特許第5649743号(P5649743)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5649743制御プレーンを介してループバックを実現する方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5649743
(24)【登録日】2014年11月21日
(45)【発行日】2015年1月7日
(54)【発明の名称】制御プレーンを介してループバックを実現する方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/723 20130101AFI20141211BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20141211BHJP
【FI】
   H04L12/723
   H04L12/70 100Z
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-543505(P2013-543505)
(86)(22)【出願日】2011年11月22日
(65)【公表番号】特表2014-504090(P2014-504090A)
(43)【公表日】2014年2月13日
(86)【国際出願番号】CN2011082593
(87)【国際公開番号】WO2012079444
(87)【国際公開日】20120621
【審査請求日】2013年8月9日
(31)【優先権主張番号】201010594265.0
(32)【優先日】2010年12月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】チャン,フェイ
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ボウ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ,ミン
【審査官】 松崎 孝大
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−354135(JP,A)
【文献】 特開2008−252579(JP,A)
【文献】 特開2010−124428(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/723
H04L 12/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御プレーンを介してループバック制御を実現する方法であって、
制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張するステップと、前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせるステップとを含み、
前記ループバックフラグビットを拡張する処理が、
中間ノードをトリガーしてループバックを実行する場合、及び/または端から端までのループバックをトリガーする場合において、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することであり、
中間ノードをトリガーしてループバックを実行する場合において、ループバックフラグビットを拡張する処理が、
シングルホップ属性Hop−attributeオブジェクトまたは明示的なルートオブジェクトEROオブジェクトの予約フィールドを拡張して、その中にループバック機能の設定を指示するための1つのループバックフラグビットBを新たに定義することを含み、
端から端までループバックをトリガーする場合において、ループバックフラグビットを拡張する処理が、
管理状態Admin_statusオブジェクトにLB機能の設定を指示するためのループバックフラグビットBを拡張することを含むことを特徴とする、前記方法。
【請求項2】
前記ループバックを実現する処理が、
制御プレーンを介して、前記拡張したループバックフラグビットと共に、ノードのループバック実行をトリガーするためのメッセージを送信し、
前記ノードが、受信された前記拡張したループバックフラグビットに基づいて、ループバック機能を設定することを含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記ループバックを実現した後、さらに、
制御プレーンを介して、ノードのループバックの終了に用いられるメッセージを送信して、前記ノードに正常なデータストリームサービスを回復させるように知らせることを含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項4】
制御プレーンを介してループバック制御を実現するシステムであって、ループバックフラグビット拡張ユニットおよびループバック実行ユニットを含み、ここで、
前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張するように構成され、
前記ループバック実行ユニットは、前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせるように構成され
前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、
中間ノードをトリガーしてループバックを実行する場合、及び/または端から端までのループバックをトリガーする場合において、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張するように構成され、
中間ノードをトリガーしてループバックを実行する場合において、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する場合、
Hop−attributeオブジェクトまたはEROオブジェクトの予約フィールドを拡張して、その中にループバック機能の設定を指示するための1つのループバックフラグビットBを新たに定義するように構成され、
端から端までループバックをトリガーする場合において、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する場合、
Admin_statusオブジェクトにLB機能の設定を指示するためのループバックフラグビットBを拡張するように構成されることを特徴とする、前記システム。
【請求項5】
前記ループバック実行ユニットは、ループバックを実現する場合、
制御プレーンを介して、前記拡張したループバックフラグビットと共にノードのループバック実行をトリガーするためのメッセージを送信し、
前記ノードが、受信された前記拡張したループバックフラグビットに基づいて、ループバック機能を設定するように構成されることを特徴とする、請求項に記載のシステム。
【請求項6】
前記ループバックを実現した後、前記ループバック実行ユニットは、さらに、
制御プレーンを介して、ノードのループバックの終了に用いられるメッセージを送信して、前記ノードに正常なデータストリームサービスを回復させるように知らせるように構成されることを特徴とする、請求項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に制御プレーンを介してループバックを実現する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
データ通信におけるIP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)/MPLS(Multi Protocal Label Switch:マルチプロトコルラベル切替)、MPLS−TP(Multi Protocol Label Switch−Transport Profile:トランスポートプロファイルに基づくマルチプロトコルラベル切替)、GMPLS(General Multi Protocol Label Swich:一般的なマルチプロトコルラベル切替)等のネットワークにおいて、ユーザーデータストリームの転送は、LSP(Label Switch Path:ラベル切替パス)またはPW(Pseudo Wire:疑似回線)にパッケージされている。LSPは、2つのLSR(Label Switch Router:ラベル切替ルーター)の間に存在し、そのシグナリング過程は、RSVP−TE(Resource Reservation Verification Protocol−Traffic Engineering:トラフィックエンジニアリングに基づくリソース予約検証プロトコル)を採用し、ここで、片方向LSPの確立は、RFC3209に記載のスキームに基づいてよく、双方向LSPの確立は、RFC3473に記載のスキームに基づいてよい。
【0003】
上記ネットワークにおいて、データストリームは、LSPにベアリングされている可能性がある。サービス品質を保証するために、これらの転送チャネルでOAM(Operation Administration Maintenance:操作、管理、保守)が運行しなければならない。OAMは、Proactive(積極的)とOn−demand(オンデマンド)、二種類に分けることができ、Proactiveには、CC(continuity check:連続性チェック)、CV(connectivity verification:接続性検証)、PL(packet loss:パケット損失)、PD(packet delay:パケットディレイ)、RDI(remote defect indication:リモート障害表示)、Alarm reporting(アラーム報告)、Lock reporting(ロック報告)、CFI(client failure indication:クライアントエラー表示)などがあり、On−demandにはCV、PD、PL、Route tracing(ルート追跡)、Diagnostic test(診断テスト)等がある。これらのOAM機能は、ネットワーク管理で静態的に設定することができ、制御プレーンを持つ場合、制御プレーンを介して設定及び有効化することもできる。制御プレーンを介してOAM機能を設定する場合、チャネルを確立すると同時に、OAM機能を設定することができる。
【0004】
ループバックの機能は、LB(Loopback:ループバック)とThroughput(スループット)テストの2つがある。LBがサービスとOAMメッセージをループバックでき、MIP(Maintenance Intermediate Point:保守中間ノード)でループバックでき、MEP(Maintenance End Point:保守目的ノード)でもループバックできる。データプレーンがループバックするには、現在2つの解決案があり、1つは、新しいLI(Lock instruct:ロック指示)−LB(loopback:ループバック)メッセージを定義することであり、その機能は、まず当該LSPをロックし、次にそれをループバック状態にさせ、その後テストメッセージをループバックする。もう1つは、LSPping拡張であり、当該LSPをロックしてループバック状態にさせ、そしてテストメッセージをループバックする。
しかしながら、機能から見ると、最終的なデータプレーンは、ただテストメッセージをループバックするだけで、この前のロック指示とループバック指示が必ずしもデータプレーンを経由する必要がなく、且つ、データプレーンが常に到達可能ではなく、従って、データプレーンに故障があったなどの到達不能の場合、ループバックが実現できず、これでループバックサービスの安全性を低下させるのが明らかである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これを鑑みて、本発明の主な目的は、ループバックサービスの安全性を保証するために、制御プレーンを介してループバック制御を実現する方法及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を実現するために、本発明の技術的スキームは、以下のように実現される。
制御プレーンを介してループバック制御を実現する方法であって、
制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張するステップと、前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせるステップとを含む。
ここで、ループバックフラグビットを拡張する前記方法は、
中間ノードをトリガーしてループバックする場合、及び/または端から端までのループバックをトリガーする場合に対して、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することである。
【0007】
ここで、中間ノードをトリガーしてループバックする場合に対して、ループバックフラグビットを拡張する前記方法は、
シングルホップ属性Hop−attributeオブジェクトまたは明示的なルートオブジェクトEROオブジェクトの予約フィールドを拡張して、その中にループバック機能の設定を指示するための1つのループバックフラグビットBを新たに定義することであり、
端から端までループバックをトリガーする場合に対して、ループバックフラグビットを拡張する前記方法は、
管理状態Admin_statusオブジェクトにLB機能の設定を指示するためのループバックフラグビットBを拡張することである。
【0008】
ここで、前記ループバックを実現する過程は、
制御プレーンを介して、前記拡張したループバックフラグビットが含まれ且つノードループバックをトリガーするためのメッセージを送信し、
前記ノードが、受信された前記拡張したループバックフラグビットに基づいて、ループバック機能を設定することを含む。
ここで、前記ループバックを実現した後、さらに、
制御プレーンを介して、ノードループバックの終了に用いられるメッセージを送信して、前記ノードに正常なデータストリームサービスを回復させるように知らせることを含む。
【0009】
制御プレーンを介してループバック制御を実現するシステムであって、ループバックフラグビット拡張ユニット、ループバック実行ユニットを含み、ここで、
前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することに用いられ、
前記ループバック実行ユニットは、前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせることに用いられる。
【0010】
ここで、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、
中間ノードをトリガーしてループバックする場合、及び/または端から端までのループバックをトリガーする場合に対して、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することに用いられる。
ここで、中間ノードをトリガーしてループバックする場合に対して、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、
Hop−attributeオブジェクトまたはEROオブジェクトの予約フィールドを拡張して、その中にループバック機能の設定を指示するための1つのループバックフラグビットBを新たに定義することに用いられ、
端から端までループバックをトリガーする場合に対して、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、
Admin_statusオブジェクトにLB機能の設定を指示するためのループバックフラグビットBを拡張することに用いられる。
【0011】
ここで、前記ループバック実行ユニットは、ループバックを実現する時、
制御プレーンを介して、前記拡張ループバックフラグビットが含まれ且つノードループバックをトリガーするためのメッセージを送信し、
前記ノードが、受信された前記拡張したループバックフラグビットに基づいて、ループバック機能を設定することに用いられる。
ここで、前記ループバックを実現した後、前記ループバック実行ユニットは、さらに、
制御プレーンを介して、ノードループバックの終了に用いられるメッセージを送信して、前記ノードに正常なデータストリームサービスを回復させるように知らせることに用いられる。
本発明の方法及びシステムは、制御プレーンを介してループバック制御を実現し、ループバックサービスの安全性と便利性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】LSP LBを示す図である。
図2】Admin_statusオブジェクトフォーマットを示す図である。
図3】シングルホップ属性(hop−attribute)オブジェクトフォーマットを示す図である。
図4】本発明に係る実施例の制御プレーンを介してループバック機能を実現するフローチャートである。
図5】本発明に係る実施例の制御プレーンを介してループバック機能を実現するシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
全体的には、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットBを拡張してよく、具体的な拡張方法は、様々であり、例えば、中間ノードをトリガーしてループバックする場合に対して、Hop−attributeオブジェクトまたは明示的なルートオブジェクト(ERO)オブジェクトの予約(Reserved)フィールドを拡張して、その中にループバック機能の設定を指示するための1つのループバックフラグビットBを新たに定義することができる。
または、端から端までループバックをトリガーする場合に対して、管理状態(Admin_status)オブジェクトにLB機能の設定を指示するためのループバックフラグビットBを拡張することができる。
次に、前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせてよい。具体的には、以下のような2つの実施例を利用して、制御プレーンを介してループバック機能を実現する詳しい操作過程を説明することができる。
【実施例1】
【0014】
ノードの間で転送されるバス状態リクエストは、RSVP(Resource Reservation Protocol:リソース予約プロトコル)メッセージ中のPathメッセージによって実現され、そしてRSVPメッセージ中のPathErrメッセージによってパス状態リクエストにエラーがあったフィードバックを処理し、ノードの間で転送される予約状態リクエストは、RSVPメッセージ中のResvメッセージによって実現され、そしてRSVPメッセージ中のResvErrメッセージによって予約状態リクエストにエラーがあったフィードバックの処理を実現する。Admin_statusオブジェクトは、PathとResvメッセージに含むことができ、1本の接続の管理状態を制御することに用いられる。GMPLSは、シグナリングによって対応する管理操作を完了し、これは、接続チャネル中のネットエレメントが故障イベントに対して誤判断して入れ替え操作をトリガーしないように確保し、そのフォーマットは、図2に示すようなものである。
【0015】
図1を参照すると、図1はLSPLBを示す図である。図1に示すように、ネットワークに双方向LSP1(A−B−C−D−E)が存在する。ある時刻に、管理者は、サービスがCノードでループバックするように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがOAM警告を無効にし、次にEノードにAdmin_statusオブジェクトが含まれたPath更新メッセージを送信し、RとLフラグビットをセットする。
(2)Eノードが当該Pathメッセージを受信し、Lフラグビットを識別した後、OAM警告を無効にして当該LSPをロックする。ロックが成功した場合、ResvメッセージにAdmin_statusオブジェクトのRフラグビットをリセットする。
(3)AノードがPath更新メッセージを送信し、Rフラグビットをセットし、識別CノードERO(explicit route object:明示的なルートオブジェクト)オブジェクトに含まれたhop−attributeサブオブジェクトにBフラグビットをセットし、それでトラフィックがCノードでループバックすることを示す。Hop−attributeオブジェクトのフォーマットは、図3に示され、ここで、そのReservedフィールドにBフラグビットを定義してある。
【0016】
もちろん、実施例1であれ、実施例2であれ、Bフラグビットがhop−attributeオブジェクトに含まれなくてもよく、EROオブジェクトのReservedフラグビットが拡張されてもよい。
(4)各ノードが当該Pathメッセージを受信した後、hop−attributeオブジェクトをチェックし、当該フラグビットを識別できなければ、最初のノードにPathErrメッセージを送信する。Bがセットされていない場合、当該ノードでLBを行わないと示す。Bがセットされている(Cノードに対して)場合、Cノードで最初のノードに送信されたResvメッセージにAdmin_statusオブジェクト中のRフラグビットをリセットし、Cノードが当該ノードでLB機能を設定したことを示す。
(5)AノードがResvメッセージを受信した後、Rフラグビットリセットを識別した場合、A、Cノードの間でサービストラフィックとOAMトラフィックをループバックし始めてよい。
【0017】
後続のある時刻に、管理者は、当該接続のLBを既にテストし、正常なデータストリームサービスを回復させるように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがEノードにPath更新メッセージを送信し、Admin_statusオブジェクトを含み、識別CノードのEROにhop−attributeオブジェクトを含み、ここで、Rをセットし、Bをリセットする。
(2)Cノードが当該Pathメッセージを受信し、Bがリセットされるのを識別した後、LB機能が既にテストされたのを確認した場合、返答するResvメッセージにRフラグビットをリセットする。
【0018】
(3)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、RとBがリセット状態であることを識別し、ループバック機能が既にテストされたと判断し、Path更新メッセージを送信し、ここで、Rをセットし、Lをリセットする。
(4)Cノードが当該メッセージを受信した後、対応するResvメッセージにRをリセットし、当ノードが既にロック状態を解除したことを示し、OAM警告を有効にする。
(5)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、当ノードのロック状態を解除し、OAM警告を有効にし、サービスデータとOAMメッセージの送信を回復させる。
【実施例2】
【0019】
図1に示すように、ある時刻に、管理者は、サービスがEノード(即ちLSPの目的ノード)でループバックするように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがOAM警告を無効にし、次にEノードにAdmin_statusオブジェクトが含まれたPathメッセージを送信し、RとLフラグビットをセットする。
(2)Eノードが当該Pathメッセージを受信し、Lフラグビットを識別した後、OAM警告を無効にして当該LSPをロックする。ロックが成功した場合、ResvメッセージにAdmin_statusオブジェクトのRフラグビットをリセットする。
【0020】
(3)AノードがPath更新メッセージを送信し、Rフラグビットをセットし、Admin_statusオブジェクトに1つのBフラグビットを拡張し、当該LSP上のデータトラフィックに対して目的ノードでループバックを行うことを示し、そして当該フラグビットをセットする。
(4)目的ノード(Eノード)が当該Pathメッセージを受信した後、hop−attributeオブジェクトをチェックし、当該フラグビットを識別できなければ、最初のノードにPathErrメッセージを送信する。Bがセットされているのを識別した場合、トラフィックに対してループバックするのを示し、Eノードで最初のノードに送信されたResvメッセージにAdmin_statusオブジェクト中のRフラグビットをリセットし、Eノードが当該ノードでLB機能を設定したことを示す。
(5)AノードがResvメッセージを受信した後、Rフラグビットリセットを識別した場合、A、Eノードの間でサービストラフィックとOAMトラフィックをループバックし始めてよい。
【0021】
後続のある時刻に、管理者は、当該接続のLBを既にテストし、正常なデータストリームサービスを回復させるように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがEノードにPathメッセージを送信し、メッセージはAdmin_statusオブジェクトを含み、ここで、Rをセットし、Bをリセットする。
(2)Cノードが当該Pathメッセージを受信し、Bがリセットされるのを識別した後、LB機能が既にテストされたのを確認し、返答するResvメッセージにRフラグビットをリセットする。
【0022】
(3)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、RとBの両方がリセット状態であるのを識別し、Path更新メッセージを送信し、Rをセットし、Lをリセットする。
(4)Eノードが当該メッセージを受信した後、OAM警告を有効にし、対応するResvメッセージにRをリセットし、当ノードが既にロック状態を解除したことを示す。
(5)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、OAM警告を有効にし、当ノードのロック状態を解除し、サービスデータとOAMメッセージの送信を回復させる。
【0023】
上記の技術説明に言及した命令は、完全に制御プレーンから送信されることができる。制御プレーンが常に到達できるので、故障が発生せず、ループバックサービスの安全性を効果的に保証できる。そして、制御プレーンを介してループバック機能を設定するのは、データプレーンにおいてOAM設定メッセージを送信する必要がないので、さらに便利で安全である。
以上の実施例からわかるように、本発明は、制御プレーンを介してループバック機能を実現する動作の考えは、図4に示すことができる。図4を参照すると、図4は、本発明に係る実施例の制御プレーンを介してループバック機能を実現するフローチャートであり、当該プロセスは、以下のステップを含む。
【0024】
ステップ410:制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張する。
ステップ420:前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせる。
上記の実施例及び動作の考えが順調に実現できることを保証するために、図5に示されるような設定を行ってよい。図5を参照すると、図5は、本発明に係る実施例の制御プレーンを介してループバック機能を実現するシステムの図であり、当該システムは、接続するループバックフラグビット拡張ユニット、ループバック実行ユニットを含む。
【0025】
実際応用の際、ループバックフラグビット拡張ユニットは、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することができ、ループバック実行ユニットは、前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせることができる。
そして、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、中間ノードをトリガーしてループバックする場合、及び/または端から端までのループバックをトリガーする場合に対して、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することに用いられる。
中間ノードをトリガーしてループバックする場合に対して、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、具体的にHop−attributeオブジェクトまたはEROオブジェクトの予約フィールドを拡張し、その中にループバック機能の設定を指示するための1つのループバックフラグビットBを新たに定義することに用いられ、
【0026】
端から端までループバックをトリガーする場合に対して、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、Admin_statusオブジェクトにLB機能の設定を指示するためのループバックフラグビットBを拡張することに用いられる。
前記ループバック実行ユニットは、ループバックを実現する時、制御プレーンを介して、前記ループバックフラグビットが含まれ且つノードループバックをトリガーするためのメッセージを送信し、前記ノードが、受信されたループバックフラグビットに基づいてループバック機能を設定することに用いられる。
前記ループバックを実現した後、前記ループバック実行ユニットは、さらに、制御プレーンを介してノードループバックの終了に用いられるメッセージを送信し、前記ノードに正常なデータストリームサービスを回復させるように知らせることに用いられる。
【0027】
以上をまとめ、方法であれ、システムであれ、本発明の制御プレーンを介してループバック機能を実現する技術は、ループバックサービスの安全性と便利性を保証できる。
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎなく、本発明を制限せず、本分野の当業者に対して、本発明が各種類の変更と変化がある。本発明の主旨精神と原則以内に、いかなる改修、同等入れ替わり、改良等が、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5