適用したことを報告した。2人の対象者は、夜にのみ湿潤剤を適用したことを報告した。3人の対象者は、朝と夜の両方に湿潤剤を適用したことを報告した。
【0473】
3人の対象者は、湿潤剤を適用する前に、美容液を適用したことを報告し;1つのケースにおいては、対象者は、湿潤剤を適用する前に「コンプレックスC美容液」を用いたことを報告した。5人の対象者は、湿潤剤を適用する前に美容液を適用しなかったことを報告し、1人は湿潤剤を適用する前に美容液を時々適用したことを報告した。大部分の対象者は、湿潤剤の適用前にトリートメント美容液を使用しなかった。
【0474】
4人の対象者は、湿潤剤上にメーキャップを適用したことを報告した。3人の対象者は、湿潤剤上にメーキャップをしなかったことを報告した。2人の対象者は、時々、湿潤剤上にメーキャップをしたことを報告した。大部分の対象者は、湿潤剤上にメーキャップをした。
【0475】
全ての対象者は、湿潤剤が肌を湿潤させたことを示した。33%の対象者は、いかに湿潤剤が脂ぎった/オイリーな感じを与えなかったかについて、コメントした。66%の対象者は、滑らか/シルキー/ソフトとしての感覚を言及した。全体的な反応は、好意的且つポジティブであった。
【0476】
88%の対象者(9人のうち8人)は、湿潤剤の適用は簡単であったと述べた。唯一のネガティブな反応は、ジャー及びスパチュラに関する問題があり、ポンプの方を好んだ。何人かの対象者は、のばしやすさ及び肌への吸収のしやすさについてコメントした。
【0477】
一般的な反応/コメントは、非常にポジティブであり、66%の反応は、いかなるネガティブなコメントはなかった。複数の対象者は、それを利用することができるように、すぐにでも製品を製造するよう求めた。対象者は、清澄で滑らかな感じ、並びに望ましいテクスチャ及び見た目についてもコメントした。
【0478】
実施例28 湿潤組成物の処方
【0479】
一実施形態では、高い水和のための強力な湿潤剤を提供することができる湿潤組成物は以下の成分を含む。
【0480】
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
実施例29 実施例28の湿潤組成物を製造する方法
【0482】
実施例28に提供された例示的な湿潤組成物は、下記プロセスに準拠して、提供されることができる。
【0483】
プレキャスティング溶液の調製:
【0484】
ヒアルロン酸(HA)溶液の調製:
【0485】
清潔なビーカーに、68.2%(±1.0%)v/vのRO/DI水を注ぐ(例えば、1,000mLの溶液*0.682=682mLのRO/DI水)。
【0486】
ミキサーを用いて、RO/DI水を穏やかに撹拌する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、<600rpm)。RO/DI水に、1.64%(±0.02%)w/vのヒアルロン酸粉末を徐々に添加する(例えば、1000mLの溶液*0.0164=16.4gのヒアルロン酸粉末)。
【0487】
HAの全部を添加したら、HAを完全に溶解するまで、ミキサーを用いてRO/DI水及びHAを強く混合する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、1000rpm〜2000rpm。飛び散ることなく、溶液の全体積をくまなく混合させる速度を用いる)。
【0488】
スパチュラを使用した最初の混合の後、容器側及び撹拌機側のHA粉末を除去する必要がある。未溶解のHA粉末は、白色の粉末として、又は小さな泡の濃縮された塊として現れる。目視評価によって混合物が完全に均一になり、コンシステントな流体流れを有する場合、HAが完全に溶解されている。混合容器を回す、及び/又は揺り動かすことで、均一性を確認する。HA粉末は、1時間〜3時間の強い混合において、一般的に完全に溶解する。
【0489】
ヒアルロン酸/絹溶液の調製:
【0490】
RO/DI水及びHA混合物に、4.3%(±0.01%)v/v6.0%の絹を添加する(例えば、1000mLの溶液*0.043=43mL 6.0%の絹)
【0491】
ミキサーを用いて、目視評価によって完全に均一になるまで、溶液を穏やかに混合する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、100rpm〜400rpm)。完全な均一性に達するには、一般的に、5分間〜10分間かかる。
【0492】
冷蔵庫に、ヒアルロン酸/絹溶液を一晩保存する(少なくとも12時間)。溶液を別の容器に移してもよい。
【0493】
キャスティング溶液の調製:
【0494】
適したビーカー又はボール中にない場合、プラスチック又はガラスビーカーに、ヒアルロン酸溶液を添加する。
【0495】
75℃の実験室用オーブンにおいて、2つの別々のビーカーにおいて、12.8%(±0.1%)w/vシアバター(例えば、1000mLの溶液*0.128=128mLのシアバター)及び12.8%(±0.1%)w/vのココナッツ油(例えば、1000mLの溶液*0.128=128mLのココナッツ油)を加熱し、溶解させる(約30分間〜約1時間)。
【0496】
シアバター及びココナッツ油を加熱している間、ホットプレート又は実験室用オーブンを用いて、ヒアルロン酸/絹溶液を50℃(±5℃)まで加熱する。ホットプレートを用いる場合、加熱された溶液が均一に分散されるように、実験室用ミキサーを用いて、穏やかに溶液を混合する。
【0497】
別のビーカーで、加熱したシアバター及びココナッツ油、0.9%(±0.01%)v/vのビタミンE(例えば、1000mLの溶液*0.009=9mLのビタミンE)、並びに0.206%(±0.001%)v/vの5N NaOH(例えば、1000mLの溶液*0.00206=2.06mLの5N NaOH)を混合して合わせる。約10秒間混合する(注記:手で混合してもよい)。
【0498】
3〜5の加熱設定で、ホットプレートを用いてビーカーを加熱しながら、ミキサーを用いて、300rpm〜800rpmの力で、ヒアルロン酸/絹溶液を混合する(オーバーヘッド実験室用ミキサー)。混合する力及びホットプレート設定は、バッチサイズによって決定される。穏やかな混合及び撹拌を起こす混合速度が用いられるべきである。
【0499】
混合したヒアルロン酸/絹溶液に、シアバター、ココナッツ油、ビタミンE、及び5N NaOHの混合物を添加する。混合速度を上げて、強い混合及び撹拌を起こす(2500mLのバッチサイズに対して、1200rpm〜2000rpm)。溶液が、白色で、ローション状の均一な混合物になるまで、混合する。少なくとも20分間混合を続ける。
【0500】
ホットプレートから溶液を除き、撹拌を続ける。直ちに、0.72%(±0.001%)v/vの2M塩酸(HCl)を添加する(例えば、1000mLの溶液*0.0072=7.2mLの2M HCl)。
【0501】
2M HClを添加すると、溶液は非常に粘着性及び粘稠性となる。混合付属品に幾分の溶液が付着することがある。定期的に、混合を止め、スパチュラを用いて付属品に付着している溶液を除去し、混合物が均一になるまで混合を続ける。
【0502】
ミキサーを用いて、少なくとも30分間、強く溶液を混合する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、1000rpm〜2000rpmの力によって)。
【0503】
室温に放置する、又は冷却を加速させるために冷蔵庫に置くことで、溶液を27℃未満に冷却させる。
【0504】
混合物に、0.95%(±0.005%)w/vのアスペン樹皮(例えば、1000mLの溶液*0.0095=95gのアスペン樹皮)を添加する。目視評価によってアスペン樹皮が完全に溶解されるまで、ミキサーを用いて、強く混合する(例えば、KitchenAidで6〜10の速度、又はオーバーヘッド実験室用ミキサーで300rpm〜1500rpm)。完全な溶解には、強めの混合時間で、一般的に10分間〜20分間かかる。
【0505】
混合物に、0.4%(±0.005%)w/vのアニス酸ナトリウムを添加する(例えば、1000mLの溶液*0.004=4gのアニス酸ナトリウム)。目視評価によってアニス酸ナトリウムが完全に溶解されるまで、ミキサーを用いて、強く混合する(例えば、KitchenAidで6〜10の速度、又はオーバーヘッド実験室用ミキサーで300rpm〜1500rpm)。完全な溶解には、強めの混合時間で、一般的に10分間〜20分間かかる。
【0506】
最終生成物のキャスティング
【0507】
清潔な製品容器を選択し、準備し、水平面上でキャスティングするために並べる。容器に、適切な体積の溶液を投入する。
【0508】
実施例30 湿潤組成物の処方
【0509】
一実施形態では、脂性肌用の効果がライトな湿潤剤、及びマット仕上げを提供することができる湿潤組成物は、以下の成分を含む。
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0510】
実施例31 実施例30の湿潤組成物を製造する方法
【0511】
実施例30に提供された例示的な湿潤組成物は、下記プロセスに準拠して、提供されることができる。
【0512】
プレキャスティング溶液の調製:
【0513】
ヒアルロン酸(HA)溶液の調製:
【0514】
清潔なビーカーに、86.8%(±1.0%)v/vのRO/DI水を注ぐ(例えば、1,000mLの溶液*0.868=868mLのRO/DI水)。
【0515】
ミキサーを用いて、RO/DI水を穏やかに撹拌する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、<600rpm)。RO/DI水に、1.54%(±0.02%)w/vのヒアルロン酸粉末を徐々に添加する(例えば、1,000mLの溶液*0.0154=154gのヒアルロン酸粉末)。
【0516】
HAの全てを添加したら、HAが完全に溶解するまで、ミキサーを用いてRO/DI水及びHAを強く混合する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、600rpm〜2000rpm。飛び散ることなく、溶液の全体積をくまなく混合させる速度を用いる)。
【0517】
スパチュラを使用した最初の混合の後、容器側及び撹拌機側のHA粉末を除去する必要がある。未溶解のHA粉末は、白色の粉末として、又は小さな泡の濃縮された塊として現れる。目視評価によって混合物が完全に均一になり、コンシステントな流体流れを有する場合、HAが完全に溶解されている。混合容器を回す、及び/又は揺り動かすことで、均一性を確認する。HA粉末は、1時間〜3時間、強く混合することで、一般的に完全に溶解する。
【0518】
ヒアルロン酸/絹溶液の調製:
【0519】
RO/DI水及びHA混合物に、1.75%(±0.01%)v/v6.0%の絹を添加する(例えば、1,000mLの溶液*0.0175=17.5mL 6.0%の絹)。
【0520】
ミキサーを用いて、目視評価によって完全に均一になるまで、溶液を穏やかに混合する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、100rpm〜400rpm)。完全な均一性に達するには、一般的に、5分間〜10分間かかる。
【0521】
冷蔵庫に、ヒアルロン酸/絹溶液を一晩保存する(少なくとも12時間)。溶液を別の容器に移してもよい。
【0522】
キャスティング溶液の調製:
【0523】
適したビーカー中にない場合、プラスチック又はガラスビーカーに、ヒアルロン酸溶液を添加する。
【0524】
別のビーカーで、5.0%(±0.1%)v/vのホホバ油(例えば、1,000mLの溶液*0.05=50mLのホホバ油)、5.0%(±0.1%)v/vのローズヒップ油(例えば、1,000mLの溶液*0.05=50mLのローズヒップ油)、0.9%(±0.01%)v/vのビタミンE(例えば、1,000mLの溶液*0.009=9mLのビタミンE)、及び0.154%(±0.001%)v/vの5N NaOH(例えば、1,000mLの溶液*0.00154=1.54mLの5N NaOH)を混合して合わせる。約10秒間混合する
【0525】
ミキサーを用いて、300rpm〜800rpmの力で、ヒアルロン酸溶液を混合する(オーバーヘッド実験室用ミキサー)。混合する力は、バッチサイズによって決定される。穏やかな混合及び撹拌を起こす混合速度が用いられるべきである。
【0526】
ヒアルロン酸/絹溶液に、ホホバ油、ローズヒップ油、ビタミンE、及び5N NaOHの混合物を添加する。混合速度を上げて、強い混合及び撹拌を起こす(2500のバッチサイズに対して、1200rpm〜2000rpm)。溶液が、白色で、ローション状の均一な混合物になるまで、溶液を混合する。少なくとも20分間混合を続ける。
【0527】
混合物に、0.38%(±0.001%)v/vの2M塩酸(HCl)を添加する(例えば、1,000mLの溶液*0.0038=3.8mLの2M HCl)。
【0528】
2M HClを添加すると、溶液は非常に粘着性及び粘稠性となる。混合付属品に幾分の溶液が付着することがある。定期的に、混合を止め、スパチュラを用いて付属品に付着している溶液を除去し、混合物が均一になるまで混合を続ける。
【0529】
ミキサーを用いて、少なくとも30分間、強く溶液を混合する(例えば、2,500mLのバッチサイズに対して、オーバーヘッド実験室用ミキサーを用いて、1000rpm〜2000rpmの力で)。
【0530】
混合物に、0.9%(±0.005%)w/vのアスペン樹皮(例えば、1,000mLの溶液*0.009=9gのアスペン樹皮)を添加する。目視評価によってアスペン樹皮が完全に溶解されるまで、ミキサーを用いて、強く混合する(例えば、オーバーヘッド実験室用ミキサーで300rpm〜1500rpm(2500mLのバッチサイズに対して、約1000rpm〜1500rpm))。完全な溶解には、強めの混合時間で、一般的に10分間〜20分間かかる。
【0531】
混合物に、0.3%(±0.005%)w/vのアニス酸ナトリウム(例えば、1,000mLの溶液*0.003=3gのアニス酸ナトリウム)を添加する。目視評価によってアニス酸ナトリウムが完全に溶解されるまで、ミキサーを用いて、強く混合する(例えば、オーバーヘッド実験室用ミキサーで300rpm〜1500rpm(2500mLのバッチサイズに対して、約1000rpm〜1500rpm))。完全な溶解には、強めの混合時間で、一般的に10分間〜20分間かかる。
【0532】
最終生成物のキャスティング
【0533】
清潔な製品容器を選択し、準備し、水平面上でキャスティングするために並べる。各容器に、適切な体積の溶液を投入する。
【0534】
実施例32 湿潤組成物の処方
【0535】
一実施形態では、ボディー用湿潤剤を提供することができる湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
実施例33 湿潤組成物の処方
【0537】
一実施形態では、湿潤剤を提供することができる湿潤組成物は以下の成分を含む。
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
湿潤組成物の他の成分は、次の成分の1つ以上を含むことができる。
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
実施例34 実施例33の湿潤組成物を製造する方法
【0540】
実施例33の湿潤組成物の調製において、RO/DI水(X%v/v)の量をビーカー又はボール(KitchenAid)に添加することができる。ヒアルロン酸粉末の量(X%w/v)をRO/DI水に添加することができる。ヒアルロン酸が完全に溶解するまで(約1〜3時間)、6〜10(KitchenAid)の力で、又は300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で、混合物を強く混合する。
【0541】
その後、調製したヒアルロン酸溶液に、6%絹溶液(X%v/v)を添加し、2(KitchenAid)の力で、又は50rpm〜80rpm(実験室用ミキサー)で、絹及びヒアルロン酸溶液が均一になるまで、穏やかに混合することができる。合わせた溶液を、その後冷蔵庫に一晩保存することができる。溶液を他の容器に移すことができる。
【0542】
ビーカー又はボール(KitchenAid)に、ヒアルロン酸/絹溶液を添加することができる。調製したヒアルロン酸/絹溶液に、ホホバ油(X%v/v)、ローズヒップ油(X%v/v)、ビタミンE(X%v/v)、及び5N NaOH(X%v/v)を添加することができる。4〜10(KitchenAid)の力で、又は300〜700rpm(実験室用ミキサー)で、混合物を撹拌することができる。白色で、ローション状の均一な混合物を得るまで、混合物を撹拌する(図101図107を参照)。混合物を約10分間撹拌することができる。
【0543】
均一な混合物に、2M HCl(X%v/v)を添加し、4〜10(KitchenAid)の力で、又は300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で、混合物を撹拌することができる。少なくとも15分間、混合物を撹拌することができる。その後、混合物にアスペン樹皮(X%w/v)を添加し、4〜10(KitchenAid)の力で、又は300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で、撹拌することができる。混合物を少なくとも15分間撹拌することができる。その後、混合物にアニス酸ナトリウム(X%w/v)を添加し、少なくとも15分間、4〜10(KitchenAid)の力で、又は300rpm〜700rpm(実験室用ミキサー)で撹拌し、製品湿潤組成物を生成することができる。
【0544】
実施例35:湿潤剤の保存寿命試験研究
【0545】
保存寿命試験研究を行い、ジャーとポンプの両方において、例示的な湿潤組成物の保存寿命の安定性を試験した。3つの15mLのジャー及び3つの30mLのポンプを、例示的な湿潤組成物で充填した。
【0546】
1日後、(1)ジャーの中の湿潤組成物は、濃く、不透明、均一で、色がオフホワイトであった(図108);(2)ポンプの中の湿潤組成物は、濃く、不透明、均一で、色がオフホワイトであり、エアポケットを含んだ。
【0547】
20日後、(1)ジャーの中の湿潤組成物は、濃く、不透明、均一で、色がオフホワイトであった(図110);(2)ポンプの中の湿潤組成物は、濃く、不透明、均一で、色がオフホワイトであり、エアポケットを含んだ(図111)。
【0548】
結果的に、試験研究が完了すると、ジャー及びポンプの中の湿潤組成物は、1日目から20日目において、色、稠度、又は均一性における変化を示さなかった。
【0549】
実施例36 湿潤組成物の組成
【0550】
61個の湿潤組成物のシリーズを調製し(図112)、試験した。具体的には、様々な添加剤(例えば、シアバター、ホホバ、ココナッツ油、ビタミンE、エンバク粉)と組合せて、異なる量の絹(%絹(w/v))を用いて、湿潤組成物を調製した。
【0551】
実施例37 サンプロテクタントの処方
【0552】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
前記処方で得られるサンプロテクションファクターは、18である。
【0554】
実施例38 サンプロテクタントの処方
【0555】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
前記処方で得られるサンプロテクションファクターは、約7.5〜19である。
【0557】
実施例39 サンプロテクタントの処方
【0558】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【0559】
前記処方で得られるサンプロテクションファクターは、約20である。
【0560】
実施例40 サンプロテクタントの処方
【0561】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
前記処方で得られるサンプロテクションファクターは、約18である。
【0563】
実施例41 サンプロテクタントの処方
【0564】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
実施例42 サンプロテクタントの処方
【0566】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【0567】
実施例43 サンプロテクタントの処方
【0568】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
実施例44 サンプロテクタントの処方
【0570】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表57】
[この文献は図面を表示できません]
【0571】
実施例45 サンプロテクタントの処方
【0572】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表58】
[この文献は図面を表示できません]
【0573】
実施例46 サンプロテクタントの処方
【0574】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
実施例47 サンプロテクタントの処方
【0576】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表60】
[この文献は図面を表示できません]
【0577】
実施例48 サンプロテクタントの処方
【0578】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表61】
[この文献は図面を表示できません]
【0579】
実施例49 サンプロテクタントの処方
【0580】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表62】
[この文献は図面を表示できません]
【0581】
実施例50 サンプロテクタントの処方
【0582】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【0583】
【表63】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
実施例51 サンプロテクタントの処方
【0585】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表64】
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
実施例52 サンプロテクタントの処方
【0587】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表65】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
実施例53 サンプロテクタントの処方
【0589】
一実施形態では、サンプロテクタントを提供することができるサンプロテクション処方は、以下であることができる。
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
実施例54 実施例41〜53のサンプロテクション組成物を調製する例示的な方法
【0591】
最初に、水に対して、NaOHを溶解し、又は添加することで、溶液を調製する。NaOH溶液に、使用する場合には、ヒアルロン酸を添加し、溶解するまで撹拌した。溶液に、使用する場合には、グリセリンも添加し、撹拌した。その後、絹を添加した。その後、撹拌しながら、得られた混合物を約50℃〜60℃まで加熱する。ココナッツ油、ビタミンE、ホホバ油、シアバター、及びラズベリー種子油の1つ以上を合わせて、その後撹拌しながら約70℃まで加熱する。その後、油混合物に、二酸化チタン及び酸化亜鉛の1つ又は両方を添加し、撹拌する。水性混合物に、油混合物と酸化物との組合せを添加する。酸化チタン及び/又は酸化亜鉛を、水相、油相、又はその両方に添加することができる。その後、合わせた混合物にHClを添加し、撹拌する。撹拌しながら、使用する場合には、アスペン樹皮及び/又はアニス酸ナトリウムを添加する。
【0592】
実施例55 ステアリン酸クレンザーの処方
【0593】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
実施例56 ステアリン酸クレンザーの処方
【0595】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表68】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
実施例57 ステアリン酸クレンザーの処方
【0597】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表69】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
実施例58 実施例55〜57のステアリン酸クレンザーを調製する例示的な方法
【0599】
水に、ヒアルロン酸を溶解し、溶液を調製し、その後徐々に絹を添加する。溶液を冷蔵する。ステアリン酸、ホホバ油、ココナッツ油、及び/又はオリーブ油の組合せを約75℃まで加熱する。その後、ヒアルロン酸/絹溶液を約55℃まで加熱する。ヒアルロン酸/絹溶液に、ステアリン酸/ホホバ油の組合せを添加し、強く混合する。混合している溶液に、NaOHを添加し、製品クレンザーを取り出す。
【0600】
実施例59 ラウリン酸クレンザーの処方
【0601】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表70】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
実施例60 ラウリン酸クレンザーの処方
【0603】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表71】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
実施例61 実施例59及び60のラウリン酸クレンザーを調製する例示的方法
【0605】
水にヒアルロン酸を溶解させて溶液を調製し、その後絹を徐々に添加する。溶液を冷蔵する。ラウリン酸、ホホバ油、ミリスチン酸、及び/又はステアリン酸の組合せを約75℃まで加熱する。その後、ヒアルロン酸/絹溶液を約55℃まで加熱する。ヒアルロン酸/絹溶液に、酸/ホホバ油の組合せを添加し、混合する。溶液を冷却させ、その後アスペン樹皮及びアニス酸ナトリウムを添加し、クレンザーを得る。
【0606】
実施例62 組合せクレンザーの処方
【0607】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表72】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
実施例63 組合せクレンザーの処方
【0609】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【0610】
【表73】
[この文献は図面を表示できません]
【0611】
実施例64 組合せクレンザーの処方
【0612】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表74】
[この文献は図面を表示できません]
【0613】
実施例65 組合せクレンザーの処方
【0614】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表75】
[この文献は図面を表示できません]
【0615】
実施例66 組合せクレンザーの処方
【0616】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表76】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
実施例67 組合せクレンザーの処方
【0618】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表77】
[この文献は図面を表示できません]
【0619】
実施例68 組合せクレンザーの処方
【0620】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表78】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
実施例69 組合せクレンザーの処方
【0622】
一実施形態では、クレンザーを提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表79】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
実施例70 実施例62〜69の組成物クレンザーを調製する例示的方法
【0624】
約75℃まで、ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、スクアレン油、ローズヒップ油、レモングラス油、オリーブ油、及び/又はホホバ油を加熱する。その後、水(又は初期の水のアリコート(aliquot))にNaOHを溶解し、約70℃まで溶液を加熱する。NaOH溶液に、グリセリン及び絹を添加し、その後、ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、スクアレン油、ローズヒップ油、レモングラス油、オリーブ油、及び/又はホホバ油のブレンドを添加する。混合物を冷却させる。使用する場合には、混合物を再加熱し、ローズヒップ油、スクアレン油、及び/又は2M HClを添加する。その後、使用する場合には、最終の水のアリコート及び/又はオリーブ油を添加する。最後に、アスペン樹皮及び/又はアニス酸ナトリウムを添加し、組成物クレンザーを得る。
【0625】
実施例71 クレンジング用絹リフレッシュ製品の処方
【0626】
一実施形態では、クレンジング用絹リフレッシュ製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表80】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
実施例72 クレンジング用絹リフレッシュ製品の処方
【0628】
一実施形態では、クレンジング用絹リフレッシュ製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表81】
[この文献は図面を表示できません]
【0629】
実施例73 クレンジング用絹リフレッシュ製品の処方
【0630】
一実施形態では、クレンジング用絹リフレッシュ製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表82】
[この文献は図面を表示できません]
【0631】
実施例74 クレンジング用絹リフレッシュ製品の処方
【0632】
一実施形態では、クレンジング用絹リフレッシュ製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表83】
[この文献は図面を表示できません]
【0633】
実施例75 クレンジング用絹リフレッシュ製品の処方
【0634】
一実施形態では、クレンジング用絹リフレッシュ製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表84】
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
実施例76 クレンジング用絹リフレッシュ製品の処方
【0636】
一実施形態では、クレンジング用絹リフレッシュ製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表85】
[この文献は図面を表示できません]
【0637】
実施例77 実施例71〜76のクレンジング絹リフレッシュ製品を調製する例示的方法
【0638】
使用する酸、レモングラス油、及び/又はオリーブ油を75℃まで加熱する。初期の水のアリコートに、NaOHを溶解し、70℃まで溶液を加熱する。アルカリ溶液に、グリセリン及び絹溶液を添加し、その後使用する酸、レモングラス油、及び/又はオリーブ油のブレンドを添加する。混合物を冷却させ、2M HCl、その後に最終の水のアリコートを添加する。使用する場合には、その後アスペン樹皮及び/又はアニス酸ナトリウムを添加する。
【0639】
実施例78 クレンジング用絹コンプリート製品の処方
【0640】
一実施形態では、クレンジング用絹コンプリート製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表86】
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
実施例79 クレンジング用絹コンプリート製品の処方
【0642】
一実施形態では、クレンジング用絹コンプリート製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表87】
[この文献は図面を表示できません]
【0643】
実施例80 クレンジング用絹コンプリート製品の処方
【0644】
一実施形態では、クレンジング用絹コンプリート製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表88】
[この文献は図面を表示できません]
【0645】
実施例81 クレンジング用絹コンプリート製品の処方
【0646】
一実施形態では、クレンジング用絹コンプリート製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表89】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
実施例82 クレンジング用絹コンプリート製品の処方
【0648】
一実施形態では、クレンジング用絹コンプリート製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表90】
[この文献は図面を表示できません]
【0649】
実施例83 クレンジング用絹コンプリート製品の処方
【0650】
一実施形態では、クレンジング用絹コンプリート製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【表91】
[この文献は図面を表示できません]
【0651】
実施例84 実施例79〜83のクレンジング絹コンプリート製品を調製する例示的方法
【0652】
使用する酸、オリーブ油(最初のアリコート)、及び/又はレモングラス油を約75℃まで加熱する。初期の水のアリコートにNaOHを溶解し、溶液を70℃まで加熱する。アルカリ溶液に、グリセリン及び絹溶液を添加し、使用する酸、レモングラス油、及び/又はオリーブ油のブレンドを添加する。混合物を冷却させ、その後2M HCl、その後に水及びオリーブ油の最終のアリコートを添加する。使用する場合には、その後アスペン樹皮及び及び/又はアニス酸ナトリウムを添加する。
【0653】
実施例85 例示的なクレンジング用絹リフレッシュ製品の処方
【0654】
一実施形態では、クレンジング用絹リフレッシュ製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【0655】
【表92】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
実施例86 例示的なクレンジング用絹コンプリート製品の処方
【0657】
一実施形態では、クレンジング用絹コンプリート製品を提供することができるクレンザー処方は、以下であることができる。
【0658】
【表93】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
実施例87 クレンジング剤における微生物及び真菌負荷試験
【0660】
実施例71、72、73、75、76、78、80、及び81の処方物を試験し、抗微生物活性及び抗真菌活性を決定した。試験された処方物は、それぞれ抗真菌特性及び抗微生物特性を有することが分かった。これらの試験された処方物はそれぞれ、ISO規格ISO11930に明記される抗微生物及び抗真菌負荷試験をパスした。
【0661】
実施例88 クレンジング剤におけるパッチ(感度)試験
【0662】
実施例71、72、73、75、76、78、80、及び81の処方物について、反復障害パッチ試験により、刺激及び感度を試験した。試験された処方物はそれぞれ、皮膚科専門医によって確認された非一次刺激性物質及び非一次感作性物質と考察された。
【0663】
実施例89 クレンジング剤における保存寿命試験
【0664】
実施例71、72、78、80、及び81の処方物を試験し、その保存寿命安定性を決定した。処方物のクレンザーを40℃のインキュベーターに置き、試験時間安定性を試験する。時間安定性は、下記に提供される。
【表94】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
実施例90 例示的な湿潤剤の処方
【0666】
一実施形態では、ヒアルロン酸フリー湿潤剤を提供することができる湿潤剤処方は、以下であることができる。
【表95】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
実施例91 実施例90の湿潤剤を調製する例示的方法
【0668】
グリセリン、絹溶液、及びNaOHを水に添加し、約70℃まで加熱した。ビタミンE、ココナッツ油、及びシアバターを約70℃まで加熱することができる。その後、加熱しながら、強い撹拌下で、グリセリン及び絹溶液に油を添加することができる。混合物を冷却させることができる。その後、2M HCl、アスペン樹皮、及びアニス酸ナトリウムを添加し、湿潤剤を作製することができる。
【0669】
実施例92 デオドラントベース製品の処方
【0670】
一実施形態では、デオドラントベース製品を提供することができるデオドラント処方は、以下であることができる。
【表96】
[この文献は図面を表示できません]
【0671】
実施例93 デオドラントベース製品の例示的な処方
【0672】
一実施形態では、デオドラントベース製品を提供することができるデオドラント処方は、以下であることができる。
【表97】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
実施例94 デオドラント又は制汗剤製品の例示的な処方
【0674】
一実施形態では、本発明のデオドラント又は制汗剤処方は、以下であることができる。
【表98】
[この文献は図面を表示できません]
【0675】
実施例95 フットバームの処方
【0676】
一実施形態では、フットバーム製品を提供することができるフットバーム処方は、以下であることができる。
【表99】
[この文献は図面を表示できません]
【0677】
実施例96 フットバームの例示的な処方
【0678】
一実施形態では、フットバーム製品を提供することができる例示的なフットバーム処方は、以下であることができる。
【表100】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
実施例97 シャンプーの処方
【0680】
一実施形態では、シャンプー製品を提供することができるシャンプー処方は、以下であることができる。
【表101】
[この文献は図面を表示できません]
【0681】
実施例98 シャンプーの処方
【0682】
一実施形態では、シャンプー製品を提供することができるシャンプー処方は、以下であることができる。
【0683】
【表102】
[この文献は図面を表示できません]
【0684】
実施例99 シャンプーの例示的な処方
【0685】
一実施形態では、シャンプー製品を提供することができる例示的なシャンプー処方は、以下であることができる。
【表103】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
実施例100 シャンプーの例示的な処方
【0687】
一実施形態では、シャンプー製品を提供することができる例示的なシャンプー処方は、以下であることができる。
【表104】
[この文献は図面を表示できません]
【0688】
実施例101 コンディショナーの処方
【0689】
一実施形態では、コンディショナー製品を提供することができるコンディショナー処方は、以下であることができる。
【表105】
[この文献は図面を表示できません]
【0690】
実施例102 コンディショナーの例示的な処方
【0691】
一実施形態では、コンディショナー製品を提供することができる例示的なコンディショナー処方は、以下であることができる。
【表106】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
実施例103 リップバームの処方
【0693】
一実施形態では、リップバーム製品を提供することができるリップバーム処方は、以下であることができる。
【表107】
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
実施例104 実施例103のリップバームを製造する方法
【0695】
1つのビーカーで、ビタミンE、サンフラワー油、及びスイートオレンジ油を約70℃まで加熱した。ココナッツ油、シアバター、及びミツロウは、約75℃で溶けた。約80℃における加熱下で、2つの混合物を合わせた。35℃における強い撹拌下で、絹溶液を混合物に添加した。室温で、加熱した混合物を型又はチューブに注ぎ、約15分間50℃でオーブンに置いた。その後、充填した型又はチューブを35℃のオーブンに約15分間置いた。その後、充填した型又はチューブは、固くなるまで室温で放置した。
【0696】
実施例105 リップバームの処方
【0697】
一実施形態では、リップバーム製品を提供することができるリップバーム処方は、以下であることができる。
【表108】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
実施例106 リップバームの処方
【0699】
一実施形態では、リップバーム製品を提供することができるリップバーム処方は、以下であることができる。
【表109】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
実施例107 リップバームの処方
【0701】
一実施形態では、リップバーム製品を提供することができるリップバーム処方は、以下であることができる。
【表110】
[この文献は図面を表示できません]
【0702】
実施例108 リップバームの処方
【0703】
一実施形態では、リップバーム製品を提供することができるリップバーム処方は、以下であることができる。
【表111】
[この文献は図面を表示できません]
【0704】
実施例109 リップバームの例示的な処方
【0705】
一実施形態では、リップバーム製品を提供することができるリップバーム処方は、以下であることができる。
【表112】
[この文献は図面を表示できません]
【0706】
実施例110 リップバームの例示的な処方
【0707】
一実施形態では、リップバーム製品を提供することができるリップバーム処方は、以下であることができる。
【表113】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
実施例111 実施例105〜110のリップバームを製造する方法
【0709】
1つのビーカーに、ビタミンE、ミツロウ、シアバター、ココナッツ油、及び精油を合わせる。その後、混合物を約75℃まで加熱する。カバー付きガラスビーカーにおいて、グリセリン、絹溶液、及びカプリル酸グリセリル(gyceryl caprylate)を合わせ、約70℃まで加熱した。その後、油の混合物を水溶液に添加し、約75℃において約10分間加熱下で混合する。その後室温で、加熱した混合物を型又はチューブに注ぎ、リップバーム製品を得る。充填し、半硬質となったら、型又はチューブの頂部に、追加の加熱された混合物を注ぎ、より滑らかな頂部を得る。
【0710】
実施例112 リップバーム安定性試験
【0711】
本発明の特定のリップ例示的リップバームを試験し、日数に亘る安定性を決定した。リップバーム製品を試験することで、安定性を決定した。リップバーム安定性は、下記表で示される。
【表114】
[この文献は図面を表示できません]
【0712】
実施例113 リップバーム熱応力試験
【0713】
40℃のインキュベーター及び60℃のインキュベーターにおいて、キャップを外して2つの例示的リップバーム製品を置き、融解の有無を見た。1週間後、チューブのものはいずれも、ストレスの徴候を示さなかった。3週間時点において、40℃のリップバーム製品はいずれも、変化の徴候を示さなかった。60℃のリップバーム製品は、ごく僅かな量の溶融した液体を有し、色が僅かにくすみ(オフホワイトから淡いベージュに)、幾つかの茶色の斑点/固形のクラスト(crust)(ビタミンEであると思われる)を有した。その後、40℃のリップバーム製品を、約−20℃で2日間凍結し、溶かし、ストレスの徴候を示さなかった。本試験の目的は、リップバーム製品が、短期間で、消費者がそれらを晒す温度において、溶融しないことを保証することであった。
【0714】
実施例114 リップバーム微生物負荷試験
【0715】
本発明のリップバーム製品を試験し、抗微生物特性及び抗真菌特性を決定した。これらの試験された処方物はそれぞれ、実施例103を除いては、ISO規格ISO11930に明記される抗微生物及び抗真菌負荷試験をパスした。実施例103、105、106、107、及び108は、下記に示されるように試験された。
【表115】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
本明細書で引用したすべての特許、特許出願及び公開されている文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本開示の方法をその特定の実施形態に関連して説明してきたが、さらなる改変が可能であることを理解されよう。更に、本出願は、本開示の方法が関係する当業界の公知又は慣用的な実務内にあるような本開示からの逸脱を含む、本開示の方法の任意の変形、使用適応を包含するものである。
【0717】
当業者であれば、その広範な本発明の概念から逸脱することなく、上に示し説明した例示的な実施形態に変更を加えることができることが理解されよう。したがって、本発明は、図示および説明された例示的な実施形態に限定されず、特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲内の変更を包含することが意図されていることが理解される。実施例のために、例示的な実施形態の特定の特徴は、請求された発明の一部であってもなくてもよく、開示された実施形態の様々な特徴を組み合わせることができる。本明細書で具体的に述べられていない限り、用語「a」、「an」および「the」は、1つの要素に限定されず、代わりに「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきである。
【0718】
本発明の明確な理解に関連する要素に焦点を当てるために、本発明の図面および説明の少なくとも幾つかは、簡略化されている一方、明確にするために、当業者であれば理解するであろう他の要素が、本発明の一部を含むこともできる。しかし、そのような要素は当技術分野で周知であり、必ずしも本発明のより良好理解を容易にするものではないので、そのような要素の説明はここでは提供されない。
【0719】
更に、本発明の方法が本明細書に記載された特定の順序の順序に依存していない程度まで、工程の特定の順序は、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。本発明の方法に向けられた請求項はいずれも、記載された順序での工程の性能に限定されるべきではなく、当業者であれば、工程を変更し、依然として本発明の精神および範囲内にあることを容易に理解することができる。

図1
[この文献は図面を表示できません]
図2
[この文献は図面を表示できません]
図3
[この文献は図面を表示できません]
図4
[この文献は図面を表示できません]
図5
[この文献は図面を表示できません]
図6
[この文献は図面を表示できません]
図7
[この文献は図面を表示できません]
図8
[この文献は図面を表示できません]
図9
[この文献は図面を表示できません]
図10
[この文献は図面を表示できません]
図11
[この文献は図面を表示できません]
図12
[この文献は図面を表示できません]
図13
[この文献は図面を表示できません]
図14
[この文献は図面を表示できません]
図15
[この文献は図面を表示できません]
図16
[この文献は図面を表示できません]
図17
[この文献は図面を表示できません]
図18
[この文献は図面を表示できません]
図19
[この文献は図面を表示できません]
図20
[この文献は図面を表示できません]
図21
[この文献は図面を表示できません]
図22
[この文献は図面を表示できません]
図23
[この文献は図面を表示できません]
図24
[この文献は図面を表示できません]
図25
[この文献は図面を表示できません]
図26
[この文献は図面を表示できません]
図27
[この文献は図面を表示できません]
図28
[この文献は図面を表示できません]
図29
[この文献は図面を表示できません]
図30
[この文献は図面を表示できません]
図31
[この文献は図面を表示できません]
図32
[この文献は図面を表示できません]
図33
[この文献は図面を表示できません]
図34
[この文献は図面を表示できません]
図35
[この文献は図面を表示できません]
図36
[この文献は図面を表示できません]
図37
[この文献は図面を表示できません]
図38
[この文献は図面を表示できません]
図39
[この文献は図面を表示できません]
図40
[この文献は図面を表示できません]
図41
[この文献は図面を表示できません]
図42
[この文献は図面を表示できません]
図43
[この文献は図面を表示できません]
図44
[この文献は図面を表示できません]
図45
[この文献は図面を表示できません]
図46
[この文献は図面を表示できません]
図47
[この文献は図面を表示できません]
図48
[この文献は図面を表示できません]
図49
[この文献は図面を表示できません]
図50
[この文献は図面を表示できません]
図51
[この文献は図面を表示できません]
図52
[この文献は図面を表示できません]
図53
[この文献は図面を表示できません]
図54
[この文献は図面を表示できません]
図55
[この文献は図面を表示できません]
図56
[この文献は図面を表示できません]
図57
[この文献は図面を表示できません]
図58
[この文献は図面を表示できません]
図59
[この文献は図面を表示できません]
図60
[この文献は図面を表示できません]
図61
[この文献は図面を表示できません]
図62
[この文献は図面を表示できません]
図63
[この文献は図面を表示できません]
図64
[この文献は図面を表示できません]
図65
[この文献は図面を表示できません]
図66
[この文献は図面を表示できません]
図67
[この文献は図面を表示できません]
図68
[この文献は図面を表示できません]
図69
[この文献は図面を表示できません]
図70
[この文献は図面を表示できません]
図71
[この文献は図面を表示できません]
図72
[この文献は図面を表示できません]
図73
[この文献は図面を表示できません]
図74
[この文献は図面を表示できません]
図75
[この文献は図面を表示できません]
図76
[この文献は図面を表示できません]
図77
[この文献は図面を表示できません]
図78
[この文献は図面を表示できません]
図79
[この文献は図面を表示できません]
図80
[この文献は図面を表示できません]
図81
[この文献は図面を表示できません]
図82
[この文献は図面を表示できません]
図83
[この文献は図面を表示できません]
図84
[この文献は図面を表示できません]
図85
[この文献は図面を表示できません]
図86
[この文献は図面を表示できません]
図87
[この文献は図面を表示できません]
図88
[この文献は図面を表示できません]
図89A
[この文献は図面を表示できません]
図89B
[この文献は図面を表示できません]
図90
[この文献は図面を表示できません]
図91A
[この文献は図面を表示できません]
図91B
[この文献は図面を表示できません]
図92
[この文献は図面を表示できません]
図93
[この文献は図面を表示できません]
図94A
[この文献は図面を表示できません]
図94B
[この文献は図面を表示できません]
図94C
[この文献は図面を表示できません]
図95A
[この文献は図面を表示できません]
図95B
[この文献は図面を表示できません]
図95C
[この文献は図面を表示できません]
図96
[この文献は図面を表示できません]
図97
[この文献は図面を表示できません]
図98
[この文献は図面を表示できません]
図99
[この文献は図面を表示できません]
図100
[この文献は図面を表示できません]
図101
[この文献は図面を表示できません]
図102
[この文献は図面を表示できません]
図103
[この文献は図面を表示できません]
図104
[この文献は図面を表示できません]
図105
[この文献は図面を表示できません]
図106
[この文献は図面を表示できません]
図107
[この文献は図面を表示できません]
図108
[この文献は図面を表示できません]
図109
[この文献は図面を表示できません]
図110
[この文献は図面を表示できません]
図111
[この文献は図面を表示できません]
図112-1】
[この文献は図面を表示できません]
図112-2】
[この文献は図面を表示できません]
図112-3】
[この文献は図面を表示できません]
図112-4】
[この文献は図面を表示できません]
図112-5】
[この文献は図面を表示できません]
図112-6】
[この文献は図面を表示できません]
図112-7】
[この文献は図面を表示できません]
図112-8】
[この文献は図面を表示できません]
図112-9】
[この文献は図面を表示できません]
図112-10】
[この文献は図面を表示できません]
図112-11】
[この文献は図面を表示できません]
【手続補正書】
【提出日】2021年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
.0001%〜90%(w/v)の、セリシンの含有量が10.0%(w/w)以下である純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片と
.1%〜99%(v/v)の油と
0.1%〜99%(v/v)の水と、
ヒアルロン酸、添加剤、サンスクリーン、サンブロック、及び軟化剤の少なくともいずれかと、を含む組成物であって;
前記組成物が、安定したエマルジョンを形成し、
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、5kDa〜80kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有し、
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、5.0の多分散性を有することを特徴とする組成物。
【請求項2】
.01%〜2%(w/v)の前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
.05%〜0.3%(w/v)の前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物のpHが、の範囲にある請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物のpHが、5〜7の範囲にある請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
.1%〜25%の油及び75%〜99%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
5%〜50%の油及び50%〜75%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
0%〜75%の油及び25%〜50%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
5%〜99%の油及び0.1%〜25%の水を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、5kDa〜18kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、17kDa〜40kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
前記純粋な絹フィブロインベースのタンパク質断片が、39kDa〜80kDaの範囲に亘る平均の重量平均分子量を有する請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
【請求項13】
.1%〜8%(w/v)の前記ヒアルロン酸を含む請求項1から12のいずれかに記載の組成物。
【請求項14】
.5%〜2%(w/v)の前記ヒアルロン酸を含む請求項1から12のいずれかに記載の組成物。
【請求項15】
前記安定したエマルジョンが、油中水型(w/o)エマルジョン及び水中油型(o/w)エマルジョンからなる群から選択される請求項1から14のいずれかに記載の組成物。
【請求項16】
前記組成物が、液体、半固体、ローション、クリーム、油、ゲル、エマルジョン、スプレー軟膏、ペースト、ムース、泡、及び懸濁液からなる群から選択される形態にある請求項1から15のいずれかに記載の組成物。
【請求項17】
前記油が、脂肪族油、脂肪アルコール、脂肪酸、グリセリド(アシルグリセロール)、リン脂質、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項1から16のいずれかに記載の組成物。
【請求項18】
前記油がグリセリドであり、前記グリセリドが、モノグリセリド、ジグリセリド、及びトリグリセリドからなる群から選択される請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記油が1つ以上の天然油又は精油を含む請求項1から16のいずれかに記載の組成物。
【請求項20】
.1%〜25%の第2の油を更に含む請求項1から19のいずれかに記載の組成物。
【請求項21】
前記第2の油が、1つ以上の天然油又は精油を含む請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
.1%〜5%(w/v)又は(v/v)の第1のpH調整剤を更に含む請求項1から21のいずれかに記載の組成物。
【請求項23】
前記第1のpH調整剤が、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、塩酸(HCl)、クエン酸、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
.1%〜5%(w/v)又は(v/v)の第2のpH調整剤を更に含む請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記第2のpH調整剤が、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、塩酸(HCl)、クエン酸、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
前記第1のpH調整剤が、水酸化ナトリウム(NaOH)であり、前記第2のpH調整剤が、塩酸(HCl)である請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
前記添加剤を含む請求項1から26のいずれかに記載の組成物。
【請求項28】
前記添加剤が、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、アスペン樹皮、アニス酸ナトリウム、エンバク粉、酸化チタン、二酸化チタン、グリセリン、酸化亜鉛、防腐剤、アルミニウム系化合物、鉱物塩、タルカムパウダー、重炭酸ナトリウム、ホップ、アロエベラ、アメリカマンサク、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
前記添加剤が、ビタミンE、アスペン樹皮、及びアニス酸ナトリウムの組合せである請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
前記サンスクリーン又はサンブロックを含む請求項1から29のいずれかに記載の組成物。
【請求項31】
前記サンスクリーン又はサンブロックが、アミロキサート(イソペンチル−4−メトキシシンナメート)、パラ−アミノ安息香酸、ベンゾフェノン−9(ナトリウムジヒドロキシジメトキシジスルホベンゾフェノン)、パジメートO(オクチルジメチルパラ−アミノ安息香酸)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、シノキセート、ジオキシベンゾン、オキシベンゾン、ホモサレート、アントラニル酸メンチル、4−メチルベンジリデンカンファー、メキソリルXL(ドロメトリゾールトリシロキサン)、ネオヘリオパンAP(二ナトリウムフェニルジベンズイミダゾールテトラスルフォネート)、オクトクリレン、オクチルメトキシシンナメート、オクチルサリシレート、スルイソベンゾン、チノソーブM(ビスオクトリゾール、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール)、二酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子化二酸化チタン、微粒子化酸化亜鉛、油溶性酸化亜鉛、チノソーブS(ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン)、チノソーブ(Tinsorb)A2B(トリス−ビフェニルトリアジン)、トロラミンサリシレート、アボベンゾン、エカムシュール(ecamsule)、二酸化チタン、4−MBC、ユビナール(Uvinul)T150(オクチルトリアゾン)、ユビナールAプラス(Uvinul A Plus)(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート)、パルソールSLX(ジメチコ(dimethico)−ジエチルベンザルマロネート)、酸化亜鉛、メラニン、メラニン誘導体、ラズベリー種子油、ニンジン油、及びこれらの組合せからなる群から選択される請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
前記サンスクリーン又はサンブロックが、二酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子化二酸化チタン、微粒子化酸化亜鉛、油溶性酸化亜鉛、オクチルクリレン(octylcrylene)、アボベンゾン、オクチノキサート、オクチサレート、オキシベンゾン、ホモサレート、ヘリオプレックス、4−MBC、メキソリルSX及びSL、チノソーブS及びM、ユビナールT150、ユビナールAプラス、並びにこれらの組合せからなる群から選択される請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
前記組成物が、前記軟化剤を含む請求項1から32のいずれかに記載の組成物。
【請求項34】
前記軟化剤が、炭化水素油、炭化水素ワックス、シリコーン油、アセトグリセリドエステル、エトキシル化グリセリド、脂肪酸のアルキルエステル、脂肪酸のアルケニルエステル、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪アルコールエーテル、エーテル−エステル、ラノリン、ラノリン誘導体、多価アルコール、ポリエーテル誘導体、多価エステル、ワックスエステル、ミツロウワックス誘導体、木蝋、天然油又は精油、リン脂質、ステロール、及びアミドの1つ以上を含む請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
前記組成物が、サンスクリーン、クレンザー、石鹸、リップバーム、フットバーム、デオドラント、制汗剤、液体デオドラント、スプレーデオドラント、液体制汗剤、スプレー制汗剤、コンディショナー、シャンプー、又はこれらの組合せの形態にある請求項1から34のいずれかに記載の組成物。
【請求項36】
安定した前記エマルジョンが、少なくとも1週間、保存しても相分離を引き起こさない、請求項1から35のいずれかに記載の組成物。
【請求項37】
安定した前記エマルジョンが、少なくとも2週間、保存しても相分離を引き起こさない、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
安定した前記エマルジョンが、不透明な外観を有する、請求項1から37のいずれかに記載の組成物。