(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5649569
(24)【登録日】2014年11月21日
(45)【発行日】2015年1月7日
(54)【発明の名称】マスクレスリソグラフィ用パターニングシステムの集束スポット寸法整定のための照明システム
(51)【国際特許分類】
G03F 7/20 20060101AFI20141211BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20141211BHJP
【FI】
G03F7/20 501
G03F7/20 521
H01L21/30 515D
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2011-511642(P2011-511642)
(86)(22)【出願日】2009年5月29日
(65)【公表番号】特表2011-522289(P2011-522289A)
(43)【公表日】2011年7月28日
(86)【国際出願番号】US2009003290
(87)【国際公開番号】WO2009148547
(87)【国際公開日】20091210
【審査請求日】2012年5月29日
(31)【優先権主張番号】61/130,363
(32)【優先日】2008年5月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛
(72)【発明者】
【氏名】コブ,ジシュア エム
(72)【発明者】
【氏名】ミカロスキー,ポール エフ
【審査官】
秋田 将行
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−040660(JP,A)
【文献】
特開2001−291654(JP,A)
【文献】
特表2001−500628(JP,A)
【文献】
特開2002−217083(JP,A)
【文献】
特開2002−289505(JP,A)
【文献】
特開2005−018013(JP,A)
【文献】
特表2006−519494(JP,A)
【文献】
特表2006−526276(JP,A)
【文献】
特開2007−293271(JP,A)
【文献】
特開2011−135562(JP,A)
【文献】
特開2011−168003(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/060745(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03F 7/20 −7/24
G03F 9/00 −9/02
H01L 21/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集束スポットパターニングシステムにおいて、
光源からの光を集め、パターンジェネレータの制御可能素子を照明する、照明装置、
前記パターンジェネレータの前記制御可能素子を、対応する、集束スポットを前記パターンジェネレータによって制御されるパターンで形成する集束素子上に結像させる、結像装置、
前記結像装置のアパーチャ絞り及び前記集束スポットのいずれとも共役な、前記照明装置のアパーチャ絞り、及び
前記照明装置アパーチャ絞りを実効的にアンダーフィルにする形態で前記照明装置アパーチャ絞りを通して前記光源からの光を導く、前記照明装置内の光学系、
を備え、
前記結像装置の前記アパーチャ絞りをアンダーフィルにするために前記結像装置の前記アパーチャ絞りより小さい寸法で前記照明装置の前記アパーチャ絞り内の光のパターンが前記結像装置の前記アパーチャ絞り内に結像するように、前記結像装置が前記照明装置の開口数より大きい開口数を有する、
ことを特徴とするパターニングシステム。
【請求項2】
前記照明装置内の前記光学系が、前記集束スポットの寸法を縮小する形態で前記結像装置アパーチャ絞り内に光を分布させることを特徴とする請求項1に記載のパターニングシステム。
【請求項3】
前記照明装置内の前記光学系が、前記集束スポットの形状を変えるために直交する2つの方向で異なる光の角度分布を生じさせる集光器を備えることを特徴とする請求項1に記載のパターニングシステム。
【請求項4】
前記照明装置内の前記光学系が、前記集束スポットの形状を変えるために直交する2つの方向で異なる屈折力を有する集光器を備えることを特徴とする請求項1に記載のパターニングシステム。
【請求項5】
前記照明装置内の前記光学系が、前記結像装置アパーチャ絞り内に結像されるような前記照明装置アパーチャ絞り内の光の分布を制限するアポダイザーを備えることを特徴とする請求項1に記載のパターニングシステム。
【請求項6】
前記照明装置内の前記光学系が、前記照明装置アパーチャを実効的にアンダーフィルにする大きさを調節するための可調光学デバイスを備えることを特徴とする請求項1に記載のパターニングシステム。
【請求項7】
小寸集束スポットパターンを形成する方法において、
照明装置内で光ビームを発生させる工程、
前記照明装置でパターンジェネレータの個別に調節可能な素子を照明する工程、
前記パターンジェネレータの前記調節可能素子を、集束スポットを前記パターンジェネレータによって制御されるパターンで形成するために結像装置によって対応する集束素子上に結像させる工程、
前記集束素子により前記集束スポットを前記結像装置及び前記照明装置のいずれのアパーチャ絞りとも共役に形成する工程、
前記集束スポットの寸法を縮小するために前記結像装置の前記アパーチャ絞りの寸法より小さい寸法で前記結像装置の前記アパーチャ絞り内に前記照明装置の前記アパーチャ絞りを結像させる工程、及び
同じ寸法の前記集束スポットをさらに縮小するかまたは異なる寸法の前記集束スポットをさらに縮小するため、前記光源からの光によって前記結像装置アパーチャ絞り内に現れるように前記照明装置アパーチャ絞りをアンダーフィルにする工程、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記集束スポットの寸法の一方を変えるために前記照明装置アパーチャ絞り内の光の分布を変える工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
集束スポットパターニングシステムにおいて、
パターンジェネレータの調節可能素子を照明するために拡大光源から光を受け取る照明装置、
集束スポットを前記パターンジェネレータによって制御されるパターンで形成するための前記パターンジェネレータの前記制御可能素子に関連付けられた集束素子、
前記関連付けられた集束素子上に前記パターンジェネレータの前記制御可能素子を結像させるための光学系を備え、前記照明装置のアパーチャ及び前記集束スポットのいずれとも共役なアパーチャを有する、結像装置、
前記パターンジェネレータの前記制御可能素子に共役である前記集束素子のアパーチャ、及び
回転対称な形態で照明装置アパーチャ絞りを通して導かれる光に関連する前記集束スポットの形状に対して、前記集束スポットの形状を変えるために、非回転対称の形態で前記照明装置アパーチャ絞りを通して前記光源からの光を導く、前記照明器内の光学系、
を備えることを特徴とするパターニングシステム。
【請求項10】
前記照明装置内の前記光学系が、(a)前記集束スポットの形状を変えるために直交する2つの方向で異なる態様で光の角度分布に影響を与える拡散板;及び(b)前記集束スポットの形状を変えるために直交する2つの方向で異なる屈折力を有するレンズ;の内の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項9に記載のパターニングシステム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は、米国特許法第119条e項の下に、2008年5月30日に出願された米国仮特許出願第61/130363号の優先権の恩典を主張する。
【技術分野】
【0002】
マスクレスリソグラフィ用投影システムのような、制御可能な集束スポットパターンを生成するためのシステムの範囲において、本発明はそのようなシステムの照明装置、特に集束スポットの寸法または形状に影響を与えるような照明装置に関する。
【背景技術】
【0003】
空間光変調器はいわゆる「マスクレス」リソグラフィシステムの適応投影システムとともに従来のリソグラフィシステムのレチクルに置き換わって、レチクルの物理的境界または特定のパターンに制限されないパターンの感光性基板上への結像を提供する。レチクル内の静的パターンの結像に代わり、マスクレスリソグラフィシステムは、基板面内を平行移動させられている間にオン状態とオフ状態の間で個々に切り換えられる集束スポットの動的パターンを結像する。
【0004】
空間光変調器は光の空間分布を制御する光スイッチとして機能するための個別に制御可能な素子のアレイを有する。付帯する投影システムが素子のそれぞれによって調整された光を集束して集束スポットのパターンにし、この集束スポットパターンが感光性基板上に中継される(または直接に結像される)。一般に、投影システムは個別に制御可能な素子のそれぞれの拡大像を、対応する、マイクロレンズアレイのマイクロレンズ上に形成し、マイクロレンズアレイの個々のマイクロレンズが個別に制御可能な素子からの光を集束スポットによって集中させる。
【0005】
マイクロレンズアレイのマイクロレンズの集束及び投影システムの拡大の両者の結果、集束スポットは隔てられているが、集束スポットのパターンは基板上の全ての点を選択的に照明するために、相対的に方位を定めて、平行移動させることができる。一般に、集束スポットのパターンは複数の集束スポット列を有し、集束スポット列は、連続する集束スポット列が基板の全領域を総括的に掃引するように、基板に対して平行移動方向に若干の角度をなして配位される。パターンが基板上にトレースされ得る分解能は集束スポットの寸法に関係する。
【0006】
集束スポットの寸法はマイクロレンズアレイのマイクロレンズの開口数を大きくすることによって縮小させることができる。レンズの開口数の増大は対応して焦点深度を小さくする。さらに、レンズの開口数の変化には、投影システムのコンポーネントの大きな変化及びその後の再位置合せがともなう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、集束スポットパターニングシステムの好ましい実施形態の中でも、集束スポットの寸及び形状並びにスポット内の強度分布に関して2段階制御を提供する。いずれの段階も集束スポットを制御するための照明装置内で実施され、基板上への集束スポットパターンの結像のために最適化されている投影システムを今更変更することはないことが好ましい。照明装置が空間光変調器の制御可能素子を均等に照明し、投影システムの結像装置が空間光変調器の制御可能素子の像をマイクロレンズアレイの対応するマイクロレンズ上に形成して、マイクロレンズアレイが像を集束スポットに変換する。照明装置及び結像装置のそれぞれのアパーチャ絞りは集束スポットに対して共役(すなわち、照明装置アパーチャ絞り内の光パターン像の中継に対して実効的に共役)である。第1段階において、照明装置の開口数は、照明装置アパーチャ絞りの像が結像装置アパーチャ絞りに対してアンダーフィルになるように、結像装置の開口数に対して小さくされる。第2段階において、照明装置開口自体が実効的にアンダーフィルにされる。したがって、集束スポットの全体寸法は照明装置アパーチャ絞りが結像装置アパーチャ絞りに対してアンダーフィルになる大きさ及び照明装置アパーチャ絞り自体がアンダーフィルにされる大きさの両者に関係する因数分の1になる。
【0008】
照明装置アパーチャ絞りのアンダーフィルは、集束スポットの寸法だけでなく集束スポットの形状も、また集束スポット内の光の分布も、制御するために調整することができる。集束スポットの境界は、光の回折性によりそのような小さい寸法では真のエッジが明瞭にならないから、強度分布の半値全幅(FWHM)を包含するという通常の意味合いで理解される。照明装置アパーチャ絞りのアンダーフィルは照明装置アパーチャ絞り内部に放射束密度分布のFWHM(半値全幅)の少なくとも一部を配置することによって定めることができる。マイクロレンズアレイ内のマイクロレンズの回折効果によって複雑にはなるが、集束スポットのFWHM境界は照明装置アパーチャ絞りの像から照明装置アパーチャ絞り内部のフィルパターンのFWHM境界により減じられるとして導かれる。逆に、照明装置アパーチャ絞りの完全フィルは照明装置アパーチャ絞り外部に放射束密度分布のFWHM(半値全幅)を配置することによって定めることができる。実用的意味合いにおいて、照明装置アパーチャ絞りのアンダーフィルには集束スポットの少なくとも1つの次元の寸法を減じる照明装置アパーチャ絞りの完全フィルからのいかなる偏りも含めることができる。
【0009】
集束スポットの寸法、形状及び強度分布を整定するために直交方向で異なる分布を含む光の角度分布または空間分布に影響を与えるように、光を光源から照明装置アパーチャ絞りに導く集光器を配置するかまたは続いて調節することができる。形状及び強度分布の変化は集束スポットへの照明装置または投影システムの収差またはその他の意図されていない効果を補償するため、または特定の目的に対して集束スポットを最適化するために、制御することができる。例えば、空間光変調器ピクセルにおける平坦性歪は集束スポット内の光の形状及び強度分布に望ましくない態様で影響を与えることができ、所望のスポット形状及び強度分布を回復させるために照明装置における規定された変更を用いることができる。あるいは、一方向への分解能を高めるために、集束スポットを走査方向に直交する方向で狭めることができる。
【0010】
集束スポットパターニングシステムとしての本発明の一態様は、光源から光を集め、パターンジェネレータの制御可能素子を照明する照明装置を含む。結像装置がパターンジェネレータの制御可能素子を、パターンジェネレータによって制御されるパターンで集束スポットを形成する、対応する集束素子上に結像させる。照明装置は結像装置のアパーチャ絞り及び集束スポットのいずれとも共役なアパーチャ絞りを有する。結像装置は照明装置の開口数を上回る開口数を有する。したがって、照明装置のアパーチャ絞り内の光のパターンは結像装置のアパーチャ絞りより小さな寸法で結像装置のアパーチャ絞り内に結像され、結像装置アパーチャ絞りに対してアンダーフィルになる。さらに、照明装置内の光学系は光源からの光を、照明装置アパーチャ絞りが実効的にアンダーフィルにされる態様で、照明装置アパーチャ絞りを通して導く。
【0011】
照明装置内の光学系は集束スポットの寸法を縮小する態様で結像装置アパーチャ絞り内に光を分布させることが好ましい。例えば、集光器は、光源から光を集め、照明装置アパーチャ絞りをある程度フィルする集光光学系及び光源からの光の角度分布を拡大する拡散板を有することができる。集光光学系または拡散板は、集束スポットの形状を変えるために直交する2つの方向で異なる光の分布(すなわち非回転対称分布)を生じさせるように配置することができる。照明装置内の光学系は照明装置アパーチャ絞り内の光の実効分布を変えるアポダイザーも有することができる。照明装置アパーチャ絞りを実効的にアンダーフィルにする目的のため、照明装置によってアンダーフィルにされなければならないのは結像装置アパーチャ絞り内に現れる照明装置アパーチャ絞りの像であるから、アポダイザーは照明装置アパーチャ絞りの前または後に配置することができる。照明装置内の光学系は照明装置アパーチャ絞りが実効的にアンダーフィルにされる大きさを調節するための可調光学素子を有することができる。例えば、可調光学素子にはズームレンズを含めることができる。
【0012】
集束スポットのパターンを生成するための光学システムとしての本発明の別の態様は、光ビームを発生するための光源、光ビーム内の光をさらに均等に分散させるための光ホモジナイザー及び光源を光ホモジナイザーに結合するための集光器を有する、照明装置を含む。光ビームは光ビームをパターニングするためのパターンジェネレータの個別に制御可能な素子を照明する。結像装置がパターンジェネレータの制御可能素子を、対応する、結像装置及び照明装置のそれぞれのアパーチャ絞りに共役な集束スポットを形成するための集束素子上に結像させる。照明装置は結像装置に対して、集束スポットの寸法を縮小するために照明装置のアパーチャ絞りが結像装置のアパーチャ絞り内に結像装置のアパーチャ絞りより小さな寸法で結像するような幾何学的関係にある。集光器は光ホモジナイザーと協同して、集束スポットの寸法をさらに縮小するために照明装置アパーチャ絞りを実効的にアンダーフィルにする。
【0013】
ホモジナイザーは第1及び第2の複眼レンズアレイ並びに光コンバイナーを有することが好ましい。第1の複眼レンズアレイは光ビームを、第1の複眼レンズのそれぞれのアパーチャを通る、複数の小ビームに分割し、第2の複眼レンズアレイはコンバイナーとともに第1の複眼レンズアパーチャの像をパターンジェネレータの制御可能素子上に重畳する。集光器は、第1の複眼レンズの焦点距離に対して、光ビームからの光を第2の複眼レンズアレイの別のレンズの間に分布させるために第2の複眼レンズのアパーチャを小ビームがアンダーフィルにするような関係にある焦点距離を有する、集光光学系を有することができる。集光光学系は、集束スポットの形状を変えるため、直交する2つの方向で焦点距離が異なるように構成することができる。集光器は、光ビームからの光を第2の複眼レンズアレイの多くのレンズに分布させるために第1の複眼レンズアレイ上に入射する光の角度分布を変えるための、拡散板も有することができる。拡散板は、集束スポットの形状を変えるため、直交する2つの方向で異なる角度分散特性を有するように構成することができる。径方向に対称または非対称な形態で集束スポット内の光の分布を調整するために、アポダイザーを照明装置アパーチャ絞りに付帯させることができる。
【0014】
集束スポットパターニングシステムとしての本発明の別の態様は、パターンジェネレータの制御可能素子を照明するために拡大光源から光を受け取る照明装置を含む。パターンジェネレータの制御可能素子に付帯する集束素子がパターンジェネレータによって制御されるパターンで集束スポットを形成する。結像装置はパターンジェネレータの制御可能素子を付帯する集束素子上に結像させるための光学系を備える。結像装置は小径装置のアパーチャ及び集束スポットのそれぞれと共役なアパーチャを有する。集束素子のアパーチャはパターンジェネレータの制御可能素子と共役である。照明装置内の光学系は、集束スポットの形状を変えるため、光源からの光を非回転対称形態で照明装置アパーチャ絞りを通して導く。
【0015】
小寸集束スポットのパターンを形成する方法としての本発明の別の態様は、照明装置内で光ビームを発生する工程及び照明装置によってパターンジェネレータの個々に制御可能な素子を照明する工程を含む。パターンジェネレータの制御可能素子は、パターンジェネレータによって制御されるパターンで集束スポットを形成するための結像装置によって、対応する集束素子上に結像される。集束素子は結像装置及び照明装置のそれぞれのアパーチャ絞りと共役な集束スポットを形成する。照明装置のアパーチャ絞りは、集束スポットの寸法を縮小するために、結像装置のアパーチャ絞りの寸法より小さい寸法で結像装置のアパーチャ絞り内に結像される。照明装置のアパーチャ絞りは、同じ寸法の集束スポットを縮小するかまたは異なる寸法の集束スポットをさらに縮小するために、光源からの光によって実効的にアンダーフィルにもされる。
【0016】
好ましくは、集束素子は共通光軸に対してなす角度が揃えられ、集束スポットを形成する工程は光軸に平行なエネルギー中線を有する放射束密度分布を生成する工程を含む。エネルギー中線は、照明装置アパーチャ絞り内の光エネルギーの分布を制御することにより、そのように揃えることができる。
【0017】
照明装置アパーチャ絞り内の光の分布は、集束スポットの形状を変えるため、直交する2つの方向で異なるように制御して非回転対称分布を生じさせることができる。照明装置によって集束スポットに与えられる変更は、集束スポットを意図した形状に復帰させるかまたは特定の目的のために集束スポットを整形するために、パターンジェネレータまたは(マイクロレンズアレイを含む)投影システムの収差またはその他の意図していない効果を補償するために用いることができる。例えば、集束スポットは、長軸が集束スポットのパターンと基板の間の相対平行移動の方向に合わせられた楕円形を有するように修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、基板上の集束スポットのパターンの集束スポット寸法を制御するために構成された照明装置を有する、マスクレスリソグラフィシステムの略図である。
【
図2】
図2は、照明装置のアパーチャ絞り内の光分布を制御するための拡散板を有する、照明装置の簡略な比較的拡大図である。
【
図3-1】
図3は、照明装置のアパーチャ絞り内の光分布を制限するための大きさにつくられた集光器を有する、別の照明装置の簡略な比較的拡大図である。
【
図3-2】
図3Aは、制限された光分布を示す、
図3のアパーチャ絞りの軸上図である。
【
図4-1】
図4は、照明装置のアパーチャ絞り内の光分布を相対的に拡大するための寸法につくられた拡散板を有する、別の照明装置の簡略な比較的拡大図である。
【
図4-2】
図4Aは、相対的に拡大された光分布を示す、
図4の照明装置アパーチャ絞りの軸上図である。
【
図5】
図5は、照明装置アパーチャ絞りの像による結像装置アパーチャ絞りのアンダーフィル及び照明装置アパーチャ絞りのアンダーフィルのいずれをも示す、投影システムの結像装置内のアパーチャ絞りの軸上図である。
【
図6】
図6は、集光器が照明装置のアパーチャ絞り内の光分布を調整するためのズームレンズを有する、別の照明装置の簡略な比較的拡大図である。
【
図7-1】
図7は、照明装置のアパーチャ絞り内の光分布を調整するためのアポダイザーを有する、別の照明装置の簡略な比較的拡大図である。
【
図7-2】
図7Aは、アパーチャ絞りの境界に近づく光を漸次減衰させるためのアポダイザーの可能な効果の1つを示す、
図7の照明装置アパーチャ絞りの軸上図である。
【
図8-1】
図8は、直交する2つの方向で照明装置アパーチャ絞り内の光分布を独立に制御するための直交する2つの方向に配位された円柱レンズを集光器が有する、別の照明装置の簡略な比較的拡大図である。
【
図8-2】
図8Aは、直交する2つの方向で異なる光の分布を示す、
図8の照明装置アパーチャ絞りの軸上図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
集束スポットパターニングシステムの一例としてのマスクレスリソグラフィシステム10は、特に照明装置12の相対構成に関して、本発明にしたがって適合される。個別に制御可能な素子16を有するパターンジェネレータ14が照明装置12からの均等化された光を受け取り、素子16の制御可能状態に依存して、投影システム18またはビームダンプ20に光の個々の部分を導く。
【0020】
投影システム18の結像装置22がパターンジェネレータ14の制御可能素子16をマイクロレンズアレイ24の対応するマイクロレンズ26上に結像させる。マイクロレンズ26上に制御可能素子16の拡大像を隣接マイクロレンズ26上への有意なクロストークまたは重なりを回避するに十分な分解能で正確に再現するに十分な(例えば0.8ないしさらに大きい)開口数が、結像装置22に選ばれる。制御可能素子16のエッジから散乱される光を遮断するために、視野絞り28がマイクロレンズ26の入射アパーチャを囲む。リレーレンズ30がマイクロレンズ26の焦点32を集束スポット34のパターンとして感光性基板38の表面36上に結像させる。ステージ40が、1つないしさらに多くの直交する軸に沿って、感光性基板38を集束スポット34のパターンに相対的に平行移動させる。集束スポット34は、基板表面36上のそれぞれの意図された位置に集束スポット34を調節するため、投影システム18の光軸42に沿って、ステージ40に対して平行移動可能であることが好ましい。焦点32は集束スポット34と互換態様で集束スポットとも称され、望ましければ、基板38上に直接に結像させることができる。
【0021】
空間光変調器型であることが好ましい、パターンジェネレータ14は、位相シフト、回折、偏光変調、シャッタ開閉または指向性反射を含む多くの様々な機構に基づいて透過または反射を変調する、様々な形態をとることができる。パターンジェネレータ14は、プログラマブルミラーアレイとして示されているが、テキサスインスツルメント社(Texas Instruments Incorporated)からDLP(登録商標)テクノロジーとして販売されているタイプのデジタルマイクロミラーデバイスが好ましい。
【0022】
照明装置12は、(a)パターンジェネレータ14において結像装置22の開口数より小さい、パターンジェネレータ14における開口数及び(b)結像装置22のアパーチャ絞り46,マイクロレンズアレイ24の焦点32及び基板表面36上の集束スポット34と共役なアパーチャ絞り44を有する。したがって、照明装置アパーチャ絞り44は、結像装置アパーチャ絞り46の寸法より小さい寸法で、結像装置アパーチャ絞り46内に結像される。照明装置12は、空間コヒーレンスに反比例する、部分コヒーレンスパラメータσと称される開口比(結像装置開口径に対する照明装置開口径の比)で、結像装置22のアパーチャ絞り46においてアンダーフィルになる。集束スポット34は結像装置アパーチャ絞り46と共役であり、結像装置アパーチャ絞り46は1より小さい部分コヒーレンスパラメータσの結果としてアンダーフィルになっているから、集束スポット34の寸法(例えばFWHMにおける焦点直径)も縮小され、同時に焦点深度が深くなる。1より小さい部分コヒーレンスパラメータσの別の結果として、照明装置アパーチャ絞り44内の光分布が集束スポット34の寸法、形状及び強度分布に直接に影響を与えることができ、またパターンジェネレータ14における照明装置のテレセントリック性に基づいて集束スポットの配置位置にも直接に影響を与えることができる。
【0023】
従来、部分コヒーレンスパラメータσは、リソグラフィ用投影システムのレチクルのような高空間周波数物体の結像を最適化するために設定される。しかし、本発明の目的のため、照明装置12を結像装置22に関係付ける部分コヒーレンスパラメータσはマイクロレンズアレイ24上へのパターンジェネレータ14の結像に対しては最適化されない。代わりに、部分コヒーレンスパラメータσは集束スポット34が対向共役点に形成される角度範囲を調整するために最適化される。視野絞り28が高空間周波数の集束スポット34の形成への関与を有効に排除する。高空間周波数は制御可能素子16(例えばマイクロレンズ)のエッジにおける回折効果から生じ、マイクロレンズ26の入射アパーチャにおいて視野フィルタリングにかけられる。
【0024】
照明装置12の拡大図が
図2に示される。拡大光源50が発散ビーム52を発し、集光レンズ56とともに作用し、照明装置アパーチャ絞り44を少なくともある程度アンダーフィルにする領域にわたってホモジナイザー60内に光を結合するための集光器58として合わせて機能する、拡散板54によって、発散ビーム52はさらに拡大される。拡散板54は、そうしなければさらに一層アンダーフィルになるであろう、照明装置アパーチャ絞り44のほとんどをフィルするように機能することが好ましい。コリメータであることが好ましい、集光レンズ56は、ホモジナイザー60及び付帯するアパーチャ絞り44上に入射するビームの横断面積を制御するために、ビーム52のさらなる拡大を受け入れる大きさにつくられる。
【0025】
拡大光源50はパターンジェネレータ14のアスペクト比に一致するアスペクト比を有するアレイに配列された一群の発光源を有することが好ましい。例えば、複数のレーザダイオード(図示せず)を、光放射端が所望のアレイに束ねられた一組の複数本の光ファイバ(図示せず)に結合することができる。あるいは、照明装置12に光を送り込むために単一光源または光源のその他の組合せを用いることができる。
【0026】
米国カリフォルニア州トランス(Torrance)のLuninit LLCから入手できるホログラム光拡散制御フィルムのような、ホログラム拡散板であることが好ましい、拡散板54は光の角度分散を大きくし、よって利用できる光を大面積にわたって広げるために拡大光源50の実効エテンデューを大きくする。例えば、垂直に入射する光を半値全幅(FWHM)において5°から10°の範囲のガウス分布全体に広げることができる。
【0027】
ホモジナイザー60は2つの複眼レンズアレイ62及び66から集成される結像型ホモジナイザーであることが好ましい。第1の複眼レンズアレイ62は集光レンズ56とともに配置されて、第2の複眼レンズアレイ66のレンズ68のアパーチャ内の拡大光源50の像を形成する。コンバイナーレンズ70が第2の複眼レンズアレイ66のレンズとともに配置されて、パターンジェネレータ14の制御可能素子16上にレンズ64のアパーチャの像を重畳し、第2の複眼レンズアレイ66の像を結像装置アパーチャ絞り46内に送る。レンズ64及び68の視野アパーチャは、拡大光源50及び照明装置12からの光が導かれるパターンジェネレータ14のいずれのアスペクト比とも一致するアスペクト比及び拡大光源50の寸法にほぼ等しい寸法を有することが好ましい。ホモジナイザー60は、万華鏡、角度マルチプレクサ、またはその他のタイプの均等化器、特に、光源50を積分するための積分器、例えば多面反射器または多面ミラー、のようなその他の多くの形態をとることができる。
【0028】
アパーチャ絞り44内の光の全体寸法及び分布を変えるために、
図3A及び4Aにそれぞれ示されるように、拡散板54の代わりに、または拡散板54に加えて、異なる焦点距離fc
1及びfc
2を有し、位置が異なる、異なる集光レンズ72及び74を代置することにより、照明装置12を
図3及び4に示されるように改変することができる。複眼レンズアレイ62と66の間隔は焦点距離feであり、一定のままである。
【0029】
集光レンズ74は、集光レンズ72より大きなひとみの全体にわたって発散ビーム52から光を集めるために、拡大光源50からさらに離して配置される。集光レンズ72及び74のそれぞれの焦点距離は、拡大光源50の像を無限遠に維持し、よって第1の複眼レンズアレイ62とともに集光レンズ72及び74が第2の複眼レンズアレイ66のレンズアパーチャ内に拡大光源50の像82または84をつくるように、対応して調節される。したがって、集光レンズ74は集光レンズ72の焦点距離fc
1より長い焦点距離fc
2を有し、この結果、第2の複眼レンズアレイ66のレンズ68のアパーチャ内に結像される拡大光源50の対応する縮小がおこる。
【0030】
図3Aに示されるように、集光レンズ72によって集光された小さいほうのひとみは第2の複眼レンズアレイ66の中心の近傍でしかレンズ68をフィルしない。拡大光源50の像82の寸法は実質的にレンズ68のアパーチャに相当する。像82及びレンズ68は図示を容易にするため正方形で表されているが、実際上、好ましいパターンジェネレータ14のアスペクト比と一致させるためには長方形とすることになるであろうし、光を同様に維持するためまたはその他の目的のためには別の形状を用いることができる。光軸78からの離角が大きくなるにつれて一般に強度が減少する、拡大光源50からの光の角度分布も、対応するが段階的な、光軸78からの個々の複眼レンズ68の径方向距離の増大にともなう強度の減少として、
図3Aのアパーチャ絞り44内に(陰影の濃さの変化として)見られる。
【0031】
図4Aに示されるように、集光レンズ74によって集光された大きいほうのひとみは第2の複眼レンズアレイ66の中心から広がるレンズ68の多くを部分的にフィルする。中心のレンズ68内に現れる拡大光源50の像84はレンズ68のアパーチャに対して実質的に寸法が縮小されている。光軸78からの離角が大きくなるにつれて一般に強度が減少する、拡大光源50からの光の角度分布は、対応するが不連続かつ段階的な、光軸78からの個々の複眼レンズ68の径方向距離の増大にともなう強度の減少として、
図3Aのアパーチャ絞り44内に見られる。
図4の照明装置構成によってつくられる焦点32(集束スポット)の全体寸法は
図3の照明装置構成によってつくられる焦点32(集束スポット)の寸法より大きいが、いずれの構成もアパーチャ絞り44をアンダーフィルにし、完全に埋められたアパーチャ絞り44でつくられ得るであろう最大寸法より小さい寸法につくられた集束スポットを生じさせる。
【0032】
図3及び4の照明装置構成に基づけば、照明装置アパーチャ絞り44内の光は
図3A及び4Aに示されるように径方向に対称な態様で第2の複眼レンズアレイ66のレンズ68の間に分布される。
図1にしたがって構成され、特にマイクロレンズアレイ24における回折を無視するような理想的(無収差)投影システム18内では、照明装置アパーチャ絞り44内の光の径方向対称分布が、(a)結像装置アパーチャ絞り46に、(b)マイクロレンズアレイ24の焦点32に、及び(c)基板表面36上の集束スポット34に、円形または円板形で再現される。照明装置アパーチャ絞り44のそのような径方向のフィル領域縮小(すなわち径方向アンダーフィル)は結像装置アパーチャ絞り46のさらなるアンダーフィル及び集束スポット34の寸法のさらなる縮小に寄与する。
【0033】
(a)縮小された照明装置アパーチャ絞り44の像86の寸法による結像装置アパーチャ絞り46のアンダーフィル及び(b)照明装置12内の集光器58による照明装置アパーチャ絞り44のアンダーフィルの組合せ効果を示す、結像装置アパーチャ絞り46の軸上図が
図5に示される。集光器58は、拡大光源50の像82を中継するために少なくともある程度フィルされる複眼レンズ68の径方向広がりを制限する。結像装置アパーチャ絞り46内のその他の光のほとんどは、可動ミラーのエッジのような、パターンジェネレータ14の制御可能素子14からの光の回折の結果として生じる。アパーチャ絞り46内に取り込まれる回折光が結像装置レンズ22による十分な分解能を保証し、よって制御可能素子16のエッジ(すなわち境界)はマイクロレンズアレイ24において視野絞り28の先に結像されない。マイクロレンズアレイ24のマイクロレンズ26のそれぞれのアパーチャ絞りとして機能する視野絞り28は、この散乱光のほとんどを遮断して集束スポット34の形成に寄与させない。
【0034】
図6を参照すれば、2つの集光レンズ72及び74の代わりにズームレンズ76を用いて照明装置アパーチャ絞り44のアンダーフィル量を制御することができる。ズームレンズ76は、複眼レンズアレイ62及び66と協同して、パターンジェネレータ14の制御可能素子16の場所に一致する照明装置12の像平面において様々な透視角度からの複眼レンズ64のアパーチャの像を重畳しながら、照明装置アパーチャ絞り44内の発散ビーム52の寸法を調節する。
【0035】
あるいは、またはズームレンズ76,集光レンズ72または74のいずれか,または拡散板54に加えて、
図7に示されるように、アポダイザー78を用いて照明装置44を通過する光の分布を調節することができる。アポダイザー78は、所望の集束スポット34を形成するために照明装置アパーチャ絞り44内の光の分布を最適化するため、あるいはパターンジェネレータ14または投影システム18のどこかにおける、そうしなければ集束スポット34形成の元になる光の分布に悪影響を与え得るであろう、効果を補償するため、光の測定部分を遮断するために用いることができる。アポダイザー78の効果の一例として、照明装置アパーチャ絞り44内の環形フィルタリング効果が
図7Aに示される。光は照明装置アパーチャ絞り44の境界に近づくにつれて漸次減衰される。
【0036】
図7に示されるアポダイザー78は照明装置アパーチャ絞り44の後方に配置されるが、アポダイザー78は、それがなければ結像装置アパーチャ絞り46内に現れる照明装置アパーチャ絞り44の像に見られるであろう、光を減衰させるから、照明装置アパーチャ絞り44を実効的にアンダーフィルにするためにも備えられる。
【0037】
集束スポット34の形状または強度分布を変えるかまたは補正するために集光器58内で非対称変化を生じさせることができる。例えば、直交する2つの方向で光拡散量を異ならせて非回転対称光分布を生じさせるホログラムパターンを有する拡散板54を作成することができる。照明装置アパーチャ内の光の非対称分布が、パターンジェネレータ14または(マイクロレンズアレイ24を含む)投影システム18におけるその他の非対称性を打ち消して所望の集束スポット形状を生じさせるかあるいはあらかじめ定められた非円形集束スポットを所望の方位に合わせるように、光軸80に関して指向性拡散板の角方位を定めることができる。拡散板は対称または非対称な態様で径方向に指向性にして、焦点32(集束スポット)内の光エネルギーの分布に影響を与えるようにすることもできる。径方向及び角方位に指向性がある拡散板の組合せを基板38面内の相対平行移動の方向に対して焦点32(集束スポット)を最適化するような目的のために用いることができる。
【0038】
集束スポット34の形状を変えるかまたは補正するため、
図8に示されるように、直交する異なる方向で異なる屈折力をもつ集光器58の集光レンズも構成することができる。例えば、集光器58は、直交する2つの方向で数が異なる第1の複眼レンズアレイ62のレンズ64に拡大光源50の投影像が重畳するように、それぞれの焦点距離が2つの異なるスケールで拡大光源50を無限遠に結像するために拡大光源50からのそれぞれの距離に関係付けられた、直交する2つの方向に配位された円柱レンズ92及び94を有することができる。
【0039】
図8Aは、直交する2つの方向で屈折力が異なる集光器58の使用に基づく照明装置アパーチャ絞り44内の光の非対称分布を示す。例えば、水平軸に沿って、拡大光源50の像96は比較的縮小されるが第2の複眼レンズアレイ66のレンズ68の多くに重なって広がる。垂直軸に沿って、拡大光源50の像96は真の寸法に近いままであるが像96が再現される第2の複眼レンズアレイ66のレンズ68の数は少ない。光の非対称分布には、光分布の半値全幅(FWHM)に対応する閾強度において定められる、境界の少なくとも一部が照明装置アパーチャ絞り44内に含まれる。ごく僅かな量の光がFWHM境界の先の照明装置アパーチャ絞り44のアンフィル領域内に残り得るが、そのようなごく僅かな量では、対応する境界をそれぞれの光分布のFWHMに有する共役集束スポット34の、対応する寸法の実効縮小が無効になることはない。
【0040】
本発明を特定の実施形態に関して説明したが、本発明の全体の教示にしたがって様々な改変及び付加が実施形態になされ得ることが当業者には明らかであろう。例えば、ホモジナイザーの複眼レンズは拡大光源からの光の角度分布に基づいて像を重畳すると説明されるが、ホモジナイザーの複眼レンズは光源からの光の空間分布に基づいて像を重畳するように構成することもできるであろう。万華鏡及び角度マルチプレクサを含む、その他のタイプのホモジナイザーまたはビーム積分器を用いることもできるであろう。能動デバイス及び受動デバイスのいずれをも含む、光の角度分布または空間分布に影響を与えるその他のデバイスを、照明装置アパーチャ内の光の分布を制御するために用いることができる。
【符号の説明】
【0041】
10 マスクレスリソグラフィシステム
12 照明装置
14 パターンジェネレータ
16 個別制御可能素子
18 投影システム
20 ビームダンプ
22 結像装置
24 マイクロレンズアレイ
26 マイクロレンズ
28 視野絞り
30 リレーレンズ
32 マイクロレンズ焦点
34 集束スポット
36 感光性基板表面
38 感光性基板
40 ステージ
42,78,80 光軸
44 照明装置アパーチャ絞り
46 結像装置アパーチャ絞り
50 拡大光源
52 発散ビーム
54 拡散板
56,72,74 集光レンズ
58 集光器
60 ホモジナイザー
62,66 複眼レンズアレイ
64,68 複眼レンズアレイのレンズ
70 コンバイナーレンズ
76 ズームレンズ
78 アポダイザー
82,84,96 拡大光源の像
86 照明装置アパーチャ絞りの像
92,94 円柱レンズ