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特開2021-99350水位測定装置、水位測定装置を操作する方法及び水位測定装置と少なくとも1つのスペーサからなるアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-99350(P2021-99350A)
(43)【公開日】2021年7月1日
(54)【発明の名称】水位測定装置、水位測定装置を操作する方法及び水位測定装置と少なくとも1つのスペーサからなるアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G01F 23/296 20060101AFI20210604BHJP
   G08C 17/00 20060101ALI20210604BHJP
   G08C 15/06 20060101ALI20210604BHJP
   F17C 13/02 20060101ALI20210604BHJP
【FI】
   G01F23/296 B
   G08C17/00 Z
   G08C15/06 H
   F17C13/02 301A
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2021-21539(P2021-21539)
(22)【出願日】2021年2月15日
(62)【分割の表示】特願2017-556810(P2017-556810)の分割
【原出願日】2016年8月19日
(31)【優先権主張番号】102015113908.1
(32)【優先日】2015年8月21日
(33)【優先権主張国】DE
(31)【優先権主張番号】15/042,890
(32)【優先日】2016年2月12日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】517194564
【氏名又は名称】トゥルマ・ゲレーテテッヒニク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Truma Geraetetechnik GmbH & Co. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ヨハネス・メルカー
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス・シュモル
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・プレス
【テーマコード(参考)】
2F014
2F073
3E172
【Fターム(参考)】
2F014AB01
2F014AC02
2F014FB01
2F073AA01
2F073AA02
2F073AA11
2F073AB01
2F073BB01
2F073BC02
2F073CC03
2F073CC07
2F073CC08
2F073CC12
2F073CD11
2F073DD01
2F073DE02
2F073DE08
2F073DE13
2F073DE16
2F073EE01
2F073FF01
2F073FG01
2F073FG02
2F073FG03
3E172AA02
3E172AA06
3E172BA01
3E172BB12
3E172BB17
3E172BD05
3E172KA24
3E172KA26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】少なくとも1つのスペーサからなるアセンブリを備える水位測定装置、水位測定装置を操作する方法。
【解決手段】超音波を用いて、コンテナの壁9を通してコンテナ2の液レベルを測定するための水位測定装置10であって、超音波の測定ヘッド12、コントロールユニット20、及び超音波の測定ヘッドが、コンテナの壁に対して、押圧されるようにコンテナに取り付けられることができる固定装置24を備える水位測定装置。水位測定装置は、水位測定装置が設けられるためのコンテナの低い端部に取り付けられることができる少なくとも1つのスペーサ50を備える。また、状況依存サンプリングレートが使われる水位測定装置を操作する方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波を用いて、その壁(9)を通って、コンテナ(2)の液レベルを測定する水位測定装置(10)であって、
超音波の測定ヘッド(12)と、
コントロールユニット(20)と、
超音波の測定ヘッド(12)がコンテナ(2)の壁(9)に対して、押圧されるように、水位測定装置(10)が、コンテナ(2)に取り付けられることができる、固定装置(24)を備え、
送信/受信ユニットを含む、無線通信インターフェース(36)が、提供される水位測定装置(10)。
【請求項2】
固定装置は少なくとも1つの磁石(24)を含むことを特徴とする請求項1に記載の水位測定装置(10)。
【請求項3】
固定装置(24)は、接着剤を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水位測定装置(10)。
【請求項4】
固定装置(24)は、スプリングクリップを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項5】
固定装置(24)は、テンションストラップを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項6】
送信/受信ユニット(36)はBluetooth(登録商標)規格によって、操作することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項7】
プラグの形態において、さらに通信インターフェースを提供されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項8】
コントロールユニット(20)のための電力供給(22)は、追加の通信インターフェースに組み込まれていることを特徴とする請求項7に記載の水位測定装置(10)。
【請求項9】
エネルギ源(22)が一体化されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項10】
エネルギ源は、2つのバッテリ(22)を含むことを特徴とする請求項9に記載の水位測定装置(10)。
【請求項11】
バッテリ(22)は、交換可能であることを特徴とする請求項10に記載の水位測定装置(10)。
【請求項12】
バッテリ(22)は、超音波の測定ヘッド(12)からの距離をおいて配置されることを特徴とする請求項10または11に記載の水位測定装置(10)。
【請求項13】
2つのバッテリ(22)は、直径方向にお互いに反対の水位測定装置(10)の外側の端部に配置されることを特徴とする請求項12に記載の水位測定装置(10)。
【請求項14】
水位測定装置(10)の部品が組み込まれる、筐体(16)が、提供されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項15】
筐体(16)は、一部に形成されていることを特徴とする請求項14に記載の水位測定装置(10)。
【請求項16】
筐体(16)は、エラストマプラスチック材料で作られ、それ自身において柔軟性があることを特徴とする請求項15に記載の水位測定装置(10)。
【請求項17】
筐体(16)は、部分(16A、16B、16C)の間の接合部(18)を備えるいくつかの部分で形成されることを特徴とする請求項14に記載の水位測定装置(10)。
【請求項18】
接合部(18)は、エラストマ接合部であることを特徴とする請求項17に記載の水位測定装置(10)。
【請求項19】
スプリングクリップ(28)は、部分(16A、16B、16C)の間に提供されることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の水位測定装置(10)。
【請求項20】
超音波の測定ヘッド(12)は、筐体(16)に、弾性的に配置されていることを特徴とする請求項14乃至19のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項21】
バネ(26)は、コンテナ(2)の壁(9)に対して、超音波の測定ヘッド(12)を押しつけるために提供されることを特徴とする請求項20に記載の水位測定装置(10)。
【請求項22】
バネ(26)は、プラスチック材料で作られた筐体(16)を備えて一体化して形成されることを特徴とする請求項21に記載の水位測定装置(10)。
【請求項23】
磁石は、コンテナ(2)へ向かう側面における筐体の壁によって閉じられた、容器に配置されていることを特徴とする請求項14乃至22のいずれか1項を組み合わせた請求項2に記載の水位測定装置(10)。
【請求項24】
温度センサ(30)が提供されていることを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載の水位測定装置の検知手段(10)。
【請求項25】
コンテナ(2)の壁(9)に面する超音波の測定ヘッド(12)の側面に配置された、連結クッション(14)が、提供されることを特徴とする請求項1乃至24のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項26】
筐体(16)に、連結クッション(14)の近くに配置される荷重伝達部が設けられることを特徴とする請求項25に記載の水位測定装置(10)。
【請求項27】
温度センサ(30)は、連結クッション(14)に組み込まれることを特徴とする請求項24、25または26のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項28】
コントロールユニットは、メモリを備える予測モジュール(32)を含むことを特徴とする請求項1乃至27のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項29】
コントロールユニット(20)は、液高さの進行がコンテナ(2)に存在する液体の体積に応じて蓄積される、特性モジュール(34)を含むことを特徴とする請求項1乃至28のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)。
【請求項30】
状況依存サンプリングレートが用いられることを特徴とする請求項1乃至29のいずれか1項に記載の水位測定装置(10)を操作する方法。
【請求項31】
コントロールユニットが、水位測定装置(10)が新しいコンテナ(2)に取り付けられたことを検知したとき、始めの水位を決定するために、結果が平均化される多数の測定を開始することを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
初めの水位の決定の後、コントロールユニット(20)は、サンプリングレートを減らすことを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項33】
コントロールユニット(20)は、長期間を通して、一定の液レベルを検知したとき、サンプリングレートを減らすことを特徴とする請求項30乃至32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
コントロールユニット(20)は、外部の電化製品(38)を備える水位測定装置(10)の通信を検知しないとき、サンプリングレートを大いに減らすまたは測定を完全に止めることを特徴とする請求項30乃至33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
コントロールユニット(20)は、外部の受信機(38)の新しい通信を検知するとき、多数の測定を開始することを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
コントロールユニット(20)は、液レベルが低いことを検知したとき、発生された超音波の第1のエコーの評価から、超音波の第2、または第3のエコーの評価へ進めることを特徴とする請求項30乃至35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
超音波の測定ヘッド(12)の伝達力は、液レベルが低い場合に減らされることを特徴とする請求項30乃至36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
コントロールユニット(20)は、液レベルが決められた値の下へ落ちたことを検知したときに、使用者が特定の指示を受けることを確実にすることを特徴とする請求項30乃至36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
コントロールユニットは、液レベルが決められた値の下へ落ちたことを検知したときに、新しいコンテナが得られることを特徴とする請求項30乃至38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
請求項1乃至29のいずれか1項に記載の水位測定装置と、水位測定装置(10)が設けられるコンテナ(2)の低い端部に取り付けられることができる、少なくとも1つのスペーサ(50)を備えるアセンブリ。
【請求項41】
スペーサは、閉じられた底部を備える、基部(50)であることを特徴とする請求項40に記載のアセンブリ。
【請求項42】
基部(50)に、2つのタイプのコンテナのための、少なくとも2つの位置構造が設けられることを特徴とする請求項41に記載のアセンブリ。
【請求項43】
スペーサは、コンテナ(2)の低い端部に留められることができる3以上のスペーサ要素(50A、50B、50C)からなることを特徴とする請求項40に記載のアセンブリ。
【請求項44】
それぞれのスペーサ要素(50A、50B、50C)に、第1のタイプのスロット(52)及び少なくとも1つのさらなるタイプの第2のスロット(52)が設けられることを特徴とする請求項43に記載のアセンブリ。
【請求項45】
スペーサ要素(50A、50B、50C)は弾性のプラスチック材料で作られることを特徴とする請求項44に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波を用いて、その壁を通してコンテナの液レベルを測定するための水位測定装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
超音波を用いる水位測定によって、コンテナの液レベルは、コンテナの内部の中に導入されるべき水位メータまたは測定目的のために開けられるべきコンテナなしに決定されることができる。これは、例えば液化したガスボトルといった高圧下である、または他の理由で開けることができないコンテナに特に有利である。
【0003】
超音波を用いて、液レベルを測定するための可動性の水位測定装置は、独国特許公開公報DE202011110687で知られている。それは、測定プロセスを実行するために、必要な場合、使用者によってコンテナの壁に対して押しつけられる手で持って操作できる測定器具として設計される。水位測定装置はそれから、液体が、測定装置が取り付けられた高さにおけるコンテナの内部に存在するか否かを示す。
【0004】
独国特許公開公報DE19820482C1において、ガスボトルが設置されることができる基部に組み込まれた、固定された水位測定装置が、知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許公開公報DE202011110687
【特許文献2】独国特許公開公報DE19820482C1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明の目的は、長期間を通して、固定した応用に適切な、及び複数の異なるコンテナとコンテナのタイプとともに使用されることができる、水位測定装置を作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本目的の解決のために、超音波を用いて、その壁を通してコンテナの液レベルを測定するための発明による水位測定装置を提供され、水位測定装置は、超音波の測定ヘッドと、コントロールユニットと、超音波の測定ヘッドがコンテナの壁に対して、押圧されるように、水位測定装置が、コンテナに取り付けられることができる、固定装置を備え、送信/受信ユニットを含む、無線通信インターフェースが、提供される。
【0008】
本発明は、永久に容器に保持されるように、水位測定装置の中に固定装置を一体化する基本的な考えに基づく。このように、水位測定装置は、液レベルの長い期間の測定のために使われることができる。さらに、コンテナの特別な形状から独立しているコンテナの壁に柔軟に取り付けられることができるように、複数の異なるコンテナのために使われることができる。無線通信インターフェースによって、水位測定値は、それらが使用者に示されるように、外へ伝達されることができる。水位測定装置のケーブルの敷設のための費用はそれゆえに除外されることができる。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によると、固定装置は、磁石を含んで提供される。この実施形態は、強磁性の材料で作られる、すべてのコンテナ、すなわち、特にすべてのスチールボトルに、最小の取り組みで水位測定装置を取り付けるために提供する。保持磁石は、再び引きはがされるまで、所望の位置に水位測定装置を保持する。
【0010】
本発明の代わりの実施形態によると、固定装置は、接着剤を含む。この実施形態において、水位測定装置は、それから永久に残る位置において、しっくいのように、コンテナの壁に所望の位置へ接着されることができる。次のコンテナに水位測定装置を取り付けるために、コンテナから取り除かれた後、「古い」接着層は、さらに接着剤次第では使われることができ、または新しい接着層が、適用される。
【0011】
本発明のさらに別の実施形態において、固定装置は、スプリングクリップを含んで提供される。スプリングクリップは、特に、例えば立っている輪や、手における、コンテナの突き出る部分において、水位測定装置を取り付けるために役立つ。
【0012】
固定装置は、テンションストラップも含むことができる。同じものが、コンテナの外周の周りに伸び、その壁に対して、水位測定装置及び特に超音波の測定ヘッドを押しつける。
【0013】
好ましくは、送信/受信ユニットは、Bluetooth(登録商標)規格によって、操作する。これは、多くの応用(例えば、美食学のビジネスまたは屋根職人のためのテラスヒータのため、焼き網のため、キャンプする区域において、)のために完全に十分である距離を超えて、少ないエネルギ消費で、水位測定値を伝達するために提供する。
【0014】
1つの実施形態によると、プラグの形態において、追加の通信インターフェースが提供されたものが提供される。このように、ケーブルで固定したデータ送信は、例えばバス網(LINバスまたはCANバス)によってもたらされることができる。
【0015】
本発明の一態様によると、コントロールユニットのための電力供給は、通信インターフェースに組み込まれて提供される。それによる水位測定装置の分離したエネルギ供給は、除外されることができる。
【0016】
好ましい実施形態によると、エネルギ源は、水位測定装置に組み込まれる。このように、水位測定装置は、完全に自ら含まれている。
【0017】
エネルギ源は、2つのバッテリを含むことができる。これらのバッテリによって、エネルギ供給は、低いコストで、例えば一年間にわたるといった、十分に長い期間を通して確保されることができる。
【0018】
バッテリは好ましくは、水位測定装置が、それ自体が、長い期間を通して使われることができるように、交換可能である。
【0019】
本発明の好ましい実施形態によると、バッテリは、超音波の測定ヘッドから距離をおいて配置されて提供される。取り付け空間に関して、水位測定装置がガスボトルの底で使われる応用において有利である。この場合において、超音波の測定ヘッドは、通常、底の一番深いポイント、すなわち、地面への一番小さい距離のポイントに置かれる。これの側面に沿って、地面とガスボトルの底の間の距離は、バッテリが、そこにさらに容易に適合できるように、大きい。
【0020】
好ましくは、2つのバッテリは、空間のほとんどがそこで利用可能なように、水位測定装置の外側の端部において、直径方向にお互いに反対に配置されている。
【0021】
本発明の一態様によると、水位測定装置の部品が一体化された、筐体が、提供される。水位測定装置はそれによって、操作することが容易であり、また、部品は、機械的に保護される。
【0022】
一態様によると、筐体は一部に形成されて提供される。これにより、コンテナへの水位測定装置の取り付けが促進される。
【0023】
一態様によると、筐体は、エラストマプラスチック材料で作られ、また、それ自身において柔軟性があって提供される。水位測定装置は、それにより、超音波の測定ヘッドが通るべき壁の湾曲に関して、異なるコンテナに柔軟に取り付けられることができる。さらに、材料は、例えば、コンテナが平坦でない地面に置かれたり、水位測定装置が地面に接触するときといった、外部の機械的な荷重に対して特に効果的な保護を提供する。
【0024】
代わりの態様によると、筐体は、部分の間の接合部を備えるいくつかの部分において設計されて提供される。水位測定装置は、それによって、超音波の測定ヘッドが通るべき壁の湾曲に関して、異なるコンテナに柔軟に取り付けられることができる。
【0025】
1つの実施形態によると、スプリングクリップは、筐体の部分の間に提供される。それによって、コンテナの壁に対して超音波の測定ヘッドの所望の押圧力を、わずかな努力で発生することができる。
【0026】
超音波の測定ヘッドも、水位測定装置がコンテナの壁に取り付けられるときに、所望の押圧力によって、コンテナの壁に対して残るように、筐体に弾性的に配置されることができる。
【0027】
1つの実施形態によると、コンテナの壁に対して超音波の測定ヘッドを押しつけるバネが提供される。そのようなバネによって、所望の押圧力を、長い期間を通して発生することができる。
【0028】
本発明の1つの態様によると、バネは、筐体と一体的にプラスチックで作られて提供される。それによって分離したバネの部品のための費用が避けられる。
【0029】
固定装置が1以上の磁石を含むとき、磁石のための好ましい容器が提供され、容器は、コンテナに向かうその側面における、筐体の壁によって閉じられる。他の言葉で表現すると、磁石は、筐体の壁によって、コンテナの壁から分離される。これにより、2つの有利な点がある。一方では、腐食保護が、筐体がコンテナに面する側面において磁石を密閉するように、磁石のために得られる。他方では、筐体がコンテナに取り付けられたときに作動する磁力が、磁石も長い耐用年数を通して、容器に確実に残ることが保証されるように、必要とされる追加の手段が全くなくても、筐体によって吸収される。
【0030】
本発明の1つの実施形態によると、温度センサが提供される。温度センサによって、測定の正確性を、温度に依存する他のものに囲まれた液体の中の音速のように、上げることができる。さらに、同様にコンテナの液体水位は、液体の熱膨張による温度依存である。液化したガスが液体としてみなされたとき、ここで留意すべきは、温度依存補償が、液化したガスの正しい量を決定するために必要であるように、2つの効果が、別の変化していないガスの量を備える音の信号のランタイムに、反対の方向に及び非線形に、作動することである。水位測定装置のおける、それゆえ例えばその下側におけるコンテナの外側で測定された温度は、略、コンテナの内部の液体の温度に対応するように、少なくとも、一方からの太陽の放射または温度における強い変化のような極端な場合を除外して、コンテナの近くの温度が、測定されるとき十分である。
【0031】
好ましくは、筐体に、連結クッションの近くに配置される荷重伝達部が設けられる。荷重伝達部はコンテナの底部に対して残るか、または底部から小さい距離で置かれる。水位測定装置がコンテナに対して極めて強く押圧されるとき、例えば、突き出た物体は、筐体の下に配置されるので、荷重は、連結クッションと測定ヘッドが強い力に対して保護されるように、荷重伝達部を通してコンテナに直接伝達される。同時に、筐体は、強い荷重に対して保護される。
【0032】
温度センサは、コンテナの壁に面して超音波の測定ヘッドの側面に配置される連結クッションに組み込まれることができる。それによって、温度センサは、同時に環境の影響に対して十分に保護される一方、コンテナの壁の近くに置かれる。
【0033】
連結クッションは、エラストマからなり、同時に、超音波の測定ヘッドが直接の接触から保護される一方で、超音波の測定ヘッド(特にピエゾセラミックのような、そこで使われる超音波発生器)とコンテナの壁の間のよい音の伝達を確保する。連結クッションが十分に圧縮性に設計されたとき、さらに、コンテナの壁といくらかの許容範囲の異なる出っ張りを補償し、それによって、それぞれよい音の伝達を補償することができる。エラストマは、コンテナの壁に対する押圧力も長い一定圧力を備えて維持されるように、通常の押圧力において、エラストマの降伏点に、達しないように設計される。
【0034】
好ましくは、連結クッションの弾性は、水位測定装置が、固定装置の動作によってコンテナの壁に対して押圧されるとき、クッションが、コンテナの壁に対して超音波の測定ヘッドの必要な押圧力を単に(すなわち、筐体に必要であるバネなしに)発生する。この押圧力は、コンテナの壁へ十分に順応するような範囲へ連結したクッションを変形し、また、超音波は、ピエゾセラミックによって、コンテナの壁へ十分に連結され、およびその逆も言える。
【0035】
本発明の1つの実施形態によると、コントロールユニットは、メモリを備える予測モジュールを含むものが提供される。これにより、コンテナへの供給が続くであろうときまで、過去の消費に基づいて見積もられた値を使用者に供給することが提供される。
【0036】
コントロールユニットは、コンテナに存在する液体の体積に依存する、液高さの進行を記憶する特性モジュールを含むこともできる。特性モジュールによって、水位測定の正確性を、特に、コンテナの断面が液高さの上に変化するときに、上げることができる。これの1つの実施例は、その低い領域におけるガスボトルの膨らんだ形状である。
【0037】
水位測定装置の操作において、状況依存サンプリングレートが使われるとき有利である。一般的な言葉で表現すると、高いサンプリングレート、すなわち、個々の測定操作の比較的速いシーケンスは、コントロールユニットが、これが有利であるという、外部の影響によって認識するとき、使われる。逆に、サンプリングレートは、高いサンプリングレートが意味がないとコントロールユニットに認識できるとき、減らされる。これらの測定によって、バッテリの一式で達成される操作時間を延ばすことができる。
【0038】
コントロールユニットが、水位測定装置が新しいコンテナに取り付けられたことを検知したとき、結果が平均化される、多数の測定が、始めの水位を決定するために、好ましくは開始される。結果として、信頼できる水位測定値を、比較的短い時間の後、使用者に利用可能にする。
【0039】
始めの水位が決定された後、コントロールユニットは、好ましくは、サンプリングレートを減らす。これは、最大消費によって、ガスボトルの見本のための液レベルが、毎分の見本のための測定が十分でないくらいあまり変化がないような、減らされていて、決定された液レベルの正確性がなくても、容易に可能である。
【0040】
サンプリングレートは、コントロールユニットが、長期間を通して一定の液レベルを決定するとき、減らされることができる。これは、1時間に1回の見本の測定が十分であるような、現在、液体がコンテナから取り除かれないように、コントロールユニットによって解釈することができる。再び液レベルが減少することが検知されるとすぐに、コントロールユニットは、サンプリングレートを増やすこともできる。
【0041】
本発明の1つの態様によると、コントロールユニットは、外部の受信機を備える水位測定装置の通信を検知しないとき、大いに、サンプリングレートを減らし、または完全に測定を止めることが提供される。単純な言葉で表現すると、この態様は、誰も水位測定装置の値を求めないときには、測定をしないという原理に基づく。この手順の実施例は、休暇期間の外で固定された移動住宅である。結果として、通常、水位測定装置と通信する、受信機も停止される。コントロールユニットが、通信が可能でないと検知するとき、サンプリングレートは、とても低い値またはゼロにさえ減らされることができる。コントロールユニットが、通信が再び築き上げられると検知するとき、高いサンプリングレートが再び使われることができる。新しいコンテナが検知されたときに使われるように、この場合において、大いに増加したサンプリングレートを始めに使うことも可能である。
【0042】
本発明の1つの態様によると、コントロールユニットは、液レベルが低いことを検知するとき、発生された超音波の第1のエコーの評価から、超音波の第2、または第3のエコーの評価へ進める。それによって、信頼性のある測定が低い液レベルにおいて可能である。コンテナにおいて、低い液レベルにおいて、超音波信号の放出と、エコーの受け取りの間の時間の間隔は短く、短くなる。これは、音信号の放出の後、セラミックがさらに少しの間振動し、またそれゆえ即座に受け取ることを準備しないという事実によって悪化する。それゆえ、第1のエコー、すなわち、液体とガスの界面における超音波の第1の反射、を測定することが難しい。通常、しかしながら、波面は幾度か、すなわち、コンテナの底部で、再び液体−ガス界面で、反射された後、それから再び界面で、それから再び底部でなど、反射される。これらのエコーは、原理において、それらは、評価に適切であるが、弱く、弱く得られる。
【0043】
1つの実施形態によると、超音波の測定ヘッドの伝達力は、低い液の高さがあるとき、減らされることが提供される。これは、低い伝達力によってさえ、エコーは超音波の測定ヘッドに確実に到達するように、低い液体の水位において、超音波の走る距離が短いことを見つけたことに基づく。低い伝達力は、音波の放出後の振動時間が短く得られ、セラミックは、それゆえ、さらに速く受け取るために再び準備するという点で有利である。それゆえ、低い液体の水位を測定することが可能である。
【0044】
本発明の1つの態様によると、コントロールユニットは、液レベルが決められた値の下へ落ちることを検知するときに、使用者が特定の指示を受けることを確実にすることが提供される。これは、表示装置(例えばスマートフォンにおいて)に警告メッセージを出すことができる。それによって、使用者が、例えば、空の液体コンテナの交換のためといった、やがて適切な測定をすることが確保される。
【0045】
本発明の1つの態様によると、コントロールユニットは、液レベルが決められた値の下へ落ちることを検知するときに、新しいコンテナが、得られることを確実にして提供される。好ましい実施形態において、これは、スマートフォンにおけるソフトウェアアプリケーションが、追加命令を、対応するサービスプロバイダと始めることを確実にする点において達成される。これは、例えば、インターネット接続またはSMS通信を通して、もたらされることができる。この態様は、過程連鎖が、使用者自身が能動的にならなければならないことなく、測定される液体の途切れない供給を提供するため、非常に簡単にできる。
【0046】
発明の分離した態様は、上記した水位測定装置と、水位測定装置が設けられたコンテナの低い端部に取り付けられることができる少なくとも1つのスペーサとを備えるアセンブリに関連する。スペーサによって、コンテナの底部と地面との間の距離を、コンテナが平坦でない地面に(例えば、砂利)に置かれるとき、水位測定装置がそこにも確実に取り付けられることができるように、広げることができる。スペーサは、水位測定装置によって提供されるコンテナが、もしかしたら、水位測定装置に損傷を与えることをもたらすかもしれない、水位測定装置を通る地面において支持するリスクを減らす。
【0047】
スペーサは、閉じられた底部を備える基部であることができる。そのような基部は、コンテナが、ゆるい地面に置かれるべきときに特に好ましい。
【0048】
基部は、好ましくは、2つのタイプのコンテナのための2つの位置構造を含む。位置構造は、例えば、基部が、確実にコンテナのフットリングに取り付けられることができる、リングまたはクランプであることができる。異なる位置構造によって、異なるコンテナに、1つの及び同じ基部を用いることが可能である。
【0049】
スペーサが、コンテナの低い端部に留められることができる3以上のスペーサ要素からなることを提供することもできる。同じものは、その結果、これが個々の場合において有利であるときに、使用者によって柔軟に取り付けられることができる。
【0050】
好ましくは、それぞれのスペーサ要素は、第1のタイプのスロットと、さらなるタイプの少なくとも1つの第2のスロットを含む。これは、異なるコンテナを備える同じスペーサ要素を使うために提供する。
【0051】
好ましくは、スペーサ要素は、スロットが柔軟にコンテナの端部に適応する点において、変形によって、さらなるコンテナのタイプをスロットが使われるように弾性プラスチック材料から構成される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】コンテナに取り付けられた本発明による水位測定装置の概略部分図を示す。
図2図1の水位測定装置の概略部分図を示す。
図3】第2の実施形態による水位測定装置の概略部分図を示す。
図4】上面図における図3の水位測定装置を示す。
図5】第3の実施形態による水位測定装置の概略部分図を示す。
図6】概略的に、本発明による水位測定装置の電子部品を示す。
図7】略図において、時間を通して、水位測定装置によって使われるサンプリングレートを示す。
図8】コンテナに取り付けられた3つのスペーサ要素の概略斜視切り取り図を示す。
図9図8に示されるスペーサ要素の1つの拡大された概略斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本発明は、添付された図面に描かれたさまざまな実施形態を参照して、下記に記載されるであろう。
【0054】
図1は、液体3が内部の空間に配置されたコンテナ8を示す。液体3は、液レベルFまでコンテナ2の内部の空間を満たす。液体水位の上にガス状の媒体4が存在する。同じものが、蒸発された液体3または蒸発された液体3のいくらかの量を吸収した空気であることができる。
【0055】
描かれた典型的な実施形態において、コンテナ2は、ガスの吸排気口5、底部6及びフットリング7が設けられた液化ガスボトルである。フットリング7によって、液化ガスボトルは、例えば移動住宅のガスボトルの箱の底部といった、地面8に立っている。液化ガスボトルの壁9は、強磁性の鋼の合金からなる。
【0056】
液化ガスボトルの底部6には、液化ガスボトルの中の液レベルF、つまり、液化ガスボトルに存在する液化ガスの量を定めるように、水位測定装置10が取り付けられる。
【0057】
たとえ、次のように、水位測定装置10が、液化ガスボトルと接続して記載されるとしても、コンテナ2の他のタイプによって使われることは、原理的に、適切であり、提供される。どちらのコンテナの底部6に水位測定装置10を取り付けることでも、完全には必要としない。例えば、水位測定装置10は、コンテナの側壁または上側において配置されることもあるかもしれない。
【0058】
水位測定装置10は、超音波によって、コンテナ2の中の液レベルFを決定するために操作する。一般的な言葉で表現すると、(底部6の中に具体的に描かれた典型的な実施形態において)コンテナの壁9の中に連結された発生された超音波がある。それらから、超音波は、信号Sとして、液体を走り抜け、それらがエコーEとして戻るように、液体媒体とガス媒体の界面において反射される。このエコーは、水位測定装置10によって、検知されることができる。音波のランタイムから、液レベルは推測され、及びこの液レベルは、コンテナ2の形状が知られている場合、液量(リッタ又はキログラム)に変換されることができる。
【0059】
水位測定装置10は、特にピエゾセラミックである、超音波の測定ヘッド12を含む。コンテナ2に面する側面において、超音波の測定ヘッド12に、例えばシリコーンといった、エラストマからなる連結クッション14が設けられる。連結クッション14は、コンテナ2の壁の中にピエゾセラミックの振動を連結するために役立ち、逆にピエゾセラミックに戻るエコーEに起因する、コンテナ2の壁の振動を伝達する。
【0060】
超音波の測定ヘッド12は、ここで、2つの部分に設計された、筐体16に配置される。お互いに接続された筐体部分16Aと筐体部分16Bからなる。描かれた典型的な実施形態において、概略的に示されたヒンジ18が存在する。
【0061】
水位測定装置10に、さらに、液レベルの測定が実行されることができる、コントロールユニット20が設けられる。コントロールユニットの詳細は、図5を参照して以下に説明されるであろう。
【0062】
コントロールユニット20の操作に必要な電気エネルギを提供する交換可能なバッテリ22の形態で、エネルギ供給が提供される。バッテリは、サイズAAの商業的に入手可能なバッテリであることができる。
【0063】
バッテリ22は、筐体部分16A、16Bにおける外側へ可能な限り遠くへ、すなわち、ヒンジ18から大きく距離を備えて、配置される。
【0064】
コンテナ2において、水位測定装置10を固定することができるために、ここで2つの磁石からなる、固定装置24が提供される。それぞれの筐体部分16A、16Bにおいて、磁石24は、すなわち、ヒンジ18から離れて面する側面に配置される。
【0065】
超音波の測定ヘッド12は、すなわち、磁石が、筐体16の外、に配置される側面に向かって押しつけられるように、弾性的に弾力的な方法で筐体16に配置される。
【0066】
弾力的に超音波の測定ヘッドを取り付けるために、2つのバネ26がここで提供される。
【0067】
バネ26は、筐体部分16A、16Bに取り付けられた分離したバネであることができる。好ましくは、しかしながら、バネ26は、すなわち、筐体部分16A、16Bの射出成形の素子として、筐体部分16A、16Bと一体に作られる。
【0068】
筐体16に2つの筐体部分16A、16Bの間に機能している、スプリングクリップ28が設けられる。スプリングクリップ28は、図2で示される矢印Pの方向に、お互いに関連する2つの筐体部分を、すなわち、連結クッション14が配置された側面によって画定された、上側から離れる磁石24を押しつける。
【0069】
コンテナ2においてレベル測定装置10を取り付けるために、超音波の測定ヘッド12が底の一番深い部分へ置かれるように、底部6へ取り付けられる。それから、2つの筐体部分16A、16Bは、磁石24が磁力的に、底部6へ接着するように、スプリングクリップ28の動作に対して、地面6に対して押しつけられる。スプリングクリップ28の動作によって、筐体16は、その連結クッション14と一体の超音波の測定ヘッド12がコンテナ2の底部6に対して押しつけられる、ヒンジ18の領域に、コンテナの曲がった底部6に対して押される。バネ26は、(超音波の伝達に関して必要とされる)所望の押圧力及び許容の補償も提供する。
【0070】
図3及び4において、水位測定装置10の第2の実施形態が示される。第1の実施形態から知られた部品に、同じ符号が使われ、ここまでにおいて、上の説明を引用する。
【0071】
第1と第2の実施形態の間の違いは、第2の実施形態において、2つの筐体部分16A、16Bが、お互いに取り付けられず、中央の筐体部分16Cの反対側に取り付けられる点である。筐体部分16Cにおいて、超音波の測定ヘッド12が取り付けられる。この目的のために、バネは、第1の実施形態のように使われることができる。
【0072】
第1の筐体部分16Aと第3の筐体部分16Cの間、または第3の筐体部分16Cと第2の筐体部分16Bの間のヒンジ18は、第1の実施形態以外で、固定されたヒンジが使われず、筐体部分の間の所望の可動性のために提供するエラストマ接合が使われる。
【0073】
筐体部分16A、16B、16Cの中に、スプリングクリップ28も、始める位置の中に筐体16A、16B、16Cを押しつける、第2の実施形態に一体化される。始める位置において、3つの筐体部分の下側は、1つの平面に伸びることができる(図3参照)。
【0074】
第1と第2の実施形態の間の別の違いは第2の実施形態において、エネルギ供給(バッテリ22もここで使われる)が2つの筐体部分に分かれるのではなく、2つのバッテリ22が1つの筐体部分(ここで第2の筐体部分16B)において、他の側に1つが配置される。第1の実施形態においてと同じように、バッテリ22は、しかしながら、外側に遠くへ配置される。
【0075】
第2の実施形態による、水位測定装置10は、第1の実施形態のために説明されているのと同じように、コンテナに取り付けられる。2つの筐体部分16A、16Bは、磁石24がコンテナの壁9に接着するように、コンテナ2の壁に向かって動かされるとき、超音波の測定ヘッド12とコンテナの壁の間の所望の初荷重は、自動的に発生される。
【0076】
図5は、第3の実施形態による水位測定装置を示す。前述の実施形態から知られた部品のために、同じ符号が使われ、ここまでにおいて、上の説明を引用する。
【0077】
第3の実施形態において、上の部分16Aと下の部分16Bからなる、固定された筐体16が、使われる。2つの部分16A、16Bは、使用者が、少ない努力でそれらに適合されるバッテリ22を交換することができるように、お互いに留められることができる。
【0078】
代わりに、使用者が、お互いから2つの部分16A、16Bを分離せずに、バッテリを交換することができるように、下側にそれぞれ1つのバッテリ部分のための2つの小さなふたを提供することもできる。
【0079】
第3の実施形態と第1の2つの実施形態の違いは、第3の実施形態において、超音波の測定ヘッド12は、筐体に固く取り付けられている点である。
【0080】
コンテナ2の壁と超音波の測定ヘッド12の間の必要な初荷重はここでもっぱら連結クッション14の大きさとその材料によって達成される。
【0081】
連結クッション14はわずかにコンテナ2に面する筐体16の側面から突き出る。突き出た部分sは、1から2mmの規模の大きさで存在することができる。
【0082】
水位測定装置10は、コンテナへ取り付けられるとき(図5の破線で示されたコンテナの底の壁6を参照)、その壁は、所望の初荷重が得られるように、固定装置24の引きつける力の効果の下で、連結クッション14を押し込む。連結クッション14は、環状の間隔50が筐体16と連結クッションの間に提供されるように、横方向に後退することができる。
【0083】
連結クッションの突き出た部分sは、連結クッション14が(屈曲の一番小さい半径を備えるコンテナの壁において)最大に押しつけられることができる距離がどのくらいかを画定する。
【0084】
第3の実施形態と第1の2つの実施形態との間の別の違いは、第3の実施形態において、荷重伝達部52が、筐体に提供される点である。同様に、筐体16のコンテナ2から離れた側に作用する荷重を、筐体16のコンテナ2に面する側に直接伝達し、そこからコンテナ2の壁へ伝達することができる。
【0085】
荷重伝達部はここで、筐体16の上側から下側へ続いて伸びる材料部分として設計される。間隔50が存在するように、輪の形状であり、超音波の測定ヘッド12と連結クッション14を取り囲む。代わりに、例えばポストのように設計された、いくつかの荷重伝達部分も使われてもよい。
【0086】
過剰に高い荷重が、水位測定装置10に作動するとき、(例えば、水位測定装置10が設けられたコンテナ2が砂利の土壌に置かれたとき及び石が筐体16に押しつけられたとき)、これらの荷重は、筐体を通して伝達され、コンテナ2の壁の中に導入される。筐体は、荷重伝達部が直接、筐体16の底部から(ここで、下部16Bから)上側へ(ここで上部16Aへ)伸びるように、プロセスにおいて損傷を受けることができない。
【0087】
同時に、連結クッションは、いくつかの荷重において、筐体16がコンテナを支持するように及び連結クッション14がさらに押しつけられることができないように、過剰に高い荷重に対して保護される。
【0088】
固定装置のように、輪状の容器60に配置された、輪状の磁石24が使われることができる。容器60の底部は、(図5に示されるように筐体の配置において:容器の上側)筐体の壁によって形成される。容器の放射状の内側は、ここで荷重受容部52によって形成される。
【0089】
水位測定装置10がコンテナに取り付けられたとき、磁石は、水位測定装置10がコンテナの壁において固定されるように、コンテナに対して筐体16を引き寄せる。同時に、保持力は、容器60を画定する壁に対して磁石を引き寄せる。それゆえ、容器60の外へ落ちないように、磁石24を単に固定するだけで十分である。
【0090】
容器の放射状の外側(材料部53)は、ここで、筐体16の下部16Bへ伸び、それゆえ、荷重伝達部52の一部のように動作する。
【0091】
輪状の磁石24に代わるもののように、複数の個々の磁石も使われることができる。同じものが、それから、超音波の測定ヘッド12のまわりに配置される。例えば、分離した容器において、距離120°で、超音波の測定ヘッド12のまわりに同心円状に配置された、3つの磁石が使われることができる。
【0092】
コンテナの側面において筐体16の壁によって、閉じられる、荷重伝達部52と磁石のための容器の特徴も、第1または第2の実施形態の個々または組み合わせが使われることができる。
【0093】
筐体のすべての実施形態において、コントロールユニット20(図6参照)は、超音波のエコーが超音波の測定ヘッド12に作用するとき、超音波を発生し、及び検知するために、超音波の測定ヘッド12を適切に作動させることができる。
【0094】
水位測定の精度を上げるために、好ましくは、ランタイム信号の評価において、コンテナ2の液体3の(近似の)温度を考慮に入れるためにコントロールユニット20を提供する温度センサ30が提供される。温度センサ30は、例えば、少なくともいくつかの部分のために同じものによって測定された温度が、連結クッション14が測定の間押しつけられる壁9の温度に依存するように、連結クッション14の中に成形されることができる。代わりに、筐体16の中に、温度センサ30を配置することができる。
【0095】
コントロールユニット20に、さらに、現在存在する液レベルに依存して、及び消費値に依存して、コントロールユニット20は、どのくらいボトル2の中の液体3の供給が(消費値が大きく変化しないと仮定して)続くかを過去から外挿することができる、予測モジュールが設けられる。
【0096】
さらに、コンテナ2に存在する液体3の量(または体積)が、液レベルFに依存して蓄積される、特性モジュール34が、提供される。特性モジュール34において、どのような液体3がコンテナ2に存在するか蓄積されることもできる。これは、異なる液体が、水位測定を考慮されるに違いない異なる音速を有するように、水位測定装置10が全く異なるコンテナにおいて、水位測定のために普遍的に使われるべきであるとき、関連する。
【0097】
コントロールユニット20へ、水位測定の結果が使用者に提供される、通信インターフェース36が、結合される。
【0098】
描かれた典型的な実施形態において、通信インターフェース36は、Bluetooth規格に従って操作する、無線通信インターフェースである。このインターフェースを通して測定結果は、受信機38に送られることができる(図1参照)。
【0099】
例えば、受信機38は、使用者のスマートフォンであることができる。前記スマートフォンは、水位測定装置10と連結することができ、また、測定プロセスを引き起こすか、コントロールユニット20の測定値メモリ40に蓄積される水位測定値を読み出すことができる。
【0100】
受信機38は、例えば移動住宅において、上位の電化製品コントローラであることもできる。冷蔵庫のような同じ種類の電化製品によって、空調システムまたは水供給システムは、作動されることができ、中心的に監視されることができる。この電化製品コントローラへ、水位測定装置10のコントロールユニット20は、中央のコントロールパネルにおいて、使用者に指し示すことができるように、水位測定値を提供することができる。
【0101】
測定値メモリ40も、受信機38との通信を合間に失ったときに、データを失わないことを確保し、例えば予測データが再びどんな時にも入手可能である。さらに、測定値は、簡単に、それらのいくつかが、通信インターフェース36に最近接続していた場合のみでさえ、いくつかの受信機38へ提供されることができる。
【0102】
水位測定装置10は、新たにコンテナ2に取り付けられるとき、高いサンプリングレートが始めに使われることができる(図7の領域I参照)。例えば、液レベルの測定が、1秒の間隔で実行されることができる。それらによって決定された測定値は、相対的に短い時間の後(例えば、1分以上空かず)、現在の液レベルは完全に確実に決定されるように、平均化される。その後に、サンプリングレートは減らされる(時間制御された方法においてかあるいは、コントロールユニットが、決定された液レベルが十分に安定的に平均値付近で変動するとき)(図7における領域2参照)。
【0103】
例えば、サンプリングレートは、毎分1測定に減らされる。このサンプリングレートは、コンテナ2の液レベルFの変化を見張るのに十分であり、また、残っている液レベルの範囲について、予測を提供することにも十分である。
【0104】
(場合によって使用者によって明記できる)ある期間の間、コントロールユニット20が、液レベルFが変化しないことを検知するとき、サンプリングレートは、さらに減らされることができる(図7における領域III参照)。例えば、1時間あたり1測定がそのとき実行される。
【0105】
コントロールユニット20がもはや受信機38が通信インターフェース36と連結されていないことを検知するとき、サンプリングレートはゼロに減らされることもできる。
【0106】
外部信号の応答において、(液レベルの変化または通信インターフェース36を備える受信機38の連結への応答において、)サンプリングレートは、再び増やされる(図7における領域IV参照)。ここで示されるように、場合によって交換されたコンテナの始めの水位を確実に決定をすることができるために、高いサンプリングレートで測定を実行することができる(これは、特に合間において、ゼロのサンプリングレートが使われているときに薦めることができる)。代わりに、プロセスは、消費と、対応して変化する液レベルの記録を再び確実に続けることができるために、平均サンプリングレート(図7の領域Vに対応する)で続けることができる。
【0107】
変化できるサンプリングレートによって、及び、特に、これが、測定の精度を犠牲にせずにできるときに、サンプリングレートは、大きく下がるという事実によって、1年までの耐用年数はバッテリ22の1セットで得られることができる。
【0108】
さまざまな応用において、コンテナ2と地面8の間のスペーサ50を提供することが有利であるかもしれない。スペーサ50を使うことによって、同じものがプラスチックで作られるとき、フットリング7とガスボトルの箱の場合によっては金属の底部の間の間隔が、通信インターフェース36と受信機38の無線通信が改良されることによって、生み出されることができる。
【0109】
スペーサ50も、それに取り付けられる水位測定装置10を備えるコンテナ2が、砂利のような緩んだ地面に置かれるべきときに有利であることができる。水位測定装置10が、地面8の突き出た領域に対して押しつけられるときに、フットリング7が、コンテナ2の重さの下で、地面8の中に自身をめり込ませる危険がある。
【0110】
例えば、スペーサ50はフットリング7の直径に適用される、円周の輪(図1参照)であることができ、フットリング7に接着するように、いくつかの小さい磁石が設けられることができる。取り扱いは、それによって容易になる。
【0111】
スペーサ50も、それらが図8、9に示されるように、いくつかのスペーサ要素50A、50B、50Cによって形成されることができる。スペーサ要素50A、50B、50Cは、ここで、第1のタイプのスロット52と第2のタイプのスロット54が設けられるクリップ状のプラスチック部分である。スロット52、54は、スペーサ要素が異なるコンテナ2によって使われることができるように、異なるフットリング7に適用される。コンテナのタイプによって、スペーサ要素は、1または他の配置において、フットリング7へ留められる。
【0112】
水位測定装置10も他のタイプの固定装置24を備えるコンテナ2に取り付けられることができる。例えば、水位測定装置10が、フットリング7の中に取り付けられるスプリングクリップが使われることができる。このスプリングクリップは、そのときフットリング7のフランジ端部において支持することができる。
【0113】
壁9の外周における水位測定装置10を取り付けるために、テンションストラップを使うこともできる。
【0114】
水位測定装置10は、コンテナの壁9に接着されることもできる。
【0115】
1つの形態の変形によると、水位測定装置10に、コントロールユニット20に提供されるエネルギが、ある制限下に残ることを確保する、電流制限ダイオードが設けられる。それゆえ、いかなる問題もなく、爆発の危険領域に、水位測定装置を使うことができるために、防爆性の方法において、コントロールユニットの部品を埋め込む必要がない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波によって容器の壁(9)を通って容器(2)の充填水位を測定する水位測定装置(10)を操作する方法であって、
前記水位測定装置は、超音波測定ヘッド(12)と、コントロールユニット(20)と、超音波測定ヘッド(12)が容器(2)の壁(9)に押し付けられるように水位測定装置(10)が容器(2)に取り付けられる固定装置(24)と、を備え、
無線通信インターフェース(36)は、送信/受信ユニットを含んで提供され、
状況依存サンプリングレートが用いられる、方法。
【請求項2】
コントロールユニットが、水位測定装置(10)が新しい容器(2)に取り付けられたことを検知したとき、始めの水位を決定するために結果が平均化される複数の測定が開始される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
開始水位の決定の後、コントロールユニット(20)は、サンプリングレートを減らす、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
コントロールユニット(20)は、長期間にわたって一定の充填水位を検知するとき、サンプリングレートを減らす、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
コントロールユニット(20)は、外部電化製品(38)と水位測定装置(10)の通信を検知しないとき、サンプリングレートを大幅に減らすまたは測定を完全に停止する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
コントロールユニット(20)は、外部受信機(38)と新しい通信を検出したとき、複数の測定を開始する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
コントロールユニット(20)は、充填水位が低いことを検知したとき、発生された超音波の第1のエコーの評価から超音波の第2または第3のエコーの評価へ進む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
超音波測定ヘッド(12)の伝達力は、充填高さが低い場合に減る、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
コントロールユニット(20)は、充填水位が所定の値以下に落ちたことを検知するとき、使用者が特定の指標を受信することを確実にする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
コントロールユニットは、充填水位が所定の値以下に落ちたことを検知するとき、新しい容器を調達することを確実にする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【外国語明細書】
2021099350000001.pdf