(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に開示されたナビゲーション装置において手動で言語を選択する場合に、ヨーロッパのように多数の言語が選択可能な場合には、選択しようとする言語によっては、選択画面を切り替える回数が多くなったり、言語のリストをスクロールする長さが長くなるため、言語選択の操作が煩雑になり、操作性が悪いという問題があった。例えば、ヨーロッパ向けのナビゲーション装置における言語の選択画面では、選択したい言語が現れるまで8回程度選択画面を切り替える場合もある。国境近くに自宅があり、毎日国境を越えて車両を走らせる場合に、毎回この切り替え操作を行って言語の切り替えを場合を考えると、毎回の言語選択操作がかなり煩雑になる。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、言語を手動で選択する際の操作を簡略化して操作性を向上させることができる多言語選択装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の多言語選択装置は、複数の言語の中から使用言語を選択する多言語選択装置であって、複数の言語が含まれる複数ページにわたる言語選択画面を作成する選択画面作成手段と、言語選択画面をページ毎に表示する選択画面表示手段と、利用者の操作を受け付ける操作手段と、操作手段を用いた利用者の指示に応じて、選択画面表示手段によって表示する言語選択画面の各ページを所定の表示順番で切り替える選択画面切替手段と、操作手段を用いた利用者の指示に応じて、選択画面表示手段によって表示された言語選択画面に含まれる一の使用言語を選択する言語選択手段と、言語選択手段による使用言語毎の選択頻度を集計する選択頻度集計手段とを備え、選択画面作成手段は、選択頻度集計手段によって集計された使用頻度が高い使用言語が、表示順番の早い言語選択画面に含まれるように、言語選択画面を作成している。
【0007】
使用言語の選択が繰り返された後に使用頻度が高い言語が含まれる言語選択画面の表示順番を早くすることができるため、この言語を手動で選択する際の言語選択画面の切り替え操作を省略することができ、言語選択の際の操作を簡略化して操作性を向上させることができる。
【0008】
また、上述した言語選択画面の各ページには、選択対象となる所定個数の言語が含まれており、選択画面作成手段は、選択頻度集計手段によって集計された最も使用頻度が高い使用言語
のみの表示位置を繰り上げることによりこの最も使用頻度が高い使用言語が、表示順番が最も早い言語選択画面に含まれるように、言語選択画面を
作成する。これにより、さらに言語選択の際の操作を簡略化して操作性を向上させることができる。
【0009】
また、主に使用する言語を設定する主言語設定手段と、主言語設定手段によって設定された言語を記憶する主言語記憶手段と、操作手段を用いた利用者の指示に応じて、主言語設定手段によって設定された言語への切り替えを行う主言語切替手段とをさらに備えることが望ましい。特に、上述した言語選択手段による使用言語の選択は、主言語設定手段によって設定された言語以外の言語について行われることが望ましい。これにより、母国語等の主言語の選択とは別に使用頻度の高い第2言語を選択する際の操作の簡略化による操作性向上が可能となる。
【0010】
また、上述した言語選択手段によって選択された使用言語を用いて、所定の表示および音声出力の少なくとも一方を行うアプリケーション処理手段をさらに備えることが望ましい。特に、複数の言語に対応した表示データおよび音声データを含む地図データが格納された地図データベースをさらに備え、アプリケーション処理手段は、地図データに格納された地図データを用いて、一の言語を用いた地図表示および案内音声出力を含むナビゲーション処理を行うことが望ましい。これにより、表示や音声出力を伴うアプリケーション処理、具体的には地図データベースに基づくナビゲーション処理を行う際の言語の切り替えを、少ない操作回数で行うことが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の多言語選択装置を適用した一実施形態のナビゲーション装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。このナビゲーション装置は、例えば車両に搭載されており、車両の移動に伴って自車位置周辺の地図を表示したり、車両の進行方向や自車位置周辺の交差点等に関する案内音声の出力を行う。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のナビゲーション装置は、ナビゲーションコントローラ1、地
図DB(データベース)2、GPS受信機3、自律航法センサ4、操作部5、オーディオ処理部6、スピーカ7、表示処理部8、表示装置9を含んで構成されている。
【0014】
ナビゲーションコントローラ1は、所定のナビゲーション動作を実現するための各種の処理を行うものである。ナビゲーションコントローラ1の詳細構成については後述する。
【0015】
地
図DB2は、道路形状の特定や経路探索、経路誘導、交差点案内等に必要な地図データ200を格納する。例えば、地
図DB2はハードディスク装置によって構成されているが、DVDやCD等の記憶媒体あるいは半導体メモリによって構成したり、無線回線を介して接続された外部の施設に同種のデータを格納しておいて、ナビゲーション動作に必要な地図データをその都度入手するようにしてもよい。
【0016】
この地図データ200には、複数の言語のそれぞれに対応した地名、道路名、施設名等の表示に必要な表示データである言語毎表示データ202と、複数の言語のそれぞれに対応した地名、道路名、施設名等を含む音声案内に必要な音声データである言語毎音声データ204とが含まれている。なお、これらの言語毎表示データ202と言語毎音声データ204は、地図データ200とは別に格納したり、地
図DB2以外の記憶装置に格納するようにしてもよい。また、地
図DB2には、選択可能な使用言語を示す使用言語データ206が格納されている。
【0017】
GPS受信機3は、複数のGPS衛星から送られてくる電波を受信して、3次元測位処理あるいは2次元測位処理を行って車両の絶対位置および方位を計算し、これらを測位時刻とともに出力する。自律航法センサ4は、車両回転角度を相対方位として検出する振動ジャイロ等の角度センサと、所定走行距離毎に1個のパルスを出力する距離センサとを備えており、車両の相対位置および方位を検出する。なお、本実施形態では、GPS受信機3と自律航法センサ4を用いて車両の位置(自車位置)を検出しているが、いずれか一方(例えばGPS受信機3のみ)を用いて自車位置を検出したり、その他の手法を用いてあるいは併用して自車位置を検出するようにしてもよい。
【0018】
操作部5は、利用者の操作を受け付けるためのものであり、各種の操作ボタンや操作つまみ類を備えている。また、操作部5は、表示装置9の画面に取り付けられたタッチパネルを含んでおり、画面上の一部を直接利用者が指等で指し示すことにより、操作指示を行うことができるようになっている。
【0019】
オーディオ処理部6は、ナビゲーションコントローラ1から出力される音声データを音声信号に変換してスピーカ7から出力する。スピーカ7は、ナビゲーション装置専用に備える場合の他、他のオーディオシステム等に用いられたスピーカを用いるようにしてもよい。
【0020】
表示処理部8は、ナビゲーションコントローラ1から出力される表示データを表示装置9による表示に必要な映像信号に変換し、表示データに対応する内容の画面を表示装置9に表示する。表示装置9として、例えば液晶表示装置が用いられる。
【0021】
次に、ナビゲーションコントローラ1の詳細構成について説明する。ナビゲーションコントローラ1は、車両位置計算部10、地図描画部12、VRAM(ビデオRAM)14、読出制御部16、画像合成部18、主言語設定部20、主言語記憶部22、主言語切替部24、選択画面作成部30、選択画面切替部32、選択画面描画部34、言語選択部36、選択頻度集計部38、音声データ作成部40を含んで構成されている。このナビゲーションコントローラ1は、主に、ROMやRAMに格納された動作プログラムをCPUで実行することにより実現することができるが、処理の高速化が必要な構成については適宜DSPやその他の専用ハードウエアで置き換えるようにしてもよい。また、実際には、ナビゲーションコントローラ1には、目的地までの走行経路を探索して目的地まで誘導する経路探索処理や経路誘導処理を行う構成等が備わっているが、本実施形態は、主に使用言語の選択動作について説明を行うものであり、これらの構成については図示が省略されている。
【0022】
車両位置計算部10は、GPS受信機3および自律航法センサ4の各検出データに基づいて自車位置を計算するとともに、計算した自車位置を修正するマップマッチング処理を行う。
【0023】
地図描画部12は、自車位置周辺の所定範囲について地図表示に必要な地図描画データを作成する。作成された地図描画データはVRAM14に格納される。読出制御部16は、自車位置を画面中心位置(あるいは画面内に設定された所定位置)に設定して1画面分の地図描画データをVRAM14から読み出して画像合成部18に向けて出力する。
【0024】
主言語設定部20は、主に使用する言語(例えば、この主に使用する言語を「母国語」、母国語以外で最も使用頻度が高い言語を「第二言語」と称する)を設定する。母国語設定の具体的な方法としては、例えば、後述する「言語選択画面」と基本的に同じ内容の母国語選択画面を表示装置9に表示した状態で、その中に含まれる一の言語を操作部5を用いて選択し、この選択された言語を「母国語」として設定する場合や、各言語に対応する所定のコードを操作部5を操作して入力して、この入力されたコードに対応する言語を「母国語」として設定する場合などが考えられる。なお、利用者が操作部5を操作して母国語の設定を行う場合の他に、本実施形態のナビゲーション装置を販売する際に、カーディーラーやサービス工場等において初期設定情報の一部として母国語を設定するようにしてもよい。
【0025】
主言語記憶部22は、主言語設定部20によって設定された母国語を特定するデータを記憶する。例えば、不揮発性の半導体メモリが主言語記憶部22として用いられ、設定内容が変更されるまで、設定された母国語の特定データが保持される。
【0026】
主言語切替部24は、操作部5を用いた主言語切替操作(具体例については後述する)が行われると、使用言語としてそれまで表示や音声出力に用いられていた他の言語を母国語に切り替える。
【0027】
選択画面作成部30は、それぞれのページに複数の言語が含まれる複数ページにわたる言語選択画面を作成する。この言語選択画面の作成は、選択頻度集計部38によって集計された各言語の使用頻度に基づいて行われる。具体的には、使用頻度集計部38による集計結果に基づいて、母国語を除く各言語の中から使用頻度が最も高い言語が抽出され、この使用頻度が最も高い言語が、言語選択画面の先頭ページの先頭位置(例えば最上部)となるように言語選択画面が作成される。
【0028】
選択画面切替部32は、操作部5を用いた利用者の指示に応じて、選択画面描画部34によって描画して表示装置9に表示する言語選択画面の各ページを所定の表示順番で切り替える。選択画面描画部34は、選択画面切替部32によって切り替えられた一ページ分の言語選択画面の表示に必要な言語選択画面描画データを作成する。この言語選択画面描画データは画像合成部18に送られ、母国語以外の言語の選択が行われる際に地図描画データに重ねられて画像合成部18による画像合成が行われる。合成後の描画データが表示データとして表示処理部8に向けて出力され、その描画内容が表示装置9の画面上に表示される。
【0029】
言語選択部36は、操作部5を用いた利用者の指示に応じて、選択画面描画部34によって描画して表示装置9に表示された言語選択画面に含まれる一の言語を選択する。例えば、表示装置9に表示された言語選択画面に含まれる選択希望の言語を、直接利用者が指で指し示し、この指し示した位置を操作部5のタッチパネルで検出することにより、この指し示した位置に表示されている言語が、これ以後使用する言語として設定される。
【0030】
選択頻度集計部38は、言語選択部36によって使用言語として選択された言語の頻度を集計する。例えば、言語毎に選択回数が保持されており、言語選択部36によって使用言語として選択されるたびに選択された言語の選択回数の値が1増加するようになっている。したがって、選択回数の値が最も大きい言語が使用頻度が最も高い言語となる。なお、母国語として設定された言語は、この使用頻度の集計からは除外される。
【0031】
音声データ作成部40は、自車位置に関連した案内音声出力に必要な音声データを作成する。例えば、自車位置よりも前方に位置する交差点案内に必要な音声データ、自車位置周辺の走行道路に関するレーン情報や交通規制等の通知に必要な音声データ、経路探索処理のための目的地設定等が指示された場合の操作案内に必要な音声データなどが作成される。これらの音声データはオーディオ処理部6に向けて出力され、対応する音声がスピーカ7から出力される。
【0032】
本実施形態では、地図描画部12による表示データ(地図描画データ)の作成と、音声データ作成部40による音声データの作成は、主言語設定部20によって設定された母国語、あるいは、言語選択部36によって選択された言語のいずれかによって行われる。例えば、主言語設定部20によって母国語が設定された後は、この母国語で表示データの作成と音声データの作成が行われる。その後、言語選択部36によって母国語以外の言語が使用言語として設定されると、以後この使用言語で表示データの作成と音声データの作成が行われる。この状態で主言語切替部24によって主言語切替操作(母国語への切替操作)が行われると、再び母国語で表示データの作成と音声データの作成が行われる。このようにして母国語とそれ以外の使用言語とが必要に応じて切り替えられ、表示と音声出力が行われる。
【0033】
上述した選択画面作成部30が選択画面作成手段に、選択画面描画部34、常時\\表示処理部8、表示装置9が選択画面表示手段に、操作部5が操作手段に、選択画面切替部32が選択画面切替手段に、言語選択部36が言語選択手段に、選択頻度集計部38が選択頻度集計手段にそれぞれ対応する。主言語設定部20が主言語設定手段に、主言語記憶部22が主言語記憶手段に、主言語切替部24が主言語切替手段に、車両位置計算部10、地図描画部12、音声データ作成部40がアプリケーション処理手段にそれぞれ対応する。
【0034】
本実施形態のナビゲーション装置はこのような構成を有しており、次に、使用言語切替動作の具体例を説明する。
図2は、地
図DB2内の使用言語データ206の内容と選択頻度集計部38によって集計された頻度を概略的に示す図である。
【0035】
図2に示すように、使用言語データ206には、選択可能な複数の言語01〜32(ヨーロッパの場合を考えると、英語、フランス語、イタリア語等がこれらの各言語に対応する)を示す名称あるいは各言語を特定するために用いられる識別番号が所定の順番で格納されている。また、この使用言語データ206には、選択頻度集計部38によって集計され、保持されている各言語の選択頻度(選択回数)が対応づけられている。Aは初期状態における頻度を、Bは本実施形態のナビゲーション装置をある期間使用して更新された後の頻度をそれぞれ示している。初期状態Aでは各言語の選択の頻度は「0」に設定されている。また、更新後Bには、例えば言語25の選択回数が「7」に、言語27の選択回数が「1」に、言語28の選択回数が「3」にそれぞれ変更されており、その他の言語については選択回数が「0」を維持しているものとする。なお、この例では、「言語06」が主言語設定部20によって主言語(母国語)に設定されており、言語06は上記の頻度の更新対象から除外されている。
【0036】
図3および
図4は、
図2に示す初期状態Aに対応して作成される言語選択画面の具体例を示す図である。
図2に示す例では、最上位に位置する言語01から最下位に位置する言語32までが4つの言語毎に分けられて8ページの言語選択画面が作成される。
【0037】
例えば、車両が走行中に国境を越えた場合に使用言語をそれまで使用していた母国語から他の言語に切り替える場合を考える。この場合には、利用者は操作部5を操作して、言語選択画面の表示を指示する。例えば、画面内に言語切替を指示するためのアイコン等が表示されており、利用者はこのアイコンを指等で指し示すことにより、選択画面作成部30による言語選択画面の作成や選択画面切替部32による言語選択画面の切替動作が開始される。
【0038】
具体的には、まず1ページ目の言語選択画面(1/8)(
図3(A))が表示される。この1ページ目の言語選択画面(1/8)には、言語01から言語04までが含まれる。この画面内の切替アイコン50が利用者の指等で指し示されると、2ページ目の言語選択画面(2/8)が表示される。この2ページ目の言語選択画面(2/8)には、言語05から言語08までが含まれる。この画面内の切替アイコン50が利用者の指等で指し示されると、3ページ目の言語選択画面(3/8)が表示され、切替アイコン51が利用者の指等で指し示されると、1ページ目に戻って言語選択画面(1/8)が表示される。このようにして、適宜切替アイコン50、51を用いて言語選択画面の切り替えが行われ、使用したい言語が含まれる言語選択画面が表示された状態でこの使用したい言語が表示された領域を利用者の指等で指し示すと、言語選択部36は、この指し示された言語をこれ以後の使用言語として設定する。このようにして使用言語が切り替えられると、その旨の通知が地図描画部12および音声データ作成部40に送られ、地図描画データおよび音声データの作成に用いる言語が切り替えられる。また、使用言語を切り替える毎に、選択頻度集計部38は、その言語の選択頻度(選択回数)の値を1増加させる。
【0039】
このようにして何度か使用言語が変更された結果、
図2のBで示された頻度となる。この状態において、利用者が操作部5を操作して言語選択画面の表示を指示すると、選択画面作成部30による言語選択画面の作成や選択画面切替部32による言語選択画面の切替動作が開始される。
【0040】
図5および
図6は、
図2に示す更新後の状態Bに対応して作成される言語選択画面の具体例を示す図である。まず1ページ目の言語選択画面(1/8)(
図5(A)が表示される。この1ページ目の言語選択画面(1/8)には、その時点で選択頻度が最も高い第二言語としての「言語25」が最上位に配置され、それ以外は初期状態Aの場合と同様に所定の順番で3つの言語(言語01から言語03まで)が含まれる。すなわち、最も選択頻度が高い言語のみが先頭ページの最上位に位置が変更され、それ以外の言語については1つずつ表示位置が繰り下がった(各ページにおいて最下位に配置された言語は、次ページの最上位に位置が変更される)8ページ分の言語選択画面が作成される。切替アイコン50、51によって言語選択画面の切り替えを行う点については、
図3および
図4に示した表示例と同様である。
【0041】
なお、
図5および
図6に示す例では、
図2に示す更新後の状態Bに対応する表示例として説明したが、状態Bに至る以前の毎回の使用言語の切替時にも同じように選択頻度に応じた言語位置の繰り上げおよび繰り下げが行われる。また、上述した説明では、母国語以外の言語に切り替える場合について説明したが、母国語への切り替えは表示中の画面(例えば、地図表示を行っていた場合には地図画面)内に表示されたホームアイコン(アイコンではなく、操作部5に備わったキーを押下することにより、同様の指示を行うようにしてもよい)を利用者が指等で指し示すだけでよい。ホームアイコンが指し示されると、主言語切替部24によって使用言語が母国語(言語06)に設定され、その旨の通知が地図描画部12および音声データ作成部40に送られて、地図描画データおよび音声データの作成に用いる言語が母国語に切り替えられる。
【0042】
このように、本実施形態のナビゲーション装置では、使用言語の選択が繰り返された後に使用頻度が高い言語が含まれる言語選択画面の表示順番を早くすることができるため、この言語を手動で選択する際の言語選択画面の切り替え操作を省略することができ、言語選択の際の操作を簡略化して操作性を向上させることができる。特に、母国語を除いて最も使用頻度が高い使用言語を、表示順番が最も早い言語選択画面に含ませることにより、さらに言語選択の際の操作を簡略化して操作性を向上させることができる。また、母国語については上述した言語選択画面を用いることなく切り替えられるようにすることで、言語を切り替えた後に母国語に戻す際の操作性を向上させること可能となる。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、最も選択頻度が高い言語(言語25)のみの表示位置を繰り上げるようにしたが、選択頻度が高い言語の順に表示位置を繰り上げるようにしてもよい。例えば、
図2にBで示される例では、言語25、言語28、言語27の3つの言語が他の言語よりも選択頻度が高いため、1ページ目の言語選択画面において、最上位から言語25、言語28、言語27の順で配置し、それ以後については他の言語を所定の順番で配置するようにしてもよい。
【0044】
また、上述した実施形態では、表示と音声出力の両方の使用言語を同時に切り替えるようにしたが、いずれか一方の使用言語を切り替える場合にも本発明を適用することができる。
【0045】
また、上述した実施形態では、ナビゲーション装置について本発明を適用する場合を説明したが、ナビゲーション処理以外のアプリケーション処理において表示や音声出力を行う場合の言語切替についても本発明を適用することができる。例えば、オーディオ装置において操作案内表示と操作案内音声出力の切り替えを行う場合などについても本発明を適用することができる。