特許第5652885号(P5652885)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5652885
(24)【登録日】2014年11月28日
(45)【発行日】2015年1月14日
(54)【発明の名称】携帯機
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/10 20060101AFI20141218BHJP
【FI】
   H01M2/10 P
   H01M2/10 X
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2012-259392(P2012-259392)
(22)【出願日】2012年11月28日
(65)【公開番号】特開2014-107131(P2014-107131A)
(43)【公開日】2014年6月9日
【審査請求日】2014年1月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】510123839
【氏名又は名称】オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝幸
(72)【発明者】
【氏名】元木 雅之
(72)【発明者】
【氏名】矢野川 翔
【審査官】 ▲高▼橋 真由
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−156366(JP,A)
【文献】 特開平10−040892(JP,A)
【文献】 実開平02−011383(JP,U)
【文献】 特開2012−028921(JP,A)
【文献】 特開2000−260406(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池を収納するための収納部を有する本体部と、
前記収納部を塞ぐための蓋と、
前記本体部と前記蓋の間に設けられているパッキンと
を備え、
前記蓋には、
複数の爪と、
複数の突起部と
が形成されており、
前記本体部には、
複数の前記爪をそれぞれ挿入し、前記蓋を前記収納部の方向に力を加えたまま所定の方向にスライドさせると、前記爪が引っ掛かり、前記蓋が固定される複数の係止部と、
複数の前記爪を前記係止部に挿入したとき、複数の前記突起部がそれぞれ当接し、前記蓋と前記パッキンとの間に隙間が生じ、前記蓋を前記所定の方向に第1の量だけスライドするまでの間、前記蓋と前記パッキンとの間の隙間を確保したまま、複数の前記突起部をそれぞれ案内する複数の第1の溝と、
複数の前記第1の溝に隣接してそれぞれ形成され、前記蓋を前記所定の方向に前記第1の量だけスライドさせた後、前記爪が前記係止部に引っ掛かるまでの間、前記パッキンを所定の量だけ圧し潰す位置に前記蓋の裏面を保持したまま、複数の前記突起部をそれぞれ案内する複数の第2の溝と
が形成されている
携帯機。
【請求項2】
隣接する前記第1の溝と前記第2の溝との間にそれぞれ第1の傾斜面が形成されており、
複数の前記突起部に、前記第1の傾斜面に対応する第2の傾斜面がそれぞれ形成されている
請求項1に記載の携帯機。
【請求項3】
複数の前記係止部の前記爪を引っ掛ける部分が2段階の階段状になっており、前記爪が挿入される部分に近い方の段が浅くなっている
請求項1又は2に記載の携帯機。
【請求項4】
複数の前記係止部の前記爪を引っ掛ける部分の2段階のステップの間にそれぞれ第3の傾斜面が形成されており、
複数の前記爪に、前記第3の傾斜面に対応する第4の傾斜面がそれぞれ形成されている
請求項3に記載の携帯機。
【請求項5】
複数の前記係止部の前記爪を引っ掛ける部分と前記爪が挿入される部分の間にそれぞれ第3の傾斜面が形成されており、
複数の前記爪に、前記第3の傾斜面に対応する第4の傾斜面がそれぞれ形成されている
請求項1又は2に記載の携帯機。
【請求項6】
前記本体部は、前記電池を交換するための円形の開口部を有し、
前記蓋は、円板状であり、
前記パッキンは、リング状であり、
複数の前記係止部、複数の前記第1の溝及び複数の前記第2の溝は、前記開口部の周囲に形成されている
請求項1乃至5のいずれかに記載の携帯機。
【請求項7】
内部に電池を収納し、前記電池を収納する収納部の電池を交換するための円形の開口部を有する本体部と、
前記開口部を塞ぐための円板状の蓋と、
前記本体部と前記蓋の間に設けられているリング状のパッキンと
を備え、
前記蓋の前記本体部と対向する面である裏面には、
複数の爪と、
複数の突起部と
が所定の円周上に形成されており、
前記本体部の前記開口部の周囲に、
複数の前記爪をそれぞれ挿入し、前記蓋を前記収納部の方向に力を加えたまま所定の方向に回転させると、前記爪が引っ掛かり、前記蓋が固定される複数の係止部と、
複数の前記爪を前記係止部に挿入したとき、複数の前記突起部がそれぞれ当接し、前記蓋の前記裏面を前記パッキンの上端より高い位置に保持し、前記蓋が前記所定の方向に第1の量だけ回転するまでの間、複数の前記突起部をそれぞれ案内する複数の第1の溝と、
複数の前記第1の溝に隣接してそれぞれ形成され、前記蓋を前記所定の方向に前記第1の量だけ回転させた後、前記爪が前記係止部に引っ掛かるまでの間、複数の前記突起部がそれぞれ当接し、前記蓋の裏面を圧し潰される前の前記パッキンの上端より低く前記パッキンの下端より高い位置に保持し、複数の前記突起部をそれぞれ案内する複数の第2の溝と
が形成されている
携帯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池を収納する携帯機に関し、特に、電池収納の密閉性を高めるようにした携帯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のドアの施開錠の遠隔操作等に用いる携帯機において、ボタン電池の収納部の密閉性を高めるために、電池蓋と携帯機の本体部との間にOリング等のパッキンが設けられる場合がある(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の携帯機では、円板状の電池蓋に形成されている複数の爪を、本体部に形成されている複数の係止部にそれぞれ挿入し、電池蓋を押し込んだまま所定の方向に回転し、各爪を各係止部に引っ掛けることにより、電池蓋が本体部に固定される。このとき、電池蓋と携帯機の本体部との間にパッキンが設けられ、電池収納の密閉性が高められる。
【0004】
ここで、図1乃至図3を参照して、特許文献1に記載の携帯機において、電池蓋を閉めるときのパッキンの状態について簡単に説明する。図1乃至図3は、携帯機の本体部1の係止部11近傍の断面を模式的に示している。
【0005】
図1に示されるように、パッキン2が本体部1の上に設けられている。また、係止部11には、電池蓋4の爪21(図2)を挿入するための切り欠き状の挿入部11A、及び、爪21を引っ掛けるための天井部11Bが形成されている。
【0006】
電池蓋4を閉める場合、まず、図2に示されるように、電池蓋4に形成されている突起状の爪21が、係止部11の挿入部11Aに挿入され、電池蓋4が、ボタン電池3が収納されている収納部の方向に押し込まれる。このとき、電池蓋4によりパッキン2が圧し潰された状態になる。なお、電池蓋4内の水平方向の点線は、電池蓋4を取り付ける前のパッキン2の上端の位置を示している。
【0007】
次に、電池蓋4を押し込んだまま所定の方向に回転させる。これにより、図3に示されるように、爪21が係止部11の天井部11Bに引っ掛かり、電池蓋4が本体部1に固定される。このとき、電池蓋4は、パッキン2を圧し潰したまま回転する。
【0008】
ここで、電池蓋4が過剰に押し込まれたまま回転すると、パッキン2のねじれ、変形、損傷等が発生する恐れがある。また、電池蓋4を閉めた後に電池蓋4を押し込む方向に力が加えられると、さらにパッキン2が圧し潰され、電池蓋4のズレが生じたり、パッキン2のねじれ、変形、損傷等が発生したりする恐れがある。そして、これらの原因により、電池収納の密閉性が低下する恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2011−154873号公報
【特許文献2】特開2012−28921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、パッキンのねじれ、変形、損傷等の発生を防止し、携帯機の電池収納の密閉性を高めるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の側面の携帯機は、電池を収納するための収納部を有する本体部と、収納部を塞ぐための蓋と、本体部と蓋の間に設けられているパッキンとを備え、蓋には、複数の爪と、複数の突起部とが形成されており、本体部には、複数の爪をそれぞれ挿入し、蓋を収納部の方向に力を加えたまま所定の方向にスライドさせると、爪が引っ掛かり、蓋が固定される複数の係止部と、複数の爪を係止部に挿入したとき、複数の突起部がそれぞれ当接し、蓋とパッキンとの間に隙間が生じ、蓋を所定の方向に第1の量だけスライドするまでの間、蓋とパッキンとの間の隙間を確保したまま、複数の突起部をそれぞれ案内する複数の第1の溝と、複数の第1の溝に隣接してそれぞれ形成され、蓋を所定の方向に第1の量だけスライドさせた後、爪が係止部に引っ掛かるまでの間、パッキンを所定の量だけ圧し潰す位置に蓋の裏面を保持したまま、複数の突起部をそれぞれ案内する複数の第2の溝とが形成されている。
【0012】
本発明の第1の側面の携帯機においては、蓋に形成されている複数の爪を係止部に挿入したとき、蓋に形成されている複数の突起部が複数の第1の溝にそれぞれ当接し、蓋とパッキンとの間に隙間が生じ、蓋を所定の方向に第1の量だけスライドするまでの間、蓋とパッキンとの間の隙間が確保されたまま、複数の突起部が複数の第1の溝によりそれぞれ案内され、蓋を所定の方向に第1の量だけスライドさせた後、爪が係止部に引っ掛かるまでの間、パッキンを所定の量だけ圧し潰す位置に蓋の裏面が保持されたまま、複数の突起部が複数の第2の溝によりそれぞれ案内される。
【0013】
従って、パッキンのねじれ、変形、損傷等の発生を防止し、携帯機の電池収納の密閉性を高めることができる。
【0014】
隣接する第1の溝と第2の溝との間にそれぞれ第1の傾斜面を形成し、複数の突起部に、第1の傾斜面に対応する第2の傾斜面をそれぞれ形成することができる。
【0015】
これにより、蓋の突起部を第1の溝から第2の溝にスムーズに案内することができる。
【0016】
複数の係止部の爪を引っ掛ける部分を2段階の階段状にし、爪が挿入される部分に近い方の段を浅くすることができる。
【0017】
これにより、蓋を所定の方向に第1の量だけスライドするまでの間(蓋の突起部が第1の溝に案内されているとき)に、係止部の爪を引っ掛ける部分と蓋の爪とが干渉し、蓋の動きが妨げられることが防止される。また、意図せずに蓋が本体部から外れることが防止される。
【0018】
複数の係止部の爪を引っ掛ける部分の2段階のステップの間にそれぞれ第3の傾斜面を形成し、複数の爪に、第3の傾斜面に対応する第4の傾斜面をそれぞれ形成することができる。
【0019】
これにより、蓋の突起部が第1の溝から第2の溝に案内されるときに、係止部の爪を引っ掛ける部分と蓋の爪とが干渉し、蓋の動きが妨げられることが防止される。
【0020】
複数の係止部の爪を引っ掛ける部分と爪が挿入される部分の間にそれぞれ第3の傾斜面を形成し、複数の爪に、第3の傾斜面に対応する第4の傾斜面がそれぞれ形成することができる。
【0021】
これにより、蓋を所定の方向に第1の量だけスライドするまでの間(蓋の突起部が第1の溝に案内されているとき)に、係止部の爪を引っ掛ける部分と蓋の爪とが干渉し、蓋の動きが妨げられることが防止される。
【0022】
本体部に、前記電池を交換するための円形の開口部を設け、蓋を、円板状とし、パッキンを、リング状とし、複数の係止部、複数の第1の溝及び複数の第2の溝を、開口部の周囲に形成することができる。
【0023】
これにより、円板状の蓋を回転して閉めるときに、パッキンのねじれ、変形、損傷等の発生を防止し、携帯機の電池収納の密閉性を高めることができる。
【0024】
本発明の第2の側面の携帯機は、内部に電池を収納し、電池を収納する収納部の電池を交換するための円形の開口部を有する本体部と、開口部を塞ぐための円板状の蓋と、本体部と蓋の間に設けられているリング状のパッキンとを備え、蓋の本体部と対向する面である裏面には、複数の爪と、複数の突起部とが所定の円周上に形成されており、本体部の開口部の周囲に、複数の爪をそれぞれ挿入し、蓋を収納部の方向に力を加えたまま所定の方向に回転させると、爪が引っ掛かり、蓋が固定される複数の係止部と、複数の爪を係止部に挿入したとき、複数の突起部がそれぞれ当接し、蓋の裏面をパッキンの上端より高い位置に保持し、蓋が所定の方向に第1の量だけ回転するまでの間、複数の突起部をそれぞれ案内する複数の第1の溝と、複数の第1の溝に隣接してそれぞれ形成され、蓋を所定の方向に第1の量だけ回転させた後、爪が係止部に引っ掛かるまでの間、複数の突起部がそれぞれ当接し、蓋の裏面を圧し潰される前のパッキンの上端より低くパッキンの下端より高い位置に保持し、複数の突起部をそれぞれ案内する複数の第2の溝とが形成されている。
【0025】
本発明の第1の側面の携帯機においては、蓋に形成されている複数の爪を係止部に挿入したとき、蓋に形成されている複数の突起部が複数の第1の溝にそれぞれ当接し、蓋の裏面がパッキンの上端より高い位置に保持され、蓋が所定の方向に第1の量だけ回転するまでの間、複数の突起部が第1の溝によりそれぞれ案内され、蓋を所定の方向に第1の量だけ回転させた後、爪が係止部に引っ掛かるまでの間、複数の突起部が複数の第2の溝にそれぞれ当接し、蓋の裏面が圧し潰される前のパッキンの上端より低くパッキンの下端より高い位置に保持され、複数の突起部が第2の溝によりそれぞれ案内される。
【0026】
従って、パッキンのねじれ、変形、損傷等の発生を防止し、携帯機の電池収納の密閉性を高めることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の第1の側面又は第2の側面によれば、パッキンのねじれ、変形、損傷等の発生を防止し、携帯機の電池収納の密閉性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】従来の携帯機において、電池蓋を閉めるときのパッキンの状態を説明するための図である。
図2】従来の携帯機において、電池蓋を閉めるときのパッキンの状態を説明するための図である。
図3】従来の携帯機において、電池蓋を閉めるときのパッキンの状態を説明するための図である。
図4】本発明を適用した携帯機の上面から見た斜視図である。
図5】本発明を適用した携帯機の下面から見た斜視図である。
図6】本発明を適用した携帯機の上面から見た分解図である。
図7】本発明を適用した携帯機の下面から見た分解図である。
図8】電池蓋の斜視図である。
図9】電池蓋をウラから見た平面図である。
図10】電池蓋の爪の形状を示す図である。
図11】電池蓋のリブの形状を示す図である。
図12】下ケースの収納部近傍の斜視図である。
図13】下ケースの係止部及び規制部付近の断面の形状を示す模式図である。
図14】電池蓋の装着方法を説明するための図である。
図15】電池蓋の装着方法を説明するための図である。
図16】電池蓋の装着方法を説明するための図である。
図17】電池蓋の装着方法を説明するための図である。
図18】電池蓋の装着方法を説明するための図である。
図19】下ケースの係止部の変形例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
【0030】
<1.実施の形態>
[携帯機の構成例]
図4乃至図7は、本発明を適用した携帯機101の一実施の形態を示している。図4は、携帯機101の斜視図であり、図5は、図4とは反対側から見た場合の携帯機101の斜視図である。図6は、図4と同じ方向から携帯機101を見た場合の分解図であり、図7は、図5と同じ方向から見た場合の分解図である。
【0031】
なお、以下、携帯機101の面のうち、ボタン122a乃至122cが設けられており、操作が行われる面を上面と称し、上面と反対側の面であって、電池蓋112が設けられている面を下面と称する。また、以下、携帯機101の取っ手121Aが形成されている方を前側とし、その反対側を後ろ側とする。さらに、以下、図4において、携帯機101の長手方向の側面が見えている側を左側とし、図5において、携帯機101の長手方向の側面が見えている側を右側とする。
【0032】
携帯機101は、例えば、車両(不図示)のドアの施開錠の遠隔操作等に用いられる車両用の携帯機である。携帯機101は、本体部111、電池蓋112及びパッキン113により構成される。また、携帯機101は、ボタン型の電池102を収納し、電池102により駆動される。
【0033】
本体部111は、筐体121、ボタン122a乃至122c、防水ラバー123及び基板124により構成される。筐体121は、上ケース131及び下ケース132により構成される。筐体121の前側の端部には、取っ手121Aが形成されている。また、上ケース131に近い方から、ボタン122a乃至122c、防水ラバー123、基板124の順に各部品が積層されて筐体121内に収納される。
【0034】
上ケース131には、ボタン122a乃至122cを挿入し、外部に露出させるための孔131A乃至131Cが形成されている。
【0035】
下ケース132には、電池102を収納するための収納部132Aが形成されている。
【0036】
ボタン122a乃至122cは、防水ラバー123の所定の位置に配置されるとともに、上ケース131の孔131A乃至131Cに挿入される。
【0037】
防水ラバー123は、基板124の一方の面を覆うように基板124に取り付けられるとともに、上ケース131と下ケース132に固定される。防水ラバー123は、主に上ケース131と下ケース132との間からの基板124への水分の浸入を防止する。
【0038】
基板124は、防水ラバー123を介して上ケース131に固定される。もしくは、基板124は、下ケース132に固定される。基板124は、各種の電子部品が実装されており、通信機能等の各種の機能を実現する。
【0039】
電池蓋112は、収納部132Aを塞ぐように、下ケース132に取り付けられる。なお、電池蓋112の詳細及び取り付け方法については後述する。
【0040】
パッキン113は、例えば、Oリングにより構成される。パッキン113は、下ケース132(本体部111)と電池蓋112の間に設けられ、下ケース132と電池蓋112との間の隙間を塞ぎ、電池収納の密閉性を高める働きをする。
【0041】
[電池蓋112の構成例]
図8及び図9は、電池蓋112の構成例を示している。図8は、電池蓋112を斜め上方向から見た斜視図である。図9は、電池蓋112をウラから見た平面図である。
【0042】
電池蓋112の円板状の蓋部151は、収納部132Aの電池102を交換するための下ケース132の円形の開口部を塞ぐ役割を果たす。蓋部151の表面には、球状の窪み152が形成されており、さらに、窪み152の直径方向に、円弧状の溝153が形成されている。この溝153に、コイン等の円板状の物体を挿入し、所定の方向に回転させることにより、電池蓋112の開閉を容易に行うことができる。
【0043】
蓋部151の裏面(本体部111と対向する面)には、蓋部151より面積が小さい、薄い円錐台形の取付部154が形成されている。取付部154は、電池蓋112を下ケース132に取り付けるための部分であり、突起状の爪155a乃至155c、及び、突起状のリブ156a乃至156cが側面に形成されている。従って、爪155a乃至155及びリブ156a乃至156cは、蓋部151の裏面の中心を中心とする所定の円周上に並んでいる。
【0044】
爪155a乃至155cは、取付部154の側面にほぼ等間隔に配置されている。また、リブ156aは、爪155cと爪155aの間に配置され、リブ156bは、爪155aと爪155bの間に配置され、リブ156cは、爪155bと爪155cの間に配置されている。
【0045】
なお、以下、爪155a乃至155cを個々に区別する必要がない場合、単に爪155と称する。また、以下、リブ156a乃至156cを個々に区別する必要がない場合、単にリブ156と称する。
【0046】
図10は、電池蓋112の爪155の形状を示している。爪155は、横長の板状の部材の左上隅と右下隅を斜めに切り落とした形状を有している。従って、爪155の側面の左上隅には、傾斜面155Aが形成され、右下隅には、傾斜面155Bが形成されている。
【0047】
図11は、電池蓋112のリブ156の形状を示している。リブ156は、縦長の板状の部材の右下隅を斜めに切り落とした形状を有している。従って、リブ156の側面の左下隅には、傾斜面156Aが形成されている。
【0048】
[下ケース132の電池蓋112の装着部の構成例]
次に、図12及び図13を参照して、下ケース132の電池蓋112を装着する部分(装着部)の構成例について説明する。
【0049】
図12は、下ケース132の収納部132A近傍の斜視図である。
【0050】
また、図13には、1組の係止部172と規制部173のみを平面的に図示している。しかし、係止部172aと規制部173a、係止部172bと規制部173b、及び、係止部172cと規制部173cの各組とも、両者間の間隔が異なるのを除いて、基本的に図12図13と同様の構成を有している。
【0051】
下ケース132の円形の開口部の周囲を囲む外周部171には、係止部172a乃至172c及び規制部173a乃至173cが形成されている。係止部172a乃至172cは、電池蓋112の爪155a乃至155cをそれぞれ挿入し、引っ掛けることにより、電池蓋112を下ケース132に固定する部分である。規制部173a乃至173cは、電池蓋112のリブ156a乃至156cがそれぞれ当接することにより、電池蓋112を収納部132Aの方向に押し込む力を規制する部分である。
【0052】
なお、以下、係止部172a乃至172cを個々に区別する必要がない場合、単に係止部172と称する。また、以下、規制部173a乃至173cを個々に区別する必要がない場合、単に規制部173と称する。
【0053】
また、外周部171の周囲には、パッキン113を設置するための溝174が形成されている。さらに、収納部132Aの内部の下方には、電池102の上下方向又は横方向の位置を固定するための位置決め部175乃至178が形成されている。
【0054】
図13は、下ケース132を外側から真横に見た場合の、係止部172及び規制部173付近の断面の形状を示す模式図である。
【0055】
係止部172には、電池蓋112の爪155を挿入するための切り欠き状の挿入部172Aが形成されている。また、挿入部172Aの右側には、挿入部172Aの内側に向かう方向(右から左)に傾斜する傾斜面172Bが形成されている。
【0056】
挿入部172Aの左側には、電池蓋112の爪155を引っ掛ける部分として、高さが異なる2段階階段状の天井部172C及び天井部172Eが形成されている。2つの天井部を比較すると、挿入部172Aに近い方の天井部172Cが高く、挿入部172Aから遠い方の天井部172Eが低い位置にある。換言すれば、外周部171の上面171Aから見て、天井部172C(挿入部172Aに近い方の段)の方が浅く、天井部172E(挿入部172Aから遠い方の段)の方が深くなっている。また、天井部172Cと天井部172Eの間には、天井部172Cと天井部172Eを滑らかに接続する傾斜面172Dが形成されている。さらに、天井部172Eの左端には、天井部172Eから下方向に延びる壁172Fが形成されている。
【0057】
なお、電池蓋112の爪155a乃至155cの傾斜面155Bは、それぞれ係止部172a乃至172cの傾斜面172Bに対応するように形成されている。すなわち、電池蓋112の爪155a乃至155cの傾斜面155Bは、それぞれ係止部172a乃至172cの傾斜面172Bと同じ角度になるように形成されている。また、電池蓋112の爪155a乃至155cの傾斜面155Aは、それぞれ係止部172a乃至172cの傾斜面172Dに対応するように形成されている。すなわち、電池蓋112の爪155a乃至155cの傾斜面155Aは、それぞれ係止部172a乃至172cの傾斜面172Dと同じ角度になるように形成されている。
【0058】
規制部173には、深さが異なる2段階の階段状の溝173B及び溝173Dが、左右に並ぶように形成されている。2つの溝を比較すると、溝173Bの方が浅く、溝173Dの方が深い位置にある。また、外周部171の上面171Aと溝173Bの間には、上面171Aと溝173Bを滑らかに接続する傾斜面173Aが形成されている。さらに、溝173Bと溝173Dの間には、溝173Bと溝173Dを滑らかに接続する傾斜面173Cが形成されている。
【0059】
なお、電池蓋112のリブ156a乃至156cの傾斜面156Aは、それぞれ規制部173a乃至173cの傾斜面173Cに対応するように形成されている。すなわち、電池蓋112のリブ156a乃至156cの傾斜面156Aは、それぞれ規制部173a乃至173cの傾斜面173Cと同じ角度になるように形成されている。
【0060】
[電池蓋112の装着方法]
次に、図14乃至図18を参照して、電池蓋112の装着方法について説明する。図14は、電池蓋112を下ケース132(本体部111)に装着する前の状態を示している。図15乃至図18は、電池蓋112を下ケース132に取り付けてから電池蓋112を閉めるまでの、電池蓋112、パッキン113、係止部172及び規制部173の状態を、図13と同様の図により模式的に示している。
【0061】
また、図15乃至図18には、1組の爪155、リブ156、係止部172及び規制部173のみを平面的に図示している。しかし、爪155a、リブ156a、係止部172a及び規制部173a、爪155b、リブ156b、係止部172b及び規制部173b、並びに、爪155c、リブ156c、係止部172c及び規制部173cの各組とも、図14乃至図18で同様の動きをする。
【0062】
ユーザは、電池蓋112を下ケース132に装着する場合、まず、取付部154を下にして下ケース132の開口部を覆うように電池蓋112を下ケース132に取り付ける。そして、ユーザは、図14の矢印A1の方向(以下、押し込み方向と称する)に力を加えたまま、矢印A2の方向(以下、閉方向と称する)に電池蓋112を回転させて、電池蓋112を下ケース132に固定する。
【0063】
ここで、電池蓋112を下ケース132に取り付けるとき、電池蓋112の各爪155が下ケース132の各係止部172の挿入部172Aに挿入されるように位置合わせされる。そうすると、電池蓋112の各リブ156の先端が、下ケース132の各規制部173の傾斜面173Aに当接する。さらに、各リブ156の先端が、各規制部173の傾斜面173A上を滑り、図15に示されるように、各規制部173の溝173Bに当接する。そして、電池蓋112をこれ以上押し込めなくなる。
【0064】
ここで、図15に示されるように、各リブ156が各規制部173の溝173Bに当接した状態において、電池蓋112の蓋部151の裏面がパッキン113の上端より高い位置に保持されるように、リブ156の高さと溝173Bの深さが調整されている。従って、電池蓋112の蓋部151がパッキン113に接触せずに、両者の間に隙間が生じる。
【0065】
また、このとき、各爪155の傾斜面155Bの角度が、各係止部172の傾斜面172Bの角度と同じなので、各爪155と各係止部172の傾斜面172Bが干渉し、電池蓋112の動きが妨げられることが防止される。
【0066】
次に、電池蓋112を押し込んだまま閉方向に回転させると(電池蓋112を押し込んだまま回転方向にスライドさせると)、各リブ156が各規制部173の溝173Bに案内される。すなわち、各リブ156の先端が、各規制部173の溝173Bに接したまま、溝173Bに沿ってスライドする。
【0067】
このとき、電池蓋112が押し込み方向に動かないため、電池蓋112の蓋部151とパッキン113の間の隙間を確保したまま、パッキン113を圧し潰すことなく電池蓋112を回転させることができる。
【0068】
また、各リブ156が各規制部173の溝173Bに当接しているとき、各爪155の上端が、各係止部172の天井部172Cに接触しないように、天井部172Cの高さが調整されている。従って、各爪155と各係止部172の天井部172Cが干渉し、電池蓋112の動きが妨げられることが防止される。
【0069】
次に、電池蓋112が閉方向に所定の量以上回転し、各リブ156の先端が各規制部173の溝173Bを超えると、図16に示されるように、各リブ156の傾斜面156Aが、各規制部173の傾斜面173Cに当接し、傾斜面173C上を滑る。
【0070】
このとき、各爪155の傾斜面155Aの角度が、各係止部172の傾斜面172Dの角度と同じなので、各爪155と各係止部172の傾斜面172Dが干渉し、電池蓋112の動きが妨げられることが防止される。
【0071】
そして、各リブ156の傾斜面156Aが各規制部173の傾斜面173Cを滑り終えると、図17に示されるように、各リブ156の先端が、各規制部173の溝173Dに当接する。すなわち、各リブ156の傾斜面156Aと各規制部173の傾斜面173Cにより、各リブ156が溝173Bから溝173Dにスムーズに案内される。そして、電池蓋112をこれ以上押し込めなくなる。
【0072】
ここで、図17の電池蓋112の蓋部151内の水平方向の点線は、電池蓋112により圧し潰される前のパッキン113の上端の位置を示している。すなわち、各リブ156が各規制部173の溝173Dに当接した状態において、電池蓋112の蓋部151の裏面が、圧し潰される前のパッキン113の上端より低く、パッキン113の下端より高い位置に保持されるように、リブ156の高さと溝173Dの深さが調整されている。従って、電池蓋112の蓋部151の裏面が、パッキン113を所定の量だけ圧し潰す位置に保持され、パッキン113が所定の強さで電池蓋112により圧し潰される。その結果、所定の強さを超える圧力がパッキン113に加えられることが防止される。
【0073】
さらに、電池蓋112を押し込んだまま閉方向に回転させると(電池蓋112を押し込んだまま回転方向にスライドさせると)、各リブ156が、各規制部173の溝173Dに案内される。すなわち、各リブ156の先端が、各規制部173の溝173Dに接したまま、溝173Dに沿ってスライドする。
【0074】
このとき、電池蓋112が押し込み方向に動かないため、所定の強さを超える圧力をパッキン113に加えることなく、電池蓋112を回転させることができる。従って、パッキン113のねじれ、変形、損傷等の発生を防止することができる。
【0075】
また、各リブ156が各規制部173の溝173Dに当接した状態で、各爪155の傾斜面155Aの上端と、各係止部172の傾斜面172Dの下端が干渉しないように、天井部172Eの高さが調整されている。従って、各爪155の傾斜面155Aと各係止部172の傾斜面172Dが干渉し、電池蓋112の動きが妨げられることが防止される。
【0076】
そして、図18に示されるように、各爪155が、各係止部172の壁172Fに当接するまで、電池蓋112が閉方向に回転される。
【0077】
その後、電池蓋112に力を加えるのを止めると、パッキン113の反発力により、矢印A1と逆方向(押し込み方向と逆方向)の力が、電池蓋112に加えられる。そして、電池蓋112の各爪155が、各係止部172の天井部172Eに引っ掛かり、電池蓋112の位置が固定される。
【0078】
このように、電池蓋112の各リブ156と、下ケース132の各規制部173の溝173B及び溝173Dの働きにより、図1乃至図3を参照して上述した場合と比較して、パッキン113を圧し潰しながら電池蓋112を回転させる量を減らすことができる。また、電池蓋112の各リブ156と、下ケース132の各規制部173の溝173Dの働きにより、パッキン113にかかる圧力を所定の強さ以下に規制することができる。すなわち、図1乃至図3を参照して上述した場合のように、電池蓋112を閉めるときに、電池蓋112が必要以上に押し込まれ、パッキン113が必要以上に圧し潰されることが防止される。その結果、パッキン113のねじれ、変形、損傷等の発生が防止され、電池収納の密閉性を向上させることができる。
【0079】
また、電池蓋112の各リブ156と、下ケース132の各規制部173の溝173Dの働きにより、電池蓋112の装着後に電池蓋112に押し込み方向の力が加わっても、パッキン113に所定の強さを超える圧力がかからない。すなわち、図1乃至図3を参照して上述した場合のように、電池蓋112の装着後に電池蓋112が必要以上に押し込まれ、パッキン113が必要以上に圧し潰されることが防止される。その結果、パッキン113が過度に圧し潰されて、電池蓋4のズレ、及び、パッキン2のねじれ、変形、損傷等の発生することが防止され、電池収納の密閉性を向上させることができる。
【0080】
さらに、電池蓋112を閉方向と逆方向に回転させて下ケース132から取り外す場合、その途中で、電池蓋112の各リブ156が、下ケース132の各規制部173の溝173Bに乗り上げる。これにより、電池蓋112の蓋部151が、下ケース132の表面より少し上に浮き上がる。その結果、ユーザが蓋部151に指を引っ掛けやすくなり、下ケース132から電池蓋112を取り外すのが容易になる。
【0081】
また、例えば、下ケース132の各規制部173の電池蓋112の爪155を引っ掛ける部分が2段階の階段状になっているため、意図せずに電池蓋112が下ケース132から外れてしまうことが防止される。すなわち、電池蓋112の各爪155と各規制部173の天井部172Eとの間の嵌合が外れたとしても、各爪155が各規制部173の天井部172Cに引っ掛かることにより、電池蓋112が下ケース132から外れてしまうことが防止される。
【0082】
<2.変形例>
以下、上述した本発明の実施の形態の変形例について説明する。
【0083】
図19は、下ケース132の係止部172の変形例を示している。
【0084】
図19の係止部172’は、図13の係止部172と比較して、天井部172C及び傾斜面172Dの代わりに、傾斜面172Gが形成されている点が異なる。
【0085】
傾斜面172Gは、挿入部172Aと天井部172Eの間に、外周部171の上面171Aと天井部172Eの一端を接続するように形成されている。
【0086】
なお、図示は省略するが、電池蓋112の各爪155の傾斜面155Aが、各係止部172’の傾斜面172Gに対応するように形成される。すなわち、各爪155の傾斜面155Aが、各係止部172’の傾斜面172Gと同じ角度になるように形成される。これにより、各爪155と各係止部172’の傾斜面172Gが干渉し、電池蓋112の動きが妨げられることが防止される。
【0087】
また、電池蓋112によりパッキン113にかかる圧力を規制するのみであれば、係止部172の天井部172C、及び、規制部173の溝173Bを省略することも可能である。すなわち、電池蓋112のリブ156と規制部173の溝173Bにより、電池蓋112をパッキン113に接触させずに回転する過程を省略することも可能である。
【0088】
さらに、電池蓋112の爪155とリブ156、及び、下ケース132の係止部172と規制部173の数は、上述した例に限定されるものではなく、2以上の任意の数に設定することができる。また、爪155とリブ156の数、及び、係止部172と規制部173の数は必ずしも一致させる必要はない。
【0089】
また、本発明は、電池蓋以外の蓋にも適用することが可能である。電池蓋の形状も、上述した円板状で円周方向に回転させて開閉する蓋に限定されるものではない。例えば、本発明は、蓋と本体部の間にパッキンを設けて密閉性を高めるとともに、蓋を平行にスライドさせて、蓋に設けられている爪を本体部の係止部に引っ掛ける形態の蓋にも適用することができる。
【0090】
さらに、本発明は、車両用の携帯機以外の機器の蓋にも適用することができる。
【0091】
また、以上では、Oリングをパッキンに用いる例を示したが、Xリング、Dリング等、他の種類のパッキンを用いる場合にも本発明を適用することができる。
【0092】
さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0093】
101 携帯機
102 電池
111 本体部
112 パッキン
113 電池蓋
121 筐体
131 上ケース
132 下ケース
132A 収納部
151 蓋部
154 取付部
155a乃至155c 爪
155A,155B 傾斜面
156a乃至156c リブ
156A 傾斜面
171 外周部
172a乃至172c,172’ 係止部
172A 挿入部
172B 傾斜面
172C 天井部
172D 傾斜面
172E 天井部
172F 壁
172G 傾斜面
173a乃至173c 規制部
173A 傾斜面
173B 溝
173C 傾斜面
173D 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19