【解決手段】風量可変装置を備える空気調和機を開示する。空気調和機は、空気が吐出されるメイン吐出口を備える室内機本体と、メイン吐出口に吐出空気を送風する送風機と、冷房又は暖房モードの第1吐出風量と独立的に空気清浄モードの第2吐出風量を制御するコントローラーとを含んで構成され、第2吐出風量の可変範囲は第1吐出風量の可変範囲と異なる。
【背景技術】
【0002】
空気調和機は、室内の空気を冷房或いは暖房させるために使用する空気調節装置である。空気調和機は、壁掛け型、スタンド型、大型、小型など、その種類及び形態は非常に多様である。
【0003】
空気調和機で冷房モードを選択すると、圧縮機(compressor)で圧縮された冷媒ガスを凝縮器(condenser)で外気と熱交換して液化させた後、膨張バルブ(expansion valve)を通
じて蒸発器(evaporator)で内気と熱交換して気化させる過程を通じて室内を冷房する。空気調和機の暖房モードは、上記のサイクルが逆に循環されて室内を暖房する。
【0004】
このように、空気調和機は、冷凍サイクル或いは熱ポンプを備えなければならないので、圧縮機及び凝縮器などを内蔵して冷媒を圧縮及び凝縮させる室外機と、蒸発器などを内蔵して冷媒を気化させることによって室内を冷房させる室内機とに分離構成されることが一般的である。勿論、場合に応じては、室内機と室外機とが一体化された製品もある。
【0005】
一方、近来に発売開始される空気調和機の場合、単純な冷暖房モードから離れ、空気中の異物を除去するために空気清浄機を室内機に適用した例が多い。
【0006】
このような空気清浄機は、室内空気に含まれた埃などの異物を除去する一方、冷房運転をしない冬季などにも駆動されることによって快適な室内環境を維持できるようにする。
【0007】
図1は、従来技術に係る空気清浄機を備えた空気調和機の斜視図である。
【0008】
この図面を参照すると、従来技術に係る空気調和機の場合、前面パネル1の下側に室内空気を吸入する吸入口2が形成され、上側には熱交換又は浄化された空気を再び室内側に吐出する吐出口3が形成される構造を有する。
【0009】
吸入口2及び吐出口3には、内部を保護しながら空気は通過できるように、前後や左右又は上下方向に吸入グリル4及び吐出グリル5が設置される。
【0010】
そして、前面パネル1の中央部には空気清浄機10が備えられ、室内空気を清浄に浄化できるようにしている。
【0011】
勿論、
図1と異なり、空気清浄機10が外部に露出しない空気調和機も存在するが、いずれのタイプであっても、従来技術に係る空気調和機の場合は、空気清浄機能、すなわち、空気清浄モードが選択されるとき、室内機の吐出口3(
図1参照)から吐出される風量が冷房又は暖房モードの風量に従属して決定されるので、ユーザーの要求に応じて独立的に可変することが不可能であるという問題があり、これを解決するための技術開発が必要な実情にある。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明する実施例を参照すれば明確になるだろう。
【0019】
しかし、本発明は、以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現可能である。
【0020】
本明細書において、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。そして、本発明は、請求項の範疇によって定義されるものに過ぎない。
【0021】
したがって、いくつかの実施例において、よく知られている構成要素、動作及び技術は、本発明が曖昧に解釈されることを避けるために具体的に説明しない。
【0022】
明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を称する。そして、本明細書で使用された(言及された)各用語は、実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。
【0023】
本明細書において、単数型は、文語句で特別に言及しない限り、複数型も含む。また、「含む(又は、備える)」と言及された構成要素及び動作(作用)は、一つ以上の他の構成要素及び動作の存在又は追加を排除しない。
【0024】
他の定義がない場合、本明細書で使用される全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に共通的に理解され得る意味で使用可能であろう。
【0025】
また、一般的に使用される事前に定義されている各用語は、定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0026】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明する。
【0027】
図2は、本発明の第1実施例に係る空気調和機の概略的な正面斜視図で、
図3は、前面吸入口パネルの斜視図で、
図4は、ブレードユニットの斜視図で、
図5及び
図6は、左側の第1風量可変装置の動作図で、
図7及び
図8は、右側の第1風量可変装置の動作図で、
図9は、送風機領域の風量可変装置の説明図で、
図10は、本発明に係る空気調和機の一実施例の構成を示した図である。
【0028】
これらの図面を参照すると、本実施例に係る空気調和機100は、空気清浄モードが選択されるとき、吐出風量を冷房又は暖房モードの吐出風量と独立的に可変できる。言い換えると、ユーザーは、冷房又は暖房モードの第1吐出風量の可変範囲と空気清浄モードの第2吐出風量の可変範囲とを互いに異なるように制御できる。
【0029】
空気調和機100は、冷房又は暖房モードの第1吐出風量と空気清浄モードの第2吐出風量とをそれぞれ独立的に制御するために、空気調和機の空気通路のうちの少なくとも1ヶ所以上に風量可変装置を備えたり、送風機モーターの制御線を各モード別に備えてよい。又は、風量可変装置を用いた制御方法と送風機モーターの制御線を用いた制御方法とを組み合わせて空気清浄モードの第2吐出風量を制御できる。まず、
図2〜
図10を参照して風量可変装置を用いた制御方法について説明し、
図13を参照して送風機モーターの制御線を用いた制御方法について説明する。
【0030】
図2〜
図10に示した風量可変装置は、本発明の理解を促進するための一つの例であって、必ずしもこれに限定されるものではなく、風量可変装置は、空気調和機の空気通路(空気吸入通路又は空気排出通路など)のうちの少なくとも1ヶ所以上に具現できる。但し、説明の便宜上、以下では、風量可変装置が前面吸入口パネル140、送風口125a及びサブ吐出口112に位置する場合に限定して説明する。
【0031】
空気調和機100は、位置別に異なるように設けられる第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190を適用することによって、吐出風量が冷房又は暖房モードと独立的に可変できるようにする。
【0032】
本実施例の場合、3つの位置に第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190を適用しているが、風量可変装置が適用される位置及び個数は実施例に応じて多様に変形可能である。例えば、空気調和機は、第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190のうちの少なくとも一つの風量可変装置のみを含んで具現できる。
【0033】
本実施例に係る風量可変装置を備える空気調和機100は、室内機本体110、送風機120、前面吸入口パネル140、第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190を含んでよい。
【0034】
上述したように、空気調和機100は、室内機及び室外機を含んでよく、室外機に圧縮機117、熱交換器(図示せず)などの構成が設けられ、室内機に熱交換器115、送風機120、空気浄化フィルター(図示せず)などの構成が設けられてよい。
【0035】
したがって、図面に示した装置は、空気調和機100の室内機、特に、スタンド型室内機に該当し得る。
【0036】
しかし、本発明の権利範囲がこれに制限されることはない。例えば、本実施例の空気調和機100は、図示したように、スタンド型室内機に限定される必要はなく、室内外の一体型であるか、壁掛け型、天井型にも適用可能である。
【0037】
室内機本体110は、本実施例に係る空気調和機100の外観をなす。室内機本体110は、内部に多くの部品が装着される外観キャビネット113と組み立てられてよい。
【0038】
このような室内機本体110には、空気(冷風、温風又は浄化された空気)が吐出されるメイン吐出口111が設けられる。メイン吐出口111にはルーバーが設けられ、これによってメイン吐出口111を開閉することができる。
【0039】
メイン吐出口111の周辺にはサブ吐出口112が設けられ、メイン吐出口111内には送風機120が備えられる。そして、メイン吐出口111の下部領域には、外部空気を室内機本体110内に案内する前面吸入口パネル140が備えられる。
【0040】
一例として、吐出風量を独立的に可変させる風量可変装置は3ヶ所に設けられてよい。すなわち、前面吸入口パネル140領域に第1風量可変装置130a、130bが設けられてよく、送風機120領域に第2風量可変装置170が設けられてよく、サブ吐出口112領域に第3風量可変装置190が設けられてよい。各装置の構造は実質的に同一であってよい。
【0041】
これらの第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190は、それぞれ該当位置で独立的に駆動されながら、吐出風量が従前のように冷房又は暖房機能に従属せずに独立的に可変できるようにする。
【0042】
まず、前面吸入口パネル140領域に設けられる第1風量可変装置130a、130bについて説明する。
【0043】
前面吸入口パネル140の両側面には吸入口141a、141bがそれぞれ形成される。吸入口141a、141bはホール(hole)の形を取り、位置に応じて左側吸入口141aと右側吸入口141bとに分けられる。
【0044】
このような左側及び右側吸入口141a、141bには、それぞれ左側の第1風量可変装置130a(
図5及び
図6参照)と、右側の第1風量可変装置130b(
図7及び
図8参照)とが設けられてよい。左側及び右側の第1風量可変装置130a、130bは、その配置角度が異なるだけで、構造及び機能は全て同一である。
【0045】
左側の第1風量可変装置130a(
図5及び
図6参照)は、前面吸入口パネル140の左側吸入口141a領域に結合され、ブレード151の回転によって左側吸入口141aを開閉する。
【0046】
同様に、右側の第1風量可変装置130b(
図7及び
図8参照)は、前面吸入口パネル140の右側吸入口141b領域に結合され、ブレード151の回転によって右側吸入口141bを開閉する。
【0047】
このような左側及び右側の第1風量可変装置130a、130bは、前面吸入口パネル140に結合される装置フレーム131、装置フレーム131の一側開口132領域に結合されるフィルター支持具133、及び装置フレーム131に結合されて吸入口141a、141bを開閉するブレードユニット150を含む。
【0048】
フィルター支持具133にはプリフィルター135が装着され、室内機本体110内に流入する空気中の異物をろ過する役割をする。図示したフィルター支持具133は一つの例に過ぎないので、必ずしもフィルター支持具133が使用される必要はない。すなわち、他の形態でプリフィルター135を支持しても大きな問題はない。
【0049】
本実施例において、フィルター支持具133はレールタイプで適用されてよい。すなわち、フィルター支持具133は、プリフィルター135が挿入されるレール挿入部133bを備える支持具ボディー133aを含んでよい。
【0050】
一方、ブレードユニット150は、装置フレーム131の一側に結合されてよく、入力部185の空気清浄モードの動作時、左側及び右側吸入口141a、141bの開口を選択的に遮蔽し、空気清浄のための風量を可変させる役割をする。
【0051】
本実施例に適用されるブレードユニット150は、吸入口141a、141bのサイズと同一であるか、前記吸入口141a、141bのサイズより大きく設けられ、吸入口141a、141bに対して垂直又は水平に配置されるブレード151と、ブレード151の回転軸心を形成する回転シャフト152の一端部に結合され、ブレード151を回転させる動力を提供するステップモーター153と、回転シャフト152の他端部に結合され、ブレード151を回転可能に支持するベアリング154とを含む。
【0052】
このとき、コントローラー180の制御により、ステップモーター153は、ブレード151を
図5〜
図8に示すように90度だけ回転できる。すなわち、ブレード151が吸入口141a、141bに対して垂直になるように、或いはブレード151が吸入口141a、141bと並んで水平になるように、コントローラー180の制御によってステップモーター153がブレード151を回転できる。
【0053】
このとき、ブレード151の回転シャフト152は、ブレード151の断面中心から一側に偏心した位置に配置されてよい。
【0054】
次に、送風機120領域に設けられる第2風量可変装置170について説明する。
【0055】
第2風量可変装置170は、上述した第1風量可変装置130a、130bとは異なる位置である送風機120領域に設けられ、第1風量可変装置130a、130bとは関係なく、別途に独立的に駆動されながら送風機120から吐出される吐出風量を可変させる役割をする。
【0056】
このような第2風量可変装置170は、
図7に示したように、送風機120の外観を形成する送風機ハウジング125の内部に設置される送風口用ブレード171を備えており、送風口用ブレード171が既に設定された角度範囲内で回転しながら送風機120から送風機ハウジング125の送風口125aに吐出される吐出風量を可変させる役割をする。
【0057】
本実施例において、第2風量可変装置170は、上述したブレードユニット150と実質的に同一である。すなわち、第2風量可変装置170は、送風機120の外観を形成する送風機ハウジング125の内部で送風口125aに隣り合って設置される送風口用ブレード171と、送風口用ブレード171の回転軸172に結合され、送風口用ブレード171の回転軸172を回転させる動力を提供する送風口用ステップモーター173と、回転軸172の反対側を回転可能に支持する送風口用ベアリング174とを含む。送風口用ステップモーター173は、外観キャビネット113に備えられたブラケットBに支持されてよい。
【0058】
そこで、コントローラー180が入力部185の入力信号に基づいて送風口用ステップモーター173の動作を制御することによって、送風口用ステップモーター173によって送風口用ブレード171が既に設定された角度範囲内で回転しながら送風口125aの開口を開閉することができる。
【0059】
参考までに、本実施例の場合、送風機120が熱交換器115の上部に配置されるが、熱交換器115の下部に配置されてもよく、このような全ての事項は、本発明の権利範囲に属するものと言うべきであろう。
【0060】
最後に、サブ吐出口112に設けられる第3風量可変装置190について説明する。
【0061】
詳細には図示していないが、第3風量可変装置190は、上述した第1風量可変装置130a、130b及び第2風量可変装置170とは異なる位置であるサブ吐出口112領域に設けられ、第1風量可変装置130a、130b及び第2風量可変装置170とは関係なく、別途に独立的に駆動されながらサブ吐出口112から吐出される吐出風量を可変させる役割をする。
【0062】
第3風量可変装置190により、サブ吐出口112はメイン吐出口111と別個に清浄空気を吐出させることができる。
【0063】
言い換えると、空気清浄モードにおいて、サブ吐出口112は、吐出風量を可変させるときのみに開放され、清浄空気を吐出させる役割をする。このとき、コントローラー180により、メイン吐出口111は既に設定された判断条件によって閉鎖の有無が決定され、室外機の圧縮機117の動作が停止される。例えば、空気清浄モードにおいて、吐出風量の制御段階数が下記の表1のように5段階である場合、コントローラー180は、吐出風量が冷房又は暖房モードであるときより減少するときにのみメイン吐出口111を閉鎖し、同一であるか増加するときは開放する。
【0064】
参考までに、第3風量可変装置190がメイン吐出口111領域に結合されてもよいが、第3風量可変装置190は上述した第2風量可変装置170の構造と同一であるので、便宜上、図示は省略する。
【0065】
コントローラー180は、入力部185、例えば、リモコンなどに適用可能な入力部185の入力信号に基づいて第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190の動作を個別的に制御する。
【0066】
コントローラー180は、第1〜第3風量可変装置130a、130b、170、190のうちの少なくとも一つを用いて、冷房又は暖房モードと独立的に空気清浄モードの吐出風量を制御できる。表1は、空気清浄モードの吐出風量を0m
3/min〜15m
3/min(CMM)の可変範囲内で制御するための第1〜第3風量可変装置130a、130b、170、190の制御値の一例である。表1は、本発明の理解を促進するための一つの例に過ぎなく、各風量可変装置の制御角度などは実施例に応じて多様に変形設計可能である。
【0068】
例えば、入力部185のボタンを通じて空気清浄モードが入力されるとき、特に、静かな静音モードを進めるために吐出風量が減少するとき、コントローラー180は、圧縮機117の動作を停止させ、メイン吐出口111を閉鎖し、サブ吐出口112のみを開放して清浄空気を吐出させるようにコントロールできる。
【0069】
他の例において、冷房又は暖房モードにおける吐出風量の制御段階数が3個である場合、空気清浄モードでは制御段階数をそれより多くしてよい。言い換えると、冷房又は暖房モードにおいてモーターの回転速度を3段階に制御し、吐出風量を3段階に制御するとする場合、空気清浄モードにおいても、モーターの回転速度は、冷房又は暖房モードと同様に3段階にのみ制御できる。この場合にも、本実施例は、風量可変装置を通じて、空気清浄モードの吐出風量の制御を3段階ではなく、表1のように5段階に具現できる。
【0070】
他の例において、空気清浄モードの吐出風量が冷房又は暖房モードの吐出風量と同一である場合は、第1〜第3風量可変装置は動作せず、メイン吐出口は開放される。その反対に、空気清浄モードの吐出風量が冷房又は暖房モードの吐出風量と異なるように制御される場合は、サブ吐出口112(すなわち、第3風量可変装置)を開放する。
【0071】
すなわち、冷房又は暖房モードにおける送風機モーターの速度と空気清浄モードにおける送風機モーターの速度とが同一である場合にも、コントローラーは、第1〜第3風量可変装置130a、130b、170、190のうちの少なくとも一つを制御し、冷房又は暖房モードの第1吐出風量と異なる第2吐出風量を空気清浄モードで出力させることができる。
【0072】
コントローラー180は、中央処理装置181、メモリ182及びサポート回路183を含んでよい。
【0073】
中央処理装置181は、本実施例において、入力部185の入力信号に基づいて第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190の動作を個別的にコントロールするために産業的に適用可能な多様なコンピュータープロセッサのうちの一つであってよい。
【0074】
メモリ182は中央処理装置181と接続される。メモリ182は、コンピューターで読み取り可能な記録媒体としてローカル又は遠隔地に設置されてよく、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ROM、フロッピーディスク、ハードディスク又は任意のデジタル格納形態のように容易に利用可能な少なくとも一つ以上のメモリである。
【0075】
サポート回路183は中央処理装置181と結合され、プロセッサの典型的な動作を支援する。このようなサポート回路183は、キャッシュ、電源、クロック回路、入/出力回路、サブシステムなどを含んでよい。
【0076】
本実施例において、コントローラー180は、入力部185の入力信号に基づいて第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190の動作を個別的にコントロールする。このとき、コントローラー180が入力部185の入力信号に基づいて第1風量可変装置130a、130b、第2風量可変装置170及び第3風量可変装置190の動作を個別的にコントロールする一連のプロセスなどはメモリ182に格納されてよい。典型的には、ソフトウェアルーチンがメモリ182に格納されてよい。また、ソフトウェアルーチンは、他の中央処理装置(図示せず)によって格納又は実行されてよい。
【0077】
本発明に係るプロセスは、ソフトウェアルーチンによって実行されるものと説明したが、本発明の各プロセスのうちの少なくとも一部はハードウェアによって行われることも可能である。このように、本発明の各プロセスは、コンピューターシステム上で行われるソフトウェアで具現されたり、集積回路のようなハードウェアで具現されたり、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せによって具現され得る。
【0078】
以上説明した構造及び作用を有する本実施例によると、空気清浄モードが選択されるとき、吐出風量が従前のように冷房又は暖房機能に従属せずに独立的に可変でき、これにより、吐出風量をユーザーの要求に応じて独立的に可変できるようになる。
【0079】
特に、本実施例の場合、大きな構造変更がなくても、空気清浄時の吐出風量を独立的に可変できるので、使用上の便宜性を大幅に向上できると共に、別途の空気清浄機を購入しなければならないロス(loss)の発生を著しく減少できるようになる。
【0080】
図11は、本発明の第2実施例に係る空気調和機の概略的な正面斜視図である。
【0081】
本実施例に係る空気調和機200も、上述した実施例の空気調和機100と同一の構造を有する。
【0082】
但し、本実施例の場合、室内機本体210に設けられるメイン吐出口211が、上述した実施例とは異なって両側に配置されることを除いては、上述した実施例の空気調和機100と構造及び機能が全て同一である。
【0083】
本実施例が適用されるとしても、空気清浄モードが選択されるとき、吐出風量が従前のように冷房又は暖房機能に従属せずに独立的に可変でき、これにより、吐出風量をユーザーの要求に応じて独立的に可変できるという効果を提供することができる。
【0084】
図12は、風量可変装置の変形例である。
【0085】
この図面を参照すると、ブレードユニット350も、吸入口141a、141b(
図3参照)に対して垂直又は水平に配置されるブレード351と、ブレード351の回転軸心を形成する回転シャフト352の一端部に結合され、ブレード351を回転させる動力を提供するステップモーター353と、回転シャフト352の他端部に結合され、ブレード351を回転可能に支持するベアリング354とを含む。
【0086】
このような構造において、ブレード351は、面積が自動的に調節される多数のスライドユニット板351a、351bを含む。
【0087】
本実施例のように、ブレード351が多数のスライドユニット板351a、351bに適用される場合、吸入口141a、141bのサイズに対応できるだけでなく、吸入口141a、141bの開口面積をより微細に調節できるという点で多くの利点を提供可能である。
【0088】
このような構造の風量可変装置350が適用されるとしても、空気清浄モードが選択されるとき、吐出風量が従前のように冷房又は暖房機能に従属せずに独立的に可変でき、これにより、吐出風量をユーザーの要求に応じて独立的に可変できる。
【0089】
図13は、本発明に係る空気清浄モードの吐出風量制御方法の他の一例を示した図である。
【0090】
図13を参照すると、送風機120の送風機モーター1300は、複数個の制御線を介してコントローラーから制御信号を受信する。コントローラーは、複数個の制御線のうちの第1グループ1310の制御線は冷房又は暖房モードの第1吐出風量の制御のために使用し、複数個の制御線のうちの第2グループ1320の制御線は空気清浄モードの第2吐出風量の制御のために使用する。第1グループ1310の制御線と第2グループ1320の制御線の一部は互いに共有される。本実施例において、空気清浄モードの第2吐出風量の制御のために、コントローラー180は、第1グループ1310の全ての制御線、及び2個の制御線をさらに含む第2グループ1320の制御線を用いる。
【0091】
送風機モーター1300は、第2グループ1320の各制御線を介して受信される制御信号に応じてモーター速度を増減し、送風機120を介して出力される吐出風量を変化させる。例えば、表2のようにモーター速度が制御される。
【0093】
例えば、冷房又は暖房モードの第1吐出風量が5m
3/min〜10m
3/min(CMM)の可変範囲内でモーター速度によって3段階(A、B、C)に区分されるが、コントローラー180は、空気清浄モードの第2吐出風量の可変範囲を、第1吐出風量の可変範囲と異なる3m
3/min〜15m
3/min (CMM)の可変範囲内でモーター速
度によって5段階(S、A、B、C、L)に区分して制御できる。言い換えると、空気清浄モードにおける第2吐出風量の最大値は、冷房又は暖房モードの第1吐出風量の最大値より大きく制御でき、また、第2吐出風量の最小値は、冷房又は暖房モードの第1吐出風量の最小値より小さく制御できる。
【0094】
図2〜
図10を参照して説明した風量可変装置130a、130b、170、190のみを用いる場合、モーターの速度は冷暖房モードと空気清浄モードにおいて互いに同一であるので、空気清浄モードの吐出風量を冷暖房モードの最大吐出風量より大きくできないが、本実施例は、モードに応じてモーター速度を互いに異なるように制御することによって、吐出風量の可変範囲を互いに異ならせることができる。
【0095】
他の実施例において、
図2〜
図10を参照して説明した風量可変装置130a、130b、170、190と
図13のモーター速度制御方法を共に適用し、空気清浄モードの吐出風量の可変範囲及び制御段階をさらに細分化できる。例えば、表2において、空気清浄モードのモーター速度がS段階であるとき、
図2〜
図10を参照して説明した風量可変装置130a、130b、170、190を制御し、空気清浄モードの吐出風量をモーター速度S段階とA段階との間のモーター速度による吐出風量のように制御できる。また、風量可変装置130a、130b、170、190を制御し、空気清浄モードの吐出風量をモーター速度Lによる吐出風量より小さく制御することもできる。
【0096】
このように、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しない範囲で多様に修正及び変形可能であることは、この技術分野で通常の知識を有する者にとって自明である。したがって、そのような修正例又は変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するものと言うべきである。