【実施例】
【0035】
以下、実施例および比較例によって本発明を更に詳細に説明する。本発明のクレンジング料の例として、表1、2に示すクレンジング料(皮膚洗浄剤)を調製し、下記の方法により評価を行なった。結果を表1、2に示す。なお、表中の含有量は質量%を示す。
【0036】
(1)使用性
20名の女性を(26才〜43才)をパネラーとし、クレンジング料を手にとって使用した時の使い易さについて、下記のように判定した。
2点:使用時に何の問題も無く、使い易いと感じた場合。
1点:使用時に若干タレ等を生じ、やや使い難いと感じた場合。
0点:使用時にタレ等を生じ、使い難いと感じた場合。
【0037】
20名の合計点を求め、下記の基準で評価して、表1、2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:使用性に非常に優れる化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:使用性に優れる化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:使用性にやや劣る化粧料である。
×:合計点が20点未満:使用性に劣る化粧料である。
【0038】
(2)使用時ののびI
メイクをした20名の女性(26才〜43才)をパネラーとし、顔面が乾いた状態でクレンジング料を使用した時ののびについて、下記のように判定した。
2点:使用時ののびが良く、軽い感触であると感じた場合。
1点:使用時ののびがやや悪く、やや重い感触であると感じた場合。
0点:使用時ののびが悪く、重い感触であると感じた場合。
【0039】
20名の合計点を求め、下記の基準で評価して、表1、2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:使用時ののびが非常に良い化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:使用時ののびが良い化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:使用時ののびがやや悪い化粧料である。
×:合計点が20点未満:使用時ののびが悪い化粧料である。
【0040】
(3)使用時ののびII
メイクをした20名の女性(26才〜43才)をパネラーとし、顔面を一度水ですすいだ後、水分が残った状態でクレンジング料を使用した時ののびについて、下記のように判定した。
2点:使用時ののびが良く、軽い感触であると感じた場合。
1点:使用時ののびがやや悪く、やや重い感触であると感じた場合。
0点:使用時ののびが悪く、重い感触であると感じた場合。
【0041】
20名の合計点を求め、下記の基準で評価して、表1、2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:使用時ののびが非常に良い化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:使用時ののびが良い化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:使用時ののびがやや悪い化粧料である。
×:合計点が20点未満:使用時ののびが悪い化粧料である。
【0042】
(4)汚れとのなじみ性
メイクをした20名の女性(26才〜43才)をパネラーとし、クレンジング料を使用した時の汚れとのなじみ性について下記のように判定した。
2点:塗布後速やかにメイク汚れとなじんだと感じた場合。
1点:ややメイク汚れとのなじみが悪いと感じた場合。
0点:明らかにメイク汚れとのなじみが悪いと感じた場合。
【0043】
20名の合計点を求め、下記の基準で評価して、表1、2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:メイク汚れとのなじみが非常に良い化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:メイク汚れとのなじみが良い化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:メイク汚れとのなじみがやや悪い化粧料である。
×:合計点が20点未満:メイク汚れとのなじみが悪い化粧料である。
【0044】
(5)クレンジング力
メイクをした20名の女性(26才〜43才)をパネラーとし、クレンジング料を使用した時の洗浄性について下記のように判定した。
2点:十分メイク汚れが落ちたと感じた場合。
1点:ややメイク汚れの落ちが悪いと感じた場合。
0点:明らかにメイク汚れの落ちが悪いと感じた場合。
【0045】
20名の合計点を求め、下記の基準で評価して、表1、2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:クレンジング力が非常に強い化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:クレンジング力が強い化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:クレンジング力がやや弱い化粧料である。
×:合計点が20点未満:クレンジング力が弱い化粧料である。
【0046】
(6)洗浄後の感触I
メイクをした20名の女性(26才〜43才)をパネラーとし、クレンジング料を使用し、ぬるま湯で洗い流した時のすすぎ性について下記のように判定した。
2点:すすぎ時のぬめりもなく、速やかにすすぎができ、さっぱりしたと感じた場合。
1点:すすぎ時にややぬめりが残り、すすぎ後の感触がやや悪いと感じた場合。
0点:ぬめりが落ち難く、明らかにすすぎ後の感触が悪いと感じた場合。
【0047】
20名の合計点を求め、下記の基準で評価して、表1、2中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:すすぎ後の感触が非常に良い化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:すすぎ後の感触が良い化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:すすぎ後の感触がやや悪い化粧料である。
×:合計点が20点未満:すすぎ後の感触が悪い化粧料である。
【0048】
(7)洗浄後の感触II
メイクをした20名の女性(26才〜43才)をパネラーとし、クレンジング料を使用した後の感触について下記のように判定した。
2点:べたつきも無く、すべすべの肌になったと感じた場合。
1点:ややべたつきがあると感じた場合。
0点:べたつきが強く、被膜感があると感じた場合。
【0049】
20名の合計点を求め、下記の基準で評価し表1中に示した。
◎:合計点が35点以上、かつ0点の判定をしたパネラーがいない:洗浄後の感触が非常に良い化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上かつ0点の判定をしたパネラーが1人または2人:洗浄後の感触が良い化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満:洗浄後の感触がやや悪い化粧料である。
×:合計点が20点未満:洗浄後の感触が悪い化粧料である。
【0050】
(8)経時安定性
クレンジング料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度でも外観の変化がない。)
△:安定性やや不良(いずれかの温度において、若干おり、沈殿を生じるまたは若干着色を生じる。)
×:安定性不良(いずれかの温度において、おり、沈殿を生じるまたは分離する。もしくは着色が著しい。)
【0051】
(9)低温保存復元性
クレンジング料を透明ガラス容器に密封して−10℃で12時間保存した後に25℃で12時間放置した時の外観を観察して、下に示す3段階で評価した。
○:復元性良好(試験前後で外観や状態の変化がない。)
△:復元性やや不良(試験後に、若干おり、沈殿を生じる。もしくは状態が若干変化する。)
×:復元性不良(凝固状態もしくは分離、沈殿を生じる。)
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
表1に示すように、本発明のクレンジング料に係る実施例1〜8によれば、使用性が良く、使用時にゲル化せず、肌へののび、汚れとのなじみ性が良く、クレンジング力に優れ、洗浄後にさっぱりとした感触を付与することができ、さらには保存安定性に優れるという効果が得られる。
【0055】
一方、(a)成分や(b)成分の含有料が少ない比較例1,2、(c)成分や(d)成分の含有料が本発明の規定から外れる比較例3〜5、(a)成分と(d)成分の含有料が本発明の規定から外れる比較例6、(b)〜(d)成分を他の化合物に変更した比較例7〜13では、全ての評価において良好となるものはなかった。