【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の簡単な要旨)
本発明は、一般に、医療、手術、および/またはロボット利用デバイスおよびシステムに関する。特に、本発明は、外科用器具を支持するために用いられる改良された遠隔中心マニピュレーターに関し、そして最小侵襲的ロボット利用手術の間の器具の所望の位置で任意のベアリングまたは機械的支持体から遠隔にある球回転の中心を提供する。この遠隔中心マニピュレーターは、器具が回転の固定された中心の周りで動くように束縛し、これは、好ましくは、患者の腹腔壁のような患者中の侵入切開と一致する。1つの例示の実施形態では、本発明は、オフセット遠隔中心平行四辺形マニピュレーター連結アンセブリを提供し、これは、最小侵襲的ロボット利用手術の間に外科用器具の位置を束縛する。この改良された遠隔中心マニピュレーターは、第1および第2の軸に沿った器具の動きの範囲を有利に増大し、これは、同時に、このロボット利用外科用システムの複雑さ、サイズ、および物理的重量を低減する。このような利点は、次いで、このようなロボット利用外科用システムの使用の効率および容易さを増大する。
【0009】
本発明の第1の局面では、外科用器具の位置を束縛するための遠隔中心マニピュレーターが提供される。最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結可能な外科用器具は、細長いシャフトを含む。このシャフトは、患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有する。上記遠隔中心マニピュレーターは、第1の軸の周りの回転のための平行四辺形連結ベースに回転可能に連結された取り付けベースを有する関節連結アセンブリを備える。上記平行四辺形連結ベースは、複数のリンクおよびジョイントによって上記器具ホルダーに連結され。上記リンクおよびジョイントは、上記器具が上記器具ホルダーに取り付けられ、そして上記シャフトが少なくとも1つの自由度で移動するとき、平行四辺形を、上記器具の細長いシャフトを回転の中心に対して束縛するように規定する。上記第1の軸および上記平行四辺形連結ベースに隣接する上記平行四辺形の第1の辺が、上記回転の中心で上記シャフトと交差する。重要なことに、上記平行四辺形の第1の辺は、上記第1の軸から角度をなしてオフセットされる。
【0010】
上記平行四辺形の第1の辺は、上記第1の軸から、少なくとも2゜だけ角度がオフセットされる。一般に、上記平行四辺形の第1の辺は、上記第1の軸から、約2゜〜約45゜の範囲、好ましくは、約2゜〜約35゜の範囲で角度がオフセットされる。上記平行四辺形の第1の辺は、しばしば、上記第1の軸の下で、一般に、上記平行四辺形の少なくとも1つの辺は上記第1の軸の下で延びる。上記マニピュレーターは、上記第1の軸に沿って±90゜より大きい、好ましくは、上記第1の軸に沿って±95゜より大きい範囲にある改良されたシャフト移動を提供する。特に、片持ちされた平行四辺形連結ベースは、上記第1の軸に沿って±168゜からの範囲でシャフト移動を提供、ここで、この第1の軸は、しばしば、偏揺れ軸と称される。有利には、上記オフセット関節連結アセンブリは、第2の軸に沿って±55゜より大きい、好ましくは、この第2の軸に沿って±60゜より大きいシャフト移動の改良された範囲を提供する。一般に、上記オフセット関節連結アセンブリは、上記第2の軸に沿って±75゜の間の範囲にある改良されたシャフト移動を提供し、ここで、この第2の軸は、しばしば、ピッチ軸と称される。
【0011】
好ましくは、上記リンクの少なくとも1つは、屈曲リンク上で静止するために別のリンクのための間隔を提供するように屈曲している。この間隔は、ピッチ移動の改良された範囲をさらに可能にするように連結間の衝突を防ぐ。例えば、上記リンクは、約22゜の角度で屈曲し得る。上記マニピュレーターは、少なくとも1つの自由度で釣り合っていなくても良い。従って、ブレーキシステムが上記関節連結アセンブリに連結され得る。このブレーキシステムは、上記ジョイントの少なくとも1つの関節を離脱可能に阻害する。好ましくは、上記複数のリンクおよびジョイントは、少なくとも1つのプーリー、およびこのプーリーに連結され、上記回転の中心に対してシャフト移動を束縛する形態である少なくとも1つの可撓性要素を備える。1つの実施形態では、これら複数のリンクおよびジョイントは、6つのプーリーおよび4つのベルトを備える。これら複数のリンクおよびジョイントは、サーボ機構によって駆動される。上記複数のリンクおよび上記平行四辺形連結ベースは、連結間衝突の可能性を減少するように、異なる平面でオフセットされている。上記リンクおよび上記器具ホルダーは、しかし、同一平面中に位置され得る。
【0012】
一般に、上記関節連結アセンブリは、上記回転の中心に対するシャフト移動を束縛するような形態である。従って、上記シャフトは、このシャフトが少なくとも1つの自由度で旋回移動されるとき、上記回転の中心を通って実質的に整列されて維持される。好ましくは、この回転の中心は、例えば、腹腔鏡手術の間に腹腔壁でトロカールまたはカニューレとともに、内部手術部位への切開点と整列される。従って、上記外科用器具の端部エフェクターは、腹腔壁に対して危険な力を課すことなくオフセット遠隔中心ロボット利用マニピュレーターを用いてシャフトの近位端を移動することによって安全に位置決めされ得る。
【0013】
本発明の別の局面では、外科用器具の位置を束縛する遠隔中心マニピュレーターが提供される。最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結可能な外科用器具は、細長いシャフトを含む。このシャフトは、患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有する。上記遠隔中心マニピュレーターは、第1の軸の周りの回転のための平行四辺形連結ベースに回転可能に連結された取り付けベースを有する関節連結アセンブリを備える。この平行四辺形連結ベースは、複数のリンクおよび旋回軸によって上記器具ホルダーに連結される。このリンクおよび旋回軸は、上記器具が上記器具ホルダーに取り付けられ、そして上記シャフトが上記平行四辺形の平面に沿って移動するとき、平行四辺形を、上記器具の細長いシャフトを回転の中心に対して束縛するように規定する。重要なことに、上記第1の軸および上記平行四辺形連結ベースに隣接する上記平行四辺形の第1の旋回軸は、角度をなしてオフセットされ、そしてこれらリンクの少なくとも1つが屈曲される。
【0014】
上記平行四辺形の第1の旋回軸は、上記第1の軸から、少なくとも2゜だけ、好ましくは、10゜だけ角度がオフセットされる。一般に、上記平行四辺形の第1の旋回軸は、上記第1の軸から、約2゜〜約45゜の範囲で、好ましくは、約2゜〜約35゜の範囲で角度がオフセットされる。上記平行四辺形の第1の旋回軸は、しばしば、上記第1の軸の下で延び得、一般に、上記平行四辺形の少なくとも1つの旋回軸が上記第1の軸の下で延び得る。上記マニピュレーターは、上記第1の軸に沿って±90゜より大きい範囲で、好ましくは上記第1の軸に沿って±95゜より大きい範囲でシャフト移動を提供する。特に、片持ちされた平行四辺形連結ベースは、上記第1の軸、例えば、偏揺れ軸に沿って±168゜からの範囲で改良されたシャフト移動を提供する。有利には、上記オフセットされた平行四辺形および屈曲リンクは、一緒に、第2の軸に沿って±55゜より大きい、好ましくは、この第2の軸に沿って±60゜より大きいシャフト移動の範囲を提供する。代表的には、上記オフセットされた平行四辺形および屈曲リンクは、上記第2の軸、例えば、ピッチ軸に沿って±75゜からの範囲で改良されたシャフト移動を提供する。
【0015】
少なくとも1つのリンクは、屈曲リンク上で静止するために別のリンクのための間隔を提供するように所定角度(例えば、22゜)で屈曲している。上記リンクおよび旋回軸の少なくとも1つは、少なくとも1つの自由度で釣り合っていない。従って、ブレーキシステムが上記関節連結アセンブリに連結され得、このブレーキシステムは、上記旋回軸の少なくとも1つの関節を離脱可能に阻害する。好ましくは、上記複数のリンクおよび旋回軸は、少なくとも1つのプーリー、およびこのプーリーに連結され、上記回転の中心に対してシャフト移動を束縛する形態である少なくとも1つの可撓性要素を備える。1つの実施形態では、これら複数のリンクおよび旋回軸は、6つのプーリーおよび4つのベルトを備える。これら複数のリンクおよび上記平行四辺形連結ベースは、異なる平面でオフセットされ、その一方、上記リンクおよび上記器具ホルダーは、しかし、同一平面中に位置され得る。
【0016】
本発明のなお別の局面では、外科用器具の位置を束縛するための遠隔中心マニピュレーターが提供される。最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結可能な外科用器具は、細長いシャフトを含む。このシャフトは、患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有する。この遠隔中心マニピュレーターは、第1の軸の周りの回転のための平行四辺形連結ベースに回転可能に連結された取り付けベースを有する関節連結アセンブリを備える。この平行四辺形連結ベースは、複数のリンクおよび旋回軸によって上記器具ホルダーに連結される。これらリンクおよび旋回軸は、上記器具が上記器具ホルダーに取り付けられ、そして上記シャフトが該平行四辺形の平面に沿って移動するとき、平行四辺形を、上記器具の細長いシャフトを回転の中心に対して束縛するように規定する。上記第1の軸および上記平行四辺形は、上記回転の中心で上記シャフトと交差する。重要なことに、上記平行四辺形は、該第1の軸から角度をなしてオフセットされる。例えば、上記器具ホルダーに隣接するジョイントから上記回転の中心に延びる平行四辺形の遠位端は、上記細長いシャフトから角度をなしてオフセットされる。
【0017】
本発明のなお別の実施形態では、外科用器具の旋回運動のための遠隔中心マニピュレーターが提供される。最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結可能な外科用器具は、細長いシャフトを含む。このシャフトは、近位端、および患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有する。この遠隔中心マニピュレーターは、連結ベース、第1の連結アセンブリ、および第2の連結アセンブリを備える。この第1の連結アセンブリは、上記連結ベースによって旋回可能に支持され、そして第1の外側ハウジンクを有する。上記第2の連結アセンブリは、近位旋回ジョイントと遠位旋回ジョイントとの間で片持ちされ、そしてそれらの間に延びる第2の連結アセンブリ軸を規定する。上記近位旋回ジョイントは、上記第2の連結アセンブリを上記第1の連結アセンブリに連結する。上記遠位旋回ジョイントは、上記第2の連結アセンブリを上記器具ホルダーに連結する。上記第1および第2の旋回アセンブリは、上記シャフトの側方移動を上記シャフトに沿って配置された回転の中心の周りの旋回移動に束縛する。上記第2の連結は、第2の外側ハウジングを有し、この第2の外側ハウジングは、上記第1のジョイントと第2のジョイントとの間の間に配置され、そしてそれらから分離された凹部を有し、上記第1の連結アセンブリの第1の外側ハウジングが、上記シャフトの近位端が上記連結ベースに向かって移動するとき、上記凹部中に突き出し得、そして上記第2の連結軸を横切り得る。上記第2の連結アセンブリは、上記近位旋回ジョイントと上記遠位旋回ジョイントとの間で伸張する可撓性部材を備え得、そして少なくとも1つのガイドが、上記可撓性部材を、この可撓性部材を上記凹部から離れて配置するように側方に係合する。
【0018】
本発明のなお別の局面では、外科用器具を採用して、患者の身体腔内で最小侵襲的ロボット利用手術を実施するための方法が提供される。最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーの連結可能な外科用器具は、細長いシャフトを含む。このシャフトは、患者の身体壁中の切開を通る身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有する。子の方法は、上記のようなオフセットされた関節連結アセンブリを提供する工程を包含する。この器具のシャフトの少なくとも1つの遠位作業端部が上記切開を通り身体腔中に導入される。上記器具の少なくともシャフトは、上記遠位作業端部が身体腔内にある間に、少なくとも1つの自由度で旋回可能に移動される。上記オフセットされる関節連結アセンブリは、上記シャフトの側方移動を上記回転の中心の周りの旋回移動に束縛し、このシャフトは、この回転の中心を通って実施的に整列されて維持される。
【0019】
本発明の性質および利点のさらなる理解は、本明細書および図面の残りの部分への参照によって明らかになる。
例えば、本願発明は以下
を提供する。
(項目1)
最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結された外科用器具の位置を束縛するための遠隔中心マニピュレーターであって、上記外科用器具が、細長いシャフトを含み、上記シャフトが、患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有し、上記遠隔中心マニピュレーターが:
第1の軸の周りの回転のための平行四辺形連結ベースに回転可能に連結された取り付けベースを有する関節連結アセンブリを備え、上記平行四辺形連結ベースが複数のリンクおよびジョイントによって上記器具ホルダーに連結され、上記リンクおよびジョイントが、上記器具が上記器具ホルダーに取り付けられ、そして上記シャフトが少なくとも1つの自由度で移動するとき、平行四辺形を、上記器具の細長いシャフトを回転の中心に対して束縛するように規定し、ここで、上記第1の軸および上記平行四辺形連結ベースに隣接する上記平行四辺形の第1の辺が、上記回転の中心で上記シャフトと交差し、そして上記平行四辺形の第1の辺が上記第1の軸から角度をなしてオフセットされる、マニピュレーター。
(項目2)
上記第1の軸が、上記回転の中心で交差する、項目1に記載のマニピュレーター。
(項目3)
上記平行四辺形の第1の辺が、上記第1の軸から、少なくとも2゜だけ角度がオフセットされる、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目4)
上記平行四辺形の第1の辺が、上記第1の軸から、約2゜〜約45゜の範囲で角度がオフセットされる、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目5)
上記平行四辺形の第1の辺が、上記第1の軸から、約10゜だけ角度がオフセットされる、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目6)
上記平行四辺形の遠位端が、上記器具ホルダーに隣接するジョイントから上記回転の中心まで延び、そして上記平行四辺形の遠位端が、上記細長いシャフトから角度がオフセットされる、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目7)
上記平行四辺形の第1の辺が、上記第1の軸の下で延びる、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目8)
上記マニピュレーターが、上記第1の軸に対して±90゜より大きい範囲にあるシャフト移動を提供する、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目9)
上記マニピュレーターが、上記第1の軸に対して±168゜の間の範囲にあるシャフト移動を提供する、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目10)
上記マニピュレーターが、上記第1の軸に対して±55゜より大きい範囲にあるシャフト移動を提供する、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目11)
上記マニピュレーターが、上記第1の軸に対して±75゜の間の範囲にあるシャフト移動を提供する、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目12)
上記リンクの少なくとも1つが屈曲している、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目13)
上記リンクの少なくとも1つが約22゜の角度で屈曲している、項目12に記載のマニピュレーター。
(項目14)
上記マニピュレーターが、少なくとも1つの自由度で釣り合っていない,項目2に記載のマニピュレーター。
(項目15)
上記関節連結アセンブリに連結されたブレーキシステムをさらに備え、上記ブレーキシステムが、上記ジョイントの少なくとも1つの関節を離脱可能に阻害する、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目16)
上記複数のリンクおよびジョイントが、少なくとも1つのプーリー、および上記プーリーに連結され、上記回転の中心に対してシャフト移動を束縛する形態である少なくとも1つの可撓性要素を備える、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目17)
上記複数のリンクおよびジョイントが、6つのプーリーおよび4つのベルトを備える、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目18)
上記複数のリンクおよびジョイントが、サーボ機構によって駆動される、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目19)
上記複数のリンクおよび上記平行四辺形が、異なる平面でオフセットされている、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目20)
上記リンクおよび上記器具ホルダーが、同一平面中に位置される、項目2に記載のマニピュレーター。
(項目21)
上記関節連結アセンブリが、上記回転の中心に対するシャフト移動を、上記シャフトが少なくとも1つの自由度で回転移動されるとき、上記シャフトが上記回転の中心を通って実質的に整列されるように束縛するような形態である、項目2に記載のマニピュレーター。(項目22)
最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結された外科用器具の位置を束縛するための遠隔中心マニピュレーターであって、上記外科用器具が、細長いシャフトを含み、上記シャフトが、患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有し、上記遠隔中心マニピュレーターが:
第1の軸の周りの回転のための平行四辺形連結ベースに回転可能に連結された取り付けベースを有する関節連結アセンブリを備え、上記平行四辺形連結ベースが複数のリンクおよび旋回軸によって上記器具ホルダーに連結され、上記リンクおよび旋回軸が、上記器具が上記器具ホルダーに取り付けられ、そして上記シャフトが上記平行四辺形の平面に沿って移動するとき、平行四辺形を、上記器具の細長いシャフトを回転の中心に対して束縛するように規定し、ここで、上記第1の軸および上記平行四辺形連結ベースに隣接する上記平行四辺形の第1の旋回軸が、角度をなしてオフセットされる、マニピュレーター。
(項目23)
上記第1の軸および第2の軸が、上記回転の中心で交差する、項目22に記載のマニピュレーター。
(項目24)
上記平行四辺形の第1の旋回軸が、上記第1の軸から、少なくとも2゜だけ角度がオフセットされる、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目25)
上記平行四辺形の第1の旋回軸が、上記第1の軸から、約2゜〜約45゜の範囲で角度がオフセットされる、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目26)
上記平行四辺形の第1の旋回軸が、上記第1の軸から、約10゜だけ角度がオフセットされる、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目27)
上記平行四辺形の遠位端が、上記器具ホルダーに隣接するジョイントから上記回転の中心まで延び、そして上記平行四辺形の遠位端が、上記細長いシャフトから角度がオフセットされる、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目28)
上記平行四辺形の第1の旋回軸が、上記第1の軸の下で延びる、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目29)
上記マニピュレーターが、上記第1の軸に対して±90゜より大きい範囲にあるシャフト移動を提供する、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目30)
上記マニピュレーターが、上記第1の軸に対して±168゜の間の範囲にあるシャフト移動を提供する、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目31)
上記オフセットされた平行四辺形および屈曲リンクが、上記第2の軸に対して±55゜より大きい範囲にあるシャフト移動を提供する、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目32)
上記オフセットされた平行四辺形および屈曲リンクが、上記第2の軸に対して±75゜より大きい範囲にあるシャフト移動を提供する、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目33)
上記リンクの少なくとも1つが約22゜の角度で屈曲している、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目34)
上記マニピュレーターが、少なくとも1つの自由度で釣り合っていない,項目23に記載のマニピュレーター。
(項目35)
上記関節連結アセンブリに連結されたブレーキシステムをさらに備え、上記ブレーキシステムが、上記旋回軸の少なくとも1つの関節を離脱可能に阻害する、項目34に記載のマニピュレーター。
(項目36)
上記複数のリンクおよび旋回軸が、少なくともプーリー、および上記プーリーに連結され、上記回転の中心に対してシャフト移動を束縛する形態である少なくとも1つの可撓性要素を備える、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目37)
上記複数のリンクおよび旋回軸が、6つのプーリーおよび4つのベルトを備える、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目38)
上記複数のリンクおよび上記平行四辺形が、異なる平面でオフセットされている、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目39)
上記リンクおよび上記器具ホルダーが、同一平面中に位置される、項目23に記載のマニピュレーター。
(項目40)
最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結された外科用器具の位置を束縛するための遠隔中心マニピュレーターであって、上記外科用器具が、細長いシャフトを含み、上記シャフトが、患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有し、上記遠隔中心マニピュレーターが:
第1の軸の周りの回転のための平行四辺形連結ベースに回転可能に連結された取り付けベースを有する関節連結アセンブリを備え、上記平行四辺形連結ベースが複数のリンクおよび旋回軸によって上記器具ホルダーに連結され、上記リンクおよび旋回軸が、上記器具が上記器具ホルダーに取り付けられ、そして上記シャフトが上記平行四辺形の平面に沿って移動するとき、平行四辺形を、上記器具の細長いシャフトを回転の中心に対して束縛するように規定し、ここで、上記第1の軸および上記平行四辺形が上記回転の中心で上記シャフトと交差し、そして上記平行四辺形が上記第1の軸から角度をなしてオフセットされる、マニピュレーター。
(項目41)
上記第1の軸および第2の軸が、上記回転の中心で交差する、項目40に記載のマニピュレーター。
(項目42)
上記平行四辺形が、上記第1の軸から、少なくとも2゜だけ角度がオフセットされる、項目41に記載のマニピュレーター。
(項目43)
上記平行四辺形が、上記第1の軸から、約2゜〜約45゜の範囲で角度がオフセットされる、項目41に記載のマニピュレーター。
(項目44)
上記平行四辺形が、上記第1の軸から、約10゜だけ角度がオフセットされる、項目41に記載のマニピュレーター。
(項目45)
上記平行四辺形連結ベースに隣接する上記平行四辺形の第1の軸および第1の辺が、上記回転の中心で上記シャフトと交差し、そして上記平行四辺形の第1の辺がが、上記第1の軸から角度がオフセットされる、項目41に記載のマニピュレーター。
(項目46)
上記平行四辺形連結ベースに隣接する上記第1の軸および上記平行四辺形の第1の旋回軸が、上記回転の中心で上記シャフトと交差し、そして上記平行四辺形の第1の旋回軸が上記第1の軸から角度がオフセットされる、
上記第1の軸の下で延びる、項目41に記載のマニピュレーター。
(項目47)
上記平行四辺形の遠位端が、上記器具ホルダーに隣接するジョイントから上記回転の中心まで延び、そして上記平行四辺形の遠位端が、上記細長いシャフトから角度をなしてオフセットされる、項目41に記載のマニピュレーター。
(項目48)
最小侵襲的ロボット利用手術の間に器具ホルダーに連結された外科用器具の旋回移動のための遠隔中心マニピュレーターであって、上記外科用器具が、細長いシャフトを含み、上記シャフトが、近位端、および患者の身体壁中の切開を通り、身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有し、上記遠隔中心マニピュレーターが:
連結ベース;
上記連結ベースによって旋回可能に支持される第1の連結アセンブリであって、第1の外側ハウジンクを有する連結アセンブリ;および
近位旋回ジョイントと遠位旋回ジョイントとの間で片持ちされ、そしてそれらの間に延びる第2の連結アセンブリ軸を規定する第2の連結アセンブリを備え、上記近位旋回ジョイントが上記第2の連結アセンブリを上記第1の連結アセンブリに連結し、上記遠位旋回ジョイントが上記第2の連結アセンブリを上記器具ホルダーに連結し、上記第1および第2の旋回アセンブリが上記シャフトの側方移動を上記シャフトに沿って配置された回転の中心の周りの旋回移動に束縛し、上記第2の連結が第2の外側ハウジングを有し、上記第2の外側ハウジングが上記第1のジョイントと第2のジョイントとの間の間に配置され、そしてそれらから分離された凹部を有し、上記第1の連結アセンブリの第1の外側ハウジングが、上記シャフトの近位端が上記連結ベースに向かって移動するとき、上記凹部中に突き出し、そして上記第2の連結軸を横切り得る、マニピュレーター。
(項目49)
上記第2の連結アセンブリが、上記近位旋回ジョイントと上記遠位旋回ジョイントとの間で伸張する可撓性部材を備え、そして少なくとも1つのガイドが、上記可撓性部材を、上記可撓性部材を上記凹部から離れて配置するように側方に係合する、項目48に記載のマニピュレーター。
(項目50)
器具ホルダーに連結された外科用器具を採用して、患者の身体腔内で最小侵襲的ロボット利用手術を実施するための方法であって、上記器具が、細長いシャフトを含み、上記シャフトが身体壁中の切開を通る身体腔中への挿入のための形態である遠位作業端部を有し:
第1の軸の周りの回転のための平行四辺形連結ベースに回転可能に連結された取り付けベースを有する関節連結アセンブリを提供する工程であって、上記平行四辺形連結ベースが、複数のリンクおよびジョントによって上記器具ホルダーに連結され、上記リンクおよびジョイントが、平行四辺形を、上記器具の細長いシャフトが、上記器具が上記器具ホルダーに取り付けられ、そして上記シャフトが少なくとも1つの自由度で移動するとき、上記器具の細長いシャフトを回転の中心に対して束縛するように規定し、ここで、上記第1の軸および上記平行四辺形連結ベースに隣接する平行四辺形の第1の辺が、上記回転の中心で上記シャフトと交差し、そして上記平行四辺形の第1の辺が上記第1の軸から角度をなしてオフセットされる工程;
上記器具を上記器具ホルダーに連結する工程;
上記器具シャフトの少なくとも遠位作業端部を、上記身体腔中に上記切開を通じて導入する工程;および
上記器具の少なくとも1つのシャフトを、少なくとも1つの自由度で、上記遠位作業端部が上記身体腔内にある間、そして上記オフセットされた関節連結アセンブリが、上記シャフトの側方移動を上記回転の中心の周りの旋回移動に、上記シャフトが上記回転の中心を通って実質的に整列されるように束縛する間、旋回可能に移動する工程、を包含する、方法。