(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11βHSD1)、肥満症、脂質異常症、動脈高血圧症、またはアテローム性動脈硬化症およびそれらの結果として起こる臨床的病状、高血糖、グルコースに対する不耐性、インスリン−耐性、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、再狭窄、膵炎、網膜症、腎症、神経障害、またはある種の癌もしくは緑内障と関係する障害の治療用および予防用の処置のための、請求項14に記載の医薬組成物。
【実施例】
【0057】
注:以下の化合物全てについて(特に断りのない限り)、HPLC純度は以下の条件で決定した:
カラム Waters XTerra MS C
18、4.6×50mm、5μm、λ=220nm、グラジエント 6分で100%H
2O(+0.05%TFA)から100%CH
3CN(+0.05%TFA)まで、次に100%CH
3CN(+0.05%TFA)で1分。ポンプ Waters 600E、流速 3ml/分。
【0058】
実施例1
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化9】
実施例1A 2−(2−(ナフタレン−2−イル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
【0059】
サッカリン(25g、136mmol)およびDMF(350mL)を温度計および凝縮器を備えた3頸フラスコ中に導入する。媒質を真空/窒素置換を繰り返すことにより(3×)不活性化する。水素化ナトリウム(6g、150mmol)を、続いて2−ブロモ−1−(ナフタレン−2−イル)エタノン(37.4g、150mmol)をゆっくり加える。反応媒質を65℃に4時間加熱して、次に室温に冷却する。生じた沈殿を濾過し、水ですすいで、一定重量になるまで乾燥し、37gの生成物
1Aを淡色ベージュの固体として得る(HPLC:RT=4.97分、100%)。濾液に水を加えることにより第2の生成物バッチを得る。生じた沈殿を濾過し、水で、次に最小のエチルですすいで、乾燥後、10gの生成物を得る(HPLC:RT=4.97mm。93%)。この反応の全収率は96%である。
【0060】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):5.62(s、2H);7.68(t、1H);7.73(t、1H);8.00−8.25(m、7H);8.39(d、1H);8.92(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 352(MH
+、100%);369(MNH
4+、24%)。
【0061】
実施例1B (4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【0062】
凝縮器を備え不活性雰囲気下にある2頸フラスコ中に、エタノール(165mL)を導入し、続いて薄片に切りヘプタンですすいだナトリウム(8g、347mmol)をゆっくり加える。添加終了後、反応媒質を、ナトリウムが完全に反応するまで70℃に加熱する。次に、反応液を室温に冷却して、化合物
1A(47g、131mmol)を急速に加える。強い朱色次に血の赤色の着色が、同時に濃い沈殿が現れる。反応媒質を手早く60℃に加熱するとそれは固化する。それを次に室温に冷却して500mLの酢酸エチル中に希釈する。次に1NのHCl水溶液をカナリア黄色の懸濁液が得られるまで添加する。沈殿を濾過し、水でおよび最小の50/50水/EtOH混合物ですすぐ。次にそれを真空で一定重量になるまで乾燥し、生成物
1Bをカナリア黄色の固体として得る(40.9g;88%)。HPLC:RT=5.15分、100%。
【0063】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.95(広幅s、3H);8.05(d、2H);8.11(広幅s、2H);8.22(広幅s、1H);8.64(s、1H);9.99(s、1H);15.59(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 352(MH
+、100%);369(MNH
4+、31%)。
【0064】
実施例1 (1,1−ジオキソ−4−ヒドロキシ−2−メチル−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
不活性雰囲気下にある2頸フラスコ中で、化合物
1B(40.9g、116mmol)をDMF(409mL)に溶解する。NaH(6.05g、151mmol)を加える。この反応液は僅かに発熱性であり、反応媒質は濃い血の赤色の着色を呈する。ヨウ化メタン(10.8mL、174mmol)を加えて、反応媒質を室温で2時間攪拌する。水(10mL)を加えて反応媒質を濃縮する。残渣を酢酸エチル中に取り、沈殿を濾過して、水および最小の酢酸エチルで洗浄する(固体1)。濾液を半飽和のNaCl水溶液で2回洗浄し、次に体積が半分になるまで濃縮して濾過する。沈殿(固体2)を最小の50/50EtOAc/Et
2Oですすぐ。濾液を濃縮する。残渣をシリカ上で濾過して(溶離剤:50/50ヘプタン/CH
2Cl
2、次に25/75ヘプタン/CH
2Cl
2)、溶媒を蒸発後、黄色粉末(固体3)を得る。三つの固体を取って、生成物1をカナリア黄色固体として得る(40.1g、89%)。HPLC:RT=5.65分、99%
【0065】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.65(s、3H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);8.00(広幅s、3H);8.02(d、1H);8.12(広幅s、3H);8.22(広幅s、1H);8.67(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 366(MH
+、100%)。
【0066】
4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]−チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンのナトリウム塩の製造
化合物
1の分画をメタノールに溶解して、室温で1.05当量の1Nのソーダ水溶液で処理する。反応媒質を濃縮して、固体残渣をジクロロメタンとエチルエーテルとの混合物ですすぐ。それにより得られたカナリア黄色の固体を真空で数日間乾燥する。
【0067】
HPLC:RT=11.73分、99.71%(カラム:XBridge C8、5μM、4.6×250mm(Waters)、溶離剤:CH
3CN/H
2O/KH
2PO
4 600/400/6.8g、pH4、25℃、1mL/分、220nm)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.61(s、3H)、7.50(広幅s、2H);7.62(広幅s、2H);7.65−7.72(m、2H);7.80(d、1H);7.89(広幅s、2H);7.93−7.98(m、2H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 366(MH
+、100%)。
【0068】
実施例2〜12
化合物2〜12を、誘導体1を製造するために使用した手順に従って、サッカリンと第1工程では種々の2−ブロモ−1−(アルキルまたはアリール)エタノンとから、および第3工程ではヨウ化メチルまたはヨウ化エチルとから合成した。第2の工程における転位プロトコルは不変である。
【0069】
【化10】
【表1】
負ESI(M−H)。
【0070】
**1H NMR、dmso−d
6、例
2:1.72(広幅s、6H);2.05(広幅s、3H);2.10(広幅s、6H);2.83(s、3H);7.91(広幅s、3H);8.10(t、1H);16.1(s、1H)。例.
5:2.63(s、3H);7.99(s、3H);8.11(s、4H);8.19(広幅s、1H);14.5−15.5(m、1H、exch)。例
6:2.70(s、3H);7.46(t、1H);7.54(t、2H);7.82(d、2H);7.95−8.00(m、5H);8.18−8.23(m、3H);15.65(広幅s、1H、exch)。例
7:2.67(s、3H);7.54−7.64(m、2H);7.83(s、1H);7.93(広幅s、3H);8.11(広幅s、1H);13.5−14.5(広幅s、1H)。
【化11】
【表2】
【0071】
*1H NMR、dmso−d
6、例
8:0.68(t、3H);1.71(広幅s、6H);2.05(広幅s、3H);2.09(広幅s、6H);3.44(q、2H);7.89(広幅s、3H);8.05(広幅s、1H);15.00(s、1H、exch.)。例
9:0.51(t、3H);3.13(q、2H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.99(広幅s、3H);8.05(d、1H);8.12(広幅s、3H);8.22(広幅s、1H);8.64(s、1H);15.39(s、1H、exch.)。例
11:0.53(t、3H);3.13(q、2H);7.71(d、2H);7.98(広幅s、3H);8.03(d、1H);8.19(広幅s、1H)。例
12:0.56(t、3H);3.18(q、2H);7.45(t、1H);7.53(t、2H);7.82(d、2H);7.94−7.98(m、5H);8.16(d、2H);8.20−8.21(m、1H);15.46(s、1H、exch.)。
【0072】
実施例13
(5−クロロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化12】
実施例13A 2−クロロ−6−スルファモイル安息香酸。
凝縮器を備えた3頸フラスコ中に、3−クロロ−2−メチルベンゼンスルホンアミド(13.27g、64.5mmol)を5%ソーダ水溶液(385mL)の存在下で導入する。過マンガン酸カリウム(25.5g、161mmol)をゆっくり加えて、次に反応混合物を100℃に4時間加熱する。反応液を室温に戻し、濾過して、pHを1まで酸性化し、酢酸エチルで3回抽出する。有機相を合わせ、NaCl飽和水溶液で1回洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過および濃縮して生成物
13Aを白色固体として得る(12.87g、83%)。
【0073】
HPLC:RT=1.55分、98%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.48(s、2H、exch.);7.62(t、1H);7.75(d、1H);7.87(d、1H);11−15(mL、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 234(M−H
−、55%)。
【0074】
実施例13B 4−クロロサッカリン
化合物
13A(12.87g、54.6mmol)をフラスコ中に導入し,続いて38.8mLの濃硫酸を導入する。反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、次に水と氷との混合物上に注ぐ。生じた沈殿を濾過し、水ですすいで、その重量が一定になるまで乾燥し、化合物13Bを白色固体として得る(9.16g、77%)。
【0075】
HPLC:RT=2.57分、100%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.91(広幅s、2H);8.08(広幅s、1H)。
【0076】
実施例13C 4−クロロ−2−(2−(ナフタレン−2−イル)−2−オキソエチル)ベンゾ[d]イソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド。
化合物
13Cを、誘導体
1Aを製造するために使用した手順に従って、化合物
13B(2.2g、10mmol)から合成し、化合物
13Cを淡色ベージュ固体として得た(3.3g、84%)。
【0077】
HPLC:RT=5.11分、99%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):5.62(s、2H);7.69(t、1H)、7.74(t、1H);7.95−8.20(m、6H);8.38(d、1H);8.92(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 386(MH
+、100%)
【0078】
実施例13D (5−クロロ−1,1−ジオキソ−4−ヒドロキシ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン。
化合物
13Dを、誘導体1Bを製造するために使用した手順に従って、化合物13C(3.3g、8.5mmol)から合成し、化合物13Dを黄金色固体として得た(1.7g、51%)。
【0079】
HPLC:RT=5.3分、99%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.68(t、1H)、7.72(t、1H);7.85−8.15(m、8H);8.59(s、1H);10.11(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 386(MH
+、100%)。
【0080】
実施例13 化合物13を、誘導体1を製造するために使用した手順に従って、化合物13D(3g、7.7mmol)から合成し、化合物13を黄色固体として得た(2.3g、70%)。
【0081】
HPLC:RT=5.75分、95%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.69(s、3H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.9−8.2(m、7H);8.60(広幅s、1H);16.15(広幅s、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 400(MH
+、100%)。
【0082】
実施例14
(5−クロロ−4−ヒドロキシ−2−エチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化13】
化合物
14を、誘導体
1を製造するために使用した手順に従って、化合物
13D(1g、2.6mmol)とヨードメタンとから合成し、805mg(60%)の所望の生成物を得た。
【0083】
HPLC:RT=5.77分、81%
この生成物(200mg)の分画を12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、100%ヘプタン(2分)、EtOAc//ヘプタンのグラジエント 0から50%まで(30分)、50%EtOAc/ヘプタン(5分))、64mgの所望の生成物を黄色固体として得た。
【0084】
HPLC:RT=5.77分、97%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):0.51(t、3H);3.11(q、2H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.85−8.2(m、7H);8.60(s、1H);15.9(s、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 414(MH
+、100%)。
【0085】
実施例15
(6−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化14】
【0086】
実施例15A (6−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
化合物15Aを、化合物4−フルオロ−2−メチルベンゼンスルホンアミドから、化合物
13Dの製造に含まれた工程の同じ順序に従って合成し、生成物が黄色固体として通算収率79%で得られた。
【0087】
HPLC:RT=5.26分、96%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.80(t、1H);7.94−8.11(m、6H);8.64(s、1H);10.18(s、1H、exch.);15.2(広幅s、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 368(M−H
−、100%)。
【0088】
実施例15 (6−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
誘導体1を製造するために使用した手順に従って、化合物15を化合物15A(1.5g、4mmol)から合成し、1.47g(89%)の所望の生成物を黄色固体として得た。
【0089】
HPLC:RT=5.6分、93%
この生成物の分画をエタノールから再結晶して、186mgの化合物15をより高い純度(HPLC:RT=5.6分、99.4%)で得た。
【0090】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.68(s、3H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.84(t、1H);7.97(d、1H);8.02−8.15(m、5H);8.66(s、1H);15.22(広幅s、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 384(MH
+、100%)。
【0091】
実施例16
(6−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−エチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化15】
誘導体
1を製造するために使用した手順に従って、化合物16を化合物
15A(1.5g、4mmol)とヨードメタンとから合成し、520mg(29%)の所望の生成物を黄色固体として得た。
【0092】
HPLC:RT=5.8分、91%
この生成物の分画をエタノールから再結晶して、71mgの化合物
16をより高い純度で得た。
【0093】
HPLC:RT=5.8分、97%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):0.56(t、3H);3.15(q、2H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.82(t、1H);7.97(d、1H);8.00−8.2(m、5H);8.63(s、1H);14.95(広幅s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 398(MH
+、100%)。
【0094】
実施例17
(7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化16】
【0095】
実施例17A 5−フルオロ−2−メチルベンゼンスルホンアミド。
5−フルオロ−2−メチルベンゼンスルホニルクロリド(5.00g、23.9mmol)を0℃で23mLの濃アンモニア溶液にゆっくり加える。次に、反応媒質を100℃に1時間加熱し、次に室温に冷却する。生じた沈殿を濾過し、水ですすいで一定重量になるまで乾燥する。化合物
17Aが白色粉末として得られる(4.55g、100%)。
【0096】
HPLC:RT=3.10分、96%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.54(s、3H);7.35−7.45(m、2H);7.53(広幅s、2H、exch.);7.58(de、1H)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 188(M−H
−、100%)。
【0097】
実施例17B−(7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【0098】
化合物13Dの製造に含まれた工程の同じ順序に従って、化合物17Bを化合物17Aから合成した。生成物は、黄色固体として通算収率73%で得られた。
【0099】
HPLC:RT=5.18分、98%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.81(t、1H);7.90(d、1H);8.04(d、2H);8.11(広幅s、2H);8.30(dd、1H);8.63(s、1H);10.19(広幅s、1H);15.63(広幅s、1H)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 368(M−H
−、100%)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 370(MH
+、100%)。
【0100】
実施例17 (7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
誘導体1を製造するために使用した手順に従って、化合物
17を化合物
17B(4.00g、10.8mmol)から合成し、2バッチの所望の生成物を異なった純度で得た。
【0101】
第1バッチ:3.79g、淡褐色固体、HPLC:RT=5.65分、94%。
第2バッチ:320mg、黄色固体、HPLC:RT=5.65分、99%。
この反応の収率は93%である。
【0102】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.68(s、3H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.83(t、1H);7.92(d、1H);8.02−8.15(m、4H);8.28(dd、1H);8.62(s、1H);15.62(広幅s、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 384(MH
+、100%)。
【0103】
実施例18
(7−フルオロ−4−ヒドロキシ−2−エチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化17】
誘導体
1を製造するために使用した手順に従って、化合物
18を化合物
17A(1.0g、2.7mmol)と、ヨードメタンとから合成し、22バッチの所望の生成物を異なった純度で得た。
【0104】
第1バッチ:716mg、淡褐色固体、HPLC:RT=5.78分、89%。
第2のバッチ:68mg、黄色固体、HPLC:RT=5.78分、99%。
この反応の収率は65%である。
【0105】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):0.54(t、3H);3.14(q、2H);7.66(t、1H);7.71(t、1H);7.82(t、1H);7.92(d、1H);8.00−8.15(m、4H);8.29(dd、1H);8.60(s、1H);15.45(広幅s、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 398(MH
+、100%)。
【0106】
実施例19
安息香酸2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化18】
化合物
1(86mg、0.18mmol)を不活性雰囲気下で0.5mLのジクロロメタンおよび0.5mLのピリジンに溶解する。反応媒質を0℃に冷却し、次に塩化ベンゾイル(33μl、0.27mmol)を加える。冷浴を取り去って、反応液を4時間室温で攪拌する。反応が未完結なので、16μl(0.14mmol)の塩化ベンゾイルをさらに加えて反応媒質を室温でさらに20時間攪拌した後濃縮する。残渣を酢酸エチル中に取り、水で1回およびNaCl飽和水溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。この第2の残渣を、3回トルエンと共沸させて、残留するピリジンを除去する。それにより得られた黄色シロップを12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、CH
2Cl
2//ヘプタンのグラジエント 20〜100%(30分))、化合物
19を黄色発泡体として得る(38mg、44%)。
【0107】
HPLC:RT=5.65分、96%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):3.10(s、3H);7.32(t、2H);7.55−7.30(m、6H);7.86(dd、2H);7.90−8.05(m、5H);8.70(s、1H)。
【0108】
実施例20
シクロヘキサンカルボン酸2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化19】
化合物
1(86mg、0.18mmol)を不活性雰囲気下で0.5mLのピリジンに溶解する。反応媒質を0℃に冷却し、次にシクロヘキサンカルボニルクロリド(62μl、0.46mmol)を加える。冷浴を取り去って、反応液を18時間室温で攪拌し、次に60℃に8時間加熱する。反応混合物を濃縮して、3回トルエンと共沸させる。それにより得られた残渣を12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、CH
2Cl
2/ヘプタンのグラジエント 20〜100%(20分))、化合物
20を黄色発泡体として得る(65mg、28%)。
【0109】
HPLC:RT=5.99分、95%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):0.85−1.00(m、6H);1.38(de、2H);1.49(de、2H);2.28(tt、1H);3.06(s、3H);7.66(t、2H);7.75(t、1H);7.83(t、1H);7.88(t、1H);7.95−8.15(m、5H);8.66(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 493(MNH
4+、100%)。
【0110】
実施例21
tertブチルカルボン酸2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化20】
化合物
1(86mg、0.18mmol)を不活性雰囲気下で0.5mLのピリジンに溶解する。反応媒質を0℃に冷却し、次にtertブチルカルボニルクロリド(57μl、0.46mmol)を加える。冷浴を取り去って、反応液を18時間室温で攪拌する。反応媒質を濃縮して、3回トルエンと共沸させる。それにより得られた残渣を12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、CH
2Cl
2/ヘプタンのグラジエント 20〜100%(20分))、化合物
21を黄色発泡体として得る(47mg、53%)。
【0111】
HPLC:RT=5.71分、98%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):0.88(s、9H);3.07(s、3H);7.59(d、1H);7.66(t、1H);7.75(t、1H);7.84(t、1H);7.89(t、1H);8.00−8.09(m、4H);8.12(d、1H);8.69(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 467(MNH
4+、100%)。
【0112】
実施例22
4−メチル安息香酸2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化21】
化合物
21と同じ手順に従って、化合物
22を化合物
1(86mg、0.18mmol)と、4−メチルベンゾイルクロリド(62μl、0.46mmol)とから合成した。生成物が黄色発泡体として得られる(27mg、31%)。
【0113】
HPLC:RT=5.82分、95%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.28(s、3H);3.10(s、3H);7.11(d、2H);7.54(d、2H);7.65(t、1H);7.73(te、2H);7.86(dd、2H);7.95(d、1H);7.97−8.05(m、4H);8.69(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 501(MNH
4+、100)。
【0114】
実施例23
4−クロロ安息香酸2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化22】
4−クロロ安息香酸(87mg、0.55mmol)を2mLのトルエン中に不活性雰囲気下で溶解する。塩化オキサリル(100μl、1.1mmol)を室温で加える。反応混合物を80℃に2時間加熱して、次に濃縮し、3回トルエンと共沸させる。残渣を再び不活性雰囲気下に置き、0℃に冷却する。不活性雰囲気下で0.5mLのピリジンに溶解し、0℃に冷却した化合物
1(86mg、0.18mmol)を加える。冷浴を取り去って、反応液を2時間室温で攪拌する。反応媒質を濃縮し、3回トルエンと共沸させる。それにより得られた残渣を12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、CH
2Cl
2/ヘプタンのグラジエント 20〜100%まで(20分))、化合物
23を黄色発泡体として得る(51mg、42%)。
【0115】
HPLC:RT=5.92分、97%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):3.10(s、3H);7.37(d、2H);7.63−7.67(m、3H);7.72(t、1H);7.79(広幅s、1H);7.86(広幅s、2H);7.94(d、1H);7.95−8.07(m、4H);8.66(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 521(MNH
4+、100%)、523(MNH
4+、37%)。
【0116】
実施例24〜27
化合物
21を製造するために記載した手順に従って、化合物
24〜
27を、化合物
15と、種々の酸塩化物とから合成した。
【化23】
【0117】
【表3】
*1H NMR、dmso−d
6、例
24:0.87(s、9H);3.08(s、3H);7.32(d、1H);7.63−7.80(m、3H);7.95−8.15(m、5H);8.69(s、1H)。例
25:0.80−1.10(m、5H);1.15−1.55(m、5H);2.39(te、1H);3.08(s、3H);7.56(d、1H);7.65−7.70(m、2H);7.76(t、1H);7.95−8.15(m、5H);8.67(s、1H)。例
26:3.12(s、3H);7.29(t、2H);7.55−7.75(m、7H);7.94(d、1H);7.98−8.15(m、3H);8.15(dd、1H);8.69(s、1H)。例
27:2.28(s、3H);3.11(s、3H);7.09(d、2H);7.51(d、2H);7.60−7.76(m、4H);7.94(d、1H);7.99−8.08(m、3H);8.13(dd、1H);8.69(s、1H)。
【0118】
実施例28〜31
化合物
21を製造するために記載した手順に従って、化合物
28〜
31を、化合物
16と、種々の酸塩化物とから合成した。
【化24】
【表4】
【0119】
*1H NMR、dmso−d
6、例
28:0.92(広幅s、12H);3.56(q、2H);7.34(d、1H);7.63−7.80(m、3H);8.00−8.15(m、5H);8.68(s、1H)。例
29:0.80−1.10(m、8H);1.38(広幅s、3H);1.53(de、2H);2.45(te、1H);3.55(q、2H);7.56(d、1H);7.65−7.70(m、2H);7.76(t、1H);7.95−8.15(m、5H);8.67(s、1H)。例
30:0.95(t、3H);3.58(q、2H);7.35(t、2H);7.55−7.75(m、7H);7.96(d、1H);7.98−8.10(m、3H);8.14(dd、1H);8.69(s、1H)。例
31:0.95(t、3H);2.30(s、3H);3.57(q、2H);7.15(d、2H);7.60−7.76(m、6H);7.95(d、1H);7.99−8.08(m、3H);8.14(dd、1H);8.68(s、1H)。
【0120】
実施例32および33
化合物
23を製造するために記載した手順に従って、4−クロロ安息香酸と、化合物
15および
16とから、それぞれ化合物
32および
33を合成した。
【化25】
【表5】
【0121】
*1H NMR、dmso−d
6、例
32:3.12(s、3H);7.34(d、2H);7.55−7.76(m、6H);7.92(d、1H);7.95−8.05(m、3H);8.14(dd、1H);8.65(s、1H)。例
33:0.95(t、3H);3.58(q、2H);7.40(d、2H);7.60−7.80(m、6H);7.94(d、1H);7.00−8.05(m、3H);8.14(dd、1H);8.65(s、1H)。
【0122】
実施例34
ナフタレン−1−イルカルボン酸2−メチル−3−(4−メチルベンゾイル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化26】
化合物
3(150mg、0.455mmol)を不活性雰囲気下で3mLのテトラヒドロフランに溶解する。水素化ナトリウム(27mg、0.68mmol)を加え、続いて30分後にナフタレン−2−イルカルボニルクロリド(105μl、0.68mmol)を加える。反応液を室温で4時間攪拌する。反応媒質を水で中性にして、水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gの球状シリカカラム上で精製する(流速12mL/分、0〜45%のヘプタン中EtOAcのグラジエント(20分))。生成物が黄色固体として得られる(134mg、61%)。
【0123】
HPLC:RT=6.59分、98%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.35(s、3H);3.08(s、3H);7.36(d、2H);7.54(t、1H);7.58−7.63(m、2H);7.79−7.87(m、3H);7.92(d、2H);8.00(d、1H);8.04−8.07(m、2H);8.27(d、1H);8.50−8.55(m、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 501(MNH
4+、100%
【0124】
実施例35〜45
化合物
34を製造するために記載した手順に従って、化合物
35〜
45を、化合物
3または化合物
5と、種々の酸塩化物とから合成した。
【0125】
実施例40〜45において、反応に必要とされる酸塩化物は、対応する芳香族アルコールから2工程で製造される。(ナフタレン−2−イルオキシ)塩化アセチルの製造を例として示す。
【0126】
凝縮器を備え不活性雰囲気下に置かれた2頸フラスコ中に、2−ナフトール(3.0g、20mmol)を、ソーダ(40g、93mmol)の存在下で95mLのメチルエチルケトン(MEK)に溶解し、次に50℃に30分間加熱する。23mLのMEKに溶解した2−ブロモエタン酸(5.76g、41mmol)を加熱条件下で滴下する。加熱をさらに4時間保つ。反応媒質を室温に冷却して次に濾過する。濾過により捕集した固体を、酢酸エチルと、HCl水溶液との混合物中に取る。両相を分離して、水相を酢酸エチルで1回抽出する。有機相を捕集して、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して、最初の結晶が現れるまで濃縮する。ヘプタンを加え(残留体積の約20%)、生じた沈殿を回収し、ヘプタンですすぎ、一定重量になるまで乾燥して、3.04g(72%)の(ナフタレン−2−イルオキシ)酢酸を白色固体として得る。
【0127】
HPLC:RT=4.10分、99%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):4.80(s、2H);7.20(dd、1H);7.26(d、1H);7.35(td、1H);7.45(td、1H);7.79(d、1H);7.80−7.86(m、2H);13.07(広幅s、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 203(MH
+、100%)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 201(M−H、100%)。
【0128】
先に生じた酸(3.04g、15mmol)は不活性雰囲気下および室温で34mLのジクロロメタン中に部分的に溶解する。塩化オキサリル(1.35mL、15.7mmol)を、続いて100μlのDMFを加える。注意:DMFを加えると激しい反応が起こる。反応混合物を1時間攪拌し、次に濃縮し、2回トルエンと共沸させ、一定重量になるまで乾燥して、3.4g(100%)の(ナフタレン−2−イルオキシ)塩化アセチルをオレンジのような色の固体として得る。それにより生じた酸塩化物を化合物40および41の製造にそのまま使用した。
【化27】
【表6】
【0129】
*1H NMR、dmso−d
6、例
35:2.34(s、3H);3.07(s、3H);7.35(d、2H);7.65(t、1H);7.72(t、1H);7.75−7.92(m、6H);7.95−8.06(m、4H);8.39(s、1H)。例
36:3.07(s、3H);7.58(t、1H);7.61−7.68(m、2H);7.89(広幅s、3H);7.98(d、2H);8.00−8.10(m、5H);8.31(d、1H);8.60(dd、1H)。例
37:3.08(s、3H);7.67(t、1H);7.71−7.79(m、2H);7.90(広幅s、3H);7.99−8.11(m、8H);8.40(s、1H)。例
38:2.38(s、3H);3.04(s、3H);7.35(d、2H);7.58(d、2H);7.70−7.80(m、3H);7.83−8.88(m、4H);8.02(広幅s、1H)。例
39:3.04(s、3H);7.59(d、2H);7.79(d、2H);7.83−7.90(m、3H);7.99−8.07(m、5H)。例
40:2.38(s、3H);2.97(s、3H);5.10(s、2H);7.13(dd、1H);7.20(d、1H);7.36−7.41(m、3H);7.48(t、1H);7.67(d、1H);7.80−7.99(m、7H);8.00(広幅s、1H)。例
41:2.94(s、3H);5.14(s、2H);7.15(dd、1H);7.25(d、1H);7.38(t、1H);7.47(t、1H);7.69(d、1H);7.81−7.94(m、5H);7.99−8.10(m、5H)。例
42:2.38(s、3H);2.99(s、3H);5.14(s、2H);6.70(d、1H);7.28(t、1H);7.40(d、2H);7.47−7.55(m、3H);7.81−7.88(m、4H);7.92(d、2H);8.00(d、1H);8.08(d、1H)。)。例
43:2.96(s、3H);5.20(s、2H);6.82(d、1H);7.34(t、1H);7.49−7.56(m、3H);7.88−7.56(m、4H);8.00−8.02(m、1H);8.05−8.11(m、5H)。例
44:2.42(s、3H);2.97(s、3H);4.98(s、2H);6.81(d、2H);7.23(d、2H);7.42(d、2H);7.81−7.92(m、5H);7.99(d、1H)。例
45:2.95(s、3H);5.01(s、2H);6.90(d、2H);7.28(d、2H);7.85−8.15(m、8H)。
【0130】
実施例46
酢酸2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化28】
化合物
1(100mg、0.274mmol)を不活性雰囲気下で2mLのジクロロメタンに溶解する。0℃でトリエチルアミン(230μl、1.64mmol)を、続いて塩化アセチル(78μl、1.09mmol)を加える。反応媒質を室温で18時間攪拌し、次に濃縮する。それにより得られた残渣を12gの球状シリカカラムで精製し、化合物
46を得る(21mg、30%)。
【0131】
HPLC:RT=5.34分、97%。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.96(s、3H);3.03(s、3H);7.66(t、1H);7.75(t、1H);7.80−7.91(m、3H);7.99−8.08(m、4H);8.12(d、1H);8.67(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 425(MNH
4+、100%)。
【0132】
実施例47〜54
化合物
46を製造するために記載した手順に従って、化合物
47〜
54を、化合物
1と、種々の酸塩化物とから合成した。
【化29】
【表7】
【0133】
*1H NMR、dmso−d
6、例
47:3.11(s、3H);7.29(d、1H);7.58(d、1H);7.62−7.68(m、2H);7.72(t、1H);7.82−7.92(m、3H);7.95−8.09(m、5H);8.66(s、1H)。例
48:3.10(s、3H);7.15(t、2H);7.63−8.08(m、12H);8.67(s、1H)。例
49:1.20−1.31(m、6H);1.50−1.58(m、2H);2.75(5重線、1H);3.07(s、3H);7.64−7.70(m、2H);7.74(t、1H);7.84(t、1H);7.89(t、1H);7.99−8.08(m、4H);8.12(d、1H);8.67(s、1H)。例
50:3.08(s、3H);6.60(d、1H);7.19(d、1H);7.65(t、1H);7.72−7.77(m、2H);7.88(広幅s、2H);7.95−8.08(m、6H);8.69(s、1H)。例
51:3.09(s、3H);7.09(dd、1H);7.62−8.04(m、12H);8.20(s、1H)。例
52:3.12(s、3H);7.6(t、1H);7.41(s、1H);7.60−7.67(m、3H);7.72(t、1H);7.82−8.08(m、8H);8.69(s、1H)。例
53:3.11(s、3H);7.20(t、1H);7.49−7.57(m、3H);7.65(t、1H);7.73(t、1H);7.80(d、1H);7.85−7.93(m、2H);7.98−8.09(m、5H);8.71(s、1H)。例
51:3.04(s、3H);4.89(s、2H);6.66(d、2H);6.86(t、1H);7.09(t、2H);7.65(t、1H);7.76(t、1H);7.83−7.92(m、3H);8.03−8.09(m、4H);8.14(d、1H);8.71(s、1H)。
【0134】
実施例55
(4−メトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化30】
化合物
1(159mg、0.435mmol)を不活性雰囲気下で2mLのDMFに溶解する。水素化ナトリウム(26mg、0.65mmol)を、続いて30分後にヨウ化メタン(30μl、0.48mmol)を加える。反応液を室温で2時間、次に60℃で26時間攪拌する。この段階で、反応は未だ完結していない。炭酸セシウム(213mg、0.65mmol)およびヨウ化メタン(150μl、2.1mmol)を加える。反応媒質を室温で24時間攪拌して、次に水で中性にして、水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を、12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、ヘプタン中、20〜60%のジクロロメタンのグラジエント)、化合物55を黄色発泡体として得る(70mg、38%)。
【0135】
HPLC:RT=5.27分、90%
質量スペクトル(ESI+):m/z 380(MH
+、100%)。
【0136】
実施例56〜58
【化31】
化合物
56〜
58を以下の手順に従って製造した:
化合物
1(150mg、0.42mmol)を不活性雰囲気下で0.3mLのDMFに溶解する。炭酸セシウム(201mg、0.61mmol)および必要とされるヨウ化アルキル(4mmol)を加える。反応媒質を室温で18時間、50℃で4時間攪拌し、次に水で中性にして、水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、ヘプタン中20〜60%のジクロロメタンのグラジエント)、所望の生成物を得る。
【表8】
【0137】
*1H NMR、dmso−d
6、例
56:0.87(t、3H):2.98(s、3H);3.74(q、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.80−7.93(m、3H);7.95−8.15(m、5H);8.67(s、1H)。例
57:0.49(t、3H):1.28(6重線、2H);2.97(s、3H);3.63(t、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.80−7.93(m、3H);7.95−8.15(m、5H);8.68(s、1H)。例
58:0.50(t、3H):0.89(6重線、2H);1.23(5重線、2H);2.97(s、3H);3.66(t、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.80−7.93(m、3H);7.95−8.15(m、5H);8.67(s、1H)。
【0138】
実施例59
(4−(2−クロロエトキシ)−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(p−トリル)メタノン
【化32】
化合物
3(100mg、0.3mmol)を、不活性雰囲気下および2−クロロエタノール(100μl、1.5mmol)の存在下で3mLのTHFに溶解する。反応混合物を0℃に冷却し、次にトリフェニルホスフィン(318mg、1.2mmol)およびジエチルジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(DEAD、211mg、1.2mmol)を順次滴下する。室温で攪拌を20時間継続し、次に反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液で中和する。この水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を35gのシリカカラムで精製し(流速20mL/分、ヘプタン中、0〜100%の酢酸エチルのグラジエント)、化合物
59を得る(70mg、58%)。
【0139】
HPLC:RT=5.28分、99%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.41(s、3H);2.91(s、3H);3.57(t、2H);3.92(t、2H);7.40(d、2H、);7.75−7.98(m、6H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 392(MH
+、100%);394(MH
+、42%)。
【0140】
実施例60
(4−[2−(ナフタレン−2−イルオキシ)エトキシ]−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(p−トリル)メタノン
【化33】
化合物
59(70mg、0.17mmol)を、不活性雰囲気下で炭酸カリウム(64mg、0.53mmol)、ヨウ化カリウム(31mg、0.19mmol)、および2−ナフトール(38mg、0.27mmol)の存在下に、2mLのDMF中に溶解する。反応媒質を65℃で22時間加熱し、次に水で中性にして酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を、Waters Sunfireカラム(19×100mm、5μm)で、20mL/分の流量および15分で水中、10〜100%のアセトニトリル(0.1%TFA緩衝)のグラジエントを用いて、セミ分取HPLCにより精製し、化合物
60(30mg、29%)を得る。
【0141】
HPLC:RT=5.95分、99%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm)2.26(s、3H);2.90(s、3H);4.03(d、2H);4.10(d、2H);6.92(dd、1H);7.06(d、1H);7.24(d、2H);7.33(t、1H);7.44(t、1H);7.70−7.90(m、7H);7.94−7.98(m、2H)。質量スペクトル(ESI+):m/z 500(MH
+、100%)。
【0142】
実施例61
(4−(2−フェノキシ−エトキシ)−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化34】
化合物
1(100mg、0.274mmol)を、0.5mLのDMF中に炭酸カリウム(90mg、0.55mmol)および2−フェノキシエチルブロミド(110mg、0.55mmol)の存在で溶解する。反応媒質を封管中で、80℃に16時間加熱する。該媒質を酢酸エチル中に取り、次に水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(流速20mL/分、ヘプタン中、0〜10%のジクロロメタンのグラジエント)、化合物
61を黄色シロップとして得る(45mg、34%)。
【0143】
HPLC:RT=5.88分、98%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm)2.97(s、3H);3.85−3.87(m、2H);4.01−4.05(m、2H);6.59(d、2H);6.82(t、1H);7.11(t、2H);7.62(t、1H);7.71(t、1H);7.83(t、1H);7.88(t、1H);7.91−8.04(m、6H);8.62(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 486(MH
+、100%)。
【0144】
実施例62
メチル2−(2−メチル−3−(4−メチルベンゾイル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルオキシ)アセテート
【化35】
化合物
59と同じ手順に従って、化合物
3(300mg、0.91mmol)と、グリコール酸メチル(350μl、4.5mmol)とから化合物
62を合成して、300mg(79%)の所望の生成物を黄色シロップとして得た。
【0145】
HPLC:RT=4.97分、97%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.42(s、3H);2.88(s、3H);3.47(s、3H);4.42(s、2H);7.40(d、2H、);7.75−7.98(m、6H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 402(MH
+、100%);419(MNH
4+、42%)。
【0146】
実施例63
(2−メチル−3−(4−メチルベンゾイル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルオキシ)酢酸
【化36】
化合物
62(75mg、0.18mmol)を1mLのTHFに溶解して、水酸化リチウム(1M/H
2O、0.37mmol)を加える。反応媒質を室温で2時間攪拌し、次に水で希釈してジクロロメタンで2回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して22mgの所望の生成物を得る(HPLC:RT=4.55分、97%)。この作業の収率は30%である。
【0147】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm)2.41(s、3H);2.88(s、3H);4.28(s、2H);7.39(d、2H);7.81(t、1H);7.85−7.95(m、5H);12.96(se、1H、exch.)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 388(MH
+、100%);405(MNH4
+,54%。
【0148】
実施例64〜66
化合物
63(110mg、0.28mmol)を3mLのDMFに溶解する。種々のアミン(0.23mmol)、DIEA(82μl、0.472mmol)、HOOBT(35mg、0.26mmol)、EDCI(50mg、0.26mmol)を加える。反応媒質を室温で18時間攪拌する。媒質をジクロロメタン中に取り、次に1Nソーダ、水、および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、ヘプタン中0〜50%のAcOEt)、所望の生成物を得る。
【化37】
【表9】
【0149】
*1H NMR、dmso−d
6、例
64:2.33(s、3H);2.93(s、3H);4.55(s、2H);7.35(d、2H);7.43−7.55(m、4H);7.76(d、1H);7.82−7.85(m、2H);7.91−7.99(m、5H);8.12(d、1H);7.76(s、1H、exch)。
65:1.51−1.59(m、6H);1.71(s、6H);1.94(s、3H);2.41(s、3H);2.88(s、3H);4.05(s、2H);6.78(s、1H);7.42(d、2H);7.81(t、1H);7.87−7.95(m、4H);7.99(d、1H)。
66:1.39−1.41(m、2H);1.64−1.77(m、12H);2.41(s、3H);2.88(s、3H);3.65−3.75(m、1H);4.21(s、2H);7.39(d、3H);7.81(t、1H);7.87−7.95(m、4H);8.0(d、1H)。
【0150】
実施例67
メチル2−(2−メチル−3−(
ナフタレン−2−イル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルオキシ)アセテート
【化38】
化合物
1(1.0g、2.74mmol)を、炭酸カリウム(682mg、4.1mmol)およびメチルブロモアセテート(1.26mL、13.68mmol)の存在下に、2mLのDMFに溶解する。反応媒質を室温で5時間攪拌して、次に同量のメチルブロモアセテートを再び加える。終夜室温の後、混合物を酢酸エチル中に取って、次に水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を90gシリカカラムで精製し(流速32mL/分、ヘプタン中、40〜100%のジクロロメタンのグラジエント)、化合物
67を黄色シロップとして得る(486mg、41%)。
【0151】
HPLC:RT=5.23分、86%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm)2.95(s、3H);3.39(s、3H);4.45(s、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.81−7.89(m、1H);7.93(d、2H);7.97(d、1H);7.99−8.11(m、4H);8.66(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 438(MH
+、100%)。
【0152】
実施例68
2−(2−メチル−3−(
ナフタレン−2−イル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルオキシ)酢酸
【化39】
化合物
67(480mg、1.1mmol)を、THF/水5:1の混合物(6mL)に溶解して、次に室温でLiOH(103mg、4.39mmol)により15分間処理する。該媒質を酢酸エチル中に取り、次に1N HCl、水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を、30gのシリカカラムで精製し(ジクロロメタン/メタノール/酢酸95/4.5/0の溶離剤)、化合物
68を黄色発泡体として得る(321mg、69%)。
【0153】
HPLC:RT=4.86分、99%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm)2.93(s、3H);4.29(s、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.83(t、1H);7.89−8.09(m、7H);8.66(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 424(MH
+、100%)。
【0154】
実施例69〜71
【化40】
化合物
69〜
71を、以下の手順に従って製造した:
化合物
1(100mg、0.23mmol)を1.5mLのジクロロメタンに溶解する。種々のアミン(0.23mmol)、DIEA(82μl、0.472mmol)、HOOBT(35mg、0.26mmol)、およびEDCI(50mg、0.26mmol)を加える。反応混合物を室温で24時間攪拌し、次にアミンを過剰に加え(0.07mmol)、該媒質をさらに5時間攪拌する。該媒質をジクロロメタン中に取って、1Nソーダ、水、および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gの球状シリカカラムで精製し(流速12mL/分、ジクロロメタン中1%のメタノール/アンモニア9:1混合物)、所望の生成物を得る。
【表10】
【0155】
*1H NMR、dmso−d
6、例
69:1.08−1.31(m、6H):2.87(t、2H);2.95(s、3H);3.04(t、2H);4.41(s、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.84(m、1H);7.92(d、2H);7.97−8.10(m、5H);8.65(s、1H)。例
70:1.85(t、2H):1.92(t、2H);1.95(s、3H);2.94(広幅s、5H);3.04(広幅s、2H);4.44(s、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.84(m、1H);7.92(m、2H);7.97−8.10(m、5H);8.65(s、1H)。例
71:1.88(広幅s、2H);1.96(広幅s、2H);2.92(m、5H);3.08(広幅s、2H);3.22(s、2H);4.42(s、2H);7.16(d、2H);7.21−7.31(m、3H);7.63(t、1H);7.72(t、1H);7.82(m、1H);7.78(m、2H);7.97−8.09(m、5H);8.65(s、1H)。
【0156】
実施例72〜74
化合物
46を製造するために記載した手順に従って、化合物
1と、種々の酸塩化物とから、化合物
72〜
74を合成した。
【化41】
【表11】
【0157】
*1H NMR、dmso−d
6、例
72:3.04(s、3H);4.94(s、2H);6.67(d、2H);7.07(d、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.84−7.93(m、3H);8.02(m、3H);8.08(d、1H);8.14(d、1H);8.69(s、1H)。例
73:3.05(s、3H);5.10(s、2H);6.59(d、1H);7.12(t、1H);7.38−7.41(m、2H);7.49(t、1H);7.66(t、1H);7.75(t、1H);7.81−7.90(m、4H);7.98(d、1H);8.02−8.08(m、4H);8.13(d、1H);8.72(s、1H)。例
74:3.02(s、3H);5.07(s、2H);7.01(dd、1H);7.12(d、1H);7.32−7.41(m、2H);7.57(d、1H);7.63(t、1H);7.70−7.79(m、3H);7.85−7.94(m、3H);8.02−8.12(m、5H);8.71(s、1H)。
【0158】
実施例75および76
化合物
60を製造するために記載した手順に従って、化合物
59と、種々のアルコールとから、化合物
75および
76を合成した。
【化42】
【表12】
【0159】
*1H NMR、dmso−d
6、例
75:2.31(s、3H);2.90(s、3H);4.10−4.20(m、4H);6.75(d、1H);7.21(d、2H);7.33(t、1H);7.40−7.44(m、2H);7.51(t、1H);7.78−7.85(m、6H);7.97(t、2H).例
76:2.37(s、3H);2.89(s、3H);3.85−3.95(m、2H);4.00−4.05(m、2H);6.69(d、2H);7.23(d、2H);7.29(d、2H);7.78−7.96(m、6H)。
【0160】
実施例77および78
化合物
34を製造するために記載した手順に従って、化合物
3と、塩化アセチルおよびプロパノイルクロリドとから、それぞれ化合物
77および
78を合成した。
【化43】
【表13】
【0161】
*1H NMR、dmso−d
6、例
77:2.04(s、3H);2.42(s、3H)、2.98(s、3H);7.42(d、2H);7.76−7.90(m、5H);7.98(d、1H)。例
78:0.86(t、3H);2.33(q、2H);2.42(s、3H);2.99(s、3H);7.41(d、2H);7.73(d、1H);7.79−7.89(m、4H);7.98(d、1H)。
【0162】
実施例79および80
化合物
59を製造するために記載した手順に従って、化合物
3と、メタノールおよびエタノールとから、それぞれ化合物
79および
80を合成した。
【化44】
【表14】
【0163】
*1H NMR、dmso−d
6、例
79:2.42(s、3H);2.91(s、3H);3.50(s、3H);7.41(d、2H);7.78−7.95(m、6H)。例
80:0.93(t、3H);2.41(s、3H);2.90(s、3H);3.73(q、2H);7.40(d、2H);7.78−7.94(m、6H)。
【0164】
実施例81
[4−メチル(2−ブロモ−エトキシ)−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル]−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化45】
化合物
1(150mg、0.41mmol)をメチルエチルケトン(3mL)に溶解して、次にK
2CO
3(170mg、1.02mmol)の存在下にジブロモエタン(71μl、0.82mmol)で処理する。反応液を封管中でマイクロ波エネルギーにより130℃で4時間30分の間加熱する。該媒質を酢酸エチル中に取り、次に水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を(褐色シロップ、197mg)そのまま次の反応で使用した。
【0165】
実施例82
{4−[2−(4−クロロ−フェノキシ)−エトキシ]−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル}−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化46】
化合物
81(197mg、0.41mmol)をメチルエチルケトン(1.5mL)に溶解し、次にK
2CO
3(173mg、1.04mmol)の存在下に4−クロロフェノール(107μl、0.82mmol)で処理する。反応液を封管中でマイクロ波エネルギーにより130℃で2時間加熱する。該媒質を酢酸エチル中に取り、次に水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(流速12mL/分、ヘプタン中、10〜100%のジクロロメタンのグラジエント)、化合物
82を黄色シロップとして得る(21mg、14%)。
【0166】
HPLC:RT=6.10分、89%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm)2.96(s、3H);3.85(m、2H);3.97(m、2H);6.57(d、2H);7.08(d、2H);7.61(t、1H);7.70(t、1H);7.83(t、1H);7.89−8.02(m、7H);8.60(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 520(MH
+、66%)。
【0169】
実施例84
[2−メチル−1,1−ジオキソ−4−(2−ピペリジン−1−イル−エトキシ)−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル]−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化48】
化合物
1(100mg、0.27mmol)をメチルエチルケトン(0.5mL)に溶解し、次にK
2CO
3(159mg、0.96mmol)の存在下に1−(2−クロロエチル)ピペリジン(252mg、1.37mmol)で処理する。反応液を80℃に終夜加熱する。さらに該媒質を酢酸エチル中に取り次に水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(流速12mL/分、ジクロロメタン/MeOH/NH
4OH99/09/01)、化合物
84を黄色シロップとして得る(50mg、43%)。
【0170】
HPLC:RT=4.17分、92%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.21(広幅s、6H);1.99(広幅s、4H);2.19(t、2H);2.98(s、3H);3.72(t、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.83(t、1H);7.90(t、1H);7.97(d、1H);8.01−8.11(m、5H);8.66(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 477(MH
+、100%)。
【0171】
実施例85〜96
化合物
85〜
96を、以下の手順に従って合成した:
化合物
13、
15、または
17(100mg)を、不活性雰囲気下で2mLのジクロロメタンにトリエチルアミン(6(当量)eq.)の存在で溶解し、次に種々の酸塩化物(4eq.)により0℃で処理する。反応混合物を0℃で2時間、次に室温で20時間攪拌する。該媒質を酢酸エチル中に取り、次に水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(流速12mL/分、ヘプタン中、0〜20%の酢酸エチルのグラジエント)、期待された化合物を得る。
【化49】
【表15】
【0172】
実施例97〜104
実施例
56〜
58を製造するために使用した手順に従って、化合物
13、
15、または
17と、対応するヨウ化アルキルまたはアルキルサルフェートとから化合物
97〜
104を合成した。
【化50】
【表16】
【0173】
実施例105
[7−フルオロ−2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルオキシ]−酢酸メチルエステル
【化51】
実施例
67を製造するために使用した手順に従って、化合物
17(1g、2.61mmol)から、化合物
105を合成した。生成物は黄色シロップとして得られた(810mg、68%)。
【0174】
HPLC:RT=5.37分、95%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.95(s、3H);3.40(s、3H);4.45(s、2H);7.64(t、1H);7.70(t、1H);7.80(dt、1H);7.91(dd、1H);7.99−8.10(m、5H);8.65(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 456(MH
+、100%)。
【0175】
実施例106
[7−フルオロ−2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルオキシ]−酢酸メチルエステル
【化52】
実施例
68を製造するために使用した手順に従って、化合物
105(598mg、1.31mmol)から化合物
106を合成した。生成物はベージュ粉末として得られた(262mg、45%)。
HPLC:RT=4.92分、97%
質量スペクトル(ESI+):m/z 442(MH、100%)
【0176】
実施例107〜109
実施例
69〜
71を製造するために使用した手順に従って、化合物
106と対応するアミンとから、化合物
107〜
109を合成した。
【化53】
【表17】
【0177】
*1H NMR、dmso−d
6、例
107:1.09−1.14(m、4H);1.31(m、2H);2.87(t、2H);2.95(s、3H);3.05(t、2H);4.41(s、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.79(dt、1H);7.89(dd、1H);7.99−8.10(m、5H);8.64(s、1H)。例
108:1.86(t、2H);1.92(t、2H);1.96(s、3H);2.92−2.95(m、5H);3.05(t、2H);4.44(s、2H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.79(dt、1H);7.90(dd、1H);7.98−8.10(m、5H);8.64(s、1H)。例
109:1.90(広幅s、2H);1.97(広幅s、2H);2.92(広幅s、2H);2.95(s、3H);3.09(広幅s、2H);3.22(s、2H);4.43(s、2H);7.16(d、2H);7.21−7.31(m、3H);7.64(t、1H);7.72(t、1H);7.80(dt、1H);7.90(dd、1H);7.98−8.09(m、5H);8.64(s、1H)。
【0178】
実施例110
ベンゼンスルホン酸7−フルオロ−2−メチル−3−(ナフタレン−2−カルボニル)−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−イルエステル
【化54】
化合物
17(200mg、0.52mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、次にEt
3N(145μl、1.04mmol)の存在下に0℃でベンゼン塩化スルホニル(67μl、0.52mmol)により処理する。反応液を0℃〜室温まで4時間攪拌し、次に該媒質をジクロロメタンに取って水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(流速12mL/分、ヘプタン中20〜50%までのジクロロメタンのグラジエント)、化合物
110をクリーム色の粉末として得る(177mg、65%)。
【0179】
HPLC:RT=5.72分、94%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.98(s、3H);7.40(t、2H);7.54−7.61(m、4H);7.66(t、1H);7.75(m、2H);7.84−7.90(m、2H);8.04−8.09(m、3H);8.57(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 541(MNH
4+、100%)。
【0180】
実施例111〜117
実施例
110を製造するために使用した手順に従って、化合物
1または
17と、対応する塩化スルホニルとから化合物
111〜
117を合成した。
【化55】
【表18】
【0181】
実施例118
(4−ヒドロキシ−2−メチル−7−ピペリジン−1−イル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化56】
化合物
17(200mg、0.52mmol)をK
2CO
3(144mg、1.04mmol)の存在下でDMSO(2mL)に溶解し、次に室温でピペリジン(154μl、1.56mmol)により処理する。反応液を100℃で20時間攪拌し、次に該媒質を酢酸エチル中に取って、水および飽和NaCl溶液で洗浄する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(流速12mL/分、ヘプタン中、0〜50%の酢酸エチルのグラジエント)、化合物
118を黄色粉末として得る(22mg、9.5%)。
【0182】
HPLC:RT=6.39分、96%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.64(広幅s、6H);2.63(s、3H);3.57(広幅s、4H);7.22(d、1H);7.34(dd、1H);7.65−7.70(m、2H);7.96(d、1H);8.03(d、1H);8.09−8.11(m、3H);8.62(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 449(MH
+、100%)。
【0183】
実施例119〜121
実施例
118を製造するために使用した手順に従って、化合物
17と、対応するアミンとから、化合物
119〜
121まで合成した。
【化57】
【表19】
【0184】
実施例122
(7−tertブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン
【化58】
化合物
17の製造に含まれた工程の同じ順序に従って、2−メチル−5−tertブチルベンゼンスルホニルクロリドから化合物
122を合成した。該化合物が黄色固体として通算収率10%で得られた。
【0185】
HPLC:RT=6.33分、95%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.38(s、9H);2.65(s、3H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.88(s、1H);8.05(d、2H);8.12−8.17(m、4H);8.65(s、1H);15.69(s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 422(MH
+、100%)。
【0186】
実施例123〜130
【化59】
化合物
123〜
130を、化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと、対応する2−ブロモ−1−アリールエタノンとから(
123、
125、
127、および
128のため)、化合物
8(
124および
126のため)および化合物
17(
129および
130のため)から合成した。
【表20】
13工程を通しての通算収率。
【0187】
*1H NMR、dmso−d
6、例
123:2.68(s、3H);7.95(d、1H);7.98−8.00(m、4H);8.16(d、1H);8.19−8.21(m、1H);14.93(s、1H、exch)。例
124:0.55(t、3H);3.16(q、2H);7.92(d、1H);7.97−7.98(m、4H);8.16(d、1H);8.19−8.20(m、1H);14.77(s、1H、exch)。例
125:2.98(s、3H);7.43(t、1H);7.62(dt、1H);7.80(d、1H);7.99−8.04(m、4H);8.20(se、1H);8.34(s、1H);15.56(se、exch.、1H)。例
126:0.67(t、3H);3.57(q、2H);7.43(t、1H);7.63(dt、1H);7.80(d、1H);7.96−8.18(m、4H);8.20(se、1H);8.31(s、1H);15.33(se、exch。、1H)。例
127:1.78(s、4H);2.64(s、3H);2.81(s、4H);7.30(d、1H);7.45(s、1H);7.86(d、1H);7.98(m、3H);8.18−8.21(m、1H);15.75(s、1H)。例
128:1.30(d、12H);1.70(s、4H);2.64(s、3H);7.58(d、1H);7.78(d、1H);7.98(m、3H);8.18−8.21(m、1H);8.25(d、1H);15.62(s、1H)。例
129:1.77(広幅s、4H);2.67(s、3H);2.80(広幅s、4H);7.23(広幅s、1H);7.60−7.85(m、4H);8.21(m、1H);15.85(s、1H)。例
130:1.28(d、12H);1.69(s、4H);2.65(s、3H);7.51(d、1H);7.66(d、1H);7.88(m、2H);8.08(広幅s、1H);8.21(q、1H);15.65(s、1H)。
【0188】
実施例131〜143
【化60】
化合物
1(R2=Me)または化合物
8(R2=Et)を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと、対応する2−ブロモ−1−アリールエタノンとから、化合物
131〜
143を合成した。
【0189】
【表21】
13工程を通しての通算収率。
【0190】
*1H NMR、dmso−d
6、例
131:2.68(s、3H);3.33(m、2H);4.69(t、2H);7.02(d、1H);7.97−7.98(m、3H);8.03(s、1H);8.08(dd、1H)、8.18−8.20(m、1H);16.03(s、1H、exch)。例
132:0.55(t、3H);3.18(q、2H);3.28−3.34(m、2H);4.69(t、2H);7.00(d、1H);7.94−7.98(m、4H);8.03(d、1H);8.17−8.19(m、1H);15.77(s、1H、exch)。例
133:2.69(s、3H);6.21(s、2H);7.19(d、1H);7.56(d、1H);7.82(dd、1H);7.96−7.99(m、3H);8.18−8.20(m、1H);15.66(s、1H、exch)。例
134:0.56(t、3H);3.18(q、2H);6.20(s、2H);7.18(d、1H);7.53(d、1H);7.77(dd、1H);7.94−7.96(m、3H);8.17−8.19(m、1H);15.39(s、1H、exch)。例
135:0.55(t、3H);3.18(q、2H);4.33(t、2H);4.37(t、2H);7.09(d、1H);7.64(d、1H);7.67(dd、1H);7.94−7.96(m、3H);8.17−8.19(m、1H);15.55(s、1H、exch)。例
136:0.55(t、3H);3.18(q、2H);4.33(t、2H);4.37(t、2H);7.09(d、1H);7.64(d、1H);7.67(dd、1H);7.94−7.96(m、3H);8.17−8.19(m、1H);15.55(s、1H、exch)。例
137:2.65(s、3H);7.69(d、1H);7.96(d、1H);7.98−8.00(m、3H);8.07(d、1H);8.21−8.23(m、1H);8.28(d、1H);8.60(s、1H);15.69(s、1H、exch)。例
138:2.64(s、3H);7.22(d、1H);7.86(d、1H);7.98−8.00(m、3H);8.09(dd、1H);8.19(d、1H);8.21−8.45(m、1H);8.45(s、1H);15.71(s、1H、exch)。例
139:2.63(s、3H);3.92(s、3H);7.81(d、1H);7.98−8.05(m、4H);8.20−8.23(m、1H);8.52(s、1H);8.52(s、1H);15.87(s、1H、exch)。例
140:2.97(s、3H);7.53(t、1H);7.61(t、1H);8.00−8.02(m、3H);8.17−8.22(m、3H);8.67(s、1H);15.70(s、1H、exch)。例
141:1.34(s、9H)、2.66(s、3H);7.66(d、2H);7.98−8.00(m、3H);8.06(d、2H);8.18−8.21(m、1H);15.71(s、1H、exch)。例
142:2.65(s、3H);7.60(t、1H);7.90(d、1H);7.95−8.05(m、4H);8.11(s、1H);8.19(広幅s、1H);15.06(s、1H、exch)。例
143:2.65(s、3H);7.84(t、1H);7.95−8.00(m、3H);8.15−8.21(m、2H);8.28−8.31(m、2H);14.86(広幅s、1H、exch)。
**XBridgeカラム
【0191】
実施例144〜146
【化61】
化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと、対応する2−ブロモ−1−アリールエタノンとから、化合物
144〜
146を合成した。
【0192】
化合物
144Aを製造するために記載した手順に従って、対応するアリールエタノンの臭素化により2−ブロモ−1−アリールエタノンを製造した:1−(3,4−ジメチルフェニル)エタノン(2.5g、16.9mmol)を窒素雰囲気下で42mLのTHFに室温で溶解する。トリフルオロ酢酸(1.5mL、16.9mmol)を、続いてピリジニウムトリブロミド(6.5g、20.2mmol)を加える。溶液は朱の赤に変わり、白色沈殿が徐々に出現する。室温で3時間攪拌後、50mLの水を加えることにより中性にして、次に100mLの酢酸エチルで抽出する。有機相を40mLの飽和CuSO
4溶液、40mLの飽和NaCl溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮する。残渣を130のシリカカラムで、ヘプタン中、0%〜5%の酢酸エチルのグラジエントにより精製して、2バッチの2−ブロモ−1−(3,4−ジメチル−フェニル)−エタノンを得る(
144A、57%)。
バッチ1:1.25g、HPLC:RT=4.90分、90%。
バッチ2:1.90g、HPLC:RT=4.90分、70%。
【0193】
【表22】
14工程を通しての通算収率。
【0194】
*1H NMR、dmso−d
6、例
144:2.33(s、3H);2.34(s、3H);2.63(s、3H);7.40(d、1H);7.82(s、1H);7.90(d、1H);7.98−8.00(m、3H);8.18−8.21(m、1H);15.73(s、1H、exch)。例
145:2.65(s、3H);7.89(t、1H);8.00−8.01(m、3H);8.08(d、1H);8.20−8.22(m、1H);8.30(広幅s、2H)、15.00(広幅s、1H、exch)。例
146:2.64(s、3H);8.00−8.03(m、5H);8.17−8.21(m、3H);15.06(広幅s、1H、exch)。
**XBridgeカラム。
【0195】
実施例147
アダマンタン−2−イル−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン
【化62】
実施例147A アダマンタン−2−カルボニトリル。
【0196】
アダマンタノン(2.5g、16.6mmol)を、窒素雰囲気下でエタノール(1.7mL)およびTosMIC(4.22g、21.6mmol)の存在下に、58mLの1,2−ジメトキシエタン(DME)に溶解する。反応媒質を氷浴で冷却する。反応媒質の温度を2℃と11℃との間に保ちながら、カリウムtert−ブチレート(5.72g、51mmol)をゆっくり加える。反応液を5℃と12℃との間で30分間攪拌した後、室温に戻して攪拌を2時間継続する。該反応媒質を濾過して白色沈殿をDMEですすぐ。濾液を濃縮する。それにより得られた残渣をシリカで精製し(ヘプタン中5%酢酸エチル)、化合物147Aを白色固体として得る(2.38g、88%)。
【0197】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.65−1.95(m、12H);2.07(広幅s、2H);3.14(広幅s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 162(MH
+、20%);194(MH
+。MeOH、100%)。
【0198】
実施例147B l−アダマンタン−2−イル−エタノン
【0199】
化合物
147A(4.63g、28.7mmol)を窒素雰囲気下で61mLのエーテルに溶解し、次に氷浴で冷却する。反応媒質を5℃と、12℃との間に保ちながら、メチルリチウム(27mL、1.6M/Et
2O、43mmol)を滴下する。添加が終わると、できるだけ早く冷浴を取り去り、室温で攪拌を30分間継続する。次に、46mlの水で反応媒質を中性にする。有機相を回収し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮する。残渣を28mLのアセトンおよび28mLの6N HCl中に取り、次に還流して80分間加熱する。次にアセトンを蒸発させて残留する水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を90gのシリカカラムで精製し(32mL/分、ヘプタン中6%の酢酸エチル)、化合物
147Bを黄色固体として得る(3.66g、71%)。
【0200】
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.45−1.55(m、2H);1.65−1.90(m、10H);2.09(s、3H);2.29(広幅s、2H);2.54(広幅s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 179(MH
+、100%)。
【0201】
実施例147C l−アダマンタン−2−イル−2−ブロモ−エタノン
【0202】
化合物
147B(500mg、2.8mmol)を8.6mLのメタノールに窒素雰囲気下で溶解し、次に0℃に冷却する。臭素(151μl、2.94mmol)をゆっくり加える。反応媒質を0℃で1時間40分の間攪拌し、次に水で中性にして酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を35gのシリカカラムで精製し(20mL/分、25分でヘプタン中、0%〜15%の酢酸エチルのグラジエント)、化合物
147Cを得る(1.37g、85%)。
【0203】
1H NMR、dmso−d
6、(ppm):1.5−1.6(m、2H);1.65−1.90(m、10H);2.38(広幅s、2H);2.86(広幅s、1H);4.45(s、2H)。
【0204】
実施例147 アダマンタン−2−イル−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン
【0205】
化合物1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと化合物
147Cとから、3工程を通して11%の収率で化合物
147を合成した。
【0206】
白色固体
HPLC:RT=6.28分、97%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.54−1.61(m、2H);1.68−1.93(m、8H);2.05−2.25(m、2H);2.36(広幅s、2H);2.89(s、3H);3.27(s、1H);7.93−7.96(m、3H);8.08−8.11(m、1H);15.22(s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 372(M−H
−、100%)。
【0207】
実施例148
クロマン−6−イル−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン
【化63】
実施例148A クロマン
4−クロマノン(5.0g、33.7mmol)を102mLのTHFに窒素雰囲気下で溶解する。BF
3・OEt
2(12.8mL、101mmol)を室温で加え、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.33g、67.4mmol)をゆっくり加える(激しい反応)。それにより得られた白色懸濁液を65℃で18時間加熱し、次に水で中性にする。反応混合物を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせて、飽和NaHCO
3溶液および飽和NaCl溶液で順次洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣をシリカで精製し(ヘプタン中0%〜50%のジクロロメタンのグラジエント、次にヘプタン中10%の酢酸エチル)、部分的に精製された化合物
148Aを得る(3.34g、61%)。
【0208】
HPLC:RT=4.56分、83%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.91(q、2H);2.72(t、2H);4.11(t、2H);6.70(d、1H);6.80(t、1H);7.0−7.05(m、2H)。
【0209】
実施例148B 1−クロマン−6−イル−エタノン
クロマン(4.64g、29.4mmol)を30mLの無水ジクロロメタン(DCM)に窒素雰囲気下で溶解する。反応媒質を−30℃に冷却し、次に20mLの無水DCM中のエタノイルクロリド(4.75mL、67mmol)の冷溶液(−10℃)を5分以内で加える。該混合物を−15℃で45分間攪拌し、次に100gの氷と50mLの濃HClとの混合物上に注ぎ、DCMで3回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣を120gのシリカカラムで精製し(60分でヘプタン中、0%〜20%のEtOAcのグラジエント)、2バッチの化合物
148Bを得る(70%)。
【0210】
バッチ1:2.25g、HPLC:RT=4.09分、96.6%。
1H NMR、dmso−dβ、δ(ppm):1.93(q、2H);2.49(s、3H);2.79(t、2H);4.21(t、2H);6.81(d、1H);7.65−7.75(m、2H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 177(MH
+、100%)。
バッチ2:1.79g;HPLC:RT=4.09分、81%。
【0211】
実施例148C 2−ブロモ−1−クロマン−6−イル−エタノン
化合物
144Aを製造するための手順に従って、化合物
148B〜65%の収率で化合物
148Cを合成した。
【0212】
HPLC:RT=4.59分、74%。
1H NMR、dmso−d
6、(ppm):1.95(q、2H);2.80(t、2H);4.20(t、2H);4.80(s、2H);6.85(d、1H);7.70−7.85(m、2H)。
【0213】
実施例148 クロマン−6−イル−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン。
【0214】
化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと、化合物
148Cとから36%の通算収率で化合物
148を合成した。
【0215】
HPLC:RT=5.45分、98%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.98(t、2H);2.69(s、3H);2.84(t、2H);4.27(t、2H);6.96(d、1H);7.89(s、1H);7.97−8.02(m、4H);8.17−8.18(m、1H);16.02(s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 372(MH
+、100%)。
【0216】
実施例149
(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン
【化64】
実施例149A 1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エタノール
4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒド(6.19g、29.7mmol)を124mLのTHFに窒素雰囲気下で溶解する。該反応媒質を−78℃に冷却してからMeMgBr(13mL、3M/Et
2O、38.6mmol)を滴下し、次にこの低温でさらに2時間攪拌し、最後に60mLの飽和NH
4Cl溶液の添加により中和する。該反応媒質を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせて、飽和NaCl溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣を120gのシリカカラムで精製し(92mL/分、40分でヘプタン中、0%〜35%の酢酸エチルのグラジエント)、化合物
149Aを得る(5.71g、62%)。
【0217】
HPLC:RT=5.71分、98%(カラム XBridge)
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.33(d、3H);4.81(5重線、1H);5.46(d、1H、exch);7.60−7.69(m、2H);7.81(s、1H)。
【0218】
実施例149B 1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エタノン
化合物
149A(2.62g、11.7mmol)を、3.8gのセライトの存在下に53mLのDCMに溶解する。PCC(3.77g、17.5mmol)を室温で加え、反応媒を終夜攪拌した後濾過する。濾液を減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣を80gのシリカカラムで精製し(32mL/分、26分でヘプタン中、0%〜30%のEtOAcのグラジエント)、化合物
149Bを得る(2.27g、87%)。
【0219】
HPLC:RT=5.84分、97%(カラム XBridge)
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.65(s、3H);7.92(d、1H);8.22−8.27(m、2H)。
【0220】
実施例149C 2−ブロモ−1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−エタノン
化合物
144Aを製造するための手順に従って、66%の収率で化合物
149B〜化合物
149Cを合成した。
【0221】
HPLC:RT=6.18分、89%(カラム XBridge)
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):5.05(s、2H);7.96(d、1H);8.28(d、1H);8.34(s、1H)。
【0222】
実施例149 (4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン。
化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと、化合物
149Cとから化合物
149を20%の通算収率で合成した。
【0223】
HPLC:RT=6.71分、99%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、(ppm):2.68(s、3H);7.98−8.04(m、4H);8.18−8.21(m、1H);8.29(d、1H);8.40(s、1H);14.82(s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 416(M−H
−、100%);418(M−H
−、25%)。
【0224】
実施例150
(7−ブロモ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化65】
実施例150A 4−ブロモ−2−スルファモイル−安息香酸
5−ブロモ−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド(2.5g、9.99mmol)を、62mLのソーダ(水中5%)に溶解する。反応液を100℃に加熱して、KMnO
4(6.43g、25mmol)を15分以内に徐々に加える。加熱を140分間継続する。該反応媒質を室温に冷却し次に濾過する。濃HCl溶液を用いて濾液のpHを1.2に戻し、次に濾過する。沈殿を酢酸エチルですすぐ。濾液の2相を分離して、水相を酢酸エチルで1回抽出する。有機相を取り、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、化合物
150Aを得る(1.64g、58%)。
【0225】
HPLC:RT=0.29分、99.5%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.35(s、2H、exch);7.67(d、1H);7.91(d、1H);8.08(s、1H);13.83(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 278(M−H
−、100%);280(M−H
−、87%)。
【0226】
実施例150B 6−ブロモ−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]イソチアゾール−3−オン
化合物
150A(1.59g、5.56mmol)を6mLの濃硫酸に室温で溶解し、反応媒質を3時間攪拌した後氷上に注ぐ。懸濁液を濾過する。沈殿を水で3回すすぎ、次に50℃および真空で24時間乾燥する。化合物
150B(1.33g、89%)が白色固体として得られる。
【0227】
HPLC:RT=3.16分、96%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.85(d、1H);8.08(d、1H);8.48(s、1H)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 260(M−H
−、100%);262(M−H
−、94%)。
【0228】
実施例150 (7−ブロモ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、化合物
150Bと、2−ブロモ−1−(ナフタレン−2−イル)エタノンとから、55%の通算収率で化合物
150を合成した。
【0229】
HPLC:RT=6.14分、97%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.68(s、3H);7.66(t、1H);7.73(t、1H);8.04−8.15(m、5H);8.19−8.22(m、2H);8.65(s、1H);15.38(s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 444(MH
+、100%);446(MH
+、99%)。
【0230】
実施例151
(7−クロロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化66】
実施例151A 6−クロロ−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]イソチアゾール−3−オン
メチル2−アミノ−4−クロロベンゾエート(5g、26.9mmol)を18mLのHCl(水中20%)中で完全に溶解するまで加熱して、次に0℃に冷却する。NaNO
2(1.85g、26.9mmol)の4.5mLの水中の溶液を、温度を2℃と6℃との間に保ちながら滴下する。次に該反応媒質を室温で1時間攪拌する。第2のフラスコ中で、22mLの酢酸および2.3mLの水中に0℃で約15gのSO
2ガスを泡立たせる。次にCuCl(666mg、6.7mmol)を加える。次に、第1の反応媒質を1℃と3℃との間でこの青緑色溶液に加える。ガスの発生が観察される。攪拌を低温で45分間継続した後、冷浴を取り去り、次に反応媒質を100gの氷上に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出する。有機相を取り、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、減圧下で濃縮する。残渣を0℃で5mLのTHF中に取って、2.8mLの濃アンモニア溶液をゆっくり加える。冷浴を取り去り、攪拌を1時間継続する。反応媒質を濃縮し、飽和NaHCO
3溶液を用いて取り、エーテルで1回洗浄し、次に濃HCl溶液でpH=lに戻す。生じた沈殿を濾過し、水ですすぎ、減圧下に50℃で乾燥して化合物
151Aを得る(896mg、15%)。
【0231】
HPLC:RT=3.07分、99%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.94(広幅d、2H);8.38(s、1H)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 216(M−H
−、100%);218(M−H
−、32%)。
【0232】
実施例151 (7−クロロ−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、化合物
151Aと2−ブロモ−1−(ナフタレン−2−イル)エタノンとから、39%の通算収率で化合物
151を合成した。
【0233】
HPLC:RT=6.13分、95%
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.68(s、3H);7.66(t、1H);7.74(t、1H);8.03−8.16(m、6H);8.21(d、1H);8.65(s、1H);15.41(se、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 398(M−H
−、100%);400(M−H
−、32%)。
【0234】
実施例152
(4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化67】
実施例152A 2−シアノ−5−メチル−ベンゼンスルホンアミド
2−アミノ−4−メチル−ベンゾニトリル(2.5g、18.9mmol)を12mLのHCl(水中20%)中で完全に溶解するまで加熱し、次に0℃に冷却する。温度を2℃と6℃との間に保ちながら、NaNO
2(1.3g、18.9mmol)の3.2mLの水中の溶液を滴下する。次に反応媒質を1時間室温で攪拌する。第2のフラスコ中で、15mLの酢酸および1.6mLの水中に、0℃で約15.7gのSO
2ガスを泡立たせる。次にCuCl(468mg、4.7mmol)を加える。次に第1の反応媒質をこの青緑色の溶液に1℃と3℃との間で加える。ガス発生が観察される。攪拌を低温で45分間継続した後冷浴を取り去り、次に反応混合物を70gの氷上に注ぎ、DCM中20%メタノールの混合物で3回抽出する。有機相を取り、飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮する。残渣を5mLのTHF中に0℃で取り、2.8mLの濃アンモニア溶液をゆっくり加える。冷浴を取り去って攪拌を1時間継続する。反応媒質を濃縮し、飽和NaHCO
3溶液中に取り、エーテルで1回洗浄し、次に濃HCl溶液を用いてpH=lに戻す。生じた沈殿を濾過し、水ですすいで減圧下50℃で乾燥して、化合物
152Aを得る(800mg、21%)。
【0235】
HPLC:RT=3.67分、99%(カラム XBridge)
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.61(d、1H);7.77(s、1H);7.99(d、1H);8.77(広幅s、2H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 197(MH
+、100%)。
【0236】
実施例152B 4−メチル−2−スルファモイル−安息香酸
化合物
152A(620mg、3.15mmol)を7.5mLのKOH(30%水溶液)および530μlの過酸化水素(30%水溶液)中に溶解する。反応媒質を加熱して4時間還流させ、次に室温に冷却して、濃HCl溶液でpH=lの戻し、DCM中20%メタノールの混合物で3回抽出する。有機相を取り、硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、減圧下で濃縮して、化合物
152Bを得る(428g、60%)。
【0237】
HPLC:RT=4.11分、95%(カラム XBridge)
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.41(s、3H);7.19(広幅s、2H、exch);7.48(d、1H);7.65(d、1H);7.77(s、1H);12.5−14.5(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 214(M−H
−、100%)。
【0238】
実施例152C 6−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[d]イソチアゾール−3−オン
化合物
152B(428mg、1.94mmol)を3mLの濃硫酸に室温で溶解する。反応混合物を2時間攪拌して、次に氷上に注ぎ、濾過する。沈殿を水で十分すすいでから乾燥し、化合物
152Cをピンクの固体として得る(359mg、93%)。
【0239】
HPLC:RT=4.00分、96%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):7.74(d、1H);7.89(d、1H);8.00(s、1H)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 196(M−H
−、100%)。
【0240】
実施例152 (4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、化合物
152Cと、2−ブロモ−1−(ナフタレン−2−イル)エタノンとから、21%の通算収率で化合物
152を合成した。
【0241】
HPLC:RT=6.87分、98%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.55(s、3H);2.64(s、3H);7.66(t、1H);7.72(t、1H);7.80(d、1H);7.84(s、1H);8.05(d、1H);8.11−8.11(m、4H);8.67(s、1H);15.75(s、1H、exch)。
質量スペクトル(APCI+):m/z 380(MH
+、24%)。
【0242】
実施例153
ビフェニル−3−イル−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン
【化68】
実施例153 ビフェニル−3−イル−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−メタノン
化合物
142(200mg、0.5mmol)を、不活性雰囲気下で1.1mLのアセトンおよび1.2mLの水中に、ベンゼンボロン酸(68mg、0.55mmol)、炭酸カリウム(175mg、1.27mmol)、および酢酸パラジウム(5mg、0.02mmol)の存在下に溶解する。反応混合物を85℃に1時間30分の間加熱し、次に室温に戻し、水で希釈してDCMで3回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムでDCMを用いて精製し、化合物
153を得る(141mg、68%)。
【0243】
HPLC:RT=7.07分、96%(カラム XBridge)
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.68(s、3H);7.44(t、1H);7.53(t、2H);7.69−7.76(m、3H);7.97−8.04(m、5H);8.21(広幅s、1H);8.31(s、1H);15.36(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 390(M−H
−、100%)。
【0244】
実施例154〜169
【化69】
化合物
153を製造するために記載した同じ方法に従って、化合物
142と、種々のボロン酸とから、化合物
154〜
169を合成した。
【表23】
【0245】
*1H NMR、dmso−d
6、例
154:2.68(s、3H);7.35−7.41(m、2H);7.47−7.52(m、1H);7.62(t、1H);7.75(t、1H);7.89(d、1H);7.99−8.01(m、3H);8.08(d、1H);8.21−8.22(m、1H);8.26(s、
1H);15.41(広幅s、exch、1H)。例
155:2.67(s、3H);7.28(t、1H);7.55−7.61(m、3H);7.74(t、1H);8.00−8.06(m、5H);8.21−8.23(m、1H);8.32(s、1H);15.26(広幅s、exch、1H)。例
156:2.67(s、3H);7.37(t、2H);7.72(t、1H);7.77−7.80(m、2H);7.99−8.05(m、5H);8.20−8.23(m、1H);8.27(s、1H);15.32(広幅s、exch、1H)。例
157:2.68(s、3H);7.45−7.50(m、3H);7.63−7.65(m、1H);7.71−7.74(m、2H);7.97−7.99(m、3H);8.03(d、1H);8.15(s、1H);8.19−8.20(m、1H);15.41(広幅s、exch、1H)。例
158:2.67(s、3H);7.51(d、1H);7.57(t、1H);7.72−7.76(m、2H);7.81(d、1H);7.98−8.07(m、5H);8.21−8.23(m、1H);8.31(s、1H);15.26(広幅s、exch、1H)。例
159:2.67(s、3H);7.59(d、2H);7.72−7.78(m、3H);7.99−8.02(m、4H);8.06(d、1H);8.20−8.23(m、1H);8.28(s、1H);15.30(広幅s、exch、1H)。例
160:2.32(s、3H);2.68(s、3H);7.27−7.38(m、4H);7.67−7.73(m、2H);7.98−8.04(m、5H);8.20−8.22(m、1H);15.45(広幅s、exch、1H)。例
161:2.41(s、3H);2.67(s、3H);7.25(d、1H);7.41(t、1H);7.53(d、1H);7.56(s、1H);7.71(t、1H);7.98−8.03(m、5H);8.21−8.23(m、1H);8.32(s、1H);15.35(広幅s、1H、exch)。例
162:2.37(s、3H);2.67(s、3H);7.34(d、2H);7.63(d、2H);7.70(t、1H);7.97−8.01(m、5H);8.20−8.21(m、1H);8.30(s、1H);15.37(広幅s、1H、exch)。例
163:2.70(s、3H);3.83(s、3H);7.09(t、1H);7.18(d、1H);7.35−7.44(m、2H);7.67(t、1H);7.79(d、1H);7.97−8.01(m、4H);8.19−8.23(m、1H);8.29(s、1H);15.58(広幅s、1H、exch)。例
164:2.68(s、3H);3.86(s、3H);7.00(dd、1H);7.27(s、1H);7.31(d、1H);7.44(t、1H);7.72(t、1H);7.98−8.03(m、5H);8.19−8.24(m、1H);8.37(s、1H);15.32(広幅s、1H、exch)。例
165:2.67(s、3H);3.82(s、3H);7.09(d、2H);7.66−7.71(m、3H);7.94−8.02(m、5H);8.19−8.23(m、1H);8.28(s、1H);15.38(広幅s、1H、exch)。例
166:2.66(s、3H);7.74−7.83(m、3H);7.97−8.12(m、7H);8.19−8.24(m、1H);8.37(s、1H);15.22(広幅s、1H、exch)。例
167:2.68(s、3H);7.78(t、1H);7.89(d、2H);7.95−8.02(m、5H);8.08−8.13(m、2H);8.19−8.24(m、1H);8.34(s、1H);15.27(広幅s、1H、exch)。例
168:2.67(s、3H);7.73(d、1H);7.78(d、1H);7.91(d、1H);8.00(広幅s、3H);8.07−8.10(m、3H);8.19−8.25(m、2H);8.32(s、1H);15.23(広幅s、1H、exch)。例
169:2.67(s、3H);7.78(t、1H);7.94−8.03(m、7H);8.08−8.12(m、2H);8.19−8.23(m、1H);8.33(s、1H);15.23(広幅s、1H、exch)。
**XBridgeカラム。
【0246】
実施例170
(4−ヒドロキシ−7−メタンスルホニル−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
【化70】
実施例170 (4−ヒドロキシ−7−メタンスルホニル−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−ナフタレン−2−イル−メタノン
化合物
17を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、5−メタンスルホニル−2−メチル−ベンゼン塩化スルホニルから、7%の通算収率で化合物
170を合成した。
【0247】
HPLC:RT=5.43分、97、
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.71(s、3H);3.47(s、3H);7.67(t、1H);7.73(t、1H);8.05−8.15(m、4H);7.42−8.49(m、3H);8.67(s、1H);14.76(se、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 444(MH
+、100%)。
【0248】
実施例171
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−(1−フェニル−シクロプロピル)−メタノン
【化71】
実施例171A 1−(1−フェニル−シクロプロピル)−エタノン
化合物
147Bを製造するために記載した同じ手順に従って、1−フェニル−シクロプロパンカルボニトリルから40%の収率で化合物
171Aを合成した。
【0249】
HPLC:RT=4.30分、96%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.15(dd、2H);1.47(dd、1H);1.92(s、3H);7.23−7.40(m、5H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 161(MH、100)。
【0250】
実施例171 (4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−(1−フェニル−シクロプロピル)−メタノン
化合物
144を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、化合物
171Aから通算収率6%で化合物
171を合成した。
【0251】
HPLC:RT=6.40分、96%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.38−1.41(m、2H);1.65−1.68(m、2H);2.46(s、3H);7.25−7.37(m、5H);7.78−7.83(m、1H);7.86−7.91(m、2H);8.06−8.08(m、1H)、15.31(s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 356(MH
+、100%)。
【0252】
実施例172
1−[3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−フェニル]−エタノン
【化72】
実施例172 1−[3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−フェニル]−エタノン
化合物
144を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、1−(3−アセチル−フェニル)−エタノンから、21%の通算収率で化合物
172を合成した。
【0253】
HPLC:RT=6.25分、97%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.64(s、3H);2.66(s、3H);7.79(t、1H);8.00(広幅s、3H);8.15−8.35(m、3H);8.58(s、1H);15.21(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 356(M−H
−、100%)。
【0254】
実施例173
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−メタノン
【化73】
実施例173A 1−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エタノン
1−(3−アセチル−フェニル)−エタノン(2.5g、15.4mmol)を、窒素雰囲気下0℃で、TMS−CF
3(2.7mL、18.4mmol)の存在下に、120mLのTHFに溶解する。TBAF(IM/THF、18.4mL、18.4mmol)を、注射器ポンプにより20分以内で加える。冷浴を取り去り、反応媒質をさらに18時間攪拌し、次に飽和NaHCO
3溶液の添加により中和して、最後に酢酸エチルで3回抽出する。有機相を合わせて、水で洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣をシリカで精製し(20分でヘプタン中、0%〜50%の酢酸エチルのグラジエント)、部分的に精製された化合物
173Aを得る(2.87g)。それは次の工程でそのまま使用する。
【0255】
実施例173B 2−ブロモ−1−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エタノン
化合物
144Aを製造するための手順に従って、化合物
173Aから57%の収率で化合物
173Bを合成した。
【0256】
HPLC:RT=5.50分、74%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.73(s、3H);4.96(s、2H);6.81(広幅s、1H、exch);7.60(t、1H);7.89(d、1H);8.03(d、1H);8.17(s、1H)。
【0257】
実施例173 (4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−メタノン。
【0258】
化合物
1を製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと、化合物
173Bとから、52%の通算収率で化合物
173を合成した。
【0259】
HPLC:RT=6.05分、95%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、(ppm):1.76(s、3H);2.61(s、3H);6.84(s、1H、exch);7.67(t、1H);7.90−8.05(m、5H);8.17−8.23(m、1H);8.36(s、1H);15.47(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 445(MNH
4+、100%)。
【0260】
実施例174
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−メタノン
【化74】
実施例174A 1−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリメチルシラニルオキシ−エチル)−フェニル]−エタノン
3−アセチルベンズアルデヒド(1.27g、8.57mmol)を、窒素雰囲気下で炭酸カリウム(59mg、0.42mmol)およびTMS−CF
3(1.52mL、10.3mmol)の存在下に、30mLのDMFに溶解する。反応混合物を30分間室温で攪拌し、次に1mLの飽和NH
4Cl溶液で中和して減圧下で濃縮する。残渣を酢酸エチル中に取り、次にHCl(1N水溶液)で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して濾過し、減圧下で濃縮して、部分的に精製された化合物
174A(2.55g)を得る。それは次の工程でそのまま使用する。
【0261】
HPLC:RT=5.15分、42%(OH)および6.91分、40%(OTMS)(XBridgeカラム、カラム上で部分的脱保護)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):0.09(s、9H);2.60(s、3H);5.60(q、1H);7.60(t、1H);7.76(d、1H);8.02(d、1H);8.08(s、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 291(MH
+、100%)。
【0262】
実施例174B 2−ブロモ−1−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−エタノン
化合物
144Aを製造するための手順に従って、化合物
174Aから60%の収率で化合物
174Bを合成した。
【0263】
HPLC:RT=5.23分、83%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):4.93(s、2H);5.32(q、1H);7.03(広幅s、1H、exch);7.61(t、1H);7.81(d、1H);8.05(d、1H);8.11(s、1H)。
【0264】
実施例174 (4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−[3−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−エチル)−フェニル]−メタノン
【0265】
化合物
1製造するために記載した工程の同じ順序に従って、サッカリンと、化合物
174Bとから、33%の通算収率で化合物
174を合成した。
【0266】
HPLC:RT=5.92分、92%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.60(s、3H);5.32(広幅s、1H);7.05(d、1H、exch);7.67(t、1H);7.80(d、1H);7.98(広幅s、3H);8.08(d、1H);8.20(広幅s、2H);15.45(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 431(MNH
4+、100%)。
【0267】
実施例175
3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−安息香酸
【化75】
実施例175 3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−安息香酸
化合物
143(100mg、0.29mmol)を、330μlのエタノールの存在下に1mLのKOH(30%水溶液)に溶解し、次に70℃で18時間加熱する。反応媒質を10mLの水で希釈して、エーテルで2回洗浄し、HCl(6N水溶液)でpH=2に戻し、最後にDCM中20%メタノールの溶液で3回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮し、化合物
175を黄色固体として得る(99mg、93%)。
【0268】
HPLC:RT=5.49分、98%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.64(s、3H);7.77(t、1H);7.99−8.00(m、3H);8.20−8.24(m、2H);8.28(d、1H);8.61(s、1H);13.33(s、exch、1H);15.32(s、exch、1H)。
質量スペクトル(ESI−):m/z 358(M−H
−、100%)。
【0269】
実施例176
3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−N−メチル−ベンズアミド
【化76】
実施例176 3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−N−メチル−ベンズアミド
化合物
175(150mg、0.41mmol)を、不活性雰囲気下で、(3−ジメチルアミノ−プロピル)−エチル−カルボジイミド塩酸塩(120mg、0.62mmol)、3−ヒドロキシ−3H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアジン−4−オン(102mg、0.62mmol)およびiPr
2NEt(162mg、1.25mmol)の存在下に、3mLのDMFに溶解し、次に室温で72時間攪拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、20mLのDCMで希釈して、HCl(1N水溶液)で2回洗浄する。水相を取ってDCMで抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(12mL/分、20分でDCM中、0%〜25%のアセトンのグラジエント)、化合物
176を黄色固体として得る(101mg、64%)。
【0270】
HPLC:RT=5.21分、97%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.63(s、3H);2.82(d、3H);7.72(t、1H)、7.99(d、3H);8.10(d、1H);8.20−8.22(m、2H);8.42(s、1H);8.66(d、1H);15.35(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 373(MH
+、100%)。
【0271】
実施例177〜183
【化77】
化合物
176を製造するために記載した同じ手順に従って、化合物
175と、種々のアミンとから化合物
177〜
183までを合成した。
【表24】
【0272】
*1H NMR、dmso−d
6、例
177:2.65(s、3H);2.98(s、3H);3.03(s、3H);7.68−7.75(m、2H);7.99−8.07(m、4H);8.08(d、1H);8.20−8.21(d、1H);15.28(広幅s、exch、1H)。例
178:1.15(t、3H);2.63(s、3H);3.29−3.36(m、2H+H2O);7.71(t、1H);7.99−8.00(m、3H);8.12(d、1H);8.21−8.22(m、2H);8.42(s、1H);8.68(t、1H);15.36(広幅s、exch、1H)。例
179:1.09−1.23(m、6H);2.64(s、3H);3.24−3.47(m、4H+H2O);7.66−7.72(m、2H);7.95−8.08(m、5H);8.20−8.21(m、1H);15.28(広幅s、exch、1H)。例
180:0.71−0.75(m、2H);100.8(m、2H);2.63(s、3H);2.86−2.91(m、1H);7.70(t、1H);7.99−8.00(m、3H);8.09(d、1H);8.20−5.21(m、2H);8.40S(1H);8.66(d、1H);15.34(広幅s、exch、1H)。例
181:0.45−0.47(m、2H);0.6(m、2H);1.06(m、1H);2.64(s、3H);3.18(t、2H);7.72(t、1H);7.99−8.00(m、3H);8.13(d、1H);8.21(m、2H);8.43(s、1H);8.78(t、1H);15.35(広幅s、exch、1H)。例
182:2.66(s、3H);7.13(t、1H);7.38(t、2H);7.78−7.81(m、3H)、8.00(d、3H);8.21−8.28(m、3H);8.52(s、1H);10.47(s、1H);15.33(広幅s、exch、1H)。例
183:2.63(s、3H);4.52(d、2H);7.25−7.28(m、1H);7.32−7.36(m、4H);7.73(t、1H);l.OO(d、3H);8.17−8.25(m、3H);8.49(s、1H);9.26−9.27(m、1H);15.34(広幅s、exch、1H)。
XBridgeカラム。
【0273】
実施例184
3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−ベンズアミド
【化78】
実施例184 3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−ベンズアミド
化合物
175(150mg、0.42mmol)を、PyBOP(239mg、0.46mmol)、アンモニア(152μl、1.25mmol)、およびDIEA(80μl、0.46mmol)の存在下で3mLのTHFに溶解し、室温で4時間攪拌する。該反応媒質を20mLのDCMで希釈してHCl(1N水溶液)で洗浄する。水相をDCMで4回抽出する。有機相を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し濃縮して、化合物
184を黄色固体として得る(71mg、46%)。
【0274】
HPLC:RT=5.06分、97.4%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):2.63(s、3H);7.57(s、1H);7.71(t、1H);7.99(d、3H);8.14−8.23(m、4H);8.46(s、1H);15.36(広幅s、exch、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 359(MH
+、100%)。
【0275】
実施例185
3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−安息香酸エチルエステル
【化79】
実施例185 3−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−安息香酸エチルエステル。
【0276】
化合物
175(150mg、0.42mmol)を、pTsOH(8mg、0.04mmol)の存在下で6mLエタノールに溶解し、攪拌しながら18時間還流する。該反応媒質を減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(12mL/分、DCM)、化合物
185を黄色固体として得る(138mg、84%)。
【0277】
HPLC:RT=6.28分、95.8%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、δ(ppm):1.36(t、3H);2.64(s、3H);4.37(q、2H);7.79(t、1H);8.00(d、3H);8.20−8.30(m、3H);8.65(s、1H)、15.23(広幅s、exch、1H)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 405(MH
+、100%)。
【0278】
実施例186
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−(3−ピリジン−3−イル−フェニル)メタノン
【化80】
実施例186 (4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−1,2−ジヒドロ−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)−(3−ピリジン−3−イル−フェニル)−メタノン。
【0279】
化合物
142(200mg、0.5mmol)を、不活性雰囲気下で、ピリジン−3−イルボロン酸(104mg、0.76mmol)、オルトリン酸三カリウム(1.27mol/1,679μl、0.86mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(23mg、0.025mmol)、およびトリシクロヘキシルホスフィン(21mg、0.076mmol)の存在下に、1.5mLの1,4−ジオキサンに溶解する。反応媒質を100℃に18時間加熱し、次に室温に戻し、DCMで希釈して飽和NH
4Cl溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して減圧下で濃縮する。それにより得られた残渣を12gのシリカカラムで精製し(16mL/分、7分で0%〜5%のメタノールのグラジエント)、化合物
186を得る(128mg、62%)。
【0280】
HPLC:RT=5.07分、97.5%(XBridgeカラム)。
1H NMR、dmso−d
6、(ppm):2.67(s、3H);7.77−7.82(m、3H);7.98−8.01(m、3H);8.11−8.15(m、2H);8.22(dd、1H);8.39(s、1H);8.71(d、2H);15.20(広幅s、1H、exch)。
質量スペクトル(ESI+):m/z 393(MH
+、100%)。
【0281】
実施例187〜195
【化81】
化合物
186を製造するために記載した同じ方法に従って、化合物
144と、種々のボロン酸とから、化合物
187〜
195を合成した。
【0282】
【表25】
【0283】
*1H NMR、dmso−d
6、例
187:2.67(s、3H);7.77−7.82(m、3H);7.98−8.01(m、3H);8.11−8.15(m、2H);8.22(dd、1H);8.39(s、1H);8.71(d、2H);15.20(広幅s、1H、exch)。例
188:2.54(s、3H);2.67(s、3H);7.41(d、1H);7.75(t、1H);7.98−8.07(m、6H);8.19−8.23(m、1H);8.31(s、1H);8.82(s、1H);15.28(広幅s、1H、exch)。例
189:2.40(s、3H);2.97(s、3H);7.76(t、1H);7.98−8.09(m、6H);8.19−8.24(m、1H);8.32(s、1H);8.48(s、1H);8.76(s、1H);15.25(広幅s、1H、exch)。例
190:2.35(s、3H);2.68(s、3H);7.42(d、1H);7.76(d、2H);7.97−8.07(m、5H);8.19−8.23(m、1H);8.46(s、1H);8.49(d、1H);15.35(広幅s、1H、exch)。例
191:(CDCl
3)2.58(s、3H);2.74(s、3H);7.24(dd、1H);7.51−7.64(m、3H);7.78−7.84(m、2H);7.91−7.96(m、1H);8.10(s、1H);8.19−8.23(m、2H);8.56(dd、1H);15.75(s、1H、exch)。例
192:2.70(s、3H);3.93(s、3H);7.24(d、1H);7.69(t、1H);7.82(d、1H);7.96−8.00(m、4H);8.17−8.21(m、1H);8.27(s、1H);8.45(s、1H);8.51(d、1H);15.48(広幅s、1H、exch)。例
193:2.67(s、3H);7.37(dd、1H);7.77(t、1H);8.00(広幅s、3H);8.04−8.11(m、2H);8.19−8.23(m、1H);8.29(s、1H);8.32−8.39(td、1H);8.32(s、1H);15.24(広幅s、1H、exch)。例
194:2.70(s、3H);3.95(s、3H);7.16(dd、1H);7.70(t、1H);7.82−7.89(m、2H);7.98−8.03(m、4H);8.17−8.24(m、2H);8.37(s、1H);15.53(広幅s、1H、exch)。例
195:2.67(s、3H);3.92(s、3H);6.98(d、1H);7.73(t、1H);7.99−8.05(m、5H);8.09(dd、1H);8.21(広幅s、1H);8.28(s、1H);8.55(s、1H);15.30(広幅s、1H、exch)。
**XBridgeカラム。
【0284】
実施例196および197
【化82】
化合物
1を製造するために記載した同じ方法に従って、サッカリンと、2−ブロモ−1−(3−クロロフェニル)エタノンおよび2−ブロモ−1−(3−フルオロフェニル)エタノンとから、それぞれ化合物
196および
197を合成した。
【0285】
【表26】
13工程を通しての通算収率。
*1H NMR、dmso−d
6、例
196:2.66(s、3H);7.67(t、1H);7.78(d、1H);7.99(s、5H);8.15(広幅s、1H);15.07(広幅s、1H、exch.)。例
197:2.65(s、3H);7.58(t、1H);7.70(dd、1H);7.76(d、1H);7.90(d、1H);7.99(広幅s、3H);8.20(広幅s、1H);15.15(広幅s、1H、exch.)。
**XBridgeカラム。
【0286】
本発明の誘導体は、下記モデルの結果により示されるように、11−HSD2に比較して11−HSD1の選択的阻害剤である:
1)阻害剤化合物で治療後の肝臓ミクロソーム由来の11β−HSD1のヒト酵素活性(阻害%)。
酵素試験は11β−HSD1によるコルチゾンのコルチゾールへの転化に基づく。酵素反応は、5mM EDTA、200μM NADPHおよび阻害剤化合物、または担体(1%DMSO)を添加した160nMトリス20mM緩衝液(pH7.4)中のコルチゾンを入れたウェルに、1μgのヒト肝ミクロソーム(Xenotech)を加える(96穴プレートの半量、50μLの反応体積)ことにより開始する。既知のコルチゾール濃度の検量線を同じ実験条件で同時に作成する。プレートを37℃で2時間インキュベートする(酵素相)。1ウェル当たり25μLの共役コルチゾール−d2および25μLのEu
3+クリプテート標識抗コルチゾール抗体を加えることにより、酵素反応を停止することができ、室温で2時間インキュベーション後に生じたコルチゾール(検出相)をHTRF(商標)(CIS bio international、カタログNo.62CO2PEC)により定量することができる。蛍光測定はFusion(商標)α(Perkin Elmer)リーダーを用いて実施する。各ウェルについて、蛍光を620nmおよび665nmで測定する。比(λ665nm/λ620nm)および特異的FRETシグナルを計算し、それらを用いて評価される阻害剤化合物の各濃度について阻害率(%)を決定することができる。
【0287】
参考文献(ポスター):
IC
50 determination of Carbenoxolone and Glycyrrhetinic acid on 11−beta hydroxysteroid dehydrogenase type 1 activity by HTRF(trade mark): C.Tokuda et al.,Screentech,March 2004,San Diego (USA).
【0288】
New Cortisol assay for 11−beta hydroxysteroid dehydrogenase type 1 activity using a new HTRF(trade mark) acceptor,d2 : M.Amoravain et al.,SBS,12
th Annual Conference,September 2006,Seatle (USA).
【0289】
2)阻害化合物で治療後の肝臓ミクロソーム由来の11β−HSD1のヒト酵素活性(阻害(%)またはEC
50)
【0290】
酵素試験は11β−HSD1による[
3H]コルチゾンの[
3H]コルチゾールへの転化に基づく。酵素反応は、100mM KCl、5mM NaCl、2mM MgCl
2、1mM NADPHおよび阻害剤化合物、または担体(1%DMSO)を添加した50mMのHEPES緩衝液中に20nMの[1,2−
3H]コルチゾン(比活性40−50Ci/mmol、Amersham−GE Healthcare)をpH7.4で含むウェル(Optiplate(商標)96穴プレート、反応体積50μL)に、1μg(該実験条件下における最大基質転化の80%を得るためにこの量を標準化)のヒト肝ミクロソーム(Xenotech)を添加することにより開始する。密封したプレートを成分混合のために低速で遠心分離機にかけ、次に37℃で2時間インキュベートする(酵素相)。酵素反応は、10μMの18β−グリチルレチン酸を含むコンプレックス[タンパク質A(GE Healthcare)を結合して、抗コルチゾールモノクローナル抗体で(East Coast Biologies,ME)でプレインキュベートした10mg/mLのイットリウムシリケートSPAビーズ]を70μl/ウェルで添加することにより停止する。プレートを密封し、次に室温で2時間低速の回転攪拌下にインキュベートする(検出相)。遠心分離後、シンチレーションカウンターで(TopCountn XT(Perkin Elmer)測定を実施する。評価される各化合物の濃度に対する阻害率(%)は、標準的酵素活性(担体の1%DMSO)との比較で計算され、次にそれを用いて各化合物の能力を決定することができる(ソフトウェアSigmaPlotv.11、四つのパラメーターを含むロジスティック方程式により得られるEC
50)。
【0291】
参考文献:
Development and application of a scintillation proximity assay (SPA) for identification of selective inhibitors of 11β−hydroxysteroid dehydrogenase type 1: S.Mundt et al.,ASSAY and Drug Development Technologies,volume 3,number 4,367−375,2005.
【0292】
High−throughput screening of 11β−hydroxysteroid dehydrogenase type 1 in scintillation proximity assay format: K.Solly et al.,ASSAY and Drug Development Technologies,volume 3,number 4,377−384,2005.
【0293】
3)阻害化合物で治療後の腎臓ミクロソーム由来の11β−HSD2のヒト酵素活性(阻害(%))
【0294】
酵素試験は、11β−HSD2による[
3H]コルチゾールの[
3H]コルチゾンへの転化に基づく。酵素反応は、0.75μg(該実験条件下における基質の最大転化の80%を得るためにこの量を標準化)のヒト腎臓ミクロソーム(Xenotech)を、100mM KCl、5mM NaCl、2mM MgCl
2、1mM NAD
+、および阻害剤化合物または担体(1%DMSO)を添加した50mMのHEPES緩衝液(pH7.4)中の8nM[1,2,6,7−
3H]コルチゾール(比活性70−75Ci/mmol、Amersham−GE Healthcare)を含むウェル(Optiplate(商標)96−ウェルプレート、反応体積50μL)に加えることにより開始する。密封したプレートを成分混合のために低速で遠心機にかけ、次に37℃で2時間インキュベートする(酵素相)。酵素反応を、10μMの18β−グリチルレチン酸を含むコンプレックス[タンパク質A(GE Healthcare)を結合して、抗コルチゾールモノクローナル抗体(East Coast Biologies、ME)でプレインキュベートした10mg/mLのイットリウムシリケートSPAビーズ]を70μl/ウェルで加えることにより停止する。プレートを密封し次に低速回転攪拌下に室温で2時間インキュベートする(検出相)。遠心分離後、シンチレーションカウンターTopCountn XT(Perkin Elmer)を用いて測定を実施する。各評価される化合物濃度に対する阻害率(%)を標準的酵素活性(担体1%DMSO)と比較して計算する。
【0295】
参考文献:
Development and application of a scintillation proximity assay (SPA) for identification of selective inhibitors of 11β−hydroxysteroid dehydrogenase type 1: S.Mundt et al.,ASSAY and Drug Development Technologies,volume 3,number 4,367−375,2005.
【0296】
High−throughput screening of 11β−hydroxysteroid dehydrogenase type 1 in scintillation proximity assay format: K.Solly et al.,ASSAY and Drug Development Technologies,volume 3,number 4,377−384,2005.
【0297】
結果:
本発明の化合物から選択された、以下の若干の例は、11β−HSD2に比較して11β−HSD1を選択的に阻害する、これらの化合物の全く予想外の能力を例示する:
【表27】
本発明の目的は、薬剤として使用するための、一般式(I)で表される化合物、それらの立体異性体の一つ、または薬学的使用許容されるそれらの塩の一つである。
【0298】
本発明の目的は、薬学上許容される担体と共に、有効成分として一般式(I)で表される化合物またはその立体異性体の一つまたは薬学上の使用が許容されるその塩の一つを含有する、薬剤としての医薬組成物でもある。これらの組成物は、例えば、固体、液体組成物、エマルション、ローション、またはクリームの形態を取ることができる。
【0299】
有効成分として一般式(I)で表される化合物またはそれらの立体異性体の一つまたは薬学上の使用が許容されるそれらの塩の一つを含有するこれらの医薬組成物は、11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11βHSD1)を阻害するために使用することができる。
【0300】
有効成分として一般式(I)で表される化合物、その立体異性体の一つ、または2型糖尿病の治療用および予防用の処置のための薬学的使用に許容されるその塩の一つを含有するこれらの医薬組成物。
【0301】
有効成分として一般式(I)で表される化合物またはその立体異性体の一つ、または1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11βHSD1)と関連する障害、肥満症、脂質異常症、動脈高血圧症、アテローム性動脈硬化症およびそれらの結果として起こる冠動脈卒中もしくは脳卒中、または下肢動脈炎などの臨床的病状、高血糖、グルコースに対する不耐性、インスリン−耐性、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、再狭窄、膵炎、網膜症、腎症、神経障害、ある種の癌もしくは緑内障の治療用および予防用の処置のための薬学上の使用が許容されるその塩の一つを含有するこれらの医薬組成物。
【0302】
これらの組成物は、ビグアニド(例えば、メトホルミン)、インスリンの種々の形態、スルホニル尿素(類)(例えば、カルブタミド、グリボルヌリド、グリピジド、グリクラジド、グリベンクラミド、グリメピリド)、メグリチニド(類)(meglitinides)(例えば、ナテグリニド、レパグリニド、ミチグリニド)、PPAR調節剤(PPAR modulator)(例えば、ピオグリタゾン)、α−グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アカルボース、ミグリトール、ボグリボース)、GLP−1類似体(例えば、エクセナチド、リラグルチド)、DPP−4阻害剤(例えば、シタグリプチン、ビルダグリプチン)、アミリン類似体(例えば、プラムリンチド)などの抗糖尿病薬と共に投与することができる。
【0303】
これらの組成物は、例えば、オルリスタット(orlistat)またはシブトラミン(sibutramine)などの抗肥満剤(anti-obesity agent)と共に投与することもできる。
【0304】
経口投与剤用の固体組成物として、錠剤、ピル、散剤(ゼラチンカプセル、錠剤)、または顆粒剤を使用することができる。これらの組成物において、本発明による有効成分は、一種または複数種の不活性希釈剤、例えば、デンプン、セルロース、ショ糖、ラクトース、またはシリカなどと、アルゴン気流下で混合される。これらの組成物は、希釈剤以外の物質、例えば、ステアリン酸マグネシウム、もしくはタルクなどの1種もしくは複数種の潤滑剤、着色剤、コーティング(糖衣錠)、または上塗りを含むこともできる。
【0305】
経口投与用の液体組成物としては、水、エタノール、グリセリン、植物油、またはパラフィン油などの不活性希釈剤を含有する薬学上許容される溶液、懸濁液、エマルション、シロップ、およびエリキシルを使用することができる。これらの組成物は、希釈剤以外の物質、例えば加湿製品、甘味剤、増粘剤、着香剤、または安定剤を含むこともできる。
【0306】
非経口投与用の滅菌組成物は、好ましくは水性もしくは非水性溶液、懸濁液またはエマルションであってよい。溶媒または担体として、水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、特にオリーブ油、注射用有機エステル、例えば、オレイン酸エチル、または他の適当な有機溶媒を使用することができる。これらの組成物は、補助剤、特に加湿剤、等張化剤、乳化剤、分散剤、および安定剤を含有することもできる。滅菌は、数通りの方法で、例えば、無菌濾過、組成物への滅菌剤の組込み、放射線照射、または加熱より達成することができる。それらは、使用時点で、滅菌水または任意の他の注射用滅菌媒質に溶解することができる滅菌固体組成物として製造することもできる。
【0307】
直腸投与用の組成物は、活性生成物に加えて、カカオ脂、半合成グリセリド、またはポリエチレングリコールなどの賦形剤を含有する坐剤または直腸カプセルである。
【0308】
局所投与用の組成物は、例えば、クリーム剤、ローション剤、洗眼剤、うがい薬、点鼻剤、またはエアロゾル剤であってよい。
【0309】
用量は、求められる効果、治療期間および使用される投与経路に依存し、それらは、一般的に1日当たり0.001gと1gとの間に含まれ(好ましくは0.005gと、0.75gとの間に含まれる)、成人に対して好ましくは経口的に、0.1mg〜500mgの範囲の有効物質の単位用量である。一般的に、医師は、年齢、体重、および治療される対象に特異的な全ての他の要因に応じて適当な用量を決定するであろう。