(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記昇降ユニットの前記左右の駆動フレームに設けられた前後梁固定部と、前記上段前梁ユニットの前記左右の前後梁固定部との間には、前後方向に延びる上段前後梁がそれぞれ介在されていることを特徴とする請求項3に記載の機械式駐車装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に記載された機械式駐車装置は、フレーム部材のみをユニット化しているので、部品点数を減少させて、施行現場における組立作業の組立工数を減少させることができる。
しかしながら、そのような従来の機械式駐車装置は、昇降装置の昇降駆動機構の構成部材がバラバラであるため、施行現場で機械式駐車装置を設置する際に、構成部材をクレーンで吊り上げたり、ボルト等で連結したりするのに作業工数や作業時間がかかっていた。
また、横梁等の上部に昇降機構を配置する場合は、昇降機構の各構成部材をクレーン等で持ち上げて組み付けたり、組付後に軸、チェーン、スプロケット及びモータ等の調整や点検したりする際の作業工数が多く、作業効率が悪いという問題点があった。
このため、さらに、部品点数及び組立工数を削減して容易に搬送したり、組み立てたりすることができる機械式駐車装置や、機械式駐車装置の組立工法が要望されていた。
【0007】
そこで、本発明は、前記問題点を解決するために創案されたものであり、部品点数及び組立工数が少なく効率よく組み立てることができる機械式駐車装置及びその組立工法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る機械式駐車装置は、上下方向へ複数段に配置され、車両を載置して昇降するパレットと、前記パレットを上下方向に移動させる昇降装置と、前記昇降するパレットの左右に配置される支柱と、を備えた機械式駐車装置において、前記昇降装置は、前記パレットの前端側に連結された前側吊りチェーンと、前記パレットの後端側に連結された後側吊りチェーンと、前記前側吊りチェーンと前記後側吊りチェーンとが巻き掛けられた駆動スプロケットを有し前記パレットを昇降させる昇降ユニットと、を備え、前記昇降ユニットは、ベース部材である駆動フレームと
、前記駆動フレームに載設して一体化され、前記前側吊りチェーン及び前記後側吊りチェーンを駆動させる昇降駆動機構と、
を有し、前記駆動フレームは、前記左右の支柱の上部に架設される横梁部と、前記横梁部の左右端部から上方向にそれぞれ延設された支柱部と、有し、前記昇降駆動機構は、前記横梁部に載設され、原動スプロケットを有する駆動モータと、前記左右の支柱部に軸支された駆動軸と、前記駆動軸に設けられ前記原動スプロケットに連動する動力伝達スプロケットと、前記原動スプロケットと前記動力伝達スプロケットとに係合された駆動チェーンと、を備え、前記駆動フレームと前記昇降駆動機構とを一体化させた前記昇降ユニットが前記左右の支柱の上部に架設されていることを特徴とする。
【0009】
かかる構成によれば、本発明に係る機械式駐車装置は、パレットを昇降させる昇降ユニットを一まとまりのユニットにしたことによって、昇降駆動機構を共用化して部品製作工場で量産することができるため、生産性が向上し安定した精度管理が可能となる。このため、昇降ユニットの製作工数を低減させながら円滑で安定した昇降駆動動作を確保することができる。
他方、機械式駐車装置を設置する施行現場においても、昇降ユニットのベース部材である駆動フレームを左右の支柱の上部に横梁部材として架設することによって、昇降ユニット全体をまとめて一度に組み付けることができるため、高所作業における組立作業を簡素化することができる。また、昇降ユニットの動作確認を予め部品製作工場で行っているため、高所作業における組立調整工数や昇降駆動機構の点検工数も効果的に削減することができる。
このように、本発明に係る機械式駐車装置は、昇降駆動機構をユニット化した昇降駆動ユニットを備えたことによって、機械式駐車装置の高所に配置される部品の部品点数、組立作業の作業工数、部品組立後の部品の調整、点検工数、及び、組立期間(工期)を削減して、効率よく短時間で組み立てることができると共に、コストダウンを図ることができる。
【0011】
また、かかる構成によれば、駆動フレームは、駆動動スプロケットを有する駆動モータが載設される横梁部と、原動スプロケットに連動する動力伝達スプロケットを有する駆動軸を軸支する支柱部と、を有していることによって、1つにユニット化されているため、施行現場で機械式駐車装置を組み立てる際の部品点数及び組立工数を削減することができる。その結果、施行現場で機械式駐車装置を組み立てる際の組立効率を向上させて、短時間で機械式駐車装置を組み立てることができる。
【0012】
また、前記支柱は、前記パレットの左右に配置される左右一対の前柱と、当該前柱の後方に配置される左右一対の後柱と、含んで構成され、前記駆動フレームには、車両進入方向に延設され、前記前柱と前記後柱との間に配置される前後梁を固定するための前後梁固定部が設けられていることが好ましい。
【0013】
かかる構成によれば、駆動フレームは、前柱と後柱との間に配置される前後梁を固定するための前後梁固定部が設けられていることによって、前後梁を後柱の上部に架設される駆動フレームに設けることができる。
【0014】
また、前記支柱は、前側の左右に配置された前柱と、後側の左右に配置された後柱と、を備え、前記左右の前柱の上部には、当該左右の前柱に載設され上方に延びる上段支柱部と、当該左右の上段支柱部に架設された上段前梁部と、前記左右の上段支柱部の上部にそれぞれに設けられた前後梁固定部と、を連結した上段前梁ユニットを備えていることが好ましい。
【0015】
かかる構成によれば、上段前梁ユニットは、左右の前柱に載設され上方に延びる上段支柱部と、左右の上段支柱部に架設された上段前梁部と、左右の上段支柱部の上部にそれぞれに設けられた前後梁固定部と、を連結したことによって、この上段前梁ユニットを前柱の上の一度に載設することができるため、施行現場における部品点数及び作業工数を削減して効率よく組立作業を行うことができる。
【0016】
また、前記昇降ユニットの前記左右の駆動フレームに設けられた前後梁固定部と、前記上段前梁ユニットの前記左右の前後梁固定部との間には、前後方向に延びる上段前後梁がそれぞれ介在されていることが好ましい。
【0017】
かかる構成によれば、機械式駐車装置は、昇降ユニットの前後梁固定部と、上段前梁ユニットの前後梁固定部とを設けた後、その間に上段前後梁を介在することによって、機械式駐車装置の上部の部材を、昇降ユニットと上段前梁ユニットと左右の前後梁固定部との4つの適宜な大きさの部材にすることができるため、施行現場における機械式駐車装置の組立作業を効率よく行うことができる。
【0018】
また、機械式駐車装置の組立工法は、前記機械式駐車装置を組み立てる機械式駐車装置の組立工法であって、前記駆動フレームに前記昇降駆動機構を載設して
、前記駆動フレームと前記昇降駆動機構とを予め一体化させて前記昇降ユニットを組み立ててユニット化した後、当該昇降ユニットを前記左右の支柱の上部に載置し、前記駆動フレームを前記左右の支柱に固定すること
を特徴とする。
【0019】
かかる構成によれば、機械式駐車装置の組立工法は、例えば、工場で駆動フレームを昇降駆動機構を載設して
、駆動フレームと昇降駆動機構とを予め一体化させて昇降ユニットを組み立ててユニット化した後、施行現場で左右の支柱の上部に昇降ユニットを架設することによって、駆動フレーム及び昇降駆動機構を有する昇降ユニットをクレーン等で吊り上げて一度に支柱の上に取り付けることができる。その結果、機械式駐車装置は、施行現場において、機械式駐車装置の高所に配置される部材を一度に組み付けることができるので、高所における組立作業の作業工数及び作業時間を短縮させて、効率よく組み立てることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、支柱の上部に昇降ユニットを架設することによって、部品点数及び組立工数が少なく効率よく組み立てることができる機械式駐車装置及びその組立工法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る機械式駐車装置及びその組立工法を説明する。なお、機械式駐車装置1は、設置状態や使用状態によって、前後左右の方向が変わるが、便宜上、
図1に示す状態を後側から見た背面、
図3に示す車出入口側を正面として説明する。
【0023】
≪機械式駐車装置の構成≫
図1あるいは
図3に示すように、機械式駐車装置1は、車両を載置するパレット5を、複数段の駐車階N、かつ、複数の駐車列Mに配置(駐車)することが可能な鉄骨製の設備からなる。機械式駐車装置1は、この機械式駐車装置1の骨組を形成する複数の支柱2と、複数の支柱2間に配置される梁3と、左右一対の後柱22の上部に架設された駆動フレーム4(昇降ユニット60)と、車両を積載して上下方向へ移動可能なパレット5(上段パレット51、下段パレット52及び地表パレット53)と、パレット5を上下方向に移動させる昇降装置(地上昇降装置6、地下昇降装置7)と、パレット5を駐車階に沿って水平方向に横行自在に支持する横行支持機構8と、を主に備えている。
【0024】
機械式駐車装置1は、駐車階N及び駐車列Mの数と、重列の有無は任意であって、機械式駐車装置1を建てる設置スペースの広さや、利用者の要望に応じて適宜に設定すればよい。機械式駐車装置1は、駐車階Nが地下ピットP(地下段)を含めて複数があればよく、例えば、地上N段昇降横行M列式駐車装置、地上N段昇降横行M列縦列式駐車装置、地上N段地下B段横行M列式駐車装置、地上N段地下B段横行M列縦列式駐車装置、地上単純昇降式駐車装置、地上単純昇降縦列式駐車装置等に適用が可能である。
以下、機械式駐車装置1の一例として、地上2段地下1段昇降横行式駐車装置を例に上げて説明する。
【0025】
≪支柱の構成≫
図1及び
図2に示すように、支柱2は、機械式駐車装置1おいて、上下方向に延設される骨格フレームを形成する金属製柱であり、例えば、H形鋼あるいは溝形鋼からなる。この支柱2は、地表面Aから2階までの間を上下動する上段パレット51の左右の前後に配置される前柱21及び後柱22と、地下ピットPの底面部から地表面Aまでの間を上下動する下段パレット52の左右の前後に配置される地下前柱23及び地下後柱24と、から構成されている。支柱2は、上段パレット51及び下段パレット52が配置される駐車スペースに対して、前後左右の四隅にそれぞれ立設されている。各支柱2の上端部及び下端部には、連結用のフランジ状の鍔部が溶接されている。
【0026】
図2に示すように、前柱21は、地上階の各駐車スペース(第1駐車列M1及び第2駐車列M2)の車出入口側の前側左右にそれぞれ立設される柱であり、地上の駐車列M全体の前側において、右側、中央及び左側に横方向に1列に配置される3本の支柱2からなる。つまり、前柱21は、
図1に示す3本の後柱22に対向配置されている。
【0027】
図1に示すように、後柱22は、地上階の各駐車スペース(第1駐車列M1及び第2駐車列M2)の後側左右にそれぞれ立設される支柱2であり、地上の駐車列M全体の後側において、右側、中央及び左側に横方向に1列に配置される3本の支柱2からなる。後柱22の上端のフランジ部22aには、このフランジ部22aの盤面の半分のスペースに、駆動フレーム4の端部が載置されてボルト締めされる。このため、第1駐車列M1と第2駐車列M2との間にある後柱22のフランジ部22a上には、第1駐車列M1に配置される駆動フレーム4の左側下端端部と、第2駐車列M2に配置される駆動フレーム4の右側下端部とが載設される。
【0028】
図2に示すように、地下前柱23は、各地下駐車スペース(第1駐車列M1及び第2駐車列M2)の前側左右の地下ピットPの底面上にそれぞれ立設される支柱2であり、地下の駐車列M全体の前側において、右側、中央及び左側に横方向に1列に配置される3本の支柱2からなる。地下前柱23には、上部に、地下前側吊りチェーン70を吊る吊りスプロケット74が軸支され、中央部に、第3駆動スプロケット73cが設けられた駆動軸73の前端側を軸支する軸受(図示省略)が設けられ、下部に、地下前側吊りチェーン70が余剰となったときの余剰部分を収納するチェーン収納ボックス79が設けられている。
【0029】
図1に示すように、地下後柱24は、地下駐車スペースの後側左右の底面上に立設される支柱2であり、地下の駐車列M全体の後側において、右側、中央及び左側に横方向に1列に配置される3本の支柱2からなる。3本の中の2本の地下後柱24には、上部(最上部位)に、地下後側吊りチェーン71を吊る吊りスプロケット75が軸支され、中央部に、原動スプロケット72aを有する電動モータ72と、第1駆動スプロケット73a及び第2駆動スプロケット73bが設けられた駆動軸73の後端側を軸支する軸受(図示省略)が設けられ、下部に、地下後側吊りチェーン71が余剰となったときの余剰部分を収納するチェーン収納ボックス79が設けられている。
【0030】
≪梁の構成≫
図3に示すように、梁3は、各支柱2間に架設される骨格フレームであり、例えば、溝形鋼あるいはH形鋼からなる。梁3は、各前柱21の上端部と各後柱22の上端部との間に前後方向に向けてそれぞれ架設される地上前後梁31と、各前柱21の上端部間に左右方向に向けて架設される地上横梁32と、各後柱22間の上部に左右方向に向けてそれぞれ架設される駆動フレーム4と、各地下前柱23の上端部と各地下後柱24の上端部との間に前後方向に向けてそれぞれ架設される地表前後梁33と、各地下前柱23の上端部間及び各地下後柱24の上端部間にそれぞれ架設される地表横梁としてのレール83と、から構成されている。
【0031】
<地上前後梁の構成>
図3に示すように、地上前後梁31は、平面視して2階の各駐車スペース(第1駐車列M1及び第2駐車列M2)の左右にそれぞれ沿って配置されると共に、左右及び中央の各前柱21の上部から左右及び中央の各後柱22に亘ってそれぞれ配置された地上前側吊りチェーン62に沿ってその地上前側吊りチェーン62の下方に配置されている。なお、中央の前柱21の上部と、中央の後柱22の上部には、それぞれ2本の地上前後梁31と、それぞれ2本の地上前側吊りチェーン62が配置されている。
【0032】
<地上横梁の構成>
地上横梁32は、左右方向に延設された横梁であり、車出入口側の各前柱21間の上部に設置されている。この地上横梁32及び前柱21には、
図3に示すように、金網を保持したシャッタフレーム91と、シャッタフレーム91を上下動させるシャッタ昇降機構92と、を備えたシャッタ装置9が設けられている。
図1に示すように、駆動フレーム4は、左右方向に延設された横梁の機能を果たすフレームであり、各後柱22間の上部に設置されている。
【0033】
<地表前後梁の構成>
図1及び
図2に示すように、地表前後梁33は、地下ピットPの上部に前端から後端に亘って、地表面Aよりも僅かに低い位置に配置された前後梁であり、上面を平らに配置した幅広な溝形鋼からなる。地表前後梁33は、利用者がその上を歩行できるように歩道の役目も兼ねている。
図2に示すように、地表横梁としてのレール83は、地下ピットPの上端の角に配置されて、地表面Aと同じ高さの位置に設けられた縦断面視してL字状の山形鋼からなる。
【0034】
<駆動フレームの構成>
図1及び
図4に示すように、前記した駆動フレーム4は、昇降駆動機構61の構成部品の一部が載設される梁部材であり、駐車スペースの後側左右に配置された左右一対の後柱22の上部に載設される背面視して凹形状の骨格フレームである。
駆動フレーム4は、左右一対の後柱22の上部に架設される横梁部41と、この横梁部41の左右端部から上方向にそれぞれ延設された支柱部42と、前柱21と後柱22との間に配置される地上前後梁31を固定するための前後梁固定部43(
図2参照)と、から主に形成されている。この駆動フレーム4は、機械式駐車装置1が設けられる施行現場へ搬送する前に工場において、横梁部41と支柱部42と前後梁固定部43とが溶接手段等によって一体に形成されると共に、駆動モータ64,駆動軸64d、軸受部材64i等が組み付けられてユニット化された昇降ユニット60を構成している。
【0035】
横梁部41は、駆動モータ64及び制御盤11が載設される幅広なフレーム部材からなり、左右下端部がそれぞれ後柱22の上端部に設けられたフランジ部22aにボルト締めされる。
支柱部42は、駆動軸64dの左右端部を軸支する軸受部材64iが設けられると共に、前側側面に前後梁固定部43(
図2参照)が一体形成され、上面に軸受部材64iが載設されている。
図2に示すように、前後梁固定部43は、支柱部42に上部から前方向(車両進入方向)へ延設された部材であり、側面視して略L字状に形成された部位に、軸受部材64iが載設されている。
【0036】
≪パレットの構成≫
図1及び
図2に示すように、パレット5は、車両を積載して移動する部材であり、1階の駐車階から2階の駐車階との間を上下方向へ移動可能な上段パレット51と、地下ピットPの駐車階から1階の駐車階との間を上下方向へ移動可能な下段パレット52と、1階の駐車階を地表面Aに沿って左右方向へ移動可能な地表パレット53との3種類のものを備えて構成されている。
【0037】
図2に示すように、上段パレット51は、各駐車列Mの2階部位に設置された地上昇降装置6によって上下方向へ移動可能に配置される平面視して矩形の搬送部材であり、機械式駐車装置1全体において、第1駐車列M1に1台、第2駐車列M2に1台の合計2台が配置されている。この上段パレット51は、左右の前端部に地上前側吊りチェーン62の前端が連結される前側チェーン連結部51aと、左右の後端部に地上後側吊りチェーン63の一端が連結される後側チェーン連結部51bと、が設けられている。
【0038】
下段パレット52は、各駐車列Mの地下ピットPに設置された昇降駆動機構7Aによって上下方向へ昇降可能に配置される平面視して矩形の搬送部材であり、機械式駐車装置1全体において、第1駐車列M1に1台、第2駐車列M2に1台の合計2台が配置されている。この下段パレット52には、左右の前側寄りにそれぞれ地下前側吊りチェーン70が巻き掛けられるパレット前側スプロケット76と、左右の後側寄りにそれぞれ地下後側吊りチェーン71が巻き掛けられる吊りスプロケット75と、が軸支されている。
【0039】
地表パレット53は、1階の駐車列Mに設置され、横行支持機構8によって左右方向へ移動可能に配置される平面視して矩形の搬送部材であり、機械式駐車装置1において、1台配置されている。この地表パレット53は、左右の前後端部にそれぞれモータ(図示省略)によって回転駆動して、レール83上を転動する車輪81,82が設けられている。
【0040】
≪横行支持機構の構成≫
前記横行支持機構8は、前記地表パレット53と、地表パレット53に設けられた車輪81,82と、車輪82を回転させる不図示のモータと、から構成されている。
前側の車輪81は、例えば、地表パレット53の左右前側に配置されて、単にレール83上を転動するだけのローラである。後側の車輪82は、例えば、地表パレット53の左右後側に配置されてモータ(図示省略)で回転駆動して地表パレット53を横動させる駆動ローラであり、前側の車輪81よりも頑丈に形成されている。
レール83は、地下ピットPの前後上端の角にそれぞれ設置された前後一対の山形鋼からなり、左右方向に延設されている。
【0041】
≪昇降装置の構成≫
図1及び
図2に示すように、機械式駐車装置1において、パレット5を上下方向に移動させる昇降装置は、上段パレット51を地表面Aから上方へ昇降させる地上昇降装置6と、下段パレット52を地下ピットPの底部から地表面Aまでの間を昇降させる地下昇降装置7と、からなる二種類の装置がそれぞれ第1駐車列M1及び第2駐車列M2に配置されている。
【0042】
≪地上昇降装置の構成≫
図2に示すように、地上昇降装置6(昇降装置)は、上段パレット51と、上段パレット51の左右前端部に連結した有端の地上前側吊りチェーン62と、上段パレット51の左右後端部に連結した有端の地上後側吊りチェーン63と、地上前側吊りチェーン62と地上後側吊りチェーン63とが巻き掛けられた第1駆動スプロケット64e(駆動スプロケット)、第2駆動スプロケット64f(駆動スプロケット)、第3駆動スプロケット64g(駆動スプロケット)及び第4駆動スプロケット64h(駆動スプロケット)を有する昇降ユニット(60)と、を備えてなる。
【0043】
<昇降ユニットの構成>
昇降ユニット60は、左右一対の後柱22の上部に架設される前記した駆動フレーム4と、地上前側吊りチェーン62及び地上後側吊りチェーン63を引っ張ったり戻したりして駆動させて、地上昇降装置6を昇降駆動させる昇降駆動機構61と、をユニット化したものである。昇降ユニット60は、前記駆動フレーム4と、原動スプロケット64aを有する駆動モータ64と、原動スプロケット64aに連動する従動スプロケット64bと、前記駆動チェーン64cと、左右の支柱部42に軸支された駆動軸64dと、第1駆動スプロケット64eと、第2駆動スプロケット64fと、第3駆動スプロケット64gと、第4駆動スプロケット64hと、駆動フレーム4に設けられた軸受部材64iと、を工場でユニット化されて、施行現場で後柱22に載設される。
【0044】
<昇降駆動機構の構成>
図1に示すように、昇降駆動機構61は、地上前側吊りチェーン62及び地上後側吊りチェーン63を引いたり戻したりして地上昇降装置6(昇降装置)を昇降駆動させる装置であり、前記駆動フレーム4に載設されている。昇降駆動機構61は、横梁部41に載設された駆動モータ64と、駆動モータ64によって回転駆動される原動スプロケット64aと、原動スプロケット64aの回転が伝達される従動スプロケット64b(動力伝達スプロケット)と、原動スプロケット64aと従動スプロケット64bとに巻き掛けられた駆動チェーン64cと、地上前側吊りチェーン62が巻き掛けられた第1駆動スプロケット64eと、地上後側吊りチェーン63が巻き掛けられた第2駆動スプロケット64fと、従動スプロケット64b、第1駆動スプロケット64e、第2駆動スプロケット64f、第3駆動スプロケット64g及び第4駆動スプロケット64hが固定された駆動軸64dと、を備えている。昇降駆動機構61は、第1駐車列M1及び第2駐車列M2にそれぞれ設置された各駆動フレーム4に設けられている。
【0045】
駆動モータ64は、不図示の操作盤に設けられた制御スイッチ及び制御盤11に内設された制御装置(図示省略)と、チェーンの位置またはパレット5の位置を検出するリミットスイッチ等の位置検出器(図示省略)を介して電源に電気的に接続され、利用者が制御スイッチを操作することによって駆動し、位置検出器の位置信号で停止するように予め設定されている。
原動スプロケット64aと従動スプロケット64bと駆動チェーン64cとは、駆動モータ64の回転を減速させて駆動軸64dに伝え、低速回転させる減速機構を構成する。原動スプロケット64aは、駆動モータ64のロータ軸に固定されている。
従動スプロケット64bは、原動スプロケット64aよりも径及び歯数が大きい動力伝達スプロケットであり、駆動軸64dと一体に回転する。
【0046】
駆動チェーン64cは、環状の無端チェーンからなる。
駆動軸64dは、従動スプロケット64bの回転を第1駆動スプロケット64e、第2駆動スプロケット64f、第3駆動スプロケット64g及び第4駆動スプロケット64hに伝達するための軸棒であり、左右の両端が軸受部材64iに軸支されている。
【0047】
第1駆動スプロケット64eは、上段パレット51の左前側の地上前側吊りチェーン62を引っ張ったり、引き戻したりするスプロケットであり、その地上前側吊りチェーン62の移動を低速にするために、従動スプロケット64bよりも径及び歯数が小さく形成されている。
第2駆動スプロケット64fは、上段パレット51の左後側の地上後側吊りチェーン63を引っ張ったり、引き戻したりするスプロケットであり、その地上後側吊りチェーン63の移動を低速にするために、第1駆動スプロケット64eと同じ径及び歯数に形成されている。
【0048】
第3駆動スプロケット64gは、上段パレット51の右前側の地上前側吊りチェーン62を引っ張ったり、引き戻したりするスプロケットであり、駆動軸64dの右端部側に設置されている。第3駆動スプロケット64gは、前記地上前側吊りチェーン62の移動を低速にするために、従動スプロケット64bよりも径及び歯数が小さく形成されている。
第4駆動スプロケット64hは、上段パレット51の右後側の地上後側吊りチェーン63を引っ張ったり、引き戻したりするスプロケットであり、駆動軸64dの右端部側に設置されている。第4駆動スプロケット64hは、前記地上後側吊りチェーン63の移動を低速にするために、第3駆動スプロケット64gと同じ径及び歯数に形成されている。
【0049】
図2に示すように、地上前側吊りチェーン62は、前端が、上段パレット51の左右前端部の前側チェーン連結部51aに連結され、この前側チェーン連結部51aから前柱21の上部に配置された地上前端部昇降用スプロケット65、駆動フレーム4の支柱部42に配置された第1駆動スプロケット64e、不図示のガイドスプロケットを介して弛んだ状態で後柱22の上部に、この地上前側吊りチェーン62の後端が固定されている。
【0050】
地上後側吊りチェーン63は、前端が、上段パレット51の左右後端部の後側チェーン連結部51bに連結され、この後側チェーン連結部51bから後柱22の上部に配置された第2駆動スプロケット64f、不図示のガイドスプロケットを介して弛んだ状態で後柱22の上部に、この地上後側吊りチェーン63の後端が固定されている。
【0051】
<地下昇降装置の構成>
図1及び
図2に示すように、地下昇降装置7は、下段パレット52を地下ピットP内から地表面Aへと昇降させる装置であり、地下ピットP内に配置されている。地下昇降装置7は、前記下段パレット52と、下段パレット52の左右前端部に固定された地下前側吊りチェーン70と、下段パレット52の左右後端部に固定された地下後側吊りチェーン71と、地下前側吊りチェーン70及び地下後側吊りチェーン71を引き上げたり、引き戻したりする昇降駆動機構7Aと、から主に構成されている。
【0052】
地下前側吊りチェーン70及び地下後側吊りチェーン71は、下段パレット52を昇降させる有端チェーンからなり、下段パレット52に設けられたパレット前側スプロケット76、パレット後側スプロケット77及び昇降駆動機構7Aに巻き掛かけている。
地下前側吊りチェーン70は、左側上端が、地表前後梁33に固定され、この地表前後梁33から左側のパレット前側スプロケット76、右側のパレット前側スプロケット76、前側の吊りスプロケット74、第3駆動スプロケット73c及びチェーン支持部材78、チェーン収納ボックス79に亘って配置されて、その先端がチェーン支持部材78の下端に固定されている。なお、地下前側吊りチェーン70は、地下後側吊りチェーン71に対して対向配置されて同じように配置され、同じ電動モータ72を駆動源としている。
【0053】
図1及び
図2に示すように、地下後側吊りチェーン71は、左側上端が、地表前後梁33の下面に固定され、この地表前後梁33から左側のパレット後側スプロケット77、右側のパレット後側スプロケット77、後側の吊りスプロケット75、第2駆動スプロケット73b及びチェーン支持部材78、チェーン収納ボックス79に亘って配置されて、その先端がチェーン支持部材78の下端に固定されている。
【0054】
昇降駆動機構7Aは、それぞれ後記する電動モータ72と、原動スプロケット72aと、駆動チェーン72bと、第1駆動スプロケット73aと、第2駆動スプロケット73bと、第3駆動スプロケット73cと、駆動軸73と、パレット前側スプロケット76と、前側の吊りスプロケット74と、パレット後側スプロケット77と、後側の吊りスプロケット75と、チェーン支持部材78と、チェーン収納ボックス79と、を備えている。昇降駆動機構7Aは、地下ピットPにおいて、第1駐車列M1及び第2駐車列M2にそれぞれ設置された地下前柱23及び地下後柱24に設けられている。
【0055】
電動モータ72は、地下前側吊りチェーン70及び地下後側吊りチェーン71を駆動させるための動力源であり、地下後柱24に設けられたモータ設置棚72c(
図2参照)に載設されている。この電動モータ72は、前柱21に設置された操作盤(図示省略)のモータ駆動スイッチ(図示省略)を操作することによって、制御盤11内の制御装置(図示省略)を介して電力が供給されて、原動スプロケット72aを回転駆動させる。
【0056】
原動スプロケット72aは、電動モータ72のロータ軸に固定されて、電動モータ72によって直接回転駆動されるスプロケットである。
駆動チェーン72bは、電動モータ72の回転を駆動軸73に伝達する無端チェーンであり、原動スプロケット72aと第1駆動スプロケット73aとに巻き掛けられている。
【0057】
第1駆動スプロケット73aは、原動スプロケット72aの回転を減速させて駆動軸73に伝達するための従動スプロケットであり、原動スプロケット72aの径及び歯数よりも大きく形成されて駆動軸73に固定されている。
第2駆動スプロケット73bは、地下後側吊りチェーン71を駆動させるための駆動スプロケットであり、地下後側吊りチェーン71が巻き掛けられている。
第3駆動スプロケット73cは、地下前側吊りチェーン70を駆動させるための駆動スプロケットであり、地下前側吊りチェーン70が巻き掛けられている。
【0058】
図1及び
図2に示すように、駆動軸73は、第1駆動スプロケット73a、第2駆動スプロケット73b及び第3駆動スプロケット73cが固定されて吊りスプロケット74,75よりも下方に配置され、電動モータ72の回転を地下前側吊りチェーン70及び地下後側吊りチェーン71に伝達するための軸棒である。駆動軸73は、前端部が地下前柱23に軸支され、後端部が地下後柱24に軸支されている。
【0059】
パレット前側スプロケット76は、下段パレット52の左右前端部にそれぞれ軸支されて、地下前側吊りチェーン70が巻き掛けられたスプロケットであり、地下前側吊りチェーン70が移動した際に、回転しながら下段パレット52と一体に上下動する。
前側の吊りスプロケット74は、パレット前側スプロケット76に巻き掛けられた地下前側吊りチェーン70を移動させる部材であり、地下前柱23の上部に軸支されている。
【0060】
パレット後側スプロケット77は、下段パレット52の左右後端部にそれぞれ軸支されて、地下後側吊りチェーン71が巻き掛けられたスプロケットであり、地下後側吊りチェーン71が移動した際に、回転しながら下段パレット52と一体に上下動する。
後側の吊りスプロケット75は、パレット後側スプロケット77に巻き掛けられた地下後側吊りチェーン71を移動させる部材であり、地下後柱24の上部に軸支されている。
【0061】
チェーン支持部材78は、地下後側吊りチェーン71を第1駆動スプロケット73aに押し付けて、地下後側吊りチェーン71を第1駆動スプロケット73aに噛合させた状態を維持させるための部材であり、地下後柱24の第2駆動スプロケット73bの近傍に対向して設置されている。
チェーン収納ボックス79は、地下前側吊りチェーン70及び地下後側吊りチェーン71の余剰になった部位をそれぞれ進退自在に収納する箱状部材であり、地下前柱23の下端部と地下後柱24の下端部にそれぞれ設置されている。
【0062】
≪作用≫
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態に係る機械式駐車装置及びその組立工法の作用を説明する。
図1に示すように、前記した機械式駐車装置1を現地で組み立てる際には、まず、工場で各支柱2、梁3及び駆動フレーム4のフレーム部材と、パレット5と、地上昇降装置6、地下昇降装置7、横行支持機構8及びシャッタ装置9の各部材を製造する。
【0063】
次に、
図4〜
図7に示すように、工場内で、駆動フレーム4の横梁部41の左右端部に支柱部42を溶接し、その支柱部42に前後梁固定部43を溶接して駆動フレーム4を形成する。続いて、横梁部41の上に、駆動モータ64及び制御盤11をボルト締めする。従動スプロケット64b、第1駆動スプロケット64e、第1駆動スプロケット64e、第2駆動スプロケット64f、第3駆動スプロケット64g及び第4駆動スプロケット64hを固定した駆動軸64dの左右に、軸受部材64iをそれぞれ挿入し、駆動チェーン64cを原動スプロケット64aと従動スプロケット64bとに巻き掛けて、軸受部材64iを支柱部42にボルト締めする。このようにして駆動フレーム4と、地上昇降装置6の昇降駆動機構61とをユニット化した昇降ユニット60を組み立てる。その後、昇降ユニット60のそれぞれ軸部、スプロケット、チェーン及び駆動モータ64の調整及び点検を行う。
【0064】
昇降ユニット60は、駆動モータ64、スプロケットを固定した駆動軸64d、駆動チェーン64c、軸受部材64i及び制御盤11が、駆動フレーム4に設けられて一体化されているので、それらの部品をクレーンで持ち上げたり、搬送したりする作業を一度にすることができると共に、部品の調整や管理工数等を削減することができる。
【0065】
機械式駐車装置1を設置する施行現場では、掘削した地下ピットP内の内底に、地下前柱23、昇降駆動機構7Aを設けた地下後柱24を立設して、地表前後梁33を架設した後、地下前側吊りチェーン70及び地下後側吊りチェーン71を下段パレット52、スプロケット等に組み付ける。
【0066】
次に、
図2に示すように、前柱21、後柱22及びレール83を地表面A上に設けた後に、左右の前柱21に地上横梁32をボルト締めする。続いて、
図4、
図5及び
図7に示すように、左右の後柱22の上にクレーンで昇降ユニット60を載置して、駆動フレーム4を後柱22にボルト締めする。
【0067】
昇降ユニット60は、駆動フレーム4に、昇降駆動機構61の各部品や制御盤11を載設してユニット化されていることによって、クレーンで一度に吊り上げて後柱22の上に設置することができる。昇降ユニット60は、昇降駆動機構61等を予め工場でユニット化として組み立ててあるので、機械式駐車装置1の施工現場では、クレーンで部品を吊り上げる作業工数、フレームを溶接等で連結する作業工数及び昇降駆動機構61の部品を支柱2の上部で組み付ける高所での作業の作業工数を削減して、施行現場でのフレーム部材等の組み立てを短時間に効率よく取り付けことができる。
【0068】
次に、地上前後梁31の前端部を前柱21の上端部にボルト締めすると共に、その後端部を駆動フレーム4の前後梁固定部43にボルト締めする。続いて、地上前側吊りチェーン62、地上後側吊りチェーン63及び上段パレット51をそれぞれのスプロケット等に組み付けることにより、施行現場での組立作業が完了する。
そして、各チェーンと各スプロケットとの調整作業及び運転の点検作業を行うことで施行現場での作業が終了する。調整及び点検作業は、工場で昇降ユニット60をユニット化した際に、その作業を行い易い工場内の低い場所(平地)で行ってあるので、簡略化することも可能である。
【0069】
次に、機械式駐車装置1の作動を説明する。
例えば、
図1に示す地下ピットPの第1駐車列M1に車両を駐車させる場合、作業者は、不図示の操作盤のスイッチを操作して、地下ピットPの第1駐車列M1に搬入するように操作する。このとき、制御装置(図示省略)は、1階の第1駐車列M1に地表パレット53がある場合、横行支持機構8を駆動させて、地表パレット53を1階の第2駐車列M2に移動させる。
次に、制御装置(図示省略)は、地下昇降装置7の電動モータ72を駆動させ、地下前側吊りチェーン70及び地下後側吊りチェーン71を引っ張り、下段パレット52を1階まで上昇させる。そして、利用者は、車両を後退させて下段パレット52上に載置する。
【0070】
例えば、地下ピットPの第1駐車列M1に駐車させた車両を機械式駐車装置1の外に出すときに、1階の第1駐車列M1に地表パレット53または上段パレット51がある場合、横行支持機構8を駆動させて地表パレット53を隣の1階の第2駐車列M2に移動させか、または、地上昇降装置6の駆動モータ64を駆動させて、地上前側吊りチェーン62及び地上後側吊りチェーン63で上段パレット51を2階まで引き上げた後に、地下昇降装置7を駆動させて下段パレット52の昇降を行う。
【0071】
2階の第1駐車列M1あるいは第2駐車列M2に車両を駐車させる場合も、前記地下ピットPの駐車列Mに移動させるときと同様である。例えば、2階の第1駐車列M1に車両を駐車させる場合、制御装置(図示省略)は、1階の第1駐車列M1に下段パレット52があるときは、地下昇降装置7を駆動させて下段パレット52を地下まで下降させる。また、地表パレット53があるときは、横行支持機構8を駆動させて横行支持機構8を隣の1階の第2駐車列M2に横行させる。
【0072】
このように、1階の第1駐車列M1にあったパレット5が上段パレット51以外のときは、1階の第1駐車列M1からパレット5を移動させてから地上昇降装置6を駆動させる。その場合、制御装置(図示省略)は、地上昇降装置6の駆動モータ64を駆動させて、地上前側吊りチェーン62及び地上後側吊りチェーン63を引っ張り、上段パレット51を1階まで下降させる。
【0073】
このとき、地上昇降装置6は、上段パレット51を1階まで下降させると、不図示の位置検出器がONして、位置検出信号が制御装置(図示省略)に送られ、駆動モータ64が自動停止される。そして、利用者は、車両を後退させて上段パレット51に載置する。
このようにして、機械式駐車装置1は、地下、1階及び2階の各駐車階Nに車両を出し入れさせて駐車させることができる。
【0074】
[第1変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図8は、本発明の実施形態に係る機械式駐車装置及びその組立工法の第1変形例を示す図であり、昇降ユニットの斜視図である。
図9は、本発明の実施形態に係る機械式駐車装置及びその組立工法の第1変形例を示す図であり、昇降ユニットの背面図である。
【0075】
前記実施形態では、昇降ユニット60の一例として、
図4に示すように、横梁部41と支柱部42と前後梁固定部43を一体化した駆動フレーム4に昇降駆動機構61を設けたものを説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、
図8及び
図9に示す昇降ユニット60Aのように、駆動フレーム4Aは、前側に配置される横梁としての上段前梁41Aと、この上段前梁41Aに対向配置される上段後梁42Aと、前後方向に延設される上段前後梁43A及び上段前後梁44Aと、上段前後梁43A及び上段前後梁44Aの前端の下に垂設された左右一対の上段前支柱45Aと、上段前後梁43A及び上段前後梁44Aの後端の下に垂設された左右一対の上段後支柱46Aと、を平面視して矩形の枠状に工場で連結してユニット化したものでも構わない。
【0076】
この場合、上段前梁41Aは、例えば、溝形鋼からなり、左右の上段前支柱45Aに接合される。
上段後梁42Aは、2本のレール状に配置された溝形鋼からなり、駆動モータ64及び制御盤11を載設している。この上段後梁42Aの左右両端には、後柱22上に載設されると共に、上側に、上段後支柱46Aが溶接等によって立設されている。
上段前後梁43A及び上段前後梁44Aは、前端が上段前支柱45A上に溶接され、後端が上段後支柱46A上に接合されている。上段前後梁43A及び上段前後梁44Aは、前端部上に地上前端部昇降用スプロケット65の軸受65Aが載設され、後端部上に軸受部材64iが接合されている。
左右一対の上段前支柱45Aは、前柱21上に載設されると共に、上側に、上段前後梁43A及び上段前後梁44Aが接合されている。なお、機械式駐車装置1Aにおいて、1つの昇降ユニット60Aに対して、さらに昇降ユニット60Aを増設して列を増やす場合、
図8及び
図9に二点差線で示すように、上段前後梁44Aに、増設する昇降ユニット60Aの上段前後梁43Aを隣接するように配置して両者をボルト締めする。
左右一対の上段後支柱46Aは、前柱21上に載設されると共に、上側に、上段前後梁43A及び上段前後梁44Aが載設されている。
【0077】
このように昇降ユニット60Aは、機械式駐車装置1Aの上部全体を矩形の枠状に一体にした駆動フレーム4Aにしたことによって、機械式駐車装置1Aの上部全体、昇降駆動機構61及び制御盤11をクレーンで一度に吊り上げて短時間に支柱2上に組み付けることができる。
【0078】
[第2変形例]
図10は、本発明の実施形態に係る機械式駐車装置及びその組立工法の第2変形例を示す図であり、昇降ユニットの平面図である。
図11は、本発明の実施形態に係る機械式駐車装置及びその組立工法の第2変形例を示す図であり、昇降ユニットの右側面図である。
前記第1変形例の枠状の昇降ユニット60A(
図8参照)は、
図10及び
図11に示す機械式駐車装置1Bのように、昇降ユニット60Bと、上段前梁ユニット60Cと、上段前後梁43Bと、上端前後梁44Bとの複数(4つ)に分割したものでも構わない。
【0079】
この場合、機械式駐車装置1Bは、左右の前柱21の上部に、左右の前柱21に載設され上方に延びる上段支柱部41Baと、この左右の上段支柱部41Baに架設された上段前梁部41Bbと、左右の上段支柱部41Baの上部にそれぞれに設けられた前後梁固定部41Bc,41Bdと、を連結した上段前梁ユニット60Cを備えている。
昇降ユニット60Bの左右の駆動フレーム4Bに設けられた前後梁固定部4Bb,4Bcと、上段前梁ユニット60Cの左右の前後梁固定部41Bc,41Bdとの間には、前後方向に延びる上段前後梁43B,44Bがそれぞれ介在されている。
駆動フレーム4B及び上段前梁ユニット60Cの前後梁固定部4Bb,4Bc,41Bc,41Bdは、左右の部材の前後方向の長さが相違している。
【0080】
このように形成された機械式駐車装置1Bの上部部分を組み付ける場合は、まず、昇降ユニット60B及び上段前梁ユニット60Cを支柱2の上に載設した後、前後梁固定部41Bc,41Bdと、上段前後梁43B,44Bとの間に上段前後梁43B,44Bを連結する。このように、機械式駐車装置1Bの上部部分の部材の部品点数を削減することによって、施行現場における機械式駐車装置1Bの部品点数、組立作業の作業工数及び作業時間を削減して効率よく作業を行うことができる。
【0081】
また、
図10及び
図11に示すように、上段前後梁43B,44Bと前後梁固定部4Bb,4Bc,41Bc,41Bdとの連結部位や、その他のフレーム部材とフレーム部材との連結部分には、連結部分を補強する補強部材45Bを適宜設けてもよい。
また、機械式駐車装置1Bの上端の前後左右に配置される地上前端部昇降用スプロケット65、第1駆動スプロケット64e、第2駆動スプロケット64f、第3駆動スプロケット64g及び第4駆動スプロケット64hには、これらのスプロケットを覆うように対向配置されて、地上前側吊りチェーン62及び地上後側吊りチェーン63の離脱を防止するチェーン離脱防止部材65B,66Bを配置しても構わない。
【0082】
≪その他の変形例≫
なお、前記実施形態では、機械式駐車装置1の一例として、地上2段地下1段昇降横行式駐車装置を例に上げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の機械式駐車装置1は、駐車階Nが地下ピットP(地下段)を含めて複数があればよく、例えば、地上N段昇降横行M列式駐車装置、地上N段昇降横行M列縦列式駐車装置、地上N段地下B段横行M列式駐車装置、地上N段地下B段横行M列縦列式駐車装置、地上単純昇降式駐車装置、地上単純昇降縦列式駐車装置等に適用が可能である。つまり、機械式駐車装置1は、地上複数段N及び駐車階の数と、駐車列Mの数と、重列の数等は、機械式駐車装置1を建てる設置スペースの広さや、利用者の要望に応じて適宜変更してもよい。
【0083】
また、前記実施形態では、地上昇降装置6及び地下昇降装置7の一例として、チェーンとスプロケットを使用したチェーン伝達機構を利用した場合を説明したが、プーリ(ローラ)とベルト(あるいはワイヤ)を使用するベルト機構を使用するものであっても構わない。つまり、地上昇降装置6及び地下昇降装置7は、パレット5を昇降させることができる昇降装置であればよく、チェーンの代わりにベルト、スプロケットに代わりにプーリやローラ等の回転体をそれぞれ使用したベルト駆動方式や、ワイヤ駆動方式等であってもよく、その構造は適宜に変更しても構わない。
また、フレーム部材とフレーム部材との連結部分は、溶接手段でも、ボルト等による締結手段であっても構わない。