(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図2】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図3】第1の実施形態に係る基板搬送手段(搬送ロボット)を説明するための図である。
【
図4】第1の実施形態に係る基板搬送手段(搬送ロボット)を説明するための図である。
【
図5】第1の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図6】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬出動作を説明するための図である。
【
図7】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬出動作を説明するための図である。
【
図8】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬出動作を説明するための図である。
【
図9】第3の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図10】第3の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図11】第3の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図12】第3の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図13】第4の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図14】第4の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図15】第4の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図16】第4の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図17】第5の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図18】第6の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図19】第6の実施形態に係るプラズマ処理装置においてダミー基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図20】第6の実施形態に係るプラズマ処理装置においてダミー基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図21】第6の実施形態に係るプラズマ処理装置においてダミー基板の搬送動作を説明するための図である。
【
図22】第7の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図23】第8の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図24】第9の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図25】第9の実施形態に係るプラズマ処理装置を説明するための図である。
【
図26】第10の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図27】第11の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図28】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置を用いる基板の搬入動作を説明するためのフローチャートである。
【
図29】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置を用いる基板の搬入動作を説明するためのフローチャートである。
【
図30】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬入動作を説明するための図である。
【
図31】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬入動作を説明するための図である。
【
図32】第2の実施形態に係るプラズマ処理装置における基板の搬入動作を説明するための図である。
【
図33】第12の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図34】第13の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図35】第14の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図36】第15の実施形態に係る基板処理システムを説明するための図である。
【
図37】第2の実施形態に係る制御手段を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本願発明の実施の形態について説明する。各図の説明においては重複する装置構成の説明は省略することがあり、また図中の符号も省略することがある。
【0011】
(第1の実施形態)
図5は、本実施形態に係る基板処理システムの構成を説明する上面概略図である。この基板処理システムは、クラスタタイプの装置であり、中央に配置された基板搬送チャンバ1と、基板搬送チャンバ1の周囲に設けられた複数の処理チャンバ2及び二つのロードロックチャンバ5を備えている。基板搬送チャンバ1及び各処理チャンバ2は専用又は兼用の不図示の排気系を備えており、所定の圧力まで排気されるようになっている。各チャンバ同士の接続箇所には、ゲートバルブが設けられている。
【0012】
ロードロックチャンバ5の外側には、オートローダ6が設けられている。オートローダ6は、大気側にある外部カセット61から基板を一枚ずつ取り出し、ロードロックチャンバ5内のロック内カセットに収容するようになっている。また、基板搬送チャンバ1内には、搬送ロボットが設けられている。この搬送ロボットは多関節ロボットが使用されている。搬送ロボットは、いずれか一方のロードロックチャンバ5から基板を一枚ずつ取り出し、各処理チャンバ2に送って順次処理を行い、最後の処理を終了した後、いずれか一方のロードロックチャンバ5に戻すようになっている。
【0013】
図1は処理チャンバの一つであり、本発明に係るプラズマ処理装置の一実施形態としてのスパッタリング処理装置を示す図である。本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング装置)は、処理室8と、処理室8内を排気する排気系46と、処理室8内にガスを導入するガス導入系45を備える。また、処理室8には、処理室8内に被スパッタ面が露出するよう設けられたターゲット411と、ターゲット411を保持するためのターゲットホルダ412と、ターゲット411の被スパッタ面を臨む空間に電界を設定してスパッタ放電を生じさせるプラズマ発生手段としての放電用電源43と、スパッタ放電によってターゲット411から放出されたスパッタ粒子が到達する処理室8内の所定位置に基板9を保持する基板ホルダ44とが設けられている。基板ホルダ44は基板ホルダ駆動部441によって基板9の表面の法線方向に沿った上下移動や、基板9の面内方向において回転可能である。
【0014】
処理室8は、他のチャンバに接続するための2つのゲートバルブ10、11を有する。処理室8には少なくとも1つのゲートバルブが設けられていればよく、処理室8に接続される他のチャンバの数に応じてゲートバルブの数は変更されてよい。処理室8は、第1ゲートバルブ10を介して基板搬送チャンバ1に気密に接続され、かつ第2ゲートバルブ11を介して隣接する処理チャンバに気密に接続された真空室であり、電気的には接地されている。また、処理室8は定期メンテナンスの際に開閉される不図示の開閉扉を備えている。開閉扉は、Oリングのような封止部材を介して気密に閉じられるようになっている。
【0015】
ガス導入系45は、アルゴン等のスパッタ率の高いガスを処理室8内に所定の流量で導入するようになっている。具体的には、ガス導入系45は、アルゴン等のスパッタ放電用のガスを溜めたガスボンベと、処理室8とガスボンベとをつなぐ配管と、配管に設けられたバルブや流量調整器とから主に構成されている。
【0016】
ターゲット411は、基板9の表面に形成しようとする薄膜の材料を含む被スパッタ部材である。ターゲット411は、絶縁体を介して処理室8上部の開口を気密に塞ぐよう処理室8に取り付けられている。放電用電源43は、ターゲットホルダ412を通じて、例えば700Vの負の直流電圧を30kW程度の電力でターゲット411に印加するよう構成されている。ガス導入系45によって所定のガスが導入された状態でこの放電用電源43が動作すると、ターゲット411近傍においてスパッタ放電が生じて該ガスのプラズマが生成され、該プラズマ中の荷電粒子によってターゲット411がスパッタされるようになっている。また、この放電用電源43には、直流電源や高周波電源等が用いられる。
【0017】
基板ホルダ44は、台状で上面に基板9が載置されるようになっている。そして、基板ホルダ44は、ターゲット411に対して基板9が平行になるよう構成されている。尚、成膜前や成膜中に基板9を加熱もしくは冷却して成膜品質を向上させるための不図示の基板温度調整機構が基板ホルダ44内に設けられても良い。基板ホルダ44によって基板9が保持された状態で上記スパッタ放電を生じさせると、ターゲット411から放出されたスパッタ粒子が基板9の表面に達し、この到達したスパッタ粒子が積み重なって薄膜が形成される。
【0018】
基板ホルダ44には、基板9の受け渡しのための複数のピン442が設けられている。各ピン442は、基板ホルダ44に固定されて上方に延びる部材である。基板ホルダ44は、各ピン442が挿通される貫通孔を有する。ピン442には、ピン442を基板9の表面(または基板ホルダ44の基板載置面)の法線方向に上下動させる駆動部(不図示)が設けられている。基板9を載置しているピン442が上下動することによって、基板9が基板ホルダ44に接している状態と、基板9が基板ホルダ44から離間している状態とを切り替えることができる。
【0019】
また、処理室8の内部には基板9の処理室8へ搬入および処理室8からの搬出を行い、処理室8内で基板を搬送するための基板搬送手段としての搬送ロボット7が設けられる。搬送ロボット7は処理後の基板9を基板ホルダ44から取り、隣接する処理チャンバにゲートバルブ11を通して搬送する。
搬送ロボット7は、基板9の処理室8へ搬入および処理室8からの搬出の少なくとも一方が可能であればよい。
【0020】
基板ホルダ44とターゲット411の周囲には環状のシールド481が配置される。シールド481は、その上側が処理室8の天井に固定される。また基板9の被処理面以外の基板ホルダ44上にスパッタ粒子が堆積しないように周辺シールド482が配置される。シールド481及び周辺シールド482はいずれも1つの部品であっても良いし、複数の分割された部品から構成されても良い。またシールド481と周辺シールド482が一体に構成されていても良い。また本実施の形態ではシールド481は環状であり、その上側が処理室8の天井に固定されているが、ターゲット411の設置部以外の天井を別のシールドで覆い、この天井シールドに環状のシールド481を取り付ける構造としても良い。また、天井シールドと環状のシールド481が一体に構成されていても構わない。
シールド481は、基板9の処理中に搬送ロボット7がプラズマに晒されるのを防ぐ、すなわち搬送ロボット7をプラズマから遮蔽することができる。これによりプラズマに由来する熱などの影響から搬送ロボット7を守ることができる。そしてシールド481は、基板9の処理中に搬送ロボット7にスパッタ粒子が付着することを抑制できる。従ってシールド481は搬送ロボット7が駆動する際に生じる粉塵等を軽減することが出来る。
【0021】
図3は、本実施形態に係る搬送ロボット7の構成を説明する上面概略図である。搬送ロボット7は、基板9を保持する基板保持部77、基板保持部77と連結部76によって連結された第1アーム75と、第1アーム75と連結部74によって連結された第2アーム73と、第2アーム73と連結部72によって連結されたアーム支持部71を有する。基板保持部77、第1アーム75、第2アーム73は、それぞれ連結部76、74、72によって水平方向に独立に回動可能に構成されている。第1アーム75は、基板保持部77と連結していない方の端部が第2アーム73と連結されており、第2アーム73は第1アーム75と連結していない方の端部がアーム支持部71に連結されているため、基板9を面内方向、すなわち水平方向に自由に搬送可能としている。
連結部76、74、72にはそれぞれ不図示の駆動部が設けられており、不図示の搬送制御手段によって該駆動部の動作が制御される。基板保持部77は、搬送時に基板9を安定して保持するための静電吸着機構等の吸着部を有することが望ましい。
【0022】
搬送ロボット7は、
図4に示すようにさらに第3アーム79もしくはさらに他のアームを含んでも良い。搬送ロボット7が第3アーム79を有する場合、第3アーム79と基板保持部77とは連結部76によって連結され、第3アーム79と第1アーム75とは連結部78によって連結される。第3アーム79は連結部78によって水平方向に回動可能に構成され、連結部78には不図示の駆動部が設けられる。このように、より多くのアームを含むことによって、基板の搬送をより細かく調節することができる。
【0023】
本実施形態においては、このようにプラズマ処理装置の処理室内部に搬送ロボットを有するため、基板搬送チャンバ1に連結した処理チャンバ2に対して、基板搬送チャンバ1を介さずに他の処理チャンバを連結することが可能となる。このような構成によれば、新たな基板搬送チャンバを追加することなく、処理チャンバ2を増設することが可能となるため、プラズマ処理装置の設置面積の増大を低減し、配置の自由度を大きくすることができる。
【0024】
さらに、本実施形態に係るプラズマ処理装置に依れば、複数の処理室を連結することができるため、基板9への所定の処理が終了した後に、基板搬送チャンバ1を経由せずに他の処理チャンバへ素早く基板9を搬送することが可能となる。このため、基板9の搬送時間が最終的な素子特性に影響を与えうるプロセスにおいて、搬送時間を短縮して素子特性を向上することが可能になる。また、一般的に基板搬送チャンバ1はロードロックチャンバ5を通して大気と基板のやり取りを行うため、真空度が低下し易い。それに対して、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いれば、基板搬送チャンバ1を経由せずに隣接する処理チャンバに基板9を搬送することが可能になるため、搬送時の基板9の表面の汚染を低減することが可能となる。
【0025】
(第2の実施形態)
図2は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング処理装置)を示す図である。第1の実施形態はターゲット411が基板9と平行に対向した形態であるが、本実施形態においては、複数のターゲット411が処理室8内に設けられ、複数のターゲット411のそれぞれが基板9に対して斜めに対向している。
図2において、処理室8は、
図1の構成に加えてターゲットシャッター483、ターゲットシャッター駆動機構4831を有する。シールド481及びターゲットシャッター483はターゲットに対応する位置に開口部を有している。ターゲットシャッター駆動機構4831がターゲットシャッター483を回転させることで、ターゲットシャッター483の開口部がターゲット411の方向に合致している状態と、合致していない状態とを切り替えることができる。すなわち、ターゲット411とシールド481の内部空間とが連通している状態と連通していない状態とを切り替えることができる。この構成により、複数のターゲット411の中からスパッタリングに使用するものを選択することや、処理室8内のクリーニング時にターゲット411を保護することが可能になる。
その他の構成およびその構成によりもたらされる効果は、第1の実施形態と同様である。
【0026】
図6〜8は、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いて基板9を搬出する動作について説明する図である。まず、
図6に示すように、基板ホルダ駆動部441は基板9が載置された基板ホルダ44を下降させる。そして
図7に示すように、ピン442が上昇することで、基板9が基板ホルダ44の表面から離間する。その後
図8に示すように、搬送ロボット7の基板保持部77が基板9の裏面に移動して基板9を保持し、搬送ロボット7はゲートバルブ11を通して隣接する処理チャンバに基板9を搬送する。
【0027】
図28は、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いる搬出動作の例示的なフローチャートを示す図である。このフローチャートは、
図6〜8に示す装置構成を用いた場合の動作を示す。まず、搬送制御手段は、基板9の処理開始前に、基板搬送手段(搬送ロボット7)がプラズマに晒されない位置(退避位置)に在るか否かを判断する(ステップS1)。退避位置とは、基板9を処理する際に、搬送ロボット7がシールド481によってプラズマから遮蔽される位置を意味する。搬送ロボット7がプラズマに晒される位置に在る場合は、搬送制御手段はアーム支持部71、第1アーム75及び第2アーム73を駆動して、搬送ロボット7を退避位置に移動させる(ステップS2)。その後、ステップS1において搬送ロボット7が退避位置に在るか否かを再度判断する。搬送ロボット7がプラズマに晒されない位置(退避位置)に在る場合は、そのままの状態を維持して待機させる(ステップS3)。
その後、基板9のプラズマ処理が終了したか否かを判定する(ステップS4)。プラズマ処理が終了したら、搬送ロボット7を用いて基板9の搬送を行う。具体的には、搬送制御手段はアーム支持部71、第1アーム75及び第2アーム73を駆動して、基板保持部77を基板9の裏面に移動させ、基板保持部77によって基板9を保持する(ステップS5)。また、第2ゲートバルブ11を開く(ステップS6)。その後、再びアーム支持部71、第1アーム75及び第2アーム73を駆動させて基板9を基板ホルダ44上から移動させ、第2ゲートバルブ11を介して基板9を隣接する処理チャンバへ搬送することで、基板9を処理室8から搬出する(ステップS7)。最後に、搬送ロボット7を所定の位置に戻し(ステップS8)、第2ゲートバルブ11を閉じる(ステップS9)。
このような動作を行うことで、基板9の処理中は搬送ロボット7がプラズマに晒されることを防ぎ、搬送ロボット7に対する堆積物の付着や、プラズマによるダメージを防ぐことができる。
【0028】
図30〜32は、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いて基板9を搬入する動作について説明する図である。
図30〜32においては、本実施形態に係るプラズマ処理装置(第1プラズマ処理装置)の第1ゲートバルブ10に、さらに本実施形態に係るプラズマ処理装置(第2プラズマ処理装置)が接続されている。まず、
図30に示すように、第1プラズマ処理装置の基板ホルダ駆動部441は基板ホルダ44を下降させ、同時にピン442が上昇する。第2プラズマ処理装置の第2基板搬送手段(第2搬送ロボット771)は、第2プラズマ処理装置の真空室81から基板9を搬出し、上昇したピン442の上に基板9を載置する。そして
図31に示すように、ピン442が下降することで、基板9が基板ホルダ44の表面に載置される。その後
図32に示すように、基板ホルダ駆動部441は基板9が載置された基板ホルダ44を上昇させ、シールド481内の空間に保持する。
【0029】
図29は、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いる搬入動作の例示的なフローチャートを示す図である。このフローチャートは、
図30〜32に示す装置構成を用いた場合の動作を示す。まず、第1ゲートバルブ10を開き、処理室8と真空室81の間で基板を搬送可能な状態にする(ステップS11)。次に第2搬送ロボット771によって、基板9を真空室81から処理室8内に搬入する(ステップS12)。その後、基板9を基板ホルダ44の上に載置し(ステップS13)、第2搬送ロボット771を処理室8から真空室81に移動させる(ステップS14)。即ち、第2搬送ロボット771を基板ホルダ44上から退避させて基板処理空間Pの外部に移動させることによって、基板9の処理を行う際に第2搬送ロボット771に膜付着等が生じることを防止している。第2搬送ロボット771を真空室81に移動させた後に、第1ゲートバルブ10を閉じる(ステップS15)。
その後、
図28のフローチャートと同様の動作により、基板9に処理を施した後、基板9を次の処理チャンバへ搬出する(ステップS1〜S9)。
なお、第2搬送ロボット771の動作と、搬送ロボット7の退避判断及び動作は
図29の順序で行われなくとも良い。即ち、先に搬送ロボット7の退避判断及び動作(ステップS1〜2)を行った後に、第2搬送ロボット771が基板9を真空室81から搬送(ステップS12〜14)しても良い。また搬送ロボット7と第2搬送ロボット771の動作を同時に行っても良い。
【0030】
本実施形態における搬送制御手段は、例えば、一般的なコンピュータと各種のドライバを備える。
図37は、本実施形態に係る搬送制御手段300の構成を示す図である。搬送制御手段300は、入力部300b、プログラム及びデータを有する記憶部300c、プロセッサ300d及び出力部300eを備えており、本実施形態に係るプラズマ処理装置を制御する。搬送制御手段300は、プロセッサ300dが、記憶部300cに格納された制御プログラムを読み出して実行することで、プラズマ処理装置の動作を制御することができる。すなわち、搬送制御手段300の制御により、プラズマ処理装置は、
図28および29のフローチャートに例示した動作を行うことができる。なお、搬送制御手段300はプラズマ処理装置と別個に設けても良いし、プラズマ処理装置に内蔵しても良い。搬送制御手段300は搬送ロボット7以外にも、基板9の処理状態、基板ホルダ44、ピン442等の他の各種装置構成要素の動作状態を検知し、検知結果に応じて搬送ロボット7の動作を制御し得る。それにより、該構成要素の動作に合わせて搬送ロボット7を動作させることができる。また、搬送制御手段300が該構成要素の動作を制御しても良い。
【0031】
(第3の実施形態)
図9は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング処理装置)を示す図である。本実施形態では、基板ホルダ44の側方において、シールド481が開口部Aを有しており、開口部Aを塞ぐように開口シャッター484が設けられている。開口シャッター484は開口シャッター駆動部485により上下動が可能となっている。
【0032】
図10〜12は、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いて基板9を搬送する動作について説明する図である。まず
図10に示すように、開口シャッター駆動部485は開口シャッター484を下降させ、シールド481の開口部Aを開放する。次に、
図11に示すように、ピン442が上昇することによって基板9が基板ホルダ44の表面から離間する。そして
図12に示すように、搬送ロボット7の基板保持部77を基板9の裏面に移動させ、搬送ロボット7はゲートバルブ11を通して基板9を隣接する処理チャンバへ搬送する。
なお、開口シャッター駆動部485が開口シャッター484を下降させるだけでなく上昇させることや水平移動させることでシールド481の開口部Aを開放しても良い。
【0033】
(第4の実施形態)
図13は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング処理装置)を示す図である。本実施形態において、基板ホルダ44を囲うシールド481は、環状の上部シールド488と環状の下部シールド486とを有している。下部シールド486は下部シールド駆動部487に接続され、下部シールド486の上下動が可能となっている。下部シールド486が下方に移動されると、上部シールド488と下部シールド486との間に開口部Bが現れる。
【0034】
図14〜16は、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いて基板9を搬送する動作について説明する図である。まず、
図14に示すように、下部シールド駆動部487によって下部シールド486を下降させることで、上部シールド488と下部シールド486を離間させ、基板ホルダ44の側方を開放する、すなわち開口部Bを出現させる。次に
図15に示すように、ピン442が上昇することによって基板9が基板ホルダ44から離間する。そして
図16に示すように搬送ロボット7の基板保持部77によって基板9を保持し、搬送ロボット7はゲートバルブ11を通して基板9を隣接する処理チャンバへ搬送する。
なお、本実施形態では下部シールド486を下部シールド駆動部487によって上下動させたが、下部シールド486の位置を固定とし、上部シールド488を上下動させることで、基板9の搬送スペース、すなわち開口部Bを作っても良い。また上部シールド488と下部シールド486の双方を動作させることで基板9の搬送スペースを作っても良い。
【0035】
(第5の実施形態)
図17は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング処理装置)を示す図である。本実施形態では、処理室8内に基板ホルダ44及び基板9をターゲット411に対して遮蔽することが可能な、基板シャッター51が設けられる。基板シャッター51は支持部52及び駆動部53によって回動可能に構成される。また、シールド481は、側方に格納部489を有する。基板9に対するスパッタ成膜時は、基板シャッター51は格納部489に格納される。基板シャッター51は、例えば処理室8の内部を大気開放してメンテナンスを行った後のコンディショニング等に用いる。具体的には、大気開放により付着したターゲット411の表面の不純物をスパッタにより除去する際に、基板シャッター51を基板ホルダ44を覆う位置に回動させることによって、基板ホルダ44への不要な膜堆積を抑制することができる。
【0036】
(第6の実施形態)
図18は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング処理装置)を示す図である。本実施形態では、処理室8内にダミー基板91とダミー基板ホルダ92を有する。ダミー基板ホルダ92はピン93を内部に有し、ピン93が上昇してダミー基板91を持ち上げることで、ダミー基板91をダミー基板ホルダ92から離間させることができる。ピン93には、ピン93を上下動させるための不図示の駆動部が設けられる。本実施形態に係る搬送ロボット7は、ゲートバルブ11を介して基板9を処理室8から搬入出するだけでなく、ダミー基板91を処理室8内で移動することが可能に構成されている。
第5の実施形態では基板シャッター51を用いて処理室8内のコンディショニングを行っているが、本実施形態ではダミー基板91を用いて行う。
【0037】
本実施形態によれば、
図1に示す第1の実施形態によりもたらされる効果に加えて、1つの搬送ロボット7によって基板9の処理室8からの搬入出とダミー基板91の処理室8内の移動との両方を行うことができるため、ダミー基板を有する構成を採用する場合にも、装置の大きさを低減でき、また装置の製造コストの低減ができる。
【0038】
図19〜21は、本実施形態に係るプラズマ処理装置を用いてダミー基板91を移動する動作について説明する図である。まず、
図19に示すように、基板ホルダ44上に基板9が無い状態において、基板ホルダ駆動部441は基板ホルダ44を下降させる。また、ピン93が上昇することによってダミー基板91がダミー基板ホルダ92から離間する。そして搬送ロボット7の基板保持部77がダミー基板91の裏面に移動し、ダミー基板91を保持する。次に、
図20に示すように、基板ホルダ44のピン442が上昇し、搬送ロボット7が移動してダミー基板91をピン442上に載置する。その後、
図21に示すように、ピン442が下降し、ダミー基板91は基板ホルダ44上に載置される。さらに基板ホルダ44が所定位置まで上昇し、所定のコンディショニングが行われる。ダミー基板91を用いてコンディショニングを行うことで、基板ホルダ44のダミー基板91載置部分が被覆されるため、載置部分にはスパッタ粒子が回りこんで付着することが無い。このため基板ホルダ44の基板載置面にスパッタ粒子が付着することを抑制でき、基板9の交換等の際にパーティクルが発生することを抑制できる。
【0039】
(第7の実施形態)
図22は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング処理装置)を示す図である。本実施形態では、処理室8内にガスを導入するためのガス導入系45からのガス導入部451が、シールド481によって囲われた基板処理空間Pの内部に設けられている。搬送ロボット7は多数の駆動部を有するため、動作時に粉塵を発生し易い。このため粉塵が処理室8内部の真空度を低下させる場合があるが、本実施形態では基板処理空間Pの中にガス導入部451を設けているため、基板処理空間Pとその外部空間の間で圧力勾配が生じ(すなわち、基板処理空間Pの圧力が外部空間の圧力より大きくなり)、粉塵が基板処理空間Pに侵入することを低減できる。なお、本発明において基板処理空間Pとは、基板9を処理する際のプラズマを囲うためのシールドによって形成される空間をいう。
【0040】
(第8の実施形態)
図23は、本実施形態に係るプラズマ処理装置(スパッタリング処理装置)を示す図である。本実施形態では、シールド481の上部(すなわち、処理室8の天井に近い部分)の径が下部の径よりも大きくなっており、当該上部の内側に環状の副シールド490が設けられている。ガス導入部451はシールド481と副シールド490の間に設けられており、処理室8に導入されたガスの実質的に全てがシールド481と副シールド490の間を流れ、基板処理空間Pに導入される。即ち、本実施形態では、基板処理空間Pはシールド481と副シールド490によって形成されるが、このような場合、シールド481と副シールド490によって形成される間隙が実質的なガス導入部451となる。このような構成によれば、処理室8に導入されたガスは、シールド481と副シールド490によって形成される環状の間隙によって、該間隙の円周方向、すなわち基板面内方向に拡散するため、基板処理空間Pに対してより均等にガスを導入することが可能となる。
【0041】
(第9の実施形態)
図24は本実施形態に係る基板処理システムの上面概略図である。本実施形態では、本発明に係るプラズマ処理装置211が基板搬送チャンバ1に気密に接続されている。プラズマ処理装置211において、基板搬送チャンバ1と反対側のゲートバルブには他の処理チャンバ212と213が接続されている。各処理チャンバで行われる処理は、例として、プラズマ処理装置211においてはスパッタリングを用いた成膜処理であり、処理チャンバ212においては基板9の酸化処理であり、処理チャンバ213においては基板9のエッチング処理である。処理チャンバ212と213は、異なる高さに配置され、かつ水平方向に一部が重なるように配置されているため、基板処理システムの床面積が小さくなっている。
【0042】
図25は、本実施形態に係る基板処理システムが有するプラズマ処理装置211を示す図である。
図1に示す第1の実施形態と異なる点として、本実施形態に係るプラズマ処理装置211は処理室212に気密に接続された第2ゲートバルブ11に加え、処理室213に気密に接続された第3ゲートバルブ12を有する。第2ゲートバルブ11と第3ゲートバルブ12は高さが異なり、基板9の搬送時には搬送ロボット7の支持棒が上下動することで基板保持部77の高さ位置を調整することによって、ゲートバルブ11、12のどちらを用いて搬入出するかを選択することができる。
【0043】
(第10の実施形態)
図26は本実施形態に係る基板処理システムの上面概略図である。本実施形態では、本発明に係るプラズマ処理装置221が基板搬送チャンバ1に接続され、本発明に係るプラズマ処理装置225が他の処理チャンバ224に接続されている。
図24に示す第9の実施形態では、本発明に係るプラズマ処理装置211は基板搬送チャンバ1に接続されている。それに対して、本実施例では、処理チャンバ224が基板搬送チャンバ1に接続されており、本発明に係るプラズマ処理装置225は処理チャンバ224に接続されている。また本発明に係る複数のターゲットを備えたプラズマ処理装置(成膜処理装置)221が基板搬送チャンバ1に接続されており、他の処理チャンバ222と223が成膜処理装置221に接続されている。
【0044】
本実施形態における各処理チャンバにおける処理は、例えば処理チャンバ224では加熱処理であり、プラズマ処理装置225ではプラズマ酸化処理である。処理チャンバ224における加熱処理は例えば静電吸着機構を備えた基板ホルダを用いて、基板の裏面に高温のガスを流すことで行いうる。プラズマ処理装置225におけるプラズマ酸化処理は処理室内部に酸素含有ガスを導入し、プラズマを形成することで基板の酸化処理を行う。また、成膜処理装置221の基板ホルダに上述した静電吸着機構を備え、加熱や冷却処理を施せるようにしても良い。さらに、処理チャンバ222を同様に成膜処理室とし、基板ホルダに静電吸着機構を備え、成膜処理装置221と処理チャンバ222の双方で加熱・冷却処理を行えるようにしても良い。このような構成に依れば、基板への成膜処理後に素早く加熱や冷却処理を行うことが可能となる。
【0045】
(第11の実施形態)
図27は本実施形態に係る基板処理システムの上面概略図である。本実施形態では、本発明に係るプラズマ処理装置231が基板搬送チャンバ1に接続されている。そしてプラズマ処理装置231にさらに本発明に係るプラズマ処理装置232が接続されており、プラズマ処理装置232に他の処理チャンバ233が接続されている。このように、本発明に係るプラズマ処理装置231、232を連続して(すなわち、直列に)接続することが可能である。また、3つ以上の本発明に係るプラズマ処理装置を直列に接続しても良い。
【0046】
本実施形態に係る構成によって、基板搬送チャンバ1を増設すること無く、基板処理システムの拡張を行うことが出来る。またプラズマ処理装置231と232の接続部分の形状を最適化する(例えば、プラズマ処理装置231とプラズマ処理装置232とを角度を付けて接続する)ことで、基板処理システムを設置している場所の空きスペースに応じて基板処理システムを拡張することが可能となり、配置の自由度が高くなる。
【0047】
(第12の実施形態)
図33は本実施形態に係る基板処理システムの上面概略図である。本実施形態の特徴的な部分は、基板搬送チャンバ1の周囲に本発明に係るプラズマ処理装置21、22、23及び24が複数連結して設けられており、プラズマ処理装置21〜24がインラインシステムを構成していることである。ここで、インラインシステムとは複数の処理チャンバが直接に連結され、基板が各処理チャンバに順次搬送されて処理を受けるシステムをいう。プラズマ処理装置21〜24としては、以上に述べた実施形態に係るプラズマ処理装置のいずれを用いてもよく、またそれに対して適宜変更を加えたものを用いても良い。
このように基板搬送チャンバ1の周囲にインラインシステムを構成することによって、基板の処理工程に応じて自由にプラズマ処理装置の増減が可能となる。また基板搬送チャンバ1内のアームによってある処理装置から他の処理装置へ基板を搬送するタイミングを適宜最適化することが容易に成し得る。例えば、他の処理チャンバ26における基板処理が時間を要する工程である場合、プラズマ処理装置21〜24のようにインラインを構成して処理チャンバ26の処理時間と、プラズマ処理装置21〜24の合計の処理時間とをほぼ等しくすることで、スループットの最適化を図ることができる。
【0048】
(第13の実施形態)
図34は本実施形態に係る基板処理システムの上面概略図である。本実施形態の特徴的な部分は、基板搬送チャンバ1の周囲に本発明に係るプラズマ処理装置25及び26が連続して設けられており、プラズマ処理装置25には基板搬送チャンバ1が接続されており、プラズマ処理装置26にはロードロックチャンバ5に接続されている点である。プラズマ処理装置25、26としては、以上に述べた実施形態に係るプラズマ処理装置のいずれを用いてもよく、またそれに対して適宜変更を加えたものを用いても良い。
このような構成に依れば、基板の処理工程に応じて自由にプラズマ処理装置の増減が可能となる。また各プラズマ処理装置における処理時間がほぼ等しい場合にも、基板搬送チャンバ1を介さずにプラズマ処理装置間で基板を搬送できるため、スループットを低下させることなく、プラズマ処理装置の増設が可能となる。
【0049】
(第14の実施形態)
本発明に係るプラズマ処理装置は、以上に述べた実施形態のようなクラスタタイプの装置に限定されず、インラインタイプの装置にも適用することができる。従来のインラインタイプの装置では基板をベルトやレール上に載置して隣接するチャンバに搬送を行っていたが、該ベルト等に付着した膜が粉塵になり、真空度が低下することが問題となる場合があった。それに対して、本発明に係るプラズマ処理装置では搬送ロボット7がシールド481によりプラズマから遮蔽されているため、粉塵の発生を低減することができる。
図35は、本実施形態に係る基板処理システムの構成を説明する上面概略図である。本実施形態に係る基板処理システムは、インラインタイプの装置であり、複数のプラズマ処理装置2が直列に連結され、両端に2つのロードロックチャンバ5が接続されている。一方のロードロックチャンバ5から基板が搬入され、各プラズマ処理装置2にて所定の処理が行われた後に、もう一方のロードロックチャンバ5から基板が搬出される。
各プラズマ処理装置2としては、以上に述べた実施形態に係るプラズマ処理装置のいずれを用いてもよく、またそれに対して適宜変更を加えたものを用いても良い。
【0050】
(第15の実施形態)
図36は、本実施形態に係る基板処理システムの構成を説明する上面概略図である。本実施形態に係る基板処理システムは、
図35に示す第14の実施形態に係る基板処理システムにおいて複数のプラズマ処理装置2を四角状に連結したものである。搬入用のロードロックチャンバ5内に在るアームによって、未処理基板が収容されている外部カセット61から基板が取り出され、プラズマ処理装置2内に搬入される。その後、基板は各プラズマ処理装置2に順次搬送され、所定の処理が行われる。全ての処理が行われた後、基板は搬出用のロードロックチャンバ5内に在るアームによって処理済基板を収容するための外部カセット61に収容される。
このように、各プラズマ処理装置2におけるゲートバルブ10、11の位置を適宜変更してプラズマ処理装置2同士を連結することによって、自由な配置を実現することができる。
【0051】
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。上述した実施形態においては、本発明に係るプラズマ処理装置の一例としてスパッタリング装置を用いているが、本発明に係るプラズマ処理装置はこれ以外の他の基板処理にも適用可能である。例えば、本発明に係るプラズマ処理装置を、基板の酸化処理、プラズマエッチング処理、プラズマCVD、プラズマを用いた表面改質等を行う装置としても良い。
【0052】
このように、本発明では、第1の処理室に設けられたゲートバルブを介して、基板を第1の処理室内に搬入すること、および基板を第1の処理室外に搬出することの少なくとも一方を行い、かつ基板を第1の処理室内で搬送するように構成された、例えば搬送ロボットといった基板搬送手段を第1の処理室内に設けている。従って、上記ゲートバルブを介して第1の処理室のすぐ隣に第2の処理室を設けても、第1の処理室と第2の処理室との間で基板を搬送させることができる。すなわち、従来では、すでに設けられた第1の処理室の隣に第2の処理室を設ける場合、第1の処理室と第2の処理室との間に搬送チャンバを設ける必要があったが、本発明によれば、搬送チャンバを設けなくても、第1の処理室との間で基板の搬送を行える第2の処理室を新たに設けることができる。また、第1の処理室のすぐ隣に第2の処理室を設けることができるので、設置面積の増大を低減することができる。また、搬送チャンバを介さずに基板を隣の処理室に搬送するため、素早く、スループットの低下を抑えて基板の搬送を行うことができる。
また、クラスタ型の装置のプラズマ処理装置の1つにタンデムに接続して新たな装置を増設する際に、増設した装置への基板の搬送のための機構を新たに設ける等の増設した装置への基板搬送の問題に気にすることなく、上記新たな装置を設置することができる。
また、インライン型の装置を構築する場合において、第1の処理室のすぐ隣に第2の処理室を設ける場合、第1の処理室と第2の処理室との間にレールを設け、該レール上にキャリアを搬送させる構造や、ベルトによって第1の処理室と第2の処理室との間の基板の搬送を行う構造を用いる必要が無い。よって、装置の複雑化を低減して、インライン型の装置を構築することができる。
さらに、処理室内において、上記基板搬送手段を該処理室内で生成されたプラズマから遮断するようにシールドを設けているので、プラズマが生成されるプラズマ処理装置内に基板搬送手段を設けても、該基板搬送手段へのプラズマの入射を低減することができ、基板搬送手段をプラズマから守ることができる。