【実施例1】
【0014】
ノードの間で転送されるバス状態リクエストは、RSVP(Resource Reservation Protocol:リソース予約プロトコル)メッセージ中のPathメッセージによって実現され、そしてRSVPメッセージ中のPathErrメッセージによってパス状態リクエストにエラーがあったフィードバックを処理し、ノードの間で転送される予約状態リクエストは、RSVPメッセージ中のResvメッセージによって実現され、そしてRSVPメッセージ中のResvErrメッセージによって予約状態リクエストにエラーがあったフィードバックの処理を実現する。Admin_statusオブジェクトは、PathとResvメッセージに含むことができ、1本の接続の管理状態を制御することに用いられる。GMPLSは、シグナリングによって対応する管理操作を完了し、これは、接続チャネル中のネットエレメントが故障イベントに対して誤判断して入れ替え操作をトリガーしないように確保し、そのフォーマットは、
図2に示すようなものである。
【0015】
図1を参照すると、
図1はLSPLBを示す図である。
図1に示すように、ネットワークに双方向LSP1(A−B−C−D−E)が存在する。ある時刻に、管理者は、サービスがCノードでループバックするように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがOAM警告を無効にし、次にEノードにAdmin_statusオブジェクトが含まれたPath更新メッセージを送信し、RとLフラグビットをセットする。
(2)Eノードが当該Pathメッセージを受信し、Lフラグビットを識別した後、OAM警告を無効にして当該LSPをロックする。ロックが成功した場合、ResvメッセージにAdmin_statusオブジェクトのRフラグビットをリセットする。
(3)AノードがPath更新メッセージを送信し、Rフラグビットをセットし、識別CノードERO(explicit route object:明示的なルートオブジェクト)オブジェクトに含まれたhop−attributeサブオブジェクトにBフラグビットをセットし、それでトラフィックがCノードでループバックすることを示す。Hop−attributeオブジェクトのフォーマットは、
図3に示され、ここで、そのReservedフィールドにBフラグビットを定義してある。
【0016】
もちろん、実施例1であれ、実施例2であれ、Bフラグビットがhop−attributeオブジェクトに含まれなくてもよく、EROオブジェクトのReservedフラグビットが拡張されてもよい。
(4)各ノードが当該Pathメッセージを受信した後、hop−attributeオブジェクトをチェックし、当該フラグビットを識別できなければ、最初のノードにPathErrメッセージを送信する。Bがセットされていない場合、当該ノードでLBを行わないと示す。Bがセットされている(Cノードに対して)場合、Cノードで最初のノードに送信されたResvメッセージにAdmin_statusオブジェクト中のRフラグビットをリセットし、Cノードが当該ノードでLB機能を設定したことを示す。
(5)AノードがResvメッセージを受信した後、Rフラグビットリセットを識別した場合、A、Cノードの間でサービストラフィックとOAMトラフィックをループバックし始めてよい。
【0017】
後続のある時刻に、管理者は、当該接続のLBを既にテストし、正常なデータストリームサービスを回復させるように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがEノードにPath更新メッセージを送信し、Admin_statusオブジェクトを含み、識別CノードのEROにhop−attributeオブジェクトを含み、ここで、Rをセットし、Bをリセットする。
(2)Cノードが当該Pathメッセージを受信し、Bがリセットされるのを識別した後、LB機能が既にテストされたのを確認した場合、返答するResvメッセージにRフラグビットをリセットする。
【0018】
(3)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、RとBがリセット状態であることを識別し、ループバック機能が既にテストされたと判断し、Path更新メッセージを送信し、ここで、Rをセットし、Lをリセットする。
(4)Cノードが当該メッセージを受信した後、対応するResvメッセージにRをリセットし、当ノードが既にロック状態を解除したことを示し、OAM警告を有効にする。
(5)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、当ノードのロック状態を解除し、OAM警告を有効にし、サービスデータとOAMメッセージの送信を回復させる。
【実施例2】
【0019】
図1に示すように、ある時刻に、管理者は、サービスがEノード(即ちLSPの目的ノード)でループバックするように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがOAM警告を無効にし、次にEノードにAdmin_statusオブジェクトが含まれたPathメッセージを送信し、RとLフラグビットをセットする。
(2)Eノードが当該Pathメッセージを受信し、Lフラグビットを識別した後、OAM警告を無効にして当該LSPをロックする。ロックが成功した場合、ResvメッセージにAdmin_statusオブジェクトのRフラグビットをリセットする。
【0020】
(3)AノードがPath更新メッセージを送信し、Rフラグビットをセットし、Admin_statusオブジェクトに1つのBフラグビットを拡張し、当該LSP上のデータトラフィックに対して目的ノードでループバックを行うことを示し、そして当該フラグビットをセットする。
(4)目的ノード(Eノード)が当該Pathメッセージを受信した後、hop−attributeオブジェクトをチェックし、当該フラグビットを識別できなければ、最初のノードにPathErrメッセージを送信する。Bがセットされているのを識別した場合、トラフィックに対してループバックするのを示し、Eノードで最初のノードに送信されたResvメッセージにAdmin_statusオブジェクト中のRフラグビットをリセットし、Eノードが当該ノードでLB機能を設定したことを示す。
(5)AノードがResvメッセージを受信した後、Rフラグビットリセットを識別した場合、A、Eノードの間でサービストラフィックとOAMトラフィックをループバックし始めてよい。
【0021】
後続のある時刻に、管理者は、当該接続のLBを既にテストし、正常なデータストリームサービスを回復させるように希望し、制御プレーンの処理プロセスは、以下の通りである。
(1)AノードがEノードにPathメッセージを送信し、メッセージはAdmin_statusオブジェクトを含み、ここで、Rをセットし、Bをリセットする。
(2)Cノードが当該Pathメッセージを受信し、Bがリセットされるのを識別した後、LB機能が既にテストされたのを確認し、返答するResvメッセージにRフラグビットをリセットする。
【0022】
(3)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、RとBの両方がリセット状態であるのを識別し、Path更新メッセージを送信し、Rをセットし、Lをリセットする。
(4)Eノードが当該メッセージを受信した後、OAM警告を有効にし、対応するResvメッセージにRをリセットし、当ノードが既にロック状態を解除したことを示す。
(5)Aノードが当該Resvメッセージを受信した後、OAM警告を有効にし、当ノードのロック状態を解除し、サービスデータとOAMメッセージの送信を回復させる。
【0023】
上記の技術説明に言及した命令は、完全に制御プレーンから送信されることができる。制御プレーンが常に到達できるので、故障が発生せず、ループバックサービスの安全性を効果的に保証できる。そして、制御プレーンを介してループバック機能を設定するのは、データプレーンにおいてOAM設定メッセージを送信する必要がないので、さらに便利で安全である。
以上の実施例からわかるように、本発明は、制御プレーンを介してループバック機能を実現する動作の考えは、
図4に示すことができる。
図4を参照すると、
図4は、本発明に係る実施例の制御プレーンを介してループバック機能を実現するフローチャートであり、当該プロセスは、以下のステップを含む。
【0024】
ステップ410:制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張する。
ステップ420:前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせる。
上記の実施例及び動作の考えが順調に実現できることを保証するために、
図5に示されるような設定を行ってよい。
図5を参照すると、
図5は、本発明に係る実施例の制御プレーンを介してループバック機能を実現するシステムの図であり、当該システムは、接続するループバックフラグビット拡張ユニット、ループバック実行ユニットを含む。
【0025】
実際応用の際、ループバックフラグビット拡張ユニットは、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することができ、ループバック実行ユニットは、前記ループバックフラグビットに基づいて、制御プレーンを介してノードにループバックを実現するように知らせることができる。
そして、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、中間ノードをトリガーしてループバックする場合、及び/または端から端までのループバックをトリガーする場合に対して、制御プレーンのオブジェクトフォーマットでループバックフラグビットを拡張することに用いられる。
中間ノードをトリガーしてループバックする場合に対して、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、具体的にHop−attributeオブジェクトまたはEROオブジェクトの予約フィールドを拡張し、その中にループバック機能の設定を指示するための1つのループバックフラグビットBを新たに定義することに用いられ、
【0026】
端から端までループバックをトリガーする場合に対して、前記ループバックフラグビット拡張ユニットは、ループバックフラグビットを拡張する時、Admin_statusオブジェクトにLB機能の設定を指示するためのループバックフラグビットBを拡張することに用いられる。
前記ループバック実行ユニットは、ループバックを実現する時、制御プレーンを介して、前記ループバックフラグビットが含まれ且つノードループバックをトリガーするためのメッセージを送信し、前記ノードが、受信されたループバックフラグビットに基づいてループバック機能を設定することに用いられる。
前記ループバックを実現した後、前記ループバック実行ユニットは、さらに、制御プレーンを介してノードループバックの終了に用いられるメッセージを送信し、前記ノードに正常なデータストリームサービスを回復させるように知らせることに用いられる。
【0027】
以上をまとめ、方法であれ、システムであれ、本発明の制御プレーンを介してループバック機能を実現する技術は、ループバックサービスの安全性と便利性を保証できる。
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎなく、本発明を制限せず、本分野の当業者に対して、本発明が各種類の変更と変化がある。本発明の主旨精神と原則以内に、いかなる改修、同等入れ替わり、改良等が、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。