特許第5647652号(P5647652)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5647652
(24)【登録日】2014年11月14日
(45)【発行日】2015年1月7日
(54)【発明の名称】半導体部品用実装装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/04 20060101AFI20141211BHJP
   H05K 13/08 20060101ALI20141211BHJP
   H01L 21/60 20060101ALI20141211BHJP
【FI】
   H05K13/04 B
   H05K13/08 Q
   H01L21/60 311T
   H01L21/60 321Y
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-186294(P2012-186294)
(22)【出願日】2012年8月27日
(65)【公開番号】特開2014-45060(P2014-45060A)
(43)【公開日】2014年3月13日
【審査請求日】2013年10月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 寛
(72)【発明者】
【氏名】尾身 幸治
【審査官】 遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−209210(JP,A)
【文献】 特開平06−222010(JP,A)
【文献】 特開平11−251799(JP,A)
【文献】 特開2002−110745(JP,A)
【文献】 特開2000−021939(JP,A)
【文献】 特開2007−220954(JP,A)
【文献】 国際公開第99/044408(WO,A1)
【文献】 米国特許第06448783(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/04
H01L 21/60
H05K 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体部品の実装面に設けられた多数の電極を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像された画像データを用いて前記電極の欠落の有無を前記電極毎に検出する電極検出部と、
前記電極検出部によって検出された前記電極の欠落個数に基づいて前記半導体部品の良否を判定する判定部とを備え、
前記電極は、機能に応じて複数のグループに分けられ、
前記グループは、
欠落を許容されることがない前記電極のみが含まれる第1のグループと、
接地用の前記電極のみが含まれる第2のグループと、
結合補強用の前記電極のみが含まれる第3のグループとによって構成され、
前記第2のグループと第3のグループには、前記電極の欠落を許容する個数が予め設定され、
前記欠落を許容する個数は、前記電極の機能に対応した最大数に設定され、
前記判定部は、
前記欠落を許容する個数より多く前記電極が欠落しているグループがある場合、または、全てのグループにわたって欠落した前記電極の総数が予め定めた判定個数より多い場合の少なくとも一方の条件を満たす場合には不良と判定し、それ以外の場合は良と判定することを特徴とする半導体部品用実装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハから切り出されたダイチップや、フリップチップなどの半導体部品を基板に実装するための半導体部品用実装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体ウエハから切り出されたダイチップや、フリップチップなどの半導体部品は、吸着ノズルによって吸着されて基板に実装されることが多い。この半導体部品を基板に実装するときには、実装用電極の位置を高い精度で認識する必要がある。
【0003】
半導体部品の電極の位置を認識するための装置としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。特許文献1に開示されている実装装置は、フリップチップICを撮像するカメラと、このカメラによって撮像された画像データに基づいてフリップチップICの良否を判定する判定部とを備えている。
前記判定部は、電極の位置ずれ量、面積値が予め定めた許容値を越えた場合に不良であると判定する。
【0004】
特許文献2に記載されている部品認識装置は、電子部品の電極(バンプ)をカメラによって撮像し、画像データに基づいて電極の位置を求めるものである。また、この部品認識装置は、偽電極(ノイズ、汚れ)を除外して電極の位置を求めることができるように構成されている。
【0005】
ところで、上述した半導体部品の電極は、それぞれ機能が割り振られているものである。すなわち、電極としては、例えば通信用の回路に接続された通信用のものや、実装状態を良好にする結合補強用のものなどがある。多数の結合補強用の電極を備えた半導体部品においては、必ずしも全ての結合補強用の電極が設けられている必要はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−142545号公報
【特許文献2】特許第4327289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載されている装置は、電極が1つでも欠落していた半導体部品を不良品として判定するものである。これらの特許文献1や特許文献2に示す装置では、上述した結合補強用の電極が1つ欠落したような半導体部品であっても不良品となる。このため、特許文献1や特許文献2に示す装置では、半導体部品の廃棄数が多くなってしまい、生産性が低くなるという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、電極の機能に応じて欠落を許容し、半導体部品の廃棄数を減少させて生産性が高くなる半導体部品用実装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、本発明に係る半導体部品用実装装置は、半導体部品の実装面に設けられた多数の電極を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像データを用いて前記電極の欠落の有無を前記電極毎に検出する電極検出部と、前記電極検出部によって検出された前記電極の欠落個数に基づいて前記半導体部品の良否を判定する判定部とを備え、前記電極は、機能に応じて予め複数のグループに分けられ、前記グループは、欠落を許容されることがない前記電極のみが含まれる第1のグループと、接地用の前記電極のみが含まれる第2のグループと、結合補強用の前記電極のみが含まれる第3のグループとによって構成され、前記第2のグループと第3のグループには、前記電極の欠落を許容する個数が予め設定され、前記欠落を許容する個数は、前記電極の機能に対応した最大数に設定され、前記判定部は、前記欠落を許容する個数より多く前記電極が欠落しているグループがある場合、または、全てのグループにわたって欠落した前記電極の総数が予め定めた判定個数より多い場合の少なくとも一方の条件を満たす場合には不良と判定し、それ以外の場合は良と判定することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、各グループにおいて欠落している電極の個数が前記欠落を許容する個数以下であれば、良と判定される。このため、電極が欠落している半導体部品であっても廃棄することなく実装することが可能になるから、生産性が高くなる半導体部品用実装装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る半導体部品用実装装置の構成を示すブロック図である。
図2】半導体部品の実装面を示す底面図である。
図3】グループの構成を説明するための半導体部品の底面図である。
図4】本発明に係る半導体部品用実装装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図5】判定部の動作を説明するための半導体部品の底面図である。
図6】判定部の動作を説明するための半導体部品の底面図である。
図7】判定部の動作を説明するための半導体部品の底面図である。
図8】グループの他の例を説明するための半導体部品の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る半導体部品用実装装置の一実施の形態を図1図8によって詳細に説明する。
図1に示す半導体部品用実装装置1は、半導体部品2(図2参照)を半導体装置用基板(図示せず)に実装するためのものである。半導体部品2は、フリップチップパッケージや、シリコンウエハから切り出したダイチップなどである。この半導体部品2の実装面2aには、実装用の電極としての多数のバンプ3が設けられている。
【0015】
この実施の形態による半導体部品用実装装置1は、図1に示すように、部品供給部11と、基板搬送部12と、部品移動部13と、撮像部14と、制御部15などを備えている。
前記部品供給部11は、半導体部品2を供給するためのものである。
前記基板搬送部12は、半導体部品2を実装する基板(図示せず)を予め定めた実装位置に搬入して位置決めし、実装後に前記実装位置から搬出するものである。
【0016】
前記部品移動部13は、半導体部品2を吸着して支持する吸着ノズル(図示せず)を備え、前記半導体部品2を前記部品供給部11から前記実装位置の基板に移動させて実装するものである。
前記撮像部14は、前記吸着ノズルに吸着された半導体部品2の前記バンプ3を撮像するためのものである。この撮像部14は、撮像により得られた画像データを後述する制御部15に送る。
【0017】
前記制御部15は、実装部21と、電極検出部22と、判定部23と、記憶部24などを備え、ディスプレイ装置25が接続されている。このディスプレイ装置25には、後述する判定部23による判定結果が表示される。
前記実装部21は、前記部品供給部11と、前記基板搬送部12と、前記部品移動部13と、前記撮像部14の動作を制御する。
【0018】
前記電極検出部22は、後述する欠落数カウント部26と、位置検出部27とを有している。
欠落数カウント部26は、半導体部品2の製造上のデータに記載されている各バンプの予測位置と、前記撮像部14によって撮像された画像データを用いて検出したバンプ3とを比較して全てのバンプ3について欠落の有無を検出する。
この実施の形態による半導体部品用実装装置1は、全てのバンプ3を機能毎に複数のグループに分けて識別する構成が採られている。前記複数のグループは、図3に示すように、第1のグループAと、複数の第2のグループB1〜B4と、複数の第3のグループC1〜C4である。各バンプ3の所属するグループ名を示すデータと、各バンプ3の製造上の位置を示すデータは、制御部15の記憶部24に保存されている。
【0019】
前記第1のグループAは、1つの半導体部品2について1箇所のみに設定されている。第1のグループAには、欠落することが許されないバンプ3のみが含まれている。欠落が許されないバンプ3としては、図3に示すように、例えば、多数の通信用バンプ3aが挙げられる。この実施の形態による通信用バンプ3aは、半導体部品2の幅方向(図3においては左右方向であって、半導体部品2の長手方向とは直交する方向)の中央部に縦方向へ列をなして並ぶように設けられている。多数の通信用バンプ3aからなる列は2列ある。
【0020】
第2のグループB1〜B4は、第1のグループAを囲むような位置に設定されている。第2のグループB1〜B4には、機能が同一の多数のバンプ3がそれぞれ含まれている。第2のグループB1〜B4に含まれるバンプ3としては、例えば接地用バンプ3bが挙げられる。接地用バンプ3bは、前記通信用バンプ3aより幅方向の両側であってかつ前記縦方向の両側となる4箇所にそれぞれバンプ群(第2のグループB1〜B4)となるように設けられている。これら4箇所のバンプ群は、それぞれ18個の接地用のバンプ3bによって構成されている。
【0021】
第3のグループC1〜C4は、1つの半導体部品2の4箇所に設定されている。第3のグループC1〜C4には、機能が同一の多数のバンプ3がそれぞれ含まれている。第3のグループC1〜C4に含まれるバンプ3としては、例えば結合補強用バンプ3cが挙げられる。結合補強用バンプ3cは、半導体部品2の幅方向の両端部であって前記縦方向の両側にそれぞれバンプ群(第3のグループC1〜C4)として設けられている。これらの4箇所のバンプ群は、それぞれ前記縦方向に1列で並ぶ6個の結合補強用バンプ3cによって構成されている。
【0022】
これらの第1〜第3のグループには、バンプ3a〜3cの欠落を許容する個数がそれぞれ予め設定されている。第1のグループAの通信用バンプ3aの欠落を許容する個数は0個である。すなわち、第1のグループAの通信用バンプ3aは、欠落することを許されていないものである。
【0023】
第2のグループB1〜B4の接地用バンプ3bの欠落を許容する個数は、例えば5個とすることができる。この場合、例えば第2のグループB1に含まれる18個の接地用バンプ3bのうち、5個の接地用バンプ3bが欠落してもよい。第3のグループC1〜C4の結合補強用バンプ3cの欠落を許容する個数は、例えば6個とすることができる。この場合、第3のグループC1に含まれる6個のバンプ3の全てが欠落してもよい。
【0024】
この実施の形態による前記欠落数カウント部26は、上述した全てのバンプ3a〜3cについて欠落の有無を順次検出し、欠落個数を積算する。詳述すると、欠落数カウント部26は、バンプ3a〜3cの欠落が判明したときにバンプ3a〜3cの合計欠落数に1を加算するとともに、欠落していたバンプ3a〜3cが含まれるグループ毎の欠落数に1を加算する。
欠落数カウント部26によって数えられた前記合計欠落数とグループ毎の欠落数は、記憶部24に保存される。
【0025】
前記位置検出部27は、前記電極検出部22によって検出された各バンプ3の位置に基づいて吸着ノズルに対する半導体部品2の相対的な位置を検出する。この検出データは、前記実装部21に送られ、半導体部品2の実装位置を補正するために用いられる。
【0026】
前記判定部23は、前記電極検出部22によって求められたバンプ3の欠落個数に基づいて半導体部品2の良否を判定する。この実施の形態による前記判定部23は、後述する2つの条件のうち第1の条件が満たされない場合は不良と判定し、それ以外の場合は良品と判定する。また、この実施の形態による前記判定部23は、後述する第2の条件が満たされない場合は不良と判定し、それ以外の場合は良品と判定する。
【0027】
前記第1の条件は、各グループ毎に積算されたグループ毎の欠落数がそのグループに設定されているバンプ3の欠落を許容する個数以下となることである。すなわち、前記判定部23は、前記バンプ3の欠落を許容する個数より多く前記バンプ3が欠落しているグループがある場合は不良と判定する。
【0028】
前記第2の条件は、前記バンプ3の合計欠落数(全てのグループにわたって欠落したバンプ3の総数)が予め定めた判定個数以下となることである。すなわち、前記判定部23は、前記第1の条件が満たされている場合であっても、前記合計欠落数が前記判定個数より多い場合は不良と判定し、それ以外の場合は良と判定する。前記判定個数は、例えばバンプ3の総数の1/3程度とすることができる。
【0029】
次に、上述したように構成された半導体部品用実装装置1の動作を図4に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
この実施の形態による半導体部品実装装置1は、部品供給部11で吸着ノズルに半導体部品2を吸着させた後、この半導体部品2を前記撮像部14の上方に移動させる。そして、撮像部14が半導体部品2を撮像し、図4に示すフローチャートのステップS1において、半導体部品2の製造上のデータに基づいてバンプ3の位置を予測し、ステップS2において、この予測位置にバンプ3が存在しているか否かを判定する。
【0030】
前記予測位置にバンプ3が存在している場合は、ステップS3に進み、全てのバンプ3について存在の有無を検出したか否かを判定する。
前記予測位置にバンプ3が存在していない場合は、ステップS4において、欠落数カウント部26が前記合計欠落数に1を加算するとともに、グループ毎の欠落数に1を加算する。
【0031】
全てのバンプ3について欠落の有無の判定が実施された後、ステップS5とステップS6とにおいて、判定部23が良否を判定する。すなわち、判定部23は、ステップS5において、前記合計欠落数が判定個数以下であるか否かを判定する。このとき、合計欠落数が判定個数より多い場合は、不良と判定し、ステップS7においてディスプレイ装置25が認識エラーを示す表示を行う。図5に示す半導体部品2は、合計欠落数が32個であるから、前記判定個数を30個とした場合は不良品になる。
【0032】
前記ステップS5において合計欠落数が判定個数以下である場合は、ステップS6において、グループ毎の欠落数が許容個数を上回っているグループの有無が判定される。このとき、欠落数が許容個数より多いグループがある場合は、ステップS7に進む。図6に示す半導体部品2は、第2のグループB3においてバンプ3が9個欠落している。この半導体部品2は、第2のグループB3の許容個数が5個である場合は不良品となる。図7に示す半導体部品2は、第3のグループC4において、バンプ3が6個(全て)欠落している。しかし、この半導体部品2は、第3のグループC4の許容個数が6個である場合には良品となる。
【0033】
全てのグループにおいて、グループ毎の欠落数が許容個数以下である場合は、ステップS8に進む。ステップS8においては、位置検出部27がバンプ3の位置に基づいて半導体部品2の位置を算出する。その後、ステップS9において、ディスプレイ装置25が認識成功を示す表示を行う。
【0034】
このように構成された半導体部品用実装装置1によれば、各グループにおいて欠落しているバンプ3の個数が前記欠落を許容する個数以下であれば、良と判定される。このため、バンプ3が欠落している半導体部品2であっても廃棄することなく実装することが可能になるから、生産性が高くなる半導体部品用実装装置を提供することができる。
【0035】
この実施の形態による前記判定部23は、全てのグループにわたって欠落した前記バンプ3の総数(合計欠落数)が予め定めた判定個数より多い場合は不良と判定し、それ以外の場合は良と判定するものである。
欠落したバンプ3の総数が多い場合は、欠落したバンプ3の総数が少ない場合と較べて何らかの不具合が生じる可能性が高くなる。すなわち、この実施の形態による半導体部品用実装装置1は、バンプ3の欠落をある程度許容しているにもかかわらず、不具合が生じるおそれがある半導体部品2を不良品として柔軟性のある判定を行うことができるものとなる。
【0036】
このため、この実施の形態によれば、実装の生産性が高くなるだけでなく、この実装装置1によって半導体部品2が実装された電子機器の信頼性を向上させることが可能な半導体部品用実装装置1を提供することができる。
【0037】
この実施の形態による前記グループは、欠落を許容されることがない通信用バンプ3aのみが含まれる第1のグループAと、接地用バンプ3bのみが含まれる第2のグループB1〜B4と、結合補強用バンプ3cのみが含まれる第3のグループC1〜C4とによって構成されている。
このため、1つのグループに同一の機能のバンプ3のみが含まれているから、各グループにおいて、バンプ3の欠落を許容する個数をバンプ3の機能に対応した最大数に設定することができる。この結果、この実施の形態によれば、廃棄される半導体部品2の個数を更に低減させることが可能になる。
【0038】
なお、上述した実施の形態による各グループは、半導体部品2の同一エリアに存在する複数のバンプ3を含むように形成されている。しかし、グループは、例えば図8に示すように、半導体部品2の一側部と他側部とに離れて位置するバンプ群が含まれるように形成することができる。図8に示す第3のグループC3は、半導体部品2の幅方向の一端部であって長手方向の一端部に位置する6個の結合補強用バンプ3cと、半導体部品2の幅方向の他端部であって長手方向の一端部に位置する6個の結合補強用バンプ3cとによって構成されている。
また、各グループに属するバンプ3は、1つ以上の任意の個数で設定可能である。
【符号の説明】
【0039】
1…半導体部品用実装装置、2…半導体部品、2a…実装面、3…バンプ(電極)、3a…通信用バンプ、3b…接地用バンプ、3c…結合補強用バンプ、14…撮像部、22…電極検出部、23…判定部、A…第1のグループ、B1〜B4…第2のグループ、C1〜C4…第3のグループ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8