(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術では、車両が急に発進したり、車両が急に速度を上げたりした場合に、周囲の歩行者や周辺車両の運転手がそのことに気が付き難い、という怖れがあった。
【0008】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両が急に発進したり、車両が急に速度を上げたりした場合に、周囲の歩行者や周辺車両の運転手がそのことに気が付き易くなる、
警光灯制御システム、警光灯、警光灯の操作機、および緊急車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)
この発明のある局面に従うと、車両に搭載することが可能なライト制御システムが提供される。ライト制御システムは、ライトと、車両の加速度を測定するための加速度センサと、車両の加速度が所定値以上であるか否かを判断し、車両の加速度が所定値以上である場合にライトの点灯方法を変更するためのプロセッサとを備える。
【0010】
(2)
好ましくは、車両は、緊急車両である。ライトは、警光灯である。プロセッサは、警光灯が点灯または点滅しているときに、車両の加速度が所定値以上である場合にライトの点灯方法を変更する。
【0011】
(3)
好ましくは、プロセッサは、車両の加速度が所定値以上である場合に、点灯方法としてライトの出力または点滅周期を変更する。
【0012】
(4)
好ましくは、ライト制御システムは、タイマをさらに備える。プロセッサは、ライトの点灯方法の変更後に車両の加速度が所定値未満になったときに、タイマを参照することによって所定値未満になってから所定時間が経過したか否かを判断し、所定値未満になってから所定時間が経過した場合にライトの点灯方法を変更前の状態に戻す。
【0013】
(5)
好ましくは、ライト制御システムは、複数の所定値と複数の点灯方法との対応関係を記憶するメモリをさらに備える。プロセッサは、車両の加速度と対応関係とに基づいて、ライトの点灯方法を変更する。
【0014】
(6)
好ましくは、ライト制御システムは、ライトと加速度センサとプロセッサとを含む、ケーシングをさらに備える。
【0015】
(7)
この発明の別の局面に従うと、車両に搭載することが可能なライトが提供される。ライトは、車両の加速度を測定するための加速度センサと、車両の加速度が所定値以上であるか否かを判断し、車両の加速度が所定値以上である場合に点灯方法を変更するためのプロセッサとを備える。
【0016】
(8)
この発明の別の局面に従うと、車両に搭載することが可能なライトの操作機が提供される。ライトの操作機は、車両の加速度を測定するための加速度センサと、車両の加速度が所定値以上であるか否かを判断し、車両の加速度が所定値以上である場合にライトの点灯方法を変更するためのプロセッサとを備える。
【0017】
(9)
この発明の別の局面に従うと、車両が提供される。車両は、ライトと、車両の加速度を測定するための加速度センサと、車両の加速度が所定値以上であるか否かを判断し、車両の加速度が所定値以上である場合にライトの点灯方法を変更するためのプロセッサとを備える。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によって、車両が急に発進したり、車両が急に速度を上げたりした場合に、周囲の歩行者や周辺車両の運転手がそのことに気が付き易くなる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0021】
以下では、「車両」の代表例として、パトカー10の構成について説明する。また、「ライト」の代表例として、パトカー10に設置される警光灯130Aの構成について説明する。ただし、「車両」は、消防車、救急車などの他の緊急車両や、普通自動車、トラック、フォークリフト、建設機械などの他の車両であってもよい。また、「ライト」は、ヘッドライト、フォグランプ、ウィンカーランプ、ワーニングライト、ブレーキランプ、散光式警光灯などの設置車両の外から視認できるライトであればよい。
【0022】
[実施の形態1]
<動作概要>
まずは、本実施の形態に係るパトカー10の動作概要について説明する。
図1は、本実施の形態に係るパトカー10の動作概要を示すイメージ図である。
【0023】
図1(A)を参照して、パトカー10が道路を徐行している。このとき、パトカー10は、サイレンを鳴らすことなく、警光灯130Aを点灯させている(以下、警ら状態という。)。より詳細には、警ら状態において、警光灯130Aは、内部のランプを回転させてもよいし、ランプの回転を停止させていてもよい。
【0024】
図1(B)を参照して、パトカー10に乗っている警察官が、道路交通法違反の現場を目撃する。あるいは、パトカー10に乗っている警察官が、他の警察官から無線で呼び出される。
【0025】
図1(C)を参照して、パトカー10に乗っている警察官は、違反者を追跡するためにアクセルを踏み込む。
【0026】
図1(D)を参照して、パトカー10が、アクセルの踏み込みに応じて、急加速する。本実施の形態においては、パトカー10は、加速度が所定値以上である場合に、自動的に警光灯130Aの点灯方法を変更する。たとえば、パトカー10は、警光灯130Aの出力値を、警ら状態のそれよりも上昇させる。あるいは、パトカー10は、警光灯130Aを点滅させ始める。あるいは、パトカー10は、警光灯130Aまたはヘッドライトが消えているとき場合に、警光灯130Aまたはヘッドライトを点灯させる。合わせて、パトカー10は、サイレンを鳴らし始めてもよい。
【0027】
つまり、本実施の形態に係るパトカー10は、加速度が所定値以上である場合に、自動的に、警光灯130Aから発せられる光を目立ち易いものへと変更する。その結果、パトカー10の周囲の歩行者や周囲の車両の運転手が、パトカー10の存在やパトカー10が加速していることに気が付き易くなる。
以下、このような機能を実現するためのパトカー10の構成について詳述する。
【0028】
<ライト制御システム100Aの全体構成>
まず、本実施の形態に係るパトカー10に搭載されるライト制御システム100Aの構成について説明する。
図2は、本実施の形態に係るライト制御システム100Aの構成を示すブロック図である。
【0029】
図2を参照して、本実施の形態に係るライト制御システム100Aは、加速度センサ120Aと、警光灯130Aと、スピーカ140と、ライトの操作機110Aとを含む。
【0030】
加速度センサ120Aは、車両の加速度を測定し、測定結果を操作機110Aに入力する。加速度センサ120Aは、パトカー10の走行システムに装備されているものであってもよいし、別のジャイロセンサなどであってもよい。
【0031】
警光灯130Aは、操作機110Aからの指令に基づいて、点灯または点滅する。より詳細には、本実施の形態に係る警光灯130Aは、回転灯ユニットやLED点滅ユニットなどの灯火ユニットを含む。警光灯130Aは、操作機110Aから出力値や点滅周期や回転速度を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてランプを点灯または点滅させたり、ランプを回転させたりする。
【0032】
スピーカ140は、操作機110Aからの指令に基づいて、音声を出力する。たとえば、スピーカ140は、操作機110Aから出力値やサイレンの種類を示す命令を受け付けて、当該命令に応じてサイレンなどの音声を出力する。
【0033】
操作機110Aは、プロセッサ111と、メモリ112と、通信インターフェイス113と、スイッチ114と、ディスプレイ115と、時計116とを含む。
【0034】
メモリ112は、各種のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)および/またはハードディスクなどによって実現される。メモリ112は、プロセッサ111によって実行される制御プログラムと、点灯方法を変更するか否かを判断するためのしきい値(たとえば、加速度20m/s
2)と、車両の加速度がしきい値以上である場合の警光灯130Aの点灯方法とを記憶する。
【0035】
通信インターフェイス113は、操作機110Aの外部の機器とデータ通信を行う。たとえば、通信インターフェイス113は、加速度センサ120Aからのデータを、プロセッサ111に受け渡す。通信インターフェイス113は、プロセッサ111からの指令に基づいて、警光灯130Aおよびスピーカ140に指令を送信する。
【0036】
スイッチ114は、ユーザからの命令を受け付けて、ユーザからの命令をプロセッサ111に入力する。たとえば、スイッチ114は、警光灯130Aの点灯方法を指定するための命令やスピーカ140の出力方法を指定するための命令を受け付ける。
【0037】
ディスプレイ115は、プロセッサ111からの指令に基づいて、文字や画像を出力する。なお、操作機110Aは、スイッチ114とディスプレイ115との代わりに、タッチパネルを含んでもよい。
【0038】
時計116は、プロセッサ111に現在時刻を入力する。時計116は、所定の時点からの経過時間を計測するためのタイマの役割も果たし、プロセッサ111に当該経過時間(タイマカウント)も入力する。ただし、時計116の代わりに、単なるタイマを利用してもよい。
【0039】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する。プロセッサ111は、メモリ112に格納されているしきい値を参照することによって、取得した加速度がしきい値以上であるか否かを判断する。プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値以上である場合に、メモリ112に格納されている点灯方法を示す命令を通信インターフェイス113を介して警光灯130Aに送信する。
【0040】
<操作機110Aによるライト制御処理>
次に、本実施の形態に係るに操作機110Aによる警光灯130Aの制御処理について説明する。
図3は、本実施の形態に係る操作機110Aによる警光灯130Aの制御処理を示すフローチャートである。
【0041】
図3を参照して、本実施の形態に係るプロセッサ111は、スイッチ114を介して、警らモードへ移行する命令を受け付けると、以下の処理を実行する。より詳細には、プロセッサ111は、警らモードへ移行すると、通信インターフェイス113を介して警光灯130Aに警ら用の点灯命令または点滅命令を送信する。ただし、プロセッサ111は、操作機110Aの電源がONされると、(警らモードでなくても)以下の処理を実行してもよい。
【0042】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する(ステップS102)。プロセッサ111は、取得した加速度がメモリ112に格納されているしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS104)。
【0043】
プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値未満である場合(ステップS104にてNOである場合)、ステップS102からの処理を繰り返す。プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値以上である場合(ステップS104にてYESである場合)、メモリ112に格納されている所定の点灯方法を指定するための命令を通信インターフェイス113を介して警光灯130Aに送信する(ステップS106)。なお、プロセッサ111は、変更前の点灯方法をメモリ112に記憶しておくことが好ましい。
【0044】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する(ステップS108)。プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS110)。プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値以上である場合(ステップS110にてYESである場合)、ステップS108からの処理を繰り返す。
【0045】
プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値未満である場合(ステップS110にてNOである場合)、時計116を利用してタイマをスタートする(ステップS112)。プロセッサ111は、タイマのカウントが所定値に達したか否かを判断する(ステップS114)。プロセッサ111は、タイマのカウントが所定値に達した場合(ステップS114にてYESである場合)、通信インターフェイス113を介して、変更前の点灯方法に戻すための命令を警光灯130Aに送信する(ステップS116)。プロセッサ111は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0046】
プロセッサ111は、タイマのカウントが所定値に達していない場合(ステップS114にてNOである場合)、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する(ステップS120)。プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS122)。
【0047】
プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値未満である場合(ステップS122にてNOである場合)、ステップS114からの処理を繰り返す。プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値以上である場合(ステップS122にてYESである場合)、ステップS112からの処理を繰り返す。
【0048】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1に係るライト制御システム100Aは、1種類のしきい値に基づいて点灯方法を変更するか否かを判断するものであった。しかしながら、ライト制御システム100Aは、複数のしきい値に基づいて(多段階に)点灯方法を変更してもよいし、無段階に点灯方法を変更してもよい。
【0049】
本実施の形態に係るライト制御システム100Aは、複数のしきい値に基づいて(多段階に)点灯方法を変更する。なお、本実施の形態に係るパトカー10の動作概要は、実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。また、本実施の形態に係るライト制御システム100Aの構成は、メモリ112に格納されるデータとプロセッサ111に関して実施の形態1と異なり、その他の要素は実施の形態1のそれらと同様であるため、当該その他の要素についてはここでは説明を繰り返さない。
【0050】
具体的には、本実施の形態においては、メモリ112が、点灯テーブル112Aを記憶する。
図4は、本実施の形態に係る点灯テーブル112Aの構成を示すイメージ図である。
【0051】
図4を参照して、点灯テーブル112Aは、加速度の範囲と、警光灯130Aの点灯方法と、サイレンの出力方法とを対応付けて格納する。これによって、プロセッサ111は、パトカー10の加速度に応じて、警光灯130Aやスピーカ140の出力方法を変更することができる。
【0052】
以下では、加速度の範囲毎の上限値(下限値)をしきい値ともいう。すなわち、点灯テーブル112Aは、加速度が15m/s
2を第1のしきい値として格納し、加速度が30m/s
2を第2のしきい値として格納し、加速度が45m/s
2を第3のしきい値として格納してもよい。
【0053】
なお、点灯テーブル112Aは、
図4に示されるものに限られない。
図5は、点灯テーブル112Bの変形例の構成を示すイメージ図である。
図4および
図5に示すように、ライト制御システム100Aは、加速度が上昇するにつれて、警光灯130Aからの光をより目立つものへと変更する。
【0054】
図3を参照して、プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する。プロセッサ111は、点灯テーブル112Aを参照することによって、取得した加速度に対応する警光灯130Aの点灯方法を特定する。プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、特定された点灯方法を示す命令を警光灯130Aに送信する。
【0055】
<操作機110Aによるライト制御処理>
次に、本実施の形態に係るに操作機110Aによる警光灯130Aの制御処理について説明する。
図6は、本実施の形態に係る操作機110Aによる警光灯130Aの制御処理を示すフローチャートである。
【0056】
図6を参照して、本実施の形態に係るプロセッサ111は、スイッチ114を介して、警らモードへ移行する命令を受け付けると、以下の処理を実行する。より詳細には、プロセッサ111は、警らモードへ移行すると、通信インターフェイス113を介して警光灯130Aに警ら用の点灯命令または点滅命令を送信する。ただし、プロセッサ111は、操作機110Aの電源がONされると、(警らモードでなくても)以下の処理を実行してもよい。
【0057】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する(ステップS202)。プロセッサ111は、点灯テーブル112Aを参照して、取得した加速度が第1のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS204)。
【0058】
プロセッサ111は、取得した加速度が第1のしきい値未満である場合(ステップS204にてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。プロセッサ111は、取得した加速度が第1のしきい値以上である場合(ステップS204にてYESである場合)、点灯テーブル112Aを参照して、取得した加速度が第2のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS206)。
【0059】
プロセッサ111は、取得した加速度が第2のしきい値以上でない場合(ステップS206にてNOである場合)、点灯テーブル112Aを参照して、第1の点灯方法を指定する命令を警光灯130Aに送信する(ステップS208)。より詳細には、プロセッサ111は、点灯テーブル112Aを参照して、第1のしきい値と第2のしきい値との間の範囲に対応する点灯方法を第1の点灯方法として特定する。なお、プロセッサ111は、変更前の点灯方法をメモリ112に記憶しておくことが好ましい。プロセッサ111は、ステップS216からの処理を実行する。
【0060】
プロセッサ111は、取得した加速度が第2のしきい値以上である場合(ステップS206にてYESである場合)、点灯テーブル112Aを参照して、取得した加速度が第3のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS210)。プロセッサ111は、取得した加速度が第3のしきい値未満である場合(ステップS210にてNOである場合)、点灯テーブル112Aを参照して、第2の点灯方法を指定する命令を警光灯130Aに送信する(ステップS212)。より詳細には、プロセッサ111は、点灯テーブル112Aを参照して、第2のしきい値と第3のしきい値との間の範囲に対応する点灯方法を第2の点灯方法として特定する。なお、プロセッサ111は、変更前の点灯方法をメモリ112に記憶しておくことが好ましい。プロセッサ111は、ステップS216からの処理を実行する。
【0061】
プロセッサ111は、取得した加速度が第3のしきい値以上である場合(ステップS210にてYESである場合)、点灯テーブル112Aを参照して、第3の点灯方法を指定する命令を警光灯130Aに送信する(ステップS214)。より詳細には、プロセッサ111は、点灯テーブル112Aを参照して、第3のしきい値以上の範囲に対応する点灯方法を第3の点灯方法として特定する。なお、プロセッサ111は、変更前の点灯方法をメモリ112に記憶しておくことが好ましい。
【0062】
プロセッサ111は、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する(ステップS216)。プロセッサ111は、取得した加速度が第1のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS218)。プロセッサ111は、取得した加速度が第1のしきい値以上である場合(ステップS218にてYESである場合)、ステップS206からの処理を繰り返す。
【0063】
プロセッサ111は、取得した加速度がしきい値未満である場合(ステップS218にてNOである場合)、時計116を利用してタイマをスタートする(ステップS220)。プロセッサ111は、タイマのカウントが所定値に達したか否かを判断する(ステップS222)。プロセッサ111は、タイマのカウントが所定値に達した場合(ステップS222にてYESである場合)、通信インターフェイス113を介して、変更前の点灯方法に戻すための命令を警光灯130Aに送信する(ステップS224)。プロセッサ111は、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0064】
プロセッサ111は、タイマのカウントが所定値に達していない場合(ステップS222にてNOである場合)、通信インターフェイス113を介して、加速度センサ120Aから車両の加速度を取得する(ステップS226)。プロセッサ111は、取得した加速度が第1のしきい値以上であるか否かを判断する(ステップS228)。
【0065】
プロセッサ111は、取得した加速度が第1のしきい値未満である場合(ステップS228にてNOである場合)、ステップS222からの処理を繰り返す。プロセッサ111は、取得した加速度が第1のしきい値以上である場合(ステップS222にてYESである場合)、ステップS220からの処理を繰り返す。
【0066】
<その他の実施の形態>
実施の形態1および2に関して、加速度センサが操作機のケーシングに内包されてもよい。
図7は、加速度センサ117が操作機110Bのケーシングに内包されるライト制御システム100Bを示すブロック図である。
【0067】
図7を参照して、加速度センサ117は、計測された加速度(操作機110Bの加速度)をプロセッサ111に入力する。なお、プロセッサ111は、内部バスを介して加速度センサ117に接続されてもよいし、通信インターフェイス113を介して加速度センサ117に接続されてもよい。本実施の形態に係るライト制御システム100Bのその他の構成や動作は、実施の形態1および2のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0068】
さらに、加速度センサと操作機の機能とが警光灯のケーシングに内包されてもよい。
図8は、加速度センサ117と操作機の機能とが警光灯130Cのケーシングに内包されるライト制御システム100Cを示すブロック図である。
【0069】
図8を参照して、警光灯130Cは、加速度センサ117と、警光灯駆動部131と、プロセッサ111と、メモリ112と、通信インターフェイス113と、スイッチ114と、ディスプレイ115と、時計116とを含む。警光灯駆動部131は、ランプと当該ランプを回転させるための装置とを含む。
【0070】
なお、プロセッサ111は、内部バスを介して加速度センサ117と警光灯駆動部131に接続されてもよいし、通信インターフェイス113を介して加速度センサ117と警光灯駆動部131に接続されてもよい。本実施の形態に係るライト制御システム100Cのその他の構成や動作は、実施の形態1および2のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0071】
本発明は、システムまたは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0072】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0073】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されてもよい。
【0074】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されてもよい。
【0075】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。