【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によれば、複数の無線端末とアクセスネットワークとの間に介在する無線ルータにおいて、
第1の無線端末のアドレスを予め記憶した親アドレス記憶手段と、
無線端末と通信する無線通信インタフェースに対して、第1のネットワーク識別子を有効にする第1のネットワーク識別子制御手段と、
第1の無線端末から、第1のネットワーク識別子に基づく接続要求を受信する第1の接続要求受信手段と、
第1の無線端末から受信した接続要求の送信元アドレスが、親アドレス記憶部に記憶されたアドレスと一致するか否かを判定する判定手段と、
アドレスが一致した場合、第1のネットワーク識別子に基づく接続応答を第1の無線端末へ返信する第1の接続応答返信手段と、
第1の無線端末との間で無線リンクを確立し、第1の無線端末とアクセスネットワークとの間の通信を可能とする第1の中継通信手段と、
第1の無線端末と認証サーバとの間で実行される認証シーケンスをモニタし、第1の端末の認証成功を検出するモニタ手段と、
第1の無線端末の認証成功を検出した際に、無線端末と通信する無線通信インタフェースに対して、第2のネットワーク識別子を有効にする第2のネットワーク識別子制御手段と、
第2の無線端末から、第2のネットワーク識別子に基づく接続要求を受信する第2の接続要求受信手段と、
第2のネットワーク識別子に基づく接続応答を、第2の無線端末へ返信する第2の接続応答返信手段と、
第2の無線端末との間で無線リンクを確立し、第2の無線端末とアクセスネットワークとの間の通信を可能とする第2の中継通信手段と
を有し、第1の無線端末との間の無線リンクの接続に従属して、第2の無線端末との間の無線リンクを接続することを特徴とする。
【0014】
本発明の無線ルータにおける他の実施形態によれば、モニタ手段は、第1の無線端末の認証成功を検出した際に、その認証成功が、予め設定された所定通信事業者設備に基づくものである場合にのみ、認証成功と認定することも好ましい。
【0015】
本発明の無線ルータにおける他の実施形態によれば、第1の無線端末から切断要求を受信した際に、第1の無線端末との間の無線リンクを切断すると共に、第2の無線端末との間の無線リンクも切断する切断制御手段を更に有することも好ましい。
【0016】
本発明の無線ルータにおける他の実施形態によれば、第1の無線端末との間の無線リンクの確立が所定時間以上経過した際に、第2の無線端末との間の無線リンクを切断する切断制御手段を更に有することも好ましい。
【0017】
本発明の無線ルータにおける他の実施形態によれば、
第1の無線端末は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity、国際移動体加入者識別番号)を保持するUSIM(Universal Subscriber Identity Module)カードを搭載しており、
モニタ手段によってモニタされる、第1の無線端末と認証サーバとの間の認証シーケンスは、EAP−AKA/SIM(Extensible Authentication Protocol Method for 3rd Generation Authentication and Key Agreement / Subscriber Identity Module Card)に基づくものであることも好ましい。
【0018】
本発明の無線ルータにおける他の実施形態によれば、
モバイルルータであって、
無線端末と通信する無線通信インタフェースは、無線LAN(Local Area Network)に基づくものであり、
第1のネットワーク識別子及び第2のネットワーク識別子は、SSID(Service Set Identifier)であり、
親アドレス記憶手段によって記憶されるアドレスは、MAC(Media Access Control)アドレスであることも好ましい。
【0019】
本発明によれば、複数の無線端末とアクセスネットワークとの間に介在する無線ルータに搭載されたコンピュータを実行させるプログラムにおいて、
第1の無線端末のアドレスを予め記憶した親アドレス記憶手段と、
無線端末と通信する無線通信インタフェースに対して、第1のネットワーク識別子を有効にする第1のネットワーク識別子制御手段と、
第1の無線端末から、第1のネットワーク識別子に基づく接続要求を受信する第1の接続要求受信手段と、
第1の無線端末から受信した接続要求の送信元アドレスが、親アドレス記憶部に記憶されたアドレスと一致するか否かを判定する判定手段と、
アドレスが一致した場合、第1のネットワーク識別子に基づく接続応答を第1の無線端末へ返信する第1の接続応答返信手段と、
第1の無線端末との間で無線リンクを確立し、第1の無線端末とアクセスネットワークとの間の通信を可能とする第1の中継通信手段と、
第1の無線端末と認証サーバとの間で実行される認証シーケンスをモニタするモニタ手段と、
第1の無線端末の認証成功を検出した際に、無線端末と通信する無線通信インタフェースに対して、第2のネットワーク識別子を有効にする第2のネットワーク識別子制御手段と、
第2の無線端末から、第2のネットワーク識別子に基づく接続要求を受信する第2の接続要求受信手段と、
第2のネットワーク識別子に基づく接続応答を、第2の無線端末へ返信する第2の接続応答返信手段と、
第2の無線端末との間で無線リンクを確立し、第2の無線端末とアクセスネットワークとの間の通信を可能とする第2の中継通信手段と
してコンピュータを機能させ、第1の無線端末との間の無線リンクの接続に従属して、第2の無線端末との間の無線リンクを接続することを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、複数の無線端末とアクセスネットワークとの間に介在する無線ルータのアクセス方法であって、
無線ルータは、
第1の無線端末のアドレスを予め記憶した親アドレス記憶部を有し、
無線端末と通信する無線通信インタフェースに対して、第1のネットワーク識別子を有効にする第1のステップと、
第1の無線端末から、第1のネットワーク識別子に基づく接続要求を受信する第2のステップと、
第1の無線端末から受信した接続要求の送信元アドレスが、親アドレス記憶部に記憶されたアドレスと一致するか否かを判定する第3のステップと、
アドレスが一致した場合、第1のネットワーク識別子に基づく接続応答を第1の無線端末へ返信する第4のステップと、
第1の無線端末との間で無線リンクを確立し、第1の無線端末とアクセスネットワークとの間における通信を可能とする第5のステップと、
第1の無線端末と認証サーバとの間で実行される認証シーケンスをモニタする第6のステップと、
第1の無線端末の認証成功を検出した際に、無線端末と通信する無線通信インタフェースに対して、第2のネットワーク識別子を有効にする第7のステップと、
第2の無線端末から、第2のネットワーク識別子に基づく接続要求を受信する第8のステップと、
第2のネットワーク識別子に基づく接続応答を第2の無線端末へ返信する第9のステップと、
第2の無線端末との間で無線リンクを確立し、第2の無線端末とアクセスネットワークとの間における通信を可能とする第10のステップと
を有し、第1の無線端末との間の無線リンクの接続に従属して、第2の無線端末との間の無線リンクを接続することを特徴とする。