(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
自身に接続されている複数の各前記IP電話機に送信するコマンドが格納されているIPパケットのTOS(Type of service)の先頭3ビットの優先順位フラグを2進数の001ないし110に書き換えることによって、当該コマンドを、RFC791にRoutineとして規定されるデフォルトよりも高くかつ音声ストリームよりも低い優先順位で送信することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の交換用の主装置。
自身に接続されている複数の各前記IP電話機に送信するコマンドが格納されているIPパケットのDSCP(Differentiated services code point)を変更することによって、当該コマンドをデフォルトよりも高くかつ音声ストリームよりも低い優先順位で送信することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の交換用の主装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以降、本発明を実施するための形態(「本実施形態」と言う。)を、図等を参照して詳細に説明する。
【0017】
(第1の実施形態の構成)
図1は、第1の実施形態に係るIP電話システムを示す図である。
IP電話システムは、交換用の主装置であるIP−PBXサーバ90と、有線LAN100と、複数のIP電話機である固定マルチライン電話機50(=50−1,50−2,…)と、Wi−Fi(wireless fidelity)対応アクセスポイント(以下、「Wi−Fi対応AP」という。)95と、複数のIP電話機であるスマートフォン10(=10−1,10−2,…)とを有している。このIP−PBXサーバ90は、有線LAN100を介して複数の固定マルチライン電話機50(=50−1,50−2,…)と、Wi−Fi対応AP95とに接続されている。このWi−Fi対応AP95は、図示しない無線LANを介して、複数のスマートフォン10(=10−1,10−2,…)に接続されている。有線LANは、100BASE−TX規格に準拠している。Wi−Fi対応AP95と、複数のスマートフォン10(=10−1,10−2,…)とは、802.11g規格に準拠した無線通信によって相互にIPパケットを送受信可能である。すなわち、複数のスマートフォン10(=10−1,10−2,…)とIP−PBXサーバ90とは、IPパケットを相互に送受信可能である。
【0018】
IP−PBXサーバ90は、中央処理装置(以下、「CPU」という。)91と、このCPU91によって制御されている通信部92とを有している。IP−PBXサーバ90は更に、公衆網またはWAN200を介して外線である携帯電話210(=210−1,…)や固定電話220(=220−1,…)やIP電話230(=230−1,…)に接続されている。なお、公衆網とIPネットワークとは、図示しない変換装置によって相互に通信可能に接続されている。第1の実施形態では、外線である携帯電話210−1や固定電話220−1やIP電話230−1は、IPネットワークで接続されている。
【0019】
複数のIP電話機であるスマートフォン10(=10−1,10−2,…)と固定マルチライン電話機50(=50−1,50−2,…)とは、相互に着信および発信する機能を有している。複数のスマートフォン10と複数の固定マルチライン電話機50は更に、外線である携帯電話210(=210−1,…)や固定電話220(=220−1,…)からの着信に応答して通話を開始する機能と、外線である携帯電話210や固定電話220やIP電話230に発信する機能を有している。
【0020】
内線全体、すなわち、複数のスマートフォン10(=10−1,10−2,…)と、複数の固定マルチライン電話機50(=50−1,50−2,…)とは、第1の電話番号を有している。さらに、スマートフォン10−1とスマートフォン10−2とは、同一のグループαに属し、このグループαに係る第2の外線電話番号を有している。
【0021】
なお、以下の説明において、スマートフォン10−1の所有者はAさん、スマートフォン10−2の所有者はBさん、スマートフォン10−3の所有者はCさんとする。
【0022】
図2は、第1の実施形態に係る固定マルチライン電話機の外観を示す図である。
固定マルチライン電話機50は、本体左側に載置されている送受話器54と、本体右上部に設けられている液晶表示部53と、この液晶表示部53の右上部に設けられている着信ランプ71を有している。
【0023】
送受話器54は、スピーカとマイクとが組み込まれ、このスピーカによって通話先からの音声信号を通話者に報知する機能と、マイクによって通話者の音声を音声信号に変換する機能を有している。本体に載置されている送受話器54を持ち上げることにより、固定マルチライン電話機50はオフフックして着信への応答などを行う。送受話器54を本体に載置することにより固定マルチライン電話機50はオンフックして復旧などを行う。
【0024】
液晶表示部53は、通話先として入力した電話番号や着信した相手先の電話番号など、通話に係る種々の情報を表示する機能を有している。着信ランプ71は、いずれかの外線から着信したときに点灯し、外線着信を報知する機能を有している。
【0025】
固定マルチライン電話機50は更に、液晶表示部53の下部に設けられている複数のフレキシブルキー72と、テンキー73と、短縮キー74と、内線キー75と、転送キー76と、リダイヤルキー77と、メニューキー78と、発信キー79と、切断キー80と、スピーカキー81と、保留キー82と、十字キー83と、代理応答キー84と、VOICEMAILキー85と、音量キー86とを有している。
【0026】
複数のフレキシブルキー72は、例えばLED(Light-emitting diode)などである発光素子によって赤色の点灯、緑色の点灯、赤色の点滅、または緑色の点滅などによって、複数の状態を表示することが可能である。これらフレキシブルキー72は、IP−PBXサーバ90によって任意の機能を割り当てることと、任意の表示を行わせることが可能である。この任意の機能とは、例えばラインキー機能、パーク保留機能、音声呼出機能、ワンタッチ発信機能、マイク機能、着信転送切換機能、留守電の開始/停止の切換機能などである。第1の実施形態では、フレキシブルキー72はすべて、外線からの着信を表示して、この着信した外線に応答する機能と、外線への発信状態を表示する機能とが割り当てられている。
【0027】
複数のテンキー73は、通話先の電話番号などを入力する機能を有している。短縮キー74は、予め固定マルチライン電話機50に登録された短縮番号を呼び出す機能を有している。内線キー75は、内線発信モードに遷移する機能を有している。この内線発信モードでは、他の固定マルチライン電話機50のいずれか、または他のスマートフォン10(=10−1,10−2,…)のいずれかに発信する機能を有している。
【0028】
転送キー76は、保留転送を行うときに使用し、着信した外線を、他の固定マルチライン電話機50またはスマートフォン10(=10−1,10−2,…)のいずれかに転送する機能を有している。リダイヤルキー77は、直前にダイヤルした番号へ再び発信する機能を有している。
【0029】
メニューキー78は、液晶表示部53に所定のメニューを表示する機能を有している。十字キー83は、このメニューを選択して決定する機能を有している。発信キー79は、入力した電話番号へ発信する機能を有している。
【0030】
切断キー80は、送受話器54のオフフックと同様に、通話を切断する機能を有している。スピーカキー81は、トグル動作であり、通話音声の出力先を、送受話器54のスピーカから本体に備えられている図示しないスピーカに切り替え、ハンズフリー通話を行う機能を有している。
【0031】
保留キー82は、トグル動作であり、送受話器54に備えられているマイクの音声信号か、または、予め格納されている音楽やメッセージなどの音声信号のいずれかに切り替えて通話先に送信する機能を有している。代理応答キー84は、同じ内線代理応答グループに所属している内線電話機の内線着信に代わって応答する機能(いわゆる代理応答機能)を有している。代理応答は、予め定められた番号である特番へ発信をすることで実現可能である。
VOICEMAILキー85は、留守番電話を設定/再生する機能を有している。音量キー86は、音量を調整する機能を有している。
【0032】
図3(a)〜(c)は、第1の実施形態に係るスマートフォンの外観を示す図である。
図3(a)は正面図を示し、
図3(b)は左側面図を示し、
図3(c)は上側面図を示している。
【0033】
図3(a)のスマートフォン10の正面図に示すように、スマートフォン10は、例えばタッチパネル付きLCDモニタである画面表示/操作部13と、その下部に設けられているホームボタン22を有している。ユーザは、画面表示/操作部13に表示されている画像に対し、指またはタッチペンで操作することにより、スマートフォン10を操作する。ホームボタン22は、スマートフォン10で動作しているアプリケーションを終了させ、初期画面であるホーム画面に戻す機能を有している。
【0034】
図3(b)のスマートフォン10の左側面図に示すように、スマートフォン10は、左側面の上側にミュートボタン23が設けられ、その下側には音量大ボタン24と音量小ボタン25が設けられている。ミュートボタン23は、トグル動作であり、音声を出力するか否かを切り換える。音量大ボタン24は、出力する音量を大きくする機能を有し、音量小ボタン25は、出力する音量を小さくする機能を有している。
【0035】
図3(d)のスマートフォン10の上側面図に示すように、スマートフォン10は、上側面の右側にスリープボタン21が設けられ、上面部左側にはイヤフォンジャック26が設けられている。スリープボタン21は、スマートフォン10をスリープモードに設定する機能を有している。イヤフォンジャック26は、ここにイヤフォンの端子を挿入することにより、音声の出力先を、スマートフォン10本体に設けられている図示しないスピーカからイヤフォンに切り換える機能を有している。
【0036】
図4は、第1の実施形態に係るスマートフォンを示す概略の構成図である。
スマートフォン10は、CPU11と、通信部12と、画面表示/操作部13と、記憶部14と、音声入力部15と、音声出力部16と、ボタン入力部17とを有している。通信部12には、アンテナ12Aが接続されている。音声出力部16には、イヤフォンジャック26が接続されている。ボタン入力部17には、スリープボタン21と、ホームボタン22と、ミュートボタン23と、音量大ボタン24と、音量小ボタン25とが接続されている。
【0037】
通信部12は、アンテナ12AとWi−Fi対応AP95を介して、有線LAN100に接続されている固定マルチライン電話機50やIP−PBXサーバ90と相互に通信する機能を有している。記憶部14は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリであり、このスマートフォン10の内線電話のアプリケーションや、電話帳のデータなどを格納する機能を有している。音声入力部15は、図示しないマイクによって音声を音声信号に変換する機能を有している。音声出力部16は、音声信号を、図示しないスピーカやイヤフォンジャック26に接続されたイヤフォンから出力する機能を有している。ボタン入力部17は、スリープボタン21と、ホームボタン22と、ミュートボタン23と、音量大ボタン24と、音量小ボタン25とが押されたか否かの情報をCPU11に伝える機能を有している。
【0038】
図5は、第1の実施形態に係るスマートフォンのダイヤルパッド画面を示す図である。
このダイヤルパッド画面は、スマートフォン10の内線電話のアプリケーションによって、画面表示/操作部13に表示される。
ダイヤルパッド画面の最上部には、内線番号表示部31が設けられている。内線番号表示部31は、自局の内線番号を表示する機能を有している。
内線番号表示部31の下側には、9個のフレキシブルキー32が設けられている。外線1を示しているフレキシブルキー32−1は、フレキシブルキー表示部32−1Aを有している。フレキシブルキー32−1は、固定マルチライン電話機50のフレキシブルキー72と同様に、フレキシブルキー表示部32−1Aの赤色の表示、緑色の表示、赤色の点滅、または緑色の点滅などによって、複数の状態を表示することが可能である。これらフレキシブルキー32は、フレキシブルキー72と同様に、IP−PBXサーバ90によって任意の機能を割り当てることと、任意の表示を行わせることが可能である。この任意の機能とは、例えばラインキー機能、パーク保留機能、音声呼出機能、ワンタッチ発信機能、マイク機能、着信転送切換機能、留守電の開始/停止の切換機能などである。
第1の実施形態では、フレキシブルキー32はすべて、フレキシブルキー72と同様に、外線からの着信を表示して、この着信した外線に応答する機能と、外線への発信状態を表示する機能とが割り当てられている。このフレキシブルキー32−1にタッチすることによって、フレキシブルキー72と同様に、着信中の外線1に応答する機能を有している。外線2〜9を示している他のフレキシブルキー32も、それぞれ同様に構成されている。
【0039】
フレキシブルキー32の下側には、ボタンキー40が表示されている。このボタンキー40は、代理応答ボタン41と、短縮ボタン42と、保留ボタン43と、転送ボタン44とを有している。
【0040】
代理応答ボタン41は、前述した代理応答キー84(
図2)と同様に、同じ内線代理応答グループに所属している内線電話機の内線着信に代わって応答する機能を有している。
【0041】
短縮ボタン42は、短縮キー74(
図2)と同様に、予め当該スマートフォン10に登録された短縮番号を呼び出して、この呼び出した短縮番号に発信する機能を有している。
【0042】
保留ボタン43は、保留キー82と同様にトグル動作であり、図示しないマイクの音声信号と、予め格納されている音楽やメッセージなどの音声信号のいずれかに切り替えて通話先に送信する機能を有している。
【0043】
転送ボタン44は、転送キー76(
図2)と同様に、着信した外線を、他の固定マルチライン電話機50またはスマートフォン10(=10−1,10−2,…)のいずれかに転送する機能を有している。
【0044】
ボタンキー40の下側には、ダイヤルパッド33が表示されている。このダイヤルパッド33は、番号入力ボックス33Bと、クリア・バックスペース33Cと、0〜9、「*」(アスタリスク)、および「#」(シャープ)を、それぞれ入力するテンキーを有している。
ダイヤルパッド33の下側には、電話帳ボタン34と、発信ボタン35と、履歴ボタン36とを有している。
電話帳ボタン34は、予め当該スマートフォン10に登録された電話帳を表示し、編集可能とする機能を有している。
【0045】
発信ボタン35は、発信キー79(
図2)と同様に、ダイヤルパッド33によって番号入力ボックス33Bに入力されている電話番号へ発信する機能を有している。
履歴ボタン36は、他局に発信した履歴である発信履歴、および、他局から着信した履歴である着信履歴を表示する機能を有している。
【0046】
図6は、第1の実施形態に係る着信中画面を示す図である。
着信中画面の最上部には、内線番号表示部31が設けられ、その下側にはコンタクト写真、コンタクト名、およびコンタクト番号が表示され、更に「受信中」の文字列が表示されている。コンタクト写真とは、着信した相手先電話の所有者の写真である。コンタクト名とは、着信した相手先電話の所有者の氏名である。コンタクト番号とは、着信した相手先電話の電話番号である。コンタクト写真と、コンタクト名と、コンタクト番号は、予めこのスマートフォン10内部の電話帳に記録されており、着信した電話番号とコンタクト番号とを照合することにより、コンタクト写真とコンタクト名とが選択表示される。
【0047】
着信中画面の最下部には、応答ボタン37と拒否ボタン38とが設けられている。応答ボタン37は、着信へ応答する機能を有している。拒否ボタン38は、着信を拒否する機能を有している。
【0048】
図7は、第1の実施形態に係る発信中画面を示す図である。
発信中画面の最上部には、着信中画面(
図6)と同様に、内線番号表示部31が設けられ、その下側にはコンタクト写真、コンタクト名、およびコンタクト番号が表示されている。その下側には、着信中画面とは異なり「発信中」の文字列が表示されている。
【0049】
着信中画面の最下部には、電話帳ボタン34と、終話ボタン39と、履歴ボタン36とが設けられている。終話ボタン39は、発信をキャンセルする機能を有している。
(第1の実施形態の動作)
【0050】
図8(a),(b)は、第1の実施形態に係るダイヤルパッド画面への画面遷移を示す図である。
図8(a)は通話中画面を示し、
図8(b)はダイヤルパッド画面を示している。
【0051】
図8(a)に示す通話中画面の最上部には、着信中画面と同様に、内線番号表示部31が設けられ、その下側にはコンタクト写真、コンタクト名、およびコンタクト番号が表示されている。その下側には、着信中画面とは異なり、通話時間が表示されている。
【0052】
この通話時間の下には、スピーカボタン45と、ミュートボタン46と、転送ボタン44Aと、保留ボタン43Aとが表示され、更に最下部中央にはパッドボタン33Aが表示されている。
【0053】
スピーカボタン45は、トグル動作であり、通話音声の出力先を、イヤフォンジャック26に接続されているイヤフォンか、スマートフォン10本体に備えられている図示しないスピーカのいずれかに切り替える機能を有している。
【0054】
ミュートボタン46は、ミュートボタン23(
図3)と同様の機能を有している。転送ボタン44Aは、転送ボタン44(
図5)と同様の機能を有している。保留ボタン43Aは、保留ボタン43(
図5)と同様の機能を有している。
パッドボタン33Aは、トグル動作であり、
図8(b)に示すダイヤルパッド画面と本画面とを切り替える機能を有している。
【0055】
図8(b)に示すダイヤルパッド画面は、前述した通話中画面(
図8(a))の上にダイヤルパッド33が表示されている。このダイヤルパッド33の最上部には、パッドボタン33Aが表示され、番号入力ボックス33Bと、クリア・バックスペース33Cと、0〜9、「*」(アスタリスク)、および「#」(シャープ)を、それぞれ入力するテンキーを有している。この画面において、パッドボタン33Aをタッチすると、
図8(a)に示す通話中画面に戻る。
【0056】
図9(a),(b)は、第1の実施形態に係る転送の画面遷移(その1)を示す図である。
図9(a)はAさんがBさんと通話中の画面を示し、
図9(b)はダイヤルパッド画面を示している。両画面ともに、Aさんが所有するスマートフォン10−1に表示されている。
【0057】
図9(a)は、スマートフォン10−1の所有者Aさんが、スマートフォン10−2の所有者であるBさんと通話中における画面を示したものである。内線番号表示部31には、所有者Aさんの内線番号が表示されている。その下側には、Bさんのコンタクト写真、コンタクト名、および、コンタクト番号が表示されている。この画面において、転送ボタン44Aをタッチすると、
図9(b)に示すダイヤルパッド画面に遷移する。
【0058】
図9(b)に示すダイヤルパッド画面は、スマートフォン10−1において、転送先の内線番号を指定する画面である。内線番号表示部31には、所有者Aさんの内線番号が表示されている。その下側には、フレキシブルキー32と、ボタンキー40と、ダイヤルパッド33と、電話帳ボタン34と、発信ボタン35と、履歴ボタン36とが表示されている。
【0059】
このダイヤルパッド画面において、テンキーをタッチして、例えばCさんの電話番号を指定し、発信ボタン35をタッチすることにより、後述する
図10(a)に示すCさんへの発信中画面に遷移する。または、転送ボタン44をタッチすると、
図9(a)に示す通話中画面に遷移する。
【0060】
図10(a),(b)は、第1の実施形態に係る転送の画面遷移(その2)を示す図である。
図10(a)はAさんからCさんへの発信中画面であり、
図10(b)はAさんとCさんとの通話中画面である。両画面ともに、Aさん所有のスマートフォン10−1に表示されている。
【0061】
図10(a)に示すCさんへの発信中画面は、内線番号表示部31に、所有者Aさんの内線番号が表示されている。その下側には、Cさんのコンタクト写真、コンタクト名、および、コンタクト番号が表示されている。更にその下側には、「発信中」の文字列が表示されている。
図10(a)に示すスマートフォン10−3に表示されている着信中画面の応答ボタン37をタッチすることにより、スマートフォン10−1は、
図10(b)に示す通話中画面に遷移する。
【0062】
図10(b)に示すCさんとの通話中画面は、内線番号表示部31に、所有者Aさんの内線番号が表示されている。その下側には、Cさんのコンタクト写真、コンタクト名、および、コンタクト番号が表示されている。更にその下側には、通話時間が表示されている。この通話中画面の終話ボタン39をタッチすることにより、スマートフォン10−1は通話を終了してダイヤルパッド画面(
図5)に遷移し、同時にBさんのスマートフォン10−2とCさんのスマートフォン10−3との間の通話が開始する。
【0063】
図11(a),(b)は、第1の実施形態に係る外線着信保留の画面遷移を示す図である。
図11(a)は外線着信後の通話中画面であり、
図11(b)はダイヤルパッド画面である。両画面ともに、Aさんが所有するスマートフォン10−1に表示されている。
【0064】
図11(a)に示す外線着信後の通話中画面において、保留ボタン43Aをタッチしたならば、スマートフォン10−1は、この通話をパーク保留して、
図11(b)に示すダイヤルパッド画面に遷移する。パーク保留とは、ある電話機で通話を保留した後,別の電話機から保留を解除して通話できる機能のことを言う。
【0065】
図11(b)は外線着信をパーク保留したときのダイヤルパッド画面である。フレキシブルキー32−1のフレキシブルキー表示部32−1Aは、赤色を表示し、外線1がパーク保留中であることが識別可能に表示されている。このフレキシブルキー表示部32−1Aの赤色の表示は、固定マルチライン電話機50のフレキシブルキー72が赤色に点灯して状態表示することに対応している。更に、他のスマートフォン10−2〜10−5にもフレキシブルキー32−1のフレキシブルキー表示部32−1Aは赤色に点灯(赤色を表示)し、外線1がパーク保留中であることが識別可能に表示されている。固定マルチライン電話機50−1,50−2にも同様に、フレキシブルキー72のいずれかが赤色に点灯することにより、外線1が通話中であることが識別可能に表示されている。
【0066】
このとき、いずれかのスマートフォン10で、赤色が表示されているフレキシブルキー32−1をタッチすると、当該タッチしたスマートフォン10において、外線1のパーク保留が解除され、通話中画面に遷移する。同様に、いずれかの固定マルチライン電話機50−1,50−2において、赤色に点灯しているフレキシブルキー72を押下しても、当該押下した固定マルチライン電話機50において、外線1のパーク保留が解除され、外線1と通話中となる。
【0067】
図12(a),(b)は、第1の実施形態に係る内線着信保留の画面遷移を示す図である。
図12(a)は内線着信後の通話中画面であり、
図12(b)はダイヤルパッド画面である。両画面ともに、Aさんが所有するスマートフォン10−1に表示されている。
【0068】
図12(a)に示す内線着信後の通話中画面において、保留ボタン43Aをタッチしたならば、スマートフォン10−1は、この通話をパーク保留して、
図11(b)に示すダイヤルパッド画面に遷移する。
【0069】
図12(b)は内線着信をパーク保留したときのダイヤルパッド画面である。フレキシブルキー32−1のフレキシブルキー表示部32−1Aは赤色を表示し、内線がパーク保留中であることを識別可能としている。更に、他のスマートフォン10−2〜10−5にもフレキシブルキー32−1のフレキシブルキー表示部32−1Aは赤色を表示し、外線1が通話中であることを識別可能としている。固定マルチライン電話機50−1,50−2にも同様に、フレキシブルキー72のいずれかが赤色に点灯することにより、外線1が通話中であることを識別可能としている。
【0070】
このとき、いずれかのスマートフォン10で、赤色を表示しているフレキシブルキー32−1をタッチすると、当該タッチしたスマートフォン10において、外線1のパーク保留が解除され、通話中画面に遷移する。同様に、いずれかの固定マルチライン電話機50−1,50−2において、赤色に点灯しているフレキシブルキー72を押下しても、当該押下した固定マルチライン電話機50において、内線のパーク保留が解除され、外線1と通話中となる。
【0071】
図13(a)〜(c)は、第1の実施形態に係るパーク保留からの画面遷移を示す図である。
図13(a)は2件のパーク保留を有する通話中画面であり、
図13(b)はダイヤルパッド画面であり、
図13(c)は通話中画面である。いずれの画面も、Aさんが所有するスマートフォン10−1に表示されている。
【0072】
図13(a)は2件のパーク保留を有する通話中画面であり、
図8(a)に示す通話中画面に加えて、更に画面最下部に保留1ボタン43B1と、保留2ボタン43B2とが表示されている。保留ボタン43B−1と、保留ボタン43B−2とは、それぞれIP−PBXサーバが2件のパーク保留を有していることを示している。これら保留1ボタン43B1、または、保留2ボタン43B2をタッチすることにより、スマートフォン10−1は、現在の通話をパーク保留すると共に、後述する
図13(b)に示すダイヤルパッド画面に遷移する。
【0073】
図13(b)に示すダイヤルパッド画面のフレキシブルキー32のうち、フレキシブルキー32−1〜32−3のフレキシブルキー表示部32−1A〜32−3Aは、それぞれ赤色を表示しており、IP−PBXサーバ90が3件の通話をパーク保留していることを示している。フレキシブルキー32−1〜32−3のいずれかをタッチすることにより、いずれかのパーク保留が解除されて通話中になり、後述する
図13(b)に示す通話中画面に遷移する。
【0074】
図13(c)に示す通話中画面は、スマートフォン10−1においてフレキシブルキー32−1がタッチされ、スマートフォン10−2においてフレキシブルキー32−2がタッチされ、スマートフォン10−3においてフレキシブルキー32−3がタッチされた状態を示している。いずれのパーク保留も解除されて通話されているので、通話中画面の最下部には、いずれの保留ボタン43Bも表示されておらず、代わりにパッドボタン33Aが表示されている。
【0075】
図14は、IPパケットの構造を示す図である。
IPパケットは、IPv4(Internet Protocol version 4)やIPv6(Internet Protocol version 6)にて送受信されるデータパケットの形式のことを言う。
図14は、IPv4に準拠したIPパケットの構造を示している。IPパケットは、IPパケットの種々の属性を示しているIPヘッダと、このIPパケットによって送信されるペイロードであるデータ部分とで構成される。IPパケットは、IPヘッダと、このIPヘッダの次に配置されているデータ部分とからなる。
【0076】
IPヘッダの最初の4ビット(第0ビットから第3ビット)は、バージョン番号フィールドであり、IPパケットを構成したIPプロトコルのバージョンを表す。ここではIPv4なので、4(0x0100)が格納されている。
【0077】
IPヘッダの次の4ビット(第4ビットから第7ビット)は、ヘッダ長フィールドであり、 IPヘッダ自身の長さを、32ビットを1単位として表す。IPヘッダの長さは、オプションがなければ20バイトであり、5(0x0101)が格納される
【0078】
IPヘッダの次の8ビット(第8ビットから第15ビット)は、サービスタイプフィールドTOS(Type of Servise)であり、IPパケットが要求するサービスの特徴を表す。ルータはこのフィールドを参照して、要求された品質を実現するようにIPパケットを転送する。
【0079】
サービスタイプフィールドは、RFC1349規格書により、3ビットの優先度フィールド(=優先順位フラグ)と、1ビットの遅延度フィールドと、1ビットの転送量フィールドと、1ビットの信頼性フィールドが定義され、2ビットが予備とされている。
【0080】
3ビットの優先度フィールド(=優先順位フラグ)は、送信側がIPパケットの重要性を表示するために用いられている。デフォルトでは2進数の000だが、値が大きくなるほど重要性が高くなる。音声のストリームデータは、重要度が極めて高いため、2進数の111が付与されている。なお、本実施形態では、3ビットの優先度フィールドを、「優先順位フラグ」と言う。
IPヘッダの次の16ビット(第16ビットから第31ビット)は、データグラム長であり、IPヘッダを含むIPパケットの全長をバイト単位で示している。
【0081】
IPヘッダの次の16ビット(第32ビットから第47ビット)は、ID(Identification)であり、各々のIPパケットを識別するために送信側ホストが割り当てたID番号が格納されている。
【0082】
IPヘッダの次の3ビット(第48ビットから第50ビット)は、フラグフィールドであり、最初のビットは未使用。2番目のビットで、フラグメント化を許可するか否かを指定する。3番目のビットは、フラグメント化されている場合に、そのフラグメントが元々のIPパケットの途中か末尾かを表している。
【0083】
IPヘッダの次の13ビット(第51ビットから第63ビット)は、フラグメントオフセットフィールドであり、IPパケットがフラグメント化されている場合に、そのフラグメントが何番目のフラグメントなのかを表している。
【0084】
IPヘッダの次の8ビット(第64ビットから第71ビット)は、TTL(Time To Live)フィールドであり、IPパケットがインターネット上で生存できる最大期間を表す。あて先の見つからないIPパケットがネットワーク上を永久に循環し続けることを防ぐために設けられている。元々は秒数で設定されていたが、正確な時間を計測することは困難なため、現在ではホップカウントが用いられている。デフォルト値は64[秒]が推奨されている。
【0085】
IPヘッダの次の8ビット(第72ビットから第79ビット)は、プロトコル番号フィールドであり、IPパケットがカプセル化している上位層プロトコルの種類を表す。タイプフィールドとも呼ばれている。例えばTCPのプロトコル番号は6、UDPのプロトコル番号は17である。
IPヘッダの次の16ビット(第80ビットから第95ビット)は、ヘッダチェックサムであり、IPヘッダの誤り検査に用いられている。
IPヘッダの次の32ビット(第96ビットから第127ビット)は、送信元アドレスであり、このIPパケットの送信元アドレスが設定されている。
IPヘッダの次の32ビット(第128ビットから第159ビット)は、あて先アドレスであり、このIPパケットの送信先のアドレスが設定されている。
【0086】
IPヘッダは次に、オプション部として可変長の拡張情報が32ビット単位で設定可能であるが、殆ど使用されることはない。この拡張情報の次は、データ部分であり、このIPパケットが伝達すべきペイロードである。
【0087】
図15は、第1の実施形態に係るパケット送信のフローチャートである。
IP−PBXサーバ90は、パケット送信が要求されるイベントが発生すると処理を開始し、ステップS10において発生したイベントを判断する。SIP対応マルチライン電話機へ着信回線(内線着信、外線着信、着信音)を指定するイベントの場合には、ステップS11の処理を行い、代表着信時におけるSIP対応マルチライン電話機へのマルチライン状態表示制御の指示を行うイベントであった場合には、ステップS12の処理を行い、その他の処理の場合にはステップS13の処理を行う。
ステップS11において、IP−PBXサーバ90は、後述するINVITEリクエスト処理(
図16)を行い、
図15の処理を終了する。
ステップS12において、IP−PBXサーバ90は、後述するNOTIFYリクエスト処理(
図17)を行い、
図15の処理を終了する。
ステップS13において、IP−PBXサーバ90は、その他のリクエストなどの処理を行い、
図15の処理を終了する。
【0088】
図16は、第1の実施形態に係るINVITEリクエスト処理のフローチャートである。
処理が開始すると、ステップS21〜S27において、IP−PBXサーバ90は、全ての送信対象の内線分の処理を繰り返す。
ステップS22において、IP−PBXサーバ90は、SIP準拠のINVITEリクエストを生成する。
ステップS23において、IP−PBXサーバ90は、INVITEリクエスト中のAlert-Infoヘッダに着信方式指定に関する情報を書き込む。
ステップS24において、IP−PBXサーバ90は、生成したINVITEリクエストをデータ部分とし、これにIPヘッダを付与してIPパケットを生成する
ステップS25において、IP−PBXサーバ90は、当該内線の固有IPアドレスを、IPヘッダのあて先アドレスに付与する。
【0089】
ステップS25Eにおいて、IP−PBXサーバ90は、IPパケットのTOSの優先順位フラグを2進数の110に書き換える。これにより、IP−PBXサーバ90から内線電話であるスマートフォン10や固定マルチライン電話機50へ送信されるIPパケットの優先順位は、デフォルトよりも高く、かつ音声ストリームよりも低く設定される。これにより、音声ストリームを遅延させて音切れを発生させることなく、かつ、デフォルトのIPパケットよりも優先的に送信することが可能であるという効果を奏する。更に、外線へ送信するIPパケットの優先順位フラグは操作していないので、WANにおけるIPパケットの送受信に影響を与えることはないという効果を奏する。
【0090】
ステップS26において、IP−PBXサーバ90は、生成したIPパケットを送信する。このとき、IPパケットの送信はユニキャストとなり、1つの送信先のみに送信される。
【0091】
ステップS27において、IP−PBXサーバ90は、全ての送信対象の内線分の処理を繰り返していないならば、ステップS21に戻り、全ての送信対象の内線分の処理を繰り返したならば、
図16の処理を終了する。
【0092】
更に、ステップS23におけるINVITEリクエストの拡張を説明する。この拡張により、SIP対応マルチライン電話機において、発信機能(外線/内線)、着信機能(外線/内線)、代理応答機能(外線/内線)、ワンタッチダイヤルが可能となる。
本実施形態では、IP−PBXサーバ90は、以下のデータを書込むことにより、INVITEリクエストのAlert-Infoヘッダを拡張する。
Alert-info:<XX[_YY]/ZZ>
【0093】
ここで、XXは回線種別を示し、YYはラインキー番号を示し、ZZは呼出音を示す。なお、ラインキー番号YYは、回線種別XXが外線のときのみ有効である。
【0094】
XXは、回線種別を示している。文字列”outside”は、回線種別が外線であることを示し、文字列”inside”は、回線種別が内線であることを示している。回線種別XXは、このINVITEリクエストによって通知する着信または発信の、回線の種別を示している。
【0095】
YYは、例えば”01”〜”99”の2桁の数字からなる文字列であり、この文字列が示す数字によってラインキー番号を示している。ラインキー番号YYは、このINVITEリクエストによって通知する着信または発信を、どのラインキーに割り当てるかを示している。
【0096】
ZZは、呼出音を示す文字列である。例えば文字列”IRG1”のときに呼出音1であり、文字列”IRG2”のときに呼出音2であり、文字列”IRGV”のときに音声呼出であり、文字列”NRNG”のときに着信音無しである。呼出音ZZは、このINVITEリクエストによって通知する着信または発信を、内線電話において、どのような呼出音で鳴動させるかを示している。
Alert-Infoヘッダが拡張されていない場合には、回線種別を内線着信とし、SIP対応マルチライン電話機が持つデフォルトの呼出音で鳴動させる。
【0097】
図17は、第1の実施形態に係るNOTIFYリクエスト処理のフローチャートである。
処理が開始すると、ステップS31〜S37において、IP−PBXサーバ90は、全ての送信対象の内線分の処理を繰り返す。
ステップS32において、IP−PBXサーバ90は、SIP準拠のNOTIFYリクエストを生成する。
ステップS33において、IP−PBXサーバ90は、NOTIFYリクエスト中のEventヘッダに、当該内線に係る状態表示制御の情報を書き込むと共に、Message Bodyに状態表示制御詳細情報を格納する。
【0098】
ステップS34において、IP−PBXサーバ90は、生成したNOTIFYリクエストをデータ部分とし、これにIPヘッダを付与してIPパケットを生成する
ステップS35において、IP−PBXサーバ90は、当該内線の固有IPアドレスを、IPヘッダのあて先アドレスに付与する。
【0099】
ステップS35Eにおいて、IP−PBXサーバ90は、IPパケットのTOSの優先順位フラグを2進数の110に書き換える。これにより、IPパケットの優先順位は、デフォルトの優先順位フラグ000よりも高く、かつ音声ストリームの優先順位フラグ111よりも低く設定される。これにより、音声ストリームを遅延させて音切れを発生させることなく、かつ、デフォルトのIPパケットよりも優先的に送信することが可能であるという効果を奏する。
【0100】
ステップS36において、IP−PBXサーバ90は、生成したIPパケットを送信する。このとき、IPパケットの送信はユニキャストとなり、1つの送信先のみに送信される。
【0101】
ステップS37において、IP−PBXサーバ90は、全ての送信対象の内線分の処理を繰り返していないならば、ステップS31に戻り、全ての送信対象の内線分の処理を繰り返したならば、
図17の処理を終了する。
【0102】
更に、ステップS33におけるNOTIFYリクエストの拡張を説明する。この拡張により、SIP対応マルチライン電話機において、状態(発信、着信、回線捕捉など)表示制御、発信機能(外線/内線)、着信機能(外線/内線)、代理応答機能(外線/内線)、保留機能、転送機能、ワンタッチダイヤルが可能となる。
【0103】
本実施形態では、IP−PBXサーバ90は、Eventヘッダのline-infoにマルチライン・状態表示制御を指示する情報を書き込む。このときの様式は、Event:line-infoである。
更にIP−PBXサーバ90は、Message body部に以下の情報を書き込む。
L<XX>=<tel-number-1>;s=<Y>;c=<Z>;m=<tel-numbet-2>
XXは、ライン番号を示す2桁の数字である。
tel-number-1は、当該ラインに割り当てられた電話番号を示す文字列である。
Yは、状態を示す文字列であり、“p”,“a”,“h”,“n”のいずれかである。
“p”のとき、当該ラインが呼び出し中を示す。SIP対応マルチライン電話機は、状態表示を高速点滅する。
“a”のとき、当該ラインが使用中または通話中を示す。SIP対応マルチライン電話機は、状態表示を点灯する。
“h”のとき、当該ラインが保留中を示す。SIP対応マルチライン電話機は、状態表示を低速点滅する。
“n”のとき、当該ラインは空き状態を示す。SIP対応マルチライン電話機は、状態表示を消灯する。
Zは、状態表示の色情報を示す文字列であり。“g”,”r”,“n”のいずれかである。
“g”のとき、SIP対応マルチライン電話機は、状態表示を緑色に点灯するよう制御する。
“r”のとき、SIP対応マルチライン電話機は、状態表示を赤色に点灯するよう制御する。
“n”のとき、SIP対応マルチライン電話機は、状態表示を消灯するよう制御する。
tel-number-2は、発信者番号情報を示す文字列である。
例えば、ラインキー3が保留中で、状態表示は緑色の点灯で、キーに割り当てた電話番号は100で、発信者番号は200のとき、以下のような情報となる。
L03=100;s=h;c=g;m=200
【0104】
これらの状態表示はIP−PBXサーバ90で管理されている。つまり、回線状態は、交換用の主装置であるIP−PBXサーバ90側で管理されている。状態表示制御情報には、登録した全マルチラインキーの情報が含まれている。
【0105】
更に、拡張したINVITEリクエストおよびNOTIFYリクエストに係るエラー処理が必要である。例えば、なんらかの理由で内線から発信できなかったとき、IP−PBXサーバ90は、例えば4xx、5xx, 6xxなどのエラーコードをスマートフォン10や固定マルチライン電話機50に送信する。このとき、スマートフォン10や固定マルチライン電話機50は、ユーザに発信できなかった理由を示すために、このエラーコードを画面に表示する。
【0106】
図18は、第1の実施形態に係る内線側発信/外線側切断の例を示す図である。以下のシーケンス図において、内線Aはスマートフォン10−1(
図1)を示し、内線B,C,D,…はスマートフォン10−2,10−3,10−4,…(
図1)を示し、内線Zはスマートフォン10−5を示し、サーバ(交換用の主装置)は、IP−PBXサーバ90(
図1)を示し、公衆網の外線は携帯電話210−1(
図1)を示している。
イベントE10〜E15は、内線側から外線への発信に係るシーケンスを示している。
【0107】
イベントE10において、内線Aは、発信ボタン35をタッチして外線を捕捉する。イベントE11において、内線Aは、スピーカを介して外線発信音を流し、状態表示を緑で点灯する。
【0108】
イベントE12において、内線Aは、ダイヤルパッド33の番号入力ボックス33Bに入力されている電話番号をダイヤルする。内線Aは、IP−PBXサーバ90へINVITEリクエストを送信することで電話番号を通知する。IP−PBXサーバ90は、内線AからINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返す。この記述は、レスポンス100は、TRYINGを示すレスポンスコードであることを示している。以下、同様の書式でSIP規格のレスポンスコードを記述する。
【0109】
IP−PBXサーバ90は、内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストを送信したのち、内線AへNOTIFYリクエストを送信し、すべての内線の状態表示を赤点灯とするよう指示する。内線B,C,D,…および内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信すると、状態表示を赤点灯したのち、レスポンス200(OK)を返す。
【0110】
IP−PBXサーバ90は、全ての内線からレスポンス200(OK)を受信したならば、外線へINVITEリクエストを送信する。外線は、IP−PBXサーバ90からINVITEリクエストを受信したら、レスポンス100(TRYING)を返す。更にイベントE13において、レスポンス18X(RINGING,CALL IS BELONG FORWARDED,QUEUED,SESSION PROGRESSのいずれか)を返し、呼出音の鳴動などを開始する。レスポンス18Xは、レスポンス180(RINGING)、レスポンス181(CALL IS BELONG FORWARDED)、レスポンス182(QUEUED)、レスポンス183(SESSION PROGRESS)のいずれかを示す。
【0111】
IP−PBXサーバ90は、外線からレスポンス18Xを受信すると、その受信したレスポンスを内線Aへ送信する。内線Aは、IP−PBXサーバ90からレスポンス18Xを受信すると、イベントE14において呼出音の鳴動などを開始する。
【0112】
イベントE15において、外線は、内線Aからの発信に応答して着信ボタンなどがクリックされると、IP−PBXサーバ90へレスポンス200(OK)を送信する。IP−PBXサーバ90は、内線Aへレスポンス200(OK)を送信し、外線にACKリクエストを返す。内線Aは、IP−PBXサーバ90からレスポンス200(OK)を受信すると、ACKリクエストを返す。このシーケンスにより、内線Aと外線との通話は開始する。
【0113】
イベントE16は、外線側からの通話の切断シーケンスを示している。
イベントE16において、外線は、終話ボタン39の押下などによって復旧すると、IP−PBXサーバ90へBYEリクエストを送信する。IP−PBXサーバ90は、外線からBYEリクエストを受信すると、内線AへBYEリクエストを送信すると共に、レスポンス200(OK)を返す。内線Aは、IP−PBXサーバ90からBYEリクエストを受信すると、レスポンス200(OK)を返す。
【0114】
更にIP−PBXサーバ90は、内線AへNOTIFYリクエストを送信したのち、内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストを送信し、すべての内線の状態表示を消灯させるよう指示する。内線B,C,D,…および内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信したならば、状態表示を消灯してレスポンス200(OK)を返す。このシーケンスにより、通話は外線側から切断される。
【0115】
図19は、第1の実施形態に係る内線側発信/内線側切断の例を示す図である。
イベントE20〜E25は、内線側から外線への発信に係るシーケンスを示し、
図18に示すイベントE10〜E15のシーケンスと同様である。
イベントE26において、内線Aの終話ボタン39のタッチなどによって終話すると、IP−PBXサーバ90へBYEリクエストを送信する。IP−PBXサーバ90は、内線AからBYEリクエストを受信すると、外線へBYEリクエストを送信すると共に、内線Aへレスポンス200(OK)を返す。外線は、IP−PBXサーバ90からBYEリクエストを受信すると、レスポンス200(OK)を返す。
【0116】
更にIP−PBXサーバ90は、内線AへNOTIFYリクエストを送信したのち、内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストを送信し、すべての内線の状態表示を消灯させるよう指示する。内線B,C,D,…および内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信したならば、状態表示を消灯してレスポンス200(OK)を返す。このシーケンスにより、通話は内線A側から切断される。
【0117】
図20は、第1の実施形態に係る外線側発信/外線側切断の例を示す図である。イベントE30〜E35は、外線側から内線Aへの発信に係るシーケンスを示している。
イベントE30において、外線からIP−PBXサーバ90に係る内線網の共通番号へ発信する。この発信は、外線からIP−PBXサーバ90へINVITEリクエストを送信することによって行われる。
【0118】
IP−PBXサーバ90は、外線からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返すと共に、内線Aおよび内線B,C,D,…へINVITEリクエストを送信する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、それぞれIP−PBXサーバ90からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返し、更に呼出音を鳴動してレスポンス180(RINGING)を返す。IP−PBXサーバ90は、全ての内線からレスポンス180(RINGING)を受信したならば、外線へレスポンス180(RINGING)を返す。イベントE33において、外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス180(RINGING)を受信すると、呼出音を鳴動して呼出開始する。
【0119】
IP−PBXサーバ90は、内線Aおよび内線B,C,D,…にNOTIFYリクエストを送信し、状態表示を赤点灯させるよう指示する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信すると、状態表示を赤色で点灯してレスポンス200(OK)を返す。
【0120】
イベントE34において、内線Aは、応答ボタン37のタッチによって外線からの着信に応答し、IP−PBXサーバ90へレスポンス200(OK)を送信する。IP−PBXサーバ90は、内線Aからレスポンス200(OK)を受信するとACKリクエストを返す。
【0121】
IP−PBXサーバ90は、外線へレスポンス200(OK)を送信する。外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス200(OK)を受信すると、ACKリクエストを返す。IP−PBXサーバ90は、外線からACKリクエストを受信すると、イベントE35において、内線B,C,D,…へCANCELリクエストを送信して、呼出音の鳴動を停止させるよう指示する。内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からCANCELリクエストを受信すると呼出音の鳴動を停止して、レスポンス200(OK)とレスポンス487(REQUEST CANCELLED)を返す。IP−PBXサーバ90は、内線B,C,D,…からレスポンス200(OK)とレスポンス487(REQUEST CANCELLED)を受信すると、ACKリクエストを返す。
【0122】
IP−PBXサーバ90は、内線AへNOTIFYリクエストを送信して状態表示を緑色で点灯するよう指示し、内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストを送信して状態表示を赤色で点灯するよう指示する。内線B,C,D,…および内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信すると、状態表示を赤色で点灯してレスポンス200(OK)を返す。以下、外線と内線Aとの間で通話が開始する。
イベントE36に示す外線側からの切断シーケンスは、
図18に示すイベントE16の外線側からの切断シーケンスと同様である。
【0123】
図21は、第1の実施形態に係る外線側発信/内線側切断の例を示す図である。
イベントE40〜E45に示す外線側からの発信シーケンスは、
図20に示すイベントE30〜E35の外線側からの発信シーケンスと同様である。
イベントE46に示す内線側からの切断シーケンスは、
図19に示すイベントE26の外線側からの切断シーケンスと同様である。
【0124】
図22は、第1の実施形態に係る外線保留/応答の例を示す図である。このシーケンスの開始時点において、内線Aはいずれかの内線または外線と通話中である。
イベントE50において、外線は、IP−PBXサーバ90に係る内線網の共通番号へ発信する。この発信は、外線からIP−PBXサーバ90へINVITEリクエストを送信することによって行われる。
【0125】
IP−PBXサーバ90は、外線からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返すと共に、内線Aおよび内線B,C,D,…へINVITEリクエストを送信する。
【0126】
内線Aは、IP−PBXサーバ90からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返し、イベントE51において小音量で呼出音を鳴動すると共にレスポンス180(RINGING)を返す。内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返し、イベントE52において通常音量で呼出音を鳴動すると共にレスポンス180(RINGING)を返す。
【0127】
IP−PBXサーバ90は、全ての内線からレスポンス180(RINGING)を受信したならば、外線へレスポンス180(RINGING)を送信する。イベントE53において、外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス180(RINGING)を受信すると、呼出音を鳴動して呼出開始する。
【0128】
IP−PBXサーバ90は、内線Aおよび内線B,C,D,…にNOTIFYリクエストを送信して状態表示を赤点灯させるよう指示する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信して状態表示を赤点灯すると、それぞれレスポンス200(OK)を返す。イベントE54において、内線Aは、それまでの通話をパーク保留する。以下、パーク保留シーケンスとなる。
【0129】
パーク保留シーケンスの後、イベントE55において、内線Aは、応答ボタン37のタッチによって外線からの着信呼に応答し、IP−PBXサーバ90へレスポンス200(OK)を送信する。IP−PBXサーバ90は、内線Aからレスポンス200(OK)を受信すると、外線へレスポンス200(OK)を送信する。外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス200(OK)を受信すると、ACKリクエストを返すと共に、イベントE56において呼出音を停止して応答する。IP−PBXサーバ90は、外線からACKリクエストを受信すると、内線AへACKリクエストを送信し、内線B,C,D,…へCANCELリクエストを送信する。内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からCANCELリクエストを受信すると、イベントE57において呼出音の鳴動を停止し、レスポンス200(OK)とレスポンス487(REQUEST CANCELLED)を返す。これに対してIP−PBXサーバ90は、ACKリクエストを返す。
【0130】
IP−PBXサーバ90は、内線AへNOTIFYリクエストを送信して状態表示を緑色で点灯させるよう指示し、内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストを送信して状態表示を赤色で点灯させるよう指示する。内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信し、状態表示を緑色で点灯してレスポンス200(OK)を返す。内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信し、状態表示を赤色で点灯してレスポンス200(OK)を返す。以下、外線と内線Aとの間で通話が開始する。
【0131】
図23は、第1の実施形態に係る内線の途中追加の例を示す図である。
イベントE60〜E66の処理は、
図18に示すイベントE10〜E16の処理と同様であり、更に内線Zが無線LANに途中参加していることを示している。
内線Zは、無線LANに途中参加すると、IP−PBXサーバ90へ登録コマンドであるREGISTERリクエストを送信する。IP−PBXサーバ90は、内線ZからREGISTERリクエストを受信すると、レスポンス200(OK)を返し、更にNOTIFYリクエストを送信して、状態表示を赤色で点灯するよう指示する。内線Zは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信すると、状態表示を赤色で点灯してレスポンス200(OK)を返す。以降、内線Zは、内線Aおよび内線B,C,D,…と同様に制御される。
【0132】
図24は、第1の実施形態に係る内線の途中消失の例を示す図である。
イベントE60〜E66の処理は、
図18に示すイベントE10〜E16の処理と同様であり、更に内線Zが無線LANから途中消失していることを示している。
内線Zは、無線LANから途中消失すると、以降、IP−PBXサーバ90は、内線Zへの送信コマンドがタイムアウトする。このとき、6回の再送を行って、いずれの送信コマンドもタイムアウトしたならば、内線Zを登録削除し、以降の送信対象から除外する。
【0133】
(第1の実施形態の効果)
以上説明した第1の実施形態では、次の(A)〜(D)のような効果がある。
【0134】
(A) 交換用の主装置から内線電話機に送信するIPパケットのTOSの優先順位フラグに、2進数の110が書き込まれている。この優先順位110は、デフォルトの優先順位000よりも高く、かつ、音声パケットの優先順位111よりも低い。よって、デフォルトの優先順位である他の情報よりも高い優先順位でパケットが相手先に到達するが、音声パケットの到達を妨げることはない。したがって、無線LANを介して接続されている複数のIP電話機を一斉に制御すると共に、音声の途切れを抑止することが可能となる。更に、外線へ送信するIPパケットの優先順位フラグは操作していないので、WANにおけるIPパケットの送受信に影響を与えることはないという効果を奏する。
【0135】
(B) SIPのINVITEリクエストおよびNOTIFYリクエストを拡張して、複数の外線の着信をフレキシブルキー72またはフレキシブルキー32の状態表示であらわすことが可能なようにIP電話システムを構成した。これにより、SIPに準拠したIP電話システム上で、複数の外線の着信を制御するマルチライン機能を実現することが可能である。
【0136】
(C) 内線電話の途中追加と途中消失は、IP−PBXサーバ90が管理している。更に、内線電話が途中追加された際には、IP−PBXサーバ90は、この途中追加された内線電話に対してNOTIFYコマンドを送信して、常に最新の状態表示が行われるように構成した。これにより、無線LANの電波到達圏内に現れた無線LAN接続のIP電話機は、このマルチライン機能をすぐさま利用可能となる効果を奏する。
【0137】
(D) IP−PBXサーバ90は、外線が着信した際、通話中の内線電話は小音量で呼出音が鳴るよう指示し、待機中の内線電話は通常音量で呼出音が鳴るよう指示している。これにより、内線電話の通話を阻害しない効果を奏する。
(第2の実施形態の構成)
第2の実施形態に係るIP電話システムの構成は、第1の実施形態に係るIP電話システムの構成と同様である。
(第2の実施形態の動作)
【0138】
ユニキャストとは、単一の相手を指定してメッセージを送信する手法をいう。マルチキャストとは、ネットワークの複数の相手を指定してデータ送信する手法をいう。ブロードキャストとは、ネットワーク不特定多数の相手にデータを送信する手法をいう。
【0139】
IPネットワークにおいて、ユニキャストを行う際、あて先IPアドレスに、機器のIPアドレスを付与する。機器は、自らのIPアドレスがあて先であるIPパケットを読み取る。
【0140】
IPネットワークにおいて、マルチキャストを行う際、あて先IPアドレスに、通常のIPアドレスではなく、マルチキャストアドレスと呼ばれるクラスDのアドレス(224.0.0.0〜239.255.255.255)のいずれかを選択して付与する。グループ化された機器(内線)は全て、選択したマルチキャストアドレスがあて先であるIPパケットを読み取る。
【0141】
IPネットワークにおいて、ブロードキャストを行う際、あて先IPアドレスに、通常のIPアドレスではなく、ブロードキャストのために特殊に割り当てられているアドレスを付与する。機器(内線)は全て、ブロードキャストアドレスがあて先であるIPパケットを読み取る。
【0142】
本実施形態では、
図1に示すグループαにマルチキャストアドレスが付与されているものとする。更に、
図1に示す内線全体、すなわち、複数のスマートフォン10(=10−1,10−2,…)と、複数の固定マルチライン電話機50(=50−1,50−2,…)とは、所定のブロードキャストアドレスがあて先であるIPパケットを読み取れるものとする。
【0143】
図25は、第2の実施形態に係るINVITEリクエスト処理のフローチャートである。
図16に示す第1の実施形態に係るINVITEリクエスト処理のフローチャートと同一の部分には同一の符号を付与している。
処理が開始すると、IP−PBXサーバ90は、
図16に示す第1の実施形態とは異なり、ステップS22〜S24の処理を行う。
【0144】
ステップS25Aにおいて、IP−PBXサーバ90は、INVITEリクエストを送信する対象を判断する。送信対象が内線全体であったならば、ステップS25BにおいてブロードキャストアドレスをIPヘッダのあて先IPアドレスに付与し、ステップS26の処理に移行する。送信対象が内線の所定グループであったならば、ステップS25CにおいてマルチキャストアドレスをIPヘッダのあて先IPアドレスに付与し、ステップS26の処理に移行する。
ステップS26において、IP−PBXサーバ90は、IPパケットを送信して、
図25の処理を終了する。第1の実施形態とは異なり、繰り返しIPパケットを送信しないので、高速に送信処理が終了する。
【0145】
図26は、第2の実施形態に係るNOTIFYリクエスト処理のフローチャートである。
図17に示す第1の実施形態に係るNOTIFYリクエスト処理のフローチャートと同一の部分には同一の符号を付与している。
処理が開始すると、IP−PBXサーバ90は、
図16に示す第1の実施形態とは異なり、ステップS32〜S34の処理を行う。
ステップS35Aにおいて、IP−PBXサーバ90は、NOTIFYリクエストを送信する対象を判断する。
【0146】
送信対象が内線1台であったならば、ステップS35Dにおいて当該内線のIPアドレスをIPヘッダのあて先IPアドレスに付与し、ステップS36の処理に移行する。
【0147】
送信対象が内線全体であったならば、ステップS35BにおいてブロードキャストアドレスをIPヘッダのあて先IPアドレスに付与し、ステップS36の処理に移行する。
【0148】
送信対象が内線の所定グループであったならば、ステップS35CにおいてマルチキャストアドレスをIPヘッダのあて先IPアドレスに付与し、ステップS36の処理に移行する。
ステップS36において、IP−PBXサーバ90は、IPパケットを送信して、
図26の処理を終了する。
【0149】
図27は、第2の実施形態に係る内線側発信/外線側切断の例を示す図である。
図18に示す第1の実施形態に係る内線側発信/外線側切断の例示す図と同一の部分には同一の符号を付与している。
イベントE10〜E15は、内線側から外線への発信に係るシーケンスを示している。
【0150】
イベントE10において、内線Aは、発信ボタン35をタッチして外線を捕捉する。イベントE11において、内線Aは、スピーカを介して外線発信音を流し、状態表示を緑で点灯する。
【0151】
イベントE12において、内線Aは、ダイヤルパッド33の番号入力ボックス33Bに入力されている電話番号をダイヤルする。内線Aは、IP−PBXサーバ90へINVITEリクエストを送信することで電話番号を通知する。IP−PBXサーバ90は、内線AからINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返す。
【0152】
IP−PBXサーバ90は、
図18に示す第1の実施形態のシーケンスとは異なり、内線B,C,D,…と内線AすべてへNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信し、すべての内線の状態表示を赤で点灯するよう指示する。内線B,C,D,…および内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで受信すると、状態表示を赤で点灯したのち、レスポンス200(OK)を返す。
【0153】
IP−PBXサーバ90は、全ての内線からレスポンス200(OK)を受信したならば、外線へINVITEリクエストを送信する。外線は、IP−PBXサーバ90からINVITEリクエストを受信したら、レスポンス100(TRYING)を返す。そののち、イベントE13において、レスポンス18Xを返し、呼出音の鳴動などを開始する。
【0154】
IP−PBXサーバ90は、外線からレスポンス18Xを受信すると、その受信したレスポンスを内線Aに送信する。内線Aは、IP−PBXサーバ90からレスポンス18Xを受信すると、イベントE14において呼出を開始する。
【0155】
イベントE15において、外線は、内線Aからの発信に応答して着信ボタンなどがクリックされると、IP−PBXサーバ90へレスポンス200(OK)を送信する。IP−PBXサーバ90は、外線からレスポンス200(OK)を受信すると、ACKリクエストを返す。IP−PBXサーバ90は更に、内線Aへレスポンス200(OK)を送信する。内線Aは、IP−PBXサーバ90からレスポンス200(OK)を受信すると、ACKリクエストを返す。このシーケンスにより、内線Aと外線との通話は開始する。
イベントE16は、外線側からの通話の切断シーケンスを示している。
【0156】
イベントE16において、外線は、終話ボタン39の押下などによって復旧すると、IP−PBXサーバ90へBYEリクエストを送信する。IP−PBXサーバ90は、外線からBYEリクエストを受信すると、内線AへBYEリクエストを送信すると共に、外線へレスポンス200(OK)を返す。内線Aは、IP−PBXサーバ90からBYEリクエストを受信すると、レスポンス200(OK)を返す。
【0157】
更にIP−PBXサーバ90は、内線Aと内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信し、すべての内線の状態表示を消灯させる。内線B,C,D,…および内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信して内線の状態表示を消灯IP−PBXサーバ90へレスポンス200(OK)を返す。このシーケンスにより、通話は外線側から切断される。
【0158】
図28は、第2の実施形態に係る外線側発信/外線側切断の例を示す図である。
図20に示す第1の実施形態に係る外線側発信/外線側切断の例を示す図と同一の部分には同一の符号を付与している。
イベントE30〜E35は、外線側から内線Aへの発信に係るシーケンスを示している。
【0159】
イベントE30において、外線からIP−PBXサーバ90に係る内線網の共通番号へ発信する。この発信は、外線からIP−PBXサーバ90へINVITEリクエストを送信することによって行われる。
【0160】
IP−PBXサーバ90は、外線からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返すと共に、内線Aおよび内線B,C,D,…へINVITEリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からINVITEリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで受信すると、それぞれレスポンス100(TRYING)を返し、更に呼出音を鳴動してレスポンス180(RINGING)を返す。IP−PBXサーバ90は、全ての内線からレスポンス180(RINGING)を受信したならば、外線へレスポンス180(RINGING)を返す。イベントE33において、外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス180(RINGING)を受信すると、呼出開始する。
【0161】
IP−PBXサーバ90は、内線Aおよび内線B,C,D,…にNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信し、状態表示を赤色で点灯させるよう指示する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで受信すると、それぞれ状態表示を赤色で点灯してレスポンス200(OK)を返す。
【0162】
イベントE34において、内線Aは、応答ボタン37のタッチによって外線からの着信に応答し、IP−PBXサーバ90へレスポンス200(OK)を送信する。IP−PBXサーバ90は、内線Aからレスポンス200(OK)を受信するとACKリクエストを返し、外線へレスポンス200(OK)を送信する。外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス200(OK)を受信すると、ACKリクエストを返す。IP−PBXサーバ90は、外線からACKリクエストを受信すると、イベントE35において、内線B,C,D,…にCANCELリクエストを送信して、呼出音の鳴動を停止させるよう指示する。内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からCANCELリクエストを受信すると呼出音の鳴動を停止して、レスポンス200(OK)とレスポンス487(REQUEST CANCELLED)を返す。IP−PBXサーバ90は、内線B,C,D,…からレスポンス200(OK)とレスポンス487(REQUEST CANCELLED)を受信すると、それぞれACKリクエストを返す。
【0163】
IP−PBXサーバ90は、内線Aおよび内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信して、状態表示を赤色で点灯するよう指示する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信すると、状態表示を赤色で点灯させてレスポンス200(OK)を返す。その後、IP−PBXサーバ90は、内線AへNOTIFYリクエストをユニキャストで送信して状態表示を緑色で点灯するよう指示する。内線Aは、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信する状態表示を緑色で点灯させてレスポンス200(OK)を返す。以下、外線と内線Aとの間で通話が開始する。
イベントE36に示す外線側からの切断シーケンスは、
図27に示すイベントE16の外線側からの切断シーケンスと同様である。
【0164】
図29は、第2の実施形態に係る外線保留/応答の例を示す図である。
図22に示す第1の実施形態に係る外線保留/応答の例を示す図と同一の部分には同一の符号を付与している。このシーケンスの開始時点において、内線Aはいずれかの内線または外線と通話中である。
【0165】
イベントE50において、外線は、IP−PBXサーバ90に係る内線網の共通番号へ発信する。この発信は、外線からIP−PBXサーバ90へINVITEリクエストを送信することによって行われる。
【0166】
IP−PBXサーバ90は、外線からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返すと共に、内線Aおよび内線B,C,D,…へINVITEリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信する。
【0167】
内線Aは、IP−PBXサーバ90からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返し、イベントE51において小音量で呼出音を鳴動すると共にレスポンス180(RINGING)を返す。内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からINVITEリクエストを受信すると、レスポンス100(TRYING)を返し、イベントE52において通常音量で呼出音を鳴動すると共にレスポンス180(RINGING)を返す。
【0168】
IP−PBXサーバ90は、全ての内線からレスポンス180(RINGING)を受信したならば、外線へレスポンス180(RINGING)を送信する。イベントE53において、外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス180(RINGING)を受信すると、呼出音を鳴動して呼出開始する。
【0169】
IP−PBXサーバ90は、内線Aおよび内線B,C,D,…にNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信して状態表示を赤色で点灯させるよう指示する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からNOTIFYリクエストを受信して状態表示を赤色で点灯すると、それぞれレスポンス200(OK)を返す。イベントE54において、内線Aは、それまでの通話をパーク保留する。以下、パーク保留シーケンスとなる。
【0170】
パーク保留シーケンスの後、イベントE55において、内線Aは、応答ボタン37のタッチによって外線からの着信呼に応答し、IP−PBXサーバ90へレスポンス200(OK)を送信する。IP−PBXサーバ90は、内線Aからレスポンス200(OK)を受信すると、外線へレスポンス200(OK)を送信する。外線は、IP−PBXサーバ90からレスポンス200(OK)を受信すると、ACKリクエストを返すと共に、イベントE56において応答する。IP−PBXサーバ90は、外線からACKリクエストを受信すると、内線AへACKリクエストを送信し、内線B,C,D,…へCANCELリクエストを送信する。内線B,C,D,…は、IP−PBXサーバ90からCANCELリクエストを受信すると、イベントE57において呼出音の鳴動を停止し、レスポンス200(OK)とレスポンス487(REQUEST CANCELLED)を返す。IP−PBXサーバ90は、内線B,C,D,…レスポンス200(OK)とレスポンス487(REQUEST CANCELLED)を受信すると、それぞれACKリクエストを返す。
【0171】
IP−PBXサーバ90は、内線Aおよび内線B,C,D,…へNOTIFYリクエストをマルチキャストまたはブロードキャストで送信して状態表示を赤色で点灯させるよう指示する。内線Aおよび内線B,C,D,…は、NOTIFYリクエストを受信すると、状態表示を赤色で点灯し、レスポンス200(OK)を返す。その後、IP−PBXサーバ90は、内線AへNOTIFYリクエストをユニキャストで送信して状態表示を緑色で点灯させるよう指示する。内線Aは、NOTIFYリクエストを受信すると、状態表示を緑色で点灯し、レスポンス200(OK)を返す。これにより、無線LANを介して接続されている複数のIP電話機の状態表示をマルチキャストまたはブロードキャストによって一斉に制御すると共に、特定のIP電話機の状態表示のみを他のIP電話機と変更させることが可能である。
以下、外線と内線Aとの間で通話が開始する。
(第2の実施形態の効果)
以上説明した第2の実施形態では、次の(E),(F)のような効果がある。
【0172】
(E) IP−PBXサーバ90から、マルチキャストまたはブロードキャストで複数のIP電話機(内線)を制御する構成とした。したがって、無線LANを介して接続されている複数のIP電話機を一斉に制御することが可能となる。
【0173】
(F) 特定のIP電話機の状態表示のみを他と変更したい場合には、NOTIFYリクエストをブロードキャストまたはマルチキャストで送信し、その特定のIP電話機にNOTIFYリクエストをユニキャストで送信する構成とした。したがって、無線LANを介して接続されている複数のIP電話機の状態表示を一斉に制御すると共に、特定のIP電話機の状態表示のみを他のIP電話機と変更させることが可能である。
(第3の実施形態の構成)
第3の実施形態に係るIP電話システムの構成は、第1の実施形態に係るIP電話システムの構成と同様である。
(第3の実施形態の動作)
【0174】
図30は、第3の実施形態に係るINVITEリクエスト処理のフローチャートである。
図25に示す第2の実施形態に係るINVITEリクエスト処理のフローチャート、および、
図16に示す第1の実施形態に係るINVITEリクエスト処理のフローチャートと同一の部分には同一の符号を付与している。
処理が開始したのち、ステップS22〜S25Cの処理は、
図25に示す第2の実施形態のステップS22〜S25Cの処理と同様である。
【0175】
ステップS25Eにおいて、IP−PBXサーバ90は、IPパケットのTOSの優先順位フラグを2進数の110に書き換える。これにより、IPパケットの優先順位は、デフォルトよりも高く、かつ音声ストリームよりも低く設定される。これにより、音声ストリームを遅延させて音切れを発生させることなく、かつ、デフォルトのIPパケットよりも優先的に送信することが可能であるという効果を奏する。
ステップS26の処理は、
図25に示す第2の実施形態のステップS26の処理と同様である。
【0176】
図31は、第3の実施形態に係るNOTIFYリクエスト処理のフローチャートである。
図26に示す第2の実施形態に係るNOTIFYリクエスト処理のフローチャート、および、
図17に示す第1の実施形態に係るNOTIFYリクエスト処理のフローチャートと同一の部分には同一の符号を付与している。
処理が開始したのち、ステップS32〜S35Dの処理は、
図25に示す第2の実施形態のステップS32〜S35Dの処理と同様である。
【0177】
ステップS35Eにおいて、IP−PBXサーバ90は、IPパケットのTOSの優先順位フラグを2進数の110に書き換える。これにより、IPパケットの優先順位は、デフォルトよりも高く、かつ音声ストリームよりも低く設定される。これにより、音声ストリームを遅延させて音切れを発生させることなく、かつ、デフォルトのIPパケットよりも優先的に送信することが可能であるという効果を奏する。
ステップS36の処理は、
図26に示す第2の実施形態のステップS36の処理と同様である。
【0178】
(第3の実施形態の効果)
以上説明した第3の実施形態では、次の(G)のような効果がある。
(G) マルチキャストまたはブロードキャストで送信されるIPパケットのTOSの優先順位フラグに、2進数の110が書き込まれている。この優先順位110は、デフォルトの優先順位000よりも高く、且つ、音声パケットの優先順位111よりも低い。よって、デフォルトの優先順位よりも高い優先順位でパケットが相手先に到達すると共に、音声パケットの到達を妨げることはない。したがって、無線LANを介して接続されている複数のIP電話機を一斉に制御すると共に、音声の途切れを抑止することが可能となる。
【0179】
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(i)のようなものがある。
【0180】
(a) 上記実施形態のIP電話システムは、IPv4上に構築されている。しかし、これに限られず、IPv6上に構築しても良い。更に、IPパケットの優先順位をTOSの優先順位フラグではなく、DSCP(Differentiated services code point)を変更することや、その他のIPパケットの優先順位を規定するフラグを変更することによって、このIPパケットを他の情報よりも高い優先順位、かつ、音声ストリームよりも低い優先順位で送信しても良い。これにより、音声ストリームを遅延させて音切れを発生させることなく、かつ、他の情報を送信するデフォルトのIPパケットよりも優先的に送信することが可能であるという効果を奏する。
【0181】
(b) 上記実施形態の無線接続された内線電話は、タッチパッドを有するスマートフォン10であり、フレキシブルキー32はタッチパッド上の表示として構成されている。しかし、これに限られず、固定マルチライン電話機50のフレキシブルキー72のように、押下可能なキーと、このキーの状態を示す表示装置(例えばLEDや有機ELなど)によってフレキシブルキーを構成しても良い。
【0182】
(c) 上記実施形態のスマートフォン10において、外線着信や他局の外線通信やパーク保留は、フレキシブルキー32の赤色の点灯(赤色の表示)で実現され、自局の外線通信は、フレキシブルキー32の緑色の点灯(緑色の表示)で実現されている。しかし、これに限られず、フレキシブルキー32に任意の色を表示させても良く、フレキシブルキー32に図形またはアイコンを表示させても良く、更に、フレキシブルキー32に文字列を表示させても良い。
【0183】
(d) 上記実施形態の無線接続された内線電話であるスマートフォン10は、802.11g規格に準拠した無線通信を介して、IP−PBXサーバ90と接続されている。しかし、これに限られず、802.11,802.11n,802.11b,802.11a,802.11j,802.11vhtのいずれの通信規格に準拠した無線通信でも良く、更に、IPパケットが送受信可能な無線通信規格であれば、上記以外でも良い。
【0184】
(e) 上記実施形態のIP電話システムは、無線接続されたIPネットワーク上に構築されている。しかし、これに限られず、有線LANに実現しても良い。特に、10BASE5、10BASE2,10BASE−F,100BASE−FX,1000BASE−SX/LX、10BASE−Tなどの低速な有線LAN規格において、本発明の効果は極めて有効である。
【0185】
(f) 第1の実施形態と第3の実施形態において、IP−PBXサーバ90は、内線電話であるスマートフォン10や固定マルチライン電話機50へ送信するIPパケットのTOSの優先順位フラグを2進数の110に書き換えている。しかし、これに限られず、デフォルトの優先順位フラグ000よりも高く、かつ音声ストリームの優先順位フラグ111よりも低い値ならば良く、例えば001〜110のうち任意の値でも良い。これにより、音声ストリームを遅延させて音切れを発生させることなく、かつ、デフォルトのIPパケットよりも優先的に送信することが可能であるという効果を奏する。
【0186】
(g) 第1の実施形態と第3の実施形態において、IP−PBXサーバ90は、内線電話であるスマートフォン10や固定マルチライン電話機50へ送信するINVITEリクエストとNOTIFYリクエストを格納したIPパケットのTOSの優先順位フラグについて、2進数の110に書き換えている。しかし、これに限られず、CANCELリクエスト、ACKリクエスト、BYEリクエスト、OPTIONSリクエストを格納したIPパケットのTOSの優先順位フラグを、2進数の001〜110のいずれかに書き換えても良い。レスポンスを格納したIPパケットのTOSの優先順位フラグを、2進数の001〜110のいずれかに書き換えても良い。更に、スマートフォン10や固定マルチライン電話機50からIP−PBXサーバ90からIP−PBXサーバ90へ送信する各リクエストや各レスポンスを格納したIPパケットのTOSの優先順位フラグを、2進数の001〜110のいずれかに書き換えても良い。
【0187】
(h) 上記実施形態の無線接続された内線電話は、いわゆるスマートフォンである。しかし、これに限られず、マルチライン機能を持つSIP対応電話機であれば良い。
【0188】
(i) 第1の実施形態の
図18〜
図19において、スマートフォン10のいずれかが外線に発信したとき、IP−PBXサーバ90は、各スマートフォン10(=10−1,…)に対して、フレキシブルキー32のいずれかに外線発信中の表示を行わせるNOTIFYリクエストを他の情報よりも高い優先順位で送信したのち、外線に発信したスマートフォン10に対しては、外線との交換処理を行っている。しかし、これに限られず、IP−PBXサーバ90は、各スマートフォン10(=10−1,…)に対して、フレキシブルキー32のいずれかに外線発信中の表示を行わせるNOTIFYリクエストを他の情報よりも高い優先順位で送信するとともに、外線に発信したスマートフォン10に対しては、外線との交換処理を行っても良い。すなわち、上記の「ともに」を挟んだ前後の処理は、時間的に前後していても良い。