【実施例】
【0026】
5. 実施例
工程1−2,4-ジクロロ-7-メトキシ-キノリンの調製:
【0027】
【化10】
【0028】
【0029】
1. m-アニシジン、マロン酸及びPOCl
3を500mLのジャケット付き反応器に装入する。
2. 混合物を還流させながら(100〜105℃)10〜15時間撹拌する。
3. 混合物を氷水(2.2Lt)中に、温度を30℃未満に維持しながらゆっくり注ぐ。
4. 固体をろ過し、水ですすいで2時間空気乾燥させる。
5. 固体をEtOAc(400mL)に50℃で溶かしてからシリカゲルと木炭のパッドを通してろ過し、EtOAc/ヘキサンの1:1混合物(300mL)ですすぐ。
6. EtOAcを200mLの最小体積までに蒸留してからヘキサン(100mL)をゆっくり添加して室温で2時間撹拌する。
7. 固体をろ過し、EtOAc/ヘキサン(1:1混合物,75mL)ですすぎ、2時間空気乾燥させてから50℃で12時間乾燥させて次バッチの生成物を得る。第1収量:11.4g、97.01%純粋。第2収量:2.7g、95.3%純粋。
工程2−8-ブロモ-2,4-ジクロロ-7-メトキシ-キノリンの調製
【0030】
【化11】
【0031】
【0032】
1. 2,4-ジクロロ-7-メトキシ キノリン(31.05g,136mmol)及び塩化メチレン(620mL)を装入する。
2. 混合物を0℃に冷却し、TFA(2.5当量)及びNBS(1.15当量)を装入してから混合物を室温に加温する。
3. 室温で2時間撹拌する。
4. 1M NaOH(約349mL,40mmol)でクエンチしてpHを7に調整し、層を分ける。
5. 水(403mL)で洗浄し、層を分離させる。有機層を収集する。
6. 減圧下でロータリーエバポレーターを用いて溶媒を蒸留除去して溶媒をIPA(250mL)に交換する。
7. 70℃に加熱してから2時間かけて22℃に冷まし、室温にて1M NaOH(88mL,0.5当量)で処理し、30分間撹拌する。
8. ろ過し、IPA/水の1:3混合物(100mL)及び水(250mL)ですすぎ、真空下50℃で乾燥させて37.62gの生成物(収率90%)をベージュ/黄褐色固体として得る。HPLC範囲の純度%:約95.1%。
工程3−Suzuki カップリング反応
【0033】
【化12】
【0034】
8-ブロモ-2,4-ジクロロ-7-メトキシ-キノリン(100mg,0.32mmol)、ボロン酸(1.1当量)、K
2CO
3(90mg,0.65mmol,2.0当量)、及びPd(PPh
3)
4(7.5mg,0.007mmol,0.02当量)の混合物に脱気したMeCN(3mL)及び水(1mL)を加えた。混合物をN
2下80℃で出発原料が完全に消費されるまで2〜12時間撹拌してから室温でEtOAc(5mL)と水(5mL)を添加してクエンチした。EtOAc層を水(10mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:CH
2Cl
2)で精製して所望生成物を得た。
上記実施例と同様に、下記化合物を調製した。
8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-2-フェニル-キノリン:77%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.26 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 8.11 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.50 (m, 3H), 7.29 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.06 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 157.9, 157.8, 146.9, 143.1, 138.1, 130.1, 128.9, 127.6, 124.3, 121.2, 117.0, 113.9, 111.3, 56.9; ESI-MS: m/z 350 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-2-(4-フルオロ-フェニル)-7-メトキシ-キノリン:80%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.26 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 8.25 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.34 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 4.09 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 165.5, 163.0, 157.9, 156.7, 146.8, 143.2, 134.2 (d, J = 3.0 Hz), 131.1 (d, J = 9.0 Hz), 129.5 (d, J = 9.0 Hz), 125.8, 124.3, 121.1, 116.6, 115.9, 115.7, 114.0, 56.9; ESI-MS: m/z 368 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-2-(4-エトキシ-フェニル)-7-メトキシ-キノリン:58%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.23 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 8.13 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.29 (d, J = 8.8 Hz), 7.01 (d, J = 8.0 Hz), 4.12 (m, 2H), 4.08 (s, 3H), 1.45 (t, J = 6.4 Hz, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 160.9, 157.8, 157.6, 147.0, 142.9, 130.6, 129.1, 124.3, 120.9, 116.6, 114.8, 113.5, 111.2, 63.6, 57.0, 14.8; ESI-MS: m/z 394 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-2-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-キノリン:60%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.36 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.76 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.10 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 158.1, 156.3, 147.0, 143.6, 141.4, 131.8 (q, J = 32.3 Hz), 128.0, 125.8 (q, J = 3.7 Hz), 124.4, 121.5, 117.0, 114.6, 111.5, 57.1; ESI-MS: m/z 417 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-2-m-トリル-キノリン:89%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): 8.12 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.04 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.40 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29 (m, 1H), 5.28 (s, 1H), 4.06 (s, 3H), 2.47 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 158.1, 157.8, 147.0, 143.0, 138.6, 138.1, 131.0, 128.8, 128.3, 124.8, 124.3, 121.2, 117.2, 113.9, 111.3, 57.0, 21.6; ESI-MS: m/z 364 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-2-(2-メトキシ-フェニル)-キノリン:64%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.19 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.42 (m, 1H), 7.33 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.14 (dt, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.91 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 157.7, 157.6, 157.5, 146.9, 141.5, 132.3, 131.2, 128.1, 124.3, 121.9, 121.5, 121.1, 113.9, 111.6, 111.3, 57.0, 55.7; ESI-MS: m/z 380 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-2-ナフタレン-2-イル-キノリン:86%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.68 (s, 1H), 8.51 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.99 (m, 2H), 7.89 (m, 1H), 7.54 (m, 2H), 7.35 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.10 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 135.5, 134.3, 133.4, 129.0, 128.7, 127.8, 127.5, 127.1, 126.4, 124.9, 124.4, 121.3, 117.3, 114.0, 111.4, 57.0; ESI-MS: m/z 400 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-2-フラン-3-イル-7-メトキシ-キノリン:94%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.20 (s, 1H), 8.15 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.33 (d, J = 9.2 Hz), 7.14 (s, 1H), 6.09 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 157.9, 152.8, 147.1, 144.2, 142.9, 134.4,127.3, 124.4, 121.1, 117.2, 113.6, 110.9, 109.1, 57.0; ESI-MS: m/z 340 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-2-チオフェン-3-イル-キノリン:88%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.15 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 8.13 (m, 1H), 7.93 (dd, J = 5.2, 1.2 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.44 (dd, J = 4.8, 2.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.09 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 157.9, 154.1, 147.1, 143.0, 141.6, 126.9, 126.6, 125.9, 124.4, 121.2, 117.3, 113.8, 111.1, 57.0; ESI-MS: m/z 356 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-2-(1H-インドール-5-イル)-7-メトキシ-キノリン:84%,
1HNMR (400 MHz, DMSO-D6): δ = 8.63 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.24 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 2.8 Hz), 4.07 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, DMSO-D6): δ = 156.9, 155.9, 144.3, 140.2, 135.6, 126.6, 126.2, 124.9, 122.4, 119.1, 118.4, 118.2, 115.0, 112.7, 110.0, 107.9, 100.6, 55.2; ESI-MS: m/z 389 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-キノリン:82%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.18 (s, 1H), 8.13 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.29 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 4.00 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 157.9, 153.1, 147.2, 142.8, 138.3, 130.4, 124.5, 123.3, 120.9, 116.9, 113.2, 110.5, 57.0, 39.3; ESI-MS: m/z 354 [M+H]
+。
8-ブロモ-4-クロロ-2-(3,5-diメチル-イソオキサゾール-4-イル)-7-メトキシ-キノリン:95%,
1HNMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.21 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.39 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 4.11 (s, 3H), 2.81 (s, 3H), 2.65 (s, 3H);
13CNMR (100 MHz, CDCl
3): δ = 169.5, 158.9, 158.1, 152.1, 147.1, 143.1, 124.5, 120.7, 118.5, 115.4, 114.2, 110.9, 57.0, 13.4, 12.4; ESI-MS: m/z 369 [M+H]
+。
[4-(8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-キノリン-2-イル)-チアゾール-2-イル]-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチルエステル:85%,
1HNMR (400 MHz, CD
2Cl
2): δ = 8.28 (s, 1H), 8.24 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.42 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.52 (m, 1H), 4.11 (s, 3H), 1.64 (s, 3H), 1.56 (m, 6H); ESI-MS: m/z 514 [M+H]
+。
【0035】
工程4−スルホニル化反応
上で得られた[4-(8-ブロモ-4-クロロ-7-メトキシ-キノリン-2-イル)-チアゾール-2-イル]-イソプロピル-カルバミン酸tert-ブチルエステルをHClと反応させてからMeSO
2Naと反応させて8-ブロモ-4-メタンスルホニル-2-(5-イソプロピルアミノ-チアゾール-2-イル)-7-メトキシ-キノリンを85%の収率で得る。
【0036】
実施例のSuzukiカップリング試薬及び生成物
【0037】
この発明の一般的又は具体的に記載した反応物及び/又は操作条件を、先行する実施例で用いたものの代わりに使用することによって、先行する実施例を同様にうまく繰り返すことができる。
前述の説明から、当業者は、この発明の本質的特徴を容易に確認することができ、かつ本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の種々の変更及び修正を行なって本発明を種々の用法及び条件に適応させ得る。
【0038】
6. 具体的な実施形態:
A. 式(I)の化合物の調製方法であって、下記反応:
【0039】
【化13】
【0040】
(式中、Rは、アリール、ヘテロアリール、アルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ここで、アリール及びヘテロアリールはそれぞれ任意に、ハロゲン、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、アミド又は任意に1つ以上のアルキル及び/若しくはアミノ保護基で置換されていてもよいアミノから独立に選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;かつ
Alkは低級アルキル基である)
に従って、2,4-ジクロロ-7-アルコキシキノリン(III)を臭素化剤と反応させ、結果として生じる8-ブロモ-2,4-ジクロロ-7-アルコキシキノリン(IV)を次にSuzukiカップリング反応によって、R-ボロン酸、R-ボロン酸エステル、R-トリフルオロホウ酸カリウム又はR-有機ボランから選択されるSuzukiカップリング試薬と反応させて、2-クロロ基をR基と置き換える工程を含む方法。
【0041】
B. Rがフェニル、ナフチル、フラニル、チオフェニル、インドリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル又はチアゾリルであり、それぞれ任意に、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロゲン化アルキル、-NH-アルキル又は-NP-アルキル(式中、Pはアミノ保護基、例えばtert-ブチルエステル(Boc)である)で1回以上置換されていてもよく;かつAlkがメチルである、A.の方法。
C. 下記反応:
【0042】
【化14】
【0043】
により、塩素化剤の存在下でm-アルコキシアニリン(II)とマロン酸の環化反応によって2,4-ジクロロ-7-アルコキシキノリン(III)を調製する工程をさらに含む、A.又はB.の方法。
D. 塩素化剤が、リンオキシドトリクロリド(POCl
3)、五塩化リン、塩化チオニル、又はトリフェニルホスフィンジクロリドである、C.の方法。
E. 臭素化剤が、N-ブロモスクシンアミド、臭素又は1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントインである、A.、B.、C.又はD.の方法。
F. 臭素化剤との反応を、酸性条件下かつ水に混和しない有機溶媒の存在下で行なう、A.、B.、C.、D.又はE.の方法。
G. 酸がトリフルオロ酢酸、硫酸、ベンゼンスルホン酸、又は10-カンファースルホン酸であり、かつ溶媒が塩化メチレンである、方法F.。
H. Suzukiカップリング反応を塩基の存在化かつパラジウム触媒の存在下で行なう、A.、B.、C.、D.、E.、F.又はG.の方法。
I. パラジウム触媒がホスフィンリガンドを有するパラジウム触媒である、H.の方法。
J. パラジウム触媒がPd(PPh
3)
4である、H.の方法。
K. Suzukiカップリング試薬がアリールボロン酸又はアリールボロン酸エステルであり、かつ2-クロロ基をSuzukiカップリング反応でアリール基と置き換える、A.、B.、C.、D.、E.、F.、G.、H.、I.、又はJ.の方法。
L. Suzukiカップリング反応を50〜100℃に加熱しながら、かつ不活性雰囲気下で行なう、A.、B.、C.、D.、E.、F.、G.、H.、I.、J.又はK.の方法。
M. 結果として生じる化合物(I)を、下記スキームII:
【0044】
【化15】
【0045】
のように、酸性条件下でさらに反応させて、4-クロロ基を-SO
2Meと置き換える、A.、B.、C.、D.、E.、F.、G.、H.、I.、J.、K.又はL.の方法。
N. 式(I)の化合物の調製方法であって、下記反応:
【0046】
【化16】
【0047】
(式中、Rは、アリール、ヘテロアリール、アルキル、アルケニル又はアルキニル基であり、ここで、アリール及びヘテロアリールは、それぞれ任意に、ハロゲン、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、アミド、又は任意に1つ以上のアルキル及び/若しくはアミノ保護基で置換されていてもよいアミノから独立に選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;かつ
Alkは、低級アルキル基である)
に従い、Suzukiカップリング反応によって、8-ブロモ-2,4-ジクロロ-7-アルコキシキノリン(IV)を、R-ボロン酸、R-ボロン酸エステル、R-トリフルオロホウ酸カリウム又はR-有機ボランから選択されるSuzukiカップリング試薬と反応させて、2-クロロ基をR基と置き換える工程を含む方法。
O. 式(IV)の化合物の調製方法であって、下記反応:
【0048】
【化17】
【0049】
(式中、Alkは低級アルキル基である)
によって、2,4-ジクロロ-7-アルコキシキノリン(III)を臭素化剤と反応させる工程を含む方法。
P. 下記式(IV):
【0050】
【化18】
【0051】
(式中、Alkは低級アルキル基である)
の化合物。
Q. 下記式(V):
【0052】
【化19】
【0053】
(式中、Rは、5位で-NH-アルキル又は-NP-アルキル(Pはアミノ保護基である)によって置換されているチアゾール-2-イルである)
の化合物。
R. 式中、Rが、5位で-NP-イソプロピル(Pはtert-ブチルエステル(Boc)アミノ保護基である)によって置換されているチアゾール-2-イルである、Q.の化合物。