【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0009】
(1)本発明は、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、該定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置であって、前記購買履歴や閲覧履歴等について、公開を許可したユーザの履歴情報を格納する公開履歴情報格納手段(例えば、
図1の公開履歴情報データベース110に相当)と、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する秘匿履歴情報格納手段(例えば、
図1の秘匿履歴情報データベース290に相当)と、該格納された公開履歴情報から類似性を算出し、該算出した類似性を格納する類似性格納手段(例えば、
図1の類似性データベース130に相当)と、前記公開履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する履歴情報取得手段(例えば、
図1の履歴情報取得部210に相当)と、該取得した情報の中から類似性および推薦度を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す履歴情報分類手段(例えば、
図1の履歴情報分類部220に相当)と、前記類似性格納手段から類似性情報を取得する類似性情報取得手段(例えば、
図1の類似性情報取得部240に相当)と、前記分類された履歴情報により類似性を算出する類似性算出手段(例えば、
図1の第2の類似性算出部230に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する類似性推測手段(例えば、
図1の類似性推測部250に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記履歴情報分類手段において取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する推薦度算出手段(例えば、
図1の推薦度算出部260に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する表示手段(例えば、
図1の表示部270に相当)と、を備えたことを特徴とするレコメンド装置を提案している。
【0010】
この発明によれば、公開履歴情報格納手段は、購買履歴や閲覧履歴等の情報公開を許可したユーザの履歴情報を格納する。一方、秘匿履歴情報格納手段は、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する。類似性格納手段は、格納された公開された履歴情報から類似性を算出し、算出した類似性を格納する。履歴情報取得手段は、履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する。ここで、履歴情報取得手段は、公開を許可したユーザについては、公開履歴情報格納手段より、公開を許可しないユーザについては、秘匿履歴情報格納手段より自己の履歴情報を取得する。履歴情報分類手段は、取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。類似性情報取得手段は、類似性格納手段から類似性情報を取得する。類似性算出手段は、取得した履歴情報により類似性を算出する。類似性推測手段は、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。推薦度算出手段は、推測した類似性、算出した類似性および履歴情報取得手段において取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。表示手段は、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、類似性情報取得手段より得られる精度の高い類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについては、公開履歴情報格納手段に格納されたユーザの履歴情報の一部および、秘匿履歴情報格納手段に格納された自己の履歴情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、類似性情報取得手段で得られた類似性より、前記類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測し、以上の算出および推測した類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについてもレコメンド結果を提供することができる。
【0011】
(2)本発明は、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、該定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置であって、前記購買履歴や閲覧履歴等について、公開を許可したユーザの履歴情報を格納する公開履歴情報格納手段(例えば、
図7の公開履歴情報データベース110に相当)と、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する秘匿履歴情報格納手段(例えば、
図1の秘匿履歴情報データベース290に相当)と、該格納された公開履歴情報から類似性を算出し、該算出した類似性を格納する類似性格納手段(例えば、
図7の類似性データベース130に相当)と、前記履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する第1の履歴情報取得手段(例えば、
図7の履歴情報取得部211に相当)と、該取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す履歴情報分類手段(例えば、
図7の履歴情報分類部220に相当)と、前記類似性格納手段から類似性情報を取得する類似性情報取得手段(例えば、
図7の類似性情報取得部240に相当)と、前記取得した履歴情報により類似性を算出する類似性算出手段(例えば、
図7の第2の類似性算出部230に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する類似性推測手段(例えば、
図7の類似性推測部250に相当)と、前記類似性算出手段および前記類似性推測手段において得られた類似性より、必要な履歴情報のみを前記履歴情報格納手段から取得する第2の履歴情報取得手段(例えば、
図7の履歴情報取得部211に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記第2の履歴情報取得手段において取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する推薦度算出手段(例えば、
図7の推薦度算出部260に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する表示手段(例えば、
図7の表示部270に相当)と、を備えたことを特徴とするレコメンド装置を提案している。
【0012】
この発明によれば、公開履歴情報格納手段は、購買履歴や閲覧履歴等の情報公開を許可したユーザの履歴情報を格納する。一方、秘匿履歴情報格納手段は、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する。類似性格納手段は、格納された公開された履歴情報から類似性を算出し、算出した類似性を格納する。第1の履歴情報取得手段は、履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する。ここで、第一の履歴情報取得手段は、公開を許可したユーザについては、公開履歴情報格納手段より、公開を許可しないユーザについては、秘匿履歴情報格納手段より自己の履歴情報を取得する。履歴情報分類手段は、取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。類似性情報取得手段は、類似性格納手段から類似性情報を取得する。類似性算出手段は、取得した履歴情報により類似性を算出する。類似性推測手段は、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。第2の履歴情報取得手段は、類似性算出手段および類似性推測手段において得られた類似性より、必要な履歴情報のみを公開履歴情報格納手段あるいは秘匿履歴情報格納手段から取得する。推薦度算出手段は、推測した類似性、算出した類似性および第2の履歴情報取得手段において取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。表示手段は、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、さらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、より精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについても、公開履歴情報格納手段に格納されたユーザの履歴情報の一部、および秘匿履歴情報格納手段に格納された自己の履歴情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、類似性情報取得手段で得られた類似性より、前記類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測しさらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについても、さらに精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、推薦度の算出の前に、その都度、履歴情報を取り直すため、メモリ容量の小さい電子機器においてもレコメンド処理を行うことができる。
【0013】
(3)本発明は、(2)のレコメンド装置について、前記第2の履歴情報取得手段は、類似性の高い上位のユーザの履歴情報を選択して取得することを特徴とするレコメンド装置を提案している。
【0014】
この発明によれば、第2の履歴情報取得手段は、類似性の高い上位のユーザの履歴情報を選択して取得する。したがって、類似性の高い上位のユーザの履歴情報に基づいて、推薦度を算出するため、より精度の高いレコメンド結果を提供することができる。
【0015】
(4)本発明は、前記請求項1から請求項3のレコメンド装置が内蔵された携帯端末を提案している。
【0016】
この発明によれば、レコメンド装置が携帯端末に内蔵されているため、ユーザの履歴情報を簡易に取得することができる。また、事前に類似性の算出を行うことにより、レコメンド処理における処理負荷を軽減することができる。
【0017】
(5)本発明は、前記請求項1から請求項3のレコメンド装置が内蔵されたセットトップボックス(STB)を提案している。
【0018】
この発明によれば、レコメンド装置がセットトップボックス(STB)に内蔵されているため、ユーザの履歴情報を簡易に取得することができる。また、事前に類似性の算出を行うことにより、レコメンド処理における処理負荷を軽減することができる。
【0019】
(6)本発明は、データ公開を許可しているユーザにおいて、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を格納する履歴情報データベース(例えば、
図9の公開履歴情報データベース111に相当)と、該購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、格納する類似性データベース(例えば、
図9の類似性データベース131に相当)とを備えたデータサーバ(例えば、
図9のサーバ100に相当)と、前記定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置(例えば、
図9のレコメンド装置200に相当)とからなるレコメンドシステムであって、前記レコメンド装置が、自己の履歴情報を格納する履歴情報格納手段(例えば、
図9のユーザ履歴情報格納部291に相当)と、該履歴情報格納手段から自己の履歴情報を取得する第1の履歴情報取得手段(例えば、
図9の履歴情報取得部210に相当)と、前記履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する第2の履歴情報取得手段(例えば、
図9の履歴情報取得部210に相当)と、該取得した情報の中から類似性および推薦度を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す履歴情報分類手段(例えば、
図9の履歴情報分類部220に相当)と、前記類似性データベースから類似性情報を取得する類似性情報取得手段(例えば、
図9の類似性情報取得部240に相当)と、前記履歴情報分類手段から取得した履歴情報により類似性を算出する類似性算出手段(例えば、
図9の第2の類似性算出部230に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する類似性推測手段(例えば、
図9の類似性推測部250に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記履歴情報分類手段から取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する推薦度算出手段(例えば、
図9の推薦度算出部260に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する表示手段(例えば、
図9の表示部270に相当)と、を備えたことを特徴とするレコメンドシステムを提案している。
【0020】
この発明によれば、レコメンド装置の履歴情報格納手段は、自己の履歴情報を格納する。第1の履歴情報取得手段は、履歴情報格納手段から自己の履歴情報を取得する。第2の履歴情報取得手段は、前記履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する。履歴情報分類手段は、取得した情報の中から類似性および推薦度を算出する、自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。類似性情報取得手段は、類似性データベースから類似性情報を取得する。類似性算出手段は、履歴情報分類手段から取得した履歴情報により類似性を算出する。類似性推測手段は、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。推薦度算出手段は、推測した類似性、算出した類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。表示手段は、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、類似性情報取得手段より得られる精度の高い類似性および履歴情報分類手段から取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについては、履歴情報データベースに格納された情報の一部および、履歴情報格納手段に格納された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、類似性情報取得手段で得られた類似性より、類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測し、以上の算出した類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについてもレコメンド結果を提供することができる。
【0021】
(7)本発明は、データ公開を許可しているユーザにおいて、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を格納する履歴情報データベース(例えば、
図10の公開履歴情報データベース111に相当)と、該購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、格納する類似性データベース(例えば、
図10の類似性データベース131に相当)とを備えたデータサーバ(例えば、
図10のサーバ100に相当)と、前記定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置(例えば、
図10のレコメンド装置200に相当)とからなるレコメンドシステムであって、前記レコメンド装置が、自己の履歴情報を格納する履歴情報格納手段(例えば、
図10のユーザ履歴情報格納部291に相当)と、該履歴情報格納手段から自己の履歴情報を取得する第1の履歴情報取得手段(例えば、
図10の履歴情報取得部211に相当)と、前記履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する第2の履歴情報取得手段(例えば、
図10の履歴情報取得部211に相当)と、該取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す履歴情報分類手段(例えば、
図10の履歴情報分類部220に相当)と、前記類似性データベースから類似性情報を取得する類似性情報取得手段(例えば、
図10の類似性情報取得部240に相当)と、前記履歴情報分類手段から取得した履歴情報により類似性を算出する類似性算出手段(例えば、
図10の第2の類似性算出部230に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する類似性推測手段(例えば、
図10の類似性推測部250に相当)と、前記類似性算出手段および前記類似性推測手段において得られた類似性より、必要な履歴情報のみを前記履歴情報データベースから取得する第3の履歴情報取得手段(例えば、
図10の履歴情報取得部211に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記第3の履歴情報取得手段から取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する推薦度算出手段(例えば、
図10の推薦度算出部260に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する表示手段(例えば、
図10の表示部270に相当)と、を備えたことを特徴とするレコメンドシステムを提案している。
【0022】
この発明によれば、レコメンド装置の履歴情報格納手段は、自己の履歴情報を格納する。第1の履歴情報取得手段は、履歴情報格納手段から自己の履歴情報を取得する。第2の履歴情報取得手段は、履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する。履歴情報分類手段は、取得した情報の中から類似性を算出する、自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。類似性情報取得手段は、類似性データベースから類似性情報を取得する。類似性算出手段は、履歴情報分類手段から取得した履歴情報により類似性を算出する。類似性推測手段は、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。第3の履歴情報取得手段は、類似性算出手段および類似性推測手段において得られた類似性より、必要な履歴情報のみを履歴情報データベースから取得する。推薦度算出手段は、推測した類似性、算出した類似性および第3の履歴情報取得手段から取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。表示手段は、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、さらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、より精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについても、履歴情報データベースに格納されたユーザの履歴情報の一部、および履歴情報格納手段に格納された自己の履歴情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、類似性情報取得手段で得られた類似度より、前記類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測し、さらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについても、さらに精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、推薦度の算出の前に、その都度、履歴情報を取り直すため、メモリ容量の小さい電子機器においてもレコメンド処理を行うことができる。
【0023】
(8)本発明は、(7)のレコメンドシステムについて、前記第3の履歴情報取得手段は、類似性の高い上位のユーザの履歴情報を選択して取得することを特徴とするレコメンドシステムを提案している。
【0024】
この発明によれば、第3の履歴情報取得手段は、類似性の高い上位のユーザの履歴情報を選択して取得する。したがって、類似性の高い上位のユーザの履歴情報に基づいて、推薦度を算出するため、より精度の高いレコメンド結果を提供することができる。
【0025】
(9)本発明は、(6)から(8)のレコメンドシステムについて、前記レコメンド装置が携帯端末であることを特徴とするレコメンドシステムを提案している。
【0026】
この発明によれば、レコメンド装置が携帯端末に内蔵されているため、ユーザの履歴情報を簡易に取得することができる。また、サーバ側で、事前に類似性の算出を行うことにより、レコメンド処理における処理負荷を軽減することができる。
【0027】
(10)本発明は、(6)から(8)のレコメンドシステムについて、前記レコメンド装置がセットトップボックス(STB)であることを特徴とするレコメンドシステムを提案している。
【0028】
この発明によれば、レコメンド装置がセットトップボックス(STB)に内蔵されているため、ユーザの履歴情報を簡易に取得することができる。また、サーバ側で、事前に類似性の算出を行うことにより、レコメンド処理における処理負荷を軽減することができる。
【0029】
(11)本発明は、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、該定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置におけるレコメンド方法であって、前記レコメンド装置が、前記購買履歴や閲覧履歴等について、公開を許可したユーザの履歴情報を格納する公開履歴情報格納手段(例えば、
図1の公開履歴情報データベース110に相当)と、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する秘匿履歴情報格納手段(例えば、
図1の秘匿履歴情報データベース290に相当)と、該格納された公開履歴情報から類似性を算出し、該算出した類似性を格納する類似性格納手段(例えば、
図1の類似性データベース130に相当)とを備え、前記公開履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する第1のステップ(例えば、
図6のステップS101に相当)と、該取得した情報の中から類似性および推薦度を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す第2のステップ(例えば、
図6のステップS102に相当)と、前記類似性格納手段から類似性情報を取得する第3のステップ(例えば、
図6のステップS103に相当)と、前記分類された履歴情報により類似性を算出する第4のステップ(例えば、
図6のステップS104に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する第5のステップ(例えば、
図6のステップS105に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記第1のステップにおいて取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する第6のステップ(例えば、
図6のステップS106に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する第7のステップ(例えば、
図6のステップS107に相当)と、を備えたことを特徴とするレコメンド方法を提案している。
【0030】
この発明によれば、公開履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得し、取得した情報の中から類似性および推薦度を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。次いで、類似性格納手段から類似性情報を取得し、分類された履歴情報により類似性を算出して、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。そして、推測した類似性、算出した類似性および第1のステップにおいて取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出し、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、第3のステップにより得られる精度の高い類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについては、公開履歴情報格納手段に格納されたユーザの履歴情報の一部および、秘匿履歴情報格納手段に格納された自己の履歴情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、第3のステップで得られた類似性より、類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測し、以上の算出および推測した類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについてもレコメンド結果を提供することができる。
【0031】
(12)本発明は、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、該定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置におけるレコメンド方法であって、前記購買履歴や閲覧履歴等について、公開を許可したユーザの履歴情報を格納する公開履歴情報格納手段(例えば、
図7の公開履歴情報データベース110に相当)と、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する秘匿履歴情報格納手段(例えば、
図1の秘匿履歴情報データベース290に相当)と、該格納された公開履歴情報から類似性を算出し、該算出した類似性を格納する類似性格納手段(例えば、
図7の類似性データベース130に相当)とを備え、履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する第1のステップ(例えば、
図8のステップS201に相当)と、該取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す第2のステップ(例えば、
図8のステップS202に相当)と、前記類似性格納手段から類似性情報を取得する第3のステップ(例えば、
図8のステップS203に相当)と、前記取得した履歴情報により類似性を算出する第4のステップ(例えば、
図8のステップS204に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する第5のステップ(例えば、
図8のステップS205に相当)と、前記第4のステップおよび前記第5のステップにおいて得られた類似性より、必要な履歴情報のみを前記履歴情報格納手段から取得する第6のステップ(例えば、
図8のステップS206に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記第6のステップにおいて取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する第7のステップ(例えば、
図8のステップS207に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する第8のステップ(例えば、
図8のステップS208に相当)と、を備えたことを特徴とするレコメンド方法を提案している。
【0032】
この発明によれば、履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得し、取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。次いで、類似性格納手段から類似性情報を取得し、取得した履歴情報により類似性を算出し、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。そして、第4のステップおよび第5のステップにおいて得られた類似性より、必要な履歴情報のみを履歴情報格納手段から取得し、推測した類似性、算出した類似性および第6のステップにおいて取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出して、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、さらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、より精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについても、公開履歴情報格納手段に格納されたユーザの履歴情報の一部、および秘匿履歴情報格納手段に格納された自己の履歴情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、第3のステップで得られた類似性より、類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測し、さらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについても、さらに精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、推薦度の算出の前に、その都度、履歴情報を取り直すため、メモリ容量の小さい電子機器においてもレコメンド処理を行うことができる。
【0033】
(13)本発明は、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、該定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置におけるレコメンド方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記レコメンド装置が、前記購買履歴や閲覧履歴等について、公開を許可したユーザの履歴情報を格納する公開履歴情報格納手段(例えば、
図1の公開履歴情報データベース110に相当)と、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する秘匿履歴情報格納手段(例えば、
図1の秘匿履歴情報データベース290に相当)と、該格納された公開履歴情報から類似性を算出し、該算出した類似性を格納する類似性格納手段(例えば、
図1の類似性データベース130に相当)とを備え、前記公開履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する第1のステップ(例えば、
図6のステップS101に相当)と、該取得した情報の中から類似性および推薦度を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す第2のステップ(例えば、
図6のステップS102に相当)と、前記類似性格納手段から類似性情報を取得する第3のステップ(例えば、
図6のステップS103に相当)と、前記分類された履歴情報により類似性を算出する第4のステップ(例えば、
図6のステップS104に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する第5のステップ(例えば、
図6のステップS105に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記第1のステップにおいて取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する第6のステップ(例えば、
図6のステップS106に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する第7のステップ(例えば、
図6のステップS107に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0034】
この発明によれば、公開履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得し、取得した情報の中から類似性および推薦度を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。次いで、類似性格納手段から類似性情報を取得し、分類された履歴情報により類似性を算出して、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。そして、推測した類似性、算出した類似性および第1のステップにおいて取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出し、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、第3のステップにより得られる精度の高い類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについては、公開履歴情報格納手段に格納されたユーザの履歴情報の一部および、秘匿履歴情報格納手段に格納された自己の履歴情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、第3のステップで得られた類似性より、類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測し、以上の算出および推測した類似性および取得した履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについてもレコメンド結果を提供することができる。
【0035】
(14)本発明は、購買履歴や閲覧履歴等のユーザの履歴情報を元にユーザ間の類似性を定義し、該定義した類似性に基づいてユーザが興味を持つと予測されるコンテンツをレコメンド結果として出力する協調フィルタリング方法を用いるレコメンド装置におけるレコメンド方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記購買履歴や閲覧履歴等について、公開を許可したユーザの履歴情報を格納する公開履歴情報格納手段(例えば、
図7の公開履歴情報データベース110に相当)と、公開を許可しないユーザの履歴情報を格納する秘匿履歴情報格納手段(例えば、
図1の秘匿履歴情報データベース290に相当)と、該格納された公開履歴情報から類似性を算出し、該算出した類似性を格納する類似性格納手段(例えば、
図7の類似性データベース130に相当)とを備え、履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得する第1のステップ(例えば、
図8のステップS201に相当)と、該取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す第2のステップ(例えば、
図8のステップS202に相当)と、前記類似性格納手段から類似性情報を取得する第3のステップ(例えば、
図8のステップS203に相当)と、前記取得した履歴情報により類似性を算出する第4のステップ(例えば、
図8のステップS204に相当)と、該算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する第5のステップ(例えば、
図8のステップS205に相当)と、前記第4のステップおよび前記第5のステップにおいて得られた類似性より、必要な履歴情報のみを前記履歴情報格納手段から取得する第6のステップ(例えば、
図8のステップS206に相当)と、該推測した類似性、前記算出した類似性および前記第6のステップにおいて取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する第7のステップ(例えば、
図8のステップS207に相当)と、該算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する第8のステップ(例えば、
図8のステップS208に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0036】
この発明によれば、履歴情報格納手段または秘匿履歴情報格納手段から各ユーザの履歴情報を取得し、取得した情報の中から類似性を算出する自己を含む一部のユーザの履歴情報、または、自己の履歴に含まれるコンテンツにひもづく履歴情報の一部を取り出す。次いで、類似性格納手段から類似性情報を取得し、取得した履歴情報により類似性を算出し、算出した類似性および取得した類似性情報により類似性を推測する。そして、第4のステップおよび第5のステップにおいて得られた類似性より、必要な履歴情報のみを履歴情報格納手段から取得し、推測した類似性、算出した類似性および第6のステップにおいて取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出して、算出した推薦度に基づいてコンテンツを表示する。したがって、情報提供に積極的なユーザについては、提供された情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、さらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、より精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、情報提供に消極的なユーザについても、公開履歴情報格納手段に格納されたユーザの履歴情報の一部、および秘匿履歴情報格納手段に格納された自己の履歴情報に基づいて、他のユーザとの類似性を算出し、第3のステップで得られた類似性より、類似性の算出を行っていない残りの他のユーザとの類似性を推測し、さらに、推薦度を算出するために必要な履歴情報のみを取得して、算出した類似性および取得した類似性の推測値が高いユーザの履歴情報に基づいてコンテンツの推薦度を算出する。そのため、情報提供に消極的なユーザについても、さらに精度の高いレコメンド結果を提供することができる。また、推薦度の算出の前に、その都度、履歴情報を取り直すため、メモリ容量の小さい電子機器においてもレコメンド処理を行うことができる。