(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
表面と該表面において露出したデバイス接点とを有するマイクロ電子デバイスであって、前記表面は、第1の方向における第1の寸法と、該第1の方向を横切る第2の方向における第2の寸法と、を有する、マイクロ電子デバイスと、
前記マイクロ電子デバイスに隣接した面と、複数の部品接点と、を有する相互接続部品と、
前記デバイス接点を前記部品接点に接続する複数の導電性部品であって、前記マイクロ電子デバイスの表面上方の配線にて延長する部分を有する複数の導電性部品と、
複数の配線の上又は下の少なくとも一方において均一な距離で配置され、該複数の配線に対して平行な平面を形成する導電面を有する導電性材料であって、前記第1の方向における第1の寸法と、前記第2の方向における第2の寸法と、を有し、前記導電性材料の前記第1及び第2の寸法のそれぞれは、前記マイクロ電子デバイスの前記第1及び第2の寸法よりも小さい、導電性材料と、
を具備し、
前記導電性材料は、所望のインピーダンスが前記導電性部品に対して得られるように、基準電位源に対して接続可能である、マイクロ電子アセンブリ。
前記ボンド・ワイヤが複数の接続された階段として延長し、前記導電面は、前記ボンド・ワイヤの複数の階段に対して平行に一段づつ延長する、請求項7に記載のマイクロ電子アセンブリ。
前記誘電体部品が、前記マイクロ電子デバイスの表面から離れる方向に、厚さが200マイクロメートル未満のポリマー部品を含む、請求項9に記載のマイクロ電子アセンブリ。
前記導電性材料が、前記相互接続部品の表面にて露出された基準接点に結合され、前記相互接続部品の表面に沿い、前記相互接続部品は、前記基準接点を基準電位源に接続する導体を含む、請求項14に記載のマイクロ電子アセンブリ。
前記マイクロ電子デバイスの表面に沿った方向に延長する配線を有する基準導電性部品をさらに含み、前記導電性材料は、前記基準導電性部品の配線に結合される、請求項16に記載のマイクロ電子アセンブリ。
前記導電性材料が、前記絶縁材料によって前記導電性部品から均一な距離だけ離間された平坦な導電面を有し、前記導電性材料は、前記平坦な導電面の下に配置された接続部分を含み、前記接続部分は、基準導電性部品に対して機械的及び導電性の電気的接続を有する、請求項16に記載のマイクロ電子アセンブリ。
前記ボンド・ワイヤが前記マイクロ電子デバイスの主面に沿って第1の方向に延長する部分を含み、前記溝は、横方向に延びるボンド・ワイヤの部分間の前記第1の方向に延長する溝を含む、請求項20に記載のマイクロ電子アセンブリ。
前記デバイス接点が前記マイクロ電子デバイスの前面にて露出され、前記マイクロ電子デバイスが前記前面から離れた裏面と、前記前面と裏面との間に延びる端部とを有し、前記裏面は、前記導電性部品が前記マイクロ電子デバイスの端部を越えて延びるように、前記相互接続部品に装着される請求項1又は2に記載のマイクロ電子アセンブリ。
前面と、該前面から離れた裏面と、各々が前記前面に対して平行な平坦面を有する1つ以上の表面導電性部品と、前記前面にて露出されたデバイス接点と、を有するマイクロ電子デバイスと、
前記マイクロ電子デバイスの裏面の下にある誘電体部品を含み、複数の部品接点を上に有する相互接続部品と、
前記デバイス接点を前記部品接点に接続する複数の立ち上がった導電性部品であって、前記前面の上方及び前記1つ以上の表面導電性部品の上方に第1の高さに離間され、かつ該1つ以上の表面導電性部品に対して平行な配線において延長する部分を有し、前記1つ以上の表面導電性部品は前記マイクロ電子デバイスと前記立ち上がった導電性部品との間に存在する、複数の立ち上がった導電性部品と、
を具備し、
前記1つ以上の表面導電性部品は、所望のインピーダンスが前記立ち上がった導電性部品に対して実現されるように、基準電位源に対して接続可能であり、前記1つ以上の表面導電性部品は導電性平面である、マイクロ電子アセンブリ。
前記絶縁性の塊が第1の絶縁性の塊であり、前記アセンブリは、少なくとも前記部品接点を前記導電性材料から分離する第2の絶縁性の塊をさらに含む、請求項30に記載のマイクロ電子アセンブリ。
【発明の概要】
【0005】
発明者らは、ワイヤ・ボンド技術に関する1つの問題は、ワイヤに沿った電磁伝送がワイヤを取り巻く空間に広がり、導体の近くに電流を発生して、これにより、不要な放射を発生し、またラインを低性能化させる可能性があることであると認めた。ワイヤ・ボンドは、一般に、自己インダクタンスの影響を受け、また外部ノイズの影響を受ける(例えば、近くの電子部品から)。最後には、このことは、電気インピーダンスの問題を引き起こす。マイクロ電子チップ上の接点と他の電子部品との間のピッチがより小さくなるため、チップがより高い周波数で動作するため、また複数の未処理のパッドを使用することがより一般的になるため、これらの問題はより深刻な問題になる可能性がある。
【0006】
マイクロ電子アセンブリを製造するための種々の仕組みや技術が、本願で説明される。1つの実施形態によるマイクロ電子アセンブリは、例えば、マイクロ電子サブアセンブリなどの1つ以上の相互接続部品にワイヤ・ボンドされたマイクロ電子デバイスを具備する。このマイクロ電子サブアセンブリには、例えば、基板、チップ支持体、テープなどが含まれる。マイクロ電子デバイスと1つ以上の他の相互接続部品との間のワイヤ・ボンドは、1つの実施形態では、絶縁ワイヤを用いて形成される。この絶縁ワイヤは、絶縁材料でワイヤをコーティングすることによって提供されるような、絶縁被覆を有するワイヤとすることができる。ワイヤ・ボンドがマイクロ電子デバイスの接点と対応する相互接続部品の接点とに導電接続された後で、十分な量の絶縁材料をワイヤ・ボンドの端部に加えて、接点の露出部分及びワイヤ・ボンドの端部の露出された導電性部分を絶縁する。
【0007】
ワイヤ・ボンドの絶縁コーティングは、ワイヤ・ボンドが最初にチップ上に形成されるときは比較的薄くすることができる。例えば、ボンディング・ワイヤ上で利用可能な絶縁被覆の厚さは、僅か約1ミクロンから数ミクロンである。ボンディング・ワイヤの露出された先端がデバイス又は相互接続部品の接点に装着されて、ワイヤ・ボンドの一端を形成する前に、ワイヤ・ボンディング・ツールがこの先端に熱又は炎を加えると、被覆が容易に消滅されるように、被覆の厚さを設定することができる。ワイヤ・ボンドをデバイス及び相互接続部品の両方の接点に装着した後で、絶縁コーティングを所望の厚さに成長させる工程を、ワイヤ・ボンドに加えることができる。例えば、ある種の絶縁材料は液状組成物(liquid composition)内の分子に親和性があるため、そのような液状組成物にさらされると、分子が選択的に絶縁材料に集まって、絶縁コーティングの厚さを増加させる。1つの実施形態では、絶縁コーティングの厚さは、絶縁されたワイヤ・ボンドとそれの基準導体として使用される導電性材料との間の所望の分離距離を実現するために、少なくとも約30マイクロメートル(ミクロン)とすることができる。この分離距離は、ワイヤ・ボンドの断面寸法、例えば、直径と共に、ワイヤ・ボンド構造体のインピーダンスを部分的に決定する要因である。絶縁コーティングの厚さは、実現されるインピーダンスに応じて、例えば、50ミクロン、75ミクロン、100ミクロン、又は他の値とすることができる。
【0008】
次に、導電性カプセル材料が、絶縁コーティングされたワイヤ・ボンドを取り囲む容積を充填するために、ワイヤ・ボンドの全体にわたって加えられる。この導電性カプセル材料は、グラウンド、電源、又はマイクロ電子デバイスの動作について関心のある周波数に対して少なくとも安定している他の電圧などの基準電圧に接続するために、マイクロ電子デバイスの露出したパッド、対応する相互接続部品、又はそれらの両方に電気的に接触する。この導電性カプセル材料は、マイクロ電子アセンブリに対して多数の利点を提供する。例えば、それはワイヤに対してシールドや機械的保護を提供する。幾つかの実施形態では、別の層(導電性及び非導電性の両方)を導電性カプセル材料の上に加えることができる。
【0009】
別の実施形態では、非絶縁ワイヤが使用されて、マイクロ電子デバイスと1つ以上の相互接続部品との間にワイヤ・ボンドを形成する。両方の端部にワイヤ・ボンドを装着した後で、誘電体を非絶縁性ワイヤ・ボンドに与えて、端部と端部間のワイヤの長さを覆うことができる。この誘電体は、非絶縁ワイヤに対して絶縁、シールディング、及び機械的な保護を提供する。誘電体が与えられると、導電層が誘電体の上に加えられる。導電層の特性、例えば、大きさや表面の形状は、伝送線路の特性インピーダンスに基づいて選択されうる。この伝送線路は、例えば、下にある回路の要求事項に基づいて実現される。さらに、この導電層は、マイクロ電子デバイス及び/又は1つ以上の相互接続部品上の露出されたパッドに接続されて、グラウンド、電源、又はマイクロ電子デバイスの動作について関心のある周波数に対して少なくとも安定している他の電圧などの基準電圧源への接続が行われる。
【0010】
マイクロ電子アセンブリに関する1つの実施形態では、非絶縁ワイヤが導電層に直接接触して、例えば、グラウンド又は電源などの導電層の安定した基準電圧とマイクロ電子デバイスの対応するグラウンド又は電源の接点との間に導電性接続をさらに提供する。
【0011】
1つの実施形態では、導電層は少なくとも実質的に均一な距離で配置され、導電性の部品又はワイヤ・ボンドの少なくとも1つの上又は下の配線である導電面を有する。
【0012】
1つの実施形態によれば、表面とこの表面において露出したデバイス接点とを有するマイクロ電子デバイスを備えたマイクロ電子アセンブリが提供される。この表面は、第1の方向に第1の寸法と、この第1の方向を横切る第2の方向に第2の寸法を有する。このマイクロ電子アセンブリは、マイクロ電子デバイスに隣接した面及び複数の部品接点を有する相互接続部品も含む。複数の導電性部品はデバイス接点を部品接点に接続することができ、そのような導電性部品は、マイクロ電子デバイスの表面上の配線状で延長するかなりの部分を有する。導電面を有する導電性材料は、複数の配線の上又は下の少なくとも1つにおいて、少なくとも実質的に均一な距離で配置されることができる。第1の方向に第1の寸法及び第2の方向に第2の寸法を含む導電性材料の大きさは、マイクロ電子デバイスの第1及び第2の寸法よりも小さい。そのような導電性材料は、所望のインピーダンスが導電性部品に対して得られるように、基準電位源に対して接続されることができる。
【0013】
1つの実施形態によれば、表面とこの表面で露出されたデバイス接点を有するマイクロ電子デバイスを備えたマイクロ電子アセンブリが提供される。このアセンブリは、マイクロ電子デバイスに隣接した面と複数の部品接点とを有する相互接続部品をさらに有することができる。複数の導電性部品は、デバイス接点を部品接点に接続することができ、マイクロ電子デバイスの表面上に延長する配線を有する。導電面を有する導電性材料は、導電性部品の上又は下の少なくとも1つの方向で、導電性部品の長さの少なくともかなりの部分から、少なくとも実質的に均一な距離で配置されることができる。この導電性材料は、所望のインピーダンスが導電性部品に対して得られるように、基準電位源に対して接続されることができる。導電面は、導電性部品が並ぶ面に少なくとも実質的に平行な平面をさらに画定する。
【0014】
1つの実施形態によれば、導電面は、導電性部品の複数の配線の上に重なることができる。特定の実施形態では、導電面は少なくとも概して平坦にすることができる。1つの実施形態では、マイクロ電子デバイスの表面に対してある角度で、導電面を傾斜させることができる。
【0015】
複数の配線がボンド・ワイヤの少なくとも一部を含むように、導電性部品を配列することができる。特定の実施形態では、導電性部品はボンド・ワイヤとすることができる。
【0016】
1つの実施形態では、バンド・ワイヤは複数の接続された階段として延長することができ、また導電面はボンド・ワイヤの複数の階段に対して少なくとも実質的に平行に一段づつ延長することができる。
【0017】
相互接続部品は、誘電体部品を含むことができる。1つの実施形態では、この相互接続部品は、基準電位源に接続可能な基準接点を備えることができ、また導電性材料はこの基準接点に導電接続されて、導電性接続体を形成することができる。
【0018】
特定の実施形態では、誘電体部品は、マイクロ電子部品の表面から離れる方向に確認されるように、厚さが200ミクロン未満のポリマー部品を含むことができる。1つの実施形態では、このポリマー部品は、シート状部品とすることができ、また柔軟性があってもなくてもよい。1つの実施形態では、導電性部品はチップ接点に金属結合されることができる。
【0019】
1つの実施形態では、導電面は、絶縁材料によってボンド・ワイヤの複数の配線から分離されることができる。この絶縁材料は、ボンド・ワイヤの複数の配線が貫通する容積を少なくとも実質的に充填することができる。
【0020】
導電性材料は、相互接続部品の表面で露出された基準接点に結合されることができ、また1つの実施形態では、相互接続部品の表面と同等にする(conform:共形にする)ことができる。この相互接続部品は、基準接点を基準電位源に電気的に接続する導体を有することができる。
【0021】
マイクロ電子アセンブリの基準導電性部品は、マイクロ電子デバイスの表面に沿った方向に延長する配線を有することができる。1つの実施形態では、この導電性材料は、基準導電性部品の配線に結合されることができる。
【0022】
1つの実施形態では、導電性材料は、少なくとも概して平坦な導電面を有し、またそのような表面は、誘電体、例えば、絶縁材料によって導電性部品から少なくとも実質的に均一な距離だけ離間されている。この導電性材料は、少なくとも概して平坦な導電面の下に配置された接続部分を有することができる。1つの実施形態では、この接続部分は、基準導電性部品に対して機械的及び電気的に接続することができる。
【0023】
特定の実施形態では、基準導電性部品の配線は、導電性部品の複数の配線と同じ平面内に少なくとも実質的に存在する。
【0024】
1つの実施形態では、絶縁材料は、外面とその外面に沿って複数の内側に延びる溝とを有することができ、また導電性材料はこの溝の中に配置されることができる。そのような溝は、デバイス接点に接続されたボンド・ワイヤの立ち上がり部分に隣接して配置された溝を含むことができる。
【0025】
特定の実施形態では、ボンド・ワイヤはマイクロ電子デバイスの主面に沿って第1の方向に延長する部分を含むことができる。そのような場合の溝は、横方向に延びるボンド・ワイヤの部分間の第1の方向に延長する溝を含むことができる。
【0026】
1つの実施形態では、導電性材料の端部は、相互接続部品の端部に隣接して配置されることができる。
【0027】
特定の実施形態では、デバイス接点はマイクロ電子デバイスの前面で露出され、またマイクロ電子デバイスは前面から離れた裏面と、前面と裏面との間に延びている端部とを有する。この裏面は相互接続部品に装着され、導電性部品はマイクロ電子デバイスの端部を越えて延びることができる。
【0028】
本発明の1つの実施形態によれば、前面と、そこから離れた裏面と、前面に沿って延びる1つ以上の表面導電性部品とを有するマイクロ電子デバイスを備えるマイクロ電子アセンブリが提供される。このマイクロ電子デバイスは、前面で露出されたデバイス接点を有している。このアセンブリの相互接続部品は、マイクロ電子デバイスの裏面の下に誘電体部品を含むことができ、そのような相互接続部品は、複数の部品接点を上に有している。複数の立ち上がった導電性部品は、デバイス接点を部品接点に接続することができる。この立ち上がった導電性部品は、表面導電性部品から第1の高さ離間され、かつ1つ以上の表面導電性部品に対して少なくとも概して平行な配線で延長するかなりの部分を有する。そのような実施形態では、所望のインピーダンスが持ち上がった導電性部品に対して実現されるように、1つ以上の表面導電性部品が、基準電位源に対して接続可能でありうる。
【0029】
そのような実施形態によれば、1つ以上の表面導電性部品は、マイクロ電子デバイスの前面に結合された金属層を備えることができる。接着剤は、1つ以上の表面導電性部品をマイクロ電子デバイスの前面に結合することができる。1つの実施形態では、この金属層は開口を備えることができ、表面導電性部品は金属層内の開口を通ってデバイス接点に接続される。
【0030】
1つの実施形態によれば、表面とこの表面で露出されたデバイス接点とを有するマイクロ電子デバイスを備えるマイクロ電子アセンブリが提供される。このアセンブリの相互接続部品は、マイクロ電子デバイスに隣接した面と複数の部品接点とを有することができる。複数のボンド・ワイヤは、デバイス接点を部品接点に接続することができる。絶縁材料は個々のボンド・ワイヤを被覆することができ、そのような絶縁材料の厚さは一般に約30ミクロンよりも厚く、そのような厚さは導電性部品のかなりの長さに沿って少なくとも実質的に均一である。このアセンブリは、絶縁材料の外面に合致し(conform)、かつ絶縁被覆されたボンド・ワイヤ間の容積を充填する導電性材料をさらに含むことができる。そのような導電性材料は、所望のインピーダンスが導電性部品に対して実現されるように、基準電位源に対して接続可能でありうる。
【0031】
特定の実施形態では、少なくともデバイス接点を導電性材料から分離する絶縁性の塊(insulative mass)が提供される。このアセンブリは、少なくとも部品接点を導電性材料から分離する別の絶縁性の塊をさらに含むことができる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(詳細な説明)
図1Aは、1つの実施形態に基づいて、マイクロ電子アセンブリ100の実施例の断面図を示している。
図1Bは上から見た対応する平面図であり、
図1Aは
図1Bの断面線1A−1Aにおける図である。この実施例では、マイクロ電子アセンブリ100はワイヤ・ボンド165を通して相互接続部品130に導電接続されるマイクロ電子デバイス110を備えている。このマイクロ電子アセンブリ100は、絶縁(誘電体)コーティング168によって絶縁被覆されている導体166を有していることで、従来の構成とは異なっている。誘電体コーティング168を越えて、導電性カプセル材料160がワイヤ・ボンド165を被覆しかつ少なくとも実質的に取り囲む。このため、導電性カプセル材料160が、内部導体166から少なくとも比較的均一な距離(均一な距離とすることができる)に配置され、導電性カプセル材料が中央導体166及び導電性カプセル材料160を含む伝送線路の中で基準導体として動作することができる。
【0034】
マイクロ電子デバイス110は、単一の「ベア」、すなわち、パッケージ化されないダイ、例えば、マイクロ電子回路を上に有する半導体チップとすることができる。別の実施形態では、マイクロ電子デバイス110は、パッケージ化された半導体ダイを含むことができる。最初は、複数の接点112が、マイクロ電子デバイスの表面128で露出される。例えば、複数の接点112が、半導体ダイの接点支持面で露出されて、そのような面において1つ以上の列内に露出されて配列される。
【0035】
参照を容易にするために、本願では方向は、半導体チップ110の「頂部」、すなわち、接点支持面128を参照して述べられる。一般に、「上方へ」又は「〜から立ち上がる」と呼ばれる方向は、チップの頂面128に直交しそこから離れる方向を指す。「下向きに」と呼ばれる方向は、チップの頂面128に直交し上方向とは反対向きの方向を指す。「垂直な」方向は、チップの頂面に直交する方向を指す。基準点の「上に」という用語は、基準点の上方の点を指し、また基準点の「下に」という用語は、基準点の下方の点を指す。個々の部品の「頂部」は、上向きの方向で最も遠くに延びる部品の位置を指し、任意の部品の「底部」という用語は、下向きの方向で最も遠くに延びるその部品の位置を指す。
【0036】
図1Aに示されているように、相互接続部品130は、導電性の相互接続部品によってマイクロ電子デバイスに接続されることができる。例えば、相互接続部品は、複数の導体リード又はトレース135、マイクロ電子デバイスとの接続のための第1の位置に概して配置された、リード又はトレースと接続される複数の第1の接点175、180、及び、例えば、プリント回路基板への外部接続のため等、別の部品への接続のための第2の位置に概して配置された複数の第2の接点175’、180’を有するパッケージの部品とすることができる。別の方法では、この相互接続部品は、別のマイクロ電子デバイス又は、とりわけ、1つ以上のそのようなデバイスを有するユニットとすることができる。相互接続部品130は、はんだマスク又は他の誘電体膜150を含むことができる。これらは少なくとも部分的にトレース135を覆い、他方では、導電性接続部を形成するために接点を露出させる。
【0037】
図1Aに例示された実施例では、接点175、175’は、信号、すなわち、時間と共に変化しかつ一般に情報を伝達する電圧又は電流を伝えることができる。例えば、これらに限定されることはないが、時間と共に変化し、また状態、変化、測定値、クロック又はタイミング入力、又は制御又はフィードバック入力を表す電圧又は電流は、信号の例である。他方において、接点180、180’は、グラウンド又は電源電圧に接続されることができる。グラウンド又は電源電圧に接続することにより、一般に電圧に対して回路内の基準が提供される。この電圧は、回路の動作について所定の周波数にわたって、経時的に少なくともかなり安定している。マイクロ電子デバイスと相互接続部品との間に導電性接続部を形成する前に、接点175、175’、180、180’が、相互接続部品130の外側に向いた面190で露出される。この開示の中で使用されるように、導電性構造が誘電体構造の表面で「露出される」という記述は、導電性構造が、誘電体構造の外部から誘電体構造の表面に向かって誘電体構造の表面に垂直な方向に移動する仮想の点に接触するために使用できることを示している。このため、誘電体構造の表面で露出される端子又は他の導電性構造は、そのような表面から突き出る、そのような表面と同一の高さになる、又はそのような表面に対して凹所が作られて、誘電体中の穴又は凹部を貫通して露出される。
【0038】
1つの特定の実施形態では、相互接続部品は、「基板」、例えば、複数のトレース及び接点を保持する誘電体部品を含むことができる。これに限定されることはないが、基板の1つの特定の実施例は、シート状の柔軟な誘電体部品とすることができる。この誘電体部品は一般にポリマー、例えば、とりわけポリイミドから作られ、パターン化された金属トレース及び接点を有する。接点は、誘電体部品の少なくとも1つの面で露出される。1つの実施形態では、誘電体部品の厚さは、マイクロ電子デバイスの表面128から離れて延びる方向に200マイクロメートル以下である。
【0039】
図1A〜
図1Bを参照すると、誘電体部品120を有する相互接続部品130は、ワイヤ・ボンド165を通してマイクロ電子デバイス110と導電性接続を行う。ワイヤ・ボンドは、絶縁ワイヤを用いて形成されることができる。絶縁ワイヤを使用するワイヤ・ボンドは、他の種類のワイヤ・ボンドに対して利点がある。例えば、絶縁ワイヤは、ワイヤが交差したときの短絡回路を防ぐことができ、また絶縁ワイヤでなければ得られない、ワイヤに対する機械的な保護又は強化を行うことができる。1つの実施形態に基づいて、マイクロ電子デバイスから相互接続部品に絶縁ワイヤを取り付ける工程が、
図1A〜
図1Bを参照してここで説明される。
【0040】
ワイヤ・ボンド165の絶縁コーティング168は、ワイヤ166の寸法(例えば、直径)に基づいて選択された厚さにすることができる。絶縁コーティングの厚さは、ワイヤの中央導体金属コアの外面から直交方向に離れるコーティングの寸法として決定される。特定の実施形態では、ワイヤの中央金属コアの寸法は、1ミル(0.001インチ)(約0.0254ミリメートル)以下、約30マイクロメートルに相当する測定値とすることができる(以後、マイクロメートルへの参照は、「マイクロメートル」、「ミクロン」又は「μm」と記載される)。1つの実施形態では、絶縁コーティングの厚さは、約30ミクロンと約75ミクロンの間、すなわち、1ミル(約0.0254ミリメートル)と3ミル(約0.0762ミリメートル)との間の厚さになるように選択される。ワイヤ166は、電気的及び機械的に相互接続部品130の接点175及び接点125、例えば、マイクロ電子デバイス110上のボンド・パッドに接続される。絶縁ワイヤ165が接続するデバイス接点は、マイクロ電子デバイスの信号パッド又はグラウンド・パッドとすることができる。一般に絶縁コーティングされた金又は銅の金属ワイヤを、マイクロ電子デバイス110上の接点112に結合し、次に、このワイヤを引き回して、それを相互接続部品130の対応する接点175に取り付けることによって、ワイヤ・ボンドを形成することができる。別の方法では、ワイヤはサブアセンブリ130のパッドに最初に接続され、その後、マイクロ電子デバイス110の接点に結合される。
【0041】
1つの実施形態では、ワイヤ・ボンド165は、事前形成された絶縁層を有するワイヤを用いて形成されることができる。そのようなワイヤは、供給スプールで自動ワイヤ・ボンダ(automated wire-bonder)に提供される。ワイヤ・ボンダに送られるワイヤ上に与えられた絶縁コーティングの厚さは、かなり薄く、例えば、1ミクロン〜数ミクロンの厚さである。そのような場合、絶縁ワイヤを結合するとき、ワイヤ先端の絶縁コーティングは、各接点とジョイントを形成する前に、ワイヤ・ボンダ装置によって消されてしまう可能性がある。ワイヤ・ボンドの絶縁コーティング165は、ワイヤ・ボンドが最初にチップ上に形成されるときは比較的薄い。例えば、ボンディング・ワイヤ上で使用可能な絶縁コーティングの厚さは、わずか約1ミクロン〜数ミクロンである。被覆の厚さは、ボンディング・ワイヤの先端をデバイス又はサブアセンブリの接点に装着して、ワイヤ・ボンドの一端を形成する前に、ワイヤ・ボンディング・ツールが、熱又は炎をボンディング・ワイヤの露出された先端に加えたとき、被覆が容易に消滅される厚さとすることができる。
【0042】
ワイヤ・ボンドをデバイス及びサブアセンブリの両方の接点に装着した後で、さらに絶縁層を絶縁コーティングに加えて、コーティングを望ましい厚さまで成長させる工程が、ワイヤ・ボンドに加えられる。例えば、ある種の絶縁材料は、液状組成物内の分子に親和性を有し、そのような液状組成物に露出されると、分子が選択的に絶縁コーティングに集まって、絶縁コーティングの厚さを増加させる。1つの実施形態では、基準導体として使用されるために、絶縁されたワイヤ・ボンドと導電性材料との間の望ましい分離距離を得るために、絶縁コーティングの厚さは少なくとも約30ミクロンとすることができる。分離距離は、ワイヤ・ボンドの断面寸法、例えば、直径と共に、ワイヤ・ボンド構造体のインピーダンスを部分的に決定する要因である。絶縁コーティングの厚さは、ワイヤ166の直径、絶縁コーティングの誘電率(permeability)、及び得られるインピーダンス値に基づいて、より厚く、例えば、50ミクロン、75ミクロン、100ミクロン、又は別の値にすることができる。
【0043】
マイクロ電子デバイスの接点に対してワイヤ・ボンド165が形成されると、誘電体材料の塊(glob)169、179が付着形成されて、まだ露出されているマイクロ電子デバイスの接点112及び相互接続部品の接点175の任意の部分を覆う。誘電体材料の量は、接点112及び175が後続の処理に対して確実に完全に絶縁されるために必要な量に限定される。このため、この誘電体材料は比較的薄くすることができる、すなわち、厚さを数ミクロンよりも厚くする必要はない。そのような絶縁性誘電体材料の層は、例えば、スピンオン又はスプレー式処理によって、又は一定の高さまで充填することによって付着形成される。1つの実施形態(
図2)では、絶縁性誘電体材料169’、179’が、接点112及び部品接点175の露出された部分上に、続いて付着形成される導電性材料から接点を絶縁するに十分な深さまで付着形成されることができる。
【0044】
そのような処理の後で、導電層160が形成される。1つの実施例では、導電性カプセル材料が絶縁ワイヤ165に対して与えられて、導電層160が形成される。1つの実施形態では、導電層160が絶縁ワイヤ165の全体をカプセル化することができる。1つの実施形態では、導電性材料は導電性のペースト、例えば、銀ペースト、はんだペースト、などとすることができる。別の実施形態では、それを別の材料とすることができる。
【0045】
1つの実施形態では、導電層160は、導電層160が形成されるとき、相互接続部品の接点180に対する導電性接続体を形成する。例えば、相互接続部品上の接点180は、導電性カプセル材料が構造体に与えられるときに、このカプセル材料が次に接点と導電性接触を行うように、露出されることができる。接点180がグラウンド接点である場合、導電性カプセル材料160は、絶縁されたワイヤ・ボンド165と、導電層160を通じたグラウンド基準との並置によって形成される伝送線路に対し、グラウンド基準を提供する。
【0046】
上述された構造体によれば、伝送線路構造は、相互接続部品130上の信号接点と接続する絶縁されたワイヤ・ボンド165に対して実現される。さらに、その構造体のパラメータは、望ましい特性インピーダンスが得られるように選択されることができる。例えば、幾つかの電子システムでは、外部インターフェース上の信号が、50オームの特性インピーダンスを有する伝送線路で送信されるときなどの、信号インターフェースの要求事項に適合するように、50オームの特性インピーダンスが選択されることができる。選択されたインピーダンスを達成するために、金属の導電特性、ワイヤの形状及び厚さ、誘電体絶縁材料の厚さ、その絶縁定数、すなわち、誘電率(permeability)、並びに導電層160例えば導電性カプセル材料の特性などのパラメータを選択することができる。
【0047】
前述された構造体は、説明された順序で、又は別の方法では違う順序で実行される。幾つかの実施形態では、2つ以上の説明されたステップが、単一のステップに結合される。他の実施形態では、説明されたステップが、工程から完全に排除される。さらに別の変形例では、別の処理ステップが要求される。別の実施形態(図示せず)では、少なくとも1つの第2のマイクロ電子デバイスが相互接続部品130の場所に配置されて、マイクロ電子デバイス110に絶縁ワイヤを用いて導電接続され、前述されたマイクロ電子アセンブリ100と同様な方法で伝送線路の構造体を実現する。さらに別の実施形態では、2つの相互接続部品130の接点が絶縁ボンド・ワイヤを用いて導電接続されて、前述された方法で伝送線路構造が実現される。例えば、2つ以上の回路パネル又は2つ以上の他の相互接続部品の接点は、そのような方法で相互接続されることができる。
【0048】
図3Aは、複数のインピーダンス制御ワイヤ・ボンドを含む代表的なマイクロ電子アセンブリ300の断面図を示している。
図3Cは上から見た対応する平面図であり、ここで
図3Aは、
図3Cの線3A−3Aを通る断面図である。
図3Bは、
図3Aに例示された断面を横断する方向の、
図3Cの線3B−3Bを通る断面図である。マイクロ電子アセンブリ300は、マイクロ電子デバイス310及び相互接続部品330を備えている。マイクロ電子デバイス310は、1つの実施形態では、
図1A〜
図1Bに関連して説明されたマイクロ電子デバイス110と同様である。1つの実施形態では、相互接続部品330は、
図1A〜
図1Bに関連して説明された相互接続部品130と同様である。
【0049】
例示されているように、マイクロ電子デバイス310、例えば半導体のダイ、の表面328における接点312が、ワイヤ365を用いて相互接続部品330にワイヤ・ボンドされる。このワイヤ365は、一般に絶縁されていない。
図3Bで分かるように、一般に複数のそのようなワイヤ365が、従来のワイヤ・ボンディング技術を用いて、マイクロ電子デバイス310と相互接続部品330とに結合される。1つの実施形態では、ワイヤ365は、前述された絶縁ワイヤ165とは異なる。1つの実施形態では、ワイヤ365は、従来のワイヤ・ボンディング工程で使用される標準的な種類のワイヤとすることができる。例えば、ワイヤ365は、基本的に、銅、金、金−銀の合金、又は他の金属、又は金属と1つ以上の他の金属又は材料との合金、又は金属と1つ以上の他の金属及び1つ以上の他の材料との合金で構成される。
【0050】
ダイの表面328に平行な、平行で正確に間隔を空けた配線(runs)が得られるように、ワイヤ・ボンドが比較的正確な配置及び望ましい許容範囲の中で形成されることができる。本願で使用されるように、「平行な」という用語は、製造上の公差の中で他の構造体と平行な構造体を意味する。例えば、Kulicke and Soffa社(以後、「K&S」と呼ぶ)から市販されているワイヤ・ボンディング装置は、正確なワイヤ・ボンドを得るために使用されることができる。このため、チップ表面上で横方向に完全に真っ直ぐな又は真っ直ぐに近い配線を有するワイヤ・ボンド365が、形成されることができる。ワイヤ・ボンドを形成する場合にそのような精度が実現されうる間は、添付された特許請求の範囲の中で特に列挙されたもの以外は、正確に形成された平行で真っ直ぐなワイヤ・ボンドを要求するものは何もない。
【0051】
図3A〜
図3Cから分かるように、1つの実施形態では、ワイヤ365がマイクロ電子デバイス310と相互接続部品330とにワイヤ・ボンドされると、誘電体層350が形成されて、ボンド・ワイヤを被覆し、絶縁する。誘電体350は、この場合、例えばエポキシのようなポリマー又は他の誘電体材料などの多数の様々な材料の1つとすることができる。1つの実施形態では、誘電体材料350が、相互接続部品330とマイクロ電子デバイス310との間の空間を完全に充填する。
【0052】
図3Bから分かるように、ワイヤ・ボンド365は、
図3Bがプリントされているシートに入る又はシートから離れる方向に延長する配線を有する。このため、これらのワイヤ・ボンドの配線は、
図3A〜
図3Bに示されている方向に延長する平面377を画定する。1つの実施形態では、マイクロ電子デバイスの表面328から離れた面を有する成形(モールド)された誘電体領域を作り、また少なくとも実質的に平坦な面を形成するように成形することによって、誘電体材料を相互接続部品330とマイクロ電子デバイス310との上に形成することができる。そのような誘電体層の離れた面は、ワイヤ・ボンド365が通る平面377から垂直方向380に少なくとも実質的に均一な距離「D」を空けて配置されることができる。このため、この成形された誘電体領域は、マイクロ電子デバイスの表面328から離れたその誘電体領域の表面が、ワイヤ・ボンドの長さの少なくとも約50%を超えて、ワイヤ・ボンド365の配線群に対して平行になるような態様で形成されることができる。
【0053】
その後、導電層360が、誘電体層350の上に形成される。この導電層360は、任意の様々な方法で提供されることができる。導電層360は、
図3A〜
図3Bに示されているように、誘電体層の前述された表面に接触する導電面375を有するように、誘電体層350の表面に沿ってかつ接触して延長する。1つの実施形態では、めっき、スパッタリング、又は別の方法では、金属層を誘電体層の表面に付着形成することによって、この導電層を形成することができる。別の実施形態では、導電層360は、形成キャビティ内で真空形成される導電性粒子が充填された熱硬化性樹脂によって、ワイヤ・ボンド365上の選択された形状及び距離に形成されることができる。
【0054】
特定の実施形態では、例えば、銀ペースト、はんだペースト、又は導電性充填ペーストなどの導電性ペーストを、分注(dispensing)、成形、スクリーン印刷、又はステンシル処理(stenciling process)によって誘電体層の露出面に加えることにより、導電層が形成される。導電性ペーストの他の実施例は、導電性ポリマー又はホスト樹脂で合金化されたポリマーを含むことができる。特定の実施例では、導電性ペーストには、導電性粉末、有機バインダ(例えば、ポリヒドロキシスチレン誘導体)及び熱硬化性樹脂が含まれる。導電性ペーストを使用する場合に考えられる利点は、重量が軽い最終製品が得られることである。二次過程を除くことができれば、製造も一層容易でかつ安価になる。1つの実施形態では、導電層360が相互接続部品330上のパッド370に接触する。このパッドは、グラウンド又は電源用パッドとすることができる。ボンドを接点180に接触させてボンドを形成することによって、導電層が相互接続部品に電気的に接続される。
【0055】
1つの実施形態では、マイクロ電子デバイス310の表面328に対して横方向に向いた方向の導電層360の寸法は、マイクロ電子デバイスの表面328の対応する寸法よりも小さくすることができる。
図3A〜
図3Bから分かるように、マイクロ電子デバイスの表面328は、第1の方向に延長する第1の寸法324を有し、また第1の方向を横断する第2の方向に延長する第2の寸法334を有する。第1及び第2の方向は、マイクロ電子デバイスの表面328に対して横向きに、すなわち、その表面に沿った方向に延長する。そのような実施形態では、導電層360は第1の方向に寸法326を有することができ、この寸法326はマイクロ電子デバイスの表面328の対応する第1の寸法324よりも小さい。同様に、導電層360は第2の方向に寸法336を有することができ、これはマイクロ電子デバイスの表面328の対応する第2の寸法334よりも小さい。
【0056】
1つの実施形態では、導電層360は、ワイヤ・ボンドの長さの少なくともかなりの部分の上に少なくとも実質的に均一な距離で配置される表面375を有し、各ワイヤ・ボンドと基準電圧源に結合された隣接する導電層とが、望ましい特性インピーダンスを有する伝送線路構造を形成する。1つの実施形態では、導電面は、ワイヤ・ボンドの長さの50%以上にわたって延長するワイヤ・ボンドの配線からそのような実質的に均一な距離で配置されることができる。望ましい特性インピーダンスを得るために、ワイヤで使用される金属の導電特性の他に、ワイヤの形状及び太さ、ワイヤと導電層360との間の絶縁材料の厚さ、絶縁材料の絶縁定数、すなわち誘電率、導電層360の厚さ及び特性などのパラメータを選択することができる。
【0057】
図3Dは、例えば、断面が円筒形のワイヤである信号導体又は導電性素子と、例えば、「接地面」の基準導体又は導電性素子との間のオーム単位の特性インピーダンスZ
0対インチ単位の分離距離のグラフである。基準導体は、信号導体の直径と比較すると大きい平面構造と想定される。
図3Dは、2つの直径が異なるワイヤに対する特性インピーダンスをプロットしている。
図3Dのプロットは、現在の配置構造における特性インピーダンスを左右する数式から得ることができる。そのような数式では、特性インピーダンスZ
0は下記のように与えられる。
【数1】
ここで、Hは、ワイヤと導体面との間の分離距離であり、dはワイヤの直径であり、ε
Rは導電面からワイヤを分離する誘電体材料の誘電率(permeability)である。この誘電率ε
Rは、使用される誘電体材料の種類に基づいて変化することができる。分離距離Hは、マイクロ電子アセンブリを製造するために使用される工程によって少なくとも部分的に決定される要因である。ワイヤの直径は、マイクロ電子アセンブリを製造するために使用される工程によって少なくとも部分的に決定されることができる。
【0058】
図3Dでは、下側の曲線320は、ワイヤ・ボンドを形成するために使用されるワイヤの太さが1ミル、すなわち、0.001インチ(約0.0254ミリメートル)の場合の特性インピーダンスをプロットしている。上側の曲線322は、ワイヤ・ボンドを形成するために使用されるワイヤの太さが0.7ミル、すなわち、0.0007インチ(約0.01778ミリメートル)の場合の特性インピーダンスをプロットしている。
図3Dで分かるように、ワイヤと導体面との間の分離距離Hが0.002インチ(2ミル)(約0.0508ミリメートル)、すなわち、約50ミクロン以下の場合、約70オーム未満の特性インピーダンスが得られる。
図3Bは、マイクロ電子アセンブリ300の断面図を示している。この図面は、複数のボンド・ワイヤが相互接続部品330からマイクロ電子デバイス310に結合され、かつアセンブリ300内でこのように形成されたワイヤ・ボンドのそれぞれが誘電体材料350によって囲まれていることを示している。例示されているように、導電性カプセル材料がサブアセンブリ全体を覆うことができる。別の実施形態では、導電性カプセル材料が、誘電体材料350の上面など、誘電体材料350の一部のみを覆うことができる。
【0059】
図4A〜
図4Bは、
図3に示されたアセンブリ300からの変形例である別のアセンブリ300を示している。
図4Aは正面図であり、
図4Bは
図4Aに例示された図に対して横方向の対応する断面図である。図示のように、ワイヤ465及び466が、相互接続部品430とマイクロ電子デバイス410とのそれぞれの接点の対の間にワイヤ・ボンドされる。1つの実施形態では、ワイヤ465は信号線(例えば、相互接続部品430とマイクロ電子デバイス410との間で信号を転送するために使用される)であり、他のワイヤ466は接地線又は電力線、すなわち、相互接続部品430のグラウンド又は電源用接点に接続されるワイヤである。
【0060】
1つの実施形態では、基準ワイヤ・ボンド466が、マイクロ電子デバイス410の接点支持面428の上のワイヤ465よりも高い位置に延びるように形成される。これにより、誘電体材料450がワイヤ465及び466の上に加えられるとき、ワイヤ466は誘電体材料450によって完全には覆われない。その結果、ワイヤ466は、導電層460が形成されるとき、少なくとも部分的に露出された状態で残る。次に、導電層460が形成されると、この層460はワイヤ466と接触し、このワイヤと導電性接続部を形成する。ワイヤ466は、マイクロ電子デバイス及び相互接続部品上のそれぞれの基準接点(例えば、グラウンド接点又は電圧供給接点)に接続される。
図4Aでさらに分かるように、導電層が、相互接続部品の基準接点480(例えば、グラウンド又は電源接点パッド)に接続される。そのような場合、導電層は、信号線465及び基準線466を含む伝送線路の基準導体として動作することができ、また基準線466は伝送線路の一部として導電層460を含むことができる。この基準線466はマイクロ電子デバイス410の接点にも接続さるため、信号線及び基準線465、466によって形成された伝送線路はマイクロ電子デバイス上の接点にまで延長する。
【0061】
図4Cは、
図4A〜
図4Bに示された実施形態の変形例を例示する断面図である。
図4Cから分かるように、前述された
図4A〜
図4Bにおけるように、基準線476がマイクロ電子デバイスの表面428の上に信号線475よりも高い位置で延長する。また
図4Cから分かるように、
図4A〜
図4Bの導電層460と同様に、導電層462は、絶縁性の誘電体層450と接触する少なくとも概して平坦な面464を示す。導電層462は、さらに、接触部分478を有している。この接触部分478は、表面464からマイクロ電子デバイス410に向かって下方に延長している。そのような接触部分478は、基準線476と導電接続を行うが、信号線475からは分離されている。
【0062】
図4Cに示されているように、接触部分478を有する導電層462は、下記のように形成されることができる。信号線及び基準線が形成され、誘電性カプセル材料の層450がその上に形成される。このカプセル材料の層450は、続いて行われる処理の間に流されないような、少なくとも十分な堅さを有する。次に、基準線476を露出させる誘電性カプセル材料の外面から下向きに延びるトレンチが形成される。例えば、カプセル材料の層から材料を除くために、機械的な処理又はレーザ処理を使用できる。その後、導電層462が形成されると、導電性材料がトレンチ内に下向きに延びて、導電層462と基準線476との間に導電性接続部が形成される。
【0063】
図4Dは、
図4Cに関連して説明された実施形態の変形例を例示している。この
図4Dは、
図4Cの方向線4D−4Dに対応する方向に取り込まれた横方向の断面図であり、信号線485及び基準線486が、
図4Dがプリントされているシートの面に向かう方向及びこの面から離れる方向に走るように表示されている。
図4Dに示された変形例では、基準線486の配線は信号線485の配線と実質的に同じ平面内にある。接触部分488がトレンチの中に配置されている。これらのトレンチは、マイクロ電子デバイス410に向かって導電層の少なくとも概して平坦な面464から下向きに延長して、基準線が接触部分の導電性材料と接触して配置され、同時に、信号線485が誘電性のカプセル材料450と接触して配置される。
【0064】
図4Eは、実施形態(
図4D)の変形例を例示している。
図4Eでは、基準線496及び信号線495が、マイクロ電子デバイス410の表面428の上の同じ平面内に少なくとも実質的に配置された配線を有するが、基準線496は、信号線が延長する方向495と反対方向に延びている。基準線496と導電層460との間の接触を使用して、基準線496の長さに沿ってまた導電層の表面464上で安定した基準電圧を設定することができる。その結果、基準線496は、マイクロ電子デバイス410から上方向に延びる信号線495の部分491の信号線に対する基準導体として機能する。他方では、導電層460は、マイクロ電子デバイスの表面428に沿った方向、また少なくとも概して導電層460の表面464に向かう方向に延びる信号線の他の部分に対する基準導体として機能する。
【0065】
図4Fに示された実施形態では、基準線496’は、マイクロ電子デバイス410の表面428に概して平行な方向に単に延びるのではなく、上方に伸びる部分497、すなわち、「屈曲した」部分を含むことができる。そのような形状は、基準線496’と導電層の接続部分498との間の良好な導電接続を確実に築くことができる効果がある。
【0066】
図4Gに示された変形例では、基準線508が、基板又は相互接続部品の各端部で導電接続を行う。この変形例の他の特徴は、
図4A〜
図4Fの1つ以上に関連して前述されたものである。
【0067】
図5は、マイクロ電子アセンブリ300の別の実施形態を例示している。この図では、マイクロ電子アセンブリ500が、マイクロ電子デバイス510と相互接続部品530とを備えている。この実施形態では、誘電体材料550が溝570を有している。この溝は、誘電体層550が形成されるとき、アセンブリの中に成形されることができる。別の方法では、誘電体が硬化した後で、溝570が切削される。溝570は、穿孔、鋸引き、又は他の技術を介して切削されることができる。この実施形態では、導電層560が形成されるとき、この導電層が溝570の中に延びる。導電層は、次に、ワイヤ・ボンドの立ち上り部分に隣接して、すなわち、
図5に示されるように、マイクロ電子デバイスの表面から離れて垂直方向に立ち上がる複数のワイヤ・ボンドの部分に隣接して配置された溝の中の導電性材料を含む。
【0068】
図6は、相互接続部品300の別の実施形態を例示している。この実施形態では、導電層660が、相互接続部品630上のトレース635の上に重なって延長している。ここでトレース635は、誘電体層670、例えば、はんだマスクなどのパターン化された誘電体層によって、導電層660から絶縁されている。そうすることにより、効果がトレースに対するインピーダンス制御及びシールディングにも適用される。
【0069】
図7は、さらに別の実施形態によるマイクロ電子アセンブリ700を例示している。この実施形態では、誘電体層750は、その上面から下向きに延びるスロットすなわち溝770を有している。これらの溝は、ワイヤ・ボンド765の配線に平行な方向に、すなわち、
図7がプリントされているページによって画定された面に向かう又は面から離れる方向に延長することができる。例えば、誘電体材料が供給さるときなどの、例えば、誘電体層が形成さるときに、これらの溝は形成されることができる。別の方法では、誘電体材料が与えられた又は硬化された後で、溝を形成することができる。導電層760が形成されるとき、それは溝の中まで延びて、ワイヤ間のシールディングを行うことができる。
【0070】
図8は、別の実施形態によるマイクロ電子アセンブリ800を例示している。この実施形態では、マイクロ電子デバイス810が、上向きで相互接続部品830にワイヤ・ボンドされる。ここでは、マイクロ電子デバイスの背面が相互接続部品に取り付けられ、そしてワイヤ・ボンドがマイクロ電子デバイス上の接点815から相互接続部品の対応する接点875に延長し、サブアセンブリの接点875が、マイクロ電子デバイスの端部812を超えて配置されている。
【0071】
1つの実施形態では、マイクロ電子デバイス810のスタックを他のスタックの上に積み重ねることができる。マイクロ電子デバイス810と対応する相互接続部品830との間に、ワイヤ・ボンドを形成することができる。次に、誘電体層850が形成され、それから導電層860が形成される。これらの層は、例えば、相互接続部品830上で露出されたスタック接点(図示せず)などのスタック接続端子を残すように形成される。次に、第2の完成したマイクロ電子アセンブリ800が、例えば、各アセンブリ800内のマイクロ電子デバイスが上向きになるように、第2の誘電体層の上に積み重ねられる。第2のマイクロ電子アセンブリが、スタック接続端子の間に延びる導電性部品を用いて、第1のマイクロ電子アセンブリと導電接続される。
【0072】
図9は、上記の実施形態(
図3A〜
図3B)の変形例を例示している。この実施形態では、信号線1065は、マイクロ電子デバイス1010の表面1028に沿った配線の中で延長する。ここでは、配線1067は、表面1028の面に平行ではない。その代わりに、ワイヤ・ボンドの配線1067は、表面1028に対してある角度で傾斜が付けられている。この場合、導電層1060は、ワイヤ・ボンドの長さの50%以上に沿って均一又は少なくとも実質的に均一な間隔1061で配線1067と平行に延長することができる。このような方法で、有益な特性インピーダンスを有する伝送線路構造が実現される。製造方法は、導電層を形成する前に、切妻形の金型を使用して誘電性カプセル材料の層1050を成形することを除いて、上記の
図3A〜
図3Bに関連して説明された方法と同様である。
【0073】
図10は、さらに別の変形例を例示している。この実施形態では、ワイヤ・ボンド1085は一様に直線の配線で延びていない。その代わりに、これらのワイヤ・ボンドの形状は階段形であり、比較的短い段差(jog)1082を含んでいる。この段差は大部分は下向きに延び、いくらか長い段差又は踏み段(step)1084は、マイクロ電子デバイス1010の表面1028を横断する方向に延びる。この場合も同様に、導電層は、ワイヤ・ボンド1084に隣接した階段形状の内面を有するように作られ、そのような内面は、ワイヤ・ボンドの外形に従う一連の同様な階段によって画定される。その結果、導電層1080の内面は、間隔1081でワイヤ・ボンドの段差1084に平行に延長することができる。この間隔1081は、ワイヤ・ボンドの長さの50%以上に沿って、均一又は少なくとも実質的に均一である。この場合もやはり、前述(
図3A〜
図3B)されたのと同じ方法を用いて、異なる形状の金型を使用して階段形状の導電層を形成することができることを除いて、構造体を製造することができる。
【0074】
図11A〜
図11Bに例示された実施形態では、導電面960がマイクロ電子デバイス910の表面928に沿って延長し、またマイクロ電子デバイスの接点912に接続されたワイヤ・ボンド965は、導電面960から間隔を空けた距離で表面928に対して平行に延長する。
図11Aは、マイクロ電子デバイス910とそれに接続された相互接続部品とを備えるマイクロ電子アセンブリ900を例示する断面図である。
図11Bは、表面928の上から表面と接点とを見た平面図である。
図11A〜
図11Bから分かるように、導電面は、個々の接点912を露出する開口964を含むことができる。別の方法では、導電面は、マイクロ電子デバイスの幾つかの又は全ての接点を露出する1つ以上のより大きな開口を含むことができる。
【0075】
1つの実施形態では、導電面は、デバイスが複数の接続されたデバイスを含むウェハ又はパネルの形状の間に、又はデバイスが他のそのようなデバイスから1つに切り離された後で、このデバイスに適用される金属付着又ははんだ処理などの、マイクロ電子デバイスの表面928に適用される処理によって形成されることができる。別の方法では、導電面は、例えば、金属板の中に開口964を形成するために、銅箔などの金属板を事前処理することによって提供されることができる。次に、金属板はマイクロ電子デバイスの表面928に、接着剤を使用することによって結合されることができる。
【0076】
次に、マイクロ電子デバイスの接点912をマイクロ電子デバイス930上の接点975に接続するワイヤ・ボンド965が形成される。
図11Aから分かるように、ワイヤ・ボンド965は、マイクロ電子デバイスの表面928の上に立ち上がる配線を有する。ワイヤ・ボンドを形成した後で、ワイヤ・ボンドを機械的に支持する目的の誘電体層950を形成することができる。ワイヤ・ボンド965の配線は、
図11Aに示されているように、マイクロ電子デバイスの表面928と平行に又は少なくとも概して平行に、横方向に延長することができる。この場合、配線は、製造公差の範囲内で平行である。そのような水平な配線は、一般に、ワイヤ・ボンドのかなりの部分を占める、すなわち、ワイヤ・ボンドの長さの50%以上を占める。配線は、例えば、一般に、表面928から約50ミクロンから100ミクロンの高さというように、導電面の上に実質的に均一な高さの間隔を空けて配置される。このように、望ましいインピーダンスがワイヤ・ボンドに対して得ることができる。このようにマイクロ電子デバイスに入る又はそこから出る信号は、信号を搬送する接続部(例えば、ワイヤ・ボンド)に入るノイズをより少なくして、送信されることができる。
【0077】
図12に示されている変形例は、導電層が無傷の金属板である必要がないことを実証している。その代わりに、
図12で見られるように、導電層が複数の導電性ストリップ980の形式で提供される。これらの導電性ストリップ980は、マイクロ電子デバイス910の表面に沿って、デバイス接点912と相互接続部品930の接点975との間の信号線ボンド965の配線に平行な方向に延長する。これらの導電性ストリップは、機械的に支持されるか又は支持部分982を用いて一緒に保持される。1つの実施形態では、導電性ストリップ及び支持部分は、銅箔又はシートをサブトラクティブに(subtractively)パターン化し、そして残りの金属構造体をマイクロ電子デバイスの表面982に接着剤962を用いて結合することによって、金属構造体として形成される。
【0078】
前述の実施形態は、個々のマイクロ電子デバイス、例えば、半導体チップの相互接続に関して説明されてきた。しかしながら、本願で説明された方法は、ユニット、パネル、ウェハ又はウェハの部分の形態で、端部で一緒に結合された複数のチップに同時に適用される、ウェハ・スケールの製造工程の中で使用されうることが考えられる。
【0079】
前述された実施形態の特定の変形例では、導電性材料を、ワイヤ・ボンドを囲む誘電体領域の外形に一致させる必要はない。例えば、成形された誘電体領域に導電層を形成する代わりに、ボンド・ワイヤ及び誘電体領域350の上に重なるように金属のカンを取り付け、マイクロ電子アセンブリのワイヤ・ボンド365から望ましい間隔で金属のカンの内面を置くことによって、導電層を実現することができる。
【0080】
上記の説明は、特定用途に対して例証となる実施形態を参照するが、請求の範囲に記載されている発明はそれに限定されないことは理解されるべきである。当業者は、さらに別の変形例、応用例及び実施形態が添付された請求の範囲の中に入ることは認識されよう。