特許第5648206号(P5648206)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5648206
(24)【登録日】2014年11月21日
(45)【発行日】2015年1月7日
(54)【発明の名称】バックライトアッセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20060101AFI20141211BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20141211BHJP
   F21Y 103/00 20060101ALN20141211BHJP
【FI】
   F21S2/00 435
   F21S2/00 433
   F21S2/00 431
   F21Y101:02
   F21Y103:00
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2009-106342(P2009-106342)
(22)【出願日】2009年4月24日
(65)【公開番号】特開2009-266819(P2009-266819A)
(43)【公開日】2009年11月12日
【審査請求日】2012年3月26日
(31)【優先権主張番号】10-2008-0038276
(32)【優先日】2008年4月24日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 炯 柱
(72)【発明者】
【氏名】沈 成 圭
(72)【発明者】
【氏名】白 承 仁
(72)【発明者】
【氏名】權 哉 中
(72)【発明者】
【氏名】黄 仁 ソン
(72)【発明者】
【氏名】康 盛 旭
【審査官】 松田 長親
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/013969(WO,A1)
【文献】 特開2004−145035(JP,A)
【文献】 特開2007−310360(JP,A)
【文献】 特開2005−142164(JP,A)
【文献】 特開2005−183363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を発生する光源と、
前記光源から光が入射する入光面、該入光面と接してプリズムパターンを含む上面、及び該上面と対向して複数の凹部が形成された下面を含む導光板と、を備え、
前記上面及び前記下面のうちの少なくとも一つに散乱パターンが形成され、
前記凹部は前記導光板の前記下面に谷の形状で形成され、前記谷の方向が前記入光面と並行に配置されて形成されており、
前記凹部から反射される光の量を調節するために、前記凹部の深さを調節し、同一サイズの前記凹部を形成する場合は、一定の区間内に形成される前記凹部の密度を調節して反射される光の量を全体的に均一にし、
前記散乱パターンは、位置によって密度が高い部分と密度が低い部分がマトリックスの形態で配列され、
前記散乱パターンは、前記光源との隣接部の密度が低く、前記光源の間の領域の密度が高いか、又は、
前記散乱パターンは、前記光源との隣接部の密度が高く、前記光源の間の領域の密度が低いことを特徴とするバックライトアッセンブリ。
【請求項2】
前記散乱パターンは、前記プリズムパターンに形成されることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアッセンブリ。
【請求項3】
前記散乱パターンは、前記凹部又は前記凹部の間の平板面に形成されることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアッセンブリ。
【請求項4】
前記凹部は、前記上面に向かって傾斜した第1斜面及び第2斜面を含むことを特徴とする請求項1に記載のバックライトアッセンブリ。
【請求項5】
前記散乱パターンは、前記入光面と並行な所定の幅で形成されることを特徴とする請求項1に記載のバックライトアッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトアッセンブリに係り、より詳細には、暗部及び明部の発生を抑制して均一の光を供給するバックライトアッセンブリに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現代社会が高度に情報化されて行くにつれ、表示装置は、大型化及び薄型化に対する市場の要求に直面しており、従来のCRT装置ではこのような要求を十分に満足させることができず、PDP(Plasma Display Panel)装置、PALC(Plasma Address Liquid Crystal display panel)装置、LCD(Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などに代表されるフラットパネル表示装置に対する需要が爆発的に増えている。
【0003】
液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)は、現在最も広く使われているフラットパネル表示装置(Flat Panel Display:FPD)のうちの一つであって、電極が形成されている2枚の基板とその間に挿入されている液晶層からなり、電極に電圧を印加して液晶層の液晶分子を再配列させることによって透過する光の量を調節し映像を表示する装置である。
【0004】
このような液晶表示装置は、それ自体が非発光素子であるため、映像を表示するためには発光素子である光源を有するバックライトアッセンブリを含まなければならない。バックライトアッセンブリは、液晶パネルの後面から光を照射し、液晶パネルの全体に概ね均一な面光源として作用する。このようなバックライトアッセンブリは、光を放出する光源の位置によって直下型とエッジ型に区分される。直下型は、光源を液晶パネルの真下に位置させる方式であり、エッジ型は、光源を側面に位置させ導光板を利用して光を液晶パネル全体に光を伝達させる方式である。
【0005】
表示パネルの表示品質を向上させるために表示パネルに均一な光を供給できる構造のバックライトアッセンブリが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国特許公開2001−0091505号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、暗部及び明部の発生を抑制して均一の光を供給するバックライトアッセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一特徴によるバックライトアッセンブリは、光を発生する光源と、前記光源から光が入射する入光面、該入光面と接してプリズムパターンを含む上面、及び該上面と対向して複数の凹部が形成された下面を含む導光板と、を備え、前記上面及び前記下面のうちの少なくとも一つに散乱パターンが形成され、前記凹部は前記導光板の前記下面に谷の形状で形成され、前記谷の方向が前記入光面と並行に配置されて形成されており、前記凹部から反射される光の量を調節するために、前記凹部の深さを調節し、同一サイズの前記凹部を形成する場合は、一定の区間内に形成される前記凹部の密度を調節して反射される光の量を全体的に均一にし、前記散乱パターンは、位置によって密度が高い部分と密度が低い部分を含み、前記散乱パターンは、前記光源との隣接部の密度が低く、前記光源の間の領域の密度が高いか、又は、前記散乱パターンは、前記光源との隣接部の密度が高く、前記光源の間の領域の密度が低いことを特徴とする。
【0010】
本発明の一特徴による表示装置は、映像を表示する表示パネルと、前記表示パネルに光を供給する光源、該光源から光が入射する入光面と該入光面と接してプリズムパターンを含む上面と該上面と対向して形成され複数の凹部が形成された下面とを含む導光板、及び前記導光板の上部に位置する光学シートを含むバックライトアッセンブリと、を備え、前記導光板及び前記光学シートのうちの少なくとも一つに散乱パターンが形成される。
【0011】
その他の特徴の具体的な内容は詳細な説明及び図面に含まれる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のバックライトアッセンブリ及びそれを含む表示装置によれば、暗部及び明部の発生を抑制して均一の光を供給するバックライトアッセンブリ及びそれを含む表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態による表示装置の分解斜視図である。
図2図1に示す表示装置に含まれる第1実施形態による導光板の部分斜視図である。
図3図1に示す表示装置に含まれる第1実施形態による導光板の底面斜視図である。
図4】本発明の表示装置に含まれる第2実施形態による導光板の部分斜視図である。
図5図4に示す導光板の底面斜視図である。
図6】本発明の表示装置に含まれる第3実施形態による導光板の部分斜視図である。
図7図6に示す導光板をVII−VII’線に沿って切断した断面図である。
図8図6に示す導光板の変形実施形態である。
図9】本発明の第4実施形態によるバックライトアッセンブリの分解斜視図である。
図10図9に示すバックライトアッセンブリをX−X’線に沿って切断した断面図である。
図11図9に示すバックライトアッセンブリに含まれるプリズムシートの背面図である。
図12図10に示すバックライトアッセンブリの変形実施形態である。
図13】本発明の第5実施形態によるバックライトアッセンブリの分解斜視図である。
図14図13に示すバックライトアッセンブリをXIV−XIV’線に沿って切断した断面図である。
図15図13に示すバックライトアッセンブリに含まれる拡散シートの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明のバックライトアッセンブリ及びそれを含む表示装置を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1図3を参照して本発明の一実施形態による表示装置について詳細に説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態による表示装置の分解斜視図であり、表示装置として液晶表示装置を一例としている。図2は、図1に示す表示装置含まれる第1実施形態による導光板の部分斜視図であり、図3は、図1に示す表示装置に含まれる第1実施形態による導光板の底面斜視図である。
【0015】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による液晶表示装置10は、液晶パネルアッセンブリ20、バックライトアッセンブリ100、中間フレーム120、上部収納容器110及び下部収納容器170を含む。
【0016】
そして、液晶パネルアッセンブリ20は、下部表示板31、上部表示板36を含む液晶パネル30、液晶層(未図示)、ゲート駆動IC(integrated circuit)21、データチップフィルムパッケージ22及び印刷回路基板23などで構成される。
【0017】
液晶パネル30は、ゲートライン(未図示)、データライン(未図示)、薄膜トランジスタアレイ、画素電極などを含む下部表示板31と、カラーフィルター、ブラックマトリックス(black matrix)、共通電極などを含み下部表示板31に対向するように設置された上部表示板36を含む。ここで、カラーフィルター、共通電極などは下部表示板31上に形成され得る。
【0018】
そして、ゲート駆動IC21は、下部表示板31の上に集積されて形成され、下部表示板31に形成された各ゲートライン(未図示)に接続されて、データチップフィルムパッケージ22は、下部表示板31に形成された各データライン(未図示)に接続される。ここで、データチップフィルムパッケージ22は、半導体チップがベースフィルム上に形成された配線パターンとタブ(TAB、Tape Automated Bonding)技術によって接合されたタブテープ(TAB tape)を含む。例えばこのようなチップフィルムパッケージでは、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package、以下TCP)又はチップオンフィルム(Chip On Film、以下COF)などが使用され得る。但し、上記したチップフィルムパッケージは例示的なものに他ならない。
【0019】
一方、印刷回路基板23では、ゲート駆動IC21にゲート駆動信号及びデータチップフィルムパッケージ22にデータ駆動信号の入力が可能なようにするゲート駆動信号及びデータ駆動信号をすべて処理するための様々な駆動部品が実装される。
【0020】
そして、バックライトアッセンブリ100は、光学シート130、導光板140、光源ユニット150、反射シート160を含む。
【0021】
ここで、導光板140は、光源ユニット150から供給される光を液晶パネルアッセンブリ20に案内する役割を果たし、アクリルのようなプラスチック系の透明な物質のパネルで形成されて光源151から発生した光を、導光板上部に安着される液晶パネル30側に進行するようにする。
【0022】
本発明のエッジ型バックライトアッセンブリ100は、光源ユニット150が導光板140の一側部に位置するエッジ型構造であり、光源ユニット150は光源151を含む。
【0023】
導光板140は、入光面141、上面143、下面142、凹部145及びプリズムパターン144を含む。入光面141は、光源151が位置して光が入射する導光板140の一側面になり、上面143は、入光面141に垂直してプリズムパターン144を含み、下面142は、上面143に対向して位置し、複数の凹部145が形成されている。
【0024】
導光板140は、入光面141を通じて導光板140内部に入射した光の進行方向を液晶パネル30側に変換させるための各種パターンを含む。このようなパターンは下面142が形成された凹部145とすることができる。
【0025】
凹部145は、導光板140の下面142に谷の形状で形成され、その谷の形成方向が入光面141と並行に配置されて形成されうる。このような凹部145は、反射面になる傾斜面を含んでおり入光面141から供給される光の一定量を反射させて液晶パネル30が位置する上向に光の経路を変更する役割を果たす。このように光の経路を効果的に変更するために凹部145は光を反射できる第1斜面145a及び第2斜面145bを含み得る。第1斜面145a及び第2斜面145bは、下面142と各々鈍角を成して接し、各々上面143に向かって一定の傾斜を形成し、第1斜面145a及び第2斜面145bのうち少なくとも一面は入光面141に向かうように形成される。これによって入光面141から供給される光の一定量を凹部145の第1斜面145aで反射して液晶パネル30に光を供給する。このような第1斜面145aは必要に応じて角度を変更することができる。
【0026】
凹部145は、入光面141から遠くなるほどその間隔の比率が異なるように形成することができる。このような凹部145の間の下面142は上面143と平行するように形成することができ、上面143を基準に正の傾き又は負の傾きを有する傾斜面で形成することができる。
【0027】
下面142は、上面143と共に入光面141から入射する光を反射させて、入光面141から遠方まで光が到達するようにする。下面142を上面143と平行するように形成すれば、下面142が入光面141から遠くなるほど狭くなるテーパー(taper)形状で一定の傾斜度を有するように形成することより光の到達距離を増やせる長所がある。即ち、入光面141から遠方まで光をより効果的に伝達できるようになり、光が伝達される過程中の必要な光の量は凹部145の第1斜面145aで反射されて液晶パネル30に伝達される。
【0028】
一方、凹部145の深さは必要に応じて調節が可能である。例えば、光源151から供給される光は入光面141付近では非常に強いが、入光面141から遠くなるほど光は弱くなる。従って、液晶パネル30に全般的に均一の光を供給するためには入光面141付近の凹部145を通じて反射される光の量を少なくし、入光面141から遠くなるほど反射される光の量を多くしなければならない。
【0029】
このように凹部145から反射される光の量を調節するために凹部145の深さを調節することができ、同一のサイズの凹部145を形成する場合は、一定の区間内に形成される凹部145の密度を調節して反射される光の量を全体的に均一にすることもできる。
【0030】
導光板140の上面143にはプリズムパターン144が形成されている。プリズムパターン144は、導光板140を通じて放出する光を集光する役割を果たすものであって、導光板140を通過した光が液晶パネル30に垂直に入射するようにする。
プリズムパターン144は、導光板140の一側部から他側部に長く形成することができ、隣接するパターンと連続的に形成したり一定の間隔で離隔して形成したりすることができる。プリズムパターン144の横断面は、三角形、円又は楕円の一端部の形状で形成することができる。
【0031】
一方、プリズムパターン144の横断面の形状及びその領域は必要に応じて多様に変形が可能である。例えば、横断面の形状が楕円であるパターンの間に横断面の形状が円又は三角形であるパターンを形成することもでき、隣接したパターンの横断面の領域が異なるように形成することもできる。
【0032】
導光板140の下面142は、光を散乱させて輝点又は暗点の発生を防止できる散乱パターン146aを含む。散乱パターン146aは、導光板140内部を通過する光を散乱させて光が導光板140内部で全反射することを妨止して上面143から光が放出されるようにする。このような散乱パターン146aは、導光板140の下面142に形成され、特定の部分に光が集まったり或いは光が到達しなかったりすることによる明部又は暗部が表れる部分を相殺させることができる。即ち、散乱パターン146aを形成することで、光の経路差によって発生する光の干渉による明部又は暗部の発生を抑制することができる。
【0033】
散乱パターン146aは、導光板140の下面142に形成し、入光面141付近に集中的に形成することができる。導光板140は、下面142に形成された凹部145及び上面143に形成されたプリズムパターン144を含んでおり、光の干渉を起こして入光面141付近に明部又は暗部が表れる場合があり、散乱パターン146aを入光面141付近に配置して導光板140の前面から均一に光が放出されるようにすることができる。このような散乱パターン146aは、入光面141から70mm以内に集中的に配置することができる。
【0034】
散乱パターン146aは、サンドブラスター(sand bluster)を利用して表面を加工して形成したり、光を散乱させる塗料を塗布して形成したりすることができる。このような散乱パターン146aは、導光板140の下面142に全体的に形成することができ、入光面141周辺だけに形成することもできる。
【0035】
光源151は、液晶パネル30に光を供給する役割を果たすものであって、バックライトアッセンブリ100には少なくとも一つ以上の光源151が含まれる。ここで、光源151として、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などの点光源を使用することができ、冷陰極光源(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)又は熱陰極光源(Hot Cathode Fluorescent Lamp:HCFL)などの線光源を使用することもできる。
【0036】
反射シート160は、導光板140の下部に設置されて導光板140の下部に放出される光を上部に反射する。反射シート160は、導光板140の底面に形成された凹部145や下面142によって反射されずに導光板140を通過した光を、再び導光板140内部に反射させたり導光板140を通過して液晶パネル30に反射させたりすることによって、光源151から放出される光の損失を最小化し、導光板140を通して液晶パネル30に供給する光の均一度を向上させる役割を果たす。
【0037】
そして、光学シート130は、導光板140の上部に設置されて導光板140から伝達される光を拡散して集光する役割を果たす。光学シート130は、必要に応じて拡散シート、プリズムシート、保護シートなどのうちの何れか一つ以上を含み得る。拡散シートは、導光板140から入射する光を分散させることで光が部分的に密集することを防止することができる。プリズムシートは、上部面に三角柱形状のプリズムが一定の配列を有して形成されており、拡散シートから拡散された光を液晶パネル30に垂直な方向に集光する役割を果たす。これによって、プリズムシートを通過する光はほぼ大部分が垂直方向に進行して保護シート上の輝度分布を均一にすることができる。また、保護シートは、プリズムシートの表面を保護する役割を果たすだけではなく、光の分布を均一にするために光を拡散させる役割を果たす。
【0038】
本発明の一実施形態による液晶表示装置10は、導光板140の上面にプリズムパターン144を含んでおり、別途の光学シート130としてプリズムシート1枚のみを使用したり、プリズムシート1枚に保護シート1枚を使用したりすることができる。また、プリズムパターン144で十分な集光効果を得ることができる場合には別途のプリズムシートを追加せず保護シートのみを含み得る。
【0039】
上述したように、導光板140の上面にはプリズムパターン144が形成されているため別途にプリズムシート又は拡散シートの使用は最小化することができる。
【0040】
図1図3を参照すると、下部収納容器170内には順次に反射シート160、光源ユニット150、導光板140及び光学シート130が収納される。下部収納容器170は、外部衝撃に対する強度と接地能力を確保するために例えばシャーシ(chassis)として金属材質で形成することができる。
【0041】
中間フレーム120は、長方形型の形状を有するように4個の側壁で形成されている。中間フレーム120は、下部収納容器170の上から下へ移動して下部収納容器170の側壁の外側に配置される。
【0042】
液晶パネル30は、保護シートの上に配置され、中間フレーム120内に安着する。中間フレーム120によって固定される部品が破損することを防止するために中間フレーム120はプラスチック材質のモールドフレームで形成することができる。
【0043】
中間フレーム120に収納された液晶パネル30の上面を覆うように上部収納容器110が上から移動して、下部収納容器170と結合される。上部収納容器110の上部面には液晶パネル30を外部に露出させるウインドウが形成されている。上部収納容器110は、下部収納容器170と同様に外部衝撃に対する強度と接地能力を確保するために例えばシャーシとして金属材質で形成することができる。上部収納容器110は、下部収納容器170とフック結合をすることができる。そして、液晶パネルアッセンブリ20の印刷回路基板23は、中間フレーム120の外側面に沿って折曲されて下部収納容器170の側面又は背面に安着する。
【0044】
以下、図4及び図5を参照して本発明の第2実施形態による導光板について詳細に説明する。ここで、図4は、本発明の表示装置に含まれる第2実施形態による導光板の部分斜視図であり、図5は、図4に示す導光板の底面斜視図である。説明の便宜上、上記第1実施形態の図面に示す各部材と同一の機能を有する同一の部材は同一の符号で示すためその説明は省略する。
【0045】
本発明の第2実施形態による導光板140_1は、下面142に形成された散乱パターン146bの密度分布を調節することができる。
【0046】
散乱パターン146bは、導光板140_1の下面142の入光面の周囲に主に形成することができ、入光面141の隣接部分は散乱パターン146bの密度を低くし、入光面141と所定距離が離隔された部分は散乱パターン146bの密度を高めることができる。また、光源151の周囲にはむしろ散乱パターン146bの密度を低くし、光源151から所定距離離隔された所は散乱パターン146bの密度を高めることができる。
【0047】
具体的に、導光板140_1は、上面143及び下面142に各々プリズムパターン144と凹部145を含んでおり、光の経路が複雑に形成される。これによって導光板140_1には明部及び暗部が部分的に形成される場合がある。導光板140_1に発生する明部周囲の下面142の散乱パターン146bの密度を高め、暗部周囲の下面142の散乱パターン146bの密度を低くすれば、明部の光が散乱パターン146bにより散乱されて暗部に進行するようになり、導光板140_1の全体的な光の均一度が高まる。
【0048】
このような現象は光の反射及び干渉によって発生するものであって、導光板140_1の入光面141のうち光源151が位置する部分に暗部が表れ得、光源151の間の領域に明部が表れる現象が生じ得る。このような明部及び暗部のパターンは導光板141_1の厚さ、プリズムパターン144と凹部145の形状などによってそのパターンの位置、サイズ及び形状などが変わる。即ち、暗部及び明部の位置によって散乱パターン146bの密度分布を異に配置することができる。例えば、導光板141_1の入光面141のうち光源151と向き合う隣接部に明部が生じ得、光源151の間の領域に暗い部分である暗部が生じ得る。この時には光源151と向き合う隣接部の散乱パターン146bの密度を高く形成し、光源151の間の領域の散乱パターン146bの密度を低く形成することができる。
【0049】
一方、明部及び暗部の位置による散乱パターン146bの密度変化は、マトリックス形態に限定されるものではなく、各光源151を中心に放射形で形成したり不規則な形状で形成したりすることもある。
【0050】
また、散乱パターン146bが形成される位置は必ずしも入光面141から所定の距離以内に形成される必要はなく、一部領域は、散乱パターン146bが入光面141から遠距離にある部分まで形成し、一部領域は、散乱パターン146bが入光面141から近距離にある部分まで形成することができる。
【0051】
以下、図6図8を参照して本発明の第3実施形態による導光板について詳細に説明する。ここで、図6は、本発明の表示装置に含まれる第3実施形態による導光板の部分斜視図であり、図7は、図6に示す導光板をVII−VII’線に沿って切断した断面図であり、図8は、図6に示す導光板の変形実施形態である。説明の便宜上、上記第1実施形態の図面に示した各部材と同一の機能を有する同一の部材は同一の符号で示すためその説明は省略する。
【0052】
本発明の表示装置はプリズムパターン144に散乱パターン246aが形成された第3実施形態による導光板140_2を含む。
【0053】
導光板140_2の上面143には横断面形状が楕円形の一端部を形成するプリズムパターン144が形成される。このようなプリズムパターン144の表面には散乱パターン246aが形成される。上述したように導光板140_2の下面142に形成された凹部145と上面143に形成されたプリズムパターン144により発生する光の干渉現象によって、導光板140_2の入光面141周囲に明部又は暗部が生じ得るが、導光板140_2の上面143に形成されたプリズムパターン144に散乱パターン246aを形成することによって明部及び暗部が生じることを防止することができる。
【0054】
プリズムパターン144の横断面は、楕円、円又は三角形などの一端部形状となり得、異なる横断面形状を有するプリズムパターン144が交代で形成され得る。このようなプリズムパターン144の横断面の領域は多様なサイズで形成することができる。
【0055】
一方、散乱パターン246aは、プリズムパターン144の一部領域だけに形成することができる。即ち、プリズムパターン144は、その断面形状によって光の経路が変わり、光が放出される経路になる領域を形成する。例えば、横断面形状が半円を形成しているプリズムパターン144の場合に半円の頂点付近だけに散乱パターン246aを形成したり、集中的に形成したりすることができる。また、プリズムパターン144の頂点付近には散乱パターン246aを含まなかったり、低い密度で形成したり、プリズムパターン144の間の谷付近だけに散乱パターン246aを形成したり、密度を高く形成したりすることができる。
【0056】
図8を参照すると、導光板140_3はプリズムパターン144に形成された散乱パターン246bの密度が位置によって可変されうる。即ち、光源151が位置する入光面141付近と光源151から離隔された部分の領域によって散乱パターン246bの密度を多様に調節することができる。このような散乱パターン246bは光源151の位置によって異に形成することができ、プリズムパターン144と凹部145の形状、サイズ及び位置などによって多様な変形が可能である。
【0057】
以下、図9図12を参照して本発明の第4実施形態によるバックライトアッセンブリについて詳細に説明する。ここで、図9は、本発明の第4実施形態によるバックライトアッセンブリの分解斜視図であり、図10は、図9に示すバックライトアッセンブリをX−X’線に沿って切断した断面図であり、図11は、図に示すバックライトアッセンブリに含まれるプリズムシートの背面図であり、図12は、図10に示すバックライトアッセンブリの変形実施形態である。
【0058】
本発明の第4実施形態によるバックライトアッセンブリ100’は、プリズムシート130a、導光板140’、光源151を含む光源ユニット150、反射シート160などで構成される。
【0059】
導光板140’は、光源151から供給される光を液晶パネルアッセンブリ20に案内する役割を果たし、アクリルのようなプラスチック系の透明な物質のパネルで形成されて光源から発生した光を導光板の上部に安着される液晶パネル30側に進行するようにする。
【0060】
導光板140’は、入光面141、上面143、下面142、凹部145及びプリズムパターン144を含む。入光面141は、光源151が位置して光が入射する導光板140’の一側面になり、上面143は入光面141に垂直してプリズムパターン144を含み、下面142は上面143に対向して位置し複数の凹部145が形成されている。
【0061】
導光板140’は、入光面141を通じて導光板140’内部に入射した光の進行方向を液晶パネル30側に変換させるための各種パターンを含む。このようなパターンは傾斜面が形成された凹部145とすることができる。
【0062】
プリズムシート130aは、導光板140’の上部に設置されて導光板140’から伝達される光を集光する役割を果たす。プリズムシート130aは、上部面に三角柱模様のプリズムが一定の配列を有して形成されており、導光板140’から供給された光を液晶パネル30に垂直方向に集光する役割を果たす。これによって、プリズムシート130aを通過する光はほぼ大部分が垂直方向に進行するようになって保護シート上の均一な輝度分布が得られる。このようなプリズムシート130aはプリズム形状の第2面131bとこれに対向する第1面131aを含む。第1面131aには散乱パターン346aを形成することができる。
【0063】
散乱パターン346aは、導光板140’から不均一に供給される光を均一に調節する役割を果たすものであって、導光板140’の入光面141と隣接した付近だけに形成することができる。また、光源151の位置、光源151との距離、導光板140’の厚さなどを考慮して散乱パターン346aの密度を可変して形成することができる。
【0064】
反射シート160は、導光板140’の下部に設置されて導光板140’の下部に放出される光を上部に反射する。反射シート160は、導光板140’の底面に形成された凹部145や下面142によって反射されずに導光板140’を通過した光を、再び導光板140’内部に反射させたり導光板140’を通過して液晶パネル30に反射させたりすることによって、光源151から放出される光の損失を最小化して導光板140’を通じて液晶パネル30に供給する光の均一度を向上させる役割を果たす。
【0065】
図12を参照して本発明の第4実施形態によるバックライトアッセンブリに含まれるプリズムシート130a’の変形実施形態を説明すると、プリズムシート130a’は、プリズムパターンを含む第2面131b及び第2面131bに対向する第1面131aを含み、第2面131bには散乱パターン346bが形成されている。即ち、散乱パターン346bはプリズムシート130a’の第2面131bのプリズム形状上に形成することができる。
【0066】
以下、図13図15を参照して本発明の第5実施形態によるバックライトアッセンブリについて詳細に説明する。ここで、図13は、本発明の第5実施形態によるバックライトアッセンブリの分解斜視図であり、図14は、図13に示すバックライトアッセンブリをXIV−XIV’線に沿って切断した断面図であり、図15は、図13に示すバックライトアッセンブリに含まれる拡散シートの背面図である。
【0067】
本発明の第5実施形態によるバックライトアッセンブリ100”は、プリズムシート130a、拡散シート130b、導光板140’、光源ユニット150、反射シート160を含む。
【0068】
導光板140’は、光源151から供給される光を液晶パネルアッセンブリ(未図示)に案内する役割を果たし、アクリルのようなプラスチック系の透明な物質のパネルで形成されて光源から発生した光が導光板上部に安着される液晶パネル(未図示)側に進行するようにする。
【0069】
導光板140’は、入光面141、上面143、下面142、凹部145及びプリズムパターン144を含む。入光面141は、光源151が位置して光が入射する導光板140’の一側面になり、上面143は、入光面141に垂直してプリズムパターン144を含み、下面142は、上面143に対向して位置し複数の凹部145が形成されている。
【0070】
導光板140’は、入光面141を通じて導光板140’内部に入射した光の進行方向を液晶パネル30側に変換させるための各種パターンを含む。このようなパターンは傾斜面が形成された凹部145とすることができる。
【0071】
プリズムシート130aは、導光板140’の上部に設置されて導光板140’から伝達される光を拡散して集光する役割をし、拡散シート130bは、導光板140’から入射する光を分散させることによって光が部分的に密集することを防止することができる。プリズムシートは、上部面に三角柱形状のプリズムが一定の配列を有して形成されており、拡散シート130bから拡散された光を液晶パネル30に垂直な方向に集光する役割を果たす。これによって、プリズムシートを通過する光はほぼ大部分が垂直方向に進行するようになり保護シート上の輝度分布を均一にすることができる。また、保護シートは、プリズムシートの表面を保護する役割を果たすだけではなく、光の分布を均一にするために光を拡散させる役割を果たす。
【0072】
一方、拡散シート130bは散乱パターン446を含む。散乱パターン446は、導光板140’から不均一に供給される光を均一に調節する役割を果たすものであって、導光板140’の入光面141と隣接した付近だけに形成することができる。また、光源151の位置、光源151との距離、導光板140’の厚さなどを考慮して散乱パターン446の密度を可変して形成することができる。
【0073】
反射シート160は、導光板140’の下部に設置されて導光板140’の下部に放出される光を上部に反射する。反射シート160は、導光板140’の底面に形成された凹部145や下面142によって反射されずに導光板140’を通過した光を、再び導光板140’内部に反射させたり導光板140’を通過して液晶パネル30に反射させたりすることによって、光源151から放出される光の損失を最小化し、導光板140’を通じて液晶パネル30に供給する光の均一度を向上させる役割を果たす。
【0074】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明のバックライトアッセンブリ及びそれを含む表示装置は、家庭用テレビ、医療用モニター、カーナビゲーション、ノートブックPCなどの多様な環境で映像を表示できるように活用することができる。今後、視覚的情報を提供できる各種機器や産業に幅広く活用できるものである。
【符号の説明】
【0076】
10 液晶表示装置
20 液晶パネルアッセンブリ
21 ゲート駆動IC
22 データチップフィルムパッケージ
23 印刷回路基板
30 液晶パネル
31 下部表示板
36 上部表示板
100、100’、100” バックライトアッセンブリ
110 上部収納容器
120 中間フレーム
130 光学シート
130a、130a’ プリズムシート
130b 拡散シート
131a 第1面
131b 第2面
140、140’、140”、140_1、140_2、140_3 導光板
141 入光面
142 下面
143 上面
144 プリズムパターン
145 凹部
145a 第1斜面
145b 第2斜面
146a、146b、246a、246b、346a、346b、446 散乱パターン
150 光源ユニット
151 光源
160 反射シート
170 下部収納容器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15