(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5649570
(24)【登録日】2014年11月21日
(45)【発行日】2015年1月7日
(54)【発明の名称】燃料電池用圧力制御弁
(51)【国際特許分類】
F16K 31/06 20060101AFI20141211BHJP
F16K 17/06 20060101ALI20141211BHJP
H01M 8/04 20060101ALI20141211BHJP
【FI】
F16K31/06 305V
F16K17/06 C
H01M8/04 N
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-513772(P2011-513772)
(86)(22)【出願日】2011年1月12日
(86)【国際出願番号】JP2011050358
(87)【国際公開番号】WO2011132438
(87)【国際公開日】20111027
【審査請求日】2013年7月16日
(31)【優先権主張番号】特願2010-98316(P2010-98316)
(32)【優先日】2010年4月21日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000101879
【氏名又は名称】イーグル工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100116506
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 義宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116757
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 英雄
(74)【代理人】
【識別番号】100123216
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 祐一
(74)【代理人】
【識別番号】100089336
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 佳直
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【弁理士】
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100148161
【弁理士】
【氏名又は名称】秋庭 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(72)【発明者】
【氏名】村田 直樹
(72)【発明者】
【氏名】岡本 英司
【審査官】
柏原 郁昭
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−229231(JP,A)
【文献】
特開平10−205444(JP,A)
【文献】
特開平01−255771(JP,A)
【文献】
特開2007−016769(JP,A)
【文献】
特開平09−229210(JP,A)
【文献】
特開2007−113764(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/06
F16K 17/06
H01M 8/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側から水素ガスが供給される一次室、制御された圧力の水素ガスを下流側の燃料電池に供給する二次室、及び、前記一次室と二次室とを連通させる弁孔を備えたバルブボディと、
前記二次室に配置されて二次室側から前記弁孔を開閉する弁体と、
前記弁体に対して前記弁孔を開弁させる方向に電磁駆動力を及ぼすソレノイドと、
前記一次室側から前記弁孔を貫通して一端が前記弁体に接続され、他端が前記一次室内に突出する前記ソレノイドの駆動ロッドに接続されるバルブロッドと、
前記バルブロッドに一端が気密接続され、前記駆動ロッドを覆うように軸方向に延設され、他端が前記バルブボディ側に気密接続されるベローズと、
前記二次室内に配置されて前記弁体を閉弁させる方向に付勢させるバネとを備え、
前記弁体の受圧面積と前記ベローズの受圧面積とは等しく設定され、
前記バネの力F4と前記ソレノイドの推力F5とは力の勾配が正負逆で絶対値が概略等しくなるように設定されることを特徴とする燃料電池用圧力制御弁。
【請求項2】
前記ベローズがステンレス製であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用圧力制御弁。
【請求項3】
前記ベローズの有効径と前記弁孔の径とを等しく設定することを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池用圧力制御弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力制御弁に関し、特に、燃料電池車等の燃料電池へ供給する水素ガスの圧力を制御するために使用される圧力制御弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、精度の良い比例流量制御を行うことのできる電磁制御弁として、
図4に示すように、第1の入出口ポート50、第2の入出口ポート51、弁室52、弁ポート53、ばね収容室54等を画定する弁ハウジング55と、前記弁室52内に設けられて前記弁ポート53を開閉する弁体56と、プランジャ57、吸引子58、コイル部59等を具備し、前記弁体56の一方の側にあって前記弁体56を開閉駆動する電磁ソレノイド装置60と、前記弁体56の他方の側にて前記ばね収容室54内に収容され前記電磁ソレノイド装置60による弁駆動力に対抗する方向に前記弁体56を付勢するばね手段61とを含む電磁制御弁において、前記第1の入出口ポート50が前記弁室52と直接連通し、前記第2の入出口ポート51が前記弁ポート53を介して前記弁室52と連通し、前記弁体56に気密接続された可撓性のダイヤフラムシール部材62によって前記弁室52と前記ばね収容室54とが気密分離されており、前記ばね収容室54は均圧通路63によって前記第2の入出口ポート51と連通しており、前記ダイヤフラムシール部材62の有効受圧径を、前記弁体56の有効受圧径を規定する前記弁ポート53の内径に等しくしたものが知られている(以下、「従来技術1」という。例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、燃料電池発電システムに用いられるガス制御バルブとして、
図5に示すように、ガスが供給される1次側通路70と、ガスが吐出される2次側通路71と、2次側通路71のガスの圧力を受圧するに伴い変形する蛇腹部材73と、前記1次側通路70と前記2次側通路71との間に設けられた絞り孔74をもち前記1次側通路70のガス流量を前記絞り孔74により絞って前記2次側通路71に供給すると共に前記蛇腹部材73の受圧に伴い前記絞り孔74の開度を調整する可動バルブ体75及び絞り孔74を閉鎖する方向に可動バルブ体75を付勢する弾性部材76と、前記絞り孔74の開度を増加または減少させる方向に前記蛇腹部材73を付勢する付勢力を発揮する弾性部材77と、弾性部材77の付勢力を調整するアクチュエータ78とを具備したものが知られている(以下、「従来技術2」という。例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−295712号公報
【特許文献2】特開2005−195145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術1では、第2の入出口ポート51の圧力をダイヤフラムシール部材62の背面に印加し、弁体56の有効受圧径とダイヤフラムシール部材62の有効受圧径を相等しく設定することにより、第1の入出口ポート50の圧力と第2の入出口ポート51の圧力との差圧により弁体56に加わる力を相殺する構造としているため、一定の電流値で一定の開口面積を保持することができるが、第1の入出口ポート50の圧力が変動したときに第2の入出口ポート51の圧力・流量が変動してしまうという問題がある。また、ダイヤフラムシール部材62としてゴム部材を用いているため、ガス透過によりリークが発生する。さらに、材質がゴムであることにより、ダイヤフラムシール部材62の耐圧限度が低く、第1の入出口ポート50の圧力を高く設定することができないという問題もあった。さらにまた、ソレノイド内部の摺動部品がガスと接触してしまう構造のため、ガス中へのコンタミ混入の可能性がある。
【0006】
上記従来技術2は、樹脂または金属材料を基材とする蛇腹部材73によりアクチュエータ78側が二次側通路71から遮蔽される構造であるが、受圧に伴い変形する方向において伸縮可能な構造とされた蛇腹部材73を設けたことで小型化を可能にしたところに特徴があり、1次側通路70の圧力の変動に対応する配慮がなされていないため、1次側通路70の圧力が変動したときに二次側通路71の圧力・流量が変動してしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術1及び2の有する問題点を解決するためになされたものであって、弁体に作用する下流側の制御圧力による閉弁方向の力とソレノイドによる開弁方向の力を対抗させる構造とすることにより、ガスの消費量が変動し流量が変化する場合及び上流側の圧力が変化する場合でも、ソレノイドに通電する電流によって下流側の制御圧力を任意の値に制御可能な圧力制御弁を提供することを目的とする。
また、ソレノイド内部の摺動部分と制御ガスとを遮断することにより、制御ガスへのコンタミ混入を防止できる圧力制御弁を提供することを目的とする。
さらに、ベローズをステンレス製とすることにより、上流側圧力を高く、広い範囲に設定できるとともにガスリークの少ない圧力制御弁を提供することを目的とする。
さらにまた、ベローズの受圧面積と弁体の受圧面積を等しくすることにより、弁体への上流側の圧力による力を相殺することができる圧力制御弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本発明の
燃料電池用圧力制御弁は、第1に、上流側から
水素ガスが供給される一次室、制御された圧力の
水素ガスを下流側
の燃料電池に供給する二次室、及び、前記一次室と二次室とを連通させる弁孔を備えたバルブボディと、
前記二次室に配置されて二次室側から前記弁孔を開閉する弁体と、
前記弁体に対して前記弁孔を開弁させる方向に電磁駆動力を及ぼすソレノイドと、
前記一次室側から前記弁孔を貫通して一端が前記弁体に接続され、他端が前記一次室内に突出する前記ソレノイドの駆動ロッドに接続されるバルブロッドと、
前記バルブロッドに一端が気密接続され、前記駆動ロッドを覆うように軸方向に延設され、他端が前記バルブボディ側に気密接続されるベローズと、
前記二次室内に配置されて前記弁体を閉弁させる方向に付勢させるバネとを備え
、
前記弁体の受圧面積と前記ベローズの受圧面積は等しく設定され、
前記バネの力F4と前記ソレノイドの推力F5とは力の勾配が正負逆で絶対値が概略等しくなるように設定されることを特徴としている。
【0009】
第1の特徴により、ガスの消費量が変動し流量が変化する場合及び上流側の圧力が変化する場合でも、ソレノイドに通電する電流によって下流側の制御圧力を任意の値に制御できる。また、ソレノイド内部の摺動部分と制御ガスとを遮断しているため、制御ガスへのコンタミ混入を防止できる。
【0010】
また、本発明の
燃料電池用圧力制御弁は、第2に、第1の特徴において、ベローズがステンレス製であることを特徴としている。
第2の特徴により、上流側圧力を高く、広い範囲に設定できるとともにガスリークの量を少なくすることができる。
【0011】
また、本発明の
燃料電池用圧力制御弁は、第3に、第1または第2の特徴において、ベローズの有効径と弁孔の径とを等しく設定することを特徴としている。
第3の特徴により、弁体への上流側の圧力による力を相殺することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)上流側からガスが供給される一次室、制御された圧力のガスを下流側に供給する二次室、及び、前記一次室と二次室とを連通させる弁孔を備えたバルブボディと、
前記二次室に配置されて二次室側から前記弁孔を開閉する弁体と、
前記弁体に対して前記弁孔を開弁させる方向に電磁駆動力を及ぼすソレノイドと、
前記一次室側から前記弁孔を貫通して一端が前記弁体に接続され、他端が前記一次室内に突出する前記ソレノイドの駆動ロッドに接続されるバルブロッドと、
前記バルブロッドに一端が気密接続され、前記駆動ロッドを覆うように軸方向に延設され、他端が前記バルブボディ側に気密接続されるベローズと、
前記二次室内に配置されて前記弁体を閉弁させる方向に付勢させるバネと
を備えることにより、ガスの消費量が変動し流量が変化する場合及び上流側の圧力が変化する場合でも、ソレノイドに通電する電流によって下流側の制御圧力を任意の値に制御できる。また、ソレノイド内部の摺動部分と制御ガスとを遮断しているため、制御ガスへのコンタミ混入を防止できる。
【0013】
(2)ベローズがステンレス製であることにより、上流側圧力を高く、広い範囲に設定できるとともにガスリークの量を少なくすることができる。
【0014】
(3)ベローズの有効径と弁孔の径とを等しく設定することにより、弁体への上流側の圧力による力を相殺することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る圧力制御弁がマニホールド部材に装着された状態を示す正面断面図である。
【
図2】
図1に示す圧力制御弁の弁体部の拡大断面図である。
【
図3】本発明に係る圧力制御弁におけるソレノイドの制御電流と制御圧力の関係を説明する図である。
【
図4】従来技術1を説明するための正面断面図である。
【
図5】従来技術2を説明するための正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る圧力制御弁を実施するための形態を図面を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加えうるものである。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態に係る圧力制御弁1がマニホールド部材2に装着された状態を示す正面断面図であって、圧力制御弁1はマニホールド部材2の収容室3に挿入され、ボルト4により固定されている。
本実施の形態において、圧力制御弁1は、燃料電池へ供給する水素ガスの流量を調整するため、ノズル部のガス圧力を制御するために使用されるものである。
マニホールド部材2には、ガス供給源から水素ガスが供給される入口側通路5及び燃料電池のノズル部に制御された圧力の水素ガスを供給する出口側通路6を備えている。入口側通路5のガス圧力Poはおよそ1〜2MPa、出口側通路6のガス圧力Pcは出口側の最小圧力(通常0)から1MPa程度である。
【0018】
圧力制御弁1は、入口側通路5から水素ガスが供給される一次室7、制御された圧力の水素ガスを出口側通路6に供給する二次室8、及び、一次室7と二次室8とを連通させる弁孔9を備えたバルブボディ10と、二次室8に配置されて二次室側から弁孔9を開閉する弁体11と、弁体11に対して弁孔9を開弁させる方向に電磁駆動力を及ぼすソレノイド12とを有している。
前記一次室7と二次室8とを連通させる弁孔9は、一次室7と二次室8との間に位置する隔壁13により形成されており、隔壁13の二次室8側の面には弁座14が形成されている。
二次室8内において、弁体11から離れた背後位置にリテーナ15が螺子等により調整自在に装着されており、該リテーナ15と弁体11との間には弁体11を閉弁させる方向に付勢させるバネ16が設けられている。弁体11及びリテーナ15の対向する側は、バネ16が装着しやすいようにバネ16の内側に位置する部分が突出した形状となっている。バネ16の装着の方法については、これに限らず、例えば、バネ16を外側から保持するようにしてもよい。
また、リテーナ15の軸心にはガスの通路となる孔21が形成されている。
【0019】
一次室7内にはソレノイド12の駆動ロッド18が突出するように配置され、該駆動ロッド18と二次室8内に配置された弁体11とを連結するバルブロッド17が一次室7側から弁孔9を貫通するようにして設けられている。本例では、バルブロッド17の弁体11側の端部が弁体11の中心に形成された凹部22に嵌合し、また、駆動ロッド18側の端部が駆動ロッド18の先端を収容できる印籠部23を有し、該印籠部23に駆動ロッド18の端部が挿入されている。
なお、弁体11の凹部22に雌ネジを形成し、これに嵌合するバルブロッド17の端部に雄ネジを形成して、両者を螺合するようにしてもよい。
【0020】
ソレノイド12は、ケース24、励磁コイル25、可動鉄芯26、スプリング27、固定鉄芯28及び前記駆動ロッド18等から構成される。本例において、弁体11の制御圧はベローズ19の内側、すなわち、ソレノイド12の内部の圧力を基準として設定される。たとえば、ソレノイド12の内部が図示しない穴により外部と連通し、大気圧に保たれる場合、制御圧は大気圧基準(ゲージ圧)で制御される。また、ソレノイド12の内部が外部と連通していない場合、ソレノイド12の内部を真空に設定することにより、制御圧は真空基準(絶対圧)で制御されるものである。
【0021】
そして、一次室7内において、蛇腹状のベローズ19が、バルブロッド17の印籠部23に一端が溶接等により気密接続され、駆動ロッド18を覆うように軸方向に延設され、他端が一次室7のソレノイド12側にOリング29を介してバルブボディ10と気密に嵌合して設けられたベース20に溶接等により気密接続されて設けられている。このように、ベローズ19を設けることにより、一次室7とソレノイド12の可動部分とは気密に分離された状態にあり、ソレノイド側からガス中へのコンタミ混入を防止することができる。このベローズ19は一次室7内のガスの圧力を受けて、その長さが縮む方向、すなわち、弁体11を閉弁させる方向への力F2を発生するものである。ベローズ19の材料としては、ガス透過性の小さいステンレス、特に水素ガス用としてはSUS316Lが望ましく、この場合、コンタミ混入の防止に加えてリークガス量を低減することもできる。
【0022】
図2は、
図1に示す圧力制御弁の弁体部の拡大断面図であって、一次室7内の水素ガス圧を一次室圧力Po、また、二次室8内の制御された水素ガス圧を二次室圧力Pcとする。また、弁孔9の面積をA1、ベローズ19の有効受圧面積をA2とする。
弁体11は、一次室圧力Poにより、一次室7側から弁体を開く向きの力F1=A1×Poを受ける。同時に、バルブロッド17を介して、一次室圧力Poによりベローズ19に作用する弁体を閉じる向きの力F2=A2×Poを受ける。このとき、A1とA2とを等しく設定することにより、F1=F2となり一次室圧力Poにより弁体11に作用する力を相殺することができる。これにより、一次室7に供給される上流側のガスの圧力が変動しても弁体の作動に対する影響を極力抑えることができる。
【0023】
一方、弁体11は、二次室圧力Pcにより弁体を閉じる向きの力F3=A1×Pcを受ける。詳述すると、弁体11と弁座14との金属接触部(A1より径方向外側の部分)には二次室圧力Pcが周り込むので、結局、A1の範囲で弁体11の背後に作用する二次室圧力Pcが弁体を閉じる方向に力F3=A1×Pcを発生するからである。
また、弁体11は、バネ16により初期的に閉じる向きの力F4を受けている。
さらに弁体11には、ソレノイド12から、駆動ロッド18及びバルブロッド17を介して弁体を開く向きの推力F5が伝えられる。
【0024】
バネ力F4及びソレノイド推力F5は弁体11の位置により変化するが、これらの力の勾配を正負逆で絶対値が概略等しくなるように設定することができる。このように設定しておけば、バネ力F4とソレノイド推力F5の合成推力Fは弁体11の位置の影響が小さく、ソレノイド12に通電される電流値により任意の値をとることが可能である。
【0025】
図3は、本発明に係る圧力制御弁におけるソレノイドの制御電流と制御圧力Pcの関係を説明する図である。
今、ソレノイド12に通電され、合成推力Fが0を越えると、弁体11が開き、ガスが一次室7から二次室8へ流入し、二次室圧力Pcが上昇する。これにより、弁体11を閉じる向きの力F3が発生するが、F=F3(=A1×Pc)となる弁体の位置で力の釣り合いが成立する。したがって、ソレノイド12への電流値の設定により二次室圧力Pcを任意の値に制御することが可能になる。
出口側通路6に接続される機器のガス消費量が変化し、流量が変化する場合でも、上記の釣り合いが成立する弁体位置が変化することにより、二次室圧力Pcを保持することが可能である。また、入口側通路5に供給されるガス供給源の圧力が変化する場合でも同様に、二次室圧力Pcを保持することが可能である。
【符号の説明】
【0026】
1 圧力制御弁
2 マニホールド部材
3 収容室
4 ボルト
5 入口側通路
6 出口側通路
7 一次室
8 二次室
9 弁孔
10 バルブボディ
11 弁体
12 ソレノイド
13 隔壁
14 弁座
15 リテーナ
16 バネ
17 バルブロッド
18 駆動ロッド
19 ベローズ
20 ベース
21 孔
22 凹部
23 印籠部
24 ケース
25 励磁コイル
26 可動鉄芯
27 スプリング
28 固定鉄芯
29 Oリング