(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のストリームから受信された前記データは、ATSC A/53デジタル・テレビジョン規格を用いる送信からのものであり、A/53互換性のある受信機に前記第2のストリームから受信された前記データを表示させ、
前記第1のストリームからの前記バースト送信は、ATSC A/53デジタル・テレビジョン規格と互換性がある、
請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
1又は複数の実施例は、受信機に連続的にオンであることを要求するプロトコルに従いデータが送信されるときに、電力管理の問題を解決する、データ受信方法及びデータ送信方法を提供する。このようなプロトコルの例は、ATSCデジタル・テレビジョン規格(A/53)である。電力管理が望ましい用途の例は、バッテリーのような内部電源に依存している移動体装置の例である。上述のように、復調器は、全ての受信データを検査しなければならず、復調器は大容量データを連続的に処理しなければならない。従って、復調器は、携帯型装置の全体の電力消費要求に対して有効な電力を有する。
【0009】
特に移動体装置に提供されるコンテンツのデータ転送レートの低減により、MPEG復号器及びディスプレイ等の電力消費要求を低減しうる。しかしながら、ATSC A/53では、復調器が、地上波テレビジョンのために供給されるデータを含む全てのデータを処理するので、特に移動体装置へ供給されるコンテンツのデータ転送レートを低減しても、復調器の電力消費要件をあまり低減しない。
【0010】
ある実施例は、第1のデータ・セットを連続的に送信し、及び第2のデータ・セットを断続的に送信することにより、これらの課題を解決する。ここで、第2のデータ・セットの一部は個々の時間間隔により分離されている。時間間隔は、受信機が第2のデータ・セットの連続する部分の受信と受信の間に、省電力モードを開始及び省電力モードを終了できるよう、十分に長い。第1のデータ・セットは、地上波テレビジョンのためのデジタル・テレビ番組データであり、第2のデータ・セットは、移動体受信機により用いられるデジタル・テレビ番組データである。このような実施例の利点は、移動体装置の電力消費が、復調器が連続的に動作する場合に要求される電力消費と比べて低減されうることである。
【0011】
図1を参照すると、オーディオ及びビデオ・データの送受信のためのシステム100が示される。少なくとも第1及び第2のデータ・ストリームが供給される。第1のデータ・ストリームは、示されるように第1のオーディオ及び第1のビデオを有してよい。第2のデータ・ストリームは、示されるように第2のオーディオ及び第2のビデオを有してよい。第1のデータ・ストリームは、例えばデジタル化されたテレビ番組のようなオーディオ及びビデオ・コンテンツを有してよい。第2のデータ・ストリームは、例えばデジタル化されたテレビ番組のようなオーディオ及びビデオ・コンテンツを有してよい。ある実施例では、第1のデータ・ストリームは、表示されるフレーム毎に比較的小容量のデータを有してよい。第1のデータ・ストリームは、例えば送信され比較的小さいディスプレイで表示されるテレビ番組を有してよい。特定の番組又は第1のデータ・ストリームの部分は、第1のデータ・セットであると考えられてよい。特定の番組又は第2のデータ・ストリームの部分は、第2のデータ・セットであると考えられてよい。
【0012】
第2のビデオのためのビデオ・サブシステムは105で示され、ビデオ・ソース符号化及び圧縮107を有する。ビデオ・ソース符号化及び圧縮は、ビット・レート低減をもたらすハードウェア及びソフトウェアを有してよい。例えば、符号化及び圧縮107は、MPEG−2ビデオ・ストリーム・シンタックスに従いデータを符号化するハードウェア及びソフトウェアを有してよい。第2のオーディオ・ストリームのためのオーディオ・サブシステムは110に示される。オーディオ・サブシステム110は、オーディオ・ソース符号化及び圧縮112を有してよい。例えば、オーディオ・ソース符号化及び圧縮112は、デジタル・オーディオ圧縮(AC−3)規格に従い符号化するハードウェア及びソフトウェアを有してよい。
【0013】
ビデオ・サブシステム115は、第1のビデオ・ストリームを受信し、ビデオ・ソース符号化及び圧縮117を有してよい。ビデオ・ソース符号化及び圧縮117は、例えば、MPEG−2ビデオ・ストリーム・シンタックスに従い符号化及び圧縮を行うハードウェア及びソフトウェアを有してよい。オーディオ・サブシステム120は、第1のオーディオ・ストリームを受信し、オーディオ・ソース符号化及び圧縮122を有してよい。オーディオ・ソース符号化及び圧縮122は、デジタル・オーディオ圧縮(AC−3)規格に従い符号化及び圧縮を行うハードウェア及びソフトウェアを有してよい。
【0014】
第1のビデオ・サブシステム115は、符号化及び圧縮されたビデオ・ストリームをバッファ118へ出力する。バッファ118は、符号化及び圧縮されたビデオ・ストリームの一部を記憶するメモリーを有する。所望の特性に依存して、バッファ118は、
再生レートにおける符号化及び圧縮されたビデオ・ストリームの約1、2若しくは5秒又は
それ以下から、再生レート
における符号化及び圧縮されたビデオ・ストリームの約60、120若しくは300秒までの記憶のためのメモリーを有してよい。同様に、第1のオーディオ・サブシステム120は、符号化及び圧縮されたオーディオ・ストリームをバッファ123へ出力する。バッファ123は、符号化及び圧縮されたオーディオ・ストリームの一部を記憶するメモリーを有する。所望の特性に依存して、バッファ123は、
再生レートにおける符号化及び圧縮されたオーディオ・ストリームの約1、2若しくは5秒又は
それ以下から、再生レート
における符号化及び圧縮されたオーディオ・ストリームの約60、120若しくは300秒又はそれ以上の記憶のためのメモリーを有してよい。バッファ118及びバッファ123の両者の記憶容量は、再生レートの観点から、同一又は実質的に同一であってよい。
【0015】
第2のビデオ・サブシステム105は、符号化及び圧縮されたビデオ・ストリームをサービス多重化装置145へ出力する。第2のオーディオ・サブシステム110は、符号化及び圧縮されたオーディオ・ストリームをサービス多重化装置145へ出力する。第2のビデオ・サブシステム105及び第2のオーディオ・サブシステム110の両者は、それぞれビデオ及びオーディオ・ストリームを対応する再生レートで、又は実質的に当該再生レートで出力してよい。バッファ118は、符号化及び圧縮されたビデオ・ストリームを、部分に分け、各部分の間に間隔を空けて、サービス多重化装置145へ周期的に出力する。バッファ123は、符号化及び圧縮されたオーディオ・ストリームを、部分に分け、各部分の間に間隔を空けて、サービス多重化装置145へ周期的に出力する。各間隔中に、如何なるデータもバッファ118又はバッファ123から出力されない。バッファ118及び123は、同じ部分中にデータを出力するよう、及び同じ間隔中にデータを出力しないよう同期してよい。
【0016】
サービス多重化装置145は、図示されるように制御データ及び付属データも受信する。制御データは、例えば条件付きアクセス制御データを有してよい。付属データは、独立番組サービス、字幕のような番組のオーディオ及びビデオ・サービスと関連付けられたデータを有してよい。サービス多重は、バッファ118、123からデータを出力するタイミングと関連する情報を提供する第1のオーディオ及びビデオ・タイミング情報130も受信する。
【0017】
サービス多重化装置145は、符号化及び圧縮されたオーディオ及びビデオ・ストリーム、制御データ、付属データ、及び第1のオーディオ及びビデオ・タイミング情報を含む受信データを多重化する。伝送147は、伝送機構を提供する。例えば、サービス多重化装置145及び伝送147は、ビデオ、オーディオ、及びデータ信号のパケット化及び多重化に、MPEG−2トランスポート・ストリーム・シンタックスを用いてよい。伝送147は、ビデオ、オーディオ、及びデータ信号を含む、パケット化及び多重化されたデータ・ストリームをRF/送信システム150へ、及び特にチャンネル符号器152へ提供する。チャンネル符号器152は、送信の問題又は障害が生じた場合に受信信号からデータを再構成するために、受信機により利用可能な追加情報を追加する。チャンネル符号器152は、パケット化及び多重化されたデータ・ストリームを、チャンネル符号器152により付加された追加情報と共に変調器154へ出力する。変調器154はデータ・ストリームを変調する。変調器154は、地上波放送モードを用い、8−VSB(残留側波帯)又は16−VSBのような高データ・レート放送モードを変調してよい。変調器154は、変調されたデータ・ストリームを無線送信機156へ供給する。無線送信機156は、変調されたデータ・ストリームを無線で送信する。
【0018】
受信機160、162が図示される。受信機160は、家庭用電源のような外部電源と直接接続されたデジタル・テレビジョン・セットのような固定受信機であってよい。受信機160は、家庭用電源と接続されている場合以外は動作しない。受信機162は、携帯型装置であってよく、携帯型ハンドヘルド装置であってよい。受信機162は、再充電可能なバッテリーであってよい1又は複数のバッテリーのような電源を有する筐体を有してよい受信機162は、ディスプレイ及びオーディオ出力のための1又は複数のスピーカーを有してよい。受信機162は、他の機能を有してよく、例えば図示されるようなパーソナル・デジタル・アシスタント、携帯電話若しくは衛星電話、衛星若しくは地上波ラジオ受信機、デジタル音楽プレーヤー、パーソナル・コンピューター、及び前述の如何なる2つ若しくはそれ以上の機能を備えた装置であってもよい。受信機162は、携帯型装置で望ましい如何なる他の機能を有してもよい。
【0019】
変調器154は、変調データをトランスポート制御125へ供給する。トランスポート制御125は、サービス多重化装置145を制御し、バッファ118及び123からのデータのタイミングを制御し、及び第1のオーディオ及びビデオ・タイミング情報ブロック130を同期させる。ブロック130は、タイミング制御パケットを生成し、受信機内のバースト受理工程の同期を取る。
【0020】
図1に示される実施例では、第1のデータ・ストリームは、受信機が省電力モードを開始し、及び省電力モードを終了するのに十分な期間である間隔だけ離された部分で送信される。第2のデータ・ストリームは、受信機が省電力モードを開始し、及び省電力モードを終了するのに十分な期間の間隔を空けずに、連続的に送信される。第1のデータ・ストリームはバースト・モードで送信されてよい。第2のデータ・ストリームは連続モードで送信されてよい。両方のデータ・ストリームは、受信機が常にオンであることを要求するプロトコルに従い送信されてよい。
【0021】
種々の実施例は、受信機が省電力モードでないアクティブ時間期間、及び受信機が省電力モードである省電力時間期間を定める。これらの時間期間は固定されていてよい。これらの時間期間は、受信機が省電力モードを開始する時間及び終了する時間により定められるか、又は実質的に定められてよい。アクティブ時間期間の間、受信機はデータの取得及び受信を実行する。
【0022】
図2を参照し、送信機200の実施例を議論する。送信機は例えば
図1のシステム100内に実施されてよい。第2のデータ・ストリーム
の第1のチャンネル205は、上述のように適切に符号化及び圧縮されてよく、多重化装置145へ供給される。第2のデータ・ストリーム
の第2のチャンネル210は、上述のように適切に符号化及び圧縮されてよく、多重化装置145へ供給される。
第2のデータ・ストリームの第1及び第2のチャンネルの供給は、実質的に連続してよい。第1及び第2のチャンネルは、デジタル・テレビジョン放送の第1及び第2のチャンネルであってよく、ビデオ、オーディオ及び付属データを有してよい。
第1のデータ・ストリームの第1のチャンネル220は、バッファ222へ供給されてよい。
第1のデータ・ストリームの第2のチャンネル224は、バッファ226へ供給されてよい。バッファ222及びバッファ226は、それぞれビデオ・データ・ストリーム及びオーディオ・データ・ストリームのための別個のバッファを有してよい。第1及び第2のチャンネルは、デジタル・テレビジョン放送の第1及び第2のチャンネルであってよく、第2のデータ・ストリームより遅い、所与の番組期間のデータ転送レートを有してよい。
【0023】
バッファ222、226は、第1のチャンネル220、第2のチャンネル224とそれぞれ関連付けられる。バッファ222は、実質的に連続に、及び実質的に第1のチャンネルのデータ220と関連付けられた再生レートで、第1のチャンネルのデータ220を受信する。バッファ222は、受信した第1のチャンネルのデータを格納し、第1のチャンネルのデータを多重化装置145へ、第1のチャンネルのデータ220と関連付けられた再生レートより高いレートで、出力し、第1のチャンネルのデータを多重化装置145へ間隔を空けて出力する。バッファ222により出力されるデータの平均レートは、間隔及びデータが出力される時間期間の両方を含み、第1のチャンネル220から受信されるデータ・レートと同一である。同様に、バッファ226は、受信された第2のチャンネルのデータを格納し、格納された第2のチャンネルのデータを多重化装置145へ、第2のチャンネルのデータ224と関連付けられた再生レートより速いレートで出力する。バッファ226により出力されるデータの平均レートは、間隔及びデータが出力される時間期間の両方を含み、第2のチャンネル224から受信されるデータ・レートと同一である。ある実施例では、チャンネル220、224と同様の2つより多いチャンネル、及び各チャンネルに関連付けられたバッファがあってよい。或いは、バッファは1より多いチャンネルと関連付けられてよい。
【0024】
データ・ソース230は、上述のように、付属データ及び制御データを供給してよい。第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入232は、バッファ222、226からの第1のデータ・ストリーム・データの出力タイミングに関するデータを供給する。第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入パケット、又は複数のパケットは、送信機カウンタの現在の状態、及び送信機カウンタに関連して種々のバースト送信が送信されるときの状態を供給する。第1のデータ・ストリーム・タイミング情報は、以下に詳細に説明される。多重化装置145は、データを受信し、多重化し、及び例えばMPEG−2データ伝送規格を用いパケット化する。当該データは、第1のデータ・ストリーム
のチャンネル及び第2のデータ・ストリーム
のチャンネル、制御データ及びデータ・ソース230からの付属データ、並びに第1のデータ・ストリーム・タイミング情報232を有する。多重化されたデータはVSB変調器154へ供給され、次に無線送信機(示されない)へ供給される。VSB変調器154は、VSB変調信号を出力する。VSB変調器154からの同期信号情報は、トランスポート制御125へ供給されてよい。トランスポート制御125は、タイミング制御信号を多重化装置145へ供給し、多重化装置145からの多重化データの出力を制御する。送信制御145は、タイミング情報を第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入232へ供給する。
【0025】
図3を参照し、
図2の送信機200のような実施例の処理フローを説明する。ブロック300により示されるように、第1のビデオ及びオーディオ・ストリームが受信される。第1のビデオ及びオーディオ・ストリームは、デジタル・テレビジョン・チャンネル、又は他のデータ・ソースの構成要素であってよい。ブロック305により示されるように、受信した第1のビデオ及びオーディオ・ストリームはバッファに格納される。例えば、バッファへの格納は、
図2のバッファ222、226により実行されてよい。ブロック310により示されるように、第1のオーディオ及びビデオ・ストリームはバーストに分割される。バーストの大きさは、例えばデータ・フィールドの数により定められてよい。ブロック315に示されるように、バースト・モード送信に関連するバーストを識別するタグが、バースト・モード送信により送信されるフィールドに割り当てられてよい。ブロック320に示されるように、バーストは、送信チャンネル内のスロットに割り当てられてよい。バーストのスロットへの割当ての更なる説明は、
図5を参照して以下に議論される。ブロック325に示されるように、バッファからバーストを出力するためのタイミング情報は、バッファにより得られる。タイミング情報は、送信データに含まれるタイミング・パルスに基づき決定されてよい。ブロック320に示されるように、バーストは、送信チャンネル内のスロットに割り当てられる。ブロック330に示されるように、第1のオーディオ及びビデオ・ストリームはバッファからバッファへ送信される。タイミングは、ブロック325で得られたタイミング情報と一致し、バーストはブロック320によりスロットに割り当てられてよい。
ブロック335に示されるように、第2のビデオ及びオーディオ・ストリームが受信される。ブロック340に示されるように、多重化装置は次に第1及び第2のストリームとタイミング情報を多重化する。以上に詳述されたように、ストリーム、タイミング、並びに付属データ及び制御データのような他のデータは、MPEG−2伝送規格のような規格に従い多重化されてよい。多重化されたストリームは次に、ブロック345に示されるように、VSB変調規格等に従い変調される。変調された信号は次に、ブロック350に示されるように、無線で送信される。
【0026】
図4を参照すると、ある実施例で、送信可能なデータ400のフィールドの例の構成要素が示される。フォーマットはA/53デジタル・テレビジョン規格に従う。フィールド400は313個のセグメントに分割される。第1のセグメントは、データ・フィールド同期セグメント402である。当該セグメントは、受信機により利用可能なデータを含み、送信を同期させる。残りの312個のセグメントは、6個のグループ、つまりグループ1405乃至グループ6410に分けられる。各グループは、グループ1のセグメント1(420)乃至セグメント52(422)、及びグループ6のセグメント261(424)乃至312(426)のような52個のセグメントを有する。データ・フィールドは、携帯型装置の復調器のための第1のデータ・ストリーム又はデジタル・テレビジョンのための第2のデータ・ストリームの何れかと関連付けられた、データ自体を識別するデータを含む。ある実施例では、ストリーム識別データは、データ・パケットのヘッダーに含まれる。
【0027】
前方誤り訂正技術及びデータ・フォーマットを提供する大きな処理の一部として、データはフィールド400に設定されることが理解されるだろう。例えば、データの任意抽出、リードソロモン符号化、インターリーブ、トレリス符号化、同期、及びパイロット挿入として知られている技術は、データをVSB変調器へ転送する前に設けられる。
【0028】
図5Aを参照すると、ある実施例で、チャンネルをスロットへ割り付ける例が示される。一般的に505のように、10チャンネルの番組の入来データ・ストリームが示される。特に入来データ・ストリームは、受信機が選択されたチャンネルの番組を連続的に受信すると同時に、省電力モードを開始及び終了可能な方法で送信される。一般的に510のように、デジタル・テレビジョン受信機により利用される
チャンネル容量の入来データ・ストリームが示される。ブロック506は、一般に、送信用にフォーマット化された入来データ・ストリーム505を表す。チャンネル505は、順次配置され、それぞれがチャンネルに関連付けられた別個のバッファからのバーストを表す。ブロック506の垂直方向の高さは一般に帯域幅を表し、水平方向の幅は時間を表す。505の10チャンネルは帯域幅全体に対し比較的小さい部分であることが分かる。高解像度データ・ストリーム510はスロットに割り当てられず、521に示されるようにタイミングに関係なく残りの帯域幅を埋める。
【0029】
図5Bを参照すると、高解像度テレビジョン・データと標準画質テレビジョン(SDTV)データの両方を含む実施例の、帯域幅のスロット及び区分の割当ての例が示される。チャンネル505は、
図5Aと同一の方法で順次配置される。標準地上波HDTVデータ・ストリーム510は、521で示されるように、帯域幅の大部分である主要部分を占める。標準画質テレビジョン・データ・ストリーム511は、522で示されるように、帯域幅の更なる部分を占める。
【0030】
図5Cを参照すると、標準画質テレビジョン・データの2つのストリームを含む実施例の、帯域幅のスロット及び区分の割当ての例が示される。チャンネル505は、
図5A及び5Bと同一の方法で順次配置される。第1の標準画質テレビジョン・データ・ストリーム513は、523で示されるように、帯域幅の一部を占める。第2の標準画質テレビジョン・データ・ストリーム514は、524で示されるように、残りの帯域幅を占める。
図5A、5B、及び5Cは、例えば移動体番組(例えば、チャンネル505)及び標準地上波(例えば、HDTV521及びSDTV522)番組の間の帯域幅関係を示す。
【0031】
図6を参照すると、移動体受信機が用いるデータ・ストリームと標準地上波放送が用いるデータ・ストリームとの間の帯域幅の区分が示される。ブロック600は、選択された時間期間に渡る帯域幅の使用を表す。ブロック610、619、及び中間のブロックは、それぞれバースト・スロットを表す。データが時間期間全体の10分の1だけのバーストで送信される場合でも、バースト・スロット0は、例えばブロック600の全体の幅と等しい時間期間のデータ・ストリームを表すデータを有するバーストを表してよい。ブロック605は、高解像度テレビジョン、デジタル・テレビジョン、及び他のデータと関連付けられたような、連続モードの地上波放送コンテンツの帯域幅を表す。スロットの数は単なる例であることが理解されるだろう。
【0032】
バースト・モードで送信されるデータのチャンネル毎の単位時間当たりのデータ量は、連続モードで送信されるデータのチャンネル毎の単位時間当たりのデータ量より少ない。実際に、バースト・モードのチャンネルは、標準的に非常に低いデータ・レートを有する。例えば、バースト・モードのチャンネルは100−400kbpsの範囲であり、連続モードのチャンネルは10−12Mbpsの範囲である。従って、バースト・モードの複数のチャンネルは、連続モードの単一のチャンネルと同一量の帯域幅に収容されうる。
【0033】
図7を参照し、ある実施例のバースト・バッファの読み出しタイミングを制御する実施例を説明する。変調器から受信されたフィールド同期タイミング・パルスは、バースト・タイミング・カウンタ710で受信される。バースト・タイミング・カウンタ710は、フィールド同期タイミング・パルス又は省電力モードで局所的に生成された等価クロックに基づき、フィールド同期期間での経過時間の値を出力する。バースト・タイミング・カウンタは、第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入ブロック232により生成されたタイミング情報パケットにより送信機に固定される。省電力モードでは、フィールド同期パルスと等価なタイミング・パルスは、局所的に生成される。クロック信号は、時間読み出しレジスタ730へ出力される。各バースト・バッファの読み出しのためのフィールド同期期間に測定された時間は、対応するバースト時間レジスタ720、722、724、726に格納される。各バースト時間レジスタは、格納された相対時間を、対応するバースト比較器740、742、744、746へ供給する。バースト比較器740、742、744、746はまた、バースト・タイミング・カウンタ710から信号を受信し、バースト・タイミング・カウンタからの信号の値をバースト時間レジスタから受信した値と比較する。バースト・タイミング・カウンタからの信号がバースト時間レジスタから受信した値と等しい場合、バースト比較器はバースト・バッファ読み出し信号を出力する。
図5A乃至5Cと関連して先に説明したように、フィールド同期はクロック信号として機能し、フィールド同期期間はデータが割り当てられるスロットの時間基準として機能する。送信機及び受信機の両者は、フィールド同期期間と等しい単位でカウントするカウンタを有する。第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入232は、バースト・タイミング・カウンタが同期した時を示すパケットを送信する。そして、バースト・タイミング・カウンタは、フィールド同期の間隔に等しい間隔に基づき時間を決定する。第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入232により生成されたタイミング情報パケットは、周期的に送信され、受信機が起動後又はRFチャンネルの変化の後に同期をとれるようにしなければならない。フィールド同期は、例えば同期をとるために利用可能な時間基準であり、代案として他の時間基準が用いられてもよい。
【0034】
実施では、起動すべき時、又は次のバーストが所与のチャンネルへ送信される時に関する情報を有してよい。これは、例えば(1)周期的なタイミングを用いることにより、例えば10秒毎にバーストが送信される等、(2)例えばMPEG制御パケットのようなモバイル・パケット内に当該情報を含めることにより、又は(3)フィールド同期セグメント内に当該情報を含めることにより、実施されてよい。
図8を参照し、送信機800の実施例を説明する。受信機800は、例えば携帯型ハンドヘルド装置であってよい。変調信号は、アンテナ805で受信されVSB復調器810へ供給される。VSB復調器810は受信信号を復調し、当該受信機に関連する信号成分(例えば選択されたチャンネルのビデオ)を選択してよい。
【0035】
VSB復調器810は、フィールド同期パルス信号を識別し、フィールド同期パルス信号を受信機のバースト・タイミング・カウンタへ出力する。出力は、送信プロセッサー850へ供給される。送信プロセッサー850は、信号にデータ復元機能を実行し、オーディオ及びビデオ信号をバッファ860へ出力する。送信プロセッサー850はまた、関心のあるバーストの次の送信時間を識別し、受信機のバースト・タイミング・カウンタ830を送信機のバースト・シーケンスに同期させるための情報を提供する。次の送信時間は、例えば、受信ストリームで提供されるか、受信される他の制御情報で提供されるか、又は公開の案内で提供されてもよい。
【0036】
受信機バースト・タイミング・カウンタ830は、第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入232(
図2に示される)からのタイミング情報を受信してから、フィールド同期間の間隔と等しい間隔をカウントし、送信機内のスロット順序に関連するカウントを保持する。このカウンタは、システムのスロット順序に一致する巡回カウントとして実施されてよい。バースト・タイミング・カウンタ830は、第1のデータ・ストリーム・タイミング情報挿入232からのタイミング情報の受信から経過した時間を示す信号を、比較器820へ供給する。バースト・タイミング・レジスタ825は、バーストが受信されるべき時間期間に対応する値を格納し、当該時間を比較器820へ供給する。格納されるべき値は、送信機により供給される移動端末用番組案内を含むパケットから得られる。比較器820は、入力がVSB復調器810の電源を入れる(起動する)信号を生成する。取得モード・多重化装置835は、比較器820が入力するとき、又は受信機800が取得モードのときに(取得モード信号により示される)、VSB復調器810の電源を入れる(起動する)信号を供給する。
【0037】
図9を参照し、受信データの処理の実施例を説明する。処理は、例えば
図8に示された受信機により実行されてよい。ブロック905により示された段階の前に、受信機は省電力モードになっている。省電力モードでは、復調器810は動作しない。最初の段階で、ブロック905により示されるように、復調器は取得モードになる。取得モードでは、復調器はデータ同期パケットを識別しようとしている。次の段階で、ブロック910により示されるように、データ同期パケットが取得される。一旦、同期が達成されると、信号が受信される。
受信機は、ユーザーに表示されうる番組案内情報のような情報を受信し復調してよい。ユーザーは次に、ユーザーが決定したデータ・オブジェクトの選択を入力してよい。当該データ・オブジェクトは、あるテレビ・チャンネルでオーディオ及びビデオを表現するデータ・ストリームであってよい。チャンネル選択は、ブロック925に示されるように、ユーザーから受信される。復調器は次に、選択されたチャンネルに対応する次のバースト送信の時間を取得する。ブロック930に示されるように、当該時間は、バースト時間レジスタに読み出される。受信機は次に、省電力モードを開始してよい。省電力モードを開始する段階は、ブロック935により示されるように、復調器を停止する段階を有してよい。幾つかの実施では、「次の」送信時間を決定し省電力モードを開始する前に、選択されたチャンネルの次のバーストを待ってよい。
【0038】
受信機はローカル・クロックを有する。ブロック940に示されるように、ローカル・クロックにより維持される時間は、次のバースト又はバースト時間レジスタからの対象パケットの時間と比較される。理解されるべき点は、バースト時間レジスタに格納された時間は、受信機の選択されたチャンネルのために予定されている次のバーストの時間より前の、省電力モードを終了する適切な時間であってよい。例えば、格納された時間は、データの1又は複数のフィールドが、選択されたチャンネルに対応する次のバーストの予定時間の前に処理されるのに十分な時間であってよい。ある実施例では、バーストの数フィールド前に省電力モードが終了し、復調器が信号を取得することを可能にする。
【0039】
ローカル時間がバースト時間レジスタからの省電力モードを終了すべき時間に達すると、受信機は省電力モードを終了する。省電力モードを終了する段階は、ブロック945により示されるように、復調器を起動する段階を有してよい。ブロック950により示されるように、復調器はフィールド・パルス信号を受信する。ブロック955により示されるように、復調器はフィールド・パルス信号を用いて同期を取られる。ブロック965により示されるように、次に、テレビ・データのようなデータを有するバースト、及び次のバーストのタイミングが受信される。
【0040】
ブロック970に示されるように、ビデオ及びオーディオ・データのようなデータがバッファへ転送される。ブロック970からブロック930への線により示されるように、処理の流れは次に、選択されたチャンネルに対応するバースト時間レジスタを読み出す段階に戻る。受信機は次に、復調器を停止することにより、再び省電力モードを開始する。
【0041】
ある実施例によると、及び
図10を参照すると、方法は第1のデータ・セットを送信機から送信する段階を有する。ブロック1005に示されるように、第1のデータ・セットを有するシーケンシャルなデータ部分の送信は、個々の時間間隔により分離される。個々の時間間隔は、第1のデータ・セットからシーケンシャルに送信されたデータ部分の受信と受信の間に、受信機が省電力モードを開始し、そして省電力モードを終了するのに十分な長さを有する。ブロック1010に示されるように、送信機は、第1のデータ・セットからのシーケンシャルなデータ部分を送信する。ブロック1015に示されるように、第2のデータ・セットは、個々の時間間隔により分離されたシーケンシャルな部分を有する。個々の時間間隔は、第2のデータ・セットからシーケンシャルに送信されたデータ部分の受信と受信の間に、受信機が省電力モードを開始し、そして省電力モードを終了できない長さを有する。ブロック1020に示されるように、第2のデータ・セットのシーケンシャルな部分が送信される。データ・セットは、例えば受信したRFチャンネルの番組の表示から又は一般的な電子番組案内からユーザーに選択させることにより、ユーザーにより選択可能なデータである。
【0042】
幾つかの実施例では、第1のデータ・セットの全てのシーケンシャルな部分は、上述の省電力モードを許容する時間間隔で送信されてよく、第2のデータ・セットの全てのシーケンシャルな部分は、上述の省電力モードを許容しない時間間隔で送信されてよい。幾つかの実施例では、第1のデータ・セットを有するデータは、上述の省電力モードを許容する時間間隔で送信されてよく、第2のデータ・セットを有するデータは、上述の省電力モードを許容しない時間間隔で送信されてよい。データ・セットを有するデータとは、データ・セットを定めるデータの全て又は実質的に全てである。例えば、データ・セットがテレビ番組である場合、データ・セットを有するデータは少なくとも、当該番組を受信機に提供するために送信されたデータの実質的に全てである。
【0043】
ある実施例では、受信機は電源をオフ切り替えることにより省電力モードを開始する。他の実施例では、例えば復調器のような1又は複数の構成要素の電源をオフに切り替えることにより(又は単に省電力状態に入ることにより)、省電力モードが開始される。
【0044】
図11に示された実施例では、ブロック1100により示されるように、受信機は省電力モードを終了する。ブロック1105により示されるように、受信機は第1のデータ・ストリームからバースト送信を受信する。ブロック1110により示されるように、受信機は第2のデータ・ストリームからバースト送信を受信する。ブロック1115により示されるように、受信機は第2のデータ・ストリームから受信したデータを廃棄する。ブロック1120により示されるように、受信機は次に、省電力モードを開始する。省電力モードの終了から省電力モードの開始までの間の時間期間は、アクティブ時間期間として参照されてよい。
【0045】
ある実施例では、第2のデータ・ストリームは、関心のないバースト番組である。別の実施例では、移動体装置はバースト番組を受信するだけであり、第2のデータ・ストリームはバースト・モードで送信されないテレビ(例えば高解像度又は標準画質)番組である。別の実施例では、アクティブ時間期間中に
いかなる第2のストリームも受信されない。何故なら、省電力モードの終了と開始のタイミングが、省電力モードが終了し取得を実行した後
に、第1のストリームが省電力モードの開始前に受信される
ようにされるだけだからである。
【0046】
図12を参照する。送信機により実行される段階、及び受信機により実行される段階が示されるが、これらの段階は別個に実施されてもよい。ブロック1200により示されるように、送信機はデータ・ストリームにアクセスする。ブロック1205により示されるように、データ・ストリームは一連のバーストに分割される。ブロック1210により示されるように、一連のバーストは、時間的に分離された直列の連続的バーストと共に、連続モード送信システムを介し、送信される。ブロック1215により示されるように、受信機は送信されたバーストを受信する。
【0047】
種々の実施例は、ATSC A/53規格を実装する従来の受信機との下位互換性を提供する。このような実施例では、下位互換性は、受信機がバースト・チャンネルのために受信した如何なるデータも廃棄することにより提供される。受信機はチャンネル識別子を認識しないので、バースト・データを廃棄する。非認識は、バースト・チャンネルの識別子が放送局により供給されるチャンネル・マップ情報に含まれていないために、生じる。
【0048】
本願明細書を通じて記載されたように、ある実施例は低データ・レート情報が移動体装置でバースト送信及びバースト受信されることを可能にする。このような実施例は、例えば、ユーザーが携帯電話端末で圧縮されたビデオを閲覧することを可能にする。送信及び受信のバースト特性は、携帯電話端末がバーストとバーストの間で省電力モードを用い、電力を節約することを可能にする。更に、バースト・データは、放送時間をずらす方法(スタッガーキャスト)で複数回放送されてよく、受信機にバースト・データを受信する第2の(又はより高い確率の)機会を与えてよい。
【0049】
幾つかの実施例では、バースト・データを、ATSC A/53規格を実装する受信機へ送信可能にすることが記載された。ATSC A/53規格は、一般に連続規格として参照される。また、ATSC A/53に準拠した受信機は、一般に連続受信機として参照される。何故なら、如何なる所与のチャンネルも連続的に送信され、連続的に受信される必要があるからである。つまり、如何なるバーストの提供もATSC A/53規格に制定されていない。同様に、他の実施例は、異なる連続規格及びシステムにバースト機能を提供する。
【0050】
ATSC A/53規格と併せてバースト・モードを提供することは、ATSC A/53規格を用いて放送するコンテンツ放送局が直面している種々の技術的問題を解決する。このような問題は、例えば、移動体装置に対する高出力要求、及び追加番組のための広帯域幅がないことを含む。バースト・モードは、バースト特性とタイミングについての配慮をATSC A/53規格と統合することにより、またバースト・データを連続データと共に多重することにより、技術的解決を提供する。技術的利点は、移動体装置のための番組の増大、移動体装置に低電力しか要求されないこと、及び既存のATSC A/53番組の放送との互換性があること、を含む。
【0051】
更に、本願明細書に記載された種々の解決策は、ATSC A/53規格を非自明な方法で向上させる。例えば制約のある物理的チャンネル(例えば、1放送局に対し6MHzに制約される)で追加帯域幅を要求する、バースト・データを連続規格システムを介し送信する、及び送信機及び受信機でバースト用の追加記憶を要求するなどである。さらに、バースト特性を利用し、バーストとバーストの間で省電力モードを開始及び終了する受信機は、受信されている如何なる連続モード・チャンネルにも固定されず、バースト・モードを終了するときに要求される比較的長い取得時間も許容しなければならない。
【0052】
再生レートの語は、標準的にデータが再生されるビット・レートを表す。従って、バーストが、次のバーストが生じるまでに再生されるべきデータを有する場合、当該バーストは一般的に再生レートより高いレートでデータを送信する。送信レートは、標準的に送信時間中の平均送信レートを表すが、瞬間レートも用いられてよい。
【0053】
種々の態様、実施例、及び特徴は、以上に特定の方法を参照せずに又は1つだけの方法を用いて記載されていても、1又は複数の種々の方法で実施されてよい。例えば、種々の態様、実施例、及び特徴は、例えば、1又は複数の方法若しくは装置、方法、番組若しくは他の命令セットを実行する装置又は処理装置、番組若しくは命令セットを含む装置、及びコンピューター可読媒体を用い実施されてよい。
【0054】
装置は、例えば、別個の若しくは統合されたハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアを有してよい。例として、装置は、例えば、一般に処理装置と称されるプロセッサー、例えばマイクロプロセッサー、集積回路、又はプログラム可能な論理素子を含む。別の例として、装置は、1又は複数の処理を実行する命令を有する1又は複数のコンピューター可読媒体を含む。
【0055】
コンピューター可読媒体は、例えば、ソフトウェア担体、又は例えばハードディスク、コンパクト・ディスク、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)、若しくは読み出し専用メモリー(ROM)のような他の記憶装置を含む。コンピューター可読媒体は、例えば命令を符号化又は送信するフォーマットされた電磁波を含む。命令は、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は電磁波の形式であってよい。命令は、例えば、オペレーティング・システム、別個のアプリケーション、又はそれらの組み合わせに含まれてよい。プロセッサーは、従って、例えば処理を実行する装置、及び処理を実行する命令を有するコンピューター可読媒体を含む装置の両方で特徴付けられてよい。
【0056】
多数の実施例が記載された。しかしながら、種々の変更が行われ得ることが理解されるだろう。例えば、異なる実施例の要素が結合、追加、変更、又は除去され、他の実施例を形成してもよい。従って、他の実施例も本発明の範囲に包含される。
【0057】
[関連文献]
本出願は、米国仮出願番号60/799,625(代理人整理番号PU040331)、2006年5月11日出願、名称「Protocol for Mobile Reception and Other Environments」の利益を請求する。当該出願の全体は、参照されることにより本願明細書に組み込まれる。