(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
通信回線に接続される携帯端末と、前記通信回線を介して前記携帯端末に接続される水道システムサーバとを有するコンピュータシステムにより、水道メータ交換に伴うデータ処理を行うデータ管理方法であって、
メータ交換現場において前記携帯端末から前記通信回線を介して送信されたお客様を特定するお客様番号に基づいて、前記水道システムサーバが前記水道システムサーバに接続されたデータベースを検索し、お客様番号が一致する使用者情報、および水栓情報を検出するステップと、
前記水道システムサーバが、前記水道メータの交換の際に、前記携帯端末から、新しく取り替えられる前記水道メータの情報からなるメータ情報を取得し、取得した前記メータ情報、前記使用者情報、および前記水栓情報と一致する取り外される水道メータの使用者情報を前記データベースから検索し、前記使用者情報が有する前記水道メータの使用状況が在庫状態であるか否かをチェックするステップと、
前記水道システムサーバが、前記水道メータの使用状況が在庫状態であると判断した際に、取得した前記メータ情報に対応する前記使用者情報、および前記水栓情報を更新するステップとを有し、
前記メータ情報は、水道メータにおけるメータ口径、メータ種別、およびメータ番号を有することを特徴とするデータ管理方法。
水道メータの交換現場において携帯端末から通信回線を介して送信されたお客様を特定するお客様番号に基づいて、水道システムサーバがデータベースを検索し、お客様番号が一致する使用者情報、および水栓情報を検出するステップと、
前記水道メータの交換の際に取得した前記携帯端末から送信される新しく取り替えられる前記水道メータの情報からなるメータ情報、前記使用者情報、および前記水栓情報と一致する取り外される水道メータの使用者情報を前記データベースから検索し、前記使用者情報が有する前記水道メータの使用状況が在庫状態であるか否かをチェックするステップと、
前記水道メータの使用状況が在庫状態であると判断した際に、取得した前記メータ情報に対応する前記使用者情報、および前記水栓情報を更新するステップとを、前記携帯端末、および前記水道システムサーバを有するコンピュータシステムに実行させ、
前記メータ情報は、水道メータにおけるメータ口径、メータ種別、およびメータ番号を有することを特徴とするプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記のような水道メータの交換技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
【0008】
まず、事前に交換担当者へ交換情報をリスト出力するため、リスト出力後に最終検針指針の変更や、使用者の転居に伴う異動が発生する場合があり、出力内容が最新の情報ではない場合がある。
【0009】
メータ交換情報(取り外し指針、取り付けメータ番号、取り付けメータ指針など)を交換担当者が誤記入することがある。
【0010】
メータ交換時に最終検針時点からメータ交換取り外し時までの、期間中の使用水量の異常水量チェック(過大・過小チェック)が交換現場で容易にできない。
【0011】
交換担当者は、交換内容を水道事務所に戻ってから手入力、または専用機器から入力してシステムに反映する必要があり、多くのコストや工数などが必要となる。
【0012】
実際のメータ交換日からシステムの更新までにタイムラグが発生し、使用者からの問い合わせに即座に対応できない。
【0013】
本発明の目的は、メータ交換現場でのメータ交換情報を取得し、その場で入力内容をチェックし、交換内容を即座にシステムに反映することのできる技術を提供することにある。
【0014】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0016】
すなわち、前述の目的を達成するために、本発明では、メータ交換の現場において通信回線を介して交換者の情報を入力し、取り外し指針や取り付けメータの番号などの入力を行い、入力された交換内容の情報を即座にシステム側に反映する仕組みを実現する。
【0017】
本発明は、通信回線に接続される携帯端末と、該通信回線を介して携帯端末に接続される水道システムサーバと、該水道システムサーバに接続され、水道使用者の情報からなる使用者情報(使用者情報マスタ)、水栓の情報からなる水栓情報(水栓情報マスタ)、および新旧のメータの情報からなるメータ情報(メータマスタ)を格納するデータベースとを有するメータ交換システムである。
【0018】
水道システムサーバは、携帯端末から通信回線を介して、メータ交換現場において送信されたお客様を特定するお客様番号に基づいて、データベースを検索し、お客様番号が一致する使用者情報マスタレコード、および水栓情報マスタレコードを検出し、検索結果として携帯端末に送信する。
【0019】
また、携帯端末から送信された新しく取り付ける水道メータのメータ情報に基づいて、使用者情報マスタレコード、および水栓情報マスタレコードを更新する。
【0020】
さらに、本発明は、メータ交換の現場において通信回線を介して交換者の情報や取り外し指針や取り付けメータの番号などを入力し、その入力された交換内容の情報を即座にシステム側に反映するシステムによる方法や前記システムとしてコンピュータシステムを機能させるプログラムにも適用することができる。
【発明の効果】
【0021】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0022】
(1)メータ交換現場において、最新情報を取得することができる。
【0023】
(2)また、メータ交換現場において入力内容の整合性を確認することができる。
【0024】
(3)メータ交換に伴う更新時間を短縮し、工数を大幅に低減することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0027】
図1は、本発明の一実施の形態による水道メータ交換システムにおける構成の一例を示す説明図、
図2は、
図1の水道メータ交換システムに設けられた携帯端末、および水道システムサーバの構成例を示す説明図、
図3は、
図1の水道メータ交換システムのデータベースに格納される使用者情報マスタ、水栓情報マスタ、およびメータ情報マスタにおけるテーブルレイアウトの一例を示す説明図、
図4は、
図3のテーブルにおけるレコード内容の一例を示す説明図、
図5は、
図1の水道メータ交換システムのデータベースに格納される使用者情報マスタ、水栓情報マスタ、およびメータ情報マスタにおける一例を示した関連図、
図6は、
図1の水道メータ交換システムにおける動作の一例を示すフローチャート、
図7は、
図6における水道メータ交換システムによるデータ検索例を示す説明図、
図8は、
図7に続くデータ検索例を示す説明図、
図9は、
図1の水道メータ交換システムによる換算水量の算出、使用水量の許容範囲の算出、および通達判定の一例を示した説明図、
図10は、
図1の水道メータ交換システムにおける携帯端末から出力されるメータ交換通知書の一例を示す説明図である。
【0028】
〈発明の概要〉
本発明の第1の概要は、通信回線(通信回線5)に接続される携帯端末(携帯端末2)と、通信回線を介して携帯端末に接続される水道システムサーバ(水道システムサーバ3)と、該水道システムサーバに接続され、水道使用者の情報からなる使用者情報(使用者情報マスタ)、水栓の情報からなる水栓情報(水栓情報マスタ)、および新旧のメータの情報からなるメータ情報(メータ情報マスタ)を格納するデータベース(データベース4)とを有するメータ交換システム(水道メータ交換システム1)からなる。
【0029】
水道システムサーバは、携帯端末から通信回線を介して、メータ交換現場において送信されたお客様を特定するお客様番号に基づいて、データベースを検索し、お客様番号が一致する使用者情報マスタレコード、および水栓情報マスタレコードを検出し、検索結果として携帯端末に送信する。
【0030】
さらに、水道システムサーバは、携帯端末から送信された新しく取り付ける水道メータのメータ情報に基づいて、使用者情報マスタレコード、および水栓情報マスタレコードを更新する。
【0031】
また、本発明の第2の概要は、通信回線(通信回線5)に接続される携帯端末(携帯端末2)と、通信回線を介して携帯端末に接続される水道システムサーバ(水道システムサーバ3)とを有するコンピュータシステム(水道メータ交換システム1)によって水道メータ交換に伴うデータ処理を行うデータ管理方法である。
【0032】
メータ交換現場において携帯端末から通信回線を介して送信されたお客様を特定するお客様番号に基づいて、水道システムサーバがデータベースを検索し、お客様番号が一致する使用者情報(使用者情報マスタ)、および水栓情報(水栓情報マスタ)を検出するステップと、携帯端末から通信回線を介して送信された新しい水道メータのメータ情報(メータ情報マスタ)を受信し、検出した使用者情報、および水栓情報を更新するステップとを有する。
【0033】
さらに、本発明の第3の概要は、携帯端末(携帯端末2)、および水道システムサーバ(水道システムサーバ3)を有するコンピュータシステム(水道メータ交換システム1)に実行させるプログラムである。
【0034】
このプログラムは、メータ交換現場において携帯端末から通信回線を介して送信されたお客様を特定するお客様番号に基づいて、水道システムサーバがデータベースを検索し、お客様番号が一致する使用者情報(使用者情報マスタ)、および水栓情報(水栓情報マスタ)を検出するステップと、携帯端末から通信回線を介して送信された新しい水道メータのメータ情報(メータ情報マスタ)を受信し、メータ情報に基づいて検出した使用者情報、および水栓情報を更新するステップとを有する。
【0035】
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
【0036】
〈水道メータ交換システムの構成〉
水道メータ交換システム1は、
図1に示すように、携帯端末2、水道システムサーバ3、およびデータベース4から構成されている。交換現場では、取り外しされる水道メータと新しい取り付けされる水道メータとの取り替え作業を行う。
【0037】
携帯端末2に入力されたデータは、例えば、電話回線などの通信回線5を経由して水道システムサーバ3に送信される。水道システムサーバ3は、水道事務所などが有するサーバである。
【0038】
〈水道システムサーバ、および携帯端末の構成〉
水道システムサーバ3は、
図2に示すように、例えば、検索部31、交換メータ検索部32、交換結果更新部33、およびメータ交換結果出力部34などを有している。検索部31は、メータ番号を検索する。交換メータ検索部32は、交換メータを検索する。交換結果更新部33は水道メータの交換結果を更新処理する。メータ交換結果出力部34は、水道メータの交換結果を出力する。出力された交換結果は、例えば、プリンタなどによってメータ交換通知書910としてプリントされる。
【0039】
また、携帯端末2は、
図2に示すように、送信部21、入力部22、ならびに取り付け情報入力部23などを有している。送信部21は、使用者情報を水道システムサーバ3に送信する。検索部31は、メータ番号を検索する。取り付け情報入力部23は、水道メータの取り付け情報などを処理する。
【0040】
検索部31、交換メータ検索部32、交換結果更新部33、およびメータ交換結果出力部34の各種機能は、たとえば、水道システムサーバ3のプログラム格納メモリ(図示せず)などに記憶されているプログラム形式のソフトウェアを該水道システムサーバ3のCPU(Central Processing Unit)などが実行することにより実現する。
【0041】
また、送信部21、入力部22、ならびに取り付け情報入力部23などの各種機能は、たとえば、携帯端末2のプログラム格納メモリ(図示せず)などに記憶されているプログラム形式のソフトウェアを該携帯端末2のCPUなどが実行することにより実現する。
【0042】
水道システムサーバ3は、データベース4を有している。データベース4には、使用者情報マスタ112、水栓情報マスタ113、およびメータ情報マスタ114などの情報が格納されている。
【0043】
〈使用者情報マスタ、水栓情報マスタ、およびメータ情報マスタのテーブルレイアウト例〉
使用者情報マスタ112、水栓情報マスタ113、およびメータ情報マスタ114におけるテーブルレイアウトの一例は、
図3に示したとおりであり、これらテーブルのレコード内容の一例については、
図4に示したとおりである。
【0044】
また、
図5は、使用者情報マスタ112、水栓情報マスタ113、およびメータ情報マスタ114における関連図である。
【0045】
使用者情報マスタ112と水栓情報マスタ113は、「お客様番号」、「水栓番号」を主キー項目とし、それぞれのテーブルに同じキー値を持つことで対応付けしている。また、水栓情報マスタ113とメータ情報マスタ114は、メータ情報マスタ114の主キーである「メータ口径」、「メータ種別」、「メータ番号」を水栓情報マスタ113の「新メータ情報」、「旧メータ情報」としてそれぞれ対応するメータ情報マスタ114のキーを持っている。
【0046】
水道メータ交換システム1は、携帯端末2から送信された内容をもとに、データベース4に格納されている使用者情報マスタ112、水栓情報マスタ113、およびメータ情報マスタ114などを検索し、内容チェックやシステムデータの更新を行い、通信回線5を経由して処理結果を携帯端末2に返信する。携帯端末2は、水道システムサーバ3からの受信結果をもとに、交換結果であるメータ交換通知書910を出力する。
【0047】
〈水道メータ交換システムの動作例〉
次に、本実施の形態による水道メータ交換システム1における動作について、
図6のフローチャート、および
図7、
図8のデータ検索例の説明図を用いて説明する。
【0048】
〈送信部の動作〉
始めに、メータ交換担当者は、メータ交換現場にて、
図7に示すお客様番号(
図7の検索例411)を携帯端末2に入力する(ステップS101)。お客様番号は、お客様を特定する番号である。
【0049】
お客様番号が入力されると、送信部21は、通信回線5を経由して水道システムサーバ3にお客様番号を送信する(ステップS102)。
【0050】
〈検索部の動作〉
続いて、水道システムサーバ3が、携帯端末2から送信されたお客様番号411を受信すると(ステップS103)、検索部31は、使用者情報マスタ112から、お客様番号411と一致する使用者情報マスタレコード(
図7の検索例412に示す)を検索する(ステップS104)。
【0051】
使用者情報マスタレコードは、使用者に関する情報であり、例えば、お客様番号、水栓番号、お客様氏名、お客様電話番号、使用状況、検針日、および使用水量などの情報からなる。
【0052】
そして、検索部31は、水栓情報マスタ113を検索し、ステップS104の処理において検索された水栓番号と一致する水栓情報マスタレコード(
図7の検索例414)を検索する(ステップS104)。
【0053】
水栓情報マスタレコードは、使用者の水道メータを特定する情報であり、例えば、水栓番号、お客様番号、メータ所在地、水栓状況、今回取り外される水道メータの情報(メータ口径、メータ種別、メータ番号)、メータ交換日、取り付け指針、取り外し指針、および前回取り外された水道メータの情報(前メータ口径、前メータ種別、前メータ番号)などが格納されている。
【0054】
検索部31は、ステップS104の処理において検索された使用者情報マスタレコード412、ならびに水栓情報マスタレコード414を1つに纏めて検索結果(
図7の検索例415)として、通信回線5を経由して携帯端末2に送信する(ステップS105)。
【0055】
〈入力部の動作〉
携帯端末2は、水道システムサーバ3から送信された検索結果(
図7の検索例415)を受信すると(ステップS106)、入力部22は、該受信データである検索結果を携帯端末2の画面に表示する。
【0056】
メータ交換担当者は、交換作業を行った結果の取り外しメータ指針を携帯端末2に入力する(ステップS107)。入力部22は、メータ取り外し結果の取り外し指針と検索結果の指針との差を求める。
【0057】
そして、入力部22は、
図9(a)に示す換算水量算出式から、検索結果の検針日と携帯端末2のシステム処理日付の日数差、および検索結果の指針と取り外し指針差とから、1ヶ月(30日)あたりの換算使用水量を算出する(ステップS108)。
【0058】
続いて、検索結果415の使用水量に、
図9(b)に示す水道メータ交換システム1内に共通して保持している許容上限率、および許容下限率をそれぞれ掛けて許容水量範囲を求める。求めた許容水量範囲内に換算使用水量が含まれるか比較し(ステップS109)、水量異常があるかないかの判定を行う(ステップS110)。
【0059】
この判定は、例えば、
図9(c)に示す通達判定式によって判定される。換算使用水量が許容範囲外の場合には、通達出力有りと判定され、使用者に対して通達が必要となる(ステップS111)。
【0060】
その後、メータ交換担当者は、今回取り付ける新しい水道メータの情報を携帯端末2に入力する(ステップS112)。このステップS112の処理において入力される情報(入力項目)は、例えば、メータ口径、メータ種別、およびメータ番号である。
【0061】
携帯端末2のシステム日付をメータ交換日とし、取り外し指針、取り付けメータ口径、取り付けメータ種別、取り付けメータ番号を、交換結果情報(
図7の検索例420)として水道システムサーバ3に通信回線5を介して送信する(ステップS113)。
【0062】
〈交換メータ検索部の動作〉
水道システムサーバ3が携帯端末2から送信された交換結果情報(
図7の検索例421)を受信すると(ステップS114)、交換メータ検索部32は、交換結果情報の取り付けメータ口径、取り付けメータ種別、および取り付けメータ番号が、データベース4のメータ情報マスタ114のキー項目と一致するメータマスタレコード(
図7の検索例422)を検索する(ステップS115)。
【0063】
検索したメータマスタレコードのメータ状況が在庫状態ならば正常、メータ状況が在庫状態以外ならば異常をチェック結果(
図7の検索例423)として携帯端末2に通信回線5を経由して送信する(ステップS116)。
【0064】
〈取り付け情報入力部の動作〉
続いて、携帯端末2が、水道システムサーバ3から送信されたチェック結果を受信すると(ステップS117)、取り付け情報入力部23は、チェック結果が正常であるか、異常であるかを判断する(ステップS118)。
【0065】
チェック結果が異常の場合には、ステップS112の処理に戻り、再処理(ステップS112〜S117)を行う(ステップS119)。
【0066】
また、チェック結果が正常の場合には、メータ取り付け指針を入力した後(ステップS120)、入力したメータ取り付け指針を水道システムサーバ3に通信回線5を経由して送信する(ステップS121)。
【0067】
〈交換結果更新部の動作〉
水道システムサーバ3が携帯端末2から送信された取り付け指針を受信すると(ステップS122)、交換結果更新部33は、ステップS114の処理において受信した交換結果情報の取り外し指針を更新し、交換日をメータ交換日とし、メータ取り付け指針、および水栓情報マスタレコード(
図8の検索例414)のメータ口径、メータ種別、メータ番号を前メータ情報(
図8の検索例441)とし、取り外しデータを更新する。
【0068】
水栓情報マスタレコード(
図8の検索例414)の更新結果の前メータ口径、前メータ種別、前メータ番号をキー項目としてメータ情報マスタ114を検索する(
図8の検索例444)。
【0069】
そして、一致するメータマスタレコード(
図8の検索例444)のメータ状況を在庫に更新(
図8の検索例445)する(ステップS123)。また、取り付けメータ口径、取り付けメータ種別、ならびに取り付けメータ番号を現在のメータ情報(
図8の検索例442)として水栓マスタレコード(
図8の検索例414)を更新する(ステップS124)。
【0070】
水栓情報マスタの更新結果であるメータ口径、メータ種別、およびメータ番号をキー項目としてメータ情報マスタ114を検索する(
図8の検索例446)。一致するメータマスタレコードのメータ状況を使用中に更新する(
図8の検索例447)。
【0071】
更新が終わると更新終了(
図8の検索例448)を携帯端末2に通信回線5を経由して送信する(ステップS124)。
【0072】
〈メータ交換結果出力部の動作〉
水道システムサーバ3が更新処理終了を受信すると(ステップS125)、メータ交換結果を出力する(ステップS126)。出力されたメータ交換結果は、例えば、水道システムサーバ3に接続されたプリンタ(図示せず)などによって、お客様に通知する
図10に示すメータ交換通知書910などがプリントアウトされる。
【0073】
ここで、メータ交換通知書には、
図9(c)に示す通達出力があれば、交換までの使用水量に異常が検知された警告文言911が付け加えられるように出力される。
【0074】
それにより、本実施の形態によれば、メータ交換現場において携帯端末2から通信回線5を経由して水道メータに関する各種情報を入手することが可能となり、常に最新情報を取得することができる。
【0075】
また、メータ交換現場において携帯端末2に取り外し水道メータの指針、取り付ける水道メータ番号の入力などを行うことができるので、メータ交換現場において、入力内容の整合性を確認することができる。
【0076】
さらに、携帯端末2から取り外し水道メータの指針を入力することで、メータ交換現場において交換までの使用水量の異常チェックを簡単に機械的に行うことができ、水量に異常が検知された場合、住民へ即時通知などが可能となりサービスを向上させることができる。
【0077】
また、通信回線5を介して通信を行うことにより、携帯端末2の入力内容を水道システムサーバ3に即時反映可能となり、事務所への移動時間、水道システムサーバ3への入力時間を削減することができる。
【0078】
さらに、メータ交換対象者全ての処理が終わるまでシステムに反映されなかった交換内容を交換現場から入力することができるので、即時に水道使用者への対応を可能とすることができる。
【0079】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。