【文献】
Motorola,E-UTRA DL L1/L2 Control Channel Configurations & RE Mapping[online], 3GPP TSG-RAN WG1#50 R1-073375,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_50/Docs/R1-073375.zip>,2007年 8月16日
【文献】
Samsung,PHICH/PDCCH to RE mapping[online], 3GPP TSG-RAN WG1#51 R1-074773,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_51/Docs/R1-074773.zip>,2007年10月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シンボルインデックスによる交互パターンは複数のPHICHグループのうち、少なくとも2個の連続したPHICHグループごとに変更されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記シンボルインデックスによる交互パターンは複数のPHICHグループのうち、少なくとも2個の連続したPHICHグループごとに変更されることを特徴とする請求項13に記載の装置。
前記シンボルインデックスによる交互パターンは複数のPHICHグループのうち、少なくとも2個の連続したPHICHグループごとに変更されることを特徴とする請求項25に記載の方法。
前記シンボルインデックスによる交互パターンは複数のPHICHグループのうち、少なくとも2個の連続したPHICHグループごとに変更されることを特徴とする請求項37に記載の装置。
【背景技術】
【0002】
近年、移動通信システムにおいて、無線チャンネルでの高速データ伝送に有用な方式として、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:以下、“OFDMA”と称する)又は単一搬送波-周波数分割多重接続(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access:以下、“SC-FDMA”と称する)が活発に研究されている。
【0003】
現在、非同期セルラー移動通信の標準団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、次世代移動通信システムであるLTE(Long Term Evolution)又はE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)システムを、上述した多重接続方式に基づいて研究している。
【0004】
上記の多重接続方式は、各ユーザー別にデータ又は制御情報を伝送する時間-周波数リソースが相互に重ならないように、すなわちそれら間の直交性(orthogonality)が維持されるように、割り当て及び管理することによって、各ユーザーのデータ又は制御情報を区別する。制御チャンネルの場合、多重接続方式は、追加的に符号リソースを割り当てて各ユーザーの制御情報を区別することができる。
【0005】
図1は、本発明が適用されるLTEシステムにおいて、ダウンリンク(DL)を通じて伝送されるデータ又は制御チャンネルの時間-周波数領域に関する伝送構造を示す。
【0006】
図1で、縦軸は時間領域を、横軸は周波数領域を、それぞれ示す。時間領域での最小伝送単位はOFDMシンボルであり、Nsymb個のOFDMシンボル102は、1個のスロット106を構成し、2個のスロットは1個のサブフレームを構成する。上記スロットの長さは0.5msで、サブフレームの長さは1.0msである。一方、周波数領域での最小伝送単位はサブキャリアであり、システム全体の伝送帯域は総NBW個のサブキャリア104で構成される。
【0007】
時間-周波数領域において、無線リソースの基本単位は、リソースエレメント(RE)112であって、OFDMシンボルインデックス及びサブキャリアインデックスで表されることができる。リソースブロック(RB)108は、時間領域のNsymb個の連続したOFDMシンボル102と、周波数領域のNRB個の連続したサブキャリア110によって定義される。したがって、一つのRB108は、Nsymb*NRB個のRE112で構成される。一般に、データの最小伝送単位はRBである。現在考慮されているLTEシステムにおいて、Nsymb=7、NRB=12であり、NBWはシステム伝送帯域に比例する値を有する。
【0008】
制御情報がサブフレーム内のN個の第1のOFDMシンボル内に伝送されると仮定する。現在、Nの値として最大3が考慮されている。したがって、Nの値は、現在サブフレームに伝送される制御情報の量によって変わる。
【0009】
この制御情報は、制御情報が伝送されるOFDMシンボルの数を示すインジケータ、アップリンク(UL)又はDLスケジューリング情報、ACK/NACK信号、及びMIMO(Multiple Input Multiple Output)に関連した制御情報を含む。
【0010】
HARQは、パケットベースの移動通信システムでデータ伝送の信頼度及びデータスループット(throughput)を増加させるために使用される重要な技術のうちの一つである。HARQは、ARQ(Automatic Repeat ReQuest)技術とFEC(Forward Error Correction)技術とを組み合わせた技術を意味する。
【0011】
ARQは、送信器が所定の方式によってデータパケットにシーケンス番号を割り当てて当該データパケットを伝送し、受信器がシーケンス番号を用いて受信されたパケット(ら)のうち欠けているパケットを再転送することを送信器に要求し、それによって信頼性のあるデータ伝送を達成する技術を意味する。FECは、畳み込み符号化又はターボ符号化のように伝送されるデータに冗長ビット(redundant bit)を追加して伝送することによって、データ送受信過程で発生する雑音又はフェージング(fading)などの環境で発生する誤りを克服して、元の伝送されたデータを復号化する技術を意味する。
【0012】
HARQを使用するシステムにおいて、受信器は、受信されたデータを逆FEC過程を通じて復号化し、この復号化されたデータがCRC(Cyclic Redundancy Check)チェックを通じて誤りがあるか否かを判定する。誤りがなければ、受信器が送信器にACKをフィードバックすることで、送信器は、次のデータパケットを伝送できる。しかしながら、誤りがあれば、受信器は、送信器にNACKをフィードバックすることで、以前に伝送されたパケットの再伝送を要求する。上記の過程を通じて、受信器は、以前に伝送されたパケットを再伝送されたパケットとコンバイニングし、それによってエネルギー利得及び改善された受信性能を獲得するようになる。
【0013】
図2は、本発明が適用されるHARQ方式によるデータ伝送の一例を示す。
【0014】
図2を参照すると、横軸は時間領域を示す。参照符号201は、データ初期伝送ステップを示す。ステップ201で、データチャンネルは、実際にデータが伝送されるチャンネルを示す。ステップ201のデータ伝送を受信する受信器は、データチャンネルに対する復調を試みる。この過程において、データ伝送が成功裡の復調に失敗すると判定される場合に、受信器は、送信器にNACKをフィードバックする(ステップ202)。ステップ202のNACKを受信すると、送信器は、ステップ201の初期伝送に対する再伝送を遂行する(ステップ203)。したがって、ステップ201の初期伝送及びステップ203の再伝送でのデータチャンネルは、同一の情報を伝送する。このデータチャンネルが同一の情報を伝送するとしても、相互に異なる冗長(redundancy)を有することができる。
【0015】
ステップ203のデータ伝送を受信すると、受信器は、ステップ203の再伝送に対してステップ201で受信された初期伝送データとコンバイニングを遂行し、このコンバイニング結果に基づいてデータチャンネルの復調を試みる。この過程で、データ伝送が成功裡の復調に失敗すると判定されると、受信器は、送信器にNACKをフィードバックする(ステップ204)。ステップ204のNACKを受信すると、送信器は、ステップ203の最初の再伝送時点から所定の時間間隔後に、2番目の再伝送を遂行する(ステップ205)。したがって、ステップ201の初期伝送及びステップ203の最初の再伝送及びステップ205の2番目の再伝送のデータチャンネルは、すべて同一の情報を伝送する。ステップ205の2番目の再伝送データを受信すると、受信器は、ステップ201の初期伝送、ステップ203の最初の再伝送、そしてステップ205の2番目の再伝送に対してコンバイニングを遂行し、データチャンネルの復調を遂行する。この過程で、データ伝送が復調に成功したと判定される場合には、受信器は、ステップ206のACKを送信器にフィードバックする。
【0016】
ステップ206のACKを受信すると、送信器は、ステップ207で、次のデータに対する初期伝送を遂行する。ステップ207の初期伝送は、ステップ206のACKが受信された時点で直ちに達成されることができるか、あるいはある程度の時間が過ぎた後に遂行されることができ、これはスケジューリング結果に依存する。
【0017】
HARQをサポートするために、受信器は、ACK/NACK又はフィードバック情報を送信器に伝送しなければならず、ACK/NACKの伝送に使用されるチャンネルはPHICH(Physical HARQ Indicator CHannel)と呼ばれる。
【0018】
このような通信環境を考慮する場合、HARQを使用するシステムがデータ伝送に関連してどのようにACK/NACK信号を伝送するかについて具体的な議論が必要な実情である。特に、FDMAベースの移動通信システムがサブフレームの最初のN個のOFDMシンボル内で、複数のユーザーに対するACK/NACK信号をどのように伝送するかについての具体的なシナリオが必要である。すなわち、HARQがサポートされ、時間及び周波数領域で複数のユーザーに対して直交性が保証されるACK/NACK信号の送受信方式が要求される。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
下記の説明で、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、明瞭性と簡潔性のためにその詳細な説明を省略する。ここで使用される用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー又は管理者の意図又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
【0033】
次に、FDMAベースの移動通信システムにおいて、制御情報、特にHARQをサポートするACK/NACK信号を伝送する基地局(又はNode B)及びUE(ユーザー端末又は移動局)の送受信動作を説明する。
【0034】
図3は、本発明が適用される現在のLTEシステムにおけるDL ACK/NACK信号の伝送構成を示す。
【0035】
図3を参照すると、現在のLTEシステムは、各ユーザーのACK/NACK信号を区別するために、時間-周波数リソースだけでなくコードリソースも使用する。1ビット情報のACK/NACK信号は、ACK又はNACKを通知する。ACK/NACK信号を拡散する場合に、ACK/NACK信号のビット数*拡散指数(Spreading Factor:以下、“SF”と称する)のチップが生成され、この生成されたチップは、ACK/NACK伝送用CDMセグメントにマッピングされ伝送される。
【0036】
時間-周波数領域で連続したREで構成されるリソース単位であるCDMセグメントは、干渉信号に対してロバストな特性を有し、無線チャンネルの周波数選択的特性による直交符号(orthogonal code)の性能劣化を制限する特性を有する。また、追加的なダイバシティ利得を通じた受信性能向上のために、CDMセグメントは、周波数領域で所定の回数だけ反復して伝送される。CDMセグメントの反復回数(repetition又はnumber of repetitions)は、所望のダイバシティ利得及び無線リソースオーバーヘッドを考慮して決定される。
【0037】
一つのCDMセグメントのサイズは、生成されたチップのサイズと同一であり、CDMセグメントが多重化できるACK/NACK信号の個数はSFと同一である。上記のような伝送方式は、‘ハイブリッド(hybrid)FDM/CDM方式’と称する。
【0038】
ACK/NACK信号がマッピングされ伝送されるOFDMシンボルの個数は、上述したように、制御情報が伝送されるサブフレーム内のN個の第1のOFDMシンボルを超えることができない。これに関連して、Nの値に対して1又は3が考慮されている。
【0039】
N=1である場合に、ユーザーが基地局からより近い距離に位置するので、たとえACK/NACK信号が一つのOFDMシンボルを通じて伝送されても、ACK/NACK信号の所定受信信頼度を満たすのに十分である。一方、ユーザーが基地局から遠い距離に位置しているため、ACK/NACK信号の伝送区間に対して一つのOFDMシンボル(N=1)のみでは所定の受信信頼度を満たすのに不十分である場合には、ACK/NACK信号は、3個のOFDMシンボル(N=3)を通じて伝送される。
【0040】
図3で、それぞれのユーザーに対するACK/NACK信号は、サブフレームの第1のOFDMシンボル内で、すなわちN=1である場合に、同一の周波数リソースを用いて伝送されると仮定する。このとき、4ユーザーに対するACK/NACK信号は、CDMセグメントにマッピングされるACK/NACK信号の個数に対応する拡散指数4(SF=4)で拡散し、同一の時間-周波数リソースを使用するもので、長さ4の相互に異なる直交符号を用いて区別される。
【0041】
すなわち、
図3の例では、ユーザー#1に対するACK/NACK信号#1、ユーザー#2に対するACK/NACK信号#2、ユーザー#3に対するACK/NACK信号#3、及びユーザー#4に対するACK/NACK信号#4は、各々SF=4の相互に異なる直交符号で拡散された後に、4個のCDMセグメント320,322,324,及び326に反復してマッピングされ伝送される(316)。同様に、ユーザー#5に対するACK/NACK信号#5、ユーザー#6に対するACK/NACK信号#6、ユーザー#7に対するACK/NACK信号#7、及びユーザー#8に対するACK/NACK信号#8は、各々SF=4の相互に異なる直交符号で拡散された後に、4個のCDMセグメント328,330,332,及び334に反復してマッピングされ伝送される(318)。ここで、CDMセグメントは、チャンネル推定のためのパイロット信号(又は基準信号(Reference Signal:RS)としても知られている)を、ACK/NACK以外の他の制御信号と重複しないようにしなければならない。
【0042】
図3の例において、CDMセグメントは、複数の送信アンテナを管理するシステムのための追加的なパイロット信号315の位置を考慮して構成される。この反復されるCDMセグメントは、サイズにおいて等しい。周波数領域で所定回数反復して伝送されるCDMセグメント間の間隔は、周波数ダイバシティを最大化するために、できる限り相互に間隔をあけなければならない。したがって、上述したように、ユーザーが基地局と相対的に遠い距離に位置しているため、ACK/NACK信号の伝送区間が一つのOFDMシンボルではACK/NACK信号の所定の受信信頼度を満足できない場合に、ACK/NACK信号が3個のOFDMシンボル区間中に分散して伝送されなければならないので、CDMセグメントをOFDMシンボルにマッピングする方法についての体的な定義が必要である。したがって、本発明は、ACK/NACK信号に対するCDMセグメントを少なくとも一つのOFDMシンボルにマッピングする具体的な方法を定義する。また、本発明は、利用可能なOFDMシンボル区間で複数のユーザーに対するACK/NACK信号をどのように分散して伝送するかによる規則を定義する。
【0043】
図4は、OFDMシステムが一つの送信アンテナを用いてACK/NACK信号を伝送する場合の、CDMセグメントの反復回数によるシミュレーション結果を示す。
【0044】
このシミュレーションは、一例として、ユーザーが3km/Hで移動するフェージングチャンネル環境で、直交符号の長さが4で、反復回数が各々1,2,3,4,5,及び24である場合における、受信されたビットエネルギー対雑音比Eb/No対ビット誤り率(BER)を示す。全体的に、反復回数が増加するほど同一のBERを得るために必要なEb/No値が減少する性能向上効果を示し、反復回数の増加は性能向上を減少させる。したがって、BER性能及び制限されたリソースを考えると、CDMセグメントを4回反復することがシステム設計のために好ましい。
【0045】
制御情報が伝送されるサブフレーム内のN個の第1のOFDMシンボルの数は、サブフレームごとに所望する伝送制御情報の量に従って変化する。この制御情報は、制御情報が伝送されるOFDMシンボルの数を示す制御チャンネルフォーマットインジケータ(CCFI)、UL/DLスケジューリング情報、ACK/NACK信号などを含む。CCFIは、制御情報の伝送区間Nを通知するために第1のOFDMシンボルで伝送される。UL/DLスケジューリング情報は、通知されたN個のOFDMシンボルを通じて制御情報を分散して、ダイバシティ効果を獲得する。現在のLTEシステムにおいて、最大3は、伝送区間Nの値として適用可能であり、上述したように、ACK/NACK信号がマッピングされ伝送されるOFDMシンボルの個数は1又は3が可能である。
【0046】
本発明は、ACK/NACK信号を3個のOFDMシンボル区間に対して分散して伝送する場合に、CDMセグメントをOFDMシンボルにマッピングする具体的な方法を提供する。
【0047】
本発明は、ACK/NACK信号がマッピングされるOFDMシンボル間の電力が可能であれば均一に分散させることによって、特定のOFDMシンボルが過負荷となる状況を防止するように、マッピング方法を定義する。すなわち、任意の瞬間に、基地局の最大送信電力は、基地局の電力増幅器の制約によって所定値以下に維持されなければならず、ACK/NACK信号を伝送するためのCDMセグメントをOFDMシンボルにマッピングする場合でも、基地局は上記の事項を考慮しなければならない。
【0048】
制御情報が伝送されるOFDMシンボルの個数を示すインジケータCCFIは、常にその伝送中にサブフレームに第1のOFDMシンボルにマッピングされ、CCFIがより高い受信信頼度を要求するので、送信電力が一層高い。したがって、ACK/NACK信号伝送に対するACK/NACK CDMセグメントは、CCFIがマッピングされ伝送されるOFDMシンボルに可能な限りより少なくマッピングされることによって、第1のOFDMシンボルが重複される状況を防止させる。本発明は、ACK/NACK信号伝送のためのACK/NACK CDMセグメントをマッピングすることにおいて、上記条件を満たすように
図5に示すマッピング動作を定義する。
【0049】
<第1の実施形態>
第1の実施形態は、ACK/NACK信号が拡散指数4で拡散され、CDMセグメントにマッピングされて、CDMセグメントが4回反復され、ACK/NACK信号がサブフレームで1又は3個の第1のOFDMシンボルの間に伝送される状況を仮定する。
【0050】
図5は、本発明の第1実施形態によるACK/NACK信号伝送のためのCDMセグメントマッピング方法を示す。説明の便宜のために、CCFI及びACK/NACK信号だけを示す。他のUL/DLスケジューリング情報とパイロット信号(又はRS)は、示していない。
【0051】
図5を参照すれば、参照符号506は、CCFIが第1のOFDMシンボルにマッピングされ、追加的なダイバシティ利得を獲得するために周波数領域に反復して伝送される場合を表す。
図4のシミュレーション結果に従って、CDMセグメントが4回反復され、一つのサブフレームで3個の第1のOFDMシンボルにマッピングされる場合に、提案された方法は、ACK/NACK伝送用リソースをセット#1及びセット#2の2つに分ける。4回の反復されるCDMセグメントのセットは、‘CDMセグメントセット’と呼ばれ、このCDMセグメントセットは、ACK/NACK伝送用リソースセット#1又はACK/NACK伝送用リソースセット#2を構成する要素である。
【0052】
ACK/NACK伝送用リソースセット#1は、特定のUEに伝送しようとするACK/NACK信号が拡散された後にマッピングされるCDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第1のOFDMシンボルに1回マッピングし(508)、CDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第2のOFDMシンボルに1回マッピングし(514)、CDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第3のOFDMシンボルに2回マッピングする(518,522)ために提供されるACK/NACK伝送用リソースを示す。
【0053】
ACK/NACK伝送用リソースセット#2は、他のUEに伝送しようとするACK/NACK信号が拡散された後にマッピングされるCDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第1のOFDMシンボルに1回マッピングし(512)、CDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第2のOFDMシンボルに2回マッピングし(516及び524)、CDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第3のOFDMシンボルに1回マッピングする(520)ために提供されるACK/NACK伝送用リソースを示す。
【0054】
各セットでそれぞれのOFDMシンボルにマッピングされるACK/NACKCDMセグメントは、周波数領域で相互に重複されないようにすることで、周波数ダイバシティ効果を最大限に得るようになる。ACK/NACK伝送用リソースセット#1とACK/NACK伝送用リソースセット#2との間で、ACK/NACK信号の多重化のために、相互に異なる周波数が使用されることができる。
【0055】
一つのCDMセグメントセットは、直交符号によって最大4個のACK/NACK信号を区別できるので、複数のCDMセグメントセットは、複数のACK/NACK信号を多重化するために定義され管理される。複数のCDMセグメントセットは、それぞれのACK/NACK伝送用リソースセットに均一に分散され含まれるように定義される。
【0056】
CDMセグメントセットは、それぞれのACK/NACK伝送用リソースセットに均一に分散されるので、UEが基地局からACK/NACK信号を受信するために、どのACK/NACK伝送用リソースセット及びCDMセグメントセットをモニタリングするかを示す情報は、別途のシグナリングなしにスケジューリング制御情報とのマッピング関係によって暗黙的に(implicitly)通知され、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングによって通知される。
【0057】
図6は、本発明の第1実施形態による基地局でのACK/NACK信号の送信手順を示す。
【0058】
図6を参照すると、基地局は、ステップ602で、ACK/NACK信号を伝送するために、現在伝送しようとするACK/NACK信号が属するサブフレームの制御情報伝送用OFDMシンボルの個数Nを判定する。Nの値は、基地局がサブフレームで伝送しようとする制御情報の量に比例する。
【0059】
ステップ604で、基地局は、OFDMシンボルの個数Nが3に等しいか否かを判定する。
【0060】
OFDMシンボルの個数が3であれば、基地局は、ステップ606で、ACK/NACK伝送用リソースとして、CDMセグメントのサイズ、所定のACK/NACK伝送用リソースセット及びACK/NACK伝送用リソースセット内のCDMセグメントセットを決定する。このCDMセグメントのサイズは、CDMセグメントに多重化されるACK/NACK信号間の直交性を維持するための値であり、一般的に固定値が使用される。また、CDMセグメントは、周波数領域で相互に重ならないようにすることで、周波数ダイバシティ利得が最大限に得られる。さらに、基地局は、ACK/NACK伝送用OFDMシンボルのうち、電力過負荷が特定のOFDMシンボルに発生しないように、ACK/NACK伝送用リソースを決定する。当該決定されたACK/NACK伝送用リソースは、ACK/NACKと共に伝送されるスケジューリング情報がマッピングされる伝送リソースに関連して暗黙的にUEに通知され、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングを通じてUEに通知される。
【0061】
基地局は、ステップ608で、UEから受信されたデータの誤りの有無に従ってACK/NACK信号を生成し、この生成されたACK/NACK信号を拡散してCDMセグメントにマッピングした後に、周波数領域ダイバシティ利得を得るために、周波数領域でCDMセグメントを4回反復して伝送する。4回反復されるCDMセグメントは、ステップ606で決定されたACK/NACK信号伝送リソースにマッピングされる。
【0062】
しかしながら、ステップ604で、OFDMシンボルの個数が3でないと判定されると、基地局は、ステップ610に進行し、ACK/NACK伝送用リソースとして、CDMセグメントのサイズ及び周波数領域でマッピングされる位置を決定する。
【0063】
ステップ612で、基地局は、UEから受信されたデータの誤りの有無によってACK/NACK信号を生成し、この生成されたACK/NACK信号を拡散してCDMセグメントにマッピングした後に、周波数領域ダイバシティ利得を得るために、周波数領域で4回反復して伝送する。4回反復されるCDMセグメントは、ステップ610で決定されたACK/NACK伝送用リソースにマッピングされる。
【0064】
図7は、本発明の第1実施形態によるUEにおけるACK/NACK信号の受信手順を示す図である。UEの受信手順は、
図6の基地局の送信手順の逆プロセスに対応する。
【0065】
図7を参照すると、UEは、ステップ702で、基地局による制御情報伝送用OFDMシンボルの個数N、又はその同等な情報をシグナリングを通じて認知する。この情報は、基地局から伝送されるCCFI情報を通じて獲得されることができる。
【0066】
UEは、ステップ704で、OFDMシンボルの個数Nが3に等しいか否かを判定する。
【0067】
ステップ704でOFDMシンボルの個数が3であると判定された場合、UEは、ステップ706に進行し、N=3であると定義されたACK/NACK伝送用リソースセットのうち、基地局がどのCDMセグメントセットを使用してACK/NACK信号を伝送するかを判定する。その判定は、ACK/NACK信号と共に受信されたスケジューリング制御情報がマッピングされる伝送リソースの検出を通じて類推でき、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングを通じて可能である。ステップ708で、UEは、ACK/NACK信号がマッピングされる各CDMセグメントからACK/NACK信号を抽出して逆拡散し、この逆拡散されたACK/NACK信号と、それぞれのCDMセグメントから抽出してから逆拡散した信号と、をコンバイニングして復号化を遂行する。
【0068】
しかしながら、ステップ704でNの値が3でないと判定された場合には、UEは、ステップ710に進行し、N≠3であると定義されたACK/NACK伝送用リソースセットのうち、基地局がどのCDMセグメントセットでACK/NACK信号を伝送したかを判定する。その判定は、ACK/NACK信号と共に受信されたスケジューリング制御情報がマッピングされる伝送リソースの検出を通じて類推でき、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングを通じて可能である。ステップ712で、UEは、ACK/NACK信号がマッピングされる各CDMセグメントからACK/NACK信号を抽出して逆拡散し、この逆拡散されたACK/NACK信号と、それぞれのCDMセグメントから抽出してから逆拡散した信号と、をコンバイニングして復号化を遂行する。
【0069】
以下、本発明によるACK/NACK信号伝送のためのCDMセグメントマッピング原理及びそのマッピング原理に基づいた基地局とUEとの間のACK/NACK信号の送受信手順について、詳細に説明する。
【0070】
図8は、本発明によるACK/NACK信号に対する送信装置の構成を示す。
【0071】
図8を参照すると、参照符号801は、ACK/NACK信号を示す。この値は、基地局が各UEから受信したデータの復調が成功的であるか、あるいは復調の失敗のため再伝送が要求されるかに従って決定される。ACK/NACK信号は、単位変換器(unitary transformer)802に入力されて直交信号に変換される。ACK/NACK制御器810は、単位変換器802のサイズ、周波数領域での反復回数K、及び反復位置を決定し、単位変換器802、K回リピータ803、及びサブキャリアマッパ804を各々制御する。単位変換器802のサイズは、ACK/NACK伝送用のCDMセグメントのサイズと同一であり、ACK/NACK伝送用CDMセグメントに多重化されるACK/NACK信号間の直交性を維持できるように、所定のサイズを有する拡散指数として決定される。したがって、単位変換器802は、ACK/NACK伝送用のCDMセグメントの最大サイズだけのACK/NACK信号を受信して直交信号に変換する。当該変換された出力信号は、ACK/NACK信号のCDMセグメントを構成する。単位変換器802は、入力信号間に直交性を維持するための変換動作の一例として、ウォルシュ変換(Walsh transform)、或いはDFT(Discrete Fourier Transform)を使用することができる。
【0072】
K回リピータ803は、単位変換器802によって直交信号に変換されたACK/NACK信号を、周波数領域ダイバシティを獲得するために、CDMセグメント単位でK回反復する。反復回数は、ACK/NACK制御器810によって調整され、基地局とUEとの間で予め定義されるか、あるいはシグナリングを通じて共通的に認知される。本発明の第1実施形態は、例えばK=4である場合について説明する。
【0073】
サブキャリアマッパ804は、K回リピータ803から受信される入力信号を、CDMセグメントに従って生成する。K回反復される位置は、ACK/NACK制御器810によって調整され、ACK/NACK伝送用のOFDMシンボルの個数に従って決定される。このOFDMシンボルの個数は、伝送しようとする制御情報の量及びACK/NACK信号を受信しようとするUEのチャンネル状態、あるいはセル内のUEの位置によって決定される。ACK/NACK伝送用のOFDMシンボルの個数が3として決定される場合には、基地局は、ACK/NACK伝送用OFDMシンボルのうち、特定のOFDMシンボルに電力過負荷が発生しないようにACK/NACK伝送用リソースを決定する。
【0074】
図5の例示において、ACK/NACK伝送用のリソースセットを、セット#1とセット#2として定義し、個々のUE別のACK/NACK信号がACK/NACK伝送用リソースセットに均一に分散されなければならない。ACK/NACK伝送用リソースセット#1は、CDMセグメントが第1のOFDMシンボルに1回、第2のOFDMシンボルに1回、そして第3のOFDMシンボルに2回ずつマッピングされる特徴を有する。ACK/NACK伝送用リソースセット#2は、CDMセグメントが第1のOFDMシンボルに1回、第2のOFDMシンボルに2回、そして第3のOFDMシンボルに1回ずつマッピングされる特徴を有する。
【0075】
ACK/NACK伝送用のOFDMシンボル個数が1として定義される場合には、基地局は、ACK/NACK信号が伝送されるサブフレーム内の第1のOFDMシンボルにCDMセグメントを4回反復してマッピングする。
【0076】
マルチプレクサ805において、ACK/NACK信号は、他の制御情報、パイロット信号及びデータと多重化された後に、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)806によって時間領域信号に変換される。このIFFT806の出力信号は、並直列コンバータ807で直列信号に変換される。以後、シンボル間干渉防止のためのサイクリックプレフィックス(CP)は、CP挿入器808で直列信号に追加され伝送される。
【0077】
図9は、本発明によるACK/NACK信号に対する受信装置の構成を示す図である。
【0078】
図9を参照すると、UEにおいて、CP除去器901は基地局から受信された信号からCPを除去し、直並列コンバータ902はこのCP除去された信号を並列信号に変換する。この並列信号は、FFT(Fast Fourier Transform)903によって周波数領域信号に変換される。FFT903から出力される周波数領域信号に対して、ACK/NACKシンボル抽出器904は、ACK/NACKシンボルがマッピングされる時間-周波数リソースの位置からACK/NACKシンボルを抽出する。ACK/NACKシンボルがマッピングされる時間-周波数リソースの位置は、ACK/NACK制御器907によって獲得される。
【0079】
単位逆変換器905は、CDMセグメントの単位でACK/NACKシンボル抽出器904からCDMセグメントに該当する出力信号をK回受信して、単位逆変換を遂行する。K回コンバイナ906は、単位逆変換器905の出力にK回コンバイニングを遂行する。
【0080】
ACK/NACK制御器907は、ACK/NACK信号が伝送されるOFDMシンボルの個数を示す情報、CDMセグメントの受信位置、単位逆変換器905のサイズ、及びCDMセグメントの反復回数Kを決定し、それらに応じてACK/NACKシンボル抽出器904、単位逆変換器905、及びK回コンバイナ906を制御する。したがって、UEは、コンバイニングされた信号からACK/NACK信号を最終的に獲得する。
【0081】
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、ACK/NACK信号が拡散指数4を拡散してCDMセグメントにマッピングされ、CDMセグメントが3回反復され、ACK/NACK信号がサブフレームで2個の第1のOFDMシンボル間に伝送される状況を仮定する。
【0082】
図10は、本発明の第2実施形態によるACK/NACK信号伝送のためのCDMセグメントマッピング方法を示す。
図5で述べたように、
図10にも、説明の便宜上、CCFI及びACK/NACK信号のみを示す。他のUL/DLスケジューリング情報とパイロット信号は図示しない。
【0083】
図10を参照すると、参照符号1006は、CCFIが第1のOFDMシンボルにマッピングされ、追加的なダイバシティ利得を得るために周波数領域に反復して伝送される場合を示す。CDMセグメントが3回反復して一つのサブフレームでの2個の第1のOFDMシンボルにマッピングされる場合において、提案された方法は、次のACK/NACK伝送用CDMセグメントをマッピングする。すなわち、この提案された方法は、特定のUEに伝送しようとするACK/NACK信号が拡散された後にマッピングされるCDMセグメントを、ACK/NACK信号伝送用の第1のOFDMシンボルに1回マッピングし(1008)、このCDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第2のOFDMシンボルに2回マッピングする(1014及び1018)。各OFDMシンボルにマッピングされるACK/NACKCDMセグメントは、周波数領域に相互に重複されないようにすることによって、周波数ダイバシティ効果を最大限に得られる。
【0084】
3回反復されるCDMセグメントのセットを、‘CDMセグメントセット'と称する。上記の例において、一つのCDMセグメントセットは長さ4の直交符号によって最大4個のACK/NACK信号を区別できるので、複数のCDMセグメントセットは、複数のACK/NACK信号を多重化するために定義され管理するようにする。この場合、前記複数のCDMセグメントセットは、周波数領域で相互に重ならないように定義する。
図10の例では、参照符号1012,1016,1020で構成されるCDMセグメントセットを追加的に定義して管理する。
【0085】
CDMセグメントセットは、それぞれのACK/NACK伝送用リソースセットに均一に分散され、UEが基地局からACK/NACK信号を受信するためにどのACK/NACKCDMセグメントセットをモニタリングしなければならないかを示す情報は、別途のシグナリングなしにスケジューリング制御情報とのマッピング関係によって暗黙的に通知されるか、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングによって通知される。
【0086】
上記第2の実施形態の具体的な送受信装置は、第1の実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。しかしながら、具体的なパラメータは第2の実施形態で前提とした仮定に従う。
【0087】
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、モバイルTVのような放送サービスをサポートするMBSFN(MBMS Single Frequency Network)サービスに本発明を適用した一例として、一つのサブフレームを12個のOFDMシンボルで生成し、一つのサブフレームで2個の第1のOFDMシンボル間のACK/NACK信号を伝送することを考える。
【0088】
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、ACK/NACK信号が拡散指数4で拡散されてCDMセグメントにマッピングされ、CDMセグメントが3回反復され、ACK/NACK信号がサブフレームで2個の第1のOFDMシンボル間に伝送される状況を仮定する。特に、MBSFNがACK/NACK信号を含む制御情報伝送区間を一つのサブフレームで2個の第1のOFDMシンボルに固定させることで、制御情報の伝送区間を表すための別のCCFIが必要とされない。以下に説明される本発明の第3実施形態は、CCFIが必要でないMBSFNに有用に適用されることができる。
図11を参照して、上記のような条件下で遂行される本発明によるACK/NACK信号伝送のためのCDMセグメントマッピングの具体的な動作原理について説明する。
【0089】
図11は、本発明の第3の実施形態によるACK/NACK信号伝送のためのCDMセグメントマッピング方法を示す図である。説明の便宜のために、ACK/NACK信号のみを図示し、その他のUL/DLスケジューリング情報とパイロット信号は図示しない。
【0090】
図11を参照すると、CDMセグメントを3回反復して一つのサブフレームの2個の第1のOFDMシンボルにマッピングされる場合に、提案される方法は、次のようにACK/NACK伝送に対するCDMセグメントをマッピングして動作する。この提案方法は、ACK/NACK伝送に対するリソースをセット#1とセット#2のような2つのタイプに分ける。3回反復されるCDMセグメントのセットを‘CDMセグメントセット’と称し、このCDMセグメントセットは、ACK/NACK伝送用リソースセット#1又はACK/NACK伝送用リソースセット#2で構成される要素である。
【0091】
図11に示すように、ACK/NACK伝送用リソースセット#1は、特定のUEに伝送しようとするACK/NACK信号が拡散してマッピングされるCDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第1のOFDMシンボルに1回マッピングし(1108)、CDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第2のOFDMシンボルに2回マッピングする(1114及び1118)ために提供されるACK/NACK伝送用リソースを表す。
【0092】
ACK/NACK伝送用リソースセット#2は、他のUEに伝送しようとするACK/NACK信号が拡散してマッピングされるCDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第1のOFDMシンボルに2回マッピングし(1112及び1116)、CDMセグメントをACK/NACK信号伝送用の第2のOFDMシンボルに1回マッピングする(1120)ために提供されるACK/NACK伝送用リソースを表す。
【0093】
それぞれのセットで各OFDMシンボルにマッピングされるACK/NACKCDMセグメントは、周波数領域で相互に重ならないようにすることで、周波数ダイバシティ効果を最大限に得る。ACK/NACK伝送用リソースセット#1とACK/NACK伝送用リソースセット#2との間では、ACK/NACK信号多重化のために相互に異なる周波数が使用できる。
【0094】
第3の実施形態において、一つのCDMセグメントセットは、直交符号によって最大4個のACK/NACK信号を区別できるので、複数のCDMセグメントセットは、複数のACK/NACK信号を多重化するために定義され管理される。この場合、複数のCDMセグメントセットは、それぞれのACK/NACK伝送用リソースセットに均一に分散され含まれるように定義される。
【0095】
任意のUE(i)に対するACK/NACKを伝送する物理チャンネルがPHICH(Physical HARQ Indicator Channel)(i)として定義されると、次のようなマッピング方法は、PHICH(i)がどのACK/NACK伝送用リソースセットを使用するかを決定することができる。
【0096】
<方法(提案)1>
iが奇数である場合;PHICH(i)→ACK/NACK伝送用リソースセット#1
iが偶数である場合;PHICH(i)→ACK/NACK伝送用リソースセット#2
【0097】
<方法(提案)2>
floor(i/SF)が奇数である場合;PHICH(i)→ACK/NACK伝送用
リソースセット#1
floor(i/SF)が偶数である場合;PHICH(i)→ACK/NACK伝送用
リソースセット#2
【0098】
すなわち、方法1においては、UEに対するインデックスiが奇数であれば、PHCIH(i)はACK/NACK伝送用リソースセット#1を用いてACK/NACKを伝送し、UEに対するインデックスiが偶数であれば、PHICH(i)はACK/NACK伝送用リソースセット#2を用いてACK/NACKを伝送する。もちろん、これと反対のマッピング関係も定義されることができる。
【0099】
方法2においては、floor(i/SF)が奇数であれば、PHICH(i)はACK/NACK伝送用リソースセット#1を用いてACK/NACKを伝送し、floor(i/SF)が偶数であれば、PHICH(i)はACK/NACK伝送用リソースセット#2を用いてACK/NACKを伝送する。もちろん、これと反対のマッピング関係も定義されることができる。方法2において、SFはACK/NACK伝送に使用される拡散指数を示し、floor(a)は‘a’より大きくない最大整数を意味する。
【0100】
一般に、最大SF ACK/NACK信号は、一つのCDMセグメントに対して多重化でき、ACK/NACKに対する送信信号がI-チャンネル及びQ-チャンネルの2次元領域にマッピングされると、多重化容量が2倍に増加する。したがって、この場合に、方法2の数式はfloor(i/(SF*2))として変更される。
【0101】
基地局が伝送しようとするACK/NACK信号が相対的に大きい場合には、2つの方法が、ACK/NACK信号伝送用OFDMシンボルのうち特定のOFDMシンボルにおける電力又は無線リソースの過負荷発生を防止する。
【0102】
UEが基地局からACK/NACK信号を受信するために、どのACK/NACK伝送用のリソースセット及びCDMセグメントをモニタリングしなければならないかを表す情報は、別途のシグナリングなしにスケジューリング制御情報とのマッピング関係によって暗黙的に通知され、あるいは別の物理階層又は上位階層シグナリングによって通知される。上記のような動作を定義することで、ACK/NACK信号がマッピングされるOFDMシンボル間の電力が可及的に均一に分散され、それによって特定のOFDMシンボルが電力過負荷となる状況を防止することができる。また、ACK/NACK伝送用無線リソースが、ACK/NACK信号がマッピングされるOFDMシンボルを通じて可能な限り均一に分散され、それによって特定のOFDMシンボルの無線リソースが過負荷状態となる状況を防止する。
【0103】
上記したように、各セットのACK/NACK信号に対するCDMセグメントは、OFDMシンボル区間で周波数領域内で重複されないようにマッピングされる。すなわち、少なくとも2セットに分類されるACK/NACK信号に対するCDMセグメントは、所定の回数だけ反復して伝送され、各セットのACK/NACK信号に対するCDMセグメントの全体反復回数が同一の比率を有するように、2個のOFDMシンボル間に割り当てられる。
【0104】
本発明の一例によって、OFDMシンボルの個数が2又は2の倍数であり、各セットのACK/NACK信号グループのCDMセグメントの反復回数が3である場合、セット#1と関連しているUEのためのACK/NACK信号は、第1のOFDMシンボルと第2のOFDMシンボルとの間で2:1の割合で相互に異なる周波数領域に分散されマッピングされる。そして、セット#2に関連しているUEのためのACK/NACK信号は、第1のOFDMシンボルと第2のOFDMシンボルとの間で1:2の割合で周波数領域に分散されるようにマッピングされる。もちろん、これと反対のマッピング関係も定義されることができる。
【0105】
したがって、セット#1及びセット#2のCDMセグメントは、反復回数の合計(summation)の観点から、2個のOFDMシンボルで同一の比率を有するようにマッピングされる。同一のセットのACK/NACK信号に対するCDMセグメントは、同一のOFDMシンボルで可能な限り同一の周波数帯域間隔を有するように分散されマッピングされる。したがって、OFDMシンボルにマッピングされるACK/NACKCDMセグメントが周波数領域で相互に重ならないように定義され、それによって周波数ダイバシティ利得を提供する。
【0106】
図12は、本発明の第3の実施形態による基地局におけるACK/NACK信号の送信手順を示す図である。
【0107】
図12を参照すると、基地局は、ステップ1202で、ACK/NACK信号を伝送するために、現在伝送しようとするACK/NACK信号が属するサブフレームのACK/NACK信号伝送用OFDMシンボル個数Nを決定する。Nの値は、MBSFNサービスをサポートするサブフレームでN=2に固定され、MBSFNサービスをサポートしないサブフレームでは伝送しようとする制御情報の量に比例してN=1又はN=3として定義される。
【0108】
基地局は、ステップ1204で、ACK/NACK信号伝送用OFDMシンボルの個数Nが2と同一であるか否かを判定する。
【0109】
ステップ1204でOFDMシンボルの個数が2であると判定される場合に、基地局は、ステップ1206で、ACK/NACK伝送用リソースとして、CDMセグメントのサイズ、所定のACK/NACK伝送用リソースセット及びACK/NACK伝送用リソースセット内のCDMセグメントセットを決定する。このCDMセグメントのサイズは、CDMセグメントに多重化されるACK/NACK信号間の直交性を維持するための値であり、一般的に固定値が使用される。また、CDMセグメントは、周波数領域で相互に重ならないようにすることで、周波数ダイバシティ利得が最大限に得られる。さらに、基地局は、ACK/NACK伝送用OFDMシンボルのうち、電力過負荷が特定のOFDMシンボルに発生しないようにACK/NACK伝送用リソースを決定する。すなわち、伝送しようとするACK/NACK信号は、ACK/NACK伝送用リソースセット#1及びACK/NACK伝送用リソースセット#2に均一に分散されマッピングされる。
【0110】
決定されたACK/NACK伝送用リソースは、ACK/NACKと共に伝送されるスケジューリング情報がマッピングされる伝送リソースに関連して暗黙的にUEに通知され、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングを通じてUEに通知される。
【0111】
基地局は、ステップ1208で、UEから受信されたデータの誤り有無に従ってACK/NACK信号を生成し、この生成されたACK/NACK信号を拡散してCDMセグメントにマッピングした後に、周波数領域ダイバシティ利得を得るために周波数領域でCDMセグメントを3回反復して伝送する。3回反復されるCDMセグメントは、ステップ1206で決定されたACK/NACK信号伝送リソースにマッピングされる。
【0112】
ACK/NACK伝送用リソースセット#1は、CDMセグメントが第1のOFDMシンボルに1回マッピングし、第2のOFDMシンボルに2回マッピングする。ACK/NACK伝送用リソースセット#2は、CDMセグメントが第1のOFDMシンボルに2回マッピングし、第2のOFDMシンボルに1回マッピングする。したがって、ACK/NACK伝送用リソースセット#1とACK/NACK伝送用リソースセット#2は、それぞれ2個のOFDMシンボルを通じて反復回数=3を満足させつつ伝送される。したがって、ACK/NACK伝送用リソースセット#1及びセット#2は、2個のOFDMシンボルを通じて同一の割合で伝送され、相互に異なる周波数領域及び時間領域で分散伝送を通じてダイバシティ利得と、3回の反復伝送による受信性能を保証する。特定のACK/NACK伝送用の特定のリソースセットに対するCDMセグメントは、可能な限り同一の周波数間隔を有して分散されマッピングされる。
【0113】
ステップ1204で、OFDMシンボルの個数が2でないと判定されると、基地局は、ステップ1210に進行し、ACK/NACK伝送用リソースとして、CDMセグメントのサイズ及びCDMセグメントが周波数領域でマッピングされる位置を決定する。ACK/NACK伝送用OFDMシンボルの個数が1であれば、基地局は、サブフレーム内の第1のOFDMシンボルにACK/NACKCDMセグメントを3回反復してマッピングする。
【0114】
ACK/NACK伝送用OFDMシンボルの個数が3であれば、基地局は、サブフレームの第1のOFDMシンボル、第2のOFDMシンボル、及び第3のOFDMシンボルに各々ACK/NACKCDMセグメントを1回ずつマッピングして、当該ACK/NACKCDMセグメントを総3回反復する。ステップ1212で、基地局は、UEから受信されたデータの誤り有無に従ってACK/NACK信号を生成し、当該生成されたACK/NACK信号を拡散し、当該拡散された信号を受信器に伝送する。
【0115】
図13は、本発明の第3の実施形態によるUEにおけるACK/NACK信号の受信手順を示す図である。UEにおける受信手順は、
図12の基地局の送信手順の逆過程に該当する。
【0116】
図13を参照すると、UEは、ステップ1302で、基地局によって制御情報伝送用OFDMシンボルの個数N、又はその同等な情報を、シグナリングを通じて認知する。この情報は、基地局から伝送される別のシグナリングを通じて獲得されることができる。
【0117】
UEは、ステップ1304で、ACK/NACK信号伝送用OFDMシンボルの個数Nが2に等しいか否かを判定する。
【0118】
ステップ1304で、ACK/NACK信号伝送用のOFDMシンボルの個数が2であると判定されると、UEは、ステップ1306に進行し、N=2であると定義されたACK/NACK伝送用リソースセットのうち、基地局がどのCDMセグメントセットを使用してACK/NACK信号を伝送するかを判定する。その判定は、ACK/NACK信号と共に受信されたスケジューリング制御情報がマッピングされる伝送リソースの検出を通じて類推でき、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングを通じて可能である。
【0119】
すなわち、OFDMシンボルの個数が2で、対応するACK/NACK信号のための各CDMセグメントの反復が3である場合に、UEは、ACK/NACK伝送用のリソースセット#1のためのCDMセグメントが、第1のOFDMシンボルに1回マッピングされ、第2のOFDMシンボルに2回マッピングされることを決定する。一方、UEは、ACK/NACK伝送用のリソースセット#2が第1のOFDMシンボルにCDMセグメントを2回マッピングし、第2のOFDMシンボルにCDMセグメントを1回マッピングすることを決定する。
【0120】
ステップ1308で、UEは、ACK/NACK信号がマッピングされる各CDMセグメントからACK/NACK信号を抽出して逆拡散し、この逆拡散されたACK/NACK信号とそれぞれのCDMセグメントから抽出してから逆拡散した信号とをコンバイニングして復号化を遂行する。
【0121】
しかしながら、ステップ1304で、Nの値が2でないと判定されると、UEは、ステップ1310に進行し、N=1又は3であると定義されたACK/NACK伝送用リソースセットのうち、基地局がどのCDMセグメントセットでACK/NACK信号を伝送したかを判定する。その判定は、ACK/NACK信号と共に受信されたスケジューリング制御情報がマッピングされる伝送リソースの検出を通じて類推でき、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングを通じて可能である。ステップ1312で、UEは、ACK/NACK信号がマッピングされる各CDMセグメントからACK/NACK信号を抽出して逆拡散し、この逆拡散されたACK/NACK信号とそれぞれのCDMセグメントから抽出してから逆拡散した信号とをコンバイニングして復号化を遂行する。
【0122】
上述した第3の実施形態の具体的な送受信装置は、第1の実施形態と同一であるので、その詳細な説明を省略する。しかしながら、具体的なパラメータとACK/NACK伝送用リソースマッピング方法は第3の実施形態で前提とする仮定に従う。
【0123】
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、本発明がモバイルTVのようなブロードキャストサービスをサポートするMBSFNに適用される一例である。この第4の実施形態は、ACK/NACK信号が拡散指数4で拡散されてCDMセグメントにマッピングされ、このCDMセグメントは3回反復され、ACK/NACK信号は、4個の送信アンテナに基づいたダイバシティ伝送方法であるSFBC(Space-Frequency Block Coding)方法を適用して、サブフレームで2個の第1のOFDMシンボルの間に伝送される状況を仮定する。伝送しようとする信号に対する複素共役(complex conjugate)と符号反転との組み合わせであるSFBCは、空間領域及び周波数領域を通して直交性を有するように信号を再構成することによってダイバシティ利得を獲得するための技術である。
【0124】
図14及び
図15を参照して、上記の条件下で遂行される本発明によって、ACK/NACK信号をSFBC方法を適用して複数の送信アンテナにマッピングする具体的な動作原理について説明する。便宜上、ACK/NACK信号のみについて示し、他のUL/DLスケジューリング情報とパイロット信号は省略する。
【0125】
任意のUE(i)に対するACK/NACK信号は、BPSK又はQPSK変調を通じて変調シンボルとして生成され、この生成されたACK/NACK変調シンボルは、長さ4の直交符号で拡散されてCDMセグメントにマッピングされる。CDMセグメントは、時間-周波数領域でACK/NACK伝送用直交符号の拡散指数に対応する数だけの連続したREで構成されるリソース単位であって、チャンネル推定のためのパイロット信号(又はRS)及びACK/NACKを除いた他の制御信号がマッピングされるREを除く。UE(i)に対するACK/NACK信号を伝送するための物理チャンネルは、PHICH(i)として定義される。同一のCDMセグメントは、ACK/NACK信号の拡散に適用される直交符号の拡散指数に対応する数のPHICHが多重化されることができ、同一のCDMセグメントに多重化されたPHICHのセットがPHICHグループとして定義される。
【0126】
実数(real)成分と虚数(imaginary)成分に異なるPHICHを伝送するI/Q多重化を適用すると、最大のSF*2PHICHは、同一のCDMセグメントに多重化されることができる。同一のPHICHグループに属するPHICHは、同一のCDMセグメントに多重化され、周波数領域で3回反復して伝送される。すなわち、一つのPHICHを伝送するためのCDMセグメントのサイズは4(SF=4)であり、PHICHは周波数領域で相互に異なる3個のCDMセグメントにマッピングされる。便宜のために、それぞれのCDMセグメントは、反復インデックスr(r=0,1,…,R-1;R=3)で別々に表現される。
【0127】
すなわち、周波数領域で3回反復されるCDMセグメントの中で、第1のCDMセグメントは反復インデックスr=0、第2のCDMセグメントは反復インデックスr=1、第3のCDMセグメントは反復インデックスr=2で識別される。加えて、任意のUE(i)に対するPHICH(i)が属するPHICHグループを識別するためのPHICHグループインデックスg(g=0,1,…,G-1)が定義されると、次のように計算できる。
【数1】
【0128】
ここで、PHICH_GROUP_SIZEは、一つのPHICHグループにいくつのPHICHがCDM多重化されるかを示す値であって、I/Q多重化が適用される場合にはSF*2である。そうでない場合には、上記値はSFである。
【0129】
説明の便宜上、パターンAとパターンBは次のように定義される。
【0130】
本発明において、ACK/NACK変調シンボルがSF=4の直交符号で拡散されると、4個のチップa1,a2,a3,a4で構成される信号が生成される。周波数領域で4個の送信アンテナのうち、アンテナ#0(
図14の1402又は
図15の1502)のCDMセグメントに生成されたチップを順次にマッピングし、生成されたチップの複素共役又は符号反転の信号で表される-a2*,a1*,-a4*,a3*を周波数領域でのアンテナ#2(1406又は1506)のCDMセグメントに順次にマッピングするパターンは、パターンAと呼ばれる。ここで、a*は、‘a’の複素共役を意味する。
【0131】
ACK/NACK信号をSF=4の直交符号で拡散して生成されたa1,a2,a3,a4を4個の送信アンテナのうち、周波数領域でアンテナ#1(1404又は1504)のCDMセグメントに順次にマッピングし、生成されたチップの複素共役又は符号反転の信号で表される-a2*,a1*,-a4*,a3*を周波数領域でアンテナ#3(1408又は1508)のCDMセグメントに順次にマッピングするパターンは、パターンBと呼ばれる。
【0132】
SF=4の直交符号で拡散されるACK/NACK信号を伝送するためのPHICHに4個の送信アンテナに基づいてSFBCを適用することにおいて、PHICHグループインデックスg及び反復インデックスrによって次の2種類の方法のうちいずれか一つでアンテナマッピングを遂行する。
【0133】
図14は、CDMセグメントの反復インデックスrによってPHICHを伝送する、すなわちr=0である場合にパターンA1410、r=1である場合にはパターンB1412、r=2である場合にパターンA1414でPHICHを伝送する例を示す。これを、‘A-B-Aアンテナマッピング’と呼ぶ。
【0134】
図15は、CDMセグメントの反復インデックスrによってPHICHを伝送する、すなわちr=0である場合にパターンB1510、r=1である場合にはパターンA1512、r=2である場合にパターンB1514でPHICHを伝送する例を示す。これを、‘B-A-Bアンテナマッピング’と呼ぶ。
【0135】
PHCICHグループインデックスg、すなわちg=偶数である場合にはA-B-Aマッピングを、gが奇数である場合にはB-A-Bマッピングを遂行する動作を定義することによって(あるいは逆動作も可能である)、複数のPHICHが伝送される場合にアンテナ間の送信電力が均一に分散されることによって、特定アンテナに電力過負荷がかかる状況を防止する。
【0136】
図16は、本発明によってアンテナマッピング方法による時間-周波数領域でPHICHグループをマッピングする方法を示す。
図16を参照して、PHICHグループがマッピングされるOFDMシンボルとアンテナとの間で送信電力を均一に分散させるためのマッピング方法について説明する。
【0137】
図16を参照すると、横軸は周波数領域を、縦軸は時間領域を、各々示す。一つのPHCIHグループを構成するCDMセグメントは、周波数領域で異なる領域にマッピングされ、時間領域ではOFDMシンボル#1とOFDMシンボル#2内で分散方式でマッピングされる。OFDMシンボルを識別するためのインデックスは、nによって表示される。ここで、n=0,1である。
【0138】
PHICHグループg=0(1602)の第1のCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1610)、第2のCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1626)、第3のCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされる(1618)。PHICHグループg=1(1604)の第1のCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1612)、第2のCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1628)、第3のCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされる(1620)。
【0139】
すなわち、PHICHグループg=0及びPHICHグループg=1である場合、それぞれのCDMセグメントを時間領域でOFDMシンボルにマッピングする方法は同一に維持され、そのアンテナマッピングパターンは、各々A-B-AマッピングとB-A-Bマッピングとして異なるように維持される。したがって、2個のPHICHグループがマッピングされ伝送される場合に、任意の時点でアンテナ間の送信電力を最大限均一に分散させることによって、特定のアンテナが電力過負荷となる状況を防止する。
【0140】
さらに、PHICHグループが伝送される場合に、PHICHグループg=2(1606)の第1のCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1622)、第2のCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1614)、第3のCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされる(1630)。PHICHグループg=3(1608)の第1のCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1624)、第2のCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1616)、第3のCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされる(1632)。
【0141】
すなわち、PHICHグループg=2及びPHICHグループg=3である場合、それぞれのCDMセグメントを時間領域でOFDMシンボルにマッピングする方法は同一に維持され、そのアンテナマッピングパターンは、各々A-B-AマッピングとB-A-Bマッピングとして異なるように維持される。したがって、合計4個のPHICHグループがマッピングされ伝送される場合に、任意の時点でアンテナ間の送信電力を最大限均一に分散させ、同時にOFDMシンボル間の送信電力も最大限均一に分散させることによって、特定のアンテナ及びOFDMシンボルが電力過負荷となる状況を防止する。
【0142】
マッピング動作の複雑度は、PHICHグループg=2とPHCIHグループg=3で各CDMセグメントの周波数領域位置を、PHICHグループg=0とPHICHグループg=1の各CDMセグメントの所定の周波数領域位置とマッチングさせることによって低下させることができる。
【0143】
合計4個のPHICHグループより多くのマッピング及び伝送が必要である場合に、加えられるPHICHグループは、PHICHグループg=0〜3に対して定義されるマッピング動作を時間-周波数領域で相互に重ならないようにして適用する。
【0144】
図14及び
図15で説明したマッピング動作は、<表1>に示すように要約される。
【表1】
【0145】
<表1>において、PHICHグループg=0の第1のCDMセグメントr=0がOFDMシンボルn=0(OFDMシンボルの開始シンボルをn=0として定義する場合)にマッピングされる場合、OFDMシンボルインデックスnは、[010,010,101,101,…]の順にマッピングされる。PHICHグループg=0の第1のCDMセグメントr=0がOFDMシンボルn=1(OFDMシンボルの開始シンボルをn=1として定義する場合)からマッピングされる場合、OFDMシンボルインデックスnは、[101,101,010,010,…]の逆順にマッピングされる。
【0146】
上述したように、基地局からACK/NACK信号を受信するために、UEがどのCDMセグメントをモニタリングしなければならないかを示す情報は、別途のシグナリングなしに、スケジューリング制御情報又はULデータ伝送用リソースとのマッピング関係によって暗黙的に通知され、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングによって通知される。
【0147】
上記第4の実施形態の具体的な送受信装置は、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。しかしながら、具体的なパラメータ及びACK/NACK伝送用リソースマッピング方法は、第4の実施形態で前提とした仮定に従う。
【0148】
<第5の実施形態>
第5の実施形態は、本発明がモバイルTVのようなブロードキャストサービスをサポートするMBSFNに適用される一例である。この第5の実施形態は、ACK/NACK信号が拡散指数2で拡散されて長さ2のミニCDMセグメントにマッピングされ、このミニCDMセグメントは3回反復され、ACK/NACK信号は、4個の送信アンテナに基づいたダイバシティ伝送方法であるSFBC方法を適用して、サブフレームで2個の第1のOFDMシンボルの間に伝送される状況を仮定する。
【0149】
図17及び
図18を参照して、上記の条件下で遂行される本発明によって、SFBC方法を適用してACK/NACK信号を複数の送信アンテナにマッピングする具体的な動作原理について説明する。便宜上、ACK/NACK信号のみについて示し、他のUL/DLスケジューリング情報とパイロット信号は図示しない。
【0150】
任意のUE(i)に対するACK/NACK信号は、BPSK又はQPSK変調を通じて変調シンボルとして生成され、この生成されたACK/NACK変調シンボルは、長さ2の直交符号で拡散されてミニCDMセグメントにマッピングされる。このミニCDMセグメントは、時間-周波数領域でACK/NACK伝送用直交符号の拡散指数に対応する数だけの連続したREで構成されるリソース単位であって、チャンネル推定のためのパイロット信号(又はRS)及びACK/NACKを除いた他の制御信号がマッピングされるREを除く。2個のミニCDMセグメントは、第4の実施形態で説明したCDMセグメントを構成する。同一のミニCDMセグメントに多重化されるPHICHのセットは、“PHICHグループ”と称する。
【0151】
同一のPHICHグループに属するPHICHは、同一のミニCDMセグメントに多重化され、周波数領域で3回反復して伝送される。すなわち、一つのPHICHを伝送するためのミニCDMセグメントのサイズは2(SF=2)であり、PHICHは、周波数領域で相互に異なる3個のミニCDMセグメントにマッピングされる。便宜のために、それぞれのミニCDMセグメントは、反復インデックスr(r=0,1,…,R-1;R=3)で別々に表現される。
【0152】
すなわち、周波数領域で3回反復されるミニCDMセグメントの中で、第1のミニCDMセグメントは反復インデックスr=0、第2のミニCDMセグメントは反復インデックスr=1、第3のミニCDMセグメントは反復インデックスr=2で識別される。加えて、任意のUE(i)に対するPHICH(i)が属するPHICHグループを識別するためのPHICHグループインデックスg(g=0,1,…,G-1)が定義されると、次のように計算できる。
【数2】
【0153】
ここで、PHICH_GROUP_SIZEは、一つのPHICHグループにいくつのPHICHがCDM多重化されるかを示す値であって、I/Q多重化が適用される場合にはSF*2である。そうでない場合には、上記値はSFである。
【0154】
説明の便宜上、パターンA’とパターンB’は次のように定義される。
【0155】
第5の実施形態において、ACK/NACK変調シンボルがSF=2の直交符号で拡散されると、2個のチップa1,a2で構成される信号が生成される。周波数領域の位置f0(
図17の1716,1732及び
図18の1824)とf1(
図17の1718,1734及び
図18の1826)で4個の送信アンテナのうち、アンテナ#0(
図17の1702又は
図18の1802)のCDMセグメントに生成されたチップを順次にマッピングし、生成されたチップの複素共役又は符号反転の信号で表される-a2*,a1*を、周波数領域の位置f0(
図17の1716,1732及び
図18の1824)とf1(
図17の1718,1734及び
図18の1826)でアンテナ#2(1706又は1806)のCDMセグメントに順次にマッピングする。そして、他のACK/NACK変調シンボルがSF=2の直交符号で拡散される場合、生成された2個のチップa1,a2を周波数領域の位置f2(
図17の1720,1736及び
図18の1828)及びf3(
図17の1722,1738及び
図18の1830)にマッピングし、生成されたチップの複素共役又は符号反転の信号で表される-a2*,a1*を、アンテナ#2の位置f0及びf1及び位置f2及びf3にマッピングするパターンを‘パターンA’と称する。
【0156】
ACK/NACK信号をSF=2の直交符号で拡散して生成されたa1,a2を4個の送信アンテナのうち、周波数領域の位置f0、f1でアンテナ#1(1704又は1804)のCDMセグメントに順次にマッピングし、生成されたチップの複素共役又は符号反転の信号で表される-a2*,a1*を周波数領域の位置f0、f1でアンテナ#3(1708又は1808)のCDMセグメントに順次にマッピングする。そして、他のACK/NACK変調シンボルがSF=2の直交符号で拡散される場合、生成されたa1,a2を周波数領域の位置f2、f3で4個の送信アンテナのうち、アンテナ#1(1704又は1804)のCDMセグメントに順次にマッピングし、生成されたチップの複素共役又は符号反転の信号で表される-a2*,a1*を周波数領域の位置f2,f3でアンテナ#3(1708又は1808)のCDMセグメントにマッピングするパターンを‘パターンB’と称する。
【0157】
SF=2の直交符号で拡散されるACK/NACK信号を伝送するためのPHICHに4個の送信アンテナに基づいてSFBCを適用することにおいて、PHICHグループインデックスg及び反復インデックスrによって次の2種類の方法のうちいずれか一つでアンテナマッピングを遂行する。
【0158】
図17は、ミニCDMセグメントの反復インデックスrによってPHICHを伝送する、すなわちr=0である場合にパターンA’1710、r=1である場合にはパターンB’1712、r=2である場合にパターンA’1714でPHICHを伝送する例を示す。これを、‘A’-B’-A’アンテナマッピング’と呼ぶ。一方、
図18は、ミニCDMセグメントの反復インデックスrによってPHICHを伝送する、すなわちr=0である場合にパターンB’1810、r=1である場合にはパターンA’1812、r=2である場合にパターンB’1814でPHICHを伝送する例を示す。これを、‘B’-A’-B’アンテナマッピング’と呼ぶ。
【0159】
PHCICHグループインデックスgに従って、すなわちfloor(g/2)=偶数である場合にはA’-B’-A’マッピングを遂行し、floor(g/2)が奇数である場合にはB’-A’-B’マッピングを遂行する動作を定義することによって(あるいはこの逆動作も可能である)、複数のPHICHが伝送される場合にアンテナ間の送信電力が均一に分散されることによって、特定のアンテナに電力過負荷がかかる状況を防止する。
【0160】
図19は、本発明に従ったアンテナマッピング方法による時間-周波数領域でPHICHグループをマッピングする方法を示す図である。
図19を参照して、PHICHグループがマッピングされるOFDMシンボルとアンテナとの間で送信電力を均一に分散させるためのマッピング方法について説明する。
【0161】
図19を参照すると、横軸は周波数領域を、縦軸は時間領域を、各々示す。一つのPHCIHグループを構成するミニCDMセグメントは、周波数領域で異なる領域にマッピングされ、時間領域ではOFDMシンボル#1とOFDMシンボル#2内で分散方式でマッピングされる。OFDMシンボルを識別するためのインデックスは、nによって表示される。ここで、n=0,1である。
【0162】
PHICHグループg=0(1902)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1918)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1950)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされる(1934)。
【0163】
PHICHグループg=1(1904)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1920)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1952)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされる(1936)。
【0164】
PHICHグループg=2(1906)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1922)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1954)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされる(1938)。
【0165】
PHICHグループg=3(1908)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1924)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1956)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされる(1940)。
【0166】
すなわち、PHICHグループg=0〜3である場合、それぞれのミニCDMセグメントを時間領域でOFDMシンボルにマッピングする方法は同一に維持され、そのアンテナマッピングパターンは、PHICHグループg=0〜1に対するA’-B’-A’マッピングとPHICHグループg=2〜3に対するB’-A’-B’マッピングを適用する。したがって、4個のPHICHグループがマッピングされ伝送される場合に、任意の時点でアンテナ間の送信電力を最大限均一に分散させることによって、特定のアンテナに電力過負荷がかかる状況を防止する。
【0167】
さらに、PHICHグループが伝達される場合、PHICHグループg=4(1910)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1942)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1926)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされる(1958)。
【0168】
PHICHグループg=5(1912)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1944)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1928)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされる(1960)。
【0169】
PHICHグループg=6(1914)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1946)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1930)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされる(1962)。
【0170】
PHICHグループg=7(1908)の第1のミニCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(1948)、第2のミニCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンA’を適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(1932)、第3のミニCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンB’を適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされる(1964)。
【0171】
すなわち、PHICHグループg=4〜7である場合、それぞれのミニCDMセグメントを時間領域でOFDMシンボルにマッピングする方法は同一に維持され、そのアンテナマッピングパターンは、PHICHグループg=4〜5に対するA’-B’-A’マッピングとPHICHグループg=6〜7に対するB’-A’-B’マッピングを適用する。したがって、合計8個のPHICHグループがマッピングされ伝送される場合に、任意の時点でアンテナ間の送信電力を最大限均一に分散させ、同時にOFDMシンボル間の送信電力も最大限均一に分散させることによって、特定のアンテナ及びOFDMシンボルが電力過負荷となる状況を防止する。
【0172】
マッピング動作の複雑度は、PHICHグループg=4〜7で各CDMセグメントの周波数領域位置を、PHICHグループg=0〜3の各CDMセグメントの所定の周波数領域位置とマッチングさせることによって低下させることができる。
【0173】
合計8個のPHICHグループより多くのマッピング及び伝送が必要である場合に、加えられるPHICHグループは、PHICHグループg=0〜7に対して定義されるマッピング動作を時間-周波数領域で相互に重ならないようにして適用する。
【0174】
図17及び
図18で説明したマッピング動作は、<表2>に示すように要約される。
【表2】
【0175】
<表2>において、PHICHグループg=0の第1のCDMセグメントr=0がOFDMシンボルn=0(OFDMシンボルの開始シンボルをn=0として定義する場合)にマッピングされる場合、OFDMシンボルインデックスnは、[010,010,010,010,101,101,101,101,…]の順にマッピングされる。PHICHグループg=0の第1のCDMセグメントr=0がOFDMシンボルn=1(OFDMシンボルの開始シンボルをn=1として定義する場合)からマッピングされる場合、OFDMシンボルインデックスnは、[101,101,101,101,010,010,010,010,…]の逆順にマッピングされる。
【0176】
基地局からACK/NACK信号を受信するために、UEがどのCDMセグメントをモニタリングしなければならないかを示す情報は、別途のシグナリングなしにスケジューリング制御情報、又はULデータ伝送用リソースとのマッピング関係によって暗黙的に通知され、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングによって通知される。
【0177】
上記第5の実施形態の具体的な送受信装置は、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。しかしながら、具体的なパラメータ及びACK/NACK伝送用リソースマッピング方法は、第5の実施形態で前提とした仮定に従う。
【0178】
<第6の実施形態>
第6の実施形態は、本発明がモバイルTVのようなブロードキャストサービスをサポートするMBSFNサービスに適用される一例である。この第6の実施形態は、ACK/NACK信号が拡散指数4で拡散されてCDMセグメントにマッピングされ、このCDMセグメントは3回反復され、ACK/NACK信号は、4個の送信アンテナに基づいたダイバシティ伝送方法であるSFBC方法を適用して、サブフレームで2個の第1のOFDMシンボルの間に伝送される状況を仮定する。
【0179】
上記第4の実施形態の他の変形である第6の実施形態は、第4の実施形態で定義したアンテナマッピングパターンA及びBを適用し、
図18に示すようなPHICHグループを時間-周波数領域でマッピングする。
【0180】
図20を参照すると、横軸は周波数領域を、縦軸は時間領域を、各々示す。一つのPHCIHグループを構成するCDMセグメントは、周波数領域で異なる領域にマッピングされ、時間領域ではOFDMシンボル#1とOFDMシンボル#2内で分散方式でマッピングされる。OFDMシンボルを識別するためのインデックスは、nによって表示される。ここで、n=0,1である。
【0181】
PHICHグループg=0(2002)の第1のCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(2006)、第2のCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(2014)、第3のCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされる(2010)。
【0182】
PHICHグループg=1(2004)の第1のCDMセグメント(r=0)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされ(2012)、第2のCDMセグメント(r=1)はアンテナマッピングパターンBを適用してOFDMシンボル#1(n=0)にマッピングされ(2008)、第3のCDMセグメント(r=2)はアンテナマッピングパターンAを適用してOFDMシンボル#2(n=1)にマッピングされる(2016)。
【0183】
すなわち、PHICHグループg=0とPHICHグループg=1は、そのCDMセグメントに対するアンテナマッピングパターンがA-B-Aマッピング(又はB-A-Bマッピング)として同一に維持され、時間領域でOFDMシンボルにマッピングする方法は相互に異なるように維持される。したがって、2個のPHICHグループがマッピングされ伝送される場合、任意の時点でアンテナ間の送信電力がある程度均一に分散され、OFDMシンボル間の送信電力は最大限均一に分散される。
【0184】
マッピング動作の複雑度は、PHICHグループg=1で各CDMセグメントの周波数領域位置を、PHICHグループg=0の各CDMセグメントの所定の周波数領域位置とマッチングさせることによって低下させることができる。
【0185】
合計2個のPHICHグループより多くのマッピング及び伝送が必要である場合に、加えられるPHICHグループは、PHICHグループg=0〜1に対して定義されるマッピング動作を時間-周波数領域で相互に重ならないようにして適用する。
【0186】
上述したマッピング動作は、<表3>に示すように要約される。
【表3】
【0187】
<表3>において、PHICHグループg=0の第1のCDMセグメントr=0がOFDMシンボルn=0(OFDMシンボルの開始シンボルをn=0として定義する場合)にマッピングされる場合、OFDMシンボルインデックスnは、[010,101,…]の順にマッピングされる。PHICHグループg=0の第1のCDMセグメントr=0がOFDMシンボルn=1(OFDMシンボルの開始シンボルをn=1として定義する場合)からマッピングされる場合、OFDMシンボルインデックスnは、[101,010,…]の逆順にマッピングされる。
【0188】
基地局からACK/NACK信号を受信するために、UEがどのCDMセグメントをモニタリングしなければならないかを示す情報は、別途のシグナリングなしにスケジューリング制御情報又はULデータ伝送用リソースとのマッピング関係によって暗黙的に通知され、あるいは別途の物理階層又は上位階層シグナリングによって通知される。
【0189】
上記第6の実施形態の具体的な送受信装置は、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。しかしながら、具体的なパラメータ及びACK/NACK伝送用リソースマッピング方法は、第6の実施形態で前提とした仮定に従う。この第6の実施形態は、第4の実施形態と同様であるが、PHICHグループが2個である場合を説明した。
【0190】
第4及び第5の実施形態のPHICHマッピング方法において、時間-周波数領域でのマッピング規則は、<数式3>に示すように数学的に一般化することができる。
【0191】
PHICHグループgに属するPHICHのマッピングのために、ダミー(dummy)CDMセグメントのインデックスA0(g,r)=A0(g,0),A0(g,1),…,A0(g,R-1)を第1のOFDMシンボルに位置するように決定する。ここで、r(r=0,1,…,R-1)は、CDMセグメントの反復インデックスを表す。PHICHが伝送されるOFDMシンボルの個数N(n=0,1,…,N-1)、PHICHグループインデックスg、CDMセグメントの反復インデックスrに基づき、PHICHが実際にマッピングされるCDMセグメントはA(g,r)=A(g,0),A(g,1),…,A(g,R-1)となり、A(g,r)は、下記の<数式3>のように計算される。
【数3】
【0192】
ここで、N=2、SF=4、及び送信アンテナの個数=4であればK=2であり、N=2、SF=2、及び送信アンテナの個数=4であればK=4であり、その他の場合にはK=1である。
【0193】
この式において、mod(a,b)は、‘a’を‘b’で割って得られる残りを意味する。
【0194】
例えば、この方式を使用する場合に、
図16の動作はK=2に対して遂行され、
図19の動作はK=4に対して遂行される。
【0195】
以上、本発明を具体的な実施形態に関して図示及び説明したが、添付した特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神及び範囲を外れることなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。