特許第5653571号(P5653571)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5653571近距離通信を利用したテザリング提供システム及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5653571
(24)【登録日】2014年11月28日
(45)【発行日】2015年1月14日
(54)【発明の名称】近距離通信を利用したテザリング提供システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/04 20090101AFI20141218BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20141218BHJP
   H04W 88/10 20090101ALI20141218BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20141218BHJP
【FI】
   H04W4/04 115
   H04W88/04
   H04W88/10
   H04W84/10 110
【請求項の数】18
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2014-544690(P2014-544690)
(86)(22)【出願日】2013年8月7日
(86)【国際出願番号】KR2013007125
(87)【国際公開番号】WO2014069758
(87)【国際公開日】20140508
【審査請求日】2014年1月24日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0120988
(32)【優先日】2012年10月30日
(33)【優先権主張国】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512092564
【氏名又は名称】エスケー プラネット カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ダエ リム
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウン ボク
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−18990(JP,A)
【文献】 特開2013−115771(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/053357(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
H04L 12/28
H04M 1/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請し、第1近距離通信の再連結を通じて第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信する自動車端末装置と;
前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定し、前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて再連結されれば、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させ、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを中継する通信端末装置と;
前記中継された通信端末装置を通じて前記自動車端末装置にサービス接続またはサービスデータを提供するサービス提供装置と;
を含むことを特徴とする近距離通信を利用したテザリング提供システム。
【請求項2】
通信端末装置と第1近距離通信を通じて通信する第1近距離通信部と;
前記通信端末装置と第2近距離通信を通じて通信する第2近距離通信部と;
第2近距離通信テザリング設定のためのテザリング設定情報を格納する格納部と;
前記第1近距離通信部を通じて前記通信端末装置に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請し、前記格納部にテザリング設定情報を格納し、前記通信端末装置と第1近距離通信の再連結を通じて前記格納されたテザリング設定情報を前記通信端末装置に伝送し、第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信する制御部と;
を含むことを特徴とする自動車端末装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記通信端末装置と通信が終了した後、第1近距離通信部を通じて再連結された場合、前記通信端末装置から受信された通信終了情報をユーザに表示し、前記ユーザの要請に従って通信終了情報によるサービス再連結を前記通信端末装置に要請することを特徴とする請求項2に記載の自動車端末装置。
【請求項4】
自動車端末装置と第1近距離通信を通じて通信する第1近距離通信部と;
前記自動車端末装置と第2近距離通信を通じて通信する第2近距離通信部と;
サービス提供装置と通信網を通じて通信する通信部と;
前記自動車端末装置の識別情報と第2近距離通信テザリング設定のためのテザリング設定情報を格納する格納部と;
前記自動車端末装置と前記第1近距離通信部を通じて第2近距離通信テザリングを設定し、前記自動車端末装置と第1近距離通信部を通じて再連結されれば、前記自動車端末装置の識別情報とテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させ、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じて前記自動車端末装置と前記サービス提供装置との間のサービス接続またはサービスデータを中継する制御部と;
を含むことを特徴とする通信端末装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記自動車端末装置との第2近距離通信テザリングが活性化された後、前記自動車端末装置と第1近距離通信が終了する場合、前記活性化された第2近距離通信テザリングを不活性化させることを特徴とする請求項4に記載の通信端末装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記活性化された第2近距離通信テザリングが不活性化される場合、前記サービス提供装置から提供されるサービス接続またはサービスデータに対する通信終了情報を格納し、前記自動車端末装置と第1近距離通信が再連結されれば、前記格納された通信終了情報を前記自動車端末装置に伝送することを特徴とする請求項5に記載の通信端末装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記自動車端末装置が複数の自動車端末機である場合、前記複数の自動車端末機ごとに第2近距離通信の互いに異なる通信チャネルを割り当て、前記割り当てられた互いに異なる通信チャネルを通じて第2近距離通信テザリングを前記複数の自動車端末機に提供することを特徴とする請求項4に記載の通信端末装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記通信端末装置に備えられたバッテリー充電量が既定の臨界値以下である場合、前記活性化された第2近距離通信テザリングを不活性化させ、前記自動車端末装置に前記第2近距離通信テザリングの不活性化通知メッセージを伝送することを特徴とする請求項4に記載の通信端末装置。
【請求項9】
第1近距離通信を通じて通信端末装置に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請するテザリング設定要請段階と;
前記テザリング要請段階で発生したテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定段階と;
前記通信端末装置と第1近距離通信の再連結を通じて前記格納されたテザリング設定情報を前記通信端末装置に伝送し、第2近距離通信テザリングを要請するテザリング要請段階と;
前記通信端末装置で第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス段階と;
を含むことを特徴とする自動車端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法。
【請求項10】
前記通信端末装置と通信が終了する通信終了段階と;
前記通信端末装置と第1近距離通信が再連結される第1近距離通信再連結段階と;
前記通信端末装置から受信された通信終了情報をユーザに表示する通信終了情報表示段階と;
前記ユーザの要請に従って通信終了情報によるサービス再連結を前記通信端末装置に要請する通信再連結要請段階と;
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の自動車端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法。
【請求項11】
自動車端末装置と第1近距離通信を通じて連結する第1近距離通信連結段階と;
前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定段階と;
前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結段階と;
前記自動車端末装置の識別情報とテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化段階と;
前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じて前記自動車端末装置とサービス提供装置との間のサービス接続またはサービスデータを中継するテザリングサービス提供段階と;
を含むことを特徴とする通信端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法。
【請求項12】
前記自動車端末装置との第2近距離通信テザリングが活性化された後、前記自動車端末装置と第1近距離通信が終了するか否かを確認する通信終了確認段階と;
前記自動車端末装置と第1近距離通信が終了すれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを不活性化させるテザリング不活性化段階と;
をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の通信端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法。
【請求項13】
前記活性化された第2近距離通信テザリングが不活性化される場合、前記サービス提供装置から提供されるサービス接続またはサービスデータに対する通信終了情報を受信し格納する通信終了情報格納段階と;
前記自動車端末装置と第1近距離通信が再連結される第1近距離通信再連結段階と;
前記格納された通信終了情報を前記自動車端末装置に伝送する通信終了情報伝送段階と;をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の通信端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法。
【請求項14】
前記テザリングサービス提供段階は、
前記自動車端末装置が複数の自動車端末機である場合、前記複数の自動車端末機ごとに第2近距離通信の互いに異なる通信チャネルを割り当て、前記割り当てられた互いに異なる通信チャネルを通じて第2近距離通信テザリングを前記複数の自動車端末機に提供することを特徴とする請求項11に記載の通信端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法。
【請求項15】
前記テザリング不活性化段階は、
前記通信端末装置に備えられたバッテリー充電量が既定の臨界値以下である場合、前記活性化された第2近距離通信テザリングを不活性化させ、前記自動車端末装置に前記第2近距離通信テザリングの不活性化通知メッセージを伝送することを特徴とする請求項11に記載の通信端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法。
【請求項16】
第1近距離通信を通じて通信端末装置に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請するテザリング設定要請過程と;
前記テザリング要請段階で発生したテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定過程と;
前記通信端末装置と第1近距離通信の再連結を通じて前記格納されたテザリング設定情報を前記通信端末装置に伝送し、第2近距離通信テザリングを要請するテザリング要請過程と;
前記通信端末装置で第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス過程と;
を含んで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項17】
自動車端末装置と第1近距離通信を通じて連結する第1近距離通信連結過程と;
前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定過程と;
前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結過程と;
前記自動車端末装置の識別情報とテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化過程と;
前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じて前記自動車端末装置とサービス提供装置との間のサービス接続またはサービスデータを中継するテザリングサービス提供過程と;
を含んで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
第1近距離通信を通じてテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングをあらかじめ設定するテザリング設定過程と;
第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結過程と;
第1近距離通信の再連結を通じて第2近距離通信テザリングを前記格納されたテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化過程と;
前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス提供装置と通信し、サービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス提供過程と;
を含んで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、近距離通信を利用したテザリング提供システム及びその方法に関し、さらに詳細するように自動車端末装置と通信端末装置との間の第2近距離通信テザリングを第1近距離通信可否によって設定し、第1近距離通信を通じて自動車端末装置と通信端末装置が再連結されれば、第2近距離通信テザリングを活性化させ、第1近距離通信が終了すれば、第2近距離通信テザリングを不活性化させることによって、通信端末装置のバッテリー消耗を低減することができると共に、第2近距離通信テザリングを通じて高速のデータ接続を提供することができる、近距離通信を利用したテザリング提供システム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車スマート化が進行されるにつれて、自動車と機器連結が必須なトレンドとして発展している。現在まで自動車と運転手機器との連結は、有線ケーブルから近距離通信(例えば、ブルートゥースなど)に発展している。このような有線ケーブルまたはブルートゥースを利用した自動車スマート化技術は、音楽のようなマルチメディアデータと音楽選曲/停止/再生のような少量の制御データを伝送し、ユーザに提供している。また、携帯電話を自動車で便利に利用することができるハンズフリーデータ伝送技術も追加されている。
【0003】
前述したブルートゥース技術は、他の無線技術に比べて低電力を利用する技術である。したがって、スマート機器では、必須に採択して適用している。しかし、ブルートゥース技術は、低電力プロファイルを使用することによって、速度が1Mbpsと低速データの伝送に適している。ブルートゥース技術は、低速に適した音楽伝送とハンズフリーデータに活用されている。一方、10Mbps以上の高速データ伝送には、ワイファイ(WIFI)基盤の無線伝送技術が使用されている。しかし、スマート機器のバッテリー問題によって、ワイファイ機能は、ユーザの選択によってオン/オフされるように設定されている。特に、スマート機器のユーザが運転をする状況で、ユーザは、視線を前方に固定しなければならないので、自動車でワイファイオン/オフ機能を選択することは、走行時に安全問題を誘発させることができる。
【0004】
最近、スマートホンでは、外部機器がスマートホンのワイファイのような高速インターネット接続を利用することができるワイファイテザリング機能を提供している。テザリングというのは、通信機能がないスマート機器とスマートホンをワイファイで連結し、スマートホンの高速インターネット接続を共有する技術である。スマートホンの性能によって、スマート機器の連結台数を決定することができる。これにより、多数のスマート機器は、テザリングを通じてインターネットに連結されたもののように、インターネットサービスをユーザに提供することができる。
【0005】
一方、自動車業界は、開発期間が2〜3年と現在のスマート機器の開発期間に比べて2〜3倍長くかかる。最新自動車で使用される情報サービスは、常時2〜3年程度の古型スマート機器になって市販され、これにより、販売量も高くないことがある。
【0006】
このような問題点を克服するために、自動車の基本機能と通信機能を分離した製品が開発されている。自動車の基本機能は、2〜3年間開発されて市販されるが、通信機能は分離して市販されている。この際、可用のスマート通信機器と連結され、サービスが提供されている。このような機能にワイファイテザリング技術が適用されたら、高速データ接続を利用した自動車スマート化サービスが提供されることができる。
【0007】
しかし、ワイファイテザリング技術は、スマートホンのバッテリー消耗が大きいため、スマートホンでユーザ操作が必要である。前述したように、このようなユーザ操作は、走行時に安全に問題が生じるおそれがある。したがって、ワイファイテザリングを自動で連結する技術が商用化されていないことが現況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施例は、自動車端末装置と通信端末装置との間の第2近距離通信テザリングを第1近距離通信可否によって設定し、第1近距離通信を通じて自動車端末装置と通信端末装置が再連結されれば、第2近距離通信テザリングを活性化させ、第1近距離通信が終了すれば、第2近距離通信テザリングを不活性化させることによって、通信端末装置のバッテリー消耗を低減することができると共に、第2近距離通信テザリングを通じて高速のデータ接続を提供することができる、近距離通信を利用したテザリング提供システム及びその方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様によれば、第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請し、第1近距離通信の再連結を通じて第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信する自動車端末装置と;前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定し、前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて再連結されれば、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させ、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを中継する通信端末装置と;前記中継された通信端末装置を通じて前記自動車端末装置にサービス接続またはサービスデータを提供するサービス提供装置と;を含むことを特徴とする近距離通信を利用したテザリング提供システムが提供されることができる。
【0010】
本発明の第2態様によれば、通信端末装置と第1近距離通信を通じて通信する第1近距離通信部と;前記通信端末装置と第2近距離通信を通じて通信する第2近距離通信部と;第2近距離通信テザリング設定のためのテザリング設定情報を格納する格納部と;前記第1近距離通信部を通じて前記通信端末装置に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請し、前記格納部にテザリング設定情報を格納し、前記通信端末装置と第1近距離通信の再連結を通じて前記格納されたテザリング設定情報を前記通信端末装置に伝送し、第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信する制御部と;を含むことを特徴とする自動車端末装置が提供されることができる。
【0011】
本発明の第3態様によれば、自動車端末装置と第1近距離通信を通じて通信する第1近距離通信部と;前記自動車端末装置と第2近距離通信を通じて通信する第2近距離通信部と;サービス提供装置と通信網を通じて通信する通信部と;前記自動車端末装置の識別情報と第2近距離通信テザリング設定のためのテザリング設定情報を格納する格納部と;前記自動車端末装置と前記第1近距離通信部を通じて第2近距離通信テザリングを設定し、前記自動車端末装置と第1近距離通信部を通じて再連結されれば、前記自動車端末装置の識別情報とテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させ、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じて前記自動車端末装置と前記サービス提供装置との間のサービス接続またはサービスデータを中継する制御部と;を含むことを特徴とする通信端末装置が提供されることができる。
【0012】
本発明の第4態様によれば、第1近距離通信を通じて通信端末装置に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請するテザリング設定要請段階と;前記テザリング要請段階で発生したテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定段階と;前記通信端末装置と第1近距離通信の再連結を通じて前記格納されたテザリング設定情報を前記通信端末装置に伝送し、第2近距離通信テザリングを要請するテザリング要請段階と;前記通信端末装置で第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス段階と;を含むことを特徴とする自動車端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法が提供されることができる。
【0013】
本発明の第5態様によれば、前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて連結する第1近距離通信連結段階と;前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定段階と;前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結段階と;前記自動車端末装置の識別情報とテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化段階と;前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じて前記自動車端末装置と前記サービス提供装置との間のサービス接続またはサービスデータを中継するテザリングサービス提供段階と;を含むことを特徴とする通信端末装置での近距離通信を利用したテザリング提供方法が提供されることができる。
【0014】
本発明の第6態様によれば、第1近距離通信を通じて通信端末装置に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請するテザリング設定要請過程と;前記テザリング要請段階で発生したテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定過程と;前記通信端末装置と第1近距離通信の再連結を通じて前記格納されたテザリング設定情報を前記通信端末装置に伝送し、第2近距離通信テザリングを要請するテザリング要請過程と;前記通信端末装置で第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス過程と;を含んで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供されることができる。
【0015】
本発明の第7態様によれば、前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて連結する第1近距離通信連結過程と;前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定過程と;前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結過程と;前記自動車端末装置の識別情報とテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化過程と;前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じて前記自動車端末装置と前記サービス提供装置との間のサービス接続またはサービスデータを中継するテザリングサービス提供過程と;を含んで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供されることができる。
【0016】
本発明の第8態様によれば、第1近距離通信を通じてテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングをあらかじめ設定するテザリング設定過程と;第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結過程と;第1近距離通信の再連結を通じて第2近距離通信テザリングを前記格納されたテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化過程と;前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス提供装置と通信し、サービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス提供過程と;を含んで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供されることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施例は、自動車端末装置と通信端末装置との間の第2近距離通信テザリングを第1近距離通信可否によって設定し、第1近距離通信を通じて自動車端末装置と通信端末装置が再連結されれば、第2近距離通信テザリングを活性化させ、第1近距離通信が終了すれば、第2近距離通信テザリングを不活性化させることによって、通信端末装置のバッテリー消耗を低減することができると共に、第2近距離通信テザリングを通じて高速のデータ接続を提供することができる。
【0018】
また、本発明は、バッテリー問題なしに常時オンとしておくことができる第1近距離通信(例えば、ブルートゥース)連結を利用して通信端末装置の第2近距離通信テザリング(例えば、ワイファイ)のような高速データオプションを自動に制御することによって、ユーザが自動車でも不便なく高速データを自由に使用することができるという効果がある。
【0019】
さらに、本発明は、自動車開発速度と通信発展速度間の技術格差を低減することによって、自動車でもスマート通信機器のような通信端末装置の最新技術を利用して自動車サービスを容易に開発することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の実施例による近距離通信を利用したテザリング提供システムの構成図である。
図2図2は、本発明の実施例による図1のテザリング提供システムでの自動車端末装置の構成図である。
図3図3は、本発明の実施例による図1のテザリング提供システムでの通信端末装置の構成図である。
図4図4は、本発明の実施例による自動車端末装置と通信端末装置との間のテザリング設定方法を示す流れ図である。
図5図5は、本発明の実施例によるテザリング提供システムでのテザリング提供方法を示す流れ図である。
図6図6は、本発明の実施例による通信端末装置でのテザリング終了方法を示す流れ図である。
図7図7は、本発明の実施例による自動車端末装置での近距離通信を利用した装置連結画面を示す例示図である。
図8図8は、本発明の実施例による自動車端末装置での近距離通信を利用した装置連結画面を示す例示図である。
図9図9は、本発明の実施例による自動車端末装置での近距離通信を利用した装置連結画面を示す例示図である。
図10図10は、本発明の実施例による自動車端末装置での近距離通信を利用した装置連結画面を示す例示図である。
図11図11は、本発明の実施例による通信端末装置での近距離通信を利用した自動連結登録画面を示す例示図である。
図12図12は、本発明の実施例による通信端末装置での近距離通信を利用した自動連結登録画面を示す例示図である。
図13図13は、本発明の実施例による通信端末装置での近距離通信を利用した自動連結登録画面を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付の図面を参照して本発明による実施例を詳細に説明する。本発明の構成及びそれによる作用効果は、以下の詳細な説明を通じて明確に理解される。本発明の詳細な説明に先立って、同一の構成要素については、他の図面上に表示されても、できるだけ同一の参照符号で表示し、公知された構成については、本発明の要旨を不明にすることができると判断される場合、具体的な説明を省略する。
【0022】
図1は、本発明の実施例による近距離通信を利用したテザリング提供システムの構成図である。
【0023】
図1に示されたように、近距離通信を利用したテザリング提供システム100は、自動車端末装置110、通信端末装置120及びサービス提供装置130を含む。通信端末装置120およびサービス提供装置130は、通信網を通じて連結されている。ここで、通信網は、通信端末装置120とサービス提供装置130との間でデータ通信サービスに必要な信号送受信を支援する。すなわち、通信端末装置120がサービス提供装置130にデータ通信を要請すれば、通信網は、通信端末装置120のサービス利用のための接続要請をサービス提供装置130に伝送し、サービス提供装置130の許容可否によってサービス提供装置130が支援するデータを通信端末装置120に伝送する役目を行う。このような通信網は、多様な通信方式のうち少なくとも1つの通信方式を支援することができる。すなわち通信網は、IPを利用して大容量データの送受信サービス及び断絶ないデータサービスを提供するIP網、IPを基盤として互いに異なる網を統合したIP網構造であるALL−IP網であることができる。また、通信網は、有線通信網、3GPP(3rd Generation Partnership Project)システム、3GPP LTE(long term evolution)及びLTE−A(LTE−Advanced)システム及び3GPP2システムのうち少なくとも1つの無線接続システム(Radio Access System)を含む移動通信網、WiBro(Wireless Broadband)網、HSDPA(High−Speed Downlink Packet Access)網、Wi−Fi網を含むWLAN、衛星通信網またはその他広く公知されたか、今後開発される有無線またはこれらの結合網を含むことができる。
【0024】
自動車端末装置110は、通信網に直接的に接近することができないが、通信端末装置120を通じて通信網に間接接近することができる端末機になることができる。自動車端末装置110と通信端末装置120は、自動車に一体型に装着されるか、または分離型よりなることができ、自動車に装着される特定形態に限定されない。初期に一体型に装着された場合、自動車端末装置110と通信端末装置120は、別途分離する必要がない。ここで、本発明の説明の便宜のために、自動車端末装置110と通信端末装置120が分離型よりなる構成について説明する。
【0025】
このような自動車端末装置110は第1近距離通信を通じて通信端末装置120と通信を行うことができる。自動車端末装置110は、第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリング設定を通信端末装置120にあらかじめ要請し、第1近距離通信の再連結を通じて第2近距離通信テザリングが活性化されれば、サービス提供装置130から活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信する。
【0026】
通信端末装置120は、通信網を通じてサービス提供装置130と通信を行う構成である。このような通信端末装置120は、自動車端末装置110のテザリングサービス要請に従ってサービス提供装置130とデータ通信チャネルを形成することができる。通信端末装置120は、自動車端末装置110と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定し、自動車端末装置110と第1近距離通信を通じて再連結されれば、あらかじめ設定された第2近距離通信テザリングを活性化させ、活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを自動車端末装置110とサービス提供装置130との間に中継する。
【0027】
サービス提供装置130は、通信網を通じて通信端末装置120とデータ通信チャネルを形成する構成である。このようなサービス提供装置130は、多様なデータを格納し、通信網に接続され、通信端末装置120の接続要請によって当該データサービスに必要なデータを通信端末装置120に伝送する構成である。サービス提供装置130は、中継された通信端末装置120を通じて自動車端末装置110にサービス接続またはサービスデータを提供する。
【0028】
以下、本発明の実施例による第1近距離通信がブルートゥースであり、第2近距離通信がワイファイである場合を説明する。
【0029】
自動車端末装置110と通信端末装置120は、事前にブルートゥースを利用して端末間のペアリングを行う場合、相互間に自動登録される。その後、ユーザが自動車を始動させれば、自動車端末装置110は、通信端末装置120にブルートゥース接続を試みる。自動車端末装置110と通信端末装置120との間のブルートゥース接続が行われれば、待機中の通信端末装置120は、事前に設定されたワイファイテザリングを活性化させ、自動車端末装置110のワイファイテザリング接続を承認する。すなわち、自動車端末装置110と通信端末装置120がブルートゥースで連結されれば、通信端末装置120は、ワイファイをオンとし、ワイファイテザリングに関するアプリケーションを動作させ、事前に登録された自動車端末装置110に対して自動車端末装置110と通信端末装置120との間のワイファイ連結を行うことができる。この際、通信端末装置120は、事前に定義された様々な自動化動作を行うことができる。
【0030】
その後、ユーザが自動車の始動を停止すれば、自動車端末装置110と通信端末装置120との間のブルートゥース連結が切れる。この際、通信端末装置120は、ブルートゥース連結終了を感知し、ワイファイテザリング機能を不活性化させる。これは、通信端末装置120のバッテリー消耗を低減するためである。
【0031】
本発明の実施例のうち1つの実施例として、第1近距離通信がブルートゥースであり、第2近距離通信がワイファイである場合を説明したが、本発明の実施例は、第1近距離通信及び第2近距離通信を共に有する自動車端末装置110と通信端末装置120に限定されず、1つの近距離通信が可能な装置なら適用されることができる。また、本発明の実施例による自動車端末装置110と通信端末装置120は、近距離通信で相互信号を取り交わすことができる近距離通信が可能な装置ならすべて適用されることができる。例えば、このような近距離通信には、ブルートゥース通信、赤外線通信、ジグビー通信、UWB通信、NFC通信、ワイファイ通信など近距離通信が可能なすべての近距離通信が含まれることができる。
【0032】
一方、このようなブルートゥースを利用した通信連結機能は、自動車ではない地域でも利用することができる。特定地域にブルートゥース機器をあちこちに設置した後、ブルートゥース機器による動作をそれぞれ設定しておけば、通信端末装置120は、地域によってそれぞれ異なる通信サービスを提供することができる。
【0033】
図2は、本発明の実施例による図1のテザリング提供システムでの自動車端末装置の構成図である。
【0034】
図2に示されたように、自動車端末装置110は、第1近距離通信部210、第2近距離通信部220、制御部230、入力部240、表示部250及び格納部260を含む。
【0035】
第1近距離通信部210は、通信端末装置120と第1近距離通信を通じて通信する。このような第1近距離通信部210は、無線方式の通信モジュールと有線方式の通信モジュールを含むことができる。無線方式の通信モジュールは、ブルートゥースモジュール、赤外線モジュール、ジグビーモジュール、UWBモジュール、NFCモジュールなど多様な通信モジュールのうち少なくとも1つで構成されることができ、近距離通信チャネルを形成することができる。そして、有線方式の通信モジュールは、USBケーブルのような有線ケーブル接続方式の通信モジュールを含んでケーブル通信チャネルを形成することができる。
【0036】
第2近距離通信部220は、通信端末装置120と第2近距離通信を通じて通信する。ここで、第2近距離通信は、第1近距離通信に比べて高速のデータ伝送を可能にするものなので、現在においてワイファイ通信をすることが好ましいが、近距離通信の用途、性能、技術の発展などを勘案して多様に選択可能である。
【0037】
制御部230は、自動車端末装置110の運営に必要な多様な信号フローを制御する構成である。制御部230は、第1近距離通信部210を通じて通信端末装置120に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請し、格納部260にテザリング設定情報を格納し、通信端末装置120と第1近距離通信の再連結を通じて格納部260に格納されたテザリング設定情報を通信端末装置120に伝送し、第2近距離通信テザリングが活性化されれば、活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信する。
【0038】
その後、制御部230は、通信端末装置120と第1近距離通信部210を通じて再連結され、通信終了情報を受信する場合、受信された通信終了情報をユーザに表示し、ユーザの要請に従って通信終了情報によるサービス再連結を通信端末装置120に要請することができる。
【0039】
入力部240は、自動車端末装置110の駆動に必要な多様な入力信号を生成する構成である。入力部240は、自動車端末装置110の形態によって多様な形態になることができる。例えば、自動車端末装置110がラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータである場合、入力部240は、キーボードやマウスなどになることができ、テレビ端末機などの場合、ボタンになることができる。このような入力部240は、多数のボタンキー、サイドキー、ホットキーなどを含むことができる。入力部240によって生成される信号は、通信端末装置120基盤のテザリングサービスを要請する入力信号、サービス提供装置130接続のための入力信号、通信サービス運用過程に必要な多様な入力信号、テザリングサービス終了のための入力信号などになることができる。生成された入力信号は、制御部230に伝達することができる。入力部240は、ユーザから第1近距離通信及び第2近距離通信テザリング設定のためのユーザ入力信号を入力される。
【0040】
表示部250は、液晶表示装置、OLED表示装置など薄膜トランジスタを採用した平板表示素子で構成されることができる。そして、表示部250は、タッチパネルを含むタッチスクリーン形態で構成され、入力手段の役目を行うこともできる。表示部250は、第1近距離通信及び第2近距離通信テザリング設定のための通信設定画面を表示する。このような表示部250は、自動車端末装置110の運用過程で発生する多様な画面を出力する構成である。例えば、表示部250は、自動車端末装置110の基本特性による画面、例えば放送受信画面、自動車現在状態チェック画面、コンピュータ起動完了後、スケジュール情報によって出力される待機画面などを出力することができる。特に、本発明の表示部250は、テザリングサービス項目を含むメニュー画面、テザリングサービス利用のための通信端末装置120検索画面、検索された通信端末装置120にテザリングサービスを要請する画面、サービス提供装置130接続画面、サービス提供装置130の接続によってサービス提供装置130が提供する多様な通信サービス画面などを出力することができる。
【0041】
格納部260は、自動車端末装置110の運営のための多様な応用プログラムを格納し、自動車端末装置110の運営によって生成される多様なデータを格納する構成である。特に、格納部260は、第2近距離通信テザリング設定のためのテザリング設定情報を格納する。
【0042】
図3は、本発明の実施例による図1のテザリング提供システムでの通信端末装置の構成図である。
【0043】
図3に示されたように、通信端末装置120は、第1近距離通信部310、第2近距離通信部320、通信部330、制御部340、入力部350、表示部360及び格納部370を含む。
【0044】
第1近距離通信部310は、自動車端末装置110と第1近距離通信を通じて通信する。このような第1近距離通信部310は、無線方式の通信モジュールと有線方式の通信モジュールを含むことができる。無線方式の通信モジュールは、ブルートゥースモジュール、赤外線モジュール、ジグビーモジュール、UWBモジュール、NFCモジュールなど多様な通信モジュールのうち少なくとも1つで構成されることができ、近距離通信チャネルを形成することができる。そして、有線方式の通信モジュールは、USBケーブルのような有線ケーブル接続方式の通信モジュールを含んでケーブル通信チャネルを形成することができる。
【0045】
第2近距離通信部320は、自動車端末装置110と第2近距離通信を通じて通信する。このような第2近距離通信部320は、通信端末装置120のテザリングサービス中継機能のために多様な信号、例えば自動車端末装置110が伝送するサービス提供装置130接続要請データ、サービス提供装置130認証のためのデータなどを受信し、受信されたデータを制御部340の制御によって通信部330を通じてサービス提供装置130に伝送することができる。そして、第2近距離通信部320は、通信部330を通じて受信したサービス提供装置130が提供した通信サービスデータを制御部340の制御によって自動車端末装置110に伝送することができる。
【0046】
通信部330は、サービス提供装置130と通信網を通じて通信する。通信部330は、通信端末装置120がテザリングサービス支援のためにサービス提供装置130に接続することができるように支援する構成である。このような通信部330は、移動通信網またはインターネット網などの通信網に接続して通信チャネルを形成し、形成された通信チャネルを基盤として通信端末装置120が本発明のテザリングサービス支援のために必要な信号を送受信することができる。
【0047】
制御部340は、自動車端末装置110と第1近距離通信部310を通じて第2近距離通信テザリングを設定し、自動車端末装置110と第1近距離通信部310を通じて再連結されれば、自動車端末装置110の識別情報とテザリング設定情報を確認し、設定された第2近距離通信テザリングを活性化させる。そして、制御部340は、活性化された第2近距離通信テザリングを通じて自動車端末装置110とサービス提供装置130との間のサービス接続またはサービスデータを中継する。ここで、制御部340は、自動車端末装置110が複数の自動車端末機よりなる場合、複数の自動車端末機ごとに第2近距離通信の互いに異なる通信チャネルを割り当て、前記割り当てられた互いに異なる通信チャネルを通じて第2近距離通信テザリングを複数の自動車端末機に提供することができる。
【0048】
制御部340は、自動車端末装置110との第2近距離通信テザリングが活性化された後、自動車端末装置110と第1近距離通信が終了する場合、活性化された第2近距離通信テザリングを不活性化させることができる。そして、制御部340は、活性化された第2近距離通信テザリングが不活性化される場合、サービス提供装置130から提供されるサービス接続またはサービスデータに対する通信終了情報を格納する。その後、制御部340は、自動車端末装置110と第1近距離通信が再連結されれば、格納された通信終了情報を自動車端末装置110に伝送することができる。
【0049】
一方、制御部340は、通信端末装置120に備えられたバッテリー充電量が既定の臨界値以下である場合、活性化された第2近距離通信テザリングを不活性化させ、自動車端末装置110に第2近距離通信テザリングの不活性化通知メッセージを伝送することができる。
【0050】
入力部350は、ユーザから第1近距離通信及び第2近距離通信テザリング設定のためのユーザ入力信号を入力される。入力部350は、数字または文字情報を入力され、各種機能を設定するための多数の入力キー及び機能キーを含むことができる。機能キーは、特定機能を行うように設定された方向キー、サイドキー及びショートカットキーなどを含むことができる。また、入力部350は、通信端末装置120の機能制御と関連したキー入力信号を生成し、制御部340に伝送することができる。
【0051】
表示部360は、自動車端末装置110の表示部250と同様に、通信端末装置120の各種メニュー画面を含めてユーザが入力したユーザデータ、機能設定情報またはユーザに提供する多様な情報などを表示する表示パネルを含み、表示パネル上に配置されるタッチパネルを含んでタッチスクリーン機能を支援することができる。このような表示部360は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitted Diode)などの薄膜トランジスタを基盤として形成された平板表示素子で形成されることができる。そして、表示部360は、タッチパネルを基盤として特定入力信号を生成することができるタッチスクリーン機能を支援する場合、入力手段機能を支援することができる。特に、表示部360は、第1近距離通信及び第2近距離通信テザリング設定のための通信設定画面を表示する。
【0052】
格納部370は、通信端末装置120の機能動作に必要なプログラムを含めて、入力部350から入力されるデータ、自動車端末装置110が伝送するデータなどを格納することができる。このような格納部370は、大きく、プログラム領域とデータ領域を含むことができる。プログラム領域は、通信端末装置120の全般的な動作を制御する運営体制(Operating System、OS)及びマルチメディアコンテンツ再生などに必要な応用プログラムなどを格納することができる。特に、格納部370は、自動車端末装置110の識別情報と第2近距離通信テザリング設定のためのテザリング設定情報を格納する。
【0053】
図4は、本発明の実施例による自動車端末装置と通信端末装置との間のテザリング設定方法を示す流れ図である。
【0054】
通信端末装置120は、ユーザの入力によって第1近距離通信設定で第1近距離通信連結を許容する(S402)。
【0055】
一方、自動車端末装置110は、第1近距離通信を活性化させる(S404)。
【0056】
そして、自動車端末装置110は、活性化させた第1近距離通信を通じて周辺装置を検索する(S406)。
【0057】
自動車端末装置110は、検索された周辺装置リストのうち第2近距離通信テザリング設定のための通信端末装置120を選択する(S408)。
【0058】
そして、自動車端末装置110は、通信端末装置120に認証番号入力を要請する(S410)。
【0059】
通信端末装置120は、自動車端末装置110の要請に従って認証番号入力画面で認証番号を入力する(S412)。
【0060】
次いで、通信端末装置120は、入力された認証番号を自動車端末装置110に伝送する(S414)。
【0061】
それでは、自動車端末装置110と通信端末装置120は、第1近距離通信を通じて端末の間に連結される(S416)。
【0062】
そして、自動車端末装置110は、第1近距離通信を通じて連結された通信端末装置120を連結完了画面に表示する(S418)。
【0063】
そして、通信端末装置120は、第2近距離通信テザリング機能を活性化させる(S420)。
【0064】
次いで、通信端末装置120は、活性化された第2近距離通信テザリング接続のためのテザリングパスワードを自動車端末装置110に要請する(S422)。
【0065】
それでは、自動車端末装置110は、ユーザから入力されたテザリングパスワードを通信端末装置120に伝送する(S424)。
【0066】
また、自動車端末装置110は、入力されたテザリングパスワードを格納する(S426)。
【0067】
一方、通信端末装置120は、自動車端末装置110から受信されたテザリングパスワードを確認し、自動車端末装置110の第2近距離通信テザリングを設定する(S428)。
【0068】
一方、自動車端末装置110が通信端末装置120で第2近距離通信テザリングが活性化されれば、すぐに接続するすぐ接続モードで動作することができる。すなわち、通信端末装置120は、以前に自動車端末装置110から一度パスワードを要請し、入力された場合、さらにパスワードを要請しなくてもよい。通信端末装置120が機器間の通信で以前に入力されたパスワードを通じて第2近距離通信テザリングを設定すれば、自動車端末装置110は、パスワードを追加入力することなく、直ちに第2近距離通信テザリングに接続することができる。
【0069】
図5は、本発明の実施例によるテザリング提供システムでのテザリング提供方法を示す流れ図である。
【0070】
自動車端末装置110は、第1近距離通信を通じて通信端末装置120に接続を要請する(S502)。
【0071】
通信端末装置120は、自動車端末装置110の接続要請による接続応答を通じて第1近距離通信を通じて自動車端末装置110と連結する(S504)。
【0072】
そして、通信端末装置120は、図4で説明したように、既定の第2近距離通信テザリングを活性化させる(S506)。
【0073】
それでは、自動車端末装置110は、活性化された第2近距離通信テザリングの連結を通信端末装置120に要請する(S508)。
【0074】
通信端末装置120は、テザリング連結要請とともに自動車端末装置110から受信された既定の自動車端末装置の識別情報を確認し、テザリング接続のために事前に入力されたパスワードを確認する(S510)。
【0075】
通信端末装置120は、既定の自動車端末装置110とパスワードが確認された場合、自動車端末装置110の第2近距離通信テザリング連結を承認する(S512)。
【0076】
それでは、自動車端末装置110は、通信端末装置120の第2近距離通信テザリングに連結される(S514)。
【0077】
その後、自動車端末装置110は、テザリングされた第2近距離通信を通じてサービス接続またはサービスデータを通信端末装置120に要請する(S516)。
【0078】
それでは、通信端末装置120は、通信網を通じてサービス接続またはサービスデータ要請をサービス提供装置130に伝達する(S518)。
【0079】
サービス提供装置130は、要請された接続結果またはサービスデータを通信端末装置120に通信網を通じて伝送する(S520)。
【0080】
次いで、通信端末装置120は、サービス提供装置130から要請された接続結果またはサービスデータを受信し、自動車端末装置110に伝達する(S522)。
【0081】
そして、自動車端末装置110は、接続結果またはサービスデータをユーザに表示する(S524)。
【0082】
図6は、本発明の実施例による通信端末装置でのテザリング終了方法を示す流れ図である。
【0083】
通信端末装置120は、自動車端末装置110間の第1近距離通信終了可否をモニタリングする(S602)。
【0084】
前記モニタリング結果、自動車端末装置110間の第1近距離通信が終了する場合、通信端末装置120は、第1近距離通信連結が終了した自動車端末装置110の第2近距離通信テザリングを終了する(S604)。
【0085】
そして、通信端末装置120は、第2近距離通信テザリング終了時点のサービスデータに対する関連情報を格納する(S606)。
【0086】
その後、通信端末装置120は、自動車端末装置110間の第1近距離通信が再連結されるか否かをモニタリングする(S608)。
【0087】
前記モニタリング結果、自動車端末装置110間の第1近距離通信が再連結される場合、通信端末装置120は、既に格納された第2近距離通信テザリング終了時点のサービスデータに対する関連情報を自動車端末装置110に伝送する(S610)。
【0088】
図7図10は、本発明の実施例による自動車端末装置での近距離通信を利用した装置連結画面を示す例示図である。
【0089】
図7に示されたように、自動車端末装置110は、ブルートゥースを通じて周辺のブルートゥース機器を検索し、検索結果をブルートゥース設定画面710に表示する。この際、自動車端末装置110は、検索されたブルートゥース機器をユーザに表示し、ユーザから検索リストのうち通信端末装置120に該当する機器711を選択される。
【0090】
そして、図8に示されたように、自動車端末装置110は、ブルートゥース設定画面710にブルートゥース通信連結のための認証番号を通信端末装置120に入力してくださいというメッセージ801を表示する。
【0091】
それでは、図9に示されたように、自動車端末装置110は、ハンズフリー装置である通信端末装置120に連結されたという通信連結メッセージ901をユーザに表示する。
【0092】
図10に示されたように、自動車端末装置110は、ブルートゥースを通じて連結された通信端末装置120を通信連結機器リスト100に表示する。
【0093】
その後、自動車端末装置110は、ブルートゥースを通じて連結されれば、通信端末装置120のワイファイテザリング設定に対する図4のテザリング設定過程を行う。
【0094】
図11図13は、本発明の実施例による通信端末装置での近距離通信を利用した自動連結登録画面を示す例示図である。
【0095】
図11に示されたように、通信端末装置120は、自動車端末装置110とのスマートコネクト自動連結登録をユーザに表示する。ここで、通信端末装置120は、車両連結の解除を希望する場合、連結解除ボタン1102を通じてユーザが車両連結を解除することができる。
【0096】
このような車両連結後に、通信端末装置120は、自動車端末装置110とブルートゥースを通じて連結されれば、ワイファイテザリングを活性化させ、自動車端末装置110が活性化されたワイファイテザリングに接続させる。ワイファイテザリングに自動接続されれば、自動車端末装置110は、ワイファイテザリングを通じて通信サービスを提供されるようになる。
【0097】
図12に示されたように、通信端末装置120は、自動車端末装置110とのスマートコネクト連結状態をユーザに表示する。通信端末装置120は、現在連結された車両の自動車端末装置110を捜すことができなかったという結果を表示する。そして、通信端末装置120は、ユーザが車両連結を希望する場合、機器検索ボタン1202を通じて周辺の機器を検索することができる。
【0098】
図13に示されたように、ユーザが機器検索ボタン1202を押圧すれば、通信端末装置120は、周辺にスマートコネクト自動連結対象になる機器(例えば、AAAA、BBBB、CCCC、DDDD)を表示する。この際、ユーザがAAAA機器を選択し、連結を希望する確認ボタンを押圧すれば、通信端末装置120は、図11のように、スマートコネクト自動連結を登録し、ユーザに表示することができる。
【0099】
一方、前述した近距離通信を利用したテザリング提供方法は、ソフトウェア的なプログラムで具現し、コンピュータで読み取り可能な所定記録媒体に記録しておくことができる。
【0100】
例えば、記録媒体は、各再生装置の内蔵型としてハードディスク、フラッシュメモリ、RAM、ROMなどである、外装型としてCD−R、CD−RWのような光ディスク、コンパクトフラッシュカード、スマートメディア、メモリスティック、マルチメディアカードであることができる。
【0101】
この場合、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録したプログラムは、第1近距離通信を通じて通信端末装置に第2近距離通信テザリング設定をあらかじめ要請するテザリング設定要請過程と、前記テザリング要請段階で発生したテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定過程と、前記通信端末装置と第1近距離通信の再連結を通じて前記格納されたテザリング設定情報を前記通信端末装置に伝送し、第2近距離通信テザリングを要請するテザリング要請過程と、前記通信端末装置で第2近距離通信テザリングが活性化されれば、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス過程とを含む方法を実行することができる。
【0102】
一方、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録したプログラムは、前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて連結する第1近距離通信連結過程と、前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて第2近距離通信テザリングを設定するテザリング設定過程と、前記自動車端末装置と第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結過程と、前記自動車端末装置の識別情報とテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化過程と、前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じて前記自動車端末装置と前記サービス提供装置との間のサービス接続またはサービスデータを中継するテザリングサービス提供過程とを含む方法を実行することができる。
【0103】
一方、前述したように、自動車端末装置110と通信端末装置120とが一体型に装着される場合のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録したプログラムは、第1近距離通信を通じてテザリング設定情報を格納し、第2近距離通信テザリングをあらかじめ設定するテザリング設定過程と;第1近距離通信を通じて再連結される第1近距離通信再連結過程と;第1近距離通信の再連結を通じて第2近距離通信テザリングを前記格納されたテザリング設定情報を確認し、前記設定された第2近距離通信テザリングを活性化させるテザリング活性化過程と;前記活性化された第2近距離通信テザリングを通じてサービス提供装置と通信し、サービス接続またはサービスデータを受信するテザリングサービス提供過程と;を含んで実行することができる。
【0104】
本発明の明細書において説明する機能的動作と具現物は、デジタル電子回路で具現されるか、コンピュータソフトウェア、ファームウエアあるいはハードウェアで具現されるか、これらのうち1つ以上の組み合わせで具現されることができる。本発明の明細書において説明する具現物は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、言い換えればデータ処理装置の動作を制御するために、またはこれによる実行のために有形のプログラム格納媒体上にエンコードされたコンピュータプログラム命令に関する1つ以上のモジュールとして具現されることができる。
【0105】
本発明の図面は、動作過程を描いているが、これは、好ましい結果を得るために図示された特定の順序でそのような動作を行わなければならないか、またはすべての図示された動作が行われなければならないものと理解してはならない。特定の場合、マルチタスキングと並列プロセッシングが有利であることができる。
【0106】
また、本発明の明細書において特定の実施形態を説明した。実施形態は、以下の特許請求範囲に属する。例えば、請求項に記載された動作は、異なる順序で行われながら、依然として好ましい結果を成就することができる。
【0107】
以上の説明は、本発明を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で多様な変形が可能である。したがって、本発明の明細書に開示された実施例は、本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、以下の特許請求範囲によって解釈されなければならないし、それと均等な範囲内にあるすべての技術をも本発明の範囲に含まれるもの解釈すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、自動車端末装置と通信端末装置の間の第2近距離通信テザリングを第1近距離通信可否によって設定し、第1近距離通信を通じて自動車端末装置と通信端末装置が再連結されれば、第2近距離通信テザリングを活性化させ、第1近距離通信が終了すれば、第2近距離通信テザリングを不活性化させることによって、通信端末装置のバッテリー消耗を低減することができると共に、第2近距離通信テザリングを通じて高速のデータ接続を提供することができる。このような点で既存技術の限界を克服することによって、関連技術に対する利用だけではない適用される装置の市販または営業の可能性が十分であり、且つ現実的に明白に実施することができる程度のものなので、産業上の利用可能性がある発明である。
【要約】
本発明は、近距離通信を利用したテザリング提供システム及びその方法に関し、より詳細には、自動車端末装置と通信端末装置との間の第2近距離通信テザリングを第1近距離通信可否によって設定し、第1近距離通信を通じて自動車端末装置と通信端末装置が再連結されれば、第2近距離通信テザリングを活性化させ、第1近距離通信が終了すれば、第2近距離通信テザリングを不活性化させることによって、通信端末装置のバッテリー消耗を低減することができると共に、第2近距離通信テザリングを通じて高速のデータ接続を提供することができる。
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