特許第5649097号(P5649097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5649097
(24)【登録日】2014年11月21日
(45)【発行日】2015年1月7日
(54)【発明の名称】ボトルの装飾体
(51)【国際特許分類】
   B65D 23/00 20060101AFI20141211BHJP
【FI】
   B65D23/00 T
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-527408(P2014-527408)
(86)(22)【出願日】2014年2月26日
(86)【国際出願番号】JP2014054698
【審査請求日】2014年6月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513280337
【氏名又は名称】小木曽 敦子
(74)【代理人】
【識別番号】100143111
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】小木曽 敦子
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−249137(JP,A)
【文献】 米国特許第04867214(US,A)
【文献】 実開昭57−048990(JP,U)
【文献】 実開昭49−050293(JP,U)
【文献】 特開2012−055215(JP,A)
【文献】 特開平08−103356(JP,A)
【文献】 特開平10−085027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルの下方部までを装飾する装飾体であって、
前記装飾体は、前記装飾体を装着する胴巻き部と、前記ボトルを装飾する仕上げドレス部と、前記仕上げドレス部を前記ボトルから離間させる離間手段とを含み、
前記胴巻き部は、前記ボトルの上方部に前記ボトルを巻くように装着され、
前記仕上げドレス部は、所望の形態とされると共に、前記胴巻き部に縫合され、
前記離間手段は、前記仕上げドレス部の下方をボトル本体部から離間させて、形状を保持すると共に前記ボトル本体部を直接把持可能とする空間を形成させるように、前記胴巻き部に縫合され、
前記離間手段が、チュール布からなるチュール部であって、前記胴巻き部に前記離間手段が縫合された縫合位置から下方に向けて広がった形状とされ、
前記胴巻き部に前記離間手段が縫合された縫合位置が、前記胴巻き部の中央より上方部に取付けられている、
ことを特徴とする装飾体。
【請求項2】
前記胴巻き部と、前記仕上げドレス部と、前記離間手段の各々の縫合された部分がテグスで縫合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の装飾体。
【請求項3】
前記離間手段の位置に、発光手段を備えている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装飾体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェディングドレス等の形状に合わせた高度な装飾がされると共に、装飾体の形状を維持したままボトルから内容物を注げ、パーティの演出効果を高めることが可能なボトルの装飾体に関する。より詳細には、装飾されるボトルの形状に応じたボトルから外れにくい胴巻き部と、装飾性の高い仕上げドレス部と、ボトルから仕上げドレス部を離して仕上げドレス部の形状を形づくり、その形を保持する離間手段とからなるボトルの装飾体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、リボンや水引等を使ってボトルを装飾することが行われていた。特許文献1には、実用一点張りの瓶類を芯材に活用して、装飾を楽しみ、又は時計等の小物品の保持器とする装飾体の技術が開示されている。瓶類の口部に装着される衣裳体と帽体とからなる装飾体を、ウイスキー等の瓶類に装着させて、装飾機能と小物品の保持機能を瓶類に与えるとされている。これにより、瓶類の装飾効果があがり、見る人を楽しませるとされている。
【0003】
しかし、特許文献1に記載の技術は、棚や部屋の片隅にある瓶類を芯材とし、小物品の保持機能を与えて瓶を活用することを課題とする装飾体の技術であり、高度な形状を形成する装飾ではなく、ウェディングドレス等の形状に合わせた高度な装飾がされた装飾体を提供することはできなかった。
【0004】
特許文献2には、ガラス瓶容器に、多種類の衣裳を着脱自在に取り付ける装飾技術が開示されている。衣裳が、取付け用のゴム、ベルト或いは面ファスナーを備えており、衣裳がガラス瓶容器胴部に着脱自在に装着できるとされている。ワイン瓶容器の装飾をして、ワイン等酒類の贈答品としての付加価値を高め、或いは展示ディスプレイとしての宣伝広告効果を高め、消費を増大させることが期待できるとされている。
【0005】
しかし、特許文献2には、ワイン等の酒瓶を、贈答品或いは展示ディスプレイとして装飾するにすぎず、着脱させる衣装についての装飾技術の開示がなく、また、装飾体をボトルに装着させた状態のまま、ボトルから内容物を注ぐことについての技術の開示もなかった。
【0006】
特許文献1及び特許文献2のいずれによっても、高度な装飾がされた装飾体を提供できず、装飾体によってパーティの参加者を驚かせることができず、それに加えて、ウェディングドレス等の形状に合わせた装飾体で飾ったボトルからワインを注いで、パーティの参加者をもてなして、パーティを演出することはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許文献1:実開昭49−50293号公報
特許文献2:特開2002−249137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、装飾体の形態を維持したままボトルから内容物を注ぐことが可能であり、ウェディングドレス等の形状に合わせた高度な装飾がされ、パーティの演出効果を高めるボトルの装飾体を提供することである。より詳細には、装飾されるボトルの形状に応じたボトルから外れにくい胴巻き部と、装飾性の高い仕上げドレス部と、ボトルから仕上げドレス部を離して、仕上げドレス部の形状を形づくり、その形状を保持する離間手段とからなるボトルの装飾体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の発明は、ボトルの下方部までを装飾する装飾体であって、前記装飾体は、前記装飾体を装着する胴巻き部と、前記ボトルを装飾する仕上げドレス部と、前記仕上げドレス部を前記ボトルから離間させる離間手段とを含み、前記胴巻き部は、前記ボトルの上方部に前記ボトルを巻くように装着され、前記仕上げドレス部は、所望の形態とされると共に、前記胴巻き部に縫合され、前記離間手段は、前記仕上げドレス部の下方を前記ボトル本体部から離間させて、形状を保持すると共にボトル本体部を直接把持可能とする空間を形成させるように、前記胴巻き部に縫合されることを特徴としている。
【0010】
胴巻き部は、ボトルの上方の外周面を締め付けるようにして、巻くように装着させればよい。また、胴巻き部を帯状の布帛とすると、ボトルに巻きやすく、また、仕上げドレス部を縫合させやすい。胴巻き部の長さは限定されず、ボトルの形状や大きさに応じたものとされる。胴巻き部の高さは、5cmから10cmとすると、加工及び装着が容易で、かつ、仕上げドレス及び離間手段を縫合させやすい。胴巻き部の材質を木綿とすると、ボトルに装着させた際に滑りにくく好適であるが、これに限定されない。また、胴巻き部のボトルと接する側の面に、ゴム等の滑り止め材を設けてもよい。
【0011】
仕上げドレス部の材質は、ウェディングドレスやパーティドレスに合わせたサテン生地やレース生地とすると好適であり、所望の装飾が施されてもよい。これにより、ウェディングドレス等の形状に合わせた形態とした高い装飾性のドレスとして、パーティの演出効果を高めると共に、記念品としての価値も高くなる。
【0012】
仕上げドレス部は、ウェディングドレス等の胴体部とスカート部とを模した部分からなり、それらが一体にされて胴巻き部に縫合されてもよく、別々に胴巻き部に縫合されてもよい。胴体部とスカート部が別々に胴巻き部に縫合される際には、スカート部のみを胴巻き部に縫合させて、胴体部をリボンとして、巻き付けるようにしてもよい。これにより、装飾体をボトルに装着させることも容易になり、仕上げドレス部の製造時間を短縮することができる。
【0013】
スカート部の形状は、腰の部分から全周に亘って大きく張り出されるプリンセスライン、腰の部分からスカート部の裾に向かってなだらかに広がっているAライン等の形状等の中から、ウェディングドレス等の形状に応じて選択される。離間手段は、スカート部をボトルから離間させた状態で保持することができればよく、形状、材質等は限定されない。ボトル本体部を直接つかむことができる空間が形成され、ボトル本体部をつかむ際に装飾体の形態が崩れにくい。
【0014】
これにより、装飾体が、装飾性の高い魅力のあるデザインとなり、パーティ等の演出効果を高めることができ、記念品としての価値も向上できる。また、ボトルとスカート部とが離間され、ワイン等を注ぐ際に、ボトル本体部を直接つかむことができ、装飾体の形態が崩れにくい。
【0015】
本発明の第2の発明は、第1の発明の装飾体において、前記離間手段が、チュール布からなるチュール部であって、前記胴巻き部に前記離間手段が縫合された縫合位置から下方に向けて広がった形状とされていることを特徴としている。
【0016】
チュール布とは、六角形の網地を織り出した張りのある網状の織物であり、周知のナイロンからなるチュール布が使用されると好適である。チュール布は加工しやすいため、ひだを寄せて、ウェディングドレス等の下地に模した形状とすることが容易である。チュール部が、下方からスカート部を支えることにより、縫合位置から下方に向けて広がったスカート部の形状を保持させやすい。さらに、スカート部がボトルから離間されて、ワイン等を注ぐ際に、ボトル本体部を直接つかむことができ、装飾体の形態を崩すことがない。
【0017】
所望の形態のスカート部の形状とするには、チュール部のひだの寄せ方を変更すればよい。例えば、ボトルに応じた長さ及び高さのチュール布を用いて所望のひだを形成させて、ひだをスカート部の後方部側に寄せてまとめて縫合しておくと、チュール部の支える力が強くなり、スカート部の後方部にボリュームを出すことができる。
【0018】
また、チュール布の折り曲げ方を変更することによっても、前記のプリンセスラインや、Aライン等の中から選択された形状のスカート部を支えることができる。例えば、チュール布の折り曲げ部が下になるようにし、折り曲げ部を膨らませてプリンセスラインとし、チュール布を折りたたんだ先端が広がるようにし、スカート部を緩やかに下方に広がるAラインとすることができる。また、チュール布によってスカート部が支えられることにより、スカート部をボトルから容易に離間させることができる。
【0019】
これにより、ウェディングドレス等の形状に合わせた魅力のあるデザインの装飾体を、低コストで容易に提供することができる。また、ワイン等を注ぐ際に、ボトル本体部をよりつかみ易く、装飾体の形態を崩しにくい。
【0020】
本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明の装飾体において、前記胴巻き部に前記離間手段が縫合された縫合位置が、前記胴巻き部の中央より上方部に取付けられていることを特徴としている。縫合位置は、胴巻き部の中央部より上方部であればよいが、胴巻き部の上縁部から2cm程度下方の位置とされると好適である。これにより、胴巻き部の上方部からスカート部を側方に張り出させることができると共に、胴巻き部の上方部に胴囲をなす装飾体を装着させやすい。
【0021】
本発明の第4の発明は、第1から第3の発明の装飾体において、前記胴巻き部と、前記仕上げドレス部と、前記離間手段の各々の縫合された部分がテグスで縫合されていることを特徴としている。テグスの材質は限定されず、周知のナイロンライン、フロロカーボンライン、PEライン等のいずれであってもよいが、適度に伸縮性があり強度もあるナイロンラインが用いられると好適である。また、テグスの太さも限定されない。
【0022】
テグスにより強く締め付けることにより、胴巻き部をボトルに密着させることができる。また、チュール部や仕上げドレス部の縫合にもテグスが使用されることにより、縫合部の破断が起こりにくい。これにより、装飾体がボトルにずれないように装着され、ワイン等を注ぐ際に装飾体が外れにくく、形状も崩れにくい。
【0023】
本発明の第5の発明は、第1から第4の発明の装飾体において、ボトルの変更に応じて、前記胴巻き部が、変更されたボトルに密着するように、前記胴巻き部の胴囲を調整させる胴囲調整手段を備えていることを特徴としている。胴囲調整手段は、紐と並列に形成させた紐通し孔としてもよく、面ファスナーとしてもよい。これにより、装飾されるボトルの直径が変わっても、仕上げドレス部とチュール部に変更を加えることなく、装飾体をボトルに巻きつけて装着させることができる。
【0024】
本発明の第6の発明は、第1から第5の発明の装飾体において、前記離間手段の位置に、発光手段を備えていることを特徴としている。発光手段は、LEDや化学発光体等とすればよい。チュール布の折り曲げ部が下になるように折りたたまれている場合には、折り曲げ部の開放部から中に差し込まれて保持されてもよい。これにより、パーティ等で照明を暗くした状態でも演出効果を高めることができる。
【発明の効果】
【0025】
・本発明の第1の発明によれば、装飾体が、装飾性の高い魅力のあるデザインとなり、パーティ等の演出効果を高めることができ、記念品としての価値も向上できる。また、ボトルとスカート部とが離間され、ワイン等を注ぐ際に、ボトル本体部を直接つかむことができ、装飾体の形態が崩しにくいという有利な効果がある。
【0026】
・本発明の第2の発明によれば、ウェディングドレス等の形状に合わせた魅力のあるデザインの装飾体を、低コストで容易に提供することができる。また、ワイン等を注ぐ際に、ボトル本体部をよりつかみ易く、装飾体の形態を崩しにくい。
・本発明の第3の発明によれば、胴巻き部の上方部からスカート部を側方に張り出させることができると共に、胴巻き部の上方部に胴囲をなす装飾体を装着させやすい。
【0027】
・本発明の第4の発明によれば、装飾体がボトルにずれないように装着され、ワイン等を注ぐ際に装飾体が外れにくく、形状も崩れにくい。
・本発明の第5の発明によれば、装飾されるボトルの直径が変わっても、仕上げドレス部とチュール部に変更を加えることなく、装飾体をボトルに巻きつけて装着させることができる。
・本発明の第6の発明によれば、パーティ等で照明を暗くした状態でも演出効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】装飾体を説明する説明図(実施例1)。
図2】装飾体の構成部品を説明する説明図(実施例1)。
図3】装飾体の胴巻き部を説明する説明図(実施例1)。
図4】装飾体のチュール部を説明する説明図(実施例1)。
図5】スカート部を説明する説明図(実施例1)。
図6】ワインボトルをつかんでワインを注ぐ状態を説明する説明図(実施例1)。
図7】プリンセスラインの装飾体を説明する説明図(実施例2)。
図8】Aラインの装飾体を説明する説明図(実施例3)。
図9】胴囲調整手段を備えた装飾体を説明する説明図(実施例4)。
図10】発光手段を備えた装飾体を説明する説明図(実施例5)。
【発明を実施するための形態】
【0029】
装飾体の装飾性を高度なものとし、内容物を注ぐ際にも形態が崩れないようにし、パーティ等の演出効果を高めるという目的を、スカート部を、形態を保持する離間手段を介して、ボトルに装着させて、引き付け力の高いテグスにより縫合することにより実現した。
【実施例1】
【0030】
実施例1では、図1から図6を参照して装飾体1を説明する。図1は、装飾体1の全体の形態の説明図であり、図2は、装飾体1の構成部品を説明する説明図である。図3は、胴巻き部20の説明図であり、図4は、チュール部30の説明図であり、図5は、スカート部40の説明図であり、図6は、ボトル本体部10の下方をつかんで内容物を注ぐ状態の説明図である。
【0031】
装飾体1は、ボトル10に胴巻き部20を巻いて、離間手段としてチュール布からなるチュール部30を胴巻き部に巻き、その上をスカート部40と胴体部50で覆って、各々をテグス60で縫合させることにより、高い装飾性を備えた装飾体1とすると共に、ボトル本体部10の下方を直接つかむことができるようにしている。各々の構成部品は、太さが約0.4mmのナイロンラインからなるテグス60により縫合されている(図1参照)。ボトルは、細径の円柱状のボトル首部11と太径の円柱状のボトル本体12からなるワインボトルである。ボトル10の高さは約28cmとされ、ボトル本体部12の高さは、約20cmとされ、ボトル本体部12の直径は約7cmとされている。
【0032】
胴巻き部20の大きさは、ボトル本体部12の周長より3cm長く、幅は胴巻き部が折りたたまれた状態で6cmとされている(図2(A)図参照)。胴巻き部は、矩形の木綿布を使い、その上端部と下端部とが横方向に折りたたまれて厚くされる(図2(A)図参照)。折りたたまれた面21が、ボトル本体部12の上方部に接するようにして巻き付けられる。
【0033】
両側の胴巻き部の端部22,23は、ボトル面から外に付き出されるようにして重ねられて縫合される(図3(B)図参照)。そして、長く延びた端部22を、短い端部23に重ねるように折って、それを胴巻き部本体24に接するように倒して重ね、重ね合わせ先端部25を、胴巻き部本体のやや先方26に、引き込むように縫合させて(図3(A)図、図3(C)図参照)、ボトル本体部12に締めこむように装着させる。各々の縫合部は、テグス60により縫合される。
【0034】
胴巻き部20は、ボトル本体部12の下方部を露出させると共に、他の構成部品を縫合させやすい大きさとし、折りたたみにより上側と下側を厚くして、引き込んでも切れにくいテグス60により縫合させている。これにより、胴巻き部20の加工が容易であると共に、縫合部が破断しにくく、ボトルからずれないように装着される。
【0035】
図2(B)図は、離間手段とされるチュール部30を示している。本実施例では、チュール部30は六角形の網地31のチュール布を、広げた状態でその幅がボトルの高さと略同じ大きさとされている。チュール部の長さと形状は、スカート部40の大きさ、形状に応じて適宜調整されればよい。
【0036】
下方側を折り目とし、矩形のチュール布を半分に折り、上方側にひだを寄せるようにしてチュール部30を形成して(図2(B)参照)、ボトル本体部12に巻き付けて取り付けられる(図4参照)。チュール布には、周知のナイロン製のチュール布が使用されている。チュール布の硬さは、保持するスカート部40の形状、装飾等に応じて適宜選択されればよい。例えば、チュール布に紐状発光体等の発光手段が取付けられる場合(図10参照)には、形状がより崩れにくいように硬いチュール布が使用されればよい。
【0037】
図2(C)図は、仕上げドレス部(図1参照)のスカート部40を示している。スカート部40は、略円形の布帛を使い、布帛の略中央にボトル本体部の直径よりも僅かに大きな直径のボトル通し孔41が開けられている。布帛の外径は、ボトルの高さの約2倍程度とされている。スカート部40は、ボトル10をボトル通し孔41に通して、ボトル通し孔の周囲の布帛を胴巻き部20に合わせて縫合させ取り付ける。
【0038】
スカート部40の形態は、ウェディングドレス、パーティドレス等の形態に合わせた色、デザイン等から選択される。ウェディングドレス等の形態にあわせて、ボトルの下方部を露出させるような長さのスカート部としてもよいことは勿論のことである。スカート部40の材質は、ウェディングドレス等に合わせたサテン生地、レース生地等とされると好適である。布帛の形状は円形に限定されず、矩形の布帛を巻き付けて縫合させるようにしてもよい。
【0039】
図2(D)図は、仕上げドレス部の胴体部50の例として、リボンを示している(図1参照)。リボンは、ボトル10に巻き付けられて、スカート部40の上方に蝶結びされて取り付けられている。胴体部の材質、デザイン等は限定されず、所望の装飾効果が得られるものとすればよい。
【0040】
ここで、図3を参照して、より詳細に胴巻き部20をボトル10に取り付けた状態とその縫合工程を説明する。図3(A)図は側面図、図3(B)図と図3(C)図は図3(A)図A−A位置の断面図を示している。胴巻き部20は、ボトル本体部12の上方に巻かれて密着して装着される。胴巻き部は、ボトル首部11よりも下方に装着されている。この位置に胴巻き部が装着されると、スカート部40によりボトルの下方部全体を覆うことができ、高い装飾効果を得ることが可能であり、内容物を注ぐ際にも、装飾体を汚さない。
【0041】
胴巻き部20は、重ね合わせ基端部27で縫合させたうえで、更に重ね合わせ先端部25が胴巻き部本体に縫合される。重ね合わせ基端部27とは、胴巻き部の両側端の余長部(図3(B)図参照)の内面同士がボトルに接する部分をいう。重ね合わせ先端部25とは、重ね合わせ基端部27から突き出された重ね合わせ部をボトル周面に沿って折り返し、胴巻き部と縫合させた部分をいう(図3(C)図)。
【0042】
胴巻き部の縫合重ね合わせ基端部27と重ね合わせ先端部25を説明する。胴巻き部は、ボトル本体部の周長よりも3cm程度長くされている。この胴巻き部の両側端の余長部を、一方を2cmとし長くし、他方を1cmと短くし、夫々の余長部が重ね合わされている。重ね合わせ基端部は、ボトル本体部に重ね合わせた余長部の付け根部分である。
【0043】
重ね合わせ基端部27で縫合され、短い余長部の先方に延びた長い余長部を折り重ねて、厚みのある折り返し部が形成される(図3(C)図参照)。この折り返し部の端部である重ね合わせ先端部25を、重ね合わせ先端部が接する胴巻き部の先方26に、テグス60を使って引き付けるように縫合される。これにより、胴巻き部本体24と重ね合わせ先端部25との間に張力が生じ、胴巻き部20がボトル本体部12に密着されてずれないように装着される。
【0044】
重ね合わせ基端部27を縫合させたテグス60は、続けて重ね合わせ先端部25も縫合し、ボトル本体部12に胴巻き部20を装着させたうえで、更に後述するチュール部30を縫合させるために、テグス60の端部が延ばした状態のままとしておくと好適である。テグス60の本数を少なくして、胴巻き部20とチュール部30が縫合されることにより、テグス60がほどけ難くされる。
【0045】
次に、図4を参照して、離間手段をなすチュール部30の縫合について説明する。チュール布を2つ折りにして、重ね合わせた先端部32に適宜の間隔でテグス60を使って、ひだ33を形成させる(図4(A)図参照)。次に、ひだ33が形成された側を上側にして、チュール部30を胴巻き部20に巻き付けて、チュール部の上縁部をテグス60により胴巻き部20に仮止めする(図4(B)図参照)。この仮止めに使用されたテグス60は、延ばしたままとされ、スカート部40の縫合に使用される。ここで、チュール部30は、胴巻き部20の上縁部から2cm程度下方に縫合される。この位置に取り付けることで、仕上げドレス部のスカート部40により、ボトル10の下方部を覆うと共に、それよりも上の胴巻き部20にもボトル10の上方を飾る装飾体を縫い付けることが可能となる。
【0046】
ここで、チュール部に形成されるひだの下方部の折り曲げ部34を膨らませるようにして、上方に持上げて、所望の形状のスカート部の下地形状を形成させる(図4(C)図参照)。例えば、チュール部の一方35を大きく張り出させるようにひだを寄せて膨らませて、後方を大きく膨らませたスカート部の下地形状とすることが可能である(図4(D)図参照)。チュール部30の広げ方は、仕上げドレス部のデザインに応じて適宜調整されればよく、限定されない。また、チュール部30とボトル本体部12との間には、ボトル本体とチュール部を離間させる空間36が形成され、ボトル本体部を手で直接つかむことができるようになる。
【0047】
次に、図5を参照して、スカート部40の取り付け工程を説明する。図5では、ボトル10の想像線を破線で示し、チュール部30の想像線を一点鎖線で示している。まず、チュール部30を胴巻き部20に縫合させたボトル首部11を、仕上げドレス部のスカート部40のボトル通し孔41に通して覆う(図5(A)図参照)。ここで、スカート部40が縫合される位置42は、チュール部の縫合部37(図5(A)参照)の上縁よりも僅かに下の位置とされ(図5(B)図参照)、スカート部40はチュール部30と一体に胴巻き部20に縫合される(図5(C)図参照)。これによりスカート部40とチュール部30が、胴巻き部20から外れ難くされる。
【0048】
図5(D)図は、チュール部30を広げて、スカート部40をボトル本体部12から離間させ、スカート部40の形状を保持させ、さらに胴体部50をなすリボンを巻き付けた状態を示している。ここでは、スカート部40の一方をウェディングドレスの後方に模して大きく張り出させ、他方は緩やかに張り出すようにチュール部30が広げられている。リボンは、装飾体の装飾性をより高めるため、スカート部の上方に出ている胴巻き部20と、チュール部30及びスカート部40の縫合部を隠すように結び付けられている。また、リボンは、胴巻き部20に縫合されて装着されていてもよい。
【0049】
ここで、ボトル10のつかみ方を、図6を参照して説明する。図6では、理解を容易にするため、スカート部40のひだを省略している。ボトルをつかむには、テーブルにおかれたボトル(図6(A)図参照)のボトル首部11をつまみあげ(図6(B)図矢印参照)、ボトルをテーブルから浮かして、装飾体1の下方部からボトル本体部12を手で直接つかんで(図6(B)図参照)、ボトルを傾けて内容物を注ぐようにする(図6(C)図参照)。内容物を注ぐ際に、装飾体1に触れることがないために、装飾体1の形態を崩すことがないという有利な効果がある。
【実施例2】
【0050】
実施例2では、図7を参照して、プリンセスラインのドレスの形状とした装飾体2を説明する。実施例2では、スカート部の形成までを示している。プリンセスラインの形状の装飾体2を形成するには、チュール布の折り曲げ部34を下方にして、チュール部30を予めドーム状に膨らませて、スカート部40の下地としている(図7(A)図参照)。チュール部30の膨らませ方以外は上述した実施例1と同様であるが、チュール部30をドーム状とすることで、その上に重ねられるスカート部40を全周に亘って大きく張り出させている(図7(B)図参照)。
【実施例3】
【0051】
実施例3では、図8を参照して、Aラインのドレスの形状とした装飾体3を説明する。Aラインの形状の装飾体を形成するには、チュール布の折り曲げ部34を上方にして、重なった下方のチュール布の端部が緩やかに広がるよう形成させて、スカート部の下地としている(図8(A)図参照)。チュール部の折り曲げ部34を窄めて、胴巻き部20に縫合させ、スカートの上方から裾にかけて緩やかに広がる形状とさせている。チュール部30の構成以外は実施例1と同様であるが、チュール部の先端を緩やかに広がるようにして、その上に重ねられるスカート部40を緩やかに広がる形状としている(図8(B)図参照)。
【実施例4】
【0052】
実施例4では、図9を参照して、胴巻き部70に胴囲調整手段71が備えられた装飾体4を説明する。図9(A)図は、胴囲調整がされる前の状態を示し、図9(B)図は、胴囲調整がされた後の状態を示している。装飾体4では、装着されるボトルの周囲に対して胴巻き部70の周長が長く形成され、上方部は隙間72をあけて分割され、下方部73はたるみをもたせた状態で縫合されている。胴囲調整手段を備えた胴巻き部のボトルとの接触面に、図に示さない滑り止め材が貼着されるとより好適であるが、必ずしも滑り止め材が貼着されていなくてもよい。
【0053】
胴囲調整手段71は、隙間72をあけた上方部の両縁に紐通し孔74が並列して設けられ、紐通し孔74に紐75が通されて締め込まれることにより胴囲が調整される構成としている。上方の分割部の高さは2cmとされ、その高さに3段に紐通し孔74が並列して設けられる(図9(A)図参照)。
【0054】
僅かに太いボトルに、装飾体4を装着するには、下方部にボトル本体部12を通して、上方部の紐通し孔74に紐75を、隙間72が大きくなるように締め込んで、上方部をボトル本体部に密着させて装着させるようにする。僅かに細いボトルに、装着体4を装着するには、下方部にボトル本体部12を通して、上方部の紐通し孔74に通した紐75を、隙間72が小さくなるように、より強く締め込んで、上方部をボトル本体部に密着させて装着させるようにする。紐75の材質は限定されず、紐が隠れる場合にはテグスとしてもよく、紐が露出される場合には革紐としてもよい。これにより、複数の太さのボトル本体部に装着可能な装飾体とすることができ、数多くの装飾体が必要な場合にも、予め製造された予備の装飾体を用いることも可能となる。
【実施例5】
【0055】
実施例5では、発光手段80を備えた装飾体5を、図10を参照して説明する。実施例5の発光手段は、LEDを備えた紐体81と電源手段82を、発光手段としている。紐体81は、チュール部30の網地31を通すようにして、スカート部40の内部に巡らされる。紐体81は所望の長さで切断され、端部が電源手段82に差し込まれて点灯可能とされる。複数の色の発光手段を備えさせてもよく、点滅可能としてもよい。発光手段を備えた装飾体5とすることにより、周囲の照明を暗くさせた状態において、装飾体のスカート部を内部から浮き上がらせることにより、装飾体の演出効果がより高くなる。
【0056】
(その他)
・上記の実施例では、離間手段としてチュール布だけを用いた実施例を説明したが、チュール布と他の素材を組み合わせてもよく、他の素材だけを離間手段としてもよい。
・上記の実施例では、仕上げドレス部の胴部をリボンとして説明したが、その形状は限定されず、ウェディングドレス等の胴部を模した形態として、スカート部と一体のものとしてもよい。
・装飾されるボトルの内容物・用途は限定されず、ボトルは硬質のものであればよく、その形状、大きさ等も限定されない。
【0057】
・上記の実施例では、胴巻き部がボトル本体部の上方部にのみ巻かれている実施例を説明したが、胴巻き部がボトル首部に向かって窄まるテーパ状とされて、ボトル首部とボトル本体部とに亘って密着するものとされてもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0058】
1,2,3,4,5…装飾体、
10…ボトル、20…胴巻き部、30…チュール部、40…スカート部、
50…胴体部、60…テグス、
11…ボトル首部、12…ボトル本体部、
21…折りたたまれた面、22,23…端部、24…胴巻き部本体、
25…重ね合わせ先端部、26…先方、27…重ね合わせ基端部、
31…網地、32…先端部、33…ひだ、34…折り曲げ部、
35…一方、36…空間、37…縫合部、
41…ボトル通し孔、42…位置、
70…胴巻き部、71…胴囲調整手段、72…隙間、
73…下方部、74…紐通し孔、75…紐、
80…発光手段、81…紐体、82…電源手段
【要約】
【課題】ウェディングドレス等の形状に合わせた高度な装飾がされると共に、装飾体の形態を維持したままボトルから内容物を注げ、パーティの演出効果を高めることが可能なボトルの装飾体を提供すること。
【解決手段】ボトルの装飾体が、装飾されるボトルの形状に応じたボトルから外れにくい胴巻き部と、装飾性の高い仕上げドレス部と、ボトルから仕上げドレス部の下方を離して、仕上げドレス部の形状を形づくり保持する離間手段を備えている。これにより、仕上げドレス部の形状が保持されて、ウェディングドレス等の形状に合わせた高度な装飾とすることができる。さらに、仕上げドレス部の下方がボトルから離間されることにより、ボトルを直接つかんで装飾体の形態を維持したままボトルから内容物を注げ、パーティの演出効果を高めることができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10