【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、本発明は、例えば、添加剤(例えば、結合剤、例えばポリマー、例えば沈殿阻害剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF);例えばポリオール(例えば、マンニトール−デンプン(例えば、Pearlitol Flash)、マンニトール、ソルビトール))と混合されている、組成物、例えばVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む医薬組成物を含む。一部の実施形態では、この添加剤は結合剤である。一部の実施形態では、この添加剤はポリマーである。一部の実施形態では、このポリマーは沈殿阻害剤である。一部の実施形態では、この沈殿阻害剤はHPMCASである。一部の実施形態では、この沈殿阻害剤はHPMCAS−HFである。一部の実施形態では、この添加剤は、経口投与されると、(例えばインビボで、例えば溶液中のVS−6063の)沈殿を低減する。一部の実施形態では、この添加剤は、経口投与されると、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)のバイオアベイラビリティを向上(例えば、吸収を改善)する。一部の実施形態では、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)とポリマーとの重量比(例えば、相対量)は、約1対1、1対2、1対3、1対4、1対5、1対6、1対7、1対8または1対9である。一部の実施形態では、上記のポリマーは、沈殿阻害剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF)である。一部の実施形態では、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)は、組成物中に、提供されるポリマー、例えば沈殿阻害剤の量に対して、重量あたり約10、25、30、31、32、32.5、33、34、35、40、45、50%またはそれ超の重量(w/w)となる量で存在する。一部の実施形態では、本組成物は、該組成物の重量あたり、5〜50%、5〜30%、10〜30%、10〜20%、12〜15%または13%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩と混合される。一部の実施形態では、ポリマーは、経口剤形の重量あたり、25〜55%、35〜45%、38〜43%または40%重量のポリマーで存在する。一部の実施形態では、このポリマーは、沈殿阻害剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF)である。一部の実施形態では、この沈殿阻害剤はHPMCASである。一部の実施形態では、この沈殿阻害剤はHPMCAS−HFである。
【0007】
一部の実施形態では、本組成物は、経口剤形で構成される。一部の実施形態では、この経口剤形は、該経口剤形の重量あたり、5〜50%、5〜30%、10〜30%、10〜20%、12〜15%または13%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む。一部の実施形態では、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)は、経口剤形の重量あたり、13%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩で存在する。
【0008】
一部の実施形態では、この経口剤形は錠剤である。一部の実施形態では、この錠剤は物理的ブレンドまたは混合物の直接圧縮によって提供される。一部の実施形態では、この物理的ブレンドまたは混合物は、乾式造粒プロセスによって提供される。
【0009】
一部の実施形態では、この錠剤は、約5〜20kP、7〜17kP、5〜15kPまたは10〜15kPの錠剤硬度を有する。一部の実施形態では、この錠剤は、約5、6、7、8、9、10、11、12、13kPまたはそれ超の錠剤硬度を有する。一部の実施形態では、この錠剤は、約1〜20分、3〜17分、5〜15分、または9〜15分の崩壊時間を有する。一部の実施形態では、この錠剤は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20分またはそれ超の崩壊時間を有する。
【0010】
一部の実施形態では、本医薬組成物は1種または複数の充填剤(例えば、微結晶性セルロース(例えば、微結晶性セルロースPH102、例えば、Avicel PH102)、ラクトース(例えば、ラクトース一水和物(例えば、FastFlo316)))をさらに含む。一部の実施形態では、この充填剤は、経口剤形の重量あたり、5〜80%、10〜70%、20〜60%、30〜60%、30〜50%または42%重量の充填剤で存在する。一部の実施形態では、この充填剤は2種の充填剤の混合物である。一部の実施形態では、1種の充填剤は、微結晶性セルロース、微結晶性セルロースPH102(例えば、Avicel PH102)である。一部の実施形態では、1種の充填剤は、ラクトース一水和物(例えば、FastFlo316)である。一部の実施形態では、この充填剤は、経口剤形の重量あたり、10〜30%、15〜25%または20%重量の充填剤で存在する。一部の実施形態では、これらの充填剤は相互に1:1(w/w)の比で存在する。
【0011】
一部の実施形態では、本経口剤形は崩壊剤(例えば、ポリマー、例えば、架橋ポリマー、例えば、架橋ポリビニルピロリドンまたはクロスポビドン、カルボキシメチルセルロースまたはクロスカルメロースナトリウム、デンプン、例えば改変デンプン、例えばデンプングリコール酸ナトリウム)を含む。一部の実施形態では、この崩壊剤はデンプングリコール酸ナトリウムである。一部の実施形態では、この崩壊剤は、経口剤形の重量あたり、0〜5%、1〜5%、2.5〜5%または3%重量の崩壊剤で存在する。
【0012】
一部の実施形態では、この経口剤形は滑沢剤(例えば、タルク、シリカ、脂肪、例えばステアリン酸マグネシウム)を含む。一部の実施形態では、この滑沢剤はステアリン酸マグネシウムである。一部の実施形態では、この滑沢剤は、経口剤形の重量あたり、0.1〜2%または0.2〜1.5%重量の滑沢剤で存在する。一部の実施形態では、この滑沢剤は1%w/wで存在する。一部の実施形態では、この滑沢剤は0.5%w/wで存在する。
【0013】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形よりも大きなC
max値を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量(例えば、やはり100mgのVS−6063を有する参照剤形に対して、100mgのVS−6063を有する剤形)の参照剤形よりも、少なくとも1.1倍(例えば、少なくとも1.25倍、少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍)大きい。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量の参照剤形よりも、少なくとも1.6倍大きく、少なくとも1.7倍大きく、少なくとも1.8倍大きく、少なくとも1.9倍大きく、少なくとも2倍大きく、少なくとも3倍大きく、または少なくとも4倍大きい。
【0014】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形と比べて、食品による影響が低下している。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異は、同一投与量の参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異よりも小さい。
【0015】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与された場合、一定の曝露を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が50%未満となる曝露をもたらす。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が40%、30%、20%または10%未満となる曝露をもたらす。
【0016】
一態様では、本発明は、乾燥重量基準で、約5〜50重量%の量の、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)、乾燥重量基準で約25〜55重量%の量の薬学的に許容される添加剤(例えば、結合剤、例えばポリマー、例えば沈殿阻害剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))、乾燥重量基準で約10〜30重量%の量の薬学的に許容される充填剤(例えば、微結晶性セルロース、例えば微結晶性セルロースPH102、例えばAvicel PH102)、乾燥重量基準で約10〜30重量%の量の第2の薬学的に許容される充填剤(例えば、ラクトース、例えばラクトース一水和物、例えばFastFlo316)、乾燥重量基準で約0〜5重量%の量の薬学的に許容される崩壊剤(例えば、デンプン、例えば改変デンプン、例えばデンプングリコール酸ナトリウム)、および乾燥重量基準で約0.1〜2重量%の量の薬学的に許容される滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)を含む、経口剤形を含む。一部の実施形態では、本発明は、乾燥重量基準で約10〜15重量%の量の、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)、乾燥重量基準で約35〜55重量%の量の薬学的に許容される添加剤(例えば、結合剤、例えばポリマー、例えば沈殿阻害剤、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))、乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の薬学的に許容される充填剤(例えば、微結晶性セルロース、例えば微結晶性セルロースPH102、例えばAvicel PH102)、乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の第2の薬学的に許容される充填剤(例えば、ラクトース、例えばラクトース一水和物、例えばFastFlo316)、乾燥重量基準で約2.5〜3.5重量%の量の薬学的に許容される崩壊剤(例えば、デンプン、例えば改変デンプン、例えばデンプングリコール酸ナトリウム)、および乾燥重量基準で約0.2〜1.5重量%の量の薬学的に許容される滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)を含む、経口剤形を含む。一部の実施形態では、本経口剤形は、圧縮した医薬品錠剤または直接圧縮した医薬品錠剤である。
【0017】
一部の実施形態では、添加剤は、1種または複数の結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン(例えば、ポリビニルピロリドン酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、Copovidone)、他のコポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルカプロラクタムおよびポリ酢酸ビニル(polyvinylactate)を含む(例えば、Soluplus)))である。一部の実施形態では、結合剤は、ポリマー、例えば沈殿阻害剤である。一部の実施形態では、結合剤は、2種の結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン(例えば、ポリビニルピロリドン酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、Copovidone)、他のコポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルカプロラクタムおよびポリ酢酸ビニルを含む(例えば、Soluplus)))を含む。一部の実施形態では、結合剤は、ポリマー、例えば沈殿阻害剤である。一部の実施形態では、この結合剤は、経口剤形の重量あたり、約37.5%重量の結合剤で存在する。一部の実施形態では、この結合剤は、経口剤形の重量あたり、約25%重量の結合剤で存在する。一部の実施形態では、充填剤は、ポリオール(例えば、マンニトール−デンプン(例えば、Pearlitol Flash)、マンニトール、ソルビトール)である。
【0018】
一部の実施形態では、崩壊剤は、ポリビニルポリピロリドン(例えば、クロスポビドン)である。一部の実施形態では、この崩壊剤は、経口剤形の重量あたり、0〜30%、5〜25%、5〜20%、5〜15%または10%重量の崩壊剤で存在する。
【0019】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形よりも大きなC
max値を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量(例えば、やはり100mgのVS−6063を有する参照剤形に対して、100mgのVS−6063を有する剤形)の参照剤形よりも、少なくとも1.1倍(例えば、少なくとも1.25倍、少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍)大きい。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量の参照剤形よりも、少なくとも1.6倍大きく、少なくとも1.7倍大きく、少なくとも1.8倍大きく、少なくとも1.9倍大きく、少なくとも2倍大きく、少なくとも3倍大きく、または少なくとも4倍大きい。
【0020】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形と比べて、食品による影響が低下している。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異は、同一投与量の参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異よりも小さい。
【0021】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与された場合、一定の曝露を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が50%未満となる曝露をもたらす。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が40%、30%、20%または10%未満となる曝露をもたらす。
【0022】
一態様では、本発明は、乾燥重量基準で約10〜15重量%の量の、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)、乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の薬学的に許容される添加剤(例えば、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン(例えば、ポリビニルピロリドン酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、Copovidone)))、乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の第2の薬学的に許容される添加剤(例えば、結合剤(例えば、ポリ酢酸ビニル(例えば、Soluplus)))、乾燥重量基準で約30〜40重量%の量の薬学的に許容される充填剤(例えば、ポリオール(例えば、マンニトール−デンプン(例えば、Pearlitol Flash)))、乾燥重量基準で約5〜15重量%の量の薬学的に許容される崩壊剤(例えば、クロスポビドン)、および乾燥重量基準で約0.2〜1.5重量%の量の薬学的に許容される滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)を含む、経口剤形を含む。
【0023】
一部の実施形態では、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)は、経口剤形の重量あたり、10%重量のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)で存在する。一部の実施形態では、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)は、経口剤形の重量あたり、25%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩で存在する。一部の実施形態では、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)は、経口剤形の重量あたり、50%重量のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)で存在する。
【0024】
一部の実施形態では、この物理的ブレンドまたは混合物は、スプレードライ分散プロセスによって提供される。一部の実施形態では、本プロセスは、少なくとも10重量%(例えば、10、20、25、40、50%またはそれ超)のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む、固体分散物をもたらす。一部の実施形態では、本プロセスは、10重量%のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む、固体分散物をもたらす。一部の実施形態では、本プロセスは、25重量%のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む、固体分散物をもたらす。一部の実施形態では、この分散物は、ポリマー、例えばポリマーマトリックス(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMACS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)またはヒプロメロースフタレート、例えばHPMCP−HP55、HPMCP−HP55S、Methocol E3LV、PVP−VA、Soluplus、PVAP、ポリメタクリル酸(例えば、Eudragit 、例えばEudragit L100−55)、Soluplus:PVP−VA混合物、Soluplus、HPMCAS(例えば、HPMCAS−H)混合物)をさらに含む。一部の実施形態では、この分散物は、ポリマーマトリックス(例えば、ポリメタクリル酸(例えば、Eudragit 、例えばEudragit L100−55))をさらに含む。
【0025】
一態様では、本発明は、がん障害(例えば、中皮腫(例えば、悪性胸膜中皮腫、例えば外科的に切除可能な悪性胸膜中皮腫)、乳がん(例えば、トリプルネガティブ乳がん)、卵巣がん(例えば進行性卵巣がん)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん(NSCLC)、例えばKRAS変異NSCLC))、または非血液系悪性疾患と特定された被験体の処置に使用するための、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む経口剤形を含む。
【0026】
一態様では、本発明は、障害の処置を必要としている患者において、障害を処置する方法であって、10〜500mgのVS−6063(例えばVS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えばVS−6063塩酸塩)を含む経口剤形を投与し、これにより該障害を処置するステップを含む、方法を含む。一部の実施形態では、この障害は、がん障害(例えば、中皮腫(例えば、外科的に切除可能な悪性胸膜中皮腫)、乳がん(例えば、トリプルネガティブ乳がん)、卵巣がん(例えば、進行性卵巣がん)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん(NSCLC)、例えば、KRAS変異NSCLC))または非血液系悪性疾患である。
【0027】
一部の実施形態では、投与は、追加の薬剤(例えば、抗がん剤または抗腫瘍剤、例えばタキサン、例えばパクリタキセル)の投与と組み合わせて行われる。
【0028】
一態様では、本発明は、(a)乾燥重量基準で重量%として、(i)乾燥重量基準で5〜50重量%のVS−6063、(ii)薬学的に許容される添加剤(例えば、結合剤、例えばポリマー、例えば沈殿阻害剤、例えばHPMC、例えばHPMC−AS、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF)、および(iii)薬学的に許容される充填剤、薬学的に許容される崩壊剤および薬学的に許容される滑沢剤から選択される、少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤を混合して(例えば、ブレンドして)、錠剤に直接圧縮することが可能な打錠用粉末の形態で、VS−6063製剤を形成するステップ、および(b)ステップ(a)の間に調製された製剤を圧縮して、単位剤形の圧縮されたVS−6063錠剤を形成するステップを含む、単位剤形の直接圧縮されている錠剤を調製する方法を含む。一部の実施形態では、薬学的に許容される充填剤は、乾燥重量基準で30〜60重量%で存在する。一部の実施形態では、薬学的に許容される崩壊剤は、乾燥重量基準で2.5〜5重量%で存在する。一部の実施形態では、薬学的に許容される滑沢剤は、乾燥重量基準で0.5〜2重量%で存在する。
【0029】
一態様では、本発明は、中皮腫、例えば、悪性胸膜中皮腫、例えば外科的に切除可能な悪性胸膜中皮腫(例えば、非転移性、切除不能)を有する被験体を処置する方法であって、有効量のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を前記被験体に提供し、これにより前記被験体を処置する、方法を含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の有効なクールを前記被験体に提供するステップを含む。
【0030】
一部の実施形態では、前記被験体は、腫瘍抑制遺伝子に変異を有する。一部の実施形態では、前記被験体は、ニューロフィブロミン2(NF2)に変異を有する。NF2は、腫瘍抑制遺伝子であり、細胞増殖の制限およびアポトーシスの促進において機能し得る、タンパク質マーリン(Merlin)をコードする。マーリンは、ある種の結合パートナーと相互作用するFAKの能力を撹乱するFAKのリン酸化を減衰することにより、少なくとも部分的にFAKを調節し、FAK媒介性シグナル伝達経路の阻害をもたらす。したがって、マーリンの発現および/もしくは活性の低下をもたらすNF2遺伝子における変異、またはNF2変異の非存在下でのマーリン発現および/もしくは活性の低下は、FAK阻害剤に対する感受性の向上をもたらし得る。したがって、NF2遺伝子における1つまたは複数の変化、またはマーリン発現および/もしくは活性のレベルの変化、例えばマーリン発現のレベル低下を有するがん患者は、FAK阻害剤に対する感受性が向上していることを特徴とするがんを有している可能性があり、こうして、本明細書に記載されている化合物(例えば、VS−6063、例えばVS−6063遊離塩基または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩))による処置から恩恵を受けることがある。一部の実施形態では、前記被験体は、例えば、参照標準、例えば腫瘍抑制遺伝子において変異を有していない被験体、NF2に変異を有していない被験体、またはがんを有していない被験体に比べて、NF2およびまたはマーリンのレベルが異常である。一部の実施形態では、前記被験体は、マーリンタンパク質のレベルが異常(例えば、レベルがより低いか、または機能障害レベルである)である。一部の実施形態では、本方法は、例えば、被験体のNF2およびまたはマーリン(すなわち、マーリンタンパク質)の状態に関する情報を取得するステップ、例えば直接取得するステップまたは間接的に取得するステップを含む。一部の実施形態では、NF2およびまたはマーリンの状態は、免疫組織化学によって決定される。一部の実施形態では、NF2およびまたはマーリンの状態は、DNA配列分析によって決定される。一部の実施形態では、本方法は、被験体のNF2およびまたはマーリンの状態について前記被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、NF2およびまたはマーリンの状態、例えば変異体NF2に応答して、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を前記被験体に投与するステップを含む。
【0031】
一部の実施形態では、マーリン発現のレベルは低い、低下している、またはマーリン発現が存在していない。一部の実施形態では、マーリン発現のレベルを参照標準と比較する。一部の実施形態では、参照標準と比較して、マーリン発現のレベルが低い、低下している、またはマーリン発現が存在していない。一部の実施形態では、マーリン発現のレベルは、マーリンRNA発現のレベルによって評価される。一部の実施形態では、マーリン発現のレベルは、マーリンをコードするRNAのレベルの評価によって測定される。一部の実施形態では、マーリン発現のレベルは、マーリンタンパク質発現のレベルによって評価される。一部の実施形態では、マーリンタンパク質発現のレベルは、免疫組織化学またはウエスタンブロットによりアッセイされる。免疫組織化学またはIHCとは、生物組織において、抗原に特異的に結合する抗体の原理を利用して組織切片の細胞中の抗原(例えばタンパク質)の場所を特定するプロセスを指す。好ましい実施形態では、マーリンタンパク質発現のレベルは、免疫組織化学によりアッセイされる。
【0032】
一部の実施形態では、患者は、NF2遺伝子の1つまたは複数の変化を有する。
【0033】
一部の実施形態では、NF2遺伝子における変化には、変異、染色体欠失、またはNF2遺伝子またはNF2プロモーターへの変化が含まれる。一部の実施形態では、NF2プロモーターへの変化には、メチル化の変化、例えば過剰メチル化が含まれる。一部の実施形態では、評価には、患者のNF2遺伝子型に関する情報を取得するステップが含まれる。一部の実施形態では、患者のNF2遺伝子型が、参照標準と比較される。
【0034】
一部の実施形態では、NF2遺伝子における変化には、変異、染色体欠失、またはNF2遺伝子への変化が含まれる。NF2遺伝子は、任意の調節配列、例えば、プロモーター配列およびエンハンサー配列を含む。一部の実施形態では、NF2遺伝子における変化には、変異、染色体欠失、またはNF2遺伝子への変化が含まれる。NF2遺伝子は、任意の調節配列、例えば、プロモーター配列およびエンハンサー配列を含む。ある特定の実施形態では、NF2遺伝子における変化は、1つまたは複数の変異である。ある特定の実施形態では、この変化は、一塩基多型である。ある特定の実施形態では、この変化は点変異である。ある特定の実施形態では、この変化は不活性化変異である。ある特定の実施形態では、NF2遺伝子における変化は、染色体欠失である。ある特定の実施形態では、変化は不活性化染色体欠失である。ある特定の実施形態では、NF2遺伝子における変化は、遺伝子のプロモーター領域の過剰メチル化である。
【0035】
NF2遺伝子における1つまたは複数の変化、またはマーリン発現および/または活性のレベルの変化、例えばマーリン発現のレベル低下を有するがん患者は、FAK阻害剤に対する感受性または応答性を特徴とするがんを有している可能性があり、こうして、FAK阻害剤による処置から恩恵を受けることがある。
【0036】
一部の実施形態では、本方法は、第2の治療のクール、例えば第2の抗腫瘍治療または抗がん治療、例えば1種または複数の抗腫瘍剤または抗がん剤を共投与するステップを含む。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、中皮腫の診断後に提供される。一部の実施形態では、第2の治療のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクールの提供を開始する前に終了する。一部の実施形態では、本方法は、前記第2の治療の第1のクールを提供するステップ、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を投与するステップ、および前記第2の治療の第2のクールを提供するステップを含む。一部の実施形態では、第1のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の投与前に開始される。一部の実施形態では、第2のクールが第1のクールに置き換わり、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、投与回数、投与頻度、投与で送達される第2の治療剤の量、または被験体、例えば被験体の血中における第2の治療剤(thereaputic agent)のレベルは、第1のクールと比較して、第2のクールでは低下する。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与後に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクール中に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のサイクル中に前記被験体に投与されない。
【0037】
一部の実施形態では、前記被験体は、第2の治療、例えば第2の抗がん治療または抗腫瘍治療、例えば1種または複数の抗がん剤または抗腫瘍剤のクールを以前に受けている。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、中皮腫の診断後に投与される。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に終了する。一部の実施形態では、前記第2の治療は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の最初の投与後に投与されない。一部の実施形態では、本方法は、前記第2の治療の第2のクールを提供するステップを含む。一部の実施形態では、第2のクールが第1のクールに置き換わり、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、第2のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、投与回数、投与頻度、投与で送達される第2の治療剤の量、または被験体、例えば被験体の血中における第2の治療剤のレベルは、第1のクールと比較して、第2のクールでは低下する。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与後に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクール中に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のサイクル中に前記被験体に投与されない。
【0038】
一部の実施形態では、前記第2の治療は、治療剤、例えば、抗腫瘍剤または抗がん剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記第2の治療は、追加の薬剤、例えば抗がん剤または抗腫瘍剤、例えば、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗薬、インターカレート抗生物質(intercalating antibiotics)、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答調節因子、抗体、細胞毒性薬、抗ホルモン薬および抗アンドロゲン薬を含む群より選択される抗がん剤または抗腫瘍剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬(platin drug)、例えばシスプラチンまたはカルボプラチンを含む。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬以外の薬物を含み、例えば、前記治療剤は、タキサン、例えばドセタキセル、パクリタキセル;植物由来の抗腫瘍物質、例えばアルカロイド、例えばビノレルビン;代謝拮抗薬、例えば、ゲムシタビン;または細胞毒性トポイソメラーゼ阻害剤、例えばイリノテカンを含む。一部の実施形態では、前記第2の治療は、第1および第2の治療剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記第1および第2の治療剤は、それぞれ、追加の治療剤、例えば抗腫瘍剤または抗がん剤、例えば有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗薬、インターカレート抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答調節因子、抗体、細胞毒性薬、抗ホルモン薬および抗アンドロゲン薬からなる群より選択される抗腫瘍剤または抗がん剤の群より選択される。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬、例えばシスプラチンまたはカルボプラチンを含む。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬以外の薬物を含み、例えば、前記治療剤は、タキサン、例えばドセタキセル、パクリタキセル;植物由来の抗がん物質または抗腫瘍物質、例えばアルカロイド、例えばビノレルビン;代謝拮抗薬、例えばゲムシタビン;または細胞毒性トポイソメラーゼ阻害剤、例えばイリノテカンを含む。
【0039】
一態様では、本発明は、がん、例えば肺がん、例えば非小細胞肺がん(NSCLC)、例えばKRAS変異NSCLCを有する被験体を処置する方法であって、有効量のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を前記被験体に提供し、これにより前記被験体を処置する、方法を含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の有効なクールを前記被験体に提供するステップを含む。一部の実施形態では、前記がんは転移性である。一部の実施形態では、被験体は、局所再発性疾患を有する。
【0040】
一態様では、本発明は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)による処置のために、がん、例えば肺がん、例えば非小細胞肺がん(NSCLC)を有する被験体を評価する方法を含み、この方法は、前記NSCLCにおける遺伝子の変異状態を取得する、例えば直接または間接的に取得し、それによって前記被験体を評価するステップを含む。一部の実施形態では、遺伝子は、KRAS、INK4a/Arfおよびp53を含む群より選択される。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASの変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASおよびINK4a/Arfの変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASおよびp53の変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRAS、INK4a/Arfおよびp53の変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、前記変異状態に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体およびINK4a/Arf変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体およびp53変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体、INK4a/Arf変異体およびp53変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおける遺伝子中の変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおいて、KRAS、INK4a/Arfおよびp53を含む群に由来する遺伝子における変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASの変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASおよびINK4a/Arfの変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASおよびp53の変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRAS、INK4a/Arfおよびp53の変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、前記被験体(例えば、NSCLCを有する被験体)の細胞は、KRAS変異体;KRAS変異体およびINK4a/Arf変異体;またはKRAS変異体、INK4a/Arf変異体およびp53変異体を含む。一部の実施形態では、前記がんは転移性である。一部の実施形態では、被験体は、局所再発性疾患を有する。
【0041】
一部の実施形態では、本方法は、前記被験体のNSCLCにおける遺伝子の変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、遺伝子は、KRAS、INK4a/Arfおよびp53を含む群より選択される。一部の実施形態では、本方法は、前記被験体のNSCLCにおけるKRASの変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記被験体のNSCLCにおけるKRASおよびINK4a/Arfの変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、被験体のNSCLCにおける前記被験体のKRASおよびp53の変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRAS、INK4a/Arfおよびp53の変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、前記変異状態に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体およびINK4a/Arf変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体およびp53変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、NSCLCがKRAS変異体、INK4a/Arf変異体およびp53変異体を含んでいるという決定に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおける遺伝子中の変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおいて、KRAS、INK4a/Arfおよびp53を含む群に由来する遺伝子における変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASの変異について、被験体を直接試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASおよびINK4a/Arfの変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRASおよびp53の変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記NSCLCにおけるKRAS、INK4a/Arfおよびp53の変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、被験体(例えば、肺がん、例えばNSCLCを有する被験体)における細胞は、KRAS変異体;KRAS変異体およびINK4a/Arf変異体;またはKRAS変異体、INK4a/Arf変異体およびp53変異体を含む。
【0042】
一部の実施形態では、本方法は、第2の治療のクール、例えば第2の抗腫瘍治療または抗がん治療、例えば1種または複数の抗腫瘍剤または抗がん剤を共投与するステップを含む。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、NSCLCの診断後に提供される。一部の実施形態では、第2の治療のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクールの提供を開始する前に終了する。一部の実施形態では、本方法は、前記第2の治療の第1のクールを提供するステップ、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を投与するステップ、および前記第2の治療の第2のクールを提供するステップを含む。一部の実施形態では、第1のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の投与前に開始される。一部の実施形態では、第2のクールが第1のクールに置き換わり、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、投与回数、投与頻度、投与で送達される第2の治療剤の量、または被験体、例えば被験体の血中における第2の治療剤のレベルは、第1のクールと比較して、第2のクールでは低下する。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与後に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクール中に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のサイクル中に前記被験体に投与されない。
【0043】
一部の実施形態では、前記被験体は、第2の治療のクール、例えば第2の抗腫瘍治療または抗がん治療、例えば1種または複数の抗腫瘍剤または抗がん剤を以前に受けている。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、NSCLCの診断後に投与される。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に終了する。一部の実施形態では、前記第2の治療は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の最初の投与後に投与されない。一部の実施形態では、本方法は、前記第2の治療の第2のクールを提供するステップを含む。一部の実施形態では、第2のクールが第1のクールに置き換わり、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、第2のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、投与回数、投与頻度、投与で送達される第2の治療剤の量、または被験体、例えば被験体の血中における第2の治療剤のレベルは、第1のクールと比較して、第2のクールでは低下する。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与後に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクール中に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のサイクル中に前記被験体に投与されない。
【0044】
一部の実施形態では、前記第2の治療は、治療剤、例えば、抗腫瘍剤または抗がん剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記第2の治療は、追加の薬剤、例えば抗腫瘍剤または抗がん剤、例えば有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗薬、インターカレート抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答調節因子、抗体、細胞毒性薬、抗ホルモン薬および抗アンドロゲン薬からなる群より選択される抗腫瘍剤または抗がん剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬、例えばシスプラチンまたはカルボプラチンを含む。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬以外の薬物を含み、例えば、前記治療剤は、タキサン、例えばドセタキセル、パクリタキセル;植物由来の抗腫瘍物質、例えばアルカロイド、例えばビノレルビン;代謝拮抗薬、例えば、ゲムシタビン;または細胞毒性トポイソメラーゼ阻害剤、例えばイリノテカンを含む。一部の実施形態では、前記第2の治療は、第1および第2の治療剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記第1および第2の治療剤は、それぞれ、追加の治療剤、例えば抗腫瘍剤または抗がん剤、例えば有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗薬、インターカレート抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答調節因子、抗体、細胞毒性薬、抗ホルモン薬および抗アンドロゲン薬からなる群より選択される抗腫瘍剤または抗がん剤の群より選択される。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬、例えばシスプラチンまたはカルボプラチンを含む。一部の実施形態では、前記治療剤は、プラチン薬以外の薬物を含み、例えば、前記治療剤は、タキサン、例えばドセタキセル、パクリタキセル;植物由来の抗腫瘍物質または抗がん物質、例えばアルカロイド、例えばビノレルビン;代謝拮抗薬、例えばゲムシタビン;または細胞毒性トポイソメラーゼ阻害剤、例えばイリノテカンを含む。
【0045】
一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、少なくとも5、10、15、20、25、30または35日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、5〜40、10〜40、10〜30または10〜25日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、15〜40、15〜30または15〜25日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、21+/−5、21+/−4、21+/−3、21+/−2または21+/−1日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、21日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、1日あたり、1、2、3または4回、投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、1日あたり2回、投与される。一部の実施形態では、前記VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、経口投与される。一部の実施形態では、50〜800、50〜600、50〜500、50〜400、50〜300または50〜200mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、100〜800、100〜600、100〜500、100〜400、100〜300または100〜200mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、200〜800、200〜600、200〜500、200〜400または200〜300mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、250〜800、250〜600、250〜500、250〜400または250〜300mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、これらの範囲には、一方または両方のエンドポイントは含まれず、例えば、この場合、これらの範囲には、低い側のエンドポイントが含まれない。一部の実施形態では、100+/−50、150+/−50、200+/−50、250+/−50、300+/−50、400+/−50、500+/−50、550+/−50または600+/−50mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、100mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、200mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、400mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。
【0046】
一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、複数のサイクル(例えば、1回超のサイクル)で投与される。一部の実施形態では、各サイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、一定である(例えば、投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量が同じである)。一部の実施形態では、あるサイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、別のサイクル(例えば、第2のサイクル)において投与される、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量とは異なる。一部の実施形態では、あるサイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、後のサイクル(例えば、第2のサイクル)において投与される、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量より少ない。一部の実施形態では、あるサイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、後のサイクル(例えば、第2のサイクル)において投与される、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量より多い。
【0047】
一部の実施形態では、50+/−25、100+/−50、150+/−50、200+/−50、250+/−50、300+/−50、400+/−50、500+/−50、550+/−50または600+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、100+/−50、100+/−25、100+/−10または100+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、100+/−20、100+/−10または100+/−5mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、100mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、200+/−50、200+/−25、200+/−10、または200+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、200+/−20、200+/−10または200+/−5mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、200mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、400+/−50、400+/−25、400+/−10または400+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、400+/−20、400+/−10または400+/−5mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、400mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。
【0048】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形よりも大きなC
max値を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量(例えば、やはり100mgのVS−6063を有する参照剤形に対して、100mgのVS−6063を有する剤形)の参照剤形よりも、少なくとも1.1倍(例えば、少なくとも1.25倍、少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍)大きい。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量の参照剤形よりも、少なくとも1.6倍大きく、少なくとも1.7倍大きく、少なくとも1.8倍大きく、少なくとも1.9倍大きく、少なくとも2倍大きく、少なくとも3倍大きく、または少なくとも4倍大きい。
【0049】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形と比べて、食品による影響が低下している。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異は、同一投与量の参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異よりも小さい。
【0050】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与された場合、一定の曝露を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が50%未満となる曝露をもたらす。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が40%、30%、20%または10%未満となる曝露をもたらす。
【0051】
一態様では、本発明は、50〜800mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する単位剤形を含む。一部の実施形態では、単位剤形は、50+/−25mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、50+/−10mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、本発明は、100〜800mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する単位剤形を含む。一部の実施形態では、単位剤形は、100+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、100+/−10mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、100mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、200+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、200+/−10mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、200mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、400+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、400+/−10mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、400mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。
【0052】
一態様では、本発明は、卵巣がん、例えば進行性または転移性卵巣がんを有する被験体を処置する方法を提供し、この方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の有効量を前記被験体に提供し、場合により、有効量の第2の治療剤、例えば抗がん剤または抗腫瘍剤、例えば有糸分裂阻害剤、例えばタキサン、例えばパクリタキセルを前記被験体に提供するステップであって、前記量が単独または組み合わされて、前記被験体を処置するのに有効であり、これにより前記被験体を処置する、ステップを含み、前記被験体が、少なくとも1日間、例えば、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の全サイクルまたはクールの間に、100または250mg/日を超えるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を受容しており、前記被験体が、少なくとも5、10または15日間、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を受容しており、前記第2の治療剤が、例えば異なるクールレジメンで、例えば、前記VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)と必ずしも同じではない日に提供される。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクールを前記被験体に提供し、場合により、第2の治療剤、例えば抗がん剤または抗腫瘍剤、例えば有糸分裂阻害剤、例えばタキサン、例えばパクリタキセルを前記被験体に提供するステップであって、前記クールが単独または組み合わされて、前記被験体を処置するのに有効となる、ステップを含む。
【0053】
一態様では、本発明は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、卵巣がんを有する被験体を評価する方法であって、前記卵巣がんにおける遺伝子の変異状態を取得して、例えば直接取得または間接的に取得して、これにより前記被験体を評価するステップを含む、方法を提供する。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、前記変異状態に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記卵巣がんにおける遺伝子中の変異について、被験体を試験するステップを含む。
【0054】
一部の実施形態では、本方法は、前記被験体の卵巣がんにおける遺伝子の変異状態を取得するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)により処置するために、前記変異状態に応答して、前記被験体を選別するステップを含む。一部の実施形態では、本方法は、前記被験体の卵巣がんにおける遺伝子中の変異について、被験体を試験するステップを含む。一部の実施形態では、前記がんは、転移性である。一部の実施形態では、前記がんは局所再発性である。一部の実施形態では、前記がんは進行性である。
【0055】
一部の実施形態では、本方法は、第2の治療のクール、例えば第2の抗がん治療または抗腫瘍治療、例えば1種または複数の抗がん剤または抗腫瘍剤を共投与するステップを含む。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクールと第2の治療、例えば抗がん剤または抗腫瘍剤、例えば有糸分裂阻害剤、例えばタキサン、例えばパクリタキセルの投与のクールとが共投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクールと第2の治療、例えば抗がん剤または抗腫瘍剤、例えば有糸分裂阻害剤、例えばタキサン、例えばパクリタキセルの投与のクールとが重なる。一部の実施形態では、前記第2の治療は、パクリタキセルの投与を含む。一部の実施形態では、前記パクリタキセルは、1つのクール、例えば、7+/−3、7+/−2、7+/−1または7日毎に、少なくとも2回、投与される。一部の実施形態では、前記パクリタキセルは、80+/−50、80+/−40、180+/−30、80+/−20、80+/−10または80mg/m
2で投与される。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、卵巣がんの診断後に提供される。一部の実施形態では、第2の治療のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)、例えば、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクールの提供の開始前に終了する。一部の実施形態では、本方法は、前記第2の治療の第1のクールを提供するステップ、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を投与するステップ、および前記第2の治療の第2のクールを提供するステップを含む。一部の実施形態では、第1のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の投与前に開始される。一部の実施形態では、第2のクールが第1のクールに置き換わり、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に、開始される。一部の実施形態では、投与回数、投与頻度、投与で送達される第2の治療剤の量、または被験体、例えば被験体の血中における第2の治療剤のレベルは、第1のクールと比較して、第2のクールでは低下する。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与後に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の投与中、すなわちその投与のクール中には、前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のサイクル中に前記被験体に投与されない。
【0056】
一部の実施形態では、前記被験体は、第2の治療、例えば第2の抗がん治療または抗腫瘍治療、例えば1種または複数の抗がん剤または抗腫瘍剤のクールを以前に受けている。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールは、卵巣がんの診断後に投与される。一部の実施形態では、第2の治療の前記クールが、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に終了する。
【0057】
一部の実施形態では、前記第2の治療は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の最初の投与後に投与されない。一部の実施形態では、本方法は、前記第2の治療の第2のクールを提供するステップを含む。一部の実施形態では、第2のクールが第1のクールに置き換わり、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、第2のクールは、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与前、それと同時またはその後に開始される。一部の実施形態では、投与回数、投与頻度、投与で送達される第2の治療剤の量、または被験体、例えば被験体の血中における第2の治療剤のレベルは、第1のクールと比較して、第2のクールでは低下する。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の初回投与後に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のクール中に前記被験体に投与されない。一部の実施形態では、前記第2の薬剤は、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)のサイクル中に前記被験体に投与されない。
【0058】
一部の実施形態では、前記第2の治療は、治療剤、例えば抗がん剤または抗腫瘍剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記治療剤は、例えば、有糸分裂阻害剤、例えばタキサン、例えばパクリタキセルを含む。一部の実施形態では、前記第2の治療は、第1および第2の治療剤の投与を含む。一部の実施形態では、前記第2の治療は、追加の薬剤、例えば抗がん剤または抗腫瘍剤、例えば、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗薬、インターカレート抗生物質、成長因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物学的応答調節因子、抗体、細胞毒性薬、抗ホルモン薬および抗アンドロゲン薬からなる群より選択される抗がん剤または抗腫瘍剤の投与を含む。
【0059】
一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、5、10、15、20、21、25、28、30、35、40、45または50日間に等しいか、またはそれらより長いサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、5〜40、10〜40、10〜30または10〜25日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、15〜40、15〜30または15〜25日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、21+/−5、21+/−4、21+/−3、21+/−2または21+/−1日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、21日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、28+/−5、28+/−4、28+/−3、28+/−2または28+/−1日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、28日間のサイクルにわたり投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、1日あたり、1、2、3または4回、投与される。一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、1日あたり2回、投与される。一部の実施形態では、前記VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、経口投与される。一部の実施形態では、50〜800、50〜600、50〜500、50〜400、50〜300または50〜200mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、100〜800、100〜600、100〜500、100〜400、100〜300または100〜200mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、200〜800、200〜600、200〜500、200〜400または200〜300mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、250〜800、250〜600、250〜500、250〜400または250〜300mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、これらの範囲(例えば、本明細書に記載されている範囲)には、一方または両方のエンドポイントは含まれず、例えば、この場合、これらの範囲には、低い側のエンドポイントが含まれない。一部の実施形態では、50+/−25、100+/−50、150+/−50、200+/−50、250+/−50、300+/−50、400+/−50、500+/−50、550+/−50または600+/−50mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、50mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、100+/−50、100+/−25、100+/−10または100+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、100mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、200+/−50、200+/−25、200+/−10または200+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、200mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、400+/−50、400+/−25、400+/−10または400+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、400mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。
【0060】
一部の実施形態では、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)は、複数のサイクル(例えば、1回超のサイクル)で投与される。一部の実施形態では、各サイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、一定である(例えば、投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量が同じである)。一部の実施形態では、あるサイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、別のサイクル(例えば、第2のサイクル)において投与される、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量とは異なる。一部の実施形態では、あるサイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、後のサイクル(例えば、第2のサイクル)において投与される、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量より少ない。一部の実施形態では、あるサイクルにおいて投与されるVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量は、後のサイクル(例えば、第2のサイクル)において投与される、VS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の量より多い。
【0061】
一部の実施形態では、50+/−25、100+/−50、150+/−50、200+/−50、250+/−50、300+/−50、400+/−50、500+/−50、550+/−50または600+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、200+/−50、200+/−25、200+/−10または200+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、200+/−20、200+/−10または200+/−5mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、200mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、100+/−50、100+/−25、100+/−10、または100+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、100+/−20、100+/−10または100+/−5mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、100mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、50+/−25、50+/−10または50+/−5mg/日のVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)が投与される。一部の実施形態では、50+/−20、50+/−10または50+/−5mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。一部の実施形態では、50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)の単位投与製剤が投与される。
【0062】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形よりも大きなC
max値を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量(例えば、やはり100mgのVS−6063を有する参照剤形に対して、100mgのVS−6063を有する剤形)の参照剤形よりも、少なくとも1.1倍(例えば、少なくとも1.25倍、少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも5倍)大きい。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形のC
max値は、同一投与量の参照剤形よりも、少なくとも1.6倍大きく、少なくとも1.7倍大きく、少なくとも1.8倍大きく、少なくとも1.9倍大きく、少なくとも2倍大きく、少なくとも3倍大きく、または少なくとも4倍大きい。
【0063】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形と比べて、食品による影響が低下している。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異は、同一投与量の参照経口剤形、例えば、混合物中に、添加剤(例えば、セルロースポリマーおよびその誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)またはヒプロメロース(例えば、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC−AS)または酢酸コハク酸ヒプロメロース、例えばHPMCAS−H、HPMCAS−M、HPMCAS−HF))を含んでいない剤形を投与された被験体の摂食状態と絶食状態との間のT
max値の差異よりも小さい。
【0064】
一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与された場合、一定の曝露を有する。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が50%未満となる曝露をもたらす。一実施形態では、本明細書に記載されている経口剤形は、被験体に投与されると、同一投与量の参照経口剤形の曝露と比べて、複数の被験体にわたり、曝露に伴う変動性が40%、30%、20%または10%未満となる曝露をもたらす。
【0065】
一態様では、本発明は、50〜800mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する単位剤形を含む。一部の実施形態では、単位剤形は、100+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、100+/−10mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、100mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、200+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、200+/−10mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、200mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、400+/−50mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、400+/−10mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。一部の実施形態では、単位剤形は、400mgのVS−6063もしくは薬学的に許容されるその塩、または組成物(例えば、本明細書に記載されている組成物、例えばVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む組成物)を有する。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
添加剤(例えば、結合剤、例えばポリマー、例えば沈殿阻害剤、例えばHPMC、例えばHPMCAS、例えばHPMCAS−HF;結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン(例えば、ポリビニルピロリドン酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、Copovidone)、他のコポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルカプロラクタムおよびポリ酢酸ビニルを含む(例えば、Soluplus))))と混合されている、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む、医薬組成物。
(項目2)
前記添加剤がポリマーである、項目1に記載の医薬組成物。
(項目3)
前記ポリマーが沈殿阻害剤である、項目2に記載の医薬組成物。
(項目4)
前記沈殿阻害剤がHPMCASである、項目3に記載の医薬組成物。
(項目5)
前記沈殿阻害剤がHPMCAS−HFである、項目3に記載の医薬組成物。
(項目6)
経口投与されると、前記添加剤が(例えばインビボで、例えば溶液中のVS−6063の)沈殿を低減する、項目1に記載の医薬組成物。
(項目7)
経口投与されると、前記添加剤がVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)のバイオアベイラビリティを向上(例えば、吸収を改善)する、項目1に記載の医薬組成物。
(項目8)
VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)と前記ポリマーとの重量比(例えば、相対量)が、約1対1、1対2、1対3または1対4である、項目2に記載の医薬組成物。
(項目9)
前記ポリマーが沈殿阻害剤(例えばHPMC、例えばHPMCAS、例えばHPMCAS−HF)である、項目8に記載の医薬組成物。
(項目10)
VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)が、前記組成物中に、提供されるポリマー、例えば沈殿阻害剤の量に対して、約25、30、31、32、32.5、33、34、35、40、45、50%またはそれ超(w/w)となる量で存在する、項目1に記載の医薬組成物。
(項目11)
前記組成物の重量あたり、5〜50%、5〜30%、10〜30%、10〜20%、12〜15%、13%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩と混合される、項目1に記載の医薬組成物。
(項目12)
経口剤形で構成されている、項目1に記載の医薬組成物。
(項目13)
経口剤形が、前記経口剤形の重量あたり、5〜50%、5〜30%、10〜30%、10〜20%、12〜15%、13%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩を含む、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む、項目1に記載の医薬組成物。
(項目14)
前記VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)が、経口剤形の重量あたり、13%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩で存在する、項目1に記載の医薬組成物。
(項目15)
錠剤である、項目12に記載の経口剤形。
(項目16)
前記錠剤が、物理的ブレンドまたは混合物の直接圧縮によって提供される、項目15に記載の経口剤形。
(項目17)
前記物理的ブレンドまたは混合物が乾式造粒プロセスにより提供される、項目16に記載の経口剤形。
(項目18)
前記ポリマーが、経口剤形の重量あたり、25〜55%、35〜45%、38〜43%、40%重量のポリマーで存在する、項目2に記載の経口剤形。
(項目19)
前記ポリマーが沈殿阻害剤(例えばHPMC、例えばHPMCAS、例えばHPMCAS−HF)である、項目18に記載の経口剤形。
(項目20)
1種または複数の充填剤(例えば、微結晶性セルロース(例えば、微結晶性セルロースPH102、例えば、Avicel PH102);ラクトース(例えば、ラクトース一水和物(例えば、FastFlo316)))をさらに含む、項目1に記載の経口剤形。(項目21)
前記充填剤が、前記経口剤形の重量あたり、5〜80%、10〜70%、20〜60%、30〜60%、30〜50%、42%重量の充填剤で存在する、項目20に記載の経口剤形。
(項目22)
前記充填剤が2種の充填剤の混合物である、項目20に記載の経口剤形。
(項目23)
1種の充填剤が微結晶性セルロースPH102(例えば、Avicel PH102)である、項目22に記載の経口剤形。
(項目24)
1種の充填剤がラクトース一水和物(例えば、FastFlo316)である、項目22に記載の経口剤形。
(項目25)
前記充填剤が、前記経口剤形の重量あたり、10〜30%、15〜25%、20%重量の充填剤で存在する、項目23または24に記載の経口剤形。
(項目26)
前記充填剤が相互に1:1w/wの比で存在する、項目22に記載の経口剤形。
(項目27)
崩壊剤(例えば、架橋ポリマー、例えば、架橋ポリビニルピロリドンまたはクロスポビドン、カルボキシメチルセルロースまたはクロスカルメロースナトリウム、改変デンプン、例えばデンプングリコール酸ナトリウム)をさらに含む、項目1に記載の経口剤形。
(項目28)
前記崩壊剤がデンプングリコール酸ナトリウムである、項目27に記載の経口剤形。
(項目29)
前記崩壊剤が、前記経口剤形の重量あたり、0〜5%、1〜5%、2.5〜5%、3%重量の崩壊剤で存在する、項目27に記載の経口剤形。
(項目30)
滑沢剤(例えば、タルク、シリカ、脂肪、例えばステアリン酸マグネシウム)をさらに含む、項目1に記載の経口剤形。
(項目31)
前記滑沢剤がステアリン酸マグネシウムである、項目30に記載の経口剤形。
(項目32)
前記滑沢剤が、前記経口剤形の重量あたり、0.1〜2%、0.2〜1.5%、1%、0.5%重量の滑沢剤で存在する、項目30に記載の経口剤形。
(項目33)
乾燥重量基準で約5〜50重量%の量の、VS−6063(例えば、VS−6063)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)、
乾燥重量基準で約10〜30重量%の量の薬学的に許容される充填剤(例えば、微結晶性セルロース、例えば微結晶性セルロースPH102、例えばAvicel PH102)、
乾燥重量基準で約10〜30重量%の量の第2の薬学的に許容される充填剤(例えば、ラクトース、例えばラクトース一水和物、例えばFastFlo316)、
乾燥重量基準で約25〜55重量%の量の追加の薬学的に許容される添加剤(例えば沈殿阻害剤、例えばHPMC−AS、例えばHPMC−AS HF)、
乾燥重量基準で約0〜5重量%の量の薬学的に許容される崩壊剤(例えば、デンプン、例えば改変デンプン、例えばデンプングリコール酸ナトリウム)、および
乾燥重量基準で約0.1〜2重量%の量の薬学的に許容される滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)
を含む、経口剤形。
(項目34)
乾燥重量基準で約10〜15重量%の量の、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)、
乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の薬学的に許容される充填剤(例えば、微結晶性セルロース、例えば微結晶性セルロースPH102、例えばAvicel PH102)、
乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の第2の薬学的に許容される充填剤(例えば、ラクトース、例えばラクトース一水和物、例えばFastFlo316)、
乾燥重量基準で約35〜55重量%の量の追加の薬学的に許容される添加剤(例えば沈殿阻害剤、例えばHPMC−AS、例えばHPMC−AS HF)、
乾燥重量基準で約2.5〜3.5重量%の量の薬学的に許容される崩壊剤(例えば、デンプン、例えば改変デンプン、例えばデンプングリコール酸ナトリウム)、および
乾燥重量基準で約0.2〜1.5重量%の量の薬学的に許容される滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)
を含む、項目33に記載の経口剤形。
(項目35)
圧縮した医薬品錠剤または直接圧縮した医薬品錠剤である、項目33または34に記載の経口剤形。
(項目36)
前記添加剤が、1種または複数の結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン(例えば、ポリビニルピロリドン酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、Copovidone)、他のコポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルカプロラクタムおよびポリ酢酸ビニルを含む(例えば、Soluplus)))である、項目1に記載の経口剤形。
(項目37)
前記結合剤が、2種の結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン(例えば、ポリビニルピロリドン酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、Copovidone)、他のコポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルカプロラクタムおよびポリ酢酸ビニルを含む(例えば、Soluplus)))を含む、項目36に記載の経口剤形。
(項目38)
前記結合剤が、前記経口剤形の重量あたり、約37.5%重量の結合剤で存在する、項目37に記載の経口剤形。
(項目39)
前記結合剤が、前記経口剤形の重量あたり、約25%重量の結合剤で存在する、項目37に記載の経口剤形。
(項目40)
前記充填剤が、ポリオール(例えば、マンニトール−デンプン(例えば、Pearlitol Flash)、マンニトール、ソルビトール)である、項目20に記載の経口剤形。
(項目41)
前記崩壊剤が、ポリビニルポリピロリドン(例えば、クロスポビドン)である、項目27に記載の経口剤形。
(項目42)
前記崩壊剤が、前記経口剤形の重量あたり、0〜30%、5〜25%、5〜20%、5〜15%、10%重量の崩壊剤で存在する、項目27に記載の経口剤形。
(項目43)
乾燥重量基準で約10〜15重量%の量の、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)、
乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の薬学的に許容される添加剤(例えば結合剤(例えばポリビニルピロリドン(例えばポリビニルピロリドン酢酸ビニルコポリマー(PVP/VA)、Copovidone))、
乾燥重量基準で約15〜25重量%の量の第2の薬学的に許容される添加剤(例えば結合剤(例えば、ポリ酢酸ビニル(例えば、Soluplus)))、
乾燥重量基準で約30〜40重量%の量の薬学的に許容される充填剤(例えば、例えばポリオール(例えば、マンニトール−デンプン(例えばPearlitol Flash)))、
乾燥重量基準で約5〜15重量%の量の薬学的に許容される崩壊剤(例えば、クロスポビドン)、
乾燥重量基準で約0.2〜1.5重量%の量の薬学的に許容される滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)
を含む、経口剤形。
(項目44)
前記VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)が、経口剤形の重量あたり、10%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩で存在する、項目1に記載の経口剤形。
(項目45)
前記VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)が、経口剤形の重量あたり、25%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩で存在する、項目1に記載の経口剤形。
(項目46)
前記VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)が、経口剤形の重量あたり、50%重量のVS−6063または薬学的に許容されるその塩で存在する、項目1に記載の経口剤形。
(項目47)
前記物理的ブレンドまたは混合物がスプレードライ分散プロセスによって提供される、項目16に記載の経口剤形。
(項目48)
前記プロセスが、少なくとも10%重量(例えば、10、20、25、40、50%またはそれ超)のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む固体分散物をもたらす、項目47に記載の経口剤形。
(項目49)
前記プロセスが、10%重量のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む、固体分散物をもたらす、項目47に記載の経口剤形。
(項目50)
前記プロセスが、25%重量のVS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む、固体分散物をもたらす、項目47に記載の経口剤形。
(項目51)
前記分散物が、ポリマーマトリックス(例えば、HPMACS(例えば、HPMCAS−H、HPMCAS−M)、HPMCP(例えば、HPMCP−HP55、HPMCP−HP55S)、Methocol E3LV、PVP−VA、Soluplus、PVAP、Eudragit L100−55、Soluplus:PVP−VA混合物、Soluplus、HPMCAS(例えば、HPMCAS−H))混合物をさらに含む、項目47に記載の経口剤形。
(項目52)
前記分散物が、ポリマー、例えばポリマーマトリックス(例えば、ポリメタクリル酸(例えば、Eudragit L100−55))をさらに含む、項目51に記載の経口剤形。
(項目53)
がん障害(例えば、中皮腫(例えば、外科的に切除可能な悪性胸膜中皮腫)、トリプルネガティブ乳がん、卵巣がん(例えば進行性卵巣がん)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん(NSCLC)、例えばKRAS変異NSCLC))、非血液系悪性疾患)と特定された被験体の処置に使用するための、VS−6063(例えば、VS−6063遊離塩基)または薬学的に許容されるその塩(例えば、VS−6063塩酸塩)を含む経口剤形。
(項目54)
障害の処置を必要としている患者において、障害を処置する方法であって、10〜500mgのVS−6063(例えばVS−6063遊離塩基)、または薬学的に許容されるその塩(例えばVS−6063塩酸塩)を含む経口剤形を投与し、これにより前記障害を処置するステップを含む、方法。
(項目55)
前記障害が、がん障害(例えば、中皮腫(例えば、外科的に切除可能な悪性胸膜中皮腫)、乳がん、例えば、トリプルネガティブ乳がん、卵巣がん(例えば、進行性卵巣がん)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん(NSCLC)、例えば、KRAS変異NSCLC))、非血液系悪性疾患)である、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記投与が、追加の薬剤(例えば、がん治療薬、例えばタキサン、例えばパクリタキセル)の投与と組み合わせて行われる、項目54に記載の方法。
(項目57)
単位剤形の直接圧縮錠剤を調製するための方法であって、前記方法は、以下:
(a)乾燥重量基準で重量%として
(i)乾燥重量基準で5〜50重量%のVS−6063、
(ii)添加剤(例えば、結合剤、例えばポリマー、例えば沈殿阻害剤、例えば、例えばHPMC、例えばHPMCAS、例えばHPMCAS−HF)、および
(iii)充填剤、崩壊剤および滑沢剤から選択される、少なくとも1つの添加剤
を混合して(例えば、ブレンドして)、
錠剤に直接圧縮することが可能な打錠用粉末の形態で、VS−6063製剤を形成するステップ、ならびに
(b)ステップ(a)の間に調製された前記製剤を圧縮して、単位剤形の圧縮VS−6063錠剤を形成するステップ
を含む、方法。
(項目58)
充填剤が、乾燥重量基準で30〜60重量%で存在する、項目57に記載の方法。
(項目59)
崩壊剤が、乾燥重量基準で2.5〜5重量%で存在する、項目57に記載の方法。
(項目60)
滑沢剤が、乾燥重量基準で0.5〜2重量%で存在する、項目57に記載の方法。