【実施例】
【0335】
別段の指定のない限り、出発物質は、概してAldrich Chemicals Co.(ウィスコンシン州ミルウォーキー)、Lancaster Synthesis,Inc.(ニューハンプシャー州ウィンダム)、Acros Organics(ニュージャージー州フェアローン)、Maybridge Chemical Company,Ltd.(コーンウォール、イングランド)、Tyger Scientific(ニュージャージー州プリンストン)、AstraZeneca Pharmaceuticals(ロンドン、イングランド)、及びAccela ChemBio(カリフォルニア州サンディエゴ)等の商業的供給源から入手可能である。
【0336】
一般的実験手順
NMRスペクトルは、プロトンについて、Varian Unity(商標)400(Varian Inc.、カリフォルニア州パロアルトから入手可能)で室温にて400MHzで記録した。化学シフトは、内部標準としての残留溶媒に対する百万分率(デルタ)で表される。ピーク形状は、次のように示す:s、一重項;d、二重項;dd、二重項の二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;bsまたはbr.s.、ブロード一重項;2s、2つの一重項;br.d.、ブロード二重項。いくつかの場合では、代表的な
1H NMRピークのみ示す。カラムクロマトグラフィーは、ガラスカラムもしくはFl
ash 40 Biotage(商標)カラム(ISC,Inc.、コネチカット州シェルトン)内で、Baker(商標)シリカゲル(40ミクロン、J.T.Baker、ニュージャージー州フィリップスバーグ)またはシリカゲル50(EM Sciences(商標)、ニュージャージー州ギブスタウン)のいずれかで行った。MPLC(中圧液体クロマトグラフィー)は、Teledyne(商標)Isco(商標)からのBiotage(商標)SP精製システムまたはCombiflash(登録商標)Companion(登録商標)を用いて行った。低窒素圧下、Biotage(商標)SNAPカート
リッジKPsilまたはRedisep Rfシリカ(Teledyne(商標)Isco(商標)から)を用いた。特に指定のある場合を除き、すべての反応は、無水溶媒を用い、窒素ガスの不活性雰囲気下で行った。同様に、特に指定のある場合を除き、すべての反応は室温(約23℃)で行った。TLC(薄層クロマトグラフィー)を行う場合、R
f
は、化合物の移動距離を溶離液の移動距離で除した比として定義される。R
t(保持時間
)。H−Cube(登録商標)連続フロー式水素化反応器:連続フローの微量化学と内生的なオンデマンド水素生成及び使い捨て触媒カートリッジシステムとを組み合わせた卓上独立型水素化反応器。
【0337】
LC/MS TOF(ESI):すべてのデータは、エレクトロスプレーイオン化源とともに動作するMSD TOF(AgilentモデルG1969A)質量分析検出器を備えたAgilent 1100LCに集めた。このLC機器は、試料提出に外部施行(external try)を用いるオートサンプラー(AgilentモデルG1313A)に取り付けた400barの圧力上限を有するバイナリポンプ(AgilentモデルG1312A)を含む。このカラム区画(AgilentモデルG1316A)はダイオードアレイ(AgilentモデルG1315A)に取り付ける。機器の取得及びデータの取扱いは、Agilent MassHunter TOF/Q−TOF B.02(B11285)パッチ1.2.3を用いて行った。溶出条件:カラム:カラムは使用しなかった。フロー注入:注入量:1.0マイクロL、流速:0.5mL/分。実行時間:1.0分、溶媒:メタノール(0.1%ギ酸及び0.05%ギ酸アンモニウム)。TOF条件:イオン化源:ポジティブモードのエレクトロスプレーイオン化源、ガス温度:325℃、乾燥ガス:6L/分、ネブライザー:50psg、VCap:3500V、質量範囲110〜100m/z、取得速度:0.99スペクトル/秒:取得時間、1012.8ミリ秒/スペクトル。すべての溶媒は、Sigma Aldrich(ミズーリ州セントルイス)からのHPLC Chromasolvグレードのものであった。化学物質及び緩衝剤の大部分はSigma Aldrichから購入し、すべて純度97%以上であった。
【0338】
方法C 1.5分間実行LRMS(低分解能質量分析):Waters Acquity HSS T3、2.1mm×50mm、C18、1.7μm、移動相:A:0.1%ギ酸水溶液(v/v)、移動相B:0.1%ギ酸アセトニトリル溶液(v/v)、流量−1.25ml/分、初期条件:A−95%:B−5%、0.0〜0.1分は初期に保持する、0.1〜1.0分にかけてA−5%:B−95%まで直線傾斜をかける、1.0〜1.1分はA−5%:B−95%で保持する、1.1〜1.5分は初期条件に戻す。
【0339】
方法C 3.0分間実行LRMS(低分解能質量分析):Waters Acqity
HSS T3、2.1mm×50mm、C18、1.7μm、移動相:A:0.1%ギ酸水溶液(v/v)、移動相B:0.1%ギ酸アセトニトリル溶液(v/v)、流量−1.25ml/分、初期条件:A−95%:B−5%、0.0〜0.1分は初期に保持する、0.1〜2.6分にかけてA−5%:B−95%まで直線傾斜をかける、2.6〜2.95分はA−5%:B−95%で保持する、2.95〜3.0分は初期条件に戻す。
【0340】
手順
((2R,3S,4R,5R,6R)−5−アジド−6−メトキシ−3,4−ビス((トリメチルシリル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノール(I−b)
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0341】
(2R,3R,4R,5R,6R)−5−アジド−2−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシテトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジオール(I−a)(5g、23mmol)を無水ピリジン(100mL)に溶解し、トリメチルシリルクロリド(17.5mL、139mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌し、その後ピリジンを蒸発させた。残渣を酢酸エチル/水に溶解した。水相を酢酸エチルで1回抽出し、合わせた有機層を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、9.9g(収率98%)の対応するパーシリル化化合物を黄色油として得た。この物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。上記パーシリル化化合物(9.71g、22.3mmol)の0℃に冷却した無水メタノール(45mL)溶液に、炭酸カリウムのメタノール溶液(0.032M)9.06mLを添加した。この反応混合物を0℃で1時間撹拌し、その後17マイクロLの酢酸を添加して中和した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルに溶解した。水を添加し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)によりシリカゲルを通して精製し、6.77g(84%)の(I−b)を油として得た。[α]
D 7
(c 1, クロロホルム);
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d)デル
タ ppm 0.14 (s, 9H), 0.20 (s, 9H), 1.80 (br. s., 1H), 3.36 − 3.42 (m, 1H), 3.45 (dd, J= 7.3, 4.6 Hz, 1H), 3.54 (dd, J=10.0, 8.0 Hz, 1H)
, 3.59 (s, 3H), 3.65 (dd, J=11.3, 4.7 Hz, 1H
), 3.77 (d, J= 2.7 Hz, 1H), 3.87(dd, J=11.2,
7.3 Hz, 1H), 4.14 (d, J= 8.0 Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム−d)デルタ ppm 0.27 (3C), 0.6 (
3C), 57.3, 62.6, 64.0, 71.1, 73.7, 75.2, 10
3.4; HRMS (ESI) C
13H
29N
3O
5Si
2 (m/z) [M + Na]
+に対
する計算値386.1538,実測値386.1539.
【0342】
(3R,4R,5R,6R)−5−アジド−2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−6−メトキシテトラヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジオール(I−c)
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
(I−b)(7.73g、21.3mmol)をジクロロメタン(70mL)に溶解した。ジメチルスルホキシド(10.6mL、150mmol)及びトリエチルアミン(9mL、60mmol)を添加し、この反応混合物を0℃に冷却した。三酸化イオウピリジン錯体(10.2g、64mmol)を添加し、この混合物を0℃で1時間撹拌し、その後30分間かけて室温まで加温した。この反応物を飽和塩化ナトリウム溶液でクエンチし
、ジクロロメタンで希釈した。水相をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、対応するアルデヒドを得た。このアルデヒドを無水エタノール(106mL)に溶解し、パラホルムアルデヒド粉末(40.3g、425mmol)、続いてナトリウムエトキシドの21重量%エタノール溶液(16mL、42.5mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌し、その後エタノールを蒸発させた。この粗混合物にメタノールを添加し、この固体を濾過し、メタノールで十分にすすいだ。所望の生成物を含むこの濾液にシリカゲルを添加し、メタノールを蒸発させた。得られた乾燥ロードを高真空下で乾燥し、カラムにロードした。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(10%メタノール/ジクロロメタン)によりシリカゲルを通して精製し、3.03gの(I−c)を無色油として得た(2ステップを通して57%)。[α]
D −20 (c 1.25,メタノール);
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) デルタ ppm 3.46 (dd, J=10.2, 8.1 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 3.64 − 3.80 (m, 5H), 3.80 − 3.83 (m, 1H), 4.54 (d, J= 8.0 Hz, 1 H);
13C NMR (100 MHz,メタノール−d
4) デルタ
ppm 57.2, 61.2, 63.6, 65.9, 69.9, 71.2, 80.9, 101.2; HRMS (ESI) C
8H
15N
3O
6 (m/z) [M + Na]
+に対する計算値272.0853,実測値272.0856.
【0343】
N−((3aR,4S,7S,8R,8aR)−4−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルヘキサヒドロ−4,7−エポキシ[1,3]ジオキソロ[4,5−d]オキセピン−8−イル)アセトアミド(I−e−1)
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
化合物(3)(230mg、0.986mmol)の6.6mLのジメチルホルムアミド溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(0.8mL、6mmol)、続いて(+/−)−カンファー−10−スルホン酸(101mg、0.435mmol)を添加した。この反応混合物を70℃で24時間撹拌し、室温まで冷却し、その後メタノールを添加した(1.2mL)。この反応混合物を室温で30分間撹拌し,その後トリエチルアミン(56マイクロL)で中和した。溶媒を蒸発させ、残渣をトルエンとともに3回共蒸発させた。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(15/1酢酸エチル/メタノール)により、シリカゲルを通して精製し、化合物(I−e−1)を白色固体として得た(246mg、収率91%)。m.p.: 164.7−166.0 ℃; [α]
D 147 (c 1,
メタノール);
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) デルタ ppm 1.
34 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 3.77 (d, J=7.8 Hz, 1H), 3.83 (d,J=7.8Hz, 1H), 3.
86 (d, .J=11.6 Hz, 1H), 3.90 (d, .J=11.3 Hz,
1H), 3.91 − 3.94 (m, 1H), 4.14 − 4.19 (m, 1H
), 4.29 (d, J= 6.0 Hz, 1H), 5.23 (d, J= 2.0 H
z, 1H);
13C NMR (100 MHz,メタノール−d
4) デルタ ppm 22
.7, 26.9, 28.5, 56.8, 61.9, 70.2, 76.1, 76.
6, 83.0, 102.6, 112.5, 173.6; HRMS (ESI) C
12
H
19NO
6 (m/z) [M + H]
+に対する計算値274.1285,実測値274.1274.
【0344】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール(1)
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
テトラオール(I−c)(3g、12mmol)を水(40mL)に溶解し、濃硫酸(6.7mL)を添加した。この反応混合物を100℃で40時間撹拌し、室温に冷却し、その後濃水酸化アンモニウムの添加により中和した。水を蒸発させ、メタノールを得られた混合物に添加した。固体を濾過し、メタノールで十分にすすいだ。所望の生成物を含む濾液にシリカゲルを添加し、メタノールを蒸発させた。得られた乾燥ロードを高真空下で乾燥し、カラムにロードした。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(10%メタノール/ジクロロメタン)によりシリカゲルを通して精製し、2.2g(84%)の(1)を無色油として得た。[α]
D 160 (c 1.1, メタノール);
1H NMR (
400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 3.35 (dd, J=9.2,
1.6 Hz, 1H), 3.70 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.76 (d
, J=8.0 Hz, 1H), 3.80 (d, .J=11.3 Hz, 1H), 3
.83 − 3.89 (m, 2H), 3.90 (d, J=11.5 Hz, 1H), 5.32 (d, J=1.4 Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz,メタノール−d
4) デルタ ppm 61.9, 66.1, 69.5, 69.6, 71.0,
85.3, 102.7; HRMS (ESI) C
7H
11N
3O
5 (m/z) [M + N
a]
+に対する計算値240.0591,実測値240.0596.
【0345】
(1R,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−1−(アセトキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジイルジアセテート(2)
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ内で、化合物(1)(1.93g、8.9mmol)をエタノール(45mL)に溶解し、この系を窒素でフラッシュした。リンドラー触媒(1.89g、0.9mmol)を添加し、この系を窒素、その後水素でフラッシュした。この反応混合物を水素雰囲気下(バルーンを使用)室温で24時間撹拌した。パラジウムをナイロン膜を用いて濾過し、メタノール、その後水で十分にすすいだ。溶媒を蒸発させ、残渣を水に溶解し、凍結乾燥した。その後、得られた粗物質をピリジン(40mL)に溶解し、無水酢酸を添加した(9mL、100mmol)。この反応混合物を室温で48時間撹拌し、ピリジンを蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水相を酢酸エチルで2回抽出し、その後合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(3%メタノール/ジクロロメタン)により、シリカゲルを通して精製し、(2)(3.19g、定量的)を得た。[α]
D 75 (c 1, クロロホルム);
1H N
MR (400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.95 (s, 3H), 1.95 (s, 3H), 2.04 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 3.
75 (d, J= 8.6 Hz, 1H), 4.06 (d, J= 8.6 Hz, 1H
), 4.13 (d, J=11.6 Hz, 1H), 4.20 (d, J=10.6
Hz, 1H), 4.46 (d, J=11.3 Hz, 1H), 5.13 (dd,
J=10.4, 4.4 Hz, 1H), 5.35 (d, J=1.0 Hz, 1H),
5.38 (d, J=4.3 Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz,メタノ
ール−d
4) デルタ ppm 20.6, 20.7 (2C), 22.6, 53.3,
63.0, 68.9, 69.1, 70.3, 82.6, 103.0, 171.8,
171.9, 172.1, 173.8; HRMS (ESI) C
15H
21NO
9 (m/z) [M + H]
+に対する計算値360.1289,実測値360.1290.
【0346】
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)アセトアミド(3)
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
化合物(2)(3.19g、8.88mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、0.5Mのナトリウムメトキシドのメタノール溶液(100mL、50mmol)を添加した。この反応混合物を室温で12時間撹拌し、その後H
+ Amberlyt
e(商標)IR−120樹脂の添加により中和した。この樹脂を濾過し、溶媒を蒸発させ、1.71gの(3)を白色固体として得た(83%)。m.p.: 175.7−17
6.1 ℃;[α]
D 164 (c 1, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.99 (s, 3H), 3.68 (d, J=8
.1 Hz, 1H), 3.70− 3.73 (m, 1H), 3.75 (d, J=7
.8Hz, 1H), 3.81 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.87 (d,
J=4.3 Hz, 1H), 3.92 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.9
5 (dd, J= 9.9, 1.1 Hz, 1H), 5.22 (d, J=1.3 Hz, 1 H);
13C NMR (100 MHz,メタノール−d
4) デルタ ppm 22.7, 56.4, 62.1, 69.2, 69.3, 70.6, 85.1, 102.
8, 174.1; HRMS (ESI) C
9H
15NO
6 (m/z) [M + H]
+に対
する計算値234.0972,実測値234.0974.
【0347】
ベンジル(4−((2−((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エチル)アミノ)−4−オキソブチル)カルバメート(4)、ベンジル(4−((1,3−ビス((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)プロパン−2−イル)アミノ)−4−オキソブチル)カルバメート(5)、ベンジル(4−((1,3−ビス((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5
,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−2−(((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)メチル)プロパン−2−イル)アミノ)−4−オキソブチル)カルバメート(6)
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
マイクロ波バイアル内で、化合物(I−e−1)(50mg、0.18mmol)を1mLのジクロロメタンに溶解した。12.5Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL)、続いて15−クラウン−5−エーテル(5マイクロL、0.02mmol)及び1−アジド−2−(2−(2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン(J.Am.Chem.Soc.132, 1523(2010)に記載)(301mg、0.915mmol)を添加した。この反応混合物を55℃で24時間激しく撹拌した。有機相を取り、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノール/酢酸エチル)により、シリカゲルを通して精製し、化合物(I−e−2)を油として得た(52mg、収率60%)。[α]
D 74 (c 1, ク
ロロホルム);
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.34 (s, 3H), 1.49 (s, 3H),1.98 (s, 3H), 3.37
(t, J=4.9 Hz, 2H), 3.62 − 3.71 (m, 14H), 3.7
5 − 3.80 (m, 2H), 3.86 (d, J=8.1 Hz, 1H) 3.90− 3.97 (m, 2H), 4.12−4.19 (m, 1H), 4.31 (d,
J=5.8Hz, 1H), 5.23 (d, J=2.0Hz, 1H);
13C NMR (100 MHz,メタノール−d
4) デルタ ppm 22.7, 26.9, 28.5
, 51.9, 56.7, 70.9, 71.1, 71.3, 71.6, 71.7, 71.8, 71.81, 71.82, 72.7, 76.1, 76.5, 82.1,
102.4, 112.4, 173.6; HRMS (ESI) C
20H
34N
4O
9 (m
/z) [M + H]
+に対する計算値475.2399,実測値475.2386.
【0349】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
中間体(I−f−1)は既知であり、WO06120545に記載されている。
中間体(I−f−2)は次のように合成することができる:Boc−セリノール(1000mg、5.1mmol)のテトラヒドロフラン(21mL)溶液に、室温で、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(287mg、0.76mmol)、ヨウ化ナトリウム(153mg、1.02mmol)、及び臭化プロパルギル(1.8mL、16mmol、80%トルエン溶液)を添加した。水酸化カリウム(569mg、10.1mmol)を30分間かけて少量ずつ添加し、その後この混合物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈した。水相を酢酸エチルで1回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(30%酢酸エチル/ヘキサン)により、シリカゲルを通して精製し、化合物(I−f−2)を油として得た(530mg、収率39%)。
1H NMR (400 MHz,
クロロホルム−d/TMS) デルタ ppm 1.44 (s, 9H), 2.44 (t
, J=2.4 Hz, 2H), 3.53 − 3.67 (m, 4H), 3.92 (br. s., 1H), 4.16 (d, J= 2.5 Hz, 4H), 4.90 (br. s., 1H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム−d/ TMS) デ
ルタ ppm 28.4 (3C), 49.5, 58.5 (2C), 68.6 (2C), 74.6 (2C), 77.2, 79.5 (2C), 155.4; HRMS (ESI) C
14H
21NO
4 (m/z) [M + H]
+に対する計算値268.1543,実
測値268.1536.
【0350】
中間体(I−f−3)は、既知であり、R.Roy et al.J.Org.Chem.73, 5602(2008)に記載されている。
【化33】
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化合物(I−f−1)、(I−f−2)、または(I−f−3)(1当量)をジクロロメタンに溶解し(0.2M)、4Mの塩化水素のジオキサン溶液(5〜10当量)を添加した。この反応混合物を室温で2〜3時間撹拌し、その後溶媒を蒸発させた。この残渣を高真空下で1時間乾燥した。得られた中間体をさらに精製することなく次のステップに使用した。上記の得られた中間体(1当量)及び4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタン酸(1当量)を、ジオキサンとジメチルホルムアミドの混合物(0.09M、3:1)に溶解した。(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(1.2当量)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5当量)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。ジクロロ
メタン及び水を添加し、水相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗物質を最少量のトルエンに溶解し、カラムにロードし、フラッシュクロマトグラフィーによりシリカゲルを通しして精製した。
【0351】
中間体(I−g−1):精製条件:100%酢酸エチル、定量的、油。
1H NMR (
400 MHz, クロロホルム−d/TMS) デルタ ppm 1.80 − 1.91 (m, 2H), 2.24 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.46 (t, J=2
.3 Hz, 1H), 3.22 − 3.31 (m, 2H), 3.43 − 3.51
(m, 2H), 3.56 − 3.64 (m, 2H), 4.16 (d, J=2.3 Hz, 2H), 5.07 (br. s., 1H), 5.10 (s, 2H), 6.
09 (br. s., 1H), 7.28 − 7.42 (m, 5H);
13C NMR
(100 MHz,クロロホルム−d/TMS) デルタ ppm 25.9, 33.7, 39.1, 40.5, 58.3, 66.7, 68.7, 74.8, 79.4, 1
28.1, 128.5 (4C), 136.6, 156.7, 172.5; HRMS
(ESI) C
17H
22N
2O
4 (m/z) [M + H]
+に対する計算値319.165
2,実測値319.1646.
【0352】
中間体(I−g−2):精製条件:70%酢酸エチル/ヘキサン、65mg、油(収率76%)、油。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d/TMS) デルタ p
pm 1.79 − 1.91 (m, 2H), 2.24 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.44 (t, J=2.4 Hz, 2H), 3.20 − 3.29 (m, 2H), 3.54 − 3.69 (m, 4H), 4.16 (d, J=1.5 Hz, 4H), 4.22 − 4.33 (m, 1H), 5.10 (br. s, 3H), 6.04 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.28 − 7.42 (m, 5H);
13C
NMR (100 MHz, クロロホルム−d/TMS) デルタ ppm 25.8, 3
3.7, 40.4, 48.2, 58.4 (2C), 66.6, 68.3 (2C)
, 74.7 (2C), 79.4 (2C), 128.1, 128.5 (4C), 136.6, 156.6, 172.2; HRMS (ESI) C
21H
26N
2O
5 (m/z) [M + H]
+に対する計算値387.1914,実測値387.1904.
【0353】
中間体(I−g−3):精製条件:70%酢酸エチル/ヘキサン、42mg、油(収率60%)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) デルタ ppm 1.76− 1.88 (m, 2H), 2.21 (t, J=7.1 Hz, 2H), 2.44 (t, J=2.3 Hz, 3H), 3.18 − 3.30 (m, 2H), 3.84 (s, 6H), 4.14 (d, J=2.3 Hz, 6H), 5.10 (s, 2H
), 5.12 (br. s., 1H), 5.89 (br. s., 1H), 7.2
8 − 7.40 (m, 5H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム−d/
TMS) デルタ ppm 25.7, 34.3, 40.3, 58.6 (3C), 59.2, 66.6, 68.5 (3C), 74.6 (3C), 79.5 (3C), 128.1, 128.5 (4C), 136.6, 156.6, 172.6; HRMS
(ESI) C
25H
30N
2O
6 (m/z) [M + H]
+に対する計算値455.217
7,実測値455.2167.
【0354】
【化34】
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中間体(I−h−1):
トリス(3−ヒドロキシプロピルトリアゾリルメチル)アミン(THPTA;M.G.Finn et al.in Angewandte Chemie International Edition 48, 9879(2009)参照)(2mg、0.005mmol)及び硫酸銅(1mg、0.004mmol)を水(50マイクロL)に溶解し、その後(I−e−2)(42mg、0.089mmol)及びアルキン(I−g−1)(40mg、0.125mmol)のメタノール(0.9mL)溶液に添加した。次に、水(30マイクロL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(1.8mg、0.009mmol)を添加し、この反応混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(5%〜10%メタノールのジクロロメタン溶液)によりシリカゲルを通して精製し、所望の化合物(I−h−1)を油として得た(54mg、収率76%)。[α]
D 48.2 (c 0.54, メタノール);
1H NMR
(400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.33 (s, 3H), 1.
48 (s, 3H), 1.70 − 1.83 (m, 2H), 1.98 (s, 3H), 2.21 (t, J= 7.4 Hz, 2H), 3.13 (t, J= 6.9 Hz
, 2H), 3.37 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.51 − 3.70 (m, 14H), 3.71 − 3.95 (m, 7H), 4.15 (t, J= 6.5
Hz, 1H), 4.29 (d, J=5.8 Hz, 1H), 4.56 (t, J=
5.0 Hz, 2H), 4.60 (s, 2H), 5.06 (s, 2H), 5.2
2 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.25 − 7.38 (m, 5H), 8.01 (s, 1 H);
13C NMR (100 MHz,メタノール−d
4) デルタ ppm
22.7, 27.0, 27.4, 28.5, 34.4, 40.5, 41.4, 51.6, 56.7, 62.4, 64.9, 67.5, 70.0, 70.5, 70
.8, 71.1, 71.5, 71.6, 71.65, 71.7, 71.73, 7
2.6, 73.8, 76.2, 76.5, 82.1, 102.4, 112.4,
126.1, 129.0, 129.1, 129.6, 138.6, 146.1, 159.0, 173.6, 175.7; HRMS (ESI) C
37H
56N
6O
13 (m/
z) [M + H]
+に対する計算値793.3978,実測値793.3959.
【0355】
中間体(I−h−2)
THPTA(22mg、0.051mmol)及び硫酸銅(2.5mg、0.01mmol)を水(70マイクロL)に溶解し、その後(I−e−2)(48mg、0.1mmol)及びアルキン(I−g−2)(20mg、0.051mmol)のメタノール(1mL)溶液に添加した。次に、水(30マイクロL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(4mg、0.02mmol)を添加し、この反応混合物を室温で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン及び飽和塩化アンモニウム水溶液に溶解した。この水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過し、濃縮した。この粗物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0356】
中間体(I−h−3)
THPTA(34mg、0.079mmol)及び硫酸銅(4mg、0.016mmol)を水(200マイクロL)に溶解し、その後(I−e−2)(50mg、0.1mmol)及びアルキン(I−g−3)(24mg、0.053mmol)のメタノール(1mL)溶液に添加した。次に、水(30マイクロL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(6.5mg、0.032mmol)を添加し、この反応混合物を室温で72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタン及び飽和塩化アンモニウム水溶液に溶解した。水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0357】
アセトニド除去の一般的手順
化合物(I−h−1)、(I−h−2)、または(I−h−3)(0.030〜0.068mmol)を、酢酸、メタノール、及び水の混合物(それぞれ1.6〜1.8mL、0.5mL、0.5mL)に溶解し、70℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、この残渣をトルエンとともに2回共蒸発させた。この粗物質をフラッシュクロマトグラフィーによりシリカゲルを通して精製した。
【0358】
(4):
精製条件:10%メタノールのジクロロメタン溶液、43.3mg、油(収率85%)。[α]
D 45 (c 1, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール
−d
4) デルタ ppm 1.72 − 1.83 (m, 2H), 1.99 (s, 3H
), 2.22 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.13 (t, J= 6.8 Hz, 2H), 3.37 (t, J=5.4 Hz, 2H), 3.52 − 3.79 (m, 20H), 3.85 − 4.00 (m, 3H), 4.57 (t, J=5.0 Hz, 2H), 4.61 (s, 2H), 5.07 (s, 2H), 5.21 (s, 1H), 7.24 − 7.41 (m, 5H), 8.02 (s, 1H);
13C NMR (100 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 22.8, 27.4, 34
.4, 40.4, 41.4, 51.6, 56.4, 64.9, 67.5, 69.
0, 70.0, 70.1, 70.4, 70.5, 71.4, 71.5 (2C), 71.6, 71.65, 71.7, 72.5, 84.3, 102.6, 126.0, 129.0 (2C), 129.1, 129.6 (2C), 138.6, 145
.8, 159.0, 174.0, 175.8; HRMS (ESI) C
34H
52N
6O
13 (m/z) [M + H]
+に対する計算値753.3665,実測値753.3679.
【0359】
(5):
精製条件:20%メタノールのジクロロメタン溶液、25mg、油(2つのステップを通して収率20%)。[α]
D 56 (c 1.25, メタノール);
1H NMR (4
00 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.72 − 1.81 (m, 2H), 1.99 (s, 6H), 2.23 (t, J= 7.5 Hz, 2H), 3.13
(t, J= 6.9 Hz, 2H), 3.50 − 3.80 (m, 36H), 3.
85 − 3.91 (m, 6H), 3.92 − 4.00 (m, 4H), 4.13
− 4.25 (m, 1H), 4.52 − 4.63 (m, 8H), 5.07 (s,
2H), 5.21 (d, J=1.3 Hz, 2H), 7.23 − 7.40 (m,
5H), 8.01 (s, 2H);
13C NMR (100 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 22.6 (2C), 27.2, 34.2, 41.2, 50.2,
51.4 (2C), 56.2 (2C), 65.0 (2C), 67.3, 68.8
(2C), 69.9 (2C), 70.0 (2C), 70.2 (2C), 70.3
(2C), 71.2 (2C), 71.3 (4C), 71.4 (2C), 71.5
(2C), 71.52 (2C), 72.3 (2C), 84.1 (2C), 102.4 (2C), 125.8 (2C), 128.8 (2C), 128.9, 129
.4 (2C), 138.4, 145.6 (2C), 158.8, 173.8 (2
C), 175.3; HRMS (ESI) C
55H
86N
10O
23 (m/z) [M + H]
+に対する計算値1255.5940,実測値1255.5925.
【0360】
(6):
精製条件:20%メタノールのジクロロメタン溶液、31mg、油(2つのステップを通して収率18%)。[α]
D 53 (c 1, メタノール);
1H NMR (400 M
Hz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.65 − 1.78 (m, 2H), 1.98 (s, 9H), 2.19 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.11 (t, J= 6.8 Hz, 2H), 3.51 − 3.80 (m, 54H), 3.86 −
3.91 (m, 9H), 3.91 − 3.99 (m, 6H), 4.51 − 4.63 (m, 12H), 5.06 (s, 2H), 5.21 (d, J=1.3 Hz, 3H), 7.24 − 7.40 (m, 5H), 7.98 (s, 3H); HRMS (ESI) C
76H
120N
14O
33 (m/z) [M + 2H]
+/2に対する計算値879
.4144,実測値879.4148.
【0361】
N−(2−((1−(1−((1S,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エチル)−4−アミノブタンアミド(7)、4−アミノ−N−{1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]プロパン−2−イル}ブタンアミド(8)、4−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ブタンアミド(9)
【化35】
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【0362】
丸底フラスコ内で、化合物(4)、(5)、または(6)(1当量)をメタノールに溶
解し(0.01M)、このフラスコを窒素でフラッシュした。パラジウム炭素(10%、0.7当量)を添加し、このフラスコを窒素、その後水素でフラッシュした。この反応混合物を室温で12〜24時間水素雰囲気下(水素充填バルーン使用)で攪拌した。パラジウムを0.45マイクロmのPTFEアクロディスクCrを用いて濾過し、メタノールで1回すすいだ。溶媒を蒸発させた。
【0363】
(7):
25.5mg、油、収率76%;[α]
D 57.6 (c 1.25, メタノール);
1H NMR (400 MHz, メタノール− d
4) デルタ ppm 1.70 − 1.81 (m, 2H), 1.99 (s, 3H), 2.24 (t, J=7.4 Hz, 2H), 2.67 (t, J= 6.8 Hz, 2H), 3.36 − 3.41 (m,
2H), 3.51 − 3.80 (m, 19H), 3.84 − 4.01 (m, 4H), 4.59 (t, J= 5.2 Hz, 2H), 4.61 (s, 2H), 5.21 (s, 1H), 8.03 (s, 1H);
13C NMR (100 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 22.8, 29.6, 34.5, 40.4, 42.0,
51.6, 56.4, 64.9, 69.0, 70.0, 70.1, 70.5, 70.6, 71.4, 71.5 (2C), 71.6, 71.66, 71.7, 72
.5, 84.3, 102.6, 126.0, 145.8, 174.1, 175.9; HRMS (ESI) C
26H
46N
6O
11 (m/z) [M + H]
+に対する計算値6
19.3297,実測値619.3278.
【0364】
(8):
この粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラムに注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5マイクロm、19mmX100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:40分間でアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(2:98:0.1)から(22:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された25.7〜27.3分の画分をプールし、蒸発させて、10.7mgの(8)を油として得た。収率49%;[α]
D 56 (c 1, メタノール);
1H NMR (500 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm
1.86 − 1.95 (m, 2H), 1.99 (s, 6H), 2.37 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.96 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.50 − 3.80 (m, 36H), 3.84 − 4.00 (m, 10H), 4.17 − 4.26 (m, 1H), 4.57 − 4.62 (m, 8H), 5.21 (s, 2H), 8.03 (s, 2 H);
13C NMR (100 MHz, メタノール−d
4)
デルタ ppm 22.8 (2C), 29.2, 34.5, 41.8, 50.4, 51.6 (2C), 56.4 (2C), 65.1 (2C), 69.0 (2C), 70.1 (2C), 70.3 (2C), 70.5 (2C), 70.6 (2C), 71.4 (2C), 71.5 (4C), 71.6 (2C), 7.67, (2C), 71.7 (2C), 72.5 (2C), 84.3 (2C), 102.6 (2C)
, 126.1 (2C), 145.8 (2C), 174.1 (2C), 175.6
; HRMS (ESI) C
47H
80N
10O
21 (m/z) [M + H]
+に対する計算値1121.5572,実測値1121.5558.
【0365】
(9):
粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラムに注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge
BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5マイクロm、19mmX100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾
斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:40分間でアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(2:98:0.1)から(22:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された30.3〜32.0分の画分をプールし、蒸発させて、15mgの(9)を油として得た。収率63%;[α]
D 59.1 (c 1.1, メタノール);
1H NMR (500 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm
1.84 − 1.92 (m, 2H), 2.00 (s, 9H), 2.31 −2.3
8 (m, 2H), 2.97 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.54 − 3.80 (m, 54H), 3.86 − 3.93 (m, 9H), 3.93 −4.00 (m, 6H), 4.57 (s, 6H), 4.60 (t, J=4.9 Hz, 6H)
, 5.22 (s, 3H), 8.02 (s, 3H); HRMS (ESI) C
68H
114N
14O
31 (m/z) [M + H]
+に対する計算値1623.7847,実測値16
23.7803.
【0366】
(10)、(11)、及び(12)、Alexa fluor(登録商標)647コンジュゲート
【化36】
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Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステルは、Invitrogen製であった(カタログ番号A−20106)。分子量は、約1250であるとInvitrogenにより報告された。Alexa647標識化合物の分子量は、LCMSからのAlexa Fluor 647カルボン酸スクシンイミジルエステルの955.07の[M+H]
+実測値を基にして推定した。λ
max650に対する吸光係数は約270000±20000であり、これはバッチごとに異なる。
【0367】
HPLC精製の一般的手順:
分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5マイクロm、19mmX100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:40分間でアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(2:98:0.1)から(22:78:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールし、蒸発させた。
【0368】
(10):
化合物(7)(3.0mg、4.8マイクロmol)のジメチルスルホキシド(200マイクロL)溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4マイクロmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10マイクロL、10当量)を添加した。この反応混合物を室温で1時間振とうし、その後分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=22.7〜24分)。3.2
mgの(10)を得た(収率55%)。この溶液を等分し、真空遠心分離器で蒸発させ、この生成物を4℃で保存した。MS (ESI) [M + H]
+に対する計算値(m/z
)約1456,実測値1456.82.
【0369】
(11):
化合物(8)(6.0mg、5マイクロmol)のジメチルスルホキシド(200マイクロL)溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジ
ルエステル(5.0mg、4マイクロmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10マイクロL、10当量)を添加した。この反応混合物を室温で1時間振とうし、その後分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=25.3〜26.7分)。4.8
mgの(11)を得た(収率62%)。この溶液を等分し、真空遠心分離器で蒸発させ、この生成物を4℃で保存した。MS (ESI) [M + H]
+に対する計算値(m/z
)約1958,実測値1958.74.
【0370】
(12):
化合物(9)(9.8mg、6マイクロmol)のジメチルスルホキシド(200マイクロL)溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4.8マイクロmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10マイクロL、10当量)を添加した。この反応混合物を室温で1時間振とうし、その後分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=27.7分)。5.2mgの
(12)を得た(収率52%)。この溶液を等分し、真空遠心分離器で蒸発させ、この生成物を4℃で保存した。MS (ESI) [M + H]
+に対する計算値(m/z)約2
460,実測値2461.18.
【0371】
4−アミノ−N−[1,31−ビス(1−{[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,6,10,14,18,22,26,30−オクタオキサヘントリアコンタン−16−イル]ブタンアミド(13)及び4−アミノ−N−{1,31−ビス(1−{[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−16−[15−(1−{[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,6,10,14−テトラオキサペンタデカ−1−イル]−2,6,10,14,18,22,26,30−オクタオキサヘントリアコンタン−16−イル}ブタンアミド(14)
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
化合物(I−e−1)(247mg、0.904mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、ピリジンを添加した(1.46mL、18.1mmol)。この反応混合物を−20℃で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.23mL、1.4mmol)のジクロロメタン(0.6mL)溶液を滴下し、この混合物を50分間かけて0℃に加温しながら撹拌した。この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、1Mの塩化水素水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。アジ化ナトリウム(270mg、4.1mmol)を、上記
トリフレートのジメチルホルムアミド(4.1mL)溶液に添加した。この反応混合物を60℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(15/1酢酸エチル/メタノール)によりシリカゲルを通して精製し、所望の化合物(I−e−3)を黄色油として得た(227mg、収率92%)。[α]
D 127 (c 1, メタノール);
1H NMR (500 MHz, クロロホルム−d) デルタ pp
m 1.34 (s, 3H), 1.53 (s, 3H), 2.00 (s, 3H), 3.67 (d, J=12.7 Hz, 1H), 3.72 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 3.74 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 3.75 (d, J=12.7 Hz, 1H), 4.02 − 4.10 (m, 2H), 4.11 (d, J= 5.9
Hz, 1H), 5.35 (d, J=2.4 Hz, 1H), 5.95 (d, J=8.8 Hz, 1H);
13C NMR (125 MHz, クロロホルム−d) デルタ
ppm 23.2, 26.2, 27.7, 51.0, 54.2, 69.3, 74.
8, 76.1, 80.6, 101.2, 111.6, 170.1; HRMS (E
SI) C
12H
18N
4O
5 (m/z) [M + H]
+に対する計算値299.1350,実測値299.1344.
【0373】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
化合物(I−j−2)及び(I−j−3)は、臭化プロパルギル、それぞれ(I−i−2)(Dalton Pharmaから市販されている;DC−001760)及び(I−i−3)(B.Ernst et al.in Bioorganic&Medicinal Chemistry,16, 5216(2008))から出発し、化合物(I−f−2)の形成について記載した同じ手順に従って作製することができた。
【0374】
化合物(I−j−2):精製条件:20%酢酸エチル/ヘキサン、85mg、油(収率8%);
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d/TMS) デルタ ppm 1.77 − 1.90 (m, 14 H), 2.23 (t, J=7.1 Hz, 2H),
2.43 (t, J=2.3 Hz, 2H), 3.20 − 3.29 (m, 2H),
3.39 − 3.55 (m, 24H), 3.60 (t, J=6.3 Hz, 4H), 4.13 (d, J= 2.5 Hz, 4H), 4.15 − 4.24 (m, 1H
), 5.09 (s, 2H), 5.16 (br. s., 1H), 6.05 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.28 − 7.41 (m, 5H);
13C NMR (100 MHz, クロロホルム−d/TMS) デルタ ppm 25.8, 29.8 (2
C), 29.9 (2C), 30.0 (2C), 33.7, 40.4, 48.5, 58.1 (2C), 66.6, 67.2 (2C), 67.6 (2C), 67.7 (2C), 67.8 (2C), 67.9 (2C), 68.3 (2C), 69.0 (2C), 74.2 (2C), 79.9 (2C), 128.1, 128.5 (4
C), 136.6, 156.6, 172.1; HRMS (ESI) C
39H
62N
2O
11 (m/z) [M + H]
+に対する計算値735.4426,実測値735.4424.
【0375】
化合物(I−j−3):精製条件:85%酢酸エチル/ヘキサン、32.6mg、油、(収率71%);
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d/TMS) デルタ
ppm 1.75 − 1.90 (m, 20H), 2.18 (t, J= 6.9 Hz,
2H), 2.43 (t, J=2.4 Hz, 3H), 3.23 (q, J=6.3
Hz, 2H), 3.40 − 3.53 (m, 30H), 3.59 (t, J=6.
3 Hz, 6H), 3.67 (s, 6H), 4.13 (d, J= 2.3 Hz,
6H), 5.08 (s, 2H), 5.27 (br. s., 1H), 5.85 (
s, 1H), 7.27 − 7.40 (m, 5H);
13C NMR (100 MHz,
クロロホルム−d/TMS) デルタ ppm 25.7, 29.7 (3C), 29.
9 (3C), 30.0 (3C), 34.4, 40.4, 58.1 (3C), 59.8, 66.5, 67.1 (3C), 67.6 (3C), 67.7 (3C), 67.8 (3C), 67.82 (3C), 68.4 (3C), 69.1 (3C), 74.2 (3C), 79.9 (3C), 128.0, 128.4 (4C), 13
6.6, 156.6, 172.3; HRMS (ESI) C
52H
84N
2O
15 (m/z
) [M + H]
+に対する計算値977.5944,実測値977.5943.
【0376】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
化合物(I−k−2):
THPTA(22.6mg、0.052mmol)及び硫酸銅(2.5mg、0.01mmol)を水(200マイクロL)に溶解し、その後(I−e−3)(45mg、0.152mmol)及び(I−j−2)(51mg、0.069mmol)のメタノール(1.1mL)溶液に添加した。次に、水(100マイクロL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(4.2mg、0.021mmol)を添加し、この反応混合物を50℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(5%メタノールのジクロロメタン溶液)によりシリカゲルを通して精製し、所望の化合物(I−k−2)を油として得た(72mg、収率78%)。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d
4) デルタ ppm 1.34 (s, 6H), 1.52 (s, 6H), 1.73 − 1.86 (m, 12H), 1.97 (s, 6H), 2.24 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.15 (t, J= 6.8 Hz, 2H), 3.43 − 3.54 (m, 22H), 3.58 (t, J=6.3 Hz, 4H), 3.8
6 (d, J=8.1 Hz, 2H), 3.97 (dd, J= 6.2, 1.9 Hz, 2H), 4.11 − 4.23 (m, 5H), 4.58 (s, 4H), 4.78 (s, 6H), 4.91 (d, J=14.1 Hz, 2H), 4.98 (d, J=14.4 Hz, 2H), 5.07 (s, 2H), 5.24 (d, J=1.8
Hz, 2H), 7.25 − 7.40 (m, 5H), 7.99 (s, 2H);
13C NMR (100 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 22.7 (2C),
26.8 (2C), 27.5, 28.4 (2C), 31.1 (4C), 31.2
(2C), 34.5, 41.4, 50.6, 51.0 (2C), 56.3 (2C), 64.8 (2C), 67.5 (2C), 68.7 (2C), 68.8 (2C), 68.9 (3C), 69.0 (2C), 69.4 (2C), 69.7 (2C), 70.9 (2C), 76.3 (2C), 76.6 (2C), 81.5 (2C), 102.5 (2C), 112.8 (2C), 127.2 (2C), 129.
0 (2C), 129.1, 129.6 (2C), 138.6, 146.3 (2C
), 159.0, 173.5 (2C), 175.5; HRMS (ESI) C
63H
98N
10O
21 (m/z) [M + H]
+に対する計算値1331.6981,実測値1331.6971.
【0377】
化合物(I−k−3):
THPTA(16mg、0.037mmol)及び硫酸銅(1.7mg、0.007mmol)を水(100マイクロL)に溶解し、その後(I−e−3)(32.5mg、0.109mmol)及び(I−j−3)(32mg、0.033mmol)のメタノール(1.1mL)溶液に添加した。次に、水(100マイクロL)に溶解したアスコルビン酸ナトリウム(3mg、0.015mmol)を添加し、この反応混合物を50℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、この粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(10%メタノールのジクロロメタン溶液)によりシリカゲルを通して精製し、所望の化合物(I−k−3)を油として得た(43.5mg、収率70%)。
1H NMR (400 MHz,
メタノール−d
4) デルタ ppm 1.33 (s, 9H), 1.52 (s, 9H), 1.71 − 1.87 (m, 18H), 1.97 (s, 9H), 2.20 (t, J=7.3 Hz, 2H), 3.15 (t, J= 6.8 Hz, 2H), 3.43 − 3.52 (m, 28H), 3.58 (t, J=6.3 Hz, 6H), 3.67 (s, 6H), 3.86 (d, J=8.3 Hz, 3H), 3.97 (dd
, J= 6.0, 1.8 Hz, 3H), 4.14 − 4.22 (m, 5H), 4
.58 (s, 6H), 4.78 (s, 8H), 4.91 (d, J=14.6 H
z, 3H), 4.97 (d, J=14.6 Hz, 3H), 5.07 (s, 2H
), 5.24 (d, J= 2.0 Hz, 3H), 7.26 − 7.38 (m, 5
H), 7.98 (s, 3H);
13C NMR (100 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 22.7 (3C), 26.9 (3C), 27.7, 28.4 (3C), 31.1 (3C), 31.2 (3C), 31.3 (3C), 35.2, 41.3, 51.0 (3C), 56.3 (3C), 61.8, 64.9 (3C), 67.5 (3C), 68.7 (3C), 68.8 (3C), 68.9 (3C), 69.0 (4C), 69.6 (3C), 69.7 (3C), 70.0 (3C), 76.3 (3C), 76.6 (3C), 81.5 (3C), 102.5 (3C), 112.8 (3C), 127.2 (3C), 129.0 (2C), 129.1,
129.7 (2C), 138.6, 146.4 (3C), 159.0, 173.5
(3C), 175.6; HRMS (ESI) C
88H
138N
14O
30 (m/z) [M
+ H]
+に対する計算値1871.9776,実測値1871.9713.
【0378】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
化合物(I−k−2)または(I−k−3)(0.068mmol)を、酢酸、メタノール、及び水の混合物(それぞれ2.5〜3mL、0.6〜0.9mL、0.6〜0.9mL)に溶解し、70℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、この残渣をトルエンとともに2回共蒸発させた。得られた粗物質をさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0379】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
丸底フラスコ内で、化合物(I−l−2)または(I−l−3)(1当量)をメタノー
ルに溶解し(0.01M)、このフラスコを窒素でフラッシュした。パラジウム炭素(10%、0.7当量)を添加し、このフラスコを窒素、その後水素でフラッシュした。この反応混合物を水素雰囲気下(水素を充填したバルーンを使用)室温で24時間撹拌した。パラジウムを、0.45マイクロmのPTFE Acrodisc Crを使用して濾過し、メタノールで1回すすいだ。溶媒を蒸発させた。
【0380】
(13):
この粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラムに注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5マイクロm、19mmX100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:40分間でアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(2:98:0.1)から(22:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された34.7〜35.6分の画分をプールし、蒸発させて、12.8mgの(13)を油として得た(2ステップを通して収率17%)。
1H NMR (500 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.73 − 1.
87 (m, 12H), 1.88 − 1.96 (m, 2H), 1.98 (s, 6H), 2.39 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.98 (t, J=7.4 Hz
, 2H), 3.42 (d, J= 8.5 Hz, 2H), 3.45 − 3.55 (
m, 24H), 3.59 (t, J=6.3 Hz, 4H), 3.71 − 3.75 (m, 4H), 3.77 (d, J=8.3 Hz, 2H), 3.96 − 4.02 (m, 2H), 4.13 − 4.20 (m, 1H), 4.58 (s, 4H), 4.91 − 4.95 (m, 4H), 5.20 (d, J=1.5 Hz, 2H), 7.98 (s, 2H); HRMS (ESI) C
49H
84N
10O
19 (m/z) [M +
H]
+に対する計算値1117.5987,実測値1117.5977.
【0381】
(14):
粗物質を0.5mLのメタノール/水(50:50)に溶解し、HPLCカラムに注入した。分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge
BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5マイクロm、19mmX100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:40分間でアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(2:98:0.1)から(42:58:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定された24.7〜25.6分の画分をプールし、蒸発させて、5.5mgの(14)を油として得た(2ステップを通して収率10%);
1H NMR (500 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 1.75 − 1.86 (m, 18H), 1.87 − 1.94 (m, 2H), 1.98 (s, 9H), 2.37 (t, J= 6.8 Hz, 2H), 2.98 (t, J=7.4 Hz, 2H), 3.43 (d, J= 8.5 Hz, 3H), 3.46 − 3.53 (m, 3
1H), 3.59 (t, J=6.3 Hz, 6H), 3.68 (s, 6H), 3
.72 − 3.76 (m, 5H), 3.77 (d, J=8.3 Hz, 3H), 3.97 − 4.02 (m, 3H), 4.59 (s, 6H), 4.90 − 4.96
(m, 6H), 5.20 (d, J=1.2 Hz, 3H) 7.98 (s, 3H); HRMS (ESI) C
71H
120N
14O
28 (m/z) [M + H]
+に対する計算値
1617.8469,実測値1617.8415.
【0382】
(15)及び(16)、Alexa fluor(登録商標)647(AF647)コンジュゲート
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステルは、Invitrogen製であった(カタログ番号A−20106)。分子量は約1250であるとInvitrogenにより報告された。Alexa647標識化合物の分子量は、LCMSからのAlexa Fluor 647カルボン酸スクシンイミジルエステルの955.07の[M+H]
+実測値を基に推定した。λ
max650に対する吸光係数は約270000±20000であり、これはバッチごとに異なる。
【0383】
HPLC精製の一般的手順:
分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5マイクロm、19mmX100mm(Waters、部品番号186002978)を使用し、流速17mL/分にて直線傾斜勾配で溶出して行った。溶媒勾配:40分間でアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸(2:98:0.1)から(22:78:0.1)。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールし、蒸発させた。
【0384】
(15):
化合物(13)(4.5mg、4マイクロmol)のジメチルスルホキシド(200マイクロL)溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4マイクロmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10マイクロL、10当量)を添加した。この反応混合物を室温で1時間振とうし、その後分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=37.3〜39分)。4.0m
gの(15)を得た(収率50%)。この溶液を等分し、真空遠心分離器で蒸発させ、この生成物を4℃で保存した。MS (ESI) [M + H]
+に対する計算値(m/z)
約1955,実測値1955.32.
【0385】
(16):
化合物(14)(5.2mg、3.2マイクロmol)のジメチルスルホキシド(200マイクロL)溶液に、Alexa Fluor(登録商標)647カルボン酸スクシンイミジルエステル(5.0mg、4マイクロmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10マイクロL、10当量)を添加した。この反応混合物を室温で1時間振とうし、その後分取HPLCにより直接精製した。収集した画分を分析LCMSにより分析し、十分な純度を有すると判定されたものをプールした(R
t=24.3〜25.3分)。
4.0mgの(16)を得た(収率51%)。この溶液を等分し、真空遠心分離器で蒸発させ、この生成物を4℃で保存した。MS (ESI) [M + H]
+に対する計算値(
m/z)約2455,実測値2456.90.
【0386】
(17)〜(21)を得るための基本的アルキル化/脱保護条件:
(I−e−1)のジクロロメタン溶液に、所望のヨードアルキル、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、及び12.5Mの水酸化ナトリウム水溶液を添加した。この反応混合物を室温で一夜撹拌し、水及びジクロロメタンで希釈し、水相をジクロロメタンでさらに2回抽出した。合わせた有機層を1Mの塩酸水溶液、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた物質は、粗製のまま次の反応を引き続き行って
もよいし、フラッシュクロマトグラフィーを用いてシリカゲルを通して精製してもよい。得られた物質を酢酸/メタノール/水の混合物(3:1:1v/v)に溶解し、この溶液を60〜70℃に一夜加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンとともに2回共蒸発させ、この粗物質をフラッシュクロマトグラフィーによりシリカゲルを通して、または逆相クロマトグラフィーにより精製した。
【0387】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(エトキシメチル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(17)
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
(17)は、ヨードエタン(20当量)を使用し、上記一般的手順に記載の通りに合成した。この粗生成物をメタノールに溶解し、これに活性炭を添加した。この混合物を15分間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルを通して、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出して精製した。所望の生成物を含む画分を収集し、減圧下で濃縮した。この粗物質に酢酸エチル/メタノール(15:1)を添加して沈殿物を得、これを濾過して、9.1mg(収率32%)の所望の生成物を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4)
デルタ ppm 5.23 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J=9.7, 1.4 Hz, 1 H), 3.94 (d, J= 9.3 Hz, 1 H), 3.88 (d, J=4.3 Hz, 1 H), 3.79 (d, J=8.1 Hz, 1
H), 3.73 (dd, J= 9.8, 4.3 Hz, 1 H),3.66 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 3.60 (d, J= 9.6 Hz, 1 H), 3.59 (dq, J= 9.6, 7.1 Hz, 1 H), 3.55 (dq, J= 9.6,
7.1 Hz, 1 H), 2.00 (s, 3 H), 1.19 (t, J= 6.9 Hz, 3 H). LCMS (APCI) m/z: 262.1 [M+H] (100 %
).
【0388】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(プロポキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(18)
【化44】
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(18)は、ヨードプロパン(20当量)を使用し、上記一般的手順に記載の通りに合成した。この粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーを用い、シリカゲルを通して、酢酸エチル/メタノール(15:2)で溶出して精製し、13.9mg(収率80%)の所望の生成物を油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) デル
タ ppm 5.23 (d, J= 1.5 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J= 9
.7, 1.4 Hz, 1 H), 3.95 (d, J= 9.6 Hz, 1 H), 3.89 (d, J=4.3 Hz, 1 H), 3.79 (d, J= 7.8 Hz, 1 H), 3.73 (dd, J=9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 3.59 (d, J= 9.3 Hz, 1 H), 3.49 (dt, J= 9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.46 (dt, J= 9.3, 6
.5 Hz, 1 H), 2.01 (s, 3 H), 1.60 (qt, J= 7.4, 6.5 Hz, 2 H), 0.94 (t, J=7.4 Hz, 3 H). LCMS (
APCI) m/z: 276.2 [M+H] (100 %).
【0389】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(ブトキシメチル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(19)
【化45】
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(19)は、ヨードブタン(20当量)を使用し、上記一般的手順に記載の通りに合成した。所望の粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーを用い、シリカゲルを通して、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出して精製し、18mg(収率100%)の所望の生成物を油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 5.23 (d, J= 1.3 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J= 9.
6, 1.3 Hz, 1 H), 3.94 (d, J= 9.6 Hz, 1 H), 3.88 (d, J=4.3 Hz, 1 H), 3.79 (d, J= 7.8 Hz, 1 H), 3.73 (dd, J= 9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J= 7.8 Hz, 1 H), 3.59 (d, J= 9.3 Hz, 1 H), 3.54 (dt, J= 9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.50 (dt, J= 9.3, 6
.5 Hz, 1 H), 2.00 (s, 3 H), 1.52 − 1.61 (m, 2
H), 1.34 − 1.45 (m, 2 H), 0.95 (t, J=7.3 Hz,
3 H). LCMS (APCI) m/z: 290.2 [M+H] (100 %).
【0390】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−[(ペンチルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(20)
【化46】
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(20)は、ヨードペンタン(20当量)を使用し、上記一般的手順に記載の通りに合成した。所望の粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーを用い、シリカゲルを通して、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出して精製し、17mg(収率68%)の所望の生成物を油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 5.23 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 3.97 (dd, J= 9.8, 1.3 Hz, 1 H), 3.94 (d, J= 9.6 Hz, 1 H), 3.88
(d, J=4.3 Hz, 1 H), 3.79 (d, J=8.1 Hz, 1 H),
3.73 (dd, J= 9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J= 8
.1 Hz, 1 H), 3.59 (d, J= 9.6 Hz, 1 H), 3.53 (dt, J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.49 (dt, J=9.3, 6.5 Hz, 1 H), 2.01 (s, 3 H), 1.53 − 1.63 (m, 2 H),
1.29 − 1.41 (m, 4 H), 0.89 − 0.97 (m, 3 H). L
CMS (APCI) m/z: 304.1 [M+H] (100 %).
【0391】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−1−[(ヘキシルオキシ)メチル]−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(21)
【化47】
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(21)は、ヨードヘキサン(20当量)を使用し、上記一般的手順に記載の通りに合成した。所望の粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィーを用い、シリカゲルを通して、酢酸エチル/メタノール(15:1)で溶出して精製し、56mgの生成物を油として得た。この物質を、逆相クロマトグラフィーを用いて再精製し、7.1mg(収率15%)の所望の生成物を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4)
デルタ ppm 5.23 (d, J=1.5 Hz, 1 H), 3.96 (dd, J
=10.1, 1.3 Hz, 1 H), 3.94 (d, J= 9.6 Hz, 1 H)
, 3.88 (d, J=4.3 Hz, 1 H), 3.79 (d, J= 7.8 Hz
, 1 H), 3.73 (dd, J= 9.8, 4.3 Hz, 1 H), 3.66 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 3.59 (d, J= 9.6 Hz, 1 H), 3.53 (dt, J= 9.3, 6.5 Hz, 1 H), 3.49 (dt, J= 9
.3, 6.5 Hz, 1 H), 2.00 (s, 3 H), 1.53 − 1.62 (m, 2 H), 1.27 − 1.50 (m, 6 H), 0.89 − 0.97 (m,
3 H). LCMS (APCI) m/z: 318.1 [M+H] (100 %).
【0392】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(22)
【化48】
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(I−e−1)のジクロロメタン(3mL)溶液に、ピリジン(0.3mL、4mmol)を添加し、この混合物を−20℃に冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.047mL、0.28mmol)のジクロロメタン(0.6mL)溶液を添加した。この反応混合物を1時間かけて−10℃に加温し、ジクロロメタンで希釈し、1Mの塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、所望の粗物質を得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。0℃に冷却した2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−
13−オール(207mg、0.994mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に、水素化ナトリウム(39.9mg、1.0mmol)を添加し、この反応混合物を10分間撹拌した。上記の粗製((3aR,4R,7S,8R,8aR)−8−アセトアミド−2,2−ジメチルテトラヒドロ−4,7−エポキシ[1,3]ジオキソロ[4,5−d]オキセピン−4(5H)−イル)メチルトリフルオロメタンスルホネートのN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)溶液を滴下し、この反応混合物を0℃で25分間撹拌した。この反応物をメタノールでクエンチし、この反応混合物を5分間撹拌した。次に、得られた混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。水層をジクロロメタンでさらに2回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、減圧下で濃縮した。この粗物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルを通して、酢酸エチル/メタノール(15:2)で溶出して精製し、85mg(100%)の所望の生成物を得た。N−((3aR,4S,7S,8R,8aR)−2,2−ジメチル−4−(2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル)ヘキサヒドロ−4,7−エポキシ[1,3]ジオキソロ[4,5−d]オキセピン−8−イル)アセトアミド(85mg、0.18mmol)の酢酸/メタノール/水の混合物(3.9:1.3:1.3v/v)溶液を、70℃に一夜加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗物質をトルエンとともに2回蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルを通して、10%メタノール/ジクロロメタンで溶出して精製し、15mgの所望の生成物(22)を油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) デルタ ppm 5.22 (d, J=1.3 Hz, 1 H), 3.96 (d, J= 9.6
Hz, 1 H), 3.95 (dd, J= 9.9, 1.3 Hz, 1 H), 3.8
9 (d, J=4.3 Hz, 1 H), 3.78 (d, J=8.1 Hz, 1 H)
, 3.59 − 3.74 (m, 17 H), 3.53 − 3.56 (m, 2 H),
3.36 (s, 3 H), 1.99 (s, 3 H). LCMS (APCI) m/
z: 424.2 [M+H] (13 %), 441.3 [M+NH
4] (100 %)
.
【0393】
(1R,2R,3R,4R,5S)−4−アセトアミド−1−(((4−ブロモベンゾイル)オキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジイルビス(4−ブロモベンゾエート)(23)
【化49】
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室温で冷却した(3)(9mg)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(500マイクロL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(34マイクロL)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(4.3mg)、続いてp−ブロモベンゾイルクロリド(44mg)を添加し、得られた混合物を室温で4.5時間撹拌した。水を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を0.5Mの塩酸水溶液及びブラインで連続的に洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、この粗物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより、シリカゲルを通して、0〜100%の酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶出して精製し、23mgの生成物(23)を得た(収率80%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): デルタ (ppm) 7.89 − 7.
95 (m, 2 H), 7.78 − 7.84 (m, 2 H), 7.54 − 7.66
(m, 6 H), 7.41 − 7.46 (m, 2 H), 5.87 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 5.80 (d, J=4.3 Hz, 1 H), 5.60 (d, J=l.l Hz, 1 H), 5.44 (dd, J=10.2, 4.5 Hz, 1 H), 4.54 − 4.64 (m, 3 H), 4.15 (d, J= 8.6 Hz, 1
H), 3.93 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 1.95 (s, 3 H).
13C NMR(101 MHz, CDCl3) デルタ ppm 170.6, 165.6, 165.0, 164.9, 132.1, 131.9, 131.8, 131.4, 131.2, 131.2, 129.3, 129.0, 128.9, 127.7, 127.5, 127.4, 101.8, 81.6, 69.5, 68.8, 68.4,
62.5, 52.7, 23.2。メタノール及びヘプタンを溶媒として用いた蒸気拡散技術により、単結晶を得た。単結晶X線解析:データ収集は室温にてBruker APEX回折計で行った。データ収集は、それぞれ0.5ステップで低角度での3回及び高角度での3回のオメガスキャンからなるものであった。加えて、2回のファイスキャンを収集して、吸収補正の質を改善した。構造は非欠面性双晶であり、第二のドメインを無視することにより精密化した。空間群P2(1)においてSHELXソフトウェアスイート(SHELXTL,Version 5.1、Bruker AXS,1997参照)を使用する直接法により、構造を解明した。その後、構造を完全行列最小二乗法により精密化した。異方性変位パラメーターを使用して、すべての非水素原子を見出し、精密化した。窒素上にある水素原子はこの位置に置き、合理的な位置に拘束した。残りの水素原子は算出された位置に置き、それらの担体原子に乗せた。最終精密化は、すべての水素原子についての等方性変位パラメーターを含んでいた。尤度法(R.W.W.Hooft et al.J.Appl.Cryst.,41,96−103(2008))を用いる絶対構造の解析を、PLATON(A.L.Spek,J.Appl.Cryst.,36,7−13(2003))を用いて行った。結果は、絶対構造が正確に割り当てられたことを示す。この方法は、構造が正確である確率が100.0であると算出する。Hooftパラメーターは、0.036でesd0.013として報告される。加えて、Flackパラメーターは、0.03でesd0.04である。最終R指数は5.6%であった。最終差フーリエは、欠落したまたは間違って配置された電子密度がないことを明らかにした。関連する結晶、データ収集及び精密化を、表1及び
図1に要約する。
表1.(23)に関する結晶データ及び構造精密化。
実験式 C15H12Br1.50N0.50O4.50
式量 391.12
温度 296(2)K
波長 1.54178Å
結晶系 単斜晶系
空間群 P2(1)
単位格子の寸法 a=12.5748(9)Å α=90°
b=5.6465(4)Å β=97.453(4)°
c=21.2806(16)Å γ=90°
体積 1498.23(19)Å3
Z 4
密度(計算値) 1734Mg/m
3
吸収計数 5.476mm
-1
F(000) 776
結晶サイズ 0.37×0.22×0.15mm
3
データ収集様のシータ範囲 2.09〜68.30°
指数範囲 −13≦h≦5、−5≦k≦6、−24≦1≦24
収集した反射 8050
独立した反射 4408[R(int)=0.0247]
シータ=68.30°に対する完全性 93.9%
吸収補正 経験的
精密化方法 F2の完全行列最小二乗法
データ/抑制/パラメーター 4408/32/389
F2の適合度 1.031
最終R指数[I>2シグマ(I)] R1=0.0563、wR2=0.1658
R指数(全データ) R1=0.0589、wR2=0.1701
絶対構造パラメーター 0.04(3)
最大差ピーク及びホール 0.949及び−0.685e.Å
-3
【0394】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン(l−m−1)
【化50】
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(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール(1)(445mg、2.05mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%鉱油分散液、410mg、10.2mmol)を室温で添加した。この反応物は非常に濃厚になり、十分に撹拌できなかった。追加の5mLのN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、この反応物を室温で30分間撹拌した後、臭化ベンジル(1.23mL、10.2mmol)を滴下した。この反応物を室温で一夜撹拌した。翌朝、この反応物を水でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗物質を、CombiFlash Rf(RediSep 40gシリカゲルカラム)を用い、0%から30%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶出して精製し、表題化合物を得た(890.0mg、89.1%)。方法C:3分間実行LRMS[M+Na = 510]。
1H NMR (メタノー
ル−d
4) δ: 7.07−7.52 (m, 15H), 5.31 (s, 1H), 4
.81 (d, J=5.1 Hz, 1H), 4.78 (d, J=5.5 Hz, 1H
), 4.68−4.74 (m, 1H), 4.47−4.51 (m, 1H), 4.
46 (d, J=6.6 Hz, 1H), 4.35−4.42 (m, 1H), 4.12 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.87−3.91 (m, 2H), 3.86
(d, J=8.2 Hz, 1H), 3.62 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.58 (d, J=9.4 Hz, 1H), 3.46 (d, J=8.6 Hz, 1H
)
【0395】
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)
【化51】
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(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン(l−m−1)(310mg、0.64mmol)、トリフェニルホスフィン(334mg、1.27mmol)、水(92mg、5.1mmol)、及びテトラヒドロフラン(10mL)の混合物を、65℃で16時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、この残渣をシリカゲルカラムにロードした。20%から80%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶出するクロマトグラフィーで、表題生成物を無色ゴム質として得た(210mg、72%)。
1H NMR (クロロホルム−d) δ: 7.20−7.37 (m,
15H), 5.29 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.90 (d, 11.5
Hz, 1H), 4.79 (d, J=11.5Hz, 1H), 4.57 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.56 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.43
(d, J=12.1Hz, 1H), 4.39 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.97 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.90 (d, J=9.0 Hz, 1
H), 3.69 (d, J=8.2 Hz, 1H), 3.59 (d, J=8.2 H
z, 1H), 3.42 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.37 (dd, J=
9.4, 3.5 Hz, 1H), 3.07 (dd, J=9.4, 1.2 Hz, 1
H);
13C NMR (クロロホルム−d) δ: 131.8, 131.6, 131.
5, 128.2, 128.2, 128.1, 128.1, 128.0, 127.7, 127.6, 127.6, 127.4, 103.5, 82.6, 80.3, 7
4.5, 73.3, 73.1, 72.2, 69.9, 69.3, 55.1; LC
MS (ES+): 1.18分, 484.2 (M+Na)
+.
【0396】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(l−n−2)
【化52】
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(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(25mg、0.054mmol)、ピリジン(43mg、0.54mmol)、及び2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)の撹拌混合物に、無水酢酸(46mg、0.43mmol)を室温で一度に添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチルと水との間で分配した。この有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。この残渣を、シリカゲルカラムにて、20
%から60%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶出して精製し、表題生成物を白色固体として得た(20mg、73%)。
1H NMR (クロロホルム−d) δ: 7.24
−7.43 (m, 15H), 5.35 (d, J=1.2 Hz, 1H), 5.06
(d, J=8.6 Hz, 1H), 4.96 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.74 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.58 (d, J=11.3 Hz,
1H), 4.42 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.30−4.36 (m, 1H), 4.04 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.96 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.67−3.70 (m, 1H), 3.58−3.61 (m, 1H), 3.41−3.47 (m, 2H), 1.87 (s
, 3H);
13C NMR (クロロホルム−d) δ: 170.0, 138.2, 137.8, 137.4, 128.7, 128.5, 128.4, 128.3, 128.2, 128.1, 128.0, 127.8, 101.6, 82.8, 75.7,
75.0, 73.8, 73.2, 71.5, 70.1, 69.5, 53.5, 23.3; LCMS (ES+): 1.87分, 526.3 (M+Na)
+.
【0397】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1−n−3)
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(75mg、0.16mmol)、ピリジン(129mg、1.62mmol)、及び2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)の撹拌混合物に、無水トリフルオロ酢酸(102mg、0.49mmol)を室温で一度に添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチルと水との間で分配した。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。この残渣を、シリカゲルカラムにて、10%から40%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶出して精製し、表題生成物を白色固体として得た(60mg、66%)。
1H NMR (クロロホルム−d) δ:
7.25−7.42 (m, 15H), 5.91 (d, J=8.6 Hz, 1H),
5.35 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.95 (d, J=11.3Hz,
1H), 4.72 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.58 (d, J=11.3 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.40 (d, J=12.5 Hz, 1H), 4.36 (t, J=9.8 Hz, 1H), 4.08 (d, J=3.9
Hz, 1H), 3.96 (d, J=9.0 Hz, 1H), 3.68−3.72 (m, 1H), 3.60−3.63 (m, 1H), 3.50 (dd, J=10.0
, 3.7 Hz, 1H), 3.45 (d, J=8.6 Hz, 1H);
13C NMR
(クロロホルム−d) δ: 137.9, 137.1, 136.1, 128.9,
128.5, 128.5, 128.4, 128.4, 128.1, 128.1, 128.1, 127.9, 100.6, 83.0, 75.0, 74.9, 73.8,
72.7, 71.4, 70.3, 69.2, 54.1;
19F NMR (クロロホルム−d) δ: −75.7 (s); LCMS (ES−): 2.11分, 556.2 (M−H)
-.
【0398】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}メタンスルホンアミド(1−n−4)
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(50mg、0.11mmol)、トリエチルアミン(0.100mL、0.72mmol)、及び2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)の撹拌混合物に、メタンスルホニルクロリド(0.025mL、0.33mmol)を0℃で滴下した。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。この残渣を、シリカゲルカラムにて、10%から50%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶出して精製し、表題生成物を白色固体として得た(58mg、65%)。
1H NMR (クロロホルム−d) δ:7.22−7.41 (m, 15H),
5.43 (d, J=1.2 Hz, 1H), 4.93 (d, J=11.3 Hz,
1H), 4.79 (d, J=11.7Hz, 1H), 4.62 (br.s., 1
H), 4.56 (d, J=11.7Hz, 1H), 4.54 (d, J=11.3
Hz, 1H), 4.41 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.37 (d, J
=12.1 Hz, 1H), 4.05 (d, J=3.9 Hz, 1H), 3.92
(d, J=8.6 Hz, 1H), 3.74 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3
.68−3.72 (m, 1H), 3.62 (d, J=8.6 Hz, 1H), 3.54 (dd, J=10.0, 3.7 Hz, 1H), 3.44 (d, J=9.0
Hz, 1H), 2.90 (s, 3H);
13C NMR (クロロホルム−d) δ:
138.0, 137.3, 137.2, 128.7(2), 128.5(2), 1
28.4(2), 128.3, 128.1(2), 128.1, 127.9(2),
127.8(2), 102.7, 82.9, 77.2, 77.1, 75.0, 7
3.7, 73.5, 72.8, 70.2, 69.3, 57.7, 41.2;; L
CMS (ES−): 1.97分, 538.3 (M−H)
-.
【0399】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}プロパンアミド(1−n−5)
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
プロピオン酸(23mg、0.31mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)中の撹拌混合物に、1mLの1,1’−カルボニルジイミダゾール(33mg、0.20mmol)を室温で一度に加え、透明溶液を室温で3時間攪拌した。トリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)及び(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(47mg、0.10mmol)を、室温で一度に添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)及び水(2mL)の間で分配させた。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この残渣を、10%から50%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶離させるシリカゲルカラムで精製して、表題の生成物を白色固体として得た(43mg, 82%).
1H−NMR(クロロホルム−d)
δ:7.03−7.58(m, 15H), 5.35(s, 1H), 5.09(d,
J=8.2Hz, 1H), 4.95(d, J=11.3Hz, 1H), 4.72(
d, J=12.1Hz, 1H), 4.57(d, J=11.3Hz, 1H), 4.43(d, J=12.1Hz, 1H), 4.39(s, 2H), 4.31−4.3
8(m, 1H), 4.04(d, J=3.9Hz, 1H), 3.95(d, J=9.0Hz, 1H), 3.68(d, J=8.2Hz, 1H), 3.59(d, J=8.2Hz, 1H), 3.44−3.49(m, 1H), 3.44(d, J=8.
6Hz, 1H), 2.08(q, J=7.4Hz, 2H), 1.11(t, J=7.6Hz, 3H).
13C−NMR(クロロホルム−d)δ:173.5, 138.1
, 137.8, 137.4, 128.6, 128.5, 128.3, 128.3,
128.2, 128.1, 128.0, 128.0, 127.7, 101.6,
82.7, 75.7, 74.9, 73.7, 73.2, 71.5, 70.1, 6
9.4, 53.3, 29.6, 9.5. LCMS(ES−):1.94分, 516
.4(M−H)
-. LCMS(AP+):1.94分, 518.5(M+H)
+.
【0400】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−3,3,3−トリフルオロプロパンアミド(1−n−6)
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(1mL)中の3,3,3−トリフルオロプロピオン酸(39mg、0.31mmol)の撹拌混合物に、室温において1,1’カルボニルジイミダゾール(33mg、0.20mmol)を一度に加え、この透明な溶液を室温で3時間攪拌した。トリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)及び(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(47mg、0.10mmol)を室温で一度に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)及び水(2mL)の間で分配させた。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この残渣を、10%から50%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶離させるシリカゲルカラムに供して、表題の生成物を白色固体として得た(40mg、69%)。
1H−NMR(
クロロホルム−d)δ:7.24−7.42(m, 15H), 5.37(d, J=8
.6Hz, 1H), 5.35(d, J=1.6Hz, 1H), 4.95(d, J=11.3Hz, 1H)4.71(d, J=12.1Hz, 1H), 4.56(d,
J=11.3Hz, 1H), 4.45(d, J=12.1Hz, 1H), 4.40
(s, 2H), 4.35−4.40(m, 1H), 4.05(d, J=3.5Hz
, 1H), 3.95(d, J=8.6Hz, 1H), 3.71(d, J=8.2Hz, 1H), 3.61(d, J=8.2Hz, 1H), 3.50(dd, J=10.0, 3.7Hz, 1H), 3.45(d, J=8.6Hz, 1H), 2.92(q, J=10.5Hz, 2H).
13C−NMR(クロロホルム−d)δ:162.3, 138.0, 137.6, 137.3, 128.7, 128.5, 128.4,
128.3, 128.3, 128.2, 128.0, 128.0, 127.8,
101.1, 82.8, 75.8, 75.0, 73.7, 73.2, 71.9,
70.2, 69.3,54.0,41.7.
19F−NMR(クロロホルム−d)δ:
−62.8(s). LCMS(ES−):2.05分, 570.3(MH)
-.
【0401】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−2,2−ジフルオロアセトアミド(1−n−7)
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中のジフルオロ酢酸(29mg、0.31mmol)の撹拌混合物に、1mLの1,1’−カルボニルジイミダゾール(33mg、0.20mmol)を室温で一度に加え、この溶液を室温で3時間攪拌した。トリエチルアミン(0.028mL、0.20mmol)及び(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−1)(47mg、0.10mmol)を室温で一度に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)及び水(2mL)の間に分配させた。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。この残渣を、10%から50%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供して、標記生成物を白色固体として得た(32mg、58%)。
1H−NMR(クロロホル
ム−d)δ:7.14−7.47(m, 15H), 6.02(d, J=8.6Hz, 1H), 5.83(t, J=54.2Hz, 1H), 5.35(s, 1H), 4.96(d, J=11.3Hz, 1H), 4.73(d, J=12.5Hz, 1H)
, 4.58(d, J=11.3Hz, 1H), 4.45(d, J=12.1Hz, 1H), 4.41 2H), 4.34−4.40(m, 1H), 4.08(d, J
=3.9Hz, 1H), 3.96(d, J=9.0Hz, 1H), 3.67−3.
75(m, 1H), 3.59−3.65(m, 1H), 3.53(dd, J=9.
8,3.9Hz, 1H), 3.46(d, J=8.6Hz, 1H).
13C−NMR
(クロロホルム−d)δ:162.6, 138.0, 137.3, 128.8, 128.5, 128.4, 128.3, 128.1, 128.0, 127.8, 108.3(t, J=253.1Hz), 72.9, 71.6, 70.2, 69.3, 53.5.
19F−NMR(クロロホルム−d)δ:−126.1(d, J=53.1Hz). LCMS(ES−):2.05分, 538.2(M−H)
-.
【0402】
tert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}カルバメート(1−n−8)
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−アミン(1−n−l)(120mg、0.26mmol)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(6.4mg、0.052mmol)及びテトラヒドロフラン(2mL)の攪拌混合物に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(113mg、0.52mmol)を室温で一度に加えた. この反応混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。
この残渣を、中における10%から40%への酢酸エチルヘプタン溶液の勾配で溶離させるシリカゲルカラムで精製して、表題の生成物を白色固体として得た(104mg、71%)。
1H−NMR(クロロホルム−d)δ:7.17−7.45(m, 15H), 5
.35(s, 1H), 4.97(d, J=11.3Hz, 1H), 4.74(d, J=12.1Hz, 1H), 4.57(d, J=11.3Hz, 2H), 4.47
(d, J=7.0Hz, 1H), 4.39(s, 2H), 4.09(br.s, 1H), 4.01(d, J=3.9Hz, 1H), 3.93(d, J=9.0Hz, 1H), 3.63−3.71(m, 1H),3.54−3.62(m, 1H),3.
38−3.48(m, 2H),1.47(s, 9H)。
13C−NMR(クロロホルム−d)δ:155.2, 138.2, 137.8, 137.4, 128.5, 128
.4, 128.3, 128.3, 128.0, 127.9, 127.8, 127.8, 127.7, 102.2, 82.8, 79.4, 74.8, 73.7, 73
.4, 72.0, 70.0, 69.4, 54.6, 31.9, 28.4. LCM
S(AP+):2.25分, 462.2(M−Boc+H)
+.
【0403】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]プロパンアミド(25)
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
N−(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル]プロパンアミド(1−n−5)(42mg、0.081mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上の10%Pd(20mg)及び2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間攪拌した。水(0.2mL)を加え、この混合物全体をシリカゲルにロードし、ロータリーエバ
ポレーターで乾燥させた。この物質を、4%から15%へのメタノールのジクロロメタン溶液勾配で溶離させるシリカゲルカラムで精製して、表題化合物を無色ゴム状物として得た(12mg、60%)。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.21(d, J=1
.6Hz, 1H), 3.95(dd, J=10.1,1.2Hz, 1H), 3.9
2(d, J=11.3Hz, 1H), 3.87(d, J=1H), 3.81(d, J=11.3Hz, 1H), 3.75(d, J=8.2Hz, 1H), 3.71−
3.76(m, 2H), 3.68(d, J=8.2Hz, 1H), 3.35(s, 1H), 2.26(q, J=7.4Hz, 2H), 1.13(t, J=7.4Hz
, 3H)。
13C−NMR(メタノール−d
4)δ:177.7, 102.6, 84.9, 70.4, 69.1, 69.0, 61.9, 56.0, 30.0, 10.3。
LCMS(AP+):0.25分, 248.2(M+H)
+.
【0404】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(24)
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1−n−3)(20mg、0.036mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上の10%Pd(20mg)及び2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間攪拌した。水(0.2mL)を加え、この混合物全体をシリカゲル上にロードし、ロータリーエバポレーターで乾燥させた。この物質を、4%から15%へのメタノールのジクロロメタン溶液勾配で溶離させるシリカゲルカラムで精製し、表題化合物を無色ゴム状物(7.2mg、69%)として得た。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.25(d, J=1.2Hz, 1H), 4.02(d, J=8.6Hz,
1H), 3.90(d, J=7.0Hz, 1H), 3.88−3.95(m, 2H
), 3.82(d, J=11.7Hz, 1H), 3.78(d, J=7.8Hz, 1H), 3.71(d, J=7.8Hz, 1H), 3.35(s, 1H).
13C−NMR(メタノール−d
4)δ:159.8,102.3,85.5,70.8,69.
7,68.4,62.2,57.4.
19F−NMR(クロロホルム−d)δ:−77.
0(s). LCMS(AP+):0.42分, 288.2(M+H)
+.
【0405】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]メタンスルホンアミド(26)
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−(
(ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)メタンスルホンアミド(1−n−4)(19mg、0.035mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上の10%Pd(20mg)及び2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、80℃で3時間攪拌した。水(0.2ml)を加え、この混合物全体をシリカゲルにロードし、ロータリーエバポレーターで乾燥させた。この物質を、4%から15%へのメタノールのジクロロメタン溶液勾配で溶離するシリカゲルカラムで精製して、表題化合物を無色ゴム状物(6.4mg、68%)として得た。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.26(d,
J=1.6Hz, 1H), 3.91(d, J=11.3Hz, 1H), 3.87(d, J=4.3Hz, 1H), 3.80(d, J=11.3Hz, 1H), 3.73(d, J=7.8Hz, 1H), 3.68(d, J=7.8Hz, 1H), 3.66−3.71(m, 1H), 3.37(dd, J=9.8,1.6Hz, 1H),
3.35(s, 1H), 3.04(s, 3H).
13C−NMR(メタノール−d
4)δ:104.6, 85.1, 70.9, 69.8, 69.3, 62.0, 60.2, 41.7. LCMS(ES−):0.15分, 268.0(M−H)
-.
【0406】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−2,2−ジフルオロアセトアミド(27)
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
5mLのマイクロ波バイアル中において、2−プロパノール(1.0mL)及びテトラヒドロフラン(0.5mL)中の、N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−2,2−ジフルオロアセトアミド(1−n−7)(32.0mg、0.059mmol)の溶液に、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.2mL、2mmol)を添加し、続いて炭素上の10%パラジウム(50%湿wt/wt、20.0mg、0mmol)を添加した。バイアルを密閉し、80℃に4時間加熱した。4時間後、TLC(10%メタノール/ジクロロメタン)により、反応は完了していないが所望の生成物が形成されていることが示された。追加の1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.2mLmg、2mmol)を加え、この反応物を再密閉し、80℃に一晩(18時間)加熱した。合計で22時間後、この反応物をメタノールで希釈し、ライフサイエンスアクロディスク社(Life Sciences Acrodisc)の25mmシリンジフィルターで濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・4gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタンの勾配で溶離して精製し、表題化合物を固体として得た(5.0mg、固体、31%)。方法C:3分間運転のLRMS[M+N
a=292]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:6.06(t, J=54.2Hz
, 1H), 5.25(s, 1H), 4.02(d, J=9.4Hz, 1H), 3
.92(d, J=11.7Hz, 1H), 3.84−3.90(m, 2H), 3.
81(d, J=11.7Hz, 1H), 3.78(d, J=8.2Hz, 1H), 3.70(d, J=8.2Hz, 1H).
【0407】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−3,3,3−
トリフルオロプロパンアミド(28)
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
5mLのマイクロ波バイアル中において、2−プロパノール(1.0mL)及びテトラヒドロフラン(0.5mL)中の、N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]ピリジン−4−イル}−3,3,3−トリフルオロプロパンアミド(1−n−6)の溶液に、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.2mL、1.75mmol)を添加した後、炭素上の10%パラジウム(50%湿wt/wt、20.0mg、0mmol)を添加した。バイアルを密閉し、80℃に4時間加熱した。4時間後、この反応物をメタノールで希釈し、ライフサイエンスアクロディスク社(Life Sciences Acrodisc)の25mmシリンジフィルターで濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・4gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタンの勾配で溶離して精製して表題化合物を固体として得た(15.3mg、73%)。LRMS[M+1=302].
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.23(s, 1H), 3.9
9(d, J=9.8Hz, 1H), 3.92(d, J=11Hz, 1H), 3.87(d, J=4.3Hz, 1H), 3.81(d, J=11.3Hz, 1H), 3.76(d, J=8.2Hz, 1H), 3.71−3.74(m, 1H), 3.6
9(d, J=8.2Hz, 1H), 3.22(qd, J=10.7,2.5Hz,
2H)
【0408】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S))−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−N−メチルアセトアミド(1−o−1)
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)アセトアミド(1−n−2)(19mg、0.038mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)の攪拌混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中の60%懸濁液)を室温で一度に加え、この混合物を30分間撹拌した。ヨードメタン(16mg、0.11mmol)を室温で一度に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)及び水(2mL)の間に分配させた。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この残渣を、10%から50%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶離するシリカゲルカラムで精製して、表題生成物を無色ゴム状物として得た(19mg、97%)。回転異性体の混
合物(3:1). 回転異性体l:
1H−NMR(クロロホルム−d)d:7.21−7.43(m, 15H), 5.37(s, 1H), 4.93(d, J=10.9Hz, 1H), 4.65(d, J=11.7Hz, 1H), 4.54(d, J=11.3
Hz, 1H), 4.50(d, J=11.7Hz, 1H), 4.37−4.45(
m, 2H), 4.15(d, J=9.8Hz, 1H), 4.09(d, J=3.5Hz, 1H), 3.93(d, J=8.6Hz, 1H), 3.85(dd, J=10.1,3.5Hz, 1H), 3.78(d, J=8.2Hz, 1H), 3.64
(d, J=8.2Hz, 1H), 3.45(d, J=8.6Hz, 1H), 2.80(s, 3H), 2.19(s, 3H). 回転異性体2:
1H−NMR(クロロホル
ム−d)d:7.21−7.43(m, 15H), 5.27(s, 1H), 5.12(d, J=10.9Hz, 1H), 4.94−4.98(m, 1H), 4.74(
d, J=12.1Hz, 1H), 4.56(d, J=11.7Hz, 1H), 4.46(d, J=11.3Hz, 1H), 4.37−4.46(m, 2H), 4.1
4−4.17(m, 1H), 3.97(d, J=8.6Hz, 1H), 3.82−
3.89(m, 2H), 3.79(d, J=8.2Hz, 1H), 3.60−3.
63(m, 1H), 2.71(s, 3H), 2.08(s, 3H).
13C−NMR(クロロホルム−d)d:172.2, 138.0, 137.3, 137.2, 128.6, 128.5, 128.5, 128.4, 128.1, 128.0, 127.9, 127.9, 127.9, 127.8, 103.2, 83.2, 75.2,
74.1, 73.8, 73.7, 73.0, 72.4, 70.1, 69.2, 61.2, 28.0, 22.2. LCMS(AP+):1.99分, 518.0(M+H)
+.
【0409】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}−N−メチルメタンスルホンアミド(1−o−2)
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)メタンスルホンアミド(1−n−4)(19mg、0.035mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)の攪拌混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中の60%懸濁液)を室温で一度に加え、この混合物を30分間撹拌した。ヨードメタン(16mg、0.11mmol)を室温で一度に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(3mL)、ブライン(2mL)及び水(2mL)の間に分配させた。有機抽出物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この残渣を、10%から50%への酢酸エチルのヘプタン溶液勾配で溶離するシリカゲルカラムで精製して、表題生成物を無色ゴム状物として得た(11mg、56%)。
1H−
NMR(クロロホルム−d)δ:7.25−7.39(m, 15H), 5.39(d,
J=0.8Hz, 1H), 4.93(d, J=11.7Hz, 1H), 4.80(d, J=11.3Hz, 1H), 4.58(d, J=11.3Hz, 1H), 4.45(d, J=11.7Hz, 1H), 4.43(d, J=11.7Hz, 1H)
, 4.41(d, J=11.7Hz, 1H), 4.21(d, J=3.5Hz, 1H), 4.18(d, J=10.5Hz, 1H), 3.98(d, J=8.6Hz
, 1H), 3.87(dd, J=10.5, 3.9Hz, 1H), 3.82(d,
J=8.6Hz, 1H), 3.62(d, J=8.2Hz, 1H), 3.45(d, J=9.0Hz, 1H), 2.83(s, 3H), 2.68(s, 3H).
13
C−NMR(クロロホルム−d)δ:138.1, 137.3, 136.8, 128
.7, 128.5, 128.4, 128.4, 128.1, 128.1, 128.0, 127.8, 128.1, 104.6, 82.9, 74.9, 73.8, 7
3.5, 73.3, 71.6, 70.3, 69.4, 59.7, 37.5, 29
.5. LCMS(AP+):2.08分, 575.8(M+Na)
+.
【0410】
tert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}メチルカルバメート(1−o−3)
【化66】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の、tert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンゾオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}カルバメート(1−n−8)(100mg、0.178mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中の60%分散液、8.55mg、0.214mmol)を室温で加えた。この反応物を1時間撹拌した後、ヨードメタン(0.055mL、0.89mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。24時間後、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・12gシリカゲルカラム)を使用し、0%から100%への酢酸エチル/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物(78mg、76%)を得た。方法C:3分間運転のLRMS[M+Na=598]。
1H−NMR(化合物は2つの回転異性体の約1:1混合物で
ある)。
回転異性体1:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.08−7.48(m, 15
H), 5.26(s, 1H), 4.83−4.90(m, 1H), 4.73(d, J=11.7Hz, 1H), 4.47−4.58(m, 3H), 4.36−4.47(m, 2H), 4.21(d, J=3.5Hz, 1H), 3.98(dd, J=10.7, 3.3Hz, 1H), 3.92(dd, J=8.2Hz, 2H), 3.61(d, J=7.8Hz, 1H), 3.47(dd, J=8.6, 3.9Hz, 1H), 2.75(s, 3H), 1.42(s, 9H)
回転異性体2:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.08−7.48(m, 15
H), 5.21(s, 1H), 4.83−4.90(m, 1H), 4.73(d, J=11.7Hz, 1H), 4.47−4.58(m, 3H), 4.36−4.47
(m, 2H), 4.21(d, J=3.5Hz, 1H), 3.98(dd, J=10.7, 3.3Hz, 1H), 3.92(d, J=8.2Hz, 1H), 3.61(d, J=7.8Hz, 1H), 3.47(dd, J=8.6, 3.9Hz, 1H), 2.70(s, 3H), 1.44−1.52(m, 9H)
【0411】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−N−メチルアセトアミド(29)
【化67】
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N−((1S,2R,3R,4R,5S))−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−(ベンジルオキシ)メチル−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル)−N−メチルアセトアミド(1−o−1)(19mg、0.037mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上の10%Pd(20mg)及び2−プロパノール(2.5mL)の混合物を80℃で3時間攪拌した。水(0.2ml)を加え、この混合物全体をシリカゲルにロードし、ロータリーエバポレーターで乾燥させた。この物質を、4%から15%へのメタノールのジクロロメタン溶液勾配で溶離させるシリカゲルカラムで精製して、表題化合物を無色ゴム状物質(4.3mg、47%)として得た。
1H−NMR(回転異性体の約1:1混合物)。
回転異性体1:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.20(s, 1H), 4.65(d, J=10.5Hz, 1H), 4.02−4.09(m, 1H), 3.89
−3.98(m, 2H), 3.84(s, 1H), 3.78−3.82(m, 1H
), 3.68(s, 1H), 3.11(s, 3H), 2.15(s, 3H)
回転異性体2:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.37(s, 1H), 4.02−4.09(m, 1H), 3.89−3.98(m, 3H), 3.84−3.87(m, 1H), 3.79−3.83(m, 1H), 3.71(d, J=8.2Hz
, 1H), 2.98(s, 3H), 2.15(s, 3H)
13C−NMR(メタノール−d
4)δ:175.4,104.85.8, 71.3,
69.7, 66.2, 62.3, 59.1, 28.8, 22.7. LCMS(ES−):0.41分, 246.2(M−H)―
【0412】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]−N−メチルメタンスルホンアミド(30)
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
N−((1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−((ベンジルオキシ)メチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−4−イル)−N−メチルメタンスルホンアミド(1−o−2)(11mg、0.020mmol)、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.093mL、0.81mmol)、活性炭上の10%Pd(20mg)及び2−プロパノール(2.5mL)の混合物を、
80℃で3時間撹拌した。水(0.2ml)を加え、この混合物全体をシリカゲルにロードし、ロータリーエバポレーターで乾燥させた。4%から15%へのメタノールのジクロロメタン溶液勾配で溶離させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、表題化合物を無色ゴム状物として得た(2.9mg、51%)。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.26(d, J=1.2Hz, 1H), 4.00−4.05(m, 1H), 3
.92−3.96(m, 1H), 3.89−3.91(m, 1H), 3.84(d,
J=1.2Hz, 1H), 3.77−3.83(m, 2H), 3.68(d, J=7.8Hz, 1H), 3.35(s, 3H), 2.93(s, 3H).
13C−NMR(メタノール−d
4)δ:106.1, 85.5, 71.5, 69.7, 65.9
, 62.6, 62.2, 37.8, 30.4. LCMS(ES−):0.42分, 282.0(M−H)
-
【0413】
tert−ブチル[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]メチルカルバメート(31)
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
5mLのマイクロ波バイアル中において、2−プロパノール(1.0mL)及びテトラヒドロフラン(0.5mL)中の、tert−ブチル{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ビス(ベンジルオキシ)−1−[(ベンジルオキシ)メチル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}メチルカルバメート(1−o−3)(75mg、0.13mmol)の溶液に、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.18mL、1.56mmol)を添加し、続いて炭素上の10%パラジウム(50%湿wt/wt、20.0mg)を添加した。バイアルを密閉し、80℃に4時間加熱した。4時間後のTLC(10%メタノール/ジクロロメタン)により、反応は完結しなかったが、所望の生成物が形成されたことが示された。追加の1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン(0.18mL、1.6mmol)を加え、この反応物を再封止し、80℃に一晩(18時間)加熱した。合計22時間後、この反応物をメタノールで希釈し、Life・Sciences・Acrodiscの25mmシリンジフィルターで濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・4gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物を固体として得た(29.0mg、73%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=328]。化合物は、2つの回転異性体の約1:1混合物である:
回転異性体1:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ::5.22(br.s., 1H
), 4.19(d, J=10.6Hz, 1H), 4.00(d, J=10.6Hz
, 1H), 3.90−3.95(m, 2H), 3.77−3.82(m, 2H), 3.67(d, J=7.6Hz, 1H), 2.94(s, 3H), 1.47(s, 9H)
回転異性体2:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.21(br.s., 1H)
, 4.05−4.10(m, 1H), 4.00(d, J=10.6Hz, 1H), 3.90−3.95(m, 2H), 3.77〜3.82(m, 2H), 3.67(d, J=7.6Hz, 1H), 2.94(s, 3H), 1.47(s, 9H)
【0414】
(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(ヒドロキシメチル)−4−(メチルアミノ
)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール塩酸塩(32)
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5.0mL)中の、tert−ブチル[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]メチルカルバメート(31)(25.3mg、0.0829mmol)の溶液に、ジオキサン(0.518mL、2.07mmol)中の4.0M塩化水素を加え、この反応物を室温で48時間撹拌した。48時間後に、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を酢酸エチル(5mL)で洗浄し、これにより固体が生成され、ヘプタン(10mL)で希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物を固体として得た(30.0mg、130%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=206]。
1
H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.63(s, 1H), 3.90−3.97(m
, 3H), 3.84(s, 2H), 3.78(d, J=8.2Hz, 1H), 3
.10−3.20(m, 1H), 2.84(s, 3H)
【0415】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−3)
【化71】
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ジクロロメタン(30.0mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(I−e−1)(1200mg、4.39mmol)及び13−ヨード−1−フェニル−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン
【化72】
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(Synthetic Metals,162(23)、2163−2170、2012参照、7000mg、17.76mmol)の溶液に、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(2290mg、6.60mmol)を加え、続いて12.5M水酸化ナトリウム水溶液(30.0mL、380mmol)を加えた。この反応物を室温で64時間撹拌した。64時間後、この反応物を水及びジクロロメタンで希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタンで更に2回抽出した。合わせた有機層を1N塩酸で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗製物質に酢酸エチル(50mL)を加え、30分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(ISCO・RediSep・Gold・80gシリカゲルカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離した後に、直ちに0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して表題化合物を得た(1267mg、53.5%)。方法C:1.5分間の運転LRMS[M+Na=562]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.13−7.45(m, 5H), 5.22(d, J=1.6Hz, 1H), 4.55(s, 2H), 4.30(d, J=5.9Hz, 1H), 4.15(t, J=6.4Hz, 1H), 3.89−3.9
7(m, 2H), 3.85(d, J=7.8Hz, 1H), 3.73−3.79(
m, 2H), 3.58−3.71(m, 16H), 1.98(s, 3H), 1.48(s, 3H), 1.33(s, 3H)
【0416】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(15−フェニル}−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(33)
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(4.0mL)、メタノール(1.0mL)及び水(1.0mL)の中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−3)(60.0mg、0.11mmol)の溶液を、70℃に一晩加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物をゴム状物として得た(42.5mg、77%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=500]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.14−7.45(m,
5H), 5.21(s, 1H), 4.55(s, 2H), 3.92−4.01(m, 2H), 3.88(d, J=4.3Hz, 1H), 3.77(d, J=7.8Hz, 1H), 3.70(dd, J=9.8,3.9Hz, 1H), 3.58−3.
68(m, 18H), 1.98(s, 3H)
【0417】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−2)
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(200ml)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2.6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(1−e−1)(10.0g、36.59mmol、1.0当量)溶液に、水酸化カリウム(8.21g、146.37mmol、4当量)を5℃(氷/水)で加えた。添加後、この反応混合物を5℃で30分間攪拌した。次いで、1−アジド−2−{2−[2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ]エトキシ}エタン(36.13g、109.78mmol、3.0当量)を、5℃(氷/水)で反応混合物に添加した。この反応混合物を5℃(氷/水)で30分間攪拌し、この反応混合物を27℃に加熱して、27℃で18時間撹拌した。18時間後、この反応混合物を氷/水に注ぎ、ジクロロメタン(400mL)で3回抽出した。合わせた有機層を水(400ml)、ブライン(500ml)で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。この粗生成物を、ジクロロメタン:メタノール=100:1から40:1で溶離させるシリカゲルクロマトグラフィーにより、無色油状物としての表題化合物(10.0g、57.6%)へと精製した。方法C:3分間運転LRMS[M+45(ギ酸)=519]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.23(d, J=2.0Hz, 1H), 4.31(d, J=5.9Hz, 1H
), 4.16(t, J=6.6Hz, 1H), 3.93−3.97(m, 1H), 3.90−3.93(m, J=2.0Hz, 1H), 3.86(d, J=7.8Hz, 1H), 3.78(d, J=3.9Hz, 1H), 3.75(d, J=1.6Hz, 1H), 3.61−3.71(m, 14H), 3.37(t, J=4.9Hz
, 2H), 1.98(s, 3H), 1.49(s, 3H), 1.34(s, 3H
)
【0418】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(34)
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(6.0mL)、メタノール(1.45mL)及び水(1.45mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−2)(82.0mg、0.17mmol)の溶液を、70℃で一晩加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題
化合物を油状物として得た(43.3mg、58%)。方法C:3分間運転LRMS[M−1=433]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.21(d, J=0.8, 1H), 3.98(d, J=9.8Hz, 1H), 3.94(d, J=9.8Hz, 1H), 3.89(d, J=4.3Hz, 1H), 3.78(d, J=7.8Hz
, 1H), 3.72(dd, J=10.1,4.3Hz, 1H), 3.61−3.
69(m, 16H), 3.38(t, J=4.9Hz, 2H), 1.99(s, 3H)
【0419】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−エンー1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−4)
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(1.5mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(ヒドロキシメチル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ][6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(I−e−1)(50.0mg、0.18mmol)及び3−{2−[2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパ−1−エン
【化77】
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(Organic Letters、5(11)、1887−1890、2003参照、139.0mg、0.463mmol)の溶液に、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(95.3mg、0.275mmol)を加え、続いて12.5Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.75mL、9.4mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。18時間後、この反応物を水及びジクロロメタンで希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタンで更に2回抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗製物質を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた沈殿物を室温で30分間撹拌した。この沈殿物を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(2×5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(ISCO・RediSep・gold・4gシリカゲルカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離して精製した。次いで、カラムを0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して、表題化合物(13.6mg、17%)を得た。方法C:1.5分間運転LRMS[M+Na=468]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.92(ddt, J=16.8, 10.9,
5.7Hz, 1H), 5.28(dd, J=17.4, 1.4Hz, 1H), 5.23(d, J=1.6Hz, 1H), 5.16(dd, J=10.3, 1.0Hz
, 1H), 4.31(d, J=5.9Hz, 1H), 4.15(t, J=6.4Hz, 1H), 4.02(d, J=5.5Hz, 2H), 3.89−3.97(m, 2H), 3.86(d, J=7.8Hz, 1H), 3.73−3.80(m, 2H
), 3.56−3.72(m, 12H), 1.98(s, 3H), 1.49(s,
3H), 1.34(s, 3H).
【0420】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−13−エン−1−イル)6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(35)
【化78】
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酢酸(1.0mL)、メタノール(0.25mL)及び水(0.25mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−エン−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−4)(13.0mg、0.029mmol)の溶液を、70℃に一晩加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して粗製物質を精製し、表題化合物(6.5mg、55%)を得た。方法C:3分間運転LRMS[M+1=406]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.80−6.09(m, 1H
), 5.28(dd, J=17.2,1.6Hz, 1H), 5.21(d, J=0
.8Hz, 1H), 5.16(dd, J=10.5, 1.2Hz, 1H), 4.02(d, J=5.5Hz, 2H), 3.98(d, J=9.8Hz, 1H), 3.95(d, J=10.1Hz, 1H), 3.89(d, J=3.9Hz, 1H), 3.78(d, J=8.2Hz, 1H), 3.71(dd, J=10.0,4.5Hz, 1H), 3.57−3.68(m, 14H), 1.99(s, 3H).
【0421】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−イン−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(le−5)
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(3mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(I―e−1)(100.0mg、0.366mmol)及び3−{2−[2−(2−ヨードエトキシ)エトキシ]エトキシ}プロパ−1−イン
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
(Synthesis、(10)、1639−1644、2010参照、425.0mg、1.43mmol)の溶液に、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(191mg、0.550mmol)を添加し、続いて12.5M水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL、19mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。18時間後、この反応物を水及びジクロロメタンで希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタンで更に2回抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗製物質を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた沈殿物を室温で30分間撹拌した。この沈殿物を濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(2×15mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(ISCO・RediSep・gold・12gシリカゲルカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離して精製した。次いで、カラムを0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して、表題化合物(70.0mg、43%)を得た。方法C:1.5分間運転LRMS [M + Na=466]。
1H
−NMR(メタノール−d
4)δ:5.23(d, J=1.6Hz, 1H), 4.31(d, J=5.9Hz, 1H), 4.19(d, J=2.3Hz, 2H), 4.16(t, J=6.4Hz, 1H), 3.90−3.97(m, 2H), 3.86(
d, J=7.8Hz, 1H), 3.74−3.79(m, 2H), 3.60−3.
72(m, 12H), 2.85(t, J=2.3Hz, 1H), 1.98(s, 3H), 1.49(s, 3H), 1.34(s, 3H)
【0422】
N[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデカ−13−イン−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(36)
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(4.0mL)、メタノール(1.0mL)及び水(1.0mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(2,5,8,11−テトラオキサテトラデク−13−イン−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−5)(70.0mg、0.16mmol)の溶液を、70℃に一晩加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物をゴム状物として得た(57.6mg、90%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=404]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.22(s, 1H), 4.19(d, J=1.8Hz, 2H), 3.98(d, J=10.0Hz, 1H), 3.94(d, J=10.0Hz, 1H), 3.89(d, J=4.1Hz, 1H)
, 3.78(d, J=8.2Hz, 1H), 3.71(dd, J=10.0, 4.1Hz, 1H), 3.60−3.69(m, 14H), 2.86(s, 1H), 1
.99(s, 3H)
【0423】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−アミノ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(37)
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(2mL)中の、N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(34)(40.0mg、0.092mmol)の溶液を、Hキューブに通した(条件:触媒(炭素上の10%パラジウム(30×4mm)、流速:1mL/分、温度:室温、圧力=全H
2
)。Hキューブに通した後にこの溶液を収集し、減圧下に濃縮し、ゴム状物として表題化合物を得た(17.2mg、46%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=409]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.21(s, 1H), 3.92−4.00(m, 2H), 3.89(d, J=3.9Hz, 1H), 3.78(d, J=8.2Hz, 1H), 3.69−3.748m, 1H), 3.61−3.69(m, 14
H), 3.56(t, J=5.1Hz, 2H), 2.85(t, J=5.1Hz, 2H), 1.99(s, 3H)
【0424】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(38)
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド(33)(43mg、0.0
86mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、Hキューブに通した(条件:触媒(炭素上の20%水酸化パラジウム(30×4mm)、流速:1mL/分、温度:60℃、圧力=全H
2)。H−キューブに通過させた後、溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化
合物を得た(32.2mg、91%)。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.21(s, 1H), 3.98(d, J=9.4Hz, 1H), 3.95(d, J=10.1Hz, 1H), 3.89(d, J=4.3Hz, 1H), 3.78(d, J=8.2Hz, 1H), 3.71(dd, J=9.8,4.3Hz, 1H), 3.61
−3.69(m, 16H), 3.54−3.59(m, 2H), 1.99(s, 3
H).
13C−NMR(メタノールd
4)δ:174.1, 102.6, 84.3, 7
3.8, 72.5, 71.7, 71.7(2), 71.6, 71.5, 71.4,
70.5, 70.2, 69.0, 62.4, 56.4, 22.7
【0425】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6)
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−3)(2.897g、5.37mmol)をメタノール(150mL)に溶解し、Hキューブに通した(条件:触媒(炭素上の10%パラジウム(30×4mm)、流速:1mL/分、温度:60℃、圧力=全H
2)。H−キューブに通過させた後、溶液
を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(2.5g、100%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+1=450]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.23(d, J=1.6Hz, 1H), 4.31(d, J=5.9Hz,
1H), 4.16(t, J=6.4Hz, 1H), 3.89−3.97(m, 2H
), 3.86(d, J=7.8Hz, 1H), 3.74−3.80(m, 2H), 3.60−3.71(m, 14H), 3.53−3.59(m, 2H), 1.98(s, 3H), 1.49(s, 3H), 1.34(s, 3H)
【0426】
N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(13−オキソ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6a)
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5.0mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6)(175mg、0.389mmol)の溶液に、Dess−Martin試薬(354mg、0.584mmol)を添加して混合物を得た。約30分後にこの反応物は概ね均質になった。3時間後、この反応混合物をジクロロメタンで希釈し、セライトのプラグを通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・24g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製した。所望の生成物を含有する管を減圧下で濃縮した。得られた物質をジクロロメタン(4mL)で希釈し、エチルエーテル(10mL)で希釈して、白色沈殿物を得た。溶液をデカントし、固体をジクロロメタン(2mL)及びエ
チルエーテル(8mL)で希釈し、2回目にデカントした。デカントした溶液を、0.45μmのナイロン膜を備えたLife・Science・Acrodisc・25mmシリンジフィルターに通した。収集した溶液を減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物(65.0mg、37%)として得た。方法C:3分間運転LRMS[M+1=448]。
1H−NMR(クロロホルム−d)δ:9.74(s, 1H), 5.63(d, J=9.0Hz, 1H), 5.34(d, J=1.6Hz, 1H), 4.23(d, J=5.9Hz, 1H), 4.17(s, 2H), 4.09−4.15(m, 1H), 4.01(t, J=6.2Hz, 1H), 3.97(d, J=10.1Hz, 1H
), 3.77−3.85(m, 3H), 3.68−3.76(m, 5H), 3.6
1−3.68(m, 7H), 2.03(s, 3H), 1.56(s, 3H), 1.36(s, 3H).
【0427】
1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−オイック酸(38A)
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン/t−ブタノール(1.5mL/1.5mL)中の、N−[(1S,2R,6R,7R,8S)−4,4−ジメチル−1−(13−オキソ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(l−e−6a)(60.0mg、0.13mmol)の溶液を、ガラスピペットを介して、2−メチル−2−ブテン(1.0mL)で処理し、続いて水(1.5mL)中の亜塩素酸ナトリウム(169.4mg、2.01mmol)及びリン酸ナトリウム(250.0mg、2.58mmol)(一塩基性及び一水和物、250mg、2.58mmol)の溶液で処理した。この反応物を室温で24時間攪拌させた。24時間後に、この反応混合物を水中に投入し、酢酸エチルで抽出した(3回)。有機層を廃棄した。水層を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物をメタノール(10mL)及びジクロロメタン(100mL)に溶解し、得られた混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた物質をメタノール(5mL)及びジクロロメタン(50mL)に溶解し、得られた混合物を濾過した。濾液をCombiFlash・Rf(RediSep・4gシリカゲルカラム)を用い、0%から100%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物をナトリウム塩としてゴム状物として得た(40mg、なし、67%)。LRMS[M+1=424]。
1H−N
MR(メタノール−d
4)δ:5.24(s, 1H)4.14(2H)3.97(d,
J=10.1Hz, 2H)3.90(d, J=3.9Hz, 1H)3.81(d, J=7.8Hz, 1H), 3.63−3.77(m, 15H), 2.01(s, 3H
)
【0428】
1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(l−e−7)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(12.4mL)中の、1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(1−e−6)(1117mg、2.49mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.05mL、7.45mmol)を加え、氷浴を用いて0℃に冷却した後、塩化メタンスルホニル(0.232mL、2.98mmol)を加えた。この反応物をゆっくりと室温まで温め、室温で1.5時間攪拌した。1.5時間後に反応を水でクエンチし、抽出した。層を分離し、水層をジクロロメタンで更に抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得、これは粗製の状態で次に進めた(1300.0mg、99.2%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=550]。
1H−NMR(メタノ
ール−d
4)δ:5.23(d, J=2.0Hz, 1H), 4.34−4.40(m,
2H), 4.31(d, J=5.9Hz, 1H), 4.15(t, J=6.4,
1H), 3.89−3.97(m, 2H), 3.86(d, J=7.8Hz, 1H
), 3.72−3.81(m, 4H), 3.59−3.71(m, 12H), 3.
11(s, 3H), 1.98(s, 3H), 1.48(s, 3H), 1.34(s, 3H)
【0429】
S−{1[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(1−e−8)
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の、1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(1−e−7)(125.0mg、0.237mmol)の溶液に、チオ酢酸カリウム(135mg、1.18mmol)を添加し、この反応物を室温で64時間撹拌した。64時間後、この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・4gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物をゴム状物として得た(95.2mg、79.2%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=530]。
1H−NMR(メタノール
−d
4)δ:5.23(d, J=1.6Hz, 1H), 4.31(d, J=5.9H
z, 1H), 4.16(t, J=6.4Hz, 1H), 3.90〜3.97(m, 2H), 3.86(d, J=7.8Hz, 1H), 3.74−3.79(m, 2H
), 3.55−3.72(m, 14H), 3.08(t, J=6.6Hz, 2H)
, 2.32(s, 3H), 1.98(s, 3H),1.49(s, 3H), 1.34(s, 3H)
【0430】
S{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6、8−ジオキサビシクロ(3.2.1)オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(39)
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(6.0mL)、メタノール(1.45mL)及び水(1.45mL)の中の、S−{1[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(1−e−8)(81.0mg、0.16mmol)の溶液を、70℃に一晩加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を使用し、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物をゴム状物として得た(53.7mg、72%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=468]。
1H−NMR(メタ
ノール−d
4)δ:5.23(s, 1H), 4.00(d, J=9.8Hz, 1H)
, 3.97(d, J=9.8ヘルツ, 1H), 3.91(d, J=4.3Hz, 1H), 3.80(d, J=7.8Hz, 1H), 3.73(dd, J=10.1,
4.3Hz, 1H), 3.63−3.70(m, 14H), 3.60(t, J=6
.6Hz, 2H), 3.10(t, J=2H), 2.34(s, 3H), 2.01(s, 3H)
【0431】
N−{(1S,2R,3R,4R,5S)−2,3−ジヒドロキシ−1−[13−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル]−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル}アセトアミド(40)
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(3mL)中の、S−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6、8−ジオキサビシクロ(3.2.1)オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}エタンチオエート(39)(50mg、0.11mmol)の溶液に、続いてメタノール中の0.5Mナトリウムメトキシドの(1.28mL、0.642mmol)を加え、この反応物を室温で45分間撹拌した。45分後に、酢酸(42mg、0.70mmol、0.04
0mL)を加え、10分間撹拌した。このメタノール溶液を、メタノール(2mL)及び酢酸(1mL)の混合物中の2,2’−ジスルファンジイルジピリジン(35.3mg、0.160mmol)の撹拌溶液に滴下して加えた。この反応物を室温で2時間攪拌した。2時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・gold・4gシリカゲルカラム)を用い、この粗製物質を0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物を得た(31.4mg、55%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=557]。
1H−NMR(メタノール
−d
4)δ:8.39(d, J=4.3Hz, 1H), 7.94(d, J=8.2H
z, 1H), 7.83(td, J=7.8,1.6Hz, 1H), 7.22(d, J=6.8,5.3Hz, 1H), 5.21(s, 1H), 3.92−4.00(m, 2H), 3.88(d, J=4.3Hz, 1H), 3.77(d, J=7.8Hz, 1H), 3.71(t, J=6.0Hz, 3H), 3.59−3.67(m, 12H), 3.52−3.58(m, 2H), 3.02(t, J=6.0Hz, 2
H), 1.99(s, 3H)
【0432】
tert−ブチル{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}カルバメート(1−f−3)
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
(1−f−3)の合成については、Journal of Organic Chemistry, 73(14),5602−5605、2008を参照されたい。
【0433】
1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミン塩酸(1−p−l)
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(45mL)中の、tert−ブチル{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}カルバメート(1−f−3)(3000mg、8.945mmol)の溶液に、ジオキサン中の4.0M塩化水素(20mL、89.4mmol)を加え、この反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後に、この反応物を減圧下で濃縮して油状物を得た。この粗製混合物に酢酸エチル(20mL)を加え、得られた混合物を撹拌した。ヘプタン(20mL)を加え、この混合物を室温で2時間撹拌した。この物質を濾過し、フィルターケーキを酢酸エチルで洗浄し、2時間真空引きして乾燥し、表題化合物を得た(2140mg、88%)。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:4.25(s, 6H), 3.72(s, 6H), 2.97(s, 3H).
【0434】
ベンジル[6−({1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}アミノ)−6−オキソ
ヘキシル]カルバメート(1−q―1)
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)及びテトラヒドロフラン(20.0mL)中の6−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサン酸
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
(2910mg、11.0mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1−p−1)(2150mg、11.0mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1480mg、11.0mmol)を加え、この反応物を室温で1時間撹拌し、その間に反応物は均一になった。1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミン塩酸(2130mg、7.84mmol)を無希釈で前記攪拌溶液に一度に加え、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.46mL、31.4mmol)を添加し、この反応物を60℃に24時間加熱した。この反応物を室温に冷却し、24時間撹拌した。反応を水(150mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチルで更に洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・80gシリカゲルカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離してこの粗製物質を精製することにより、表題化合物が油状物として得られ、これは放置すると固化した(3250mg、86%)。方法C:MassLynx\Acid_3.0Min.olp−LRMS[M+1=483]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.10−7.46(m, 5H), 5.06(s, 2H), 4.14(d, J=
2.0Hz, 6H), 3.79(s, 6H), 3.03−3.20(m, 2H), 2.83(t, J=2.1Hz, 3H), 2.18(t, J=7.2Hz, 2H)
, 1.59(quin, J=7.3Hz, 2H), 1.44−1.54(m, 2H
), 1.28−1.40(m, 2H)
【0435】
6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサン酸(1−r−1)
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(12.0mL)及び酢酸(0.291mL)の混合物中の2,2’−ジスルファンジイルジピリジン
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
(1490mg、6.75mmol)の溶液を窒素下で撹拌し、続いて酢酸エチル(6.0mL)中の6−スルファニルヘキサン酸
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
(1000.0mg、6.75mmol)を滴下により加えた。この反応物を室温で2時間攪拌した。2時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・gold・40gシリカゲルカラム)を使用し、0%から100%への酢酸エチル(2%酢酸改質剤)/ヘプタン勾配で溶離してこの粗製物質を精製し、粗製の表題化合物(1170mg)を得た。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep gold 40gシリカゲルカラム)を使用し、0%から100%への酢酸エチル(2%酢酸改質剤)/ヘプタン勾配で溶離して再び精製して、表題化合物を油状物として得た(544mg、31%)。
【0436】
1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−s−1)
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中の6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサン酸(1−r−1)(705mg、2.2mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(306mg、2.66mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(520mg、2.66mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。翌朝、反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・40g・goldカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離して精製し、標題化合物を得た(364mg、47%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+1=355]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.39(d, J=4.7Hz, 1H), 7.85−7.90(m, 1H),
7.77−7.84(m, 1H), 7.21(dd, J=6.6,5.5Hz, 1
H), 2.77−2.90(m, 6H), 2.61(t, J=7.2Hz, 2H)
, 1.63−1.83(m, 4H), 1.46−1.59(m, 2H)
【0438】
N−{(1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−t−1)
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中の1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミン塩酸(1−p−1)(100.0mg、0.324mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.339mL、1.95mmol)を加え、10分間攪拌した後、1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−s−1)(138mg、0.389mmol)を一度に加え、次いでこの反応物を60℃に16時間加熱した。16時間後、この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・12gシリカゲルカラム)を使用し、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離してこの粗製物質を精製することにより、表題化合物をゴム状物として得た(66.7mg、43%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+Na=497]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.39(d, J=4.7Hz, 1H), 7.
85−7.90(m, 1H), 7.78−7.84(m, 1H), 7.19−7.25(m, 1H), 4.06−4.23(m, 6H), 3.72−3.84(m, 6
H), 2.78−2.87(m, 5H), 2.12−2.20(m, 2H), 1.
71(quin, J=7.3Hz, 2H), 1.57(quin, J=7.3Hz,
2H), 1.36−1.50(m, 2H)
【0439】
1−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−u−1)
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(7.54mL)中の4−(ベンジルオキシ)ブタン酸(1000mg、3.77mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(521mg、4.52mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(885mg、4.52mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。翌朝、反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・40g・goldカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離して、表題化合物を得た(1098mg、100%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+Na=314]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.11−7.50(m, 5H), 4.51(s, 2H), 3.56(t, J=6.0Hz, 2H),
2.81(s, 4H), 2.73(t, J=7.2Hz, 2H), 1.99(quin, J=6.6Hz, 2H)
【0440】
4−(ベンジルオキシ)−N−{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル]ブタンアミド(1−v−1)
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−アミントリフルオロ酢酸(1−p−1)(750.0mg、1.62mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.69mL、9.71mmol)を添加し、10分間撹拌した後に、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の1−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−u−1)(566mg、1.94mmol)の溶液を加え、この反応物を60℃に72時間加熱した。72時間後に、この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・24gシリカゲルカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(495mg、なし、74%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+1=412]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.21−7.41(m, 5H), 4.51(s, 2H), 4.12(d, J=2.3Hz, 6H),
3.78(s, 6H), 3.51(t, J=6.2Hz, 2H), 2.28(t, J=7.2Hz, 2H), 1.79−1.94(m, 2H)
【0441】
tert−ブチル(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)カルバメート(1−w−1)
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌棒を備えた50mLの丸底フラスコに、tert−ブチル{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)プロパン−2−イル}カルバメート(1−f−3)(305.0mg、0.909mmol)を充填し、t−ブタノール(12mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(1−e−2)(1433.0mg、3.020mmol)の溶液を加えた後、水(5mL)を添加し、続いてアスコルビン酸ナトリウム(1840mg、9.09mmol)を無希釈で加え、この反応物を窒素で10分間パージした。硫酸銅(II)(147mg、0.909mmol)を1mLの水(脱イオン)に加え、室温で24時間攪拌した。24時間後、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)及び濃水酸化アンモニウム(3mL)に添加して反応を停止させ、ジクロロメタン(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・80g・ゴールド・シリカゲルカラム)を使用し、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して粗製物質を精製することにより、標題化合物を白色泡状物として得た(789.0mg、なし、49.3%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+45−1=1804]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.00(s, 3H), 5.23(d,
J=1.6Hz, 3H), 4.51−4.63(m, 12H), 4.29(d, J=5.9Hz, 3H), 4.16(t, J=6.4Hz, 3H), 3.87−3.
96(m, 12H), 3.84(d, J=7.8Hz, 3H), 3.73−3.8
0(m, 6H), 3.64−3.72(m, 12H), 3.54−3.63(m,
30H), 1.98(s, 9H), 1.48(s, 9H), 1.40(s, 9H), 1.33(s, 9H)
【0442】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2
.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−x−1)
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
t−ブタノール(2mL)中の、N−{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル]プロパン−2−イル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−t−1)(66.0mg、0.14mmol)及びN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8、11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(1−e−2)(219mg、0.459mmol)の溶液に、水(0.5mL、脱イオン水)を加えた。アスコルビン酸ナトリウム(84.3mg、0.417mmol)を固体として加え、この反応混合物を窒素で5分間パージした後、水(0.5mL、脱イオン水)中の硫酸銅(II)(6.73mg、0.0417mmol)を添加し、室温で24時間撹拌した。この反応混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)及び濃水酸化アンモニウム(2mL)に添加することにより反応を停止し、ジクロロメタン(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製することにより、純粋でない表題化合物(105.0mg、なし、40%)を得た。CombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して再びこの粗製物(105.0mg)を精製し、表題化合物をゴム状物として得た(94.5mg、36%)。方法C:MassLynx\Acid_3.0Min.olp−LRMS[M+Na=1921]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ
:8.38(d, J=4.7Hz, 1H), 7.97(s, 3H), 7.82−7
.88(m, 1H), 7.78−7.81(m, 1H), 7.20(t, J=5.
9Hz, 1H), 5.23(s, 3H), 4.52−4.62(m, 12H), 4.29(d, J=5.9Hz, 3H), 4.15(t, J=6.4Hz, 3H), 3.86−3.96(m, 12H), 3.81−3.85(m, 3H), 3.72−3.80(m, 12H), 3.54−3.71(m, 36H), 2.79(t, J
=7.2Hz, 2H), 2.16(t, J=7.2Hz, 2H), 1.98(s, 9H), 1.64−1.73(m, 2H), 1.50−1.57(m, 2H), 1
.48(s, 9H), 1.42(d, J=6.6Hz, 2H), 1.32(s, 9H)
【0443】
ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(1−y−1)
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌棒を備えた250mL丸底フラスコに、ベンジル[6−({1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−[(プロパ−2−イン−1−イル)メチル]プロパン−2−イル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(1−q−1)(880.0mg、1.82mmol)を充填し、t−ブタノール(26mL)中のN−[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]アセトアミド(1-e−2)(3075
.0mg、6.8mmol)を加え、続いて水(12mL)を添加し、続いてアスコルビン酸ナトリウム(3690mg、18.2mmol)を無希釈で加え、この反応物を窒素で10分間パージした。硫酸銅(II)(294mg、1.82mmol)を水1mLに
て加え、室温で24時間撹拌した。24時間後、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム(50mL)及び水酸化アンモニウム(5mL)に加えて反応を停止させ、ジクロロメタン(45mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・80g・ゴールド・シリカゲルカラム)を使用し、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物を固体の純粋でない表題化合物として得た(1890.0mg、54.4%)。この粗製物(1270.0mg、36.5%)を、CombiFlash・Rf(RediSep・80g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して表題化合物(607.0mg、17.5%)を得た。表題化合物の全収量2.497g(72%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=1907]。
1H−NMR(メタノール
−d
4)δ:7.99(s, 3H), 7.21−7.47(m, 5H), 5.25(
d, J=1.6Hz, 3H), 5.07(s, 2H), 4.53−4.62(m, 12H), 4.31(d, J=5.9Hz, 3H), 4.18(t, J=6.4H
z, 3H), 3.88−3.98(m, 12H), 3.85(d, J=7.8Hz
, 3H), 3.74−3.81(m, 12H), 3.53−3.71(m, 36H
), 3.10(q, J=6.2Hz, 2H), 2.18(t, J=7.2Hz, 2H), 2.00(s, 9H), 1.53−1.65(m, 2H), 1.50(s, 11H), 1.34(s, 11H)
【0444】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル)プロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(41)
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(4mL)、メタノール(1mL)及び水1.0mL)中の、N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(I−x−l)(94.5mg、0.0498mmol)の溶液を、70℃に64時間加熱した。64時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮して、純粋でない表題化合物をゴム状物(85.3mg)として得た。この粗製物質を、以下の条件を用いて逆相クロマトグラフィーで精製し、表題化合物をゴム状物として得た(47.6mg、53.8%)。
【0445】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCで精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:8.5分で80%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で65%H
2O/35%アセトニトリルへ、9.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、9.0から10.0
分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。47.6mg
の表題化合物をゴム状物として得た(保持時間2.87、観測された質量=890.4376)。
【0446】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u。移動相A
:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。3.75分で95.0%H
2O/50%アセトニトリルから直線で50%H
2O/50%アセトニトリルへ、4.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.
0から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流量:2mL/分。保持
時間2.87、観測された質量=890.4376。方法C:3分間運転LRMS[1/2M=889]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.41(d, J=4.7Hz
, 1H), 7.99(s, 3H), 7.84−7.91(m, 2H), 7.26(t, J=5.9Hz, 1H), 5.21(s, 3H), 4.58(t, J=5.0Hz, 6H), 4.56(s, 6H), 3.95(t, J=8.8Hz, 6H),
3.89(t, J=5.0Hz, 6H), 3.86−3.88(m, 3H), 3.74−3.78(m, 9H), 3.71(dd, J=9.4,4.1Hz, 3H),
3.54−3.67(m, 42H), 2.80(t, J=7.0Hz, 2H), 2.16(t, J=7.3Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1.68(qui
n, J=7.3Hz, 2H), 1.50−1.57(m, 2H), 1.35−1.
44(m, 2H)
【0447】
N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル}メトキシ)メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)。
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(8.0mL)、メタノール(2.0mL)及び水(2.0mL)中の、tert
−ブチル(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)カルバメート(1−w−1)(210mg、0.119mmol)の溶液を、一晩70℃に加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエン及びメタノールで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をジクロロメタン(10mL)及びメタノール(4mL)で希釈し、これにジオキサン(2.0mL、8mmol)中の4.0M塩化水素を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。18時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を酢酸エチル(1mL)で希釈し、これにヘプタン(10mL)を加え、減圧下で濃縮した。次いで、この物質を高真空下に18時間置き、表題化合物を固体として得た(198.8mg、106%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=1561]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.13−8.21(m, 3H
), 5.22(s, 3H), 4.71(s, 9H), 4.65(d, J=4.7Hz, 6H), 3.92−4.00(m, 12H), 3.90(d, J=4.3Hz
, 3H), 3.58−3.80(m, 51H), 2.02(s, 9H)
【0448】
6−アジド−N−(1,3−ビス[1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(43)
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の、N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル}メトキシ)メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(25mg、0.016mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0111mL、0.0635mmol)を加え、10分間撹拌した後、無希釈の1−[(6−アジドヘキサノイル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
(PCT国際出願2011034951,2011年3月24日参照、6.05mg、0.0238mmol)を加え、この反応物を18時間、室温で攪拌した。次いで、この反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈してシリンジフィルターに通し、この粗製物質を以下に示す条件を用いて逆相クロマトグラフィーで精製し、表題化合物をゴム状物として得た(6.2mg、23%)。
【0449】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCで精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100,5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で90.0%H
2O/10.0%アセトニトリルから直線で70%H
2O/30%アセトニトリルへ、0.5分で70%H
2O/30%アセトニトリルから直線で0
%H
2O/100%MeCNへ、11.0から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0450】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18 4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。MobCe相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5
%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流量:2mL/分。保持時間1.77、観測された質量=839.7097。方法C:3分間運転LRMS[M+1=1678]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.00(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.58(t, J=4.7
Hz, 6H), 4.57(s, 6H), 3.95(m, 9H), 3.85〜3.92(m, 9H), 3.74〜3.80(m, 9H), 3.71(dd, J=10.
0,4.1Hz, 3H), 3.55〜3.68(m, 42H), 3.25(t, J
=6.5Hz, 2H), 2.19(t, J=7.3Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1.52−1.62(m, 4H), 1.33−1.41(m, 2H)
【0451】
N−(1,3−ビス[1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘプタ−6−エナミド(44)
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の、N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル}メトキシ)メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(25mg、0.016mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0111mL、0.0635mmol)を添加し、10分攪拌させた後に、無希釈の1−(ヘプタ−6−エノイルオキシ)ピロリジン−2,5−ジオン
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
(Angewandte Chemie、International Edition、51(25)、6144−6148、S6144/1−S6144/53、2012、5.36mg、0.0238mmol)に添加し、この反応物を室温で18時間撹拌させた。次いで、この反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、シリンジフィルターに通し、この粗製物質を逆相クロマトグラフィーで下記の条件を用いて精製し、表題化合物をゴム状物として得た(4.9mg、19%)。
【0452】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCで精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:0.05%TFA/水(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。10.5分で55%H
2O/95%アセトニトリルから直線で55%H
2O/45%アセトニトリルへ、0.5分で55%H
2O/45%アセトニトリルから直線で0%H
2O/100%MeCNへ、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持
。流量:25mL/分。
【0453】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリ
ルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.81。観測された質量=825.2381。方法C:3分間運転LRMS[M−1=1647]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.69−5.88(m, 1H), 5.21(s, 3
H), 4.95(m, 2H), 4.51−4.63(m, 12H), 3.95(t
, J=9.7Hz, 6H), 3.85−3.91(m, 9H), 3.74−3.8
1(m, 9H), 3.71(dd, J=9.4,4.1Hz, 3H), 3.54−
3.68(m, 42H), 2.17(t, J=7.3Hz, 2H), 2.01−2
.09(m, 2H), 1.99(s, 9H), 1.52−1.61(m, 2H), 1.39(quin, J=7.5Hz, 2H)
【0454】
N−(1,3−ビス[1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘプタ−6−イナミド(45)
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の、N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル}メトキシ)メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(25mg、0.016mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0111mL、0.0635mmol)を添加し、10分間攪拌した後、無希釈の1−(ヘプト−6−イノイルオキシ)ピロリジン−2,5−ジオン
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
(PCT国際出願2007056389、2007年5月18日:5.31mg、0.0238mmol)を加え、この反応物を室温で18時間撹拌した。次いで、この反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、シリンジフィルターに通し、この粗製物質を以下の条件で逆相クロマトグラフィーを用いて精製して、表題化合物をゴム状物として得た(5mg、19%)。
【0455】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLC(カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u)で精製した。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。10.5分で95%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で55%H
2O/45%アセトニトリルへ、0.5分で55%H
2O/45%アセトニトリルから直線で0%H
2O/100%MeCNへ、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリル
を維持。流量:25mL/分。
【0456】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維
持。流量:2mL/分。保持時間=1.68。観測された質量=824.2237。方法C:3分間運転LRMS[1/2M=823]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.59(t, J=5.0Hz, 6H), 4.56(s, 6H), 3.95(t, J=10.0Hz, 6H), 3.85−3.92(m, 9H), 3.74−3.79(m, 9H), 3.71(dd,
J=10.0, 4.1Hz, 3H), 3.54−3.67(m, 41H), 2.1
3−2.24(m, 6H), 1.99(s, 9H), 1.66(quin, J=7
.5Hz, 2H), 1.50(quin, J=7.3Hz, 2H)
【0457】
7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタン酸エチル(1−z−1)
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(6.0mL)中の7−エトキシ−7−オキソヘプタン酸
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
(448mg、2.38mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(329mg、2.86mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(559mg、2.86mmol)を加えた。この反応物を室温で72時間撹拌した。72時間後、反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・40g・goldカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタンの勾配で溶離して精製して、表題化合物をゴム状物として得た(426mg、63%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+Na=308]。
1H−NMR(メタノール
−d
4)δ:4.12(q, J=7.0Hz, 2H), 2.83(s, 4H), 2.64(t, J=7.2Hz, 2H), 2.33(t, J=7.2Hz, 2H), 1.74(quin, J=7.4Hz, 2H), 1.58−1.68(m, 2H),
1.40−1.53(m, 2H), 1.24(t, J=7.0Hz, 3H).
【0458】
7−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸(ナトリウム塩)(46)
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の、N−[(1S,2R,3R,4R,5S)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル}メトキシ)メチル}−2−アミノプロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−4−イル]アセトアミド−塩酸塩(42)(30.0mg、0.019mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0133mL、00762mmol)を加え、10分間撹拌した後に、無希釈の7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタン酸エチル(I−z−1)(7.4mg、0.026mmol)に加え、この反応物を室温で18時間撹拌した。次いで、この反応物を60℃に32時間加熱した。32時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をエタノール(1mL)及び水(0.03mL)で希釈し、続いて12.5M水酸化ナトリウム水溶液(0.01
5mL、0.190mmol)を添加した。この反応物を室温で3時間攪拌した。3時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質をジメチルスルホキシド(1mL)で希釈し、シリンジフィルターで濾過した。この溶液を、以下の条件を用いて逆相クロマトグラフィーで精製し、表題化合物をゴム状物として得た(3.7mg、11%)。
【0459】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLC(カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u)で精製した。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v))。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。10.5分で90.0%H
2O/10.0%アセトニトリルから直線で70%H
2O/30%アセトニトリルへ、0.5分で70%H
2O/30%アセトニトリルから直線で0%
H
2O/100%MeCNへ、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0460】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリ
ルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.58分。観察された質量=839.7097)。方法C:MassLynx\Acid_3.0Min.olp−LRMS[M+1=1681]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.58(t, J=4.7Hz, 6H), 4.56(s, 6H),
3.95(t, J=9.7Hz, 6H), 3.89(dt, J=9.8,4.8H
z, 9H), 3.74−3.79(m, 9H), 3.71(dd, J=10.0,
4.1Hz, 3H), 3.53−3.67(m, 42H), 2.25(t, J=7
.3Hz, 2H), 2.17(t, J=7.3Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1.58(dquin, J=14.3,7.3Hz, 4H), 1.31〜1.39(m, 1H),
【0461】
ベンジル{6−[1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(47)
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(6mL)、メタノール(1.5mL)及び水(1.5mL)中の、ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(1−y−1)(308mg、0.162mmol)の溶液を、70℃に64時間加熱した。64時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た(286mg、なし、99%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+1=1787]。
1H−NMR(メタ
ノール−d
4)δ:7.98(s、3H)、7.19−7.43(m、5H)、5.21
(s、3H)、5.06(s、2H)、4.50−4.66(m, 12H), 3.95(dd, J=9.6,5.7Hz, 6H), 3.86−3.91(m, 9H), 3
.74−3.78(m, 9H), 3.71(dd, J=10.0, 4.1Hz, 3
H), 3.54−3.67(m, 42H), 3.03−3.12(m, 2H), 2
.11−2.24(m, 2H), 1.98(s, 9H), 1.51−1.63(m,
2H), 1.43−1.51(m, 2H), 1.33(d, J=6.6Hz, 2H).
【0462】
6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド酢酸塩(48)
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(47)(640mg、0.358mmol)を、メタノール(20.0mL)及び酢酸(0.041mL、0.717mmol)中に溶解させた。次いで、この溶液を以下のパラメーター(温度=50℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2(1bar))を使用し、炭素
上の10%パラジウム(小カートリッジ)を用いたHキューブに通した。この溶液を集め、減圧下で濃縮して、表題化合物を白色泡状物として得た(572mg、93%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=1652]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.00(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.59(t, J=4.9Hz, 6H), 4.56(s, 6H), 3.95(d, J=9.8Hz, 6H), 3.85−3.92(m, 9H), 3.74−3.79(m, 9H), 3.69−3.74(m, 3H), 3.55−3.69(m, 42H), 2.91(t, J=7.6Hz
, 2H), 2.20(t, J=7.2Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1
.90(s, 3H), 1.52−1.68(m, 4H), 1.34−1.43(m,
2H)
【0463】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]―2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(2,5−ジオキ
ソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド(49)
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)及びテトラヒドロフラン(0.5mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(60mg、0.036mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0253mL、0.145mmol)及び1−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−1H−ピロール−2,5−ジオン
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
(12.3mg、0.040mmol)を室温において16時間添加した。16時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を逆相クロマトグラフィーで以下の条件を用いて精製し、表題化合物をゴム状物として得た(15.4mg、23%)。
【0464】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で80%H
20/20.0%アセトニトリルから直線で75%H
2O/25%アセトニトリルへ、11.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、11.0分
から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0465】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:4.0分で95%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニト
リルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.69分。観察された質量観察=923.4907。方法C:3分間運転LRMS[M−1=1843]。
1H−NMR(メタノー
ル−d
4)δ:8.00(s, 3H), 6.80(s, 2H), 5.21(s, 3H), 4.59(t, J=5.0Hz, 6H), 4.56(s, 6H), 3.95(t, J=9.7Hz, 6H), 3.90(t, J=5.0Hz, 6H), 3.88(d, J=4.1Hz, 3H), 3.74−3.79(m, 9H), 3.71(d
d, J=10.0, 4.1Hz, 3H), 3.55−3.68(m, 42H), 3.48(t, J=7.0Hz, 2H), 3.12(t, J=7.0Hz, 2H), 2.11−2.23(m, 4H), 1.99(s, 9H), 1.53−1.66(m, 6H), 1.48(quin, J=7.2Hz, 2H), 1.24−1.36(
m, 4H)
【0466】
N−{6−[1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサンアミド(50)
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)及びテトラヒドロフラン(0.5mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ
−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(60mg、0.036mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0253mL、0.145mmol)及び6−[(ブロモアセチル)アミノ]ヘキサン酸ペンタフルオロフェニル
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
(Chemistr −A European Journal、14(16)、4939−4947、2008参照、16.7mg、0.0400mmol)を、室温で16時間加えた。16時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、以下の条件で逆相クロマトグラフィーを用いて精製し、表題化合物をゴム状物として得た(4.4mg、6.4%)。観察された質量:944.1543。
【0467】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で80%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で75%H
2O/25%アセトニトリルへ、11.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、11.0分か
ら12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0468】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:4.0分で95%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニト
リルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.64分。観測された質量=944.1543。方法C:3分間運転LRMS[M+1=1886]。
1H−NMR(メタノール−
d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.57−4.62(m
, 6H), 4.56(s, 6H), 3.92−3.98(m, 6H), 3.83−3.91(m, 10H), 3.80(s, 2H), 3.69−3.79(m, 12
H), 3.54−3.68(m, 43H), 3.13(t, J=6.7Hz, 2H
), 2.18(d, J=6.5Hz, 4H), 1.98(s, 9H), 1.59−1.67(m, 2H), 1.51−1.59(m, 4H), 1.48(br.s.,
2H), 1.27−1.41(m, 4H)
【0469】
9H−フルオレン−9−イルメチル{(1S)−1−シクロペンチル−2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}カルバメート(1−aa−1)
【化122】
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N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(247mg、1.2mmol)を、5〜10℃において、脱水テトラヒドロフラン(40mL)中の
(2S)−シクロペンチル{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エタン酸
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
(380mg、1.04mmol)及びN−ヒドロキシスクシンイミド(137.6mg、1.2mmol)の溶液に少しずつ加えた。添加後、この混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を−20℃に冷却し、次いで濾過して副生成物を除去した。濾過ケーキを冷テトラヒドロフランで洗浄し、濾液を濃縮乾固し、フラッシュカラム(石油エーテル:酢酸エチル100:10から100:50で溶出)で精製して、表題化合物(380mg、79%)を得た。
【0470】
N〜5〜−カルバモイル−N〜2〜−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}アセチル]−L−オルニチン(1−ab−1)
【化124】
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水(15mL)中の(2S)−2−アミノ−5−(カルバモイルアミノ)ペンタン酸(151mg、0.86mmol)及び重炭酸ナトリウム(72.5mg、0.86mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(10mL)を0℃で加えた。得られた混合物に、1,2−ジメトキシ−エタン(15mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル{(1S)−1−シクロペンチル−2−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−2−オキソエチル}カルバメート(1−aa−1)(380mg、0.82mmol)の溶液を窒素下で滴下した。添加後、この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をメチル−tert−ブチルエーテル(50mL)で4回洗浄した。有機相を捨て、水層を塩酸水溶液(1M)によりpH=3〜4に酸性化した。この溶液をクロロホルム/イソプ
ロピルアルコール(4:1)(50mL)を用いて6回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、乾固するまで濃縮して、表題化合物を白色固体として得た(403mg、93.7%)。
【0471】
9H−フルオレン−9−イルメチル[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]カルバメート(1−ac−1)
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン/メタノール(30mL/15mL)中の、N〜5〜−カルバモイル−N〜2〜−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}アセチル]−L−オルニチン(1−ab−1)(500mg、0.95mmol)及び4−アミノベンジルアルコール(470mg、3.82mmol)の溶液に、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(708mg、2.86mmol)を加えた。次いで、この反応混合物を暗所において室温で一晩攪拌した。翌朝、この反応物を減圧下で濃縮し、残渣をメチルtert−ブチルエーテル(100mL×3)で洗浄した。次いで、濾過ケーキを分取HPLC(以下の条件を参照)により精製して、表題化合物を黄色固体として得た(31mg、5.1%)。
1
H−NMR(400MHz, DMSO)δ:9.95(s, 1H), 8.09(d, 1H), 7.90−7.88(d, 2H), 7.73−7.71(t, 2H), 7
.55−7.53(t, 2H), 7.41(t, 2H), 7.34−7.30(t,
2H), 7.24−7.22(d, 2H), 5.96(t, 1H), 5.39(s, 2H), 5.11−5.08(t, 1H), 4.44−4.42(d, 3H), 4.32−4.23(m, 3H), 3.96−3.92(t, 1H), 3.01−3.00(m, 3H), 2.15−2.13(m, 1H), 1.66−1.24(m,
12H)、C
35H
41N
5O
6についてのm/z:628.4(M+H)
+、保持時間:4.213分
【0472】
精製条件
カラム:DIKMA・Diamonsil(2)C18、200*20mm*5um。移動相:水中の30%アセトニトリル(0.1%TFA)から水中の50%アセトニトリル(0.1%TFA)。波長=220nm。ワークアップ:濃縮し、凍結乾燥する。
【0473】
QC条件:
カラム:Ultimate・XB−C18、3*50mm、3um。保持時間:4.33分。移動相:A、水(4Lの水中の2.7mLのTFA)。B:アセトニトリル(4Lのアセトニトリル中の2.5mLのTFA)、溶離勾配1%から100%。波長:220nm。ee値:100%。カラム:Chiralcel・OD−3、50*4.6mm、I.D.3um。保持時間:1.923分。移動相:5%から40%のCO
2中エタノー
ル(0.05%DEA)。流速:2.5mL/分。波長:254nm。ee値=100%
。カラム:AD−3、50*4.6mm、I.D.3μm。保持時間:1.981分。移動相:5%から40%のCO
2中エタノール(0.05%DEA)。流速:2.5mL/
分。波長:220nm
【0474】
N〜2〜−[(2S)−2−アミノ−2−シクロペンチルアセチル]−N〜5〜カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1−ad−1)
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の、9H−フルオレン−9−イルメチル[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]カルバメート(1−ac−1)(500mg、0.797mmol)の撹拌溶液に、窒素下に5℃でピペリジン(4mL)を滴下により加えた。この混合物を室温で1.5時間攪拌した。この反応物を濃縮乾固させた。この粗生成物をジクロロメタン(20mL)で洗浄し、濾過し、濾過ケーキを真空中で乾燥させ、固体として表題化合物(300mg、93.1%)を得、これを精製することなく次のステップに使用した。
【0475】
N−[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]−6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド(1−ae−1)
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中のN〜2〜−[(2S)−2−アミノ−2−シクロペンチルアセチル]−N〜5〜カルバモイル−N−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1−ad−1)(300mg、0.74mmol)の撹拌溶液に、1−{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}−1H−ピロール−2,5−ジオン(272mg、0.889mmol)を3℃において窒素下で加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。この反応物をメチルtert−ブチルエーテル(250mL)に滴下して加え、室温で20分間撹拌し
、濾過し、濾過ケーキを濃縮乾固して、表題化合物(300mg、67.8%)を固体として得、これを精製することなく次のステップに使用した。
【0476】
N−5〜−カルバモイル−N〜2〜−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}アセチル]−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1−af−1)
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中の、N−[(1S)−2−{[(2S)−5−(カルバモイルアミノ)−1−{[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]アミノ}−1−オキソペンタン−2−イル]アミノ}−1−シクロペンチル−2−オキソエチル]−6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサンアミド(1−ae−1)(300mg、0.740mmol)の撹拌溶液に、ビス(4−ニトロフェニル)カーボネート(900mg、2.96mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(390mg、2.96mmol)を窒素下に3℃で添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応物をメチルtert−ブチルエーテル(60mL)に滴下により添加し、室温で20分間撹拌し、濾過し、濾過ケーキをメチルtert−ブチルエーテル(100mL)で洗浄した。この粗生成物を真空中で乾燥し乾固させた。この粗生成物を、100:1から94:6へのジクロロメタン:メタノールで溶離するフラッシュカラムにより精製して、表題化合物を固体として得た(50mg、17.7%)。
1H−NMR(400MHz, DMSO)δ:10.09(br, 1H), 8.33(d, 2H), 8.13(d, 1H), 7.93(d, 1H), 7.67−7.41(m, 6H), 7.01(s, 2H), 5.98(br, 1H), 5.43(s,
2H), 5.25(s, 2H), 4.39(m, 1H), 4.23−4.19(m, 1H), 3.37(m, 1H), 3.03−2.96(m, 2H), 2.14−2.11(m, 3H), 1.70−1.19(m, 19H)。LC−MS:C
37H
45
N
7O
11についてのm/z:764.3(M+H)+。保持時間:0.823分。
【0477】
4−{[(2R)−5−(カルバモイルアミノ)−2−{[(2R)−2−シクロペンチル−2−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}アセチル]アミノ}ペンタノイル]アミノ}ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(51)
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)及びテトラヒドロフラン(0.3mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(45mg、0.027mmol)の溶液に、室温で18時間、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.019mL、0.109mmol)及びN〜5〜−カルバモイル−N〜2〜−[(2S)−2−シクロペンチル−2−{[6−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)ヘキサノイル]アミノ}アセチル]−N−[4−({[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]オキシ}メチル)フェニル]−L−オルニチンアミド(1−af−1)(20.8mg、0.0272mmol)を加えた。18時間後に試料を除去し、UPLCは所望の生成物の形成を示した。この粗製反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗製物質を、以下の条件を用いて逆相クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物をゴム状物として得た(21.7mg、35%)。
【0478】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で75.0%H
2O/25.0%アセトニトリルから直線で65%H
2O/35%アセトニトリルへ、11.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、11.
0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/
分。
【0479】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリ
ルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.99分。観測された質量=1139.1254。方法C:1.5分間運転LRMS[1/2M=1138]。
1H−NMR(メタノ
ール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 7.57(d, J=8.2Hz, 2H), 7.30(d, J=8.2Hz, 2H), 6.79(s, 2H), 5.21(s, 3H), 5.01(s, 2H), 4.55−4.64(m, 12H), 4.51(
dd, J=9.0,5.1Hz, 1H), 4.43(q, J=7.2Hz, 1H)
, 4.16(d, J=9.4Hz, 1H), 3.95(d, J=9.8Hz, 6H), 3.85−3.91(m, 9H), 3.74−3.79(m, 9H), 3.7
1(dd, J=9.8,4.3Hz, 3H), 3.54−3.67(m, 41H),
3.47(t, J=7.0Hz, 2H), 3.16−3.26(m, 1H), 3.10−3.16(m, 1H), 3.07(t, J=6.8Hz, 2H), 2.24
(q, J=7.7Hz, 3H), 2.16(t, J=7.4Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1.85−1.95(m, 1H), 1.42−1.84(m, 1
6H), 1.37(t, J=7.0Hz, 2H), 1.23−1.34(m, 5H
)
【0480】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−3,19−ジオキソ−1−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−7,10,13,16−テトラオキサ−4,20−ジアザヘキサコサン−26−アミド(52)
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)及びテトラヒドロフラン(0.6mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド酢酸塩(48)(70.0mg、0.041mmol)及びN−{15−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカ−1−イル}−3−(ピリジン−2−イル)プロパンアミド
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
(27.5mg、0.0491mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0285mL、0.164mmol)を加えた。この反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を以下の条件を用いて逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(47.7mg、56%)。方法C:3分間運転LRMS[1/3M+1=699]。
1H−NMR
(メタノール−d
4)δ:8.47(d, J=4.7Hz, 1H), 8.01(s,
3H), 7.93(d, J=3.5Hz, 2H), 7.30−7.38(s, 1H
), 5.21(s, 3H), 4.57−4.62(m, 6H), 4.57(s, 6H), 3.92−3.99(m, 6H), 3.89(dd, J=10.7,4.9Hz, 9H), 3.74−3.80(m, 9H), 3,72(d, J=9.8,4.
7Hz, 6H), 3.51−3.68(m, 55H), 3.35−3.41(m,
2H), 3.14(t, J=7.0Hz, 2H), 3.10(t, J=6.8Hz
, 2H), 2.64(t, J=7.0Hz, 2H), 2.43(t, J=6.0Hz, 2H), 2.17(t, J=7.4Hz, 2H), 1.99(s, 9H),
1.52−1.61(m, 2H), 1.43−1.51(m, 2H), 1.27−1.38(m, 2H)
【0481】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:8.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で70%H
2O/30%アセトニトリルへ、9.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、9.0から
10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0482】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5
%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.78分。観察された質量=699.6404
【0483】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−3,31−ジオキソ−1−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−7,10,13,16,19,22,25,28−オクタオキサ−4,32−ジアザオクタトリアコンタン−38−アミド(53)
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)及びテトラヒドロフラン(0.6mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド酢酸塩(48)(70.0mg、0.041mmol)及びN−{27−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−27−オキソ−3,6,9,12,15,18,21,24−オクタオキサヘプタコス−1−イル}−3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパンアミド
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
(30.1mg、0.041mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0285mL、0.164mmol)を加えた。この反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、以下の条件を用いて逆相クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物をゴム状物として得た(59.2mg、64%)。方法C:3分間運転LRMS[1/3M=757]。
1H−NMR(メタ
ノール−d
4)δ:8.47(d, J=5.1Hz, 1H), 8.01(s, 3H)
, 7.92(d, J=3.5Hz, 2H), 7.30−7.39(m, 6H), 5.21(s, 3H),4.57(s, 6H), 3.92−3.99(m, 6H), 3.86−3.92(m, H), 3.74(m, 6H), 3.77(m, 9H), 3.69−3.74(m, 6H), 3.50−3.68(m, 73H), 3.14(t, J=7.0Hz, 2H), 3.10(t, J=7.0Hz, 2H), 2.64(t, J=6.8Hz, 2H), 2.43(t, J=6.0Hz, 2H), 2.17(t, J=7.4Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1.53−1.63(m
, 2H), 1.42−1.52(m, 2H), 1.32(dt, J=15.1, 7.5Hz, 2H)
【0484】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0
.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:8.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で70%H
2O/30%アセトニトリルへ、9.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、9.0から
10.0分までは0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0485】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:4.0分で95%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニト
リルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.85分。観測された質量=758.405
【0486】
6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S、2R、6R、7R、8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
ベンジル−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミ
ノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(1−y−1)(1200mg、0.63mmol)を、メタノール(30mL)に溶解した。次いで、この溶液を、以下のパラメーター(温度=50℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2(1bar))
を使用して、炭素上の10%パラジウム(小カートリッジ)を使用したH−キューブに通した。この溶液を収集した。試料を取り出したところ、UPLCは出発物質が残っていることを示した。上記のパラメーターを用いて、この反応物を2回目にH−キューブに通した。収集した溶液を減圧下で濃縮して、表題化合物を白色泡状物として得た(1039mg、93%)。方法C:1.5分間運転LRMS[1/2M=886]。
1H−NMR(
メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.23(d, J=1.6Hz, 3
H), 4.45−4.62(m, 12H), 4.29(d, J=5.9Hz, 3H
), 4.16(t, J=6.4Hz, 3H), 3.87−3.98(m, 12H)
, 3.73−3.85(m, 15H), 3.54−3.70(m, 36H), 2.
87(t, J=7.6Hz, 2H), 2.20(t, J=7.2Hz, 2H), 1.98(s, 9H), 1.53−1.69(m, 4H), 1.48(s, 9H), 1.34−1.41(m, 2H), 1.33(s, 9H)
【0487】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−ag−2)
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)及びテトラヒドロフラン(0.5mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサト
リシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S、2R、6R、7R、8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(105.0mg、0.0593mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.031mL、0.178mmol)を添加し、10分間攪拌した後、1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−s−1)(25.2mg、0.0711mmol)を加え、この反応物を16時間室温に加熱した。16時間後、この反応物を水(15mL)及びブライン(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・12g・シリカゲルカラム)を用い、0から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物を得た(56.6mg、50%)。方法C:MassLynx\Acid_3.0Min.olp−LRMS[1/2M+1=1006]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.39(d, J=
4.7Hz, 1H), 7.98(s, 3H), 7.83−7.87(m, 1H), 7.77−7.83(m, 1H), 7.21(t, J=5.9Hz, 1H), 5.
23(d, J=1.6Hz, 3H), 4.50−4.64(m, 12H), 4.2
9(d, J=5.9Hz, 3H), 4.16(t, J=6.4Hz , 3H), 3.87−3.96(m, 12H), 3.84(d, J=7.8Hz, 3H), 3.
71−3.79(m, 15H), 3.54−3.70(m, 31H), 3.18−3.28(m, 2H), 3.13(q, J=6.5Hz, 2H), 2.82(t, J=7.2Hz, 2H), 2.12−2.23(m, 4H), 1.98(s, 9H)
, 1.71(quin, J=7.3Hz, 2H), 1.51−1.64(m, 6H
), 1.44−1.51(m, 11H), 1.28−1.34(m, 11H)
【0488】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(54)
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(4mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)中の、N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−ag−2)(59mg、0.029mmol)の溶液を、70℃で24時間加熱した。24時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質についてトルエンで2回目の希釈を行い、減圧下で濃縮して、粗製表題化合物(50.5mg、91%)を得た。この粗製物質を、以下の条件を用いた逆相クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物をゴム状物として得た(25.2mg、45%)。
【0489】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で70%H
2O/30%アセトニトリルへ、11.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、11.
0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/
分。
【0490】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリ
ルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.96分。観測された質量=946.5137。
方法C:MassLynx\Acid_3.0Min.olp−LRMS[1/2M+
1=946]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.45(d, J=5.1Hz, 1H), 8.01(s, 3H), 7.94(d, J=3.1Hz, 2H), 7.29−7.36(m, 1H), 5.21(s, 3H), 4.57−4.62(m, 6
H), 4.57(s, 6H), 3.92−4.00(m, 6H), 3.89(dd
, J=10.7,4.9Hz, 9H), 3.74−3.80(m, 9H), 3.7
1(dd, J=10.1,4.3Hz, 3H), 3.53−3.68(m, 42H), 3.13(t, J=6.8Hz, 2H), 2.85(t, J=7.2Hz, 2H), 2.17(t, J=7.2Hz, H), 1.99(s, 9H), 1.71(quin, J=7.4Hz, 2H), 1.52−1.64(m, 4H), 1.45(
td, J=15.0, 7.8Hz, 4H), 1.26−1.37(m, 2H)
【0491】
2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(1−ag−3)
【化137】
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N,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)及びテトラヒドロフラン(0.3mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S、2R、6R、7R、8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(61.4mg、0.0347mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0241mL、0.139mmol)及び4−ニトロフェニル2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチルカーボネ
ート
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
(European Journal of Medicinal Chemistry、82,355−362、2014参照、18.0mg、0.051mmol)を、室温で16時間加えた。16時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物をゴム状物として得た(57.4mg、なし、83%)。方法C:MassLynx\Acid_3.0Min.olp−LRMS[1/2M+1=993]。
1H−NMR(メ
タノール−d
4)δ:8.40(d, J=4.3Hz, 1H), 7.98(s, 3H
), 7.83−7.89(m, 1H), 7.75−7.83(m, 1H), 7.1
5−7.25(m, 1H), 5.22(d, J=1.2Hz, 3H), 4.51−
4.64(m, 12H), 4.29(d, J=5.9Hz, 3H), 4.23(t
, J=6.2Hz, 2H), 4.15(t, J=6.4Hz, 3H)3.86−3
.97(m, 12H), 3.83(d, J=7.8Hz, 3H), 3.72−3.
79(m, 12H), 3.53−3.69(m, 36H), 3.05(t, J=5
.7Hz, 4H), 2.17(t, J=7.0Hz, 2H), 1.98(s, 9H), 1.51−1.61(m, 2H), 1.48(s, 11H), 1.33(s, 11H)
【0492】
2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1―[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(55)
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(4.0mL),メタノール(1.0mL)及び水(1.0mL)中の、2−(ピリジン−2−イルジスルファニル)エチル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(1−ag−3)(57.4mg、0.0289mmol)の溶液を、24時間70℃に加熱した。24時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、以下の条件を用いて逆相クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物をゴム状物として得た(29.8mg、55%)。
【0493】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で70%H
2O/30%アセトニトリルへ、11.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、11.
0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/
分。
【0494】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリ
ルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.91分。観測された質量=933.4313。方法C:MassLynx\Acid_3.0Min.olp−LRMS[1/2M+1=933]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.46(d, J=4.7Hz
, 1H), 8.01(s, 3H), 7.86−7.97(m, 2H), 7.32(
t, J=5.3Hz, 1H), 5.21(s, 3H), 4.55−4.62(m, 12H), 4.24(t, J=6.0Hz, 2H), 3.92−3.99(m, 6
H), 3.85−3.92(m, 9H), 3.74−3.79(s, 3H), 3.
71(dd, J=9.8,4.3Hz, 3H), 3.52−3.68(m, 42H), 2.99−3.15(m, 4H), 2.17(t, J=7.2Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1.56(quin, J=7.4Hz, 2H), 1.42−
1.50(m, 2H), 1.24−1.38(m, 2H)
【0495】
1−{[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5(1−ah−1)
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5.0mL)中のクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、ウィルキンソン触媒(39.7mg、0.0429mmol)の溶液を、窒素で10分間パージした後に、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(299mg、2.34mmol、0.340mL)を滴下して加えた。この反応物を室温で10分間攪拌した。2,5−ジオキソピロリジン−1−イルヘキサ−5−エノエート
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
(Journal of the American Chemical Society、132(35)、12197−12199参照、2010,412mg、1.95mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、滴下して加えた。この反応物を室温で18時間攪拌した。翌朝、この反応物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・24g・ゴールド・シリカゲルカラム)を使用し、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離して精製し、粗製表題化合物(366mg)を得た。この粗製表題化合物を、CombiFlash・Rf(RediSep・24g・ゴールド・シリカゲルカラム)を使用し、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離して精製し、表題化合物を油状物として得た(271.0mg、なし、41.0%)。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:2.83(s, 4H), 2.61(t, J=7.4Hz, 2H), 1.71(quin, J=7.1Hz, 2
H), 1.38−1.50(m, 4H), 1.24(s, 12H), 0.75(t
, J=6.8Hz, 2H).
【0496】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−
4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−4)
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)及びテトラヒドロフラン(0.6mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(200mg、0.113mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0786mL、0.451mmol)を加え、続いて1−{[6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−ah−1)(57.4mg、0.169mmol)を加え、この反応物を室温で24時間攪拌した。24時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製することにより、表題化合物をゴム状物として得た(209.0mg、なし、93%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M=998]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 5.23(d, J=1.6Hz, 3H), 4.52−4.62(m, 12H), 4.29
(d, J=5.9Hz, 3H), 4.16(t, J=6.4Hz, 3H), 3.87−3.97(m, 12H), 3.84(d, J=8.2Hz, 3H), 3.72
−3.79(m, 12H), 3.54−3.69(m, 36H), 3.13(q,
J=6.6Hz, 2H), 2.16(q, J=7.3Hz, 4H), 1.98(s
, 9H), 1.52−1.66(m, 4H), 1.44−1.51(m, 11H)
, 1.35−1.43(m, 2H), 1.27−1.35(m, 13H), 1.1
8−1.25(m, 12H), 0.73(t, J=7.6Hz, 2H)
【0497】
N−{6[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサンアミド(56)
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(4mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)中の、N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−4)(104.0mg、0.0521mmol)の溶液を、70℃で24時間加熱した。24時間後、この反応物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目の希釈をし、減圧下で濃縮して、粗製標題化合物を得た(112.0mg、115%)。この粗製表題化合物の一部(52.7mg)を逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(18.2mg、19%)。
【0498】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18 19×100・5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:8.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で65%H
2O/35%アセトニトリルへ、9、0分まで0%H
2O/100%MeCN、9.0分から
10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0499】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5
%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流量:2mL/分。保持時間=2分。観察された質量=938.9628。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.01(s, 3H), 5.21(s, 3
H), 4.51−4.66(m, 12H), 3.95(dd, J=9.4,5.9Hz, 6H), 3.89(dd, J=11.7, 4.7Hz, 9H), 3.74−3.81(m, 9H), 3.71(dd, J=9.8,4.3Hz, 3H), 3.5
2−3.68(m, 42H), 3.13(t, J=2H), 2.17(q, J=7
.0Hz, 4H), 1.99(s, 9H), 1.53−1.66(m, 4H), 1.45−1.52(m, 2H), 1.36−1.44(m, 2H), 1.27−1.35(m, 4H), 1.23(s, 12H), 0.73(t, J=7.6Hz, 2H)
【0500】
7−[(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸エチル(1−ai−1)
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中の7−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタン酸エチル(1−z−1)(228.0mg、0.799mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.557mL、3.20mmol)を添加し、10分間撹拌した後、2−アミノプロパン−1,3−ジオール(72.8mg、0.799mmol)を加え、この反応物を室温で72時間攪拌した。72時間後、この反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製表題化合物(89.0mg、なし、43%)を得た。水層を減圧下で濃縮した。この粗製の濃縮水層をメタノール(5mL)及びジクロロメタン(10mL)で希釈した。この混合物をデカントし、最初の抽出からの粗製表題化合物と合わせた。この溶液を減圧下で濃縮した。この合わせた粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・12gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製することにより、表題化合物を得た(183.0mg、88%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=262]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:4.11(q, J=7.2Hz, 2H), 3.83−3.99(m, 1H), 3.60
(d, J=5.5Hz, 4H), 2.31(t, J=7.2Hz, 2H), 2.23(t, J=7.4Hz, 2H), 1.63(quin, J=7.5Hz, 4H)
, 1.30−1.45(m, 2H), 1.24(t, J=7.0Hz, 3H)
【0501】
7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸エチル(1−aj−1)
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の7−[(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸エチル(1−ai−1)(180.0mg、0.689mmol)の溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(0.53mL、4.13mmol)を加え、続いて(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸(64.0mg、0.276mmol)を加えた。この反応物を70℃に72時間加熱した。72時間後、この反応物を室温に冷却し、水(20mL)及び酢酸エチル(10mL)の間に分配させた。層を抽出し、層を分離した。水層を酢酸エチル(10mL)で更に2回洗浄した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の表題化合物を得た(94.0mg、なし、45%)。
【0502】
7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸(1−ak−1)
【化146】
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エタノール(5mL)中の7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸エチル(1−aj−1)(94.0mg、0.31mmol)の溶液に、1.0M水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL、1.5mmol)を加え、この反応物を室温で一晩撹拌した。翌朝、この反応物を減圧下で濃縮した。得られた粗製物質を1N塩酸(3.0mL)及び酢酸エチルで希釈した。層を分離し、有機層を酢酸エチルで更に2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製表題化合物を得た(29.4mg、なし、34%)。
【0503】
N−{6[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−N’−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ヘプタンジアミド(57)
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.3mL)及びテトラヒドロフラン(0.3mL)中の、7−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)アミノ]−7−オキソヘプタン酸(1−ak−1)(18.8mg、0.0688mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(10.3mg、0.0762mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(14.9mg、0.0762mmol)を加え、この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(75.0mg、0.042mmol)を加え、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0295mL、0.169mmol)を加え、この反応物を室温で16時間撹拌した。16時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を酢酸(4.0mL)、メタノール(1mL)及び水(1.0mL)に溶解し、70℃に24時間加熱した。24時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮して、粗製表題化合物(175.0mg、220%)を得た。この表題化合物を、下記の条件を使用して逆相クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物をゴム状物として得た(10.9mg、14%)。
【0504】
精製条件:
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:8.5分で85.0%H
2O/15.0%アセトニトリルから直線で75%H
2O/25%アセトニトリルへ、9.0分まで0%H
2O/100%MeCNへ、9.0分か
ら10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0505】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA
(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、4.0分から5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリ
ルを維持。流量:2mL/分。保持時間=1.53分。観測された質量=934.548。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=1889]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.00(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.52−4.62(m,
12H), 3.95(t, J=9.4Hz, 6H), 3.85−3.91(m, 9
H), 3.74−3.79(m, 9H), 3.71(dd, J=10.0,4.1Hz, 3H), 3.55−3.67(m, 47H), 3.12(t, J=6.7Hz
, 2H), 2.22(t, J=7.3Hz, 2H), 2.17(t, J=7.3Hz, 4H), 1.98(s, 9H), 1.58−1.69(m, 4H), 1.51−1.57(m, 2H), 1.48(quin, J=7.2Hz, 2H), 1.2
6−1.40(m, 4H)
【0506】
6−アジド−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(1−ag−5)
【化148】
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N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)及びテトラヒドロフラン(0.6mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−1
3−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(300mg、0.169mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.118mL、0.677mmol)及び1−[(6−アジドヘキサノイル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(56.0mg、0.220mmol)を加えた。この反応物を室温で24時間攪拌した。24時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製反応混合物を、CombiFlash・Rf(RediSep・24g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離して精製し、表題化合物をゴム状物として得た(269mg、83%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=956]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 5.22(s, 3H), 4.
50−4.65(m, 12H), 4.29(d, J=5.9Hz, 3H), 4.1
6(t, J=6.5Hz, 3H), 3.83−3.95(m, 12H), 3.83
(d, J=7.6Hz, 3H), 3.73−3.79(m, 12H), 3.55−
3.71(m, 36H), 3.26−3.30(m, 2H), 3.14(q, J=
6.5Hz, 2H), 2.18(q, J=7.6Hz, 4H), 1.98(s, 9H), 1.53−1.68(m, 6H), 1.45−1.51(m, 11H), 1
.36−1.43(m, 2H), 1.29−1.36(m, 11H)
【0507】
6−アジド−N−{6−(1,3−ビス[1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(58)
【化149】
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酢酸(3mL)、メタノール(0.75mL)及び水(0.75mL)中の、6−アジド−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−
2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(1−ag−5)(25.0mg、0.013mmol)の溶液を、70℃に24時間加熱した。24時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(22.7mg、97%)。方法C:3分間運転LRMS[M+1=1791]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.51−4.66(m, 12H), 3.92−4.01(m,
6H), 3.89(dd, J=4.7Hz, 9H), 3.74−3.81(m, 9H), 3.71(dd, J=10.0,4.1Hz, 3H), 3.52−3.68(m, 42H), 3.25−3.30(m, 2H), 3.08−3.19(m, 2H
), 2.13−2.23(m, 4H), 1.99(s, 9H), 1.54−1.6
9(m, 6H), 1.49(dt, J=14.4,7.2Hz, 2H), 1.36
−1.44(m, 2H), 1.32(dd, J=14.8,6.2Hz, 2H)
【0508】
1−{[6−(ベンジルオキシ)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−al−1)
【化150】
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N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の6−(ベンジルオキシ)ヘキサン酸
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
(Synlett、(4)、693−697、2004参照、1400.0mg、6.298mmol)の溶液に、N−ヒドロキシスクシンイミド(870mg、7.56mmol)を加え、続いてN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(1480mg、7.56mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。翌朝、反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・40g・goldカラム)を使用し、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離して粗製物質を精製することにより、表題化合物をゴム状物として得た(715mg、36%)。方法C:1.5分間運転LRMS[M+Na=342]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.22−7.42(m, 5H), 4.51(s, 2H), 3.53(t, J=6.4Hz, 2H), 2.85(s, 4H), 2.65(t, 7.4Hz, 2H), 1.76(quin, J=7.5Hz, 2H), 1.61−1.71(m, 2H), 1.47
−1.59(m, 2H)
【0509】
6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス{1−{1−[[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5
,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(1−ag−6)
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)及びテトラヒドロフラン(0.6mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(200mg、0.113mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0786mL、0.451mmol)及び1−{[6−(ベンジルオキシ)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−al−1)(46.9mg、0.147mmol)を加え、この反応物を室温で24時間撹拌した。24時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することによりこの粗製物質を精製して、表題化合物をゴム状物として得た(203mg、91%)。
1H−NMR(メタノール−
d
4)δ:7.98(s, 3H), 7.19−7.38(m, 5H), 5.23(d
, J=1.2Hz, 3H), 4.52−4.64(m, 12H), 4.48(s, 2H), 4.29(d, J=5.9Hz, 3H), 4.15(t, J=6.4Hz
, 3H), 3.86〜3.96(m, 12H), 3.83(d, J=7.8Hz, 3H), 3.72〜3.80(m, 12H), 3.54−3.70(m, 36H),
3.49(t, J=6.4Hz, 2H), 3.08−3.15(m, 2H), 2.12−2.26(m, 4H), 1.98(s, 9H), 1.51−1.68(m,
6H), 1.48(s, 11H), 1.37−1.44(m, 2H), 1.33(
s, 11H)
【0510】
6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル]ヘキサンアミド(59)
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(6.0ml)メタノール)(1.5mL)及び水(1.5mL)中の、6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス{1−{1−[[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}1H−2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(1−ag−6)(180.0mg、0.0911mmol)の溶液を、70℃に24時間加熱した。24時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(164.0mg、97.0%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M=928]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 7.25−7.39(m, 5H), 5.21(s, 3H), 4.52−4.66(m, 12H), 4.48(s, 2H), 3.92−3.99(m, 6H), 3.84−3.91(m, 9H), 3.74−3.81(m, 9H), 3.71(dd, J
=9.8,4.3Hz, 3H), 3.54−3.67(m, 42H), 3.49(t, J=6.4Hz, 2H), 3.08−3.17(m, 2H), 2.13−2.2
2(m, 4H), 1.99(s, 9H), 1.51−1.68(m, 6H), 1.48(t, J=7.4Hz, 2H), 1.39(dt, J=15.3, 7.8Hz
, 2H), 1.26−1.35(m, 2H)
【0511】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2−(アセチルオキシ)−1−{13−[4−(4,4−ビス{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−6,13−ジオキソ−20−フェニル−2,19−ジオキサ−5,12−ジアザイコス−1−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルアセテート(l−am−1)
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル]ヘキサンアミド(59)(130mg、0.07mmol)を、(3mL、40mmol)に溶解し、これに室温で無水酢酸(0.198mL、2.10mmol)を加えた。次いで、この反応物を50℃に一晩加熱した。翌朝、この反応物を減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することによりこの粗製物質を精製して、表題化合物をゴム状物として得た(130.0mg、88%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M=1054]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 7.16−7.39(m, 5H), 5.44(d, J=4
.3Hz, 3H), 5.32(s, 3H), 5.10(dd, J=10.5, 4.3Hz, 3H), 4.52−4.60(m, 12H), 4.48(s, 2H)4.
18(d, J=10.5Hz, 3H), 3.99(d, J=8.2Hz, 3H), 3.89(t, J=5.1Hz, 6H), 3.70−3.81(m, 12H), 3
.52−3.67(m, 39H), 3.49(t, J=6.2Hz, 2H), 3.
13(q, J=6.6Hz, 2H), 2.13−2.21(m, 13H), 1.9
4(d, J=1.6Hz, 18H), 1.51−1.68(m, 6H), 1.45
−1.50(m, 2H), 1.37−1.43(m, 2H), 1.28−1.35(m, 2H)
【0512】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−6−ヒドロキシヘキサンアミド(1−an−1)
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2−(アセチルオキシ)−1−{13−[4−(4,4−ビス{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−6,13−ジオキソ−20−フェニル−2,19−ジオキサ−5,12−ジアザイコス−1−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルアセテート(l−am−1)(110mg、0.0522mmol)をメタノール(10.0mL)に溶解し、次いで、この溶液を次のパラメーター(温度=60℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2(1bar))を用い、炭素上の10%パラジウム(小カー
トリッジ)を用いたHキューブに通した。この溶液を収集し、減圧下に濃縮し、ゴム状物として表題化合物を得た(91.6mg、87%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M=1009]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 5.44(d, J=4.3Hz, 3H), 5.32(s, 3H), 5.10(dd, J=10.5,4.3Hz, 3H), 4.50−4.64(m, 12H), 4.18(
d, J=10.5Hz, 3H), 3.99(d, J=8.2Hz, 3H), 3.90(t, J=4.9Hz, 6H), 3.71−3.82(m, 9H), 3.44−
3.66(m, 44H), 3.08−3.19(m, 2H), 2.16−2.22(m, 4H), 2.15(s, 9H), 1.94(d, J=1.2Hz, 18H),
1.44−1.68(m, 8H), 1.27−1.42(m, 4H)
【0513】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)-4-(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクト−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ]メチル
}−2−({6[(6−ヒドロキシヘキサノイル)アミノ]ヘキサノイル}アミノ)プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(60)
【化156】
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6−(ベンジルオキシ)−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミド(1−an−1)(31.0mg、0.017mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、次いで、この溶液を次のパラメーター(温度=60℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2(1bar))を使用して、炭素上の10%パラジウム(小カ
ートリッジ)を用いたHキューブに通した。この溶液を収集し、減圧下に濃縮し、ゴム状物として表題化合物を得た(7.9mg、27%)。方法C:3分間運転LRMS[M+
1=1766]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.49−4.63(m, 12H), 3.92−4.00(m,
6H), 3.89(dd, J=3.5Hz, 9H), 3.74−3.79(m, 9
H), 3.71(dd, J=9.8,4.3Hz, 3H), 3.53−3.67(m, 44H), 3.02−3.16(m, 2H), 2.18(td, J=7.3, 3.3Hz, 4H), 1.99(s, 9H), 1.44−1.72(m, 8H), 1.25−1.42(m, 4H)
【0514】
S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]2−{[(1−{1−[1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル}メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(1−ag−7)
【化157】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)及びテトラヒドロフラン(1.0mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(222mg、0.125mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0873mL、0.501mmol)及びベンジル{6−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−6−オキソヘキシル}カルバメート
【化158】
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(Journal of Heterocyclic Chemistry、23(3)、901−3、1986参照、68.1mg、0.188mmol)を加えた。この反応物を室温で24時間攪拌した。24時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製反応混合物をCombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(250mg、99%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=1010]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 7.22−7.40(m, 5H), 5.22(d, J=1.
2Hz, 3H), 5.06(s, 2H), 4.51−4.61(m, 12H), 4.29(d, J=5.9Hz, 3H), 4.16(t, J=6.4Hz, 3H), 3.86〜3.96(m, 12H), 3.83(d, J=7.8Hz, 3H), 3
.73−3.79(m, 12H), 3.53−3.70(m, 36H), 3.04−3.19(m, 4H), 2.17(t, J=7.4Hz, 4H), 1.98(s, 9H), 1.58(td, J=14.5, 7.6Hz, 4H), 1.48(s, 13H), 1.33(s, 13H)
【0515】
ベンジル[6−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(61)
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(8mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)中の、ベンジル[6−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチ
ルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]2−{[(1−{1−[1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル}メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(1−ag−7)(250.0mg、0.124mmol)の溶液を36時間70℃に加熱した。36時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで希釈し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をトルエンで2回目に希釈し、減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(225mg、96%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=950]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 7.22−7.41(m, 5H), 5.21(s, 3H), 5.05(s, 2H), 4.57(t, J=5.0Hz, 6H), 4.55(s, 6H), 3.92−4.
00(m, 6H), 3.83−3.91(m, 9H), 3.73−3.78(m,
9H), 3.68−3.72(m, J=10.0,4.1Hz, 3H), 3.52−3.68(m, 42H), 3.05−3.17(m, 4H), 2.16(t, J=
7.3Hz, 4H), 1.98(s, 9H), 1.57−1.65(m, 2H), 1.53−1.57(m, 2H), 1.43−1.52(m, 4H), 1.24−1.39(m, 4H)
【0516】
6−アミノ−N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−yl]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ−6−オキソヘキシル}ヘキサンアミドアセテート(62)
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
ベンジル[6−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R
,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−6−オキソヘキシル]カルバメート(61)(200mg、0.105mmol)をメタノール(20mL)及び酢酸(0.024mL、0.421mmol)中に溶解し、次いでこの溶液を、次のパラメーター(温度=50℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2
(1bar))を使用し、炭素上の10%パラジウム(小カートリッジ)を使用するHキューブに通した。この溶液を集め、減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(148mg、77%)。方法C:3分間運転LRMS[M+45(ギ酸)=1809]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.02(s, 3H), 5.23(s, 3H
), 4.59−4.63(m, 6H), 4.58(s, 6H), 3.97(dd, J=9.6,5.3Hz, 6H), 3.91(d, J=11.3,4.7Hz, 9H), 3.76−3.82(m, 9H), 3.73(dd, J=10.1,4.3Hz, 3H), 3.56−3.70(m, 42H), 3.16(t, J=6.8Hz, 2H), 2.93(t, J=7.6Hz, 2H), 2.16−2.29(m, 4H
), 2.01(s, 9H), 1.92(s, 3H), 1.62−1.74(m, 4H), 1.54−1.61(m, 2H), 1.46−1.53(m, 2H), 1.
39−1.45(m, 2H), 1.29−1.38(m, 2H)
【0517】
[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]メタノール(1−d−1)
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(21mL)中の(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アジド−1−(ヒドロキシメチル)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタン−2,3−ジオール(1)(2.52g,11.61mmol)の溶液に、2 2−ジメトキシプロパン(9.0mL、69.6mmol)を加え、次いで(1S)−(+)−10−カンファースルホン酸(1.08g、4.65mmol)を加えた。この反応物を24時間に亘って70℃に加熱した。24時間後、この反応物を室温に冷却した後にメタノール(5mL)を加え、続いてトリエチルアミン(0.22mL、1.55mmol)を添加し、溶液を10分間撹拌した後、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・80g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、純粋でない表題化合物を得た。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・40g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離することにより精製して、純粋でない表題化合物を得た(2419mg、81%)。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.42(d, J=1.6Hz
, 1H), 4.34−4.43(m, 2H), 3.88−3.98(m, 3H), 3.81−3.87(m, 1H), 3.37(dd, J=6.2,1.6Hz, 1H
), 1.54(s, 3H), 1.42(s, 3H)
【0518】
(1S,2R,6R,7R,8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5、9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカン(1−d−2)
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(5mL)中の、[(1S、2R、6R、7R、8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]メタノール(1−d−1)(490mg、1.90mmol)の溶液に、鉱油中の60%水酸化ナトリウム分散液(127mg、3.2mmol)を室温で添加した。この反応物を窒素下で30分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(2mL)中の13−ヨード−1−フェニル−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン(1130mg、2.86mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。翌朝(18時間)、反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチルで更に2回洗浄した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を,CombiFlash・Rf(ISCO・RediSep・gold・40gシリカゲルカラム)を用い、0%から100%への酢酸エチル/ヘプタン勾配で溶離することにより粗物質を精製して、表題化合物をゴム状物として得た(336.0mg、34%)。
方法C:1.5分間運転LRMS[M+Na=546]。
1H−NMR(メタノール−
d
4)δ:7.17−7.47(m, 5H), 5.35(d, J=1.6Hz, 1H
), 4.55(s, 2H), 4.32−4.37(m, 1H), 4.25−4.3
2(m, 1H), 3.92(d, J=10.1Hz, 1H), 3.88(d, J=8.2Hz, 1H), 3.73−3.80(m, 2H), 3.55−3.71(m,
17H), 1.49(s, 3H), 1.36(s, 3H)
【0519】
tert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]カルバメート(1−ao−1)
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
50mLの反応器中で、出発物質(1S,2R,6R,7R,8S)−7−アジド−4,4−ジメチル−1−(15−フェニル−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデカ−1−イル)−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]]ウンデカン(1−d−2)(310.0mg、0.592mmol)をメタノー
ル(6mL)に溶解し、続いてジ−tert−ブチル−ジカルボネート(162mg、0.74mmol)及び炭素上10%パラジウム(50%湿重量/重量、100.0mg、0.940mmol)を添加した。この反応器を密封し、この反応物を窒素(50psi)で3回パージし、次いで水素(50psi)で2回パージし、水素を50psiまで充填し、一晩攪拌した。翌朝(24時間)、この反応物をセライトプラグで濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・12gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(304mg、100%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=530]。
1H−N
MR(メタノール−d
4)δ:5.22(s, 1H), 4.28(d, J=5.9Hz, 1H), 4.11(t, J=6.4Hz, 1H), 3.93(d, J=10.1Hz, 1H), 3.80−3.85(m, 1H), 3.76(d, J=6.2Hz
, 1H), 3.74(d, J=3.9Hz, 1H), 3.60−3.71(m, 15H), 3.53−3.59(m,2H), 1.50(s, 3H), 1.45(s,
9H), 1.34(s, 3H)
【0520】
1−{(1S.2R.6R.7R.8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(1−ap−1)
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
ジジクロロメタン(2mL)中の、tert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−ヒドロキシ−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]カルバメート(1−ao−1)(300.0mg、0.591mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.332ml、2.36mmol)を加え、氷浴を用いて0℃に冷却し、続いて塩化メタンスルホニル(0.055mL、0.71mmol)を加えた。この反応物を徐々に室温に温め、室温で20時間撹拌した。20時間後、反応を水でクエンチし、抽出した。層を分離し、水層をジクロロメタンで更に抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を油状物として得た(339mg、98%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=530]
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.22(s, 1H), 4.33−4.43(m, 2H), 4.28(d, J=5.9Hz, 1H), 4.11(t, J=6.4Hz, 1H), 3.93(d, J=10.1Hz
, 1H), 3.80−3.86(m, 1H), 3.72−3.79(m, 4H), 3.61−3.70(m, 12H), 3.58(d, J=5.9Hz, 1H), 3
.11(s, 3H), 1.50(s, 3H), 1.45(s, 9H), 1.34(s, 3H)
【0521】
tert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]カルバメート(1−aq−1)
【化165】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の、1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イルメタンスルホネート(1−ap−1)(339mg0.579mmol)の溶液に、ナトリウムアジド(67.7mg、1.04mmol)を加え、この反応物を密封した5mLマイクロ波バイアル中で100℃に一晩加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、この反応物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(246mg、80%)。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:5.24(s, 1H), 4.30(d, J=5.9Hz, 1H), 4.13(t, J=6.4Hz, 1H), 3.95(d, J=9.8Hz, 1H), 3.82−3.88(
m, 1H), 3.75−3.80(m, 2H), 3.53−3.74(m, 15H
), 3.39(t, J=4.9Hz, 2H), 1.52(s, 3H), 1.47(s, 9H), 1.36(s, 3H)
【0522】
tert−ブチル{(1S,2R,6R,7R,8S)−1−[13−(4−{[2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}−3−{[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキシトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキシトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロポキシ]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル}カルバメート(1−ar−1)
【化166】
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攪拌棒を備えた20mLのバイアルに、4−(ベンジルオキシ)−N−{1,3−ビス(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2―[(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)プロパン−2−イル}ブタンアミド(1−v−1)(45.0mg、0.11mmol)を充填し、これにt−ブタノール(3mL)及び水(1.5mL、脱イオン水)中の、tert−ブチル[(1S,2R,6R,7R,8S)−1−(13−アジド−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル]カルバメート(1−aq−1)(192mg、0.361mmol)を添加した。この反応物に窒素を5分間パージした後、アスコルビン酸ナトリウム(66.3mg、0.328mmol)を添加し、水(500uL、脱イオン水)中の硫酸銅(II)の溶液(5.24mg、0.0328mmol)を滴下により加えた。この反応物を室温で20時間撹拌した。20時間後、この反応液を室温に冷却し、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)及び濃水酸化アンモニウム(2mL)に加えて反応を停止させ、ジクロロメタン(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(165mg、なし、75%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=1005。
1H−
NMR(メタノール−d
4)δ:7.97(s, 3H), 7.17−7.43(m, 5H), 5.21(s, 3H), 4.52−4.60(m, 12H), 4.45(s
, 2H), 4.25(d, J=5.9Hz, 3H), 4.10(t, J=6.2Hz, 3H), 3.85−3.93(m, 9H), 3.71−3.82(m, 15H
), 3.63−3.69(m, 6H), 3.53−3.62(m, 33H), 3.
48(t, J=6.2Hz, 2H), 2.27(t, J=7.2Hz, 2H), 1.74−1.96(m, 2H), 1.49(s, 9H), 1.45(s, 27H)
, 1.32(s, 9H)
【0523】
4−(ベンジルオキシ)−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,
4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ブタンアミド(63)
【化167】
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酢酸(5mL)、メタノール(1.5mL)及び水(1.5mL)中の、tert−ブチル{(1S,2R,6R,7R,8S)−1−[13−(4−{[2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}−3−{[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキシトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキシトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(1−{(1S,2R,6R,7R,8S)−7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロポキシ]メチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル]−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−7−イル}カルバメート(1−ar−1)(150.0mg、0.0747mmol)の溶液を、70℃に18時間加熱した。18時間後、この反応物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をジクロロメタン(10mL)及びメタノール(4mL)で希釈し、これにジオキサン(2.0mL、8mmol)中の4.0M塩化水素を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。18時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を酢酸エチル(1mL)で希釈し、これにヘプタン(10mL)を加え、減圧下で濃縮した。次いで、この物質を18時間高真空下に置いて、表題化合物(139.0mg、103%)を得た。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=795]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.09(s, 3H), 7.27−7.
39(m, 5H), 5.48(s, 3H), 4.57−4.66(m, 12H), 4.47(s, 2H), 3.98(d, J=9.8Hz, 3H), 3.90−3.
95(m, 9H), 3.82−3.89(m, 6H), 3.79(s, 6H), 3.76(d, J=8.2Hz, 3H), 3.71(d, J=9.8Hz, 3H), 3.57−3.69(m, 36H), 3.50(t, J=6.2Hz, 2H), 3
.21(d, J=9.4Hz, 3H), 2.29(t, J=7.2Hz, 2H), 1.85(quin, J=6.8Hz, 2H)
【0524】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}プロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(1−as−1)
【化168】
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4−(ベンジルオキシ)−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ブタンアミド(63)(80mg、0.044mmol)を、ピリ
ジン(無水)(1.5mL、19mmol)に溶解し、これに無水酢酸(0.125mL、1.33mmol)を室温で加えた。次いで、この反応物を50℃で一晩加熱した。翌朝、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、粗製表題化合物を得た。この粗製表題化合物をCombiFlash・Rf(RediSep・4g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、ゴム状物として表題化合物を得た(54.0mg、62%)。方法C:1.5分間運転LRMS[1/2M+1=984]。
1H−NMR(メタノール−
d
4)δ:7.97(s, 3H), 7.19−7.42(m, 5H), 5.44(d
, J=4.3Hz, 3H), 5.31(s, 3H), 5.10(dd, J=10.3,4.1Hz, 3H), 4.51−4.64(m, 12H), 4.45(s, 2
H), 4.18(d, J=10.1Hz, 3H), 3.99(d, J=8.6Hz
, 3H), 3.88(t, J=4.9Hz, 6H), 3.68−3.82(m, 12H), 3.52−3.64(m, 39H), 3.48(t, J=6.2Hz, 2
H), 2.26(t, J=7.4Hz, 2H), 2.15(s, 9H), 1.94(d, J=1.2Hz, 18H), 1.84(t, J=6.8Hz, 2H).
【0525】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−[(4−ヒドロキシブタノイル)アミノ]プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(1−at−1)
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−(13−{4−[(3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−{[4−(ベンジルオキシ)ブタノイル]アミノ}プロポキシ)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル)−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(1−as−1)(54.0mg、0.027mmol)をメタノール(10.0mL)に溶解し、次いでこの溶液を、次のパラメーター(温度=60℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2(1atm))を使用して、炭素上の10%パ
ラジウム(小カートリッジ)を使用するHキューブに通した。この溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(51.0mg、99%)。方法C:3分間運転LRMS[M+Na=1899]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 5.44(d, J=4.3Hz, 3H), 5.32(s, 3H),
5.10(dd, J=10.5, 3.9Hz, 3H), 4.41−4.66(m, 12H), 4.18(d, J=10.5Hz, 3H), 3.99(d, J=8.6
Hz, 3H), 3.90(t, J=5.1Hz, 6H), 3.68−3.83(m
, 12H), 3.51−3.67(m, 41H), 2.24(t, J=7.6Hz
, 2H), 2.15(s, 9H), 1.94(s, 18H), 1.69−1.83(m, 2H)
【0526】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ
−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−4−ヒドロキシブタンアミド(64)
【化170】
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メタノール(0.154mL mg、0.0770mmol)中の、(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−[(4−ヒドロキシブタノイル)アミノ]プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(1−at−1)(8.5mg、0.0045mmol)の溶液に、メタノール(1mL)中の0.5Mナトリウムメトキシド(0.154mL、0.0770mmol)を加え、この反応物を室温で3時間撹拌した。3時間後、メタノールで3回すすいだAmberlyst15イオン交換樹脂(CAS#=39389−20−3、RS−106008)を、pH=5になるまで加えることにより反応を中和した。この反応混合物を濾過し、この樹脂をメタノールで2回すすいだ。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(1.5mg、20%)。方法C:3分間運転LRMS[M+45(ギ酸)=1668]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.00(s, 3H), 5.21(s,
3H), 4.53−4.65(m, 12H), 3.92−4.00(m, 6H), 3.89(dd, J=11.1, 4.9Hz, 9H), 3.74−3.79(m,
9H), 3.71(dd, J=9.8, 4.3Hz, 3H), 3.52−3.69
(m, 44H), 2.24(t, J=7.4Hz, 2H), 1.99(s, 9H), 1.76(quin, J=6.9Hz, 2H).
【0527】
スキーム4bの化合物(66)によって例示され、スキーム3bに総括的に記載されるオルトエステルリンカーは、(I−ax−1)を生成するために、(I−aw−1)(H.Bruyere et al,Bioorg.Med.Chem.Lett.,20,2200−2203,(2010)参照)、(I−an−1)のような適切なアルコール、及びトルエンのような適切な溶媒中において、p−トルエンスルホン酸ピリジニウムのような適切な酸を還流条件下で利用することにより当業者が合成できるであろう。(I−ax−1)の脱保護は、当業者に知られた塩基性条件下(メタノール中の触媒性炭酸カリウムなど)で達成することができ、これは化合物(65)を生じるであろう。(65)の更なる官能化は、本発明で請求される追加の化合物を生成するために達成することができる。従って、N,N−ジイソプロピルエチルアミンのような適切な塩基を用いて、適切な酸及びカップリング剤(当業者に知られている)または(I−s−1)のような活性化されたエステル(例えばヒドロキシスクシンイミド)で、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、(65)を処理することにより、化合物(66)を製造することができる。
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
同様の方法で、スキーム5bに示すように、当業者は、スキーム4bについて先に記載した記載した反応条件を用いることにより、(I−an−1)のような適切なアルコール及び(I−av−1)を利用して化合物(66)を合成できるであろう。
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−au−1)
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中の1−{[6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサノイル]オキシ}ピロリジン−2,5−ジオン(1−s−1)(518mg、2.01mmol)の溶液に、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エ
チルカルボジイミド塩酸塩(463mg、2.42mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(326mg、2.42mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。1時間後、2−アミノプロパン−1,3−ジオール(183mg、2.01mmol)を加え、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.05mL、6.04mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。18時間後、この反応物を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質をCombiFlash・Rf(RediSep・24gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより、表題化合物(368mg、55%)を得た。方法C:1.5分間運転LRMS[M+45(ギ酸)=375]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.38(d, J=4.3Hz, 1H), 7.84−7.89(m, 1H),
7.77−7.83(m, 1H), 7.21(t, J=5.7Hz, 1H), 3.92(quin, J=5.5Hz, 1H), 3.51−3.70(m, 4H), 2
.82(t, J=7.2Hz, 2H), 2.21(t, J=7.4Hz, 2H), 1.71(quin, J=7.3Hz, 2H), 1.60(quin, J=7.5Hz, 2H), 1.37−1.51(m, 2H)
【0530】
N−(2−メトキシ−1,3−ジオキサン−5−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−av−1)
【化175】
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ジクロロメタン(0.605mL)及びオルトギ酸トリメチル(0.5mL、5mmol)中の、N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)−6−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ヘキサンアミド(1−au−1)(280mg、0.847mmol)の混合物に、7−トルエンスルホン酸一水和物(1.78mg、0.00847mmol)を加えた。この反応物を室温で3時間攪拌した。3時間後、TLCは出発物質のほぼ完全な消費を示した。この反応物をジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×1mL)、ブライン(1mL)で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製の標題化合物を得た(263.0mg、83.3%)。方法C:3分間運転(基本モード:カラム:ベース:Waters Acquity UPLC BEH、2.1mm×50mm、C18、1.8μm。移動相A:水中の0.1%アンモニア(v/v)。移動相B:0.1%アンモニア/アセトニトリル(v/v))。LRMS[M+45=417]。シス/トランス異性体の1:1混合物。
異性体1:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.41(d, J=4.7Hz, 1H), 7.86−7.92(m, 1H), 7.80−7.86(m, 1H), 7.
20−7.27(m, 1H), 5.31(s, 1H), 4.29(d, J=2.7
Hz, 1H), 3.92−3.96(m, 1H), 3.83(br.s, 1H), 3.63(d, J=5.1Hz, 1H), 3.59(dd, J=11.5, 3.7
Hz, 1H), 3.42(s, 3H), 2.85(t, J=7.2Hz, 2H),
2.21−2.30(m, 2H), 1.68−1.80(m, 2H), 1.56−
1.67(m, 2H), 1.39−1.53(m, 2H)
異性体2:
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.41(d, J=4.7Hz, 1H), 7.86−7.92(m, 1H), 7.80−7.86(m, 1H), 7.
20−7.27(m, 1H), 5.27(s, 1H), 4.26(d, J=2.7
Hz, 1H), 3.92−3.96(m, 2H), 3.86−3.91(m, 1H
), 3.59(dd, J=11.5,3.7Hz, 1H), 3.38(s, 3H)
, 2.85(t, J=7.2Hz, 2H), 2.21−2.30(m, 2H), 1.68−1.80(m, 2H), 1.56−1.67(m, 2H), 1.39−1.53(m, 2H).
【0531】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2−(アセチルオキシ)−1−{13−[4−(12,12−bis{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−bis(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−3,10−ジオキソ−1−フェニル−2,14−ジオキサ−4,11−ジアザペンタデカン−15−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルアセテート(I−az−1)
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
ベンジル{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバメート(47)(1690.0mg、0.9463mmol)を無水ピリジン(20mL、250mmol)に溶解し、これに無水酢酸(2.68mL、28.4mmol)を室温で加えた。次いで、この反応物を50℃に一晩加熱した。翌朝、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・40g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離させることにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(
1172mg、62.8%)。
方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=1020]。
1H−NMR(メタノール
−d
4)δ:7.97(s, 3H), 7.22−7.40(m, 5H), 5.44(
d, J=3.9Hz, 3H), 5.32(s, 3H), 5.10(dd, J=10.5, 4.3Hz, 3H), 5.05(s, 2H), 4.56−4.60(m, 6H), 4.55(s, 6H), 4.18(d, J=10.5Hz, 3H), 3.99(d, J=8.6Hz, 3H), 3.89(t, J=5.1Hz, 6H), 3.71−3.80(m, 12H), 3.51−3.65(m, 39H), 3.09(q, J=6.2Hz, 2H), 2.16−2.19(m, 2H), 2.15(s, 9H), 1.94(d, J=1.6Hz, 18H), 1.52−1.61(m, 2H
), 1.42−1.52(m, 2H), 1.33(d, J=7.0Hz, 2H)
【0532】
(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−[(6−アミノヘキサノイル)アミノ]プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(I−ba−1)
【化177】
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メタノール(40mL)中の、(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2−(アセチルオキシ)−1−{13−[4−(12,12−ビス{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(ア
セチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−3,10−ジオキソ−1−フェニル−2,14−ジオキサ−4,11−ジアザペンタデカン−15−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イルアセテート(I−az−1)(930.0mg、0.456mmol)の溶液を、以下のパラメーター(温度=50℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2(1bar))を用いて、炭素上の10%パラジウム(小型カー
トリッジ)を使用するH−キューブに通した。この溶液を収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(837mg、96%)。方法C:3分間運転LRMS[M+45(ギ酸)−1=1948]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99(s, 3H), 5.44(d, J=4.3Hz, 3H), 5.32(s, 3H), 5
.10(dd, J=10.5, 4.3Hz, 3H), 4.59(t, J=5.1H
z, 6H), 4.56(s, 6H), 4.18(d, J=10.1Hz, 3H),
3.99(d, J=8.2Hz, 3H), 3.90(t, J=5.1Hz, 6H), 3.71−3.82(m, 12H), 3.53−3.66(m, 39H), 2.
76(t, J=7.4Hz, 2H), 2.16−2.23(m, 2H), 2.15
(s, 9H), 1.94(s, 18H), 1.48−1.64(m, 4H), 1.29−1.43(m, 2H)
【0533】
エチル・7−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]oct−1−yl]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]oct−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}}アミノ)−7−オキソヘプタノエート(I−bb−1)
【化178】
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N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)及びテトラヒドロフラン(2mL)中の、(
1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−1−{13−[4−({3−[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−2−[(6−アミノヘキサノイル)アミノ]プロポキシ}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカ−1−イル}−3−(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−2−イルアセテート(1−ba−1)(200.0mg、0.105mmol)の溶液に、7−[(2,5−ジフルオロフェニル)ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−7−オキソヘプタン酸エチル
【化179】
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(40.3mg、0.126mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0732mLで、0.420mmol)を加え、この反応物を室温で24時間撹拌した。24時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・12g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(140.0mg、64.3%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=1038]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.98(s, 3H), 5.44(d, J=4.3Hz, 3H), 5.32(s, 3H), 5.10(dd, J=10.5, 4.3Hz, 3H), 4.57−4.61(m, 6H), 4.56
(s, 6H), 4.18(d, J=9.8Hz, 3H), 4.11(q, J=7.2Hz, 2H), 3.99(d, J=8.6Hz, 3H), 3.90(t, J=4.9Hz, 6H), 3.71−3.83(m, 12H), 3.53−3.65(m,
39H), 3.08−3.17(m, 2H), 2.31(t, J=7.4Hz, 2H), 2.16−2.22(m, 4H), 2.15(s, 9H), 1.94(d, J=1.6Hz, 18H), 1.53−1.66(m, 6H), 1.43−1.52(m, 2H), 1.28−1.40(m, 4H), 1.24(t, J=7.2Hz
, 3H)
【0534】
7−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ―1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−yl)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ―1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−7−オキソヘプタン酸(67)
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(2mL)及びテトラヒドロフラン(2mL)中の、7−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−yl]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]oct−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}}アミノ)−7−オキソヘプタノエートエチル(I−bb−1)(140.0mg、0.0675mmol)の溶液に、5M水酸化ナトリウム(0.135mL、0.675mmol)を加えた。この反応物を一晩室温で撹拌した。翌朝、酸性樹脂を用いて反応物を中和し、濾過した。この樹脂をエタノールで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。この物質をエタノール(8mL)で希釈し、シリンジフィルターに通した。次いで、濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(110mg、90.8%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=898]。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.99 (s, 3H), 5.21(d, J=1.2Hz, 3H), 4.57−4.62(m, 6H), 4.5
6(s, 6H), 3.92−3.99(m, 6H), 3.89(dd, J=10.
7, 4.9Hz, 9H), 3.69−3.80(m, 12H), 3.54−3.6
8(m, 42H), 3.12(t, J=7.0Hz, 2H), 2.16(q, J=7.3Hz, 6H), 1.99(s, 9H), 1.53−1.67(m, 6H), 1.49(dt, J=14.7, 7.7Hz, 2H), 1.27−1.41(m,
4H)
【0535】
S−[1−(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−4,4−ビス{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}−6,13−
ジオキソ−2,16,19,22,25−ペンタオキサ−5,12−ジアザヘプタコンサン−27−イル]エタンチオエート(68)
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(200.5mg、0.117mmol)、S−{15−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデシ−1−イル}エタンチオエート(60mg、0.14mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.59mmol)の溶液を、室温で20時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。この粗製表題化合物を以下の条件を用いた逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を無色ゴム状物(99mg、43%)として得た。MS[1/3M+1]=653.7。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:8.01(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.52−4.64(m, 12H), 3.95(t, J=9.7Hz, 6H), 3.85−3.91(m, 9H), 3.74−3.80(m, 9H), 3
.68−3.73(m, 6H), 3.54−3.67(m, 55H), 3.14(t, J=7.0Hz, 2H), 3.06(t, J=6.5Hz, 2H), 2.43(t, J=6.2Hz, 2H), 2.31(s, 3H), 2.17(t, J=7.3Hz, 2H), 1.98(s, 9H), 1.56(quin, J=7.5Hz, 2H), 1.49(quin, J=7.3Hz, 2H), 1.28−1.40(m,
2H)
【0536】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:0.05%TFA中のアセトニトリル(v/v)。10.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で60.0%H
2O/40.0%アセトニトリルへ、0.5分で60.0%H
2O/40.0%アセトニトリ
ルから直線で0%H
2O/100%アセトニトリルへ、11.0分から12.0分まで0
%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0537】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルに維持。流
量:2mL/分。
【0538】
N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−6−{[3−(4−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−イル)プロパノイル]アミノ}ヘキサンアミド(69)
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
塩化3−(4−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−イル)プロパノイル(I−bc−1)
【化183】
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(15mg、0.074mmol:Tetrahedron、1994、50、8969参照)のジクロロメタン(0.1mL)中の溶液に、ジクロロメタン(0.9mL)、N
,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)及び無水ピリジン(0.024mL、0.30mmol)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド酢酸塩(48)(126.0mg、0.0736mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。18時間後に、更に4当量のピリジン(0.024mL、0.30mmol)を添加し、続いて1.0当量の酸塩化物(I−bc−1)(15mg、0.074mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。翌朝、更に2当量の酸塩化物(I−bc−1)を加え(30mg、0.148mmol)、この反応物を室温で4日間撹拌した。4日後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製表題化合物を、以下の条件を使用して逆相クロマトグラフィーにより精製することにより、表題化合物をゴム状物として得た(16.1mg、12%)。方法C:3分間運転LRMS[1/2M+1=910]。
1H−NMR(
メタノール−d
4)δ:8.00(s, 3H), 5.21(s, 3H), 4.52−
4.62(m, 12H), 3.92−3.99(m, 6H), 3.89(dd, J
=11.3, 4.7Hz, 9H), 3.74−3.79(m, 9H), 3.71(
dd, J=10.1, 4.3Hz, 3H), 3.54−3.68(m, 42H), 3.11(t, J=7.0Hz, 2H), 2.75(t, J=7.2Hz, 2H)
, 2.46−2.53(m, 2H), 2.16(t, J=7.4Hz, 2H), 2.05(s, 3H), 1.99(s, 9H), 1.55(dt, J=14.9, 7.6Hz, 2H), 1.46(quin, J=7.2Hz, 2H), 1.24−1
.34(m, 2H)
【0539】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。10.5分で75.0%H
2O/25.0%アセトニトリルから直線で65.0%H
2O/35.0%アセトニトリルへ、0.5分で65.0%H
2O/35.0%アセトニトリ
ルから直線で0%H
20/100%アセトニトリルへ、11.0分から12.0分まで0
%H
20/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0540】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
20/95%アセトニトリルへ、5.0分まで5%H
20/95%アセトニトリルを維持。流
量:2mL/分。保持時間=1.82分。観察された質量=909.8649。質量ターゲット=909.2。
【0541】
tert−ブチル[(5S)−5−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]
−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバモイル)−7,35−ジオキソ−37−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−6,34−ジアザヘプタトリアコンタ−1−イル]カルバメート(I−bd−1)
【化184】
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テトラヒドロフラン(2.0mL)及び無水N、N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中のN−6−(tert−ブトキシカルボニル)−N−2−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−リジン
【化185】
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(70.9mg、0.151mmol)の溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(24.5mg、0.182mmol)及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(35.5mg、0.182mmol)を加え、この反応物を室温で1時間攪拌した。出発アミン、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(48)(250mg、0.151mmol)を、上記溶液に、固体として加え、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.105mL、0.605mmol)を加えて
、この反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、ピペリジン(900mg、10mmol、0.6mL)をこの反応物に加え、室温で3時間撹拌した。3時間後、この反応物を減圧下で濃縮して、粗製のゴム状物(450.0mg、158%)を得た。
【0542】
tert−ブチル[(5S)−5−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバモイル)−7,35−ジオキソ−37−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−6,34−ジアザヘプタトリアコンタ−1−イル]カルバメート(70)
【化186】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)及びテトラヒドロフラン(2mL)中の、tert−ブチル[(5S)−5−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバモイル)−7,35−ジオキソ−37−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−6,34−ジアザヘプタトリアコンタ−1−イル]カルバメート(I−bd−1)(225mg、0.120mmol)、及びN−{27−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)−27−オキソ−3,6,9,12,15,18,21,24−オクタオキサヘプタコス−1−イル]−3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパンアミド(111mg、0.151mmol)
【化187】
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の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.574mmol)を加えた。この反応物を室温で3日間撹拌した。3日後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製標題化合物の試料を、以下の条件を用いた逆相クロマトグラフィーにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(13.8mg、4.6%)。
【0543】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters XBridge・C18 19×100、5u。移動相A:水中の0.03%NH
4OH(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.03%NH
4OH(v/v)。8.5分で75.0%H
2O/25.0%アセトニトリルから直線で45%H
2O/55%アセトニトリルへ、0.5分で45%H
2O/55%アセトニトリルから直線で
0%H
2O/100%MeCNへ、9.0分から10.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流速:25mL/分。
【0544】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流
量:2mL/分。保持時間=2.06分。観測された質量=843.5669、質量ターゲット=833.4
【0545】
(33S)−33−(4−アミノブチル)−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−3,31,34−トリオキソ−1−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−7,10,13,16,19,22,25,28−オクタオキサ−4,32,35−トリアザヘプタトリアコンタ−41−アミド(71)
【化188】
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残りの粗製tert−ブチル[(5S)−5−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}カルバモイル)−7,35−ジオキソ−37−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−10,13,16,19,22,25,28,31−オクタオキサ−6,34−ジアザヘプタトリアコンタ−1−イル]カルバメート(70)をメタノール(3mL)中に希釈し、ジオキサン(0.898mL、3.59mmol)中の4.0M塩化水素を加え、この反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製表題化合物を下記の条件を用いて逆相クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物をゴム状物として得た(78.9mg、27%)。
【0546】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。8.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で45%H
2O/55%アセトニトリルへ、0.5分で45%H
2O/55%アセトニトリルから直線で0%H
2O/100%MeCNへ、0%H
2O/100%アセトニトリルを9.0から10.0分
まで維持。流速:25mL/分。
【0547】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流
量:2mL/分。保持時間=1.7544分。観測された質量=601.159(1/4M+1)。質量ターゲット=600.3)
【0548】
LCMS方法E:MaxEntデコンボリューションソフトウェアを用いたESI(m/z)。
カラム:Acquity・BEH300・C41.7um
移動相:水中のA=0.1%ギ酸。B=ACN中の0.1%ギ酸
勾配:2分で97%Aから5%Aへ。5%Aで0.75分間維持する。その後、開始条件に戻る。
温度:70℃
MS検出=ESI 0〜2000ダルトン、より高いMW種を解析するためにMaxEntを使用する。
【0549】
9H−フルオレン−9−イルメチル[(2S)−1−({6−[1,3−ビス(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−1−オキソペンタ−4−イン−2−イル]カルバメート(I−be−1)
【化189】
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バイアルに、(2S)−2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ペンタ−4−イン酸(51.7mg、0.154mmol)、HBTU(58.0mg、0.18mmol)及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)及びテトラヒドロフラン(0.5ml)を加えた後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.10ml、0.593mmol)を加え、この混合物を5分間撹拌した。この混合物を、無水N,N−ジメチルホルムアミド(0.75mL)中の、6−アミノ−N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S、2R、6R、7R、8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,
3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)ヘキサンアミド(1−ag−1)(210mg、0.119mmol)の溶液に滴下により加えた。LCMSにより反応が完了するまで、室温でこの反応物を撹拌する。Gene vacを用いて粗製油状物に濃縮し、0%から20%へのMeOH/DCM勾配を用いてシリカゲルカラム上で精製した。単離された画分を濃縮して、205mg(収率82%)の表題化合物を白色形態として得た。方法C:LRMS(1/2M+1=1045.7)。NMRスペクトルは、部分的水素として報告される回転異性体(1:4比)を示した。
1H−NMR(メタノール−d
4)δ:7.96(s, 3H), 7.85(d, J=8
.2Hz, 0.4H), 7.79(d, J=7.6Hz, 1.6H), 7.73(
d, J=8.2Hz, 0.4H), 7.66(d, J=7.0Hz, 1.6H), 7.51(t, J=7.6Hz, 0.4H), 7.43−7.47(m, J=7.6Hz, 0.4H), 7.39(t, J=7.3Hz, 1.6H), 7.28−7.
32(m, 1.6H), 5.22(s, 3H), 4.50−4.62(m, 12H
), 4.38−4.45(m, 1H), 4.30−4.36(m, 1H), 4.2
8(d, J=5.9Hz, 3H), 4.19−4.25(m, 2H), 4.15(
t, J=6.2Hz, 3H), 3.88−3.94(m, 6H), 3.87(t, J=4.7Hz, 6H), 3.82(d, J=7.6Hz, 3H), 3.72−3
.78(m, 12H), 3.48−3.70(m, 36H), 3.12−3.20(m, 2H), 2.65(br.s., 1H), 2.54−2.61(m, 1H), 2.40(br.s., 1H), 2.15(t, J=6.7Hz, 2H), 1.9
7(s, 9H), 1.47(s, 9H), 1.43−1.59(m, 4H), 1.31(s, 9H), 1.36(s, 2H)
【0550】
tert−ブチル(4S)−5−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−yl]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−yl}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−yl)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−yl]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−yl}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−yl)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−4−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルバモイル]アミノ}−5−オキソペンタノエート(I−bf−1)
【化190】
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上記の表題化合物は、(I−be−1)と同様の方法で合成され、(2S)−5−tert−ブトキシ−2−{[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]アミノ}−5−オキソペンタン酸(63.1mg、0.148mmol)を用いて、204mg(収率82%)の表題化合物を白色形態で得た。方法C:LRMS(1/2M+1=1090.7)。NMRスペクトルは回転異性体(1:4比)を示したが、これは部分的水素として報告される。
1H−NMR(METHANOL−d
4)δ:7.96(s, 3H)
, 7.86(d, J=8.2Hz, 0.4H), 7.80(d, J=7.6Hz, 1.6H), 7.73(d, J=8.2Hz, 0.4H), 7.66(t, J=6
.5Hz, 1.6H), 7.51(t, J=7.6Hz, 0.4H),7.43−7.47(m, J=8.2Hz, 0.4H), 7.39(t, J=7.3Hz, 1.
6H), 7.28−7.33(m, 1.6H), 5.23(s, 3H), 4.50
−4.61(m, 12H), 4.38−4.46(m, 1H), 4.31−4.38(m, 1H), 4.28(d, J=5.9Hz, 3H), 4.22(t, J=6.7Hz, 1H), 4.15(t, J=6.2Hz, 3H), 4.04−4.11(
m, 1H), 3.85−3.96(m, 12H), 3.82(d, J=7.6Hz
, 3H), 3.71−3.78(m, 12H), 3.51−3.70(m, 36H
), 3.10−3.19(m, 2H), 2.29(t, J=7.3Hz, 2H), 2.15(t, J=7.0Hz, 2H), 2.01−2.10(m, 1H), 1.
98(s, 9H), 1.78−1.90(m, 1H), 1.51−1.59(m,
2H), 1.47(s, 11H), 1.44(s, 9H), 1.32(s, 11H)
【0551】
9H−フルオレン−9−イルメチル[(2S)−3−アジド−1−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−1−オキソプロパン−2−イル]カルバメート(I−bg−1)
【化191】
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上記の表題化合物は(I−be−1)と同様にして合成され、3−アジド−N−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]−L−アラニン(51.6mg、0.148mmol)を用いることにより、191mg(収率68%)の標題化合物を白色の形態で得た。方法C:LRMS(1/2M+1=1054.1)。NMRスペクトルは、部分的水素として報告される回転異性体(1:4比)を示した。
1H−NMR(メタノー
ル−d
4)δ:7.97(s, 3H), 7.85(d, J=8.2Hz, 0.4H)
, 7.80(d, J=7.0Hz, 1.6H), 7.73(d, J=8.2Hz, 0.4H), 7.67(d, J=7.0Hz, 1.6H), 7.50(d, J=7
.6Hz, 0.4H), 7.45(d, J=7.6Hz, 0.4H), 7.39(
t, J=7.3Hz, 1.6H), 7.29−7.33(m, 1.6H), 5.2
2(s, 3H), 4.52−4.62(m, 12H), 4.41−4.47(m,
1H), 4.34−4.40(m, 1H), 4.28(d, J=5.9Hz, 3H
), 4.21−4.26(m, 1H), 4.15(t, J=6.5Hz, 3H), 3.89−3.95(m, 6H), 3.87(t, J=5.0Hz, 6H), 3.
82(d, J=7.6Hz, 3H), 3.72−3.79(m, 12H), 3.4
9−3.69(m, 39H), 3.06−3.23(m, 2H), 2.13−2.23(m, 2H), 1.98(s, 9H), 1.50−1.63(m, 4H), 1.47(s, 9H), 1.32(s, 9H), 1.28−1.40(m, 2H)
【0552】
9H−フルオレン−9−イルメチル[(2S)−1−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ―1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1
,2,3−triazol−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,6R,7R,8S)−7−(アセチルアミノ)−4,4−ジメチル−3,5,9,11−テトラオキサトリシクロ[6.2.1.0〜2,6〜]ウンデカ―1−イル]−2,
5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)−3−(1−{15−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカ−1−イル}−1H−1,
2,3−トリアゾール−4−イル)−1−オキソプロパン−2−イル]カルバメート(I−bh−1)
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
実施例のアルキン(I−be−1)(36.5mg、0.0175mmol)、1−[(1−アジド−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−イル)オキシ]ピロリジン−2,5−ジオン(11mg、0.0283mmol)及びアスコルビン酸ナトリウム(4.0mg、0.020mmol)を、tert−ブタノール(1ml)中に投入して透明な溶液を得た。新しく調製した硫酸銅(0.93mg、0.0058mmol)の水(0.4ml)中の溶液を反応フラスコに加える。室温で1時間撹拌した後、この反応物はクリーム状になり、次に薄緑色/青色に変わった。1時間後、この反応物をジクロロメタン(2ml)で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して粗製の固体を得た。方法E:M/Z=2478.0
【0553】
S−{15−[(2S,4R)−2−{[ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル]−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカ−1−イル}エタンチオエート(I−bi−1)
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
(3R、5S)−5−{[ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}ピロリジン−3−オールを、公開された手順(Prakash,T.P.et al.,8796−8807,Nucleic Acids Res.,2014,42,8796に従って調製した。N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)中の、(3R,5S)−5−{[ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}ピロリジン−3−オール(0.18g、0.43mmol)、S−{[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカ−1−イル}エタンチオエート(0.20g、0.48
mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.28g、2.2ミリモル)の溶液を室温で5日間撹拌した。この反応混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この粗製残渣をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の0%から7%へのメタノール)により精製して、表題化合物を無色油状物として得た(0.19g、62%)。
【0554】
方法F:3.0分間運転LRMS(低分解能質量分析):Waters Acquity・UPLC・BEH、2.1mm×50mm、C18 1.8μm。カラム温度60℃。移動相A:水中の0.1%アンモニア(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.1%アンモニア(v/v)。流量=1.25mL/分。初期条件:A−95%:B−5%。0.0〜0.1分は初期条件を維持。0.1〜2.6分はA−5%:B−95%へと上昇。2.6〜2.95分はA−5%:B−95%を維持。2.95〜3.0分は初期条件に戻る。
【0555】
方法D:3分法LRMS[M+1=726.6]。NMRスペクトルは、2:1混合物中の回転異性体の存在によって混乱したが、見られた通りに報告されている。
1H−NM
R(600MHz, メタノール−d
4)δ:7.34−7.42(m, 2H), 7.23−7.32(m, 6H), 7.16−7.23(m, 1H), 6.81−6.90(m, 4H), 4.52−4.62(m, 0.66H), 4.48(dt, J=9
.7, 5.1Hz, 0.33H), 4.22−4.34(m, 1H), 3.67−
3.84(m, 8H), 3.40−3.64(m, 16H), 3.22(m, J=
5.6, 5.6Hz, 0.66H), 3.13(dd, J=9.4, 2.3Hz, 0.66H), 3.01−3.10(m, 1.66H), 2.54−2.68(m, 1.66H), 2.26−2.37(m, 3.33H), 2.17−2.25(m, 1H), 2.02−2.11(m, 0.33H), 1.91−2.00(m, 0.66H).
【0556】
N−{6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ―1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−yl)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ―1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−7−[(2S,4R)−2−{[ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}−4−ヒドロキシピロリジン−1−イル]−7−オキソヘプタンアミド(72)
【化194】
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N,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)中の(3R、5S)−5−{[ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}ピロリジン−3−オール(14mg、0.034mmol)の溶液を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の、7−({6−[(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]oct−1−yl]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ビス(アセチルオキシ)−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]oct−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)アミノ]−6−オキソヘキシル}}アミノ)−7−オキソヘプタノエート(I−bb−1)(61mg、0.034mmol)、TBTU(16mg、0.049mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22mg、0.17mmol)の溶液に加え、この反応物を室温で5日間撹拌した。次いで、(3R、5S)−5−{[ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}ピロリジン−3−オール(14mg、0.034mmol)、TBTU(16mg、0.049mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(22mg、0.17mmol)を添加し、この反応物を更に2日間撹拌した。この反応混合物を減圧下に濃縮し、以下の条件で精製した。
【0557】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters XBridge・C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.03%NH
4OH(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.03%NH
4OH(v/v)。
10.5分で60.0%H
2O/40.0%アセトニトリルから直線で40%H
20/60%アセトニトリルへ、12.0分まで0%H
20/100%アセトニトリルを維持。流
量:25mL/分。
表題化合物を無色の残渣として得た(1mg、1%)。方法F:3分法LRMS[1/2M−1]=1097.2。
1H−NMR(600MHz, メタノール−d
4)δ:7.
99(s, 3H), 7.40(d, J=7.6Hz, 2H), 7.24−7.32
(m, 6H), 7.16−7.22(m, 1H), 6.85(d, J=8.8Hz
, 4H), 5.21(s, 3H), 4.52−4.64(m, 12H), 4.39−4.47(m, 1H), 4.21(br.s., 1H), 3.95(t, J=9
.7Hz, 6H), 3.85−3.92(m, 9H), 3.44−3.83(m,
65H), 3.09−3.17(m, 2H), 2.24−2.49(m, 2H),
2.12−2.23(m, 4H), 1.93−2.11(m, 10H), 1.53−1.70(m, 6H), 1.44−1.52(m, 2H), 1.22−1.42(m, 4H)
【0558】
【化195】
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【化196】
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【化197】
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スキーム9は、本発明の化合物を提供するために使用できる一般的な手順を概説している。スキーム9のステップ1及びステップ4において、Carbohydrate Research、135,53(1984)でH.Paulsen及びM.Paalによって記載された手順により調製できる合成中間体(I−bj)は、(例えばTakao Aoki et.al.のWO/2006028129Al、2006年3月16日に記載のように、適切なルイス酸(例えば、ジエチルエーテル三フッ化ホウ素錯体)、ジクロロメタンのような適切な有機溶媒、及び適切なアルコールを使用するなど、当業者に周知のプロトコルを使用して)、グリコシル化することにより(I−bk)及び(I−bn)のような中間体を製造することができる。スキーム9のステップ2及びステップ5においては、約0℃〜室温の温度での溶媒または溶媒混合物(例えば、ナトリウムメトキシド)中のアルコキシドの存在下での中間体(I−bk)及び(I−bn)の処理は、(I−bl)及び(I−bo)のような中間体を与える。スキーム9のステップ3において、(I−b1)のような化合物中の第2級ヒドロキシル基は、適切な保護基(例えば、約室温〜約90℃の範囲の温度で、N,N−ジメチルホルムアミドのような溶媒中での酸性条件下の
2,2’−ジメトキシプロパンでの処理時には環状ケタールとして)で更に保護されて、(I−bm)のような中間体となる。加えて、スキーム9のステップ6において、化合物(I−bo)は、アジド基を対応するアミンに還元することが知られた還元剤(例えば、遷移金属媒介接触水素化、当業者に周知の古典的な実験条件下での水中におけるトリフェニルホスフィンの使用)で処理することができる。続いて、アシル化剤(例えば、無水酢酸またはピリジンまたはトリエチルアミンの存在下の、ジクロロメタンまたはテトラヒドロフランのような溶媒中における0〜80℃の温度での塩化アセチル)の存在下での処理。溶媒、またはアルコール溶媒もしくはテトラヒドロフランのような溶媒の混合物中において、約0℃〜室温の範囲の温度でアルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド)を後で添加すると、(I−bp)のような化合物が得られる。スキーム9のステップ7において、化合物(I−bp)中の第2級ヒドロキシル基は、適切な保護基(例えば、約室温〜約90℃の範囲の温度で、N,N−ジメチルホルムアミドのような溶媒中の酸性条件下での2,2−ジメトキシプロパンでの処理により環状ケタールとして)により更に保護して、(I−bq)のような中間体とすることができる。次いで、(Id)及び(Ie)について同様に記載された当業者に周知の合成変換ならびに官能基及び保護基の操作を用いることは、(I−bm)及び(I−bq)のために用いることができ、これは本発明で特許請求されるXY含有化合物を形成するように、目的の所望のリンカーX及びリガンドYを結合させて第1級ヒドロキシル基を更に官能化及び誘導体化するために用意される。当業者に周知の試薬及び条件を使用して、保護基(例えば、Pg)を除去することは(例えば、2つのPgがアセトニドなどの環状ケタールを形成する場合、それは酢酸、アルコール溶媒、水、テトラヒドロフランのような溶媒の混合物中で酢酸等酸を用いた酸性条件下に、室温〜約80℃の温度で除去できる)、二級ヒドロキシル基を露出させて、本発明で請求されるXY含有化合物を導く。例えば、(I−bq)中の第一級ヒドロキシル基のアルキル化は、保護基の操作及び除去後に、本発明で権利請求される対応のエーテル結合型XY含有化合物をもたらすことができる。本発明で請求されるエステル結合型、カーボネート結合型及びカルバメート結合型のX−Y含有化合物もまた、当業者に周知の適切な反応体及び試薬を使用して、(I−bm)または(I−bq)のような中間体から便宜に得ることができる。(I−e)について先に述べたのと同様の(I−bq)に対する更なる操作は、中間体(III−e−1)〜(III−e−11)及び(IV−e−1)〜(IV−e−9)についての当業者に類似の方法で、(III−bo−1)〜(III−bo−22)及び(IV−bo−1)〜(IV−bo−1)のような中間体を得ることを可能にする(Ie)。
【0559】
2−{2−[2−(2−アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル3,4,6−トリ−O−アセチル−2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド(I−br−1)
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
2−{2−[2−(2−アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド(WO2006/028129A1、2006年3月16日:1600mg、3.78mmol)を無水ピリジン(3.0mL、38mmol)に溶解し、これに無水酢酸(5.36mL、56.8mmol)を
室温で添加した。次いで、この反応物を50℃で一晩加熱した。翌朝、この反応物を減圧下で濃縮した。CombiFlash・Rf(RediSep・40gシリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することによりこの粗製物質を精製して、表題化合物をゴム状物として得た(1800mg、87%)。3分間運転LRMS[M+1=549.3]
【0560】
ベンジル(6−{[1,3−ビス{[1−(2−{2−[2−(2−{[3,4,6−トリ−O−アセチル−2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(2−{2−[2−(2−{[3,4,6−トリ−O−アセチル−2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロパン−2−イル]アミノ}−6−オキソヘキシル)カルバメート(I−bs−1)
【化199】
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攪拌棒を備えた50mL丸底フラスコに(I−q−1)(250mg、0.518mmol)を充填し、t−ブタノール(7mL)中の2−{2−[2−(2−アジドエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル3,4,6−トリ−O−アセチル−2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド(I−br−1)(750mg、1.37mmol)を加え、続いて水(3mL)を加えた後、アスコルビン酸ナトリウム(1050mg、5.18mmol)を無希釈で加え、この反応物を窒素で30分間パージした。硫酸銅(83.5mg、0.518mmol)を0.5mLの水(脱イオン水)に加え、室温で24時間攪拌した。24時間後、この反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)及び濃水酸化アンモニウム(2mL)に添加して反応をクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この粗製物質を、CombiFlash・Rf(RediSep・40g・ゴールド・シリカゲルカラム)を用い、0%から20%へのメタノール/ジクロロメタン勾配で溶離することにより精製して、表題化合物をゴム状物として得た(574.0mg、52.1%)。3分間運転LRMS[1/2M+1=1065.2]
【0561】
6−アミノ−N−[1,3−ビス{[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ
]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−9イル]メトキシ}メチル)プロパン−2−イル]ヘキサンアミド(I−bt−1)
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(10mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の、ベンジル(6−{[1,3−ビス{[1−(2−{2−[2−(2−{[3,4,6−トリ−O−アセチル−2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(2−{2−[2−(2−{[3,4,6−トリ−O−アセチル−2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロパン−2−イル]アミノ}−6−オキソヘキシル)カルバメート(I−bs−1)(274.0mg、0.129mmol)の溶液に、メタノール中の25重量%ナトリウムメトキシド(0.412mL、1.80mmol)を加え、この反応物を室温で20時間攪拌した。20時間後、アンバーライトIR−120(H)、イオン交換樹脂(CAS#78922−04−0、メタノールで3回すすいだ)をpH=約6になるまで加えた。この混合物を濾過し、この樹脂をメタノール(2×15mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(243.0mg、108%)。3分間運転LRMS[M+1=1751.4]
【0562】
6−アミノ−N−[1,3−ビス{[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロパン−2−イル]ヘキサンアミドアセテート(I−bu−1)
【化201】
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メタノール(13.9mL)及び酢酸(0.01mL、0.2mmol)中の、6−アミノ−N−[1,3−ビス{[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−9イル]メトキシ}メチル)プロパン−2−イル]ヘキサンアミド(I−bt−1)(243mg、0.139mmol)を、炭素上の10%パラジウム(小カートリッジ)を用いるHキューブに、以下のパラメーターを用いて通過させた(温度=50℃、流速=1.0mL/分、圧力=全H
2(1bar))。この溶液を集め、減圧
下で濃縮して、表題化合物をゴム状物として得た(187mg、80%)。
【0563】
N−[1,3−ビス{[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロパン−2−イル]−3,31−ジオキソ−1−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−7,10,13,16,19,22,25,28−オクタオキサ−4,32−ジアザオクタトリアコンタン38−アミド(73)
【化202】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)中の、6−アミノ−N−[1,3−ビス{[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}−2−({[1−(2−{2−[2−(2−{[2−(アセチルアミノ)−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシル]オキシ}エトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル]メトキシ}メチル)プロパン−2−イル]ヘキサンアミドアセテート(I−bu−1)(78.8mg、0.047mmol)及びN−{27−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ]−27−オキソ−3,6,9,12,15,18,21,24−オクタオキサヘプタコス−1−イル−3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパンアミド
【化203】
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(MFCD13185003:41.5mg、0.0564mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.04mL、0.2mmol)を添加した。この反応物を室温で18時間撹拌した。18時間後、この反応物を減圧下で濃縮した。この粗製標題化合物を以下の条件を用いて逆相クロマトグラフィーにより精製し、表題化合物をゴム状物として得た(42.7mg、41%)。
【0564】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18。19×100、5μ。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で80.0%H
2O/20.0%アセトニトリルから直線で65.0
%H
2O/35.0%アセトニトリルへ、0.5分で65.0%H
2O/35.0%アセトニトリルから直線で0%H
2O/100%アセトニトリルへ、11.0分から12.0分まで0%H
2O/100%アセトニトリルを維持。流量:25mL/分。
【0565】
QC条件:
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5μ。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:4.0分で95.0%H
2O/5.0%アセトニトリルから直線で5
%H
2O/95%アセトニトリルへ、5.0分まで5%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流速:2mL/分、保持時間=1.6667分、観測された質量=746.5042
、質量ターゲット=745.3)。
【0566】
ペプチド実験手順
ペプチドの純度チェック:特に明記しない限り、純粋なペプチドは、溶剤勾配A:Bで溶離する4.6×150mmのPhenomenox・C18(2)、5μm100Aカラムを有するHP1090システムを用いて分析した。ここで、溶媒A=水中の0.1%トリフルオロ酢酸水中の酸、及びB=0.09%トリフルオロ酢酸。アセトニトリル:水(4:1)の混合物を流速1.0mL/分で20分間かけて添加した。比保持時間、UV純度(220nm)、及び溶媒勾配が、最終ペプチドについて記載されている。水素原子は、見やすくするために以下のペプチド構造から省かれている。
質量スペクトル分析:Agilent6200シリーズTOF/6500シリーズQ−TOFまたはThermo−LCQ・Advantageシステムを使用して、ESIに基づく質量データを収集した。
ppTG21及びppTG21誘導体
ppTG21:GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号:1012)(74)、
【化204】
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Fmoc−Ala−Wang樹脂(5mmol、10g)をペプチド反応器に入れ、この樹脂をDMF中で2時間膨潤させた。次いで、DMF(150mL)中のピペリジンの20%(容量)溶液の添加、続いて1分間の攪拌によってFmoc基を除去した。この処理を5回繰り返した。完全な脱保護を示すためにカイザーニンヒドリン試験を行った。DMF(約40mL)中のFmoc−His(Trt)−OH(15.0mmol、9.29g)及びHBTU(14.3mmol、5.42g)の溶液を0℃でN−メチルモルホリン(30mmol、3.3mL)で処理し、この混合物を0℃で15分間維持した。この溶液をH−Ala−Wang樹脂に添加し、この混合物を25℃で1時間撹拌したところ、カイザーニンヒドリン試験により反応は完了したことが示された。この混合物を濾過し、固体をDMF(5×150mL)で洗浄した。得られたFmoc−His(Trt)−Ala−Wang樹脂生成物を、更に処理することなくその後のステップにおいて使用した。
ペプチジル樹脂のFmoc脱保護の後、Fmoc−アミノ酸を、上記の標準的なアミドカップリング/FMOC切断方法を用いて樹脂結合ペプチドに連続的にカップリングさせ、H−Gly−Leu−Phe−His(Trt)−Ala−Leu−Leu−Leu−Leu−His(Trt)−Lau−Leu−His(Trt)−Ser(tBu)−Leu−Trp(Boc)−His(Trt)−Leu−Leu−Leu−His(Trt)−Ala−Wang樹脂(配列番号:1052)を供給した。このペプチジル樹脂をMeOH(2×150mL)、ジクロロメタン(2×150mL)及びMeOH(2×150mL)で洗浄した。この樹脂を真空下で一晩乾燥させた。TFA:チオアニソール:フェノール:EDT:H
2Oの溶液0(87.5:5:2.5:2.5:2.5,650m
L)をこのペプチジル樹脂に添加し、得られた懸濁液を2.5時間振とうし、濾過した。濾液にエーテル(5L)を加え、固体を得た。この混合物を遠心分離し、エーテル層をデカントした。得られた固体をエーテル(3×)で洗浄し、真空中で一晩乾燥させた。次いで、得られた粗製物を、逆相HPLCによって精製し、類似の画分を合わせた後、凍結乾燥して5.18gの所望のペプチド(TFA塩)を白色固体として得た。UV純度(220nm)=95.4%(保持時間=9.22分、溶媒勾配A:B、24:76から14:
86)。ESI(m/z)2341.3430(M+H)
+。
【0567】
Ac−Cys(NPys)−ppTG21:Ac−Cys(NPys)−GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1049)(75)
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
上記で述べたのと略同一のペプチド負荷及びアミノ酸方法を用いて、Ac−Cys(Trt)−Gly−Leu−Phe−His(Trt)−Ala−Leu−Leu−His(Trt)−Leu−Leu−His(Trt)−Ser(tBu)−Leu−Trp(Boc)−His(Trt)−Leu−Leu−Leu−His(Trt)−Ala−Wang樹脂(配列番号1053)を提供した。このペプチジル樹脂をメタノール(2×150mL)、ジクロロメタン(2×150mL)及びメタノール(2×150mL)で洗浄した。この樹脂を真空下で一晩乾燥させた。TFA:チオアニソール:フェノール:EDT:H
2Oの溶液=87.5:5:2.5:2.5:2.5,650mL)をペプチジ
ル樹脂に添加し、この懸濁液を2.5時間振とうし、次いで濾過した。濾液にエーテル(5L)を加え、固体を得た 。この混合物を遠心分離し、エーテル層をデカントした。得
られた固体をエーテル(3×)で洗浄し、真空中で一晩乾燥させた。次いで、得られた粗製ペプチドを、逆相HPLCを介して精製し、同様の画分を合わせ、凍結乾燥して、800mg(UVにより90%)のAc−Cys−Gly−Leu−Phe−His−Ala−Leu−Leu−His−Leu−Leu−His−Ser−Leu−Trp−His−Leu−Leu−Leu−His−Ala−OH(配列番号1054)を得た。N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)中のペプチドの溶液を、2,2’−ジチオジ(5−ニトロピリジン)(200mg、2当量)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL、4当量)で処理した 。この混合物を1時間撹拌した。N,N−ジメチルホ
ルムアミドを減圧下に除去して、黄色油状物(1.05g)を得た。得られた粗製ペプチドを、逆相HPLCを介して精製し、同様の画分を合わせ、凍結乾燥して、520mg(66%)の所望のペプチド(TFA塩)を白色固体として得た。UV純度(220nm)=95.6%。保持時間=10.80分。溶媒勾配A:B=10:90から0:100。ESI(m/z)2640.3345(M+H)
+。
【0568】
Ac−Cys(NPys)−PEG4−ppTG21:Ac−Cys(NPys)−PEG3−GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1050)(76)
【化206】
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ペプチド反応器にFmoc−Ala−wang樹脂(1.0mmol、2g)を入れ、この樹脂をN,N−ジメチルホルムアミド中で2時間膨潤させた。次いで、DMF(30mL)中の20容量%(体積)のピペリジン溶液の添加し、続いて1分間攪拌することによりFmoc基を開裂させた。この処理を5回繰り返した。完全な脱保護を示すためにカイザーニンヒドリン試験を行った。
【0569】
N,N−ジメチルホルムアミド(約10mL)中のFmoc−His(Trt)−OH
(3mmol、1.89g)、HBTU(2.85mmol、1.08g)の溶液を、N−メチルモルホリン(6mmol、0.66mL)で、0℃で処理し、この混合物を0℃で15分間維持した。次いで、この溶液をH−Ala−wang樹脂に添加し、この混合物を25℃で1時間撹拌し、その時点でカイザーニンヒドリン試験は反応が完了したことを示した 。この混合物を濾過し、固体をN,N−ジメチルホルムアミド(5×30mL
)で洗浄した。得られたFmoc−His(Trt)−Ala−CTC樹脂生成物を、更に処理することなく次のステップで使用した。このペプチジル樹脂のFmoc脱保護の後、Fmocアミノ酸を、上記の標準的なアミドカップリング/FMOC切断方法を用いて、樹脂結合ペプチドに連続的にカップリングさせた。Ac−Cys(Trt)−PEG−Gly−Leu−Phe−His(Trt)−Ala−Leu−Leu−His(Trt)−Leu−Leu−His(Trt)−Ser(tBu)−Leu−Trp(Boc)−His(Trt)−Leu−Leu−Leu−His(Trt)−Ala−Wang樹脂(配列番号1055)を構築した後、このペプチジル樹脂をメタノール(2×50mL)、ジクロロメタン(2×50mL)及びメタノール(2×50mL)で洗浄した。この樹脂を真空下で一晩乾燥させた。TFA:チオアニソール:フェノール:EDT:H
2O
=87.5:5:2.5:2.5:2.5,150mL)の溶液を加え、この懸濁液を2.5時間振とうし、濾過した。濾液にエーテル(1.2L)を加え、固体を得た 。この
混合物を遠心分離し、エーテル層をデカントした。得られた固体をエーテル(3×)で洗浄し、真空中で一晩乾燥させた。得られた粗製ペプチドを逆相HPLCで精製し、同様の画分を合わせ、凍結乾燥して、Ac−Cys−PEG−Gly−Leu−Phe−His−Ala−Leu−Leu−His−Leu−Leu−His−Ser−Leu−Trp−His−Leu−Leu−Leu−His−Ala−OH(配列番号1056)を得た。N,N−ジメチルホルムアミド(110mL)中の粗製ペプチド(1.10g、純度:HPLCで85%)を、2,2’−ジチオジ(5−ニトロピリジン)(275mg、2当量)及びDIPEA(0.32mL、4当量)で処理した 。この混合物を1時間撹拌し
、次いでDMFを減圧下で除去して、黄色油状物を得た。得られた粗製ペプチドを、逆相HPLCを用いて精製し、同様の画分を合わせ、凍結乾燥して、270mg(27%)の所望のペプチド(TFA塩)を白色固体として得た。UV純度(220nm)=95.4%。保持時間=9.18分。溶媒勾配A:B=14:86から4:96。ESI(m/z)2887.4972(M+H)
+。
【0570】
ppTG21−Cys(NPys)−OH:GLFHALLHLLHSLWHLLLHA−Cys(NPys)−OH(配列番号1051)(77)
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
Fmoc−Cys(Trt)−CTC樹脂(1.0mmol、3.3g)をペプチド反応器に入れた。この樹脂をN,N−ジメチルホルムアミド中で2時間膨潤させた。次いで、N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)中のピペリジンの20%(容量)溶液を用いてFmoc基を切断し、続いて1分間撹拌した。この処理を5回繰り返した。完全な脱保護を示すためにカイザーニンヒドリン試験を行った。N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中のFmoc−Ala−OH(3mmol、0.93g)、HBTU(2.85mmol、1.08g)の溶液を、0℃でN−メチルモルホリン(6mmol、0.66mL)混合物を0℃で15分間維持した。次いでこの溶液をH−Cys(Trt)−CTC樹脂に添加し、この混合物を25℃で1時間撹拌したところ、この時点でカイザーニンヒドリン試験は反応が完了したことを示した 。この混合物を濾過し、固体をN,N−
ジメチルホルムアミド(5×30mL)で洗浄した。このFmoc−Ala−Cys(Trt)−CTC樹脂を、更に処理することなく次のステップで使用した。
【0571】
以下のアミノ酸を、上記の標準的なアミドカップリング/FMOC切断方法を用いて、樹脂結合ペプチドに連続的にカップリングさせた。H−Gly−Leu−Phe−His(Trt)−Ala−Leu−Leu−His(Trt)−Leu−Leu−His(Trt)−Ser(tBu)−Leu−Trp(Boc)−His(Trt)−Leu−Leu−Leu−His(Trt)−Ala−Cys(Trt)−CTC樹脂(配列番号:1057)を構築した。このペプチジル樹脂をメタノール(2×100mL)、ジクロロメタン(2×100mL)及びメタノール(2×100mL)で洗浄した。この樹脂を真空下で一晩乾燥させた。TFA:チオアニソール:フェノール:EDT:H
20=87.
5:5:2.5:2.5:2.5,150mLの溶液を添加し、この懸濁液を2.5時間振とうし、次いで濾過した。エーテル(1.2L)を濾液に添加して固体を得た 。この
混合物を遠心分離し、エーテル層をデカントした。この粗製ペプチドをエーテル(3×)で洗浄し、真空中で一晩乾燥させた。得られた残渣を逆相HPLCにより精製し、同様の画分を合わせ、凍結乾燥して、H−Gly−Leu−Phe−His−Ala−Leu−Leu−His−Leu−Leu−His−Ser−Leu−Trp−His−Leu−Leu−Leu−His−Ala−Cys−OH(配列番号1058)を得た。このペプチド1.4g(HPLC純度75%)をN,N−ジメチルホルムアミド(140mL)に溶解し、2,2’−ジチオジ(5−ニトロピリジン)(217mg、2当量)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL、4当量)を加えた 。この混合物を1時
間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミドを減圧下で除去して黄色油状物を得た。得られた粗製ペプチドを、逆相HPLCにより精製し、同様の画分を合わせ、凍結乾燥して、280mg(25%)の所望のペプチド(TFA塩)を白色固体として得た。UV純度(220nm)=95.3%。保持時間=9.88分。溶媒勾配A:B=11:89から1:99。ESI(m/z)1299.9(M/2+H)
+、866.7(M/3+H
)
+。
【0572】
Ac−Cys−ppTG21:Ac−CGLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1059)(78),
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成した。UV純度(220nm)=95.6%。保持時間=10.25分。溶媒勾配A:B=14:86から4:96。ESI(m/z)2486.3333(M+H)
+。
【0573】
Ac−Cys−dPEG4−ppTG21:Ac−Cys−dPEG4−GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1060)(79),
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成した。UV純度(220nm)=95.3%。保持時間=8.61分。溶媒勾配A:B=18:82から8:92。ESI(m/z)2733.5157(M+H)
+。
【0574】
ppTG21−Cys:GLFHALLHLLHSLWHLLLHAC(配列番号1061)(80),
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成した。UV純度(220nm)=95.3%。保持時間=10.26分。溶媒勾配A:B=21:79から11:89。ESI(m/z)2444.3673(M+H)
+。
【0575】
Ac−Gly(プロパルギル)−ppTG21:Ac−Gly(プロパルギル)−GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1062)(81
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成した。UV純度(220nm)=95.4%。保持時間=10.56分。溶媒勾配A:B=14:86から4:96。ESI(m/z)2478.4154(M+H)
+。
【0576】
SPDP−dPEG8−ppTG21:SPDP−dPEG8−GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1063)(82)
【化212】
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無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中のppTG21(74)ペプチド・ヘキサトリフルオロ酢酸塩(7.7mg、0.0025mmol)の溶液に、{27−[(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル))オキシ]−27−オキソ−3,6,9,12,15,18,21,24−オクタオキサヘプタコス−1−イル}−3−(ピリジン−2−イルジスルファニル)プロパンアミド
【化213】
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(FCD13185003、1.97mg、0.0027mmol)の溶液を加え、続い
てN,N−ジイソプロピルエチルアミン(7.0μM)を室温で添加した。この反応物を室温で18時間撹拌し、Genevacを用いて減圧下で濃縮した。この粗製物質を、以下の条件を用いる逆相クロマトグラフィーを使用して精製し、標題化合物をガラス状固体として得た(3.3mg、40%)。
【0577】
精製条件
残渣をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、逆相HPLCにより精製した。カラム:Waters Sunfire C18、19×100、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:10.5分で60.0%H
2O/40.0%アセトニトリルから直線で30.0
%H
2O/70.0%アセトニトリルへ、10.5分で30.0%H
2O/70.0%アセトニトリルから直線で0%H
2O/100%アセトニトリルへ、11.0分から12.0
分まで0%H
2O/100%アセトニトリルへ。流量:25mL/分。
【0578】
QC条件
カラム:Waters Atlantis dC18、4.6×50、5u。移動相A:水中の0.05%TFA(v/v)。移動相B:アセトニトリル中の0.05%TFA(v/v)。勾配:4.0分で75.0%H
2O/25.0%から直線で5%H
2O/95%アセトニトリルへ、5.0分まで4.0%H
2O/95%アセトニトリルを維持。流量
:2mL/分。保持時間=3.33分。観察された質量M/Z=741.65。方法E:ESIM/Z=2963.0
【0579】
KALA及びKALA誘導体
KALA:WEAKLAKALAKALAKHLAKALAKALKACEA(配列番号869)(83)
【化214】
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このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成された。UV純度(220nm)=95.6%。保持時間=10.03分。溶媒勾配A:B=54:46から44:56。ESI(m/z)3130.8272(M+H)
+。
【0580】
Cys−KALA:CWEAKLAKALAKALAKHLAKALAKALKACEA(配列番号1064)(84)
【化215】
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このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成した。UV純度(220nm)=97.2%。保持時間=8.05分。水(0.1%THF:アセトニトリル/水(4:1、0.1%TFA)の溶媒勾配を使用、Phenomenex・Kinetex(100×4.6mm)。流量=1mL/分、10分間。ESI(m/z)1618.6(M+2H)
2+、1079.3(M+3H)
3+、809.8(M+4H)
4+。
【0581】
システイン(KALA)−Cys(NPys)−OHのためのセリン、
WEAKLAKALAKALAKHLAKALAKALKASEA−Cys(NPys)−OH(配列番号1065)(85)
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いてを合成した。UV純度(220nm)=95.8%。保持時間=9.48分、溶媒勾配A:B(50:50から40:60)。ESI(m/z)3372.88(M+H)
+
【0582】
Ac−Cys(NPys)−Serine(KALA)−OH、Ac−Cys(NPys)−WEAKLAKALAKALAKHLAKALAKALKASEA(配列番号1066)(86)
【化217】
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このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成した。UV純度(220nm)=95.7%。保持時間=9.78分、溶媒勾配A:B=46:54から36:64。ESI(m/z)3414.9079(M+H)
+。
【0583】
Ac−Cys(NPys)−PEG−(KALA)セリン置換:Ac−Cys(NPys)−PEG−WEAKLAKALAKALAKHLAKALAKALKASEA(配列番号1067)(87)
【化218】
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このペプチドは、先の実施例に記載したのと同様の固相ペプチド合成(SPPS)手順を用いて合成した。UV純度(220nm)=95.1%。保持時間=9.23分、溶媒勾配A:B=53:47から37:63。ESI(m/z)3662.0715(M+H)
+。
【0584】
Cas9構築物及びガイドRNAの調製
Cas9構築物及びガイドRNAの発現及び精製を、文献(Jinek et al.,A programmable dual−RNA−guided DNA endonuclease in adaptive bacterial immunity.Science,337(6096):p.816−21(2012))に記載されたようにして実施した。簡単に説明すると、S.pyogenes Cas9 M1C/C80Sタンパク質(配列番号850)をコードする大腸菌コドン最適化遺伝子を、ヘキサ−ヒスチジン(配列番号1068)と、N末端におけるマルトース結合タンパク質タグと、C末端における2つの核酸局在化シグナル(NLS)(各NLSはPKKKRKV(配列番号830))または3つのNLS(各NLSはPKKKRKV(配列番号830)及びmCherry(配列番号915)との融合タンパク質として、細菌タンパク質発現プラスミドに挿入した。配列番号1013に記載のCas9構築物のアミノ酸配列は、Y1C80S−2Nと呼ばれる。配列番号1015に記載のCas9構築物のアミノ酸配列は、Cas9構築物Y1C80S−3N−mと呼ばれる。
【0585】
プラスミドを大腸菌Rosetta(DE3)に形質転換した。細菌を、リソゲンブロス(Lysogeny broth)培地中に、600nmの光学濃度(OD
600nm)
0.05で接種し、37℃、170rpmで増殖させた。0.8μmのOD値で、0.2mMイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)の添加により発現を誘導し、16℃で16時間増殖させた。細菌を、600の光学密度(OD
600nm)0.05
において、リソゲンブロス(LB)培地に接種し、37℃、170rpmで増殖させた。細菌をペレット化し、上清を捨て、次いで20mMの4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES)、500mMの塩化カリウム(KCl)、5mMのトリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、10mMのイミダゾール、pH7.5中における超音波処理により溶解させた。清澄化された溶解物をNi−NTAアガロース(Qiagen)上に捕捉し、20mMのHEPES、500mMのKCl、5mMのTCEP、10mMのイミダゾール、pH7.5で徹底的に洗浄し、20mMのHEPES、250mMのKCl、5mMのTCEP、300mMのイミダゾール、10%グリセロール、pH7.5。4℃で溶離させた。タバコエッチウイルス(TEV)プロテアーゼにより一晩、6×His−MBPタグ(配列番号1068として開示された「6×His」を)を除去する一方、20mMのHEPES、300mMのKCl、5mMのTCEP、10%グリセロール、pH7.5中で透析した。Cas9構築物を、ヘパリンSPカラム(GEヘルスケア)での捕捉及び300mMから1MのKClで、直線で溶離することによってタグから分離した。最後に、Cas9構築物を、20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール、pH7.5中のSuperdex・S200・HiLoadカラム(GEヘルスケア)で更に精製した。この時点で、Cas9構築物は、UV吸光度により決定した濃度の約15〜20mg/mLに濃縮され、純度はSDS−PAGEにより評価され、アリコートは液体窒素中で急速凍結された。アリコートを−80℃で保存した。
【0586】
図3Aは、インタクトなCas9構築物Y1C80S−3N−mの質量スペクトルを表す。
【0587】
T7プロモーターをコードするDNA及びガイドRNA鋳型を、37℃で一晩、8mM及びpH7.5のT7ポリメラーゼ及びリボヌクレオチド溶液混合物を用いて、in vitroで転写した。DNA鋳型を37℃で1時間DNAseにより分解し、変性PAGEゲル上でRNAを精製した。RNAバンドをPAGEゲルから切り出し、300mM酢酸ナトリウム(NaOAc)pH5.0で溶離し、エタノールで沈殿させた。RNAペレットを20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール、pH7.5に再懸濁させた。ガイドRNAを、70℃で5分間インキュベートすることにより再折畳みし、室温に冷却し、塩化マグネシウム(MgCl
2)を最終濃度1mMになるように加え
、50℃で5分間インキュベートし、最後に室温まで冷却した。濃度をUV吸光度により決定し、−80℃で保存した。
【0588】
Cas9−ASGPRリガンドコンジュゲートの調製
実施例Y53aASGPRL:ASGPRリガンド(化合物53、N−(1,3−ビス[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5
,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]−2−{[(1−{1−[(1S,2R,3R,4R,5S)−4−(アセチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−6,8−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクタ−1−イル]−2,5,8,11−テトラオキサトリデカン−13−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ]メチル}プロパン−2−イル)−3,31−ジオキソ−1−(ピリジン−2−イルジスルファニル)−7,10,13,16,19,22,25,28−オクタオキサ−4,32−ジアザオクタトリアコンタン38−アミド)を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で8mMに再構成して、リガンド断片53aを得た(下記に示す)。その後、リガンド断片53aを、20:1のHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール、pH7.5中で10倍に希釈し、リガンド対タンパク質のモル比15:1で、Cas9構築物(Y1C80S−3N−m)に直接添加し、室温で1〜2時間インキュベートした。標識されたCas9構築物、Y53aASGPRLをZeba・Spinカラム(Thermo Fisher)を用いて脱塩した。
【0589】
逆相C4カラム(150mm×1.0mm、Restek)を備えたAgilent・1200液体クロマトグラフ(LC)を使用して、インタクトなCas9構築物、Y53aASGPRLに対する質量スペクトル分析により標識効率を決定し、エレクトロスプレーイオン化(ESI)源を備えたThermo・LTQ−Orbitrap−XL質量分析計を用いて測定した。Xcaliburソフトウェア(バージョン2.0.7、Thermo)を用いて生の質量スペクトルを観察し、ProMassソフトウェア(バージョン2.5SR−1、Novatia)を用いて質量スペクトル逆重畳積分を行った。
【0590】
図3Bは、Cas9構築物Y53aASGPRLの質量分析を表しており、この構築物は、断片53aの2コピーで標識されたCas9構築物Y53aASGPRL2であり、1つは1位及び574位のシステインの各々において、システインのS原子とのジスルフィド結合の形成を介して標識される(2×2165Daの付加)。
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
Y1C80S−3N−m(1)及びY53aASGPRL(2)は、20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール、pH7.5を使用して、分析的サイズ排除クロマトグラフィー(Superdex S200 10/30GL)、50μMにおいて50μLでランされた。(1)についての溶離容量:11.56mL;及び(2)についての溶離用量:11.44mL。
【0591】
RNPアセンブリ及び遺伝子編集アッセイ
実施例Y53a−C574−ASGPRL−RNP−EMX1:(53)RNP(EMX1sgRNAガイド配列(配列番号907)に連結された、S.pyogenesCas9−突然変異C80S(アミノ酸配列)3NLS−mcherry(配列番号1026
)
1mMのMgCl
2、20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロー
ル(pH7.5)中のEMXl・sgRNAガイド配列(配列番号907)の溶液(15.6μL、222μΜ、3463pmol)に、29.5μLの1mMのMgCl
2、2
0mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール(pH7.5)バッファを加えて、EMXl・sgRNAガイド配列(配列番号907)を、45μl、76.8μMで得た。
【0592】
20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール(pH7.5)緩衝液中の、化合物(53)(12μL、80μM、960pmol)で標識されたS・pyogenesCas9−突然変異C80S(アミノ酸配列)−3NLS及びmCherry(配列番号1026)[本明細書ではY53a−C574−ASGPRLと称し、Cas9構築物Y53aASGPRLについて記載したのと同様の方法によい化合物(53)で標識される]に、20mMのHEPES中の5mMのMgCl
2の3μLを、150m
MのKCl、10%グリセロール(pH7.5)緩衝液を加えて、1mMのMgCl
2、
20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール(pH7.5)緩衝液中のCas9構築物Y53a−C574−ASGPRL15μlを得た。
【0593】
15μLの上記EMX1・sgRNAガイド配列(配列番号907)溶液(15μL、76.8μM、1152pmol)を、別の2mLエッペンドルフ管に移し、これにY53a−C574−ASGPRL(15μL、64μM、960pmol)を加え、5回ピ
ペッティングして混合し、Y53a−C574−ASGPRL・RNP構築物(30μM、32μM)を得た。このRNP構築物を、ここでは、Y53a−C574−ASGPRL−RNP−EMX1と称する。この反応混合物を37℃(水浴)で10分間インキュベートし、次いで生物学的実験または蛍光顕微鏡実験において直接使用した。
【0594】
実施例Y53a−C574−ASGPRL−RNP−EMX1:化膿性Cas−突然変異M1C・&・C80S(アミノ酸配列)−化合物(53RNP)(PCSK9単一ガイドsgRNA配列1(配列番号896))で標識された3NLS及びmCherry(配列番号1015)
1mMのMgCl
2、20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロー
ル(pH7.5)バッファ中のPCSK9単一ガイドsgRNA配列(配列番号896)の溶液に、20mMのHEPES中の0.96μLの1mMのMgCl
2、20mMのH
EPES、150mMのKCl、10%グリセロール(pH7.5)緩衝液を加えて、64μMで5μLのPCSK9単一ガイドsgRNA配列1(配列番号896)を得た。
【0595】
20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール(pH7.5)バッファ中のCas9構築物Y1C80S−3N−m(4μL、80μM、320pmol)に、20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール(pH7.5)緩衝液中の1μLの5mMのMgCl
2を加えて、1mMのMgCl
2、20mMのHEPES、150mMのKCl、10%グリセロール(pH7.5)緩衝液中のCas9構築物Y53a−C574−ASGPRL(64μMで5μL)を得た。
【0596】
上記のY53aASGPRLの溶液(5μL、64μM、320pmol)を、PCSK9単一ガイドsgRNA配列1(配列番号896)(5μL、76.8μM、384pmol)の溶液に加え、5回ピペッティングして混合し、Y53aASGPRL・RNP構築物(32μMで10μL)(これは、ここではRNP構築物Y53aASGPRL−RNP−PCS1と称する)を得た。この反応混合物を37℃(水浴)で10分間インキュベートし、次いで生物学的または蛍光顕微鏡実験で直接使用した。
同様の手順を用いて、以下のRNPを調製した:
実施例Y53aASGPRL−RNP−EMX1:Cas9構築物Y53aASGPRL及びEMX1ガイドRNA配列(配列番号907)を用いた。
実施例Y53aASGPRL−RNP−PCS4:Cas9構築物Y53aASGPRL及びPCSK9ガイドRNA配列(配列番号906)を用いた。
【0597】
一般的プロトコル:
ヒト肝細胞における遺伝子編集は、T7エンドヌクレアーゼ1(T7E1)エンドヌクレアーゼアッセイによって行った。簡単に説明すると、80000のHepG2(ASGPR陽性−ATCCnb.HB−8065)またはSkHep(ASGRP陰性−ATCCnb.HTB−52)細胞を、24ウエルプレートに播種した。以下のCas9構築物:Y1C80S−3N−m及びY53aASGPRLを、1:1.2のモル比のガイドRNAと共に、37℃で10分間インキュベートすることにより、Cas9ガイドRNAリボヌクレオタンパク質(Cas9・RNP)を組立てた。
【0598】
Cas9・RNP+/−ppTG21を培養培地に直接分注し、加湿大気中において37℃、5%CO
2でインキュベートすることにより、細胞を、ppTG21エンドゾーム
分解剤の存在下または非存在下において、50pmolのCas9・RNPで処理した。インキュベーションの48時間後、培養培地を除去し、細胞をQuickExtract緩衝液(Epibio)を用いて5分間室温で溶解した。チューブに上清を移し、この試料を65℃で20分間加熱し、続いて95℃で20分間加熱した。UV吸光度によりゲノムDNA濃度を測定した。特異的プライマー(以下の配列)を用いて対象の遺伝子座を増幅し、またポリメラーゼ連鎖反応(PCR)産物をアガロースゲル上で視覚化し、標準と比較することにより定量化した。200ngのPCR産物を融解及び再ハイブリダイズし、それを37℃で30分間、T7E1エンドヌクレアーゼを用いて消化した。切断されたPCR産物の定量により、編集効率を決定した。
【0599】
EMX1遺伝子座プライマー:
順方向:5’−GCCATCCCCTTCTGTGAATGTTAGAC−3’(配列番号1017)
逆方向:5’−GGAGATTGGAGACACGGAGAGCAG−3’(配列番号:1018)
【0600】
PCSK9エキソン1遺伝子座プライマー:
順方向:5’−CCAGCTCCCAGCCAGGATTC−3’(配列番号1019)
逆方向:5’−ATCGTGCCAAGCGAAGAGC−3’(配列番号1020)
【0601】
PCSK9エキソン4&5遺伝子座プライマー:
順方向:5’−TGATGGCCTTGGACAGTTACC−3’(配列番号1021)
逆方向:5’−GGTCCAGATGGAGAGAGACCA−3’(配列番号1022)
【0602】
HepG2及びSkHep細胞を、50pmolのRNP構築物Y53aASGPRL−RNP−EMX1Y1C80S−3N−m−RNP−EMX1を用いて、また濃度を増大させながらppTG21エンドソーム溶解性ペプチド(62.5,250,1000及び2000nM)の存在下(共インキュベーション)で処理した。RNP構築物のみの処理(エンドゾーム溶解性ペプチドなし)及びRNP構築物のリポフェクション処理を、それぞれ陰性対照及び陽性対照として用いた。T7E1エンドヌクレアーゼアッセイにより編集を評価する前に、細胞を48時間処理した。編集効率を
図4に注記する。
【0603】
HepG2及びSkHep細胞を、50μLのCas9RNPY53aASGPRL−
RNP−PCS4で、濃度を増加させたppTG21エンドソーム溶解性ペプチド(250及び1000nM)の存在下で処理した。T7E1エンドヌクレアーゼアッセイにより編集を評価する前に、細胞を48時間処理した。編集効率を
図5に注記する。
【0604】
ASGPR−Cas9顕微鏡イメージング試験
材料/試薬:
SKHep細胞(ATCC HTB−52)
HepG2細胞(ATCC HB−8065)
増殖培地:DMEM高グルコース(ThermoFisher 11965−092)
10%ウシ胎仔血清、熱不活性化型(ThermoFisher 16000−044)
1mMの非必須アミノ酸(ThermoFisher 11140−050)
2mMのL−グルタミン(ThermoFisher 25030−081)
100単位/mLのペニシリン/ストレプトマイシン(ThermoFisher 10378−016)
MatTekガラス底ウエル(MatTek・Corp・P35G−1.5−14−C)
デキストラン647−(Life Technologies D34682)
Hoechst3328−(Life Technologies 62249)−1μg/mLで使用
コラーゲン−(Life Technologies A10483−01)−5ug/cm
2で使用
上記のY53aASGPRL−RNP−EMX1及びY1C80S−3N−m−RNP−EMX1・RNP構築物を使用した。
図2に画像を示す。
プロトコル:
−コラーゲンでコーティングしたMatTekウエルに、増殖培地中40,000/ウエルで細胞をプレーティングする
−24時間後に新しい培地に変える
−Dextran647(500ng/mL)で4時間処理する。
−4時間後、培地にHoechstを5分間添加する。
−新鮮な培地に変える。
−培地を除去し、Y1・C80S−3N−m−RNP−EMX1・RNP構築物64μMで、またはY53・ASGPRL−RNP−EMX1・RNP構築物を64μMで添加する。
−生細胞条件で1時間、Zeiss回転ディスク顕微鏡で画像化し、5分ごとに画像を収集する。
・画像はZenソフトウェア(Carl Zeiss、Inc)で処理した。
【0605】
薬理学データ
本発明の化合物を用いてアシアロ糖タンパク質受容体(ASGPR)を標的とすることにより調節される疾患を治療するための本発明の実施は、以下に記載する1以上の機能アッセイにおける活性によって証明することができる。供給源は括弧内に記載する。
【0606】
ASGPrリガンドのSPR結合測定:
化合物を用いた全てのSPR測定は、Biacore 3000(GE Healthcare)を用いて25℃で行った。ビオチン化ASGPRは、SAセンサーチップ(GE Healthcare)またはCM5センサーチップ(GE Healthcare)への標準のアミンカップリングにより固定されたNeutravidin(Pierc
e Biochemical)を備えたカスタムセンサーチップを使用して、典型的には2000〜3000共鳴単位(Ru)で固定化された。ランニング緩衝液はHBS(10mMのHEPES、150mMのNaCl)、20mMのCaCl
2、0.01%のp2
0、3%のDMSO、または50mMのトリス、150mMのNaCl、50mMのCaCl
2、0.01%のp20、3%のDMSO、pH7.5であった。化合物を、900
μMの濃度でランニング緩衝液の中に希釈し、3倍で、3.3μMまで段階的に希釈した。化合物溶液を50uL/分で1分間注入し、続いて各濃度について2回ずつ1分間解離させた。多量体コンジュゲート(二量体、三量体)については、コンジュゲートをランニング緩衝液中で100nMまたは10nMの濃度にまで段階的に希釈した。コンジュゲートを2分間注入し、オフ速度を300または600秒間検出した。オフ・フェーズ・データの完了後、900μMのGalNAcの注入を用いて化合物を置換し、受容体表面を遊離状態に戻した。スクラバー2(Biologic Software、Inc.)を使用して全てのデータを処理し、ゼロ調整し、排除体積効果について整列させ、参照し、修正した。K
DSは、スクラバー2中での化合物及び単一接合分子の定常状態結合応答をフィ
ッティングすることによって決定した。動態応答を示す多量体コンジュゲートのK
Dをス
クラバー2で処理し、BiaEval(GE Healthcare)に適合させて、K
Dを計算するためにオン及びオフ速度パラメータを抽出した。その値は、複数の実験の標
準偏差を反映している。
SPR結合アッセイについては以下の結果が得られ、ここで各アッセイは別々に報告され、またはラン回数(n)及び標準偏差が記録される。
【表8】
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【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
RNP構築物のSPR結合測定:
SPR:全ての実験は、市販のストレプトアビジンセンサー(Senor Chip SA、GE Healthcare)を25℃で用い、Biacore3000(GE Healthcare)で行った。
ASGPr・HI・CRDタンパク質の固定化レベルは実験に依存し、個々の実験プロトコルに記載されている。全ての実験は、50uL/分の流量で行った。全ての実験にお
いて、ストレプトアビジンセンサー表面を参照として使用した。得られた全てのデータは、Scrubber2ソフトウェア(BioLogic Software)を使用して処理し、ゼロ調整し、x−整列させ、参照及びベースラインについて修正した。曲線は、スクラバーにおける1:1動態結合モデルを使用して適合させた。
【0608】
試薬:
ASGPr HI CRD:ストレプトアビジン表面上への捕捉のために、先に述べたようにして、ASGPr HI CRDは、孤立した遊離システインと反応されたマレイミド−PEG2−ビオチン(Pierce)を用いて誘導体化された。タンパク質コンジュゲートについては、立体的な衝突を生じさせる表面上の混雑を減少させるために、表面密度を低く維持した。
【0609】
試薬:上記で述べたASGPr−ビオチン
RNP構築物は、20mMのHEPES・pH7.5、150mMのKCl、20mMのCaCl
2、5mMのMgCl
2、0.01%のp20の中の32μMのストックとして供給され、これはRNPと共にSPRのランニング緩衝液として役立った。Cas9−リボ核タンパク質については、このストックをランニング緩衝液で10倍に希釈し、次いで最大濃度として10nMに再度希釈した。ASGPrを、50及び200Ruでストレプトアビジンセンサー上に固定化した。10nM濃度の単回注入は、低分子複合体で観察されたのと同様に、過剰の(900μM)N−アセチル−ガラクトサミン(GalNAc)の注入によって主に競合され得る明確な結合を示した。ASGPrリガンド(Y1C80S−3N−m−RNP−EMX1)を含まない対照RNP構築物も最高濃度(10nM)で注入されたが、固定化された受容体への如何なる結合も示さなかった。タンパク質をランニング緩衝液中で10nMから2倍に連続希釈して、両方の密度で親和性を得た。各濃度の間で900μMのGalNAcを注入して、受容体からRNPを除去した。一連の濃度からの応答を前述のスクラバー2を用いて処理し、1:1結合モデルに適合させた。
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
本出願の全体を通して、様々な刊行物が参照される。これら刊行物の開示内容の全体を、全ての目的のために本明細書の一部として援用する。
【0611】
当業者には、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明において様々な変更及び変形が可能であることが明らかであろう。本発明の他の実施形態は、本明細書の考慮及び本明細書に開示された発明の実施から当業者に明らかであろう。実施例を含めて、本明細書は単なる例示と看做されるべきものであり、本発明の真の範囲及び精神は添付の特許請求の範囲によって示されるものである。
【0612】
以下は例示的な実施形態である:
1.式(A−1)、(A−2)、または(A−3)の化合物、またはその医薬的に許容される塩:
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
R
xxは、−H、−アルキル、−シクロアルキル、−アルケニル、アルキニル、−アリール、−ヘテロアリール、−OR
5、−N(R
4)−R
5、−SR
5であり、前記R
xxの−CH
2−基は、各々独立して、−O−、−S−、−N(R
4)−から選択されるるヘテロ原子基と交換されてもよく、前記R
xxの−CH
3は、−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4)
から選択されるヘテロ原子基と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は、少なくとも2つの炭素原子によって離間されており、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、及びシクロアルキルは、各々1以上のハロ原子で置換されてもよく、
R
yyは、−CN、−CH
2−CN、−C≡CH、−CH
2−N
3、−CH
2−NH
2、−C
H2−N(R
4)−S(O)
2−R
5、−CH
2−CO
2H、−CO
2H、−CH
2−OH、−
CH
2−SH、−CH−CH−R
5、−CH
2−R
5、−CH
2−S−R
5、−CH
2−N(R
4)−R
5、−CH
2−N(R
4)−C(O)−R
5、−CH
2−N(R
4)−C(O)−O−R
5、−CH
2−N(R
4)−C(O)−N(R
4)−R
5、−CH
2−O−R
5、−CH
2−O−C(O)−R
5、−CH
2−O−C(O)−N(R
4)−R
5、−CH
2−O−C(O)−O
−R
5、−CH
2−S(O)−R
5、−CH
2−S(O)
2−R
5、−CH
2−S(O)
2−N(R
4)−R
5、−C(O)−NH
2、−C(O)−O−R
5、−C(O)−N(R
4)−R
5、またはアリールもしくはヘテロアリールであり、前記アリールもしくはヘテロアリールは任意にR
5で置換され、
各R
1は、独立して、−CN、−CH
2−CN、−C≡CH、−CH
2−N
3、−CH
2−
NH
2、−CH
2−N(R
4)−S(O)
2−R
5、−CH
2−CO
2H、−CO
2H、−CH
2
−OH、−CH
2−SH、−CH−CH−R
5、−CH
2−R
5、−CH
2−S−R
5、−CH
2−N(R
4)−R
5、−CH
2−N(R
4)−C(O)−R
5、−CH
2−N(R
4)−C(O)−O−R
5、−CH
2−N(R
4)−C(O)−N(R
4)−R
5、−CH
2−O−R
5、−
CH
2−O−C(O)−R
5、−CH
2−O−C(O)−N(R
4)−R
5、−CH
2−O−C(O)−O−R
5、−CH
2−S(O)−R
5、−CH
2−S(O)
2−R
5、−CH
2−S(
O)
2−N(R
4)−R
5、−C(O)−NH
2、−C(O)−O−R
5、−C(O)−N(
R
4)−R
5、またはアリールもしくはヘテロアリールであり、前記アリールもしくはヘテロアリールは、任意にR
5で置換されるか、
または、R
1は、−Z−X−Y、−Z−Y、−X−Y、−Z−X
+Y
-、−X
+Y
-、−Z
−X
-Y
+、−X
-Y
+、または−Yであり、
Xは、リンカーであり、
X
+は、正に荷電したリンカーであり、
X
-は、負に荷電したリンカーであり、
Yは、部位特異的修飾ポリペプチドを含むリボ核タンパク質またはエンドヌクレアーゼであるか、Yは部位特異的修飾ポリペプチドであるか、YはCas9リボ核タンパク質で
あるか、YはCas9タンパク質であるか、YはシングルガイドRNA配列(sgRNA)であるか、YはCRISPR RNA(crRNA)及びトランス活性化crRNA(tracrRNA)を含むデュアルガイドRNA配列であり、
Y
+は、部位特異的修飾ポリペプチドを含む正に荷電したリボ核タンパク質またはエン
ドヌクレアーゼであるか、Y
+は正に荷電した部位特異的修飾ポリペプチドであるか、Y
+は正に荷電したCas9タンパク質であり、
Y
-は、部位特異的修飾ポリペプチドを含む負に荷電したリボ核タンパク質もしくはエ
ンドヌクレアーゼであるか、またはY
-は負に荷電した部位特異的修飾ポリペプチドであ
るか、Y
-は負に荷電したCas9リボ核タンパク質であるか、またはY
-は負に荷電したsgRNAであるか、またはY
-はCRISPR RNA(crRNA)及びトランス活
性化crRNA(tracrRNA)を含む負に荷電したデュアルガイドRNA配列であり、
Zは、存在しないか、または−C≡C−、−CH=CH−、−CH
2−、−CH
2−O−、−C(O)−N(R
4)−、−CH
2−S−、−CH
2−S(O)−、−CH
2−S(O)
2−、−CH
2−S(O)
2−N(R
4)−、−C(O)−O−、−CH
2−N(R
4)−、−CH
2−N(R
4)−C(O)−、−CH
2−N(R
4)−S(O)
2−、−CH
2−N(R
4
)−C(O)−O−、−CH
2−N(R
4)−C(O)−N(R
4)−、−CH
2−O−C(O)−、−CH
2−O−C(O)−N(R
4)−、−CH
2−O−C(O)−O−、または
アリールもしくはヘテロアリールであり、前記アリールもしくはヘテロアリールは任意にR
5で置換され、
R
2は、−OH、−N
3、−N(R
3)
2、−N(R
3)−C(O)−R
3、−N(R
3)−
C(O)−N(R
3)
2、−N(R
3)−C(O)−OR
3、−N(R
3)−S(O)
2−R
3
、テトラゾール、またはトリアゾールであり、前記テトラゾール及びトリアゾールは任意にR
3で置換され、
各R
3は独立して、−H、−(C
1−C
5)アルキル、ハロ置換(C
1−C
5)アルキル、
ハロ置換(C
3−C
6)シクロアルキル、−(C
1−C
5)アルケニル、−(C
1−C
5)アルキニル、ハロ置換−(C
1−C
5)アルケニル、ハロ置換−(C
1−C
5)アルキニル、または(C
3−C
6)シクロアルキルであり、前記アルキルまたはシクロアルキルの−CH
2−
基は各々独立して、−O−、−S−、及び−N(R
4)−から選択されるヘテロ原子基と
交換されてもよく、前記アルキルの−CH
3は各々が独立して、−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4)から選択されるヘテロ原子基で置換されてもよく、前記ヘテロ原子基は
少なくとも2つの炭素原子で離間されており、
各R
4は独立して、−H、−(C
1−C
20)アルキル、−(C
1−C
20)アルケニル、−
(C
1−C
20)アルキニル、または(C
3−C
6)シクロアルキルであり、前記少なくとも
2つの炭素原子で離間されたアルキルまたはシクロアルキルの1〜6個の−CH
2−基は
各々独立して、−O−、−S−、または−N(R
4)−から独立して選択されるヘテロ原
子と交換されてもよく、前記アルキルの−CH
3は各々独立して、−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4)から選択されるヘテロ原子基と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基
は、少なくとも2つの炭素原子で離間されており、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、及びシクロアルキルはハロ原子で置換されてもよく、
各R
5は独立して、−H、(C
3−C
20)シクロアルキル、−(C
1−C
60)アルケニル
、−(C
1−C
60)アルキニル、または(C
1−C
60)アルキルであり、前記シクロアルキルの1〜6個の−CH
2−基、または前記アルキルの1〜20個の−CH
2−基は、各々独立して、−O−、−S−、及び−N(R
4)−から独立して選択されるヘテロ原子と交換
されてもよく、前記ヘテロ原子は少なくとも2つの炭素原子で離間されており、また前記アルキルの−CH
3は各々独立して、−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4)から選択
されるヘテロ原子で置換されてもよく、前記ヘテロ原子基は少なくとも2つの炭素原子で離間されており;また前記アルキル、アルケニル、アルキニル、及びシクロアルキルは、ハロ原子で置換されてもよい。
2.式(B)の化合物、またはその医薬的に許容される塩:
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
R
1は、−Z−X−Y、−Z−Y、−X−Y、−Z−X
+Y
-、−X
+Y
-、−Z−X
-Y
+
、−X
-Y
+、または−Yであり、
Xはリンカーであり、
X
+は、正に荷電したリンカーであり、
X
-は、負に荷電したリンカーであり、
Yは、部位特異的修飾ポリペプチドを含むリボ核タンパク質またはエンドヌクレアーゼであるか、Yは部位特異的修飾ポリペプチドであるか、YはCas9リボ核タンパク質であるか、YはCas9タンパク質であるか、YはシングルガイドRNA配列(sgRNA)であるか、YはCRISPR RNA(crRNA)及びトランス活性化crRNA(tracrRNA)を含むデュアルガイドRNA配列であり、
Y
+は、部位特異的修飾ポリペプチドを含む正に荷電したリボ核タンパク質またはエン
ドヌクレアーゼであるか、またはY
+は正に荷電した部位特異的修飾ポリペプチドである
か、またはY
+は正に荷電したCas9タンパク質であり、
Y
-は、部位特異的修飾ポリペプチドを含む負に荷電したリボ核タンパク質またはエン
ドヌクレアーゼであるか、Y
-は負に荷電した部位特異的修飾ポリペプチドであるか、Y
-は負に荷電したCas9リボ核タンパク質であるか、Y
-は負に荷電したsgRNAであ
るか、またはY
-はCRISPR RNA(crRNA)及びトランス活性化crRNA
(tracrRNA)を含む負に荷電したデュアルガイドRNA配列であり、
Zは、存在しないか、または−C≡C−、−CH=CH−、−CH
2−、−CH
2−O−、−C(O)−N(R
4)−、−CH
2−S−、−CH
2−S(O)−、−CH
2−S(O)
2−、−CH
2−S(O)
2−N(R
4)−、−C(O)−O−、−CH
2−N(R
4)−、−CH
2−N(R
4)−C(O)−、−CH
2−N(R
4)−S(O)
2−、−CH
2−N(R
4
)−C(O)−O−、−CH
2−N(R
4)−C(O)−N(R
4)−、−CH
2−O−C(O)−、−CH
2−O−C(O)−N(R
4)−、−CH
2−O−C(O)−O−、または
アリールもしくはヘテロアリールであり、前記アリールもしくはヘテロアリールは任意にR
5で置換され、
R
2は、−OH、−N
3、−N(R
3)
2、−N(R
3)−C(O)−R
3、−N(R
3)−
C(O)−N(R
3)
2、−N(R
3)−C(O)−OR
3、−N(R
3)−S(O)
2−R
3
、テトラゾール、またはトリアゾールであり、前記テトラゾール及びトリアゾールは任意にR
3で置換され、
各R
3は独立して、−H、−(C
1−C
5)アルキル、ハロ置換(C
1−C
5)アルキル、
ハロ置換(C
3−C
6)シクロアルキル、−(C
1−C
5)アルケニル、−(C
1−C
5)アルキニル、ハロ置換−(C
1−C
5)アルケニル、ハロ置換−(C
1−C
5)アルキニル、または(C
3−C
6)シクロアルキルであり、前記アルキルまたはシクロアルキルの−CH
2−
基は、各々独立して、−O−、−S−、及び−N(R
4)−から選択されるヘテロ原子基
と交換されてもよく、前記アルキルの−CH
3は各々が独立して、−N(R
4)
2、−OR
4
、及び−S(R
4)から選択されるヘテロ原子基と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基
は少なくとも2つの炭素原子で離間されており、
各R
4は独立して、−H、−(C
1−C
20)アルキル、−(C
1−C
20)アルケニル、−
(C
1−C
20)アルキニル、または(C
3−C
6)シクロアルキルであり、前記少なくとも
2つの炭素原子で離間されたアルキルまたはシクロアルキルの1〜6個の−CH
2−基は
、各々独立して、−O−、−S−、または−N(R
4)−から独立して選択されるヘテロ
原子で置換されてもよく、前記アルキルの−CH
3は、各々独立して、−N(R
4)
2、−
OR
4、及び−S(R
4)から選択されるヘテロ原子基と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は、少なくとも2つの炭素原子で離間されており、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、及びシクロアルキルはハロ原子で置換されてもよく、
各R
5は独立して、−H、(C
3−C
20)シクロアルキル、−(C
1−C
60)アルケニル
、−(C
1−C
60)アルキニル、または(C
1−C
60)アルキルであり、前記シクロアルキルの1〜6個の−CH
2−基、または前記アルキルの1〜20個の−CH
2−基は、各々独立して、−O−、−S−、及び−N(R
4)−から独立して選択されるヘテロ原子と交換
されてもよく、前記ヘテロ原子は、少なくとも2つの炭素原子で離間されており、前記アルキルの−CH
3は各々独立して、−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4)から選択さ
れるヘテロ原子と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は少なくとも2つの炭素原子で離間されており;また前記アルキル、アルケニル、アルキニル、及びシクロアルキルはハロ原子で置換されてもよい。
3.実施形態1または2に記載の化合物であって、R
2が、−NH−C(O)−CH
3である前記化合物。
4.実施形態1〜3の何れかに記載の化合物であって、R
1が、−Z−X+Y−である
前記化合物。
5.実施形態1〜3の何れかに記載の化合物であって、R
1が、−Z−X−Y+である
前記化合物。
6.実施形態1〜3の何れかに記載の化合物であって、R
1が、−Z−X−Yである前
記化合物。
7.実施形態6に記載の化合物であって、R
1が、L1〜L10からなる群から選択さ
れる−Z−X−Yである前記化合物:
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
各Tは独立して、存在しないか、または(C
1−C
10)アルキレン、(C
2−C
10)アルケニレン、または(C
2−C
10)アルキニレンであり、前記Tの1以上の炭素基は、各々
独立して、−O−、−S−、及び−N(R
4)−から独立して選択されるヘテロ原子基と
交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は、少なくとも2つの炭素原子によって離間されており、また前記アルキレン、アルケニレン、及びアルキニレンは各々独立して1以上のハロ原子で置換されてもよく、
各Qは独立して、存在しないか、またはC(O)、C(O)−NR
4、NR
4−C(O)、O−C(O)−NR
4、NR
4−C(O)−O、−CH
2−、ヘテロアリール、またはO
、S、S−S、S(O)、S(O)
2及びNR
4から選択されるヘテロ原子基であり、ここでは少なくとも2つの炭素原子が前記ヘテロ原子基O、S、S−S、S(O)、S(O)
2及びNR
4を任意の他のヘテロ原子基から離間し、
各R
4は独立して、−H、−(C
1−C
20)アルキル、または(C
3−C
6)シクロアルキルであり、少なくとも2つの炭素原子で離間された前記アルキルまたはシクロアルキルの1〜6個の−CH
2−基が、−O−、−S−、または−N(R
4)−で置換されてもよく、また前記アルキルの−CH
3は各々独立して−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4)か
ら選択されるヘテロ原子基が交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は、少なくとも2つの炭素原子によって離間されており、また前記アルキル及びシクロアルキルは、ハロ原子で置換されてもよく、
各mは独立して0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、または40である。
8.実施形態7に記載の化合物であって、前記Qの各出現が独立して、1H−1,2,
3−トリアゾリル、ピリジニル及び1,2,3,4−テトラゾリルから選択されるヘテロアリールである前記化合物。
9.実施形態7または8に記載の化合物であって、前記Xはジスルフィド結合を含んで
いる前記化合物。
10.実施形態1に記載の化合物であって、式(C−1)、(C−2)、(C−3)または(C4)の式を有する前記化合物、またはその医薬的に許容される塩:
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
nは、1、2、または3であり、
Wは、存在しないか、またはペプチドであり、
Lは、−(T−Q−T−Q)
m−であり、
各Tは独立して、存在しないか、または(C
1−C
10)アルキレン、(C
2−C
10)アルケニレン、もしくは(C
2−C
10)アルキニレンであり、前記Tの1以上の炭素基は、各
々独立して、−O−、−S−、及び−N(R
4)−から独立して選択されるヘテロ原子基
と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は少なくとも2つの炭素原子によって離間されており、アルキレン、アルケニレン、及びアルキニレンは各々独立して1以上のハロ原子で置換されてもよく、
各Qは独立して、存在しないか、またはC(O)、C(O)−NR
4、NR
4−C(O)、O−C(O)−NR
4、NR
4−C(O)−O、−CH
2−、ヘテロアリール、またはO
、S、S−S、S(O)、S(O)
2及びNR
4から選択されるヘテロ原子基であり、少なくとも2つの炭素原子が前記ヘテロ原子基O、S、S−S、S(O)、S(O)
2及びN
R
4を任意の他のヘテロ原子基から離間し、
各R
4は独立して、−H、−(C
1−C
20)アルキル、または(C
3−C
6)シクロアルキルであり、少なくとも2つの炭素原子によって離間された前記アルキルまたはシクロアルキルの1〜6個の−CH
2−基が、−O−、−S−、または−N(R
4)−と交換されてもよく、前記アルキルの−CH
3は、各々独立して−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4
)から選択されるヘテロ原子基と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は、少なくとも2つの炭素原子によって離間されており、前記アルキル及びシクロアルキルはハロ原子で置換されてもよく、
各mは独立して0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、または40である。
11.実施形態1に記載の化合物であって、式(D−1)または(D−2)の式を有する前記化合物、またはその医薬的に許容される塩:
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
nは1、2または3である。
12.実施形態2に記載の化合物であって、式(E)を有する前記化合物、またはその医薬的に許容される塩:
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
nは1、2または3であり、
Wは存在しないか、またはペプチドであり、
Lは、−(T−Q−T−Q)
m−であり、
式中、
各Tは独立して、存在しないか、または(C
1−C
10)アルキレン、(C
2−C
10)アルケニレン、もしくは(C
2−C
10)アルキニレンであり、前記Tの1以上の炭素基は、各
々独立して、−O−、−S−、及び−N(R
4)−から独立して選択されるヘテロ原子基
で置換されてもよく、前記ヘテロ原子基は少なくとも2つの炭素原子によって離間されており、
各Qは独立して、存在しないか、またはC(O)、C(O)−NR
4、NR
4−C(O)、O−C(O)−NR
4、NR
4−C(O)−O、−CH
2−、ヘテロアリール、またはO
、S、S−S、S(O)、S(O)
2及びNR
4から選択されるヘテロ原子基であり、ここでは少なくとも2つの炭素原子が前記ヘテロ原子基O、S、S−S、S(O)、S(O)
2及びNR
4を任意の他のヘテロ原子基から離間し、
各R
4は独立して、−H、−(C
1−C
20)アルキル、または(C
3−C
6)シクロアルキルであり、少なくとも2つの炭素原子によって離間された前記アルキルまたはシクロアルキルの1〜6個の−CH
2−基が、各々独立して、−O−、−S−、または−N(R
4)−と交換されてもよく、また前記アルキルの−CH
3は、−N(R
4)
2、−OR
4、及び−S(R
4)から選択されるヘテロ原子基と交換されてもよく、前記ヘテロ原子基は少なくと
も2つの炭素原子によって離間されており、また前記アルキル及びシクロアルキルはハロ原子で置換されてもよく、また
各mは独立して0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、または40である。
13.実施形態2に記載の化合物であって、式(F−1)または(F−2)の式を有する前記化合物、またはその医薬的に許容される塩:
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
式中、
nは1、2及び3から選択される。
14.実施形態10〜13の何れか1項に記載の化合物であって、nが3である前記化合物。
15.実施形態12に記載の化合物であって、式
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
を有する前記化合物、またはその医薬的に許容される塩。
16.実施形態10または12に記載の化合物であって、Wがエンドソーム溶解性ペプチドまたは核局在化ペプチドであるペプチドである前記化合物。
17.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、Yは、
(1)CRISPR RNA(crRNA)及びトランス活性化crRNA(tracrRNA)を含むデュアルガイドRNA配列、またはシングルガイドRNA配列(sgRNA)の何れかを備えた認識要素を含む第一の要素であって、前記配列は、発現されたときにCas9リボ核タンパク質の標的配列への配列特異的結合を指示し、前記第一の要素は1以上のエンドソーム脱出剤を任意に含む前記第一の要素と、
(2)Cas9タンパク質及び場合により1つ以上の核局在配列(NLS)及び場合により1つ以上の蛍光タンパク質及び1以上のエンドソーム脱出剤を含む第二の要素を含んだCas9リボ核タンパク質であり、
前記第一の要素は前記第二の要素と会合している前記化合物。
18.実施形態17に記載の化合物であって、前記標的配列が真核細胞標的配列である前記化合物。
19.実施形態17に記載の化合物であって、前記第一の要素が、CRISPR RNA(crRNA)及びトランス活性化crRNA(tracrRNA)を含むデュアルガイドRNA配列を含み、前記化合物の残りは、それぞれ独立してtracrRNA配列またはcrRNAへの1以上の相互作用を介して前記Cas9リボ核タンパク質に連結され
る前記化合物。
20.実施形態19に記載の化合物であって、前記tracrRNAが任意に化学的に修飾される前記化合物。
21.実施形態19または20に記載の化合物であって、前記tracrRNAは、CAGCAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUU(配列番号1028)の配列に対して少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または少なくとも約100%の核酸配列同一性を有する配列を含み、前記配列は任意で、最初の3個の塩基において2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む前記化合物。
22.実施形態19〜21の何れか1項に記載の化合物であって、前記crRNAが任
意に化学的に修飾されている前記化合物。
23.実施形態19〜21の何れか1項に記載の化合物であって、前記crRNAは、
下記から選択される配列に対して少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または少なくとも約100%のヌクレオチド配列同一性を有する配列を含む前記化合物:
PCSK9 crRNA配列1:
GGUGCUAGCCUUGCGUUCCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号885)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列2:
CGUGCUCGGGUGCUUCGGCCGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号886)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列3:
GCCGUCCUCCUCGGAACGCAGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号887)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列4:
GGACGAGGACGGCGACUACGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号888)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列5:
ACCACCGGGAAAUCGAGGGCGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号889)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列6:
CGACUUCGAGAAUGUGCCCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号890)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列7:
GAGUGACCACCGGGAAAUCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号891)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列8:
CUCGGGCACAUUCUCGAAGUGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号892)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列9:
GGAAGCCAGGAAGAAGGCCAGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号893)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列10:
UCUUUGCCCAGAGCAUCCCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号894)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む、
PCSK9 crRNA配列11:
CUAGGAGAUACACCUCCACCGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号895)、最後の4塩基の最初の3つ(GCU)に任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む。
24.実施形態17に記載の化合物であって、前記第一の要素がシングルガイドRNA配列(sgRNA)を含み、前記化合物の残りがsgRNAに対する1以上の相互作用を介して前記Cas9リボ核タンパク質に連結される前記化合物。
25.実施形態24に記載の化合物であって、前記sgRNAが少なくとも20ヌクレオチドを含む前記化合物。
26.実施形態24に記載の化合物であって、前記sgRNAが少なくとも8個のヌク
レオチドを含む前記化合物。
27.実施形態24に記載の化合物であって、前記sgRNAとその対応する標的配列との間の相補性の程度が、適切なアライメントアルゴリズムを使用して最適に整列されたときに、少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%である前記化合物。
28.実施形態24の何れか1項に記載の化合物であって、前記sgRNAは、下記か
らなる群から選択される配列に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%少なくとも約97パーセント、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセントまたは100パーセントのヌクレオチド配列同一性を有する前記化合物:
PCSK9シングルガイドRNA配列1
GGUGCUAGCCUUGCGUUCCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号896)、
PCSK9シングルガイドRNA配列2
CGUGCUCGGGUGCUUCGGCCGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号897)、
PCSK9シングルガイドRNA配列3
GCCGUCCUCCUCGGAACGCAGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号898)、
PCSK9シングルガイドRNA配列4
GGACGAGGACGGCGACUACGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号899)、
PCSK9シングルガイドRNA配列5
ACCACCGGGAAAUCGAGGGCGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号900)、
PCSK9シングルガイドRNA配列6
CGACUUCGAGAAUGUGCCCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号901)、
PCSK9シングルガイドRNA配列7
GAGUGACCACCGGGAAAUCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号902)、
PCSK9シングルガイドRNA配列8
CUCGGGCACAUUCUCGAAGUGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号
903)、
PCSK9シングルガイドRNA配列9
GGAAGCCAGGAAGAAGGCCAGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号904)、
PCSK9シングルガイドRNA配列10
UCUUUGCCCAGAGCAUCCCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号905)、
PCSK9シングルガイドRNA配列11
CUAGGAGAUACACCUCCACCGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号906)、
EMX1シングルガイドRNA配列
GUCACCUCCAAUGACUAGGGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号907)、
ROSA26シングルガイドRNA配列
CGAACCCUACACAUUCAACGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号908)、
ここで、前記配列は任意に化学的に修飾される。
29.実施形態24〜28の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが任意に化学的に修飾されたsgRNAを含む前記化合物。
30.実施形態1〜29の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが更に蛍光プローブを含む前記化合物。
31.実施形態30に記載の化合物であって、前記蛍光プローブがmCherry配列(配列番号915)である前記化合物。
32.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが1以上のNL
Sを含む前記化合物。
33.実施形態32に記載の化合物であって、前記NLSの各々が、下記からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む前記化合物:
PKKKRKV(配列番号830)、
KRPAATKKAGQAKKKK(配列番号831)、
PAAKRVKLD(配列番号832)、
RQRRNELKRSP(配列番号833)、
NQSSNFGPMKGGNFGGRSSGPYGGGGQYFAKPRNQGGY(配列番号834)、
RMRIXFKNKGKDTAELRRRRVEVSVELRKAKKDEQILKRRNV(配列番号835)、
VSRKRPRP(配列番号836)、
PPKKARED(配列番号837)、
PQPKKKPL(配列番号838)、
SALIKKKKKMAP(配列番号839)、
DRLRR(配列番号840)、
PKQKKRK(配列番号841)、
RKLKKKIKKL(配列番号842)、
REKKKFLKRR(配列番号843)、
KRKGDEVDGVDEVAKKKSKK(配列番号844)、
RKCLQAGMNLEARKTKK(配列番号845)、
MAPKKKRKVGIHRGVP(配列番号1035)、及び
PKKKRKVEDPKKKRKVD(配列番号1036)。
34.実施形態33に記載の化合物であって、前記NLSの各々がアミノ酸配列PKKKRKV(配列番号830)を含む前記化合物。
35.実施形態34に記載の化合物であって、各々がアミノ酸配列PKKKRKV(配列番号830)を含む2つのNLSを含む前記化合物。
36.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yは、S.aureus、S.pneumoniae、S.pyogenes、S.thermophilus、N.meningitidisまたはA.ebreus由来のCas9タンパク質に対して少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9タンパク質を含む前記化合物。
37.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが、II型Cas9タンパク質に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96パーセント、少なくとも約97パーセント、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9タンパク質を含む前記化合物。
38.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが、配列番号8の7〜166位または731〜1003位のアミノ酸または配列番号1〜7、9〜829に記載のものの対応するアミノ酸に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9タンパク質を含む前記化合物。
39.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが、配列番号8の7〜166位、または731〜1003位におけるアミノ酸に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9タンパク質を含む前記化合物。
40.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが、配列番号260〜263の何れかのCas9アミノ酸配列のモチーフ1,2,3及び4に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性を有する配列内の少なくとも4モチーフを有するCas9タンパク質を含む前記化合物。
41.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが、S.pyogenesCas9(野生型)(配列番号848)、S.pyogenesCas9−突然変異M1C(配列番号849)、S.pyogenesCas9−突然変異M1C&C80S(配列番号850)、S.pyogenesCas9ニッカーゼ変異体D10A(配列番号851)、S.pyogenesCas9ニッカーゼ変異体H840A(配列番号852)、S.pyogenesCas9ニッカーゼ変異体E923P&T924P(配列番号853)、Acidovorax ebreus(Acidovorax ebreus)Cas9(配列番号854)、酸性鉱山排水菌Ga0052161_JGI・
Cas9(配列番号855)、S.pyogenesCas9ヌル変異体D10A&H840A(配列番号1027)、及びウラン鉱山菌FW106_JGICas9(配列856)から選択される配列に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性を有するCas9タンパク質を含む前記化合物。
42.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、肝細胞上に存在する受容体に結合できる前記化合物。
43.実施形態42に記載の化合物であって、前記肝細胞に存在する受容体がアシアロ糖タンパク質受容体である前記化合物。
44.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、エンドソーム脱出剤を更に含む前記化合物。
45.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物であって、前記Yが更にエンドソーム脱出剤を含む前記化合物。
46.実施形態44または45に記載の化合物であって、前記エンドソーム脱出剤は、リソソーム作用剤、細胞浸透性ペプチド、融合性ペプチド、孔形成剤、及びプロトンスポンジ剤からなる群から選択される前記化合物。
47.実施形態46に記載の化合物であって、前記エンドソーム脱出剤がペプチドppTG21:GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1012)である前記化合物。
48.実施形態1〜47の何れか1項に記載の化合物及びエンドソーム脱出剤を含有する組成物であって、前記組成物を形成するために前記化合物及び前記エンドソーム脱出剤が同時インキュベートされる前記組成物。
49.実施形態48に記載の組成物であって、前記エンドソーム脱出剤が、リソソーム作用剤、細胞浸透性ペプチド、融合性ペプチド、細孔形成剤、及びプロトンスポンジ剤からなる群より選択される前記組成物。
50.実施形態49に記載の組成物であって、前記エンドソーム脱出剤がペプチドppTG21:GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1012)である前記組成物。
51.先行する実施形態の何れか1項に記載の化合物と、医薬的に許容される担体、賦形剤または希釈剤とを含有する医薬組成物。
52.対象における肝疾患もしくは状態、または肝臓調節疾患もしくは状態を治療する方法であって、前記対象に対して、実施形態51に記載の医薬組成物の治療的有効量を投与することを含む前記方法。
53.実施形態52に記載の方法であって、前記疾患または状態が、遺伝性血管浮腫、家族性チロシン血症I型、アラジール症候群、アルファ−1−アンチトリプシン欠損症、胆汁酸合成及び代謝異常、胆道閉鎖症、嚢胞性線維症肝疾患、特発性新生児肝炎、ミトコンドリア肝障害、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、原発性硬化性胆管炎、トランスサイレチンアミロイドーシス、血友病、ホモ接合性家族性高コレステロール血症、家族性キロミクロン血症、高脂血症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、高血糖、及びII型糖尿病と同様に異常に高い肝臓グルコース産生を伴う疾患からなる群から選択される前記方法。
54.実施形態53に記載の方法であって、前記疾患または状態が、高脂血症、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、または非アルコール性脂肪性肝炎(NAFLD)である方法。
55.対象の肝臓細胞における標的DNAの転写を選択的に調節する方法であって、前記対象に対して、実施形態51による医薬組成物を投与することを含む方法。
56.実施形態55に記載の方法であって、前記標的DNAが、遺伝性血管浮腫、家族性チロシン血症I型、アラジール症候群、アルファ−1−アンチトリプシン欠損症、胆汁酸合成及び代謝異常、胆道閉鎖症、嚢胞性線維症肝疾患、特発性新生児肝炎、ミトコンド
リア肝障害、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、原発性硬化性胆管炎、トランスサイレチンアミロイドーシス、血友病、ホモ接合性家族性高コレステロール血症、家族性キロミクロン血症、高脂血症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、高血糖、及びII型糖尿病と同様の異常に高い肝臓グルコース産生を伴う疾患からなる群から選択される疾患または状態に関連する前記方法。
57.実施形態55に記載の方法であって、前記標的DNAがPCSK9遺伝子である前記方法。
58.対象において肝疾患または状態に関連するタンパク質をコードする核酸分子を編集する方法であって、実施態様48に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む前記方法。
59.実施形態57の方法であって、前記タンパク質は、遺伝性血管浮腫、家族性チロシン血症I型、アラジール症候群、アルファ−1−アンチトリプシン欠損症、胆汁酸合成及び代謝異常、胆道閉鎖症、嚢胞性線維症肝疾患、特発性新生児肝炎、ミトコンドリア肝障害、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、原発性硬化性胆管炎、トランスサイレチンアミロイドーシス、血友病、ホモ接合性家族性高コレステロール血症、家族性キロミクロン血症、高脂血症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、高血糖、及びII型糖尿病と同様の異常に高い肝臓グルコース産生を伴う疾患からなる群から選択される肝疾患または状態に関連する前記方法。
60.対象における肝疾患または状態に関連した少なくとも1つの遺伝子産物の発現レベルを調節する方法であって、前記対象に対して、実施形態51に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
61.実施形態60に記載の方法であって、前記遺伝子産物が、遺伝性血管浮腫、家族性チロシン血症I型、アラジール症候群、アルファ−1−アンチトリプシン欠損症、胆汁酸合成及び代謝異常、胆道閉鎖症、嚢胞性線維症肝疾患、特発性新生児肝炎、ミトコンドリア肝障害、進行性家族性肝内胆汁うっ滞、原発性硬化性胆管炎、トランスサイレチンアミロイドーシス、血友病、ホモ接合性家族性高コレステロール血症、家族性キロミクロン血症、高脂血症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、高血糖、及びII型糖尿病と同様の異常に高い肝臓グルコース産生を伴う疾患からなる群から選択される肝臓疾患または状態に関連する前記方法。
62.実施形態61に記載の方法であって、低密度リポタンパク質(LDL)のレベルを調節する前記方法。
63.実施形態61に記載の方法であって、前記対象の血液中コレステロールのレベルを調節する前記方法。
64.実施形態63に記載の方法であって、前記対象の血中コレステロールのレベルを低下させる前記方法。
65.リボ核タンパク質及びエンドソーム脱出剤を含有する組成物。
66.実施形態65に記載の組成物であって、前記リボ核タンパク質がCas9リボ核タンパク質またはCpflリボ核タンパク質であるである前記組成物。
67.実施形態66に記載の組成物であって、前記リボ核タンパク質がCas9リボ核タンパク質である前記組成物。
68.実施形態67に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質及び前記エンドソーム脱出剤が共インキュベートされる前記組成物。
69.実施形態67または68に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が、
(1)CRISPR RNA(crRNA)及びトランス活性化crRNA(tracrRNA)を含むデュアルガイドRNA配列、またはシングルガイドRNA配列(sgRNA)の何れかを備えた認識要素を含む第一の要素であって、前記ガイド配列は、発現されたときにCas9リボ核タンパク質の標的配列への配列特異的結合を指示し、前記第一の要素は任意に1以上のエンドソーム脱出剤を含む第一の要素と、
(2)Cas9タンパク質及び任意に1以上の核局在配列(NLS)及び任意に1以上
の蛍光タンパク質、ならびに1以上のエンドソーム脱出剤を含む第二の要素を含み、
前記第一の要素は前記第二の要素と会合している前記組成物。
70.請求項69に記載の組成物であって、前記標的配列が真核細胞標的配列である前記組成物。
71.実施形態69に記載の組成物であって、前記第一の要素が、CRISPR RNA(crRNA)及びトランス活性化crRNA(tracrRNA)を備えたデュアルガイドRNA配列を含む前記組成物。
72.実施形態71に記載の組成物であって、前記tracrRNAが任意に化学的に修飾される組成物。
73.実施形態71または72に記載の組成物であって、前記tracrRNAが、CAGCAUAGCAAGUUAAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUU(配列番号1028)の配列に対して少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約95%、少なくとも約96パーセント、少なくとも約97パーセント、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのヌクレオチド配列同一性である配列を含み、前記配列は任意に、最初の3塩基において2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む前記組成物。
74.実施形態71〜73の何れか1項に記載の組成物であって、前記crRNAが任
意に化学的に修飾される前記組成物。
75.実施形態71〜73の何れか1項に記載の組成物であって、前記crRNAが、
下記から選択される配列に対して少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、約96パーセント、少なくとも約97パーセント、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのヌクレオチド配列同一性を有する配列を含む前記組成物:
PCSK9 crRNA配列1:
GGUGCUAGCCUUGCGUUCCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号885)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列2:
CGUGCUCGGGUGCUUCGGCCGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号886)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列3:
GCCGUCCUCCUCGGAACGCAGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号887)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列4:
GGACGAGGACGGCGACUACGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号888)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列5:
ACCACCGGGAAAUCGAGGGCGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号889)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列6:
CGACUUCGAGAAUGUGCCCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号890)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列7:
GAGUGACCACCGGGAAAUCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号891)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列8:
CUCGGGCACAUUCUCGAAGUGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号892)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列9:
GGAAGCCAGGAAGAAGGCCAGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号893)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列10:
UCUUUGCCCAGAGCAUCCCGGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号894)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
PCSK9 crRNA配列11:
CUAGGAGAUACACCUCCACCGUUUUAGAGCUAUGCUG(配列番号895)、最後の4塩基の最初の3塩基(GCU)において任意に2’−O−メチルまたは2’−F修飾を含む
76.実施形態69に記載の組成物であって、前記第一の要素がシングルガイドRNA配列(sgRNA)を含む前記組成物。
77.実施形態76に記載の組成物であって、前記sgRNAが少なくとも20ヌクレオチドを含む前記組成物。
78.実施形態76に記載の組成物であって、前記sgRNAが少なくとも8ヌクレオチドを含む前記組成物。
79.実施形態76に記載の組成物であって、前記sgRNAとその対応する標的配列との間の相補性の程度は、適切なアライメントアルゴリズムを使用して最適に整列されたときには、少なくとも50%、60%、70%、75%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%である前記組成物。
80.実施形態76に記載の組成物であって、前記sgRNAは、下記からからなる群から選択される配列に対して、少なくとも約75パーセント、少なくとも約80パーセント、少なくとも約85パーセント、少なくとも約90パーセント、少なくとも約95パーセント、少なくとも約96パーセント、少なくとも約97パーセント、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのヌクレオチド配列同一性を有する前記組成物:
PCSK9ガイドRNA配列1
GGUGCUAGCCUUGCGUUCCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号896)、
PCSK9ガイドRNA配列2
CGUGCUCGGGUGCUUCGGCCGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号897)、
PCSK9ガイドRNA配列3
GCCGUCCUCCUCGGAACGCAGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号
898)、
PCSK9ガイドRNA配列4
GGACGAGGACGGCGACUACGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号899)、
PCSK9ガイドRNA配列5
ACCACCGGGAAAUCGAGGGCGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号900)、
PCSK9ガイドRNA配列6
CGACUUCGAGAAUGUGCCCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号901)、
PCSK9ガイドRNA配列7
GAGUGACCACCGGGAAAUCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号902)、
PCSK9ガイドRNA配列8
CUCGGGCACAUUCUCGAAGUGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号903)、
PCSK9ガイドRNA配列9
GGAAGCCAGGAAGAAGGCCAGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号904)、
PCSK9ガイドRNA配列10
UCUUUGCCCAGAGCAUCCCGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号905)、
PCSK9ガイドRNA配列11
CUAGGAGAUACACCUCCACCGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号906)、
EMX1ガイドRNA配列
GUCACCUCCAAUGACUAGGGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号907)、
ROSA26ガイドRNA配列
CGAACCCUACACAUUCAACGGUUUAAGAGCUAUGCUGGAAACAGCAUAGCAAGUUUAAAUAAGGCUAGUCCGUUAUCAACUUGAAAAAGUGGCACCGAGUCGGUGCUUUUUUU(配列番号
908)、
ここで、前記配列は任意に化学的に修飾される。
81.実施形態76〜80の何れか1項に記載の組成物であって、前記sgRNAが任意に化学的に修飾される前記組成物。
82.実施形態67〜81の何れか1項に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が更に蛍光プローブを含む前記組成物。
83.実施形態82に記載の組成物であって、前記蛍光プローブがmCherry配列(配列番号915)である前記組成物。
84.実施形態67〜83の何れか1項に記載の組成物であって、1以上のNLSを含む前記組成物。
85.実施形態67〜83の何れか1項に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が1以上のNLSを含む前記組成物。
86.実施形態84または85に記載の組成物であって、前記NLSの各々が、下記からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む前記組成物:
PKKKRKV(配列番号830)、
KRPAATKKAGQAKKKK(配列番号831)、
PAAKRVKLD(配列番号832)、
RQRRNELKRSP(配列番号833)、
NQSSNFGPMKGGNFGGRSSGPYGGGGQYFAKPRNQGGY(配列番号834)、
RMRIXFKNKGKDTAELRRRRVEVSVELRKAKKDEQILKRRNV(配列番号835)、
VSRKRPRP(配列番号836)、
PPKKARED(配列番号837)、
PQPKKKPL(配列番号838)、
SALIKKKKKMAP(配列番号839)、
DRLRR(配列番号840)、
PKQKKRK(配列番号841)、
RKLKKKIKKL(配列番号842)、
REKKKFLKRR(配列番号843)、
KRKGDEVDGVDEVAKKKSKK(配列番号844)、
RKCLQAGMNLEARKTKK(配列番号845)、
MAPKKKRKVGIHRGVP(配列番号1035)、及び
PKKKRKVEDPKKKRKVD(配列番号1036)。
87.実施形態86に記載の組成物であって、前記NLSの各々がアミノ酸配列PKKKRKV(配列番号830)を含む前記組成物。
88.実施形態87に記載の組成物であって、2つのNLSを含有し、その各々がアミノ酸配列PKKKRKV(配列番号830)を含む前記組成物。
89.実施形態67〜88の何れか1項に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質は、S.aureus、S.pneumoniae、S.pyogenes、S.thermophilus、またはN.meningitidis由来のCas9タンパク質に対して少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9タンパク質を含む前記組成物。
90.実施形態67〜89の何れか1項に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が、II型Cas9タンパク質に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96パーセント、少なくとも約97パーセント、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9タン
パク質を含む前記組成物。
91.実施形態67〜90の何れか1項に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が、配列番号8の7〜166位または731〜1003位のアミノ酸または配列番号1〜7、9〜829に記載のものの対応するアミノ酸に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96パーセント、少なくとも約97パーセント、少なくとも約98パーセント、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9リボ核タンパク質を含む前記組成物。
92.実施形態91に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が、配列番号8の7〜166位、または731〜1003位におけるアミノ酸に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性であるCas9タンパク質を含む前記組成物。
93.実施形態92に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が、配列番号260〜263何れかのCas9アミノ酸配列のモチーフ1,2,3及び4に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性を有する配列内の少なくとも4モチーフを有するCas9タンパク質を含む前記組成物。
94.実施形態67〜93の何れか1項に記載の組成物であって、前記Cas9リボ核タンパク質が、S.pyogenesCas9(野生型)(配列番号848)、S.pyogenesCas9変異体M1C(配列番号849)、S.pyogenesCas9−突然変異M1C&C80S(配列番号850)、S.pyogenesCas9ニッカーゼ変異体D10A(配列番号851)、S.pyogenesCas9ニッカーゼ変異体H840A(配列番号852)、S.pyogenesCas9ニッカーゼ変異体E923P&T924P(配列番号853)、Acidovorax ebreus(Acidovorax ebreus)Cas9(配列番号854)、酸性鉱山排水菌Ga0052161_JGI・Cas9(配列番号855)、S.pyogenesCas9ヌル変異体D10A&H840A(配列番号1027)、及びウラン鉱山菌FW106_JGI・Cas9(配列856)から選択される配列に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99パーセント、または100パーセントのアミノ酸配列同一性を有するCas9タンパク質を含む前記組成物。
95.実施形態67〜94の何れか1項に記載の組成物であって、前記エンドソーム脱出剤が、リソソーム作用剤、細胞浸透性ペプチド、融合性ペプチド、細孔形成剤、及びプロトンスポンジ剤からなる群から選択される前記組成物。
96.実施形態95に記載の組成物であって、前記エンドソーム脱出剤がペプチドppTG21:GLFHALLHLLHSLWHLLLHA(配列番号1012)である前記組成物。
97.実施形態65〜96の何れか1項に記載の組成物、及び薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤を含有する医薬組成物。
98.対象における疾患または状態を治療する方法であって、前記対象に対して、治療的有効量の実施形態97に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
99.実施形態98に記載の方法であって、前記疾患または状態が、血液障害、細胞の調節不全もしくは腫瘍疾患及び障害、炎症及び免疫関連疾患、代謝性、肝臓、腎臓、及びタンパク質の疾患ならびに障害、筋肉もしくは骨格疾患、神経学的及び神経疾患ならびに障害、ならびに眼疾患及び障害からなる群から選択される前記方法。
100.対象の細胞内標的DNAの転写を選択的に調節する方法であって、前記対象に
対して、実施態様97に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
101.実施形態100に記載の方法であって、前記標的DNAが、血液障害、細胞の調節不全もしくは腫瘍疾患及び障害、炎症及び免疫関連疾患、代謝性、肝臓、腎臓、及びタンパク質の疾患ならびに障害、筋肉もしくは骨格疾患、神経学的及び神経疾患ならびに障害、ならびに眼の疾患及び障害からなる群から選択される障害または状態と関連する前記方法。
102.対象における疾患または状態に関連するタンパク質をコードする核酸分子を編集する方法であって、前記対象に対して、請求項97に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
103.実施形態102に記載の方法であって、前記タンパク質が、血液障害、細胞の調節不全もしくは腫瘍疾患及び障害、炎症及び免疫関連疾患、代謝性、肝臓、腎臓、及びタンパク質の疾患ならびに障害、筋肉もしくは骨格疾患、神経学的及び神経疾患ならびに障害、ならびに眼の疾患及び障害からなる群から選択される疾患または状態と関連する前記方法。
104.対象の疾患または状態に関連する少なくとも1つの遺伝子産物の発現レベルを調節する方法であって、前記対象に対して、実施態様97に記載の医薬組成物を投与することを含む前記方法。
105.実施形態104に記載の方法であって、前記遺伝子産物が、血液障害、細胞の調節不全もしくは腫瘍疾患及び障害、炎症及び免疫関連疾患、代謝性、肝臓、腎臓、及びタンパク質の疾患ならびに障害、筋肉もしくは骨格疾患、神経学的及び神経の疾患障害、ならびに眼の疾患及び障害からなる群から選択される疾患または状態と関連する前記方法。