特許第5653515号(P5653515)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5653515回路用バッグを含む生物学的液体処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5653515
(24)【登録日】2014年11月28日
(45)【発行日】2015年1月14日
(54)【発明の名称】回路用バッグを含む生物学的液体処理装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/14 20060101AFI20141218BHJP
【FI】
   A61M1/14 510
【請求項の数】11
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2013-516011(P2013-516011)
(86)(22)【出願日】2011年6月20日
(65)【公表番号】特表2013-530754(P2013-530754A)
(43)【公表日】2013年8月1日
(86)【国際出願番号】IB2011052676
(87)【国際公開番号】WO2011161609
(87)【国際公開日】20111229
【審査請求日】2013年2月8日
(31)【優先権主張番号】1055025
(32)【優先日】2010年6月23日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】504115013
【氏名又は名称】イー・エム・デイー・ミリポア・コーポレイシヨン
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベサンバツク,ジヤン−ルイ
(72)【発明者】
【氏名】シルー,セバスチヤン
【審査官】 胡谷 佳津志
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/073567(WO,A1)
【文献】 英国特許出願公開第01434786(GB,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01195171(EP,A1)
【文献】 特表2008−539848(JP,A)
【文献】 特表2007−510473(JP,A)
【文献】 特表2005−528168(JP,A)
【文献】 特開昭61−008057(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンジェンシャル濾過による生物学的液体の処理のための装置の回路用バッグであって、
複数のコネクタ(11A〜11P)および前記コネクタ(11A〜11P)間で液体を搬送するため、複数の導管(13A〜13K)によって形成されたネットワーク(12)と、
互いに固定された2つの可撓性フィルム(65、66)とを含み、前記導管(13A〜13K)は、前記2つの可撓性フィルム(65、66)間に形成されており
第1の導管(13C)は、前記バッグの第1の(68)上に現れるフローポンプコネクタ(11C)と、前記第1の(68)と反対側のである前記バッグの第2の(69)上に現れるタンジェンシャルフィルタコネクタ(11M)との間に長手方向に延在し、
第2の導管(13B)は、前記バッグの前記第1の(68)上に現れる供給容器コネクタ(11B)と、前記第1の(68)と反対側のである前記バッグの前記第2の(69)上に現れる他のタンジェンシャルフィルタコネクタ(11N)との間に前記第1の導管(13C)の第1のから長手方向に延在し、
第3の導管(13H)は、回収容器コネクタ(11J)からスタートして、前記第1の導管(13C)に入るまで、前記導管(13C)の前記第1のと反対の側である前記第1の導管(13C)の第2のから延在し、
第4の導管(13A)は、移送ポンプコネクタ(11A)からスタートして、前記第2の導管(13B)に入るまで、前記第1の導管(13C)の第1のから延在し、
それによって、前記バッグは、処理する液体が前記第4の導管(13A)を介して前記バッグ(10)内を移動し、次いで、前記第2の導管(13B)を介して供給容器に移動し、次いで、前記第1の導管(13C)を介してフローポンプの作用でタンジェンシャルフィルタまで移動し、第1の処理された液体は、前記第2の導管(13B)を介してタンジェンシャルフィルタから供給容器に移動し、第2の処理された液体は、前記第1の導管(13C)を介して、タンジェンシャルフィルタから回収容器に移動するように構成されていることを特徴とする、バッグ。
【請求項2】
移送ポンプコネクタ(11E)に接続された第5の導管(13K)と、前記第5の導管(13K)に入るまで、ソース容器コネクタ(11F)から延在する第6の導管(13E)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のバッグ。
【請求項3】
少なくとも、バッファおよび/または洗浄容器コネクタ(11G、11H)から前記第5の導管(13K)に入るまで延在する第7の導管(13F、13G)を含むことを特徴とする、請求項2に記載のバッグ。
【請求項4】
エアフィルタコネクタ(11D)と、洗浄容器コネクタ(11I)との間を延在する第8の導管(13D)を含み、前記第5の導管(13K)は、前記第8の導管(13D)に入ることを特徴とする、請求項2および3のうちのいずれか1項に記載のバッグ。
【請求項5】
少なくとも、タンジェンシャルフィルタコネクタ(11L、11O)と、廃棄物容器コネクタ(11K、11P)との間を延在する第9の導管(13I、13J)を含むことを特徴とする、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載のバッグ。
【請求項6】
タンジェンシャル濾過による生物学的液体処理のための装置用デバイスであって、
デバイスは、回路(8)を含み、回路(8)は、
複数のコネクタ(11A〜11P)と、前記コネクタ(11A〜11P)間で液体を搬送するためのネットワーク(12)と、を備えるバッグ(10)であり、前記搬送ネットワーク(12)は、複数の導管(13A〜13K)によって形成されており、バッグ(10)は、さらに、互いに固定された2つの可撓性フィルム(65、66)を含み、前記導管(13A〜13K)は、前記可撓性フィルム(65、66)間に形成されているバッグ(10)と、
第1の外郭構造(16)と、前記第1の外郭構造(16)上に設けられた第2の外郭構造(17)と、を含むプレス(9)であり、第1の外郭構造(16)および第2の外郭構造(17)は、前記第1の外郭構造(16)と前記第2の外郭構造(17)との間で前記バッグ(10)を固定することによって、前記バッグ(10)と連携して前記可撓性フィルム(65、66)間で前記搬送ネットワーク(12)の導管(13A〜13K)を形成するプレス(9)と、
複数のバルブ(125A〜N)と、を含み、
第1の導管(13C)は、前記バッグの第1の(68)上に現れるフローポンプコネクタ(11C)と前記第1の(68)と反対側のである前記バッグの第2の(69)上に現れるタンジェンシャルフィルタコネクタ(11M)との間に長手方向に延在し、
第2の導管(13B)は、前記バッグの前記第1の(68)上に現れる供給容器コネクタ(11B)と、前記第1の(68)と反対側のである前記バッグの前記第2の(69)上に現れる他のタンジェンシャルフィルタコネクタ(11N)との間に前記第1の導管(13C)の第1のから長手方向に延在し、
第3の導管(13H)は、回収容器コネクタ(11J)からスタートして、前記第1の導管(13C)に入るまで、前記第1の導管(13C)の前記第1のと反対の側である前記第1の導管(13C)の第2のから延在し、
第4の導管(13A)は、移送ポンプコネクタ(11A)からスタートして、前記第2の導管(13B)に入るまで、前記第1の導管(13C)の第1のから延在し、
少なくとも、第1のバルブ(125D、125E)は、前記第1の導管(13C)上に位置し、少なくとも、第2のバルブ(125B、125C)は、前記第2の導管(13B)上に位置し、第3のバルブ(125F)は、前記第3の導管(13H)上に位置し、第4のバルブ(125A)は、前記第4の導管(13A)上に位置することを特徴とする、デバイス。
【請求項7】
バッグ(10)が、移送ポンプコネクタ(11E)に接続された第5の導管(13K)と、前記第5の導管(13K)に入るまでソース容器コネクタ(11F)から延在する第6の導管(13E)と、を含み、デバイスは、前記第5の導管(13K)上に位置する第5のバブル(125H)と、前記第6の導管(13E)上に位置する第6のバルブ(125I)と、を含むことを特徴とする、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
バッグ(10)が、少なくとも、バッファおよび/または洗浄容器コネクタ(11G、11H)から前記第5の導管(13K)に入るまで延在する第7の導管(13F、13G)を含み、デバイスは、少なくとも、前記第7の導管(13F、13G)上に位置する第7のバルブ(125J、125K)を含むことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
バッグが、エアフィルタコネクタ(11D)と洗浄容器コネクタ(11I)との間を延在する第8の導管(13D)を含み、前記第5の導管(13K)は、前記第8の導管(13D)に入り、デバイスは、前記第8の導管(13D)上に位置する少なくとも1つの第8のバルブ(125G、125L)を含むことを特徴とする、請求項7および8のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項10】
バッグが、少なくとも、タンジェンシャルフィルタコネクタ(11L、11O)と廃棄物容器コネクタ(11K、11P)との間を延在する第9の導管(13I、13J)を含み、デバイスは、少なくとも、前記第9の導管(13I、13J)上に位置する第9のバルブ(125M、125N)を含むことを特徴とする、請求項6から9のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第1、第2、及び第4の導管(13A、13B、13C)の少なくとも1つの上に位置する圧力センサー(126A〜)を含むことを特徴とする、請求項6から10のうちのいずれか1項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モノクローナル抗体、ワクチン、または組換え型タンパク質などの生成物を得るために生物薬剤液体を精製するための生物学的液体処理装置のデバイス用バッグに関するが、特に限定するものではない。
【0002】
本発明は、生物学的液体処理装置のデバイスにも関する。
【背景技術】
【0003】
バイオリアクター内で培養によって生物薬剤液体が一般的に得られ、それらは、次いで、純度、濃度、ウィルスの不在などの必要な特性を達成するために処理されなければならないことが知られている。
【0004】
精製は、清澄化などの一連の処理によって行われて、バイオリアクター培養から残留物を除去し、ウィルス濾過の後に、タンジェンシャルフローフィルトレーション(TFF)による血液透析濾過および濃縮が行われることもある。精製に関してクロマトグラフィー(XMO)などの他の操作が存在する。
【0005】
精製処理は、基本的には処理された液体を回収するための容器につながる回路で濾過操作によって行われる。
【0006】
液体を含む容器の多くのタイプが、処理される生成物を含むソース容器などの回路の入口に接続されることができるが、容器は、水酸化ナトリウム(NaOH)などの洗浄液、注入用純水などのすすぎ液、または食塩水などの緩衝液を含む。処理された液体を回収するための容器に加えて、洗浄液、すすぎ液、または緩衝液を回収するための、または残留物を回収するための様々な他の容器が、回路の出口に接続されることができる。
【0007】
生成状況では、液体処理は、連続して行われることができ、最後の処理が行われるまで、最初の処理用の回収容器が、次の処理用のソース容器などになる可能性がある。
【0008】
これらの処理は、ステンレス鋼パイプ、およびタンクまたはフィルタ筐体などの他の部品を含む専用装置で従来行われ、実際の処理前後に比較的面倒な操作、特に、使用後の洗浄操作を必要とする。
【0009】
過去数年、これらの処理は、液体に合流する部品が使い捨て部品である装置でそれまでと代わって行われてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そのような使い捨て部品は、洗浄操作の回避という長所を有するが、必要な程度の安全性を提供するために、そのような部品を備えた装置の実行は、比較的複雑な選択、アセンブリ、および検査の操作を必要とする。
【0011】
これは、特に、パイプおよび他の回路部品(コネクタ、バルブなど)の数が高い場合および/または操作圧力が高い場合が該当する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の態様によれば、本発明は、生物学的液体用の処理の、簡単で、経済的で、便利な実行を可能にするバッグを提供することを対象とする。
【0013】
このために、本発明は、タンジェンシャル濾過による生物学的液体の処理のための装置の回路用バッグに関し、
複数のコネクタおよび前記コネクタ間で液体を搬送するため、複数の導管によって形成されたネットワークと、
互いに固定された2つの可撓性フィルムであり、前記導管は、前記2つの可撓性フィルム間に形成された可撓性フィルムと、
を含み、
第1の導管は、前記バッグの第1の上に現れるフローポンプコネクタと、前記第1のと反対側のである前記バッグの第2の上に現れるタンジェンシャルフィルタコネクタとの間に長手方向に延在し、
第2の導管は、前記バッグの前記第1の上に現れる供給容器コネクタと、前記第1のと反対側のである前記バッグの前記第2の上に現れる他のタンジェンシャルフィルタコネクタとの間に前記導管の第1のから長手方向に延在し、
第3の導管は、回収容器コネクタからスタートして、前記第1の導管に入るまで、前記導管の前記第1のと反対の側である前記導管の第2のから延在し、
第4の導管は、移送ポンプコネクタからスタートして、前記第2の導管に入るまで、前記導管の第1のから延在し、
それによって、前記バッグは、処理する液体が前記第4の導管を介して前記バッグ内を移動し、次いで、前記第2の導管を介して供給容器に移動し、次いで、前記第1の導管を介してフローポンプの作用でタンジェンシャルフィルタまで移動し、第1の処理された液体は、前記第2の導管を介してタンジェンシャルフィルタから供給容器に移動し、第2の処理された液体は、前記第1の導管を介してタンジェンシャルフィルタから回収容器に移動するように構成されている。
【0014】
本発明によって、第1の導管によってタンジェンシャルフィルタを直接供給することが可能であり、第1の処理された液体は、さらに、第2の導管によってタンジェンシャルフィルタから直接送り返される。
【0015】
このように、処理する液体および処理された液体のいわゆる死空間が、バッグ内で、したがって回路内で最小化される。
【0016】
さらに、バッグは、第2および第4の導管が第1の導管より上であり、第3の導管が第1の導管より下であるように長手方向が水平と一致するために構成されている。
【0017】
さらに、本発明によるバッグは、第1の導管および第2の導管の対向するそれぞれのコネクタ間の等しい間隔で平行に配置された第1の導管および第2の導管の配置によって、二次元(導管の交点を防ぐ)で回路に課された制約に十分適合する。
【0018】
それにもかかわらず、第1の導管は、フローポンプコネクタと、第1の導管と第3の導管との間の接合部との間でわずかに負の傾斜を有し、さらに、フィルタに由来する第2の処理された液体の排出による流れに関して、タンジェンシャルフィルタコネクタとその同じ接合部との間にわずかに負の傾斜を備えている。
【0019】
正確に言うと、この流れの方向において、フィルタへの処理する液体の先の搬送に逆らって、流れに役立つポンプはない。
【0020】
本発明によるバッグの特に簡単な特徴、便利な特徴、および経済的特徴によれば、
バッグは、移送ポンプコネクタに接続された第5の導管と、前記第5の導管に入るまで、ソース容器コネクタから延在する第6の導管と、を含み、
バッグは、少なくとも、バッファおよび/または洗浄容器コネクタから前記第5の導管に入るまで延在する第7の導管を含み、
バッグは、エアフィルタコネクタと洗浄容器コネクタとの間を延在する第8の導管を含み、前記第5の導管は前記第8の導管に入り、
バッグは、少なくとも、タンジェンシャルフィルタコネクタと廃棄物容器コネクタとの間を延在する第9の導管を含む。
【0021】
第2の態様によれば、本発明は、タンジェンシャル濾過による生物学的液体処理のための装置用デバイスに関し、それは、
複数のコネクタと、前記コネクタ間で液体を搬送するためのネットワークと、を備えるバッグであり、前記搬送ネットワークは、複数の導管によって形成されており、バッグは、さらに、互いに固定された2つの可撓性フィルムを含み、前記導管は、前記可撓性フィルム間に形成されているバッグと、
第1の外郭構造と、前記第1の外郭構造上に設けられた第2の外郭構造と、を含むプレスであり、第1の外郭構造および第2の外郭構造は、前記第1の外郭構造と前記第2の外郭構造との間で前記バッグを固定することによって、前記バッグと連携して前記可撓性フィルム間で前記搬送ネットワークの導管を形成するプレスと、
複数のバルブと、
を含む回路を含み、
第1の導管は、前記バッグの第1の上に現れるフローポンプコネクタと、前記第1のと反対側のである前記バッグの第2の上に現れるタンジェンシャルフィルタコネクタとの間に長手方向に延在し、
第2の導管は、前記バッグの前記第1の上に現れる供給容器コネクタと、前記第1のと反対側のである前記バッグの前記第2の上に現れる他のタンジェンシャルフィルタコネクタとの間に前記導管の第1のから長手方向に延在し、
第3の導管は、回収容器コネクタからスタートして、前記第1の導管に入るまで、前記導管の前記第1のと反対の側である前記導管の第2のから延在し、
第4の導管は、移送ポンプコネクタから、前記第2の導管に入るまで、前記導管の第1のから延在し、
少なくとも、第1のバルブは、前記第1の導管上に位置し、少なくとも、第2のバルブは、前記第2の導管上に位置し、第3のバルブは、前記第3の導管上に位置し、第4のバルブは、前記第4の導管上に位置する。
【0022】
本発明によって、処理装置用デバイスは、簡単で、占有される空間がより少ない状態で、タンジェンシャル濾過による処理が行われることを可能にするので(バルブの開閉によって導管内の液体の流れを可能または防止する)、処理装置用デバイスは特に便利である。
【0023】
さらに、行われる処理に応じて、生物学的液体処理装置は、本発明によるデバイスに加えて、例えば、本発明によるデバイスに並列された1つ以上の他のデバイスを含む。
【0024】
この他のデバイスまたはこれらのデバイスは、特に、例えば、蠕動タイプの1つ以上のポンプによって、および/または処理する生成物を含むソース容器によって、および/または処理された液体回収容器によって形成された上記周囲の処理部品を備えており、周囲のこれらの処理部品はそれぞれ、バッグに直接または直接ではなく接続されている。
【0025】
本発明によるデバイスの特に簡単な特徴、便利な特徴、および経済的特徴によれば、以下のとおりである:
バッグは、移送ポンプコネクタに接続された第5の導管と、前記第5の導管に入るまでソース容器コネクタから延在する第6の導管と、を含み、デバイスは、前記第5の導管上に位置する第5のバルブと、第6の導管上に位置する第6のバルブと、を含む。
バッグは、少なくとも、バッファおよび/または洗浄容器コネクタから前記第5の導管に入るまで延在する第7の導管を含み、デバイスは、少なくとも、前記第7の導管上に位置する第7のバルブを含む。
バッグは、エアフィルタコネクタと洗浄容器コネクタとの間を延在する第8の導管を含み、前記第5の導管は、前記第8の導管に入り、デバイスは、前記第8の導管上に位置する少なくとも1つの第8のバルブを含む。
バッグは、少なくとも、タンジェンシャルフィルタコネクタと廃棄物容器コネクタとの間を延在する第9の導管を含み、デバイスは、少なくとも、前記第9の導管上に位置する第9のバルブを含む。
デバイスは、少なくとも1つの前記導管上に位置する圧力センサーを含む。
【0026】
本発明の開示は、添付図面を参照して、実例であり、限定しない実施例によって以下に付与される実施形態の説明で継続される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】タンジェンシャル濾過による液体の処理用の装置のデバイスの斜視図である。
図2】デバイスの側面図である。
図3】背面パネルが取り除かれた状態で、デバイスの第1の外郭構造の後ろ側からの図である。
図4】バルブが開放されたデバイスの断面図である。
図5】バルブが閉鎖されたデバイスの断面図である。
図6】タンジェンシャル濾過による液体の処理用のバッグが設けられた第1の外郭構造の正面図である。
図7】分離したバッグの正面図である。
図8】タンジェンシャル濾過による液体の処理用の装置の回路の線図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1および2は、タンジェンシャル濾過による生物学的液体処理のための装置用のデバイス1を示す。
【0029】
デバイス1は、概して平行6面体の形状である。
【0030】
このデバイス1は、第1の側面3、第1の側面3と反対側の面である第2の側面4、第1および第2の側面3および4に合流する前面5、前面5と反対側の面であり、第1および第2の側面3および4に合流する背面6を有するベース2を含む。
【0031】
デバイス1は、さらに、プレス9およびバッグ10を備えた回路8を含み、後により詳細に分かるように、液体用の複数のコネクタ11(図6および7で11A〜11P)と、導管13(図6および7で13A〜13K)を含むこれらのコネクタ11間で液体を搬送するためのネットワーク12と、を含む。
【0032】
プレス9は、2つの外郭構造16および17を含み、各々は、剛体材料の固体ブロックから形成されている。
【0033】
ここでは、外郭構造16および17は、アセタールとも呼ばれるポリオキシメチレン(POM)からなり、各々は、概して平行6面体の形状である。
【0034】
外郭構造16は、ベース2の前面5上に設けられている。
【0035】
デバイス1は、さらに、ベース2に蝶着されたドア20を含む。
【0036】
外郭構造17は、そのドア20内に設けられている。
【0037】
デバイス1は、ドア20が閉鎖され、外郭構造16を覆う閉鎖ドア位置(図2)と、バッグ10が外郭構造16によってのみ運ばれる他の位置(図1)と、を有する。
【0038】
この他の位置では、外郭構造17は、外郭構造16から離れている。
【0039】
閉鎖ドア位置では、バッグ10は、2つの外郭構造16と17との間に挿入されている。
【0040】
デバイス1は、バッグを含む1つ以上のタンク(図6に図式的に表された)を受けることを目的とする閉鎖された仕切り部分46を底に備えており、そのタンクは、例えば、処理された液体を回収するための容器または後で分かるような廃棄物容器を形成する。
【0041】
この仕切り部分46は、デバイス1の前面5上に配置されたスライドパネル7によって閉鎖されており、そのパネル7は、タンクを挿入、引き出すように、下方に並進移動し、次いでデバイス1の背面に向けて(図1で矢印を参照)移動されるように構成されている。
【0042】
制御パネル14は、デバイス1の前面5の最上部に配置されている。
【0043】
この制御パネル14は、生物学的液体処理プロセスが確認され、制御されることを可能にするグラフィカルタッチインターフェース15を備えている。
【0044】
この制御パネル14は、このように、ユーザがそれを利用することを可能にする高さで配置されている。
【0045】
それが移動することをより容易にするために、デバイス1は、4つのキャスター18(そのうちの3つは、図1で分かる)上に設けられたカートの形態であり、2つのキャスターはデバイス5の前面の下に位置し、ブレーキ19を含み、デバイス1は、さらに、側面3および4のそれぞれの近傍に、前面5の両側の縁に2つのハンドル21を有する。
【0046】
デバイス1は、その前面5に傾斜されたシャシー25を含む。
【0047】
その各左右側において、シャシー25は、それぞれの側から現れ、上方に延在する2つの重ね合わされたL形状のフック爪26を含む。
【0048】
支持板27は、2つのフック爪26間でシャシー25の右側に固定されている。
【0049】
この支持板27は、右側でより下に位置するフック爪26にフリーアクセスを残すように、その同じ右側でより高く位置するフック爪26下のすぐ近傍に配置されている。
【0050】
支持板27は、プラットフォーム(図示されていない)が、生物学的液体の処理に必要なタンジェンシャルフィルタをその上に配置するように固定されるように構成された2つの固定ヘッド28を含む。
【0051】
デバイス1のベース2は、さらに、ドア20の補助デバイス40で、閉鎖ドア位置でそのドア20の位置決めおよび係止を可能にするデバイス29を含む。
【0052】
3つのデバイス29があり、右上、右下、および左下のそれぞれで、シャシー25の角に位置する。
【0053】
これらの各デバイス29は、本体と、環状ショルダー(図示されていない)と、その環状ショルダーに接続されたヘッドと、を含み、そのヘッドは、円錐管の形状を有し、円錐形の先端を備えたロッド30を内部に備えている。本体は、空気圧室と、円錐形の先端を備えたロッド30に機械的に連結されたピストンと、を含み、ロッド30は、ヘッド内で延在するように構成されている。
【0054】
ドア20は、概して長方形の外形を有するフレーム35を含む。
【0055】
フレーム35は、4つのと、ベース2のデバイス29と連携するように構成された3つの補助デバイス40と、を含み、補助デバイス40は、それぞれ、左上、左下、および右下角に位置している。
【0056】
これらの補助デバイス40は、第1の筒状部と、中空で、ショルダーによって第1の筒状部に接続された第2の筒状部と、を備えている。この第2の筒状部は、第1の筒状部の直径より小さな直径である。さらに、第2の筒状部は、外面上に3つの開口を備えている。
【0057】
これらの補助デバイス40は、さらに、3つのボール(図示されていない)を含み、各ボールは、それぞれの開口を通過することによって、各々が第2の筒状部から突出することができる。
【0058】
閉鎖ドア位置では、ドア20のそれぞれの補助デバイス40の各第2の筒状部は、ベース2のそれぞれのデバイス29のそれぞれのヘッドに挿入される。
【0059】
デバイス29および補助デバイス40は、スプリング(図示されていない)を備えた複動式空圧ジャッキを備えたボール−係止ピンシステムをペアで形成し、スプリングは、伸展位置と、退避位置と、を有し、その操作は公知である。
【0060】
デバイス29のロッド30は、ジャッキがその伸展位置にある場合に、中空の第2の筒状部に導入されるように構成されている。
【0061】
このジャッキの位置では、ロッド30は、各ボールが開口を通過するまで、ボールを押し、したがって、ベース2に対してドア20の動きをブロックする。
【0062】
デバイス1は、さらに、ヒンジシステムを含み、ヒンジシステムによって、ドア20は、ベース2に蝶着される。
【0063】
このヒンジシステムは、単一ヒンジ42を備えており、単一ヒンジ42は、ドア20のフレーム35の右上角に固定された第1のヒンジ部43と、デバイス1のベース2の側面3に固定された第2のヒンジ部(図示されていない)と、を含む。
【0064】
第2のヒンジ部の上部上に、機械的スプリング(図示されていない)がプラスチック止め具で配置されて、ドア20の開閉を容易にする。
【0065】
デバイスは、位置センサー(図示されていない)も含み、閉鎖ドア位置および他の位置を検知することによって、ドア20の開閉のための安全性を確認し、提供する。
【0066】
空気圧式システム(図示されていない)も、外郭構造17を係止するためのシステム(図示されていない)を供給するように第2のヒンジ部の上部上に配置されており、ドア20内に位置している。
【0067】
閉鎖ドア位置では、ドア20の第1のヒンジ部43が枢動する回転軸は、外郭構造16および17がそれらの間でバッグ10を固定する場合に、外郭構造16および17間に形成された分離表面に対してオフセットされる。
【0068】
デバイス1の前面に向けてのこの軸方向のオフセットは、左右の隙間が、ドア20の外周でドア20とベース2との間に形成されることを可能にする(図2)。
【0069】
このように、バッグ10のコネクタ11に対するアクセスが、非常に容易になる。
【0070】
外郭構造17は、ここでは平面である基準面80と、その基準面80に埋め込まれた複数の成形溝81と、を有する。この外郭構造17は、第1の82と、第1の82と反対側のである第2の83と、第3の84と、第3の84と反対側のである第4の85と、を有し、これらの第3および第4の84および85は、各々、第1および第2の82および83に合流する。
【0071】
その第4の85上に、外郭構造17は、バッグ10を位置決めするための3つの位置決め孔86を備えており、それらは、閉鎖ドア位置でバッグ10の位置決め開口73に対向して配置されており、バッグ10は、外郭構造16と17との間で固定されている。
【0072】
さらに、外郭構造17は、閉鎖ドア位置でドア20を位置決めするための2つの他の位置決め孔87を備えており、その一方は、外郭構造17の第1の82に位置し、他方は、外郭構造17の底に向けて反対側に位置する。
【0073】
これらの2つの位置決め孔87は、閉鎖ドア位置でバッグ10の位置決め開口77に対向するように配置されており、バッグ10は、外郭構造16と17との間で固定されている。
【0074】
中心帯では、外郭構造17は、さらに、その外郭構造17の位置決め孔86および87より大きな直径の2つの係止孔88を含み、係止孔88は、外郭構造16および17をともに係止することに役立つ。
【0075】
これらの2つの係止孔88は、圧力の力が処理中に最も大きくなるのがこれらの位置であるので、導管13の形成に役立つ最も多くの溝81がある位置に位置している。係止孔88は、このように、溝81によって少なくとも部分的に囲まれている。
【0076】
これらの係止孔88は、閉鎖ドア位置でバッグ10の係止開口75に対向するように配置されており、バッグ10は、外郭構造16と17との間で固定されている。
【0077】
外郭構造16は、平面基準面95と、基準面95に対して埋め込まれた成形溝96と、を有し(図4)、それぞれは、対応する成形溝81に対向している。
【0078】
概して、表面80および95は、類似の寸法を有し、成形溝96の配置は、成形溝81のセットの鏡像である。
【0079】
成形溝81および96は、半楕円形断面である。
【0080】
表面80および95は、溝81および96が互いに一致した状態で互いに対して当てられて、各々が概して管状である空洞のネットワークを定めてもよい。
【0081】
外郭構造16は、第1の145と、第1の145と反対側のである第2の146と、第3の147と、第3の147と反対側のである第4の148と、を有し、第3および第4の147および148は、各々、第1および第2の145および146に合流する(図6)。
【0082】
外郭構造16は、さらに、対向する側壁98および99上にドエル100を有し、ドエル100は、外郭構造16がシャシー25に合流する場合に上端から底までの上下並進運動によって、そのシャシー25上に配置されたフック爪26に係合されるように構成されている。
【0083】
さらに、それらの同じ対向する側壁98および99上に、外郭構造16は、外郭構造16を操作するためのロッド101を有する。
【0084】
この操作は、デバイス1のユーザによって、またはウィンチを用いて行われ、それは、例えば、電気的であってもよい。
【0085】
外郭構造16の傾斜および重量によって、およびドエル100のフック爪26との係合によって、外郭構造16は、シャシー25にしっかり固定されている。
【0086】
その平面基準面95上に、外郭構造16は、さらに、傾斜面103によって下方に延在された凹部102を有し、その傾斜は、デバイス1の内部方向に向かう。
【0087】
この傾斜面103は、容器を含む仕切り部分46へのアクセスを提供することを可能にする。
【0088】
下面97上に、外郭構造16は、さらに、傾斜面103上に現れる逆溝形状の溝104を含む(図1)。
【0089】
この溝104は、基準面95が内部に向きを変えられるために、ベース2のシャシー25上に外郭構造16を取り付ける際の安全策として役立つ。
【0090】
外郭構造16は、さらに、その第4の148の位置に、3つのフックスタッド106を含み。その2つは、外郭構造16のの縁それそれ配置されており、第3のフックスタッドは、外郭構造16の第4の148の実質的に中心に配置されており、3つのスタッド106は、互いに均等に間隔を置かれている。
【0091】
これらのスタッド106は、外郭構造16上にバッグ10を吊るすためのバッグ10の位置決め開口73を通過するように構成されている。
【0092】
さらに、これらの同じフックスタッド106の遠心端は、閉鎖ドア位置で、外郭構造17の位置決め孔86に挿入されるように構成されている。
【0093】
外郭構造16は、ドア20を位置決めするための2つの位置決めドエル107を含み、その1つは、その外郭構造16の左上に位置するフックスタッド106に近接する外郭構造16の第4の148上に位置し、他の位置決めドエル107は、反対側に、すなわち、第3の147の位置で2つの成形溝96間で外郭構造16の底に位置する。
【0094】
これらの位置決めドエル107は、バッグ10の開口77を通過するように構成されており、これらの位置決めドエル107の遠心端は、外郭構造17の位置決め孔87に挿入されるように構成されている。
【0095】
外郭構造16は、さらに、圧力の力が処理中に最も大きくなるのがこれらの位置であるので、導管13の形成に役立つ最も多くの溝96がある位置に位置する2つの係止孔108を含む。係止孔108は、このように、溝96によって少なくとも部分的に囲まれている。
【0096】
これらの係止孔108は、バッグ10が外郭構造16上に配置される場合に、バッグ10の係止貫通口75に対向し、閉鎖ドア位置で外郭構造17の対応する係止孔88に対向するようにも配置されている。
【0097】
外郭構造16の係止孔108は、ドア20がその閉鎖位置にある場合に、外郭構造16および17をともに係止し、回路8においてバッグ10を固定するためのボール係止ピン110によって通過される。
【0098】
各ボール係止ピン110は、外郭構造16に接続された本体と、横断面を備え、ヘッド(図示されていない)に接続された環状ショルダーと、を含む。本体は、空気圧室と、ピストンと、を含み、ピストンは、円錐形の先端(図示されていない)を備えたロッドに機械的に接続されている。このロッドは、ピン110のヘッド内に延在し、3つのボール119(図6)が、そのヘッド内に形成された開口を通過することによってヘッドから突出することができるように配置されている。ピン110は、複動式ジャッキに類似しており、伸展位置と、退避位置と、を有する。
【0099】
各ピン110のヘッドは、外郭構造16の対応する係止孔を通過し、このヘッドは、バッグの対応する係止開口75も通過し、このヘッドは、最後に、閉鎖ドア位置で外郭構造17の対応する係止孔88内に現れる。
【0100】
ピン110の空気圧室の第1の部分が、加圧下にある場合には、ピストンが作用される。ピストンが行程端にある場合に、ボール119は伸展位置にあり、すなわち、それらボール119は、ヘッドから突出して外郭構造17の係止孔88内に延在する。
【0101】
係止孔88は、ボール119が延在される場合に、外郭構造16および17が、しっかり係止されるように構成されている。
【0102】
ピン110の空気圧室の第2の部分が、加圧下にある場合に、この第2の部分は、第1の部分に対抗しており、ピストンは、行程位置の他端に向けて押される。その位置が到達される場合に、ボール119は、退避位置にあり、すなわち、ボール119は、ヘッド内に戻る。
【0103】
外郭構造16および17に加えて、デバイス1は、図3で説明された生物学的液体の処理に必要な機器を含み、ここでは、外郭構造16の後ろに設置されている。
【0104】
ピンチ弁125A〜125N(図3)が説明され、ピンチ弁125A〜125Nは、アクチュエーター221(図4および5)を含んで、その導管13および圧力センサー126A〜126D内で液体の通過を防ぐまたは可能にするように導管13を挾持する。
【0105】
また、空気圧分配器128およびその液体の様々な処理を行うための検査および制御のための手段が説明され、その手段は、例えば、検査およびコマンドユニット127によって形成されている。
【0106】
図4および5で説明された例において、各アクチュエーター221は、外郭構造16に固定された本体223と、移動可能な挾持フィンガー224と、を含み、挾持フィンガー224は、バルブ125が開放位置にある場合に退避位置を、バルブ125が閉鎖位置にある場合に伸展位置と、を有する。
【0107】
本体223は、空気圧室226と、ピストン227と、外郭構造に収容されたスプリング229を備えた収容部228と、を含み、スプリング229は、ピストン227およびフィンガー224を連結するロッドを囲む。
【0108】
空気圧室226は、それが加圧下にある場合に、スプリング229に対するピストン227を付勢する。ピストン227がそのストローク端にある場合に、フィンガー224は退避位置にある(図4)。
【0109】
空気圧室226が大気圧である場合に、スプリング229は、ストロークの端の他の位置に向けてピストン227を付勢する。他の位置が到達される場合に、移動可能なフィンガー224は、伸展位置にある(図5)。
【0110】
その遠心端では、移動可能なフィンガー224は、外郭構造17の成形溝81の輪郭のように成形される。
【0111】
伸展位置では、移動可能なフィンガー224は、溝81のうちの1つに突出している。
【0112】
バルブ125は、さらに、移動可能なフィンガー224と一致して、弾力的に圧縮可能なパッド231を含み、そのパッド231は、ワンピースで成形されたシリコーンの個々の局部プレート230の一部を形成する(図1も参照)。
【0113】
このパッド231は、移動可能なフィンガー224に最も近い第1の面232と、挾持するパイプ13に最も近い第2の面233と、を有する。
【0114】
パッド231の第2の面233は、凹面であり、外郭構造16の成形溝96を局部的に定める。
【0115】
各アクチュエーター221は、パイプ13が、その移動可能なフィンガー224と外郭構造17との間で挾持されることを可能にして、その位置で液体の通過を可能にするまたは防止する。
【0116】
パイプ13を挾持するために、バルブ125は、移動可能なフィンガー224がパイプ13を挾持しない退避位置にあるその開放位置(図4)から、移動可能なフィンガー224がパイプ13を挾持する伸展位置にあるその閉鎖位置(図5)に移動する。
【0117】
フィンガー224は、それが延在されるときに、外郭構造17の成形溝81に向けてパッド231を押す。
【0118】
このように、パッド231は、その第2の面233が凹面であり、挾持するパイプ13の外郭構造16の成形溝96を局部的に定める静止構成から、その第2の面233が凸面である挾持構成に移り、パイプ13およびパッド231は、挾持するパイプ13の外郭構造17の成形溝81と移動可能な挾持フィンガー224との間に挟まれている。
【0119】
さらに、各センサー126A〜Dは、溝96に一致して外郭構造16に固定されており、センサー126の遠心端は、液体(図示されていない)に実際に触れる必要なしに、その溝96内に現れる。
【0120】
そのような圧力センサーは、バッグ10の外面を介して圧力を測定する。
【0121】
外郭構造16は、さらに、ここではその外郭構造16の後ろに設置され、電力がバルブ125A〜Nに供給されることを可能にする雌型コネクタ130と、センサー126A〜Dと、分配器128と、検査および制御装置127と、を含み、それらは、その外郭構造16に組み込まれる(図3)。
【0122】
供給は、このように、電気的(電力および制御のために)および圧縮空気である。
【0123】
この雌型コネクタ130は、外郭構造16の右下(後ろ側から見られた)に位置している。
【0124】
外郭構造16の後部が背面パネル(図示されていない)によってカバーされる場合に、雌型コネクタ130へのアクセスのみが可能である。
【0125】
デバイス1のベース2上に配置された雄型コネクタ(図示されていない)は、回路8の雌型コネクタ130に接続されることができる。
【0126】
バッグ10は、閉じた外形(図4および7)を定めるシールによって互いに接続された2つの可撓性フィルム65および66と、搬送ネットワーク12のコネクタ11と、を含む。
【0127】
このように、各フィルム65および66は、出願人のPureFlex(TM)フィルムである。
【0128】
これは、4層、それぞれ、内側から外側に、液体との接触用材料を形成する超低密度ポリエチレン(ULDPE)の層と、ガスに対してバリアを形成するエチレンおよびビニルアルコール(EVOH)の共重合体と、エチレンおよび酢酸ビニル(EVA)の共重合体層と、外層を形成する超低密度ポリエチレン(ULDPE)の層と、を含む共押し出しフィルムである。
【0129】
シールは、導管13の位置でフィルム65および66の周囲に形成された溶接ビードである。
【0130】
導管13(図6および7の13A〜13K)は、液体の通過の際に形成される。
【0131】
バッグ10の閉じた外形は、液体処理ゾーン67を形成し(図7)、ここでは導管13A〜Kが延在する。
【0132】
閉じた外形は、第1の68と、第1の68と反対側のである第2の69と、第1および第2の68および69に合流する第3の70と、第3の70と反対側のであり、第1および第2の36および69に合流する第4の71と、を有する。搬送ネットワーク12のコネクタ11A〜11Pは、より特に図7で分かるように、第1、第2、および第3の68、69、70の内外に現れる。
【0133】
バッグ10の寸法は、外郭構造16および17の表面のものに相当する。
【0134】
バッグ10は、外郭構造16と17との間に固定するために設けられ、バッグ10の面のうちの1つは、外郭構造16の面に接触し、バッグ10の他の面は、外郭構造17の面に接触している。
【0135】
その第4の71では、バッグ10は、さらに、上に引用された3つの位置決め用貫通口73を含む。
【0136】
これらの位置決め開口73は位置合わせされ、規則的に離間され、開口73のうちの2つは、バッグ10の第4の71の両端それぞれ位置し、他の開口73は、バッグ10の第4の71の中心に位置する。
【0137】
これらの位置決め開口73は、外郭構造16上でのバッグ10の位置決めに役立つ。
【0138】
バッグ10は、さらに、その処理ゾーン67で、外郭構造16および17をともに係止するために上に参照された2つの貫通口75を含み、これらの係止開口75は、位置決め開口73より大きな直径を有する。
【0139】
これらの係止開口75は、圧力の力が処理中に最も大きいこれらの位置にあるので、最も多くの導管13がある位置で、処理ゾーン67内に位置している。係止開口75は、このように、導管13によって少なくとも部分的に囲まれている。
【0140】
バッグ10は、さらに、上に引用された2つの他の位置決め開口77を含み、その位置決め開口は、デバイスの閉鎖ドア位置でのドア20の位置決めに役立つ。
【0141】
位置決め開口77のうちの1つは、バッグ10の左上に位置する位置決め開口73の近くにバッグ10の第4の71に位置しており、他の位置決め開口77は、反対端、すなわち、処理ゾーン67内でバッグ10の底の方に向かって位置する。
【0142】
図6および7を参照して、バルブ125A〜125N、および導管13A〜13Kおよびコネクタ11A〜11Pと連携する周囲の部品および外郭構造16に組み込まれたセンサー126A〜126Dと同様に、バッグ10の導管13A〜13Kおよびコネクタ11A〜11Pのより詳細な説明が、以下に付与される。
【0143】
以下で分かるように、周囲の処理部品は、特に、ダイヤフラム式ポンプによって、様々な容器によって、および他の計測器によって形成されている。
【0144】
周囲のこれらの処理部品は、ここでは、図式的に表され、バッグ10に合流して設置され、バッグ10に接続されており、それは、外郭構造16(図6)上に、またはバッグ10(図7)のみに設けられているが、実際には、これらの部品は、例えば、デバイス1に合流して設置された1つ以上の他のデバイス上に配置されている。
【0145】
これらの他のデバイスは、有利には、デバイス1のようなカートである。
【0146】
もちろん、以下に説明される接続は、続いて妨げられることなく、すなわち、外郭構造16上にヒンジシステムによってそのバッグ10を吊るすとき、またはそのバッグ10を吊るした後に、外郭構造16上に吊るすことによってバッグ10を固定する前に形成されていてもよい。
【0147】
その第1の68上で、バッグ10は、コネクタ11Bからスタートして、バッグ10がコネクタ11Nに結合されたバッグ10の第2の69までのバッグ10の長さに渡って水平に延在する導管13Bに連結されたコネクタ11Bを含む。
【0148】
コネクタ11Bは、供給容器400に接続されており、コネクタ11Nは、タンジェンシャルフィルタ401に接続されている。
【0149】
その第1の68上で、バッグ10は、さらに、コネクタ11B上に、そのコネクタ11Aからスタートして水平に延在する第1の部分と、次いで曲げられた第2の部分と、最後に、T形状の分岐コネクタのように導管13Bに入るまで垂直下方に延在する第3の部分と、を含む導管13Aに連結されたコネクタ11Aを含む。
【0150】
コネクタ11Aは、移送ポンプ403に接続されている。
【0151】
さらに、その第1の68上で、バッグは、コネクタ11B下に、コネクタ11Cからスタートして、その導管13Cがコネクタ11Mに結合されたバッグ10の第2の69の、バッグ10の長さに渡って実質的に水平に延在する導管13Cに連結されたコネクタ11Cを含む。
【0152】
コネクタ11Cは、フローポンプ404に接続されており、コネクタ11Mは、タンジェンシャルフィルタ401に接続されている。
【0153】
有利には、フローポンプ404とタンジェンシャルフィルタ401との間での生成物の流れは、直接、実質的ストレート部内でバッグの長さに渡ってなされる。言いかえれば、生成物を含むバッグの長さは非常に短い。
【0154】
コネクタ11Cの下に、バッグ10は、また、バッグ10の長さの半分を超えて水平に延在する第1の部分と、曲げられた第2の部分と、コネクタ11Iに連結されたバッグ10の第3の70まで垂直下方に延在する第3の部分と、を有する導管13Dに結合されたコネクタ11Dを含む。
【0155】
コネクタ11Dは、エアフィルタに接続されており、コネクタ11Iは、すすぎ液用の容器409に接続されている。
【0156】
バッグ10は、さらに、コネクタ11D下の、さらにその第1の68上に、コネクタ11Eを含み、コネクタ11Eは、コネクタ11Eから、コネクタ11Iに対して垂直下方に延在する導管13Dの第3の部分に入るまで、バッグ10の長さの半分を超えて水平に延在する導管13Kに連結されている。
【0157】
コネクタ11Eは、移送ポンプ403に接続されており、移送ポンプ403は、移送部500を介してバッグ10のコネクタ11Aに接続されている。
【0158】
その第3の70(バッグ10の底)上に、バッグ10は、コネクタ11Fを含み、コネクタ11Fは、コネクタ11Fから、それが水平に延在する導管13Kに入るまで、垂直上方に延在する導管13Eに連結されている。
【0159】
コネクタ11Fは、ソース生成物の容器に接続されている。
【0160】
その第3の70上に、バッグ10は、さらに、コネクタ11Gを含み、コネクタ11Gは、コネクタ11Gからそれが導管13Kに入るまで、垂直上方に延在する導管13F連結されている。
【0161】
コネクタ11Gは、緩衝生成物の容器407に接続されている。
【0162】
さらに、その側70上で、バッグ10は、コネクタ11Hを含み、コネクタ11Hは、導管13Kに入るまで、コネクタ11Hから垂直上方に延在する導管13Gに連結されている。
【0163】
コネクタ11Hは、洗浄液用の容器408に接続されている。
【0164】
コネクタ11F、11C、および11Hは、バッグ10の左下角と上記コネクタ11Iとの間に位置している。
【0165】
このコネクタ11I(すなわち、このコネクタとバッグ10の右下角との間)の後に、バッグ10は、コネクタ11Jを含み、コネクタ11Jは、T形状の分岐コネクタのように、コネクタ11Jから導管13Cに入るまで垂直上方に延在する導管13Hに連結されている。
【0166】
コネクタ11Jは、処理された液体用の回収容器410に接続されている。
【0167】
導管13Cは、このように、2つの部分を有していることに注意し、一方は、コネクタ11Cと、導管13Hとの交点との間を延在し、他方は、コネクタ11Mと、導管13Hとの交点との間を延在している。
【0168】
この導管13Cの各部分は、実質的に水平であるが、それぞれコネクタ11C、11Mから遠ざかり、導管13Hとの交点まで数度程度(例えば、2〜3°)の傾斜を備えている。
【0169】
さらに、その第3の70上で、バッグ10は、コネクタ11Kを含み、コネクタ11Kは、コネクタ11Kから垂直上方に延在する第1の部分と、バッグ10の第2の69に向けて曲げられた第2の部分と、曲げられた第2の部分から、導管13Iがコネクタ11Lに連結されたバッグ10の第2の69まで実質的に水平に延在する第3の部分と、を有する導管13Iに連結されている。
【0170】
コネクタ11Kは、廃棄物容器411に接続されており、コネクタ11Lは、タンジェンシャルフィルタ401に接続されている。
【0171】
このコネクタ11Lは、さらに、上記コネクタ11M下に位置しており、それは、上記コネクタ11N下に位置している。
【0172】
その第2の69上で、コネクタ11N上に、バッグ10は、導管13Jに連結されたコネクタ11Oを含み、導管13Jは、コネクタ11Oからバッグ10の第1の68(わずかに正の傾斜を備えた)に向けて実質的に水平に延在する第1の部分と、上方に曲げられた第2の部分と、垂直上方に延在する第3の部分と、バッグ10の第2の69に向かって曲げられた第4の部分と、曲げられた第3の部分から導管13Jがコネクタ11P(わずかに正の傾斜を備えた)に結合されたバッグの第2の69まで実質的に水平に延在する第5の部分と、を有する。
【0173】
導管13Jの第5の部分は、曲げられた第3の部分に近接してネックを含む。
【0174】
コネクタ11Oは、タンジェンシャルフィルタ401に接続され、コネクタ11Pは、廃棄物容器412に接続されている。
【0175】
外郭構造16は、導管13Aの第1の部分上の圧力センサー126Aと、導管13Bのコネクタ11N上の圧力センサー126Bと、を含む。
【0176】
外郭構造16は、さらに、導管13Aの垂直の第3の部分上に位置するバルブ125Aおよび弾性バッファ231Aと、コネクタ11Bとコネクタ13A、13Bの交点との間の導管13B上のバルブ125Bおよびバッファ231Bと、その交点と圧力センサー126Bとの間の導管13B上のバルブ125Cおよび弾性バッファ231Cと、を含む。
【0177】
外郭構造16は、コネクタ11Cとその交点との間で、導管13Hとその導管13Cの交点近くの導管13C上のバルブ125Dおよび弾性バッファ231Dを含む。交点とコネクタ11Mとの間でその同じ導管13C上に、外郭構造は、バルブ125Eと、弾性バッファ231Eと、を含む。
【0178】
さらに、外郭構造16は、バッファ231Dに結合したバルブ125Dとコネクタ11Cとの間で導管13C上に圧力センサー126Cを含む。
【0179】
この外郭構造16は、さらに、その導管13Hと導管13Cとの間で交点近くの導管13H上にバルブ125Fおよび弾性バッファ231Fを含む。
【0180】
外郭構造16は、また、導管13Dの第3の部分で、曲げられた第2の部分直後で導管13Kが入るその第3の部分の位置の前で、バルブ125Gおよび弾性バッファ231Gを含む。
【0181】
外郭構造16は、さらに、導管13Eが入るその導管13Kの位置と、導管13Fが入るその導管13Kの位置との間で導管13K上にバルブ125Hおよび弾性バッファ231Hを含む。
【0182】
外郭構造16は、導管13E上にバルブ125Iおよび弾性バッファ231Iを含む。
【0183】
外郭構造16は、導管13F上にバルブ125Jおよび弾性バッファ231Jを含む。
【0184】
外郭構造16は、導管13G上にバルブ125Kおよび弾性バッファ231Kを含む。
【0185】
外郭構造16は、バルブ125Gおよび弾性バッファ231Gとは違って、導管13Dの第3の部分上にバルブ125Lおよび弾性バッファ231Lを含み、このバルブ125Kおよびこのバッファ231Kは、コネクタ11Iと、導管13Kが入る導管13Dの第3の部分の位置との間に位置する。
【0186】
外郭構造16は、さらに、導管13Iの第3の部分上に、すなわち、曲げられた第2の部分とコネクタ11Lとの間で、バルブ125Mおよび弾性バッファ231Mを含む。
【0187】
外郭構造16は、最後に、曲げられた第2の部分の直前に、その導管13Jの第1の部分上に位置する圧力センサー126Dと同様に、導管13Jの第3の部分(垂直)上にバルブ125Nおよび弾性バッファ231Nを含む。
【0188】
各コネクタ11A〜11Pは、半楕円形断面を有し、それらの間で定義する2つの環状壁91および92が形成された長手方向の導管90と、管状部93と、を備えており、環状壁91は、バッグ10のフィルム65および66に合流して並列されており、環状壁92は、パイプがその接続のために近くの部品に接続される導管90の端に向けてそのフィルム65および66に対してオフセットされている。
【0189】
バッグ10のフィルム65および66は、カラー94で、各コネクタ11の管状部93のまわりで密閉されている。
【0190】
以下、タンジェンシャル濾過による処理液体用の回路の説明が、近くの部品とともに図8を参照してより詳細になされる。
【0191】
図8は、プレス9およびバッグ10によって提供される回路8を図式的に示す。この回路で、バルブ125A〜125Kは、それぞれ、アクチュエーター221によって、および導管13がフィンガー224によって挾持される場合に導管13が押す外郭構造17の部分によって形成される。
【0192】
処理される液体は、最初は、バイオリアクターから、または前の処理から液体で満たされたソースバッグ406内にある。このソースバッグ406は、雌型コネクタ11Fと他の雌型コネクタ11Eとの間を延在する移送導管13Eに雄型コネクタ506を介して接続可能であり、その移送導管13Eは、移送部にその雌型コネクタ11Eを介して接続可能であり、それは、その雌型コネクタ11Aと、T形状の分岐コネクタ323の第1の開口323aとの間(導管13Bおよび13Cの交点によって形成された)を延在する移送導管13Aに接続可能である。
【0193】
この移送部は、使い捨ての可撓性導管と、液体を循環させるための移送ポンプ403(ここでは、蠕動ポンプ)と、2つのバルブ125Aおよび125Iと、を含む。
【0194】
用語「導管」は、回路の2つの要素を接続するチュービングの部分であるとして本明細書で理解されなければならならず、この部分にとって、独特なチューブ、または逆に、あるいは異なる直径を有し、簡単なコネクタ(ここでは他の役割を果たさない)、または精巧なコネクタ(例えば、圧力センサー用(または、他の物理化学値のセンサー用)の使い捨てコネクタ)によって直列に接続された、いくつかのチューブを含むことは同様に良好に可能である。
【0195】
導管がポンプ403によって圧縮されるように、ポンプ403は、導管によって完全に移動される(入口/出口703の第1の点から入口/出口603の第2の点まで)。
【0196】
バルブ125Aは、導管における液体の流れを可能にするまたは防ぐために、分岐コネクタ323の近くの導管13A上に埋め込まれている。
【0197】
移送部は、圧力センサー126A用のコネクタも含む。
【0198】
バルブ125Iは、雌型コネクタ11Fに近接したパイプ13E上に埋め込まれている。
【0199】
操作者は、それぞれの雌型コネクタ11G、11H、11I、および11Dに接続することが可能なそれぞれの雄型コネクタ507、508、509、および505を介して、他のバッグ407、408、409、およびフィルタ405を、導管13Eに合流する移送導管13Kに連結する可能性を有する。
【0200】
これらのバッグ407、408、および409は、緩衝液(食塩水)、洗浄液(水酸化ナトリウム)、およびすすぎ液(水)をそれぞれ含んで、回路の洗浄の状態を管理するまたは処理を行う部品に向けて、または回収容器に向けて、処理された液体を押し、フィルタは、エアフィルタである。
【0201】
導管13Bは、2つの部分を有し、その一方は、充填(コネクタ11Aと、導管13Bと導管13Aとの交点との間)用であり、他方は、濾過(コネクタ11Nと、導管13Bと導管13Aとの交点との間)用であり、その部分は、第2の開口323bおよび分岐コネクタ323の第3の開口323cからそれをそれぞれ延在している。
【0202】
可撓性使い捨て供給容器400の入口/出口開口500に合流する充填部は、分岐コネクタ323(使い捨ても)の近くに埋め込まれたバルブ125Bを含む。
【0203】
電磁ドライブ425によって始動された撹拌ロッド420は、そこに含まれた液体を均質にするために、容器400内に配置されている。
【0204】
導管13Cは、2つの部分を有し、そのうちの一方は、T形状の分岐コネクタ360の第1の開口360aを連結する濾過部を形成し、圧力センサー126C用のコネクタと、2つの遮断弁125D、125Eと、タンジェンシャルコネクタ401と、を含み、他方は、供給部を含む。
【0205】
導管13Bは、コネクタ11Nを介して分岐コネクタ323の第3の開口323cをフィルタ401の第1の入口/出口開口に連結する。
【0206】
導管51は、コネクタ11Mを介してフィルタ401の第2の入口/出口開口を分岐コネクタ360の第1の開口360aに連結する。
【0207】
圧力センサー126Bによってなされた測定は、タンジェンシャルフィルタ401の機能的状態を知ることを可能にする。
【0208】
バルブ125Cは、分岐コネクタ323に近接する導管13B上に埋め込まれているが、バルブ125Eは、分岐コネクタ360に近接する導管13C上に埋め込まれている。
【0209】
供給部および回収部は、それぞれ、第2の開口360bから、および分岐コネクタ360の第3の開口360cから延在する。
【0210】
供給部は、供給容器400の出口開口600に接合する。それは、使い捨ての可撓性導管と、液体を流れさせるフローポンプ404(ここでは蠕動ポンプ)と、分岐コネクタ360に近接する導管13C上に埋め込まれたバルブ125Dと、導管13C内で直列に挿入された圧力センサー126C用のコネクタと、を含む。
【0211】
供給部は、ポンプによって圧縮されるように、ポンプ404を完全に通る部分704(入口点504から出口点604まで)を有する。
【0212】
供給部は、さらに、バルブ125Dとフローポンプ404に接続されたコネクタ11Cとの間に位置する導管13Cの部分を含む。
【0213】
回収部は、その雌型コネクタ11Jに合流する。それは、単に、導管13Hと、分岐コネクタ360に近接する導管13H上に埋め込まれた遮断弁125Fと、を含む。
【0214】
行われた操作に応じて、コネクタ11Jは、廃棄物容器411の雄型コネクタ511または回収容器410の雄型コネクタ510に接続されていてもよい。
【0215】
タンジェンシャル濾過処理回路は、濾液を搬送するための2つの導管13Jおよび13Iも含み、導管13Jおよび13Iは、バッグ10のそれぞれのコネクタ11Oおよび11Lを介して、フィルタ401の出口点からそれぞれ延在し、導管13Jおよび13Iは、それぞれのコネクタ11Pおよび11Kを介してそれぞれの回収容器412および411のそれぞれの雄型コネクタ512および511に接続されている。フィルタ401の出口で回収された濾液の体積および流量が決定されることができるように、流量計(図示されていない)を配置することが可能である。
【0216】
それぞれのバルブ125Nおよび125Mは、フィルタ401に近接するそれぞれの導管13Jおよび13Iにそれぞれ埋め込まれており、圧力センサー126D用のコネクタが、バルブ125Nとフィルタ401との間で導管13J内に埋め込まれている。
【0217】
圧力センサー126Dによってなされた測定は、圧力センサー126Bによってなされた測定に関連して、タンジェンシャルフィルタ401の機能的状態が正確に確認されることが可能である。
【0218】
この回路の操作は、以下に説明される。
【0219】
バルブ125C、125、および125Fは、濾過および回収部内で液体のどんな流れも防ぐために閉鎖され、他のバルブは開放されている。
【0220】
ソースバッグ406は、雌型コネクタ11Fに雄型コネクタ506を接続することにより、および雌型コネクタ11Eに雄型コネクタ503を接続することによって移送部に結合されている。
【0221】
処理する液体は、次に、移送ポンプ403によってソースバッグ406から吸い込まれ、移送部13Aおよび充填部13Bを介して供給容器400に搬送される。
【0222】
処理する液体の回路への完全な移送後、緩衝液を含むバッグ407は、コネクタ507を介してコネクタ11Gに接続される。この緩衝液は、次いで、その液体の全体が濾過され、取り出されることができるように、導管13Bに向けて処理する液体を押すために、移送ポンプ403により、移送部13Aに導入される。導管13Aは、次に、バルブ125Aを閉鎖することによって導管13Bから分離される。
【0223】
一旦移送が行われたなら、バルブ125Eおよび125Dは開放され、処理する液体は、フローポンプ404の作動によって供給部によって形成されたサブ回路内を流される。タンジェンシャルフィルタ401内への液体の通過後、残余分は、供給容器400に戻るが、濾液は、導管13Jおよび13Iを介して排出されて、廃棄物容器411および412に回収される。
【0224】
液体が所望の濃度に到達するまで、処理する液体をフィルタ401内に流す操作が継続される。
【0225】
濾過された液体の回収は、次いで、2つの連続サブステップで行われる。
【0226】
第1のサブステップは、導管13Bの部分によって形成された濾過部およびフィルタ401に含まれた、濾過された液体を回収することからなる。
【0227】
このために、バルブ125Bは閉鎖されるが、バルブ125Aは、移送および濾過部を連通して設置するように、および導管13Bの他の部分によって形成された充填部からそれらを分離するように開放される。
【0228】
並行して、バルブ125Dは閉鎖されるが、バルブ125Fおよび125Eは、導管13Bの部分によって形成された濾過部および導管13Hによって形成された回収部を連通して設置し、それらを供給部から分離するように開放される。
【0229】
雌型コネクタ11Jは、回収容器410の雄型コネクタ510に接続されている。
【0230】
緩衝液は、次いで、回収部(導管13H)を介して緩衝液を移送するために、移送ポンプ403によって移送部(導管13A)に搬送され、それによって、濾過部(導管13Bおよび導管13Cの部分)およびフィルタ401に含まれた濾過された液体の残りは、回収容器410に搬送される。
【0231】
第2のサブステップは、充填(導管13Bの部分)および供給(導管13C)部に、および供給容器400に含まれた濾過された液体を回収することからなる。
【0232】
このために、バルブ125Cは、閉鎖されるが、バルブ125Bは、移送(導管13A)および充填(導管13Bの部分)部を連通して設置し、濾過部(導管13Bおよび導管13Cの他の部分)からそれらを分離するように開放される。
【0233】
並行して、バルブ125Eは閉鎖されるが、バルブ125Dは、供給(導管13Cの部分)および回収(導管13H)部を連通して設置し、濾過部(導管13Bの他の部分および導管13Cの他の部分)からそれらを分離するように開放される。
【0234】
緩衝液は、次に、供給容器400に充填部(導管13Bの他の部分)に含まれた濾過された液体を移送するために、移送ポンプ403によって移送部(導管13A)に搬送される。
【0235】
フローポンプ404は、次に、その液体が容器400から回収容器410に供給および回収部を介してもたらされることを可能にする。
【0236】
例示されない変形形態では、ポンプは、蠕動ではなくダイヤフラム式である。
【0237】
例示されない変形形態では、バッグ10の寸法は、外郭構造16および17の表面と一致せず、より大きくまたはより小さい。
【0238】
一般的に、本発明は、説明された実施例に限定されないことに留意されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8