【実施例1】
【0011】
まず、
図1を参照して、電話システム500の構成を説明する。
図1において、電話システム500は、WAN300と、LAN100と、2台の電話装置200とから構成されている。電話装置200は、LAN100およびWAN300を介して他のネットワークに接続する機器である。電話装置200は、発信時に、操作者を特定し、応答がなかった場合に、相手電話番号と操作者を含んだ履歴を記憶する。着信時に、相手電話番号を抽出して、履歴を参照し、当該折り返し電話の起源となった発信者を特定して、表示する。
【0012】
図2を参照して、電話装置200
の構成を説明する。
図2において、電話装置200は、タグリーダー201と、操作者登録部202と、操作者記憶部203と、操作者管理部204と、通信制御部205と、操作部206と、発信情報生成部207と、非応答発信検出部208と、非応答発信履歴記憶部209と、非応答発信履歴管理部210と、着信電話番号抽出部211と、非応答発信履歴検索部212と、操作者検索部213と、表示部214と、非応答対応登録部215と、操作者情報通知部216とから構成されている。
【0013】
操作者登録部202は、タグリーダー201を介して操作者情報として入力された識別番号および氏名およびグループ名を操作者記憶部203に記憶する。操作者記憶部203は、操作者登録部202から入力された情報を記憶する。操作者管理部204は、LAN100に接続された電話装置200毎の操作者情報を共有するため、操作者記憶部203を参照し、記憶されている操作者情報を通信制御部205へ出力する。また、通信制御部205から操作者情報が入力された場合、操作者管理部204は、操作者情報を操作者記憶部203に出力して、操作者情報を更新する。
【0014】
操作部206は、ユーザから各種操作を受け付けるためのインタフェースである。発信情報生成部207は、タグリーダー201から入力された識別番号と操作部206から入力された発信先電話番号を通信制御部205へ出力する。非応答発信検出部208は、発信後、通信制御部205から相手非応答である旨を通知された場合に、非応答電話番号および識別番号を検出して、非応答発信履歴記憶部209に記憶する。なお、非応答とは、相手が応答したが、応答直後に切断となった場合も含む。
【0015】
非応答発信履歴記憶部209は、非応答発信検出部208から入力された情報を記憶する。非応答発信履歴管理部210は、LAN100に接続された本装置200毎の非応答発信履歴情報を共有するため、非応答発信履歴記憶部209を参照し、記憶されている非応答発信履歴情報を通信制御部205へ出力する。また、通信制御部205から非応答発信履歴情報が入力された場合は、非応答発信履歴情報を非応答発信履歴記憶部209に出力して、非応答発信履歴情報を更新する。
【0016】
着信電話番号抽出部211は、通話制御部205から入力された着信電話番号を抽出し、非応答発信履歴検索部212へ出力する。
非応答発信履歴検索部212は、非応答発信履歴記憶部209を参照し、着信電話番号抽出部210より入力された着信電話番号から非応答電話番号を含むレコードを検索し、当該レコードの識別番号を操作者検索部213へ出力する。
【0017】
操作者検索部213は、操作者記憶部203を参照し、非応答発信履歴検索部212から入力された識別番号を含むレコードを検索し、当該レコードの氏名を特定して、操作者とし、当該レコードのグループ名と同一である他レコードを検索し、当該レコードの氏名を特定し、関係者として、表示部214へ出力する。なお、着信に対して自動応答の場合は、前記操作者を操作者情報通知部216へ出力する。
【0018】
表示部214は、操作者検索部213から入力された操作者情報を表示する。非応答対応登録部215は、操作部206から非応答電話番号および氏名および非応答対応情報を通知された場合に、非応答発信履歴記憶部209を参照し、非応答電話番号かつ識別番号に該当するレコードの非応答対応フィールドに非応答対応情報を記憶する。なお、発信時、タグ情報に非応答対応情報を備えることで、非応答発信検出部208で検出された非応答電話番号に対して非応答対応情報を記憶することもできる。操作者情報通知部216は、操作者検索部213から入力された氏名を通信制御部205へ出力する。
【0019】
図3を参照して、操作者記憶部203の登録内容を説明する。
図3において、操作者記憶部203は、識別番号2031と、グループ名2032と、氏名2033とからなる複数のレコード2030から構成されている。
【0020】
操作者記憶部203には、操作者登録部202により、登録する識別番号毎にレコード2030が記憶される。
【0021】
図4を参照して、非応答発信履歴記憶部209の登録内容を説明する。
図4において、は、非応答発信履歴記憶部209の登録内容は、非応答電話番号2091と、識別番号2092と、非応答対応2093とからなる複数のレコード2090からなる。
【0022】
非応答発信履歴記憶部209には、非応答発信検出部208により、相手が非応答である旨を通知された場合に、非応答電話番号毎のレコード2090が記憶される。非応答電話番号2091は、非応答の発信先の電話番号である。識別番号2092は、タグリーダー201より入力された識別番号である。非応答対応2093は、操作者の操作により設定する。非応答対応2093の自装置表示は、実施例1で追って説明し、操作者情報通知は、実施例2で説明する。
【0023】
図5を参照して、電話装置200の動作を説明する。
図5において、電話装置200は、着信ありか判定する(S501)。NOのとき、電話装置200は、発信操作ありか判定する(S502)。NOのとき、電話装置200は、操作者登録操作ありか判定する(S503)。NOのとき、電話装置200は、ステップ501に遷移する。
【0024】
ステップ501でYESのとき、電話装置200は、着信処理を実行して(S504)、ステップ501に遷移する。ステップ502でYESのとき、電話装置200は、発信処理を実行して(S505)、ステップ501に遷移する。ステップ503でYESのとき、電話装置200は、操作者登録処理を実行して(S506)、ステップ501に遷移する。
【0025】
図6を参照して、
図5の着信処理において、非応答対応2093が自装置表示である場合を説明する。
図6において、電話装置200は、着信電話番号を抽出する(S600)。電話装置200は、着信電話番号を含むレコードを非応答発信履歴記憶部209から検索する(S601)。電話装置200は、該当レコードの識別番号2092を用いて操作者記憶部203を検索する(S602)。電話装置200は、該当レコードの氏名2033を抽出して操作者とする(S603)。電話装置200は、当該レコードのグループ2032を抽出する(S604)。電話装置200は、グループ名を含むグループ氏名リスト(図示せず)のレコードを検索する(S605)。電話装置200は、当該レコードの氏名を関係者とする(S606)。電話装置200は、操作者および関係者を表示して(S607)、リターンする。
【0026】
図7を参照して、
図5の発信処理を説明する。
図7において、電話装置200は、タグリーダーの検出を待つ(S801)。タグリーダーを検出したとき(S801:YES)、電話装置200は、電話番号を受け付ける(S802)。電話装置200は、発信する(S803)。電話装置200は、非応答発信を検出したか判定する(S804)。NOのとき、電話装置200は、そのままリターンする。ステップ804でYESのとき、電話装置200は、識別番号および非応答電話番号を抽出する(S805)。電話装置200は、非応答発信履歴記憶部のレコードに識別番号および非応答電話番号を登録する(S806)。電話装置200は、非応答対応情報の入力を受け付ける(S807)。電話装置200は、当該レコードの非応答対応2093を登録する(S808)。電話装置200は、非応答発信履歴記憶部の新たなレコードを他の電話装置200Aに通知して(S809)、リターンする。
【0027】
図8を参照して、
図5の操作者登録処理を説明する。
図8において、電話装置200は、タグリーダーの検出を待つ(S900)。タグリーダーを検出したとき(S900:YES)、電話装置200は、操作者記憶部203のレコードに登録する(S901)。電話装置200は、操作者記憶部203の新たなレコードを他の電話装置200Aに音声メッセージで通知して(S902)、リターンする。
上述した実施例1に拠れば、折り返し電話に対する操作者および関係者の表示でき、対応者が明確になる効果がある。