(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記算出手段は、前記標準操作に合致するユーザ操作が前記推奨期間内に行われたものの前記標準操作とは異なる操作も行われた場合には前記第2の得点よりも低い第3の得点を、また前記標準操作に合致するユーザ操作が前記正規期間内に行われたものの前記標準操作とは異なる操作も行われた場合には前記第3の得点よりも低い第4の得点を加算して前記点数を算出する請求項1に記載のトレーニング装置。
前記算出手段は、前記標準操作に合致するユーザ操作が前記正規期間内に行われなかった場合には得点を加算しないことを特徴とする請求項1に記載のトレーニング装置。
入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニング装置を、画像を表示する表示デバイスと、前記表示デバイスにより表示された入力インタフェース画像上での前記ユーザの操作を入力する入力デバイスと、前記操作の契機となる契機事象においてユーザが行うべき標準操作と、前記標準操作が許容される正規期間と、前記標準操作が推奨される推奨期間とを表した標準情報を記憶する記憶デバイスともに構成するコンピュータを、
前記入力装置において前記操作を入力するためのユーザインタフェースの外観を摸した入力インタフェース画像を前記表示デバイスの第1の表示領域に表示するよう前記表示デバイスを制御する第1の制御手段と、
前記表示デバイスの第2の表示領域において、前記操作の契機となる契機事象に関するものを少なくとも1つ含む複数の静止画像を順次に、かつ一定の時間間隔で自動的に表示するように前記表示デバイスを制御する第2の制御手段と、
前記標準情報が表す前記標準操作に合致するユーザ操作が前記推奨期間内に前記入力デバイスで入力された場合に第1の得点を、また前記標準操作に合致するユーザ操作が前記正規期間内に前記入力デバイスで入力された場合に前記第1の得点よりも低い第2の得点をそれぞれ加算して前記入力デバイスで入力されたユーザ操作の点数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記点数を前記ユーザに報知するための報知動作を行う報知手段として機能させるプログラム。
画像を表示する表示デバイスと、前記表示デバイスにより表示された入力インタフェース画像上でのユーザの操作を入力する入力デバイスと、第1のコンピュータとを具備した端末装置とともに、前記入力デバイスとは異なる入力装置における操作を前記ユーザにトレーニングさせるトレーニングシステムを構成するサーバ装置に備えられ、前記操作の契機となる契機事象において前記ユーザが行うべき標準操作と、前記標準操作が許容される正規期間と、前記標準操作が推奨される推奨期間とを表した標準情報を記憶する記憶デバイスにアクセス可能な第2のコンピュータを、
前記入力装置において前記操作を入力するためのユーザインタフェースの外観を摸した入力インタフェース画像を前記表示デバイスの第1の表示領域に表示するよう前記表示デバイスを制御する第1の制御手段と、
前記表示デバイスの第2の表示領域において、前記操作の契機となる契機事象に関するものを少なくとも1つ含む複数の静止画像を順次に、かつ一定の時間間隔で自動的に表示するように前記表示デバイスを制御する第2の制御手段と、
前記標準情報が表す前記標準操作に合致するユーザ操作が前記推奨期間内に前記入力デバイスで入力された場合に第1の得点を、また前記標準操作に合致するユーザ操作が前記正規期間内に前記入力デバイスで入力された場合に前記第1の得点よりも低い第2の得点をそれぞれ加算して前記入力デバイスで入力されたユーザ操作の点数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記点数を前記ユーザに報知するための報知動作を行う報知手段とのうちの少なくとも1つとして機能させるとともに、
前記第1の制御手段、前記第2の制御手段、前記算出手段および前記報知手段のうちの前記第2のコンピュータがその手段として機能しない手段として前記第1のコンピュータを機能させるためのプログラムを前記端末装置へ送信する送信手段として前記第2のコンピュータを機能させるプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。
【0011】
図1は本実施形態に係る注文処理システム100の構成を図である。
【0012】
この注文処理システム100は、飲食店や販売店などのような顧客の注文に応じて飲食サービスや商品販売サービスを提供する様々な施設で利用可能である。ただし以下においては、飲食店での利用に適応するものとして構成された注文処理システム100について説明することとする。
【0013】
注文処理システム100は、複数の情報端末1、複数のハンディ端末2、複数の伝票プリンタ3およびステーション4をLAN(local area network)5にそれぞれ接続して構成される。ただし、ハンディ端末2は、無線アクセスポイント6を介してLAN5に接続される。情報端末1、ハンディ端末2および伝票プリンタ3は、
図1では2つずつを図示しているが、その数はそれぞれに任意である。情報端末1、ハンディ端末2および伝票プリンタ3は、1つのみが設けられても良い。
【0014】
情報端末1は、例えば接客フロアやチェックアウトカウンタに設置される。顧客に対する案内業務、受注業務、給仕(配膳)業務、あるいは会計業務など各種の業務に関する処理を行う。そして、接客フロアに設置された情報端末1においては、案内業務、受注業務および給仕(配膳)業務に関する処理が主として利用される。またチェックアウトカウンタに設置された情報端末1においては、さらに会計業務に関する処理が利用される。なお、情報端末1は、上記の業務の一部のみに関する処理を行うことにより、特定の用途に特化したものとしても良い。情報端末1のうちの少なくとも1つは、後述するトレーニング処理を実行する機能を備え、トレーニング装置として機能する。
【0015】
ハンディ端末2は、ソフトキーやハードキーなどの操作キーが複数配列されたユーザインタフェースを備え、このユーザインタフェースによりオーダー入力のためのユーザの操作を入力する入力装置として機能する。ハンディ端末2は、入力した操作に従ってオーダー情報を生成し、このオーダー情報を無線送信する。ハンディ端末2から無線送信されたオーダー情報は、無線アクセスポイント6およびLAN5を介してステーション4に伝送される。
【0016】
伝票プリンタ3は、例えば接客フロアやキッチンに設置される。接客フロアに設置された伝票プリンタ3は、受注情報に基づく注文伝票を顧客のために印刷する。すなわち、接客フロアに設置された伝票プリンタ3は、いわゆるカスタマープリンタとして利用される。またキッチンに設置された伝票プリンタ3は、受注情報に基づく調理指示伝票を調理人のために印刷する。すなわち、キッチンに設置された伝票プリンタ3は、いわゆるキッチンプリンタとして利用される。
【0017】
ステーション4は、例えばバックヤードに設置され、情報端末1から送信された各種の情報を集計処理し、飲食店の営業に拘わる管理業務に関する処理を行う。またステーション4は、複数の情報端末1で共通に利用される情報の管理処理を行うこともある。
【0018】
図2は情報端末1のブロック図である。
【0019】
情報端末1は、液晶ディスプレイ(LCD)1a、表示コントローラ1b、スピーカ1c、サウンドコントローラ1d、タッチセンサ1e、タッチセンサコントローラ1f、周辺機器インタフェース(周辺機器I/F)1g、通信インタフェース(通信I/F)1h、ROM(read-only memory)1i、RAM(random-access memory)1j、HDD(hard disk drive)1kおよびCPU(central processing unit)1mを含む。このうち、表示コントローラ1b、サウンドコントローラ1d、タッチセンサコントローラ1f、周辺機器インタフェース1g、通信インタフェース1h、ROM1i、RAM1j、HDD1kおよびCPU1mは、バスラインにそれぞれ接続されている。LCD1a、スピーカ1cおよびタッチセンサ1eは、表示コントローラ1b、サウンドコントローラ1dおよびタッチセンサコントローラ1fにそれぞれ接続されている。
【0020】
LCD1aは、表示コントローラ1bにより駆動されて画像を表示する。表示コントローラ1bは、CPU1mの制御の下に転送されてくる画像データに応じた画像が表示されるようにLCD1aを駆動する。
【0021】
スピーカ1cは、サウンドコントローラ1dにより駆動された音声を再生する。サウンドコントローラ1dは、CPU1mの制御の下に転送されてくる音声データに応じた音声が再生されるようにスピーカ1cを駆動する。
【0022】
タッチセンサ1eは、LCD1aの表示面に積層配置されている。タッチセンサ1eは、LCD1aの表示画面へのユーザによるタッチがなされた際に、そのタッチ位置に応じた検出信号を出力する。タッチセンサコントローラ1fは、タッチセンサ1eから出力された検出信号に基づいて上記のタッチ位置を表す座標情報を求め、この座標情報をCPU1mへ送る。タッチセンサ1eは、トレーニングの実行時には、トレーニングのためのユーザの操作を入力する入力デバイスの1つとして利用される。
【0023】
周辺機器インタフェース1gには、プリンタ7や客面表示装置8などの周辺機器が必要に応じて接続される。周辺機器インタフェース1gは、接続されている周辺機器と通信する。周辺機器インタフェース1gとしては、USB(universal serial bus)の汎用規格に準拠したインタフェース回路などを利用できる。なお、プリンタ7は、受注伝票、領収伝票あるいは各種のジャーナルなどを印刷するために利用される。客面表示装置8は、会計結果や広告情報などを顧客に提示するための画像を表示するために利用される。プリンタ7および客面表示装置8の少なくとも一方は、情報端末1に内蔵されていても良い。
【0024】
通信インタフェース1hは、伝票プリンタ3およびステーション4とLAN5を介して通信する。通信インタフェース1hとしては、イーサネット(登録商標)などの汎用規格に準拠したインタフェース回路などを利用できる。
【0025】
ROM1iは、CPU1mの処理手順を記述したプログラムや、CPU16が各種の処理を実行する上で必要なデータなどを記憶している。
【0026】
RAM1jは、CPU16が各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。例えばRAM1jには、LCD1aで表示する画像を表す画像情報を記憶する。またRAM1jは、CPU16が各種の処理を行う際のワークエリアとしても利用される。
【0027】
HDD1kは、CPU1mの処理手順を記述したプログラムや、CPU16が各種の処理を実行する上で必要なデータなどを記憶する。HDD1kは、注文処理システム100が設置されている飲食店で提供されるメニュー品目に関するデータベースを記憶する。HDD1kは、ハンディ端末2におけるユーザインタフェースを摸した入力インタフェース画像のデータを記憶する。HDD1kは、複数のトレーニングコースのそれぞれの内容を記述したトレーニングコースデータベースを記憶する。HDD1kは、複数の店員のそれぞれについてのトレーニング状況を記述したトレーニング状況データベースを記憶する。HDD1kは、トレーニング処理に際して再生する複数の動画ファイルを記憶する。HDD1kは、複数のトレーニングコースのそれぞれに対応し、各コースにおけるユーザ操作の採点のための情報を記述した採点設定ファイルを記憶する。
【0028】
CPU1mは、ROM1iやHDD1kに記憶されたプログラムに従って、前述した各種の業務に関する各種の処理やトレーニング処理を実行する。
【0029】
なお、情報端末1は、ROM1iやHDD1kにプログラムが記憶された状態にて販売や譲渡がなされても良いし、記憶媒体に記憶された状態や通信回線を介した通信により販売または譲渡されたプログラムが任意に情報端末1にインストールされても良い。なお、上記の記憶媒体としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、あるいは半導体メモリなどのあらゆる種類のものを利用できる。
【0030】
図3はトレーニングコースデータベースの一例を模式的に示す図である。
【0031】
図3に示すようにトレーニングコースデータベースは、複数のトレーニングコースのそれぞれに対応するデータレコードを含む。各データレコードには、タイトル、所要時間、クラス、動画ファイル名、規定注文品目および採点設定ファイル名に関する情報フィールドが含まれる。タイトルに関する情報フィールドに記述される情報は、トレーニングコースを識別するためのタイトルを表す。所要時間に関する情報フィールドに記述される情報は、各トレーニングの所要時間を表す。クラスに関する情報フィールドに記述される情報は、難易度などを表す情報を表す。動画ファイル名に関する情報フィールドに記述される情報は、使用するべき動画ファイルの識別名を表す。規定注文品目に関する情報フィールドに記述される情報は、注文品目として入力されるべき品目を表す。採点設定ファイル名に関する情報フィールドに記述される情報は、各トレーニングコースに応じた採点のための設定について記述された採点設定ファイルの識別名を表す。
【0032】
図4はトレーニング状況データベースの一例を模式的に示す図である。
【0033】
図4に示すようにトレーニング状況データベースは、複数のユーザ(ここでは店員)のそれぞれに対応するデータレコードを含む。各データレコードは、ユーザ名、トレーニングコース毎の済みフラグおよび習熟レベルに関する情報フィールドを含む。ユーザ名に関する情報フィールドに記述される情報は、ユーザを識別するための名称を表す。済みフラグは、トレーニングコース毎のトレーニングの終了状況を0(未終了)および1(終了)のいずれかで表す。習熟レベルに関する情報フィールドに記述される情報は、ハンディ端末2の操作についての習熟度合いを表す習熟レベルを表す。
【0034】
図5は採点設定ファイルに記述された情報の一例を示す図である。
【0035】
図5に示すように採点設定ファイルは、操作番号、正規操作、正規期間および推奨期間に関する各情報を含んだ設定情報の集合である。
【0036】
操作番号は、トレーニングの中で動画像が表す契機事象に応じてユーザが行うべき操作のそれぞれに、それらの操作をそれぞれ行うべきタイミングの順番に従って付与された番号を表す。正規操作は、同じ設定情報に含まれた操作番号が付与された操作にてユーザが行うべき正規の操作の内容を表す。正規期間は、同じ設定情報に含まれた操作番号が付与された操作が許容される期間を表す。推奨期間は、同じ設定に含まれた操作番号が付与された操作を行うべき推奨される期間を表す。
【0037】
図5の1つめの設定情報は、動画像が客がアイスコーヒーを注文する動作を契機事象として表している場合に関し、「アイスコーヒー」キーを押下する操作が正規操作であって、それが動画像の経過時間が「00:10」〜「00:20」である期間に行われるべきであり、より好ましくは動画像の経過時間が「00:13」〜「00:17」である期間に行われるべきである旨を表している。
【0038】
次に注文処理システム100の動作について説明する。
【0039】
情報端末1やハンディ端末2でオーダー入力のための操作をユーザが行うと、その操作に応じて情報端末1やハンディ端末2で生成されたオーダー情報がLAN5を介してステーション4に伝送される。ステーション4は、到来したオーダー情報を、会計処理や集計処理などのために管理する。またステーション4は、オーダー情報をLAN5を介して伝票プリンタ3へと送信する。伝票プリンタ3は、到来したオーダー情報に応じた内容の調理指示伝票や注文伝票を印刷する。
【0040】
さて、ハンディ端末2での操作をトレーニングしたい場合にユーザは、情報端末1が備えるトレーニング機能を利用できる。このトレーニング機能の起動がユーザにより要求された情報端末1では、CPU1mが
図6に示すようなトレーニング処理を実行する。
【0041】
ステップSa1においてCPU1mは、ユーザを認証する。
【0042】
ステップSa2においてCPU1mは、コース選択画像を生成し、このコース選択画像を表示するように表示コントローラ1bに対して指示する。この指示に応じて表示コントローラ1bは、該当するコース選択画像を表示するようにLCD1aを駆動する。
【0043】
図8はコース選択画像20を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【0044】
コース選択画像20は、コース一覧画像21、入力インタフェース画像22および案内画像23を含む。
【0045】
コース一覧画像21は、トレーニングコースデータベースに登録されているトレーニングコースの一覧を示す。
図8の例においてコース一覧画像21は、各トレーニングコースの動画サムネイル21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21iを含む。コース一覧画像21は、動画サムネイル21a〜21iのそれぞれの下方に、各トレーニングコースのタイトルおよび所要時間を表すテキストを含む。そしてコース一覧画像21は、各動画サムネイル21a〜21iを、各トレーニングコースのクラス毎に区分けして示す。
【0046】
さらにコース一覧画像21には、ステップSa1で認証したユーザに関してトレーニング状況データベースに記述された済みフラグが「1」となっているトレーニングコースの動画サムネイルに重ねた状態で、トレーニングが終了していることを表す済みマーク21jを含む。
図4に示すトレーニング状況データベースでは、「店員A」なるユーザに関して済みフラグが「1」となっているのが「1人客」「テイクアウト」「ファミリー」および「身だしなみ」の各トレーニングコースである。
図8においてはこれに従って、「1人客」「テイクアウト」「ファミリー」および「身だしなみ」の各トレーニングコースに関する動画サムネイル21a,21b,21c,21hにそれぞれ重ねた状態の済みマーク21jを含む。
【0047】
入力インタフェース画像22は、ハンディ端末2におけるユーザインタフェースの外観を摸した画像である。
【0048】
案内画像23は、ユーザの習熟レベルを表す文字列23aおよびマーク23bを含む。
【0049】
ステップSa3においてCPU1mは、ユーザ操作に応じてトレーニングコースの1つを選択する。具体的には、コース一覧画像21に含まれた動画サムネイルのうちの1つをタッチする操作をユーザが行ったことに応じて、CPU1mはそのタッチされた動画サムネイルに関するトレーニングコースを選択する。例えば
図8中の動画サムネイル21dの表示領域をタッチする操作がユーザにより行われたならば、CPU1mはタイトルが「2人客」であるトレーニングコースを選択する。
【0050】
ステップSa4においてCPU1mは、選択したトレーニングコースに対応する動画像の表示を開始する。例えばタイトルが「2人客」であるトレーニングコースを選択しているならば、CPU1mはトレーニングコースデータベースに従って動画ファイル名として「Futari.mpg」を取得し、このファイル名でHDD1kに記憶されている動画ファイルに基づく動画像を含んだトレーニング画像を生成し、このトレーニング画像を表示するように表示コントローラ1bに対して指示する。この指示に応じて表示コントローラ1bは、該当するトレーニング画像を表示するようにLCD1aを駆動する。なおCPU1mは、動画像ファイルに含まれた音声データに応じた音声を再生するようにサウンドコントローラ1dに対して指示する。この指示に応じてサウンドコントローラ1dは、該当する音声を再生するようにスピーカ1cを駆動する。
【0051】
図9はトレーニング画像30を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【0052】
トレーニング画像30は、コース選択画像20に、コース一覧画像21に重なる状態でプレーヤ画像31を含む。プレーヤ画像31は、動画像31aを含む。なお、CPU1mは、動画像ファイルが表す多数の画像フレームを一定の時間間隔で1つずつ順次に表示対象として選択し、動画像31aをその表示対象とした画像フレームに自動的に変更して行く。動画像ファイルが表す動画像および音声は、ハンディ端末2においてメニュー品目の入力のための操作をユーザが行うべき契機となる経時的な複数の事象を表したものである。当該動画像および音声は具体的には、顧客が注文する様子を撮影したものや、同様な様子を表したアニメーションなどである。
【0053】
ユーザは、LCD1aで表示される動画像およびスピーカ1cで再生される音声に応じて、入力インタフェース画像22上に配置されたメニュー品目のボタンをタッチすることによって注文されたメニュー品目を入力するための品目入力操作を行う。品目入力操作は、既に入力したメニュー品目をキャンセルする操作も含む。そしてユーザは、注文されたメニュー品目の全ての入力を完了したと考えるときに、入力インタフェース画像22中に配置された送信ボタン22aをタッチするなどの終了操作を行う。
【0054】
そこでステップSa5およびステップSa6においてCPU1mは、品目入力操作または終了操作がなされるのを待ち受ける。そして品目入力操作が行われたならば、CPU1mはステップSa5からステップSa7へ進む。なお、動画像の再生が終了した時点またはそれから一定時間が経過した時点として予め定めた終了タイミングまでに終了操作がなされなかった場合にも、CPU1mはステップSa5からステップSa7へ進むようにしても良い。
【0055】
ステップSa7においてCPU1mは、品目入力操作に応じて注文品目リストを更新する。すなわちCPU1mは、メニュー品目の追加を指定する品目入力操作が行われたならば、該当するメニュー品目を追加するように注文品目リストを更新する。またCPU1mは、メニュー品目のキャンセルを指定する品目入力操作が行われたならば、該当するメニュー品目を除外するように注文品目リストを更新する。
【0056】
ステップSa8においてCPU1mは、操作履歴情報を更新する。なおCPU1mは、今回のトレーニング処理の中で初めてステップSa8に進んだ場合には、操作履歴情報を新たに生成する。操作履歴情報は、ユーザが行った操作のそれぞれに関する操作情報を含んだ情報である。操作情報は、操作の内容と、操作が行われたタイミングとを少なくとも示す。つまり操作情報は例えば、入力インタフェース画像22中のどのボタンが、トレーニング中のどのタイミングで押されたのかを表す。CPU1mは、操作履歴情報をRAM1jまたはHDD1kに記憶させる。そしてこののちにCPU1mは、ステップSa5およびステップSa6の待ち受け状態に戻る。
【0057】
ステップSa5およびステップSa6の待ち受け状態にあるときに終了操作がなされたならばCPU1mは、ステップSa6からステップSa9へ進む。
【0058】
ステップSa9においてCPU1mは、得点報知処理を実行する。
【0059】
図7はCPU1mによる得点報知処理のフローチャートである。
【0060】
ステップSb1においてCPU1mは、変数iを1にセットするとともに、変数nを選択しているトレーニングコースに関する採点設定ファイルに示された操作番号の最大値に設定する。
【0061】
こののちにCPU1mは、ステップSb2乃至ステップSb10において、操作履歴情報を解析して、操作番号iに関しての得点P(i)を得る。ここにおける処理においてCPU1mは、選択しているトレーニングコースに関する採点設定ファイルのうちの操作番号が変数iに一致する設定情報(以下、参照設定情報と称する)を参照する。
【0062】
ステップSb2においてCPU1mは、操作番号iに関する正規操作が有ったか否かを確認する。具体的には例えばCPU1mは、参照設定情報に表された正規操作が行われたタイミングが参照設定情報に表された正規期間内であるならば正規操作が有ったと判定し、そうでなければ正規操作が無かったと判定する。そして正規操作が有ったと判定した場合にCPU1mは、ステップSb2からステップSb3へ進む。ただし、正規操作が有ったか否かの判断は予め定められたルールに従って行われれば良く、そのルールは任意である。
【0063】
ステップSb3においてCPU1mは、操作番号iに関する誤操作が有ったか否かを確認する。具体的には例えばCPU1mは、参照設定情報に表された正規操作とは異なる操作が参照設定情報に表された正規期間内に行われたならば誤操作が有ったと判定し、そうでなければ誤操作が無かったと判定する。そして誤操作が無かったと判定した場合にCPU1mは、ステップSb3からステップSb4へ進む。ただし、誤操作が有ったか否かの判断は予め定められたルールに従って行われれば良く、そのルールは任意である。
【0064】
ステップSb4においてCPU1mは、操作番号iに関する正規操作が推奨期間内に行われたか否かを確認する。具体的には例えばCPU1mは、参照設定情報に表された正規操作が行われたタイミングが参照設定情報に表された推奨期間内であるならば正規操作が推奨期間内に行われたと判定し、そうでなければ正規操作が推奨期間内に行われなかったと判定する。そしてCPU1mは、正規操作が推奨期間内に行われたと判定したならばステップSb4からステップSb5へ進み、そうでなければ、ステップSb4からステップSb6へ進む。ただし、正規操作が推奨期間内に行われたか否かの判断は予め定められたルールに従って行われれば良く、そのルールは任意である。
【0065】
ステップSb5においてCPU1mは、得点P(i)を100に設定する。
【0066】
ステップSb6においてCPU1mは、得点P(i)を75に設定する。
【0067】
さて、ステップSb3にて誤操作が有ったと判定した場合にCPU1mは、ステップSb3からステップSb7へ進む。
【0068】
ステップSb7においてCPU1mは、操作番号iに関する正規操作が推奨期間内に行われたか否かをステップSb4と同様にして確認する。そしてCPU1mは、正規操作が推奨期間内に行われたと判定したならばステップSb7からステップSb8へ進み、そうでなければ、ステップSb7からステップSb8へ進む。
【0069】
ステップSb8においてCPU1mは、得点P(i)を50に設定する。
【0070】
ステップSb9においてCPU1mは、得点P(i)を25に設定する。
【0071】
さて、正規操作が無かったと判定した場合にCPU1mは、ステップSb2からステップSb10へ進む。
【0072】
ステップSb10においてCPU1mは、得点P(i)を0に設定する。
【0073】
以上のようなステップSb2乃至ステップSb10の処理による採点結果は、以下の通りとなる。
【0074】
(1) 推奨期間内に正規操作がなされ、かつ誤操作がない場合には100点。
【0075】
(2) 推奨期間外に正規操作がなされ、かつ誤操作がない場合には75点。
【0076】
(3) 推奨期間内に正規操作がなされ、かつ誤操作がある場合には50点。
【0077】
(4) 推奨期間外に正規操作がなされ、かつ誤操作がある場合には25点。
【0078】
(5) 正規操作がなされなかった場合には0点。
【0079】
ステップSb5,6,8,9,10のいずれかで得点P(i)を設定した後にCPU1mは、ステップSb11へ進む。
【0080】
ステップSb11においてCPU1mは、変数iの値を1つ増加させる。
【0081】
ステップSb12においてCPU1mは、変数iが変数nを超えているか否かを確認する。そして変数iが変数n以下であるならば、CPU1mはステップSb2以降の処理を繰り返す。これにより、CPU1mは、選択されているトレーニングコースに関する採点設定ファイルに含まれたn個の設定情報をそれぞれ参照設定情報としてステップSb2乃至ステップSb10の処理をそれぞれ実行する。これにより、選択されているトレーニングコースに関して行われるべきn個の操作のそれぞれに関して得点P(i)が得られる。
【0082】
そしてn個の操作のそれぞれに関する得点P(i)を取得し終えて変数iが変数nを超えたならば、CPU1mはステップSb12からステップSb13へ進む。
【0083】
ステップSb13においてCPU1mは、得点P(1)〜得点P(n)の平均値を算出し、これにより求まる値を今回のトレーニングに関する得点とする。ただし、ここの操作の得点P(1)〜得点P(n)に基づいてのトレーニングに関する得点の算出は予め定められたルールに従って行われれば良く、そのルールは任意である。
【0084】
ステップSb14においてCPU1mは、ステップSb13で得た得点を表した得点画像を生成し、この得点画像を表示するように表示コントローラ1bに対して指示する。この指示に応じて表示コントローラ1bは、該当する得点画像を表示するようにLCD1aを駆動する。
【0085】
図10は得点画像50を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【0086】
図10の例では、トレーニング画像30に重畳させて得点画像50を表示している。また
図10の例では、得点画像50は確認ボタン51を含む。
【0087】
このように得点画像50を表示させた状態でCPU1mは、確認操作がユーザにより行われるのを待ち受ける。そして例えば確認ボタン51をタッチするなどの確認操作がユーザによりなされたならば、CPU1mは得点報知処理を終了する。CPU1mは得点報知処理を終了したならば、
図6のステップSa10へ進む。
【0088】
ステップSa10においてCPU1mは、注文品目リストに含まれているメニュー品目の全てが、現在選択しているトレーニングコースに関してトレーニングコースデータベースに記述された規定注文品目に含まれているメニュー品目と一致するか否かを確認する。そして全てのメニュー品目が一致したならば、CPU1mはステップSa10からステップSa11へ進む。
【0089】
ステップSa11においてCPU1mは、現在選択しているトレーニングコースおよびステップSa1で認証したユーザに関してトレーニング状況データベースに含まれた済みフラグを「1」にする。
【0090】
ステップSa12においてCPU1mは、ステップSa1で認証したユーザに関するトレーニングの進捗度を算出する。進捗度は、予め定められた任意のルールに基づいて算出されれば良い。例えば、進捗度は、済みフラグが「1」となっているトレーニングコースの数として求めることができる。この場合、トレーニング状況データベースが
図4に示す状態であるならば、ユーザ「店員A」についての進捗度は「4」となる。あるいは、トレーニングコースの難易度に応じた係数を済みフラグに乗じて求まる値の総和として進捗度を求めることができる。すなわち、例えば各トレーニングコースのクラスに応じて、「初級」「中級」「上級」「マナー」に関する係数をそれぞれ「1」「2」「3」「1」とするならば、トレーニング状況データベースが
図4に示す状態であるならば、「店員A」なるユーザについての進捗度は「5」となる。
【0091】
ステップSa13においてCPU1mは、進捗度に応じて習熟レベルを判定し、それをトレーニング状況データベースに反映する。具体的には、進捗度と習熟レベルとの対応関係を予め定めておく。なお習熟レベルとは、「アルバイト初級」や「アルバイト中級」などのように習熟の度合いをユーザが認識できるような指標である。そしてCPU1mは例えば、進捗度が上昇しても習熟レベルが変化しないならば、トレーニング状況データベースには何ら変更を加えない。しかしながらCPU1mは例えば、進捗度が上昇したことによって新たな習熟レベルに到達したならば、トレーニング状況データベースの習熟レベルに関する情報フィールドの記述を変更する。より具体的には、ユーザ「店員A」がトレーニングコース「2人客」を正しく完了したことによって当該ユーザの習熟レベルが「アルバイト中級」であるとCPU1mが判定したとする。この場合にCPU1mは、ユーザ名の情報フィールドに「店員A」と記述されたデータレコードにおける習熟レベルに関する情報フィールドの記述を、例えば
図4に示す「アルバイト初級」から「アルバイト中級」に変更するようにトレーニング状況データベースを更新する。
【0092】
こののちにCPU1mは、ステップSa2に戻り、コース選択画像を再表示する。このときにCPU1mは、最新のトレーニング状況データベースに記述された情報に基づいてコース選択画像を生成する。このため、例えば上記具体例のようにトレーニング状況データベースが更新されているならば、再表示されるコース選択画像は
図11に示すような画像である。
図11に示すコース選択画像40は、コース一覧画像41が、動画サムネイル21dに重ねた状態の済みマーク21jを含む点でコース一覧画像21とは異なる。またコース選択画像40は、案内画像42が、変化後の習熟レベルを表す文字列42aおよびマーク42bを含む点で案内画像23と異なる。
【0093】
ところで、ステップSa10においてメニュー品目の不一致が見つかったならば、CPU1mはステップSa10からステップSa2へ戻る。この場合には、トレーニング状況データベースが更新されないため、例えば
図8に示すコース選択画像20が再表示される。
【0094】
以上のように情報端末1を使用することで、ユーザは、他人に手間を掛けること無しに、ハンディ端末2の操作をトレーニングできる。
【0095】
そして情報端末1は、ユーザ操作と予め定められた操作とが合致する度合いを表す得点を求めて、これを表示することでユーザに対して報知する。従って、この報知に基づき、ユーザは自分が行った操作の正確性を認識できる。
【0096】
また情報端末1は、ユーザによる操作が正しく行われたか否かを自動的に判定し、その判定結果を済みマーク21jの有無によってユーザに対して提示する。このため、ユーザは正しい操作が行えたのか否かを認識することができる。
【0097】
また情報端末1は、習熟レベルをユーザに対して提示する。このため、ユーザはハンディ端末2の操作についての自己の習熟度合いを容易かつ的確に把握できる。
【0098】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
【0099】
1つのトレーニングコースの中で行うべき複数の操作の個々についての点数を表示しても良い。
【0100】
1つのトレーニングコースに関する得点は、
図7に示されるのとは全く異なる処理により得ても良い。例えば、正規操作が行われたタイミングとそれが行われるべきタイミングとの時間差に応じて減点するなどのように種々の変更が可能である。
【0101】
得点のユーザへの報知は、例えば音声メッセージの出力などの別の方法によって行っても良いし、複数の方法でそれぞれ行っても良い。
【0102】
注文品目リストに含まれたメニュー品目と規定注文品目との比較により、入力漏れのメニュー品目や誤入力されたメニュー品目を判別し、それをユーザに対して提示する画像を表示しても良い。
【0103】
入力インタフェース画像22に代えて、情報端末1がPOS端末として機能する際にLCD1aにて表示する入力インタフェース画像を用いても良い。そして、その入力インタフェース画像上での操作を入力することとすれば、当該POS端末の操作のトレーニングをユーザに行わせることが可能である。
【0104】
動画像に代えて、複数の静止画像をスライドショー形式で表示しても良い。すなわち、複数の静止画像を順次に、かつ一定の時間間隔で自動的に表示対象として選択し、その表示対象とされた静止画像をLCD11に表示させても良い。
【0105】
上記のトレーニング機能を備える情報端末1は、案内業務、受注業務、給仕(配膳)業務、あるいは会計業務など各種の業務の全てに関する処理を行うものである必要はないし、それらの処理とは異なる処理を行うものであっても良い。
【0106】
トレーニングの対象とするユーザ操作は、注文入力のための操作には限らない。なお、トレーニングの対象とするユーザ操作が異なれば、その操作の契機となる事象も当然異なる。そこで、トレーニングの対象とするユーザ操作に応じた契機事象を表した動画像または静止画像を表示するようにする。また、ユーザインタフェース画像も、トレーニングの対象とするユーザ操作に応じたものとする。
【0107】
トレーニング結果は、入力された操作と規定操作とが完全一致したか否かにより判定するものには限らない。例えば、入力操作と規定操作とが一致する割合としてトレーニング結果を判定することができる。また例えば、入力操作が行われる順番やタイミングなどのような別の情報も加味してトレーニング結果を判定しても良い。
【0108】
端末装置とサーバ装置とを含んだトレーニングシステムにより上記のような動作を実現することもできる。この場合、1つのサーバ装置が1つまたは複数の端末装置におけるユーザのトレーニングを実現するための処理を行っても良いし、複数のサーバ装置が1つまたは複数の端末装置におけるユーザのトレーニングを実現するための処理を分担して行っても良い。
【0109】
このようなトレーニングシステムの実現には、クラウドコンピューティングを利用できる。より具体的には、software as a service(SaaS)と称されるソフトウェア提供形態が適する。
【0110】
図12はクラウドシステムを利用するトレーニングシステム200の構成を示す図である。
【0111】
このトレーニングシステム200は、クラウド21、複数の端末装置22および複数の通信ネットワーク23を含む。なお、端末装置22および通信ネットワーク23は、それぞれ1つのみでも良い。
【0112】
クラウド21はさらに、複数のサーバ装置21aを含む。これら複数のサーバ装置21aは互いに通信可能に構成される。ただしサーバ装置21aは、1つのみであっても良い。
【0113】
端末装置22は、通信ネットワーク23を介してクラウド21と通信可能である。端末装置22としては、デスクトップタイプやノートブックタイプなどの種々のコンピュータ、携帯電話装置、携帯情報端末(PDA)、あるいはスマートフォンなどを適宜に利用できる。通信ネットワーク23としては、インターネット、プライベートネットワーク、次世代ネットワーク(NGN)、あるいはモバイルネットワークなどを適宜に利用できる。
【0114】
そしてトレーニングシステム200は、
図6に示す各処理のうちのステップSa1についてはクラウド21にて実行するが、ステップSa2〜Sa12およびステップSb1〜Sb10についてはクラウド21および端末装置22のいずれにおいて実行しても良い。ただし、ステップSa1においてユーザを認証するために使用する認証情報の入力などは端末装置22にて実行されても良い。
【0115】
ステップSa1〜Sa11およびステップSb1〜Sb10のうちの複数の処理をクラウド21にて実行する場合、それらの処理を単一のサーバ装置21aにおいて実行しても良いし、複数のサーバ装置21aにおいて分散処理しても良い。
【0116】
ステップSa2〜Sa11およびステップSb1〜Sb10のうちの少なくとも1つの処理を端末装置22にて実行する場合、その処理を端末装置22が有するコンピュータに実行させるためのプログラムを予め端末装置22が有する記憶ユニットに記憶させておいても良いし、上記のプログラムをクラウド21が有する記憶ユニットに記憶しておき、必要に応じてクラウド21から端末装置22へと与えるようにしても良い。上記のプログラムをクラウド21から端末装置22へと与える場合には、サーバ装置21aのうちの少なくとも1つに、上記のプログラムを端末装置22へと送信する機能を備える。
【0117】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニング装置であって、
画像を表示する表示デバイスと、
前記入力装置において前記操作を入力するためのユーザインタフェースの外観を摸した入力インタフェース画像を前記表示デバイスの第1の表示領域に表示するよう前記表示デバイスを制御する第1の制御手段と、
前記表示デバイスの第2の表示領域において、前記操作の契機となる契機事象を少なくとも1つ表した動画像を再生するか、または前記契機事象に関するものを少なくとも1つ含む複数の静止画像を連続表示するように前記表示デバイスを制御する第2の制御手段と、
前記表示デバイスにより表示された前記入力インタフェース画像上での前記ユーザの操作を入力する入力デバイスと、
前記契機事象において前記ユーザが行うべき標準操作を表した標準情報を記憶する記憶デバイスと、
前記入力デバイスで入力されたユーザ操作と前記標準情報が表す前記標準操作とが合致する度合いとして前記入力デバイスで入力されたユーザ操作の点数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記点数を前記ユーザに報知するための報知動作を行う報知手段とを具備したトレーニング装置。
[2]
前記算出手段は、前記標準操作とは異なる操作が行われたか否かに応じて前記点数を変化させる[1]に記載のトレーニング装置。
[3]
前記標準情報は、前記標準操作を行うべき標準タイミングをさらに表し、
前記算出手段は、前記入力デバイスで前記ユーザ操作が入力されたタイミングと前記標準情報が表す標準タイミングとの時間差に応じて前記点数を変化させる[1]に記載のトレーニング装置。
[4]
前記報知手段は、前記点数を表した画像を表示するように前記表示デバイスを制御する[1]に記載のトレーニング装置。
[5]
音声を再生する再生デバイスと、
前記第2の制御手段の制御の下に前記表示デバイスで表示される前記事象画像に関連した音声を再生するように前記再生デバイスを制御する第4の制御手段とをさらに備える[1]に記載のトレーニング装置。
[6]
入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニング装置を、画像を表示する表示デバイスと、前記表示デバイスにより表示された入力インタフェース画像上での前記ユーザの操作を入力する入力デバイスと、前記操作の契機となる契機事象においてユーザが行うべき標準操作を表した標準情報を記憶する記憶デバイスともに構成するコンピュータを、
前記入力装置において前記操作を入力するためのユーザインタフェースの外観を摸した入力インタフェース画像を前記表示デバイスの第1の表示領域に表示するよう前記表示デバイスを制御する第1の制御手段と、
前記表示デバイスの第2の表示領域において、前記操作の契機となる契機事象を少なくとも1つ表した動画像を再生するか、または前記契機事象に関するものを少なくとも1つ含む複数の静止画像を連続表示するように前記表示デバイスを制御する第2の制御手段と、
前記入力デバイスで入力されたユーザ操作と前記標準情報が表す前記標準操作とが合致する度合いとして前記入力デバイスで入力されたユーザ操作の点数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記点数を前記ユーザに報知するための報知動作を行う報知手段として機能させるプログラム。
[7]
少なくとも1つのサーバ装置と端末装置とを含み、入力装置における操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングシステムであって、
画像を表示する表示デバイスと、
前記入力装置において前記操作を入力するためのユーザインタフェースの外観を摸した入力インタフェース画像を前記表示デバイスの第1の表示領域に表示するよう前記表示デバイスを制御する第1の制御手段と、
前記表示デバイスの第2の表示領域において、前記操作の契機となる契機事象を少なくとも1つ表した動画像を再生するか、または前記契機事象に関するものを少なくとも1つ含む複数の静止画像を連続表示するように前記表示デバイスを制御する第2の制御手段と、
前記表示デバイスにより表示された前記入力インタフェース画像上での前記ユーザの操作を入力する入力デバイスと、
前記契機事象において前記ユーザが行うべき標準操作を表した標準情報を記憶する記憶デバイスと、
前記入力デバイスで入力されたユーザ操作と前記標準情報が表す前記標準操作とが合致する度合いとして前記入力デバイスで入力されたユーザ操作の点数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記点数を前記ユーザに報知するための報知動作を行う報知手段とを具備し、
かつ前記サーバ装置は、前記第1の制御手段、前記第2の制御手段、前記記憶デバイス、前記算出手段および前記報知手段のうちの少なくとも1つを備え、
前記端末装置は、前記第1の制御手段、前記第2の制御手段、前記記憶デバイスおよび前記算出手段のうちの前記サーバ装置に備えられないものと、前記表示デバイスおよび前記入力デバイスを備えるトレーニングシステム。
[8]
画像を表示する表示デバイスと、前記表示デバイスにより表示された前記入力インタフェース画像上での前記ユーザの操作を入力する入力デバイスと、第1のコンピュータとを具備した端末装置とともに、前記入力デバイスとは異なる入力装置における操作を前記ユーザにトレーニングさせるトレーニングシステムを構成するサーバ装置に備えられた第2のコンピュータを、
前記入力装置において前記操作を入力するためのユーザインタフェースの外観を摸した入力インタフェース画像を前記表示デバイスの第1の表示領域に表示するよう前記表示デバイスを制御する第1の制御手段と、
前記表示デバイスの第2の表示領域において、前記操作の契機となる契機事象を少なくとも1つ表した動画像を再生するか、または前記契機事象に関するものを少なくとも1つ含む複数の静止画像を連続表示するように前記表示デバイスを制御する第2の制御手段と、
前記入力デバイスで入力されたユーザ操作と前記契機事象において前記ユーザが行うべき標準操作を表した標準情報とが合致する度合いとして前記入力デバイスで入力されたユーザ操作の点数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記点数を前記ユーザに報知するための報知動作を行う報知手段とのうちの少なくとも1つとして機能させるとともに、
前記第1の制御手段、前記第2の制御手段、前記算出手段および前記報知手段のうちの前記第2のコンピュータがその手段として機能しない手段として前記第1のコンピュータを機能させるためのプログラムを前記端末装置へ送信する送信手段として前記第2のコンピュータを機能させるプログラム。