特許第5649089号(P5649089)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5649089電子タグ装置、電子棚札システム、及び電子タグ装置の画面リフレッシュ方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5649089
(24)【登録日】2014年11月21日
(45)【発行日】2015年1月7日
(54)【発明の名称】電子タグ装置、電子棚札システム、及び電子タグ装置の画面リフレッシュ方法
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20141211BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20141211BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20141211BHJP
【FI】
   A47F5/00 E
   G06K19/00 H
   G06K19/00 J
   G09G3/20 642E
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-115748(P2013-115748)
(22)【出願日】2013年5月31日
(65)【公開番号】特開2014-79563(P2014-79563A)
(43)【公開日】2014年5月8日
【審査請求日】2013年6月3日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0113816
(32)【優先日】2012年10月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム、ス ミ
(72)【発明者】
【氏名】ビュン、ギ ヨン
【審査官】 西 秀隆
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−009110(JP,A)
【文献】 特開2008−191588(JP,A)
【文献】 特開2004−101940(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/00
G06K 19/07
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれたデータの画面出力を制御する制御部と、
前記制御部に応じて前記データを保存するメモリと、
前記制御部の制御に応じて前記データを画面出力するディスプレイ部と、
前記制御部の制御に応じて動作電源を供給する電源部と、を含み、
前記制御部は、前記データの更新が予め設定された基準時間の経過までない場合に前記サーバーが送信する画面リフレッシュ命令信号の受信があると、前記ディスプレイ部をリフレッシュさせる、電子タグ装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部と、
前記画面リフレッシュ信号に応じて前記ディスプレイ部をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部と、を含む、請求項に記載の電子タグ装置。
【請求項3】
複数の電子タグ装置と、
属したネットワーク内の前記複数の電子タグ装置それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信するサーバーと、
前記サーバーからの信号を該当する電子タグ装置に無線送信する中継器と、を含み、
前記複数の電子タグ装置それぞれは、前記画面リフレッシュ命令信号を受信すると、画面リフレッシュを行う、電子棚札システム。
【請求項4】
前記複数の電子タグ装置それぞれは、
予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれるデータの画面出力、データ更新及び画面リフレッシュを制御する制御部と、
前記制御部に応じて前記データを保存するメモリと、
前記制御部の制御に応じてデータの画面出力、データ更新及び画面リフレッシュを行うディスプレイ部と、
前記制御部の制御に応じて動作電源を供給する電源部と、を含み、
前記制御部は、前記画面リフレッシュ命令信号を受信すると、前記ディスプレイ部をリフレッシュさせる、請求項に記載の電子棚札システム。
【請求項5】
前記制御部は、
前記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部と、
前記画面リフレッシュ信号に応じて前記ディスプレイ部をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部と、を含む、請求項に記載の電子棚札システム。
【請求項6】
電子棚札システムに備えられ、ディスプレイ部を有する電子タグ装置の画面リフレッシュ方法であって、
サーバーが、属したネットワーク内の複数の前記電子タグ装置それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信する段階と、
前記電子タグ装置において前記画面リフレッシュ命令信号の受信があると、画面リフレッシュ信号を生成する段階と、
前記画面リフレッシュ信号が生成されなかった場合には前記画面リフレッシュ命令信号の受信を判断する動作を行う段階に進む段階と、
前記画面リフレッシュ信号が生成された場合には画面リフレッシュ動作を行う段階と、を含む、電子タグ装置の画面リフレッシュ方法。
【請求項7】
前記画面リフレッシュ信号を生成する段階は、
前記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、前記画面リフレッシュ信号を生成する、請求項に記載の電子タグ装置の画面リフレッシュ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子タグ装置、電子棚札システム、及び電子タグ装置の画面リフレッシュ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子棚札(ESL:Electron Shelf Label)システムは、商品が陳列される場所に設けられ、商品情報を自動化するシステムである。このような電子棚札システムでは、数千個のタグ(TAG)(価格表示端末)が無線ネットワークを構成して中央集中型中継器(GW、Gateway)と無線通信を行う。
【0003】
通常、電子棚札システムは複雑なネットワークデバイス(Server、Gateway、TAG)で構成されており、システムフィールドに多数の上位サーバー(Server)システムで構成される場合、下位ネットワークデバイスであるタグは個別サーバーとの連結を必要とする。即ち、下位ネットワーク網である中継器とタグとの間にPAN(Personal Area Network)連結が必要である。
【0004】
従来の電子タグは商品に関する情報を画面に出力するためのディスプレイを含んでいる。上記電子タグのディスプレイとしては、電気泳動型ディスプレイ(ElectroPhoretic Display、EPD)がある。
【0005】
このような電気泳動型ディスプレイは、従来のTN(Twisted Nematic)−LCDに比べて明暗比が相対的に高いという長所がある。
【0006】
しかし、従来の電子タグに適用される電気泳動型ディスプレイは、外部の電場によって双極子球体の配列が変更される構造であるため、特定の配列状態において長時間経過すると、その双極子球体の配列が崩れるようになってディスプレイの明暗比が減少するという問題点がある。
【0007】
下記先行技術文献に記載された特許文献1は、RFIDタグ及びその駆動方法に関するもので、予め設定された時間の間にデータ更新がない場合、ディスプレイを周期的にリフレッシュする技術的事項は開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10−2007−0080739号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は上記従来技術の問題点を解決するためのもので、本発明は、予め設定された時間の間にデータ更新がない場合、ディスプレイを周期的にリフレッシュする電子タグ装置、電子棚札システム、及び電子タグ装置の画面リフレッシュ方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の課題を解決するための本発明の第1技術的な側面として、本発明によると、予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行う無線通信部と、上記無線通信部を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれたデータの画面出力を制御する制御部と、上記制御部に応じて上記データを保存するメモリと、上記制御部の制御に応じて上記データを画面出力するディスプレイ部と、上記制御部の制御に応じて動作電源を供給する電源部と、を含み、上記制御部は、上記データの更新が予め設定された基準時間の経過までない場合に上記サーバーが送信する画面リフレッシュ命令信号の受信があると、上記ディスプレイ部をリフレッシュさせる電子タグ装置を提案する。
【0013】
上記制御部は、上記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部と、上記画面リフレッシュ信号に応じて上記ディスプレイ部をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部と、を含むことができる。
【0014】
また、本発明の課題を解決するための本発明の第2技術的な側面として、本発明によると、複数の電子タグ装置と、属したネットワーク内の上記複数の電子タグ装置それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信するサーバーと、上記サーバーからの信号を該当する電子タグ装置に無線送信する中継器と、を含み、上記複数の電子タグ装置それぞれは、上記画面リフレッシュ命令信号を受信すると、画面リフレッシュを行う電子棚札システムを提案する。
【0015】
本発明の第2技術的な側面において、上記複数の電子タグ装置それぞれは、予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行う無線通信部と、上記無線通信部を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれるデータの画面出力、データ更新及び画面リフレッシュを制御する制御部と、上記制御部に応じて上記データを保存するメモリと、上記制御部の制御に応じてデータの画面出力、データ更新及び画面リフレッシュを行うディスプレイ部と、上記制御部の制御に応じて動作電源を供給する電源部と、を含み、上記制御部は、上記画面リフレッシュ命令信号を受信すると、上記ディスプレイ部をリフレッシュさせることができる。
【0016】
上記制御部は、上記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、上記画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部と、上記画面リフレッシュ信号に応じて上記ディスプレイ部をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部と、を含むことができる。
【0017】
また、本発明の課題を解決するための本発明の第3技術的な側面として、本発明によると、電子棚札システムに備えられ、ディスプレイ部を有する電子タグ装置の画面リフレッシュ方法で、サーバーが、属したネットワーク内の複数の上記電子タグ装置それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信する段階と、上記電子タグ装置において上記画面リフレッシュ命令信号の受信があると、画面リフレッシュ信号を生成する段階と、上記画面リフレッシュ信号が生成されなかった場合には上記画面リフレッシュ命令信号の受信を判断する動作を行う段階に進む段階と、上記画面リフレッシュ信号が生成された場合には画面リフレッシュ動作を行う段階と、を含む電子タグ装置の画面リフレッシュ方法を提案する。
【0019】
上記画面リフレッシュ信号を生成する段階は、上記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、上記画面リフレッシュ信号を生成することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、予め設定された時間の間にデータ更新がない場合、ディスプレイを周期的にリフレッシュさせることにより、電子タグ装置のディスプレイの明暗比を一定水準以上に維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例による電子棚札システムの概略構成図である。
図2】本発明の実施例による電子棚札システムの電子タグ装置のブロック図である。
図3】本発明の実施例による制御部のブロック図である。
図4】本発明の実施例によるディスプレイ部の一適用例の構造概念図である。
図5】本発明の実施例によるディスプレイの明暗比の推移図である。
図6】本発明の実施例による電子タグ装置の画面リフレッシュ方法を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施例による画面リフレッシュ信号生成動作の第1具現例示図である。
図8】本発明の実施例による画面リフレッシュ信号生成動作の第2具現例示図である。
図9】本発明の実施例による画面リフレッシュによる明暗比の推移図である。
図10】本発明の実施例による画面リフレッシュ明暗比の上昇例示図である。
図11】本発明の実施例による画面リフレッシュ及びデータ更新による明暗比の推移図である。
図12】本発明の実施例による電子棚札システムの電子タグ装置毎のデータ更新及びリフレッシュの制御概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下では、添付の図面を参照し、本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。なお、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0023】
図1は本発明の実施例による電子棚札システムの概略構成図である。
【0024】
図1を参照すると、本発明の実施例による電子棚札システムは、サーバー10と、中継器20と、電子タグ装置100と、からなることができる。
【0025】
図2は本発明の実施例による電子棚札システムの電子タグ装置のブロック図である。
【0026】
図2を参照すると、本発明の実施例による電子棚札システムの電子タグ装置は、予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行う無線通信部110と、上記無線通信部110を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれたデータの画面出力を制御する制御部120と、上記制御部120に応じて上記データを保存するメモリ130と、上記制御部120の制御に応じて上記データを画面出力するディスプレイ部140と、上記制御部120の制御に応じて動作電源を供給する電源部150と、を含み、上記制御部120は、予め設定された画面リフレッシュ条件が満たされると、上記ディスプレイ部140をリフレッシュさせることができる。
【0027】
一方、図1から図3を参照すると、本発明の実施例による電子棚札システムは、複数の電子タグ装置100と、属したネットワーク内の上記複数の電子タグ装置100それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間(TS)の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信するサーバー10と、上記サーバー10からの信号を該当する電子タグ装置に無線送信する中継器20と、を含み、上記複数の電子タグ装置それぞれは、予め設定された画面リフレッシュ条件が満たされると、画面リフレッシュを行うことができる。
【0028】
図1に示された電子棚札システムにおいて、上記サーバー10は、属したネットワーク内の上記複数の電子タグ装置100それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間(TS)の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信することができる。
【0029】
上記中継器20は、上記サーバー10からの信号を該当する電子タグ装置に無線送信することができる。
【0030】
また、上記複数の電子タグ装置それぞれは、予め設定された画面リフレッシュ条件が満たされると、画面リフレッシュを行うことができる。
【0031】
図1に示された電子タグ装置において、上記無線通信部110は、複数の中継器及びサーバーと予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行うことができる。
【0032】
上記制御部120は、上記無線通信部110を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれたデータの画面出力を制御することができる。
【0033】
上記メモリ130は、上記制御部120に応じて上記データを保存することができる。ここで、上記データには、商品名、製造社、製造日付、流通期間等の商品情報、更新情報、リフレッシュ情報が含まれることができる。
【0034】
上記ディスプレイ部140は、上記制御部120の制御に応じて上記データを画面出力することができる。このとき、上記ディスプレイ部140としては、電気泳動型ディスプレイが適用されることができる。
【0035】
また、上記電源部150は、上記制御部120の制御に応じて動作電源を供給することができ、例えば、上記無線通信部110、制御部120、メモリ130、ディスプレイ部140それぞれが必要とする電源を供給することができる。
【0036】
特に、上記制御部120は、予め設定された画面リフレッシュ条件が満たされると、上記ディスプレイ部140をリフレッシュさせることができる。
【0037】
一方、本発明の各実施例に適用される画面リフレッシュ条件としては、セルフリフレッシュ条件と外部リフレッシュ条件が挙げられる。
【0038】
まず、セルフリフレッシュ条件は、電子タグ装置が自体的にリフレッシュを行うことであって、この条件は上記データ更新信号の有無を予め設定された基準時間(TS)の経過時まで判断する。
【0039】
次に、外部命令リフレッシュ条件はサーバーで複数の電子タグ装置をモニタリングしてリフレッシュが必要な電子タグ装置に対してリフレッシュ命令信号を送信することで、この条件は上記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断する。
【0040】
図3は本発明の実施例による制御部のブロック図である。
【0041】
図3を参照して、セルフリフレッシュ条件に係わって上記制御部120について説明する。
【0042】
上記制御部120は、上記画面リフレッシュ条件として上記データ更新信号の有無を予め設定された基準時間(TS)の経過時まで判断し、上記データ更新信号がない場合、上記画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部122と、上記画面リフレッシュ信号に応じて上記ディスプレイ部140をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部124と、を含むことができる。
【0043】
図3に示された制御部120において、上記画面リフレッシュ処理部122は、上記画面リフレッシュ条件として上記データ更新信号の有無を予め設定された基準時間(TS)の経過時まで判断し、上記データ更新信号がない場合、上記画面リフレッシュ信号を生成することができる。例えば、上記画面リフレッシュ処理部120は、上記データ更新信号がある場合には予め設定された経過時間(TC)を初期化し、上記データ更新信号がない場合には上記経過時間(TC)を計数して、上記経過時間(TC)が上記基準時間(TS)を超過すると、上記画面リフレッシュ信号を生成することができる。
【0044】
また、上記ディスプレイ駆動部124は、上記画面リフレッシュ信号に応じて上記ディスプレイ部140をリフレッシュさせることができる。
【0045】
また、図3を参照して、外部命令リフレッシュ条件に係わって上記制御部120について説明する。
【0046】
上記制御部120は、上記画面リフレッシュ条件として上記データ更新信号の有無を予め設定された基準時間(TS)の経過時まで判断し、上記データ更新信号がない場合、上記画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部122と、上記画面リフレッシュ信号に応じて上記ディスプレイ部140をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部124と、を含むことができる。
【0047】
図3に示された制御部120において、上記画面リフレッシュ処理部122は、上記画面リフレッシュ条件として上記データ更新信号の有無を予め設定された基準時間(TS)の経過時まで判断し、上記データ更新信号がない場合、上記画面リフレッシュ信号を生成することができる。
【0048】
また、上記ディスプレイ駆動部124は、上記画面リフレッシュ信号に応じて上記ディスプレイ部140をリフレッシュさせることができる。
【0049】
図4は本発明の実施例によるディスプレイ部の一適用例の構造概念図である。
【0050】
図4を参照すると、上記ディスプレイ部140が電気泳動型ディスプレイに適用される場合、上記電気泳動型ディスプレイは、下部シート141と、上部シート142と、上記上部シート142と下部シート141との間で正(+)極及び負(−)極を有する双極子球体と、からなる。上記双極子球体は、白色の一面と黒色の他面からなり、外部電場によって上記双極子球体が回転して上記双極子球体の白色の一面または黒色の他面が外部に露出する。
【0051】
上記電気泳動ディスプレイは、上記の通り、外部電場によって内部双極子球体の位置を変更及び固定させる構造であるため、ある状態において長時間経過すると、その双極子球体の配列が崩れるようになって、その結果、明暗比が減少する。
【0052】
このようなディスプレイ部の明暗比の減少を防止するために、上記基準時間(TS)間隔で画面をリフレッシュさせる動作が必要である。
【0053】
図5は本発明の実施例によるディスプレイの明暗比の推移図である。
【0054】
図5に示された初期明暗比(CR init)は電子タグ装置が画面を変更した直後の明暗比(Contrast Ratio)から時間が経過するにつれて示される推移グラフである。
【0055】
図5において、電子タグ装置の使用上特性により、長くは数ヶ月または数年間にわたって価格変動がない商品に割り当られた電子タグ装置は、その画面を長時間変更しないため、この電子タグ装置の明暗比は画面変更後から時間が経過するにつれて次第に減少する。
【0056】
上記理由から、電子タグ装置の画面状態を適正水準以上の明暗比に維持するためには、一定時間間隔で画面リフレッシュ(Reflash)を行う必要がある。
【0057】
図6は本発明の実施例による電子タグ装置の画面リフレッシュ方法を示すフローチャートである。
【0058】
図6を参照すると、本発明の実施例による電子タグ装置の画面リフレッシュ方法は、電子棚札システムに備えられ、ディスプレイ部を有する電子タグ装置の画面リフレッシュ方法であって、予め設定された画面リフレッシュ条件を満たすと、画面リフレッシュ信号を生成する段階(S100)と、上記画面リフレッシュ信号の生成有無を判断し、上記画面リフレッシュ信号が生成されなかった場合には上記画面リフレッシュ条件を判断する動作を行う段階に進む段階(S200)と、上記画面リフレッシュ信号が生成された場合には画面リフレッシュ動作を行う段階(S300)と、を含むことができる。
【0059】
図6に示された電子タグ装置の画面リフレッシュ方法において、段階(S100)では、予め設定された画面リフレッシュ条件を満たすと、画面リフレッシュ信号を生成することができる。
【0060】
次に、段階(S200)では、上記画面リフレッシュ信号の生成有無を判断し、上記画面リフレッシュ信号が生成されなかった場合には上記画面リフレッシュ条件を判断する動作を行う段階に進む。
【0061】
また、段階(S300)では、上記画面リフレッシュ信号が生成された場合には画面リフレッシュ動作を行う。
【0062】
図7は本発明の実施例による画面リフレッシュ信号生成動作の第1具現例示図である。
【0063】
図7を参照すると、上記リフレッシュ信号を生成する段階(S100)は、上記データ更新信号がある場合には(S130)予め設定された経過時間(TC)を初期化し(S110)、上記データ更新信号がない場合には(S130)上記経過時間(TC)を計数して(S120)、上記経過時間(TC)が上記基準時間(TS)を超過すると(S140)、上記画面リフレッシュ信号を生成(S180)するように行われることができる。
【0064】
図7に示された上記リフレッシュ信号を生成する段階(S100)において、上記データ更新信号がある場合には(S130)予め設定された経過時間(TC)を初期化し、上記データ更新信号がない場合には上記経過時間(TC)を計数して、上記経過時間(TC)が上記基準時間(TS)を超過すると(S140)上記画面リフレッシュ信号を生成することができる(S180)。
【0065】
図8は本発明の実施例による画面リフレッシュ信号生成動作の第2具現例示図である。
【0066】
図8を参照すると、上記リフレッシュ信号を生成する段階(S100)は、上記画面リフレッシュ条件として上記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると(S150、S160)、上記画面リフレッシュ信号を生成(S180)するように行われることができる。
【0067】
図8に示された上記リフレッシュ信号を生成する段階(S100)において、上記画面リフレッシュ条件として上記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると(S150、S160)、上記画面リフレッシュ信号を生成することができる(S180)。
【0068】
図9は本発明の実施例による画面リフレッシュによる明暗比の推移図である。図9を参照すると、上記の通り、本発明の実施例において、上記データ更新信号がない場合には上記基準時間(TS)毎に画面リフレッシュが行われることができ、このような画面リフレッシュにより、明暗比が明暗比リフレッシュ基準以上に維持されることが分かる。
【0069】
図10は本発明の実施例による画面リフレッシュ明暗比の上昇例示図である。図10を参照すると、電子タグ装置の画面明暗比が時間の経過につれて減少する経時変化現象に対して最終画面を再度ディスプレイするリフレッシュを行うことにより、画面の明暗比をさらに上昇させることができる。
【0070】
図11は本発明の実施例による画面リフレッシュ及びデータ更新による明暗比の推移図である。
【0071】
図11を参照すると、画面リフレッシュを行った後、データ更新信号がある場合にはこの時点からさらに経過時間(TS)を計数する。
【0072】
図12は本発明の実施例による電子棚札システムの電子タグ装置毎のデータ更新及びリフレッシュ制御の概念図である。
【0073】
図12を参照すると、本発明の実施例による電子棚札システムのサーバー10は、上記複数の電子タグ装置100(TAG1、TAG2、TAG3、TAG4、TAG5、TAG6、TAG7、TAG8、…)それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間(TS)の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信することができる。
【0074】
例えば、図12に示されているように、TAG5及びTAG7が、データ更新が予め設定された基準時間(TS)の経過時までないと判断されると、TAG5及びTAG7に画面リフレッシュ命令信号を送信することができる。
本願によれば、以下の各項目もまた開示される。
(項目1)
予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれたデータの画面出力を制御する制御部と、
前記制御部に応じて前記データを保存するメモリと、
前記制御部の制御に応じて前記データを画面出力するディスプレイ部と、
前記制御部の制御に応じて動作電源を供給する電源部と、を含み、
前記制御部は、予め設定された画面リフレッシュ条件が満たされると、前記ディスプレイ部をリフレッシュさせる、電子タグ装置。
(項目2)
前記制御部は、
前記画面リフレッシュ条件としてデータ更新信号の有無を予め設定された基準時間の経過時まで判断し、前記データ更新信号がない場合、画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部と、
前記画面リフレッシュ信号に応じて前記ディスプレイ部をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部と、を含む、項目1に記載の電子タグ装置。
(項目3)
前記画面リフレッシュ処理部は、
前記データ更新信号がある場合には予め設定された経過時間を初期化し、前記データ更新信号がない場合には前記経過時間を係数して、前記経過時間が前記基準時間を超過すると、前記画面リフレッシュ信号を生成する、項目2に記載の電子タグ装置。
(項目4)
前記制御部は、
前記画面リフレッシュ条件として前記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、前記画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部と、
前記画面リフレッシュ信号に応じて前記ディスプレイ部をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部と、を含む、項目2に記載の電子タグ装置。
(項目5)
複数の電子タグ装置と、
属したネットワーク内の前記複数の電子タグ装置それぞれに対するデータ更新が予め設定された基準時間の経過時までないと、該当する電子タグ装置に画面リフレッシュ命令信号を送信するサーバーと、
前記サーバーからの信号を該当する電子タグ装置に無線送信する中継器と、を含み、
前記複数の電子タグ装置それぞれは、予め設定された画面リフレッシュ条件が満たされると、画面リフレッシュを行う、電子棚札システム。
(項目6)
前記複数の電子タグ装置それぞれは、
予め設定された通信規約に準拠した無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を通じて複数の中継器及びサーバーとの通信を制御し、受信した信号に含まれるデータの画面出力、データ更新及び画面リフレッシュを制御する制御部と、
前記制御部に応じて前記データを保存するメモリと、
前記制御部の制御に応じてデータの画面出力、データ更新及び画面リフレッシュを行うディスプレイ部と、
前記制御部の制御に応じて動作電源を供給する電源部と、を含み、
前記制御部は、前記画面リフレッシュ条件が満たされると、前記ディスプレイ部をリフレッシュさせる、項目5に記載の電子棚札システム。
(項目7)
前記制御部は、
前記画面リフレッシュ条件として前記サーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、画面リフレッシュ信号を生成する画面リフレッシュ処理部と、
前記画面リフレッシュ信号に応じて前記ディスプレイ部をリフレッシュさせるディスプレイ駆動部と、を含む、項目6に記載の電子棚札システム。
(項目8)
電子棚札システムに備えられ、ディスプレイ部を有する電子タグ装置の画面リフレッシュ方法であって、
予め設定された画面リフレッシュ条件を満たすと、画面リフレッシュ信号を生成する段階と、
前記画面リフレッシュ信号の生成有無を判断して、前記画面リフレッシュ信号が生成されなかった場合には前記画面リフレッシュ条件を判断する動作を行う段階に進む段階と、
前記画面リフレッシュ信号が生成された場合には画面リフレッシュ動作を行う段階と、を含む、電子タグ装置の画面リフレッシュ方法。
(項目9)
前記リフレッシュ信号を生成する段階は、
データ更新信号がある場合には予め設定された経過時間を初期化し、前記データ更新信号がない場合には前記経過時間を係数して、前記経過時間が予め設定された基準時間を超過すると、前記画面リフレッシュ信号を生成する、項目8に記載の電子タグ装置の画面リフレッシュ方法。
(項目10)
前記リフレッシュ信号を生成する段階は、
前記画面リフレッシュ条件としてサーバーから画面リフレッシュ命令信号の受信有無を判断して、受信があると、前記画面リフレッシュ信号を生成する、項目8に記載の電子タグ装置の画面リフレッシュ方法。
【符号の説明】
【0075】
10 サーバー
20 中継器
100 電子タグ装置
110 無線通信部
120 制御部
122 画面リフレッシュ処理部
124 ディスプレイ駆動部
130 メモリ
140 ディスプレイ部
150 電源部
図1
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