【実施例1】
【0030】
実施例1では、
図1から
図6を参照して装飾体1を説明する。
図1は、装飾体1の全体の形態の説明図であり、
図2は、装飾体1の構成部品を説明する説明図である。
図3は、胴巻き部20の説明図であり、
図4は、チュール部30の説明図であり、
図5は、スカート部40の説明図であり、
図6は、ボトル本体部10の下方をつかんで内容物を注ぐ状態の説明図である。
【0031】
装飾体1は、ボトル10に胴巻き部20を巻いて、離間手段としてチュール布からなるチュール部30を胴巻き部に巻き、その上をスカート部40と胴体部50で覆って、各々をテグス60で縫合させることにより、高い装飾性を備えた装飾体1とすると共に、ボトル本体部10の下方を直接つかむことができるようにしている。各々の構成部品は、太さが約0.4mmのナイロンラインからなるテグス60により縫合されている(
図1参照)。ボトルは、細径の円柱状のボトル首部11と太径の円柱状のボトル本体12からなるワインボトルである。ボトル10の高さは約28cmとされ、ボトル本体部12の高さは、約20cmとされ、ボトル本体部12の直径は約7cmとされている。
【0032】
胴巻き部20の大きさは、ボトル本体部12の周長より3cm長く、幅は胴巻き部が折りたたまれた状態で6cmとされている(
図2(A)図参照)。胴巻き部は、矩形の木綿布を使い、その上端部と下端部とが横方向に折りたたまれて厚くされる(
図2(A)図参照)。折りたたまれた面21が、ボトル本体部12の上方部に接するようにして巻き付けられる。
【0033】
両側の胴巻き部の端部22,23は、ボトル面から外に付き出されるようにして重ねられて縫合される(
図3(B)図参照)。そして、長く延びた端部22を、短い端部23に重ねるように折って、それを胴巻き部本体24に接するように倒して重ね、重ね合わせ先端部25を、胴巻き部本体のやや先方26に、引き込むように縫合させて(
図3(A)図、
図3(C)図参照)、ボトル本体部12に締めこむように装着させる。各々の縫合部は、テグス60により縫合される。
【0034】
胴巻き部20は、ボトル本体部12の下方部を露出させると共に、他の構成部品を縫合させやすい大きさとし、折りたたみにより上側と下側を厚くして、引き込んでも切れにくいテグス60により縫合させている。これにより、胴巻き部20の加工が容易であると共に、縫合部が破断しにくく、ボトルからずれないように装着される。
【0035】
図2(B)図は、離間手段とされるチュール部30を示している。本実施例では、チュール部30は六角形の網地31のチュール布を、広げた状態でその幅がボトルの高さと略同じ大きさとされている。チュール部の長さと形状は、スカート部40の大きさ、形状に応じて適宜調整されればよい。
【0036】
下方側を折り目とし、矩形のチュール布を半分に折り、上方側にひだを寄せるようにしてチュール部30を形成して(
図2(B)参照)、ボトル本体部12に巻き付けて取り付けられる(
図4参照)。チュール布には、周知のナイロン製のチュール布が使用されている。チュール布の硬さは、保持するスカート部40の形状、装飾等に応じて適宜選択されればよい。例えば、チュール布に紐状発光体等の発光手段が取付けられる場合(
図10参照)には、形状がより崩れにくいように硬いチュール布が使用されればよい。
【0037】
図2(C)図は、仕上げドレス部(
図1参照)のスカート部40を示している。スカート部40は、略円形の布帛を使い、布帛の略中央にボトル本体部の直径よりも僅かに大きな直径のボトル通し孔41が開けられている。布帛の外径は、ボトルの高さの約2倍程度とされている。スカート部40は、ボトル10をボトル通し孔41に通して、ボトル通し孔の周囲の布帛を胴巻き部20に合わせて縫合させ取り付ける。
【0038】
スカート部40の形態は、ウェディングドレス、パーティドレス等の形態に合わせた色、デザイン等から選択される。ウェディングドレス等の形態にあわせて、ボトルの下方部を露出させるような長さのスカート部としてもよいことは勿論のことである。スカート部40の材質は、ウェディングドレス等に合わせたサテン生地、レース生地等とされると好適である。布帛の形状は円形に限定されず、矩形の布帛を巻き付けて縫合させるようにしてもよい。
【0039】
図2(D)図は、仕上げドレス部の胴体部50の例として、リボンを示している(
図1参照)。リボンは、ボトル10に巻き付けられて、スカート部40の上方に蝶結びされて取り付けられている。胴体部の材質、デザイン等は限定されず、所望の装飾効果が得られるものとすればよい。
【0040】
ここで、
図3を参照して、より詳細に胴巻き部20をボトル10に取り付けた状態とその縫合工程を説明する。
図3(A)図は側面図、
図3(B)図と
図3(C)図は
図3(A)
図A−A位置の断面図を示している。胴巻き部20は、ボトル本体部12の上方に巻かれて密着して装着される。胴巻き部は、ボトル首部11よりも下方に装着されている。この位置に胴巻き部が装着されると、スカート部40によりボトルの下方部全体を覆うことができ、高い装飾効果を得ることが可能であり、内容物を注ぐ際にも、装飾体を汚さない。
【0041】
胴巻き部20は、重ね合わせ基端部27で縫合させたうえで、更に重ね合わせ先端部25が胴巻き部本体に縫合される。重ね合わせ基端部27とは、胴巻き部の両側端の余長部(
図3(B)図参照)の内面同士がボトルに接する部分をいう。重ね合わせ先端部25とは、重ね合わせ基端部27から突き出された重ね合わせ部をボトル周面に沿って折り返し、胴巻き部と縫合させた部分をいう(
図3(C)図)。
【0042】
胴巻き部の縫合重ね合わせ基端部27と重ね合わせ先端部25を説明する。胴巻き部は、ボトル本体部の周長よりも3cm程度長くされている。この胴巻き部の両側端の余長部を、一方を2cmとし長くし、他方を1cmと短くし、夫々の余長部が重ね合わされている。重ね合わせ基端部は、ボトル本体部に重ね合わせた余長部の付け根部分である。
【0043】
重ね合わせ基端部27で縫合され、短い余長部の先方に延びた長い余長部を折り重ねて、厚みのある折り返し部が形成される(
図3(C)図参照)。この折り返し部の端部である重ね合わせ先端部25を、重ね合わせ先端部が接する胴巻き部の先方26に、テグス60を使って引き付けるように縫合される。これにより、胴巻き部本体24と重ね合わせ先端部25との間に張力が生じ、胴巻き部20がボトル本体部12に密着されてずれないように装着される。
【0044】
重ね合わせ基端部27を縫合させたテグス60は、続けて重ね合わせ先端部25も縫合し、ボトル本体部12に胴巻き部20を装着させたうえで、更に後述するチュール部30を縫合させるために、テグス60の端部が延ばした状態のままとしておくと好適である。テグス60の本数を少なくして、胴巻き部20とチュール部30が縫合されることにより、テグス60がほどけ難くされる。
【0045】
次に、
図4を参照して、離間手段をなすチュール部30の縫合について説明する。チュール布を2つ折りにして、重ね合わせた先端部32に適宜の間隔でテグス60を使って、ひだ33を形成させる(
図4(A)図参照)。次に、ひだ33が形成された側を上側にして、チュール部30を胴巻き部20に巻き付けて、チュール部の上縁部をテグス60により胴巻き部20に仮止めする(
図4(B)図参照)。この仮止めに使用されたテグス60は、延ばしたままとされ、スカート部40の縫合に使用される。ここで、チュール部30は、胴巻き部20の上縁部から2cm程度下方に縫合される。この位置に取り付けることで、仕上げドレス部のスカート部40により、ボトル10の下方部を覆うと共に、それよりも上の胴巻き部20にもボトル10の上方を飾る装飾体を縫い付けることが可能となる。
【0046】
ここで、チュール部に形成されるひだの下方部の折り曲げ部34を膨らませるようにして、上方に持上げて、所望の形状のスカート部の下地形状を形成させる(
図4(C)図参照)。例えば、チュール部の一方35を大きく張り出させるようにひだを寄せて膨らませて、後方を大きく膨らませたスカート部の下地形状とすることが可能である(
図4(D)図参照)。チュール部30の広げ方は、仕上げドレス部のデザインに応じて適宜調整されればよく、限定されない。また、チュール部30とボトル本体部12との間には、ボトル本体とチュール部を離間させる空間36が形成され、ボトル本体部を手で直接つかむことができるようになる。
【0047】
次に、
図5を参照して、スカート部40の取り付け工程を説明する。
図5では、ボトル10の想像線を破線で示し、チュール部30の想像線を一点鎖線で示している。まず、チュール部30を胴巻き部20に縫合させたボトル首部11を、仕上げドレス部のスカート部40のボトル通し孔41に通して覆う(
図5(A)図参照)。ここで、スカート部40が縫合される位置42は、チュール部の縫合部37(
図5(A)参照)の上縁よりも僅かに下の位置とされ(
図5(B)図参照)、スカート部40はチュール部30と一体に胴巻き部20に縫合される(
図5(C)図参照)。これによりスカート部40とチュール部30が、胴巻き部20から外れ難くされる。
【0048】
図5(D)図は、チュール部30を広げて、スカート部40をボトル本体部12から離間させ、スカート部40の形状を保持させ、さらに胴体部50をなすリボンを巻き付けた状態を示している。ここでは、スカート部40の一方をウェディングドレスの後方に模して大きく張り出させ、他方は緩やかに張り出すようにチュール部30が広げられている。リボンは、装飾体の装飾性をより高めるため、スカート部の上方に出ている胴巻き部20と、チュール部30及びスカート部40の縫合部を隠すように結び付けられている。また、リボンは、胴巻き部20に縫合されて装着されていてもよい。
【0049】
ここで、ボトル10のつかみ方を、
図6を参照して説明する。
図6では、理解を容易にするため、スカート部40のひだを省略している。ボトルをつかむには、テーブルにおかれたボトル(
図6(A)図参照)のボトル首部11をつまみあげ(
図6(B)図矢印参照)、ボトルをテーブルから浮かして、装飾体1の下方部からボトル本体部12を手で直接つかんで(
図6(B)図参照)、ボトルを傾けて内容物を注ぐようにする(
図6(C)図参照)。内容物を注ぐ際に、装飾体1に触れることがないために、装飾体1の形態を崩すことがないという有利な効果がある。